JP2003075452A - 生化学分析装置および検体アダプタ - Google Patents
生化学分析装置および検体アダプタInfo
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- JP2003075452A JP2003075452A JP2001269282A JP2001269282A JP2003075452A JP 2003075452 A JP2003075452 A JP 2003075452A JP 2001269282 A JP2001269282 A JP 2001269282A JP 2001269282 A JP2001269282 A JP 2001269282A JP 2003075452 A JP2003075452 A JP 2003075452A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 検体および検体容器の情報が正確にかつ簡易
に設定して装置に取得させることができ、検体吸引制御
が正常に行えると共に検体の血漿濾過処理等を優先的に
実施可能とする。 【解決手段】 検体容器11およびその測定に必要な乾式
分析素子12を搭載する円形のサンプラトレイ2と、検体
を点着ノズル75で吸引し乾式分析素子12に点着する点着
ノズルユニット6と、点着後の乾式分析素子12を恒温保
持するインキュベータ4,5とを備えた装置で、サンプ
ラトレイ2に検体を収容した検体容器11の搭載を、検体
および検体容器11の情報に対応した設定が行われる識別
部18cを備えた検体アダプタ18を個別に使用して行い、
分析初期に検体容器および処理情報を取得する。
に設定して装置に取得させることができ、検体吸引制御
が正常に行えると共に検体の血漿濾過処理等を優先的に
実施可能とする。 【解決手段】 検体容器11およびその測定に必要な乾式
分析素子12を搭載する円形のサンプラトレイ2と、検体
を点着ノズル75で吸引し乾式分析素子12に点着する点着
ノズルユニット6と、点着後の乾式分析素子12を恒温保
持するインキュベータ4,5とを備えた装置で、サンプ
ラトレイ2に検体を収容した検体容器11の搭載を、検体
および検体容器11の情報に対応した設定が行われる識別
部18cを備えた検体アダプタ18を個別に使用して行い、
分析初期に検体容器および処理情報を取得する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、尿等の検体
を点着ノズルユニットにより比色タイプの乾式分析素
子、電解質タイプの乾式分析素子などに点着し、検体中
の所定の生化学物質の物質濃度、イオン活量等を求める
生化学分析装置および検体を収容した検体容器を搭載す
る際に使用する検体アダプタに関するものである。
を点着ノズルユニットにより比色タイプの乾式分析素
子、電解質タイプの乾式分析素子などに点着し、検体中
の所定の生化学物質の物質濃度、イオン活量等を求める
生化学分析装置および検体を収容した検体容器を搭載す
る際に使用する検体アダプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、検体の小滴を点着供給するだ
けでこの検体中に含まれている特定の化学成分または有
形成分を定量分析することのできる比色タイプの乾式分
析素子や検体に含まれる特定イオンのイオン活量を測定
することのできる電解質タイプの乾式分析素子が開発さ
れ、実用化されている。これらの乾式分析素子を用いた
生化学分析装置は、簡単かつ迅速に検体の分析を行うこ
とができるので、医療機関、研究所等において好適に用
いられている。
けでこの検体中に含まれている特定の化学成分または有
形成分を定量分析することのできる比色タイプの乾式分
析素子や検体に含まれる特定イオンのイオン活量を測定
することのできる電解質タイプの乾式分析素子が開発さ
れ、実用化されている。これらの乾式分析素子を用いた
生化学分析装置は、簡単かつ迅速に検体の分析を行うこ
とができるので、医療機関、研究所等において好適に用
いられている。
【0003】比色タイプの乾式分析素子を使用する比色
測定法は、検体を乾式分析素子に点着させた後、これを
インキュベータ内で所定時間恒温保持して呈色反応(色
素生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と
乾式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め
選定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子
に照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、
予め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃
度との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を
求めるものである。
測定法は、検体を乾式分析素子に点着させた後、これを
インキュベータ内で所定時間恒温保持して呈色反応(色
素生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と
乾式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め
選定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子
に照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、
予め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃
度との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を
求めるものである。
【0004】一方、電解質タイプの乾式分析素子を使用
する電位差測定法は、上記の光学濃度を測定する代わり
に、同種の乾式イオン選択電極の2個1組からなる電極
対に点着された検体中に含まれる特定イオンの活量を、
参照液を用いてポテンシオメトリで定量分析することに
より求めるものである。
する電位差測定法は、上記の光学濃度を測定する代わり
に、同種の乾式イオン選択電極の2個1組からなる電極
対に点着された検体中に含まれる特定イオンの活量を、
参照液を用いてポテンシオメトリで定量分析することに
より求めるものである。
【0005】上記いずれの方法においても、液状の検体
は検体容器(採血管等)に収容して装置にセットすると
共に、その測定に必要な乾式分析素子を装置に搭載し、
乾式分析素子を搭載位置から点着部およびインキュベー
タへ搬送する一方、点着ノズルによって検体を検体容器
から吸引して点着部へ供給して吐出点着するものであ
る。
は検体容器(採血管等)に収容して装置にセットすると
共に、その測定に必要な乾式分析素子を装置に搭載し、
乾式分析素子を搭載位置から点着部およびインキュベー
タへ搬送する一方、点着ノズルによって検体を検体容器
から吸引して点着部へ供給して吐出点着するものであ
る。
【0006】検体容器から点着ノズルによって検体を吸
引保持する際には、検体容器に対して点着ノズル(ノズ
ルチップ)の先端部を所定量挿入して行う必要があり、
1つの検体に対して複数種類の測定を行う場合には、連
続して複数回の点着を行わなければならず、検体の吸引
を繰り返すと液面の低下に応じて点着ノズルの移動量を
制御する必要がある。また、検体容器の大きさおよび検
体収容量等に応じて限界吸引高さがあり、それ以上に検
体を吸引しないように制御する必要がある。
引保持する際には、検体容器に対して点着ノズル(ノズ
ルチップ)の先端部を所定量挿入して行う必要があり、
1つの検体に対して複数種類の測定を行う場合には、連
続して複数回の点着を行わなければならず、検体の吸引
を繰り返すと液面の低下に応じて点着ノズルの移動量を
制御する必要がある。また、検体容器の大きさおよび検
体収容量等に応じて限界吸引高さがあり、それ以上に検
体を吸引しないように制御する必要がある。
【0007】その際に、検体を収容する検体容器のサイ
ズ(径、長さ等)は複数の種類があり、上記のような液
面下降量および限界吸引高さの算出のためには、検体容
器のサイズ等の情報を検体ごとに入力しなければならな
い。
ズ(径、長さ等)は複数の種類があり、上記のような液
面下降量および限界吸引高さの算出のためには、検体容
器のサイズ等の情報を検体ごとに入力しなければならな
い。
【0008】また、検体の測定項目に対応して、全血か
ら血漿を濾過分離して点着用の検体を得る処理を行った
り、検体の濃度を薄めるために希釈処理を行う場合もあ
