JP2002041001A - 画像表示装置およびその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
おいては、オフセットキャンセル回路のスイッチフィー
ドスルー電荷のばらつきに起因する縦筋状の輝度むらが
発生し、画質を著しく低下させてしまう。 【解決手段】所定の4つのタイミングにより回路接続を
変えて、回路構成中の半導体素子特性のばらつきに起因
するアナログ画像信号電圧の出力オフセットばらつきを
完全にキャンセルすることが可能なスイッチフィードス
ルーオフセットキャンセル回路を設ける。
Description
示が可能な液晶画像表示装置に関する。
て説明する。
ネル駆動用の低温poly−Si駆動回路に用いられている
オフセットキャンセルバッファ回路の構成図である。ア
ナログ入力信号Vinは負帰還をかけた差動増幅回路15
5によりバッファされ、アナログ出力信号Vout として
TFT液晶パネルに入力される。負帰還路はスイッチ1
53を経由した場合とスイッチ152を経由した場合と
が設けられており、スイッチ152を経由した場合には
容量151を介している。またスイッチ152と容量1
51の接続部からはスイッチ154を経由した配線が入
力部、Vinへと接続されている。
幅回路155の正および負の入力部は低温poly−Si
TFTで構成されるが、一般に低温poly−Si TFT
は単結晶MOSトランジスタに比較して素子性能のばら
つきが大きいため、単純に帰還をかけただけのボルテー
ジフォロア回路ではバッファ回路毎に大きな出力オフセ
ット電圧ばらつきを生じてしまい、液晶パネル上に縦筋
状の輝度むらが発生してしまう。そこで本従来例では、
このオフセット電圧をキャンセルするためにオフセット
キャンセル回路を適用している。水平走査期間の前半で
は、スイッチ153,154がオン、スイッチ152が
オフされる。この際に容量151には、負帰還を有する
差動増幅回路155の出力オフセット電圧が記憶され
る。次いで水平走査期間の後半では、スイッチ153,
154をオフ、スイッチ152をオンする。この操作に
よって生じる新しい負帰還路には出力オフセット電圧を
記憶した容量151が直列に加わるため、この出力オフ
セット電圧は差動増幅回路155によって減算されるこ
とになる。即ち本回路構成によって、出力オフセット電
圧のキャンセルが可能となる。
信学会技術報告EID98−125(1999年1月)
等に詳しく記載されている。
回路をLSIで構成し、TFT液晶パネルを駆動した際
の周辺回路構成に関しても、例えばProceedings of Eur
oDisplay '96, pp.247-250 等に詳しく記載されてい
る。
ば、差動増幅回路の不整合に起因するオフセット電圧を
キャンセルすることが可能である。しかしながらスイッ
チ153(FET(Field-Effect Transistor)スイッ
チ)が新たな出力オフセット電圧ばらつきの主因とな
り、オフセットキャンセル回路の出力電圧精度の一層の
向上を図るためには、これを対策せねばならないことを
発明者らは見出した。これを以下、同様に図11を用い
て説明する。
ッチ153がオフした際に生じるスイッチフィードスル
ー電荷を図のようにq1およびq2と定義する。また差
動増幅回路155の開放利得をGとおく。
容量Cm,151に差動増幅回路155の出力オフセット
電圧を記憶させた後に、スイッチ153,154がオフ
する。このときそれぞれのスイッチを構成するFET
は、オフする際にフィードスルー電荷をそれぞれのソー
スおよびドレイン側に放出することは良く知られてい
る。この結果、スイッチ153のフィードスルー電荷の
うちのq1は、容量Cm,151に本来蓄えられている電
荷量に加算され、容量Cm,151の両端の電圧を変調し
てしまう。このq1に起因して上記オフセットキャンセ
ル動作後にオフセットキャンセルバッファ回路の出力V
out に生じる新たなオフセット電圧ΔVout は、
極めて大きな値に設計されるため、数式1からGに十分
に大きな値を仮定すると、スイッチ153のフィードス
ルー電荷に起因する(−q1/Cm)のオフセット電圧Δ
Vout の発生が回避できないことがわかる。なおここで
