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JP2002360558A - X線ctシステムおよびその制御方法 - Google Patents

X線ctシステムおよびその制御方法

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Publication number
JP2002360558A
JP2002360558A JP2001163181A JP2001163181A JP2002360558A JP 2002360558 A JP2002360558 A JP 2002360558A JP 2001163181 A JP2001163181 A JP 2001163181A JP 2001163181 A JP2001163181 A JP 2001163181A JP 2002360558 A JP2002360558 A JP 2002360558A
Authority
JP
Japan
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scan
ray
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position information
adjusting
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Pending
Application number
JP2001163181A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Atsu
克巳 阿津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2001163181A priority Critical patent/JP2002360558A/ja
Publication of JP2002360558A publication Critical patent/JP2002360558A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確なスキャンの開始位置および終了位置が
操作コンソールに自動的に設定されるX線CTシステム
およびその制御方法を提供し、もってスキャン範囲の入
力の手間を省くことが可能で、かつ、患者スループット
の向上ならびに、被曝量の低減を実現すること。 【解決手段】 ポジショニングライトを用いてスキャン
の開始位置および終了位置を容易に実測することを可能
とし、それらの値がスキャン条件として自動設定され
る。オペレータは所望のスキャン開始位置が投光位置に
合致するよう移動ボタン42または43を操作して天板
位置を調整し、Start Loc. ボタン44を押してそのと
きの天板位置をスキャン開始位置として設定する。同様
に、天板位置を調整してRef. Loc. ボタン45およびEn
d Loc. ボタン46により基準位置の設定およびスキャ
ン終了位置を設定する。設定されたそれぞれの位置情報
は操作コンソールに転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線照射によって
被検体のX線断層像を得るX線CTシステムおよびその
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT(Computerized Tomography)
システムは、大別すると、ドーナツ状の空洞部を有する
装置(一般に、ガントリ装置とよばれている)、ガント
リ装置に対して各種制御信号を与えるとともに、ガント
リ装置より得られた信号(データ)に基づいてX線断層
像を再構成し、表示する操作コンソール、そして、被検
体をガントリ装置の空洞部内に固定支持するため、およ
び、被検体を空洞部に向けて搬送するためのテーブル装
置で構成される。
【0003】ガントリ装置は、上記空洞部を挟んで設け
られたX線発生源(X線管)とこのX線発生源より照射
されたX線を検出するX線検出部とを内蔵する回転部を
備える。
【0004】X線CTシステムは、被検体を透過したX
線より得られる投影データを収集して、その投影データ
からX線断層像を再構成することを主目的とする。具体
的には、まず、被検体を上記のテーブル装置上に横たえ
させて、ガントリ装置に向けて搬送する。そして、X線
管を駆動しながらガントリ装置の回転部(X線管とX線
検出器)を回転駆動して、異なる角度から被検体に向け
てX線を照射し、各角度での被検体を透過したX線を検
出する。そして、その検出されたデータ(投影データ)
