JP2002286410A - 干渉計装置 - Google Patents
干渉計装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検体の表面形状測定を行う斜入射干渉計と
被検体の透過波面測定を行う透過型干渉計とが一体化さ
れ、透過型干渉計が斜入射干渉計に対し所定量だけ傾く
ように設定され、両測定を同時に行い得る、斜入射測定
に低可干渉性光源を用い平行平面透光体を被検体とする
に好適な、干渉計装置を得る。 【構成】 斜入射干渉計ではマルチモードレーザ光が光
束分割手段3で分割され、参照光21は参照面17aで反射さ
れ測定光22は被検面1aで反射されて、光束合成手段4に
おいて両光21、22が合成される。この合成光による干渉
縞像から被検面1aの形状を測定する。透過型干渉計では
シングルモードレーザ光が基準板2に入射し、基準面2a
で反射された参照光と、この面と基準反射面37aとを往
復した測定光とが、この面で合成される。この合成光に
よる干渉縞像から被検体1の透過波面を測定する。被検
面1aは参照面17aに対し略平行に配され、基準面2aおよ
び基準反射面37aに対し所定量だけ傾いている。
被検体の透過波面測定を行う透過型干渉計とが一体化さ
れ、透過型干渉計が斜入射干渉計に対し所定量だけ傾く
ように設定され、両測定を同時に行い得る、斜入射測定
に低可干渉性光源を用い平行平面透光体を被検体とする
に好適な、干渉計装置を得る。 【構成】 斜入射干渉計ではマルチモードレーザ光が光
束分割手段3で分割され、参照光21は参照面17aで反射さ
れ測定光22は被検面1aで反射されて、光束合成手段4に
おいて両光21、22が合成される。この合成光による干渉
縞像から被検面1aの形状を測定する。透過型干渉計では
シングルモードレーザ光が基準板2に入射し、基準面2a
で反射された参照光と、この面と基準反射面37aとを往
復した測定光とが、この面で合成される。この合成光に
よる干渉縞像から被検体1の透過波面を測定する。被検
面1aは参照面17aに対し略平行に配され、基準面2aおよ
び基準反射面37aに対し所定量だけ傾いている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、参照光と測定光と
の光干渉により生じる干渉縞を用いて測定を行う干渉計
装置に関し、詳しくは、比較的大きい凹凸が形成されて
いる被検面の表面形状を測定する斜入射干渉計と、透明
な被検体の厚みムラや屈折率分布等を測定する透過型干
渉計とが一体化された干渉計装置に関するものである。
の光干渉により生じる干渉縞を用いて測定を行う干渉計
装置に関し、詳しくは、比較的大きい凹凸が形成されて
いる被検面の表面形状を測定する斜入射干渉計と、透明
な被検体の厚みムラや屈折率分布等を測定する透過型干
渉計とが一体化された干渉計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄くて、ある程度の平行度を
有するもののたわみの大きい、例えば平行平面ガラスを
被検体とする干渉縞測定として、その表面の凹凸形状を
測定するための斜入射干渉計による表面形状測定と、そ
の厚みムラ等を測定するための透過型干渉計による透過
波面測定とが行われている。
有するもののたわみの大きい、例えば平行平面ガラスを
被検体とする干渉縞測定として、その表面の凹凸形状を
測定するための斜入射干渉計による表面形状測定と、そ
の厚みムラ等を測定するための透過型干渉計による透過
波面測定とが行われている。
【0003】斜入射干渉計は、測定光を被検面に対して
斜めに入射し、測定感度を低下させることによってある
程度凹凸の大きい被検面の表面形状測定を可能としたも
のである。このような斜入射干渉計としては種々のタイ
プのものが知られており、図3に示すものはその一例と
して、特公平6−17787号公報に開示された装置であ
る。
斜めに入射し、測定感度を低下させることによってある
程度凹凸の大きい被検面の表面形状測定を可能としたも
のである。このような斜入射干渉計としては種々のタイ
プのものが知られており、図3に示すものはその一例と
して、特公平6−17787号公報に開示された装置であ
る。
【0004】この斜入射干渉計装置は、図3に示すよう
に、ハーフミラー53、54およびミラー58がそれぞ
れ被検面56aに対してほぼ垂直に配設され、ミラー5
7が投写光60のハーフミラー53による反射光(参照
光)61の光路に直交して配設された装置である。この
装置において、コリメータレンズ55により平行光束と
された光源50からの投写光60は、ハーフミラー53
により、このハーフミラー53を透過して被検面56a
に斜入射される測定光62と、このハーフミラー53で
反射されミラー57に向かう参照光61とに分離され
る。そして、測定光62は被検面56aで反射されたの
ちミラー58により反射されハーフミラー54に向か
い、他方、参照板として機能するミラー57で反射され
た参照光61のうち一部の光はハーフミラー53を透過
しハーフミラー54へ向かう。ハーフミラー54はその
ハーフミラー面において、ミラー58により反射された
測定光62とミラー57で反射されハーフミラー53を
透過した参照光61とを合成する。
に、ハーフミラー53、54およびミラー58がそれぞ
れ被検面56aに対してほぼ垂直に配設され、ミラー5
7が投写光60のハーフミラー53による反射光(参照
光)61の光路に直交して配設された装置である。この
装置において、コリメータレンズ55により平行光束と
された光源50からの投写光60は、ハーフミラー53
により、このハーフミラー53を透過して被検面56a
に斜入射される測定光62と、このハーフミラー53で
反射されミラー57に向かう参照光61とに分離され
る。そして、測定光62は被検面56aで反射されたの
ちミラー58により反射されハーフミラー54に向か
い、他方、参照板として機能するミラー57で反射され
た参照光61のうち一部の光はハーフミラー53を透過
しハーフミラー54へ向かう。ハーフミラー54はその
ハーフミラー面において、ミラー58により反射された
測定光62とミラー57で反射されハーフミラー53を
透過した参照光61とを合成する。
【0005】この装置において、光源50が可干渉距離
の短い低可干渉性の光源であった場合にも、コリメータ
レンズ55から射出されハーフミラー53で分割されて
以降ミラー57を経てハーフミラー54に至る参照光6
1の光路長と、コリメータレンズ55から射出されハー
フミラー53で分割されて以降、被検面56aおよびミ
ラー58を経てハーフミラー54に至る測定光62の光
路長とが互いに等しくなるよう設定することにより、ハ
ーフミラー54において合成された参照光61と測定光
62とは互いに干渉を生じる。なお、図示されるよう
に、ハーフミラー53から被検面56aを経てハーフミ
ラー54に至る測定光62の光路中に、ハーフミラーの
存在による分散の影響を補償する補償板52を挿入する
ことが望ましい。この光干渉により形成された干渉縞を
スクリーン51に投映することにより、観察者は被検面
56aの形状を測定するようになっている。
の短い低可干渉性の光源であった場合にも、コリメータ
レンズ55から射出されハーフミラー53で分割されて
以降ミラー57を経てハーフミラー54に至る参照光6
1の光路長と、コリメータレンズ55から射出されハー
フミラー53で分割されて以降、被検面56aおよびミ
ラー58を経てハーフミラー54に至る測定光62の光
路長とが互いに等しくなるよう設定することにより、ハ
ーフミラー54において合成された参照光61と測定光
62とは互いに干渉を生じる。なお、図示されるよう
に、ハーフミラー53から被検面56aを経てハーフミ
ラー54に至る測定光62の光路中に、ハーフミラーの
存在による分散の影響を補償する補償板52を挿入する
ことが望ましい。この光干渉により形成された干渉縞を
スクリーン51に投映することにより、観察者は被検面
56aの形状を測定するようになっている。
【0006】また、透過型干渉計に関しても種々のタイ
プのものが知られており、図4はその一例として、フィ
ゾー型干渉計の概略構成を示すものである。すなわち、
レーザ光源よりなる光源70から出力されたレーザ光は
対物レンズ71とピンホール板72を透過し発散光束と
され、ハーフプリズム79に入射する。ハーフプリズム
79では光の一部が直角方向に反射され、コリメータレ
ンズ75によって平行光束とされて基準板76に入射す
る。基準板76に入射したレーザ光は、その一部が被検
体73方向に透過されるが、その余の部分は基準板76
の被検体側の表面である基準面76aによって反射され
て参照光とされる。
プのものが知られており、図4はその一例として、フィ
ゾー型干渉計の概略構成を示すものである。すなわち、
レーザ光源よりなる光源70から出力されたレーザ光は
対物レンズ71とピンホール板72を透過し発散光束と
され、ハーフプリズム79に入射する。ハーフプリズム
79では光の一部が直角方向に反射され、コリメータレ
ンズ75によって平行光束とされて基準板76に入射す
る。基準板76に入射したレーザ光は、その一部が被検
体73方向に透過されるが、その余の部分は基準板76
の被検体側の表面である基準面76aによって反射され
て参照光とされる。
【0007】基準板76を被検体73方向に透過したレ
ーザ光は平板状の被検体73を透過し、基準反射面77
aにより反射され、再び被検体73を透過し、物体光と
して基準面76aに戻され、この基準面76aを透過す
る。基準面76aと基準反射面77aは共に高精度の平
面性を有しており、互いに平行とされている。なお、被
検体73の表裏両面は基準面76aおよび基準反射面7
7aと大略平行に配されている。
ーザ光は平板状の被検体73を透過し、基準反射面77
aにより反射され、再び被検体73を透過し、物体光と
して基準面76aに戻され、この基準面76aを透過す
る。基準面76aと基準反射面77aは共に高精度の平