り、これらの処理の情報についても検体ごとに入力しな
ければならない。
ら血漿を濾過分離して点着用の検体を得る処理を行った
り、検体の濃度を薄めるために希釈処理を行う場合もあ
り、これらの処理の情報についても検体ごとに入力しな
ければならない。
【0009】従来は、上記のような検体および検体容器
の情報は、予め装置の入力手段により行うか、あるいは
情報を与えたプレートをその検体の近くに取り付け検出
器にて検出するようにしている。
の情報は、予め装置の入力手段により行うか、あるいは
情報を与えたプレートをその検体の近くに取り付け検出
器にて検出するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように生化学分
析装置への検体および検体容器の情報を、入力手段の操
作による入力で行うものでは、検体容器のサイズを変更
するたびに変更入力しなければならず、面倒であり、オ
ペレータの操作が煩雑となっている。また、検体情報の
プレートは検体容器と別々であり、間違えやすい問題が
ある。
析装置への検体および検体容器の情報を、入力手段の操
作による入力で行うものでは、検体容器のサイズを変更
するたびに変更入力しなければならず、面倒であり、オ
ペレータの操作が煩雑となっている。また、検体情報の
プレートは検体容器と別々であり、間違えやすい問題が
ある。
【0011】特に、検体(全血)に血漿濾過処理を施す
場合には、検体を装置に搭載した後の放置時間が長くな
ると、血液の沈降によって血漿濾過が良好に行えなくな
る恐れがあることから、この血漿濾過が必要な検体につ
いては優先的にその濾過処理が行えるように制御しなけ
ればならない。
場合には、検体を装置に搭載した後の放置時間が長くな
ると、血液の沈降によって血漿濾過が良好に行えなくな
る恐れがあることから、この血漿濾過が必要な検体につ
いては優先的にその濾過処理が行えるように制御しなけ
ればならない。
【0012】本発明はかかる点に鑑み、検体および検体
容器の情報が正確にかつ簡易に設定入力でき、吸引制御
が高精度に行えるようにすると共に検体の濾過処理等を
優先的に実施可能とした生化学分析装置および検体を収
容した検体容器を搭載する際に使用する検体アダプタを
提供することを目的とするものである。
容器の情報が正確にかつ簡易に設定入力でき、吸引制御
が高精度に行えるようにすると共に検体の濾過処理等を
優先的に実施可能とした生化学分析装置および検体を収
容した検体容器を搭載する際に使用する検体アダプタを
提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の生化学分析装置
は、検体およびその測定に必要な乾式分析素子を搭載す
る円形のサンプラトレイと、該サンプラトレイに搭載し
た検体を点着ノズルで吸引し乾式分析素子に点着する点
着ノズルユニットと、検体が点着された乾式分析素子を
恒温保持するインキュベータとを備えた生化学分析装置
において、検体を収容した検体容器の前記サンプラトレ
イへの搭載を検体アダプタを個別に使用して行い、該検
体アダプタは検体および検体容器の情報に対応した設定
が行われる識別部を備えたことを特徴とするものであ
る。
は、検体およびその測定に必要な乾式分析素子を搭載す
る円形のサンプラトレイと、該サンプラトレイに搭載し
た検体を点着ノズルで吸引し乾式分析素子に点着する点
着ノズルユニットと、検体が点着された乾式分析素子を
恒温保持するインキュベータとを備えた生化学分析装置
において、検体を収容した検体容器の前記サンプラトレ
イへの搭載を検体アダプタを個別に使用して行い、該検
体アダプタは検体および検体容器の情報に対応した設定
が行われる識別部を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】前記検体容器を保持した前記検体アダプタ
を前記サンプラトレイに搭載し、分析開始初期に該サン
プラトレイを回転させ、前記検体アダプタの識別部の設
定情報を取得するのが好適である。
を前記サンプラトレイに搭載し、分析開始初期に該サン
プラトレイを回転させ、前記検体アダプタの識別部の設
定情報を取得するのが好適である。
【0015】また、本発明の検体アダプタは、生化学分
析装置のサンプラトレイに、検体を収容した検体容器を
搭載する際に個別に使用する検体アダプタであって、前
記検体および検体容器の情報に対応した設定が行われる
識別部を備えたことを特徴とするものである。
析装置のサンプラトレイに、検体を収容した検体容器を
搭載する際に個別に使用する検体アダプタであって、前
記検体および検体容器の情報に対応した設定が行われる
識別部を備えたことを特徴とするものである。
【0016】前記識別部は、複数の識別ピンを選択的に
装着するように設けるのが好適である。
装着するように設けるのが好適である。
【0017】前記検体アダプタの識別部に設定する情報
としては、検体の血漿濾過等の処理情報、検体容器のサ
イズ等の種類情報である。
としては、検体の血漿濾過等の処理情報、検体容器のサ
イズ等の種類情報である。
【0018】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、検体を収
容した検体容器をサンプラトレイへ搭載する際に個別に
使用する検体アダプタに、検体および検体容器の情報に
対応した設定が行われる識別部を備えたことにより、正
確にかつ簡易にこれらの情報を装置に取得させることが
でき、オペレーターの操作が容易となる。
容した検体容器をサンプラトレイへ搭載する際に個別に
使用する検体アダプタに、検体および検体容器の情報に
対応した設定が行われる識別部を備えたことにより、正
確にかつ簡易にこれらの情報を装置に取得させることが
でき、オペレーターの操作が容易となる。
【0019】また、分析開始初期に検体アダプタを搭載
したサンプラトレイを回転させ、検体アダプタの識別部
の設定情報を先に取得すると、それに応じた処理制御を
行うことができ、血漿濾過処理が必要な検体の処理を優
先的に行って沈降の影響を受けることなく良好な血漿濾
過が可能となる。
したサンプラトレイを回転させ、検体アダプタの識別部
の設定情報を先に取得すると、それに応じた処理制御を
行うことができ、血漿濾過処理が必要な検体の処理を優
先的に行って沈降の影響を受けることなく良好な血漿濾
過が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は一例の生化学分析装置の概略
機構を示す部分断面正面図、図2は生化学分析装置の点
着ノズルユニットを除く要部機構の平面図、図3は乾式
分析素子の搬送経路部分の断面正面図、図4は参照液搭
載部分の断面図、図5は素子搬送機構の概略平面図、図
6は一つの実施の形態に係る検体アダプタを示す分解斜
視図である。
に沿って説明する。図1は一例の生化学分析装置の概略
機構を示す部分断面正面図、図2は生化学分析装置の点
着ノズルユニットを除く要部機構の平面図、図3は乾式
分析素子の搬送経路部分の断面正面図、図4は参照液搭
載部分の断面図、図5は素子搬送機構の概略平面図、図
6は一つの実施の形態に係る検体アダプタを示す分解斜
視図である。
【0021】生化学分析装置1は、サンプラトレイ2、
点着部3、第1のインキュベータ4、第2のインキュベ
ータ5、点着ノズルユニット6、素子搬送機構7、移送
機構8、チップ廃却部9、素子廃却機構10などを備え
てなる。
点着部3、第1のインキュベータ4、第2のインキュベ
ータ5、点着ノズルユニット6、素子搬送機構7、移送
機構8、チップ廃却部9、素子廃却機構10などを備え
てなる。
【0022】サンプラトレイ2は円形で、検体を収容し
た検体容器11、未使用の乾式分析素子12(比色タイ
プの乾式分析素子および電解質タイプの乾式分析素子)
を収容した素子カートリッジ13、消耗品(ノズルチッ
プ14、希釈液容器15、混合カップ16および参照液
容器17)を搭載する。前記検体容器11は、後述する
ように図6に示すような検体アダプタ18を使用して搭
載され、ノズルチップ14はチップラック19に多数収
納されて搭載される。
た検体容器11、未使用の乾式分析素子12(比色タイ
プの乾式分析素子および電解質タイプの乾式分析素子)
を収容した素子カートリッジ13、消耗品(ノズルチッ
プ14、希釈液容器15、混合カップ16および参照液
容器17)を搭載する。前記検体容器11は、後述する
ように図6に示すような検体アダプタ18を使用して搭
載され、ノズルチップ14はチップラック19に多数収
納されて搭載される。
【0023】点着部3は、サンプラトレイ2の中心線の
延長上に配置され、搬送された乾式分析素子12に血
漿、全血、血清、尿などの検体の点着が行われるもの
で、点着ノズルユニット6によって比色測定タイプの乾
式分析素子12には検体を、電解質タイプの乾式分析素
子12には検体と参照液を点着する。この点着部3に続
