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JP2003074769A - 管継手の構造 - Google Patents

管継手の構造

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Publication number
JP2003074769A
JP2003074769A JP2001263480A JP2001263480A JP2003074769A JP 2003074769 A JP2003074769 A JP 2003074769A JP 2001263480 A JP2001263480 A JP 2001263480A JP 2001263480 A JP2001263480 A JP 2001263480A JP 2003074769 A JP2003074769 A JP 2003074769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
connection
refrigerant
bite
type sleeve
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001263480A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Fujinami
功 藤波
Junichiro Tanaka
順一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2001263480A priority Critical patent/JP2003074769A/ja
Publication of JP2003074769A publication Critical patent/JP2003074769A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部品を設けることなく、しかも冷媒配管接
続端部のフレア加工等を不要とし、接続作業が容易で、
接続状態が確実な管継手の構造を提供する。 【解決手段】 筒状の接続口本体31の接続口部31g
に対して、接続すべき配管2のストレートな接続端部2
bを挿入嵌合するとともに、その外周に、抜け止め用の
食い込み式スリーブ32を介して、上記接続配管2側か
ら上記接続口本体31側にフレアナット5を螺合し、該
フレアナット5の締め付け力により、当該食い込み式ス
リーブ32を上記接続配管2に食い込ませて相互に接続
固定するようにしてなる管継手において、上記食い込み
式スリーブ32を、上記接続口本体31側接続口部31
gの嵌合部外周壁の一部として、その先端側に一体化し
て設けることにより、別部品を無くし、かつ接続作業を
容易にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、管継手の継手部
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内部に流体を流す流体管は、その配管状
態や配管位置に応じて、相互の接続や流体供給源側管状
の接続口部との接続が必要となる。そのために、従来か
ら用途に応じて各種の管継手が採用されてきている。
【0003】中でも、例えば図3に示すような空気調和
機1の室内ユニット1Aと室外ユニット1Bとを相互に
接続する冷媒配管(液管、ガス管)2,2と室内ユニッ
ト1Aおよび室外ユニット1B側各接続口との接続に
は、一般に図4に示すようなフレア管継手構造が採用さ
れている(第1の従来例)。
【0004】このフレア管継手は、例えば室内ユニット
1A側に固定されているユニオン管継手3側の筒状の接
続口本体31(又は閉鎖弁4側の接続口本体41)に形
成されている所定フレア角のフレア部突き合わせ端部3
1bに対して、そのフレア角に対応したフレア形状に加
工されたフレア部2aを有する冷媒配管2の接続端部を
突き合わせるとともに、同突き合わせ状態において、そ
の外周をフレアナット5で締付けることにより、相互に
接続固定するようになっている。
【0005】フレアナット5は、図示のように、その内
周にユニオン管継手3側の接続口本体31の外周に形成
された螺条部31aに螺合される螺条部51aを備えた
筒状のフレアナット本体(螺合筒部)51と、該フレア
ナット本体51よりも後部にあって、その前端部53側
フレア角に対応したテーパ面によって上記突き合わせ状
態にあるフレア部2aを突き合わせ方向に圧着重合する
