JP2002304225A - 電流制限回路及び電源回路 - Google Patents
電流制限回路及び電源回路Info
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Abstract
源回路に関し、電流−電圧特性を理想のフの字特性に近
似できる電流制限回路及び電源回路を提供することを目
的とする。 【解決手段】 出力電圧(Vout)に応じた検出電圧
(Vb)を生成する検出回路(R3、R4)と、前記検出
電圧(Vb)に応じた制御電流を生成する制御電流生成
回路(Q4〜Q6)とを有し、前記制御電流に応じて出
力電流を制限する電流制限回路(101)において、前
記検出回路(R3、R4)と前記制御電流生成回路(Q
4〜Q6)との間に設けられ、前記制御電流生成回路
(Q4〜Q6)が飽和動作しないように前記検出電圧
(Vb)を制御する飽和動作防止回路(D2)を設けて
なる。
Description
源回路に係り、特に、過電流保護を行うための電流制限
回路及び電源回路に関する。
1、検出回路12、制御回路13、電流制御トランジス
タQ2、電流制限回路14を含む構成とされている。
ェナーダイオード22から構成され、入力端子Tinと接
地端子Tgndとの間に接続される。基準電圧生成回路1
1は、ツェナーダイオード22のツェナー電圧により基
準電圧Vzを生成する。基準電圧生成回路11で生成さ
れた基準電圧Vzは、制御回路13に供給される。
され、出力端子Toutと接地端子Tgndとの間に接続され
る。検出回路12は、抵抗R5、R6により出力端子T
outと接地端子Tgndとの間の出力電圧Voutを分圧す
る。抵抗R5、R6により分圧された電圧は、出力電圧
Voutに対応した電圧である。この電圧は、検出電圧Vs
として制御回路13に供給される。
ンジスタQ1から構成される。差動増幅回路31の非反
転入力端子には、基準電圧生成回路11から基準電圧V
zが印加され、差動増幅回路31の反転入力端子には、
検出回路12から分圧電圧が印加される。
電圧Vsとの差に応じた電流を出力する。差動増幅回路
31の出力電流は、トランジスタQ1のベースに供給さ
れる。
から構成される。トランジスタQ1のベースには、差動
増幅回路31及び電流制限回路14の出力が供給され
る。また、トランジスタQ1のコレクタは電流制御トラ
ンジスタQ2、及び電流制限回路14を構成するトラン
ジスタQ3のベースに接続され、エミッタは接地端子T
gndに接続される。
び電流制限回路14の出力に応じて電流制御トランジス
タQ2及び電流制限回路14を構成するトランジスタQ
3のベース電位を制御する。電流制御トランジスタQ2
は、PNPトランジスタから構成される。電流制御トラ
ンジスタQ2は、エミッタが入力端子Tinに接続され、
コレクタが出力端子Toutに接続され、ベースがトラン
ジスタQ1のコレクタに接続される。電流制御トランジ
スタQ2は、トランジスタQ1のコレクタ電位に応じた
電流を入力端子Tinから出力端子Toutに供給する。
Q6、抵抗R1〜R4、ダイオードD1を含む構成とさ
れている。
端子Tgndとの間に直列に接続されており、出力電圧Vo
utを分圧する。分圧された電圧は、トランジスタQ4の
ベースに供給される。
から構成される。トランジスタQ4のベースは抵抗R3
と抵抗R4との接続点に接続され、エミッタは抵抗R2
を介してトランジスタQ3のコレクタに接続され、コレ
クタはトランジスタQ5のコレクタ及びベースに接続さ
れる。
から構成される。トランジスタQ5のコレクタはトラン
ジスタQ4のコレクタ接続され、エミッタは接地端子T
gndに接続され、ベースはトランジスタQ4のコレクタ
及びトランジスタQ6のベースに接続される。
から構成される。トランジスタQ6のコレクタはトラン
ジスタQ1のベースに接続され、エミッタは接地端子T
gndに接続され、ベースはトランジスタQ5のベース及
びコレクタに接続されている。トランジスタQ5、Q6
は、カレントミラー回路を構成しており、トランジスタ
Q4のコレクタ電流に応じた電流をトランジスタQ1の
ベースから引き込む。
スタQ3のコレクタと接地端子Tgndとの間に直列接続
され、トランジスタQ4のコレクタ電流Ic4の温度補正
を行う。
ら構成されている。トランジスタQ3のエミッタは入力
端子Tinに接続され、コレクタは抵抗R1、R2に接続
