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JP2002112164A - メディアパック、画像記録装置、画像記録方法およびプリンタ内蔵カメラ - Google Patents

メディアパック、画像記録装置、画像記録方法およびプリンタ内蔵カメラ

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JP2002112164A
JP2002112164A JP2000297611A JP2000297611A JP2002112164A JP 2002112164 A JP2002112164 A JP 2002112164A JP 2000297611 A JP2000297611 A JP 2000297611A JP 2000297611 A JP2000297611 A JP 2000297611A JP 2002112164 A JP2002112164 A JP 2002112164A
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media pack
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  • Studio Devices (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタにおいて、ユーザが
所望する多種多様なバリエーションの記録紙やインクに
応じた画像処理や記録制御の設定を簡便に行なうことを
可能とする。 【解決手段】 プリンタ内蔵カメラに装着されているメ
ディアパックC100に設けられた記憶媒体に書き込ま
れた記録紙サイズ情報を読み出し(♯5)、そのサイズ情
報に基づき、記録対象画像情報に対して、実際に上記サ
イズの記録紙に記録される画像を表示するための画像処
理を行うとともにそれを表示する(♯14、♯15)。記
録を行うときは、上記の画像処理と同様にして、読み出
された記録紙のサイズ情報に基づき、プリンタ部の記録
解像度と上記サイズ情報から決定される記録ドット数と
を比較し、その比較に応じて、記録対象である画像情報
の拡大または縮小処理の画像処理を行なう(♯20)。そ
して、プリンタ部において、画像サイズの決定が行われ
た画像情報に基づいて記録を行なう(♯1)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メディアパック、
画像記録装置、画像記録方法およびプリンタ内蔵カメラ
に関し、詳しくは、記録に用いる記録紙のサイズや種類
等に応じて画像処理や記録制御を行なうための構成に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の情報が電子データの形態で
処理され、やり取りされ、また、記憶される、いわゆる
ペーパーレスによる取り扱いが多くなりつつある。一方
で、個人ユーザ向けの比較的廉価なプリンタによるプリ
ント画質の向上は著しく、特に、インクジェット方式を
用いた記録装置の分野では、写真画質並みの画質でプリ
ントを行なうことができるプリンタも提供されている。
また、このような情報出力機器ばかりか、デジタルカメ
ラのような情報入力機器も広く普及しつつあり、これら
の入力機器によって入力できる画像の画質も年々向上し
ている。そして、このような入出力機器の高画質化によ
り、プリンタで出力できる画像の種類も多様になり、ま
た、入力機器と出力機器を組み合わせた用い方自体も多
様になりつつある。
【0003】ところで、プリンタ等の記録装置では、上
述した高画質化や多様なプリント画像に対処する構成と
して、記録装置における各要素の精度向上や記録方法の
改善などに加え、記録に用いる記録紙やインクなどに応
じて記録方法などを選択し、最適な記録制御を行なうこ
とが一般的に行なわれている。具体的には、記録紙のサ
イズ、記録紙の種類、インクの種類などに応じて記録制
御の態様を変更するものである。
【0004】例えば、記録紙のサイズに応じて記録制御
を行うプリンタとして、特開平04−004172号公
報に記載の装置では、プリンタにセットされている紙の
サイズを検出し、この検出により得た紙サイズと設定さ
れたイメージサイズとに基づき、この設定されたイメー
ジ幅が検出した紙サイズの横幅より大きいときは、描画
するイメージを縦長から横長に変え、それに応じて使用
するフォントの角度と記録方向を切り替える記録制御を
行なう。
【0005】また、記録紙の種類に応じて記録制御を行
うプリンタの例として、特開平04−142961号公
報に記載の装置、記録紙の紙幅の検知結果とプラテンド
ラムに受像紙がグリップされてから所定の位置までプラ
テンドラムを回転させたときの受像紙の検知結果とに基
づいて、紙の種類および搬送方向を判断し、その判断結
果に応じて記録領域を制御するものである。
【0006】さらに、特開平03−180349号公報
に記載の装置は、インクを記録紙上に吐出して記録を行
うインクジェットプリンタであり、文字ドットパターン
の輪郭における吐出インク量を、記録紙の種類に応じて
制御する。
【0007】さらに、インクの種類に応じて記録制御を
行うプリンタの例として、特開平10−034985号
公報に記載の装置では、インクの種類に基づいてサーマ
ルヘッドの保持温度を設定し、この設定された保持温度
となるようサーマルヘッドを加熱、冷却、保温するヘッ
ド温度制御回路が設けられている。
【0008】以上の公報に記載の記録装置のように、従
来の記録装置は記録紙のサイズ等について、何らかの特
別に設けた構成によって検出を行なうものである。ある
いは、公報ではその構成について明示がなされていな
い。
【0009】例えば、特開平04−004172号公報
に記載の装置では、プリンタにセットされている紙のサ
イズを要求するコマンドを送り、それに応じて紙のサイ
ズを返すことによって紙サイズを検出している。
【0010】また、特開平04−142961号公報に
記載の装置では、受像紙の紙幅を検知する紙幅検知機構
や、紙搬送路において受像紙の有無を検知する受像紙検
知機構の検知結果によって紙種および搬送方向を判断し
ている。さらに、特開平03−180349号公報に記
載の装置は、記録紙の種類に応じて吐出インク量を制御
している。
【0011】さらに、特開平10−034985号公報
に記載の装置では、インクの種類に応じてサーマルヘッ
ドの温度制御を行う温度制御回路を設けるている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録装置では、上述したように記録紙のサイズなどにつ
いて、それを検出するための特別の構成をを必要とする
ため、装置のコストが上昇するなどの弊害を生じる。
【0013】これに対し、記録紙とインクを一体に保持
したパックの形態とし、このパックが保持する記録紙お
よびインクについて種々組合せたものを用意し、記録す
る画像等、記録目的に応じた種類のパックを装着して用
いることが考慮できる。そして、このような記録紙とイ
ンクを一体に保持するパック(以下では、「メディアパッ
ク」ともいう)の装着操作自体が、すなわち、その保持す
る記録紙等に応じた画像処理または記録制御の設定操作
となればユーザにとって便利である。
【0014】特に、パーソナルコンピュータ等のホスト
装置とともに用いられるのではなく単体で用いられる記
録装置、あるいは例えばデジタルカメラと一体に構成さ
れる小型の記録装置の場合、上述した記録紙のサイズ等
を検出するために設けられるハードウエアもしくはソフ
トウエアは、相対的にその装置に対して大きな負荷とな
る。また、ユーザは、このような比較的簡便な記録装置
において、記録紙等に応じた記録制御の設定のために操
作上の負担が増えることを好まないのが一般的である。
【0015】本発明は、以上の観点からなされたもので
あり、その目的とするところは、ユーザが所望する多種
多様なバリエーションの記録紙やインクに応じた画像処
理や記録制御の設定を簡便に行なうことを可能とするメ
ディアパック、インクジェット記録装置、画像記録方法
およびプリンタ内蔵カメラを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、記録紙に記録を行なう記録部を有した装置に着脱可
能に装着されるメディアパックにおいて、該メディアパ
ックが保持する物であって、記録部で用いられる物の情
報を前記装置によって読取り可能に格納する記憶媒体を
備えたことを特徴とする。
【0017】別の形態では、記録紙に記録を行なう画像
記録装置において、該画像記録装置で用いられる物を保
持し、かつ該物の情報を当該画像記録装置によって読取
り可能に格納する記憶媒体を備えるメディアパックを着
脱可能に装着する装着手段と、該装着手段に装着されて
いるメディアパックの記憶媒体に格納された前記物の情
報を読出す読出し手段と、該読出し手段が読み出した前
記物の情報に基づき、記録に関した処理を行う記録制御
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】さらに別の形態では、撮像部と記録紙にイ
ンクを吐出して記録を行なう記録部とを有したプリンタ
内蔵カメラにおいて、該プリンタ内蔵カメラの記録部で
用いられる物を保持し、かつ該物の情報を当該プリンタ
内蔵カメラによって読取り可能に格納する記憶媒体を備
えるメディアパックを着脱可能に装着する装着手段と、
該装着手段に装着されているメディアパックの記憶媒体
に格納された前記物の情報を読出す読出し手段と、該読
出し手段が読み出した前記物の情報に基づき、記録に関
した処理を行う記録制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0019】さらの別の形態では、記録紙に記録を行な
う画像記録方法において、該画像記録装置で用いられる
物を保持し、かつ該物の情報を当該インクジェット画像
記録装置によって読取り可能に格納する記憶媒体を備え
るメディアパックを着脱可能に装着する装着手段を用意
し、前記装着手段に装着されているメディアパックの記
憶媒体に格納された前記物の情報を読出し、該読み出し
た前記物の情報に基づき、記録に関した処理を行う、ス
テップを有したことを特徴とする。
【0020】以上の構成によれば、装着されるメディア
パックの記憶媒体に格納されるものであって、記録部で
用いられる物の情報を読出し、その読み出した物の情報
に基づいて記録に関した処理を行うので、メディアパッ
クの装着動作のみでその記録部の記録制御の設定を行な
うことができる。例えば、上記物の情報が記録紙のサイ
ズである場合、そのサイズに応じて記録する画像情報の
拡大、縮小処理を行ない、記録紙に適切なサイズの画像
を、設定のための操作を必要とせずに自動的に記録する
ことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0022】最初に、本明細書において、「プリント」
(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意
の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、
また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであ
るか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、
パターン等を形成する場合、またはプリント媒体の加工
を行う場合を言うものとする。
【0023】また、「プリント媒体あるいは被記録媒
体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみなら
ず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガ
ラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能
