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JP2002067259A - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents

化粧シート及び化粧材

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Publication number
JP2002067259A
JP2002067259A JP2000256622A JP2000256622A JP2002067259A JP 2002067259 A JP2002067259 A JP 2002067259A JP 2000256622 A JP2000256622 A JP 2000256622A JP 2000256622 A JP2000256622 A JP 2000256622A JP 2002067259 A JP2002067259 A JP 2002067259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
paper
decorative
adhesive layer
lapping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000256622A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Ono
晴男 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2000256622A priority Critical patent/JP2002067259A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙系化粧シートでありながらも、ラッピング
加工適性及びVカット加工適性の良好な化粧シートを提
供する。 【解決手段】 不織布31の表面に接着剤層32を介し
て装飾処理が施された紙33が積層された構成とする。
そして、紙の表面に透明塗膜36が形成されていてもよ
い。さらに、不織布の裏面に感熱融着型接着剤層が形成
されていてもよい。紙の裏側に接着剤層を介して不織布
を積層した構成を採ったことにより、ラッピング加工に
必要なシート強度及び適度の伸びが得られ、紙系化粧シ
ートでありながらもラッピング加工及びVカット加工適
性が良好となる。したがって、柱状基材にラッピング或
いはVカット加工する際に、隅角部での化粧シートの亀
裂、破断を生じることがなく、また小曲率の凹部にも化
粧シートを追従させ成形しつつ貼着することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や住設部材等
などに使用される化粧シートであって、ラッピング加工
やVカット加工などの曲げ加工、特にラッピング加工の
用途に好適に用いられる化粧シート及びそれを用いた化
粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の化粧シートとしては、ポ
リ塩化ビニルからなる化粧シートが一般的に広く用いら
れている。また、薄葉紙や含浸紙からなる化粧シートも
用いられている。そして、これらの化粧シートは、例え
ば木材からなる柱状基材の表面にラッピング加工により
貼着したり、或いは、一旦平板上に化粧シートを貼着し
た後にVカット加工でその平板を折り曲げたり等の曲げ
加工を伴った状態で使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたポ
リ塩化ビニルからなる化粧シートは、加工適性からする
と優れたものであるが、焼却時に塩素系のガスを発生す
るので、エコロジーの観点から紙系化粧シートへの変更
要望が強い。ところが、薄葉紙からなる化粧シートS
は、図1(a)に示す如くラッピング加工時に被着基材
Bの隅角部で紙破れが発生したり、或いは図1(b)に
示す如くVカット加工時に被着基材Bの隅角部(折曲
部)で紙破れが発生するという欠点がある。また、含浸
紙からなる化粧シートSは、図1(c)に示す如くラッ
ピング加工時に被着基材Bの細かい曲率部分に対して追
従しなかったり、或いは図1(d)に示す如くVカット
加工時に隅角部(折曲部)が浮きやすいという欠点があ
る。
【0004】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、紙系化粧シ
ートでありながらも、ラッピング加工適性及びVカット
加工適性の良好な化粧シートを提供し、併せてそれを用
いた化粧材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の化粧シートは、不織布の表面に接着剤層を
介して装飾処理が施された紙が積層されていることを特
徴としている。ここで言う装飾処理は、絵柄層の形成、
紙への着色、着色塗膜の形成等を包含する。
