JP2002158153A - 露光装置およびペリクル空間内ガス置換方法 - Google Patents
露光装置およびペリクル空間内ガス置換方法Info
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/70908—Hygiene, e.g. preventing apparatus pollution, mitigating effect of pollution or removing pollutants from apparatus
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B27/00—Photographic printing apparatus
- G03B27/32—Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
- G03B27/52—Details
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フッ素エキシマレーザなどの紫外光を光源と
する投影露光装置において、ペリクル内の不活性ガスパ
ージを効率良く行うことを可能とする。 【解決手段】 本発明の露光装置は、ペリクル付レチク
ルを保持する支持台と、ペリクル枠に設けられたガス流
入口およびガス流出口に対向して設けられ、レチクルと
ペリクル枠とペリクル膜とで囲まれたペリクル空間内に
不活性ガスを供給するノズルと、ペリクル空間内のガス
を排出するノズルとを有することを特徴とする。
する投影露光装置において、ペリクル内の不活性ガスパ
ージを効率良く行うことを可能とする。 【解決手段】 本発明の露光装置は、ペリクル付レチク
ルを保持する支持台と、ペリクル枠に設けられたガス流
入口およびガス流出口に対向して設けられ、レチクルと
ペリクル枠とペリクル膜とで囲まれたペリクル空間内に
不活性ガスを供給するノズルと、ペリクル空間内のガス
を排出するノズルとを有することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光光として紫外
光を用い、装置内を不活性ガスで置換し、マスクのパタ
ーンを投影光学系を介して感光基板に照射する露光装置
に好ましく適用され、パターン面への異物の付着防止の
ために設けられるペリクルとマスクで囲まれたペリクル
空間内の不活性ガス置換方法に関する。また、該ペリク
ル空間内を不活性ガス置換する不活性ガス置換装置を備
えた露光装置に関する。
光を用い、装置内を不活性ガスで置換し、マスクのパタ
ーンを投影光学系を介して感光基板に照射する露光装置
に好ましく適用され、パターン面への異物の付着防止の
ために設けられるペリクルとマスクで囲まれたペリクル
空間内の不活性ガス置換方法に関する。また、該ペリク
ル空間内を不活性ガス置換する不活性ガス置換装置を備
えた露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIあるいは超LSIなどの極
微細パターンから形成される半導体素子の製造工程にお
いて、マスクに描かれた回路パターンを感光剤が塗布さ
れた基板上に縮小投影して焼き付け形成する縮小型投影
露光装置が使用されている。半導体素子の実装密度の向
上に伴いパターンのより一層の微細化が要求され、レジ
ストプロセスの発展と同時に露光装置の微細化への対応
がなされてきた。
微細パターンから形成される半導体素子の製造工程にお
いて、マスクに描かれた回路パターンを感光剤が塗布さ
れた基板上に縮小投影して焼き付け形成する縮小型投影
露光装置が使用されている。半導体素子の実装密度の向
上に伴いパターンのより一層の微細化が要求され、レジ
ストプロセスの発展と同時に露光装置の微細化への対応
がなされてきた。
【0003】露光装置の解像力を向上させる手段として
は、露光波長をより短波長に変えていく方法と、投影光
学系の開口数(NA)を大きくしていく方法とがある。
は、露光波長をより短波長に変えていく方法と、投影光
学系の開口数(NA)を大きくしていく方法とがある。
【0004】露光波長については、365nmのi線か
ら最近では248nm付近の発振波長を有するKrFエ
キシマレーザ、193nm付近の発振波長を有するAr
Fエキシマレーザの開発が行なわれている。更に、15
7nm付近の発振波長を有するフッ素(F2)エキシマ
レーザの開発が行なわれている。
ら最近では248nm付近の発振波長を有するKrFエ
キシマレーザ、193nm付近の発振波長を有するAr
Fエキシマレーザの開発が行なわれている。更に、15
7nm付近の発振波長を有するフッ素(F2)エキシマ
レーザの開発が行なわれている。
【0005】遠紫外線とりわけ193nm付近の波長を
有するArFエキシマレーザや、157nm付近の発振
波長を有するフッ素(F2)エキシマレーザにおいて
は、これら波長付近の帯域には酸素(O2)の吸収帯が
複数存在することが知られている。
有するArFエキシマレーザや、157nm付近の発振
波長を有するフッ素(F2)エキシマレーザにおいて
は、これら波長付近の帯域には酸素(O2)の吸収帯が
複数存在することが知られている。
【0006】例えば、フッ素エキシマレーザーは波長が
157nmと短いため、露光装置への応用が進められて
いるが、157nmという波長は一般に真空紫外と呼ば
れる波長領域にある。この波長領域では酸素分子による
光の吸収が大きいため、大気はほとんど光を透過せず、
真空に近くまで気圧を下げ、酸素濃度を充分下げた環境
でしか応用ができないためである。文献、「Photo
chemistryof Small Molecul
es」 (Hideo Okabe著、AWiley−
Interscience Publication、
1978年、178頁)によると波長157nmの光に
対する酸素の吸収係数は約190atm-1cm-1であ
る。これは1気圧中で1%の酸素濃度の気体中を波長1
57nmの光が通過すると1cmあたりの透過率は T=exp(−190×1cmX0.01atm)=
0.150 しかないことを示す。
157nmと短いため、露光装置への応用が進められて
いるが、157nmという波長は一般に真空紫外と呼ば
れる波長領域にある。この波長領域では酸素分子による
光の吸収が大きいため、大気はほとんど光を透過せず、
真空に近くまで気圧を下げ、酸素濃度を充分下げた環境
でしか応用ができないためである。文献、「Photo
chemistryof Small Molecul
es」 (Hideo Okabe著、AWiley−
Interscience Publication、
1978年、178頁)によると波長157nmの光に
対する酸素の吸収係数は約190atm-1cm-1であ
る。これは1気圧中で1%の酸素濃度の気体中を波長1
57nmの光が通過すると1cmあたりの透過率は T=exp(−190×1cmX0.01atm)=
0.150 しかないことを示す。
【0007】また、酸素が上記光を吸収することにより
オゾン(O3)が生成され、このオゾンが光の吸収をよ
り増加させ、透過率を著しく低下させることに加え、オ
ゾンに起因する各種生成物が光学素子表面に付着し、光
学系の効率を低下させる。
オゾン(O3)が生成され、このオゾンが光の吸収をよ
り増加させ、透過率を著しく低下させることに加え、オ
ゾンに起因する各種生成物が光学素子表面に付着し、光
学系の効率を低下させる。
【0008】従って、ArFエキシマレーザ、フッ素
(F2)エキシマレーザ等の遠紫外線を光源とする投影
露光装置の露光光学系の光路においては、窒素等の不活
性ガスによるパージ手段によって、光路中に存在する酸
素濃度を数ppmオーダー以下の低レベルにおさえる方
法がとられている。
(F2)エキシマレーザ等の遠紫外線を光源とする投影
露光装置の露光光学系の光路においては、窒素等の不活
性ガスによるパージ手段によって、光路中に存在する酸
素濃度を数ppmオーダー以下の低レベルにおさえる方
法がとられている。
【0009】このように、遠紫外線とりわけ193nm
付近の波長を有するArFエキシマレーザや、157n
m付近の波長を有するフッ素(F2)エキシマレーザ光
を利用した露光装置においては、ArFエキシマレーザ
光や、フッ素(F2)エキシマレーザ光が非常に物質に
吸収されやすいため、光路内を数ppmオーダー以下で
パージする必要がある。また水分に対しても同様のこと
が言え、やはり、ppmオーダー以下での除去が必要で
ある。
付近の波長を有するArFエキシマレーザや、157n
m付近の波長を有するフッ素(F2)エキシマレーザ光
を利用した露光装置においては、ArFエキシマレーザ
光や、フッ素(F2)エキシマレーザ光が非常に物質に
吸収されやすいため、光路内を数ppmオーダー以下で
パージする必要がある。また水分に対しても同様のこと
が言え、やはり、ppmオーダー以下での除去が必要で
ある。
【0010】このため露光装置内、とりわけ紫外光の光
路となる部分に対しては不活性ガスでパージすることが
行われている。また、露光装置内部と外部を連絡する部
分には、ロードロック機構が設けられ、外部からレチク
ルやウエハを搬入する場合には、一旦外気と遮断し、ロ
ードロック機構内において不純物を不活性ガスでパージ
した後、露光装置内部に搬入していた。
路となる部分に対しては不活性ガスでパージすることが
行われている。また、露光装置内部と外部を連絡する部
分には、ロードロック機構が設けられ、外部からレチク
ルやウエハを搬入する場合には、一旦外気と遮断し、ロ
ードロック機構内において不純物を不活性ガスでパージ
した後、露光装置内部に搬入していた。
【0011】図14はフッ素(F2)エキシマレーザを
光源とし、ロードロック機構を有する半導体露光装置の
一例を示す断面模式図である。
光源とし、ロードロック機構を有する半導体露光装置の
一例を示す断面模式図である。
【0012】図14において、1はパターンの描画され
たレチクルを搭載するレチクルステージ、2はレチクル
上のパターンをウエハに投影する投影光学系、3はウエ
ハを搭載しX、Y、Z、θおよびチルト方向に駆動する
ウエハステージ、4は照明光をレチクル上に照射するた
めの照明光学系、5は光源からの光を照明光学系4に導
光する引き回し光学系、6は光源であるフッ素(F2)
エキシマレーザ部、7はレチクル上のパターン領域以外
が照明されないように露光光を遮光するマスキングブレ
ード、8および9は各々レチクルステージ1およびウエ
ハステージ3周囲の露光光軸を覆う筐体、10は投影光
学系2および照明光学系4の内部を所定のHe雰囲気に
調節するHe空調機、11および12は筐体8および9
の各々の内部を所定のN2 雰囲気に調節するN2 空調
機、13および14はレチクルおよびウエハを各々筐体
8および9内に搬入する時に使用するレチクルロードロ
ックおよびウエハロードロック、15および16は各々
レチクルおよびウエハを搬送するためのレチクルハンド
およびウエハハンド、17はレチクルの位置調節に用い
るレチクルアライメントマーク、18は複数のレチクル
を筐体8内で保管するレチクル保管庫、19はウエハの
プリアライメントを行うプリアライメント部である。ま
た必要に応じて装置全体を不図示の環境チャンバに収納
し、所定の温度に制御された空気を環境チャンバ内で循
環させることによりチャンバ内の温度を一定に管理して
いる。
たレチクルを搭載するレチクルステージ、2はレチクル
上のパターンをウエハに投影する投影光学系、3はウエ
ハを搭載しX、Y、Z、θおよびチルト方向に駆動する
ウエハステージ、4は照明光をレチクル上に照射するた
めの照明光学系、5は光源からの光を照明光学系4に導
光する引き回し光学系、6は光源であるフッ素(F2)
エキシマレーザ部、7はレチクル上のパターン領域以外
が照明されないように露光光を遮光するマスキングブレ
ード、8および9は各々レチクルステージ1およびウエ
ハステージ3周囲の露光光軸を覆う筐体、10は投影光
学系2および照明光学系4の内部を所定のHe雰囲気に
調節するHe空調機、11および12は筐体8および9
の各々の内部を所定のN2 雰囲気に調節するN2 空調
機、13および14はレチクルおよびウエハを各々筐体
8および9内に搬入する時に使用するレチクルロードロ
ックおよびウエハロードロック、15および16は各々
レチクルおよびウエハを搬送するためのレチクルハンド
およびウエハハンド、17はレチクルの位置調節に用い
るレチクルアライメントマーク、18は複数のレチクル
を筐体8内で保管するレチクル保管庫、19はウエハの
プリアライメントを行うプリアライメント部である。ま
た必要に応じて装置全体を不図示の環境チャンバに収納
し、所定の温度に制御された空気を環境チャンバ内で循
環させることによりチャンバ内の温度を一定に管理して
いる。
【0013】図15はフッ素(F2)エキシマレーザを
光源とし、ロードロック機構を有する半導体露光装置の
他の例を示す断面模式図である。
光源とし、ロードロック機構を有する半導体露光装置の
他の例を示す断面模式図である。
【0014】図15の露光装置では、露光装置全体が筐
体20で覆われており、その内部のO2 およびH2O
がN2 ガスによりパージされている。21は、筐体2
0全体をN2 雰囲気にするための空調機である。本露
光装置では、鏡筒2と照明光学系4の内部空間は各々筐
体20の内部空間(駆動系空間)と隔離されており、独
立にHe雰囲気に調節されている。13および14はレ
チクルおよびウエハを各々筐体8および9内に搬入する
時に使用するレチクルロードロックおよびウエハロード
ロックである。
体20で覆われており、その内部のO2 およびH2O
がN2 ガスによりパージされている。21は、筐体2
0全体をN2 雰囲気にするための空調機である。本露
光装置では、鏡筒2と照明光学系4の内部空間は各々筐
体20の内部空間(駆動系空間)と隔離されており、独
立にHe雰囲気に調節されている。13および14はレ
チクルおよびウエハを各々筐体8および9内に搬入する
時に使用するレチクルロードロックおよびウエハロード
ロックである。
【0015】また一般的にレチクルにはペリクルと称さ
れるパターン保護装置が付けられている。これはレチク
ルパターン面に塵埃などの異物が付着するのを防止する
もので、これによりウエハー上への異物転写による不良
の発生頻度が抑制される。図16はこのペリクルの構造
を示す模式図である。
