JP2002204388A - 自動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体 - Google Patents
自動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体Info
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- JP2002204388A JP2002204388A JP2000400300A JP2000400300A JP2002204388A JP 2002204388 A JP2002204388 A JP 2002204388A JP 2000400300 A JP2000400300 A JP 2000400300A JP 2000400300 A JP2000400300 A JP 2000400300A JP 2002204388 A JP2002204388 A JP 2002204388A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は光量検出のための各枠位置と被写体位
置に影響されることなく、逆光状態か否かを適切に判断
し、さらに逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態
か等の逆光タイプを正確に判別し、適切な露出を行う自
動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体を提供
する。 【解決手段】デジタルカメラの露出制御部は、画像デー
タが入力されると、逆光かどうか判定し、逆光でないと
きには、逆光以外の露出を判断して、光量制御して、適
正露出に制御する。逆光のときには、逆光のタイプが、
例えば、「真逆光」か「ハレーション」を判別し、判別
した逆光タイプによって、測光方式をポイント測光方式
と中央重点測光方式とに切り換えた後、光量制御して、
適正露出に制御する。
置に影響されることなく、逆光状態か否かを適切に判断
し、さらに逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態
か等の逆光タイプを正確に判別し、適切な露出を行う自
動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体を提供
する。 【解決手段】デジタルカメラの露出制御部は、画像デー
タが入力されると、逆光かどうか判定し、逆光でないと
きには、逆光以外の露出を判断して、光量制御して、適
正露出に制御する。逆光のときには、逆光のタイプが、
例えば、「真逆光」か「ハレーション」を判別し、判別
した逆光タイプによって、測光方式をポイント測光方式
と中央重点測光方式とに切り換えた後、光量制御して、
適正露出に制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動露出制御装
置、自動露出制御方法及び記録媒体に関し、詳細には、
光量検出のための各枠位置と被写体位置に影響されるこ
となく、逆光状態か否かを適切に判断し、さらに逆光画
像の場合は真逆光かハレーション状態か等の逆光タイプ
を正確に判別し、適切な露出を行う自動露出制御装置、
自動露出制御方法及び記録媒体に関する。
置、自動露出制御方法及び記録媒体に関し、詳細には、
光量検出のための各枠位置と被写体位置に影響されるこ
となく、逆光状態か否かを適切に判断し、さらに逆光画
像の場合は真逆光かハレーション状態か等の逆光タイプ
を正確に判別し、適切な露出を行う自動露出制御装置、
自動露出制御方法及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりビデオ・カメラ等においては、
露出を常に最適状態に保つために自動露出制御装置が設
けられている。露出制御方式としては、光量検出のため
画面を複数の適当な領域に分割し領域ごとの重み付けを
行って加重平均を取り、絞りやシャッタスピードなどを
調節する方法が一般的であるが、この方式の他に、単に
画面全体の加重平均を取る平均測光方式や撮影時に被写
体が画面の中心にくることが多いことを考慮して中央部
を重点的に測光する中央重点測光方式がある。
露出を常に最適状態に保つために自動露出制御装置が設
けられている。露出制御方式としては、光量検出のため
画面を複数の適当な領域に分割し領域ごとの重み付けを
行って加重平均を取り、絞りやシャッタスピードなどを
調節する方法が一般的であるが、この方式の他に、単に
画面全体の加重平均を取る平均測光方式や撮影時に被写
体が画面の中心にくることが多いことを考慮して中央部
を重点的に測光する中央重点測光方式がある。
【0003】ところが、被写体の真後ろに太陽が存在す
る場合に、背景と被写体との輝度差が大きい、いわゆる
「真逆光」状態で平均測光をすると、被写体は黒くつぶ
れてしまう。
る場合に、背景と被写体との輝度差が大きい、いわゆる
「真逆光」状態で平均測光をすると、被写体は黒くつぶ
れてしまう。
【0004】このような場合、図11に測光ポイントを
□で示すように、局所点を測光するポイント測光を行う
と、適切な露出制御を行うことはできるが、この方式を
用いても、さまざまな撮影条件に対応した露出制御を実
現することはできない。
□で示すように、局所点を測光するポイント測光を行う
と、適切な露出制御を行うことはできるが、この方式を
用いても、さまざまな撮影条件に対応した露出制御を実
現することはできない。
【0005】例えば、屋外撮影において、図12に示す
ように、画面上部に空が入ることがしばしば起こるが、
このような場合において、被写体をできるだけ正確に測
光するには、図12に□で測光領域を示すように、ポイ
ント測光方式よりもさらに測光領域を広くとった測光エ
リアが必要である。すなわち、予め決められた枠で画面
を区分けしたり、領域毎に決まった重み付けを行う方式
では、枠の取り方や重み付け係数によって測光結果が左
右され、露出を誤る恐れがある。
ように、画面上部に空が入ることがしばしば起こるが、
このような場合において、被写体をできるだけ正確に測
光するには、図12に□で測光領域を示すように、ポイ
ント測光方式よりもさらに測光領域を広くとった測光エ
リアが必要である。すなわち、予め決められた枠で画面
を区分けしたり、領域毎に決まった重み付けを行う方式
では、枠の取り方や重み付け係数によって測光結果が左
右され、露出を誤る恐れがある。
【0006】そこで、従来、画面内の所定の位置に設定
された第1の領域と、該第1の領域の周辺部を含む第2
の領域それぞれにおける輝度レベルを検出する検出手段
と、前記検出手段の出力に基づいて露出制御信号を演算
する露出制御手段と、前記各領域における輝度レベルの
比に関する第1の情報を求める第1の演算手段と、前記
各領域における輝度レベルの差分に関する第2の情報を
求める第2の演算手段と、前記第1の情報と前記第2の
情報がそれぞれ所定値以上であるときに逆光状態と判別
する判別手段と、前記判別手段の判別結果にしたがって
前記露出制御信号に逆光補正を行う補正手段と、を備え
た自動露出制御装置が提案されている(特許第2899
031号公報参照)。
された第1の領域と、該第1の領域の周辺部を含む第2
の領域それぞれにおける輝度レベルを検出する検出手段
と、前記検出手段の出力に基づいて露出制御信号を演算
する露出制御手段と、前記各領域における輝度レベルの
比に関する第1の情報を求める第1の演算手段と、前記
各領域における輝度レベルの差分に関する第2の情報を
求める第2の演算手段と、前記第1の情報と前記第2の
情報がそれぞれ所定値以上であるときに逆光状態と判別
する判別手段と、前記判別手段の判別結果にしたがって
前記露出制御信号に逆光補正を行う補正手段と、を備え
た自動露出制御装置が提案されている(特許第2899
031号公報参照)。
【0007】この自動露出制御装置は、画面を、例え
ば、15分割し、各領域の輝度レベル(積分値)を評価
して、画面の状況を判断することによって主要被写体と
その周辺領域の明るさを判断して露出制御を行ってい
る。
ば、15分割し、各領域の輝度レベル(積分値)を評価
して、画面の状況を判断することによって主要被写体と
その周辺領域の明るさを判断して露出制御を行ってい
る。
【0008】ところが、この自動露出制御装置にあって
は、予め画面の分割が決まっているため、主要被写体が
分割域をまたがってしまうと適切な露出に制御すること
ができないという問題があった。
は、予め画面の分割が決まっているため、主要被写体が
分割域をまたがってしまうと適切な露出に制御すること
ができないという問題があった。
【0009】そこで、このような光量検出のための各枠
位置と被写体位置との位置関係による露出への影響を回
避するものとして、従来、撮像画面内の被写体部分と背
景部分を分離し、被写体部分の明るさを検出する検出手
段と、前記検出手段の検出出力に基づいて露光制御を行
う制御手段とを備えた露光制御装置が提案されている
(特開平10−262181号公報参照)。
位置と被写体位置との位置関係による露出への影響を回
避するものとして、従来、撮像画面内の被写体部分と背
景部分を分離し、被写体部分の明るさを検出する検出手
段と、前記検出手段の検出出力に基づいて露光制御を行
う制御手段とを備えた露光制御装置が提案されている
(特開平10−262181号公報参照)。
【0010】この露光制御装置は、画面の光量と輝度ヒ
ストグラムのみから逆光状態か否かを判断している。
ストグラムのみから逆光状態か否かを判断している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−262181号公報記載の露光制御装置にあって
は、単に被写体部分の明るさに基づいて、露光制御を行
っているため、白色光以外の高輝度の背景(例えば、イ
エローなど)を真逆光と判断して、適切な露出制御を行
えない場合があった。
10−262181号公報記載の露光制御装置にあって
は、単に被写体部分の明るさに基づいて、露光制御を行
っているため、白色光以外の高輝度の背景(例えば、イ
エローなど)を真逆光と判断して、適切な露出制御を行
えない場合があった。
【0012】すなわち、真逆光は白色光であることが多
いにもかかわらず、上記公報記載の露光制御装置にあっ
ては、それを規定していないため、白色光以外の高輝度
の背景(例えば、イエローなど)であっても真逆光だと
判断してしまい適切な露出制御を行うことができない場
合があった。
いにもかかわらず、上記公報記載の露光制御装置にあっ
ては、それを規定していないため、白色光以外の高輝度
の背景(例えば、イエローなど)であっても真逆光だと
判断してしまい適切な露出制御を行うことができない場
合があった。
【0013】また、例えば、逆光で風景を撮影すると、
同じ逆光状態であっても、撮影時に光源からの光が直接
レンズに入る「ハレーション」 が発生することが多
く、特に、朝夕は太陽の高さが低いため、逆光・半逆光
時にはハレーションが起きやすい。
同じ逆光状態であっても、撮影時に光源からの光が直接
レンズに入る「ハレーション」 が発生することが多
く、特に、朝夕は太陽の高さが低いため、逆光・半逆光
時にはハレーションが起きやすい。
【0014】このようなハレーション状態では、被写体
の真後ろから光があたっているわけではないため、画像
中に白くにごる部分ができるものの、被写体そのものは
適正露出である。
の真後ろから光があたっているわけではないため、画像
中に白くにごる部分ができるものの、被写体そのものは
適正露出である。
【0015】真逆光及びハレーションは両タイプとも
に、空などの白く飛んでいる部分を含んでおり、この共
通点があるがためにハレーションが真逆光であると誤判
断される場合が多く、これを回避する必要がある。
に、空などの白く飛んでいる部分を含んでおり、この共
通点があるがためにハレーションが真逆光であると誤判
断される場合が多く、これを回避する必要がある。
【0016】そこで、本発明は、光量検出のための各枠
位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを
判断し、さらに逆光画像の場合は真逆光かハレーション
状態かを正確に判別し、適切な露出を行う自動露出制御
装置、自動露出制御方法及び記録媒体を提供することを