を操作コンソールが受信し、算術演算によってX線断層
像を再構成する、という工程を踏むことになる。上記の
X線を検出する一連の工程が、一般にスキャンとよばれ
るものである。
【0005】ところで、スキャンを実施するにあたって
は、いくつかの準備が必要である。まず、ガントリ装置
に対する被検体の位置合わせ(ポジショニング)を行う
必要がある。被検体の位置合わせは、一般に、可視光を
投光する投光器(ポジショニングライトともよばれる)
を用いて行われる。例えば、ガントリ装置の内部に配置
されたポジショニングライトの投光位置に被検体を横た
えたテーブルを移動し、投光器よりレーザ光を被検体に
向けて投光する。そして、レーザ光が被検体の注目部位
に応じた基準点(一般には臨床学上の基準位置)に合致
するようにテーブル位置および/または被検体位置を調
整したところで所定の基準点設定用ボタンを押すこと
で、位置合わせが完了する。
【0006】次に、被検体のどの範囲をどのくらいのス
ライス厚でスキャンを行うのかといったスキャン条件
や、画像再構成処理の条件について、診断部位や診断目
的に合わせて計画を立てる必要がある。このような計画
はスキャン計画とよばれる。X線CTシステムは一般
に、操作コンソールのモニタに表示されるスキャン計画
画面からスキャン計画を立てるためのグラフィカルユー
ザインタフェース環境を提供している。
【0007】従来より、被検体の透視像をモニタに表示
し、この透視像を参考にして進められるスキャン計画手
法が知られている。被検体の透視像を得るためには、い
わゆるスカウトスキャンが行われる。スカウトスキャン
とは、X線管を一定の角度に固定したまま、被検体を徐
々に搬送しながらX線を連続的に照射して得た投影デー
タより1枚の透視像を得るものである。スカウトスキャ
ンが終わると、スキャン計画画面の所定領域にこの透視
像(スカウト画像とよばれる)が表示される。オペレー
タはこのスカウト画像を見ながらスキャン計画を進めて
いく。
【0008】以下、本明細書では、スカウトスキャンと
区別するために、主目的たるX線断層像を得るためのス
キャンのことを「メインスキャン」とよぶ。また、単に
「スキャン」というときには、メインスキャンおよびス
カウトスキャンを含むものとする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したスカウトスキ
ャンにおいても、まずはその開始位置および終了位置を
設定する必要がある。つまり、オペレータは操作コンソ
ール上のスカウトスキャンの計画画面で開始位置および
終了位置を入力する。患者スループットの向上が求めら
れている中で、このような入力作業は煩わしいという問
題がある。
【0010】なお、設定された基準位置に基づく標準プ
ロトコルよりも若干の余裕をもってスキャンの開始位置
および終了位置が自動的に設定されるものも存在する
が、この自動設定に従う場合には、余裕の分だけ被曝量
が増加するという問題が生じるので、被曝量の見地から
すると、なるべく正確な実測値で入力されることが望ま
しい。
【0011】また、メインスキャンの範囲(メインスキ
ャンの開始位置および終了位置)はスカウト画像に基づ
いて設定するのではなく、実際の被検体を前にして目視
により定めたいという要請もある。スカウトスキャンを
行うことなくスキャン範囲設定することができれば、そ
のぶん被曝量を抑えることが可能になる。また、この場
合においても前述と同様の入力作業は必要であり、患者
スループットの向上が求められている中で、このような
入力作業は煩わしいという問題がある。
【0012】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされて
ものであり、正確なスキャンの開始位置および終了位置
が操作コンソールに自動的に設定されるX線CTシステ
ムおよびその制御方法を提供し、もってスキャン範囲の
入力の手間を省くことが可能で、かつ、患者スループッ
トの向上ならびに、被曝量の低減を実現することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、例えば本発明のX線CTシステムは、以下の構成を
備える。すなわち、被検体にX線を照射することで投影
データを収集するスキャンを行うためのガントリ装置
と、当該ガントリ装置に対してスキャンに係る情報を出
力するとともに当該ガントリ装置から前記投影データを
受信して被検体の透視像および/またはX線断層像を再
構成する操作コンソールと、被検体載置用の天板を有す
るテーブル装置とを備えるX線CTシステムであって、
スキャン範囲を設定するための可視光を投光する投光手
段と、前記天板の前記ガントリ装置に対する相対位置を