れるパターン保護装置が付けられている。これはレチク
ルパターン面に塵埃などの異物が付着するのを防止する
もので、これによりウエハー上への異物転写による不良
の発生頻度が抑制される。図16はこのペリクルの構造
を示す模式図である。
【0016】ペリクル24はレチクル23のパターン面
側に粘着剤等を使用して貼り付けられる。ペリクル24
は、このレチクルパターンを囲う大きさの支持枠25
と、その一端面に貼られた露光光を透過するペリクル膜
26で構成されている。また、このレチクル23とペリ
クル24とペリクル膜26とで囲まれた空間(以下ペリ
クル空間)を完全に密閉させると、ペリクル空間内外の
気圧差や酸素濃度差によりペリクル膜が膨らんだり凹ん
だりする不具合が発生するため、ペリクル枠25には通
気孔27が設けられており、ペリクル空間内外で気体が
流通できるようになっている。また、さらにこの通気孔
27からペリクル空間内に外部の異物が侵入するのを防
ぐために不図示の除塵フィルタが、この通気経路に設け
られている。
側に粘着剤等を使用して貼り付けられる。ペリクル24
は、このレチクルパターンを囲う大きさの支持枠25
と、その一端面に貼られた露光光を透過するペリクル膜
26で構成されている。また、このレチクル23とペリ
クル24とペリクル膜26とで囲まれた空間(以下ペリ
クル空間)を完全に密閉させると、ペリクル空間内外の
気圧差や酸素濃度差によりペリクル膜が膨らんだり凹ん
だりする不具合が発生するため、ペリクル枠25には通
気孔27が設けられており、ペリクル空間内外で気体が
流通できるようになっている。また、さらにこの通気孔
27からペリクル空間内に外部の異物が侵入するのを防
ぐために不図示の除塵フィルタが、この通気経路に設け
られている。
【0017】図17は、図14及び2に示した露光装置
におけるレチクルの搬送経路の一例を示す模式図であ
る。
におけるレチクルの搬送経路の一例を示す模式図であ
る。
【0018】図17において、22はレチクル表面やペ
リクル膜表面に付着している塵埃等の異物の大きさや個
数を計測する異物検査装置である。レチクル23は手動
または図示の搬送装置によって露光装置の入口となるレ
チクルロードロック13に搬入される。このとき一般に
露光装置の外でレチクルとペリクルは張り合わされるた
め、搬入されるレチクル23には既にペリクルが貼られ
ている。次にレチクルロードロック13内を不活性ガス
でパージし、筐体8内と同等の不活性ガス雰囲気となっ
た後にレチクルハンド15によりレチクルステージ1あ
るいはレチクル保管庫18や異物検査装置22のいずれ
かにレチクル23は搬送される。
リクル膜表面に付着している塵埃等の異物の大きさや個
数を計測する異物検査装置である。レチクル23は手動
または図示の搬送装置によって露光装置の入口となるレ
チクルロードロック13に搬入される。このとき一般に
露光装置の外でレチクルとペリクルは張り合わされるた
め、搬入されるレチクル23には既にペリクルが貼られ
ている。次にレチクルロードロック13内を不活性ガス
でパージし、筐体8内と同等の不活性ガス雰囲気となっ
た後にレチクルハンド15によりレチクルステージ1あ
るいはレチクル保管庫18や異物検査装置22のいずれ
かにレチクル23は搬送される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、紫外線と
りわけArFエキシマレーザ光やフッ素(F2)エキシ
マレーザ光を利用した露光装置においては、ArFエキ
シマレーザ光や、フッ素(F2)エキシマレーザ光の波
長における酸素及び水分による吸収が大きいため、充分
な透過率と安定性を得るためには酸素及び水分濃度を低
減し、これらの濃度を厳密に制御するため、露光装置内
部と外部を連絡する部分には、ロードロック機構が設け
られ、外部からレチクルやウエハを搬入する場合には、
一旦外気と遮断し、ロードロック機構内の不純物を不活
性ガスでパージした後、露光装置内部に搬入していた。
りわけArFエキシマレーザ光やフッ素(F2)エキシ
マレーザ光を利用した露光装置においては、ArFエキ
シマレーザ光や、フッ素(F2)エキシマレーザ光の波
長における酸素及び水分による吸収が大きいため、充分
な透過率と安定性を得るためには酸素及び水分濃度を低
減し、これらの濃度を厳密に制御するため、露光装置内
部と外部を連絡する部分には、ロードロック機構が設け
られ、外部からレチクルやウエハを搬入する場合には、
一旦外気と遮断し、ロードロック機構内の不純物を不活
性ガスでパージした後、露光装置内部に搬入していた。
【0020】しかし、ロードロック室に搬入されるレチ
クルにはペリクルが貼られており、ペリクル空間は比較
的小さな通気孔を介してのみ外気と流通が可能な構造で
あるため、ロードロック室内が所定の不活性ガス濃度に
達した後も、ペリクル空間内の置換が完了するには、さ
らに長い時間を要し、生産性を悪化させる要因となって
いた。
クルにはペリクルが貼られており、ペリクル空間は比較
的小さな通気孔を介してのみ外気と流通が可能な構造で
あるため、ロードロック室内が所定の不活性ガス濃度に
達した後も、ペリクル空間内の置換が完了するには、さ
らに長い時間を要し、生産性を悪化させる要因となって
いた。
【0021】また、ペリクル枠の通気孔に関しては特開
平6−27643、特開平9−197652等に吸気お
よび排気孔を設ける発明がなされている。しかし、孔の
数や面積を増やしても、不活性ガス雰囲気中に置いただ
けでは、ペリクル空間内と外部との不活性ガス濃度差に
起因する拡散現象が主たる置換のメカニズムとなり、強
制的にパージを行うロードロック室に較べてさらに長い
置換時間が必要となっていた。また孔の経路中に弁や除
塵フィルタを配置した場合にはさらに置換時間が長くな
ってしまう欠点があった。
平6−27643、特開平9−197652等に吸気お
よび排気孔を設ける発明がなされている。しかし、孔の
数や面積を増やしても、不活性ガス雰囲気中に置いただ
けでは、ペリクル空間内と外部との不活性ガス濃度差に
起因する拡散現象が主たる置換のメカニズムとなり、強
制的にパージを行うロードロック室に較べてさらに長い
置換時間が必要となっていた。また孔の経路中に弁や除
塵フィルタを配置した場合にはさらに置換時間が長くな
ってしまう欠点があった。
【0022】また、特開平9−73167ではあらかじ
め不活性ガス雰囲気中でレチクルとペリクルを張り合わ
せ、ペリクル空間内を1%酸素濃度以下の不活性ガスで
封入する発明がなされている。しかし前述のように波長
157nmの光の透過率は、酸素濃度1%の大気圧気体
中の場合で1cm当たり15%しかない。現状、レチク
ルとペリクル膜間の空気間隔は約6mmであり、たとえ
酸素濃度0.1%の気体で充填しても、この空隙での波
長157nmの光の透過率は89.2%にしかならな
い。一方、露光装置の光源からウエハーまでの光路の空
間総距離は少なくとも1mを越える。1mの空間の透過
率を80%以上確保するためにはおよそ10ppmV/
V以下に酸素濃度を抑える必要があり、理想的には1p
pm以下が目標となる。他の空間とのバランスや総空間
距離での透過率維持という観点からペリクル空間につい
ても少なくとも1〜100ppm以下の酸素濃度が要求
される。もちろん水分や炭酸ガス濃度についても同様で
ある。
め不活性ガス雰囲気中でレチクルとペリクルを張り合わ
せ、ペリクル空間内を1%酸素濃度以下の不活性ガスで
封入する発明がなされている。しかし前述のように波長
157nmの光の透過率は、酸素濃度1%の大気圧気体
中の場合で1cm当たり15%しかない。現状、レチク
ルとペリクル膜間の空気間隔は約6mmであり、たとえ
酸素濃度0.1%の気体で充填しても、この空隙での波
長157nmの光の透過率は89.2%にしかならな
い。一方、露光装置の光源からウエハーまでの光路の空
間総距離は少なくとも1mを越える。1mの空間の透過
率を80%以上確保するためにはおよそ10ppmV/
V以下に酸素濃度を抑える必要があり、理想的には1p
pm以下が目標となる。他の空間とのバランスや総空間
距離での透過率維持という観点からペリクル空間につい
ても少なくとも1〜100ppm以下の酸素濃度が要求
される。もちろん水分や炭酸ガス濃度についても同様で
ある。
【0023】また、ペリクル空間内をこれらppmオー
ダーの酸素濃度の不活性ガスで一旦封入しても、これら
レチクルとペリクルが置かれる空間の酸素濃度がペリク
ル空間内より高い場合には、ペリクル枠とレチクルを接
着した面が完全な気密構造でないために、微細な隙間か
ら酸素がペリクル空間内に侵入し、%オーダーとは異な
りペリクル空間内においてppmオーダーの酸素濃度を
維持することは非常に困難であった。また、さらにペリ
クル膜がフッ素系樹脂の場合については、酸素透過性が
あるため、ペリクル空間内においてppmオーダーの酸
素濃度の維持は、より困難な状況にあった。従って、ペ
リクル空間内の不活性ガス濃度が不十分な状態でレチク
ルステージにレチクルが搭載され、露光作業が行われる
可能性があった。この場合ペリクル空間内の不活性ガス
濃度はレチクルステージ上で徐々に周囲の不活性ガス濃
度に近づいていくため、ペリクル空間内での露光光の透
過率が変化し、その結果ウエハー上で所定の露光量が安
定して得られず、転写パターンの寸法変化等の不具合が
発生する可能性があった。
ダーの酸素濃度の不活性ガスで一旦封入しても、これら
レチクルとペリクルが置かれる空間の酸素濃度がペリク
ル空間内より高い場合には、ペリクル枠とレチクルを接
着した面が完全な気密構造でないために、微細な隙間か
ら酸素がペリクル空間内に侵入し、%オーダーとは異な
りペリクル空間内においてppmオーダーの酸素濃度を
維持することは非常に困難であった。また、さらにペリ
クル膜がフッ素系樹脂の場合については、酸素透過性が
あるため、ペリクル空間内においてppmオーダーの酸
素濃度の維持は、より困難な状況にあった。従って、ペ
リクル空間内の不活性ガス濃度が不十分な状態でレチク
ルステージにレチクルが搭載され、露光作業が行われる
可能性があった。この場合ペリクル空間内の不活性ガス
濃度はレチクルステージ上で徐々に周囲の不活性ガス濃
度に近づいていくため、ペリクル空間内での露光光の透
過率が変化し、その結果ウエハー上で所定の露光量が安
定して得られず、転写パターンの寸法変化等の不具合が
発生する可能性があった。
【0024】またさらに露光装置より外部の大気環境で
保管されていたペリクル付きレチクルは、ペリクル膜や
ペリクル枠を含む表面に多くの水の分子が付着している
場合が多い。また不活性ガス雰囲気で保管されていた場
合においても、露光装置に搬入する課程で、外部大気環
境に一旦さらされる可能性があり、やはり同様の懸念点
があった。
保管されていたペリクル付きレチクルは、ペリクル膜や
ペリクル枠を含む表面に多くの水の分子が付着している
場合が多い。また不活性ガス雰囲気で保管されていた場
合においても、露光装置に搬入する課程で、外部大気環
境に一旦さらされる可能性があり、やはり同様の懸念点
があった。
【0025】これら表面に付着している水の分子の量
は、その表面の微視的な荒さや表面性状、特に親水性か
疎水性かによって大きく左右される。さらに樹脂材料に
おいては若干ながら樹脂中に水分が吸収される場合もあ
り、特にペリクル膜や除塵フィルタにはフッ素系の樹脂
材料が使用される可能性も高く、多量の水分が表面ない
し内部に付着、吸収している可能性がある。
は、その表面の微視的な荒さや表面性状、特に親水性か
疎水性かによって大きく左右される。さらに樹脂材料に
おいては若干ながら樹脂中に水分が吸収される場合もあ
り、特にペリクル膜や除塵フィルタにはフッ素系の樹脂
材料が使用される可能性も高く、多量の水分が表面ない
し内部に付着、吸収している可能性がある。
【0026】この場合、ペリクル空間内を不活性ガスで
置換しても、これら表面に付着/吸収している水の分子
が徐々に不活性ガス中に脱離するため、ペリクル空間内
の水分濃度を短時間でppmオーダーに下げることは非
常に難しい。また不活性ガスの供給流量を充分に多くし
て、パージ期間中の水分濃度を下げることは可能である
が、パージを停止した時点においてもこの水分の脱離は
継続して起こっているため、狭いペリクル空間内の水分
濃度は徐々に上昇していくという不具合があった。
置換しても、これら表面に付着/吸収している水の分子
が徐々に不活性ガス中に脱離するため、ペリクル空間内
の水分濃度を短時間でppmオーダーに下げることは非
常に難しい。また不活性ガスの供給流量を充分に多くし
て、パージ期間中の水分濃度を下げることは可能である
が、パージを停止した時点においてもこの水分の脱離は
継続して起こっているため、狭いペリクル空間内の水分
濃度は徐々に上昇していくという不具合があった。
【0027】このようなレチクルを使用してパターンを
露光した場合には、ペリクル空間内での露光光の透過率
が徐々に変化してしまい、その結果ウエハー上で所定の
露光量が安定して得られず、転写パターンの寸法変化等
が発生する不具合があった。
露光した場合には、ペリクル空間内での露光光の透過率
が徐々に変化してしまい、その結果ウエハー上で所定の
露光量が安定して得られず、転写パターンの寸法変化等
が発生する不具合があった。
【0028】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、露光光として紫外光を用い、装置内を不活性ガ
スで置換し、マスクのパターンを投影光学系を介して感
光基板に照射する露光装置においてレチクルとペリクル
で概略閉じられた空間を不活性ガスで有効に置換する手
段を開発することを目的とする。
もので、露光光として紫外光を用い、装置内を不活性ガ
スで置換し、マスクのパターンを投影光学系を介して感
光基板に照射する露光装置においてレチクルとペリクル
で概略閉じられた空間を不活性ガスで有効に置換する手
段を開発することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の露光装置は、ペリクル付レチクルを保持す
る支持台と、ペリクル枠に設けられたガス流入口に対向
して設けられ、ペリクル空間内に不活性ガスを供給する
ノズルとを有することを特徴とする。
めの本発明の露光装置は、ペリクル付レチクルを保持す
る支持台と、ペリクル枠に設けられたガス流入口に対向
して設けられ、ペリクル空間内に不活性ガスを供給する
ノズルとを有することを特徴とする。
