JP2002063227A - ノイズ解析方法及び装置、記憶媒体並びにコンピュータプログラム - Google Patents
ノイズ解析方法及び装置、記憶媒体並びにコンピュータプログラムInfo
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Abstract
及びコンピュータプログラムに関し、実際には伝送され
ない信号の組み合わせについての無駄なノイズ解析を防
止してノイズ解析時間を短縮すると共に、正確なノイズ
解析結果を得ることを可能とすることを目的とする。 【解決手段】 信号の伝送方向が同方向であるバスと、
逆方向であるバスとが区別された回路データに基いて、
信号の伝送方向が同方向であるバスについては、同方向
についてのみクロストークノイズの解析を行うように構
成する。
Description
び装置、記憶媒体並びにコンピュータプログラムに関
し、特に大規模集積回路(LSI)、マルチチップモジ
ュール(MCM)、プリント基板(PCB)等の電子回
路をコンピュータ支援設計(CAD)により設計する際
に、電子回路で発生し得るノイズを解析するためのノイ
ズ解析方法及び装置、コンピュータにそのようなノイズ
解析を行わせるコンピュータプログラムを格納したコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体並びにそのようなコン
ピュータプログラムに関する。
い、電子回路を設計する際のノイズ解析が重要になって
きている。電子回路で発生するノイズは、正確に、且
つ、高速に解析することが求められる。
析を行うノイズ解析ツールとしては、様々なものが提案
されている。ノイズ解析ツールは、電子回路の実装設計
後に回路シミュレータを用いてノイズ解析及びノイズチ
ェックを行い、ノイズを抑えるためのノイズ対策を決定
する。電子回路の設計は、決定されたノイズ対策に基い
て必要に応じて変更される。このような設計変更の後、
再度ノイズ解析及びノイズチェックを行い、ノイズが許
容範囲内に収まるまで上記の如き手順を繰り返す。
ノイズは、反射ノイズとクロストークノイズである。通
常、反射ノイズは、ドライバの内部抵抗と伝送線路の特
性インピーダンスの不整合により発生する。他方、クロ
ストークノイズは、信号伝送方向、ドライバの駆動能
力、隣接するパターンのギャップ等に大きく依存する。
通常、クロストークノイズの解析は、隣接するパターン
の情報を必要とするため、電子回路の実装設計後に実装
設計データを用いてノイズ解析とノイズチェックを行
う。ここで、隣接するパターンの情報には、パターンギ
ャップ、パターン同士が平行に走る距離、伝送線路上で
パターンが平行になっている位置等を含む。しかし、従
来のノイズ解析方法では、以下に説明するように、バス
のノイズ解析を行う際に、信号伝送方向の指定は行って
いない。
ノイズ解析を説明するための図である。ネットとは、電
子回路を設計する際に、着目する少なくとも1つの回路
素子からなる部分を言う。ここで、例えばドライバ/レ
シーバCとレシーバ/ドライバD間(以下、C−D間と
言う)の伝送信号波形を見る場合、隣接するネット、即
ち、ドライバ/レシーバAとレシーバ/ドライバB間(以
下、A−B間と言う)の伝送信号波形及びドライバ/レ
シーバEとレシーバ/ドライバF間(以下、E−F間と
言う)の伝送信号波形によるクロストークノイズを考慮
する必要がある。
て、A−B間については、A−>Bの伝送方向とB−>
Aの伝送方向とを考慮したクロストークノイズの解析が
必要となる。又、のD−>Cの伝送方向に対して、A
−B間については、やはりA−>Bの伝送方向とB−>
Aの伝送方向とを考慮したクロストークノイズの解析が
必要となる。又、E−F間についても、同様にして、E
−>Fの伝送方向とF−>Eの伝送方向とを考慮したク
ロストークノイズの解析が必要となる。
ズ解析に多大な時間が必要となる。又、C−>Dの伝送
方向に対し、B−>AやF−>Eの伝送方向はC−>D
の伝送方向とは逆方向であり、この逆方向の伝送による
クロストークノイズは特に大きい。
−F間とでは必ず伝送方向が同一であれば、C−>Dの
伝送方向に対してF−>Eの伝送方向は存在しない。こ
の場合、C−>Dの伝送方向に対して、F−>Eの伝送
方向のノイズ解析を行うことは無駄である。このような
無駄なノイズ解析は、ノイズ解析時間を増大させるだけ
ではなく、実際に発生するクロストークノイズよりも大
きなノイズが発生するかのようなノイズ解析結果が得ら