目的としている。
位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを
判断し、さらに逆光画像の場合は真逆光かハレーション
状態かを正確に判別し、適切な露出を行う自動露出制御
装置、自動露出制御方法及び記録媒体を提供することを
目的としている。
【0017】具体的には、請求項1記載の発明は、撮像
されて入力される自然画像の画像データが逆光状態であ
るか否かを判定し、逆光であると判定したときには、画
像データに対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイ
プを判別して、当該逆光タイプの判別結果に基づいて測
光方式を変更することにより、光量検出のための各枠位
置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを判
断するとともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーショ
ン状態かを正確に判別し、高精細な露出制御を行うこと
のできる自動露出制御装置を提供することを目的として
いる。
されて入力される自然画像の画像データが逆光状態であ
るか否かを判定し、逆光であると判定したときには、画
像データに対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイ
プを判別して、当該逆光タイプの判別結果に基づいて測
光方式を変更することにより、光量検出のための各枠位
置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを判
断するとともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーショ
ン状態かを正確に判別し、高精細な露出制御を行うこと
のできる自動露出制御装置を提供することを目的として
いる。
【0018】請求項2記載の発明は、自然画像の画像デ
ータの明るさを表すヒストグラムの二極化度合いを用い
て逆光タイプを判別することにより、適切に逆光タイプ
を判別し、高精細な露出制御を行うことのできる自動露
出制御装置を提供することを目的としている。
ータの明るさを表すヒストグラムの二極化度合いを用い
て逆光タイプを判別することにより、適切に逆光タイプ
を判別し、高精細な露出制御を行うことのできる自動露
出制御装置を提供することを目的としている。
【0019】請求項3記載の発明は、自然画像の画像デ
ータの明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾配値に基
づいて当該ヒストグラムの二極化度合いを判定し、当該
ヒストグラムの二極化度合いの判定結果に基づいて逆光
タイプを判別することにより、より一層適切に逆光タイ
プを判別し、より一層高精細な露出制御を行うことので
きる自動露出制御装置を提供することを目的としてい
る。
ータの明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾配値に基
づいて当該ヒストグラムの二極化度合いを判定し、当該
ヒストグラムの二極化度合いの判定結果に基づいて逆光
タイプを判別することにより、より一層適切に逆光タイ
プを判別し、より一層高精細な露出制御を行うことので
きる自動露出制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0020】請求項4記載の発明は、逆光判定におい
て、自然画像の画像データの全面積または画素数に対し
て、所定の閾値以上の明るさを有する面積または画素数
を第1カウント値としてカウントし、第1カウント値に
対して自然画像の縁近傍の特定領域に属する面積または
画素数を第2カウント値としてカウントして、第1カウ
ント値が所定の閾値以上であり、かつ、第2カウント値
が所定の閾値以上である場合に、逆光であると判定する
ことにより、逆光か否かの判定をより一層高精度に行
い、より一層高精細な露出制御を行うことのできる自動
露出制御装置を提供することを目的としている。
て、自然画像の画像データの全面積または画素数に対し
て、所定の閾値以上の明るさを有する面積または画素数
を第1カウント値としてカウントし、第1カウント値に
対して自然画像の縁近傍の特定領域に属する面積または
画素数を第2カウント値としてカウントして、第1カウ
ント値が所定の閾値以上であり、かつ、第2カウント値
が所定の閾値以上である場合に、逆光であると判定する
ことにより、逆光か否かの判定をより一層高精度に行
い、より一層高精細な露出制御を行うことのできる自動
露出制御装置を提供することを目的としている。
【0021】請求項5記載の発明は、自然画像の画像デ
ータの全面積または画素数に対して、所定の閾値以上の
R、G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が
所定の閾値以内である面積または画素数を、第1カウン
ト値としてカウントすることにより、逆光か否かの判定
をより一層高精度に行い、より一層高精細な露出制御を
行うことのできる自動露出制御装置を提供することを目
的としている。
ータの全面積または画素数に対して、所定の閾値以上の
R、G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が
所定の閾値以内である面積または画素数を、第1カウン
ト値としてカウントすることにより、逆光か否かの判定
をより一層高精度に行い、より一層高精細な露出制御を
行うことのできる自動露出制御装置を提供することを目
的としている。
【0022】請求項6記載の発明は、撮像されて入力さ
れる自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判
定する逆光判定手順と、前記逆光判定手順で逆光である
と判定した画像データに対して、真逆光、ハレーション
等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別手順と、逆光
タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変更す
る測光方式変更手順と、を行うことにより、光量検出の
ための各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状
態か否かを判断するとともに、逆光画像の場合は真逆光
かハレーション状態かを正確に判別し、高精細な露出制
御を行うことのできる自動露出制御方法を提供すること
を目的としている。
れる自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判
定する逆光判定手順と、前記逆光判定手順で逆光である
と判定した画像データに対して、真逆光、ハレーション
等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別手順と、逆光
タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変更す
る測光方式変更手順と、を行うことにより、光量検出の
ための各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状
態か否かを判断するとともに、逆光画像の場合は真逆光
かハレーション状態かを正確に判別し、高精細な露出制
御を行うことのできる自動露出制御方法を提供すること
を目的としている。
【0023】請求項7記載の発明は、撮像された自然画
像の画像データを入力する画像データ入力ステップと、
自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定す
る逆光判定ステップと、逆光判定ステップで逆光である
と判定した画像データに対して、真逆光、ハレーション
等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別ステップと、
逆光タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変
更する測光方式変更ステップと、を含む自動露出制御プ
ログラムをコンピュータ等を備えたカメラ等の自動露光
制御の必要な機器等のメモリに書込可能な記録媒体に記
録することにより、当該カメラ等の機器を用いて、光量
検出のための各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、
逆光状態か否かを判断するとともに、逆光画像の場合は
真逆光かハレーション状態かを正確に判別し、高精細な
露出制御を行うことのできる記録媒体を提供することを
目的としている。
像の画像データを入力する画像データ入力ステップと、
自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定す
る逆光判定ステップと、逆光判定ステップで逆光である
と判定した画像データに対して、真逆光、ハレーション
等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別ステップと、
逆光タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変
更する測光方式変更ステップと、を含む自動露出制御プ
ログラムをコンピュータ等を備えたカメラ等の自動露光
制御の必要な機器等のメモリに書込可能な記録媒体に記
録することにより、当該カメラ等の機器を用いて、光量
検出のための各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、
逆光状態か否かを判断するとともに、逆光画像の場合は
真逆光かハレーション状態かを正確に判別し、高精細な
露出制御を行うことのできる記録媒体を提供することを
目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の自
動露出制御装置は、撮像されて入力される自然画像の画
像データが逆光状態であるか否かを判定する逆光判定手
段と、前記逆光判定手段が逆光であると判定した画像デ
ータに対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを
判別する逆光タイプ判別手段と、逆光タイプ判別手段の
判別結果に基づいて測光方式を変更する測光方式変更手
段、とを有することにより、上記目的を達成している。
動露出制御装置は、撮像されて入力される自然画像の画
像データが逆光状態であるか否かを判定する逆光判定手
段と、前記逆光判定手段が逆光であると判定した画像デ
ータに対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを
判別する逆光タイプ判別手段と、逆光タイプ判別手段の
判別結果に基づいて測光方式を変更する測光方式変更手
段、とを有することにより、上記目的を達成している。
【0025】上記構成によれば、撮像されて入力される
自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定
し、逆光であると判定したときには、画像データに対し
て、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別して、
当該逆光タイプの判別結果に基づいて測光方式を変更す
るので、光量検出のための各枠位置と被写体位置とにと
らわれずに、逆光状態か否かを判断することができると
ともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態か
を正確に判別することができ、高精細な露出制御を行う
ことができる。
自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定
し、逆光であると判定したときには、画像データに対し
て、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別して、
当該逆光タイプの判別結果に基づいて測光方式を変更す
るので、光量検出のための各枠位置と被写体位置とにと
らわれずに、逆光状態か否かを判断することができると
ともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態か