【0030】また、上記の目的を達成するための本発明
の他の露光装置は、ペリクル付レチクルを保持する支持
台と、ペリクル枠に設けられたガス流出口に対向して設
けられ、ペリクル空間内のガスを排出するノズルとを有
することを特徴とする。
の他の露光装置は、ペリクル付レチクルを保持する支持
台と、ペリクル枠に設けられたガス流出口に対向して設
けられ、ペリクル空間内のガスを排出するノズルとを有
することを特徴とする。
【0031】また、上記の目的を達成するための本発明
の露光装置は、ペリクル付レチクルを保持する支持台
と、ペリクル枠に設けられたガス流入口およびガス流出
口に対向して設けられ、ペリクル空間内に不活性ガスを
供給するノズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノ
ズルとを有することを特徴とする。
の露光装置は、ペリクル付レチクルを保持する支持台
と、ペリクル枠に設けられたガス流入口およびガス流出
口に対向して設けられ、ペリクル空間内に不活性ガスを
供給するノズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノ
ズルとを有することを特徴とする。
【0032】なお、前記ノズルをペリクル枠に近接させ
るためのノズル近接機構を有することが望ましい。
るためのノズル近接機構を有することが望ましい。
【0033】また、前記ノズルと前記流出口または前記
排出口との相対位置を合わせるための位置決め機構を備
えることが望ましい。
排出口との相対位置を合わせるための位置決め機構を備
えることが望ましい。
【0034】また、前記ノズルは、レチクルステージに
設けられていることが望ましく、露光動作中にペリクル
空間内のパージを行うことが好ましい。
設けられていることが望ましく、露光動作中にペリクル
空間内のパージを行うことが好ましい。
【0035】また、前記ノズルをレチクル保管庫に設け
ることが望ましく、前記レチクル保管庫内でペリクル空
間内のパージを行うことが好ましい。
ることが望ましく、前記レチクル保管庫内でペリクル空
間内のパージを行うことが好ましい。
【0036】また、前記ノズルをレチクルロードロック
室に設けることが望ましく、前記ロードロック室内のパ
ージを行う際に、ペリクル空間内のパージを行うことが
好ましい。
室に設けることが望ましく、前記ロードロック室内のパ
ージを行う際に、ペリクル空間内のパージを行うことが
好ましい。
【0037】また、圧力を検知する圧力検知手段と、不
活性ガス供給流量または排出流量を制御する流量制御手
段とを設け、該圧力検知手段に基づいて、該流量制御手
段を調整することが望ましい。また、前記圧力検知手段
で検知された圧力が所定の値以下となるように前記流量
制御手段を調整することが望ましい。また、前記圧力検
知手段は、ペリクル空間内の圧力を検知することが望ま
しい。また、前記圧力検知手段は、前記ペリクル枠に設
けられた圧力検知口と対向して設けられた圧力検知ノズ
ルを用いて圧力を検知することが望ましい。また、前記
圧力検知手段は、前記圧力検知ノズルまたは該圧力検知
ノズルと流通する経路中に設けられていることが望まし
い。前記圧力検知手段は、前記不活性ガスを供給するノ
ズルまたは前記不活性ガスを排出するノズルまたは該い
ずれかのノズルと流通する経路中に設けられていること
が望ましい。また、前記圧力検知手段は、ペリクル空間
内の圧力とペリクルの置かれる空間の圧力との差圧を検
知することが望ましい。
活性ガス供給流量または排出流量を制御する流量制御手
段とを設け、該圧力検知手段に基づいて、該流量制御手
段を調整することが望ましい。また、前記圧力検知手段
で検知された圧力が所定の値以下となるように前記流量
制御手段を調整することが望ましい。また、前記圧力検
知手段は、ペリクル空間内の圧力を検知することが望ま
しい。また、前記圧力検知手段は、前記ペリクル枠に設
けられた圧力検知口と対向して設けられた圧力検知ノズ
ルを用いて圧力を検知することが望ましい。また、前記
圧力検知手段は、前記圧力検知ノズルまたは該圧力検知
ノズルと流通する経路中に設けられていることが望まし
い。前記圧力検知手段は、前記不活性ガスを供給するノ
ズルまたは前記不活性ガスを排出するノズルまたは該い
ずれかのノズルと流通する経路中に設けられていること
が望ましい。また、前記圧力検知手段は、ペリクル空間
内の圧力とペリクルの置かれる空間の圧力との差圧を検
知することが望ましい。
【0038】また、濃度を検知する濃度センサと、不活
性ガス供給流量または不活性ガス排出流量を制御する流
量制御手段とを設け、該濃度センサに基づいて、該流量
制御手段を調整することが望ましい。また、前記濃度セ
ンサは、前記ペリクル空間のガスを排出する経路の途中
に設けられていることが望ましい。また、前記濃度セン
サは、不活性ガス中の不純物濃度を検知することが望ま
しい。また、前記濃度センサは、大気圧イオン化センサ
であることが望ましい。
性ガス供給流量または不活性ガス排出流量を制御する流
量制御手段とを設け、該濃度センサに基づいて、該流量
制御手段を調整することが望ましい。また、前記濃度セ
ンサは、前記ペリクル空間のガスを排出する経路の途中
に設けられていることが望ましい。また、前記濃度セン
サは、不活性ガス中の不純物濃度を検知することが望ま
しい。また、前記濃度センサは、大気圧イオン化センサ
であることが望ましい。
【0039】また、ペリクル空間内に供給する不活性ガ
スの供給圧力と、ペリクル空間内のガスを排出する排出
圧力とが、それぞれ所定の値あるいは所定の値以下とな
るように制御することが望ましい。また、ペリクル空間
内に供給する不活性ガスの供給圧力と、ペリクル空間内
のガスを排出する排出圧力との差圧が所定の値以下とな
るように制御することが望ましい。また、ペリクル空間
内に供給する不活性ガスの流量と、ペリクル空間内のガ
スを排出する流量とがほぼ同一となるように制御するこ
とが望ましい。また、ペリクル空間内に不活性ガスを供
給するノズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズ
ルは、ペリクル枠を挟んで対向に配置されることが望ま
しい。また、ペリクル空間内に不活性ガスを供給するノ
ズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズルは、ペ
リクル枠を挟んで直交方向に配置されることが望まし
い。
スの供給圧力と、ペリクル空間内のガスを排出する排出
圧力とが、それぞれ所定の値あるいは所定の値以下とな
るように制御することが望ましい。また、ペリクル空間
内に供給する不活性ガスの供給圧力と、ペリクル空間内
のガスを排出する排出圧力との差圧が所定の値以下とな
るように制御することが望ましい。また、ペリクル空間
内に供給する不活性ガスの流量と、ペリクル空間内のガ
スを排出する流量とがほぼ同一となるように制御するこ
とが望ましい。また、ペリクル空間内に不活性ガスを供
給するノズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズ
ルは、ペリクル枠を挟んで対向に配置されることが望ま
しい。また、ペリクル空間内に不活性ガスを供給するノ
ズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズルは、ペ
リクル枠を挟んで直交方向に配置されることが望まし
い。
【0040】また、前記ノズルは、複数個設けられてい
ることが望ましい。また、前記ノズルの長手方向の寸法
が、少なくともペリクル枠の高さよりも長いことが望ま
しい。また、前記ノズルは、端面に吸着溝が設けられて
いることが望ましい。また、前記ノズルは、端面にシー
ル部材が設けられていることが望ましい。
ることが望ましい。また、前記ノズルの長手方向の寸法
が、少なくともペリクル枠の高さよりも長いことが望ま
しい。また、前記ノズルは、端面に吸着溝が設けられて
いることが望ましい。また、前記ノズルは、端面にシー
ル部材が設けられていることが望ましい。
【0041】また、前記支持台は密閉チャンバ内に設け
られ、該密閉チャンバ内をパージする機構が設けられて
いることが望ましい。
られ、該密閉チャンバ内をパージする機構が設けられて
いることが望ましい。
【0042】また、光源にエキシマレーザを備えている
ことが望ましい。また、前記光源は、ArFエキシマレ
ーザまたはフッ素エキシマレーザであることが望まし
い。
ことが望ましい。また、前記光源は、ArFエキシマレ
ーザまたはフッ素エキシマレーザであることが望まし
い。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の露光装置は、露光光とし
て紫外光を用い、装置内を不活性ガスで置換し、マスク
のパターンを投影光学系を介して感光基板に照射する露
光装置であれば適用される。
て紫外光を用い、装置内を不活性ガスで置換し、マスク
のパターンを投影光学系を介して感光基板に照射する露
光装置であれば適用される。
【0044】また、本発明の露光装置に用いる露光光と
しての紫外光は制限されないが、従来技術で述べたよう
に、遠紫外線とりわけ193nm付近の波長を有するA
rFエキシマレーザや、157nm付近の波長を有する
フッ素(F2)エキシマレーザ光に対して有効である。
しての紫外光は制限されないが、従来技術で述べたよう
に、遠紫外線とりわけ193nm付近の波長を有するA
rFエキシマレーザや、157nm付近の波長を有する
フッ素(F2)エキシマレーザ光に対して有効である。
【0045】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0046】(実施形態1)図1は、本発明の一実施例
に係るペリクル空間を不活性ガスでパージするパージ機
構を示す概略図である。
に係るペリクル空間を不活性ガスでパージするパージ機
構を示す概略図である。
【0047】図1において、気密チャンバ36は、レチ
クルステージやレチクル保管庫を収納する図14におけ
る筐体8、あるいはレチクルロードロック13に相当す
る。気密チャンバ36は、不活性ガス供給口34により
不活性ガスが内部に導入され、不活性ガス排出口35に
より不活性ガスが外部に排出されることで気密チャンバ
36内が不活性ガスでパージされる。
クルステージやレチクル保管庫を収納する図14におけ
る筐体8、あるいはレチクルロードロック13に相当す
る。気密チャンバ36は、不活性ガス供給口34により
不活性ガスが内部に導入され、不活性ガス排出口35に
より不活性ガスが外部に排出されることで気密チャンバ
36内が不活性ガスでパージされる。
【0048】レチクル支持台28は、筐体8内のレチク
ル搬送経路内に配置される。ペリクル24が貼り付けら
れたレチクル23(ペリクル付レチクル)は、不図示の
レチクルハンドあるいは気密チャンバ36外に設けられ
た不図示の搬送ロボットや手動によって、支持台28上
の所定の位置に位置決めされつつ搭載される。この支持
台28には、必要に応じて、レチクルを吸着固定する吸
着溝を設けても良い。また、支持台28上のレチクルを
さらに精密に位置決めするための位置決め機構(不図
示)を別途設けることも可能であり、これにより後述す
る種々のノズルとペリクル枠との位置合わせがより厳密
にでき、不活性ガスのリークを最小限に抑えることがで
きる。
ル搬送経路内に配置される。ペリクル24が貼り付けら
れたレチクル23(ペリクル付レチクル)は、不図示の
レチクルハンドあるいは気密チャンバ36外に設けられ
た不図示の搬送ロボットや手動によって、支持台28上
の所定の位置に位置決めされつつ搭載される。この支持
台28には、必要に応じて、レチクルを吸着固定する吸
着溝を設けても良い。また、支持台28上のレチクルを
さらに精密に位置決めするための位置決め機構(不図
示)を別途設けることも可能であり、これにより後述す
る種々のノズルとペリクル枠との位置合わせがより厳密
にでき、不活性ガスのリークを最小限に抑えることがで
きる。
【0049】ペリクル24のペリクル枠には、不活性ガ
ス供給口aと不活性ガス排出口bが予め設けられてお
り、このペリクル枠に設けられた不活性ガス供給口aと
一定間隔をあけて不活性ガス供給ノズル29およびノズ
ル近接機構30が配置されている。ノズル近接機構30
は、少なくとも1方向に移動可能な案内と駆動部を有す
る。また、不活性ガス供給ノズル30を所定の位置に合
わせるため、特にペリクル枠端面やペリクル枠に開けら
れた不活性ガス供給口や排出口開口部と種々のノズル端
との相対位置関係を極力密接させるように位置合わせす
るため、位置決め機構をさらに設ければ尚良い。
ス供給口aと不活性ガス排出口bが予め設けられてお
り、このペリクル枠に設けられた不活性ガス供給口aと
一定間隔をあけて不活性ガス供給ノズル29およびノズ
ル近接機構30が配置されている。ノズル近接機構30
は、少なくとも1方向に移動可能な案内と駆動部を有す
る。また、不活性ガス供給ノズル30を所定の位置に合
わせるため、特にペリクル枠端面やペリクル枠に開けら
れた不活性ガス供給口や排出口開口部と種々のノズル端
との相対位置関係を極力密接させるように位置合わせす
るため、位置決め機構をさらに設ければ尚良い。
【0050】不図示の不活性ガス供給装置が、不活性ガ
ス供給ノズル29の一端と供給経路cを介して接続され
ており、供給経路cの途中には不活性ガスの供給流量を
調節する流量調節装置33が設けられている。また圧力
センサ31は不活性ガス供給ノズル内と、気密チャンバ
36内のペリクル24が置かれる空間の双方の圧力また
は双方間の圧力差を検知するように圧力伝播経路d、e
と接続されている。制御装置32は圧力センサ31によ
り検知された圧力値が所定の範囲となるように流量調節
装置33の調節量をオープンループ或いはPIDなどの
フィードバックによる制御理論を利用して制御してい
る。もちろん圧力センサの配置はこれに限らず、ノズル
や気密チャンバ内に直接設けることもでき、これにより
圧力伝播経路d、eを省略でき、圧力の応答時間をより
短くすることがきるため、圧力制御の点でより有利とな
る。
ス供給ノズル29の一端と供給経路cを介して接続され
ており、供給経路cの途中には不活性ガスの供給流量を
調節する流量調節装置33が設けられている。また圧力
センサ31は不活性ガス供給ノズル内と、気密チャンバ
36内のペリクル24が置かれる空間の双方の圧力また
