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JP2002544130A - アンギオテンシン(1−7)受容体のアゴニストとしての1−(p−チエニルベンジル)イミダゾール、その製造方法、その使用およびそれらを包含する医薬製剤 - Google Patents

アンギオテンシン(1−7)受容体のアゴニストとしての1−(p−チエニルベンジル)イミダゾール、その製造方法、その使用およびそれらを包含する医薬製剤

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JP2002544130A
JP2002544130A JP2000616200A JP2000616200A JP2002544130A JP 2002544130 A JP2002544130 A JP 2002544130A JP 2000616200 A JP2000616200 A JP 2000616200A JP 2000616200 A JP2000616200 A JP 2000616200A JP 2002544130 A JP2002544130 A JP 2002544130A
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JP
Japan
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phenyl
compound
formula
imidazole
methyl
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Pending
Application number
JP2000616200A
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English (en)
Inventor
ホルガー・ハイチュ
ガブリエーレ・ヴィーマー
Original Assignee
アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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Publication date
Priority claimed from DE1999120815 external-priority patent/DE19920815A1/de
Priority claimed from DE1999161686 external-priority patent/DE19961686A1/de
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規な式(I) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、アンギオテンシン(1−7)受容体の有力なアゴニストであり、そし
て内皮細胞上のこれらの受容体の刺激に関連する血管弛緩、抗血栓および心臓保
護メッセンジャーのサイクリック3′,5′−グアノシン一リン酸(cGMP)お
よび一酸化窒素(NO)の産生および放出によって、高血圧、心臓肥大、心不全、
狭心症のような冠動脈性心疾患、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心筋症
、例えば動脈硬化症経過の結果としてのまたは糖尿病における内皮機能不全また
は内皮損傷、および動脈および静脈血栓症の治療および予防用の有用な薬剤であ
る、新規な式(I)、
【化5】 の1−(p−チエニルベンジル)イミダゾール類に関する。
【0002】 出願EP−A 512675およびWO 94/27597には、アンギオテン
シンII受容体アンタゴニストとしてのチエニルベンジル−置換されたイミダゾー
ル類および、高血圧、心不全、偏頭痛、アルツハイマー病の治療のためおよび抗
うつ剤としてのそれらの使用が記載されている。さらに、チエニルベンジル−置
換されたイミダゾピリジン類は、EP−A 513979においてはアンギオテ
ンシンII受容体のアンタゴニストとして、そして高血圧、心不全、偏頭痛および
アルツハイマー病の治療のためのそれらの使用が開示され、US−544406
7においてはアンギオテンシンIIアゴニストとして、そして低血圧および低アル
ドステロン症の治療のためのそれらの使用が開示されている。さらに、EP−A
534706にはチエニルベンジル−置換されたキナゾリノン類およびピリド
ピリミドン類が、そしてEP−A 510812にはチエニルベンジル−置換さ
れたトリアゾール類が、アンギオテンシンII受容体のアンタゴニストとして開示
されている。
【0003】 本明細書に記載する式(I)の1−(p−チエニルベンジル)イミダゾール類およ
びそれらのアンギオテンシン(1−7)受容体のアゴニストとしての使用は、この
場合は言及した出願中に記載されておらず、予想されてもおらず、また示唆され
てもいない。
【0004】 驚くべきことに、式(I)の1−(p−チエニルベンジル)イミダゾール類は、ア
ンギオテンシン(1−7)受容体に関して顕著な作用を有し、エフェクターホルモ
ンアンギオテンシン(1−7)の生物学的作用を模擬する。
【0005】 本発明は、こうして、そのすべての立体異性体形およびあらゆる比率のその混
合物の式(I)
【化6】 {式中、示された基は、下記の意味を有する: R(1)が、1.ハロゲン; 2.ヒドロキシル; 3.(C1−C4)−アルコキシ; 4.1ないし6個の炭素原子がヘテロ原子O、SまたはNHによって、好まし
くはOによって、置き換えられている(C1−C8)−アルコキシ; 5.テトラヒドロピランまたはテトラヒドロフランのような飽和環状エーテル
によって置換されている(C1−C4)−アルコキシ; 6.O−(C1−C4)−アルケニル; 7.O−(C1−C4)−アルキルアリール;および 8.未置換であるかまたはハロゲン、(C1−C3)−アルキル、(C1−C3)−ア
ルコキシまたはトリフルオロメチルより成る群からの置換基によって置換されて
いるアリールオキシ;
【0006】 R(2)が、1.CHO; 2.COOH;および 3.CO−O−(C1−C4)−アルキル; R(3)が、1.(C1−C4)−アルキル;および 2.アリール; R(4)が、1.水素; 2.ハロゲン、および 3.(C1−C4)−アルキル; Xが、1.酸素; 2.硫黄; Yが、1.酸素;および 2.−NH−; R(5)が、1.水素; 2.(C1−C6)−アルキル;および 3.(C1−C4)−アルキルアリール; [ここで、もしYが2.に示した意味を有するならばR(5)は、水素のみである
ことができる]; R(6)が、1.(C1−C5)−アルキル} の化合物およびその生理学的に許容できる塩であるが、同時にR(1)がハロゲン
であってそしてR(2)が2.および3.に示した意味を有する式(I)の化合物を除
外した式(I)の化合物およびその生理学的に許容できる塩に関する。
【0007】 用語アルキルは、もし他に明記されないならば、直鎖または分枝飽和炭化水素
基を意味する。これはまた、アルコキシまたは基S(O)m−アルキルのようなそ
れから誘導される置換基にも適合する。アルキル基の例は、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、n−ヘキシルである。アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシである。アリールオキシの例は、フェノキシまたはナ
フトキシである。フェノキシが好ましい。
【0008】 アルケニルは、二重結合がいずれかの所望の位置にあることができるモノ−ま
たはポリ不飽和炭化水素基を表す。アルケニルの例は、ビニル、プロペニルおよ
びブテニルである。 ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは塩素またはフッ素
を表す。 アリールは、フェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルを表す。 置換されたアリール基においては、置換基は、相互に関していずれかの所望の
位置にあることができる。
【0009】 アリールアルキル基の例は、フェニルメチル(ベンジル)、フェニルエチル、フ
ェニルプロピル、フェニルブチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、ナフチル
プロピル、ナフチルブチルである。
【0010】 もし式(I)の化合物が1つ以上の酸性または塩基性基を含むならば、本発明は
また、相当する生理学的に許容できる塩、特に薬学的に使用できる塩、にも関す
る。こうして、酸性基、例えば1つ以上のCOOH基、を有する式(I)の化合物
は、例えば、アルカリ金属塩、好ましくはナトリウムまたはカリウム塩として、
またはアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩として、ま
たはアンモニウム塩として、例えばアンモニアまたは有機アミンまたはアミノ酸
との塩として、使用することができる。1つ以上の塩基性、すなわちプロトン化
できる、基を有する式(I)の化合物はまた、それらの無機または有機酸との生理
学的に許容できる酸付加塩の形で、例えば塩酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンス
ルホン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、グルコ
ン酸塩などとして、使用することもできる。もし式(I)の化合物がその分子内に
同時に酸性基および塩基性基を含むならば、本発明はまた、上述した塩形に加え
て、分子内塩、いわゆるベタイン、をも包含する。塩は、式(I)の化合物から通
常の方法によって、例えば溶媒または分散剤中で酸または塩基と合わせることに
よって、またはその他の場合には他の塩からアニオン交換によって、得ることが
できる。
【0011】 式(I)の化合物の生理学的に許容できる塩は、例えば、Remington's Pharmace
utical Sciences[第17版、第1418ページ(1985)]に記載されている
ような有機および無機塩を意味するものとしても理解されるべきである。物理的
および化学的安定性および溶解性のため、好ましい酸性基は、なかんずくナトリ
ウム、カリウム、カルシウムおよびアンモニウム塩であり;好ましい塩基性基は
、なかんずく塩酸、硫酸、リン酸の塩、または例えば酢酸、クエン酸、安息香酸
、マレイン酸、フマル酸、酒石酸およびp−トルエンスルホン酸のようなカルボ
ン酸またはスルホン酸の塩である。
【0012】 本発明はさらに、式(I)の化合物の溶媒和物、例えば水和物またはアルコール
との付加物、およびまた例えばエステルのような式(I)の化合物の誘導体、およ
びプロドラッグおよび活性代謝産物を包含する。
【0013】 好ましい式(I)の化合物は、 R(1)が、1.塩素; 2.ヒドロキシル; 3.メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ; 4.メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ; 5.アリルオキシ;および 6.フェノキシであり; R(4)が、1.水素;および 2.塩素であり; R(5)が、1.水素;および 2.(C1−C4)−アルキルであり; R(6)が、n−プロピルおよび2−イソブチルであり; そしてその他の基が上で定義したとおりである、そのすべての立体異性体形およ
びその混合物の式(I)の化合物およびその生理学的に許容できる塩である。
【0014】 R(1)がハロゲン、好ましくは塩素;(C1−C4)−アルコキシ、好ましくはメ
トキシ、エトキシ、プロピルオキシ、特に好ましくはメトキシ;または(C1−C 8 )−アルコキシ(ここで1ないし6個の炭素原子は、ヘテロ原子O、SまたはN
H、好ましくはO、によって置き換えられている)、好ましくはメトキシエトキ
シまたはメトキシプロポキシであり; R(2)が、CHOであり; R(3)が、アリール、好ましくはフェニルであり; R(4)が、ハロゲン、好ましくは塩素、または水素であり; R(5)が、(C1−C6)−アルキル、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブ
チルであり; R(6)が、(C1−C5)−アルキル、好ましくはエチル、プロピルまたはブチル
であり; Xが、酸素であり; Yが、酸素または−NH−である、そのすべての立体異性体形およびその混合
物の式(I)の化合物およびその生理学的に許容できる塩は、さらに好ましい。
【0015】 式(I)の化合物は、これらがそのすべての立体異性体形およびその混合物の式
(II)
【化7】 [式中、基R(1)、R(4)、R(5)、R(6)およびYは上記の意味を有する] の化合物およびその生理学的に許容できる塩であるとき特に好ましい。
【0016】 好ましい式(I)の化合物はまた、R(1)が(C1−C4)−アルコキシまたは(C1 −C8)−アルコキシ(ここで1ないし6個の炭素原子は、ヘテロ原子O、Sまた
はNH、好ましくはO、によって置き換えられている)であり、そしてその他の
基が上で定義したとおりである、そのすべての立体異性体形およびその混合物の
式(I)の化合物およびその生理学的に許容できる塩である。
【0017】 特に好ましい式(I)の化合物はまた、R(2)がCHOであり、そしてその他の
基が上で定義したとおりである、そのすべての立体異性体形およびその混合物の
式(I)の化合物およびその生理学的に許容できる塩である。
【0018】 好ましい式(I)の化合物はさらに、XがOであり、そしてその他の基が上で定
義したとおりである、そのすべての立体異性体形およびその混合物の式(I)の化
合物およびその生理学的に許容できる塩である。
【0019】 言及されるであろう特に好ましい式(I)の化合物は: 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
オキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル
]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニ
ル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−プロ
ピルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェ
ニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エトキシ
カルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチ
ル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メトキシ
カルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチ
ル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
ルアミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニ
ル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾール;
【0020】 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾールナトリウム塩; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾールL−リシン塩; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾールトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メチルア
ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシエトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(
n−ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル
]フェニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]−2−
クロロフェニル]メチル]イミダゾール; 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
オキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニ
ル]メチル]イミダゾール;
【0021】 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェ
ニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メトキシ
カルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
ルアミノカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェ
ニル]メチル]イミダゾール;または 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メチルア
ミノカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル
]メチル]イミダゾール;およびその生理学的に許容できる塩である。
【0022】 本発明はさらに、式(I)の化合物の製造方法に関し、この方法は、以下に示す
反応工程より成る: a)式(III)
【化8】 [式中、R(3)は、上記の意味を有し、その製法は、例えばChem. Pharm. Bull.