調整する調整手段と、前記調整手段で前記相対位置を調
整することで、前記投光手段の投光位置をもってスキャ
ン範囲の一端の位置情報を入力する第1の入力手段と、
前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
光手段の投光位置をもってスキャン範囲の他端の位置情
報を入力する第2の入力手段と、前記第1および第2の
入力手段で入力されたそれぞれの位置情報を前記操作コ
ンソールに出力する出力手段と、を備えることを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0015】(システム構成)図1は、実施形態におけ
るX線CTシステムを示す外観斜視図である。100が
スキャンを行うためのガントリ装置、200がテーブル
装置である。300は操作コンソールであり、この操作
コンソール300は通常、ガントリ装置100、テーブ
ル装置200とは別室に設置されている。
【0016】ガントリ装置100には、空洞部(開口
部)101を挟んだ対向する位置に、ここでは図示しな
いが、X線管とX線検出器が設けられ、これらX線管お
よびX線検出器がその位置関係を保ったまま、空洞部1
01の周りを回転する構造をなしている。したがって、
この空洞部内101に被検体を位置させた状態で、この
回転を行いながら、X線管の駆動およびX線検出器の検
出動作を行うことにより、異なる方向(投影角度)から
のX線照射および透過X線の検出(スキャン)を行うこ
とを可能にしている。
【0017】また、ガントリ装置100の上部には、基
準位置およびスキャン範囲を設定するための、鉛直方向
にレーザ光を投光するポジショニングライト102が設
けられている。
【0018】103は操作パネルであり、ここから後述
するテーブル装置200のスライド操作およびスキャン
範囲の設定を行うことが可能になっている。
【0019】テーブル装置200は、天板(クレードル
ともよばれる)201の上に被検体を載置させた後、そ
の天板201をガントリ装置100の空洞部101内に
搬送する構造を有する。被検体を載置する天板201に
は、X線透過率が高い材質(例えば、アクリル等の発泡
材をCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)等
で包んで補強されたもの)が使用される。
【0020】操作コンソール300は、ガントリ装置1
00と通信する機能、および、ガントリ装置100から
転送されてきた投影データを受信し、X線断層像を再構
成する機能を有する。
【0021】図2は、ガントリ装置100の側面図であ
り、その構造を分かり易くするために断面で示してい
る。同図において、105がX線の発生源であるX線
管、108がX線管105から発生したX線を検出する
X線検出部であり、上記した通りこれらが空洞部101
を挟んで相対向した状態を保ったまま空洞部101の周
りを回転する構造を有する。X線管105とX線検出部
108とを結ぶ直線(図示の一点鎖線矢印A)が、スキ
ャン位置となる。もちろん、ガントリ装置として機能す
るためのその他の構成要素も備えているものであるが、
それらについての説明は後述する。そして、ポジショニ
ングライト102は図示の如く、空洞部101の入口上
部に設けられ、破線矢印Pで示す鉛直方向にレーザ光を
投光することが可能である。ここで、ポジショニングラ
イト102の投光位置とスキャン位置との距離Lは既知
であるものとする。
【0022】なお、ポジショニングライトの設置位置は
これに限られない。例えば、投光位置が実際のスキャン
位置に一致するようにガントリ装置内部に設けてもよ
い。また、空洞部の上部から鉛直方向に投光するかわり
に、空洞部の側方に設けて水平方向に投光するようにし
てもかまわない。
【0023】図3は、テーブル装置200の側面透視図
である。同図に示すように、天板201の後端(ガント
リ装置から見て遠端)近傍には、ベルト202が固定さ
れたベルト固定部203が設けられ、ベルト202は、
プーリ204と205とで張着された状態になってい
る。プーリ204および205の回動軸は各々、テーブ
ルモータ(ここでは図示せず)の駆動によって回動する
ようにされている。したがって、各モータを回転駆動す
ることで、天板201をガントリ装置110に向けてス
ライドさせ、またはその逆向きにスライドさせることを
可能にしている。
【0024】図4は、図1の操作パネル103の一例を
示す図である。図中、41はポジショニングライト10
2のON/OFFを切り替えるスイッチである。42は
天板201をガントリ装置100側(以下、「IN側」
と称する)にスライドするよう指示するボタンであり、