スイッチ153のフィードスルー電荷q2は、特に影響
は及ぼさない。
であるから、入力インピーダンスを小さく設計すること
は好ましくなく、容量Cm151はあまり大きくはできな
い。そのためにこの新たなオフセット電圧ΔVout はバ
ッファ回路の出力電圧精度を向上させる際には大きな問
題となる。(−q1/Cm)が一定値ならば、明らかに外
部補正が可能である。しかしここで問題となるのは、q
1のばらつきに起因してTFT液晶パネルの表示画像上
に生じる縦筋状の輝度むらであり、その外部補正は困難
である。ここでは上記のようなq1のばらつきに起因す
るオフセットばらつきを、以降「スイッチフィードスル
ーオフセットばらつき」と称することにする。
タを上記スイッチ153に用いた場合には、閾値電圧V
thは最大でも20mV程度しかばらつくことはなく、か
つまたゲート寸法はサブミクロンの大きさである。従っ
て上記「スイッチフィードスルーオフセットばらつき」
は比較的小さな容量Cm,151で抑圧が可能である。し
かしながら例えば多結晶Si−TFTを上記スイッチ1
53に用いた場合には、チャネル部分に結晶粒構造を有
し、かつゲート絶縁膜界面の欠陥準位密度も不均一であ
るため、そのVthは数100mVから最大では1V近く
もばらつくことがある。またプロセス基板寸法が数十cm
から1mと比較的大きいため最小ゲート加工寸法は数ミ
クロンの大きさであり、加工寸法ばらつきも比較的大き
くなってしまう。スイッチフィードスルー電荷,q1は
主にチャネル電荷Cg・(Vg−Vth)に比例する。但
しここでCgはゲート面積とゲート絶縁膜厚,ゲート絶
縁膜誘電率で決まるゲート容量である。従ってVthおよ
びゲート面積のばらつきはそのままスイッチフィードス
ルー電荷,q1のばらつきに直接反映されてしまう。例
えばVthが1Vばらつき、スイッチ153とCmの容量比
が100倍、スイッチ153のチャネル電荷の半分がq
1となると仮定すると、差動増幅回路155の開放利
得,Gを無限大と近似した場合、出力には5mVのばら
つきが生じることになる。実際にはこれに更にゲート面
積の加工寸法ばらつき等も加算される訳であり、このま
まではバッファ回路の出力オフセット電圧ばらつきを実
用的なレベルにまで下げることは困難である。
題点として、図11に示したオフセットキャンセル回路
が有する課題を説明したが、これは図11の回路に特有
の問題ではなく、広く一般のオフセットキャンセル回路
に共通の問題であることをここで指摘しておきたい。オ
フセットキャンセル回路は、予め容量に蓄えたオフセッ
ト電圧を差動増幅回路の入力に加えて減算するものであ
り、このためには容量の一端は必ず差動増幅回路の入力
に接続される必要がある。更にこの容量にオフセット電
圧を書きこむためには、上記の一端は同時にスイッチに
も接続されていなければならない。従ってこのスイッチ
がオフした際のフィードスルー電荷は必然的に上記容量
に加算され、その結果差動増幅回路の入力に誤差電圧と
して印加されてしまうのである。
トキャンセルバッファ回路では、差動増幅回路の入力に
接続されているオフセットキャンセル用スイッチのフィ
ードスルー電荷,q1のばらつきが、「スイッチフィー
ドスルーオフセットばらつき」と称する新たなオフセッ
ト電圧ばらつきの原因となること、そしてバッファ回路
の出力電圧精度の一層の向上を図るためには、その対策
が新規に必要になることが明らかになった。
となるスイッチ153は、n型TFT構成,p型TFT構
成、或いはCMOS TFT構成としても、フィードスル
ー電荷の「ばらつき」という観点からはいずれも同様の
問題点が生じることは明らかである。
が印加される液晶対向電極と、液晶対向電極との間で液
晶容量を形成するために設けられた画素電極と、画素電
極に直列に接続された画素スイッチとを有し、画像表示
を行うためにマトリクス状に配置された複数の表示画素
と、表示すべき画像データに基づいて第一のアナログ画
像信号電圧を出力する画像信号電圧発生手段と、第一の
アナログ画像信号電圧を入力として、該画像信号電圧発
生手段より低い出力インピーダンスで、第二のアナログ
画像信号電圧を出力するために設けられた半導体素子を