【0006】そして、紙の表面に透明塗膜が形成されて
いてもよい。さらに、不織布の裏面に感熱融着型接着剤
層が形成されていてもよい。
【0007】また、本発明の化粧材は、柱状基材におけ
る少なくとも隣接する2以上の側面にわたって上記した
いずれかの化粧シートがその不織布側が柱状基材と対向
するようにして積層されていることを特徴とするもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用する不織布を構成す
る繊維材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、エチレン−テレフタレート
−イソフタレート共重合体等の熱可塑性ポリエステル樹
脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アク
リル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル共重
合体、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体等
のアクリル樹脂、(ただし、(メタ)アクリル酸とは、
アクリル酸又はメタクリル酸を意味する。)、ナイロン
6、ナイロン9、ナイロン66等のポリアミド樹脂、ビ
ニロン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の熱可塑性
樹脂が挙げられる。或いはこれら複数種の繊維を混抄し
たものでもよい。米坪量としては、20〜100g/m
2 程度のものが用いられる。
【0009】不織布として特に熱可塑性樹脂を用いるこ
とにより、繊維素(セルロース)からなる紙よりも強度
が高く、折曲げ時の紙の破れを防止し得る。また、不織
布の構造としたことにより、紙と同等の可撓性、成形性
を有し、かつ紙と同様に繊維間に空隙を有するため、接
着剤の投錨効果により良好な易接着性を有する。
【0010】接着剤層を構成する接着剤としては、アク
リル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン
樹脂、塩素化ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、2液硬
化型ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化型(或いは
2液反応硬化型)樹脂が用いられる。
【0011】2液硬化型ウレタン樹脂とは、ポリオール
(多価アルコール)を主剤とし、イソシアネート化合物
を架橋剤(硬化剤)とする組成物である。
【0012】ポリオールは、分子中に2個以上の水酸基
を有するもので、基本的には、単量体ジオール、トリオ
ール等、及びその分子量に主に寄与するアルキレン繰返
し単位の鎖を包含する重合体ジオール、トリオールを含
む。典型的な重合体ポリオールは、ヒドロキシ基で停止
した上記繰返し単位の直鎖もしくは分岐鎖のいずれかか
ら実質的になり、好ましくは、2,3,4またはそれ以
上のヒドロキシ基を有する単量体ポリオールを含む。例
えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキ
サントリオール、ブテンジオール、シュークロース、グ
ルコース、ソルビトール、ペンタエリスリトール、マン
ニトール、トリエタノールアミン、n−メチルジメタノ
ールアミン、ならびに環式芳香族および脂肪族およびト
リオールを含む。さらに、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が用いら
れる。
【0013】一方、イソシアネート化合物としては、分
子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシ
アネート化合物が用いられる。例えば、2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
クルードMDIと称されるポリフェニルメタンポリイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族イ
ソシアネート化合物、イソホロンジイソシアネート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘ
キシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、トリフェ
ニルメタントリイソシアネート等の脂肪族乃至は脂環族
イソシアネート化合物、水素添加トリレンジイソシアネ
ート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の
水素添加イソシアネート化合物、或いはポリイソシアネ
ート化合物と低分子量グリコールまたはトリオール、例
えば、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,2,6ヘキサントリオール、トリメチロール