24、1976、960-969に記載されている]の4−クロロ−5−ホルミルイミダゾー
ル誘導体を式(IV)
【化9】 [式中、R(4)は、上で定義したとおりである]の臭化p−ブロモベンジルと反
応させて、式(V)
【化10】 [式中、R(3)およびR(4)は、上記の意味を有する]の化合物を得るが、ここ
でアルキル化は、例えばDMFのような不活性溶媒中で例えばトリエチルアミン
、K2CO3またはCs2CO3のような有機または無機塩基の存在において実施す
ることができる。式(IV)の化合物は、市販されているかまたはそれ自体公知の方
法によって製造することができる。
【0023】 b)式(V)の化合物を式(VI)
【化11】 [式中、R(6)は、上で定義したとおりであり、その製法は、EP−A 512
675に開示されている]のチオフェン−3−ボロン酸(boronic acids)と反応
させて、式(VII)
【化12】 [式中、R(3)、R(4)およびR(6)は、上で定義したとおりである]の1−(
p−チエニル)イミダゾールを得ることができる。このスズキ(Suzuki)−型クロ
スカップリング(cross-coupling)反応は、好ましくは、例えばエタノールとトル
エンとの溶媒混合物中でこの溶媒の沸点までの温度で、例えば炭酸セシウムまた
はカリウムのような塩基の存在において触媒として酢酸パラジウム(II)およびト
リフェニルホスフィンまたはテトラキストリフェニルホスフィンパラジウムを使
用して実施され;相当する反応は、例えばSynthetic Commun. 11(1981) 513, J.
Med. Chem. 38(1995) 2357-2377およびLiebigs Ann. 1995, 1253-1257に記載さ
れている。
【0024】 c)式(VII)の化合物は、tert−ブチル保護基の除去によって式(VIII)
【化13】 [式中、R(3)、R(4)およびR(6)は、上で定義したとおりである]のスルホ
ンアミドに変換することができる。この除去は、好ましくは、式(VII)の化合物
を例えばアニソールの存在における濃トリフルオロ酢酸のような有機酸で処理す
ることによって実施する。
【0025】 d)式(VIII)の化合物は、イミダゾール環の4位の塩素原子の置換によって式
(IX)
【化14】 [式中、R(3)、R(4)およびR(6)は、上で定義したとおりであり、R(1)′
は、2.ないし8.に示した基を表す]の化合物に変換することができる。この塩
素原子の置換は、この場合には例えば、式(VIII)の化合物を、50℃からアルコ
ールの沸点までの温度で、例えばメタノール、エタノールまたはエチレングリコ
ールモノメチルエーテルのような一般に溶媒としても使用されるアルコールに対
するNaOHまたはNaHのような塩基の作用によってその場所で形成されるア
ルコキシドで処理することによって実施することができる。
【0026】 別法として、R(1)′が(C1−C4)−アルコキシである式(IX)の化合物は、好
ましくは式(IX)のメトキシエーテルを、例えばCH2Cl2のような不活性溶媒中
で、HIおよびHBrのような濃酸またはBF3、BCl3、BBr3、AlCl3 またはそれらのエーテラートのようなルイス酸、好ましくはBBr3、で処理す
ることによるエーテル開裂によって相当するフェノールに変換することができ、
次にこれをそれ自体公知の方法によって、不活性溶媒中、その溶媒の沸点までの
温度で塩基の存在において、例えば2−ブロモエチルメチルエーテルまたは臭化
ベンジルのような適当に置換されたハロゲン化物と反応させることができる。
【0027】 相当するジフェニルエーテル化合物は、式(IX)のフェノールの、例えばCu(
OAc)2のような銅触媒の存在における、例えばフェニルボロン酸または4−メ
トキシフェニルボロン酸のようなボロン酸(boronic acids)との反応から得るこ
とができ;適当な反応は、例えばTetrahedron Lett. 39(1998), 2937-2940に記
載されている。
【0028】 e)式(IX)のスルホンアミドから、R(5)−置換されたクロロギ酸エステルと
の反応によって式(Ia)
【化15】 [式中、R(1)、R(2)、R(3)、R(4)、R(6)は、上で定義したとおりであ
り、そしてR(5)は、2.および3.に示した意味のみを有する]のスルホニルウ
レタンを製造することが可能である。この反応は、例えばピリジンのような塩基
および4−ピロリジノピリジンのようなアシル化促進剤の存在において、室温か
ら150℃までの温度、しかし好ましくは室温、で実施することができる。
【0029】 f)式(IX)のスルホンアミドから、R(5)−置換されたイソシアネートまたは
イソチオシアネートで処理することによって式(Ib)
【化16】 [式中、R(1)、R(2)、R(3)、R(4)、R(6)およびXは、上で定義したと
おりであり、そしてR(5)は、2.および3.に示した意味のみを有する]のスル
ホニル尿素を得ることが可能である。R(5)−置換されたイソシアネートおよび
イソチオシアネートとの反応は、不活性溶媒中で塩基の存在において室温から1
50℃までの温度で実施することができる。
【0030】 適当な塩基は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、ナトリウムアミド
、カリウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエキシドまたはカリウム
tert−ブトキシドのようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物、水素
化物、アミドまたはアルコキシドである。適当な不活性溶媒は、THF、ジオキ
サン、エチレングリコールジメチルエーテルまたはジグリムのようなエーテル類
、アセトンまたはブタノンのようなケトン類、アセトニトリルのようなニトリル
類、ニトロメタンのようなニトロ化合物、酢酸エチルのようなエステル類、DM
FまたはN−メチルピロリドンのようなアミド類、ヘキサメチルホスホルアミド
、DMSOのようなスルホキシド類およびベンゼン、トルエンまたはキシレンの
ような炭化水素類である。さらに、これらの溶媒の相互の混合物類もまた適当で
ある。
【0031】 式(Ib)のスルホニル尿素はまた、アミンR(5)−NH2を、式(IX)のスルホ
ンアミドから、例えばホスゲンまたはトリホスゲンのようなホスゲン代用品で処
理することによって得られるスルホニルイソシアネート誘導体と反応させること
によっても製造することができる。
【0032】 式(Ib)のスルホニル尿素は、別法としてまた、式(IX)のスルホンアミドを、
適当なアミンR(5)−NH2の2,2,2−トリクロロアセトアミド誘導体と、例
えばDMSOのような不活性、高沸点溶媒中で塩基の存在において反応させるこ
とによって、またはクロロギ酸エチルとの反応によって得ることができる相当す
る式(Ia)のスルホニルウレタンから例えばトルエンのような不活性、高沸点溶
媒中、各々の溶媒の沸点までの温度での相当するアミンR(5)−NH2の作用に
よって、製造することもでき、これは、例えばJ. Med. Chem. 38(1995) 2357-23
77およびBioorg. Med. Chem. 5(1997) 673-678に記載されている。
【0033】 R(5)が水素である式(Ib)のN−未置換スルホニル尿素は、式(IX)のスルホ
ンアミドをアセトニトリル中でK2CO3の存在において臭化シアンと反応させた
後に得られるスルホンアミドニトリルを、温度−10〜0℃で硫酸で加水分解す
ることによって製造することができる。
【0034】 文献{例えばHauben-Weyl、Methoden der Organischen Chemie[Methods of O
rganic Chemistry]、Georg Thieme Verlag、シュツットガルト、Organic Reacti
ons、John Wiley & Sons, Inc.、ニューヨークまたはLarock、Comprehensive Or
ganic Transformations、VCH、ヴァインハイム(Weinheim)のような標準的な著作
}に記載されているようなそれ自体公知の方法によって、式(I)の化合物中のア
ルデヒド基の酸化によって相当する式(I)のカルボン酸またはカルボン酸エステ
ルを製造することが可能である。
【0035】 本発明はまた、そのすべての立体異性体形およびその混合物の式(X)
【化17】 [式中、Rは、水素または例えば(C1−C6)−アルキル、好ましくはtert−ブチ
ル、のような適当な保護基であり、そして基R(1)、R(2)、R(3)、R(4)、
R(6)は、上で定義したとおりである]の化合物およびその生理学的に許容でき
る塩にも関する。
【0036】 式(X)の化合物は、本発明に従う式(I)の化合物の製造のための有用な中間体
である。さらに、式(X)の化合物は、アンギオテンシン(1−7)受容体に対する
高い親和性を有していて、アンギオテンシン(1−7)受容体アゴニストとして使
用することができ、その結果、血管弛緩、抗血栓および心臓保護メッセンジャー
のサイクリック3′,5′−グアノシン一リン酸(cGMP)および一酸化窒素(N
O)の低下した産生および/または放出によって、一次的または二次的に引き起
こされるかまたは少なくとも部分的に引き起こされる疾患の治療および/または
予防用の、例えば、高血圧、心臓肥大、心不全、狭心症のような冠動脈性心疾患
、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心筋症、例えば動脈硬化症経過の結果
としてのまたは糖尿病における内皮機能不全または内皮損傷、およびまた動脈お
よび静脈血栓症の治療および/または予防用の、薬剤として使用することができ
る。
【0037】 血管内皮は、多くの調節機能を有する代謝的に活性な器官であり、これは、血
管作用性物質の合成および放出が可能である。血管を裏うちしている内皮層の機
能不全は、動脈硬化症および高血圧のような種々の心臓血管障害の病因と相関す
る(Eur.J.Clin.Invest.1993、23、670-685)。内皮機能不全は、血管弛緩性
で、血管保護性で、抗血栓的および抗増殖的に活性なメッセンジャーのNOおよ
びcGMP(これらは、血管のリモデリングおよび動脈高血圧の予防および退行
に重要な役割を演じる)の低下した合成および/または放出によって特徴付けら
れる。これらのメッセンジャーの合成および放出を刺激することができる物質は
、そのため、内皮機能不全を特徴とするすべての疾患の治療のための有用な薬剤
である。
【0038】 レニン−アンギオテンシン系の分解生成物、ヘプタペプチドアンギオテンシン
(1−7)がレニン−アンギオテンシン系の有力な内因性エフェクターホルモンで
あり(Hypertension 1991、18[Suppl III]:III−126−III−133)、その
生物学的作用は、好んでアンギオテンシン(1−7)に結合する特異的受容体の刺
激によって引き起こされる(Peptides 1993、14、679-684、Hypertension 1997、
29[part2]:388-393)ことは、数多くの発行された実験によって立証された。
この作用は、多くの場合血管収縮性ホルモンアンギオテンシンIIの作用に対向す
るかまたは、これを逆調節するように妨害する(Hypertension 1997、30[part2
]:535-541、Regulatory Peptides 1998、78、13-18)。
【0039】 アンギオテンシン(1−7)がNO/cGMPおよびプロスタグランジンE2
よびI2の産生および/または放出を刺激し、これは、AT1およびAT2受容体
アンタゴニストで前処理することによって遮断されないことは、Hypertension 1
992、19[Suppl II]:II−49−II−55およびAm.J.Cardiol.1998、82、1
7S-19Sに示された。
【0040】 イヌおよびブタの無傷冠状動脈の内皮依存弛緩は、Hypertension 1996、27[p
art2]:523-528に記載され、そしてAT1受容体アンタゴニストによって影響