いてノズルチップ14が廃却されるチップ廃却部9が配
置されている。
延長上に配置され、搬送された乾式分析素子12に血
漿、全血、血清、尿などの検体の点着が行われるもの
で、点着ノズルユニット6によって比色測定タイプの乾
式分析素子12には検体を、電解質タイプの乾式分析素
子12には検体と参照液を点着する。この点着部3に続
いてノズルチップ14が廃却されるチップ廃却部9が配
置されている。
【0024】第1のインキュベータ4は円形で、チップ
廃却部9の延長位置に配置され、比色タイプの乾式分析
素子12を収容して所定時間恒温保持し、比色測定を行
う。第2のインキュベータ5(図2参照)は、点着部3
の側方における隣接位置に配設され、電解質タイプの乾
式分析素子12を収容して所定時間恒温保持し、電位差
測定を行う。
廃却部9の延長位置に配置され、比色タイプの乾式分析
素子12を収容して所定時間恒温保持し、比色測定を行
う。第2のインキュベータ5(図2参照)は、点着部3
の側方における隣接位置に配設され、電解質タイプの乾
式分析素子12を収容して所定時間恒温保持し、電位差
測定を行う。
【0025】素子搬送機構7(図5参照)は、前記サン
プラトレイ2の内部に配設され、このサンプラトレイ2
の中心と第1のインキュベータ4の中心とを結び、点着
部3およびチップ廃却部9を通る直線状の素子搬送経路
R(図2)に沿って、乾式分析素子12をサンプラトレ
イ2から点着部3へ、さらに第1のインキュベータ4へ
搬送する。移送機構8は点着部3を兼ねて設置され、点
着部3から第2のインキュベータ5へ、素子搬送経路R
と直交する方向に、電解質タイプの乾式分析素子12を
移送する。
プラトレイ2の内部に配設され、このサンプラトレイ2
の中心と第1のインキュベータ4の中心とを結び、点着
部3およびチップ廃却部9を通る直線状の素子搬送経路
R(図2)に沿って、乾式分析素子12をサンプラトレ
イ2から点着部3へ、さらに第1のインキュベータ4へ
搬送する。移送機構8は点着部3を兼ねて設置され、点
着部3から第2のインキュベータ5へ、素子搬送経路R
と直交する方向に、電解質タイプの乾式分析素子12を
移送する。
【0026】点着ノズルユニット6は上部に配設され、
点着ノズル75が前述の素子搬送経路Rと同一直線上を
移動し、検体および参照液の点着、希釈液による検体の
希釈混合を行う。点着ノズル75は、先端にノズルチッ
プ14を装着し、該ノズルチップ14内に検体、参照液
等を吸引し吐出するもので、その吸引吐出を行う不図示
のシリンジ手段が付設され、使用後のノズルチップ14
はチップ廃却部9で外されて落下廃却される。
点着ノズル75が前述の素子搬送経路Rと同一直線上を
移動し、検体および参照液の点着、希釈液による検体の
希釈混合を行う。点着ノズル75は、先端にノズルチッ
プ14を装着し、該ノズルチップ14内に検体、参照液
等を吸引し吐出するもので、その吸引吐出を行う不図示
のシリンジ手段が付設され、使用後のノズルチップ14
はチップ廃却部9で外されて落下廃却される。
【0027】素子廃却機構10(図2参照)は第1のイ
ンキュベータ4に付設され、測定後の比色タイプの乾式
分析素子12を第1のインキュベータ4の中心部に押し
出して落下廃棄する。なお、上記素子搬送機構7によっ
て廃却することもできる。また、第2のインキュベータ
5で測定した後の電解質タイプの乾式分析素子12は、
前記移送機構8によって廃却穴69に廃棄される。
ンキュベータ4に付設され、測定後の比色タイプの乾式
分析素子12を第1のインキュベータ4の中心部に押し
出して落下廃棄する。なお、上記素子搬送機構7によっ
て廃却することもできる。また、第2のインキュベータ
5で測定した後の電解質タイプの乾式分析素子12は、
前記移送機構8によって廃却穴69に廃棄される。
【0028】また、サンプラトレイ2の近傍には、血液
から血漿を分離する不図示の血液濾過ユニットが設置さ
れている。
から血漿を分離する不図示の血液濾過ユニットが設置さ
れている。
【0029】次に、各部の構造を具体的に説明する。ま
ず、前記サンプラトレイ2は、正転方向および逆転方向
に回転駆動される円盤状の回転ディスク21と、その中
央部の円盤状の非回転部22とを有する。
ず、前記サンプラトレイ2は、正転方向および逆転方向
に回転駆動される円盤状の回転ディスク21と、その中
央部の円盤状の非回転部22とを有する。
【0030】回転ディスク21には、図2に示すよう
に、各検体を収容した採血管等の検体容器11を検体ア
ダプタ18を介して保持するA〜Eの5つの検体搭載部
23と、これに隣接して各検体の測定項目に対応して通
常複数の種類が必要とされる未使用の乾式分析素子12
を積み重ねた状態で収容した素子カートリッジ13を保
持する5つの素子搭載部24と、多数のノズルチップ1
4を保持孔に並んで収容したチップラック19を保持す
る2つのチップ搭載部25と、希釈液を収容した3つの
希釈液容器15を保持する希釈液搭載部26と、希釈液
と検体とを混合するための混合カップ16(多数のカッ
プ状凹部が配置された成形品)を保持するカップ搭載部
27とが円弧状に配置されている。
に、各検体を収容した採血管等の検体容器11を検体ア
ダプタ18を介して保持するA〜Eの5つの検体搭載部
23と、これに隣接して各検体の測定項目に対応して通
常複数の種類が必要とされる未使用の乾式分析素子12
を積み重ねた状態で収容した素子カートリッジ13を保
持する5つの素子搭載部24と、多数のノズルチップ1
4を保持孔に並んで収容したチップラック19を保持す
る2つのチップ搭載部25と、希釈液を収容した3つの
希釈液容器15を保持する希釈液搭載部26と、希釈液
と検体とを混合するための混合カップ16(多数のカッ
プ状凹部が配置された成形品)を保持するカップ搭載部
27とが円弧状に配置されている。
【0031】図6に示すように、前記検体容器11を検
体搭載部23に搭載する際にそれぞれ個別に使用する検
体アダプタ18は、筒状に形成され、その上端開口部か
ら検体容器11が挿入される。
体搭載部23に搭載する際にそれぞれ個別に使用する検
体アダプタ18は、筒状に形成され、その上端開口部か
ら検体容器11が挿入される。
【0032】検体アダプタ18の外周にはフランジ部1
8aが突出形成され、回転ディスク21の検体搭載部2
3の穴に挿入された際にフランジ部18aが回転ディス
ク21の上面に係止して保持される。このフランジ部1
8aより下方の筒部の前面には凸部18bが形成され、
同様の形状に形成された検体搭載部23の穴に対する挿
入方向が規制される。
8aが突出形成され、回転ディスク21の検体搭載部2
3の穴に挿入された際にフランジ部18aが回転ディス
ク21の上面に係止して保持される。このフランジ部1
8aより下方の筒部の前面には凸部18bが形成され、
同様の形状に形成された検体搭載部23の穴に対する挿
入方向が規制される。
【0033】さらに検体アダプタ18は、上記凸部18
bの下部前面に4つの穴による識別部18cを備え、こ
の識別部18cの各穴に識別ピン18dが、それぞれ検
体の種類(処理情報)、検体容器11の種類(径、長さ
等のサイズ、形状)等の情報に応じて選択的に装着され
る。
bの下部前面に4つの穴による識別部18cを備え、こ
の識別部18cの各穴に識別ピン18dが、それぞれ検
体の種類(処理情報)、検体容器11の種類(径、長さ
等のサイズ、形状)等の情報に応じて選択的に装着され
る。
【0034】そして、サンプラトレイ2の外周部に識別
センサ30(図2)が配設され、分析の初期時点で回転
ディスク21が1回転され、上記識別センサ30によっ
て識別部に設定された情報が例えば反射信号によって取
得され、検体の希釈の有無、血漿濾過の有無などが判別
されると共に、検体容器11のサイズおよび形状に伴う
液面変動量が算出され、それに応じた処理制御が行われ
る。特に、血漿濾過処理が必要な検体を収容した検体容
器11に対しては優先的に血漿濾過が行われる。
センサ30(図2)が配設され、分析の初期時点で回転
ディスク21が1回転され、上記識別センサ30によっ
て識別部に設定された情報が例えば反射信号によって取
得され、検体の希釈の有無、血漿濾過の有無などが判別
されると共に、検体容器11のサイズおよび形状に伴う
液面変動量が算出され、それに応じた処理制御が行われ
る。特に、血漿濾過処理が必要な検体を収容した検体容
器11に対しては優先的に血漿濾過が行われる。
【0035】また、上記アダプタ18の内底部には高さ
調整部材51が挿入され、検体容器11の長さに応じて
底部高さが調整可能である。血漿濾過が必要な検体容器
11に対しては、アダプタ18に検体容器11を挿入し
た上に、濾過フィルターを備えたホルダー52がスペー
サ53を介して装着される。
調整部材51が挿入され、検体容器11の長さに応じて
底部高さが調整可能である。血漿濾過が必要な検体容器