を正確に判別することができ、高精細な露出制御を行う
ことができる。
【0026】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記逆光タイプ判別手段は、前記自然画像の画像
データの明るさを表すヒストグラムの二極化度合いを用
いて前記逆光タイプを判別するものであってもよい。
うに、前記逆光タイプ判別手段は、前記自然画像の画像
データの明るさを表すヒストグラムの二極化度合いを用
いて前記逆光タイプを判別するものであってもよい。
【0027】上記構成によれば、自然画像の画像データ
の明るさを表すヒストグラムの二極化度合いを用いて逆
光タイプを判別するので、適切に逆光タイプを判別する
ことができ、高精細な露出制御を行うことができる。
の明るさを表すヒストグラムの二極化度合いを用いて逆
光タイプを判別するので、適切に逆光タイプを判別する
ことができ、高精細な露出制御を行うことができる。
【0028】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記逆光タイプ判別手段は、前記自然画像の画像デ
ータの明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾配値に基
づいて当該ヒストグラムの二極化度合いを判定し、当該
ヒストグラムの二極化度合いの判定結果に基づいて前記
逆光タイプを判別するものであってもよい。
に、前記逆光タイプ判別手段は、前記自然画像の画像デ
ータの明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾配値に基
づいて当該ヒストグラムの二極化度合いを判定し、当該
ヒストグラムの二極化度合いの判定結果に基づいて前記
逆光タイプを判別するものであってもよい。
【0029】上記構成によれば、自然画像の画像データ
の明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾配値に基づい
て当該ヒストグラムの二極化度合いを判定し、当該ヒス
トグラムの二極化度合いの判定結果に基づいて逆光タイ
プを判別するので、より一層適切に逆光タイプを判別す
ることができ、より一層高精細な露出制御を行うことが
できる。
の明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾配値に基づい
て当該ヒストグラムの二極化度合いを判定し、当該ヒス
トグラムの二極化度合いの判定結果に基づいて逆光タイ
プを判別するので、より一層適切に逆光タイプを判別す
ることができ、より一層高精細な露出制御を行うことが
できる。
【0030】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記逆光判定手段は、前記自然画像の画像データの
全面積または画素数に対して、所定の閾値以上の明るさ
を有する面積または画素数をカウントして第1カウント
値を出力する第1カウント手段と、前記第1カウント値
に対して前記自然画像の縁近傍の特定領域に属する面積
または画素数をカウントして第2カウント値を出力する
第2カウント手段と、を備え、前記第1カウント値が所
定の閾値以上であり、かつ、前記第2カウント値が所定
の閾値以上である場合に、逆光であると判定するもので
あってもよい。
に、前記逆光判定手段は、前記自然画像の画像データの
全面積または画素数に対して、所定の閾値以上の明るさ
を有する面積または画素数をカウントして第1カウント
値を出力する第1カウント手段と、前記第1カウント値
に対して前記自然画像の縁近傍の特定領域に属する面積
または画素数をカウントして第2カウント値を出力する
第2カウント手段と、を備え、前記第1カウント値が所
定の閾値以上であり、かつ、前記第2カウント値が所定
の閾値以上である場合に、逆光であると判定するもので
あってもよい。
【0031】上記構成によれば、逆光判定において、自
然画像の画像データの全面積または画素数に対して、所
定の閾値以上の明るさを有する面積または画素数を第1
カウント値としてカウントし、第1カウント値に対して
自然画像の縁近傍の特定領域に属する面積または画素数
を第2カウント値としてカウントして、第1カウント値
が所定の閾値以上であり、かつ、第2カウント値が所定
の閾値以上である場合に、逆光であると判定するので、
逆光か否かの判定をより一層高精度に行うことができ、
より一層高精細な露出制御を行うことができる。
然画像の画像データの全面積または画素数に対して、所
定の閾値以上の明るさを有する面積または画素数を第1
カウント値としてカウントし、第1カウント値に対して
自然画像の縁近傍の特定領域に属する面積または画素数
を第2カウント値としてカウントして、第1カウント値
が所定の閾値以上であり、かつ、第2カウント値が所定
の閾値以上である場合に、逆光であると判定するので、
逆光か否かの判定をより一層高精度に行うことができ、
より一層高精細な露出制御を行うことができる。
【0032】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記第1カウント手段は、前記自然画像の画像デー
タの全面積または画素数に対して、所定の閾値以上の
R、G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が
所定の閾値以内である面積または画素数をカウントして
前記第1カウント値として出力するものであってもよ
い。
に、前記第1カウント手段は、前記自然画像の画像デー
タの全面積または画素数に対して、所定の閾値以上の
R、G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が
所定の閾値以内である面積または画素数をカウントして
前記第1カウント値として出力するものであってもよ
い。
【0033】上記構成によれば、自然画像の画像データ
の全面積または画素数に対して、所定の閾値以上のR、
G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が所定
の閾値以内である面積または画素数を、第1カウント値
としてカウントするので、逆光か否かの判定をより一層
高精度に行うことができ、より一層高精細な露出制御を
行うことができる。
の全面積または画素数に対して、所定の閾値以上のR、
G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が所定
の閾値以内である面積または画素数を、第1カウント値
としてカウントするので、逆光か否かの判定をより一層
高精度に行うことができ、より一層高精細な露出制御を
行うことができる。
【0034】請求項6記載の発明の自動露出制御方法
は、撮像されて入力される自然画像の画像データが逆光
状態であるか否かを判定する逆光判定手順と、前記逆光
判定手順で逆光であると判定した画像データに対して、
真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆光タ
イプ判別手順と、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づ
いて測光方式を変更する測光方式変更手順と、を行うこ
とにより、上記目的を達成している。
は、撮像されて入力される自然画像の画像データが逆光
状態であるか否かを判定する逆光判定手順と、前記逆光
判定手順で逆光であると判定した画像データに対して、
真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆光タ
イプ判別手順と、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づ
いて測光方式を変更する測光方式変更手順と、を行うこ
とにより、上記目的を達成している。
【0035】上記構成によれば、撮像されて入力される
自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定す
る逆光判定手順と、前記逆光判定手順で逆光であると判
定した画像データに対して、真逆光、ハレーション等の
逆光タイプを判別する逆光タイプ判別手順と、逆光タイ
プ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変更する測
光方式変更手順と、を行うので、光量検出のための各枠
位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを
判断することができるとともに、逆光画像の場合は真逆
光かハレーション状態かを正確に判別することができ、
高精細な露出制御を行うことができる。
自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定す
る逆光判定手順と、前記逆光判定手順で逆光であると判
定した画像データに対して、真逆光、ハレーション等の
逆光タイプを判別する逆光タイプ判別手順と、逆光タイ
プ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変更する測
光方式変更手順と、を行うので、光量検出のための各枠
位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを
判断することができるとともに、逆光画像の場合は真逆
光かハレーション状態かを正確に判別することができ、
高精細な露出制御を行うことができる。
【0036】請求項7記載の発明の記録媒体は、撮像さ
れた自然画像の画像データを入力する画像データ入力ス
テップと、前記自然画像の画像データが逆光状態である
か否かを判定する逆光判定ステップと、前記逆光判定ス
テップで逆光であると判定した画像データに対して、真
逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆光タイ
プ判別ステップと、逆光タイプ判別手段の判別結果に基
づいて測光方式を変更する測光方式変更ステップと、を
含む自動露出制御プログラムを記録することにより、上
記目的を達成している。
れた自然画像の画像データを入力する画像データ入力ス
テップと、前記自然画像の画像データが逆光状態である
か否かを判定する逆光判定ステップと、前記逆光判定ス
テップで逆光であると判定した画像データに対して、真
逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆光タイ
プ判別ステップと、逆光タイプ判別手段の判別結果に基
づいて測光方式を変更する測光方式変更ステップと、を
含む自動露出制御プログラムを記録することにより、上
記目的を達成している。
【0037】上記構成によれば、撮像された自然画像の
画像データを入力する画像データ入力ステップと、自然
画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定する逆
光判定ステップと、逆光判定ステップで逆光であると判
定した画像データに対して、真逆光、ハレーション等の
逆光タイプを判別する逆光タイプ判別ステップと、逆光
タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変更す
る測光方式変更ステップと、を含む自動露出制御プログ
ラムをコンピュータ等を備えたカメラ等の自動露光制御
の必要な機器等のメモリに書込可能な記録媒体に記録し
ているので、当該カメラ等の機器を用いて、光量検出の
ための各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状
態か否かを判断することができるとともに、逆光画像の
場合は真逆光かハレーション状態かを正確に判別するこ
とができ、高精細な露出制御を行うことができる。
画像データを入力する画像データ入力ステップと、自然
画像の画像データが逆光状態であるか否かを判定する逆
光判定ステップと、逆光判定ステップで逆光であると判
定した画像データに対して、真逆光、ハレーション等の
逆光タイプを判別する逆光タイプ判別ステップと、逆光
タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式を変更す
る測光方式変更ステップと、を含む自動露出制御プログ
ラムをコンピュータ等を備えたカメラ等の自動露光制御