他方、43は天板201をガントリ装置100から遠ざ
ける側(以下、「OUT側」と称する)に移動するよう
指示するボタンである。この移動ボタン42または43
を押している間、天板201は指定方向に移動し、ボタ
ンを離すとその移動が停止する。
【0025】44、45、および46は各々、後述する
ように、スキャンの開始位置(StartLoc.)、スキャン基
準位置(Ref. Loc.)、およびスキャンの終了位置(End Lo
c.)を設定するためのボタンである。
【0026】47は、上記44ないし46の設定ボタン
による設定を確定させるためのOKボタンである。48
は、上記44ないし46の設定ボタンによる設定を取り
消すためのキャンセルボタンである。
【0027】もちろん、その他別の目的のためのボタン
類を設けることも可能であるが、ここでは説明を簡単に
するためそれらの図示を省略する。
【0028】なお、操作パネル103はこのように天板
201のスライド指示用ボタンを含むから、テーブル装
置200上に設けてもよい。
【0029】図5は、図1に示した実施形態におけるX
線CTシステムのブロック構成図である。
【0030】テーブル装置200は、上記した図3のプ
ーリ204および205の回動軸を回動させるためのモ
ータとしてのテーブルモータ206の駆動により、天板
201をガントリ装置100の空洞部101内に搬送す
る。テーブルモータ206の駆動は、テーブルモータコ
ントローラ207により制御される。208は、テーブ
ルモータ206の回転量を検出するためのロータリエン
コーダである。このエンコーダ出力を用いて天板201
の位置が計測される。209はガントリ装置100と通
信するためのインタフェースである。
【0031】ガントリ装置100は、その全体の制御を
つかさどるメインコントローラ104をはじめ、以下の
構成を備える。
【0032】105aは操作コンソール300との通信
を行うためのインタフェース、105bはテーブル装置
200との通信を行うためのインタフェースである。1
はテーブル装置200の天板201上に横たえた被検体
を位置させるための空洞部101を有するガントリであ
り、内部には、X線発生源であるX線管105(X線管
コントローラ106により駆動制御される)、X線の照
射範囲を画定するためのスリットを有するコリメータ1
07が設けられている。
【0033】また、ガントリ1には、被検体を透過した
X線を検出するX線検出部108、およびX線検出部1
08で得た透過X線より得られる投影データを収集する
データ収集部109も備える。X線管105およびコリ
メータ107と、X線検出部108は互いに空洞部10
1を挟んで、すなわち、被検体を挟んで対向する位置に
設けられ、その関係が維持された状態で空洞部101の
まわりを回転するようになっている。この回転は、モー
タコントローラ110からの駆動信号により駆動される
回転モータ111によって行われる。
【0034】112は、後述する図6および図7のフロ
ーチャートに係るプログラムを記録しているROMであ
る。113は、ワークエリアとして使用されるととも
に、後述するテーブル装置200から送られてくる天板
201の位置情報を保持するための領域を確保したRA
Mである。
【0035】メインコントローラ104は、インタフェ
ース105aを介して受信した各種コマンドの解析を行
い、それに基づいて上記のX線管コントローラ106、
モータコントローラ110、データ収集部109、およ
び、テーブル装置200のテーブルモータコントローラ
207に対し、各種制御信号を出力することになる。ま
た、メインコントローラ104は、電源投入後に、RO
M112に格納された後述する図6および図7のフロー
チャートに係るプログラムをRAM113にロードし、
そのプログラムを実行する。メインコントローラ104
は、さらに、データ収集部109で収集された投影デー
タおよびRAM113に記憶されたデータを、インタフ
ェース105aを介して操作コンソール300に送出す
る処理も行う。
【0036】操作コンソール300は、いわゆるワーク
ステーションであり、図示するように、装置全体の制御
をつかさどるCPU51、ブートプログラム等を記憶し
ているROM52、主記憶装置として機能するRAM5
3をはじめ、以下の構成を備える。
【0037】HDD54は、ハードディスク装置であっ
て、ここにOSのほか、スキャンの計画を行うためのプ
ログラム、ガントリ装置100に各種指示を与えたり、
ガントリ装置100より受信したデータに基づいてX線
断層像を再構成するための診断プログラム等が格納され
ている。また、VRAM55は表示しようとするイメー
ジデータを展開するメモリであり、ここにイメージデー
