JP2002154989A - 眼科用組成物、及び生体粘膜への薬物の滞留性向上組成物 - Google Patents
眼科用組成物、及び生体粘膜への薬物の滞留性向上組成物Info
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Abstract
た組成物、特に眼科用組成物を提供する。 【解決手段】 (A)薬物 (B)セルロース系高分子化合物、けん化度78mol
%以上であるポリビニルアルコールから選ばれる、好ま
しくは2種以上の水溶性高分子混合物 (C)必要ならば減粘剤を含有し、用時粘度が1〜20
mPasであることを特徴とする組成物とする。
Description
留性が良好な眼科用組成物及び薬物の粘膜滞留性向上組
成物に関する。
る、物理的な局所への薬物の滞留性向上技術が知られて
いる。眼に適用する医薬組成物においても軟膏タイプの
製剤などが知られているが、べたつきが著しく使用性が
悪い。また、高粘度の溶液タイプの点眼剤は、使用感が
悪いことに加え、滴下口が比較的小さい点眼容器からの
組成物の滴下が困難になるなどの欠点がある。眼科治療
において、薬物の有効性を向上させる治療方法として、
眼科組成物とソフトコンタクトレンズを組み合わせて局
所滞留性を向上させ治療の有効性を上げる方法がある
が、この方法は長時間のコンタクトレンズ装着を要する
ため真菌発生などの弊害があり、またコストも高い。ま
た、特開平8−99867号においては油、非イオン界
面活性剤、塩化ベンザルコニウム、生物学的活性物質を
含む水中油型ナノエマルションである活性物質の角膜浸
透を増加する眼科用ビヒクルが開示されているが、エマ
ルションの製造性、安定性等の課題がある。特開昭62
−181228号では、イオン強度の増加(涙液)によ
りゲル化する多糖類を含有する医薬組成物が開示されて
いるが、薬物滞留性は必ずしも十分でない場合がある。
容易で、薬物の滞留性に優れ、しかも使用性がよい眼科
用組成物を提供することを課題とする。
を解決するために検討を行い、特定の高分子化合物を使
用することにより、高分子化合物が目粘膜表面に存在す
るムチンと相互作用することにより、製剤中に共存する
薬物の粘膜への滞留性が向上することを知見し、本発明
を完成するに至った。さらに、特定の高分子化合物を2
種類以上併用すると、飛躍的な薬物の滞留性向上が得ら
れ、薬物の有効性に優れた眼科用組成物が得られること
を見出し、本発明を完成した。
%以上であるポリビニルアルコールから選ばれる2種以
上の水溶性高分子化合物 (C)必要ならば減粘剤を含有し、用時粘度が1〜20
mPasであることを特徴とする、眼科用組成物を提供
する。
物及び/叉はけん化度78mol%以上であるポリビニ
ルアルコールを含有することを特徴とする、生体粘膜へ
の薬物の滞留性向上組成物を提供する。以下、本発明を
詳細に説明する。
薬物は、日本薬局方、米国薬局方、英国薬局方、局外規
記載の薬物及び栄養成分として記載されている物質があ
げられる。特に抗アレルギー剤、充血除去剤、抗炎症
剤、ビタミン類など、角膜や結膜に滞留し作用する薬物
は、それぞれの有効性が向上するので好ましい。
ナトリウム、マレイン酸クロルフェニラミン、充血除去
剤としては、塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリ
ン、抗炎症剤としてはグリチルリチン酸二カリウム、ア
ズレンスルホン酸ナトリウム、ビタミン類としてはビタ
ミンA類、ビタミンE類、塩酸ピリドキシン、フラビン
アデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコベラミ
ン、パンテノールが特に好ましい。
定することができる。例えば眼科用組成物中の代表的な
薬物の適切な配合量を以下に示す。クロモグリク酸ナト
リウムは通常、0.05〜10.0w/v%配合するこ
とができ、好ましくは0.1〜5.0w/v%の範囲で
ある。マレイン酸クロルフェニラミンは通常、0.00
5〜1.0w/v%配合することができ、好ましくは
0.01〜0.1w/v%の範囲である。塩酸ナファゾ
リンは通常、0.0001〜0.1w/v%配合するこ
とができ、好ましくは0.001〜1.01w/v%の
範囲である。塩酸テトラヒドロゾリンは通常、0.00
1〜1.0w/v%配合することができ、好ましくは
0.01〜0.1w/v%の範囲である。
05〜3.0w/v%配合することができ、好ましくは
0.1〜2.0w/v%の範囲である。アズレンスルホ
ン酸ナトリウムは通常、0.001〜1.0w/v%、
好ましくは0.005〜0.1w/v%の範囲である。
ビタミンA類のパルミチン酸レチノールであれば、通
常、組成物中に0.001〜0.2W/V%、即ち、1
000〜360000国際単位/100ml(以下I.