れてしまう。
のノイズ解析を行う際に、信号伝送方向の指定は行って
いないため、双方向信号のクロストークノイズについ
て、実際には伝送されない信号の組み合わせについてノ
イズ解析が行われてしまうという問題があった。このた
め、無駄なノイズ解析が行われてノイズ解析時間が増大
すると共に、実際に発生するクロストークノイズよりも
大きなノイズが発生するかのような誤ったノイズ解析結
果が得られてしまうという問題もあった。
信号の組み合わせについての無駄なノイズ解析を防止し
てノイズ解析時間を短縮すると共に、正確なノイズ解析
結果を得ることのできるノイズ解析方法及び装置、記憶
媒体並びにコンピュータプログラムを提供することを目
的とする。
方向が同方向であるバスと、逆方向であるバスとが区別
された回路データに基いて、信号の伝送方向が同方向で
あるバスについては、同方向についてのみクロストーク
ノイズの解析を行うステップを含むことを特徴とするノ
イズ解析方法によって達成できる。
あるバスと、逆方向であるバスとが区別された回路デー
タに基いて、信号の伝送方向が同方向であるバスについ
ては、同方向についてのみクロストークノイズの解析を
行う解析手段を備えたことを特徴とするノイズ解析装置
によっても達成できる。
機能を持たせるプログラムが格納されたコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、信
号の伝送方向が同方向であるバスと、逆方向であるバス
とが区別された回路データに基いて、信号の伝送方向が
同方向であるバスについては、同方向についてのみクロ
ストークノイズの解析をコンピュータに行わせる解析手
順を含むことを特徴とする記憶媒体によっても達成でき
る。
機能を持たせるコンピュータプログラムであって、信号
の伝送方向が同方向であるバスと、逆方向であるバスと
が区別された回路データに基いて、信号の伝送方向が同
方向であるバスについては、同方向についてのみクロス
トークノイズの解析をコンピュータに行わせる解析手順
を含むことを特徴とするコンピュータプログラムによっ
ても達成できる。
れない信号の組み合わせについての無駄なノイズ解析を
防止してノイズ解析時間を短縮すると共に、正確なノイ
ズ解析結果を得ることのできるノイズ解析方法及び装
置、記憶媒体並びにコンピュータプログラムを実現する
ことができる。
装置、記憶媒体及びコンピュータプログラムの各実施例
を、以下に図面と共に説明する。
明する。ノイズ解析装置の本実施例は、本発明になるノ
イズ解析方法の一実施例、本発明になるコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体の一実施例及び本発明になるコン
ピュータプログラムの一実施例を用いる。本実施例で
は、本発明がコンピュータシステムに適用されている。
図2は、本実施例において本発明が適用されるコンピュ
ータシステムを示す斜視図である。
は、大略CPUやディスクドライブ等を内臓した本体部
101、本体部101からの指示により表示画面102
a上に画像を表示するディスプレイ102、コンピュー
タシステム100に種々の情報を入力するためのキーボ
ード103、ディスプレイの表示画面102a上の任意
の位置を指定するマウス104及び外部のデータベース
等にアクセスして他のコンピュータシステムに記憶され
ているコンピュータプログラム等をダウンロードするモ
デム105を有する。
機能を持たせるノイズ解析プログラム(又は、ノイズ解
析ソフトウェア)は、ディスク110等の可搬型記録媒
体に格納されるか、モデム105等の通信装置を使って
他のコンピュータシステムの記録媒体106からダウン
ロードされる。本発明になる記憶媒体は、本発明になる
コンピュータプログラムを格納した、例えばディスク1
10等の記録媒体からなる。本発明になる記憶媒体を構
成する記録媒体は、ディスク110、ICカードメモ
リ、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM等の可搬型記録媒体に限定されるもの
ではなく、モデム105やLAN等の通信装置や通信手
段を介して接続されるコンピュータシステムでアクセス
可能な各種記録媒体を含む。
体部101内の要部の構成を説明するためのブロック図
である。同図中、本体部101は、大略バス200によ
り接続されたCPU201、RAMやROM等からなる
メモリ部202、ディスク110用のディスクドライブ