の必要な機器等のメモリに書込可能な記録媒体に記録し
ているので、当該カメラ等の機器を用いて、光量検出の
ための各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状
態か否かを判断することができるとともに、逆光画像の
場合は真逆光かハレーション状態かを正確に判別するこ
とができ、高精細な露出制御を行うことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0039】図1〜図6は、本発明の自動露出制御装
置、自動露出制御方法及び記録媒体の第1の実施の形態
を示す図であり、本実施の形態は、請求項1〜請求項3
に対応するものである。
置、自動露出制御方法及び記録媒体の第1の実施の形態
を示す図であり、本実施の形態は、請求項1〜請求項3
に対応するものである。
【0040】図1は、本発明の自動露出制御装置、自動
露出制御方法及び記録媒体の第1の実施の形態を適用し
たデジタルカメラ1の概略ブロック構成図である。
露出制御方法及び記録媒体の第1の実施の形態を適用し
たデジタルカメラ1の概略ブロック構成図である。
【0041】図1において、デジタルカメラ1は、撮像
光学系2、絞り3、撮像素子4、光電変換部5、A/D
変換部6、色補間部7、画像処理部8、画像圧縮部9、
記憶部10、表示部11及び露出制御部12等を備えて
いる。
光学系2、絞り3、撮像素子4、光電変換部5、A/D
変換部6、色補間部7、画像処理部8、画像圧縮部9、
記憶部10、表示部11及び露出制御部12等を備えて
いる。
【0042】デジタルカメラ1は、被写体からの光が撮
像光学系2に入射し、絞り3で光量が制御された後、撮
像素子4の画面に結像する。撮像素子4は、例えば、C
CD等が用いられているが、CCDに限るものではな
い。
像光学系2に入射し、絞り3で光量が制御された後、撮
像素子4の画面に結像する。撮像素子4は、例えば、C
CD等が用いられているが、CCDに限るものではな
い。
【0043】撮像素子4に結像した被写体情報は、光電
変換部5で光電変換され、アナログの電気信号としてA
/D変換部6に入射される。
変換部5で光電変換され、アナログの電気信号としてA
/D変換部6に入射される。
【0044】A/D変換部6は、アナログの電気信号を
デジタル信号に変換して画像データとして色補間部7に
出力し、色補間部7は、入力される画像データに色補間
処理を行った後、画像処理部8及び露出制御部12へ出
力する。
デジタル信号に変換して画像データとして色補間部7に
出力し、色補間部7は、入力される画像データに色補間
処理を行った後、画像処理部8及び露出制御部12へ出
力する。
【0045】画像処理部8は、色補間部7から入力され
る画像データに対し、画質を向上させるためのコントラ
スト、エッジ強調及び偽色補正等の画像処理を行って、
画像圧縮部9に出力する。画像圧縮部9は、画像処理部
8から出力される画像データを圧縮してデータストリー
ム化して、記憶部10に出力し、記憶部10は、入力さ
れるデータストリームを記憶する。記憶部10として
は、例えば、フロッピーディスク、MOあるいはメモリ
カード等が用いられるが、これらに限るものではない。
る画像データに対し、画質を向上させるためのコントラ
スト、エッジ強調及び偽色補正等の画像処理を行って、
画像圧縮部9に出力する。画像圧縮部9は、画像処理部
8から出力される画像データを圧縮してデータストリー
ム化して、記憶部10に出力し、記憶部10は、入力さ
れるデータストリームを記憶する。記憶部10として
は、例えば、フロッピーディスク、MOあるいはメモリ
カード等が用いられるが、これらに限るものではない。
【0046】デジタルカメラ1は、記憶部10に格納し
たデータストリームを必要に応じて読み出して、表示部
11に出力し、また、例えば、パーソナルコンピュータ
等ののディスプレイに再現表示する。なお、デジタルカ
メラ1は、記憶部10に格納したデータストリームを必
要に応じて読み出して、表示以外の出力装置、例えば、
プリンタ等に出力する。
たデータストリームを必要に応じて読み出して、表示部
11に出力し、また、例えば、パーソナルコンピュータ
等ののディスプレイに再現表示する。なお、デジタルカ
メラ1は、記憶部10に格納したデータストリームを必
要に応じて読み出して、表示以外の出力装置、例えば、
プリンタ等に出力する。
【0047】露出制御部12は、露出が適切か否かを判
断して、適切でなければ、撮像光学系2の絞り及びシャ
ッタスピード等を調整する。この露出制御部12は、図
示しないが、逆光シーン判定部(逆光判定手段)、逆光
タイプ判定部(逆光タイプ判別手段)、測光方式変更部
(測光方式変更手段)及び光量制御部等を備えており、
逆光シーン判定部は、入力される自然画像の画像データ
に基づいて逆光シーンであるか否かを判定する。逆光タ
イプ判定部は、逆光シーン判定部が逆光シーンであると
判定した逆光シーンのタイプ、例えば、「真逆光」か
「ハレーション」かを判定し、測光方式変更部は、測光
方式を、例えば、ポイント測光方式と中央重点測光方式
に切り換える。光量制御部は、絞りやシャッタスピード
を制御する。
断して、適切でなければ、撮像光学系2の絞り及びシャ
ッタスピード等を調整する。この露出制御部12は、図
示しないが、逆光シーン判定部(逆光判定手段)、逆光
タイプ判定部(逆光タイプ判別手段)、測光方式変更部
(測光方式変更手段)及び光量制御部等を備えており、
逆光シーン判定部は、入力される自然画像の画像データ
に基づいて逆光シーンであるか否かを判定する。逆光タ
イプ判定部は、逆光シーン判定部が逆光シーンであると
判定した逆光シーンのタイプ、例えば、「真逆光」か
「ハレーション」かを判定し、測光方式変更部は、測光
方式を、例えば、ポイント測光方式と中央重点測光方式
に切り換える。光量制御部は、絞りやシャッタスピード
を制御する。
【0048】次に、本実施の形態の作用を説明する。デ
ジタルカメラ1は、被写体からの光が撮像光学系2に入
射し、絞り3で光量が制御された後、撮像素子4の画面
に結像されて、光電変換部5で光電変換されて、アナロ
グの電気信号としてA/D変換部6に入射される。A/
D変換部6は、アナログの電気信号をデジタル信号に変
換して画像データとして色補間部7に出力し、色補間部
7は、入力される画像データに色補間処理を行った後、
画像処理部8及び露出制御部12に出力する。
ジタルカメラ1は、被写体からの光が撮像光学系2に入
射し、絞り3で光量が制御された後、撮像素子4の画面
に結像されて、光電変換部5で光電変換されて、アナロ
グの電気信号としてA/D変換部6に入射される。A/
D変換部6は、アナログの電気信号をデジタル信号に変
換して画像データとして色補間部7に出力し、色補間部
7は、入力される画像データに色補間処理を行った後、
画像処理部8及び露出制御部12に出力する。
【0049】そして、露出制御部12は、図2に示すよ
うに、画像データが入力されると(ステップS10
1)、逆光シーン判定部が逆光かどうか判定し(ステッ
プS102)、逆光でないときには、逆光以外の露出、
例えば、平均測光方式で、その適正、アンダ及びオーバ
等が判断されて(ステップS103)、光量制御部が絞
りやシャッタスピードの制御を行うことで光量制御(適
正露出に制御)して(ステップS104)、適正露出に
制御する(ステップS105)。
うに、画像データが入力されると(ステップS10
1)、逆光シーン判定部が逆光かどうか判定し(ステッ
プS102)、逆光でないときには、逆光以外の露出、
例えば、平均測光方式で、その適正、アンダ及びオーバ
等が判断されて(ステップS103)、光量制御部が絞
りやシャッタスピードの制御を行うことで光量制御(適
正露出に制御)して(ステップS104)、適正露出に
制御する(ステップS105)。
【0050】ステップS102で、逆光のときには、逆
光タイプ判定部が当該逆光のタイプが、例えば、「真逆
光」か「ハレーション」かを判別し(ステップS10
6)、測光方式変更部が逆光タイプ判定部の判定した逆
光タイプによって、測光方式をポイント測光方式と中央
重点測光方式とに切り換える。
光タイプ判定部が当該逆光のタイプが、例えば、「真逆
光」か「ハレーション」かを判別し(ステップS10
6)、測光方式変更部が逆光タイプ判定部の判定した逆
光タイプによって、測光方式をポイント測光方式と中央
重点測光方式とに切り換える。
【0051】逆光タイプ判定部は、逆光タイプが「真逆
光」か「ハレーション」であるかの判断において、例え
ば、輝度ヒストグラムを用いて行う。すなわち、「真逆
光」の場合と「ハレーション」の場合について、その画
像の典型的な輝度ヒストグラムを輝度レベルと頻度で、
「真逆光」の場合を図3に、「ハレーション」の場合を
図4にそれぞれ示すように、両方の輝度ヒストグラムに
おいて、ヒストグラムが高輝度領域と低輝度領域とに二
極化している点で共通しているが、「真逆光」では、ヒ
ストグラムの高輝度領域と低輝度領域とが完全に二極化
しており、重要部分である被写体が低輝度領域に含まれ
ているのに対して、「ハレーション」では、ヒストグラ
ムが二極化しているものの真逆光のように完全には分離
していない。例えば、半逆光の風景画像で、空の階調は
飛んでしまっているにも関わらず、木々などの露出は適
性で、そのような部分も存在することを表している。し
たがって、、輝度ヒストグラムの二極化度合いを用いる
ことで、「真逆光」と「ハレーション」とを判定するこ
とができる。
光」か「ハレーション」であるかの判断において、例え
ば、輝度ヒストグラムを用いて行う。すなわち、「真逆
光」の場合と「ハレーション」の場合について、その画
像の典型的な輝度ヒストグラムを輝度レベルと頻度で、
「真逆光」の場合を図3に、「ハレーション」の場合を
図4にそれぞれ示すように、両方の輝度ヒストグラムに
おいて、ヒストグラムが高輝度領域と低輝度領域とに二
極化している点で共通しているが、「真逆光」では、ヒ
ストグラムの高輝度領域と低輝度領域とが完全に二極化
しており、重要部分である被写体が低輝度領域に含まれ
ているのに対して、「ハレーション」では、ヒストグラ
ムが二極化しているものの真逆光のように完全には分離
していない。例えば、半逆光の風景画像で、空の階調は
飛んでしまっているにも関わらず、木々などの露出は適
性で、そのような部分も存在することを表している。し
たがって、、輝度ヒストグラムの二極化度合いを用いる
ことで、「真逆光」と「ハレーション」とを判定するこ
とができる。
【0052】そして、逆光タイプ判定部は、この輝度ヒ
ストグラムを用いた逆光タイプの判定において、より判
定精度を向上させるために、輝度ヒストグラムの二極化
度合い、具体的には、輝度ヒストグラムが完全二極化し
ているか否かを、頻度と勾配を用いて判定してもよい。
ストグラムを用いた逆光タイプの判定において、より判
定精度を向上させるために、輝度ヒストグラムの二極化
度合い、具体的には、輝度ヒストグラムが完全二極化し
ているか否かを、頻度と勾配を用いて判定してもよい。
【0053】すなわち、「真逆光」の輝度ヒストグラム
を示している図5と、「ハレーション」の輝度ヒストグ
ラムを示している図6において、逆光タイプの判別に使
用する画像の画素数をN(個)とし、輝度レベルをi
(i=0,1,2,...255)、輝度レベルiの頻
度をf(i)、輝度レベルiの勾配をh(i)とする
と、勾配h(i)は次式(1)で表される。
を示している図5と、「ハレーション」の輝度ヒストグ
ラムを示している図6において、逆光タイプの判別に使
用する画像の画素数をN(個)とし、輝度レベルをi
(i=0,1,2,...255)、輝度レベルiの頻
度をf(i)、輝度レベルiの勾配をh(i)とする
と、勾配h(i)は次式(1)で表される。
【0054】 h(i)=(f(i+δ)−f(i))/δ・・・(1) (i=0,1,2,,,,,255−δ,δ>0) また、絶対頻度率の閾値をC(0<C<1)、勾配増量
率の閾値をD(0<D<1)として、絶対頻度閾値Th
1及び勾配増量閾値Th2をそれぞれ以下のように設定
して、閾値Cを適当に設定したときの絶対頻度閾値は、
図5及び図6にそれぞれ破線で示すようになる。
率の閾値をD(0<D<1)として、絶対頻度閾値Th
1及び勾配増量閾値Th2をそれぞれ以下のように設定
して、閾値Cを適当に設定したときの絶対頻度閾値は、