U./100mlと略記)配合することができ、好まし
くは0.01〜0.1W/V%、即ち、10000〜1
80000I.U./100mlの範囲である。ビタミ
ンE類の酢酸トコフェロール(例えば、酢酸d−αトコ
フェロール)であれば、通常、0.001〜1.0w/
v%配合することができ、好ましくは0.01〜0.3
w/v%の範囲である。
2.0w/v%配合することができ、好ましくは0.0
1〜1.0w/v%の範囲である。フラビンアデニンジ
ヌクレオチドナトリウムは通常、0.001〜1.0w
/v%配合することができ、好ましくは0.01〜0.
1w/v%の範囲である。シアノコバラミンは通常、
0.001〜1.0w/v%配合することができ、好ま
しくは0.005〜0.1w/v%の範囲である。パン
テノールは通常、0.001〜2.0w/v%配合する
ことができ、好ましくは0.01〜1.0w/v%の範
囲である。
は、セルロース系高分子化合物、けん化度78mol%
以上であるポリビニルアルコールから選ばれる水溶性高
分子化合物である。
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロースなどがあげら
れる。
基、エチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシエチ
ル基で置換したセルロースエーテルが好ましい。特に好
ましいセルロース系高分子化合物は、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである。これ
らは、ムチンに対する特異的な相互作用力が特に強く、
薬物の有効性が著しく向上する。上記セルロースエーテ
ルの水酸基の好ましいアルコキシル基置換率は10〜4
5%、特に15〜45%が好ましい。また、セルロース
系高分子化合物のムチンに対する相互作用力は、重量平
均分子量5×104以上において特に有効性が高まり、
さらに5×104〜1×106、5×104〜5×10
5が好ましい。
ましくは組成物中に0.01〜10W/V%(質量/容
量%、以下同様)、特に好ましくは0.05〜5W/V
%の範囲で配合する。
ルはけん化度78mol%以上であり、好ましくは78
〜96mol%、特に好ましくは85〜90mol%の
ものを使用する。好ましいポリビニルアルコールの分子
量は1万〜20万、好ましくは2万〜15万である。ポ
リビニルアルコールの含有量は、好ましくは組成物中に
0.02〜20w/v%、より好ましくは0.05〜1
0w/v%、特に好ましくは0.1〜10w/v%であ
る。
合物の含有量は、好ましくは0.02〜20W/V%、
より好ましくは0.05〜10W/V%、特に好ましく
は0.1〜10w/v%である。
することにより著しい薬物の粘膜滞留性が得られる。そ
れらの組み合わせは、セルロース系高分子2種を用いて
も良いし、セルロース系高分子とポリビニルアルコール
を組み合わせてもよいが、好ましい水溶性高分子化合物
の組み合わせは、セルロース系高分子の1種以上及びポ
リビニルアルコールの混合物である。これらの好ましい
含有比は、セルロース系高分子:ポリビニルアルコール
=1:1000〜200:1、より好ましくは1:20
0〜50:1、特に好ましくは1:100〜30:1の
範囲の混合物である。
は、界面活性剤、炭素数2〜8のアルコール類があげら
れる。界面活性剤としては非イオン界面活性剤が好まし
く、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレン脂肪酸エステルなどが挙げら
れ、より具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
60(例えば、日光ケミカルズ(株)製HCO−60)
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート
(例えば、日光ケミカルズ(株)製TO−10)、ポリ
オキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(6
7)グリコール(例えば、旭電化工業(株)製プロニッ
クF127)、ポリオキシエチレン(160)ポリオキ
シプロピレン(30)グリコール(例えば、旭電化工業
(株)製プロニックF68)等が挙げられる。特に、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油60は生体に投与した際
の使用感がよいため、好ましい。
%以上10W/V%以下配合でき、好ましくは0.00
1W/V%以上10W/V%の範囲である。この濃度範
囲において、非イオン水溶性高分子の製剤中における粘
度の増加を良好に抑制する事ができ、しかもべたつきな
どの不快感がなく使用性が良好である。
タノール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、モノエタノールアミン、フェニルエ
チルアルコールなどがあげられる。上記アルコール類
は、組成物中、0.001〜10W/V%の範囲で含有
することができる。
剤を添加し、組成物の20℃に於ける粘度を1mPas
〜20mPas、好ましくは1mPas〜15mPas
となるように調整する。 この範囲の粘度で、本発明の
高分子化合物を配合した点眼剤の点眼性(点眼容器から
の出易さ)が良好で、しかもべたつきがなく使用感が良
好である。(B)成分に対する(C)成分の含有量は、
(C)/(B)=0.0001〜10、好ましくは0.