な物も言うものとするが、以下では単に「記録紙または
紙」ともいうものとする。
【0024】また、本明細書において、「カメラ」とは光
学的に撮像し、光学像を電気信号に変換する機器やデバ
イスを示すものであり、以下の説明において「撮像部」と
も称する。
【0025】さらに、「インク」(「液体」という場合
もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈
されるべきものであり、プリント媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成、プリント
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、プリント媒
体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に
供される液体を言うものとする。
【0026】なお、本発明が有効に用いられるヘッドの
一形態は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用
して液体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態であ
る。
【0027】以下で説明する第1〜第6実施形態は、イ
ンクジェットプリンタとデジタルカメラを一体に構成し
たものに関し、また、第7〜第12実施形態は、プリン
タに関するものである。最初に、図1〜図14を参照し
て第1〜第6実施形態にかかるプリンタ内蔵カメラの構
成について説明する。
【0028】「基本構成」まず、プリンタ内蔵カメラの基
本構成について説明する。本例において説明する装置
は、光学的に撮像して電気信号に変換する撮像部(以
下、「カメラ部」とも称する)と、撮像して得られた電気
信号に基づいて画像の記録を行なう記録部(以下、「プリ
ンタ部」とも称する)とを備えた情報処理機器として構成
されている。以下、本例で説明する情報処理機器を「プ
リンタ内蔵カメラ」と称して説明する。
【0029】装置本体A001においては、カメラ部A
100の背面側にプリンタ部(記録装置部)B100が
一体的に組み込まれている。プリンタ部B100は、メ
ディアパックC100から供給されるインクとプリント
媒体を用いて画像を記録する。本構成では、装置本体A
001から外装を外して背面側から見た図5から明らか
なように、装置本体A001の同図中の右手側にメディ
アパックC100が挿入され、装置本体A001の同図
中左手側にプリンタ部B100が配置される。プリンタ
部B100によって記録を行う場合には、カメラ部A1
00における後述の液晶表示部A105を上側、レンズ
A101を下側にするように、装置本体A001を置い
た姿勢とすることができる。この記録姿勢において、プ
リンタ部B100における後述の記録ヘッドB120
は、インクを下向きに吐出する姿勢となる。記録姿勢
は、カメラ部A100による撮影状態の姿勢と同様の姿
勢とすることも可能であり、上記の記録姿勢に限られる
ことはない。記録動作の安定性の面からは、上記のイン
クを下向きに吐出する記録姿勢が好ましい。
【0030】以下においては、本例の装置の機械的な基
本構成をA「カメラ部」、B「メディアパック」、C「プリ
ンタ部」とに分けて説明し、また、信号処理系の基本構
成はD「信号処理系」として説明する。
【0031】A「カメラ部」 カメラ部A100は、基本的には、一般的なデジタルカ
メラを構成するものであり、後述するプリンタ部B10
0と共に装置本体A001に一体的に組み合わせられる
ことによって、図1から図3のような外観のプリンタ内
蔵のデジタルカメラを構成する。図1から図3におい
て、A101はレンズ、A102はファインダー、A1
02aはファインダー窓、A103はストロボ、A10
4はレリーズボタン、A105は液晶表示部(外部表示
部)である。カメラ部A100は、後述するように、C
CDを用いて撮像したデータの処理、コンパクトフラッ
シュ(登録商標)メモリカード(CFカード)A107
への画像の記憶、画像の表示、プリンタ部B100との
間の各種データの授受等をする。A109は、撮影され
た画像を後述のプリント媒体C104に記録した場合
に、画像が記録されたプリント媒体C104が排出され
る排出部である。図5に示されるA108は、カメラ部
A100およびプリンタ部B100の電源としての電池
である。
【0032】B「メディアパック」 メディアパックC100は、装置本体A001に対して
着脱可能であり、本例の場合は、装置本体A001の挿
入部A002(図3参照)から差し込まれることによっ
て、図1のように装置本体A001に装着される。挿入
部A002は、メディアパックC100が装着されてい
ないときは図3のように閉じられており、それが装着さ
れるときに開かれる。図5は、メディアパックC100
が装着された装置本体A001から、外装を外した状態
を示す。メディアパックC100のパック本体C101
には、図4のように、シャッターC102が矢印D方向
にスライド可能に備えられている。シャッターC102
は、メディアパックC100が装置本体A001に装着
されていないときには図4中の2点鎖線の位置にスライ
ドしており、メディアパックC100が装置本体A00
1に装着されたときには、図4中の実線の位置にスライ
ドする。
【0033】パック本体C101には、インクパックC
103とプリント媒体C104が収容されている。図4
において、インクパックC103は、プリント媒体C1
04の下方に収容される。本例の場合、インクパックC
103は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)のインクを個別に収容するように3つ備えられてお
り、またプリント媒体C104は20枚程度重ねて収容
されている。それらのインクとプリント媒体C104
は、画像の記録に最適な組合せのものが選択された上、
同じメディアパックC100内に収容されている。した
がって、インクとプリント媒体の組合せが異なる種々の
メディアパックC100(例えば、超高画質用、ノーマ
ル画質用、シール(分割シール)用等のメディアパッ
ク)を用意しておいて、記録すべき画像の種類、および
画像が形成されたプリント媒体の用途などに応じて、そ
れらのメディアパックC100を選択的に装置本体A0
01に装着することにより、最適な組合せのインクとプ
リント媒体を用いて、目的に応じた画像を確実に記録す
ることができる。また、メディアパックC100には後
述するEEPROM(識別IC)が備えられており、そ
のEEPROMには、メディアパックが収容しているイ
ンクとプリント媒体の種類や残量などの識別データが記
憶される。
【0034】インクパックC103は、メディアパック
C100が装置本体A001に装着されたときに、Y,
M,Cのインクのそれぞれに対応する3つのジョイント
C105を通して、後述する装置本体A001側のイン
ク供給系に接続される。一方、プリント媒体C104
は、図示しない分離機構によって一枚ずつ分離されてか
ら、後述する給紙ローラC110(図9参照)によって
矢印C方向に送り出される。その給紙ローラC110の
駆動力は、装置本体A001側に備わる後述の搬送モー
タM002(図9参照)から、連結部C110aを介し
て供給される。
【0035】また、パック本体C101には、後述する
プリンタ部の記録ヘッドをワイピングするためのワイパ
ーC106と、そのプリンタ部から排出された廃インク
を吸収するためのインク吸収体C107と、が備えられ
ている。プリンタ部における記録ヘッドは、後述するよ
うに矢印Aの主走査方向に往復移動する。メディアパッ
クC100が装置本体A001から外されているとき
は、シャッターC102が図4中の2点鎖線の位置にス
ライドして、ジョイントC105、ワイパーC106、
およびインク吸収体C107などを保護する。
【0036】C「プリンタ部」 本例のプリンタ部B100は、インクジェット記録ヘッ
ドを用いるシリアルタイプである。このプリンタ部B1
00については、C−1「プリント動作部」、C−2「プ
リント媒体搬送系」、およびC−3「インク供給系」に分
けて説明する。
【0037】C−1「プリント動作部」 図6は、プリンタ部B100全体の斜視図、図7は、プ
リンタ部B100の一部を取り外した斜視図である。
【0038】プリンタ部B100の本体内部の定位置に
は、図5のように、装置本体A001に装着されたメデ
ィアパックC100の先端部分が位置する。メディアパ
ックC100から矢印C方向に送り出されたプリント媒
体C104は、後述するプリント媒体搬送系におけるL
FローラB101とLFピンチローラB102との間に
挟まれつつ、プラテンB103上にて矢印Bの副走査方
向に搬送される。B104は、ガイド軸B105とリー
ドスクリューB106に沿って矢印Aの主走査方向に往
復移動されるキャリッジである。
【0039】キャリッジB104には、図8のように、
ガイド軸B105用の軸受けB107と、リードスクリ
ューB106用の軸受けB108が設けられている。キ
ャリッジB104の定位置には、図7のように、軸受け
B108の内側に突出するスクリューピンB109がば
ねB110によって取り付けられている。そして、リー
ドスクリューB106の外周部に形成された螺旋溝に対
して、スクリューピンB109の先端がはまり合うこと
によって、リードスクリューB106の回転がキャリッ
ジB104の往復移動に変換される。
【0040】また、キャリッジB104には、Y,M,
Cのインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドB1
20と、その記録ヘッドB120に供給されるインクを
収容するサブタンク(図示せず)が搭載されている。記
録ヘッドB120には、矢印Aの主走査方向と交差する
方向(本例の場合は、直交する方向)に沿って並ぶ複数
のインク吐出口B121(図8参照)が形成されてい
る。インク吐出口B121は、サブタンクから供給され
たインクを吐出可能なノズルを構成する。インクを吐出
させるためのエネルギーの発生手段としては、ノズル毎
に備えた電気熱変換体を用いることができる。その電気
熱変換体は、発熱駆動されることによってノズル内のイ
ンク中に気泡を発生させ、その発泡エネルギーによって
インク吐出口B121からインク滴を吐出させる。
【0041】サブタンクは、メディアパックC100に
収容されているインクパックC103よりも小容量であ
り、少なくともプリント媒体C104の1枚分の画像記
録に必要な量のインクを収容する大きさとなっている。
サブタンクにおいて、Y,M,Cのインク毎のインク収
容部分には、それぞれインク供給部と負圧導入部が形成
されており、それらのインク供給部は対応する3つの中
空のニードルB122に個別に接続され、また、それら
の負圧導入部は共通の供給エアー口B123に接続され
ている。このようなサブタンクには、後述するように、
キャリッジB104が図6のようなホームポジションに
移動したときに、メディアパックC100のインクパッ
クC103からインクが補給される。
【0042】図8のキャリッジB104において、B1
24はニードルカバーであり、ニードルB122とジョ
イントC105とが連結していないときは、スプリング
の力によって同図のように、ニードルB122を保護す
る位置に移動しており、ニードルB122とジョイント
C105とが連結するときは、スプリングの力に抗して
同図中の上方に押されてニードルB122の保護を解
く。キャリッジB104の移動位置は、キャリッジB1
04側のエンコーダセンサB131と、プリンタ部B1
00の本体側のリニアスケールB132(図6参照)
と、によって検出される。また、キャリッジB104が
ホームポジションに移動したことは、キャリッジB10
4側のHP(ホームポジション)フラグB133と、プ
リンタ部B100の本体側のHPセンサB134(図7
参照)と、によって検出される。
【0043】図7において、ガイド軸B105の両端に
は、その中心軸から偏心した位置に支軸(図示せず)が