203及びハードディスクドライブ204からなる。本
実施例では、ディスプレイ102、キーボード103及
びマウス104も、図示の如くバス200を介してCP
U201に接続されているが、これらは直接CPU20
1に接続されていても良い。又、ディスプレイ102
は、入出力画像データの処理を行う周知のグラフィック
インタフェース(図示せず)を介してCPU201に接
続されていても良い。
図2及び図3に示す構成に限定されるものではなく、代
わりに各種周知の構成を使用しても良い。
イズ解析を、図1と共に説明する。図1は、上記の如
く、双方向のネットが3本ある場合のノイズ解析を説明
するための図である。尚、以下の説明で述べるノイズ解
析は、回路設計前、回路設計中、回路素子の配置中、回
路配線の配置中等の際に行われる。
バスを選択し、1つのバスグループとして指定する。バ
スの選択及びバスグループの指定は、例えば図1に示す
ネットをディスプレイ102に表示して、キーボード1
03やマウス104を使用して行われる。バスの選択及
びバスグループの指定は、ディスプレイ102に表示さ
れたバスを選択してグループ化したり、バスに付けられ
たバス名のリストをディスプレイ102に表示してリス
ト中のバスを選択してグループ化することで行える。指
定されたバスグループは、ノイズ解析プログラムに渡さ
れる。ノイズ解析プログラムは、指定されたバスグルー
プに基いて、C−>Dの伝送方向については、E−>F
の伝送方向のみのノイズを解析する。又、D−>Cの伝
送方向については、F−>Eの伝送方向のみのノイズを
解析する。A−B間のバスに関しては、C−D間のバス
と同一の伝送方向の場合も、逆の伝送方向の場合もあり
得るので、ノイズ解析プログラムは、両方の場合のノイ
ズを解析する。
となるピンが複数接続されている場合のノイズ解析を、
図4と共に説明する。図4は、ドライバ/レシーバグル
ープを説明するための図である。
あれば、これらの6個のネットを1つのバスグループと
して指定する。同図の場合、例えばバスグループBG1
が指定される。又、ネットのうち、別の部品のピンがド
ライバになるものを、部品単位で指定する。この時、伝
送方向が同一である別の部品のピンがあれば、これらの
ピンを1つのドライバ/レシーバグループとして指定す
る。同図の場合、例えばドライバ/レシーバグループD
RG1が指定される。
択した場合、同一ネットのピンが同時にドライバのピン
になれないことから、この選択はできない旨のメッセー
ジをディスプレイ102に表示する。又、図4の場合、
部品PBと部品PC、或いは、部品PDと部品PCのど
ちらかの組み合わせしかドライバ/レシーバグループと
して指定できない。
は、別の名称でドライバ/レシーバグループを指定す
る。図4の場合、例えばドライバ/レシーバグループD
RG2が指定される。ただし、ドライバ/レシーバグル
ープDRG2には、1つの部品PDしか属さないので、
ドライバ/レシーバグループDRG2の指定は省略可能
である。
レシーバグループの指定がない部品PAのピンをドライ
バとして解析する。部品PAのうち、バスグループに指
定されたピンからの信号は、全て伝送方向が同一である
として解析を行う。この時、品PB,PC,PDのピン
のうち、バスグループBG1のピンは、全てレシーバと
なる。
同じドライバ/レシーバグループDRG1の部品PCも
ドライバとなる。この時、部品PA,PDのピンのう
ち、バスグループBG1に属するピンは全てレシーバと
なる。
り、ここでネットが切れる。しかし、ダンピング抵抗の
どのピンとどのピンが接続されているかを示す情報を、
例えばメモリ部202内のライブラリに登録しておくこ
とで、ネットの接続を追跡することができる。この場
合、ドライバのピンとレシーバのピンが繋がるようにし
ておく。
跨ったバスグループ及びドライバ/レシーバグループに
対するノイズ解析を、図5と共に説明する。図5は、複
数のLSI,PCB,MCM等に跨ったバスグループ及
びドライバ/レシーバグループを説明するための図であ
る。同図中、図4と同一部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。
バ/レシーバグループDRG1,DRG2が、複数のプ
リント基板PCB1〜PCB3に跨っている。この場
合、プリント基板(PCB)単体のデータ毎に、バスグ
ループとドライバ/レシーバグループを指定する。複数
のプリント基板(PCB)のデータを一度に表示するツ
ールを使用する場合には、一度に複数のプリント基板