タ等を展開することでCRT56に表示させることがで
きる。57および58は、各種設定を行うためのキーボ
ードおよびマウスである。また、59はガントリ装置1
00と通信を行うためのインタフェースである。
【0038】以下、実施形態におけるガントリ装置10
0のメインコントローラ104によるスキャン範囲およ
び基準位置の設定処理を、図6および図7のフローチャ
ートに従って説明する。先に説明したとおり、図6およ
び図7のフローチャートに係るプログラムはROM11
2に格納されていたものであり、電源投入後、RAM1
13にロードされ、メインコントローラ104によって
実行されるものである。また、先に説明したとおり、R
AM113には天板201の位置情報を保持するための
領域を確保されているが、この領域のデータは、電源投
入後に初期化されるものとする。
【0039】なお、純粋にスキャン範囲のみを設定する
のであれば、スキャンの開始位置および終了位置だけを
設定すればよく、基準位置の設定は必ずしも必要ではな
いともいえる。しかしながら、操作コンソール上で行わ
れるスキャン計画においては、基準位置を原点としてス
キャン開始位置および終了位置を特定するのが一般的で
あるから、本実施形態においては基準位置の設定処理も
含むものとする。
【0040】まず、オペレータは電源投入後、所定のホ
ームポジション(例えばOUT側の限界位置)に位置さ
せた状態の天板201に被検体を横たえる。その後、メ
インコントローラ104は、オペレータにより操作パネ
ル103のIN側移動ボタン42が押されたことを受け
て、天板201をガントリ装置100の空洞部101に
搬入する(ステップS1)。
【0041】次に、ステップS2で、操作パネル103
の切り替えスイッチ41よりポジショニングライトON
の指示が与えられたことを受けてポジショニングライト
102をONにする。
【0042】オペレータは、所望するスキャン範囲の一
端(例えば開始位置)が投光位置に合致するよう移動ボ
タン42または43を操作する。ステップS3では、こ
の操作に応じて天板201の位置が調整される。以下、
天板201の位置(例えば、ホームポジションからの移
動量)をz1とする。位置z1は、エンコーダ208の
出力より特定される。
【0043】その後、オペレータは所望の位置に調整し
たところでStart Loc. ボタン44を押すことになるの
で、ステップS4ではそのStart Loc. ボタン44が押
されたことを受けて、そのときの天板201の位置z1
をスキャン開始位置情報SとしてRAM113に記憶す
る。
【0044】続いて、オペレータは、所望するスキャン
範囲の基準位置が投光位置に合致するよう移動ボタン4
2または43を操作する。ステップS5では、この操作
に応じて天板201の位置が調整される。
【0045】その後、オペレータは所望の位置に調整し
たところでRef. Loc. ボタン45を押すことになるの
で、ステップS6ではそのRef. Loc. ボタン45が押さ
れたことを受けて、そのときの天板201の位置z2を
基準位置情報RとしてRAM113に記憶する。
【0046】さらに、オペレータは、所望するスキャン
範囲の他端(例えば終了位置)が投光位置に合致するよ
う移動ボタン42または43を操作する。ステップS7
では、この操作に応じて天板201の位置が調整され
る。
【0047】その後、オペレータは所望の位置に調整し
たところでEnd Loc. ボタン46を押すことになるの
で、ステップS8では、そのEnd Loc. ボタン46が押
されたことを受けて、そのときの天板201の位置z3
を基準位置情報EとしてRAM113に記憶する。
【0048】そして、OKボタン47が押されると、図
7に示すステップS9で、RAM113に記憶されたス
キャン開始位置Sおよび終了位置Eが、基準位置Rに対
する相対位置(変位量)に変換される。例えば、SはS
−Rで更新され、EはE−Rで更新される。そして、位
置データS、E、およびRが操作コンソール300に転
送される(ステップS10)。
【0049】なお、図示はしないが、OKボタン47が
押される前にキャンセルボタン48が押されたときは、
RAM113に記憶された位置データの内容がクリアさ
れ、処理はステップS3に戻ることになる。
【0050】また、ステップS10では、操作コンソー
ル300への転送に先立って、位置データS、E、およ
びRがそれぞれ適正範囲内の値を有するデータであるか
否かを評価して、すべてのデータが適正範囲内にある場
合に限り操作コンソール300に転送させるようにして
もよい。いずれかのデータが適正範囲内にない場合には
転送が行われないようにして、オペレータに警告を発す
ることが好ましい。例えば、位置データS、E、および
