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JP2002241866A - テルルの回収方法 - Google Patents

テルルの回収方法

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Publication number
JP2002241866A
JP2002241866A JP2001034228A JP2001034228A JP2002241866A JP 2002241866 A JP2002241866 A JP 2002241866A JP 2001034228 A JP2001034228 A JP 2001034228A JP 2001034228 A JP2001034228 A JP 2001034228A JP 2002241866 A JP2002241866 A JP 2002241866A
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JP
Japan
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copper
product
sulfur
tellurium
hydrochloric acid
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Withdrawn
Application number
JP2001034228A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ikeda
信彦 池田
Kazutomi Yamamoto
一富 山本
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Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅の電解精錬における陽極泥の脱銅処理工程
で副産物として発生するテルル化銅からビスマスなどの
不純物を含まない高純度テルルを低コストで回収する。 【解決手段】 テルル化銅を塩酸で洗浄処理した後、硫
黄を重量比で0.26〜1.20倍量添加し、一定時間
加熱処理して得られた生成物から過剰の硫黄を蒸発分離
し、次いで硫黄分離後の生成物を減圧下で200〜10
00℃に加熱することによって不純物を含まない高純度
テルルと硫化銅を得る。副生成物である硫化銅は、銅の
製錬原料として再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅(Cu)の電解
精錬において、陽極泥から脱銅処理の際に副産物として
発生するテルル化銅(Cu2 Te)からテルル(Te)
を回収する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Teは単独で製錬の対象となる鉱石はな
く、一般にCuの電解精錬の副産物として製造される。
Cuの電解精錬の際に陽極から陽極泥が発生するが、T
eは他の金属と化合物を形成して陽極泥中に沈積する。
陽極泥は硫酸を添加した後、焙焼してセレン(Se)の
大部分を揮発させることにより焙焼物中に酸に可溶の亜
テルル酸が濃縮される。焙焼物は硫酸を含む銅電解液で
浸出し、その浸出液にCu粉を加えると、TeはCu2
Teとして沈殿する。ただし、浸出液に銀(Ag)、セ
レン(Se)が含まれている場合には、Cu2 Teと共
にAg2 Te、Seが沈殿する。
【0003】従来行われていたCu2 TeからのTeの
回収は、Cu2 Teの分離採取後、チリ硝石およびソー
ダ灰と混合して分銀炉に投入し、Agを金属として分離
した後、TeおよびSeはソーダガラスとする。ソーダ
ガラスは熱湯で浸出し、生成した亜セレン酸ソーダおよ
び亜テルル酸ソーダ溶液を希硫酸で中和するとTeO 2
の沈殿が得られる。
【0004】TeO2 を水酸化ナトリウム溶液に溶解さ
せ、電解採取でカソードにTeを析出させ回収する。ま
た、特開昭61−53103号には、TeO2 の水酸化
ナトリウム溶液に硫化ナトリウムを添加することで不純
物を沈澱除去した後、酸化剤を添加することでテルル酸
ナトリウムを沈澱分離し、次にそのテルル酸ナトリウム
を希塩酸に溶解させた後、亜硫酸ナトリウムや亜硫酸ガ
スなどの還元剤を添加して、Teを液から析出させる方
法が開示されている。
【0005】その他、Teを回収する方法としては、T
eO2 をほう砂で覆って、小麦粉または微粉炭と共に加
熱する直接還元法などが報告されている。上述の通り、
従来のTeの回収方法では、Cu2 Teに含まれる不純
物元素を除去しながら中間物としてTeO2 を生成さ
せ、次にTeO2 を電気化学的あるいは化学的に還元す