11に対しては、アダプタ18に検体容器11を挿入し
た上に、濾過フィルターを備えたホルダー52がスペー
サ53を介して装着される。
【0036】次に、前記サンプラトレイ2の非回転部2
2には、素子搬送経路Rの延長線上で点着ノズル75の
移動範囲に、参照液を収容した参照液容器17を保持す
る筒状の参照液搭載部28を備え、この参照液搭載部2
8には、参照液容器17の開口部を開閉する蒸発防止蓋
35(図4参照)が設置されている。
2には、素子搬送経路Rの延長線上で点着ノズル75の
移動範囲に、参照液を収容した参照液容器17を保持す
る筒状の参照液搭載部28を備え、この参照液搭載部2
8には、参照液容器17の開口部を開閉する蒸発防止蓋
35(図4参照)が設置されている。
【0037】前記回転ディスク21は、外周部の3カ所
が支持ローラ31で支持され、中心部が支持軸32(図
4参照)の外周に回転自在に保持されている。また、回
転ディスク21の外周には、不図示のタイミングベルト
が巻き掛けられ、駆動モータによって正転方向または逆
転方向に回転駆動される。上記支持軸32は下端部が支
持フレーム33に固定保持され、この支持軸32の上端
部に円盤状の非回転部22の中心部が回転不能に取り付
けられている。
が支持ローラ31で支持され、中心部が支持軸32(図
4参照)の外周に回転自在に保持されている。また、回
転ディスク21の外周には、不図示のタイミングベルト
が巻き掛けられ、駆動モータによって正転方向または逆
転方向に回転駆動される。上記支持軸32は下端部が支
持フレーム33に固定保持され、この支持軸32の上端
部に円盤状の非回転部22の中心部が回転不能に取り付
けられている。
【0038】蒸発防止蓋35は、図4に示すように、参
照液容器17の開口に圧接される蓋部材36が配設され
た揺動部材37を備え、この揺動部材37の下端がピン
38によって非回転部22に揺動可能に枢支され、捩り
バネ39によって閉方向に付勢されている。この蒸発防
止蓋35は点着ノズルユニット6の移動に連係して開閉
作動されるもので、揺動部材37の上端部に突出形成さ
れた係止部37aが、点着ノズルユニット6の移動フレ
ーム72の下端角部72aと当接可能である。
照液容器17の開口に圧接される蓋部材36が配設され
た揺動部材37を備え、この揺動部材37の下端がピン
38によって非回転部22に揺動可能に枢支され、捩り
バネ39によって閉方向に付勢されている。この蒸発防
止蓋35は点着ノズルユニット6の移動に連係して開閉
作動されるもので、揺動部材37の上端部に突出形成さ
れた係止部37aが、点着ノズルユニット6の移動フレ
ーム72の下端角部72aと当接可能である。
【0039】そして、点着ノズル75によって参照液を
吸引するために、移動フレーム72が接近移動した際に
は、その下端角部72aが蒸発防止蓋35の係止部37
aに当接し、揺動部材37が鎖線で示すように開方向に
揺動され、蓋部材36が上方に移動して参照液容器17
を開口し、参照液が吸引可能となる。移動フレーム72
が点着部3の方向に移動した際には、捩りバネ39によ
って揺動部材37が閉方向に揺動し、蓋部材36が参照
液容器17の開口部を閉塞して参照液の蒸発を防止し、
その濃度変化による測定精度の低下を阻止する。
吸引するために、移動フレーム72が接近移動した際に
は、その下端角部72aが蒸発防止蓋35の係止部37
aに当接し、揺動部材37が鎖線で示すように開方向に
揺動され、蓋部材36が上方に移動して参照液容器17
を開口し、参照液が吸引可能となる。移動フレーム72
が点着部3の方向に移動した際には、捩りバネ39によ
って揺動部材37が閉方向に揺動し、蓋部材36が参照
液容器17の開口部を閉塞して参照液の蒸発を防止し、
その濃度変化による測定精度の低下を阻止する。
【0040】素子搬送機構7は、サンプラトレイ2の内
部における前記支持フレーム33に設置されている。こ
の素子搬送機構7は、図5に示すように、サンプラトレ
イ2の半径方向に第1のインキュベータ4の中心位置に
向けてスライド移動可能に配設された素子搬送部材41
(搬送バー)を備え、この素子搬送部材41の前進移動
制御によってその先端部で素子搭載部24の素子カート
リッジ13から乾式分析素子12を押し出して点着部3
に搬送し、点着後の乾式分析素子12を第1のインキュ
ベータ4に搬送するように搬送距離が設定されている。
部における前記支持フレーム33に設置されている。こ
の素子搬送機構7は、図5に示すように、サンプラトレ
イ2の半径方向に第1のインキュベータ4の中心位置に
向けてスライド移動可能に配設された素子搬送部材41
(搬送バー)を備え、この素子搬送部材41の前進移動
制御によってその先端部で素子搭載部24の素子カート
リッジ13から乾式分析素子12を押し出して点着部3
に搬送し、点着後の乾式分析素子12を第1のインキュ
ベータ4に搬送するように搬送距離が設定されている。
【0041】また、前記サンプラトレイ2の回転ディス
ク21には、素子搭載部24以外に、例えばカップ搭載
部27の下方位置に挿通孔29(図2参照)が開口さ
れ、素子搬送部材41の通過経路が設けられ、乾式分析
素子12の詰まりなどが発生した際などの必要時に、乾
式分析素子12の搬送を伴わない素子搬送部材41の前
進移動が行えるようになっている。
ク21には、素子搭載部24以外に、例えばカップ搭載
部27の下方位置に挿通孔29(図2参照)が開口さ
れ、素子搬送部材41の通過経路が設けられ、乾式分析
素子12の詰まりなどが発生した際などの必要時に、乾
式分析素子12の搬送を伴わない素子搬送部材41の前
進移動が行えるようになっている。
【0042】素子搬送部材41の後端部には、下方から
スライダ43が固定され、このスライダ43は、支持フ
レーム33に素子搬送経路Rと平行に設置されたガイド
ロッド44に摺動自在に支持されると共に、支持フレー
ム33の前後に配設されたガイドプーリー45、搬送モ
ータ49にて駆動される駆動プーリー46およびテンシ
ョンプーリー47に巻き掛けられたベルト48の一部が
固着されている。そして、搬送モータ49によって駆動
プーリー46が回転駆動され、スライダ43の移動に伴
って素子搬送部材41が前後方向に移動操作される。ま
た、後退移動した素子搬送部材41は、後部がガイド部
材42によって位置規制され、先端部は縦板34のガイ
ド穴34a(図3参照)に挿入され、このガイド穴34
aを摺動する。
スライダ43が固定され、このスライダ43は、支持フ
レーム33に素子搬送経路Rと平行に設置されたガイド
ロッド44に摺動自在に支持されると共に、支持フレー
ム33の前後に配設されたガイドプーリー45、搬送モ
ータ49にて駆動される駆動プーリー46およびテンシ
ョンプーリー47に巻き掛けられたベルト48の一部が
固着されている。そして、搬送モータ49によって駆動
プーリー46が回転駆動され、スライダ43の移動に伴
って素子搬送部材41が前後方向に移動操作される。ま
た、後退移動した素子搬送部材41は、後部がガイド部
材42によって位置規制され、先端部は縦板34のガイ
ド穴34a(図3参照)に挿入され、このガイド穴34
aを摺動する。
【0043】前記素子カートリッジ13は、図3に示す
ように、上部および側部が開放した箱状に設けられ、上
方から未使用の乾式分析素子12が混在状態で通常複数
枚重ねられて保持される。サンプラトレイ2の素子搭載
部24に装填された素子カートリッジ13は、素子搭載
部24の底壁24aに保持され、搬送面と同一高さに最
下端部の乾式分析素子12が位置し、最下端部の前面側
には1枚の乾式分析素子12のみが通過し得る開口13
aが形成され、後面側には素子搬送部材41が挿通可能
な開口13bが形成されている。
ように、上部および側部が開放した箱状に設けられ、上
方から未使用の乾式分析素子12が混在状態で通常複数
枚重ねられて保持される。サンプラトレイ2の素子搭載
部24に装填された素子カートリッジ13は、素子搭載
部24の底壁24aに保持され、搬送面と同一高さに最
下端部の乾式分析素子12が位置し、最下端部の前面側
には1枚の乾式分析素子12のみが通過し得る開口13
aが形成され、後面側には素子搬送部材41が挿通可能
な開口13bが形成されている。
【0044】上記のような検体容器11および素子カー
トリッジ13は任意に回転ディスク21のA〜Eの搭載
部23,24に装填でき、測定前の入れ替えも可能で、
緊急割り込みの検体を直ちに測定可能となっている。
トリッジ13は任意に回転ディスク21のA〜Eの搭載
部23,24に装填でき、測定前の入れ替えも可能で、
緊急割り込みの検体を直ちに測定可能となっている。
【0045】ここで、素子カートリッジ13に装填され
る乾式分析素子12について説明する。検体の呈色度合
を測定するために使用される比色タイプの乾式分析素子
12は矩形状のマウント内に試薬層が配設されてなり、