フレアナット本体51よりも小径の圧着筒52とから構
成されている。このフレアナット5は、上記冷媒配管2
の接続端部をフレア加工する前の段階で予じめ冷媒配管
2の外周に嵌合させて置く。
【0006】また、上記冷媒配管2のフレア部2aは、
当該現場での接続作業に際し、例えばフレアダイスを有
するフレア加工ツールを使用して、所定の拡がり角
で、かつ拡げられたフレア部の幅が全周方向に均一
で、しかもその内周面が面一状態となるように、慎重
に加工される。
【0007】しかし、この第1の従来例としてのフレア
管継手の場合、上記のように冷媒配管2の接続端部のフ
レア加工に相当の加工精度が要求され、この加工精度が
悪いと、シール性に大きな影響を与える。
【0008】そのため、少なくとも上記3つの条件〜
を確保するように、一般に慎重な加工作業がなされて
いるが、それでも据付現場での多忙な作業であること、
また作業者毎の熟練度や個人差によるバラツキがあるこ
となどにより、必ずしも常に高い加工精度を期待し得な
い問題がある。
【0009】このため、上記図4のようなフレア管継手
に変えて、さらに例えば図5に示すように、別個独立し
た連結部品としての食い込み式スリーブ(一種の圧縮リ
ング)6を用い、その前端6aを、フレアナット5の回
転による軸方向前方への押圧力により、上記ユニオン管
継手3側の接続口本体31と冷媒配管2の接続端部2b
との相互にストレートな嵌合部に臨んで食い込ませ、そ
れによって抜け止めおよびシール機能を実現することに
よって、上述のようなフレア加工を不要にする一方、さ
らに結合性およびシール性を向上させたものがある(第
2の従来例)。
【0010】すなわち、図5中の符号31eは、上記接
続口本体31の後端部(接続端部)側内周面に設けられ
た冷媒配管2のストレートな接続端部2bを嵌合するス
トレートな嵌合溝を備えた接続口部、31fは同接続口
部31eの外周壁を形成していて、上記冷媒配管2の接
続端部2bの外周側に嵌合され、上記フレアナット5の
圧着筒52の前端部53によって前方に押圧されてくる
上記食い込み式スリーブ6の前端(食い込み端部)6a
を上記冷媒配管2の接続端部2b面側に食い込ませるよ
うにガイドする縮径方向へのテーパ面を有するガイド部
である。
【0011】一方、上記食い込み式スリーブ6の後端6
bは、上記フレアナット5の圧着筒52の前端部53の
テーパ面形状の押圧面に対応したテーパ面となってい
て、フレアナット5の回転による軸方向前方への適切な
押圧力を効果的に受けるようになっている。
【0012】さらに、また同図5のようなフレア加工を
不要とした構成において、さらに上記1圧縮リング方式
の食い込み式スリーブ6に変えて、前方側にフロントフ
ェルール(第1の圧縮リング)8、後方側にバックフェ
ルール(第2の圧縮リング)9の2つの圧縮リングを設
けて、より確実に抜け止め及びシール機能を実現するよ
うにした図6のような2圧縮リング型の管継手も提供さ
れている(第3の従来例)。
【0013】該図6に示される2圧縮リング型の管継手
によると、フロントフェルール8の前端部8aおよび後
端部8b、バックフェルール9の前端部9aおよび後端
部9bが、各々相互協働して効果的に抜け止めを図る一
方、上記接続口本体31とフレアナット5の圧着筒52
との間を確実にシールするから、より結合性能、シール
性能が高くなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第2,第
3の従来例の場合には、その何れにあっても食い込み式
スリーブや各フェルールが別個独立の小物部品となって
おり、部品点数を増加させると同時に、接続作業時にそ
れらを落したり、なくしたりして作業に手間取るなどの
問題がある。
【0015】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、相手側接続口部と該接続口部に接
続すべき配管との嵌合状態において、その外周を食い込
み式スリーブをフレアナットで締付けることにより、相
互に接続固定するようにしてなる管継手において、上記
食い込み式スリーブを上記相手側接続口部の一部として
設けることによって、上記部品点数の増加や紛失等の問
題を解消した管継手の構造を提供することを目的とする
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0017】(1) 請求項1の発明 この発明の管継手の構造は、筒状の接続口本体31の接
続口部31gに対して、接続すべき配管2のストレート
な接続端部2bを挿入嵌合するとともに、その外周に、