る手法が一般に用いられてきた。
【0006】一方で、TeO2 を経由しない方法とし
て、Cu2 Teと硫黄(S)とを反応させて、Cu2
とTeにする方法が提案されているが、この方法は、C
2 Teに付着したビスマス(Bi)の一部がTeと結
合するため、不純物としてBiが混入しやすいという欠
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】Cu2 TeからTeを
回収するときに、TeO2 の生成を経由する従来のTe
の回収方法では、工程数が多いだけでなく、湿式法を主
体とした処理であるため大量の廃水処理が必要であり、
TeO2 を経由しないTeの回収方法では、Biを低減
するためにTeの精製処理工程が必要とされ、結果とし
てコストが高くなるという問題があった。
【0008】本発明は、Teの回収における上記問題を
解決するものであって、Cu2 TeからTeを回収する
ときに、中間物としてTeO2 の生成を経由せず、少な
い工程数でBiなどの不純物を含まない高純度Teを低
コストで回収する方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のTeの回収方法
は、Cuの電解精錬で発生するCu2 Teを重量比で
0.26〜1.20倍量のSと共に一定時間加熱処理し
て得られた生成物から過剰のSを蒸発分離し、次いでS
分離後の生成物を減圧下で200〜1000℃に加熱す
ることによってTeとCuSを得るTeの回収方法にお
いて、Cu2 Teを予め塩酸で洗浄処理することにより
上記課題を解決している。
【0010】本発明のTeの回収方法では、TeO2
Sを反応させるのに先立って、原料であるCu2 Teを
塩酸で洗浄処理することで原料中のBiが除去されるの
で、TeへのBiの混入が阻止される。Cuの電解精錬
で発生するCu2 Teは、粒子の中心部のCu濃度が高
いため実際にはCu2+x Teで示される組成と考えられ
るが、一般的にはCu2 Teと記述されるので、本明細
書中でもCu2 Teとしている。
【0011】Cu2 Teは、溶融状態のSと接触させる
と下記の(1)式に従って容易にCuSを形成し、Te
は金属Teとして遊離してくる。SとTeは化合物を形
成するという報告もあるが定かではない。また、CuS
は高温でSの一部が解離し、Cu9 5 、Cu8 5
Cu7 4 、Cu3928、Cu9 8 、Cu1.96Sなど
を形成するが、本文中ではすべてを総称してCuSとす
る。
【0012】 Cu2 Te+2S→2CuS+Te・・・・(1) Cu2 Teは、Cuの電解製錬で陽極泥の脱銅処理の際
に副産物として発生するが、このCu2 Teには陽極泥
に含有されていたBiがCuSO4 と共に大量に付着し
ている。(1)式の反応においては、BiがCuSとT
eの両方に分配されるため、Cu2 Teの段階でBi除
去処理を行わないとTeにBiが入り、Teの純度低下
を引き起こす。BiはCu2 TeにBi2 3 もしくは
Bi2 (SO4 3 の形態で付着していると予想され
る。
【0013】Biを除去するためにCu2 TeはHCl
で洗浄し、その後純水で過剰のHClを洗い流した後、
Sとの反応工程に移る。洗浄にHClを用いるのは、洗
浄用の酸としてHClがBi2 3 もしくはBi2 (S
4 3 に対して最も高い溶解度を示すからである。H
2 SO4 は溶解度が小さく、仮にH2 SO4 の濃度を高
濃度にしてもTeの溶解損失が増加し、非効率的であ
る。HNO3 はCu2 Teを酸化させてしまうためTe
がTeO2となり、Bi2 3 もしくはBi2 (S
4 3 の除去も十分行われない。その他、王水等も洗
浄用の酸として考えられるが、HNO3 の場合と同様に
TeO2が生成し適切でない。
【0014】洗浄処理には、濃度が0.5〜3mol/
LのHClを使用することが好ましい。HCl濃度が
0.5mol/Lより低い場合、Bi2 3 もしくはB
2 (SO4 3 の溶解度が小さく殆ど除去できない。
3mol/Lより濃度が高い場合、Teの溶出損出が増
加するばかりでなく、Bi洗浄後に行う過剰HClの水
洗に手間が掛かり、その結果廃水量が増えるため処理費
用が嵩むことになる。
【0015】Cu2 Teは少なからず表面が酸化されて
おり、Sと反応させるときにSO2の発生を伴うことが
あるので、Cu2 TeとSを反応させる前に水素還元あ
るいは炭素還元を行っておくと良い。還元処理を行った
Cu2 Teに重量比で0.26〜1.20倍のSを添加
した後、一定時間加熱処理する。Cu2 Teに対するS
の重量比が0.26より小さい場合には、Teの生成に
よってCu2 TeとSの混合物に流動性が失われるのみ
ならず、反応に関与するSが不足し反応速度を著しく低
下させる。逆に、Cu2 Teに対するSの重量比が1.