面性を有しており、互いに平行とされている。なお、被
検体73の表裏両面は基準面76aおよび基準反射面7
7aと大略平行に配されている。
【0008】このようにして基準面76aにおいて、こ
の面で反射された参照光の波面とこの面に戻された物体
光の波面により光干渉が生じる。このレーザ光の戻り光
はコリメータレンズ75を介してハーフプリズム79に
照射される。ハーフプリズム79では、該戻り光の一部
を透過して観察光学系方向に射出し、図示されない干渉
縞投映面に干渉縞像が投映されることになる。この光干
渉により得られた干渉縞像は、被検体73の厚みムラ
や、被検体73の材質によってはその内部の応力歪みに
応じて生じたものであり、このデータを計測することに
より被検体73の透過波面測定を行うことができる。
の面で反射された参照光の波面とこの面に戻された物体
光の波面により光干渉が生じる。このレーザ光の戻り光
はコリメータレンズ75を介してハーフプリズム79に
照射される。ハーフプリズム79では、該戻り光の一部
を透過して観察光学系方向に射出し、図示されない干渉
縞投映面に干渉縞像が投映されることになる。この光干
渉により得られた干渉縞像は、被検体73の厚みムラ
や、被検体73の材質によってはその内部の応力歪みに
応じて生じたものであり、このデータを計測することに
より被検体73の透過波面測定を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の斜入射干渉計や透過型干渉計は一般に大型で、また高
額であり、表面形状測定と透過波面測定のために別々の
装置を設置するよりも、省スペース化、低コスト化を図
るために1台で両方の測定を行い得る装置が要望されて
いる。これら2つの測定は容易に切換えられることが好
ましく、さらには、被検体を一旦所定位置に調整すれば
これら2つの測定を同時に行うことのできる装置である
ことが望ましい。
の斜入射干渉計や透過型干渉計は一般に大型で、また高
額であり、表面形状測定と透過波面測定のために別々の
装置を設置するよりも、省スペース化、低コスト化を図
るために1台で両方の測定を行い得る装置が要望されて
いる。これら2つの測定は容易に切換えられることが好
ましく、さらには、被検体を一旦所定位置に調整すれば
これら2つの測定を同時に行うことのできる装置である
ことが望ましい。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであって、被検体の表面形状測定と透過波面測定と
を行い得る装置であり、かつこれら2つの測定を同時に
行い得る干渉計装置を提供することを目的とするもので
ある。
ものであって、被検体の表面形状測定と透過波面測定と
を行い得る装置であり、かつこれら2つの測定を同時に
行い得る干渉計装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の干渉計装置は、
斜入射測定用光源からの出射光を斜入射測定用コリメー
タレンズで平行光となし、この平行光の一部よりなり被
検体の被検面に対して斜め入射される斜入射測定光と、
該平行光の一部よりなり参照面で反射された斜入射測定
用参照光とを合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞
を斜入射測定用干渉縞観察手段に形成させるように構成
された斜入射干渉計と、透過型測定用光源からの可干渉
性の出射光を透過型測定用コリメータレンズで平行光と
なし、前記被検体が挿入される、基準板と基準反射板と
の間で往復せしめ、前記被検体を透過して前記基準反射
板の反射面で反射され前記基準板の基準面に戻された透
過型測定光と、前記基準面から反射された透過型測定用
参照光とを合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞を
透過型測定用干渉縞観察手段に形成させるように構成さ
れた透過型干渉計とが一体化された干渉計装置であっ
て、前記被検面の法線と前記透過型測定光束の軸とが互
いに非平行となるように構成されたことを特徴とするも
のである。
斜入射測定用光源からの出射光を斜入射測定用コリメー
タレンズで平行光となし、この平行光の一部よりなり被
検体の被検面に対して斜め入射される斜入射測定光と、
該平行光の一部よりなり参照面で反射された斜入射測定
用参照光とを合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞
を斜入射測定用干渉縞観察手段に形成させるように構成
された斜入射干渉計と、透過型測定用光源からの可干渉
性の出射光を透過型測定用コリメータレンズで平行光と
なし、前記被検体が挿入される、基準板と基準反射板と
の間で往復せしめ、前記被検体を透過して前記基準反射
板の反射面で反射され前記基準板の基準面に戻された透
過型測定光と、前記基準面から反射された透過型測定用
参照光とを合成し互いに干渉させ、生成された干渉縞を
透過型測定用干渉縞観察手段に形成させるように構成さ
れた透過型干渉計とが一体化された干渉計装置であっ
て、前記被検面の法線と前記透過型測定光束の軸とが互
いに非平行となるように構成されたことを特徴とするも
のである。
【0012】前記斜入射干渉計において、前記斜入射測
定光および前記斜入射測定用参照光はハーフミラーより
なる光束分割手段により該両光に分割され、ハーフミラ
ーよりなる光束合成手段により該両光が合成されるよう
に構成されていてもよい。
定光および前記斜入射測定用参照光はハーフミラーより
なる光束分割手段により該両光に分割され、ハーフミラ
ーよりなる光束合成手段により該両光が合成されるよう
に構成されていてもよい。
【0013】また、前記斜入射干渉計において、前記斜
入射測定用光源として可干渉距離の短い低可干渉性の光
源を用い、前記斜入射測定用参照光と前記斜入射測定光
の、該両光が前記コリメータレンズから出射されて以
降、前記光束分割手段における分割を経て該光束合成手
段において合成されるまでの光路長差が、該斜入射測定
用参照光と該斜入射測定光とが互いに干渉を生じる範囲
内に設定されていることが好ましい。
入射測定用光源として可干渉距離の短い低可干渉性の光
源を用い、前記斜入射測定用参照光と前記斜入射測定光
の、該両光が前記コリメータレンズから出射されて以
降、前記光束分割手段における分割を経て該光束合成手
段において合成されるまでの光路長差が、該斜入射測定
用参照光と該斜入射測定光とが互いに干渉を生じる範囲
内に設定されていることが好ましい。
【0014】また、前記被検体が配置されない状態で前
記基準反射板の前記反射面を被検面位置に配置する手段
と、このとき得られた前記反射面における参照干渉縞情
報を補正情報として記録される記録手段と、前記被検体
および前記基準反射板が正規の測定位置に配置された状
態で得られた該被検体の干渉縞情報から前記記録手段に
記録された前記参照干渉縞情報を差引する演算手段とを
備えていることがより好ましい。
記基準反射板の前記反射面を被検面位置に配置する手段
と、このとき得られた前記反射面における参照干渉縞情
報を補正情報として記録される記録手段と、前記被検体
および前記基準反射板が正規の測定位置に配置された状
態で得られた該被検体の干渉縞情報から前記記録手段に
記録された前記参照干渉縞情報を差引する演算手段とを
備えていることがより好ましい。
【0015】なお、本明細書において「光束の軸」とは、
光束の中心軸を意味するものとする。
光束の中心軸を意味するものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、後述する実施例1に係る干渉計装置の図面を代表と
して参照しながら説明する。図1は実施例1に係る干渉
計装置の構成を示す概略図である。この装置は、被検体
の表面形状測定を行う斜入射干渉計と被検体の透過波面
測定を行う透過型干渉計とが一体化された干渉計装置で
あり、以下、各々の干渉計としての構成を順に説明す
る。
て、後述する実施例1に係る干渉計装置の図面を代表と
して参照しながら説明する。図1は実施例1に係る干渉
計装置の構成を示す概略図である。この装置は、被検体
の表面形状測定を行う斜入射干渉計と被検体の透過波面
測定を行う透過型干渉計とが一体化された干渉計装置で
あり、以下、各々の干渉計としての構成を順に説明す
る。
【0017】まず、本実施形態において被検体の表面形
状を測定するための構成について説明する。可干渉性の
光源を備えた斜入射測定用光源部10から射出された発
散光線束は、コリメータレンズ15によって平行光線束
とされ、光束分割手段3に入射されて参照光21および
測定光22に分割される。例えば図1に示すように、光
束分割手段3の平行光線束が入射する側の面に形成され
たハーフミラー面において、一部の平行光線束はこの面
で反射され測定光22とされ、その余の平行光線束はこ
の面を透過し参照光21とされる。
状を測定するための構成について説明する。可干渉性の
光源を備えた斜入射測定用光源部10から射出された発
散光線束は、コリメータレンズ15によって平行光線束
とされ、光束分割手段3に入射されて参照光21および
測定光22に分割される。例えば図1に示すように、光
束分割手段3の平行光線束が入射する側の面に形成され
たハーフミラー面において、一部の平行光線束はこの面
で反射され測定光22とされ、その余の平行光線束はこ
の面を透過し参照光21とされる。
【0018】参照光21として分割された平行光線束
は、参照板17の参照面17aに照射される。この参照
面17aは極めて平面精度の高い面とされており、照射
された参照光21を光束合成手段4に向けて反射する。
他方、測定光22として分割された平行光線束は被検体
1の凹凸を有する被検面1aに斜入射され、この被検面
1aにより反射されて、被検面情報を担持した測定光2
2とされる。なお、被検体1は被検面1aが参照面17
aと略平行となるように配されている。被検面1aによ
り反射された測定光22の一部は光束合成手段4に向け
て反射され、光束合成手段4において参照光21と合成