抜け止め用の食い込み式スリーブ32を介して、上記接
続配管2側から上記接続口本体31側にフレアナット5
を螺合し、該フレアナット5の締め付け力により、当該
食い込み式スリーブ32を上記接続配管2に食い込ませ
て相互に接続固定するようにしてなる管継手において、
上記食い込み式スリーブ32が、上記接続口本体31側
接続口部31gの嵌合部外周壁の一部として、その先端
側に一体化して設けられていることを特徴としている。
【0018】すなわち、該発明の構成では、先ず相手側
筒状の接続口本体31の配管嵌合用の接続口部31gに
対して、接続すべき配管2のストレートな接続端部2b
を挿入嵌合するとともに、同嵌合状態において、その外
周に、抜け止め用の食い込み式スリーブ32を介してフ
レアナット5を嵌合し、該フレアナット5を上記接続配
管2側から上記接続口本体31側に螺合して締め付ける
ことにより、上記食い込み式スリーブ32を上記接続配
管2に食い込ませて、上記接続配管2の接続口本体31
への嵌合部を確実にシールした状態で、確実に接続固定
する。
【0019】したがって、フレアナット5の接続口本体
31への螺合が完了すると、上記接続配管2に食い込み
式スリーブ32の先端が食い込んで確実に抜け止めおよ
びシール機能が実現され、以後も同確実な接続状態が確
実に維持される。
【0020】(2) 請求項2の発明 この発明の管継手の構造は、上記請求項1記載の発明の
構成において、上記食い込み式スリーブ32は、その先
端32a側から基端32b側方向に次第に厚さが大とな
っていることを特徴としている。
【0021】したがって、上記フレアナット5が、上記
接続配管2側から上記接続口本体31側に螺合されて行
くに従って、上記食い込み式スリーブ32には、次第に
大きな締め付け力(カシメ力)が作用するようになり、
それによって接続配管2側へのスムーズかつ有効な食い
込み作用が実現される。
【0022】(3) 請求項3の発明 この発明の管継手の構造は、上記請求項1又は2記載の
発明の構成において、上記フレアナット5の内周には、
上記接続口本体31側への螺合時において、上記食い込
み式スリーブ32の先端32aを確実に上記接続配管2
側に食い込ませる圧着部54a,54bが設けられてい
ることを特徴としている。
【0023】したがって、上記フレアナット5が、上記
接続配管2側から上記接続口本体31側に螺合されて行
く際に、上記食い込み式スリーブ32には、同圧着部5
4a,54bにより大きな締め付け力が与えられるよう
になり、それによって、上記接続配管2側へのスムーズ
かつ有効な食い込み作用が実現される。
【0024】(4) 請求項4の発明 この発明の管継手の構造は、上記請求項1,2又は3記
載の発明の構成において、上記接続すべき配管2が冷凍
装置1A,1B用の冷媒配管であり、該冷媒配管を流れ
る冷媒が、新冷媒R32又は該新冷媒R32を重量比で
70%以上含む混合冷媒であることを特徴としている。
【0025】このような冷凍装置1A,1B用の冷媒
は、今後普及することが予想されるが、可燃性のもので
あるため、特に上記接続部のシール性の高さと外れにく
さが要求される。
【0026】したがって、上記請求項1,2又は3の発
明の構成は、当該可燃性冷媒を使用する冷凍装置用冷媒
配管の接続に特に適しており、その接続部のシール性能
および接続状態の信頼性を確保することができる。
【0027】(5) 請求項5の発明 この発明の管継手の構造は、上記請求項1,2又は3記
載の発明の構成において、上記接続すべき配管2が冷凍
装置1A,1B用の冷媒配管であり、該冷媒配管を流れ
る冷媒が、高圧ガス保安法に基づき規定された冷凍保安
規則第2条において定義されている可燃性ガス又は毒性
ガスとなっている。
【0028】このような冷凍装置1A,1B用の冷媒
は、すでに使用されているが、可燃性又は毒性のもので
あるため、特に確実な上記接続部のシール性と固定性が
要求される。
【0029】したがって、上記請求項1,2又は3の発
明の構成は、当該可燃性又は毒性のガス冷媒を使用する
冷凍装置用冷媒配管の接続に特に適しており、その接続
部のシール性能および接続状態の信頼性を確保すること
ができる。
【0030】(6) 請求項6の発明 この発明の管継手の構造は、上記請求項1,2又は3記
載の発明の構成において、上記接続すべき配管2が冷凍
装置1A,1B用の冷媒配管であり、該冷媒配管を流れ
る冷媒が、二酸化炭素冷媒となっている。
【0031】このような冷凍装置1A,1B用の冷媒
は、代替冷媒として今後さらに普及することが予想され