20より大きい場合は、過剰に仕込んだSの分離、回収
に長時間を要し生産性が低下する。Cu2 TeとSの反
応速度を早くするために、撹拌混合を行うことが効果的
である。
【0016】加熱温度は、Sの蒸気圧および酸化を考慮
して112〜445℃が最も適している。加熱処理を行
う雰囲気は、アルゴンまたは窒素気流中もしくは減圧下
で行うことでSの空気酸化で起こるSO2 の発生が抑制
できるが、250℃以下の場合は大気中でもSO2 の発
生量は少なく、大きな支障なく加熱処理を行うことが可
能である。また、オートクレーブ等の密閉容器を使用
し、高いS蒸気圧下で反応を進める手法もあるが、44
5℃より高温の場合はオートクレーブ等の容器材質の耐
圧強度、耐硫化性および耐テルル化性を維持しながら反
応を進めるのは難しい。
【0017】CuSとTeを生成させた後、過剰に仕込
んだSを蒸発分離する。過剰のSを分離するために生成
物を加熱し、Sのみを蒸発させる。このときの加熱温度
は300〜445℃が適温である。Sを蒸発分離するに
は、減圧下で加熱する方法もあるが、Sの沸点が445
℃と低いためアルゴン気流中もしくは窒素気流中で行う
のが好ましい。
【0018】次にCuSとTeの混合物からTeを分離
するため、減圧下で200〜1000℃に加熱する。T
eの沸点は989.8℃であるので、減圧下で200〜
1000℃に加熱するとTeは速やかに蒸発し、反応容
器に接続したコンデンサーに凝集、固化するので、加熱
終了後コンデンサーから剥離、回収する。一方反応容器
内にはCuSが残留する。真空度は、加熱温度によって
変える必要があるが、通常はコンデンサーを必要以上に
大きくしないために150Pa以下が好ましい。
【0019】加熱温度が200℃未満では、Teの蒸発
速度が非常に遅く回収効率が低い。一方1000℃より
高温では、Teの蒸発速度が速すぎるため蒸発損失が大
きくなるだけでなく、沸点の比較的低い不純物の混入が
懸念される。CuS中には不純物としてMn(沸点21
50℃)、Pb(沸点1740℃)、Si(沸点233
5℃)、Fe(沸点3000℃)、Mg(沸点1107
℃)もしくはこれらの硫化物が残留すると予想される
が、1000℃より高温で加熱した場合には特にBiお
よびMgがTeに混入する可能性が高くなる。
【0020】加熱条件によっては、TeにSが混入する
が、再度減圧下250〜400℃で加熱することでSの
分離ができ、高純度のTeの回収が可能である。以上の
工程によって、Cu2 Teから94%以上の収率でTe
の回収を行うことができる。また、副生成物のCuSは
乾式銅製錬用の原料とし、回収されたSは循環使用す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】Cuの電解精錬の際に発生する陽
極泥を硫酸で浸出した液にCu粉を投入しセメンテーシ
ョンによって生成したCu2 Teをポリプロピレン製の
容器に入れ、0.5〜3mol/L−HClを添加し、
攪拌機にてスラリー化する。洗浄に使うHClの液量
は、Cu2 Teに付着するBi等の不純物量によって変
化させなければならないが、通常Cu2 Te1kg 当り1
0〜30Lが適当である。
【0022】このスラリーをフィルタープレスなどで固
液分離した後、Cu2 Teに付着しているHClを純水
で洗浄し、温風循環乾燥機を用い70℃で6h乾燥す
る。HCl洗浄と純水洗浄は、2〜3回繰り返し行うの
が効果的である。乾燥が終わったCu2 Te200〜1
000gを石英製の流動層に入れ、水素1〜10L/m
inの気流中で200〜1000℃で加熱してCu2
e表面に形成された酸化物を還元除去し、Cu2 Teと
Sの反応時のSO2 発生が原因で起こる原料の容器外へ