設けられている。ガイド軸B105は、その支軸を中心
として回動調整されることにより、キャリッジ104の
位置が調整されて、記録ヘッドB120と、プラテンB
103上のプリント媒体C104と、の間の距離(「紙
間距離」ともいう)が調整される。また、リードスクリ
ューB106は、スクリューギアB141、アイドラギ
アB142、およびモータギアB143を介して、キャ
リッジモータM001によって回転駆動される。また、
B150は、後述する制御系と記録ヘッドB120とを
電気的に接続するためのフレキシブルケーブルである。
【0044】記録ヘッドB120は、キャリッジB10
4と共に矢印Aの主走査方向に移動しつつ、画像信号に
応じてインク吐出口B121からインクを吐出すること
によって、プラテンB103上のプリント媒体に1行分
の画像を記録する。このような記録ヘッドB120によ
る1行分の記録動作と、後述するプリント媒体搬送系に
よる矢印Bの副走査方向におけるプリント媒体の所定量
の搬送動作と、を繰り返すことによって、プリント媒体
上に順次画像を記録する。
【0045】C−2「プリント媒体搬送系」 図9は、プリンタ部B100におけるプリント媒体搬送
系の構成部分の斜視図である。図9において、B201
は対の排紙ローラであり、同図中上側の一方の排紙ロー
ラB201は、排紙ローラギアB202と中継ギアB2
03を介して、搬送モータM002により駆動される。
同様に、前述したLFローラB101は、LFローラギ
アB204と中継ギアB203を介して、搬送モータM
002により駆動される。排紙ローラB201とLFロ
ーラB101は、搬送モータM002の正転時の駆動力
によって、プリント媒体C104を矢印Bの副走査方向
に搬送する。
【0046】一方、搬送モータM002が逆転したとき
は、切り替えスライダB211および切り替えカムB2
12を介して、圧板ヘッドB213と図示しないロック
機構が駆動されると共に、メディアパックC100側の
給紙ローラC110に駆動力が伝達される。すなわち、
圧板ヘッドB213は、搬送モータM002の逆転時の
駆動力によって、メディアパックC100のシャッター
C102の窓部C102A(図4参照)を通って、メデ
ィアパックC100内に集積されているプリント媒体C
104を図4中の下方に押圧する。これにより、図4中
の最下位置のプリント媒体C104がメディアパックC
100内の給紙ローラC110上に押し付けられる。ま
た、図示しないロック機構は、搬送モータM002の逆
転時の駆動力によって、装置本体A001に対してメデ
ィアパックC100をロックしてメディアパックC10
0の取り外しを禁止する。また、メディアパックC10
0側の給紙ローラC110は、搬送モータM002の逆
転時の駆動力が伝達されることによって、図4中最下位
置の1枚のプリント媒体C104を矢印C方向に搬出す
る。
【0047】このように、搬送モータM002が逆転す
ることによって、メディアパックC100からプリント
媒体C104が1枚だけ矢印C方向に取り出され、その
後、搬送モータM002が正転することによって、その
プリント媒体C104が矢印B方向に搬送される。
【0048】C−3「インク供給系」 図10は、プリンタ部B100におけるインク供給系の
構成部分の斜視図、図11は、そのインク供給系の構成
部分にメディアパックC100が装着されたときの平面
図である。
【0049】プリンタ部B100に装着されたメディア
パックC100のジョイントC105は、ホームポジシ
ョンに移動したキャリッジB104側のニードルB12
2(図8参照)の下に位置する。プリンタ部B100の
本体には、ジョイントC105の下方に位置するジョイ
ントフォークB301(図10参照)が備えられてお
り、そのジョイントフォークB301がジョイントC1
05を上動させることにより、ジョイントC105がニ
ードルB122に接続される。これにより、メディアパ
ックC100側のインクパックC103と、キャリッジ
B104側のサブタンクのインク供給部と、の間のイン
ク供給路が形成される。また、プリンタ部B100の本
体には、ホームポジションに移動したキャリッジB10
4の供給エアー口B123(図8参照)の下に位置する
供給ジョイントB302が備えられている。この供給ジ
ョイントB302は、供給チューブB303を介して、
負圧発生源としてのポンプのポンプシリンダB304に
接続されている。供給ジョイントB302は、ジョイン
トリフタB305によって上動されることにより、キャ
リッジB104側の供給エアー口B123に接続され
る。これにより、キャリッジB104側のサブタンクの
負圧導入部と、ポンプシリンダB304と、の間の負圧
導入路が形成される。ジョイントリフタB305は、ジ
ョイントモータM003の駆動力によって、供給ジョイ
ントB302と共にジョイントフォークB301を上下
動させる。
【0050】サブタンクの負圧導入部には、空気の通過
を許容し、かつインクの通過を阻止する気液分離部材
(図示せず)が備えられている。気液分離部材は、負圧
導入路を通して吸引されるサブタンク内の空気の通過を
許容し、これによりメディアパックC100からサブタ
ンクにインクが補給される。そして、サブタンク内のイ
ンクが気液分離部材に達するまで、インクが充分に補給
されたときに、その気液分離部材がインクの通過を阻止
することにより、インクの補給が自動的に停止する。気
液分離部材は、サブタンクのインク毎のインク収容部分
におけるインク供給部に備えられており、それらのイン
ク収容部分毎に、インクの補給を自動的に停止させる。
【0051】また、プリンタ部B100の本体には、ホ
ームポジションに移動したキャリッジB104側の記録
ヘッドB120(図8参照)に対して、キャッピングが
可能な吸引キャップB310が備えられている。吸引キ
ャップB310は、その内部に、吸引チューブB311
を通してポンプシリンダB304から負圧が導入される
ことによって、記録ヘッドB120のインク吐出口B1
21からインクを吸引排出(吸引回復処理)させること
ができる。また、記録ヘッドB120は、必要に応じ
て、画像の記録に寄与しないインクを吸引キャップB3
10内に吐出させる(予備吐出処理)。吸引キャップB
310内のインクは、ポンプシリンダB304から、廃
液チューブB312と廃液ジョイントB313を通し
て、メディアパックC110内のインク吸収体C107
に排出される。
【0052】ポンプシリンダB304は、それを往復駆
動するためのポンプモータM004などと共にポンプユ
ニットB315を構成する。ポンプモータM004は、
ワイパーリフタB316(図10参照)を上下動させる
ための駆動源としても機能する。ワイパーリフタB31
6は、プリンタ部B100に装着されたメディアパック
C100のワイパーC106を上動させることによっ
て、そのワイパーC106を記録ヘッドB120のワイ
ピングが可能な位置に移動させる。
【0053】図10および図11において、B321
は、ポンプシリンダB304によって構成されるポンプ
の動作位置がホームポジションにあることを検出するポ
ンプHPセンサである。また、B322は、前述したイ
ンク供給路および負圧導入路が形成されたことを検出す
るジョイントHPセンサである。また、B323は、プ
リンタ部B100の本体を構成するシャーシである。
【0054】D「信号処理系」 図12は、カメラ部A100とプリンタ部B100の概
略のブロック構成図である。
【0055】カメラ部A100において、101は撮像
素子としてのCCD、102は音声入力のためのマイ
ク、103はハードウェア処理を行なうASIC、10
4は画像データ等を一時的に記憶する第1メモリ、10
5は撮像画像を記憶するCFカード(「CFカードA1
07」に相当)、106は撮影画像または再生画像を表
示するLCD(「液晶表示部A105」に相当)、120
はカメラ部A100の制御をする第1CPU、である。
【0056】プリンタ部B100において、210は、
カメラ部A100とプリンタ部B100との間のインタ
ーフェース、201は画像処理部(画像を2値化する2
値化処理部を含む)、202は画像処理を行なう上で使
用する第2メモリ、203はバンドメモリ制御部、20
4はバンドメモリ、205はマスクメモリ、206はヘ
ッド制御部、207は記録ヘッド(「記録ヘッドB12
0」に相当)、208はエンコーダ(「エンコーダセンサ
B131」に相当)、209はエンコーダカウンタ、2
20はプリンタ部B100を制御する第2CPU、22
1はモータドライバ、222はモータ(「モータM00
1,M002,M003,M004」に相当)、223
はセンサ(「HPセンサB134,B321,B322」
を含む)、224はメディアパックC100に内蔵され
ているEEPROM、230は音声エンコーダ部、25
0は装置全体に電源を供給する電源部(「電池A108」
に相当)、である。
【0057】図13は、カメラ部A100における信号
処理の説明図である。撮影モードの時は、レンズ107
を通してCCD101により撮像された画像は、ASI
C103により信号処理(CCD信号処理)され、YU
V輝度2色差信号に変換される。更に、所定の解像度に
リサイズされ、JPEG圧縮されてCFカード105に
記録される。また、音声に関しては、マイク102より
入力され、ASIC103を介してCFカード105に
記憶される。音声の記録に関しては、撮影時と同時、ま
たは、撮影後のアフレコとして記憶させることができ
る。再生モードの時には、CFカード105よりJPE
G画像が読み出され、ASIC103によりJPEG伸
張され、更に表示用の解像度にリサイズされてLCD1
06に表示される。
【0058】図14は、プリンタ部B100における信
号処理の説明図である。
【0059】カメラ部A100側で再生された画像、即
ちCFカード105より読み出された画像は、図13の
ように、ASIC103によってJPEG伸張され、プ
リントする解像度に適する解像度にリサイズされる。そ
して、リサイズされた画像データ(YUV)はインター
フェース部210を介してプリンタ部B100へ送られ
る。プリンタ部B100は、図14のように、カメラ部
A100より送られた画像データを画像処理部201に
より画像処理し、画像データのRGB信号への変換、カ
メラの特性に応じた入力γ補正、ルックアップテーブル
(LUT)を用いての色補正および色変換、プリントす
るための2値化信号への変換をする。2値化処理の際に
は、誤差拡散(ED)処理を行うために、誤差メモリと
して第2メモリ202を用いる。本例の場合、画像処理
部201における2値化処理部は誤差拡散処理を行なっ
ているが、ディザパターンを使った2値化処理等、他の
処理を行うことも可能である。2値化されたプリントデ
ータはバンドメモリ制御部203によって、一旦バンド
メモリ204に記憶される。プリンタ部B100のエン
コーダカウンタ209には、記録ヘッド207およびエ
ンコーダ208を搭載したキャリッジB104が一定距
離移動する毎に、エンコーダ208からのエンコーダパ
ルスが入る。そして、このエンコーダパルスに同期し
て、バンドメモリ204とマスクメモリ205からプリ
ントデータが読み出され、そのプリントデータに基づ
き、ヘッド制御部206が記録ヘッド207を制御して
記録を行う。
【0060】図14中のバンドメモリ制御について説明
すると次のとおりである。
【0061】記録ヘッド207における複数のノズル
は、例えば、1200dpiの密度をなすように列状に
形成されている。このような記録ヘッド207を用いて
画像を記録すべく、キャリッジを1回走査させるときに
は、副走査方向(以下、「縦(Y方向)」ともいう)にお
いてはノズル数分、主走査方向(以下、「横(X方向)
ともいう」)においては記録領域分の記録データ(1走
査分の記録データ)を、予め作成しておく必要がある。
記録データは、画像処理部201にて作成されてから、
バンドメモリ制御部203によってバンドメモリ204
に一旦蓄えられる。バンドメモリ204に1走査分の記
録データが蓄えられた後、キャリッジが主走査方向に走