されないアンギオテンシン(1−7)による無傷のKClで前以て収縮させたラッ
トの大動脈の内皮依存弛緩は、J.Cardiovasc.Pharmacol.1997、30、676-682
に記載された。
【0041】 浸透圧ミニポンプによる持続的注入に関する自然発症高血圧ラットにおけるア
ンギオテンシン(1−7)の血圧降下作用は、Peptides 1993、14、679-684および
Am.J.Physiol.1995、269:H313−H319に示され、正常血圧ラットに
おけるアンギオテンシン(1−7)は、同一用量で血圧に作用を有さなかった。こ
れらの研究に補足的に、アンギオテンシン(1−7)抗体の注入は、リジノプリル
およびロサルタン(losartan)で前処理した意識のある自然発症高血圧ラットにお
いて平均動脈血圧を増大させることが、Hypertension 1998、31:699-705におい
て証明された。
【0042】 本態性高血圧を有するヒトにおいては正常血圧のヒトにおけるよりも著しく低
い血漿水準のアンギオテンシン(1−7)が検出できることが、Am.J.Hypertens
ion 1998、11:137-146において証明された。
【0043】 血管平滑筋細胞に関するアンギオテンシン(1−7)の抗−増殖作用は、Hypert
ension 1996、28、104-108において立証され、そして血管組織損傷後の平滑筋細
胞の増殖の阻害は、Hypertension 1999、33[part II]:207-211において立証
された。
【0044】 さらに、塩化ナトリウム−負荷し、麻酔をかけた正常血圧ウィスター(Wistar)
ラットにおけるアンギオテンシン(1−7)はまた、増大したナトリウム排泄増加
および利尿のような腎臓効果をも示した(Am.J.Physiol.1996、270、F141-F14
7)。
【0045】 本明細書に記載した式(I)の化合物は、好んで血管(内皮を含む)、腎臓、CN
Sおよび心臓に位置する仮定されたアンギオテンシン(1−7)受容体の有力な非
ペプチドアゴニストである。そのためこれらは、上記のアンギオテンシンIIに対
向するペプチドホルモンアンギオテンシン(1−7)の生物学的作用を模擬し、こ
の作用は、この場合にはこのホルモンの迅速な代謝性分解を必要とすることのな
い、内皮からのcGMPおよびNOの産生および/または放出に帰せられるべき
である。これらの血管弛緩、抗血栓および心臓保護メッセンジャーの産生および
/または放出の刺激のために、上記の式(I)のアンギオテンシン(1−7)受容体
アゴニストは、そのため血管弛緩、抗血栓および心臓保護メッセンジャーのサイ
クリック3′,5′−グアノシン一リン酸(cGMP)および一酸化窒素(NO)の
低下した産生および/または放出によって、一次的または二次的に引き起こされ
るかまたは少なくとも部分的に引き起こされる疾患の治療および/または予防用
の有用な薬剤であり、その結果例えば、高血圧、心臓肥大、心不全、狭心症のよ
うな冠動脈性心疾患、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心筋症、例えば動
脈硬化症経過の結果としてのまたは糖尿病における内皮機能不全または内皮損傷
、およびまた動脈および静脈血栓症の治療および/または予防において使用する
ことができる。
【0046】 式(I)のアゴニストによる内皮アンギオテンシン(1−7)受容体の刺激は、血
管拡張および器官保護オータコイドの放出を引き起こす。このメカニズムは、こ
こでは、低下した組織アンギオテンシンII(ACE阻害剤の場合)または、増大し
たANGII血漿値と関連する現在はまだ評価することができない効果(AT1受
容体アンタゴニストの場合)、のいずれかの回避によるACE阻害およびAT1
受容体遮断のメカニズムとは異なる。
【0047】 こうして式(I)の化合物およびその生理学的に許容できる塩は、動物、好まし
くは哺乳類、そして特にヒト、において、独立して、相互の混合物としてまたは
他の活性化合物と一緒に、特に医薬製剤の形で、薬剤として使用することができ
る。そのため本発明は、上記の症候群の治療または予防用の薬剤の製造のための
式(I)の化合物および/またはその生理学的に許容できる塩の使用、および、通
常の薬学的に無害の賦形剤(vehicles)および/または賦形剤(excipients)に加え
て活性成分として有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物および/またはその
生理学的に許容できる塩を含有する医薬製剤、に関する。この医薬製剤は、経腸
または非経口使用を目的とすることができて、通常は0.5ないし90重量%の
式(I)の化合物および/またはその生理学的に許容できる塩を含有する。医薬製
剤中の式(I)の活性化合物および/またはその生理学的に許容できる塩の量は、
一般に0.2ないし500mg、好ましくは1ないし300mg、である。
【0048】 式(I)の化合物および/またはその生理学的に許容できる塩を含有する本発明
に従って使用することができる薬剤は、経腸的に、例えば、例えば丸剤、錠剤、
フィルムコーチング錠、糖衣錠、顆粒剤、ハードおよびソフトゼラチンカプセル
剤、水、アルコールまたは油溶液のような液剤、ジュース、ドロップ剤(drops)
、シロップ剤、エマルジョンまたは懸濁液の形で経口的または直腸内に、投与す
ることができる。投与はまた、非経口的に、例えば注射用溶液または注入用溶液
の形で皮下、筋肉内または静脈内に、実施することもできる。さらに別の可能な
投与形は、例えば、例えば軟膏、クリーム、パスタ剤(pastes)、ローション、ゲ
ル、スプレー、粉末、泡剤、エーロゾルまたは溶液の形での経皮または局所投与
、またはインプラントの形での使用である。
【0049】 本発明に従って使用することができる医薬製剤は、医薬製剤の公知の標準的な
製造方法によって製造することができる。このためには、1種以上の式(I)の化
合物および/またはその生理学的に許容できる塩を1種以上の個体または液体製
剤用賦形剤(vehicles)および/または添加剤または賦形剤(excipients)とともに
、そして所望ならば、治療または予防作用を有するその他の医薬活性化合物、例
えば、例えばカルシウムアンタゴニスト、ACE阻害剤、AT1受容体アンタゴ
ニスト、NO供与体、エンドテリン受容体アンタゴニスト、Kチャンネルオープ
ナー、ホスホジエステラーゼ阻害剤、利尿剤またはα−およびβ−遮断剤のよう
な心臓血管−活性薬剤、と組み合わせて、その後医学または獣医学において薬剤
として使用することができる適当な投与形または剤形にする。
【0050】 可能な賦形剤(vehicles)は、経腸的(例えば経口的)または非経口的(例えば
静脈内)投与または局所適用のために適当であり、そして式(I)の活性化合物と
反応しない有機または無機物質、例えば水、植物油、エタノール、イソプロパノ
ールまたはベンジルアルコールのようなアルコール類、1,2−プロパンジオー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート、ゼラチン、ラクト
ースまたはデンプンのような炭水化物、ステアリン酸マグネシウム、滑石、ラノ
リン、石油ゼリー、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセ
トアミド、である。特に、錠剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、好ましくは油また
は水溶液、シロップ剤、ジュースまたはドロップ剤(drops)、さらに懸濁液また
はエマルジョンのような薬剤形が、経口および直腸投与用に使用される。2種以
上の賦形剤(vehicles)の混合物、例えば2種以上の溶媒の混合物、特にまた1種
以上の溶媒と水との混合物、もまた使用することができる。添加剤または賦形剤
(excipients)として、本医薬製剤は、例えば安定および/または湿潤剤、乳化剤
、例えば浸透圧に影響を与えるための塩類、潤滑剤、保存料、着色剤およびフレ
ーバーおよび/または着香剤および緩衝物質を含有することができる。所望なら
ば、これらはまた、1種以上のさらに別の活性化合物、例えば1種以上のビタミ
ン、を含有することもできる。式(I)の化合物および/またはその生理学的に許
容できる塩を凍結乾燥させることもでき、そして得られる凍結乾燥産物を例えば
注射用製剤の製造のために使用することができる。リポソーム製剤もまた、局所
適用に特に適している。
【0051】 本発明に従う使用の場合における投与されるべき式(I)の活性化合物および/
またはその生理学的に許容できる塩の用量は、個々の場合に依り、そして最適作
用のために常法どおりに個々の条件に合わせて調整しなくてはならない。そのた
めそれは、治療されるべき疾患の性質および重篤性、および治療されるべきヒト
または動物の性別、年令、体重および個々の反応性、使用する化合物の作用の有
効性および期間、その治療が急性であるかまたは慢性であるか、または予防が実
施されるかどうか、または式(I)の化合物に加えてさらに別の活性化合物を投与
するかどうか、に依存する。一般に、体重約75kgの成人への投与に関して1日
当たり1kg当たりほぼ0.1mgないしほぼ100mgというヒトにおける上記の症
候群の治療のための用量範囲が、所望の作用を達成するために適当である。1日
当たり1kg当たり1ないし20mg(各場合において体重1kg当たりのmg)という
用量範囲が好ましい。日用量は、本発明においては、個別用量として投与するこ
とができるかまたは例えば1、2、3または4つの個別用量に分割することがで
きる。それはまた、連続的に投与することもできる。適宜、個々の行動に依って
、指示された日用量から上方または下方へ外れることが必要であろう。医薬製剤
は、通常0.2ないし500mg、好ましくは1ないし300mg、の式(I)の活性
化合物および/またはその生理学的に許容できる塩を含有する。
【0052】 本発明はまた、非常に一般的には、好ましくは経口投与用のまたは血管弛緩、
抗血栓および心臓保護メッセンジャーのcGMPおよびNOの産生および/また
は放出を刺激する物質として使用するための薬剤としての、および、血管弛緩、
抗血栓および心臓保護メッセンジャーのサイクリック3′,5′−グアノシン一
リン酸(cGMP)および一酸化窒素(NO)の低下した産生および/または放出に
よって、一次的または二次的に引き起こされるかまたは少なくとも部分的に引き
起こされる疾患の治療および/または予防のため、特に高血圧、心臓肥大、心不
全、狭心症のような冠動脈性心疾患、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心
筋症、例えば動脈硬化症経過の結果としてのまたは糖尿病における内皮機能不全
または内皮損傷、およびまた動脈および静脈血栓症の治療および予防ため、の薬
剤としての、例えば血管(内皮を含む)、腎臓、CNSおよび心臓に位置するアン
ギオテンシン(1−7)受容体の刺激を引き起こす好ましくは非ペプチド化合物の
使用をも包含する。
【0053】 省略形のリスト: abs. 無水 cGMP サイクリック3′,5′−グアノシン一リン酸 CH2Cl2 ジクロロメタン DCI 脱着化学イオン化 DMF N,N−ジメチルホルムアミド EA 酢酸エチル ESI エレクトロンスプレーイオン化 FAB 高速原子衝突 M.p. 融点 satd 飽和 h 時間 min 分 NO 一酸化窒素 RT 室温 THF テトラヒドロフラン 本発明を以下の実施例によって具体的に説明するが、本発明は、これらに限定
されない。
【0054】
【実施例】
実施例1 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチルオ
キシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾール
【化18】
【0055】 a)4−クロロ−1−[(4−ブロモフェニル)メチル]−5−ホルミル−2−
フェニルイミダゾール 200mlの無水DMF中の8.0g(32.0ミリモル)の4−クロロ−5−ホ