される。例えば図1に示すように、光束合成手段4の参
照板側の面に形成されたハーフミラー面において、参照
光21はこの面で反射され測定光22はこの面を透過さ
れることにより、両光は合成される。両光は後段のCC
D受光面上でその一部が重なり合うように構成されてい
る。
は、参照板17の参照面17aに照射される。この参照
面17aは極めて平面精度の高い面とされており、照射
された参照光21を光束合成手段4に向けて反射する。
他方、測定光22として分割された平行光線束は被検体
1の凹凸を有する被検面1aに斜入射され、この被検面
1aにより反射されて、被検面情報を担持した測定光2
2とされる。なお、被検体1は被検面1aが参照面17
aと略平行となるように配されている。被検面1aによ
り反射された測定光22の一部は光束合成手段4に向け
て反射され、光束合成手段4において参照光21と合成
される。例えば図1に示すように、光束合成手段4の参
照板側の面に形成されたハーフミラー面において、参照
光21はこの面で反射され測定光22はこの面を透過さ
れることにより、両光は合成される。両光は後段のCC
D受光面上でその一部が重なり合うように構成されてい
る。
【0019】ここで、この斜入射干渉計は可干渉性の光
源を用いているので、この合成光は光干渉を生じる。こ
の干渉縞情報を担持した合成光は結像レンズ16により
収束され斜入射測定用撮像部のCCD受光面に到達し、
この結像レンズ16によりCD受光面上に結像された被
検面1aの像上に重畳する。このCCD受光面上に形成
された干渉縞像をビデオ信号に変換し、モニタ(図示せ
ず)上に映出させることにより、被検体1の被検面1a
の形状を測定するようになっている。
源を用いているので、この合成光は光干渉を生じる。こ
の干渉縞情報を担持した合成光は結像レンズ16により
収束され斜入射測定用撮像部のCCD受光面に到達し、
この結像レンズ16によりCD受光面上に結像された被
検面1aの像上に重畳する。このCCD受光面上に形成
された干渉縞像をビデオ信号に変換し、モニタ(図示せ
ず)上に映出させることにより、被検体1の被検面1a
の形状を測定するようになっている。
【0020】つぎに、本実施形態において被検体の透過
波面を測定するための構成について説明する。可干渉性
の光源を備えた透過型測定用ヘッド33から射出された
発散光線束は、コリメータレンズ35によって平行光線
束とされ、ミラー32によって方向を転換され、基準板
2に入射する。基準板2に入射した平行光線束は、その
一部が被検体方向に透過されて透過型測定光とされ、そ
の余の部分は基準板2の被検体側の表面である基準面2
aによって反射されて透過型測定用参照光とされる。
波面を測定するための構成について説明する。可干渉性
の光源を備えた透過型測定用ヘッド33から射出された
発散光線束は、コリメータレンズ35によって平行光線
束とされ、ミラー32によって方向を転換され、基準板
2に入射する。基準板2に入射した平行光線束は、その
一部が被検体方向に透過されて透過型測定光とされ、そ
の余の部分は基準板2の被検体側の表面である基準面2
aによって反射されて透過型測定用参照光とされる。
【0021】基準板2を被検体方向に透過した透過型測
定光は平板状の被検体1を透過し、基準反射板37の基
準反射面37aにより反射され、再び被検体1を透過し
て基準板2の基準面2aに戻され、この基準面2aを透
過する。基準板2の基準面2aと基準反射板37の基準
反射面37aは共に高精度の平面性を有しており、互い
に平行とされている。また、後述するように被検体1
は、被検面1aが基準面2aに対し所定量だけ傾くよう
に配されている。
定光は平板状の被検体1を透過し、基準反射板37の基
準反射面37aにより反射され、再び被検体1を透過し
て基準板2の基準面2aに戻され、この基準面2aを透
過する。基準板2の基準面2aと基準反射板37の基準
反射面37aは共に高精度の平面性を有しており、互い
に平行とされている。また、後述するように被検体1
は、被検面1aが基準面2aに対し所定量だけ傾くよう
に配されている。
【0022】ここで、この透過型干渉計は可干渉性の光
源を用いているので、基準面2aで反射された透過型測
定用参照光の波面と、基準板2と基準反射板37との間
で往復された、すなわち被検体1を透過して基準反射面
37aで反射され基準板2の基準面2aに戻された透過
型測定光の波面とにより、光干渉が生じる。これらの戻
り光は結像レンズとして機能するコリメータレンズ35
により収束され透過型測定用ヘッド33内に配設された
CCD受光面上においてこれらの戻り光による干渉縞が
結像される。このCCD受光面上に形成された干渉縞像
をビデオ信号に変換し、モニタ(図示せず)上に映出さ
せることにより、被検体1の透過波面を測定するように
なっている。このようにして得られた干渉縞像は、被検
体1が、薄くてある程度の平行度を有するもののたわみ
の大きい、例えば平行平面ガラスの場合には、主にその
厚みムラに応じて生じたものである。このデータを計測
することにより被検体1の透過波面測定を行うことがで
きる。
源を用いているので、基準面2aで反射された透過型測
定用参照光の波面と、基準板2と基準反射板37との間
で往復された、すなわち被検体1を透過して基準反射面
37aで反射され基準板2の基準面2aに戻された透過
型測定光の波面とにより、光干渉が生じる。これらの戻
り光は結像レンズとして機能するコリメータレンズ35
により収束され透過型測定用ヘッド33内に配設された
CCD受光面上においてこれらの戻り光による干渉縞が
結像される。このCCD受光面上に形成された干渉縞像
をビデオ信号に変換し、モニタ(図示せず)上に映出さ
せることにより、被検体1の透過波面を測定するように
なっている。このようにして得られた干渉縞像は、被検
体1が、薄くてある程度の平行度を有するもののたわみ
の大きい、例えば平行平面ガラスの場合には、主にその
厚みムラに応じて生じたものである。このデータを計測
することにより被検体1の透過波面測定を行うことがで
きる。
【0023】以上説明したように本実施形態の干渉計装
置は、1台の装置により被検体1の表面形状(被検面1
aの形状)と被検体1の透過波面とを測定できる構成と
されている。さらにこの干渉計装置は、被検面1aの法
線と透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように
設定されている。すなわち、この透過型干渉計は透過型
測定光束の軸が被検面1aの法線に対して所定量だけ傾
くように配設されており、これにより被検面1aは基準
面2aおよび基準反射面37aに対し所定量だけ傾いて
いることになる。
置は、1台の装置により被検体1の表面形状(被検面1
aの形状)と被検体1の透過波面とを測定できる構成と
されている。さらにこの干渉計装置は、被検面1aの法
線と透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように
設定されている。すなわち、この透過型干渉計は透過型
測定光束の軸が被検面1aの法線に対して所定量だけ傾
くように配設されており、これにより被検面1aは基準
面2aおよび基準反射面37aに対し所定量だけ傾いて
いることになる。
【0024】ここで、透過波面測定において被検面1a
を基準面2aおよび基準反射面37aに対し傾斜させる
意義について説明する。透過波面測定では上述したよう
に、基準面2aと基準反射面37aとが互いに平行とさ
れており、基準面2aで反射された透過型測定用参照光
の波面と、基準面2aと被検体1とを透過して基準反射
面37aで反射され基準面2aに戻された透過型測定光
の波面とにより生じた干渉縞像を測定する。したがっ
て、仮に被検面1aがこれらの面と平行に配されている
と被検面1aでの反射光もCCD受光面に戻るおそれが
あり、被検体1が平行平面ガラスである場合には、被検
体1の厚みムラ測定にはノイズとなってしまうことにな
る。さらに、被検体1が平行平面ガラスである場合に
は、被検面1aがこれらの面と平行に配されていると被
検体1の被検面1aと反対側の面(以下、この面を裏面
と称する)での反射光もCCD受光面に戻ってノイズと
なってしまうおそれがある。
を基準面2aおよび基準反射面37aに対し傾斜させる
意義について説明する。透過波面測定では上述したよう
に、基準面2aと基準反射面37aとが互いに平行とさ
れており、基準面2aで反射された透過型測定用参照光
の波面と、基準面2aと被検体1とを透過して基準反射
面37aで反射され基準面2aに戻された透過型測定光
の波面とにより生じた干渉縞像を測定する。したがっ
て、仮に被検面1aがこれらの面と平行に配されている
と被検面1aでの反射光もCCD受光面に戻るおそれが
あり、被検体1が平行平面ガラスである場合には、被検
体1の厚みムラ測定にはノイズとなってしまうことにな
る。さらに、被検体1が平行平面ガラスである場合に
は、被検面1aがこれらの面と平行に配されていると被
検体1の被検面1aと反対側の面(以下、この面を裏面
と称する)での反射光もCCD受光面に戻ってノイズと
なってしまうおそれがある。
【0025】したがって、透過波面測定により被検体1
の厚みムラを測定する場合には、被検面1aや被検体1
の裏面からの反射光がCCD受光面に戻らない程度に、
被検面1aを基準面2aおよび基準反射面37aに対し
傾けて配置することが好ましい。
の厚みムラを測定する場合には、被検面1aや被検体1
の裏面からの反射光がCCD受光面に戻らない程度に、
被検面1aを基準面2aおよび基準反射面37aに対し
傾けて配置することが好ましい。
【0026】本実施形態によれば、被検面1aの法線と
透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように設定
されていることにより、表面形状測定を行う場合にも透
過波面測定を行う場合にも被検体1の位置を移動させた
り被検面1aを傾けたりする必要がなく、両測定を容易