は双方間の圧力差を検知するように圧力伝播経路d、e
と接続されている。制御装置32は圧力センサ31によ
り検知された圧力値が所定の範囲となるように流量調節
装置33の調節量をオープンループ或いはPIDなどの
フィードバックによる制御理論を利用して制御してい
る。もちろん圧力センサの配置はこれに限らず、ノズル
や気密チャンバ内に直接設けることもでき、これにより
圧力伝播経路d、eを省略でき、圧力の応答時間をより
短くすることがきるため、圧力制御の点でより有利とな
る。
【0051】次に、図1を用いてペリクル空間内に不活
性ガスをパージする工程を説明する。
性ガスをパージする工程を説明する。
【0052】ペリクル24が貼られたレチクル23が不
図示のレチクルハンドや搬送ロボットあるいは手動によ
ってレチクル支持台28上の所定の位置に位置決めして
置かれる。不活性ガス供給ノズル29は、あらかじめ所
定の位置で待機しており、レチクル23がレチクル支持
台28に置かれた後或いは同時に、ノズル近接機構30
によって、ペリクル枠の供給口aに密接または微少な空
間を隔てて位置決めされる。次に、不活性ガスが、不図
示の不活性ガス供給装置から供給経路cを経てノズル2
9に供給され、不活性ガスが、ペリクル枠に開けられた
供給口aからペリクル空間内に吹き込まれる。吹き込ま
れた不活性ガスは、ペリクル空間内に存在する酸素や水
分や他の不純物と混合し合いながら、ペリクル枠に設け
られた排出口bより外部に押し出される。また、圧力セ
ンサ31は、少なくとも不活性ガス供給中において、圧
力伝播経路d、eを介して供給ノズル29端と気密チャ
ンバ36内間の圧力差を常時モニタしており、その圧力
値は制御装置32に送られる。ペリクル膜の変形や破
壊、ペリクル枠とレチクルからの脱落等を防ぐために予
め決められた圧力差の敷居値よりも常にこの圧力差が小
さくなるように、供給ノズル29に供給する不活性ガス
流量を調節するように、制御装置32は流量調節装置3
3を制御している。
図示のレチクルハンドや搬送ロボットあるいは手動によ
ってレチクル支持台28上の所定の位置に位置決めして
置かれる。不活性ガス供給ノズル29は、あらかじめ所
定の位置で待機しており、レチクル23がレチクル支持
台28に置かれた後或いは同時に、ノズル近接機構30
によって、ペリクル枠の供給口aに密接または微少な空
間を隔てて位置決めされる。次に、不活性ガスが、不図
示の不活性ガス供給装置から供給経路cを経てノズル2
9に供給され、不活性ガスが、ペリクル枠に開けられた
供給口aからペリクル空間内に吹き込まれる。吹き込ま
れた不活性ガスは、ペリクル空間内に存在する酸素や水
分や他の不純物と混合し合いながら、ペリクル枠に設け
られた排出口bより外部に押し出される。また、圧力セ
ンサ31は、少なくとも不活性ガス供給中において、圧
力伝播経路d、eを介して供給ノズル29端と気密チャ
ンバ36内間の圧力差を常時モニタしており、その圧力
値は制御装置32に送られる。ペリクル膜の変形や破
壊、ペリクル枠とレチクルからの脱落等を防ぐために予
め決められた圧力差の敷居値よりも常にこの圧力差が小
さくなるように、供給ノズル29に供給する不活性ガス
流量を調節するように、制御装置32は流量調節装置3
3を制御している。
【0053】(実施形態2)図2は、ペリクル内の圧力
をノズルによって直接検知するようにした第2の実施例
を示す図である。
をノズルによって直接検知するようにした第2の実施例
を示す図である。
【0054】前述の実施形態では、供給ノズル内の不活
性ガス供給圧力を検知し、この圧力をペリクル圧力に代
用したのに対し、本実施形態では、より厳密にペリクル
内の圧力が検知できる。不活性ガス供給ノズル29と圧
力検知ノズル39は、ノズル近接機構30によってペリ
クル枠の供給口aおよび圧力検知孔fに密接または微少
な空間を隔てて位置決めされる。圧力検知ノズル39は
圧力伝播経路dを介して圧力センサ31に接続されてお
り、もう一方の圧力伝播経路eで接続された気密チャン
バ36内の圧力との差圧が圧力センサ31で検知され
る。この圧力差が常に一定値以下となるように不活性ガ
ス供給流量を調整する。また供給孔aを通ってペリクル
空間内に供給される不活性ガスは不図示の排出口を通っ
て外部に押し出される。
性ガス供給圧力を検知し、この圧力をペリクル圧力に代
用したのに対し、本実施形態では、より厳密にペリクル
内の圧力が検知できる。不活性ガス供給ノズル29と圧
力検知ノズル39は、ノズル近接機構30によってペリ
クル枠の供給口aおよび圧力検知孔fに密接または微少
な空間を隔てて位置決めされる。圧力検知ノズル39は
圧力伝播経路dを介して圧力センサ31に接続されてお
り、もう一方の圧力伝播経路eで接続された気密チャン
バ36内の圧力との差圧が圧力センサ31で検知され
る。この圧力差が常に一定値以下となるように不活性ガ
ス供給流量を調整する。また供給孔aを通ってペリクル
空間内に供給される不活性ガスは不図示の排出口を通っ
て外部に押し出される。
【0055】(実施形態3)図3は、本発明による第3
の実施形態を示す図である。
の実施形態を示す図である。
【0056】第1および第2の実施形態では供給ノズル
によって不活性ガスをペリクル空間内に吹き出させてい
たのに対し、本実施形態では、排出ノズル37によって
ペリクル空間内の気体を吸引し、強制的に外部に排出さ
せることで、気密チャンバ内の不活性ガスをペリクル空
間内に導入させる点が異なる。
によって不活性ガスをペリクル空間内に吹き出させてい
たのに対し、本実施形態では、排出ノズル37によって
ペリクル空間内の気体を吸引し、強制的に外部に排出さ
せることで、気密チャンバ内の不活性ガスをペリクル空
間内に導入させる点が異なる。
【0057】具体的には、図3において、排出ノズル3
7は、近接機構30によって、ペリクル枠に設けられた
排出口bに密接または微少な空間を隔てて位置決めされ
る。排出ノズル37は、排出経路gを介して、不図示の
不活性ガス吸引装置に接続されており、この不活性ガス
吸引装置によって、ペリクル空間内の気体を吸引する。
ペリクル空間内の気体を吸引することによってペリクル
枠に設けられた不活性ガス供給口aより、気密チャンバ
内の不活性ガスがペリクル空間内に導入され、ペリクル
空間内の置換が行われる。
7は、近接機構30によって、ペリクル枠に設けられた
排出口bに密接または微少な空間を隔てて位置決めされ
る。排出ノズル37は、排出経路gを介して、不図示の
不活性ガス吸引装置に接続されており、この不活性ガス
吸引装置によって、ペリクル空間内の気体を吸引する。
ペリクル空間内の気体を吸引することによってペリクル
枠に設けられた不活性ガス供給口aより、気密チャンバ
内の不活性ガスがペリクル空間内に導入され、ペリクル
空間内の置換が行われる。
【0058】圧力センサ31は、ペリクル空間内と外部
気密チャンバ内の圧力差を検知し、この圧力差が一定値
以下となるように不活性ガス吸引流量を制御する。この
点については、図1と同じである。もちろん図2のよう
に専用の圧力検知ノズルを設けて直接ペリクル空間内の
圧力を検知しても良い。また、気密チャンバ内の不活性
ガスを排出経路gを介して外部に排気する排気量分だ
け、気密チャンバ内への供給口34からの不活性ガス供
給量を増やすか、または排出口35からの排出量をこの
排気量分だけ少なくすることが、置換時には必要とな
る。この気密チャンバ内への不活性ガス供給は、受動的
であっても能動的であっても良い。
気密チャンバ内の圧力差を検知し、この圧力差が一定値
以下となるように不活性ガス吸引流量を制御する。この
点については、図1と同じである。もちろん図2のよう
に専用の圧力検知ノズルを設けて直接ペリクル空間内の
圧力を検知しても良い。また、気密チャンバ内の不活性
ガスを排出経路gを介して外部に排気する排気量分だ
け、気密チャンバ内への供給口34からの不活性ガス供
給量を増やすか、または排出口35からの排出量をこの
排気量分だけ少なくすることが、置換時には必要とな
る。この気密チャンバ内への不活性ガス供給は、受動的
であっても能動的であっても良い。
【0059】本実施形態によれば、ペリクル空間内の圧
力は外部気密チャンバ内の圧力に対して僅かでも必ず負
圧となり、少なくともペリクル枠とレチクル間の接着剥
がれは起きないという利点がある。さらに気密チャンバ
内の不活性ガスを導入するため、ペリクル空間内を気密
チャンバ内と全く同一の不活性ガス濃度にすることが容
易に行え、濃度差と拡散による不活性ガス濃度の時間変
化が起きにくい利点がある。また、図3のように不活性
ガス排出経路gの途中に、不活性ガス中の不純物濃度を
検知する不純物濃度センサ40を設けることも可能であ
り、排出ノズル37によって吸引される不活性ガスを含
むペリクル空間内の気体の不純物濃度を検知し、この不
純物濃度が予め設定された敷居値以下となるまで排出ノ
ズル37からの吸引を行うことが可能となる。こうすれ
ば、ペリクル空間内を所定の不活性ガス濃度で確実に置
換することが可能となり、さらに安全を見込んで必要以
上に置換時間を増やす必要がないという利点がある。ま
た、不純物濃度センサの出力に基づいて、流量を制御す
るようにしても良い。この不純物濃度センサには例えば
酸素濃度センサや水分濃度センサのいずれか一方または
両方を含む。また、不活性ガス中のH2O、O2、CO
2、有機物等の不純物をイオン化して不純物の高感度検
知を行う大気圧イオン化センサを用いれば、不純物の総
量を検知することが可能となるため、より厳密に不活性
ガス濃度を検知できる利点がある。
力は外部気密チャンバ内の圧力に対して僅かでも必ず負
圧となり、少なくともペリクル枠とレチクル間の接着剥
がれは起きないという利点がある。さらに気密チャンバ
内の不活性ガスを導入するため、ペリクル空間内を気密
チャンバ内と全く同一の不活性ガス濃度にすることが容
易に行え、濃度差と拡散による不活性ガス濃度の時間変
化が起きにくい利点がある。また、図3のように不活性
ガス排出経路gの途中に、不活性ガス中の不純物濃度を
検知する不純物濃度センサ40を設けることも可能であ
り、排出ノズル37によって吸引される不活性ガスを含
むペリクル空間内の気体の不純物濃度を検知し、この不
純物濃度が予め設定された敷居値以下となるまで排出ノ
ズル37からの吸引を行うことが可能となる。こうすれ
ば、ペリクル空間内を所定の不活性ガス濃度で確実に置
換することが可能となり、さらに安全を見込んで必要以
上に置換時間を増やす必要がないという利点がある。ま
た、不純物濃度センサの出力に基づいて、流量を制御す
るようにしても良い。この不純物濃度センサには例えば
酸素濃度センサや水分濃度センサのいずれか一方または
両方を含む。また、不活性ガス中のH2O、O2、CO
2、有機物等の不純物をイオン化して不純物の高感度検
知を行う大気圧イオン化センサを用いれば、不純物の総
量を検知することが可能となるため、より厳密に不活性
ガス濃度を検知できる利点がある。
【0060】(実施形態4)図4は、本発明による第4
の実施形態を示す図である。
の実施形態を示す図である。
【0061】前述の実施形態が供給ノズルまたは排出ノ
ズルのいずれか一方によって不活性ガスをペリクル空間
内に導入させていたのに対し、本実施形態では、供給ノ
ズル29および排出ノズル37の両方を設け、供給ノズ
ル29によってペリクル空間内に不活性ガスを吹き込
み、さらに排出ノズル37でペリクル空間内の気体を吸
引させる点が異なる。
ズルのいずれか一方によって不活性ガスをペリクル空間
内に導入させていたのに対し、本実施形態では、供給ノ
ズル29および排出ノズル37の両方を設け、供給ノズ
ル29によってペリクル空間内に不活性ガスを吹き込
み、さらに排出ノズル37でペリクル空間内の気体を吸
引させる点が異なる。
【0062】図4において、不活性ガス供給ノズル29
と排出ノズル37は、ノズル近接機構30によって、ペ
リクル枠の供給口aおよび排出口bに密接または微少な
空間を隔てて位置決めされる。供給ノズル29および排
出ノズル37は、供給経路cおよび排出経路gを介し
て、不図示の不活性ガス供給装置と不活性ガス吸引装置
にそれぞれ接続されており、ペリクル空間内に不活性ガ
スを吹き込むと同時に、ペリクル空間内の気体を吸引し
て気密チャンバ外に排出する。ペリクル空間内に吹き込
む不活性ガス供給流量と吸引する排出流量は、常に同一
流量となるように制御装置32および流量調整装置33
で制御されている。
と排出ノズル37は、ノズル近接機構30によって、ペ
リクル枠の供給口aおよび排出口bに密接または微少な
空間を隔てて位置決めされる。供給ノズル29および排
出ノズル37は、供給経路cおよび排出経路gを介し
て、不図示の不活性ガス供給装置と不活性ガス吸引装置
にそれぞれ接続されており、ペリクル空間内に不活性ガ
スを吹き込むと同時に、ペリクル空間内の気体を吸引し
て気密チャンバ外に排出する。ペリクル空間内に吹き込
む不活性ガス供給流量と吸引する排出流量は、常に同一
流量となるように制御装置32および流量調整装置33
で制御されている。
【0063】さらに、図4に示すように、圧力センサ3
1によってペリクル空間内の圧力と気密チャンバ内の圧
力差を検知して、この値が予め決められた敷居値以下と
なるように供給流量と排出流量のいずれか一方または両
方を制御しても良い。このように不活性ガスの供給と排
出の両方をほぼ同時に強制的に行えば、ペリクル空間内
の圧力勾配を外部気密チャンバ36内の圧力に対して正
負振り分けにする事が可能となる。即ち、ペリクル空間
内の供給ノズル29付近の圧力は、外部気密チャンバ3
6内の圧力よりも正圧(陽圧)となり、排出ノズル37
付近の圧力は、外部気密チャンバ36内の圧力よりも負
圧(陰圧)となる。このように外部気密チャンバ36内
の圧力に対して正負振り分けにすることで、ペリクル空
間内と外部密閉チャンバ内の最大圧力差を、同一流量の
不活性ガスを供給または排出ノズルのいずれか一方で流
通させた場合に比べ、およそ1/2にすることがでる。
従って、圧力差の敷居値を同じにした場合には、より不
活性ガス供給・排出流量を増やすことが可能で、置換時
間を短縮することができる利点がある。
1によってペリクル空間内の圧力と気密チャンバ内の圧
力差を検知して、この値が予め決められた敷居値以下と
なるように供給流量と排出流量のいずれか一方または両
方を制御しても良い。このように不活性ガスの供給と排
出の両方をほぼ同時に強制的に行えば、ペリクル空間内
の圧力勾配を外部気密チャンバ36内の圧力に対して正