Rが初期値のままであるか否かを評価すれば、初期値の
ままのデータがあった場合には、基準位置、スキャン開
始位置および終了位置の設定がすべて行われていないと
判断して、転送を行わない用にする。また、警告を発す
る手段としては、例えば、警告音の発生、操作パネル上
に設けられた不図示のLEDによる表示等が考えられ
る。
【0051】なお、上記のステップS3からS8までの
処理は、スキャン開始位置、基準位置、そしてスキャン
終了位置、の順でオペレータが設定操作を行うことを前
提としたものであるが、もちろんこの順序に限定される
ものではなく、オペレータは任意の順序で設定操作を行
うことが可能である。
【0052】オペレータは、次いで、別室に設けられた
操作コンソール300を操作することになる。この操作
コンソール300における処理手順は、概ね図8のフロ
ーチャートのとおりである。
【0053】まず、ステップS21で、上記ステップS
10によるガントリ装置100からの位置データS、
E、およびRを受信する。これらの位置データは後述す
るようにスカウトスキャン計画におけるスキャン位置の
初期値として利用されることになる。
【0054】次に、スカウトスキャンの計画を行う(ス
テップS22)。スカウトスキャンの条件設定および実
行指令は、例えば図9に示すような、設定画面90(操
作コンソール400のCRT56に表示される)を介し
て行われる。ここで、スカウトスキャン設定欄91の
「開始位置」および「終了位置」には、受信した基準位
置データRに対するスカウトスキャンの開始位置S、終
了位置Eが初期値(デフォルト値)として表示される。
図示の例ではそれぞれ、「R−20」、「R+30」と
表示されている。これらの値は、図6および図7の処理
によって実測された値に基づくものであるから、変更を
要するケースはかなり少なくなるであろう。また、この
他、X線管105に与える管電圧および管電流、およ
び、投影角度を設定できるようになっている。
【0055】スカウトスキャンの計画を終えると、図9
のスタートボタン92がクリックされたことを受けて、
設定された条件でスカウトスキャンを実行するようガン
トリ装置100に指示する(ステップS23)。その
後、ガントリ装置100から転送されてくるスカウトス
キャンの結果としての投影データを受信する(ステップ
S24)。
【0056】次に、ステップS25で、メインスキャン
の計画を立てる。メインスキャンの計画も、図示はしな
いが、公知の設定画面を介して行われる。設定画面には
ステップS24で受信した投影データに基づくスカウト
画像も表示され、それに基づいて各種パラメータを設定
することになる。設定項目としては、例えば、スライス
厚、X線管105に与える電流値、後述のステップS2
8で行われる画像再構成のパラメータ等がある。
【0057】メインスキャン計画を終えると、オペレー
タのマウス、キーボード等の所定操作をトリガとして、
メインスキャン指示を出す(ステップS26)。その
後、ガントリ装置100において公知の手順に従って行
われるスキャンが実施され、ガントリ装置100から転
送されてくる投影データを受信し(ステップS27)、
その投影データに基づきX線断層像の再構成処理を行い
(ステップS28)、出力(表示またはプリント)する
ことになる(ステップS29)。
【0058】以上説明したように、本発明の実施形態に
よれば、従来基準位置の設定にしか用いられていなかっ
たポジショニングライトを用いて、スキャン開始位置お
よび終了位置を容易に実測することが可能になった。つ
まり、オペレータは、被検体の基準位置の位置決め工程
の中で、スキャン開始位置および終了位置の設定を行う
ことができる。これによってオペレータは、所望のスキ
ャン開始位置および終了位置をメジャー等で実測したう
えで、操作コンソール上でそれらの数値を入力する、と
いう手間を省くことができる。
【0059】また、機種によっては設定された基準位置
に基づく標準プロトコルよりも若干の余裕をもって、ス
キャン開始位置およぎ終了位置が自動的に設定されるも
のもあったが、この自動設定に従う場合には、余裕の分
だけ被曝量が増加するという問題が生じていた。しか
し、本発明の実施形態によれば、ポジショニングライト
を用いてスキャンの開始位置および終了位置を容易に実
測することが可能となったので、このような自動設定に
頼る必要がなくなり、被曝量を最小限に抑えることが可
能になる。
【0060】ところで、図7に示した一連の処理におい
ては、メインスキャンに先立ってスカウトスキャンを行
うことを前提として、操作コンソール300がガントリ
装置100から受信した位置データ(R、S、E)を、
スカウトスキャンにおけるスキャンの基準位置、開始位