マウントの中央に点着孔が形成され、点着孔に検体が点
着される。検体のイオン活性を測定するために使用され
る電解質タイプの乾式分析素子12は、2箇所の液供給
孔が形成されている。一方の液供給孔には検体が点着さ
れ、他方の液供給孔にはイオン活量が既知である参照液
が点着される。また、イオン活量を測定するために電位
差測定手段の電位測定用プローブと電気的に接続される
3対のイオン選択電極対が形成されている。両乾式分析
素子12の裏面には検査項目などを特定するための情報
が記録された不図示のバーコードが付設されている。
る乾式分析素子12について説明する。検体の呈色度合
を測定するために使用される比色タイプの乾式分析素子
12は矩形状のマウント内に試薬層が配設されてなり、
マウントの中央に点着孔が形成され、点着孔に検体が点
着される。検体のイオン活性を測定するために使用され
る電解質タイプの乾式分析素子12は、2箇所の液供給
孔が形成されている。一方の液供給孔には検体が点着さ
れ、他方の液供給孔にはイオン活量が既知である参照液
が点着される。また、イオン活量を測定するために電位
差測定手段の電位測定用プローブと電気的に接続される
3対のイオン選択電極対が形成されている。両乾式分析
素子12の裏面には検査項目などを特定するための情報
が記録された不図示のバーコードが付設されている。
【0046】点着部3および移送機構8は、図2および
図3に示すように、サンプラトレイ2と第1のインキュ
ベータ4との間に素子搬送経路Rと直交する方向に長い
支持台61を備え、その上に移動可能に摺動枠62が設
置されている。この摺動枠62には、点着用開口63a
(図3)が形成された主素子押え63および補助素子押
え64が隣接して一体に移動可能に装着されている。主
素子押え63(補助素子押え64も同様)は、支持台6
1に面する底面に、前記素子移動経路Rに沿って乾式分
析素子12が搬送される凹部63bを有し、乾式分析素
子12は支持台61上を滑るように移動する。また、摺
動枠62は、一端部がガイドバー65に案内され、他端
部側の長溝62aにピン66が係合され、素子搬送経路
Rと直交方向に移動可能である。そのラックギヤ62b
には駆動ギヤ67が噛合し、該駆動ギヤ67が駆動モー
タ68によって駆動されて摺動枠62が移動制御され
る。
図3に示すように、サンプラトレイ2と第1のインキュ
ベータ4との間に素子搬送経路Rと直交する方向に長い
支持台61を備え、その上に移動可能に摺動枠62が設
置されている。この摺動枠62には、点着用開口63a
(図3)が形成された主素子押え63および補助素子押
え64が隣接して一体に移動可能に装着されている。主
素子押え63(補助素子押え64も同様)は、支持台6
1に面する底面に、前記素子移動経路Rに沿って乾式分
析素子12が搬送される凹部63bを有し、乾式分析素
子12は支持台61上を滑るように移動する。また、摺
動枠62は、一端部がガイドバー65に案内され、他端
部側の長溝62aにピン66が係合され、素子搬送経路
Rと直交方向に移動可能である。そのラックギヤ62b
には駆動ギヤ67が噛合し、該駆動ギヤ67が駆動モー
タ68によって駆動されて摺動枠62が移動制御され
る。
【0047】上記支持台61には、点着部3(点着位
置)の側方位置(摺動枠62の移動方向の前方)に、第
2のインキュベータ5が設置されると共に、さらに側方
には廃却穴69が開口されている。
置)の側方位置(摺動枠62の移動方向の前方)に、第
2のインキュベータ5が設置されると共に、さらに側方
には廃却穴69が開口されている。
【0048】そして、図2の通常状態では摺動枠62の
停止位置は、主素子押え63が点着部3に位置し、サン
プラトレイ2より搬送された乾式分析素子12に対する
点着が行われ、点着後の比色タイプの乾式分析素子12
は素子搬送部材41によって押し出されて第1のインキ
ュベータ4に移送される。電解質タイプの乾式分析素子
12への点着が行われると、摺動枠62が移動されて点
着後の乾式分析素子12は主素子押え63に保持された
まま支持台61上を滑るように第2のインキュベータ5
に移送され、電位差測定が行われる。その際には、摺動
枠62の補助素子押え64が点着部3(点着位置)に移
動し、その後に搬送される比色タイプの乾式分析素子1
2に対する検体の点着および第1のインキュベータ4へ
の搬送が可能である。第2のインキュベータ5での測定
が完了すると、摺動枠62がさらに移動されて測定後の
乾式分析素子12を廃却穴69に移送して落下廃却す
る。
停止位置は、主素子押え63が点着部3に位置し、サン
プラトレイ2より搬送された乾式分析素子12に対する
点着が行われ、点着後の比色タイプの乾式分析素子12
は素子搬送部材41によって押し出されて第1のインキ
ュベータ4に移送される。電解質タイプの乾式分析素子
12への点着が行われると、摺動枠62が移動されて点
着後の乾式分析素子12は主素子押え63に保持された
まま支持台61上を滑るように第2のインキュベータ5
に移送され、電位差測定が行われる。その際には、摺動
枠62の補助素子押え64が点着部3(点着位置)に移
動し、その後に搬送される比色タイプの乾式分析素子1
2に対する検体の点着および第1のインキュベータ4へ
の搬送が可能である。第2のインキュベータ5での測定
が完了すると、摺動枠62がさらに移動されて測定後の
乾式分析素子12を廃却穴69に移送して落下廃却す
る。
【0049】点着ノズルユニット6(図1)は、固定フ
レーム70の水平ガイドレール71(素子搬送経路Rと
平行)に、横方向に水平移動可能に保持された移動フレ
ーム72を備え、この移動フレーム72の中央に設けら
れた縦ガイドレール73の両側に上下移動可能に2つの
ノズル固定台74が保持されている。この2つのノズル
固定台74に、それぞれ棒状の点着ノズル75の上端部
が上下方向に取り付けられている。
レーム70の水平ガイドレール71(素子搬送経路Rと
平行)に、横方向に水平移動可能に保持された移動フレ
ーム72を備え、この移動フレーム72の中央に設けら
れた縦ガイドレール73の両側に上下移動可能に2つの
ノズル固定台74が保持されている。この2つのノズル
固定台74に、それぞれ棒状の点着ノズル75の上端部
が上下方向に取り付けられている。
【0050】上記ノズル固定台74には上方に延びる連
結軸76が固着され、この連結軸76の上部は駆動伝達
部材77に挿通され、ノズル固定台74と駆動伝達部材
77との間の連結軸76の外周には圧縮バネ80が縮装
されている。これにより、ノズル固定台74は駆動伝達
部材77と一体に上下移動可能であると共に、点着ノズ
ル75の先端部にノズルチップ14を装着する際に、圧
縮バネ80を圧縮してノズル固定台74に対して駆動伝
達部材77が下降移動可能であり、ノズルチップ14の
装着力を得るようになっている。
結軸76が固着され、この連結軸76の上部は駆動伝達
部材77に挿通され、ノズル固定台74と駆動伝達部材
77との間の連結軸76の外周には圧縮バネ80が縮装
されている。これにより、ノズル固定台74は駆動伝達
部材77と一体に上下移動可能であると共に、点着ノズ
ル75の先端部にノズルチップ14を装着する際に、圧
縮バネ80を圧縮してノズル固定台74に対して駆動伝
達部材77が下降移動可能であり、ノズルチップ14の
装着力を得るようになっている。
【0051】上記駆動伝達部材77は、上下のプーリ7
8に張設されたベルト79に固定され、不図示のモータ
ーによるベルト79の走行に応じて上下移動する。な
お、ベルト79の外側部位には、バランスウェイト99
が取り付けられ、非駆動時の点着ノズル75の下降移動
が防止される。
8に張設されたベルト79に固定され、不図示のモータ
ーによるベルト79の走行に応じて上下移動する。な
お、ベルト79の外側部位には、バランスウェイト99
が取り付けられ、非駆動時の点着ノズル75の下降移動
が防止される。
【0052】また、移動フレーム72は不図示のベルト
駆動機構によって横方向に駆動され、2つのノズル固定
台74は独自に上下移動するように、その横移動および
上下移動が制御され、2つの点着ノズル75,75は、
一体に素子搬送経路R上を直線的に横移動すると共に、
独自に上下移動するようになっている。例えば、一方の
点着ノズル75は検体用であり、他方の点着ノズル75
は希釈液用および参照液用である。
駆動機構によって横方向に駆動され、2つのノズル固定
台74は独自に上下移動するように、その横移動および
上下移動が制御され、2つの点着ノズル75,75は、
一体に素子搬送経路R上を直線的に横移動すると共に、
独自に上下移動するようになっている。例えば、一方の
点着ノズル75は検体用であり、他方の点着ノズル75
は希釈液用および参照液用である。
【0053】両点着ノズル75は棒状に形成され、内部
に軸方向に延びるエア通路が設けられ、下端にはピペッ