ルミル−2−フェニルイミダゾール(Chem. Pharm. Bull. 24、1976、960-969に
従って製造した)および5.3g(32.0ミリモル)のK2CO3の溶液を、室温
で20分間攪拌した。次に200mlの無水DMF中の9.6g(32.0ミリモル
)の臭化4−ブロモベンジルの溶液を滴加して、この反応溶液を室温で6時間攪
拌した。これを真空で濃縮して、得られた残留物を酢酸エチルに溶解させ、水、
10%濃度のKHSO4、10%濃度のNaHCO3、および飽和塩化ナトリウム
溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。酢酸エチルを放散によって除去した
後に残った残留物を、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(1:4)を使用するS
iO2上のクロマトグラフィーによって精製して、11.5gの標題化合物をベー
ジュの固体の形で得た。 融点:92−95℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:4)=0.24 MS(ESI):m/e=375/377 [M+H]+
【0056】 b)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(N−ter
t−ブチルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチル
]イミダゾール 125mlのエタノール中の7.2g(22.6ミリモル)の5−イソブチル−2
−[(N−tert−ブチル)スルホンアミド]−チオフェン−3−ボロン酸(EP
−A 512675に開示されている)の溶液を室温で、100mlのトルエン中
の8.5g(22.6ミリモル)の実施例1a)からの化合物および800mgのテ
トラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)の溶液に滴加した。26mlの2
M Cs2CO3溶液を加えて、得られた反応溶液を還流温度で5時間攪拌した。
これを濃縮乾燥させ、残った残留物を酢酸エチル/水(1:1)に溶解させた。有
機相を分離して取り、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残留物
を、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(1:4)を使用するSiO2上のクロマ
トグラフィーによって精製して、6.7gの標題化合物を白色固体として得た。 融点:104−105℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.26 MS(ESI):m/e=570 [M+H]+
【0057】 c)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−スルホン
アミド−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチル]イミダゾール 33mlのトリフルオロ酢酸中の3.3g(5.96ミリモル)の実施例1b)か
らの化合物および3.5ml(5.96ミリモル)のアニソールの溶液を、室温で4
8時間攪拌した。これを真空で濃縮乾燥させ、残留物を酢酸エチルに溶解させた
。この酢酸エチル溶液を、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残
留物を、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のク
ロマトグラフィーによって精製した後に、1.52gの所望の化合物をゆっくり
結晶化する固体の形で得た。 融点:118−120℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.32 MS(ESI):m/e=515 [M+H]+
【0058】 d)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブ
チルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェ
ニル]メチル]イミダゾール 1.7mlの無水ピリジン中の100mg(0.19ミリモル)の実施例1c)から
の化合物の溶液を、アルゴン雰囲気中で3mg(0.02ミリモル)の4−ピロリ
ジノピリジンおよび252μl(0.19ミリモル)のクロロギ酸ブチルで連続し
て処理した。この反応溶液を室温で24時間攪拌した。次に0.7mlのメタノー
ルを加え、溶液を真空で濃縮乾燥させ、残留物を酢酸エチルに溶解させた。次に
この酢酸エチル溶液を、10%濃度のクエン酸溶液、水および飽和塩化ナトリウ
ム溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。溶媒を放散によって除去
した後に得られた残留物を、酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2
上のクロマトグラフィーによって精製して、最終的に85mgの標題化合物を無定
形固体の形で得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.15 MS(FAB):m/e=614 [M+H]+
【0059】 実施例2 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
オキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル
]メチル]イミダゾール
【化19】 a)5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−スルホ
ンアミド−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチル]イミダゾール 25mlのメタノール中の850mg(1.65ミリモル)の実施例1c)からの化
合物の溶液を、665mg(16.53ミリモル)のNaOHで処理して、20時
間還流させながら攪拌した。この反応溶液を濃縮し、残留物を60mlの酢酸エチ
ル/水(1:1)に溶解させ、1N塩酸の添加によって溶液のpHを6に調整し、有
機相を分離して除去した。水性相を2×酢酸エチルで抽出して、合わせた有機相
をNa2SO4上で乾燥させた。酢酸エチルを放散によって除去した後に得られた
残留物を、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上の
クロマトグラフィーによって精製して、690mgの標題化合物を黄色無定形泡沫
の形で得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.23 MS(FAB):m/e=510 [M+H]+
【0060】 b)5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−
ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フ
ェニル]メチル]イミダゾール 実施例2a)からの化合物を実施例1d)で述べた方法に従ってクロロギ酸ブチ
ルと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、106mg(
0.21ミリモル)の実施例2a)からの化合物から出発して、溶離剤として酢酸
エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製後に
、75mgの所望の化合物を無定形泡沫として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.18 MS(ESI):m/e=610 [M+H]+
【0061】 実施例3 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−プロピ
ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニ
ル]メチル]イミダゾール
【化20】 実施例2a)からの化合物を実施例1d)で述べた方法に従ってクロロギ酸プロ
ピルと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、60mg(
0.12ミリモル)の実施例2a)からの化合物から出発して、酢酸エチル/ヘプ
タン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製後に、61mgの標
題化合物を無定形泡沫として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.13 MS(ESI):m/e=596 [M+H]+
【0062】 実施例4 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エトキシカ
ルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチル
]イミダゾール
【化21】 実施例2a)からの化合物を実施例1d)で述べた方法に従ってクロロギ酸エチ
ルと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、60mg(0
.12ミリモル)の実施例2a)からの化合物から出発して、酢酸エチル/ヘプタ
ン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製後に、55mgの標題
化合物を無定形泡沫として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.10 MS(ESI):m/e=582 [M+H]+
【0063】 実施例5 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メトキシカ
ルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチル
]イミダゾール
【化22】 6mlのジエチレングリコールジメチルエーテル中の80mg(0.16ミリモル
)の実施例2a)からの化合物、43.3mg(0.32ミリモル)のK2CO3およ
び8.3mgのジメチルアミノピリジンの溶液を、16.8μl(0.16ミリモル)
のジメチルジカーボネートで処理した後、1.5時間還流させながら攪拌した。
この反応溶液を濃縮乾燥させ、残留物を酢酸エチルおよび10%濃度のKH2
4溶液(1:1)の溶液に溶解させた。有機相を分離して取り、2×10%濃度
のKH2PO4溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残留物を、酢
酸エチル/ヘプタン(2:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィーによっ
て精製して、55mgの標題化合物を無定形泡沫の形で得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.23 MS(ESI):m/e=568 [M+H]+
【0064】 実施例6 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
アミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル
]メチル]イミダゾール
【化23】 2mlの無水DMF中の60mg(0.12ミリモル)の実施例2a)からの化合物
の溶液を、48mg(0.35ミリモル)のK2CO3および13.2μl(0.12ミ
リモル)のn−ブチルイソシアネートで連続して処理した後、3時間還流させな
がら攪拌した。冷却後に、15mlの10%濃度のKH2PO4溶液をこの反応溶液
に加えて、得られた溶液を数回酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をNa2
SO4上で乾燥させ、濃縮した。得られた残留物を酢酸エチル/ジイソプロピル