置および終了位置のデフォルト値として設定するように
した。しかし、例えば集団検診のように、スカウトスキ
ャンを行うことなく、直接メインスキャンの計画または
メインスキャンの実行に移るケースもある。このような
場合(すなわち、スカウトスキャンの計画および実行が
行われなかった場合)には、操作コンソール300がガ
ントリ装置100から受信した位置データ(R、S、
E)を、メインスキャンにおけるスキャンの基準位置、
開始位置および終了位置のデフォルト値として設定する
ようすればよいであろう。
【0061】なお、図6のステップS9におけるスキャ
ン開始位置および終了位置の相対値への変換処理は、こ
こでは行わず、操作コンソール300に転送後、操作コ
ンソール300側で行うようにしてもよい。
【0062】また、上述した実施形態では、設置位置が
固定されたガントリ装置に対して、テーブル装置におけ
る天板をスライドさせてガントリ装置と天板との位置関
係を調整することで、スキャン範囲の設定を行い、スキ
ャンを行うタイプのX線CTシステムを前提として説明
した。しかし、本発明は、このようなタイプのX線CT
システムに限らず、逆に、天板位置が固定されたテーブ
ル装置に対してガントリ装置を移動させて両者の位置関
係を調整することで、スキャン範囲の設定を行い、スキ
ャンを実施するタイプのX線CTシステムにも適用が可
能である。すなわち、テーブル装置の天板のガントリ装
置に対する相対位置を調整する手段を有するX線CTシ
ステムに本発明を適用することが可能であるといえる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正確なスキャンの開始位置および終了位置が操作コンソ
ールに自動的に設定されるX線CTシステムおよびその
制御方法を提供し、もってスキャン範囲の入力の手間を
省くことが可能で、かつ、患者スループットの向上なら
びに、被曝量の低減を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるX線CTシステムを示す外観
斜視図である。
【図2】実施形態におけるガントリ装置の側面図であ
る。
【図3】実施形態におけるテーブル装置の側面図であ
る。
【図4】実施形態の操作パネルの一例を示す図である。
【図5】実施形態におけるX線CTシステムのブロック
構成図である。
【図6】実施形態におけるスキャン範囲および基準位置
の設定処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態におけるスキャン範囲および基準位置
の設定処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施形態における操作コンソールにおける処理
手順を示すフローチャートである。
【図9】実施形態におけるスカウトスキャンの設定画面
の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿津 克巳 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 CA18 CA34 EA17 EC46

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体にX線を照射することで投影デー
    タを収集するスキャンを行うためのガントリ装置と、当
    該ガントリ装置に対してスキャンに係る情報を出力する
    とともに当該ガントリ装置から前記投影データを受信し
    て被検体の透視像および/またはX線断層像を再構成す
    る操作コンソールと、被検体載置用の天板を有するテー
    ブル装置とを備えるX線CTシステムであって、 スキャン範囲を設定するための可視光を投光する投光手
    段と、 前記天板の前記ガントリ装置に対する相対位置を調整す
    る調整手段と、 前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
    光手段の投光位置をもってスキャン範囲の一端の位置情
    報を入力する第1の入力手段と、 前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
    光手段の投光位置をもってスキャン範囲の他端の位置情
    報を入力する第2の入力手段と、 前記第1および第2の入力手段で入力されたそれぞれの
    位置情報を前記操作コンソールに出力する出力手段と、 を備えることを特徴とするX線CTシステム。
  2. 【請求項2】 前記調整手段で前記相対位置を調整する
    ことで、前記投光手段の投光位置をもってスキャン基準