に切換えて行うことができる。また、両測定を行うにあ
たり各々の光路を遮る位置に配された部材を退避させた
り、必要な部材を挿入したりする必要もないため、被検
体1を一旦所定位置に調整すれば表面形状測定と透過波
面測定とを同時に行うことも可能である。
透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように設定
されていることにより、表面形状測定を行う場合にも透
過波面測定を行う場合にも被検体1の位置を移動させた
り被検面1aを傾けたりする必要がなく、両測定を容易
に切換えて行うことができる。また、両測定を行うにあ
たり各々の光路を遮る位置に配された部材を退避させた
り、必要な部材を挿入したりする必要もないため、被検
体1を一旦所定位置に調整すれば表面形状測定と透過波
面測定とを同時に行うことも可能である。
【0027】また、本実施形態の干渉計装置において斜
入射測定用光源は、上述したように可干渉性の光源とさ
れている場合には、斜入射干渉計用の各部材の配設位置
にそれほど制限がなく設計の自由度が高い。しかしなが
ら、本実施形態の干渉計装置においてこの斜入射測定用
光源は、可干渉距離の短い低可干渉性の光源を用いるこ
とがより好ましい。ただしこの場合、このような光源特
性のため、斜入射測定用参照光21と斜入射測定光22
の、両光がコリメータレンズ15から出射されて以降、
光束分割手段3における分割を経て光束合成手段4にお
いて合成されるまでの光路長差が、斜入射測定用参照光
21と斜入射測定光22とが互いに干渉を生じる範囲内
に設定されているように構成される必要がある。すなわ
ち、上記両光の光路長が互いに略等しくなるように構成
されることがより好ましい。
入射測定用光源は、上述したように可干渉性の光源とさ
れている場合には、斜入射干渉計用の各部材の配設位置
にそれほど制限がなく設計の自由度が高い。しかしなが
ら、本実施形態の干渉計装置においてこの斜入射測定用
光源は、可干渉距離の短い低可干渉性の光源を用いるこ
とがより好ましい。ただしこの場合、このような光源特
性のため、斜入射測定用参照光21と斜入射測定光22
の、両光がコリメータレンズ15から出射されて以降、
光束分割手段3における分割を経て光束合成手段4にお
いて合成されるまでの光路長差が、斜入射測定用参照光
21と斜入射測定光22とが互いに干渉を生じる範囲内
に設定されているように構成される必要がある。すなわ
ち、上記両光の光路長が互いに略等しくなるように構成
されることがより好ましい。
【0028】なお、図1に示された斜入射干渉計におい
ては、コリメータレンズ15から光束分割手段3までの
両光の光路長が等しい構成とされている。このような場
合には、光束分割手段3における分割を経て以降光束合
成手段4において合成されるまでの両光の光路長が互い
に略等しくなるように構成されていればよい。
ては、コリメータレンズ15から光束分割手段3までの
両光の光路長が等しい構成とされている。このような場
合には、光束分割手段3における分割を経て以降光束合
成手段4において合成されるまでの両光の光路長が互い
に略等しくなるように構成されていればよい。
【0029】可干渉距離の短い低可干渉性の光源を用い
るこのような構成は、例えば被検体1が薄板の平行平面
ガラスである場合に、斜入射測定において被検面1aを
透過し被検面1aの裏面で反射した光までも参照光21
と合成され、被検面1aの干渉縞像のノイズとなってし
まうことを防止する作用効果がある。すなわち、可干渉
距離の短い低可干渉性光源を用いた場合干渉縞像は光路
長が略等しい場合にのみ生じることになるため、薄板の
平行平面ガラスの裏面からの反射光は参照光21や被検
面1aで反射する測定光22とは光路長が異なり互いに
干渉し難い。これにより、裏面からの干渉縞ノイズなく
被検面形状を測定することができる。本実施形態は、可
干渉距離の短い低可干渉性光源を用いても斜入射干渉計
の設計の自由度が高いため、斜入射測定用参照光21と
斜入射測定光22との光路長を等しくすることが容易な
構成とされている。
るこのような構成は、例えば被検体1が薄板の平行平面
ガラスである場合に、斜入射測定において被検面1aを
透過し被検面1aの裏面で反射した光までも参照光21
と合成され、被検面1aの干渉縞像のノイズとなってし
まうことを防止する作用効果がある。すなわち、可干渉
距離の短い低可干渉性光源を用いた場合干渉縞像は光路
長が略等しい場合にのみ生じることになるため、薄板の
平行平面ガラスの裏面からの反射光は参照光21や被検
面1aで反射する測定光22とは光路長が異なり互いに
干渉し難い。これにより、裏面からの干渉縞ノイズなく
被検面形状を測定することができる。本実施形態は、可
干渉距離の短い低可干渉性光源を用いても斜入射干渉計
の設計の自由度が高いため、斜入射測定用参照光21と
斜入射測定光22との光路長を等しくすることが容易な
構成とされている。
【0030】なお、このような低可干渉性光源として
は、例えば、発光ダイオードや横モードが単一で縦モー
ドがマルチモードのレーザなどを用いることが好まし
い。ただし、低可干渉性光源としてはこれ以外にも例え
ば自然光や蛍光灯などがあり、これらを光源とすること
を妨げるものではない。
は、例えば、発光ダイオードや横モードが単一で縦モー
ドがマルチモードのレーザなどを用いることが好まし
い。ただし、低可干渉性光源としてはこれ以外にも例え
ば自然光や蛍光灯などがあり、これらを光源とすること
を妨げるものではない。
【0031】また、本実施形態の干渉計装置において、
被検面1aに斜入射される測定光22が、被検面1aに
対しS偏光の光束とされているように構成することで、
被検面1aにおける反射光量を増加させ、それに伴い被
検体1の裏面に到達する光量を抑え、その結果として被
検体1の裏面からの干渉縞ノイズをさらに低減し、コン
トラストの良好な干渉縞像を得、測定精度を向上させる
ことが可能となる。
被検面1aに斜入射される測定光22が、被検面1aに
対しS偏光の光束とされているように構成することで、
被検面1aにおける反射光量を増加させ、それに伴い被
検体1の裏面に到達する光量を抑え、その結果として被
検体1の裏面からの干渉縞ノイズをさらに低減し、コン
トラストの良好な干渉縞像を得、測定精度を向上させる
ことが可能となる。
【0032】前述したように本実施形態は、可干渉距離
の短い低可干渉性光源を用い、参照光21と測定光22
がコリメータレンズ15を出射して以降光束分割手段3
における分割を経て光束合成手段4で合成されるまで
の、参照光21および測定光22の光路長が互いに略等
しくなるように構成されることが望ましく、これにより
被検体1の裏面からの反射光は干渉を生じにくくなる。
しかしこの裏面からの反射光は、CCD受光面上で干渉
縞ノイズを生じることはないとしても、参照光21と測
定光22による合成光とともにCCD受光面に入射する
ことになるので、干渉縞像のコントラストを悪化させる
おそれがある。
の短い低可干渉性光源を用い、参照光21と測定光22
がコリメータレンズ15を出射して以降光束分割手段3
における分割を経て光束合成手段4で合成されるまで
の、参照光21および測定光22の光路長が互いに略等
しくなるように構成されることが望ましく、これにより
被検体1の裏面からの反射光は干渉を生じにくくなる。
しかしこの裏面からの反射光は、CCD受光面上で干渉
縞ノイズを生じることはないとしても、参照光21と測
定光22による合成光とともにCCD受光面に入射する
ことになるので、干渉縞像のコントラストを悪化させる
おそれがある。
【0033】本実施形態のように被検面1aへの入射角
の大きい斜入射干渉計においては、S偏光はかなり反射
されやすく被検面1aでの透過率は低い。したがって、
S偏光の光束が被検面1aに入射されれば、被検面1a
を透過して裏面へ向かう光および裏面から反射されて被
検面1aを透過してCCD受光面へ向かう光は少なく、
その結果、裏面からの反射光が干渉縞像に与える影響は
低減される。
の大きい斜入射干渉計においては、S偏光はかなり反射
されやすく被検面1aでの透過率は低い。したがって、
S偏光の光束が被検面1aに入射されれば、被検面1a
を透過して裏面へ向かう光および裏面から反射されて被
検面1aを透過してCCD受光面へ向かう光は少なく、
その結果、裏面からの反射光が干渉縞像に与える影響は
低減される。
【0034】このように、被検面1aに斜入射される測
定光22を被検面1aに対しS偏光の光束とする方法と
しては、例えば横モードが単一で縦モードがマルチモー
ドの直線偏光レーザのような光源を用い所定の偏光方向
を有する光束が光源部10から射出されるように構成す
ることや、横モードが単一で縦モードがマルチモードの
円偏光レーザや発光ダイオードなどを用いるとともに光
源部10から被検面1aに至る光路中に所定の偏光成分
のみを透過する偏光板を配置することが可能である。
定光22を被検面1aに対しS偏光の光束とする方法と
しては、例えば横モードが単一で縦モードがマルチモー
ドの直線偏光レーザのような光源を用い所定の偏光方向
を有する光束が光源部10から射出されるように構成す
ることや、横モードが単一で縦モードがマルチモードの
円偏光レーザや発光ダイオードなどを用いるとともに光
源部10から被検面1aに至る光路中に所定の偏光成分
のみを透過する偏光板を配置することが可能である。
【0035】また、本実施形態の干渉計装置は、被検体
1が配置されない状態で基準反射板37の基準反射面3
7aを被検面位置に配置する手段と、このとき得られた
基準反射面37aにおける参照干渉縞情報を補正情報と
して記録される記録手段と、被検体1および基準反射板
37が正規の測定位置に配置された状態で得られた被検
体1および被検面1aに関する干渉縞情報から前記記録
手段に記録された前記参照干渉縞情報を差引する演算手
段とを備えていることが好ましい。
1が配置されない状態で基準反射板37の基準反射面3
7aを被検面位置に配置する手段と、このとき得られた