001〜1の範囲で、上記粘度に調整することが望まし
い。
に(D)緩衝剤を含有することが好ましい。緩衝剤とし
ては、2価以上のイオンを生ずる無機酸及び/またはそ
の塩、ε−アミノカプロン酸、トロメタモール、エタノ
ールアミンなどのアミノ化合物等があげられる。無機酸
及び/叉はその塩としては、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水
素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、結晶リン酸ナ
トリウム、リン酸一カリウム、リン酸二水素カリウム、
クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸二水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどが挙げ
られる。上記中、無機酸及び/叉はその塩、トロメタモ
ールが特に高分子のムチンに対する相互作用力を強める
効果が高く、有効性が高まるので好ましい。本発明の眼
科用組成物中の緩衝剤量は、0.01W/V%以上10
W/V%以下が好ましい。
合物を使用することにより、特に2種以上併用すること
により生体粘膜に存在するムチンに特異的な作用をし、
共存する薬物の滞留性を飛躍的に高めるものである。本
発明の組成物は、眼科用組成物として特に有用である。
眼科用組成物としては、本発明の特定高分子化合物と減
粘剤、好ましくは界面活性剤を共存させ適度な粘度に調
整することにより、組成物投与時においては減粘剤の働
きによって組成物中の高分子化合物の絡み合いによる粘
度増加が抑制されるため点眼が容易であり、また効率良
く眼粘膜へ接触する。その後、涙液によって希釈され減
粘剤として有効な濃度より低くなると、組成物中の特定
高分子化合物がムチンと特異的に相互作用し、目的部位
での局所的な粘度が増加するため、組成物中の薬物の局
所滞留性が増し、有効性が向上すると考えられる。さら
に、組成物中に緩衝剤を含有させることにより、高分子
化合物のムチンに対する相互作用が一層高められる。
明の効果を損なわない範囲で、通常眼科用組成物に配合
する成分を含有することができる。それらの成分として
は、ソルビン酸カリウム、パラベン、塩化ベンザルコニ
ウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール
などの保存剤、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム、
エデト酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナ
トリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウ
ム、メタ重亜硫酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトル
エンやアスコルビン酸などの安定化剤、メントールやカ
ンフル、ボルネオール、ハッカ油、ベルガモット油、ユ
ーカリ油、ウイキョウ油、クールミントなどの清涼化
剤、ポリエチレングリコール(炭素数9以上)などの溶
解補助剤、塩化ナトリウムや塩化カリウム、ブドウ糖な
どの等張化剤、水酸化ナトリウム、塩酸などのpH調整
剤などを配合することができる。本発明の眼科用組成物
は、pH5.0〜8.0、浸透圧200〜400に調整
する。
に眼粘膜への適用が好ましいが、他の生体粘膜への使用
も可能である。適用部位は、ムチンが存在する生体粘膜
であり、例えば眼(角膜、結膜)、鼻、胃、小腸、大
腸、陰部への薬物投与に好ましく使用できる。特に、薬
物を含有する眼科用組成物、特に点眼剤、点鼻薬として
好ましく使用することができる。
に説明し、本発明の効果を明らかにするが、これは単な
る例示であり、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のもではない。
(pH調整剤は水酸化ナトリウムまたは塩酸を用い
た)、薬物の眼粘膜への滞留性を以下の方法で評価し
た。
相互作用の評価) 試験液を等量の3質量%ムチン溶液に混合したA液、及
び試験液を等量の水に混合したB液の2種類の評価液を
調製し、両者の粘度挙動を比較した。測定は、眼粘膜に
おける眼科用組成物の作用する環境を模して、35℃で
行った(E型粘度計)。B液に対するA液の粘度比をム
チンとの特異的な相互作用、即ち目的生体部位での局所