(PCB)について、バスグループとドライバ/レシー
バグループを指定することもできる。この時、同じ名称
のバスグループは、1つのバスグループとして扱う。
又、1つのバスグループ内で、同じ名称のドライバ/レ
シーバグループは、同じドライバ/レシーバグループと
して扱う。
載する場合や、PCBに同じLSIを搭載する場合、同
じバスグループ定義ファイルを使用することで、同じL
SIに対して同じ設定を採用することができる。又、同
じPCBやLSIであっても、異なるバスグループや異
なるドライバ/レシーバグループとする場合には、夫々
のPCBやLSIに対して、別のバスグループ定義ファ
イルを作成する。
ノイズ解析処理を説明するためのフローチャートであ
る。
回路に関する情報を入力する回路入力処理を行う。回路
入力処理は、キーボード103を操作したり、他のコン
ピュータシステムをアクセスしてモデム105を介して
読み込んだり、情報を格納しているディスク110等の
記録媒体から読み取ったりすることで行える。設計する
回路に関する情報には、回路を構成する素子、配線、素
子の定数、素子や配線の配置等に関する情報等からなる
回路情報と、バスに関するバス情報とからなる。ステッ
プS2は、回路情報及びバス情報からなる回路データ
を、例えばメモリ部202等の記憶手段に格納する。
れた回路情報及びバス情報に基いて、回路素子の配置及
び回路配線の配置を行う配置配線処理を行う。ステップ
S3において、ステップS3Aは、バス情報を用いてバ
スグループ指定処理を行う。バスグループ指定処理は、
ドライバ/レシーバグループの追加等を含むバスグルー
プの指定及び編集を行う。尚、回路入力処理によりバス
情報が入力されていない場合には、バスグループ指定処
理によりバスグループの指定及び編集を行う。ステップ
S4は、配線配置処理の結果得られる配線データを、例
えばメモリ部202等の記憶手段に格納すると共に、バ
スグループ指定処理の結果得られるバスグループデータ
を、例えばメモリ部202等の記憶手段に格納する。ス
テップS5は、メモリ部202に格納された配線データ
及びバスグループデータを用いて、ノイズ解析処理を行
う。ノイズ解析処理が解析するノイズの種類によって
は、メモリ部202に格納された回路データも用いる。
ためのフローチャートである。このバスグループ定義処
理は、図6に示すステップS3Aのバスグループ指定処
理に含まれる。図7中、ステップS11は、ディスプレ
イ102に表示された回路又は回路を構成するネットの
リスト(ネットリスト)から、キーボード103やマウ
ス104を用いてネットを選択する。ステップS12
は、ネットの選択が終了したか否かを判定し、判定結果
がNOであると、処理はステップS11へ戻る。他方、
ステップS12の判定結果がYESであると、ステップ
S13は、選択されたネットに基いて、バスグループを
選択して定義することでバスグループ定義ファイルを作
成し、処理は終了する。バスグループ定義ファイルは、
例えばメモリ部202に格納される。
するための図である。回路が同図に示す如くLSI1〜
LSI4、バスグループBUS−1及びドライバ/レシ
ーバグループDRRV−1からなる場合、バスグループ
定義ファイルは次のようになる。
るためのフローチャートである。このドライバ/レシー
バグループ定義処理は、図6に示すステップS3Aのバ
スグループ指定処理に含まれる。図9中、ステップS2
1は、ディスプレイ102に表示された回路又は回路を
構成するバスのリストから、キーボード103やマウス
104を用いてバスを指定してバスグループを選択す
る。ステップS22は、ディスプレイ102に表示され
た回路又は回路を構成する部品のリストから、キーボー
ド103やマウス104を用いて部品を選択する。ステ
ップS23は、ドライバ/レシーバグループの定義をチ
ェックする。ステップS24は、ドライバ/レシーバグ
ループの定義にエラーが無いか否かを判定し、伝送方向
が他のドライバ/レシーバと異なるようなエラーが存在
して判定結果がNOであると、処理はステップS22へ
戻る。他方、ステップS24の判定結果がYESである
と、ステップS25は、ドライバ/レシーバグループを
定義するドライバ/レシーバグループ定義ファイルを作
成し、処理は終了する。ドライバ/レシーバグループ定
義ファイルは、例えばメモリ部202に格納される。ド
ライバ/レシーバグループ定義ファイルは、バスグルー
プ定義ファイル内に設けられていても良い。