され、ベースはトランジスタQ1のコレクタに接続され
ている。トランジスタQ3は、トランジスタQ1のコレ
クタ電位に応じた電流を抵抗R1及び抵抗R2に供給す
る。なお、トランジスタQ2、Q3は、トランジスタQ
2のコレクタ電流をI0とすると、トランジスタQ3の
コレクタ電流が(I0/n)となるように素子の面積が
設定されている。
オードD1の順方向電圧をVD1とすると、トランジスタ
Q3のコレクタ電位Vaは、 Va=VD1+R1×(I0/n) で表わすことができる。
b、トランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧をVbe4
としたとき、トランジスタQ3のコレクタ電位Vaが Va=Vb+Vbe4 になると、トランジスタQ4がオンする。
1 ∴ Ic4=(I0/n)−(Vb+Vbe4−VD1)/R1)
/(1+R2/R1) で表すことができる。
がトランジスタQ5、Q6より構成されるカレントミラ
ー回路によりトランジスタQ1のベースより引き込まれ
る。これにより、トランジスタQ1のコレクタ電流が減
少し、トランジスタQ2のコレクタ電流が低減し、出力
電流I0が制限される。
特性は、フの字特性を示す。
す。
ランジスタQ4の飽和領域に入ると、トランジスタQ4
のコレクタ電流Ic4が飽和する。このため、図4に示す
ように出力電流I0が所定の電流Icで飽和していた。
回路1は、図4に示すような電流−電圧特性を持つた
め、素子によるショート電流にバラツキ、温度特性によ
るショート電流のバラツキが発生する。これにより電源
回路毎に発熱量のバラツキが発生する。また、過電流負
荷時の起動時に図4にAで示す飽和部分で、出力電圧V
0の立ち上がりなだらかになるので、起動不良が発生す
る可能性がある。
で、電流−電圧特性を理想のフの字特性に近似できる電
流制限回路及び電源回路を提供することを目的とする。
力電圧(Vout)に応じた検出電圧(Vb)を生成する検
出回路(R3、R4)と、前記検出電圧(Vb)に応じた
制御電流を生成する制御電流生成回路(Q4〜Q6)と
を有し、前記制御電流に応じて出力電流を制限する電流
制限回路(101)において、前記検出回路(R3、R
4)と前記制御電流生成回路(Q4〜Q6)との間に設
けられ、前記制御電流生成回路(Q4〜Q6)が飽和動
作しないように前記検出電圧(Vb)を制御する飽和動
作防止回路(D2)を設けてなる。
〜Q6)を、前記検出電圧(Vb)がベースに供給さ
れ、コレクタから前記制御電流を出力するトランジスタ
(Q4)を含む構成とし、前記飽和動作防止回路(D
2)は、前記検出電圧を前記トランジスタ(Q4)が飽
和動作しないようにシフトさせるように動作させる。
2)は、前記検出回路(R3、R4)と前記トランジス
タ(Q4)のベースとの間に直列に接続されたダイオー
ドであることを特徴とする。
4、Q6)から出力される制御電流を前記飽和動作防止
回路(D2)の温度特性に応じて補正する温度特性補正
回路(D3)を設けてなる。
電圧を生成する第1の検出回路(12)と、前記第1の
検出電圧に応じて出力電流を前記出力電圧が一定になる
ように制御する制御回路(11,13)と、前記出力電
圧に応じて第2の検出電圧を生成する第2の検出回路
(R3、R4)と、前記第2の検出電圧に応じて制御電
流を生成し、前記制御回路(11、13)を制御する制
御電流生成回路(Q4〜Q6)とを有する電源回路にお
いて、前記第2の検出回路(R3、R4)と前記制御電
流生成回路(Q4〜Q6)との間に設けられ、前記制御
電流生成回路(Q4〜Q6)が飽和動作しないように前
記検出電圧を制御する飽和動作防止回路(D2)を設け
てなる。
2)により制御電流生成回路(Q4〜Q6)が飽和動作
しないように前記検出電圧を制御することにより、制御
電流生成回路(Q4〜Q6)が飽和動作して、出力電流
を制限できなくなることがないので、出力電流を常に制
限することができる。このため、所望の特性、例えば、
正しいフの字特性を得ることができる。よって、出力電
流のばらつきを防止でき、したがって、回路の発熱量を
一定にできる。
成図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号
を付し、その説明は省略する。
路101の構成が図3に示す従来の電源回路1と相違す
る。本実施例の電源制限回路101は、図3に示す従来
の電流制限回路14において、抵抗R3と抵抗R4との