図5及び図6にそれぞれ破線で示すようになる。
【0055】 絶対頻度閾値:Th1=C*N・・・(2) 勾配増量閾値:Th2=f(i)*D・・・(3) そして、輝度ヒストグラムの最大レベル(最大レベル:
255)から順に頻度f(i)の符号と絶対頻度閾値T
h1との大小、最大レベルからδを差し引いたレベル
(レベル:255−δ)から順に勾配h(i)と勾配増
量閾値Th2との大小をそれぞれ以下の判定条件で調べ
ることで、逆光タイプを判別することができる。
255)から順に頻度f(i)の符号と絶対頻度閾値T
h1との大小、最大レベルからδを差し引いたレベル
(レベル:255−δ)から順に勾配h(i)と勾配増
量閾値Th2との大小をそれぞれ以下の判定条件で調べ
ることで、逆光タイプを判別することができる。
【0056】(条件1):h(i)>0ならば輝度iを
デクリメント。
デクリメント。
【0057】(条件2):条件1以外で、h(i)>−
Th2かつf(i)≦Th1ならば輝度iをデクリメン
ト。
Th2かつf(i)≦Th1ならば輝度iをデクリメン
ト。
【0058】(条件3):条件1、条件2以外で、f
(i)>Th1ならばタイプAをセット。
(i)>Th1ならばタイプAをセット。
【0059】(条件4):条件1〜条件3以外、すなわ
ち、h(i)≦−Th2ならばタイプBをセット。
ち、h(i)≦−Th2ならばタイプBをセット。
【0060】ここで、タイプAはハレーション画像、タ
イプBは真逆光画像である。
イプBは真逆光画像である。
【0061】すなわち、条件1は、勾配h(i)がプラ
スの高輝度領域をスキップする。具体的には、図5のエ
リア、図6のエリアでは、条件1が成り立つ。ま
た、条件2〜条件4は、最初の変極点(図5のポイント
X1、図6のポイントX2)以降の勾配増量閾値Th2
と絶対頻度閾値Th1との関係を調べている。さらに、
条件2では、頻度変化h(i)がほとんど無く頻度f
(i)も低い真逆光エリア(図5のエリア)をスキッ
プする。また、条件3では、頻度f(i)及び頻度変化
h(i)がそれぞれの閾値以下の場合スキップするが
(図6のエリア)、頻度が閾値Th1よりも高くなる
とスキップをストップし(図6の)、タイプAをセッ
トしハレーションであると断定する。最後に、条件4で
は、頻度変化h(i)が著しい地点を検出し(図5の
)、タイプBをセットし、真逆光であると断定する。
スの高輝度領域をスキップする。具体的には、図5のエ
リア、図6のエリアでは、条件1が成り立つ。ま
た、条件2〜条件4は、最初の変極点(図5のポイント
X1、図6のポイントX2)以降の勾配増量閾値Th2
と絶対頻度閾値Th1との関係を調べている。さらに、
条件2では、頻度変化h(i)がほとんど無く頻度f
(i)も低い真逆光エリア(図5のエリア)をスキッ
プする。また、条件3では、頻度f(i)及び頻度変化
h(i)がそれぞれの閾値以下の場合スキップするが
(図6のエリア)、頻度が閾値Th1よりも高くなる
とスキップをストップし(図6の)、タイプAをセッ
トしハレーションであると断定する。最後に、条件4で
は、頻度変化h(i)が著しい地点を検出し(図5の
)、タイプBをセットし、真逆光であると断定する。
【0062】そして、実験を種々行ったところ、適切な
δ、閾値C及び閾値Dの値は、δ=15、C=0.00
1、D=0.15であった。
δ、閾値C及び閾値Dの値は、δ=15、C=0.00
1、D=0.15であった。
【0063】なお、上記説明においては、説明の便宜
上、閾値やδに適当な値を用いているが、人間の好みや
判断によりさまざまな値が考えられ、適宜設定すること
ができるが、頻度値と勾配値を用いて輝度ヒストグラム
の二極化度合いを求めることにより、適切に逆光タイプ
を判別することのできるものであればよい。
上、閾値やδに適当な値を用いているが、人間の好みや
判断によりさまざまな値が考えられ、適宜設定すること
ができるが、頻度値と勾配値を用いて輝度ヒストグラム
の二極化度合いを求めることにより、適切に逆光タイプ
を判別することのできるものであればよい。
【0064】そして、図2のフローチャートに戻って、
ステップS106で、逆光タイプ判定部が「真逆光」で
あると判定すると、真逆光の場合には、図11に示した
ように、被写体は画面中央の重要部分にあると考えられ
るため、測光方式変更部が、測光方式をポイント測光方
式へ切り換え(ステップS107)、光量制御部が絞り
やシャッタスピードの制御を行うことで光量制御して
(ステップS104)、適正露出に制御する(ステップ
S105)。また、ステップS106で、逆光タイプ判
定部が「ハレーション」であると判定すると、測光方式
変更部が、測光方式を中央重点測光方式に切り換え(ス
テップS108)、光量制御部が絞りやシャッタスピー
ドの制御を行うことで光量制御して(ステップS10
4)、適正露出に制御する(ステップS105)。
ステップS106で、逆光タイプ判定部が「真逆光」で
あると判定すると、真逆光の場合には、図11に示した
ように、被写体は画面中央の重要部分にあると考えられ
るため、測光方式変更部が、測光方式をポイント測光方
式へ切り換え(ステップS107)、光量制御部が絞り
やシャッタスピードの制御を行うことで光量制御して
(ステップS104)、適正露出に制御する(ステップ
S105)。また、ステップS106で、逆光タイプ判
定部が「ハレーション」であると判定すると、測光方式
変更部が、測光方式を中央重点測光方式に切り換え(ス
テップS108)、光量制御部が絞りやシャッタスピー
ドの制御を行うことで光量制御して(ステップS10
4)、適正露出に制御する(ステップS105)。
【0065】このように、本実施の形態のデジタルカメ
ラ1は、撮像されて入力される自然画像の画像データが
逆光状態であるか否かを判定し、逆光であると判定した
ときには、画像データに対して、真逆光、ハレーション
等の逆光タイプを判別して、当該逆光タイプの判別結果
に基づいて測光方式を変更している。
ラ1は、撮像されて入力される自然画像の画像データが
逆光状態であるか否かを判定し、逆光であると判定した
ときには、画像データに対して、真逆光、ハレーション
等の逆光タイプを判別して、当該逆光タイプの判別結果
に基づいて測光方式を変更している。
【0066】したがって、光量検出のための各枠位置と
被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを判断す
ることができるとともに、逆光画像の場合は真逆光かハ
レーション状態かを正確に判別することができ、高精細
な露出制御を行うことができる。
被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを判断す
ることができるとともに、逆光画像の場合は真逆光かハ
レーション状態かを正確に判別することができ、高精細
な露出制御を行うことができる。
【0067】また、本実施の形態のデジタルカメラ1
は、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグラム
の二極化度合いを用いて逆光タイプを判別している。
は、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグラム
の二極化度合いを用いて逆光タイプを判別している。
【0068】したがって、適切に逆光タイプを判別する
ことができ、高精細な露出制御を行うことができる。
ことができ、高精細な露出制御を行うことができる。
【0069】さらに、本実施の形態のデジタルカメラ1
は、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグラム
の頻度値と勾配値に基づいて当該ヒストグラムの二極化
度合いを判定し、当該ヒストグラムの二極化度合いの判
定結果に基づいて逆光タイプを判別している。
は、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグラム
の頻度値と勾配値に基づいて当該ヒストグラムの二極化
度合いを判定し、当該ヒストグラムの二極化度合いの判
定結果に基づいて逆光タイプを判別している。
【0070】したがって、より一層適切に逆光タイプを
判別することができ、より一層高精細な露出制御を行う
ことができる。
判別することができ、より一層高精細な露出制御を行う
ことができる。
【0071】図7及び図8は、本発明の自動露出制御装
置、自動露出制御方法及び記録媒体の第1の実施の形態
を示す図であり、本実施の形態は、請求項4及び請求項
5に対応するものである。
置、自動露出制御方法及び記録媒体の第1の実施の形態
を示す図であり、本実施の形態は、請求項4及び請求項
5に対応するものである。
【0072】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態のデジタルカメラ1と同様のデジタルカメラに適用
したものであり、本実施の形態の説明においては、必要
に応じて、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのま
ま用いて説明する。
形態のデジタルカメラ1と同様のデジタルカメラに適用
したものであり、本実施の形態の説明においては、必要
に応じて、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのま
ま用いて説明する。
【0073】本実施の形態のデジタルカメラ1は、逆光
シーン判定部が、逆光画像の特徴を逆光か否かの判定条
件に取り込んで判定を行うものである。
シーン判定部が、逆光画像の特徴を逆光か否かの判定条
件に取り込んで判定を行うものである。
【0074】そこで、本実施の形態の画像データ1の露
出制御部12は、その逆光シーン判定部が、自然画像デ
ータの全面積に対して所定閾値以上の明るさを有する面
積又は画素数をカウントする第1カウント部(第1カウ
ント手段)と、第1カウント部のカウントした面積また
は画素数に対して特定領域に属する面積又は画素数をカ
ウントする第2カウント部(第2カウント手段)と、を
備えており、これらの第1カウント部と第2カウント部
のカウント結果に基づいて、逆光か否かの判定を行う。
出制御部12は、その逆光シーン判定部が、自然画像デ
ータの全面積に対して所定閾値以上の明るさを有する面
積又は画素数をカウントする第1カウント部(第1カウ
ント手段)と、第1カウント部のカウントした面積また
は画素数に対して特定領域に属する面積又は画素数をカ
ウントする第2カウント部(第2カウント手段)と、を
備えており、これらの第1カウント部と第2カウント部
のカウント結果に基づいて、逆光か否かの判定を行う。
【0075】すなわち、本実施の形態のデジタルカメラ
1は、図2に示した露出制御処理のステップS102の
逆光か否かの判定処理において、図7に示すように、ま
ず、逆光シーン判定部の第1カウント部で、自然画像デ
ータの全面積に対して所定閾値Th3以上の明るさを有
する面積または画素数として第1カウント値N1をカウ
ントする(ステップS201)。ここで、閾値Th3と
しては、例えば、輝度レベル240に設定する。
1は、図2に示した露出制御処理のステップS102の
逆光か否かの判定処理において、図7に示すように、ま
ず、逆光シーン判定部の第1カウント部で、自然画像デ
ータの全面積に対して所定閾値Th3以上の明るさを有
する面積または画素数として第1カウント値N1をカウ
ントする(ステップS201)。ここで、閾値Th3と
しては、例えば、輝度レベル240に設定する。
【0076】次に、逆光シーン判定部の第2カウント部
で、第1カウント部のカウントした面積または画素数で
ある第1カウント値N1に対して、特定領域に属する面
積または画素数として第2カウント値N2をカウントす
る(ステップS202)。
で、第1カウント部のカウントした面積または画素数で
ある第1カウント値N1に対して、特定領域に属する面
積または画素数として第2カウント値N2をカウントす
る(ステップS202)。
【0077】そして、逆光画像は、上述のように、太陽
を背にして被写体があるため、被写体のまわり、特に、
空などの階調が明るく飛んでしまう特徴があり、故意に
撮影した場合でない限り、画像の周辺部分が高輝度であ
ることが多い。
を背にして被写体があるため、被写体のまわり、特に、
空などの階調が明るく飛んでしまう特徴があり、故意に