    位置情報を入力する第3の入力手段を更に備え、 前記出力手段は更に、当該第3の入力手段で入力された
    前記スキャン基準位置情報を前記操作コンソールに出力
    することを特徴とする請求項1に記載のX線CTシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、 前記第1および第2の入力手段で入力されたそれぞれの
    位置情報を、前記第3の入力手段で入力された前記スキ
    ャン基準位置に対する相対位置情報に変換して出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載のX線CTシステム。
  4. 【請求項4】 前記出力手段は、 出力しようとする前記各位置情報が所定の適正範囲内に
    あるか否かを判定する判定手段を備え、 前記判定手段で前記各位置情報のいずれかが当該所定の
    適正範囲内にないと判定されたときは、前記各位置情報
    の前記操作コンソールへの出力を中止することを特徴と
    する請求項1、2または3に記載のX線CTシステム。
  5. 【請求項5】 前記出力が中止されたことを報知する報
    知手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のX線
    CTシステム。
  6. 【請求項6】 前記操作コンソールは、 スキャン開始位置および終了位置を設定するためのスキ
    ャン条件設定手段を備え、 当該スキャン開始位置および終了位置の初期値が、前記
    出力手段からのそれぞれの位置情報に基づいて設定され
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載のX線CTシステム。
  7. 【請求項7】 被検体にX線を照射することで投影デー
    タを収集するスキャンを行うためのガントリ装置と、当
    該ガントリ装置に対してスキャンに係る情報を出力する
    と共に当該ガントリ装置から前記投影データを受信して
    X線断層像を再構成する操作コンソールと、被検体載置
    用の天板を有するテーブル装置と、スキャン範囲を設定
    するための可視光を投光する投光手段と、前記天板の前
    記ガントリ装置に対する相対位置を調整する調整手段
    と、を備えるX線CTシステムの制御方法であって、 前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
    光手段の投光位置をもってスキャン範囲の一端の位置情
    報を入力する第1の入力ステップと、 前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
    光手段の投光位置をもってスキャン範囲の他端の位置情
    報を入力する第2の入力ステップと、 前記第1および第2の入力ステップで入力されたそれぞ
    れの位置情報を前記操作コンソールに出力する出力ステ
    ップと、 を有することを特徴とするX線CTシステムの制御方
    法。
  8. 【請求項8】 被検体にX線を照射することで投影デー
    タを収集するスキャンを行うためのガントリ装置と、当
    該ガントリ装置に対してスキャンに係る情報を出力する
    と共に当該ガントリ装置から前記投影データを受信して
    X線断層像を再構成する操作コンソールと、被検体載置
    用の天板を有するテーブル装置と、スキャン範囲を設定
    するための可視光を投光する投光手段と、前記天板の前
    記ガントリ装置に対する相対位置を調整する調整手段
    と、を備えるX線CTシステムを制御するプログラムで
    あって、 前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
    光手段の投光位置をもってスキャン範囲の一端の位置情
    報を入力する第1の入力ステップのプログラムコード
    と、 前記調整手段で前記相対位置を調整することで、前記投
    光手段の投光位置をもってスキャン範囲の他端の位置情
    報を入力する第2の入力ステップのプログラムコード
    と、 前記第1および第2の入力ステップで入力されたそれぞ
    れの位置情報を前記操作コンソールに出力する出力ステ
    ップのプログラムコードと、 を有することを特徴とするプログラム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のプログラムを格納した
    記憶媒体。
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