負振り分けにする事が可能となる。即ち、ペリクル空間
内の供給ノズル29付近の圧力は、外部気密チャンバ3
6内の圧力よりも正圧(陽圧)となり、排出ノズル37
付近の圧力は、外部気密チャンバ36内の圧力よりも負
圧(陰圧)となる。このように外部気密チャンバ36内
の圧力に対して正負振り分けにすることで、ペリクル空
間内と外部密閉チャンバ内の最大圧力差を、同一流量の
不活性ガスを供給または排出ノズルのいずれか一方で流
通させた場合に比べ、およそ1/2にすることがでる。
従って、圧力差の敷居値を同じにした場合には、より不
活性ガス供給・排出流量を増やすことが可能で、置換時
間を短縮することができる利点がある。
【0064】さらに供給/排出流量を同一とした場合に
は、ペリクル膜の変形や破壊、ペリクル枠とレチクルか
らの脱落等をより発生し難くできる利点がある。
は、ペリクル膜の変形や破壊、ペリクル枠とレチクルか
らの脱落等をより発生し難くできる利点がある。
【0065】また図4では圧力センサ31は排出ノズル
37の圧力を検知するようになっているが、これを供給
ノズル29側の圧力を検知するようにしてもよい。ま
た、さらに個別に圧力センサーを設けて双方の圧力を検
知し、気密チャンバ36との各々の圧力差が各々に対し
て予め設定された敷居値以下となるように不活性ガス供
給流量と排出流量を個別に制御しても良い。また双方の
圧力差の絶対値に対して共通の敷居値を設けて、必ず双
方の圧力差が敷居値以下となるように不活性ガス供給流
量と排出流量のいずれか一方を制御しても良いし、かつ
供給流量と排出流量を常に同一となるように制御しても
良い。
37の圧力を検知するようになっているが、これを供給
ノズル29側の圧力を検知するようにしてもよい。ま
た、さらに個別に圧力センサーを設けて双方の圧力を検
知し、気密チャンバ36との各々の圧力差が各々に対し
て予め設定された敷居値以下となるように不活性ガス供
給流量と排出流量を個別に制御しても良い。また双方の
圧力差の絶対値に対して共通の敷居値を設けて、必ず双
方の圧力差が敷居値以下となるように不活性ガス供給流
量と排出流量のいずれか一方を制御しても良いし、かつ
供給流量と排出流量を常に同一となるように制御しても
良い。
【0066】また前記第3の実施形態と同様に、不活性
ガス排出経路gの途中に不活性ガス中の不純物濃度を検
知する不純物濃度センサ40を設けることも可能であ
り、排出ノズル37によって吸引される不活性ガスを含
むペリクル空間内の気体の不純物濃度を検知し、この不
純物濃度が予め設定された敷居値以下となるまで不活性
ガスの供給および排出を行うこともできる。
ガス排出経路gの途中に不活性ガス中の不純物濃度を検
知する不純物濃度センサ40を設けることも可能であ
り、排出ノズル37によって吸引される不活性ガスを含
むペリクル空間内の気体の不純物濃度を検知し、この不
純物濃度が予め設定された敷居値以下となるまで不活性
ガスの供給および排出を行うこともできる。
【0067】また前記実施形態ではペリクル空間と外部
気密チャンバ内の圧力差を、ペリクル膜の変形や破壊、
ペリクル枠とレチクルからの脱落を表す代表値として用
いたが、例えばペリクル膜やペリクル枠の変形を光学的
或いは電気的に検知する手段を設けて、その変位量が予
め決められた敷居値以下となるように、不活性ガス供給
/排出量を制御しても良い。
気密チャンバ内の圧力差を、ペリクル膜の変形や破壊、
ペリクル枠とレチクルからの脱落を表す代表値として用
いたが、例えばペリクル膜やペリクル枠の変形を光学的
或いは電気的に検知する手段を設けて、その変位量が予
め決められた敷居値以下となるように、不活性ガス供給
/排出量を制御しても良い。
【0068】また、ペリクル空間内あるいは気密チャン
バ36内に供給する不活性ガスを不図示の加熱装置で加
熱し、供給する事も可能である。こうすればレチクルや
ペリクル表面に付着、吸収した水の分子を活性化させる
ことにより、不活性ガスへの水分の脱離を比較的速く完
了させられる利点がある。もちろん加熱装置の他に不活
性ガスを冷却或いは所定の温度に制御する不活性ガス冷
却装置/温調装置を備えて、加熱後の冷却を比較的短時
間で完了できるようにしても良い。
バ36内に供給する不活性ガスを不図示の加熱装置で加
熱し、供給する事も可能である。こうすればレチクルや
ペリクル表面に付着、吸収した水の分子を活性化させる
ことにより、不活性ガスへの水分の脱離を比較的速く完
了させられる利点がある。もちろん加熱装置の他に不活
性ガスを冷却或いは所定の温度に制御する不活性ガス冷
却装置/温調装置を備えて、加熱後の冷却を比較的短時
間で完了できるようにしても良い。
【0069】なお、図1〜図4に示す不活性ガス供給ノ
ズル29ないし排出ノズル37とノズル近接機構30お
よび支持台28をレチクルステージ上に設置し、少なく
とも露光中は不活性ガスでペリクル空間内をパージし続
けることも可能である。このようにすれば、レチクルや
ペリクル表面に付着、吸収した水の分子がまだ充分に脱
離していない状態であっても、ペリクル空間内の不純物
濃度を所定の敷居値以下となるようにペリクル空間内に
供給する不活性ガス流量を制御することで、安定した透
過率を得ることができる。
ズル29ないし排出ノズル37とノズル近接機構30お
よび支持台28をレチクルステージ上に設置し、少なく
とも露光中は不活性ガスでペリクル空間内をパージし続
けることも可能である。このようにすれば、レチクルや
ペリクル表面に付着、吸収した水の分子がまだ充分に脱
離していない状態であっても、ペリクル空間内の不純物
濃度を所定の敷居値以下となるようにペリクル空間内に
供給する不活性ガス流量を制御することで、安定した透
過率を得ることができる。
【0070】また、図1〜図4に示す気密チャンバ36
をレチクルロードロック室としても良い。この場合に
は、ロードロック室内を不活性ガスでパージするとほぼ
同時に、不活性ガス供給ノズルあるいは排出ノズルにて
ペリクル空間内を不活性ガスパージする事ができる。こ
れにより別の場所でペリクル空間内の不活性ガスパージ
をする場合に較べて、露光装置全体での待機時間やレチ
クル交換時間を短縮することが可能となり、生産性を向
上させられる利点がある。
をレチクルロードロック室としても良い。この場合に
は、ロードロック室内を不活性ガスでパージするとほぼ
同時に、不活性ガス供給ノズルあるいは排出ノズルにて
ペリクル空間内を不活性ガスパージする事ができる。こ
れにより別の場所でペリクル空間内の不活性ガスパージ
をする場合に較べて、露光装置全体での待機時間やレチ
クル交換時間を短縮することが可能となり、生産性を向
上させられる利点がある。
【0071】また、図1〜図4に示す不活性ガス供給ノ
ズル29ないし排出ノズル37とノズル近接機構30の
少なくとも1セットないし複数セットを気密チャンバ3
6内のレチクル保管庫に配置することもできる。これに
より、外部より露光装置内に搬入され、すぐには露光に
使わず一旦レチクル保管庫に収納されるレチクルについ
ては、ペリクル空間内の不活性ガスパージをレチクルロ
ードロック室では行わず、レチクル保管庫の前記ノズル
が配置された所定のスロットにレチクルを搬入した後
に、この保管庫内でペリクル空間内の不活性ガスパージ
を実施することが可能となり、より充分なパージ時間を
確保してペリクル空間内の不活性ガス濃度をより低レベ
ルにすることが出来ると共に、レチクルロードロック室
での不活性ガスパージ時間を短縮することができる利点
がある。
ズル29ないし排出ノズル37とノズル近接機構30の
少なくとも1セットないし複数セットを気密チャンバ3
6内のレチクル保管庫に配置することもできる。これに
より、外部より露光装置内に搬入され、すぐには露光に
使わず一旦レチクル保管庫に収納されるレチクルについ
ては、ペリクル空間内の不活性ガスパージをレチクルロ
ードロック室では行わず、レチクル保管庫の前記ノズル
が配置された所定のスロットにレチクルを搬入した後
に、この保管庫内でペリクル空間内の不活性ガスパージ
を実施することが可能となり、より充分なパージ時間を
確保してペリクル空間内の不活性ガス濃度をより低レベ
ルにすることが出来ると共に、レチクルロードロック室
での不活性ガスパージ時間を短縮することができる利点
がある。
【0072】もちろんこれら不活性ガス供給ノズル29
ないし排出ノズル37とノズル近接機構30を配置する
場所は、レチクルステージ、レチクル保管庫、レチクル
ロードロック室に限定されるものではなく、ペリクル検
査機内や密閉チャンバ内のレチクル搬送経路中に置くこ
とができる。また配置する場所をいずれか一ヶ所に限定
するものではなく、複数ヶ所に置いて、レチクルの使用
計画に合わせた最適な場所での不活性ガスパージを自動
的に選択・実施させることも可能である。
ないし排出ノズル37とノズル近接機構30を配置する
場所は、レチクルステージ、レチクル保管庫、レチクル
ロードロック室に限定されるものではなく、ペリクル検
査機内や密閉チャンバ内のレチクル搬送経路中に置くこ
とができる。また配置する場所をいずれか一ヶ所に限定
するものではなく、複数ヶ所に置いて、レチクルの使用
計画に合わせた最適な場所での不活性ガスパージを自動
的に選択・実施させることも可能である。
【0073】(実施形態5)図5は、本発明による不活
性ガス供給ノズルないし排出ノズルの配置に関する一実
施形態を示した図である。図5は、ペリクル付レチクル
のペリクルが貼り付けられた側(投影レンズ側)から見
た平面図である。
性ガス供給ノズルないし排出ノズルの配置に関する一実
施形態を示した図である。図5は、ペリクル付レチクル
のペリクルが貼り付けられた側(投影レンズ側)から見
た平面図である。
【0074】図5において、複数本の不活性ガス供給ノ
ズル29と排出ノズル37が、ペリクル枠を挟んで対向
に配置されている。このように、複数本のノズルをペリ
クル空間に対して分散して配置して不活性ガスを供給/
排出することにより、不活性ガスの置換効率を向上させ
ることができ、パージ時間を短縮させることができる。
ズル29と排出ノズル37が、ペリクル枠を挟んで対向
に配置されている。このように、複数本のノズルをペリ
クル空間に対して分散して配置して不活性ガスを供給/
排出することにより、不活性ガスの置換効率を向上させ
ることができ、パージ時間を短縮させることができる。
【0075】(実施形態6)図6は、本発明による不活
性ガス供給ノズルないし排出ノズルの配置に関する他の
実施形態を示した図である。
性ガス供給ノズルないし排出ノズルの配置に関する他の
実施形態を示した図である。
【0076】図6において、複数の不活性ガス供給ノズ
ル29は、ペリクル枠を挟んで対向して配置されてい
る。そして、この供給ノズル29に対して直交方向に排
出ノズル37を配置している。このように、ペリクル枠
の4辺に供給ノズルと排出ノズルをそれぞれ対向して配
置することにより、一対の供給・排出ノズルが受け持つ
置換容積をペリクル空間の1/4とすることができ、さ
らに置換効率を向上させることが期待できる。
ル29は、ペリクル枠を挟んで対向して配置されてい
る。そして、この供給ノズル29に対して直交方向に排
出ノズル37を配置している。このように、ペリクル枠
の4辺に供給ノズルと排出ノズルをそれぞれ対向して配
置することにより、一対の供給・排出ノズルが受け持つ
置換容積をペリクル空間の1/4とすることができ、さ
らに置換効率を向上させることが期待できる。
【0077】また図6のように、これらノズルの先端を
ペリクル枠内あるいはペリクル空間内にまで挿入させる
ことも可能である。ノズル端を挿入させることで、ペリ
クル枠とノズル間の隙間が多少あっても機密性を劣化さ
せないことができ、また本図のように段付き形状にすれ
ば、ペリクル枠表面と対向または接するノズルの表面積
を大きくすることができ、よりペリクル枠とノズル間の
機密性を向上させることも可能である。
ペリクル枠内あるいはペリクル空間内にまで挿入させる
ことも可能である。ノズル端を挿入させることで、ペリ
クル枠とノズル間の隙間が多少あっても機密性を劣化さ
せないことができ、また本図のように段付き形状にすれ
ば、ペリクル枠表面と対向または接するノズルの表面積
を大きくすることができ、よりペリクル枠とノズル間の
機密性を向上させることも可能である。
【0078】(実施形態7)図7は、本発明による不活
性ガス供給ノズルないし排出ノズルの配置に関する他の
実施形態を示した図である。
性ガス供給ノズルないし排出ノズルの配置に関する他の
実施形態を示した図である。
【0079】図7において、一対の不活性ガス供給ノズ
ル29と排出ノズルは、ペリクル枠を挟んで対向して配
置されている。本実施形態では、この両ノズルを幅広に
構成している。すなわち、この両ノズルの端面の長手方
向の寸法は、少なくともペリクル枠の高さよりも長くな
るような形状となっている。このように、ノズル幅をペ
リクル枠の一辺の長さに極力近づけることにより、ペリ
クル空間内全領域に渡って不活性ガスをより均一流すこ
とが可能になり、さらによどみ部を少なくすることが可
能となり、置換効率を向上させることが期待できる。
ル29と排出ノズルは、ペリクル枠を挟んで対向して配
置されている。本実施形態では、この両ノズルを幅広に
構成している。すなわち、この両ノズルの端面の長手方
向の寸法は、少なくともペリクル枠の高さよりも長くな
るような形状となっている。このように、ノズル幅をペ
リクル枠の一辺の長さに極力近づけることにより、ペリ
クル空間内全領域に渡って不活性ガスをより均一流すこ
とが可能になり、さらによどみ部を少なくすることが可
能となり、置換効率を向上させることが期待できる。
【0080】図5〜図7では不活性ガス供給ノズルと排
出ノズルの両方を設けたが、もちろんノズルはいずれか
一方のみを設け、他方はペリクル枠に開口が開けられて
いるだけでも良い。また平面形状が正方形のレチクルに
対し、レチクルステージ上のレチクル支持部との配置関
係等、露光装置内の制約条件で、ペリクル枠は長方形の
平面形状を持つのが一般的である。これらノズルの配置
は、ペリクル枠の長辺側または短辺側のいずれに配置し
ても良く、またペリクル枠の形状によっては4隅の何れ
か一方または全てに斜め方向に配置しても良く、またノ
ズルを千鳥状に対向させる等、種々の配置パターンが考
えられる。また供給ノズル29から不活性ガスをペリク
ル空間内に斜めに吹き出させても良いし、さらに放射状