撮影した場合でない限り、画像の周辺部分が高輝度であ
ることが多い。
【0078】そこで、デジタルカメラ1を縦にして撮影
する場合も想定して、特定領域を画像の縁付近に設定す
る。例えば、図8に示す画像の斜線部分のように、画像
辺を縦横4分割した外枠に特定領域を設定する。
する場合も想定して、特定領域を画像の縁付近に設定す
る。例えば、図8に示す画像の斜線部分のように、画像
辺を縦横4分割した外枠に特定領域を設定する。
【0079】次に、上記カウントした面積または画素数
N1及びN2が、それぞれ所定の閾値Th4、閾値Th
5以上であるか否かチェックして、逆光シーンであるか
否か判別する(ステップS203)。
N1及びN2が、それぞれ所定の閾値Th4、閾値Th
5以上であるか否かチェックして、逆光シーンであるか
否か判別する(ステップS203)。
【0080】なお、本出願人が実験を行ったところ、自
然画像の画像データの全画素数をNとしたとき、第1カ
ウント部のカウントした面積または画素数である第1カ
ウント値N1に対する閾値Th4としては、Th4=
0.07*Nが好適であり、第2カウント部のカウント
した面積または画素数である第2カウント値N2に対す
る閾値Th5としては、Th5=0.7*N1が適当で
あった。
然画像の画像データの全画素数をNとしたとき、第1カ
ウント部のカウントした面積または画素数である第1カ
ウント値N1に対する閾値Th4としては、Th4=
0.07*Nが好適であり、第2カウント部のカウント
した面積または画素数である第2カウント値N2に対す
る閾値Th5としては、Th5=0.7*N1が適当で
あった。
【0081】そして、逆光シーン判定部は、N1>Th
4であり、かつ、N2>Th5のとき、逆光画像(逆光
シーン)であると判定し(ステップS204)、N1>
Th4であり、かつ、N2>Th5である条件が満たさ
れないとき、非逆光画像(非逆光シーン)であると判定
する(ステップS205)。
4であり、かつ、N2>Th5のとき、逆光画像(逆光
シーン)であると判定し(ステップS204)、N1>
Th4であり、かつ、N2>Th5である条件が満たさ
れないとき、非逆光画像(非逆光シーン)であると判定
する(ステップS205)。
【0082】ここで、逆光か否かの判定には、N1>T
h4であり、かつ、N2>Th5であるとの条件が成り
立たなくてはならない。何故ならば、判別条件が、N1
>Th4のみの場合には、高輝度部分が画像全体に満遍
なく広がっているような画像を、逆光画像であると誤判
定してしまうおそれがあるからである。
h4であり、かつ、N2>Th5であるとの条件が成り
立たなくてはならない。何故ならば、判別条件が、N1
>Th4のみの場合には、高輝度部分が画像全体に満遍
なく広がっているような画像を、逆光画像であると誤判
定してしまうおそれがあるからである。
【0083】このように、本実施の形態のデジタルカメ
ラ1は、逆光判定において、自然画像の画像データの全
面積または画素数に対して、所定の閾値Th3以上の明
るさを有する面積または画素数を第1カウント値N1と
してカウントし、第1カウント値N1に対して自然画像
の縁近傍の特定領域に属する面積または画素数を第2カ
ウント値N2としてカウントして、第1カウント値N1
が所定の閾値Th4以上であり、かつ、第2カウント値
N2が所定の閾値Th5以上である場合に、逆光である
と判定している。
ラ1は、逆光判定において、自然画像の画像データの全
面積または画素数に対して、所定の閾値Th3以上の明
るさを有する面積または画素数を第1カウント値N1と
してカウントし、第1カウント値N1に対して自然画像
の縁近傍の特定領域に属する面積または画素数を第2カ
ウント値N2としてカウントして、第1カウント値N1
が所定の閾値Th4以上であり、かつ、第2カウント値
N2が所定の閾値Th5以上である場合に、逆光である
と判定している。
【0084】したがって、逆光か否かの判定をより一層
高精度に行うことができ、より一層高精細な露出制御を
行うことができる。
高精度に行うことができ、より一層高精細な露出制御を
行うことができる。
【0085】なお、説明の便宜上、閾値に適当な値を用
いているが、人間の好みや判断によりさまざまな値が考
えられ、適宜設定することができる。また、特定領域の
取り方についても、上記の取り方に限るものではなく、
種々の方法を用いることができ、画像の縁付近の特定領
域に高輝度部分がどの程度占めるかを調べることによ
り、逆光か否かの判定をより高精細に行うことができる
取り方であればよい。
いているが、人間の好みや判断によりさまざまな値が考
えられ、適宜設定することができる。また、特定領域の
取り方についても、上記の取り方に限るものではなく、
種々の方法を用いることができ、画像の縁付近の特定領
域に高輝度部分がどの程度占めるかを調べることによ
り、逆光か否かの判定をより高精細に行うことができる
取り方であればよい。
【0086】また、本実施の形態の場合、逆光画像の高
輝度部分は太陽光であるため、太陽光を高精細に抽出す
るために白色光に限定して、逆光か否かの判別を行って
もよい。
輝度部分は太陽光であるため、太陽光を高精細に抽出す
るために白色光に限定して、逆光か否かの判別を行って
もよい。
【0087】すなわち、白色光の特徴は、高輝度かつ無
彩度であるから、上記図7のステップS203の判別基
準の所定閾値以上の明るさを有する画素を以下のように
定義することで、白色光を適切に判別して、逆光シーン
であるか否かをより一層適切に判別することができ
る。。すなわち、白色光を、赤色(R)、緑色(G)、
青色(B)を用いて抽出するために、RGBに対して、
以下の条件を満たす画素を抽出する。
彩度であるから、上記図7のステップS203の判別基
準の所定閾値以上の明るさを有する画素を以下のように
定義することで、白色光を適切に判別して、逆光シーン
であるか否かをより一層適切に判別することができ
る。。すなわち、白色光を、赤色(R)、緑色(G)、
青色(B)を用いて抽出するために、RGBに対して、
以下の条件を満たす画素を抽出する。
【0088】R>Th6、かつ、G>Th6、かつ、B
>Th6であり、|R−G|<Th7、かつ、|G−B
|<Th7を満たす画素。
>Th6であり、|R−G|<Th7、かつ、|G−B
|<Th7を満たす画素。
【0089】なお、本出願人の実験では、閾値Th6及
び閾値Th7としては、Th6=240、Th7=10
が適切な値であった。
び閾値Th7としては、Th6=240、Th7=10
が適切な値であった。
【0090】また、この場合も、説明の便宜上、閾値に
適当な値を用いているが、人間の好みや判断によりさま
ざまな値が考えられるがこれにはこだわらない。いずれ
にせよ、輝度データではなく、R、G、Bデータを用を
用いて白色光を抽出することにより、逆光か否かの判定
をより高精細に行うことができればよい。
適当な値を用いているが、人間の好みや判断によりさま
ざまな値が考えられるがこれにはこだわらない。いずれ
にせよ、輝度データではなく、R、G、Bデータを用を
用いて白色光を抽出することにより、逆光か否かの判定
をより高精細に行うことができればよい。
【0091】このように、自然画像の画像データの全面
積または画素数に対して、所定の閾値以上のR、G、B
値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が所定の閾値
以内である面積または画素数を、第1カウント値として
カウントすると、逆光か否かの判定をより一層高精度に
行うことができ、より一層高精細な露出制御を行うこと
ができる。
積または画素数に対して、所定の閾値以上のR、G、B
値以上であり、かつ、各色間の最大差分値が所定の閾値
以内である面積または画素数を、第1カウント値として
カウントすると、逆光か否かの判定をより一層高精度に
行うことができ、より一層高精細な露出制御を行うこと
ができる。
【0092】図9は、本発明の自動露出制御装置、自動
露出制御方法及び記録媒体の第3の実施の形態を適用し
た自動露出制御方法を示す制御手順を示すフローチャー
トであり、本実施の形態は、請求項6に対応するもので
ある。
露出制御方法及び記録媒体の第3の実施の形態を適用し
た自動露出制御方法を示す制御手順を示すフローチャー
トであり、本実施の形態は、請求項6に対応するもので
ある。
【0093】本実施の形態の自動露出制御方法は、図9
に示すように、撮像された画像信号が入力されると(ス
テップS301)、当該画像信号が逆光であるか否かを
判定する逆光シーン判定手順処理を行い(ステップS3
02)、逆光であると判定されると、逆光タイプが、例
えば、「真逆光」か「ハレーション」かを逆光タイプ判
別する逆光タイプ判別手順処理を行う(ステップS30
3)。
に示すように、撮像された画像信号が入力されると(ス
テップS301)、当該画像信号が逆光であるか否かを
判定する逆光シーン判定手順処理を行い(ステップS3
02)、逆光であると判定されると、逆光タイプが、例
えば、「真逆光」か「ハレーション」かを逆光タイプ判
別する逆光タイプ判別手順処理を行う(ステップS30
3)。
【0094】逆光タイプを判別すると、当該逆光タイプ
判別結果に応じて、測光方式を、例えば、ポイント測光
方式と中央重点測光方式とに切り換える測光方式変更手
順処理を行う(ステップS304)。例えば、測光方式
変更手順では、逆光タイプが真逆光の場合は、被写体は
画面中央の重要部分にあると考えられるため、測光方式
をポイント測光に切り換え、逆光タイプがハレーション
の場合は、中央重点測光に切り換える。
判別結果に応じて、測光方式を、例えば、ポイント測光
方式と中央重点測光方式とに切り換える測光方式変更手
順処理を行う(ステップS304)。例えば、測光方式
変更手順では、逆光タイプが真逆光の場合は、被写体は
画面中央の重要部分にあると考えられるため、測光方式
をポイント測光に切り換え、逆光タイプがハレーション
の場合は、中央重点測光に切り換える。
【0095】そして、絞りやシャッタスピードを調節す
る光量制御手順を行って(ステップS305)、適性露
出に調整して処理を終了する(ステップS306)。
る光量制御手順を行って(ステップS305)、適性露
出に調整して処理を終了する(ステップS306)。
【0096】このように、本実施の形態は、撮像されて
入力される自然画像の画像データが逆光状態であるか否
かを判定する逆光判定手順と、前記逆光判定手順で逆光
であると判定した画像データに対して、真逆光、ハレー
ション等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別手順
と、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式
を変更する測光方式変更手順と、を行っている。
入力される自然画像の画像データが逆光状態であるか否
かを判定する逆光判定手順と、前記逆光判定手順で逆光
であると判定した画像データに対して、真逆光、ハレー
ション等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別手順
と、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方式
を変更する測光方式変更手順と、を行っている。
【0097】したがって、光量検出のための各枠位置と
被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを判断す
ることができるとともに、逆光画像の場合は真逆光かハ
レーション状態かを正確に判別することができ、高精細
な露出制御を行うことができる。
被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か否かを判断す
ることができるとともに、逆光画像の場合は真逆光かハ
レーション状態かを正確に判別することができ、高精細
な露出制御を行うことができる。
【0098】図10は、本発明の自動露出制御装置、自
動露出制御方法及び記録媒体の第4の実施の形態を適用
した記録媒体を用いたデジタルカメラの自動露出制御処
理を示すフローチャートである。
動露出制御方法及び記録媒体の第4の実施の形態を適用
した記録媒体を用いたデジタルカメラの自動露出制御処
理を示すフローチャートである。