エーテルで処理して、析出した沈殿を吸引濾過して取った。この沈殿を真空で乾
燥させて、55mgの標題化合物を得た。 融点:131−133℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.30 MS(FAB):m/e=609 [M+H]+
【0065】 実施例7 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾール
【化24】 実施例2a)からの化合物を実施例6)で述べた方法に従ってエチルイソシアネ
ートと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、60mg(
0.12ミリモル)の実施例2a)からの化合物から出発して、46mgの標題化合
物を得た。 融点:105−106℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.30 MS(ESI):m/e=581 [M+H]+
【0066】 実施例8 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾール
【化25】 1.5mlのDMSO中の80mg(0.16ミリモル)の実施例2a)からの化合
物の溶液を、30.4mg(0.17ミリモル)のN−メチル−2,2,2−トリクロ
ロアセトアミドおよび19.1mg(0.47ミリモル)の粉末NaOHで処理して
、80℃で1時間攪拌した。反応溶液を冷却して、氷で処理し、そして2N塩酸
の添加によってpHを4に調整した。この間に析出した沈殿を吸引濾過して取り、
水で洗浄し、乾燥させ、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(2:1)を使用す
るSiO2上のクロマトグラフィーによって精製して、62mgの標題化合物を白
色固体の形で得た。 融点:102−103℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.14 MS(ESI):m/e=567 [M+H]+
【0067】 実施例9 5−ホルミル−4−メトキシエトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n
−ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]
フェニル]メチル]イミダゾール
【化26】 a)5−ホルミル−4−メトキシエトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2
−スルホンアミド−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチル]イミダ
ゾール 7.8mlのエチレングリコールモノメチルエーテル中の200mg(0.38ミリ
モル)の実施例1c)からの化合物の溶液を、アルゴン雰囲気中で155mg(3.
89ミリモル)の粉末NaOHで処理した後、80℃で5時間攪拌した。これを
濃縮乾燥させて、得られた残留物を飽和NaHCO3溶液および酢酸エチルに溶
解させた。酢酸エチル相を分離して取り、水性相を酢酸エチルで数回抽出した。
有機相を合わせて、Na2SO4上で乾燥させ、濃縮した。残った残留物を、酢酸
エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィーによっ
て精製して、140mgの標題化合物をわずかに黄色い固体として得た。 融点:91−92℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.12 MS(FAB):m/e=554 [M+H]+
【0068】 b)5−ホルミル−4−メトキシエトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2
−(n−ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエ
ニル]フェニル]メチル]イミダゾール 実施例9a)からの化合物を実施例1d)で述べた方法に従ってクロロギ酸ブチ
ルと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、70mg(0
.13ミリモル)の実施例9a)からの化合物から出発して、溶離剤として酢酸エ
チル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製後に
、78mgの標題化合物を無定形泡沫として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.07 MS(ESI):m/e=654 [M+H]+
【0069】 実施例10 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
オキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]−2−ク
ロロフェニル]メチル]イミダゾール
【化27】 a)4−クロロ−1−[(4−ブロモ−2−クロロフェニル)メチル]−5−
ホルミル−2−フェニル−イミダゾール 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニルイミダゾールを実施例1a)で述べ
た方法に従って臭化4−ブロモ−2−クロロベンジルと反応させることによって
標題化合物を製造した。この場合には、2.0g(9.68ミリモル)の4−クロ
ロ−5−ホルミル−2−フェニルイミダゾールから出発して、2.6gの標題化
合物を得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.56 MS(DCI):m/e=409/411 [M+H]+
【0070】 b)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(N−te
rt−ブチルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]−2−クロロフ
ェニル]メチル]イミダゾール 実施例10a)からの化合物および5−イソブチル−2−[(N−tert−ブチ
ル)スルホンアミド]チオフェン−3−ボロン酸を、実施例1b)で述べた方法
に従って反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、2.0
g(4.88ミリモル)の実施例10a)からの化合物から出発して、1.2gの
標題化合物を淡褐色油状物の形で得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.47 MS(FAB):m/e=604 [M+H]+
【0071】 c)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−スルホン
アミド−5−イソブチル−3−チエニル]−2−クロロフェニル]メチル]イミ
ダゾール 実施例10b)からの化合物から実施例1c)で述べた方法に従って標題化合物
を製造した。この場合には、1.2g(1.99ミリモル)の実施例10b)から
の化合物から出発して、606mgの標題化合物を無定形黄色泡沫として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.32 MS(FAB):m/e=548 [M+H]+
【0072】 d)5−ホルミル−2−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−スルホ
ンアミド−5−イソブチル−3−チエニル]−2−クロロフェニル]メチル]イ
ミダゾール 実施例10c)からの化合物から実施例2a)で述べた方法に従って標題化合物
を製造した。この場合には、400mg(0.73ミリモル)の実施例10c)から
の化合物から出発して、280mgの標題化合物を黄色無定形泡沫の形で得た。 融点:60℃(軟化) Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.20 MS(ESI):m/e=544 [M+H]+
【0073】 e)5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−
ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]−
2−クロロフェニル]メチル]イミダゾール 実施例1d)で述べた方法に従う実施例10d)からの化合物とクロロギ酸ブチ
ルとの反応から、標題化合物を得た。200mg(0.37ミリモル)の実施例1
0d)からの化合物から出発して、167mgの所望の化合物をベージュの固体の
形で得た。 融点:58℃(軟化) Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.45 MS(ESI):m/e=644 [M+H]+
【0074】 実施例11 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
オキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]−2−ク
ロロフェニル]メチル]イミダゾール
【化28】 実施例7)に記載した方法に従う実施例10d)からの化合物とエチルイソシア
ネートとの反応から、標題化合物を得た。この場合には、74mg(0.14ミリ
モル)の実施例10d)からの化合物から出発して、CH2Cl2/メタノール(
20:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製後に、35mgの標題
化合物を白色固体の形で得た。 融点:83℃(軟化) Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.30 MS(ESI):m/e=614 [M+H]+
【0075】 実施例12 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチルオ
キシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル
]メチル]イミダゾール
【化29】 a)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(N−te
rt−ブチルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾール 実施例1a)からの化合物を実施例1b)で述べた方法に従って5−n−プロピ
ル−2−[(N−tert−ブチル)スルホンアミド]チオフェン−3−ボロン酸(
EP−A 512675で開示された)と反応させることによって標題化合物を
製造した。この場合には、4.8g(13.1ミリモル)の実施例1a)からの化
合物から出発して、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(1:3)を使用するS
iO2上のクロマトグラフィー精製後に、2.9gの標題化合物を白色固体の形で
得た。 融点:140℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.30 MS(FAB):m/e=556 [M+H]+
【0076】 b)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−スルホン
アミド−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]メチル]イミダゾール 実施例12a)からの化合物から実施例1c)で述べた方法に従って標題化合物
を製造した。1.9g(3.56ミリモル)の実施例12a)からの化合物から出
発して、溶離剤として酢酸エチル/ヘプタン(1:2)を使用するSiO2上の
クロマトグラフィー精製後に、1.1gの標題化合物を白色固体として得た。 融点:93−95℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:2)=0.18 MS(ESI):m/e=500 [M+H]+