ト状のノズルチップ14がシール状態で嵌合される。こ
の点着ノズル75にはそれぞれ不図示のシリンジポンプ
等に接続されたエアチューブが連結され、吸引・吐出圧
が供給される。使用後のノズルチップ14はチップ廃却
部9で外されて落下廃却される。
に軸方向に延びるエア通路が設けられ、下端にはピペッ
ト状のノズルチップ14がシール状態で嵌合される。こ
の点着ノズル75にはそれぞれ不図示のシリンジポンプ
等に接続されたエアチューブが連結され、吸引・吐出圧
が供給される。使用後のノズルチップ14はチップ廃却
部9で外されて落下廃却される。
【0054】そして、点着ノズル75の上下移動は、前
述の検体アダプタ18の識別部18cから取得した検体
容器11のサイズ情報に基づき、この検体容器11から
点着ノズル75のノズルチップ14によって検体を吸引
保持する際には、その液面高さおよび限界吸引高さを算
出し、これに応じて検体容器11に対して点着ノズル7
5(ノズルチップ14)の先端部を所定量挿入して吸引
するように制御される。
述の検体アダプタ18の識別部18cから取得した検体
容器11のサイズ情報に基づき、この検体容器11から
点着ノズル75のノズルチップ14によって検体を吸引
保持する際には、その液面高さおよび限界吸引高さを算
出し、これに応じて検体容器11に対して点着ノズル7
5(ノズルチップ14)の先端部を所定量挿入して吸引
するように制御される。
【0055】チップ廃却部9は、素子搬送経路Rにおけ
る点着部3に続く位置に、乾式分析素子12の搬送面を
上下方向に交差して設けられ、上部材81および下部材
82を備える。このチップ廃却部9における前記支持台
61には、楕円形に開口された落下口83が形成されて
いる。上部材81は支持台61の上面に固着され、落下
口83の直上部位には係合切欠き84が設けられ、下部
材82は支持台61の下面に落下口83の下方を囲むよ
うに筒状に形成され、落下するノズルチップ14をガイ
ドするようになっている。
る点着部3に続く位置に、乾式分析素子12の搬送面を
上下方向に交差して設けられ、上部材81および下部材
82を備える。このチップ廃却部9における前記支持台
61には、楕円形に開口された落下口83が形成されて
いる。上部材81は支持台61の上面に固着され、落下
口83の直上部位には係合切欠き84が設けられ、下部
材82は支持台61の下面に落下口83の下方を囲むよ
うに筒状に形成され、落下するノズルチップ14をガイ
ドするようになっている。
【0056】そして、ノズルチップ14が装着されてい
る点着ノズル75を、上部材81内に下降させてから横
方向に移動させ、その係合切欠き84にノズルチップ1
4の上端を係合してから、点着ノズル75を上昇移動さ
せてノズルチップ14を抜き取り、外れたノズルチップ
14は落下口83を通して落下廃却される。
る点着ノズル75を、上部材81内に下降させてから横
方向に移動させ、その係合切欠き84にノズルチップ1
4の上端を係合してから、点着ノズル75を上昇移動さ
せてノズルチップ14を抜き取り、外れたノズルチップ
14は落下口83を通して落下廃却される。
【0057】次に、比色測定を行う第1のインキュベー
タ4は、図1〜図3に示すように、外周部に円環状の回
転部材87を備え、この回転部材87は内周下部に固着
された傾斜回転筒88が下部のベアリング89に支持さ
れて回転自在である。回転部材87の上部に上位部材9
0が一体に回転可能に配設されている。上位部材90の
底面は平坦であり、回転部材87の上面には円周上に所
定間隔で複数(図1の場合13個)の凹部が形成されて
両部材87,90間にスリット状空間による素子室91
が形成され、この素子室91の底面の高さは搬送面の高
さと同一に設けられている。また、傾斜回転筒88の内
孔は測定後の乾式分析素子12の廃却孔92に形成さ
れ、素子室91の中心側部分が廃却孔92に連通し、素
子室91の乾式分析素子12がそのまま中心側に移動さ
れて落下廃却される。
タ4は、図1〜図3に示すように、外周部に円環状の回
転部材87を備え、この回転部材87は内周下部に固着
された傾斜回転筒88が下部のベアリング89に支持さ
れて回転自在である。回転部材87の上部に上位部材9
0が一体に回転可能に配設されている。上位部材90の
底面は平坦であり、回転部材87の上面には円周上に所
定間隔で複数(図1の場合13個)の凹部が形成されて
両部材87,90間にスリット状空間による素子室91
が形成され、この素子室91の底面の高さは搬送面の高
さと同一に設けられている。また、傾斜回転筒88の内
孔は測定後の乾式分析素子12の廃却孔92に形成さ
れ、素子室91の中心側部分が廃却孔92に連通し、素
子室91の乾式分析素子12がそのまま中心側に移動さ
れて落下廃却される。
【0058】上位部材90には図示しない加熱手段が配
設され、その温度調整によって素子室91内の乾式分析
素子12を所定温度に恒温保持する。また上位部材90
には素子室91に対応して乾式分析素子12のマウント
を上から押えて検体の蒸発防止を行う押え部材93が配
設されている。上位部材90の上面には保温カバー94
が配設される一方、この第1のインキュベータ4は全体
が遮光カバー95によって覆われる。
設され、その温度調整によって素子室91内の乾式分析
素子12を所定温度に恒温保持する。また上位部材90
には素子室91に対応して乾式分析素子12のマウント
を上から押えて検体の蒸発防止を行う押え部材93が配
設されている。上位部材90の上面には保温カバー94
が配設される一方、この第1のインキュベータ4は全体
が遮光カバー95によって覆われる。
【0059】さらに、回転部材87の乾式分析素子12
を収納する各素子室91の底面中央には測光用の開口9
1aが形成され、この開口91aを通して図1に示す位
置に配設された測光ヘッド96による乾式分析素子12
の反射光学濃度の測定が行われる。なお、回転部材87
の一部には、不図示の濃度基準板が設置されている。
を収納する各素子室91の底面中央には測光用の開口9
1aが形成され、この開口91aを通して図1に示す位
置に配設された測光ヘッド96による乾式分析素子12
の反射光学濃度の測定が行われる。なお、回転部材87
の一部には、不図示の濃度基準板が設置されている。
【0060】第1のインキュベータ4の回転駆動は、回
転部材87を支持する傾斜回転筒88の外周部分に不図
示のタイミングベルトが巻き掛けられ、このタイミング
ベルトが駆動モータの駆動プーリー(共に不図示)に対
しても巻き掛けられ、駆動モータの正逆回転駆動によっ
て回転部材87の往復回転駆動を行うように構成されて
いる。そして、第1のインキュベータ4の回転操作は、
所定回転位置の下方に配設された測光ヘッド96に対し
て、まず、白黒色の濃度基準板の濃度を検出して校正を
行った後に、順次素子室91に挿入されている乾式分析
素子12の呈色反応の光学濃度の測定を行い、この一連
の測定の後、逆回転して基準位置に復帰し、次の測定を
行うように、所定角度範囲内で往復回転駆動を行うよう
に制御される。
転部材87を支持する傾斜回転筒88の外周部分に不図
示のタイミングベルトが巻き掛けられ、このタイミング
ベルトが駆動モータの駆動プーリー(共に不図示)に対
しても巻き掛けられ、駆動モータの正逆回転駆動によっ
て回転部材87の往復回転駆動を行うように構成されて
いる。そして、第1のインキュベータ4の回転操作は、
所定回転位置の下方に配設された測光ヘッド96に対し
て、まず、白黒色の濃度基準板の濃度を検出して校正を
行った後に、順次素子室91に挿入されている乾式分析
素子12の呈色反応の光学濃度の測定を行い、この一連
の測定の後、逆回転して基準位置に復帰し、次の測定を
行うように、所定角度範囲内で往復回転駆動を行うよう
に制御される。
【0061】第1のインキュベータ4に付設された廃却
機構10(図1)は、外周側から中心方向に素子室91
内に進退移動する廃却バー101を備えている。この廃
却バー101は後端部が水平方向に走行するベルト10
2に固定され、駆動モータ103の駆動によるベルト1
02の走行に応じ、素子室91から測定後の乾式分析素
子12を押し出して廃却する。なお、廃却孔92の下方
には測定後の乾式分析素子12を回収する回収箱が配設
される。
機構10(図1)は、外周側から中心方向に素子室91
内に進退移動する廃却バー101を備えている。この廃
却バー101は後端部が水平方向に走行するベルト10
2に固定され、駆動モータ103の駆動によるベルト1
02の走行に応じ、素子室91から測定後の乾式分析素
子12を押し出して廃却する。なお、廃却孔92の下方
には測定後の乾式分析素子12を回収する回収箱が配設
される。
【0062】また、イオン活量を測定する第2のインキ
ュベータ5は、前述の摺動枠62の主素子押え63が上
位部材となり、その凹部63bによって測定本体97の