【0099】本実施の形態のデジタルカメラは、CD−
ROM(Compact Disc Read Only Memory )、フロッピ
ー(登録商標)ディスク、あるいは、メモリカード等の
記録媒体に記録された自動露出制御処理プログラム及び
必要なデータをデジタルカメラに読み取らせて、デジタ
ルカメラのメモリに書き込むことにより、当該自動露出
制御処理プログラムに基づいて当該デジタルカメラの自
動露出制御を行うものである。
ROM(Compact Disc Read Only Memory )、フロッピ
ー(登録商標)ディスク、あるいは、メモリカード等の
記録媒体に記録された自動露出制御処理プログラム及び
必要なデータをデジタルカメラに読み取らせて、デジタ
ルカメラのメモリに書き込むことにより、当該自動露出
制御処理プログラムに基づいて当該デジタルカメラの自
動露出制御を行うものである。
【0100】この場合、記録媒体に記録されている自動
露出制御処理プログラム及びデータを読み取らせるデジ
タルカメラとしては、例えば、上記第1の実施の形態の
デジタルカメラ1を用いることができ、例えば、第1の
実施の形態のデジタルカメラ1の露出制御部12内のメ
モリに記録媒体の自動露出制御処理プログラム及びデー
タを書き込むことで、自動露出制御処理を行わせること
ができる。
露出制御処理プログラム及びデータを読み取らせるデジ
タルカメラとしては、例えば、上記第1の実施の形態の
デジタルカメラ1を用いることができ、例えば、第1の
実施の形態のデジタルカメラ1の露出制御部12内のメ
モリに記録媒体の自動露出制御処理プログラム及びデー
タを書き込むことで、自動露出制御処理を行わせること
ができる。
【0101】すなわち、デジタルカメラ1の露出制御部
12に記録媒体の自動露出制御処理プログラム及びデー
タを書き込むと、デジタルカメラ1を使用して、自動露
出制御処理を行える状態となり、この状態で、図10に
示すように、撮像された画像信号が入力されると(ステ
ップS401)、当該画像信号が逆光であるか否かを判
定する逆光シーン判定ステップ処理を行い(ステップS
402)、逆光であると判定されると、逆光タイプが、
例えば、「真逆光」か「ハレーション」かを逆光タイプ
判別する逆光タイプ判別ステップ処理を行う(ステップ
S403)。
12に記録媒体の自動露出制御処理プログラム及びデー
タを書き込むと、デジタルカメラ1を使用して、自動露
出制御処理を行える状態となり、この状態で、図10に
示すように、撮像された画像信号が入力されると(ステ
ップS401)、当該画像信号が逆光であるか否かを判
定する逆光シーン判定ステップ処理を行い(ステップS
402)、逆光であると判定されると、逆光タイプが、
例えば、「真逆光」か「ハレーション」かを逆光タイプ
判別する逆光タイプ判別ステップ処理を行う(ステップ
S403)。
【0102】逆光タイプを判別すると、当該逆光タイプ
判別結果に応じて、測光方式を、例えば、ポイント測光
方式と中央重点測光方式とに切り換える測光方式変更ス
テップ処理を行う(ステップS404)。例えば、測光
方式変更手順では、逆光タイプが真逆光の場合は、被写
体は画面中央の重要部分にあると考えられるため、測光
方式をポイント測光に切り換え、逆光タイプがハレーシ
ョンの場合は、中央重点測光に切り換える。
判別結果に応じて、測光方式を、例えば、ポイント測光
方式と中央重点測光方式とに切り換える測光方式変更ス
テップ処理を行う(ステップS404)。例えば、測光
方式変更手順では、逆光タイプが真逆光の場合は、被写
体は画面中央の重要部分にあると考えられるため、測光
方式をポイント測光に切り換え、逆光タイプがハレーシ
ョンの場合は、中央重点測光に切り換える。
【0103】そして、絞りやシャッタスピードを調節す
る光量制御ステップ処理を行って(ステップS40
5)、適性露出に調整して処理を終了する(ステップS
406)。
る光量制御ステップ処理を行って(ステップS40
5)、適性露出に調整して処理を終了する(ステップS
406)。
【0104】このように、本実施の形態は、撮像された
自然画像の画像データを入力する画像データ入力ステッ
プと、自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを
判定する逆光判定ステップと、逆光判定ステップで逆光
であると判定した画像データに対して、真逆光、ハレー
ション等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別ステッ
プと、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方
式を変更する測光方式変更ステップと、を含む自動露出
制御プログラムをコンピュータ等を備えたカメラ等の自
動露光制御の必要な機器等のメモリに書込可能な記録媒
体に記録している。
自然画像の画像データを入力する画像データ入力ステッ
プと、自然画像の画像データが逆光状態であるか否かを
判定する逆光判定ステップと、逆光判定ステップで逆光
であると判定した画像データに対して、真逆光、ハレー
ション等の逆光タイプを判別する逆光タイプ判別ステッ
プと、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づいて測光方
式を変更する測光方式変更ステップと、を含む自動露出
制御プログラムをコンピュータ等を備えたカメラ等の自
動露光制御の必要な機器等のメモリに書込可能な記録媒
体に記録している。
【0105】したがって、デジタルカメラ1等の機器を
用いて、光量検出のための各枠位置と被写体位置とにと
らわれずに、逆光状態か否かを判断することができると
ともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態か
を正確に判別することができ、高精細な露出制御を行う
ことができる。
用いて、光量検出のための各枠位置と被写体位置とにと
らわれずに、逆光状態か否かを判断することができると
ともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態か
を正確に判別することができ、高精細な露出制御を行う
ことができる。
【0106】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0107】例えば、上記各実施の形態においては、説
明の便宜上、デジタルカメラに適用した場合について説
明したが、逆光画像を判定する必要性のある装置、カメ
ラ、スキャナ、複写装置等にも同様に適用することがで
きる。
明の便宜上、デジタルカメラに適用した場合について説
明したが、逆光画像を判定する必要性のある装置、カメ
ラ、スキャナ、複写装置等にも同様に適用することがで
きる。
【0108】
【発明の効果】請求項1記載の発明の自動露出制御装置
によれば、撮像されて入力される自然画像の画像データ
が逆光状態であるか否かを判定し、逆光であると判定し
たときには、画像データに対して、真逆光、ハレーショ
ン等の逆光タイプを判別して、当該逆光タイプの判別結
果に基づいて測光方式を変更するので、光量検出のため
の各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か
否かを判断することができるとともに、逆光画像の場合
は真逆光かハレーション状態かを正確に判別することが
でき、高精細な露出制御を行うことができる。
によれば、撮像されて入力される自然画像の画像データ
が逆光状態であるか否かを判定し、逆光であると判定し
たときには、画像データに対して、真逆光、ハレーショ
ン等の逆光タイプを判別して、当該逆光タイプの判別結
果に基づいて測光方式を変更するので、光量検出のため
の各枠位置と被写体位置とにとらわれずに、逆光状態か
否かを判断することができるとともに、逆光画像の場合
は真逆光かハレーション状態かを正確に判別することが
でき、高精細な露出制御を行うことができる。
【0109】請求項2記載の発明の自動露出制御装置に
よれば、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグ
ラムの二極化度合いを用いて逆光タイプを判別するの
で、適切に逆光タイプを判別することができ、高精細な
露出制御を行うことができる。
よれば、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグ
ラムの二極化度合いを用いて逆光タイプを判別するの
で、適切に逆光タイプを判別することができ、高精細な
露出制御を行うことができる。
【0110】請求項3記載の発明の自動露出制御装置に
よれば、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグ
ラムの頻度値と勾配値に基づいて当該ヒストグラムの二
極化度合いを判定し、当該ヒストグラムの二極化度合い
の判定結果に基づいて逆光タイプを判別するので、より
一層適切に逆光タイプを判別することができ、より一層
高精細な露出制御を行うことができる。
よれば、自然画像の画像データの明るさを表すヒストグ
ラムの頻度値と勾配値に基づいて当該ヒストグラムの二
極化度合いを判定し、当該ヒストグラムの二極化度合い
の判定結果に基づいて逆光タイプを判別するので、より
一層適切に逆光タイプを判別することができ、より一層
高精細な露出制御を行うことができる。
【0111】請求項4記載の発明の自動露出制御装置に
よれば、逆光判定において、自然画像の画像データの全
面積または画素数に対して、所定の閾値以上の明るさを
有する面積または画素数を第1カウント値としてカウン
トし、第1カウント値に対して自然画像の縁近傍の特定
領域に属する面積または画素数を第2カウント値として
カウントして、第1カウント値が所定の閾値以上であ
り、かつ、第2カウント値が所定の閾値以上である場合
に、逆光であると判定するので、逆光か否かの判定をよ
り一層高精度に行うことができ、より一層高精細な露出
制御を行うことができる。
よれば、逆光判定において、自然画像の画像データの全
面積または画素数に対して、所定の閾値以上の明るさを
有する面積または画素数を第1カウント値としてカウン
トし、第1カウント値に対して自然画像の縁近傍の特定
領域に属する面積または画素数を第2カウント値として
カウントして、第1カウント値が所定の閾値以上であ
り、かつ、第2カウント値が所定の閾値以上である場合
に、逆光であると判定するので、逆光か否かの判定をよ
り一層高精度に行うことができ、より一層高精細な露出
制御を行うことができる。
【0112】請求項5記載の発明の自動露出制御装置に
よれば、自然画像の画像データの全面積または画素数に
対して、所定の閾値以上のR、G、B値以上であり、か
つ、各色間の最大差分値が所定の閾値以内である面積ま
たは画素数を、第1カウント値としてカウントするの
で、逆光か否かの判定をより一層高精度に行うことがで
き、より一層高精細な露出制御を行うことができる。
よれば、自然画像の画像データの全面積または画素数に
対して、所定の閾値以上のR、G、B値以上であり、か
つ、各色間の最大差分値が所定の閾値以内である面積ま
たは画素数を、第1カウント値としてカウントするの
で、逆光か否かの判定をより一層高精度に行うことがで
き、より一層高精細な露出制御を行うことができる。
【0113】請求項6記載の発明の自動露出制御方法に
よれば、撮像されて入力される自然画像の画像データが
逆光状態であるか否かを判定する逆光判定手順と、前記
逆光判定手順で逆光であると判定した画像データに対し
て、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆
光タイプ判別手順と、逆光タイプ判別手段の判別結果に
基づいて測光方式を変更する測光方式変更手順と、を行
うので、光量検出のための各枠位置と被写体位置とにと
らわれずに、逆光状態か否かを判断することができると
ともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態か
を正確に判別することができ、高精細な露出制御を行う
ことができる。
よれば、撮像されて入力される自然画像の画像データが
逆光状態であるか否かを判定する逆光判定手順と、前記
逆光判定手順で逆光であると判定した画像データに対し