基準反射面37aにおける参照干渉縞情報を補正情報と
して記録される記録手段と、被検体1および基準反射板
37が正規の測定位置に配置された状態で得られた被検
体1および被検面1aに関する干渉縞情報から前記記録
手段に記録された前記参照干渉縞情報を差引する演算手
段とを備えていることが好ましい。
【0036】これらの手段を備えることにより、予め本
実施形態の斜入射干渉計や透過型干渉計のシステマティ
ック誤差を測定し補正情報として記録しておき、実際に
被検体1を配置して測定した干渉縞情報をこの補正情報
に基づいて補正することができる。システマティック誤
差とは例えば、光束が光束分割手段3や光束合成手段4
を透過する場合に生じる誤差やミラー等で反射される場
合に生じる誤差がある。このような誤差により生じる参
照干渉縞情報は実際に被検体1を配置して測定した干渉
縞情報にも重畳されてしまうものであるため、この参照
干渉縞情報を予め測定し記録しておき、実際に被検体1
を正規の測定位置に配置して得られた干渉縞情報からこ
の前記参照干渉縞情報を差引することにより高精度の測
定値を得ることができる。
実施形態の斜入射干渉計や透過型干渉計のシステマティ
ック誤差を測定し補正情報として記録しておき、実際に
被検体1を配置して測定した干渉縞情報をこの補正情報
に基づいて補正することができる。システマティック誤
差とは例えば、光束が光束分割手段3や光束合成手段4
を透過する場合に生じる誤差やミラー等で反射される場
合に生じる誤差がある。このような誤差により生じる参
照干渉縞情報は実際に被検体1を配置して測定した干渉
縞情報にも重畳されてしまうものであるため、この参照
干渉縞情報を予め測定し記録しておき、実際に被検体1
を正規の測定位置に配置して得られた干渉縞情報からこ
の前記参照干渉縞情報を差引することにより高精度の測
定値を得ることができる。
【0037】本実施形態によれば、このようなシステマ
ティック誤差を予め測定するために専用の部材を用いる
ことなく、被検体1が配置されない状態で基準反射面3
7aを被検面位置に配置する手段により基準反射面37
aを被検面位置に配置させることができるので、このよ
うな誤差の測定を簡易な構成で行うことができる。ま
た、この記録手段および演算手段としてはコンピュータ
を用いることにより迅速で正確な処理が可能となる。
ティック誤差を予め測定するために専用の部材を用いる
ことなく、被検体1が配置されない状態で基準反射面3
7aを被検面位置に配置する手段により基準反射面37
aを被検面位置に配置させることができるので、このよ
うな誤差の測定を簡易な構成で行うことができる。ま
た、この記録手段および演算手段としてはコンピュータ
を用いることにより迅速で正確な処理が可能となる。
【0038】また、本実施形態の干渉計装置において、
干渉縞を測定する際にコンピュータを用いたフリンジス
キャニング法(位相シフト法)等を実施して位相解析処
理するように構成してもよい。例えば、透過型測定にお
いては基準板2や基準反射板37を、ピエゾアクチュエ
ータを用いて透過型測定の光軸方向に微小量移動させる
ことにより、参照光と測定光の光路長差を変化させ位相
走査を行うことができる。また、斜入射測定においては
参照板17を参照面17aと直交する方向に微小量移動
させることにより位相走査を行うことができる。
干渉縞を測定する際にコンピュータを用いたフリンジス
キャニング法(位相シフト法)等を実施して位相解析処
理するように構成してもよい。例えば、透過型測定にお
いては基準板2や基準反射板37を、ピエゾアクチュエ
ータを用いて透過型測定の光軸方向に微小量移動させる
ことにより、参照光と測定光の光路長差を変化させ位相
走査を行うことができる。また、斜入射測定においては
参照板17を参照面17aと直交する方向に微小量移動
させることにより位相走査を行うことができる。
【0039】また、ピエゾアクチュエータを用いて位置
および傾き制御を行うように構成することも可能であ
る。例えば、斜入射干渉計および透過型干渉計により測
定される干渉縞が撮像カメラのCCD受光面上に結像さ
れ、画像入力基板を介してCPUおよび画像処理用のメ
モリを搭載したコンピュータに入力され、入力された干
渉縞画像データに対して種々の演算処理が施されてピエ
ゾアクチュエータの過不足変位量が求められ、この過不
足変位量が補充されるようにピエゾ駆動部から、ピエゾ
アクチュエータに対し駆動信号を送出させるように指示
され、これによりピエゾアクチュエータに保持された参
照板17、基準板2または基準反射板37が所定の微小
量だけ移動するように構成されることができる。
および傾き制御を行うように構成することも可能であ
る。例えば、斜入射干渉計および透過型干渉計により測
定される干渉縞が撮像カメラのCCD受光面上に結像さ
れ、画像入力基板を介してCPUおよび画像処理用のメ
モリを搭載したコンピュータに入力され、入力された干
渉縞画像データに対して種々の演算処理が施されてピエ
ゾアクチュエータの過不足変位量が求められ、この過不
足変位量が補充されるようにピエゾ駆動部から、ピエゾ
アクチュエータに対し駆動信号を送出させるように指示
され、これによりピエゾアクチュエータに保持された参
照板17、基準板2または基準反射板37が所定の微小
量だけ移動するように構成されることができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明する。
各実施例において同様の部材には同一の符号を付してい
る。 <実施例1>本実施例に係る干渉計装置を図1に示す。
この干渉計装置は上述したとおり斜入射干渉計と透過型
干渉計とが一体化された装置であって、被検面1aの法
線と透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように
設定されている。したがって、被検体1を一旦所定位置
に調整すれば表面形状測定と透過波面測定とを容易に切
換えて行うことができるとともに両測定を同時に行うこ
とも可能である。
各実施例において同様の部材には同一の符号を付してい
る。 <実施例1>本実施例に係る干渉計装置を図1に示す。
この干渉計装置は上述したとおり斜入射干渉計と透過型
干渉計とが一体化された装置であって、被検面1aの法
線と透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように
設定されている。したがって、被検体1を一旦所定位置
に調整すれば表面形状測定と透過波面測定とを容易に切
換えて行うことができるとともに両測定を同時に行うこ
とも可能である。
【0041】本実施例の斜入射測定用光源部10は横モ
ードが単一で縦モードがマルチモードのレーザ光源を備
え、透過型測定用ヘッド33はシングルモードレーザ光
源を備えている。また、本実施例の斜入射干渉計は、斜
入射測定用参照光21と斜入射測定光22とがコリメー
タレンズ15から出射されて光束分割手段3における分
割を経て以降、光束合成手段4において合成されるまで
の、斜入射測定用参照光21および斜入射測定光22の
光路長が互いに略等しくなるように構成されているの
で、斜入射測定用光源部10の光源が可干渉距離の短い
低可干渉光源であっても参照光21と測定光22とが干
渉を生じ得る。
ードが単一で縦モードがマルチモードのレーザ光源を備
え、透過型測定用ヘッド33はシングルモードレーザ光
源を備えている。また、本実施例の斜入射干渉計は、斜
入射測定用参照光21と斜入射測定光22とがコリメー
タレンズ15から出射されて光束分割手段3における分
割を経て以降、光束合成手段4において合成されるまで
の、斜入射測定用参照光21および斜入射測定光22の
光路長が互いに略等しくなるように構成されているの
で、斜入射測定用光源部10の光源が可干渉距離の短い
低可干渉光源であっても参照光21と測定光22とが干
渉を生じ得る。
【0042】なおこの実施例においては、図示されると
おり、光束分割手段3は光源側にハーフミラー面を有す
るハーフミラーとされ、光束合成手段4は参照板17側
にハーフミラー面を有するハーフミラーとされている。
また、斜入射干渉計としては光束分割手段3のハーフミ
ラー、被検面1a、光束合成手段4のハーフミラーおよ
び参照板17は互いに略平行となるように配設され、被
検面1aに対し斜入射測定光が比較的大きな入射角で入
射され得る。
おり、光束分割手段3は光源側にハーフミラー面を有す
るハーフミラーとされ、光束合成手段4は参照板17側
にハーフミラー面を有するハーフミラーとされている。
また、斜入射干渉計としては光束分割手段3のハーフミ
ラー、被検面1a、光束合成手段4のハーフミラーおよ
び参照板17は互いに略平行となるように配設され、被
検面1aに対し斜入射測定光が比較的大きな入射角で入
射され得る。
【0043】本実施例はこのような構成とされているの
で、図示されるとおり、光束分割手段3、被検体1、光
束合成手段4および参照板17がいわば菱形のパンタグ
ラフ状に配設されている。そのため、このパンタグラフ
関係の参照板17と被検面1aとの間隔を伸縮させるの
に対応させ各部材も移動可能とすることにより、被検面
1aに斜入射される斜入射測定光22の入射角を変化さ
せ、被検面1aに対する斜入射測定の感度を変化させる
ことができる。このパンタグラフ関係を崩さずに各部材
を移動させることにより、斜入射測定の感度を変化させ
る場合にも各部材の相対関係が安定し、アライメント調
整も容易となる。
で、図示されるとおり、光束分割手段3、被検体1、光
束合成手段4および参照板17がいわば菱形のパンタグ
ラフ状に配設されている。そのため、このパンタグラフ
関係の参照板17と被検面1aとの間隔を伸縮させるの
に対応させ各部材も移動可能とすることにより、被検面
1aに斜入射される斜入射測定光22の入射角を変化さ
せ、被検面1aに対する斜入射測定の感度を変化させる
ことができる。このパンタグラフ関係を崩さずに各部材
を移動させることにより、斜入射測定の感度を変化させ
る場合にも各部材の相対関係が安定し、アライメント調