査される。その際、エンコーダ208より入力されたエ
ンコーダパルスがエンコーダカウンタ209によってカ
ウントされ、このエンコーダパルスにしたがってバンド
メモリ204から記録データが読み出され、その画像デ
ータに基づいて記録ヘッド207からインク滴が吐出さ
れる。記録ヘッド207の往走査時および復走査時に画
像を記録(往路記録および復路記録)する双方向記録方
式を採用した場合には、記録ヘッド207の走査方向に
応じて、バンドメモリ204から画像データが読み出さ
れる。例えば、往路記録時は、バンドメモリ204から
読み出される画像データのアドレスが順次インクリメン
トされ、復路記録時は、バンドメモリ204から読み出
される画像データのアドレスが順次デクリメントされ
る。
【0062】実際には、画像処理部201により作成さ
れた画像データ(C,M,Y)がバンドメモリ204に
書き込まれて、1バンド分の画像データが準備されたと
き、記録ヘッド207の走査が可能となる。そして、記
録ヘッド207を走査し、バンドメモリ204より画像
データを読み出して、その画像データに基づいて記録ヘ
ッド207が画像を記録する。記録動作の間に、次に記
録すべき画像データが画像処理部201にて作成され、
その画像データは、その記録位置に対応するバンドメモ
リ204の領域に書き込まれる。
【0063】このように、バンドメモリ制御は、画像処
理部201により作成された記録データ(C,M,Y)
をバンドメモリ204に書込む作業と、キャリッジの走
査動作に合わせて、記録データ(C,M,Y)をヘッド
制御部206に送るために読み出す作業と、を切替えな
がら行なう。
【0064】図14中のマスクメモリ制御について説明
すると次のとおりである。
【0065】このマスクメモリ制御は、マルチパス記録
方式を採用した場合に必要となる。マルチパス記録方式
の場合、記録ヘッド207のノズル列の長さに相当する
幅をもつ1行分の記録画像は、記録ヘッド207の複数
回の走査に分けて記録される。すなわち、副走査方向に
間欠的に搬送されるプリント媒体の搬送量がノズル列の
長さの1/Nとされ、例えば、N=2のときは、1行分
の記録画像が2回の走査に分けて記録(2パス記録)さ
れ、N=4のときは、1行分の記録画像が4回の走査に
分けて記録(4パス記録)される。同様に、N=8のと
きは8パス記録、N=16のときは16パス記録とな
る。したがって、1行分の記録画像が記録ヘッド207
の複数回の走査によって完成されることになる。
【0066】実際には、マスクメモリ205に、画像デ
ータを記録ヘッド207の複数回の走査に割り当てるた
めのマスクデータが格納されており、そのマスクデータ
と画像データとの論理積(AND)データに基づき、記
録ヘッド207がインクを吐出して画像を記録する。
【0067】また、図14において、CFカード105
に記憶された音声データは、ASIC102により、画
像データと同じように、インターフェース210を介し
てプリンタ部B100へ送られる。プリンタ部B100
に送られた音声データは、音声エンコーダ230におい
てコード化(エンコード)されて、プリントする画像の
中にコードデータとして記録される。プリント画像に音
声データを入れる必要の無い時、または、音声データの
無い画像をプリントする際には、当然に、コード化され
た音声データはプリントされず、画像のみがプリントさ
れる。
【0068】本実施形態においては、カメラ部A100
とプリンタ部B100が一体となったプリンタ内蔵カメ
ラとして説明を行なってきた。しかし、カメラ部A10
0とプリンタ部B100を分離した別々の装置とし、そ
れらをインターフェース210により接続した構成にお
いても同様に構成して、同様の機能を実現することが可
能である。
【0069】以上説明したプリンタ内蔵カメラに関する
本発明の第1〜第6実施形態をを以下に説明する。
【0070】<第1実施形態>本実施形態は、上述した
プリンタ内蔵カメラにおいて、記録紙のサイズ情報に基
づいて、記録出力する画像のサイズを変更する等の画像
処理を行なう。
【0071】図15(a)および(b)は、図1〜図14に
て説明したプリンタ内蔵カメラのそれぞれレンズ側およ
びファインダ側の概略を示す図であり、メディアパック
608(C100)が装填され、記録が行なわれるときの
状態を示している。図15において、図1〜図14に示
した要素と同一の要素には同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0072】図15(a)および(b)において、602は
電源スイッチであり、このスイッチの操作によって撮影
や記録を行なう際に本カメラの電源を投入することがで
きる。また、607は撮影/記録モード設定ボタンであ
り、このボタンの操作によって本カメラの撮影モードま
たは記録モードを設定することができる。さらに、61
0はプリントボタンであり、このボタンの押下により本
カメラにおける記録動作を開始することができる。61
3および614はそれぞれ送りボタンおよび戻りボタン
であり、こららのボタンの操作によって液晶表示部A1
06に表示される画面の変更または設定を行なうことが
できる。詳細には、撮像した画像またはプリントしよう
とする画像を表示しているときはその表示画像の変更を
行なうことができ、以下の図16で説明される記録紙サ
イズやそれに応じた処理画像を表示しているときは、そ
の内容についての設定または設定解除を行なうことがで
きる。
【0073】図15(a)および(b)に示すように、記録
時には、メディアパックC100を挿入部A002に挿
入されて本カメラに装着される。そして、プリントボタ
ン610の押下に応じて記録動作が開始され、CFカー
ドに記憶された撮像画像のプリントが行なわれる。カメ
ラに内蔵される上述のプリンタ部によって記録がなされ
た記録紙609は、カメラ本体において上記挿入部A0
02とは反対側の側端部に設けられた排出部A109よ
り排出される。
【0074】図16は、本実施形態のプリンタ内蔵カメ
ラにおける撮像処理および記録処理を示すフローチャー
トである。
【0075】本処理は、ステップ#1で本処理がスター
トする。具体的には、ステップ#2でユーザ(操作者)が
電源スイッチ602を押下するのを待機し、これが押下
されると、ステップ#3で、メディアパックC100が
装填されているか否かを判断する。ここで、メディアパ
ックが装着されていると判断すると、ステップ#4で撮
影モードか否かを判断する。すなわち、ステップ#4で
は、撮影/記録モード設定ボタン607によって撮影モ
ードに設定されたか否かを判断する。
【0076】ここで、撮影モードのときは次のステップ
#5へ進み、一方、記録モードであると判断したときは
ステップ#17に進む。ステップ#5では、装着されて
いるメディアパックC100に設けられた記憶媒体(E
EPROM224、図12参照)に書き込まれた記録紙
サイズ情報を読み出す。
【0077】そして、ステップ#6で、上記読み出され
た記録紙サイズ情報をメモリ202(図12参照)に一
時的に格納する。さらに、ステップ#7では,操作者に
対して、現在装着されているメディアパックC100が
保持する記録紙のサイズ情報を報知するため、記録紙サ
イズ情報を液晶ディスプレイ(LCD)A106に表示
する。
【0078】これに対し、操作者は送りボタン613お
よびもどりボタン614を操作して確認のための操作を
行なうことができ、ステップ#8では、これらのボタン
の操作を判断する。すなわち、現在表示されている記録
紙サイズ、すなわち現在装着されているメディアパック
に保持される記録紙のサイズが操作者が意図しているも
のでなく、戻りボタン614を押下して現在の記録紙サ
イズの設定を解除したときは、ステップ#3へ戻り、他
のサイズの記録紙を保持した別のメディアパックの装着
を待機する。
【0079】一方、ステップ#8において、表示されて
いる記録紙のサイズでよく操作者が送りボタン613に
よって設定の操作したことを判断すると、ステップ#9
で、操作者がレリーズボタンA104の第1段階の押下
を行なうことを待機する。
【0080】なお、本実施形態では、メディアパックが
保持している記録紙のサイズ(すなわち、メディアパッ
クの種類)として、540mm×860mm、A4、B
5、A3の4種類であるが、本発明の適用がこれらのサ
イズに限られないことはもちろんである。
【0081】上記第1段階の押下がなされると、ステッ
プ#10では,撮像部において露出制御値、測距情報、
ストロボ発光の有無等、露出動作に必要な諸条件の設定
を行う。そして、ステップ#11では、レリーズボタン
の第2段階の押下が行なわれるのを待機する。
【0082】第2段階の押下がなされると、ステップ#
12において、撮像部により焦点あわせのためのレンズ
駆動やシャッターの速度制御、絞りの開口量制御、必要
に応じてストロボ発光等の一連の露光動作を行う。そし
て、ステップ#13では、撮像部によって撮像された画
像情報をCFカード105(図13参照)に格納する。
【0083】次に、ステップ#14で、メモリ202に
格納される記録紙のサイズ情報に基づき、CFカード1
05に格納された記録対象画像情報に対して、実際に上
記サイズの記録紙に記録される画像を表示するための画
像処理を行う。この処理は、現在装着されているメディ
アパックに保持されている記録紙のサイズ情報と、本実
施形態のプリンタ部の記録解像度と上記サイズ情報から
決定される記録ドット数とを比較し、その比較に応じ
て、記録対象である画像情報の拡大または縮小処理を行
なうものである。そして、その結果を表示用のデータと
して処理する。なお、さらに、そのように決定された画
像情報のサイズと上記記録紙のサイズとを比較し、記録
紙の余白と画像とのコントラストの程度を求め、これに
応じて色補正処理を行なうようにしてもよい。
【0084】次に、ステップ#15では、以上のように
求めた画像情報を液晶ディスプレイA106に表示す
る。図17はこの表示例を模式的に示す図である。同図
において、702は記録紙とそれに記録された状態の画
像情報の表示画像であり、また、この表示と併せて記録
紙のサイズの表示703もなされる。
【0085】以上が、主に撮像部における処理であり、
撮影モードでは以上の処理が繰り返される(厳密には、
ステップ#17までの処理が繰り返され、その間の撮影
モードの解除は、上述した撮影/記録モード設定ボタン
607の切替え操作によって可能となる。)。
【0086】次に、ステップ#16では、操作者はLC
D A105に表示されてい画像を記録対象としてよい
か否かの操作を行なう。すなわち、ステップ#8で説明
したように、操作者が、送りボタン613を押下して表
示される画像でよいとしたときは、これを検出し、CF
カード105の記録対象画象領域にその画像情報を格納
してステップ#17へ進む。一方、操作者が戻りボタン
614を押下して表示される画像の記録を行わない旨の
操作をしたときは、ステップ♯9へ戻り、次の撮影を待
機し、撮影が行なわれたときは、ステップ♯12以降の
処理を再度繰り返す。
【0087】なお、ステップ♯9で、所定時間レリーズ
ボタンA104が押されないときは、ステップ♯3へ戻
り、それ以降の処理を繰り返して記録紙サイズの確認等
の処理を再度行なうようにしても良い。
【0088】ステップ#17では、操作者が、撮影した
画像の記録を所望して撮影/記録モード設定ボタン60
7を操作することにより記録モードが設定されたか否か
を判断する。設定されたときは、次のステップ#18へ
進み、記録モードが設定されないときは、ステップ#5
へ処理を移行する。
【0089】ステップ#18では、操作者が、送りボタ
ン613または戻しボタ614を操作することにより、
ステップ♯14、♯15の処理と同様にしてCFカード
105の記録対象画象領域に格納される画像情報をメモ
リ202に記憶される記録紙のサイズ情報に基づき、順
に液晶ディスプレイ106に表示させる。そして、操作
者は、その表示画像を見ながら記録すべき画像を検索
し、所望の画像を表示している時に、プリントボタン6