プロパンと反応させて得られる、イソシアネート末端低
分子量付加体等のイソシアネート付加体、或いは、トリ
レンジイソシアネート3量体等のイソシアネート多量体
等が使用できる。
【0014】本発明で用いる紙としては、薄葉紙、リン
ター紙、上質紙、クラフト紙、和紙等が挙げられる。パ
ルプは、N材(針葉樹材)パルプ、L材(広葉樹材)パ
ルプ、或いはこれらの混合系を用いる。地合の均一性、
表面平滑性の点では、L材が好ましい。また、強度の点
ではN材の方が好ましい。米坪量としては、20〜10
0g/m2 程度のものが用いられる。紙には、意匠的外
観を付与するために装飾処理が施される。この装飾処理
としては、紙表面への絵柄層の形成、金属薄膜層の形
成、着色塗膜の形成、或いは紙への着色等が挙げられ
る。これら複数の装飾処理を併用することもできる。
【0015】絵柄層は、インキを用いて公知の印刷法に
より形成する。ただし、紙自体を着色したり、透明塗膜
自体を着色したり、金属薄膜を形成する場合、紙或いは
塗膜の色のみで意匠的に十分であれば絵柄層は省略可能
である。絵柄は、木目、石目、布目、皮紋、タイル貼り
模様、煉瓦積模様、幾何学模様、全面ベタ等がある。或
いはこれらの組合せでもよい。
【0016】インキは、バインダー樹脂と染料、顔料等
の着色剤とで構成し、これに必要に応じて各種の添加剤
を加える。バインダー樹脂としては、硝化綿、酢酸セル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセル
ロース(繊維素)系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチ
ル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)ア
クリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−
スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル−(メ
タ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸2ヒドロキ
シエチル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、塩素化
ポリプロピレン、ウレタン樹脂(前記の2液硬化型ウレ
タン樹脂、或いは熱可塑性ウレタン樹脂)等から選んだ
1種単体、或いは2種以上の混合物が使用できる。
【0017】着色剤としては、弁柄、銀朱、黄鉛、クロ
ムバーミリオン、群青、紺青、チタン白、亜鉛華、カー
ボンブラック、鉄黒等の無機顔料、イソインドリノンイ
エロー、ベンジジンイエロー、キナクリドンレッド、ポ
リアゾレッド、フタロシアニンブルー、インダスレンブ
ルー、アニリンブラック等の有機顔料、アルミニウム、
真鍮等の鱗片状箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被
覆雲母等の鱗片状箔粉からなる真珠顔料等が使用され
る。
【0018】インキに加える添加剤としては、熱安定
剤、光安定剤、酸化防止剤、可塑剤、溶剤等が使用され
る。
【0019】印刷方法としては、グラビア印刷、シルク
スクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、イン
クジェット印刷等がある。
【0020】金属薄膜は、アルミニウム、クロム、銅等
の金属を、真空蒸着、スパッタリング等の方法により紙
表面に形成する。
【0021】着色塗膜は、前述のインキによる絵柄層を
全面ベタとして印刷するか、或いは後述の透明塗膜に前
述のインキのところで列挙した着色剤を添加することに
よって得られる。
【0022】紙への着色は、紙の抄造時に前述のインキ
のところで列挙した着色剤を練込むか混抄することによ
って行われる。
【0023】感熱融着型接着剤層は、熱可塑性樹脂から
なる接着剤層であって、被着体としての基材に接した状
態で加熱熔融し、冷却固化させて融着させることで、化
粧シートを被着体に積層する。この接着剤の役目を果た
す熱可塑性樹脂としては、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アクリル樹脂(上記バインダーとして例示したもの
に同じ)、熱可塑性ウレタン樹脂、熱可塑性ポリエステ
ル樹脂、ホリアミド樹脂の単体、或いはこれらの2種以
上の混合物が用いられる。接着剤の塗工量は、通常1〜
100g/m2 (乾燥時)である。
【0024】熱可塑性ウレタンの中でも、特に1液湿気
硬化型のものを用いると、熱融着で初期接着した後、空
気中の水分(湿気)との反応によって架橋硬化し、より
強力な最終接着力を得ることができる。1液湿気硬化型
のウレタン樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリ
カーボネート等の分子骨格を有し、分子中の末端或いは
側鎖に2個以上のイソシアネート基を有するプレポリマ