的増粘効果の指標とした。評価は、A液粘度/B液粘度
の値を計算し、下記基準に従い評価した。 スコアー (A液の粘度)/(B液の粘度) 5点 2.00以上 4点 1.75以上〜2.00未満 3点 1.50以上〜1.75未満 2点 1.25以上〜1.50未満 1点 1.25未満
性の評価) 家兎の眼結膜嚢におけるクロモグリク酸ナトリウムの滞
留性について評価した。試験液を家兎の別々の眼に20
μLずつ点眼し、10分後にキャピラリーにより涙液を
採取した。そして、涙液中に含まれる薬物濃度を高速液
体クロマトグラフィーにより測定し、クロモグリク酸ナ
トリウムの結膜嚢内での滞留性を比較した。試験は3回
以上行い、測定値を平均した。
有する組成物は、薬物の粘膜滞留性が向上することが認
められた。さらに、2種以上含有する組成物は、薬物の
滞留性が特に良好である。また、試験1のムチン液との
混合による粘度挙動と試験2の薬物滞留性評価には相関
が認められた。以下の実施例では、滞留性の簡易評価と
して試験例1のみ示す。
法にて使用感の評価を行った。
を下記の基準に従い評価した。なお、試験液は、ポリエ
チレンテレフタレート製の口径1.0mmの点眼口を有
する15ml容量の容器に14ml充填し、使用感を調
査した。本発明においては平均2.5点以上を◎、2〜
2.5点未満を○、1.5〜2点未満を△、1.5点未
満を×とした。 (試験3−1:滴下のしやすさ) 3点 容器からの滴下が容易である 2点 容器からの滴下がやや遅い/容器を押す力を要す
る 1点 容器からの滴下が困難 (試験3−2:べたつき) 3点 べたつきを感じない 2点 ややべたつきを感じる 1点 べたつきを感じる
−カンフル、d−ボルネオールは以下のものを使用し
た。 l−メントール:日本薬局方l−メントール(高砂香料
工業(株)、東洋薄荷工業(株)、小城製薬(株))、
dl−カンフル:日本薬局方dl−カンフル(高砂香料
工業(株)、小城製薬(株))、d−ボルネオール:
(小城製薬(株)、藤沢薬品工業(株))
ム0.1である組成物、 ・クエン酸0.01、クエン酸ナトリウム0.03であ
る組成物、 ・炭酸0.01、炭酸水素ナトリウム0.02である組
成物 を調製し評価した結果、ムチンに対する相互作用、組成
物の点眼剤としての使用感はホウ酸、ホウ砂を用いた場
合と同様に、良好であった。
00(信越化学工業(株)製)0.3g、ポリビニルア
ルコール(EG−05(日本合成化学工業(株)製)
0.3g、リン酸水素カリウム1.2g、リン酸二水素
ナトリウム0.22g、ポリオキシエチレン(196)
ポリオキシプロピレン(67)グリコール0.1g、ア
ミノエチルスルホン酸1.0g、L−アスパラギン酸カ
リウム0.25g、塩化ナトリウム0.3g、エデト酸
ナトリウム0.1g、ソルビン酸カリウム0.1gを7
0℃に加温した滅菌精製水に加え攪拌混合した後、急速
に20℃以下に冷却する。予め0.2gのプロピレング
リコールに溶解した1−メントール0.003g、dl
−カンフル0.005gを加え、滅菌精製水で100m
Lにメスアップし、ろ過滅菌後、点眼剤容器に無菌充填
して人工涙液型点眼剤とした。この点眼剤は、裸眼での
評価に加え、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタク
トレンズを装着した状態での使用感も評価した結果、違
和感がない良好な使用感(評価3点)が得られた。 ま
た、試験1の評点は5点であった。
化学工業(株))0.5g、ポリビニルアルコール(E
G−05(日本合成化学工業(株)製)0.2g、ホウ
酸1.5g、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモ
ノオレエート0.2g、塩化セチルピリジニウム0.0
8g、塩酸ピリドキシン0.01g、塩化ベルベリン
0.0015g、グリチルリチン酸二カリウム0.02
5g、マレイン酸クロルフェニラミン0.003gを7
0℃に加温した滅菌精製水に加え攪拌混合した後、急速
に20℃以下に冷却する。予めプロピレングリコール
1.0gにクロロブタノール0.3g、l−メントール
0.03g、dl−カンフル0.01gを溶解させたも
のを滅菌精製水に溶かし、全量を100mLとし、ろ過
して洗眼剤とした。試験1、3の評点はそれぞれ4点、
3点であった。
00(信越化学工業(株)製)2.0g、ポリビニルア
ルコール(EG−05(日本合成化学工業(株)製)
2.0g、クエン酸0.1g、クエン酸ナトリウム0.