10を押下することができる。ステップ#18ではこの
ボタンの押下を待機し、これを検出すると、次のステッ
プ#19でへ進み、プリンタ部において記録ヘッドによ
る予備吐出やノズルを介した吸引回復などの吐出回復処
理等の初期処理を行なう。そして、ステップ#20で、
ステップ♯14にて説明した処理と同様の処理を行な
う。すなわち、メモリ202に格納される記録紙のサイ
ズ情報に基づき、CFカードに格納された記録対象画像
情報に対して、記録する際の画像サイズを決定する画像
処理を行う。詳細には、記録紙のサイズ情報と、本実施
形態のプリンタ部の記録解像度と上記サイズ情報から決
定される記録ドット数とを比較し、その比較に応じて、
記録対象である画像情報の拡大または縮小処理を行な
う。
【0090】そして、ステップ#21では、プリンタ部
において、画像サイズの決定が行われた画像情報に基づ
いて記録を行ない、ステップ#22で、記録済みの記録
紙が記録紙排出口A109から排出して本処理を終了
し、ステップ♯1に戻る。
【0091】<第2実施形態>本実施形態は、メディア
パックに格納されている記録紙が複数の記録領域に分割
され、それぞれがシールの形態で後に剥がして用いるこ
とができるものである。そして、その分割数Nが異なる
メディアパックがそれぞれ用意されており、本実施形態
は、この分割数情報を装着されるメディアパックから読
出し、それに応じて画像処理および記録制御を行なうも
のである。
【0092】図18は、メディアパックに格納されてい
る記録紙を模式的に示す図である。同図において、90
1は記録紙の基紙であり、902は記録紙、903はそ
の記録紙が8つに分割されて形成される一つの記録領域
を示す。なお、904は、これらの分割記録領域903
に、次に説明するように、同じ画像Aをマルチプリント
したときを想定して示すものである。
【0093】本実施形態の撮影および記録の処理は、第
1実施形態について図16を参照して説明した処理と基
本的には同じであり、異なる点は、メディアパックから
読み出す情報およびそれに応じた画像処理等の内容であ
る。
【0094】すなわち、本実施形態のプリンタ内蔵カメ
ラに装着されたメディアパックのEEPROM224に
格納された記録紙の種類情報、すなわち、記録領域の分
割数を検出する(図16のステップ♯5に対応)。そし
て、この検出した記録紙の種類情報である分割数を液晶
ディスプレイ(LCD)A106に表示する(図16の
ステップ♯7に対応)。そして、撮影によってCFカー
ド105に格納された画像情報に対して、上記検出した
記録紙の種類情報、すなわち、分割数に応じて、その画
像を分割した記録領域ごとにそれぞれ表示する画像処理
を行なう。詳しくは、CFカードに格納される上記の画
像情報を、分割数であるN回読み出して分割数に応じた
縮小処理を行い、それを分割領域ごとに表示するための
処理を行なう(図16のステップ♯14、♯15に対
応)。
【0095】図19は液晶ディスプレイ(LCD)A1
06の表示内容を模式的に示す図である。同図におい
て、1002は、記録対象画像Aを分割数(図示の例で
は、8分割)に応じて分割したときの、その分割領域ご
との表示であり、1003は、記録紙の種類であるN
(図示の例では8)分割シール紙の表示である。
【0096】以上の撮影に関する処理に対し、記録処理
では、上記と同様にして、プリンタ部のメモリ202
(図12参照)に格納された記録紙の種類情報、すなわ
ち、分割数Nに基づき、CFカード105に格納された
同一の記録対象画像情報をN回連続して読出してそれぞ
れ所定の縮小処理を行い、分割数に応じた画像情報を作
成し、これに基づいて記録を行なう(図16のステップ
♯22のあと♯21に戻って、♯21、♯22を繰り返
すことに対応)。
【0097】なお、上記記録紙の種類にかかる分割数と
しては、上記の説明で例示した8の他に、12、16等
も可能であり、本発明の適用が分割数によって限定され
ないことは明らかである。
【0098】<第3実施形態>本実施形態は、上記第2
実施形態の変形例に関するものである。すなわち、メデ
ィアパックに格納されている記録紙が複数の記録領域に
分割されている場合に、それぞれの領域に異なる画像を
記録するよう画像処理および記録制御を行なうものであ
る。
【0099】すなわち、メディアパックに格納された記
録紙自体は図20に示すように、上記第2実施形態につ
いて図18に示したものと変わりはない(なお、これら
の図では記録される画像が示されるが記録される前の記
録紙自体は同じものである。)。しかし、本実施形態で
は、図20に示すように、分割した領域それぞれに異な
る画像A〜Hが記録される。
【0100】本実施形態の撮影および記録の処理も、第
1実施形態について図16を参照して説明した処理と基
本的には同じであり、異なる点は、以下で説明するよう
にメディアパックから読み出す情報およびそれに応じた
画像処理等の内容である。また、分割に関する処理は、
上述した第2実施形態と基本的に同様であるが、次の点
で異なる。
【0101】撮影によってCFカード105に格納され
た画像情報に対して、上記検出した記録紙の種類情報、
すなわち、分割数に応じて、その画像を分割した記録領
域ごとにそれぞれ表示する画像処理を行なうが、その
際、CFカードに格納される異なるN個の画像情報を順
次読み出す。そして、それぞれに分割数に応じた縮小処
理を行い、それを分割領域ごとに表示するための処理を
行なう(図16のステップ♯14、♯15に対応)。
【0102】図21はその表示内容を模式的に示す図で
ある。同図に示す様に、記録対象画像として、それぞれ
異なるN個の画像(図示の例では、8個の画像A〜H)が
表示される。
【0103】また、記録処理では、上記と同様にして、
プリンタ部のメモリ202(図12参照)に格納された記
録紙の種類情報、すなわち、分割数Nに基づき、CFカ
ード105に格納されたそれぞれ異なるN個の記録対象
画像情報を順時読出してそれぞれ所定の縮小処理を行
い、記録紙1枚分の画像情報を作成し、これに基づいて
記録を行なう(図16のステップ♯21、♯22に対
応)。
【0104】なお、記録する画像の設定は、図16のス
テップ♯18の記録画像をサーチする操作で、操作者が
所定のキー等を操作することによって任意の画像を選択
することができる。
【0105】<第4実施形態>本実施形態は、上記第2
実施形態の他の変形例に関するものである。すなわち、
撮像画像を格納するCFカード105から、分割数Nに
応じて、M(<N)種類の画像を各々少なくとも1回以
上ずつ読み出して、最終的に合計N個の画像を記録する
ものである。
【0106】すなわち、メディアパックに格納された記
録紙自体は図22に示すように、上記第2および第3実
施形態について図18、図20に示したものと変わりは
ない(なお、これらの図では記録される画像が示される
が記録される前の記録紙自体は同じものである。)。し
かし、本実施形態では、図22に示すように、分割した
領域それぞれにM(3)種類の異なる画像A、B、Cが記
録される。
【0107】本実施形態の撮影および記録の処理も、第
1実施形態について図16を参照して説明した処理と基
本的には同じであり、異なる点は、以下で説明するよう
にメディアパックから読み出す情報およびそれに応じた
画像処理等の内容である。また、分割に関する処理は、
上述した第3実施形態と基本的に同様であるが、次の点
で異なる。
【0108】撮影によってCFカード105に格納され
た画像情報に対して、上記検出した記録紙の種類情報、
すなわち、分割数に応じて、その画像を分割した記録領
域ごとにそれぞれ表示する画像処理を行なうが、その
際、CFカードに格納される異なるM種類の画像情報
を、それぞれを記録する数だけ順次読み出す。例えば、
図22に示す例では、画像Aを4回、画像Bを3回、画
像Cを1回それぞれ読み出す。そして、それぞれに分割
数に応じた縮小処理を行い、それを分割領域ごとに表示
するための処理を行なう(図16のステップ♯14、♯
15に対応)。
【0109】図23はその表示内容を模式的に示す図で
ある。同図に示す様に、記録対象画像として、それぞれ
M(3)種類の異なる画像が表示される。
【0110】また、記録処理では、上記と同様にして、
プリンタ部のメモリ202(図12参照)に格納された記
録紙の種類情報、すなわち、分割数Nに基づき、CFカ
ード105に格納されたそれぞれM種類の異なる記録対
象画像情報を順時読出してそれぞれ所定の縮小処理を行
い、記録紙1枚分の画像情報を作成し、これに基づいて
記録を行なう(図16のステップ♯21、♯22に対
応)。
【0111】なお、記録する画像の設定は、上記第3実
施形態と同様、図16に示すステップ♯18の記録画像
をサーチする操作で、操作者が所定のキー等を操作する
ことによって行なうことができる。
【0112】なお、画像の配置も使用者が設定できる様
にしている。例えば、8分割シール(縦2枚、横4枚の配
置とする)に2種類の画像を4枚ずつプリントする場合を
考える。このとき縦2枚横2枚の2つの領域に、1種類を配
置すると、4人で切り取って配分するときに、1枚ずつ切
り取って8枚に分割する必要がある。しかし、各種を縦1
枚横4枚に配置するようにすれば、4人で切り取って配分
するときには、縦に4分割すれば、各人が、各種1枚ずつ
分配することが出来、切り取り作業が楽になる。
【0113】また、モザイク画像のように配置を楽しむ
ことも出来る。
【0114】このように、複数種類の画像を用いて、複
数枚の画像を分割プリントする場合には、画像の配置も
設定できる方が便利である。なお、この配置は、1枚ず
つ使用者に設定させても良いし、装置が複数種類の配置
を提供して、使用者に選択させてもよい。
【0115】また、分割数Nに基づく各分割領域への記
録について、以上説明した第2〜第4実施形態の記録
を、記録モードとして相互に切替えて実行できるように
しても良い。
【0116】<第5実施形態>本実施形態は、メディア
パックに格納されている記録紙の材質によって分けられ
る記録紙の種類について複数の異なるメディアパックが
それぞれ用意されており、本実施形態は、この記録紙種
類情報を装着されるメディアパックから読出し、それに
応じて画像処理および記録制御を行なうものである。
【0117】記録紙の種類としては、普通紙、コート
紙、光沢紙、フォト紙、光沢フィルムを挙げることがで
きる。本実施形態では、このような記録紙の種類によっ
てインクの吸収性が異なることに起因した記録画像にお
いて実現される濃度や発色の違いに応じて画像処理パラ
メータを予め設定して用意し、メディアパックから読み
出される記録紙の種類情報に応じて対応するパラメータ
を用いて画像処理を行なうものである。具体的には、記
録紙に定着したインクの光吸収特性にかかわるマスキン
グ処理、各ノズルに対応したインク吐出量にかかわるガ
ンマ補正処理、黒濃度の実現に係わる黒生成処理の各パ
ラメータを、記録紙の種類情報に応じて用いる。例えば
コート紙の場合、インクの吸収性が比較的良いため、記
録ヘッドのノズル全体についてガンマ補正値を濃度が高
くなるように設定する。なお、例えば普通紙以外の記録
紙が用いられる場合は、さらに、記録画像の階調性を良
好に実現するため、2値化処理に係るディザ法や誤差拡
散法等の処理内容を変更するようにしても良い。
【0118】本実施形態の撮影および記録の処理につい
ても、第1実施形態について図16を参照して説明した
処理と基本的には同じであり、異なる点は、メディアパ
ックから読み出す情報およびそれに応じた画像処理等の
内容である。
【0119】すなわち、本実施形態のプリンタ内蔵カメ
ラに装着されたメディアパックのEEPROM224に
格納された記録紙の種類情報を読取る(図16のステッ
プ♯5に対応)。そして、この読取った記録紙の種類情
報を液晶ディスプレイ(LCD)A106に表示する
(図16のステップ♯7に対応)。そして、撮影によって
CFカード105に格納された画像情報に対して、上述
したように、読み出した記録紙の種類情報に応じた画像
処理パラメータを所定のメモリから読み出し、そのパラ