ーが用いられる。
【0025】感熱融着型接着剤層は、化粧シートの裏面
側、被着体としての基材の表面側、或いは化粧シートの
裏面側と基材の表面側の両方に形成する。化粧シートの
裏面側に予め形成しておくと、基材への接着時に接着剤
を塗工する手間が省ける。斯かる感熱融着型接着剤層
は、加熱熔融した状態で塗工(ホットメルト塗工)する
か、或いは溶剤で希釈した溶液として塗工することによ
って得られる。
【0026】化粧シートの耐水性、耐摩耗性、耐汚染性
等の表面物性を向上させる必要がある場合、或いは、化
粧シートに所望の光沢度を付与する必要がある場合は、
紙(或いは紙上の絵柄層、又は金属薄膜)の表面に表面
保護層としての、或いは光沢度(艶)調整層としての透
明塗膜を形成する。この透明塗膜は、樹脂分と必要に応
じて加える添加剤とからなる。
【0027】透明塗膜の樹脂分としては、2液硬化型ウ
レタン樹脂(前記のものと同じ)、アミノアルキッド樹
脂、アクリル樹脂(前記のものと同じ)、電離放射線硬
化性樹脂が用いられる。
【0028】電離放射線硬化性樹脂としては、(メタ)
アクリレート系単量体、又はプレポリマー、エポキシ系
樹脂、或いは不飽和ポリエステル等が用いられる。電離
放射線としては、通常、電子線或いは紫外線が用いられ
る。
【0029】上記(メタ)アクリレート系単量体として
は、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。上記(メタ)アクリレート系プレポ
リマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、
ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アク
リレート、メラミン(メタ)アクリレート、シリコン
(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら(メタ)
アクリレート系単量体と(メタ)アクリレート系プレポ
リマーとの適宜比率の混合物を用いて硬化物の架橋密度
を調整することもできる。
【0030】なお、紫外線で硬化させる場合は、光重合
開始剤を0.1〜10質量%程度添加する。光重合開始
剤としては、(メタ)アクリレート系の場合、ベンゾフ
ェノン類、アセトフェノン類、チオキサントン類等が、
又エポキシ系の場合、芳香族ヨードニウム塩、芳香族ジ
アゾニウム塩、メタセロン化合物等が用いられる。
【0031】透明塗膜に耐摩耗性、耐擦傷性を付与する
ため、アルミナ、シリカ、硝子、炭化硅素等の硬質無機
材料からなる球形、多角形、燐片形等の粒径3〜30μ
m程度の粒子を減摩剤として5〜30質量部程度添加す
ることができる。耐擦傷性、耐セロハンテープ剥離性を
向上させるため、蝋、ポリエチレンワックス、モンタン
ワックス、シリコン樹脂等からなる滑剤を添加すること
もできる。
【0032】耐候性を付与するため、ベンゾトリアゾー
ル系、ベンゾフェノン系、微粒子酸化セリウム系等の紫
外線吸収剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光
安定剤、或いはこれらの両方を添加することもできる。
添加量は、紫外線吸収剤、光安定剤とも0.1〜1質量
%程度である。
【0033】所望の光沢度を付与するに際し、高光沢を
求める場合は、艶消剤は無添加とするが、低光沢を付与
する場合は、所望の低光沢度となるよう、適宜の量だけ
艶消剤を添加する。艶消剤としては、シリカ、炭酸カル
シウム等の無機物の粉末、或いはナイロン、ポリカーボ
ネート、ウレタン等の樹脂の粉末(乃至ビーズ)が用い
られる。所望の色相を付与する場合は着色剤(前記のも
のと同じ)を添加してもよい。
【0034】化粧シートを積層する基材は、平板、曲面
板を問わない。或いは、多角柱等の柱状体でもよい。基
材の材質は、杉、松、樫、楢、欅、ラワン、チーク、メ
ラピー等の樹木からなる単板、合板、繊維板、集成材、
パーチクルボード等の木質材、鉄、ステンレス鋼、アル
ミニウム、ジュラルミン、真鍮、銅等の金属、セメン
ト、パルプセメント、スラグセメント、ALC(軽量気
泡コンクリート)、GRC(硝子繊維強化コンクリー
ト)、石膏、珪酸カルシウム等の非セラミックス系窯業
材料、硝子、陶器、磁器、土器、琺瑯等のセラミックス
系窯業材料、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ABS樹脂、フェノール樹脂等の樹脂が挙げら
れる。
【0035】化粧シートを基材上に積層(ラミネート)
する方法としては、接着剤層を介した状態で、ゴム等の
弾性体を表面に被覆したローラで押圧したり、或いは真
空成形法により積層する方法が代表的である。特に、柱
状基材における少なくとも隣接する2以上の側面にわた
って連続して化粧シートを積層するには、所謂ラッピン
グ加工法によることが好ましい。この方法は弾性体等の
ローラを用いる接着積層法の1種である。
【0036】図2はラッピング加工機の一例を示す概略