【0077】 c)4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブ
チルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フ
ェニル]メチル]イミダゾール 実施例12b)からの化合物を実施例1d)で述べた方法に従ってクロロギ酸ブ
チルと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、100mg
(0.20ミリモル)の実施例12b)からの化合物から出発して、溶離剤として
酢酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精
製後に、90mgの標題化合物を得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.14 MS(ESI):m/e=600 [M+H]+
【0078】 実施例13 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
オキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニ
ル]メチル]イミダゾール
【化30】 a)5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−スルホ
ンアミド−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]メチル]イミダゾール 実施例12b)からの化合物を実施例2a)で述べた方法に従って反応させるこ
とによって標題化合物を製造した。この場合には、850mg(1.70ミリモル
)の実施例12b)からの化合物から出発して、酢酸エチル/ヘプタン(1:2
)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製後に、460mgの標題化合物
を白色固体の形で得た。 融点:85−86℃ Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.22 MS(ESI):m/e=496 [M+H]+
【0079】 b)5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−
ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]
フェニル]メチル]イミダゾール 実施例13a)からの化合物を実施例1d)で述べた方法に従ってクロロギ酸ブ
チルと反応させることによって標題化合物を製造した。この場合には、60mg(
0.12ミリモル)の実施例13a)からの化合物から出発して、溶離剤として酢
酸エチル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー精製
後に、52mgの標題化合物を得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 1:1)=0.18 MS(ESI):m/e=596 [M+H]+
【0080】 実施例14 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メトキシカ
ルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]メチ
ル]イミダゾール
【化31】 実施例13b)からの化合物を実施例5)で述べた方法に従ってジメチルジカー
ボネートと反応させることによって標題化合物を製造した。75mg(0.15ミ
リモル)の実施例13b)からの化合物から出発して、溶離剤として酢酸エチル
/ヘプタン(2:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー後に、66mg
の標題化合物を無定形固体として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.18 MS(ESI):m/e=554 [M+H]+
【0081】 実施例15 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
アミノカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニ
ル]メチル]イミダゾール
【化32】 実施例13b)からの化合物を実施例6)で述べた方法に従ってn−ブチルイソ
シアネートと反応させることによって標題化合物を製造した。59mg(0.12
ミリモル)の実施例13b)からの化合物から出発して、溶離剤として酢酸エチ
ル/ヘプタン(1:1)を使用するSiO2上のクロマトグラフィー後に、54m
gの標題化合物を無定形固体として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.25 MS(ESI):m/e=595 [M+H]+
【0082】 実施例16 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]
メチル]イミダゾール
【化33】 実施例13b)からの化合物を実施例8)で述べた方法に従ってN−メチル−2
,2,2−トリクロロアセトアミドと反応させることによって標題化合物を製造し
た。70mg(0.14ミリモル)の実施例13b)からの化合物から出発して、溶
離剤として酢酸エチル/ヘプタン(2:1)を使用するSiO2上のクロマトグ
ラフィー後に、55mgの標題化合物を無定形固体として得た。 Rf(SiO2、酢酸エチル/ヘプタン 4:1)=0.15 MS(ESI):m/e=553 [M+H]+
【0083】 実施例17 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾールナトリウム塩
【化34】 220mg(0.38ミリモル)の実施例7からの化合物を3.7mlの新しく製造
した0.1モルナトリウムメトキシド溶液で処理して、得られた溶液を室温で1
時間攪拌した。反応溶液を濃縮乾燥させ、得られた残留物を少し温めながら4ml
の酢酸n−ブチルに溶解させた。冷蔵庫内に3日間貯蔵した後に結晶して出てき
た沈殿を吸引濾過して取り、少量の冷酢酸n−ブチルで洗浄した。高真空で乾燥
させて、最終的に120mgの所望のナトリウム塩を得た。 融点:170℃ MS(ESI):m/e=603 [M+H]+
【0084】 実施例18 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾールL−リシン塩
【化35】 100mlのエタノールおよび25mlの水中の、500mg(0.86ミリモル)
の実施例7からの化合物および125.8mg(0.86ミリモル)のL−リシンの
溶液を、室温で2時間攪拌した。次にこれを濃縮乾燥させ、残留物を30mlの水
に溶解させ、得られた溶液を凍結乾燥させた。得られた200mgの無定形残留物
を10mlの熱トルエンに溶解させた。冷蔵庫内に数日間貯蔵した後に、結晶して
出てきた沈殿を濾過して取り、高真空で乾燥させた。68mgの標題化合物を淡黄
色結晶として得た。 融点:180℃ MS(ESI):m/e=727 [M+H]+
【0085】 実施例19 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルアミ
ノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メ
チル]イミダゾールトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩
【化36】 75mlのエタノールおよび15mlの水中の、300mg(0.516ミリモル)
の実施例7からの化合物および62.6mg(0.516ミリモル)のトリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタンの溶液を、室温で2時間攪拌した。これを濃縮乾燥
させ、残留物を水に溶解させ、凍結乾燥させた。得られた無定形残留物を、熱の
存在において30mlの酢酸n−ブチルに溶解させた。この溶液を冷蔵庫内に数日
間貯蔵した後に、結晶して出てきた沈殿を吸引濾過して取り、高真空で乾燥させ
た。120mgの標題化合物を淡黄色結晶の形で得た。 融点:144−145℃ MS(ESI):m/e=702 [M+H]+ アンギオテンシン(1−7)結合部位に対する式(I)の化合物の親和性、およ
びそれらの内皮細胞に関するアゴニスト特性は、下記の検定(試験1および2)
で証明された:
【0086】 試験1:結合検定 アンギオテンシン(1−7)受容体に対する式(I)の化合物の親和性を、また
例えばHypertension 1997;29[part 2]:388-393に記載されているようにして
、初代ウシ大動脈内皮細胞の膜調製物に関するリガンド置き換え実験によって測
定した。 a)膜調製: ウシ大動脈から内皮細胞を得た(試験1、a)後、この細胞を、その集密化(
confluence)を達成するまで75cm2の培養ビン(Becton Dickinson、ハイデル
ベルク)内で培養した。次にこの細胞を氷冷リン酸塩/NaCl/EDTA緩衝
剤(50ミリモル/l NaHPO4、0.15モル/l NaCl、5ミリモル/
l EDTA、pH7.2)で処理して、ゴムのスクレーパーを用いて脱離させ、遠
心分離した(1500×g、5分)。得られた細胞ペレットを、後の膜調製のた
めに冷凍した(−80℃)。融解させた細胞ペレットを、氷冷リン酸塩/NaC
l/EDTA緩衝剤中でホモジネートさせた[ガラス/テフロン(R)ポッター(P
otter)、1000rpm、10ストローク]。膜分離は、それに続くこの細胞ホモ
ジネートの遠心分離(30,000×g、2分)によって実施した。このように
して得た細胞ペレットを、0.2%ウシ血清アルブミンおよびプロテアーゼ阻害
剤カクテル[コンプリート(Complete)(商標)、ベーリンガー(Boehringer)マ
ンハイム]の添加によって変性させたヘペス(HEPES)緩衝剤[10ナノモ
ル/l ヘペス(HEPES)、0.1モル/l NaCl、5ミリモル/l Mg
Cl2、pH7.4]中に再懸濁させた。その後の膜懸濁液のタンパク質決定(Lowr
yに従う)の後、これを直ちにリガンド結合試験のために使用した。
【0087】 b)結合実験: この試験は、デュラポア(Durapore)フィルター[0.65μm細孔サイズ;
ミリポア(Millipore)エシュボーン(Eschborn)]を備えた96−ウェルの不透
明プレート上で実施した。試験の開始前に、このフィルター材料への放射性リガ
ンドおよび冷物質の非特異的結合を最小にするために、フィルターを1%ウシ血
清アルブミンで前処理した。インキュベーションを、全体積200μl:50μl
の125I−ANG(1−7)、20μlの冷非放射性ANG(1−7)または
式(I)の試験物質、30μlの緩衝剤および100μlの膜(20μgのタンパク
質)、中で実施した。結合反応は、放射性リガンドの添加によって開始された。
試料のインキュベーションは、室温で45分間連続的に振盪させて実施した。こ
の結合反応を、真空濾過[−20kPa真空;マルチスクリーン濾過システム、ミ
リポア(Millipore)、エシュボーン(Eschborn)]によって終了させた。膜に結
合していない遊離放射能を完全に除去するために、フィルターを真空で250μ
lの氷冷リン酸塩/NaCl/EDTA緩衝剤(50ミリモル/lのNaHPO4 、0.15モル/lのNaCl、5ミリモル/lのEDTA、pH7.2)で2回洗
浄した後、乾燥させた。この乾燥させたフィルター上の放射性含量をガンマ計数
器によって決定した。競合実験(“個別値”またはIC50値の決定)のためには
、式(I)の試験物質の濃度を増大させながらそして増大させないで、7.5ない
し10ナノモル/lの125I−ANG(1−7)(比活性1500−2100mC
i/mg)の濃度を使用した。非特異結合を、各々の場合に10マイクロモル/l