08g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油600.2
g、塩酸テトラヒドロゾリン0.1g、マレイン酸クロ
ルフェニラミン0.5g、塩酸リドカイン0.5g、塩
化ベンザルコニウム0.02g、を70℃に加温した滅
菌精製水に加え攪拌混合した後、急速に20℃以下に冷
却する。全量を100mLとし、ろ過して点鼻剤とし
た。試験1の評点は5点であった。
(株)製)2.0gを滅菌精製水に加え、撹拌、混合し
た後に、70℃まで加熱する。メチルセルロース(SM
−50(信越化学工業(株)製)1.0g、アズレンス
ルホン酸ナトリウム0.02g、塩化ベンザルコニウム
0.01g、ソルビタンモノオレート0.3gを撹拌混
合した後に20℃以下に冷却する。予めプロピレングリ
コール1.0gにメントール0.01gを溶解させたも
のを加え、全量を100mlとし、ろ過してのど治療剤
を得た。試験1の評点は5点であった。
下の水溶性高分子である。 メチルセルロース(信越化学工業(株)製、メトローズ
SM) SM−15(メトキシル基置換率29.0%、分子量約
7万) SM−25(メトキシル基置換率28.8%、分子量約
9万) SM−50(メトキシル基置換率29.0%、分子量約
11万) SM−100(メトキシル基置換率29.6%、分子量
約12万) SM−400(メトキシル基置換率29.7%、分子量
約17万) SM−1500(メトキシル基置換率29.6%、分子
量約29万) SM−4000(メトキシル基置換率29.8%、分子
量約36万)
越化学工業(株)製、メトローズSH) 60SH−15(アルコキシルキ基置換率38.0%、
分子量約7万) 60SH−25(アルコキシルキ基置換率37.8%、
分子量約9万) 60SH−50(アルコキシルキ基置換率37.6%、
分子量約11万) 60SH−100(アルコキシルキ基置換率37.9
%、分子量約12万) 60SH−400(アルコキシルキ基置換率36.9
%、分子量約17万) 60SH−1500(アルコキシルキ基置換率38.2
%、分子量約29万) 60SH−40−00(アルコキシルキ基置換率38.
0%、分子量約36万)
(株)製、ゴーセノールEG、KP) EG−05(ケン化度87.8mol%、分子量約3
万) EG−40(ケン化度87.7mol%、分子量約11
万) KP−08(ケン化度72.0mol%、分子量約5
万)
Claims (7)
- 【請求項1】(A)薬物 (B)セルロース系高分子化合物、けん化度78mol
%以上であるポリビニルアルコールから選ばれる2種以
上の水溶性高分子化合物 (C)必要ならば減粘剤を含有し、20℃における粘度
が1mPas〜20mPasであることを特徴とする、
眼科用組成物。 - 【請求項2】セルロース系高分子化合物が、セルロース
の水酸基の置換率が15〜45%(置換基個数換算)で
あるセルロースエーテルであることを特徴とする請求項
1に記載の眼科用組成物。 - 【請求項3】(C)が界面活性剤及び/叉は炭素数2〜
8のアルコール類であることを特徴とする請求項1また
は2に記載の眼科用組成物。 - 【請求項4】さらに、(D)緩衝剤0.01〜10W/
V%を含有することを特徴とする請求項1〜3に記載の
眼科用組成物。 - 【請求項5】薬物が抗アレルギー剤、充血除去剤、抗炎
症剤、ビタミン類から選ばれる少なくとも1種以上であ
ることを特徴とする請求項1〜4に記載の眼科用組成物 - 【請求項6】(A)薬物がクロモグリク酸ナトリウム、
マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ナファゾリン、塩
酸テトラヒドロゾリン、グリチルリチン酸二カリウム、
アズレンスルホン酸ナトリウム、ビタミンA類、ビタミ
ンE類またはそれらの誘導体、塩酸ピリドキシン、フラ
ビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラ
ミン、パンテノールから選ばれる1種以上であることを
特徴とする請求項1〜5に記載の眼科用組成物 - 【請求項7】セルロース系高分子化合物及び/叉はけん
化度78mol%以上であるポリビニルアルコールを含
有することを特徴とする、生体粘膜への薬物の滞留性向
上組成物。
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