るが、地球温暖化の問題もあり、その排出が規制される
ので、特に上記接続部のシール性の高さと外れにくさが
要求される。
【0032】したがって、上記請求項1,2又は3の発
明の構成は、当該二酸化炭素冷媒を使用する冷凍装置用
冷媒配管の接続に特に適しており、その接続部のシール
性能および接続状態の信頼性を確保することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の管継手の構造に
よると、次のような有益な効果を得ることができる。
【0034】 連結部材である食い込み式スリーブ
が、本体である接続口部側に一体化されているので、従
来のような別部品の場合と異なって部品点数も増加せ
ず、接続作業時に落したり、無くしたりする恐れもなく
なり、接続作業がしやすくなる。
【0035】 接続すべき配管側にフレア加工等の加
工を必要とせず、より確実な接続性能およびシール性能
を確保することができる。
【0036】 接続完了後は、フレアナットと関係な
く接続状態が確実にキープされ、例えばフレアナットの
緩み等継時的な要素によるシール性の悪化が生じにくく
なる。
【0037】 一旦接続すると、その後は簡単には取
り外せなくなるので、メンテナンス作業時等に誤って冷
媒漏れを生じさせるようなことが確実に解消される。
【0038】 接続部の高シール性能、同高シール性
能の維持・確保を確実に実現することができるので、例
えば空気調和装置その他の冷凍装置で規制要求の高い冷
媒等を使用する際に特に有利となる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1および図2は、冷凍装置の一
例である空気調和機の冷媒配管の接続に適用した本願発
明の実施の形態に係る管継手の構造を示している。
【0040】本実施の形態の管継手は、上述した図5、
図6のようなフレア加工を必要としない管継手の構成を
基本としているが、部品点数を少なくして接続時の接続
作業を容易にするとともに、接続後のシール性のある接
続状態を確実に維持することができるように、接続口本
体の接続口部側に一体に連結用の食い込み式スリーブを
設けたことを特徴とするものである。
【0041】このような構成の場合、フレアナットの螺
合完了後、接続口本体側と一体の食い込み式スリーブの
食い込み力により、フレアナットとは関係なく確実に連
結状態が維持されるようになるので、仮にフレアナット
が取り外されたような場合にも、冷媒配管の接続口本体
に対する接続が外れず、確実な接続状態をキープするこ
とができる。
【0042】すなわち、この実施の形態の管継手は、例
えば図3の室内ユニット1A側に固定されているユニオ
ン管継手3の筒状の接続口本体(ユニオンつば)31の
内周側冷媒配管の嵌合溝部を有する接続口部31gに対
して、フレア部を有しない冷媒配管2のストレートな接
続端部2bを挿入嵌合するとともに、後述する食い込み
式スリーブ32を介して、その外周にフレアナット5を
螺合して締付けることにより、確実に接続固定するよう
になっている。
【0043】フレアナット5は、図示のように同心型の
径違いソケットよりなっており、図示のように、その内
周面側に螺条部51aを備え、上記ユニオン管継手3側
の接続口本体(ユニオンつば)31の外周面側に対応し
て形成された螺条部(ユニオンねじ)31aに螺合する
筒状のフレアナット本体51と、該フレアナット本体5
1よりも後部にあって、その内側前端部52aの内周面
側に圧着部54を有する相対的に小径の圧着筒52とか
ら構成されている。なお、このフレアナット5および後
述する食い込み式スリーブ32は、上記冷媒配管2の接
続端部2aを上記接続口本体31の接続口部31gに嵌
合する前の段階で冷媒配管2に嵌合させて置く。
【0044】一方、符号32は、上記接続口本体31の
後端部側接続口部31gの外周壁と一体に設けられて所
定寸法後方に延びる食い込み式スリーブであり、上記フ
レアナット5の接続口本体31への螺合完了状態におい
て、その先端32aを上記接続配管2の外周面に食い込
ませるようになっている。そして、それによって、上記
冷媒配管2の接続端部2bと接続口本体31との確実な
連結を図るとともに、上記接続口部31gにおける両者
の嵌合面のシール性の高い圧接状態を確保し、上記接続
状態を簡単には取り外せないようにして、誤って取り外
されることを可及的に阻止するようになっている。
【0045】一方、上記食い込み式スリーブ32は、図
に示すように、上記冷媒配管2のストレートな接続端部
2bの外周にスライド可能な状態で嵌合される等径の内