のフローチャートである。このノイズ解析処理は、図6
に示すステップS5で行われる。図10中、ステップS
31は、解析対象ネットを決定する。解析対象ネットの
決定は、ディスプレイ102に表示された回路又は回路
を構成するネットのリスト(ネットリスト)から、キー
ボード103やマウス104を用いてネットを選択する
ことで決定される。ステップS32は、決定された解析
対象ネットに対してクロストークノイズを与えるネット
を、ステップS31と同様に、キーボード103やマウ
ス104を用いて選択する。ステップS33は、解析対
象ネットの全ての解析が終了したか否かを判定し、判定
結果がYESであると、処理は終了する。
あると、ステップS34は、回路データにバス定義があ
るか否かを判定する。つまり、ステップS34は、バス
グループ定義ファイルがあるか否かを判定する。ステッ
プS34の判定結果がNOであると、ステップS35
は、解析対象ネットのバスに対して、同方向及び逆方向
の伝送方向についてのノイズ解析を周知の方法で行い、
処理はステップS32へ戻る。ステップS34の判定結
果がYESであると、ステップS36は、バスグループ
定義ファイル及びドライバ/レシーバグループ定義ファ
イルに基いて、同方向の伝送方向についてのみノイズ解
析を周知の方法で行い、処理はステップS32へ戻る。
これにより、ステップS36は、実際には存在しない伝
送方向の組み合わせについてのノイズ解析を行わないの
で、解析時間が短縮されると共に、実際に発生するクロ
ストークノイズより大きなノイズが誤って見積もられて
しまうような不都合も防止できる。
合のクロストークノイズ波形を示す図である。図11
中、縦軸は電圧(V)、横軸は時間(ns)を示す。図
11に示すクロストークノイズ波形は、図1に示すノイ
ズ解析対象ネットに対して、図10のステップS35に
よる同方向及び逆方向の伝送方向についてのノイズ解析
を行った結果得られるものである。図11からもわかる
ように、隣接ネットからのクロストークノイズは、最大
59mVである。
クロストークノイズ波形を示す図である。図12中、縦
軸は電圧(V)、横軸は時間(ns)を示す。図12に
示すクロストークノイズ波形は、図1に示すノイズ解析
対象ネットに対して、図10のステップS36による同
方向の伝送方向についてのみノイズ解析を行った結果得
られるものである。図12からもわかるように、隣接ネ
ットからのクロストークノイズは、最大17mVであ
る。
合、逆方向の信号の流れを考慮する必要はない。逆方向
の信号の流れによるクロストークノイズは、同一方向の
信号の流れによるクロストークノイズより大きいので、
逆方向の信号の流れを考慮してしまうと、実際に発生す
るクロストークノイズよりかなり大きなクロストークノ
イズが見積もられてしまう。しかし、図12と図11と
の比較からも明らかなように、本実施例の如く逆方向の
信号の流れを考慮する必要がない場合には同方向の伝送
方向についてのみノイズ解析を行うことで、正確なクロ
ストークノイズを見積もることができる。
テムと連携する場合には、仮想配線されたデータに基い
て、上記実施例と同様の処理を行えば良い。
るものである。
るバスと、逆方向であるバスとが区別された回路データ
に基いて、信号の伝送方向が同方向であるバスについて
は、同方向についてのみクロストークノイズの解析を行
うステップを含むことを特徴とする、ノイズ解析方法。
であるバスは、グループ化されてバスグループ定義ファ
イルとして管理され、該バスグループ定義ファイルに
は、信号の伝送方向が同方向である部品がグループ化さ
れてドライバ/レシーバグループとして含まれているこ
とを特徴とする、(付記1)記載のノイズ解析方法。 (付記3) 複数の回路部分に跨ったノイズ解析を行う
場合、接続されるネットを同一バスグループ及び同一ド
ライバ/レシーバグループとみなすステップを含む、
(付記2)記載のノイズ解析方法。
であるバスを指定するステップを含むことを特徴とす
る、(付記1)〜(付記3)のいずれか1項記載のノイ
ズ解析方法。
るバスと、逆方向であるバスとが区別された回路データ
に基いて、信号の伝送方向が同方向であるバスについて
は、同方向についてのみクロストークノイズの解析を行
う解析手段を備えたことを特徴とする、ノイズ解析装
置。
であるバスは、グループ化されてバスグループ定義ファ
イルとして管理する手段を備え、該バスグループ定義フ
ァイルには、信号の伝送方向が同方向である部品がグル
ープ化されてドライバ/レシーバグループとして含まれ