て、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆
光タイプ判別手順と、逆光タイプ判別手段の判別結果に
基づいて測光方式を変更する測光方式変更手順と、を行
うので、光量検出のための各枠位置と被写体位置とにと
らわれずに、逆光状態か否かを判断することができると
ともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態か
を正確に判別することができ、高精細な露出制御を行う
ことができる。
【0114】請求項7記載の発明の記録媒体によれば、
撮像された自然画像の画像データを入力する画像データ
入力ステップと、自然画像の画像データが逆光状態であ
るか否かを判定する逆光判定ステップと、逆光判定ステ
ップで逆光であると判定した画像データに対して、真逆
光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆光タイプ
判別ステップと、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づ
いて測光方式を変更する測光方式変更ステップと、を含
む自動露出制御プログラムをコンピュータ等を備えたカ
メラ等の自動露光制御の必要な機器等のメモリに書込可
能な記録媒体に記録しているので、当該カメラ等の機器
を用いて、光量検出のための各枠位置と被写体位置とに
とらわれずに、逆光状態か否かを判断することができる
とともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態
かを正確に判別することができ、高精細な露出制御を行
うことができる。
撮像された自然画像の画像データを入力する画像データ
入力ステップと、自然画像の画像データが逆光状態であ
るか否かを判定する逆光判定ステップと、逆光判定ステ
ップで逆光であると判定した画像データに対して、真逆
光、ハレーション等の逆光タイプを判別する逆光タイプ
判別ステップと、逆光タイプ判別手段の判別結果に基づ
いて測光方式を変更する測光方式変更ステップと、を含
む自動露出制御プログラムをコンピュータ等を備えたカ
メラ等の自動露光制御の必要な機器等のメモリに書込可
能な記録媒体に記録しているので、当該カメラ等の機器
を用いて、光量検出のための各枠位置と被写体位置とに
とらわれずに、逆光状態か否かを判断することができる
とともに、逆光画像の場合は真逆光かハレーション状態
かを正確に判別することができ、高精細な露出制御を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動露出制御装置、自動露出制御方法
及び記録媒体の第1の実施の形態を適用したデジタルカ
メラの概略ブロック構成図。
及び記録媒体の第1の実施の形態を適用したデジタルカ
メラの概略ブロック構成図。
【図2】図1のデジタルカメラによる自動露出制御処理
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図3】真逆光の場合の輝度レベルと頻度の関係を示す
図。
図。
【図4】ハレーションの場合の輝度レベルと頻度の関係
を示す図。
を示す図。
【図5】真逆光を輝度ヒストグラムの二極化度を頻度と
勾配で判定する場合の輝度レベルと頻度の関係を示す
図。
勾配で判定する場合の輝度レベルと頻度の関係を示す
図。
【図6】ハレーションを輝度ヒストグラムの二極化度を
頻度と勾配で判定する場合の輝度レベルと頻度の関係を
示す図。
頻度と勾配で判定する場合の輝度レベルと頻度の関係を
示す図。
【図7】本発明の自動露出制御装置、自動露出制御方法
及び記録媒体の第2の実施の形態を適用したデジタルカ
メラによる自動露出制御処理での逆光判定処理を示すフ
ローチャート。
及び記録媒体の第2の実施の形態を適用したデジタルカ
メラによる自動露出制御処理での逆光判定処理を示すフ
ローチャート。
【図8】図7の逆光判定処理で用いる特定領域を示す
図。
図。
【図9】本発明の自動露出制御装置、自動露出制御方法
及び記録媒体の第3の実施の形態を適用した自動露出制
御方法の自動露出制御処理を示すフローチャート。
及び記録媒体の第3の実施の形態を適用した自動露出制
御方法の自動露出制御処理を示すフローチャート。
【図10】本発明の自動露出制御装置、自動露出制御方
法及び記録媒体の第4の実施の形態を適用した記録媒体
に記録された自動露出制御処理プログラム及びデータに
よる自動露出制御処理を示すフローチャート。
法及び記録媒体の第4の実施の形態を適用した記録媒体
に記録された自動露出制御処理プログラム及びデータに
よる自動露出制御処理を示すフローチャート。
【図11】真逆光の場合の平均測光方式による測光ポイ
ントの説明図。
ントの説明図。
【図12】真逆光の場合のポイント測光よりも測光エリ
アを広げた場合の測光ポイントの説明図。
アを広げた場合の測光ポイントの説明図。
1 デジタルカメラ 2 撮像光学系 3 絞り 4 撮像素子 5 光電変換部 6 A/D変換部 7 色補間部 8 画像処理部 9 画像圧縮部 10 記憶部 11 表示部 12 露出制御部
Claims (7)
- 【請求項1】撮像されて入力される自然画像の画像デー
タが逆光状態であるか否かを判定する逆光判定手段と、
前記逆光判定手段が逆光であると判定した画像データに
対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別す
る逆光タイプ判別手段と、逆光タイプ判別手段の判別結
果に基づいて測光方式を変更する測光方式変更手段、と
を有することを特徴とする自動露出制御装置。 - 【請求項2】前記逆光タイプ判別手段は、前記自然画像
の画像データの明るさを表すヒストグラムの二極化度合
いを用いて前記逆光タイプを判別することを特徴とする
請求項1記載の自動露出制御装置。 - 【請求項3】前記逆光タイプ判別手段は、前記自然画像
の画像データの明るさを表すヒストグラムの頻度値と勾
配値に基づいて当該ヒストグラムの二極化度合いを判定
し、当該ヒストグラムの二極化度合いの判定結果に基づ
いて前記逆光タイプを判別することを特徴とする請求項
1または請求項2記載の自動露出制御装置。 - 【請求項4】前記逆光判定手段は、前記自然画像の画像
データの全面積または画素数に対して、所定の閾値以上
の明るさを有する面積または画素数をカウントして第1
カウント値を出力する第1カウント手段と、前記第1カ
ウント値に対して前記自然画像の縁近傍の特定領域に属
する面積または画素数をカウントして第2カウント値を
出力する第2カウント手段と、を備え、前記第1カウン
ト値が所定の閾値以上であり、かつ、前記第2カウント
値が所定の閾値以上である場合に、逆光であると判定す
ることを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求
項3のいずれかに記載の自動露出制御装置。 - 【請求項5】前記第1カウント手段は、前記自然画像の
画像データの全面積または画素数に対して、所定の閾値
以上のR、G、B値以上であり、かつ、各色間の最大差
分値が所定の閾値以内である面積または画素数をカウン
トして前記第1カウント値として出力することを特徴と
する請求項4記載の自動露出制御装置。 - 【請求項6】撮像されて入力される自然画像の画像デー
タが逆光状態であるか否かを判定する逆光判定手順と、
前記逆光判定手順で逆光であると判定した画像データに
対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイプを判別す
る逆光タイプ判別手順と、逆光タイプ判別手段の判別結
果に基づいて測光方式を変更する測光方式変更手順と、
を行うことを特徴とする自動露出制御方法。 - 【請求項7】撮像された自然画像の画像データを入力す
る画像データ入力ステップと、前記自然画像の画像デー
タが逆光状態であるか否かを判定する逆光判定ステップ
と、前記逆光判定ステップで逆光であると判定した画像
データに対して、真逆光、ハレーション等の逆光タイプ
を判別する逆光タイプ判別ステップと、逆光タイプ判別
手段の判別結果に基づいて測光方式を変更する測光方式
変更ステップと、を含む自動露出制御プログラムを記録
することを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000400300A JP2002204388A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 自動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000400300A JP2002204388A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 自動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002204388A true JP2002204388A (ja) | 2002-07-19 |
Family
ID=18864920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000400300A Pending JP2002204388A (ja) | 2000-12-28 | 2000-12-28 | 自動露出制御装置、自動露出制御方法及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002204388A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005031844A (ja) * | 2003-07-09 | 2005-02-03 | Nippon Conlux Co Ltd | 硬貨識別装置および方法 |
WO2005081516A1 (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-01 | Omron Co., Ltd. | 画像データ変換装置及びカメラ装置 |
US7570840B2 (en) | 2003-05-16 | 2009-08-04 | Seiko Epson Corporation | Determination of portrait against back light |
KR101289802B1 (ko) | 2008-11-05 | 2013-07-26 | 삼성테크윈 주식회사 | 자동 포커싱이 수행되는 디지털 영상 처리 장치 |
JP2015211296A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | カシオ計算機株式会社 | 撮像装置、撮像方法及びプログラム |
-
2000
- 2000-12-28 JP JP2000400300A patent/JP2002204388A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7570840B2 (en) | 2003-05-16 | 2009-08-04 | Seiko Epson Corporation | Determination of portrait against back light |
US7929763B2 (en) | 2003-05-16 | 2011-04-19 | Seiko Epson Corporation | Determination of portrait against back light |
JP2005031844A (ja) * | 2003-07-09 | 2005-02-03 | Nippon Conlux Co Ltd | 硬貨識別装置および方法 |
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KR101289802B1 (ko) | 2008-11-05 | 2013-07-26 | 삼성테크윈 주식회사 | 자동 포커싱이 수행되는 디지털 영상 처리 장치 |
JP2015211296A (ja) * | 2014-04-25 | 2015-11-24 | カシオ計算機株式会社 | 撮像装置、撮像方法及びプログラム |
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