周面を有した全体として筒状の真ちゅう製のスリーブ本
体を中心とし、該スリーブ本体の先端32aから基端側
32b方向に、その外周面が次第に昇り傾斜したテーパ
面となるように、周壁部の肉厚を次第に大きくして上記
接続口本体31の螺条部31aに連続させている。
【0046】一方、上記フレアナット5側圧着筒52前
端部52a内側の圧着部54は、上記食い込み式スリー
ブ32の先端32a側から基端側32b付近までを、次
第に締付力が大きくなる圧入状態で嵌合して行くことが
できるように、少なくとも上記食い込み式スリーブ32
の先端32aの外径よりも若干大きい内径の凹溝部(周
方向の凹溝部)を有し、その螺合方向前端の上記食い込
み式スリーブ嵌合用の第1の圧着エッジ54aと同螺合
方向後端の上記食い込み式スリーブカシメ付け用の第2
の圧着エッジ54bとの内径寸法を異にする2つの圧着
エッジを設けて構成されている。
【0047】したがって、該構成では、上記フレアナッ
ト5を嵌合した冷媒配管2の接続端部2bを、上記のよ
うに食い込み式スリーブ32を一体化した接続口本体3
1の後端部側接続口部31g内に挿入して図1のように
嵌合した後、さらに上記フレアナット5を回動操作して
上記接続口本体31の螺条部31aに螺合して行くと、
同フレアナット5の圧着部54が上記食い込み式スリー
ブ32に嵌合され、やがて図2の状態に近づく途中に、
上記フレアナット5の圧着部54前端側の第1の圧着エ
ッジ54aが上記食い込み式スリーブ32の基端側32
b付近まで乗り上げて締め付け、同食い込み式スリーブ
32のスリーブ本体を確実に接続配管2(接続端部2
b)の外周面に密着させる。
【0048】そして、さらに同フレアナット5の接続口
本体31に対する螺合が進行し、図2に示す螺合完了直
前の状態になると、上記圧着部54の後端側第2の圧着
エッジ54bが上記食い込み式スリーブ32の断面鋭角
形状の先端32aを周囲360°方向から中心軸方向に
絞り込み、上記すでに嵌合状態にある冷媒配管2の接続
端部2bに外周面側から内側に確実に食い込ませて係合
部2cを形成し、同接続状態を簡単に取り外せないよう
に確実に連結ロックする。
【0049】以上のように、この発明の管継手の構造
は、筒状の接続口本体31の接続口部31gに対して、
接続すべき配管2のストレートな接続端部2bを挿入嵌
合するとともに、その外周に、抜け止め用の食い込み式
スリーブ32を介して、上記接続配管2側から上記接続
口本体31側にフレアナット5を螺合し、該フレアナッ
ト5の締め付け力により、当該食い込み式スリーブ32
を上記接続配管2に食い込ませて相互に接続固定するよ
うにしてなる管継手において、上記食い込み式スリーブ
32が、上記接続口本体31側接続口部31gの嵌合部
外周壁の一部として、その先端側に一体化して設けられ
ていることを特徴としている。
【0050】すなわち、該発明の構成では、先ず相手側
筒状の接続口本体31の配管嵌合用の接続口部31gに
対して、接続すべき配管2のストレートな接続端部2b
を挿入嵌合するとともに、同嵌合状態において、その外
周に、抜け止め用の食い込み式スリーブ32を介してフ
レアナット5を嵌合し、該フレアナット5を接続配管2
側から上記接続口本体31側に螺合して締め付けること
により、上記食い込み式スリーブ32を上記接続配管2
に食い込ませて、上記接続配管2の接続口本体31への
嵌合部を確実にシールした状態で、確実に接続固定す
る。
【0051】したがって、フレアナット5の接続口本体
31への螺合が完了すると、上記接続配管2に食い込み
式スリーブ32の先端が食い込んで確実に抜け止めおよ
びシール機能が実現され、以後も同確実な接続状態が確
実に維持される。
【0052】また、この発明の管継手の構造では、上記
食い込み式スリーブ32は、その先端32a側から基端
32b側方向に次第に厚さが大となっていることを特徴
としている。
【0053】したがって、上記フレアナット5が、上記
接続配管2側から上記接続口本体31側に螺合されて行
くに従って、上記食い込み式スリーブ32には、次第に
大きな締め付け力(カシメ力)が作用するようになり、
それによって接続配管2側へのスムーズかつ有効な食い
込み作用が実現される。
【0054】さらに、この発明の管継手の構造では、上
記フレアナット5の内周には、上記接続口本体31側へ
の螺合時において、上記食い込み式スリーブ32の先端
32aを確実に接続配管2側に食い込ませる圧着部54
a,54bが設けられていることを特徴としている。
【0055】したがって、上記フレアナット5が、上記