の非放射性ANG(1−7)の存在において測定した。
【0088】 c)結果: 実施例 IC50[nM] 2a 20 2b 30 4 5 7 20 これらの結果は、内皮細胞上のアンギオテンシン(1−7)受容体に対する式
(I)の化合物の高い親和性を立証する。 AT1およびAT2型のANGII受容体に関しては、式(I)の化合物はこの場合
、全く親和性を有していないかまたは無視しうる(>10-6M)親和性のみを有
していた。
【0089】 試験2:機能検定 内皮細胞中のNOの産生および放出のマーカーとして、細胞内cGMPの産生
に関する式(I)の化合物の刺激作用を、例えばJ. Pharmacol. Exp. Ther. 1992
、262、729-733に記載されているようにして初代培養されたウシ大動脈の内皮細
胞について測定した。 a)細胞培養: ウシ大動脈からの内皮細胞の酵素による消化[ディスペース(Dispase)II;
ベーリンガー(Boehringer)、マンハイム]の後、この内皮細胞を培地[ペニシ
リン(10U/l)、ストレプトマイシン(10μg/l)、L−グルタミン(
1ミリモル/l)、グルタチオンおよびL−(+)−アスコルビン酸(各々の場合
に5mg/l)および熱−不活化ウシ胎仔血清(20%)を含むダルベッコ変性イ
ーグル・ハム(Dulbecco's modified Eagle's Ham's)F12培地1:1]に溶
解させ、1回洗浄し(170×gで遠心分離、10分)そして培地中に再懸濁さ
せた。このようにして得た細胞懸濁液を6−ウェルのプレート(Nunc Intermed
、バイスバーデン)中に接種し(1ウェル当たり〜250μgのタンパク質また
は3×10-5細胞)、培地で仕上げ、そして,給湿され、95%O2/5%CO2 で通気したインキュベーター中で37℃に保持した。
【0090】 b)cGMP決定: 集密(confluence)に達した後(接種の6−8日後)、培地を除去して、細胞
単層を温ヘペス(HEPES)/タイロード(Tyrode's)溶液で2回洗浄した。
次に細胞を、IBMX[3−イソブチル−1−メチルキサンチン、10-4モル/
l、サーバ(Serva)、ハイデルベルク]を含有するヘペス(HEPES)/タ
イロード(Tyrode's)溶液中で37℃で15分間予備インキュベートした。イン
キュベーションは、SOD[ウシの赤血球からのスーパーオキシドジスムターゼ
、3×10-7モル/l、サーバ(Serva)、ハイデルベルク]および与えられた
濃度の式(I)の試験物質の添加によって開始させた。適当なインキュベーション
時間の後に、インキュベーション培地を吸引し、そして残留した細胞を直ちに1
Nギ酸−アセトン(v/v、15:85)中に抽出させ、こすり落とした。得ら
れた懸濁液を超音波処理(10秒)した後、遠心分離した(3000×g、10
分)。放射性免疫測定法(New England Nuclear、ボストン、マサチューセッツ
)によるcGMPの決定のために、上澄みを凍結乾燥させて、酢酸ナトリウム緩
衝剤(0.05モル/l;pH6.2)に溶解させた。細胞内cGMPの含量(ピコ
モル)を細胞タンパク質のmgと関連づけた。
【0091】 c)結果: 実施例 EC50[μM] 2a 0.5 2b 0.3 4 0.1 7 0.5 これらの結果は、アンギオテンシン(1−7)受容体に関する式(I)の化合物
のアゴニスト作用を立証する。
【0092】 NO合成および放出のマーカーとしてのcGMPの産生に関する本発明に従う
化合物の作用は、EXP3174のようなAT1サブタイプまたはPD 123,
319のようなAT2サブタイプのいずれかのアンギオテンシンII受容体アンタ
ゴニストを用いる予備インキュベーションによってここでは影響を受けない。こ
れと対照的に、cGMPに関する本発明に従う化合物の上記の刺激作用は、アン
ギオテンシン(1−7)受容体の選択的アンタゴニストである[D−Ala7
−アンギオテンシン(1−7)(これは、例えばBrain Res. Bull. 1994、35、293
-298に記載されている)を用いる予備インキュベーションによって阻害され、こ
のことは、この機能性効果の特異性を立証する。
【0093】 心臓に関する式(I)の化合物の作用は、例えばJ. Cardiovasc. Pharmacol. 19
86、8[Suppl. 10]:S91-S99に記載されている、分離された作動しているラット
の心臓のモデルにおいて証明された(試験3)。
【0094】 試験3:分離された作動しているラットの心臓 a)方法: 分離されたウィスター−キョウト(Wistar-Kyoto)ラット(体重280−30
0g)の心臓を酸素−飽和(95%O2、5%CO2)、非再循環、変性クレブス
−ヘンゼライト緩衝液(118ミリモル/lのNaCl、4.7ミリモル/lの
KCl、2.5ミリモル/lのCaCl2、1.6ミリモル/lのMgSO4、24
.9ミリモル/lのNaHCO3、1.2ミリモル/lのKH2PO4、5.5ミリモ
ル/lのグルコースおよび2.0ミリモル/lのピルビン酸ナトリウム)を使用
するランゲンドルフの方法に従って一定潅流圧60mmHgで潅流した。冠血流量の
測定のために、肺動脈内にある電磁測定ヘッドを有するカテーテルを使用した。
15分の平衡期間後に、この心臓を、前負荷15mmHgおよび後負荷60mmHgに設
定した作動モードに変換した。心臓の作動負荷は、90分の全試験期間の間一定
のままであった。分析のための血流量および圧力信号をプルグシス(PLUGS
YS)測定システム(Hugo Sachs Elektronik)によって記録した。データの分
析を収集周波数500Hzで実施し、ソフトウェア Aquire Plus Vl. 21f(PO-NE-
MAH)を使用して2秒毎に平均した。
【0095】 b)結果: 実施例2からの化合物の濃度10−6モル/lで心臓(n=4)を潅流して、
冠血流量について下記の値が、対照心臓(n=4)と比較して決定された: 1.処理した心臓: 冠血流量[ml/分] 時間[分] 8.92±0.68 0 11.29±0.90 5 12.17±0.74 10 12.22±0.10 15
【0096】 2.対照心臓: 冠血流量[ml/分] 時間[分] 8.98±0.59 0 8.94±0.52 5 9.04±0.70 10 8.91±0.44 15
【0097】 心拍数は、実験の間中両群において変わらないままであった。 分離された作動しているラットの心臓におけるこの冠血流量の有意の増加は、
式(I)の化合物の心臓保護作用を立証する。 コラーゲンに誘発される血小板凝集に関する式(I)の化合物の作用を、例えば
G.V. Born外、Nature 1962に記載されているヒト多血小板血漿において研究した
【0098】 試験4: a)方法: 6名の血液供与者からのヒト多血小板血漿(RPR)を試験化合物とともに3
7℃で20分間インキュベートしてから、コラーゲンで活性化し、血小板の最大
凝集を光透過によって%で定量した。
【0099】 b)結果: 30μMの実施例2からの化合物とともに多血小板血漿をインキュベートして
、血小板凝集について下記の値が決定された(n=6): コラーゲン(=最大凝集):92±2.7%凝集 コラーゲン+30μMの実施例2からの化合物:52±5.7%凝集 ヒト多血小板血漿の血小板凝集のこの有意の阻害は、式(I)の化合物の抗血栓
作用を立証する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 9/10 101 101 9/12 9/12 17/02 17/02 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 BB06 CC92 DD25 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC38 GA04 GA07 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA37 ZA39 ZA40 ZA42 ZA54 ZA89 ZC41

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、示された基は、下記の意味を有する: R(1)が、1.ハロゲン; 2.ヒドロキシル; 3.(C1−C4)−アルコキシ; 4.1ないし6個の炭素原子がヘテロ原子O、SまたはNHによって置き換え
    られている(C1−C8)−アルコキシ; 5.飽和環状エーテルによって置換されている(C1−C4)−アルコキシ; 6.O−(C1−C4)−アルケニル; 7.O−(C1−C4)−アルキルアリール;および 8.未置換であるかまたはハロゲン、(C1−C3)−アルキル、(C1−C3)−ア
    ルコキシまたはトリフルオロメチルより成る群からの置換基によって置換されて
    いるフェノキシ; R(2)が、1.CHO; 2.COOH;および 3.CO−O−(C1−C4)−アルキル; R(3)が、1.(C1−C4)−アルキル;および 2.アリール; R(4)が、1.水素; 2.ハロゲン;および 3.(C1−C4)−アルキル; Xが、1.酸素; 2.硫黄; Yが、1.酸素;および 2.−NH−; R(5)が、1.水素; 2.(C1−C6)−アルキル;および 3.(C1−C4)−アルキルアリール; [ここで、もしYが2.に示した意味を有するならばR(5)は、水素のみであ
    ることもできる]; R(6)が、1.(C1−C5)−アルキル; 但し、同時にR(1)がハロゲンであってR(2)が2.および3.に示した意味を
    有する式(I)の化合物を除外する} の化合物、そのすべての立体異性体形およびあらゆる比率のその混合物ならびに
    それらの生理学的に許容できる塩。
  2. 【請求項2】 R(1)が、1.塩素; 2.ヒドロキシル; 3.メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ; 4.メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ; 5.アリルオキシ;および 6.フェノキシであり; R(4)が、1.水素;および 2.塩素であり; R(5)が、1.水素;および 2.(C1−C4)−アルキルであり; R(6)が、n−プロピルおよび2−イソブチルであり; そしてその他の基が請求項1で定義したとおりである、請求項1に記載の式(I)
    の化合物、そのすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学
    的に許容できる塩。
  3. 【請求項3】 R(1)がハロゲン;(C1−C4)−アルコキシ;または(C1
    8)−アルコキシ(ここで1ないし6個の炭素原子は、ヘテロ原子O、Sまたは
    NHによって置き換えられている)であり; R(2)がCHOであり; R(3)がアリールであり; R(4)がハロゲンまたは水素であり; R(5)が(C1−C6)−アルキルであり; R(6)が(C1−C5)−アルキルであり; Xが酸素であり;そして Yが酸素または−NH−である、請求項1または2に記載の式(I)の化合物、
    そのすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学的に許容で
    きる塩。
  4. 【請求項4】 式(II) 【化2】 [式中、基R(1)、R(4)、R(5)、R(6)およびYは、請求項1ないし3のい
    ずれか1項に示した意味を有する] の化合物である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、そ
    のすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学的に許容でき
    る塩。
  5. 【請求項5】 R(1)が(C1−C4)−アルコキシまたは(C1−C8)−アルコ
    キシ(ここで1ないし6個の炭素原子は、ヘテロ原子O、SまたはNHによって
    置き換えられている)であり、そしてその他の基が請求項1ないし4のいずれか