上面との間に1つの素子室が形成される。この第2のイ
ンキュベータ5には、図示しない加熱手段が配設され、
その温度調整によって乾式分析素子12のイオン活量を
測定する部分を所定温度に恒温加熱する。さらに、測定
本体97の側辺部にはイオン活量測定のための3対の電
位測定用プローブ98が出没して乾式分析素子12のイ
オン選択電極に接触可能に設けられる。そして、一方の
液供給孔に検体が、他方の液供給孔に参照液が点着され
た乾式分析素子12では、イオン選択電極対の間にそれ
ぞれ参照液と検体との間のイオン活量の差に対応する電
位差が発生するため、電位測定用プローブ98により各
イオン選択電極対から生ずる電位差を測定すれば検体中
の各イオン活量が測定できる。
ュベータ5は、前述の摺動枠62の主素子押え63が上
位部材となり、その凹部63bによって測定本体97の
上面との間に1つの素子室が形成される。この第2のイ
ンキュベータ5には、図示しない加熱手段が配設され、
その温度調整によって乾式分析素子12のイオン活量を
測定する部分を所定温度に恒温加熱する。さらに、測定
本体97の側辺部にはイオン活量測定のための3対の電
位測定用プローブ98が出没して乾式分析素子12のイ
オン選択電極に接触可能に設けられる。そして、一方の
液供給孔に検体が、他方の液供給孔に参照液が点着され
た乾式分析素子12では、イオン選択電極対の間にそれ
ぞれ参照液と検体との間のイオン活量の差に対応する電
位差が発生するため、電位測定用プローブ98により各
イオン選択電極対から生ずる電位差を測定すれば検体中
の各イオン活量が測定できる。
【0063】なお、不図示の血漿濾過ユニットは、サン
プラトレイ2に保持された検体容器11(採血管)の内
部に挿入され上端開口部に取り付けられたガラス繊維か
らなるフィルターを有する前記ホルダー52を介して血
液から血漿を分離吸引し、ホルダー52上端のカップ部
に濾過された血漿を保持するようになっている。
プラトレイ2に保持された検体容器11(採血管)の内
部に挿入され上端開口部に取り付けられたガラス繊維か
らなるフィルターを有する前記ホルダー52を介して血
液から血漿を分離吸引し、ホルダー52上端のカップ部
に濾過された血漿を保持するようになっている。
【0064】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。まず、分析を行う前に、サンプラトレイ2の各搭載
部23〜28に、各検体を収容した検体容器11をその
検体および容器サイズ等に応じて識別部18cをセット
した検体アダプタ18を使用して搭載すると共に、その
測定項目に対応した種類の乾式分析素子12を装填した
各素子カートリッジ13を測定する検体容器11に対応
する位置に搭載し、さらに、消耗品であるノズルチップ
14を収容したチップラック19、混合カップ16、希
釈液容器15および参照液容器17を搭載して、測定準
備を行う。
る。まず、分析を行う前に、サンプラトレイ2の各搭載
部23〜28に、各検体を収容した検体容器11をその
検体および容器サイズ等に応じて識別部18cをセット
した検体アダプタ18を使用して搭載すると共に、その
測定項目に対応した種類の乾式分析素子12を装填した
各素子カートリッジ13を測定する検体容器11に対応
する位置に搭載し、さらに、消耗品であるノズルチップ
14を収容したチップラック19、混合カップ16、希
釈液容器15および参照液容器17を搭載して、測定準
備を行う。
【0065】その後、分析処理をスタートする。初期時
点で、サンプラトレイ2の回転ディスク21を1回転さ
せ、識別センサ30によって検体アダプタ18の識別部
18cの設定を読み取り、搭載された各検体の希釈の有
無、血漿濾過の有無などを判別する。
点で、サンプラトレイ2の回転ディスク21を1回転さ
せ、識別センサ30によって検体アダプタ18の識別部
18cの設定を読み取り、搭載された各検体の希釈の有
無、血漿濾過の有無などを判別する。
【0066】まず、血漿濾過が必要な検体の場合には、
優先的に、血液濾過ユニットとホルダー52によって検
体容器11内の全血を濾過して血漿成分を得る。次に、
回転ディスク21を回転させて測定する検体の素子カー
トリッジ13(素子搭載部24)を点着部3に対応する
位置に停止させる。素子搬送部材41によりその素子カ
ートリッジ13から乾式分析素子12を点着部3に搬送
する。その搬送途中に乾式分析素子12に設けられたバ
ーコードが読み取られ、乾式分析素子12の検査項目な
どを検出する。読み取られた検査項目がイオン活量測定
の場合、希釈依頼項目の場合等に応じて異なる処理を行
う。
優先的に、血液濾過ユニットとホルダー52によって検
体容器11内の全血を濾過して血漿成分を得る。次に、
回転ディスク21を回転させて測定する検体の素子カー
トリッジ13(素子搭載部24)を点着部3に対応する
位置に停止させる。素子搬送部材41によりその素子カ
ートリッジ13から乾式分析素子12を点着部3に搬送
する。その搬送途中に乾式分析素子12に設けられたバ
ーコードが読み取られ、乾式分析素子12の検査項目な
どを検出する。読み取られた検査項目がイオン活量測定
の場合、希釈依頼項目の場合等に応じて異なる処理を行
う。
【0067】読み取られた検査項目が比色測定の場合
は、サンプラトレイ2を回転させて点着ノズル75の下
方にノズルチップ14を移動させ、点着ノズル75に装
着する。続いて検体容器11を移動させ、点着ノズル7
5を下降してノズルチップ14に検体を吸引し、点着ノ
ズル75を点着部3に移動して、乾式分析素子12に検
体を点着する。
は、サンプラトレイ2を回転させて点着ノズル75の下
方にノズルチップ14を移動させ、点着ノズル75に装
着する。続いて検体容器11を移動させ、点着ノズル7
5を下降してノズルチップ14に検体を吸引し、点着ノ
ズル75を点着部3に移動して、乾式分析素子12に検
体を点着する。
【0068】そして、検体が点着された比色タイプの乾
式分析素子12が第1のインキュベータ4に挿入され
る。次に、第1のインキュベータ4の素子室91を回転
して、挿入された乾式分析素子12を順次測光ヘッド9
6と対向する位置に移動する。そして、測光ヘッド96
による乾式分析素子12の反射光学濃度の測定が行われ
る。測定終了後、測定済みの乾式分析素子12は中心側
に押し出して廃却する。測定結果を出力し、使用済みの
ノズルチップ14をチップ廃却部9で点着ノズル75か
ら外して下方に落下廃却し、処理を終了する。
式分析素子12が第1のインキュベータ4に挿入され
る。次に、第1のインキュベータ4の素子室91を回転
して、挿入された乾式分析素子12を順次測光ヘッド9
6と対向する位置に移動する。そして、測光ヘッド96
による乾式分析素子12の反射光学濃度の測定が行われ
る。測定終了後、測定済みの乾式分析素子12は中心側
に押し出して廃却する。測定結果を出力し、使用済みの
ノズルチップ14をチップ廃却部9で点着ノズル75か
ら外して下方に落下廃却し、処理を終了する。
【0069】次いで、検査項目が希釈依頼項目の場合、
例えば血液の濃度が濃すぎて正確な検査を行うことがで
きないような場合には、サンプラトレイ2を移動してノ
ズルチップ14を点着ノズル75に装着する。次にサン
プラトレイ2を移動して検体上で点着ノズル75を下降
してノズルチップ14に検体を吸引する。サンプラトレ
イ2を移動して吸引した検体をノズルチップ14から混
合カップ16に分注した後、使用済みのノズルチップ1
4を外す。次いで、新しいノズルチップ14を点着ノズ
ル75に装着し、希釈液容器15からノズルチップ14
に希釈液を吸引する。吸引した希釈液をノズルチップ1
4から混合カップ16に吐出する。そして、ノズルチッ
プ14を混合カップ16内に挿入して吸引と吐出とを繰
り返して撹拌を行う。撹拌を行った後、希釈した検体を
ノズルチップ14に吸引し、その点着ノズル75を点着
部3に移動して、乾式分析素子12に検体を点着する。
以下同様に、測光、素子廃却、結果出力およびチップ廃
却を行って処理を終了する。
例えば血液の濃度が濃すぎて正確な検査を行うことがで
きないような場合には、サンプラトレイ2を移動してノ
ズルチップ14を点着ノズル75に装着する。次にサン
プラトレイ2を移動して検体上で点着ノズル75を下降
してノズルチップ14に検体を吸引する。サンプラトレ
イ2を移動して吸引した検体をノズルチップ14から混
合カップ16に分注した後、使用済みのノズルチップ1
4を外す。次いで、新しいノズルチップ14を点着ノズ
ル75に装着し、希釈液容器15からノズルチップ14
に希釈液を吸引する。吸引した希釈液をノズルチップ1
4から混合カップ16に吐出する。そして、ノズルチッ
プ14を混合カップ16内に挿入して吸引と吐出とを繰
り返して撹拌を行う。撹拌を行った後、希釈した検体を
ノズルチップ14に吸引し、その点着ノズル75を点着