接続配管2側から上記接続口本体31側に螺合されて行
く際に、上記食い込み式スリーブ32には、同圧着部5
4a,54bにより大きな締め付け力が与えられるよう
になり、それによって、上記接続配管2側へのスムーズ
かつ有効な食い込み作用が実現される。
【0056】以上の結果、この発明の管継手の構造によ
ると、次のような有益な効果を得ることができる。
【0057】 連結部材である食い込み式スリーブ
が、本体である接続口部側に一体化されているので、従
来のような別部品の場合と異なって部品点数も増加せ
ず、接続作業時に落したり、無くしたりする恐れもなく
なり、接続作業がしやすくなる。
【0058】 接続すべき配管側にフレア加工等の加
工を必要とせず、より確実な接続性能およびシール性能
を確保することができる。
【0059】 接続完了後は、フレアナットと関係な
く接続状態が確実にキープされ、例えばフレアナットの
緩み等継時的な要素によるシール性の悪化が生じにくく
なる。
【0060】 一旦接続すると、その後は簡単には取
り外せなくなるので、メンテナンス作業時等に誤って冷
媒漏れを生じさせるようなことが確実に解消される。
【0061】 接続部の高シール性能、同高シール性
能の維持・確保を確実に実現することができるので、例
えば空気調和装置その他の冷凍装置で規制要求の高い冷
媒等を使用する際に特に有利となる。
【0062】なお、以上の説明では、冷媒配管2を、図
3の室内ユニット1A側ユニオン管継手3の接続口本体
31と接続する場合について説明したが、以上の構成
は、例えば冷媒配管2を、図3の室外ユニット1B側閉
鎖弁(三方弁)4の接続口本体41と接続する場合につ
いても、全く同様に適用できるものであることは言うま
でもない。
【0063】(変形例) (1) 本願発明の管継手の構造は、もちろん上述のよ
うな冷凍装置用の冷媒配管に限らず種々の用途に適用す
ることができるものではあるが、特に上述の各実施の形
態の冷凍装置用のもののように、接続すべき配管2が冷
媒配管であり、しかも該冷媒配管を流れる冷媒が、例え
ば新冷媒R32又は同新冷媒R32を重量比で70%以
上含む混合冷媒のような可燃性の冷媒である場合に有効
である。
【0064】R32以外の冷媒としては、フッ素系冷媒
でもよいし、自然冷媒であってもよい。自然冷媒には、
プロパン、ブタン、CO2、アンモニア等が含まれる。
このような混合冷媒としては、例えばR32を70〜9
0wt.%含み、残りの成分がCO2であるようなもの
が挙げられる。また、古いタイプの冷凍装置に代替冷媒
としてR32を充填する、いわゆるレトロフィットやR
22機のサービス時などには、混合冷媒として、R32
を70〜90wt.%含み、残りの成分がR22である
ようなものも用いることができる。
【0065】このような冷凍装置用の冷媒は、今後一般
に普及することが予想されるが、可燃性のものであるた
め、特に上記接続部のシール性の高さと外れにくさが要
求される。
【0066】したがって、上記本願発明の管継手の構造
は、特に当該冷媒を使用する冷凍装置用冷媒配管の接続
に特に適しており、その接続部のシール性能および接続
状態の信頼性を確保することができる。
【0067】(2) 本願発明の管継手の構造は、もち
ろん上述のような冷凍装置用の冷媒配管に限らず種々の
用途に適用することができるものではあるが、特に上述
の各実施の形態の冷凍装置用のもののように、接続すべ
き配管2が冷媒配管であり、しかも該冷媒配管を流れる
冷媒が、例えば高圧ガス保安法に基づき規定された冷凍
保安規則第2条において定義されている可燃性ガス(例
えばアンモニア、イソブタン、エタン、エチレン、クロ
ルメチル、ノルマルブタン及びプロパン)又は毒性のガ
ス(例えばアンモニア及びクロルメチル)の冷媒である
場合に有効である。
【0068】このような冷凍装置用の冷媒は、すでに使
用されているが、可燃性又は毒性のものであるため、特
に確実な上記接続部のシール性と固定性が要求される。
【0069】したがって、上記本願発明の管継手の構造
は、特に当該冷媒を使用する冷凍装置用冷媒配管の接続
に特に適しており、その接続部のシール性能および接続
状態の信頼性を確保することができる。
【0070】(3) 本願発明の管継手の構造は、もち
ろん上述のような冷凍装置用の冷媒配管に限らず種々の
用途に適用することができるものではあるが、特に上述
の各実施の形態の冷凍装置用のもののように、接続すべ
き配管2が冷媒配管であり、しかも該冷媒配管を流れる
冷媒が、例えば二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)である場