に広がるように吹き出させても良い。
出ノズルの両方を設けたが、もちろんノズルはいずれか
一方のみを設け、他方はペリクル枠に開口が開けられて
いるだけでも良い。また平面形状が正方形のレチクルに
対し、レチクルステージ上のレチクル支持部との配置関
係等、露光装置内の制約条件で、ペリクル枠は長方形の
平面形状を持つのが一般的である。これらノズルの配置
は、ペリクル枠の長辺側または短辺側のいずれに配置し
ても良く、またペリクル枠の形状によっては4隅の何れ
か一方または全てに斜め方向に配置しても良く、またノ
ズルを千鳥状に対向させる等、種々の配置パターンが考
えられる。また供給ノズル29から不活性ガスをペリク
ル空間内に斜めに吹き出させても良いし、さらに放射状
に広がるように吹き出させても良い。
【0081】すなわち、上記の図5〜図7のノズルの配
置・形状について、前述の図1〜図4の実施形態に合わ
せて適宜適用することも本発明の範疇である。
置・形状について、前述の図1〜図4の実施形態に合わ
せて適宜適用することも本発明の範疇である。
【0082】(実施形態8)図8は、不活性ガス供給ノ
ズルないし排出ノズルの一実施形態を示す図である。
ズルないし排出ノズルの一実施形態を示す図である。
【0083】同図において、ノズル29、37、39の
先端には真空吸着用の吸着溝42がノズル開口部43の
外周に設けられており、吸着溝42は不図示の真空ライ
ンと開閉弁等を介して接続されている。さらに、この吸
着溝42を取り囲むようにシール部材41がノズルの先
端に設けられている。前述のノズル近接機構30によっ
てノズルがペリクル枠に密接あるいは微少な空隙を開け
て位置決めされた後、この吸着溝42を真空ラインによ
って負圧とすることで、シール部材41とペリクル枠が
吸着によってさらに密着させることができる。これによ
り、不活性ガスの外部への漏洩を防止できるため、ペリ
クル空間の不活性ガスへの置換効率の劣化を防ぐことが
できる。このシール部材としてはPTFEやPFAを材
料とするフッ素樹脂やEPDM等の各種ゴムや、これら
の発泡体が使用できる。
先端には真空吸着用の吸着溝42がノズル開口部43の
外周に設けられており、吸着溝42は不図示の真空ライ
ンと開閉弁等を介して接続されている。さらに、この吸
着溝42を取り囲むようにシール部材41がノズルの先
端に設けられている。前述のノズル近接機構30によっ
てノズルがペリクル枠に密接あるいは微少な空隙を開け
て位置決めされた後、この吸着溝42を真空ラインによ
って負圧とすることで、シール部材41とペリクル枠が
吸着によってさらに密着させることができる。これによ
り、不活性ガスの外部への漏洩を防止できるため、ペリ
クル空間の不活性ガスへの置換効率の劣化を防ぐことが
できる。このシール部材としてはPTFEやPFAを材
料とするフッ素樹脂やEPDM等の各種ゴムや、これら
の発泡体が使用できる。
【0084】また、この吸着溝42によってペリクル枠
とノズルを密着させれば、ノズル密接機構等に設けられ
た駆動装置によってノズルをペリクル枠に押しつけなく
とも、十分な密着性が得られ、従ってノズルの押しつけ
によるペリクル枠やペリクル膜の変形、さらにはレチク
ルの変形を防止することができ、ペリクルの脱落やペリ
クル膜の破損が防止でき、また特に露光動作中のレチク
ルについても像性能を劣化させることなくペリクル空間
の不活性ガスパージが可能となる。
とノズルを密着させれば、ノズル密接機構等に設けられ
た駆動装置によってノズルをペリクル枠に押しつけなく
とも、十分な密着性が得られ、従ってノズルの押しつけ
によるペリクル枠やペリクル膜の変形、さらにはレチク
ルの変形を防止することができ、ペリクルの脱落やペリ
クル膜の破損が防止でき、また特に露光動作中のレチク
ルについても像性能を劣化させることなくペリクル空間
の不活性ガスパージが可能となる。
【0085】また、ノズル密着機構に設けられた本ノズ
ルを駆動させるための駆動装置としては、各種モーター
を使用しても良く、またピストンシリンダやベロフラム
シリンダ等の気体圧を駆動源とする駆動装置を使用すれ
ば、印可する気体圧力を制御することで直接的にノズル
をペリクル枠に押しつける圧力を調整することが可能と
なり、また吸着溝によって吸着させた後にこの空圧力を
ゼロにすることで押しつける力を全くなくすことも容易
にできる利点がある。
ルを駆動させるための駆動装置としては、各種モーター
を使用しても良く、またピストンシリンダやベロフラム
シリンダ等の気体圧を駆動源とする駆動装置を使用すれ
ば、印可する気体圧力を制御することで直接的にノズル
をペリクル枠に押しつける圧力を調整することが可能と
なり、また吸着溝によって吸着させた後にこの空圧力を
ゼロにすることで押しつける力を全くなくすことも容易
にできる利点がある。
【0086】上記の実施形態をフッ素エキシマレーザな
どの紫外光を光源とする投影露光装置に適用すれば、装
置内へ搬入されたペリクル付レチクルのペリクル空間内
の不活性ガスパージを短時間に効率よく行うことが可能
となる。これにより、露光装置の生産性を損なうことな
く、高精度かつ安定した露光制御が可能になり、微細な
回路パターンが安定してかつ良好に投影できる。
どの紫外光を光源とする投影露光装置に適用すれば、装
置内へ搬入されたペリクル付レチクルのペリクル空間内
の不活性ガスパージを短時間に効率よく行うことが可能
となる。これにより、露光装置の生産性を損なうことな
く、高精度かつ安定した露光制御が可能になり、微細な
回路パターンが安定してかつ良好に投影できる。
【0087】<半導体生産システムの実施例>次に、半
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場に
設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、
製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行う
ものである。
導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パ
ネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の
生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場に
設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナン
ス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、
製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行う
ものである。
【0088】図9は全体システムをある角度から切り出
して表現したものである。図中、101は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダー(装置供給メーカー)
の事業所である。製造装置の実例として、半導体製造工
場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例え
ば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッ
チング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装
置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査
装置等)を想定している。事業所101内には、製造装
置の保守データベースを提供するホスト管理システム1
08、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結
ぶんでイントラネットを構築するローカルエリアネット
ワーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム
108は、LAN109を事業所の外部ネットワークで
あるインターネット105に接続するためのゲートウェ
イと、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能
を備える。
して表現したものである。図中、101は半導体デバイ
スの製造装置を提供するベンダー(装置供給メーカー)
の事業所である。製造装置の実例として、半導体製造工
場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例え
ば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッ
チング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装
置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査
装置等)を想定している。事業所101内には、製造装
置の保守データベースを提供するホスト管理システム1
08、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結
ぶんでイントラネットを構築するローカルエリアネット
ワーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム
108は、LAN109を事業所の外部ネットワークで
あるインターネット105に接続するためのゲートウェ
イと、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能
を備える。
【0089】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザーとしての半導体製造メーカーの製造工場である。製
造工場102〜104は、互いに異なるメーカーに属す
る工場であっても良いし、同一のメーカーに属する工場
(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場102〜104内には、夫々、複数の
製造装置106と、それらを結んでイントラネットを構
築するローカルエリアネットワーク(LAN)111
と、各製造装置106の稼動状況を監視する監視装置と
してホスト管理システム107とが設けられている。各
工場102〜104に設けられたホスト管理システム1
07は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワ
ークであるインターネット105に接続するためのゲー
トウェイを備える。これにより各工場のLAN111か
らインターネット105を介してベンダー101側のホ
スト管理システム108にアクセスが可能となり、ホス
ト管理システム108のセキュリティ機能によって限ら
れたユーザーだけがアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット105を介して、各製造装置1
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダー側
に通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、
トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソ
フトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ
情報などの保守情報をベンダー側から受け取ることがで
きる。各工場102〜104とベンダー101との間の
データ通信および各工場内のLAN111でのデータ通
信には、インターネットで一般的に使用されている通信
プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、工場
外の外部ネットワークとしてインターネットを利用する
変わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリテ
ィの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用す
ることもできる。また、ホスト管理システムはベンダー
が提供するものに限らずユーザーがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複数の工場
から該データベースへのアクセスを許可するようにして
もよい。
ザーとしての半導体製造メーカーの製造工場である。製
造工場102〜104は、互いに異なるメーカーに属す
る工場であっても良いし、同一のメーカーに属する工場
(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっ
ても良い。各工場102〜104内には、夫々、複数の
製造装置106と、それらを結んでイントラネットを構
築するローカルエリアネットワーク(LAN)111
と、各製造装置106の稼動状況を監視する監視装置と
してホスト管理システム107とが設けられている。各
工場102〜104に設けられたホスト管理システム1
07は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワ
ークであるインターネット105に接続するためのゲー
トウェイを備える。これにより各工場のLAN111か
らインターネット105を介してベンダー101側のホ
スト管理システム108にアクセスが可能となり、ホス
ト管理システム108のセキュリティ機能によって限ら
れたユーザーだけがアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット105を介して、各製造装置1
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダー側
に通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、
トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソ
フトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ
情報などの保守情報をベンダー側から受け取ることがで
きる。各工場102〜104とベンダー101との間の