の溢出を回避する。加熱時間は、還元の進行状態を測定
し決定すればよいが、一般に1〜3hが適当であり、H
2 は脱水しながら循環使用することで利用率を上げるこ
とができる。
【0023】また、炭素粉末で還元する場合には、内容
積2Lのアルミナ製ポットにCu2Te200g、カー
ボンブラック10g、φ10の部分安定化ジルコニアボ
ール1.5kg、および水200mLの割合で入れ、1
25rpmで1h混合する。混合後内容物を取出し、ジ
ルコニアボールを取り除いた混合粉末スラリーをバット
に入れ、温風循環乾燥機で50〜90℃で1〜6h乾燥
し、真空加熱炉で500〜1000℃、3h加熱する。
【0024】流動層または真空加熱炉から取出したCu
2 Teは、水冷式の冷却トラップが取付けられた上蓋を
有し、雰囲気制御が可能な石英製容器に入れ、Cu2
eに対し重量比で0.26〜1.20倍のSを添加後、
窒素100〜1000mL/minを容器内に流しなが
ら電気抵抗ヒーターで加熱を開始する。加熱温度は、硫
黄の蒸気圧が低く、反応温度が速い200〜250℃が
最適である。加熱時間は1〜10hの範囲で行うのがよ
いが、仕込み量、加熱温度およびCu2 TeとSの混合
状態によって任意に変化させなければならない。冷却ト
ラップには、内側トラップの表面の温度が50℃以下に
なるように冷却水を十分に流す必要がある。
【0025】次に、石英製容器を300〜445℃に1
〜5h保持する。過剰なSは、冷却トラップに凝集し、
石英製容器内には、CuSとTeの混合物が残留する。
加熱温度および加熱時間は、Teの蒸発損失が防げる範
囲であれば任意に変更が可能である。石英製容器を室温
に冷却した後、冷却トラップが取付けられた上蓋を石英
製容器から取外し、同型の上蓋を新たに取付ける。
【0026】冷却トラップに水を十分に流しながら、石
英製容器を油回転ポンプで150Pa以下まで減圧した
後、石英製容器を電気抵抗ヒータで加熱し、200〜1
000℃、1〜5h保持する。加熱温度は300〜60
0℃がより好ましい。CuSとTeの混合物からTeが
蒸発し、冷却トラップに凝集する。石英製容器を室温ま
で冷却後、冷却トラップに凝集したTeを剥離回収す
る。
【0027】ただし、TeにSが混入していた場合に
は、回収したTeを再度150Pa以下、250〜40
0℃で加熱し、Sのみを蒸発分離することで高純度Te
回収する。
【0028】
【実施例】〔実施例1〕Cu2 Teを300gをポリプ
ロピレン製容器に入れ、そこに1mol/L−HCl3
Lを添加し、撹拌でスラリー化した後、3h撹拌を継続
し、No.5Bの濾紙で濾過することでスラリーからC
2 Teを分離、回収した。次にCu2Teをポリプロ
ピレン製容器に入れ、そこに純水3Lを入れて撹拌する
ことで再度スラリー化させてから3h撹拌を継続し、再
び濾過で固液分離を行なった。以上の操作を3回繰り返
した。
【0029】洗浄後のCu2 Teを温風循環乾燥機を用
い70℃で6h乾燥した。乾燥が終了したCu2 Te2
00gを石英製の流動層に入れ、3L/minの水素気
流中において300℃で3h加熱した。流動層から取出
したCu2 Teは、水冷式の冷却トラップが取付けられ
た上蓋を有し、雰囲気制御が可能な内容積2Lの石英製
容器に入れ、Cu2 Teに対し重量比で0.5倍のSを
添加後、窒素100mL/minを容器内に流しながら
電気抵抗加熱ヒーターで加熱した。加熱は250℃で3
h行い、冷却トラップには、水を100mL/minで
給水した。
【0030】次に、石英製容器を445℃で2h保持し
た。過剰なSは、冷却トラップに凝集し、石英製容器内
には、CuSとTeの混合物が残留した。石英製容器を