メータを用いてそれぞれの画像処理を行なう。詳しく
は、それぞれマスキング処理、黒生成処理およびガンマ
補正処理では、それぞれメディアパックに格納されてい
る記録紙の種類に応じた画像処理を行い、さらにそれに
よって得られた画像情報を表示するための処理を行なう
(図16のステップ♯14、♯15に対応)。
【0120】図24はその表示内容を模式的に示す図で
ある。同図では、メディアパックに格納される記録紙の
種類として光沢紙の場合が示される。
【0121】以上の撮影に関する処理に対し、記録処理
では、上記と同様にして、プリンタ部のメモリ202
(図12参照)に格納された記録紙の種類情報に基づき、
CFカード105に格納された記録対象画像情報に対し
て、上述したように記録紙の種類に応じた画像処理を行
なって画像情報を作成し、これに基づいて記録を行なう
(図16のステップ♯21、♯22に対応)。
【0122】<第6実施形態>本実施形態は、メディア
パックに格納されているインクの種類について複数の異
なるメディアパックがそれぞれ用意されており、本実施
形態は、このインク種類情報を装着されるメディアパッ
クのROMから読出し、それに応じて画像処理および記
録制御を行なうものである。
【0123】インクの種類としては、モノクロ用イン
ク、標準カラー用インク、フォトカラー用インクを挙げ
ることができる。本実施形態では、上記第5実施形態と
同様に、このようなインクの種類によって記録紙に対す
る相対的なインクの吸収性が異なり、それに応じた記録
画像において実現される濃度や発色の違いに応じて画像
処理パラメータを予め設定して用意し、メディアパック
から読み出されるインクの種類情報に応じて対応するパ
ラメータを用いて画像処理を行なうものである。また、
フォトカラー用インクが用いられる場合は、さらに、記
録画像の階調性を良好に実現するため、2値化処理に係
るディザ法や誤差拡散法等の処理内容を変更するように
しても良い。
【0124】本実施形態の撮影および記録の処理につい
ても、第1実施形態について図16を参照して説明した
処理と基本的には同じであり、異なる点は、メディアパ
ックから読み出す情報およびそれに応じた画像処理等の
内容である。
【0125】すなわち、本実施形態のプリンタ内蔵カメ
ラに装着されたメディアパックのEEPROM224に
格納されたインクの種類情報を読取る(図16のステッ
プ♯5に対応)。そして、この読取ったインクの種類情
報を液晶ディスプレイ(LCD)A106に表示する
(図16のステップ♯7に対応)。そして、撮影によって
CFカード105に格納された画像情報に対して、上述
したように、読み出したインクの種類情報に応じた画像
処理パラメータを所定のメモリから読み出し、そのパラ
メータを用いてそれぞれの画像処理を行なう (図16の
ステップ♯14、♯15に対応)。
【0126】図25はその表示内容を模式的に示す図で
ある。同図では、メディアパックに格納されるインクの
種類として標準カラー用インクの場合が示されている。
【0127】以上の撮影に関する処理に対し、記録処理
では、上記と同様にして、プリンタ部のメモリ202
(図12参照)に格納されたインクの種類情報に基づき、
CFカード105に格納された記録対象画像情報に対し
て、上述したようにインクの種類に応じた画像処理を行
なって画像情報を作成し、これに基づいて記録を行なう
(図16のステップ♯21、♯22に対応)。
【0128】以上説明したプリンタ内蔵カメラに関する
第1〜第6実施形態に対し、それぞれ同一の内容のプリ
ンタに関する第7〜第12実施形態について以下に説明
する。
【0129】<第7実施形態>図26は本実施形態にか
かるインクジェットプリンタの、主に画像処理および記
録制御にかかる構成を機能別に示すブロック図である。
なお、同図に示す機能要素は、CPUやROM。RAM
等により実現されるものであり、実際の装置では共通の
要素によって実現されるものもあることは勿論である。
【0130】図26において、1101は制御装置、1
102は記録情報に基づき被記録媒体である記録紙に記
録を行なう機構であるプリンタ部である。1103は上
記プリンタ部を制御するプリンタ制御部、1104は、
以下で説明する画像情報及び記録紙情報等を表示する液
晶ディスプレイに表示するための表示手段である。11
05は画像情報を記憶する第1メモリ、1106は以下
で説明されるように、現在装着されているメディアパッ
クのROM224に記憶されている記録紙のサイズ等を
検出する検出手段である。
【0131】1107は上記メディアパックに格納され
る記録紙情報等液晶ディスプレイに表示する表示手段で
ある。1108は検出手段1106によって検出された
記録紙のサイズ等を一時的に記憶する第2メモリであ
る。また、1109は検出手段1106によって検出さ
れた記録紙のサイズ情報等に基づいて,第1メモリ11
05に記憶される画像情報を、表示手段1104によっ
て液晶ディスプレイに表示する画像表示手段である。
【0132】1110は上記メディアパックのROMか
ら検出手段1106によって検出された記録紙のサイズ
情報等に応じて、第1メモリ1105に記憶される画像
情報を記録する際の処理を決定する画像処理手段、11
11は第2メモリ1108に記憶される記録紙のサイズ
情報等に基づいて、記録制御を行う記録制御手段であ
る。
【0133】さらに、1112は電源スイッチ、111
3はプリントボタンである。
【0134】図27は上記プリンタに装着されるメディ
アパックに格納される、一枚分の記録紙の一例を模式的
に示す図である。
【0135】図において、301は記録紙の基紙、30
2は画像情報を記録するための記録紙、303は画像情
報を記録するための記録領域である。
【0136】図28は、本実施形態のプリンタで用いら
れるメディアパックを模式的に示す図である。
【0137】同図において、224は、以下で示すよう
に、記録紙のサイズ等の情報を格納したEEPROM、
402は複数枚(たとえば20枚)がセットで格納され
る記録紙、403は上記記録紙402のセット、インク
および上記EEPROM224を有したメディアパック
である。
【0138】図29は、本実施形態のプリンタの外観を
示す概略図である。
【0139】同図において、501は電源スイッチ、5
02はプリントボタン、503は液晶ディスプレイ(L
CD)、504は本プリンタに着脱可能に装填されるメ
ディアパック(403)、505はメディアパック504
(403)から出力されて記録がなされて排出される記
録済み記録紙、506はメディアパックの装着口、50
7は印刷済み記録紙の排出口である。
【0140】本実施形態は、以上説明したプリンタにお
いて、前述した第1実施形態と同様の処理を行なう。す
なわち、メディアパックに格納される記録紙のサイズ情
報に応じて、画像処理および記録制御を行なう。
【0141】図30は本実施形態にかかる記録処理を示
すフローチャートである。
【0142】本処理は、ステップ#101で本処理がス
タートする。具体的には、ステップ#102でユーザ
(操作者)が電源スイッチ501を押下するのを待機し、
これが押下されると、ステップ#103で、操作者によ
って,メディアパック504が装填されたか否かを判断
する。
【0143】ここで、メディアパックが装着されている
と判断すると、ステップ#104で、装着されているメ
ディアパック504に設けられたEEPROM224に
書き込まれた記録紙サイズ情報を読み出す。そして、ス
テップ#105で、上記読み出された記録紙サイズ情報
を第2メモリ1108に一時的に格納する。さらに、ス
テップ#106では,操作者に対して、現在装着されて
いるメディアパック504が保持する記録紙のサイズ情
報を報知するため、記録紙サイズ情報を液晶ディスプレ
イ(LCD)503に表示する。
【0144】これに対し、操作者は所定の操作ボタン等
を操作して確認のための操作を行なうことができ、ステ
ップ#107では、これらのボタンの操作を判断する。
すなわち、現在表示されている記録紙サイズ、すなわち
現在装着されているメディアパックに保持される記録紙
のサイズが操作者が意図しているものでなく、上記ボタ
ン等の所定の操作によって現在の記録紙サイズの設定を
解除したときは、ステップ#103へ戻り、他のサイズ
の記録紙を保持した別のメディアパックの装着を待機す
る。
【0145】一方、ステップ#107において、表示さ
れている記録紙のサイズでよく操作者が設定のための所
定の操作をしたことを判断すると、ステップ#108
で、記録すべき画像情報がホスト装置等から受信したか
否かを判断する。すなわち、ここでは、記録のための画
像情報の受信を待機する。画像情報が送られてくると、
ステップ#109で、その情報を第1メモリ1105に
格納する。
【0146】次に、ステップ#110で、第2メモリ1
108に格納される記録紙のサイズ情報に基づき、第1
メモリ1105に格納された記録対象画像情報に対し
て、実際に上記サイズの記録紙に記録される画像を表示
するための画像処理を行う。この処理は、第1実施形態
で説明したのと同様、現在装着されているメディアパッ
クに保持されている記録紙のサイズ情報と、本実施形態
のプリンタ部の記録解像度と上記サイズ情報から決定さ
れる記録ドット数とを比較し、その比較に応じて、記録
対象である画像情報の拡大または縮小処理を行なうもの
である。そして、その結果を表示用のデータとして処理
する。なお、さらに、そのように決定された画像情報の
サイズと上記記録紙のサイズとを比較し、記録紙の余白
と画像とのコントラストの程度を求め、これに応じて色
補正処理を行なうようにしてもよい。
【0147】次に、ステップ#111では、以上のよう
に求めた画像情報を液晶ディスプレイ503に表示す
る。図17はカメラの表示部の説明であるが、本実施例
において、この図と同様に表示させている。
【0148】次に、ステップ#113では、プリントボ
タン502が押下されたか否かを判断する。押下された
ときは、次のステップ#114でへ進み、プリンタ部に
おいて記録ヘッドによる予備吐出やノズルを介した吸引
回復などの吐出回復処理等の初期処理を行なう。そし
て、ステップ#115で、ステップ♯110にて説明し
た処理と同様の処理を行なう。すなわち、第2メモリに
格納される記録紙のサイズ情報に基づき、第1メモリに
格納された記録対象画像情報に対して、記録する際の画
像サイズを決定する画像処理を行う。詳細には、記録紙
のサイズ情報と、本実施形態のプリンタ部の記録解像度
と上記サイズ情報から決定される記録ドット数とを比較
し、その比較に応じて、記録対象である画像情報の拡大
または縮小処理を行なう。
【0149】そして、ステップ#116では、プリンタ
部において、画像サイズの決定が行われた画像情報に基
づいて記録を行ない、ステップ#117で、記録済みの
記録紙が記録紙排出口507から排出して本処理を終了
し、ステップ♯101に戻る。
【0150】<第8実施形態>本実施形態は、上述した
第2実施形態と同様のもである。すなわち、記録領域の
分割数Nが異なるメディアパックがそれぞれ用意されて
おり、この分割数情報を装着されるメディアパックから
読出し、それに応じて画像処理および記録制御を行なう
ものである。
【0151】図31は本実施形態の記録処理を示すフロ
ーチャートであり、同記録処理は、第7実施形態につい
て図30を参照して説明した処理と基本的には同じであ
り、異なる点は、メディアパックから読み出す情報およ
びそれに応じた画像処理等の内容である。
【0152】以下、第2実施例と異なる点のみ説明す
る。本実施形態のプリンタ内蔵カメラに装着されたメデ
ィアパックのEEPROM224に格納された記録紙の
種類情報、すなわち、記録領域の分割数を検出する(ス
テップ♯204)。そして、この検出した記録紙の種類
情報である分割数を液晶ディスプレイ(LCD)503
に表示する(ステップ♯206)。そして、第1メモリ1
105に格納された画像情報に対して、上記検出した記
録紙の種類情報、すなわち、分割数に応じて、その画像
を分割した記録領域ごとにそれぞれ表示する画像処理を