部3に移動して、乾式分析素子12に検体を点着する。
以下同様に、測光、素子廃却、結果出力およびチップ廃
却を行って処理を終了する。
【0070】次いで、検査項目がイオン活量の測定の場
合について説明する。なお、イオン活量の測定の場合
は、電解質タイプの乾式分析素子12が搬送される。ま
ず、一方の点着ノズル75にノズルチップ14を装着
し、検体を吸引する。次に、他方の点着ノズル75にノ
ズルチップ14を装着し、参照液容器17から参照液を
吸引する。次いで、一方の点着ノズル75により検体を
乾式分析素子12の一方の液供給孔に点着し、さらに、
他方の点着ノズル75により参照液を乾式分析素子12
の他方の液供給孔に点着する。
合について説明する。なお、イオン活量の測定の場合
は、電解質タイプの乾式分析素子12が搬送される。ま
ず、一方の点着ノズル75にノズルチップ14を装着
し、検体を吸引する。次に、他方の点着ノズル75にノ
ズルチップ14を装着し、参照液容器17から参照液を
吸引する。次いで、一方の点着ノズル75により検体を
乾式分析素子12の一方の液供給孔に点着し、さらに、
他方の点着ノズル75により参照液を乾式分析素子12
の他方の液供給孔に点着する。
【0071】そして、検体および参照液が点着された乾
式分析素子12が、点着部3から摺動枠62の移動によ
って第2のインキュベータ5に移送される。この乾式分
析素子12が第2のインキュベータ5に挿入されると、
電位差測定用プローブ98によってイオン活量の測定が
行われる。測定終了後、測定後の乾式分析素子12を摺
動枠62の移動によって廃却穴69に移送して廃却す
る。そして測定結果を出力し、両方の使用済みのノズル
チップ14を両点着ノズル75から外して廃却し、処理
を終了する。
式分析素子12が、点着部3から摺動枠62の移動によ
って第2のインキュベータ5に移送される。この乾式分
析素子12が第2のインキュベータ5に挿入されると、
電位差測定用プローブ98によってイオン活量の測定が
行われる。測定終了後、測定後の乾式分析素子12を摺
動枠62の移動によって廃却穴69に移送して廃却す
る。そして測定結果を出力し、両方の使用済みのノズル
チップ14を両点着ノズル75から外して廃却し、処理
を終了する。
【0072】上記のような実施の形態では、サンプラト
レイ2の回転ディスク21に、検体を収容した検体容器
11を検体情報および検体容器情報を識別部18cに設
定した個別の検体アダプタ18を使用して搭載し、その
情報を分析初期に回転ディスク21を回転させて取得す
るために、正確にかつ簡易にこれらの情報を装置に取得
させることができ、オペレーターの操作が容易となると
共に、吸引制御が正常に行え、また、血漿濾過処理等が
優先的に行える。
レイ2の回転ディスク21に、検体を収容した検体容器
11を検体情報および検体容器情報を識別部18cに設
定した個別の検体アダプタ18を使用して搭載し、その
情報を分析初期に回転ディスク21を回転させて取得す
るために、正確にかつ簡易にこれらの情報を装置に取得
させることができ、オペレーターの操作が容易となると
共に、吸引制御が正常に行え、また、血漿濾過処理等が
優先的に行える。
【図1】本発明の一つの実施の形態における生化学分析
装置の概略構成を示す部分断面正面図、
装置の概略構成を示す部分断面正面図、
【図2】生化学分析装置の点着ノズルユニットを除く要
部機構の平面図
部機構の平面図
【図3】乾式分析素子の搬送経路部分の断面正面図
【図4】参照液搭載部分の断面図
【図5】素子搬送機構の概略平面図
【図6】一つの実施形態の検体アダプタを示す分解斜視
図
図
1 生化学分析装置
2 サンプラトレイ
3 点着部
4 第1のインキュベータ
5 第2のインキュベータ
6 点着ノズルユニット
7 素子搬送機構
11 検体容器
12 乾式分析素子
13 素子カートリッジ
14 ノズルチップ
18 検体アダプタ
18c 識別部
18d 識別ピン
21 回転ディスク
22 非回転部
23〜28 搭載部
30 識別センサ
51 高さ調整部材
52 ホルダー
53 スペーサ
75 点着ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2G045 AA13 AA15 BB05 BB41 CA25
CA26 CB03 FA11 FB19 GC12
JA07
2G058 BB02 BB11 CA01 CB03 CE07
GC04 GC05 GC06 GE03 GE04
Claims (3)
- 【請求項1】 検体およびその測定に必要な乾式分析素
子を搭載する円形のサンプラトレイと、該サンプラトレ
イに搭載した検体を点着ノズルで吸引し乾式分析素子に
点着する点着ノズルユニットと、検体が点着された乾式
分析素子を恒温保持するインキュベータとを備えた生化
学分析装置において、 検体を収容した検体容器の前記サンプラトレイへの搭載
を検体アダプタを個別に使用して行い、該検体アダプタ
は検体および検体容器の情報に対応した設定が行われる
識別部を備えたことを特徴とする生化学分析装置。 - 【請求項2】 前記検体容器を保持した前記検体アダプ
タを前記サンプラトレイに搭載し、分析開始初期に該サ
ンプラトレイを回転させ、前記検体アダプタの識別部の
設定情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の
生化学分析装置。 - 【請求項3】 生化学分析装置のサンプラトレイに、検
体を収容した検体容器を搭載する際に個別に使用する検
体アダプタであって、 前記検体および検体容器の情報に対応した設定が行われ
る識別部を備えたことを特徴とする検体アダプタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269282A JP2003075452A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 生化学分析装置および検体アダプタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269282A JP2003075452A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 生化学分析装置および検体アダプタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003075452A true JP2003075452A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19095131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001269282A Withdrawn JP2003075452A (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 生化学分析装置および検体アダプタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003075452A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016017291A1 (ja) * | 2014-07-29 | 2016-02-04 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 自動分析装置 |
US12123887B2 (en) | 2017-07-14 | 2024-10-22 | Horiba Advanced Techno, Co., Ltd. | Sample analyzing device |
-
2001
- 2001-09-05 JP JP2001269282A patent/JP2003075452A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016017291A1 (ja) * | 2014-07-29 | 2016-02-04 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 自動分析装置 |
JPWO2016017291A1 (ja) * | 2014-07-29 | 2017-04-27 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 自動分析装置 |
US12123887B2 (en) | 2017-07-14 | 2024-10-22 | Horiba Advanced Techno, Co., Ltd. | Sample analyzing device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081202 |