室温まで冷却した後、冷却トラップを取付けた上蓋を石
英製容器から取外し、同型の上蓋を新たに取付けた。冷
却トラップに水を100mL/min流しながら、石英
製容器を油回転ポンプで150Pa以下まで減圧した
後、石英製容器を電気抵抗ヒータで加熱し、400℃、
3h保持した。CuSとTeの混合物からTeが蒸発
し、冷却トラップに凝集するので、室温まで冷却後、冷
却トラップに凝集したTeを剥離回収した。次に、回収
したTeを再度150Paで200℃、1h加熱し、C
uSの解離によって混入したSを蒸発分離し高純度Te
を得た。
【0031】この条件で回収したTeは、回収率が98
%であり、純度は99.99%であった。 〔実施例2〕Cu2 Teに対し重量比で1.2倍のSを
添加した以外は実施例1と同様に操作した。
【0032】この条件で回収したTeは、回収率が99
%であり、純度は99.99%であった。 〔実施例3〕Cu2 TeとSを加熱処理し、S分離後、
CuSとTeが残留した石英製容器を電気抵抗加熱ヒー
タで加熱し、1000℃、2h保持する以外は実施例1
と同様に操作した。
【0033】この条件で回収したTeは、回収率が94
%であり、純度は99.99%であった。 〔実施例4〕Cu2 Te300gをポリプロピレン製容
器に入れ、そこに2.5mol/L−HCl3Lを添加
し、洗浄操作を行った以外は実施例1と同様に操作し
た。
【0034】この条件で回収したTeは、回収率が94
%であり、純度は99.99%であった。
【0035】
【発明の効果】本発明のテルルの回収方法によれば、テ
ルル化銅からテルルを回収するときに、中間物として二
酸化テルルを経由せず、少ない工程数でビスマスなどの
不純物を含まない高純度テルルを回収することができ、
コスト低減が可能となる。また、副生成物である硫化銅
と硫黄は、銅の製錬原料としてあるいは反応原料として
再利用可能であり、資源の有効利用に貢献できる。
【0036】テルル化銅を洗浄処理する塩酸として、
0.5〜3mol/Lの塩酸を使用すると、Bi2 3
もしくはBi2 (SO4 3 の溶解度が大きく、より効
果的な洗浄が可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅の電解精錬で発生するテルル化銅を重
    量比で0.26〜1.20倍量の硫黄と共に一定時間加
    熱処理して得られた生成物から過剰の硫黄を蒸発分離
    し、次いで硫黄分離後の生成物を減圧下で200〜10
    00℃に加熱することによってテルルと硫化銅を得るテ
    ルルの回収方法であって、テルル化銅を予め塩酸で洗浄
    処理することを特徴とするテルルの回収方法。
  2. 【請求項2】 テルル化銅を洗浄処理する塩酸として、
    0.5〜3mol/Lの塩酸を使用することを特徴とす
    る請求項1記載のテルルの回収方法。
JP2001034228A 2001-02-09 2001-02-09 テルルの回収方法 Withdrawn JP2002241866A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110550611A (zh) * 2019-10-18 2019-12-10 江西理工大学 一种外场作用强化铜阳极泥分铜渣中高效浸出碲的方法
CN112375917A (zh) * 2020-11-11 2021-02-19 昆明理工大学 一种碲化铜渣回收碲铜的方法
CN114920208A (zh) * 2022-04-24 2022-08-19 中南大学 一种从含碲物料中高效分离碲或分离碲硒的方法

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