構成図である。図示のように、複数個のラッピングロー
ラ10a〜10fを使用し、搬送ローラ11上を移動す
る柱状基材Bの複数の側面に順次化粧シートSを押圧す
ることで、接着・積層して化粧材Dとする。このラッピ
ング加工機では巻取12から繰り出した化粧シートSに
対してTダイ型の接着剤塗工ヘッド13により接着剤を
塗工しているが、柱状基材Bの側に接着剤を塗工するよ
うにしてもよい。柱状基材Bの予熱装置14は必要に応
じて適宜設ける。ラッピングローラは、通常は金属(鉄
等)の軸芯表面をシリコンゴム等の弾性体で被覆したも
のを用いるが、金属ロールを用いることも可能である。
なお、図2では、軸受、動力、引張調整機構等の周辺付
帯設備を省略している。
【0037】また、箱型或いは横断面L字型の板状基材
の表面に化粧シートが貼着された化粧材を得る場合に
は、Vカット加工法によることが好ましい。
【0038】図3はVカット加工法の一例を示す説明図
である。まず、図3(a)に示すように、化粧シートS
を接着剤層aを介して平板状基材Bに貼着する。次に、
図3(b)に示すように、基材Bの裏面(化粧シート非
貼着側)に横断面V字型の溝Gを切削し、その溝Gに接
着剤bを塗工する。しかる後、図3(c)に示すよう
に、基材B及び化粧シートSを溝Gのところで折り曲げ
ることにより、断面L字型の化粧材を得る。
【0039】
【実施例】(実施例1)米坪量30g/m2 でN材パル
プからなり、アクリル樹脂を含浸するとともに、チタン
白、弁柄及び黄鉛を添加して着色した薄葉紙と、米坪量
40g/m2 、厚さ72μm、密度0.56g/c
3 、透気度0.09〔秒/100cc〕のポリエステ
ル樹脂繊維の不織布とを用意した。
【0040】そして、薄葉紙側に、ポリエステルポリオ
ール100質量部と2,4−トリレンジイソシアネート
8質量部とからなる2液硬化型接着剤(未硬化物)を3
0g/m2 の量で塗工して接着剤層とした。
【0041】この接着剤層上に前記不織布を積層し、4
0℃の雰囲気中で3日間養生して、接着剤層を架橋硬化
せしめて図4に示す構成の化粧シート20を得た。図4
において21が不織布、22が接着剤層、23が薄葉紙
である。
【0042】(実施例2)米坪量30g/m2 でL材パ
ルプからなり、アクリル樹脂を含浸してなる薄葉紙を用
意し、その裏面にグラビア印刷法により全面ベタ層と木
目模様層とを順次印刷して絵柄層を形成した。全面ベタ
層は、硝化綿とアクリル樹脂との混合物をバインダー樹
脂とし、チタン白、弁柄及び黄鉛を主成分とする顔料を
着色材としたインキを使用した。木目模様層は、硝化綿
とアルキド樹脂との混合物をバインダー樹脂とし、弁柄
及びカーボンブラックを主成分とする顔料を着色材とし
たインキを使用した。
【0043】絵柄層の表面に、アクリルポリオール10
0質量部と、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート
6質量部とからなる2液硬化型ウレタン樹脂を5g/m
2 の量で塗工し、40℃の雰囲気中で3日間養生するこ
とで架橋硬化せしめて透明塗膜を形成した。
【0044】次いで、実施例1と同様の材料を用いて同
様の方法により化粧紙の裏面に接着剤層を介して不織布
を積層し、図5に示す構成の化粧シート30を得た。図
5において31が不織布、32が接着剤層、33が薄葉
紙、34が全面ベタ層、35が木目模様層、36が透明
塗膜である。
【0045】(実施例3)実施例2で得た長尺帯状の化
粧シートの巻取を図2の如きラッピング加工機の給紙部
にセットし、その巻取12から化粧シートS(30)を
繰り出した。そして、化粧シート30(S)の不織布3
1側に、Tダイ型の接着剤塗工ヘッド13から、1液湿
気硬化型ウレタン樹脂系のホットメルト型の感熱融着型
接着剤層37を未硬化状態で35g/m2 の量で熔融押
出塗工し、図6に示す状態の化粧シート30’として基
材の方向へ送り出した。この1液湿気硬化型ウレタン樹
脂としては、分子の両末端にイソシアネート基を有し、
ポリウレタン骨格を有するプレポリマーからなるものを
用いた。
【0046】一方、図2(b)に示す如き断面形状のM
DF(木質中密度繊維板)からなる柱状基材Bを搬送ロ
ーラ11で搬送し、予熱装置14を通して熱風吹付けに
より表面温度110℃に加熱した。
【0047】そして、予熱装置14から出てきた基材B
上に、感熱融着型接着剤層を塗工した化粧シートS(3
0’)を該接着剤層側が基材B側を向くように載置し、
まずラッピングローラ10aで基材の側面F1 に化粧シ
ートを押圧し、次いでラッピングローラ10bで側面F
2 上に、ラッピングローラ10cで側面F3 に、またラ
ッピングローラ10dで側面F1 とF5 との間の曲面部
上に、ラッピングローラ10eで側面F4 上に、またラ
ッピングローラ10fで側面F5 上に、順次押圧し、感
熱融着型接着剤層を冷却固化せしめて接着せしめた。
【0048】なおここで、ラッピングローラ10a〜1
0fとしては、鉄製の回転軸芯上にシリコンゴムを被覆