行なう。詳しくは、第1メモリに格納される上記の画像
情報を、分割数であるN回連続的に読み出して分割数に
応じた縮小処理を行い、それを分割領域ごとに表示する
ための処理を行なう(ステップ♯210、♯211)。
【0153】第2実施形態でも説明したように、図19
はその表示内容を模式的に示す図である。同図におい
て、1002は、記録対象画像Aを分割数(図示の例で
は、8分割)に応じて分割したときの、その分割領域ご
との表示であり、1003は、記録紙の種類であるN
(図示の例では8)分割シール紙の表示である。
【0154】そして、第2メモリ1108に格納された
記録紙の種類情報、すなわち、分割数Nに基づき、第1
メモリ1105に格納された記録対象画像情報をN回読
出してそれぞれ所定の縮小処理を行い、分割数に応じた
画像情報を作成し、これに基づいて記録を行なう(ステ
ップ♯215、♯216に対応)。
【0155】<第9実施形態>本実施形態は、上記第8
実施形態の変形例に関し、上述した第3実施形態と同様
のものである。すなわち、メディアパックに格納されて
いる記録紙が複数の記録領域に分割されている場合に、
それぞれの領域に異なる画像を記録するよう画像処理お
よび記録制御を行なうものである。
【0156】本実施形態の撮影および記録の処理は、第
7および第8実施形態についてそれぞれ図30、図31
を参照して説明した処理と基本的には同じであり、異な
る点は、以下で説明するようにメディアパックから読み
出す情報およびそれに応じた画像処理等の内容である。
また、分割に関する処理は、上述した第8実施形態と基
本的に同様であるが、次の点で異なる。
【0157】第1メモリ1105に格納された画像情報
に対して、上記検出した記録紙の種類情報、すなわち、
分割数に応じて、その画像を分割した記録領域ごとにそ
れぞれ表示する画像処理を行なうが、その際、第1メモ
リに格納される異なるN個の画像情報を順次読み出す。
そして、それぞれに分割数に応じた縮小処理を行い、そ
れを分割領域ごとに表示するための処理を行なう(図3
1のステップ♯210、♯211に対応)。
【0158】第3実施形態で説明したように、図21は
カメラの表示部の説明であるが、本実施例において、こ
の図と同様に表示させている。同図に示す様に、記録対
象画像として、それぞれ異なるN個の画像(図示の例で
は、8個の画像A〜H)が表示される。
【0159】そして、第2メモリ1108に格納された
記録紙の種類情報、すなわち、分割数Nに基づき、第1
メモリ1105に格納されたそれぞれ異なるN個の記録
対象画像情報を順時読出してそれぞれ所定の縮小処理を
行い、記録紙1枚分の画像情報を作成し、これに基づい
て記録を行なう(図31のステップ♯215、♯216
に対応)。
【0160】<第10実施形態>本実施形態は、上記第
8実施形態の他の変形例に関し、上述した第4実施形態
と同様のものである。すなわち、画像情報を格納する第
1メモリ1105から、分割数Nに応じて、M(<N)
種類の画像を各々少なくとも1回以上ずつ読み出して、
最終的に合計N個の画像を記録するものである。
【0161】本実施形態の撮影および記録の処理も、第
7および第8実施形態について図30、図31を参照し
て説明した処理と基本的には同じであり、異なる点は、
以下で説明するようにメディアパックから読み出す情報
およびそれに応じた画像処理等の内容である。また、分
割に関する処理は、上述した第9実施形態と基本的に同
様であるが、次の点で異なる。
【0162】第1メモリ1105に格納された画像情報
に対して、上記検出した記録紙の種類情報、すなわち、
分割数に応じて、その画像を分割した記録領域ごとにそ
れぞれ表示する画像処理を行なうが、その際、第1メモ
リに格納される異なるM種類の画像情報を、それぞれを
記録する数だけ順次読み出す。例えば、第4実施形態で
説明したように、図22に示す例では、画像Aを4回、
画像Bを3回、画像Cを1回それぞれ読み出す。そし
て、それぞれに分割数に応じた縮小処理を行い、それを
分割領域ごとに表示するための処理を行なう(図31の
ステップ♯211、♯212に対応)。
【0163】図23はカメラの表示部の説明であるが、
本実施例において、この図と同様に表示させている。同
図に示す様に、記録対象画像として、それぞれM(3)種
類の異なる画像が表示される。
【0164】そして、第2メモリ1108に格納された
記録紙の種類情報、すなわち、分割数Nに基づき、第1
メモリ1105に格納されたそれぞれM種類の異なる記
録対象画像情報を順時読出してそれぞれ所定の縮小処理
を行い、記録紙1枚分の画像情報を作成し、これに基づ
いて記録を行なう(図31のステップ♯215、♯21
6に対応)。
【0165】<第11実施形態>本実施形態は、上述し
た第5実施形態と同様のものである。すなわち、メディ
アパックに格納されている記録紙の材質によって分けら
れる記録紙の種類について複数の異なるメディアパック
がそれぞれ用意されており、この記録紙種類情報を装着
されるメディアパックから読出し、それに応じて画像処
理および記録制御を行なうものである。
【0166】図32は、本実施形態にかかる記録処理の
フローチャートであり、同記録処理についても、第7実
施形態について図30を参照して説明した処理と基本的
には同じであり、異なる点は、メディアパックから読み
出す情報およびそれに応じた画像処理等の内容である。
【0167】すなわち、本実施形態のプリンタ内蔵カメ
ラに装着されたメディアパックのEEPROM224に
格納された記録紙の種類情報を読取る(ステップ♯30
4)。そして、この読取った記録紙の種類情報を液晶デ
ィスプレイ(LCD)503に表示する(ステップ♯3
06)。そして、第1メモリ1105に格納された画像
情報に対して、上述したように、読み出した記録紙の種
類情報に応じた画像処理パラメータを所定のメモリから
読み出し、そのパラメータを用いてそれぞれの画像処理
を行なう。 (ステップ♯310、♯311)。
【0168】第5実施形態について示したように、図2
4はその表示内容を模式的に示す図である。同図では、
メディアパックに格納される記録紙の種類として光沢紙
の場合が示される。
【0169】そして、第2メモリ1108に格納された
記録紙の種類情報に基づき、第1メモリ1105に格納
された記録対象画像情報に対して、上述したように記録
紙の種類に応じた画像処理を行なって画像情報を作成
し、これに基づいて記録を行なう(ステップ♯315、
♯316)。
【0170】<第12実施形態>本実施形態は、上述し
た第6実施形態と同様のものであり、メディアパックに
格納されているインクの種類について複数の異なるメデ
ィアパックがそれぞれ用意されており、このインク種類
情報を装着されるメディアパックのROMから読出し、
それに応じて画像処理および記録制御を行なう。
【0171】図33は、本実施形態の記録処理にかかる
フローチャートであり、同処理についても、第7実施形
態について図30を参照して説明した処理と基本的には
同じであり、異なる点は、メディアパックから読み出す
情報およびそれに応じた画像処理等の内容である。
【0172】すなわち、本実施形態のプリンタ内蔵カメ
ラに装着されたメディアパックのEEPROM224に
格納されたインクの種類情報を読取る(ステップ♯40
4)。そして、この読取ったインクの種類情報を液晶デ
ィスプレイ(LCD)503に表示する(ステップ♯4
06)。そして、第1メモリ1105に格納された画像
情報に対して、上述したように、読み出したインクの種
類情報に応じた画像処理パラメータを所定のメモリから
読み出し、そのパラメータを用いてそれぞれの画像処理
を行なう (ステップ♯410、♯411)。
【0173】第6実施形態についても示したように、図
25はその表示内容を模式的に示す図である。同図で
は、メディアパックに格納されるインクの種類として標
準カラー用インクの場合が示されている。
【0174】そして、第2メモリ1108に格納された
インクの種類情報に基づき、第1メモリ1105に格納
された記録対象画像情報に対して、上述したようにイン
クの種類に応じた画像処理を行なって画像情報を作成
し、これに基づいて記録を行なう(ステップ♯415、
♯416)。
【0175】<他の実施形態>以上説明した、第2(第
8)から第4(第10)実施形態と第5(第11)実施形態
を記録紙の種類として広く捉え、これらの記録紙の種類
に関する検出に基づき、画像処理もしくは記録制御を行
なうようにしてもよい。また、他の上述した実施形態の
検出情報を組み合わせて用い、その組合せに応じてそれ
ぞれの画像処理または記録制御を組み合わせても良い。
【0176】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、装着されるメディアパックの記憶媒体に格納
されるものであって、記録部で用いられる物の情報を読
出し、その読み出した物の情報に基づいて記録に関した
処理を行うので、メディアパックの装着動作のみでその
記録部の記録制御の設定を行なうことができる。例え
ば、上記物の情報が記録紙のサイズである場合、そのサ
イズに応じて記録する画像情報の拡大、縮小処理を行な
い、記録紙に適切なサイズの画像を、設定のための操作
を必要とせずに自動的に記録することができる。
【0177】この結果、ユーザが所望する多種多様なバ
リエーションの記録紙やインクに応じた画像処理や記録
制御の設定を簡便に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプリンタ内蔵カメラの正面
図である。
【図2】図1のカメラの斜め前方からの斜視図である。
【図3】図1のカメラの斜め後方からの斜視図である。
【図4】図1のカメラに装着可能なメディアパックの斜
視図である。
【図5】図1のカメラの内部における主要構成部の配置
関係を示す斜視図である。
【図6】図5におけるプリンタ部の斜視図である。
【図7】図6のプリンタ部の一部を取り外した斜視図で
ある。
【図8】図6のプリンタ部におけるキャリッジの斜視図
である。
【図9】図6のプリンタ部におけるプリント媒体搬送系
の構成部分の斜視図である。
【図10】図6のプリンタ部におけるインク供給系の構
成部分の斜視図である。
【図11】図10のインク供給系の構成部分にメディア
パックが装着されたときの平面図である。
【図12】図1のカメラにおけるカメラ部とプリンタ部
の概略ブロック構成図である。
【図13】図12のカメラ部における信号処理の説明図
である。
【図14】図12のプリンタ部における信号処理の説明
図である。
【図15】(a)および(b)は、本発明の一実施形態にか
かるプリンタ内蔵カメラの記録状態を説明する図であ
る。
【図16】本発明の第1実施形態にかかる撮影および記
録処理を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1実施形態及び第7実施形態にか
かる、記録紙のサイズ情報に基づいた画像情報の表示例
を示す模式図である。
【図18】本発明の第2実施形態及び第8実施形態にか
かるメディアパックに格納される記録紙の一例を模式的
に示す図である。
【図19】上記第2実施形態及び第8実施形態にかかる
記録紙の分割数情報に基づいた画像情報の表示例を示す
模式図である。
【図20】本発明の第3実施形態及び第9実施形態にか
かるメディアパックに格納される記録紙の一例を模式的
に示す図である。
【図21】上記第3実施形態及び第9実施形態にかかる
記録紙の分割数情報に基づいた画像情報の表示例を示す
模式図である。
【図22】本発明の第4実施形態及び第10実施形態に
かかるメディアパックに格納される記録紙の一例を模式
的に示す図である。
【図23】上記第4実施形態及び第10実施形態にかか
る記録紙の分割数情報に基づいた画像情報の表示例を示
す模式図である。
【図24】上記第5実施形態及び第11実施形態にかか
る記録紙の分割数情報に基づいた画像情報の表示例を示
す模式図である。
【図25】上記第6実施形態及び第12実施形態にかか
る記録紙の分割数情報に基づいた画像情報の表示例を示
す模式図である。