整も容易となる。
【0044】なお、上述のとおり本実施例においても被
検面1aに斜入射される測定光22が、被検面1aに対
しS偏光の光束とされているように構成することや、予
めシステマティック誤差を測定し補正情報として記録し
ておき、実際に被検体1を配置して測定した干渉縞情報
をこの補正情報に基づいて補正することができるように
構成することが可能である。また、ピエゾアクチュエー
タを用いて、基準板2や基準反射板37を透過型測定の
光軸方向に微小量移動させたり、参照板17を参照面1
7aと直交する方向に微小量移動させたりすることによ
り位相走査を行うようにしてもよい。
検面1aに斜入射される測定光22が、被検面1aに対
しS偏光の光束とされているように構成することや、予
めシステマティック誤差を測定し補正情報として記録し
ておき、実際に被検体1を配置して測定した干渉縞情報
をこの補正情報に基づいて補正することができるように
構成することが可能である。また、ピエゾアクチュエー
タを用いて、基準板2や基準反射板37を透過型測定の
光軸方向に微小量移動させたり、参照板17を参照面1
7aと直交する方向に微小量移動させたりすることによ
り位相走査を行うようにしてもよい。
【0045】<実施例2>本実施例に係る干渉計装置を
図2に示す。この干渉計装置は上述したとおり斜入射干
渉計と透過型干渉計とが一体化された装置であって、被
検面1aの法線と透過型測定光束の軸とが互いに非平行
となるように設定されている。したがって、被検体1を
一旦所定位置に調整すれば表面形状測定と透過波面測定
とを容易に切換えて行うことができるとともに、両測定
を同時に行うことも可能である。なお、上述したように
被検面1aは、高精度の平面性を有する基準面2aおよ
び基準反射面37aに対し所定量だけ傾くように配され
ているが、被検面1aの法線と透過型測定光束の軸とが
なす角は僅少であり、図中に明示されるほど大きいもの
ではない。
図2に示す。この干渉計装置は上述したとおり斜入射干
渉計と透過型干渉計とが一体化された装置であって、被
検面1aの法線と透過型測定光束の軸とが互いに非平行
となるように設定されている。したがって、被検体1を
一旦所定位置に調整すれば表面形状測定と透過波面測定
とを容易に切換えて行うことができるとともに、両測定
を同時に行うことも可能である。なお、上述したように
被検面1aは、高精度の平面性を有する基準面2aおよ
び基準反射面37aに対し所定量だけ傾くように配され
ているが、被検面1aの法線と透過型測定光束の軸とが
なす角は僅少であり、図中に明示されるほど大きいもの
ではない。
【0046】以下、本実施例に係る干渉計装置の実施例
1と異なる点について説明し、実施例1と同様の点につ
いては説明を省略する。まず、本実施例に係る干渉計装
置の、被検体の表面形状を測定するための構成について
説明する。
1と異なる点について説明し、実施例1と同様の点につ
いては説明を省略する。まず、本実施例に係る干渉計装
置の、被検体の表面形状を測定するための構成について
説明する。
【0047】横モードが単一で縦モードがマルチモード
のレーザ光源を備えた斜入射測定用光源部10から射出
された発散光線束は、ハーフプリズム19によって方向
を転換され、コリメータレンズ15によって平行光線束
とされ、この後、光束分割合成手段5に入射される。こ
の光束分割合成手段5は平板状の単独の部材よりなり、
後述するようにコリメート光を参照光21aおよび測定
光22a(22aCおよび22aCCを22aと総称す
る)に分割するとともに、参照光21bと測定光22b
(22bCまたは22bCCのうち干渉縞生成に関わる
光束を22bと称する)とを合成する機能を有する。こ
こで参照光21bは、参照光21aが参照面17aで反
射されて戻ってきた光束であり、測定光22bは、測定
光22aが被検面1aおよび平面反射ミラー18を経由
して光源部10からの光軸に略一致した光軸で逆送して
きた光束である。
のレーザ光源を備えた斜入射測定用光源部10から射出
された発散光線束は、ハーフプリズム19によって方向
を転換され、コリメータレンズ15によって平行光線束
とされ、この後、光束分割合成手段5に入射される。こ
の光束分割合成手段5は平板状の単独の部材よりなり、
後述するようにコリメート光を参照光21aおよび測定
光22a(22aCおよび22aCCを22aと総称す
る)に分割するとともに、参照光21bと測定光22b
(22bCまたは22bCCのうち干渉縞生成に関わる
光束を22bと称する)とを合成する機能を有する。こ
こで参照光21bは、参照光21aが参照面17aで反
射されて戻ってきた光束であり、測定光22bは、測定
光22aが被検面1aおよび平面反射ミラー18を経由
して光源部10からの光軸に略一致した光軸で逆送して
きた光束である。
【0048】光束分割合成手段5に入射された平行光線
束は、ハーフミラー面が形成された光束分割合成面5a
において分割されて、透過光の一部が参照光21aとさ
れ反射光が測定光22aとされる。すなわち、光束分割
合成手段5で反射された測定光22aのうち光束分割合
成面5aの時計回り分割部位6で反射された光束22a
Cは、平面反射ミラー18で反射されて被検体1の被検
面1aに斜入射し反射されて被検面1aの情報を担持し
た測定光22bCとなり、時計回りに光束分割合成面5
aの反時計回り分割部位7に戻る。他方、光束分割合成
手段5で反射された測定光22aのうち光束分割合成面
5aの反時計回り分割部位7で反射された光束22aC
Cは、前記光束22bCおよび22aCの光路を光束2
2aCCおよび22bCCとして逆送して、反時計回り
に光束分割合成面5aの時計回り分割部位6に戻る。
束は、ハーフミラー面が形成された光束分割合成面5a
において分割されて、透過光の一部が参照光21aとさ
れ反射光が測定光22aとされる。すなわち、光束分割
合成手段5で反射された測定光22aのうち光束分割合
成面5aの時計回り分割部位6で反射された光束22a
Cは、平面反射ミラー18で反射されて被検体1の被検
面1aに斜入射し反射されて被検面1aの情報を担持し
た測定光22bCとなり、時計回りに光束分割合成面5
aの反時計回り分割部位7に戻る。他方、光束分割合成
手段5で反射された測定光22aのうち光束分割合成面
5aの反時計回り分割部位7で反射された光束22aC
Cは、前記光束22bCおよび22aCの光路を光束2
2aCCおよび22bCCとして逆送して、反時計回り
に光束分割合成面5aの時計回り分割部位6に戻る。
【0049】また、光束分割合成面5aを透過した平行
光線束のうち前記反時計回り分割部位7を透過した光束
21aは、補償板12を介し、参照板17の参照面17
aに照射される。この参照面17aは平面精度の高い反
射面とされており、照射された参照光21aを参照光2
1bとして前記光束分割合成手段5の光束分割合成面5
aの反時計回り分割部位7に向けて反射する。なお、前
記時計回り分割部位6を透過した光束については、図示
のとおり光路上に補償板12および参照板16が配され
ておらず、前記光束分割合成手段5の光束分割合成面5
aの時計回り分割部位6に戻ることはなく、干渉縞の生
成に関与するものではないので、説明は省略する。
光線束のうち前記反時計回り分割部位7を透過した光束
21aは、補償板12を介し、参照板17の参照面17
aに照射される。この参照面17aは平面精度の高い反
射面とされており、照射された参照光21aを参照光2
1bとして前記光束分割合成手段5の光束分割合成面5
aの反時計回り分割部位7に向けて反射する。なお、前
記時計回り分割部位6を透過した光束については、図示
のとおり光路上に補償板12および参照板16が配され
ておらず、前記光束分割合成手段5の光束分割合成面5
aの時計回り分割部位6に戻ることはなく、干渉縞の生
成に関与するものではないので、説明は省略する。
【0050】この結果、前記光束分割合成手段5の光束
分割合成面5aにおいては、その反時計回り分割部位7
においてのみ参照光21bと測定光22bCが合成され
ることになる。なお、時計回り分割部位6に戻った測定
光22bCCについては、参照光束が戻ってこないため
に参照光と合成されることがなく、干渉縞の生成に関与
するものではないので、説明は省略する。
分割合成面5aにおいては、その反時計回り分割部位7
においてのみ参照光21bと測定光22bCが合成され
ることになる。なお、時計回り分割部位6に戻った測定
光22bCCについては、参照光束が戻ってこないため
に参照光と合成されることがなく、干渉縞の生成に関与
するものではないので、説明は省略する。
【0051】なお、平面反射ミラー18は、この測定光
22aCが被検面1aに斜入射される位置の前段に配さ
れており、測定光22aCを全反射させる高い平面度を
有している。この平面反射ミラー18の作用により、測
定光22aCは被検面1aに斜入射されたのち測定光2
2bCとして光束分割合成手段5の反時計回り分割部位
7に導かれ、この部位に形成されたハーフミラー面にお
いて参照光21bと測定光22bCとが合成される。
22aCが被検面1aに斜入射される位置の前段に配さ
れており、測定光22aCを全反射させる高い平面度を
有している。この平面反射ミラー18の作用により、測
定光22aCは被検面1aに斜入射されたのち測定光2
2bCとして光束分割合成手段5の反時計回り分割部位
7に導かれ、この部位に形成されたハーフミラー面にお
いて参照光21bと測定光22bCとが合成される。
【0052】ここで、この斜入射干渉計は、参照光21
a、21b(以下、本実施例において干渉縞生成に関与
する参照光を参照光21と称する)と測定光22aC、
22bC(以下、本実施例において干渉縞生成に関与す
る測定光を測定光22と称する)の、両光がコリメータ
レンズ15から出射されて以降、光束分割合成手段5に
おける分割を経て光束分割合成手段5において合成され
るまでの光路長差が、参照光21と測定光22とが互い
に干渉を生じる範囲内に設定されている。また、この斜