データ通信および各工場内のLAN111でのデータ通
信には、インターネットで一般的に使用されている通信
プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、工場
外の外部ネットワークとしてインターネットを利用する
変わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリテ
ィの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用す
ることもできる。また、ホスト管理システムはベンダー
が提供するものに限らずユーザーがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザーの複数の工場
から該データベースへのアクセスを許可するようにして
もよい。
【0090】さて、図10は本実施形態の全体システム
を図9とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザー工場と、該製造装置のベンダーの管理システムとを
外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介
して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情
報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、
複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数の製
造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工場外
の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報
をデータ通信するものである。図中、201は製造装置
ユーザー(半導体デバイス製造メーカー)の製造工場で
あり、工場の製造ラインには各種プロセスを行う製造装
置、ここでは例として露光装置202、レジスト処理装
置203、成膜処理装置204が導入されている。なお
図10では製造工場201は1つだけ描いているが、実
際は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工
場内の各装置はLAN206で接続されてイントラネッ
トを構成し、ホスト管理システム205で製造ラインの
稼動管理がされている。一方、露光装置メーカー21
0、レジスト処理装置メーカー220、成膜装置メーカ
ー230などベンダー(装置供給メーカー)の各事業所
には、それぞれ供給した機器の遠隔保守を行なうための
ホスト管理システム211、221、231を備え、こ
れらは上述したように保守データベースと外部ネットワ
ークのゲートウェイを備える。ユーザーの製造工場内の
各装置を管理するホスト管理システム205と、各装置
のベンダーの管理システム211、221、231と
は、外部ネットワーク200であるインターネットもし
くは専用線ネットワークによって接続されている。この
システムにおいて、製造ラインの一連の製造機器の中の
どれかにトラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止
してしまうが、トラブルが起きた機器のベンダーからイ
ンターネット200を介した遠隔保守を受けることで迅
速な対応が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑える
ことができる。
を図9とは別の角度から切り出して表現した概念図であ
る。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユー
ザー工場と、該製造装置のベンダーの管理システムとを
外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介
して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情
報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、
複数のベンダーの製造装置を備えた工場と、該複数の製
造装置のそれぞれのベンダーの管理システムとを工場外
の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報
をデータ通信するものである。図中、201は製造装置
ユーザー(半導体デバイス製造メーカー)の製造工場で
あり、工場の製造ラインには各種プロセスを行う製造装
置、ここでは例として露光装置202、レジスト処理装
置203、成膜処理装置204が導入されている。なお
図10では製造工場201は1つだけ描いているが、実
際は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工
場内の各装置はLAN206で接続されてイントラネッ
トを構成し、ホスト管理システム205で製造ラインの
稼動管理がされている。一方、露光装置メーカー21
0、レジスト処理装置メーカー220、成膜装置メーカ
ー230などベンダー(装置供給メーカー)の各事業所
には、それぞれ供給した機器の遠隔保守を行なうための
ホスト管理システム211、221、231を備え、こ
れらは上述したように保守データベースと外部ネットワ
ークのゲートウェイを備える。ユーザーの製造工場内の
各装置を管理するホスト管理システム205と、各装置
のベンダーの管理システム211、221、231と
は、外部ネットワーク200であるインターネットもし
くは専用線ネットワークによって接続されている。この
システムにおいて、製造ラインの一連の製造機器の中の
どれかにトラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止
してしまうが、トラブルが起きた機器のベンダーからイ
ンターネット200を介した遠隔保守を受けることで迅
速な対応が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑える
ことができる。
【0091】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェ
ースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図11に一例を示す様な画面のユーザーインターフ
ェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置
を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装
置の機種(401)、シリアルナンバー(402)、ト
ラブルの件名(403)、発生日(404)、緊急度
(405)、症状(406)、対処法(407)、経過
(408)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入
力された情報はインターネットを介して保守データベー
スに送信され、その結果の適切な保守情報が保守データ
ベースから返信されディスプレイ上に提示される。また
ウェブブラウザが提供するユーザーインターフェースは
さらに図示のごとくハイパーリンク機能(410〜41
2)を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報に
アクセスしたり、ベンダーが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。ここで、保守管理システムが提供する保守情報に
は、上記説明したペリクル空間内のパージに関する情報
も含まれ、また前記ソフトウェアライブラリはペリクル
空間内のパージを実現するための最新のソフトウェアも
提供する。
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェ
ースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス
用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実
行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メ
モリやハードディスク、あるいはネットワークファイル
サーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフ
トウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例
えば図11に一例を示す様な画面のユーザーインターフ
ェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置
を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装
置の機種(401)、シリアルナンバー(402)、ト
ラブルの件名(403)、発生日(404)、緊急度
(405)、症状(406)、対処法(407)、経過
(408)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入
力された情報はインターネットを介して保守データベー
スに送信され、その結果の適切な保守情報が保守データ
ベースから返信されディスプレイ上に提示される。また
ウェブブラウザが提供するユーザーインターフェースは
さらに図示のごとくハイパーリンク機能(410〜41
2)を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報に
アクセスしたり、ベンダーが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。ここで、保守管理システムが提供する保守情報に
は、上記説明したペリクル空間内のパージに関する情報
も含まれ、また前記ソフトウェアライブラリはペリクル
空間内のパージを実現するための最新のソフトウェアも
提供する。
【0092】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図12は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組
立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で
作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テ
スト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバ
イスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程
と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工
場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
される。また前工程工場と後工程工場との間でも、イン
ターネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理
や装置保守のための情報がデータ通信される。
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図12は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハ
を製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と
呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグ
ラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。
次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化
する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボン
ディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組
立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で
作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テ
スト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバ
イスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程
と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工
場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
される。また前工程工場と後工程工場との間でも、イン
ターネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理
や装置保守のための情報がデータ通信される。
【0093】図13は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製
造機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守が
なされているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もし
トラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べ
て半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製
造機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守が
なされているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もし
トラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べ
て半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、ペリクル空間内のパー
ジを行うことにより、ペリクル空間内での露光光の透過
率の低下を抑制し、安定した露光を行うことができる。
ジを行うことにより、ペリクル空間内での露光光の透過
率の低下を抑制し、安定した露光を行うことができる。
【図1】本発明による供給ノズルを用いた不活性ガスパ
ージ装置である。
ージ装置である。
【図2】本発明による供給ノズルと圧力検知ノズルを用
いた不活性ガスパージ装置である。
いた不活性ガスパージ装置である。
【図3】本発明による排出ノズルを用いた不活性ガスパ
ージ装置である。
ージ装置である。
【図4】本発明による供給ノズルと排出ノズルを用いた
不活性ガスパージ装置である。
不活性ガスパージ装置である。
【図5】本発明の不活性ガスパージ装置におけるノズル
配置の一実施例を示す図である。
配置の一実施例を示す図である。
【図6】本発明の不活性ガスパージ装置におけるノズル
配置の他の実施例を示す図である。
配置の他の実施例を示す図である。
【図7】本発明の不活性ガスパージ装置におけるノズル
配置の第2の実施例を示す図である。
配置の第2の実施例を示す図である。
【図8】本発明の不活性ガスパージ装置におけるノズル
の一実施例を示す図である。
の一実施例を示す図である。
【図9】半導体デバイスの生産システムの概念図であ
る。
る。
【図10】半導体デバイスの生産システムの別の概念図
である。
である。
【図11】ユーザーインターフェースの具体例である。
【図12】デバイスの製造プロセスのフローを説明する
図である。
図である。
【図13】ウエハプロセスを説明する図である。
【図14】投影露光装置の概略構成図である。
【図15】他の投影露光装置の概略構成図である。
【図16】レチクルに貼られたペリクルの概略構成図で
ある。
ある。
【図17】投影露光装置の、特にレチクル搬送経路を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
1 レチクルステージ 2 鏡筒 3 ウエハステージ 4 照明光学系 5 引き回し光学系 6 F2 レーザ部 7 マスキングブレード 8、9、20 筐体 10、11、12、21 空調機 13 レチクルロードロック 14 ウエハロードロック 15 レチクルハンド 16 ウエハハンド 17 レチクルアライメントマーク 18 レチクル保管庫 19 プリアライメント部 22 ペリクル検査装置 23 レチクル 24 ペリクル 25 ペリクル枠 26 ペリクル膜 27 通気孔 28 レチクル支持台 29 不活性ガス供給ノズル 30 ノズル近接機構 31 圧力センサ 32 制御部 33 流量制御装置 34 不活性ガス供給ライン 35 不活性ガス排出ライン 36 気密チャンバまたはロードロック室 37 不活性ガス排気ノズル 38 流量センサ 39 圧力検知ノズル 40 不純物濃度センサ 41 シール部材 42 真空吸着溝 43 ノズル開口部 a 不活性ガス供給口 b 不活性ガス排出口 c 不活性ガス供給経路 d、e 圧力伝播経路 f 圧力検知孔 g 不活性ガス排出経路
Claims (44)
- 【請求項1】 ペリクル付レチクルを保持する支持台
と、 ペリクル枠に設けられたガス流入口に対向して設けら
れ、レチクルとペリクル枠とペリクル膜とで囲まれたペ
リクル空間内に不活性ガスを供給するノズルとを有する
ことを特徴とする露光装置。 - 【請求項2】 ペリクル付レチクルを保持する支持台
と、 ペリクル枠に設けられたガス流出口に対向して設けら
れ、レチクルとペリクル枠とペリクル膜とで囲まれたペ
リクル空間内のガスを排出するノズルとを有することを
特徴とする露光装置。 - 【請求項3】 ペリクル付レチクルを保持する支持台
と、 ペリクル枠に設けられたガス流入口およびガス流出口に
対向して設けられ、レチクルとペリクル枠とペリクル膜
とで囲まれたペリクル空間内に不活性ガスを供給するノ
ズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズルとを有
することを特徴とする露光装置。 - 【請求項4】 前記ノズルをペリクル枠に近接させるた
めのノズル近接機構を有することを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の露光装置。 - 【請求項5】 前記ノズルと前記流入口または前記流出
口との相対位置を合わせるための位置決め機構を備えた
ことを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の露光装
置。 - 【請求項6】 前記ノズルは、レチクルステージに設け
られていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
記載の露光装置。 - 【請求項7】 露光動作中にペリクル空間内のパージを
行うことを特徴とする請求項6に記載の露光装置。 - 【請求項8】 前記ノズルをレチクル保管庫に設けたこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の露光装
置。 - 【請求項9】 前記レチクル保管庫内でペリクル空間内
のパージを行うことを特徴とする請求項8に記載の露光
装置。 - 【請求項10】 前記ノズルをレチクルロードロック室
に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の露光装置。 - 【請求項11】 前記ロードロック室内のパージを行う
際に、ペリクル空間内のパージを行うことを特徴とする
請求項10に記載の露光装置。 - 【請求項12】 圧力を検知する圧力検知手段と、不活
性ガス供給流量または排出流量を制御する流量制御手段
とを設け、 該圧力検知手段に基づいて、該流量制御手段を調整する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の露
光装置。 - 【請求項13】 前記圧力検知手段で検知された圧力が
所定の値以下となるように前記流量制御手段を調整する
ことを特徴とする請求項12に記載の露光装置。 - 【請求項14】 前記圧力検知手段は、ペリクル空間内
の圧力を検知することを特徴とする請求項12または1
3に記載の露光装置。 - 【請求項15】 前記圧力検知手段は、前記ペリクル枠
に設けられた圧力検知口と対向して設けられた圧力検知
ノズルを用いて圧力を検知することを特徴とする請求項
14に記載の露光装置。 - 【請求項16】 前記圧力検知手段は、前記圧力検知ノ
ズルまたは該圧力検知ノズルと流通する経路中に設けら
れていることを特徴とする請求項15記載の露光装置。 - 【請求項17】 前記圧力検知手段は、前記不活性ガス
を供給するノズルまたは前記不活性ガスを排出するノズ
ルまたは該いずれかのノズルと流通する経路中に設けら
れていることを特徴とする請求項12〜16のいずれか
に記載の露光装置。 - 【請求項18】 前記圧力検知手段は、ペリクル空間内
の圧力とペリクルの置かれる空間の圧力との差圧を検知
することを特徴とする請求項12〜17のいずれかに記
載の露光装置。 - 【請求項19】 濃度を検知する濃度センサと、不活性
ガス供給流量または不活性ガス排出流量を制御する流量
制御手段とを設け、 該濃度センサに基づいて、該流量制御手段を調整するこ
とを特徴とする請求項1〜18いずれかに記載の露光装
置。 - 【請求項20】 前記濃度センサは、前記ペリクル空間
のガスを排出する経路の途中に設けられていることを特
徴とする請求項19に記載の露光装置。 - 【請求項21】 前記濃度センサは、不活性ガス中の不
純物濃度を検知することを特徴とする請求項19または
20に記載の露光装置。 - 【請求項22】 前記濃度センサは、大気圧イオン化セ
ンサであることを特徴とする請求項19〜21のいずれ
かに記載の露光装置。 - 【請求項23】 ペリクル空間内に供給する不活性ガス
の供給圧力と、ペリクル空間内のガスを排出する排出圧
力とが、それぞれ所定の値あるいは所定の値以下となる
ように制御することを特徴とする請求項3に記載の露光
装置。 - 【請求項24】 ペリクル空間内に供給する不活性ガス
の供給圧力と、ペリクル空間内のガスを排出する排出圧
力との差圧が所定の値以下となるように制御することを
特徴とする請求項3に記載の露光装置。 - 【請求項25】 ペリクル空間内に供給する不活性ガス
の流量と、ペリクル空間内のガスを排出する流量とがほ
ぼ同一となるように制御することを特徴とする請求項3
に記載の露光装置。 - 【請求項26】 ペリクル空間内に不活性ガスを供給す
るノズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズル
は、ペリクル枠を挟んで対向に配置されることを特徴と
する請求項3に記載の露光装置。 - 【請求項27】 ペリクル空間内に不活性ガスを供給す
るノズルと、ペリクル空間内のガスを排出するノズル
は、ペリクル枠を挟んで直交方向に配置されることを特
徴とする請求項3に記載の露光装置。 - 【請求項28】 前記ノズルは、複数個設けられている
ことを特徴とする請求項1〜27のいずれかに記載の露
光装置。 - 【請求項29】 前記ノズルの長手方向の寸法が、少な
くともペリクル枠の高さよりも長いことを特徴とする請
求項1〜28のいずれかに記載の露光装置。 - 【請求項30】 前記ノズルは、端面に吸着溝が設けら
れていることを特徴とする請求項1〜29のいずれかに
記載の露光装置。 - 【請求項31】 前記ノズルは、端面にシール部材が設
けられていることを特徴とする請求項1〜30のいずれ
かに記載の露光装置。 - 【請求項32】 前記支持台は密閉チャンバ内に設けら
れ、該密閉チャンバ内をパージする機構が設けられてい
ることを特徴とする請求項1〜31のいずれかに記載の
露光装置。 - 【請求項33】 光源にエキシマレーザを備えているこ
とを特徴とする請求項1〜32のいずれかに記載の露光
装置。 - 【請求項34】 前記光源は、ArFエキシマレーザま
たはフッ素エキシマレーザであることを特徴とする請求
項1〜33のいずれかに記載の露光装置。 - 【請求項35】 請求項1〜34のいずれかに記載の露
光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造
工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプ
ロセスによって半導体デバイスを製造する工程とを有す
ることを特徴とする半導体デバイス製造方法。 - 【請求項36】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
データ通信する工程とをさらに有する請求項35記載の
方法。 - 【請求項37】 前記データ通信によって、前記露光装
置のベンダーもしくはユーザーが提供するデータベース
に前記外部ネットワークを介してアクセスして前記製造
装置の保守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場と
は別の半導体製造工場との間で前記外部ネットワークを
介してデータ通信して生産管理を行う請求項36記載の
方法。 - 【請求項38】 請求項1〜34のいずれかに記載の露
光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装
置群を接続するローカルエリアネットワークと、該ロー
カルエリアネットワークから工場外の外部ネットワーク
にアクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装
置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信するこ
とを可能にした半導体製造工場。 - 【請求項39】 半導体製造工場に設置された請求項1
〜34のいずれかに記載の露光装置の保守方法であっ
て、前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが、半導
体製造工場の外部ネットワークに接続された保守データ
ベースを提供する工程と、前記半導体製造工場内から前
記外部ネットワークを介して前記保守データベースへの
アクセスを許可する工程と、前記保守データベースに蓄
積される保守情報を前記外部ネットワークを介して半導
体製造工場側に送信する工程とを有することを特徴とす
る露光装置の保守方法。 - 【請求項40】 請求項1〜34のいずれかに記載の露
光装置において、ディスプレイと、ネットワークインタ
ーフェースと、ネットワークアクセス用ソフトウェアを
実行するコンピュータとをさらに有し、露光装置の保守
情報をコンピュータネットワークを介してデータ通信す
ることを可能にした露光装置。 - 【請求項41】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
続され前記露光装置のベンダーもしくはユーザーが提供
する保守データベースにアクセスするためのユーザーイ
ンターフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外
部ネットワークを介して該データベースから情報を得る
ことを可能にする請求項40記載の装置。 - 【請求項42】 ペリクル付レチクルを保持し、 レチクル枠に設けられたガス流入口からペリクル空間内
に不活性ガスを供給し、 ペリクル空間内のガスを不活性ガスに置換することを特
徴とするペリクル空間内ガス置換方法。 - 【請求項43】 ペリクル付レチクルを保持し、 レチクル枠に設けられたガス流出口からペリクル空間内
のガスを排出し、 ペリクル空間内のガスを不活性ガスに置換することを特
徴とするペリクル空間内ガス置換方法。 - 【請求項44】 ペリクル付レチクルを保持し、 レチクル枠に設けられたガス流入口からペリクル空間内
に不活性ガスを供給し、 レチクル枠に設けられたガス流出口からペリクル空間内
のガスを排出し、 ペリクル空間内のガスを不活性ガスに置換することを特
徴とするペリクル空間内ガス置換方法。
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