【図26】本発明の他の実施形態にかかるプリンタの主
に画像処理および記録処理のための機能構成を示すブロ
ック図である。
【図27】上記プリンタに着脱可能に装填されるメディ
アパックに格納される記録紙の一例を示す図である。
【図28】上記メディアパックの構成を示す模式図であ
る。
【図29】上記プリンタの外観を示す斜視図である。
【図30】本発明の第7実施形態にかかる記録処理を示
すフローチャートである。
【図31】本発明の第8実施形態にかかる記録処理を示
すフローチャートである。
【図32】本発明の第11実施形態にかかる記録処理を
示すフローチャートである。
【図33】本発明の第12実施形態にかかる記録処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
A001 装置本体 A002 挿入部 A100 カメラ部 A101 レンズ A102 ファインダー A102a ファインダー窓 A103 ストロボ A104 レリーズボタン A105 液晶表示部(外部表示部) A107 コンパクトフラッシュメモリカード(CFカ
ード) A108 電池 A109 排出部 B100 プリンタ部(記録装置部) B101 LFローラ B102 LFピンチローラ B103 プラテン B104 キャリッジ B105 ガイド軸 B106 リードスクリュー B107 軸受け B108 軸受け B109 スクリューピン B110 ばね B120 記録ヘッド B121 インク吐出口 B122 ニードル B123 供給エアー口 B124 ニードルカバー B131 エンコーダセンサ B132 リニアスケール B133 HPフラグ B134 HPセンサ B141 スクリューギア B142 アイドラギア B143 モータギア B150 フレキシブルケーブル B201 排紙ローラ B202 排紙ローラギア B203 中継ギア B204 LFローラギア B211 切り替えスライダ B212 切り替えカム B213 圧板ヘッド B301 ジョイントフォーク B302 供給ジョイント B303 供給チューブ B304 ポンプシリンダ B305 ジョイントリフタ B310 吸引キャップ B311 吸引チューブ B312 廃液チューブ B313 廃液ジョイント B315 ポンプユニット B316 ワイパーリフタ B321 ポンプHPセンサ B322 ジョイントHPセンサ B323 シャーシ C100 メディアパック C101 パック本体 C102 シャッター C102A 窓部 C103 インクパック C104 プリント媒体 C105 ジョイント C106 ワイパー C107 インク吸収体 C110 給紙ローラ C110a 連結部 M001 キャリッジモータ M002 搬送モータ M003 ジョイントモータ M004 ポンプモータ 101 CCD 102 マイク 103 ASIC 104 第1メモリ 105 CFカード(「CFカードA107」に相当) 106 LCD(「液晶表示部A105」に相当) 107 レンズ 120 第1CPU 201 画像処理部 202 第2メモリ 203 バンドメモリ制御部 204 バンドメモリ 205 マスクメモリ 206 ヘッド制御部 207 記録ヘッド(「記録ヘッドB120」に相当) 208 エンコーダ(「エンコーダセンサB131」に相
当) 209 エンコーダカウンタ 210 インターフェース 220 第2CPU 221 モータドライバ 222 モータ(「モータM001,M002,M00
3,M004」に相当) 223 センサ(「HPセンサB134,B321,B
322」を含む) 224 EEPROM 230 音声エンコーダ部 250 電源部(「電池A108」に相当)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/91 H04N 101:00 5C053 // H04N 101:00 5/91 H Fターム(参考) 2C061 AP10 AQ05 AR01 AS02 CF01 HK07 HK11 HN19 2C087 AA09 AA15 AA16 AA18 AB01 AC07 BA03 BA07 BA12 BB16 BD06 CA02 CA03 CB20 2C187 AC08 AE01 CD17 5C022 AA13 AC42 AC77 AC78 AC80 5C052 AA12 CC11 DD02 EE02 EE08 FA02 FA03 FB01 FC06 FC08 FD07 FD08 FE06 FE08 GA02 GA05 GB06 GC03 GE08 5C053 FA04 FA08 FA27 KA01 LA02 LA03

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙に記録を行なう記録部を有した装
    置に着脱可能に装着されるメディアパックにおいて、 該メディアパックが保持する物であって、記録部で用い
    られる物の情報を前記装置によって読取り可能に格納す
    る記憶媒体を備えたことを特徴とするメディアパック。
  2. 【請求項2】 記録紙に記録を行なう画像記録装置にお
    いて、 該画像記録装置で用いられる物を保持し、かつ該物の情
    報を当該画像記録装置によって読取り可能に格納する記
    憶媒体を備えるメディアパックを着脱可能に装着する装
    着手段と、 該装着手段に装着されているメディアパックの記憶媒体
    に格納された前記物の情報を読出す読出し手段と、 該読出し手段が読み出した前記物の情報に基づき、記録
    に関した処理を行う記録制御手段と、を備えたことを特
    徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記物の情報は、当該メディアパックが
    保持する記録紙のサイズであることを特徴とする請求項
    1に記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記物の情報は、当該メディアパックが
    保持する記録紙の種類であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記物の情報は、当該メディアパックが
    保持する記録剤としてのインクの種類であることを特徴
    とする請求項1に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記物の情報は、当該物である記録紙を
    N個の記録領域に分割して用いるときの分割数Nである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録制御手段は、前記分割数Nに基
    づき、1枚の記録紙に同一の画像を前記N個の記録領域
    にそれぞれ記録することを特徴とする請求項6に記載の
    画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録制御手段は、前記分割数Nに基
    づき、1枚の記録紙にN種類の異なる画像を前記N個の
    記録領域にそれぞれ記録することを特徴とする請求項6
    に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録紙がN個の記録領域に分割さ
    れ、更に複数種類の画像を記録する場合には、画像の配
    置を設定する設定手段を更に有することを特徴とする請
    求項6に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録制御手段は、前記分割数Nに
    基づき、1枚の記録紙にM(<N)種類の異なる画像を前
    記N個の記録領域にそれぞれ少なくとも一つ記録するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 前記読み出した物の情報または該物の
    情報に基づいて処理された情報であって記録される画像
    情報の少なくとも一つを表示する表示手段と、該表示手
    段が表示する情報に従った、当該メディアパックの使用
    または不使用を指示する入力を受ける手段と、をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    に記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 記録紙にインクを吐出して記録を行な
    うことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記
    載の画像記録装置。
  13. 【請求項13】 撮像部と記録紙にインクを吐出して記
    録を行なう記録部とを有したプリンタ内蔵カメラにおい
    て、 該プリンタ内蔵カメラの記録部で用いられる物を保持
    し、かつ該物の情報を当該プリンタ内蔵カメラによって
    読取り可能に格納する記憶媒体を備えるメディアパック
    を着脱可能に装着する装着手段と、 該装着手段に装着されているメディアパックの記憶媒体
    に格納された前記物の情報を読出す読出し手段と、 該読出し手段が読み出した前記物の情報に基づき、記録
    に関した処理を行う記録制御手段と、を備えたことを特
    徴とするプリンタ内蔵カメラ。
  14. 【請求項14】 前記物の情報は、当該メディアパック
    が保持する記録紙のサイズであることを特徴とする請求
    項13に記載のプリンタ内蔵カメラ。
  15. 【請求項15】 前記物の情報は、当該メディアパック
    が保持する記録紙の種類であることを特徴とする請求項
    13に記載のプリンタ内蔵カメラ。
  16. 【請求項16】 前記物の情報は、当該メディアパック
    が保持するインクの種類であることを特徴とする請求項
    13に記載のプリンタ内蔵カメラ。
  17. 【請求項17】 前記物の情報は、当該物である記録紙
    をN個の記録領域に分割して用いるときの分割数Nであ
    ることを特徴とする請求項13に記載のプリンタ内蔵カ
    メラ。
  18. 【請求項18】 前記記録制御手段は、前記分割数Nに
    基づき、1枚の記録紙に同一の画像を前記N個の記録領
    域にそれぞれ記録することを特徴とする請求項17に記
    載のプリンタ内蔵カメラ。
  19. 【請求項19】 前記記録制御手段は、前記分割数Nに
    基づき、1枚の記録紙にN種類の異なる画像を前記N個
    の記録領域にそれぞれ記録することを特徴とする請求項
    17に記載のプリンタ内蔵カメラ。
  20. 【請求項20】 前記記録制御手段は、前記分割数Nに
    基づき、1枚の記録紙にM(<N)種類の異なる画像を前
    記N個の記録領域にそれぞれ少なくとも一つ記録するこ
    とを特徴とする請求項17に記載のプリンタ内蔵カメ
    ラ。
  21. 【請求項21】 前記読み出した物の情報または該物の
    情報に基づいて処理された情報であって記録される画像
    情報の少なくとも一つを表示する表示手段と、該表示手
    段が表示する情報に従った、当該メディアパックの使用
    または不使用を指示する入力を受ける手段と、をさらに
    備えたことを特徴とする請求項11ないし20のいずれ
    かに記載のプリンタ内蔵カメラ。
  22. 【請求項22】 記録紙に記録を行なう画像記録方法に
    おいて、 該画像記録装置で用いられる物を保持し、かつ該物の情
    報を当該インクジェット画像記録装置によって読取り可
    能に格納する記憶媒体を備えるメディアパックを着脱可
    能に装着する装着手段を用意し、 前記装着手段に装着されているメディアパックの記憶媒
    体に格納された前記物の情報を読出し、 該読み出した前記物の情報に基づき、記録に関した処理
    を行う、ステップを有したことを特徴とする画像記録方
    法。
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