    で定義したとおりである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の式(I)の化
    合物、そのすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学的に
    許容できる塩。
  6. 【請求項6】 R(2)がCHOであり、そしてその他の基が請求項1ないし
    5で定義したとおりである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の式(I)の
    化合物、そのすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学的
    に許容できる塩。
  7. 【請求項7】 XがOであり、そしてその他の基が請求項1ないし6のいず
    れかで定義したとおりである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の式(I)
    の化合物、そのすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学
    的に許容できる塩。
  8. 【請求項8】 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[
    2−(n−ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエ
    ニル]フェニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
    ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニ
    ル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−プロ
    ピルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェ
    ニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エトキシ
    カルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチ
    ル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メトキシ
    カルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]メチ
    ル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
    ルアミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニ
    ル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
    ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
    メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
    ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
    メチル]イミダゾールナトリウム塩; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
    ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
    メチル]イミダゾールL−リシン塩; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(エチルア
    ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
    メチル]イミダゾールトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メチルア
    ミノカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]フェニル]
    メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシエトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(
    n−ブチルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル
    ]フェニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
    ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−イソブチル−3−チエニル]−2−
    クロロフェニル]メチル]イミダゾール; 4−クロロ−5−ホルミル−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチル
    オキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニ
    ル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
    ルオキシカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェ
    ニル]メチル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メトキシ
    カルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル]メ
    チル]イミダゾール; 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(n−ブチ
    ルアミノカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェ
    ニル]メチル]イミダゾール;または 5−ホルミル−4−メトキシ−2−フェニル−1−[[4−[2−(メチルア
    ミノカルボニルスルホンアミド)−5−n−プロピル−3−チエニル]フェニル
    ]メチル]イミダゾール; である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその生
    理学的に許容できる塩。
  9. 【請求項9】 式(X) 【化3】 [式中、Rは、水素または(C1−C6)−アルキルであり、そしてR(1)、R(2)
    、R(3)、R(4)、R(6)は、請求項1ないし8のいずれか1項以上で定義した
    とおりである] の化合物、そのすべての立体異性体形およびその混合物ならびにそれらの生理学
    的に許容できる塩。
  10. 【請求項10】 医薬として使用するための請求項1ないし9のいずれか1
    項に記載の式(I)または(X)の化合物。
  11. 【請求項11】 有効含量の請求項1ないし9のいずれか1項に記載の式(
    I)または(X)の化合物および/またはその生理学的に許容できる塩を有する医
    薬製剤。
  12. 【請求項12】 血管弛緩、抗血栓および心臓保護メッセンジャーのサイク
    リック3′,5′−グアノシン一リン酸(cGMP)および一酸化窒素(NO)の低
    下した産生および/または放出によって、一次的または二次的に引き起こされる
    かまたは少なくとも部分的に引き起こされる疾患の治療および/または予防用の
    薬剤の製造のための、式(I) 【化4】 {式中、示された基は、下記の意味を有する: R(1)が、1.ハロゲン; 2.ヒドロキシル; 3.(C1−C4)−アルコキシ; 4.1ないし6個の炭素原子がヘテロ原子O、SまたはNHによって置き換え
    られている(C1−C8)−アルコキシ; 5.飽和環状エーテルによって置換されている(C1−C4)−アルコキシ; 6.O−(C1−C4)−アルケニル; 7.O−(C1−C4)−アルキルアリール;および 8.未置換であるかまたはハロゲン、(C1−C3)−アルキル、(C1−C3)−ア
    ルコキシまたはトリフルオロメチルより成る群からの置換基によって置換されて
    いるフェノキシ; R(2)が、1.CHO; 2.COOH;および 3.CO−O−(C1−C4)−アルキル; R(3)が、1.(C1−C4)−アルキル;および 2.アリール; R(4)が、1.水素; 2.ハロゲン、および 3.(C1−C4)−アルキル; Xが、1.酸素; 2.硫黄; Yが、1.酸素;および 2.−NH−; R(5)が、1.水素; 2.(C1−C6)−アルキル;および 3.(C1−C4)−アルキルアリール; [ここで、もしYが2.に示した意味を有するならばR(5)は、水素のみである
    こともできる]; R(6)が、1.(C1−C5)−アルキルである} の化合物、そのすべての立体異性体形およびあらゆる比率のその混合物ならびに
    それらの生理学的に許容できる塩の使用。
  13. 【請求項13】 高血圧、心臓肥大、心不全、狭心症のような冠動脈性心疾
    患、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心筋症、例えば動脈硬化症経過また
    は糖尿病の結果としての内皮機能不全または内皮損傷、およびまた動脈および静
    脈血栓症の治療および/または予防用の薬剤の製造のための、請求項12に記載
    の式(I)の化合物の使用。
  14. 【請求項14】 血管弛緩、抗血栓および心臓保護メッセンジャーのサイク
    リック3′,5′−グアノシン一リン酸(cGMP)および一酸化窒素(NO)の低
    下した産生および/または放出によって、一次的または二次的に引き起こされる
    かまたは少なくとも部分的に引き起こされる疾患の治療および/または予防用の
    薬剤の製造のための、アンギオテンシン(1−7)受容体アゴニストの使用。
  15. 【請求項15】 高血圧、心臓肥大、心不全、狭心症のような冠動脈性心疾
    患、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心筋症、例えば動脈硬化症経過また
    は糖尿病の結果としての内皮機能不全または内皮損傷、およびまた動脈および静
    脈血栓症の治療および/または予防用の薬剤の製造のためのアンギオテンシン(
    1−7)受容体アゴニストの使用。
  16. 【請求項16】 アンギオテンシン(1−7)受容体のアゴニストとして使用
    するための、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の式(I)または(X)の化合
    物。
  17. 【請求項17】 血管弛緩、抗血栓および心臓保護メッセンジャーのサイク
    リック3′,5′−グアノシン一リン酸(cGMP)および一酸化窒素(NO)の低
    下した産生および/または放出によって、一次的または二次的に引き起こされる
    かまたは少なくとも部分的に引き起こされる疾患の治療および/または予防にお
    いて使用するための、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の式(I)または(
    X)の化合物。
  18. 【請求項18】 高血圧、心臓肥大、心不全、狭心症のような冠動脈性心疾
    患、心筋梗塞、血管形成術後の血管再狭窄、心筋症、例えば動脈硬化症経過また
    は糖尿病の結果としての内皮機能不全または内皮損傷、およびまた動脈および静
    脈血栓症の治療および/または予防において使用するための、請求項1ないし9
    のいずれか1項に記載の式(I)または(X)の化合物。
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