入射干渉計は光源として可干渉距離の短い低可干渉性の
光源を用いているので、参照光21と測定光22の光路
長差はごく小さく、両光の光路長は略等しいということ
ができる。
a、21b(以下、本実施例において干渉縞生成に関与
する参照光を参照光21と称する)と測定光22aC、
22bC(以下、本実施例において干渉縞生成に関与す
る測定光を測定光22と称する)の、両光がコリメータ
レンズ15から出射されて以降、光束分割合成手段5に
おける分割を経て光束分割合成手段5において合成され
るまでの光路長差が、参照光21と測定光22とが互い
に干渉を生じる範囲内に設定されている。また、この斜
入射干渉計は光源として可干渉距離の短い低可干渉性の
光源を用いているので、参照光21と測定光22の光路
長差はごく小さく、両光の光路長は略等しいということ
ができる。
【0053】すなわち、コリメータレンズ15を出射直
後の光束中に光軸と直交する仮想面を想定した場合、測
定光22の光路長は、この仮想面から、光束分割合成手
段5の光束分割合成面5aの時計回り分割部位6で反射
され、平面反射ミラー18で反射されて被検体1の被検
面1aに斜入射し、反射されて光束分割合成手段5の光
束分割合成面5aの反時計回り分割部位7に戻るまでと
なる。他方、参照光21の光路長は、この仮想面から、
光束分割合成手段5の光束分割合成面5aの反時計回り
分割部位7を透過し、補償板12を透過して参照板17
の参照面17aで反射され、再び補償板12を透過して
光束分割合成手段5の光束分割合成面5aの反時計回り
分割部位7に戻るまでとなり、これらの光路長を略等し
くなるように構成しているためこの合成光は光干渉を生
じる。
後の光束中に光軸と直交する仮想面を想定した場合、測
定光22の光路長は、この仮想面から、光束分割合成手
段5の光束分割合成面5aの時計回り分割部位6で反射
され、平面反射ミラー18で反射されて被検体1の被検
面1aに斜入射し、反射されて光束分割合成手段5の光
束分割合成面5aの反時計回り分割部位7に戻るまでと
なる。他方、参照光21の光路長は、この仮想面から、
光束分割合成手段5の光束分割合成面5aの反時計回り
分割部位7を透過し、補償板12を透過して参照板17
の参照面17aで反射され、再び補償板12を透過して
光束分割合成手段5の光束分割合成面5aの反時計回り
分割部位7に戻るまでとなり、これらの光路長を略等し
くなるように構成しているためこの合成光は光干渉を生
じる。
【0054】この干渉縞情報を担持した合成光は、コリ
メータレンズ15と図示しない結像レンズによりハーフ
プリズム19を介しCCD受光面11に到達し、コリメ
ータレンズ15と図示しない結像レンズでCCD受光面
11上に結像された被検面1aの像上に重畳する。この
CCD受光面11上に形成された干渉縞像をビデオ信号
に変換し、モニタ(図示せず)上に映出させることによ
り、被検体1の被検面1aの形状を測定するようになっ
ている。
メータレンズ15と図示しない結像レンズによりハーフ
プリズム19を介しCCD受光面11に到達し、コリメ
ータレンズ15と図示しない結像レンズでCCD受光面
11上に結像された被検面1aの像上に重畳する。この
CCD受光面11上に形成された干渉縞像をビデオ信号
に変換し、モニタ(図示せず)上に映出させることによ
り、被検体1の被検面1aの形状を測定するようになっ
ている。
【0055】なお、光束分割合成手段5は光束分割合成
面5a全面がハーフミラー面とされていることがコスト
的にも部材の光学調整を容易にするためにも好ましい
が、被検体1の被検面1aを余裕を持ってカバーし得る
光束を測定光22aCとして送出するに足る範囲のみを
ハーフミラー面とすることも可能である。また、所定位
置に光束通過用の開口を設けると共に光学部材固定用の
座を設けた金属円盤上に、2つのハーフミラーをその表
面が略同一平面となるように配設したものであっても良
い。
面5a全面がハーフミラー面とされていることがコスト
的にも部材の光学調整を容易にするためにも好ましい
が、被検体1の被検面1aを余裕を持ってカバーし得る
光束を測定光22aCとして送出するに足る範囲のみを
ハーフミラー面とすることも可能である。また、所定位
置に光束通過用の開口を設けると共に光学部材固定用の
座を設けた金属円盤上に、2つのハーフミラーをその表
面が略同一平面となるように配設したものであっても良
い。
【0056】また、この時計回り分割部位6にはハーフ
ミラー面でなく全反射面が形成されていることがより望
ましい。すなわち、この全反射面における反射光が測定
光22aCとされて被検面1aに照射され、測定光22
bCとしてハーフミラー面が形成された反時計回り分割
部位7において参照光21bCCと合成されるように構
成されていることが望ましい。全反射面を形成すること
により、光の利用効率を向上させるとともに、参照光2
1bと測定光22bCの光量がバランスよく合成されC
CD受光面11においてコントラストのよい干渉縞像を
得ることができる。なお、このように参照光21および
測定光22の光量を調節するための手段として、いずれ
か一方または両方の光路中に光量調節用のフィルタを配
置するように構成してもよい。その例として、点線で光
量調節用フィルタ14a、14bを示す。
ミラー面でなく全反射面が形成されていることがより望
ましい。すなわち、この全反射面における反射光が測定
光22aCとされて被検面1aに照射され、測定光22
bCとしてハーフミラー面が形成された反時計回り分割
部位7において参照光21bCCと合成されるように構
成されていることが望ましい。全反射面を形成すること
により、光の利用効率を向上させるとともに、参照光2
1bと測定光22bCの光量がバランスよく合成されC
CD受光面11においてコントラストのよい干渉縞像を
得ることができる。なお、このように参照光21および
測定光22の光量を調節するための手段として、いずれ
か一方または両方の光路中に光量調節用のフィルタを配
置するように構成してもよい。その例として、点線で光
量調節用フィルタ14a、14bを示す。
【0057】また、上述したようにこの斜入射干渉計に
おいても、被検面1aに斜入射される測定光22aC
が、被検面1aに対しS偏光の光束とされているように
構成することが好ましい。その方法として本実施例にお
いては、偏光板13を点線で示す。
おいても、被検面1aに斜入射される測定光22aC
が、被検面1aに対しS偏光の光束とされているように
構成することが好ましい。その方法として本実施例にお
いては、偏光板13を点線で示す。
【0058】また、この斜入射干渉計には、参照光21
の光路中に光束分割合成手段5と同材質で同じ厚みの補
償板12が配置され、時計回り分割部位6から反時計回
り分割部位7に至る参照光21と、測定光22とがとも
に2回ずつこの材質中を透過するように構成されてい
る。これにより干渉縞像は色滲みが低減されコントラス
トの劣化を防止することができ、測定精度が向上され
る。ただし、本発明の装置の斜入射干渉計においてこの
ような補償板12は必須ではなく、また、必ずしも参照
光21の光路中にのみ配置されるものでもない。
の光路中に光束分割合成手段5と同材質で同じ厚みの補
償板12が配置され、時計回り分割部位6から反時計回
り分割部位7に至る参照光21と、測定光22とがとも
に2回ずつこの材質中を透過するように構成されてい
る。これにより干渉縞像は色滲みが低減されコントラス
トの劣化を防止することができ、測定精度が向上され
る。ただし、本発明の装置の斜入射干渉計においてこの
ような補償板12は必須ではなく、また、必ずしも参照
光21の光路中にのみ配置されるものでもない。
【0059】なお、図示されるように本実施例は、斜入
射測定の位相走査を行うために参照板17がピエゾアク
チュエータ41によって参照光21の光束の軸に沿って
微小量移動するよう構成されている。
射測定の位相走査を行うために参照板17がピエゾアク
チュエータ41によって参照光21の光束の軸に沿って
微小量移動するよう構成されている。
【0060】つぎに、本実施例に係る干渉計装置の、被
検体の透過波面を測定するための構成について説明す
る。シングルモードレーザ光源を備えた透過型測定用光
源部30から射出された発散光線束は、ハーフプリズム
39によって方向を転換され、コリメータレンズ35に
よって平行光線束とされ、基準板2に入射する。基準板
2に入射した平行光線束は、その一部が被検体方向に透
過されて透過型測定光とされ、その余の部分は基準板2
の被検体側の表面である基準面2aによって反射されて
透過型測定用参照光とされる。
検体の透過波面を測定するための構成について説明す
る。シングルモードレーザ光源を備えた透過型測定用光
源部30から射出された発散光線束は、ハーフプリズム
39によって方向を転換され、コリメータレンズ35に
よって平行光線束とされ、基準板2に入射する。基準板
2に入射した平行光線束は、その一部が被検体方向に透
過されて透過型測定光とされ、その余の部分は基準板2
の被検体側の表面である基準面2aによって反射されて
透過型測定用参照光とされる。
【0061】この後、本実施例の透過型干渉計において
も実施例1と同様に、基準面2aで反射された透過型測
定用参照光の波面と、被検体1を透過して基準反射面3
7aで反射され基準板2の基準面2aに戻された透過型
測定光の波面とにより、光干渉が生じる。そして、これ
らの戻り光は結像レンズとして機能するコリメータレン
ズ35により収束されハーフプリズム39に照射され
る。ハーフプリズム39では該戻り光の一部が透過さ
れ、CCD受光面31上においてこれらの戻り光による
干渉縞が結像される。このCCD受光面31上に形成さ
れた干渉縞像をビデオ信号に変換し、モニタ(図示せ
ず)上に映出させることにより、被検体1の透過波面を
測定するようになっている。
も実施例1と同様に、基準面2aで反射された透過型測
定用参照光の波面と、被検体1を透過して基準反射面3
7aで反射され基準板2の基準面2aに戻された透過型