ていることを特徴とする、(付記5)記載のノイズ解析
装置。
能を持たせるプログラムが格納されたコンピュータ読み
取り可能な記憶媒体であって、該プログラムは、信号の
伝送方向が同方向であるバスと、逆方向であるバスとが
区別された回路データに基いて、信号の伝送方向が同方
向であるバスについては、同方向についてのみクロスト
ークノイズの解析をコンピュータに行わせる解析手順を
含むことを特徴とする、記憶媒体。
の伝送方向が同方向であるバスは、グループ化されてバ
スグループ定義ファイルとしてコンピュータに管理させ
る手順を含み、該バスグループ定義ファイルには、信号
の伝送方向が同方向である部品がグループ化されてドラ
イバ/レシーバグループとして含まれていることを特徴
とする、(付記7)記載の記憶媒体。
能を持たせるコンピュータプログラムであって、信号の
伝送方向が同方向であるバスと、逆方向であるバスとが
区別された回路データに基いて、信号の伝送方向が同方
向であるバスについては、同方向についてのみクロスト
ークノイズの解析をコンピュータに行わせる解析手順を
含むことを特徴とする、コンピュータプログラム。
向であるバスは、グループ化されてバスグループ定義フ
ァイルとしてコンピュータに管理させる手順を含み、該
バスグループ定義ファイルには、信号の伝送方向が同方
向である部品がグループ化されてドライバ/レシーバグ
ループとして含まれていることを特徴とする、(付記
9)記載のコンピュータプログラム。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは、言
うまでもない。
信号の組み合わせについての無駄なノイズ解析を防止し
てノイズ解析時間を短縮すると共に、正確なノイズ解析
結果を得ることのできるノイズ解析方法及び装置、記憶
媒体並びにコンピュータプログラムを実現することがで
きる。
説明するための図である。
タシステムを示す斜視図である。
を説明するためのブロック図である。
図である。
グループ及びドライバ/レシーバグループを説明するた
めの図である。
トである。
チャートである。
である。
るためのフローチャートである。
ートである。
ークノイズ波形を示す図である。
ノイズ波形を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 信号の伝送方向が同方向であるバスと、
逆方向であるバスとが区別された回路データに基いて、
信号の伝送方向が同方向であるバスについては、同方向
についてのみクロストークノイズの解析を行うステップ
を含むことを特徴とする、ノイズ解析方法。 - 【請求項2】 前記信号の伝送方向が同方向であるバス
は、グループ化されてバスグループ定義ファイルとして
管理され、該バスグループ定義ファイルには、信号の伝
送方向が同方向である部品がグループ化されてドライバ
/レシーバグループとして含まれていることを特徴とす
る、請求項1記載のノイズ解析方法。 - 【請求項3】 複数の回路部分に跨ったノイズ解析を行
う場合、接続されるネットを同一バスグループ及び同一
ドライバ/レシーバグループとみなすステップを含む、
請求項2記載のノイズ解析方法。 - 【請求項4】 信号の伝送方向が同方向であるバスと、
逆方向であるバスとが区別された回路データに基いて、
信号の伝送方向が同方向であるバスについては、同方向
についてのみクロストークノイズの解析を行う解析手段
を備えたことを特徴とする、ノイズ解析装置。 - 【請求項5】 コンピュータにノイズ解析機能を持たせ
るプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体であって、 該プログラムは、信号の伝送方向が同方向であるバス
と、逆方向であるバスとが区別された回路データに基い
て、信号の伝送方向が同方向であるバスについては、同
方向についてのみクロストークノイズの解析をコンピュ
ータに行わせる解析手順を含むことを特徴とする、記憶
媒体。 - 【請求項6】 コンピュータにノイズ解析機能を持たせ
るコンピュータプログラムであって、 信号の伝送方向が同方向であるバスと、逆方向であるバ
スとが区別された回路データに基いて、信号の伝送方向
が同方向であるバスについては、同方向についてのみク
ロストークノイズの解析をコンピュータに行わせる解析
手順を含むことを特徴とする、コンピュータプログラ
ム。
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