合に有効である。
【0071】このような冷凍装置用の冷媒は、今後さら
に普及することが予想されるが、地球温暖化の問題もあ
り、その排出が規制されるので、特に上記接続部の確実
なシール性と固定性が要求される。
【0072】したがって、上記本願発明の管継手の構造
は、特に当該二酸化炭素冷媒を使用する冷凍装置用冷媒
配管の接続に特に適しており、その接続部のシール性能
および接続状態の信頼性を確保することができる。
【0073】(4) 本願発明が適用される冷凍装置
は、上述したような空気調和機の場合に限らず、冷蔵装
置その他の各種冷凍装置の場合にも全く同様に適用でき
るものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る管継手の構造を
示す接続開始時の断面図である。
【図2】同管継手の構造を示す接続終了間際の断面図で
ある。
【図3】従来一般の空気調和機の室内ユニットと室外ユ
ニットとの間の冷媒配管の接続状態を示す概略図であ
る。
【図4】第1の従来例に係る管継手の構造を示す断面図
である。
【図5】第2の従来例に係る管継手の構造を示す断面図
である。
【図6】第3の従来例に係る管継手の構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
1は空気調和機、1Aは室内ユニット、1Bは室外ユニ
ット、2は冷媒配管、2aはフレア部、2bは接続端
部、3はユニオン管継手、4は閉鎖弁、5はフレアナッ
ト、31は接続口本体、31aは螺条部、31gは接続
口部、51はフレアナット本体、52は圧着筒、52a
は前端部、54は圧着部、54aは第1の圧着エッジ、
54bは第2の圧着エッジである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の接続口本体(31)の接続口部
    (31g)に対して、接続すべき配管(2)のストレー
    トな接続端部(2b)を挿入嵌合するとともに、その外
    周に、抜け止め用の食い込み式スリーブ(32)を介し
    て、上記接続配管(2)側から上記接続口本体(31)
    側にフレアナット(5)を螺合し、該フレアナット
    (5)の締め付け力により、上記食い込み式スリーブ
    (32)を上記接続配管(2)に食い込ませて相互に接
    続固定するようにしてなる管継手であって、上記食い込
    み式スリーブ(32)は、上記接続口本体(31)側接
    続口部(31g)の嵌合部外周壁の一部として、その先
    端側に一体化して設けられていることを特徴とする管継
    手の構造。
  2. 【請求項2】 食い込み式スリーブ(32)は、その先
    端(32a)側から基端(32b)側方向に次第に厚さ
    が大となっていることを特徴とする請求項1記載の管継
    手の構造。
  3. 【請求項3】 フレアナット(5)の内周には、接続口
    本体(31)への螺合時において、食い込み式スリーブ
    (32)の先端(32a)を接続配管(2)側に食い込
    ませる圧着部(54a),(54b)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の管継手の構造。
  4. 【請求項4】 接続すべき配管(2)が冷凍装置(1
    A),(1B)用の冷媒配管であり、該冷媒配管を流れ
    る冷媒が、新冷媒R32又は該新冷媒R32を重量比で
    70%以上含む混合冷媒であることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の管継手の構造。
  5. 【請求項5】 接続すべき配管(2)が冷凍装置(1
    A),(1B)用の冷媒配管であり、該冷媒配管を流れ
    る冷媒が、高圧ガス保安法に基づき規定された冷凍保安
    規則第2条において定義されている可燃性ガス又は毒性
    ガスであることを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    管継手の構造。
  6. 【請求項6】 接続すべき配管(2)が冷凍装置(1
    A),(1B)用の冷媒配管であり、該冷媒配管を流れ
    る冷媒が、二酸化炭素冷媒であることを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の管継手の構造。
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