測定光の波面とにより、光干渉が生じる。そして、これ
らの戻り光は結像レンズとして機能するコリメータレン
ズ35により収束されハーフプリズム39に照射され
る。ハーフプリズム39では該戻り光の一部が透過さ
れ、CCD受光面31上においてこれらの戻り光による
干渉縞が結像される。このCCD受光面31上に形成さ
れた干渉縞像をビデオ信号に変換し、モニタ(図示せ
ず)上に映出させることにより、被検体1の透過波面を
測定するようになっている。
【0062】また、図示されるように本実施例は、透過
型測定の位相走査を行うために基準板2がピエゾアクチ
ュエータ40によって透過型測定の光軸に沿って微小量
移動するよう構成されている。
型測定の位相走査を行うために基準板2がピエゾアクチ
ュエータ40によって透過型測定の光軸に沿って微小量
移動するよう構成されている。
【0063】また、本実施例のいずれの干渉計において
も、予めシステマティック誤差を測定し補正情報として
記録しておき、実際に被検体1を配置して測定した干渉
縞情報をこの補正情報に基づいて補正することができる
ように構成することが可能である。
も、予めシステマティック誤差を測定し補正情報として
記録しておき、実際に被検体1を配置して測定した干渉
縞情報をこの補正情報に基づいて補正することができる
ように構成することが可能である。
【0064】なお、本発明に係る干渉計装置としては上
記実施例のものに限られるものではなく、種々の態様の
変更が可能である。例えば、光束分割手段および光束合
成手段として用いる部材は適宜選択可能である。一例と
して実施例1と略同様の構成の干渉計装置において、光
束分割手段および光束合成手段としてハーフミラーでな
く回折格子が配設されていてもよい。回折格子を用いた
場合、光束分割手段3の回折格子による+1次回折光お
よび−1次回折光を参照光および測定光とし、光源や斜
入射測定用撮像部等を適切に配置することが望ましい。
記実施例のものに限られるものではなく、種々の態様の
変更が可能である。例えば、光束分割手段および光束合
成手段として用いる部材は適宜選択可能である。一例と
して実施例1と略同様の構成の干渉計装置において、光
束分割手段および光束合成手段としてハーフミラーでな
く回折格子が配設されていてもよい。回折格子を用いた
場合、光束分割手段3の回折格子による+1次回折光お
よび−1次回折光を参照光および測定光とし、光源や斜
入射測定用撮像部等を適切に配置することが望ましい。
【0065】また、本発明の実施形態において各部材は
測定光の被検面に対する所望の入射角等に応じて適宜配
置することができる。また、いずれの光路中においても
光路変向のためのミラーを挿入することが可能である。
測定光の被検面に対する所望の入射角等に応じて適宜配
置することができる。また、いずれの光路中においても
光路変向のためのミラーを挿入することが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の干渉計
装置によれば被検面の法線と透過型測定光束の軸とが互
いに非平行となるように設定されているので、被検体の
表面形状測定と透過波面測定とを行い得る装置であっ
て、かつこれら2つの測定を同時に行い得る干渉計装置
を得ることができる。
装置によれば被検面の法線と透過型測定光束の軸とが互
いに非平行となるように設定されているので、被検体の
表面形状測定と透過波面測定とを行い得る装置であっ
て、かつこれら2つの測定を同時に行い得る干渉計装置
を得ることができる。
【図1】実施例1に係る干渉計装置の概略構成図
【図2】実施例2に係る干渉計装置の概略構成図
【図3】従来の斜入射干渉計装置の概略構成図
【図4】従来の透過型干渉計装置の概略構成図
1、73 被検体 1a、56a 被検面 2、76 基準板 2a、76a 基準面 3 光束分割手段 4 光束合成手段 5 光束分割合成手段 5a 光束分割合成面 6 時計回り分割部位 7 反時計回り分割部位 10、50 斜入射測定用光源 11 斜入射測定用CCD受光面 12、52 補償板 13 偏光板 14a、14b 光量調節用フィルタ 15、35、55、75 コリメータレンズ 16 結像レンズ 17 参照板 17a 参照面 18 平面反射ミラー 19、39、79 ハーフプリズム 21、21a、21b、61 参照光 22、22a、22b、62 測定光 22aC、22bC 時計回り分割部位を経由した測
定光 22aCC、22bCC 反時計回り分割部位を経由
した測定光 30、70 透過型測定用光源 31 透過型測定用CCD受光面 32、57、58 ミラー 33 透過型測定用ヘッド 37 基準反射板 37a、77a 基準反射面 40、41 ピエゾアクチュエータ 51 スクリーン 53、54 ハーフミラー 60 投写光 71 対物レンズ 72 ピンホール板
定光 22aCC、22bCC 反時計回り分割部位を経由
した測定光 30、70 透過型測定用光源 31 透過型測定用CCD受光面 32、57、58 ミラー 33 透過型測定用ヘッド 37 基準反射板 37a、77a 基準反射面 40、41 ピエゾアクチュエータ 51 スクリーン 53、54 ハーフミラー 60 投写光 71 対物レンズ 72 ピンホール板
フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA09 FF03 GG12 GG22 GG32 GG59 GG70 HH03 2F065 AA54 FF51 GG07 HH12 JJ03 JJ08 JJ26 LL12 LL30 LL46 LL57 2G059 AA02 AA05 BB08 EE02 EE05 EE09 FF01 FF09 GG01 GG02 GG04 GG10 JJ11 JJ12 JJ13 JJ19 JJ22 JJ25 LL04 MM01 MM10 PP04
Claims (4)
- 【請求項1】 斜入射測定用光源からの出射光を斜入射
測定用コリメータレンズで平行光となし、この平行光の
一部よりなり被検体の被検面に対して斜め入射される斜
入射測定光と、該平行光の一部よりなり参照面で反射さ
れた斜入射測定用参照光とを合成し互いに干渉させ、生
成された干渉縞を斜入射測定用干渉縞観察手段に形成さ
せるように構成された斜入射干渉計と、 透過型測定用光源からの可干渉性の出射光を透過型測定
用コリメータレンズで平行光となし、前記被検体が挿入
される、基準板と基準反射板との間で往復せしめ、前記
被検体を透過して前記基準反射板の反射面で反射され前
記基準板の基準面に戻された透過型測定光と、前記基準
面から反射された透過型測定用参照光とを合成し互いに
干渉させ、生成された干渉縞を透過型測定用干渉縞観察
手段に形成させるように構成された透過型干渉計とが一
体化された干渉計装置であって、前記被検面の法線と前
記透過型測定光束の軸とが互いに非平行となるように構
成されたことを特徴とする干渉計装置。 - 【請求項2】 前記斜入射干渉計において、前記斜入射
測定光および前記斜入射測定用参照光はハーフミラーよ
りなる光束分割手段により該両光に分割され、ハーフミ
ラーよりなる光束合成手段により該両光が合成されるよ
うに構成されてなることを特徴とする請求項1記載の干
渉計装置。 - 【請求項3】 前記斜入射干渉計において、前記斜入射
測定用光源として可干渉距離の短い低可干渉性の光源を
用い、前記斜入射測定用参照光と前記斜入射測定光の、
該両光が前記コリメータレンズから出射されて以降、前
記光束分割手段における分割を経て該光束合成手段にお
いて合成されるまでの光路長差が、該斜入射測定用参照
光と該斜入射測定光とが互いに干渉を生じる範囲内に設
定されているように構成されたことを特徴とする請求項
1または2記載の干渉計装置。 - 【請求項4】 前記被検体が配置されない状態で前記基
準反射板の前記反射面を被検面位置に配置する手段と、
このとき得られた前記反射面における参照干渉縞情報を
補正情報として記録される記録手段と、前記被検体およ
び前記基準反射板が正規の測定位置に配置された状態で
得られた該被検体の干渉縞情報から前記記録手段に記録
された前記参照干渉縞情報を差引する演算手段とを備え
たことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記
載の干渉計装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088693A JP2002286410A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 干渉計装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088693A JP2002286410A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 干渉計装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002286410A true JP2002286410A (ja) | 2002-10-03 |
Family
ID=18943746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001088693A Withdrawn JP2002286410A (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | 干渉計装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002286410A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001088693A patent/JP2002286410A/ja not_active Withdrawn
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