したローラを用いた。そして、柱状基材B上に化粧シー
トSを初期接着したものを、相対湿度65%、気温25
℃の雰囲気中にて24時間養生し、感熱融着型接着剤層
を湿気によって3次元架橋反応により硬化せしめ、本発
明の化粧材Dを得た。
【0049】得られた化粧材Dにおいて、化粧シートS
は基材Bの被着面の全てにおいて浮きを生じることなく
貼着されており、また基材Bの隅角部には化粧シートの
破れは無かった。
【0050】(実施例4)実施例1の化粧シート20
(S)と、厚さ10mmの木質中密度繊維板(MDF)
からなる基材Bとを、接着剤層を介して図3(a)の如
く接着した。ここで、接着剤としては実施例3と同様の
感熱融着型接着剤を、実施例3と同様の塗工法により、
化粧シートの裏面に30g/m2 の量で塗工した。
【0051】次に、図3(b)に示すように、基材Bの
裏面に横断面V字型の溝Gを1条切削し、その溝G内に
ポリエステルポリオール100質量部と2,4−トリレ
ンジイソシアネート8質量部とからなる2液硬化型ウレ
タン樹脂接着剤bを塗布した。
【0052】しかる後、図3(c)に示すように、溝G
のところで基材B及び化粧シートSを折り曲げ、40℃
の雰囲気中で3日間養生して、横断面がL字型をした柱
状体の化粧材を得た。得られた化粧材において、化粧シ
ートSは隅角部において破れも基材からの浮きも無かっ
た。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シー
トは、紙の裏側に接着剤層を介して不織布を積層した構
成を採ったことにより、ラッピング加工及びVカット加
工に必要なシート強度及び適度の伸びが得られ、紙系化
粧シートでありながらもラッピング加工及びVカット加
工適性が良好となる。したがって、柱状基材にラッピン
グ加工したり或いはVカット加工する際に、隅角部での
化粧シートの亀裂、破断を生じることがなく、また小曲
率の凹部及び凸部にも化粧シートを追従させ成形しつつ
貼着することができる。
【0054】また、紙の裏側に積層するものが不織布で
あり、空隙を有する繊維の集合体となるため、化粧シー
トの裏面が紙の場合と同様に投錨効果による優れた易接
着性を有したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧シートのラッピング加工時及びVカット加
工時における不良を示す説明図である。
【図2】ラッピング加工機の一例を示す概略構成図であ
る。
【図3】Vカット加工法の一例を示す説明図である。
【図4】実施例1で作製した化粧シートの断面図であ
る。
【図5】実施例2で作製した化粧シートの断面図であ
る。
【図6】実施例3で使用した化粧シートの断面図であ
る。
【符号の説明】
S 化粧シート B 基材 G 溝 D 化粧材 10a〜10f ラッピングローラ 11 搬送ローラ 12 巻取 13 接着剤塗工ヘッド 14 予熱装置 20 化粧シート 21 不織布 22 接着剤層 23 薄葉紙 30、30’ 化粧シート 31 不織布 32 接着剤層 33 薄葉紙 34 全面ベタ層 35 木目模様層 36 透明塗膜 37 感熱融着型接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 301 B05D 7/24 301P B32B 33/00 B32B 33/00 Fターム(参考) 4D075 DB18 DB20 DC02 DC38 EA35 EA43 4F100 AK25 AK41 AK51G BA02 BA03 BA04 BA10A BA10C BA10D CB00 CB02G CB03D CC00C DB19 DG01 DG10B DG15A EJ82 GB08 HB00B JK01 JL01 JL11 JL12D JN01C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布の表面に接着剤層を介して装飾処
    理が施された紙が積層されていることを特徴とする化粧
    シート。
  2. 【請求項2】 紙の表面に透明塗膜が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】 不織布の裏面に感熱融着型接着剤層が形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    化粧シート。
  4. 【請求項4】 柱状基材における少なくとも隣接する2
    以上の側面にわたって請求項1〜3のいずれかに記載の
    化粧シートがその不織布側が柱状基材と対向するように
    して積層されていることを特徴とする化粧材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100866646B1 (ko) 2006-09-11 2008-11-03 강호림 부직포를 이용한 데코레이션 시트 및 그 제조 방법

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