接続点と、トランジスタQ4のベースとの間にダイオー
ドD2を挿入するとともに、ダイオードD1と接地端子
Tgndとの間にダイオードD3を挿入した構成とされて
いる。
タQ4のベースに接続され、カソードが抵抗R3と抵抗
R4との接続点に接続される。トランジスタQ4のベー
ス電圧は、抵抗R3と抵抗R4との接続点の電位Vbを
ダイオードD3の順方向電圧分だけシフトアップした電
圧となる。
の電圧Vbが「0」になったとき、トランジスタQ4の
ベース電圧は、ダイオードD2の順方向電圧に保持され
る。このため、出力電圧V0が「0」になる前に、トラ
ンジスタQ4が飽和することがない。すなわち、出力電
圧V0が「0」になる前に、出力電流I0が飽和すること
がない。
ドD1に直列に接続される。ダイオードD3は、ダイオ
ードD2の温度特性による電圧変化を保証するための素
子である。ダイオードD3は、ダイオードD2と略同じ
温度特性を有するものを用いる。
特性を有する場合、周囲温度が上昇すると、ダイオード
D2に流れる電流が増加する。このため、トランジスタ
Q4のコレクタ電流が増加しようとする。しかし、この
とき、ダイオードD3に流れる電流が増加する。このた
め、トランジスタQ4のエミッタ電流が減少する。よっ
て、トランジスタQ4のコレクタ電流Ic4には変化が現
れない。
図を示す。
端子Toutが短絡し、抵抗R3と抵抗R4との接続点の
電圧Vbが「0」、すなわち、出力電圧V0が「0」にな
ったときに、トランジスタQ4が飽和しない。このた
め、図2に示すように出力電流I0と出力電圧V0との特
性を理想的なフの字特性とすることができる。
性によるショート電流のバラツキを低減でき、ショート
電流を安定化できる。このため、電源回路毎の発熱量の
バラツキを低減できる。
3は、ダイオード接続されたトランジスタで構成しても
よい。また、単なる抵抗であってもよい。要はトランジ
スタQ4のベース電圧を抵抗R3、R4の接続点からシ
フトアップできるものであればよい。
防止回路により制御電流生成回路が飽和動作しないよう
に前記検出電圧を制御することにより、制御電流生成回
路が飽和動作して、出力電流を制限できなくなることが
ないので、出力電流を常に制限することができ、よっ
て、所望の特性、例えば、理想的なフの字特性を得るこ
とができる。このため、出力電流のばらつきを防止で
き、したがって、回路の発熱量を一定にできる。
Claims (5)
- 【請求項1】 出力電圧に応じた検出電圧を生成する検
出回路と、前記検出電圧に応じた制御電流を生成する制
御電流生成回路とを有し、前記制御電流に応じて出力電
流を制限する電流制限回路において、 前記検出回路と前記制御電流生成回路との間に設けら
れ、前記制御電流生成回路が飽和動作しないように前記
検出電圧を制御する飽和動作防止回路を有することを特
徴とする電流制限回路。 - 【請求項2】 前記制御電流生成回路は、前記検出電圧
がベースに供給され、コレクタから前記制御電流を出力
するトランジスタを含む構成とし、 前記飽和動作防止回路は、前記検出電圧を前記トランジ
スタが飽和動作しないようにシフトさせる回路であるこ
とを特徴とする請求項1記載の電流制限回路。 - 【請求項3】 前記飽和動作防止回路は、前記検出回路
と前記トランジスタのベースとの間に直列に接続された
ダイオードであることを特徴とする請求項2記載の電流
制限回路。 - 【請求項4】 前記制御電流生成回路から出力される制
御電流を前記飽和動作防止回路の温度特性に応じて補正
する温度特性補正回路を有することを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか一項記載の電流制限回路。 - 【請求項5】 出力電圧に応じて第1の検出電圧を生成
する第1の検出回路と、前記第1の検出電圧に応じて出
力電流を前記出力電圧が一定になるように制御する制御
回路と、前記出力電圧に応じて第2の検出電圧を生成す
る第2の検出回路と、前記第2の検出電圧に応じて制御
回路を制御する制御電流生成回路とを有する電源回路に
おいて、 前記第2の検出回路と前記制御電流生成回路との間に設
けられ、前記制御電流生成回路が飽和動作しないように
前記検出電圧を制御する飽和動作防止回路を有すること
を特徴とする電源回路。
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