用いた出力インピーダンス変換手段群と、出力インピー
ダンス変換手段の中に設けられた、各出力インピーダン
ス変換手段群における半導体素子特性のばらつきに起因
する第二のアナログ画像信号電圧の出力オフセットばら
つきをキャンセルするために設けられた、一端が出力イ
ンピーダンス変換手段の電圧入力端子に接続されたオフ
セットキャンセル容量と、同様に一端が出力インピーダ
ンス変換手段の電圧入力端子に接続された第一の半導体
スイッチを含む、オフセットキャンセル回路群と、出力
インピーダンス変換手段群の出力端子と画素スイッチ群
とを接続する信号線群と、出力インピーダンス変換手段
群の出力である第二のアナログ画像信号電圧を、信号線
群と画素スイッチ群を介して、所定の表示画素の液晶容
量に書込むための信号電圧書込み手段とを有する画像表
示装置において、第一の半導体スイッチがオフする際に
生成するスイッチフィードスルー電荷のばらつきに起因
する、第二のアナログ画像信号電圧の出力ばらつきを低
減する手段を新規に設けることによって解決することが
できる。
および表1を用いて、本発明における第一の実施例に関
して説明する。
液晶表示パネルの構成図である。
間に形成された液晶容量12およびこれに接続された画
素TFT11とから構成される表示画素は、マトリクス
状に配置されて画像表示領域を構成している。画素TF
T11のゲートはゲート線13を介してゲート線駆動回
路10に接続されている。また、画素TFT11のドレ
インは、信号線7を介して信号線駆動回路90と接続さ
れている。具体的には、画素TFT11のドレイン電極
は信号線7を介して信号線駆動回路90のアナログバッ
ファ出力スイッチ16に接続されている。アナログバッ
ファ出力スイッチ16の他端は、階調切替えスイッチ1
4を介してアナログバッファ20A,20Bの出力端に
接続され、更にアナログバッファ20A,20Bの入力
端は階調選択スイッチ3A,3Bに接続されている。こ
こでアナログバッファ20A,20Bと階調選択スイッ
チ3A,3Bは、階調切替えスイッチ14,15によっ
て、いずれかが選択される。なおここで階調選択スイッ
チ3A,3Bはマルチプレクサ構成になっており、階調
選択線17により選択された所定の階調電源線2A,2
Bの一本を出力に接続することによって、D/A変換器
のデコーダとして機能する。なお、図3ではラッチアド
レス選択回路21,1次ラッチ回路23,2次ラッチ回
路24、及び階調選択スイッチ3A,3Bにより構成さ
れる部分が画像信号電圧発生部91であり、アナログバ
ッファ20A,20Bで構成されている部分が出力イン
ピーダンス変換手段群92となっている。
したため、階調電源線2A,2Bはそれぞれ異なった階
調電圧が印加された64本の並列配線で構成されてい
る。一方、階調選択線17は1次ラッチ回路23より2
次ラッチ回路24を介して出力されており、1次ラッチ
回路23にはデジタルデータ入力線22およびラッチア
ドレス選択回路21が入力している。上記各回路ブロッ
クは多結晶Si−TFT素子を用いて、ガラス基板上に
構成されており、ここで各スイッチには多結晶Si−T
FTを用いて構成されたCMOSスイッチを採用してい
る。なおここではカラーフィルタやバックライト構成
等、TFTパネルの構築に必要な所定の構造の記載は、
説明の簡略化のために省略している。
説明する。なおアナログバッファ20A,20Bの構成
と動作タイミングの詳細は、図1,表1,図2,図4,
図5を用いて後述する。デジタルデータ入力線22に入
力された画像表示データは、ラッチアドレス選択回路2
1によって選択されたアドレスを有する1次ラッチ回路
23にラッチされる。一行分の書込みに必要な画像表示
データのラッチが一水平走査期間内に完了すると、これ
らの画像表示データは一括して1次ラッチ回路23から
2次ラッチ回路24に転送され、次の水平走査期間中に
2次ラッチ回路24はこの画像表示データを階調選択線
17に出力する。デコードスイッチ群より構成される階
調選択スイッチ3A,3Bは、階調選択線17の内容に
応じて、所定のアナログ画像信号電圧を階調電源線2
A,2Bからアナログバッファ20A,20Bに供給す
る。アナログバッファ20A,20Bは、供給された画
像信号電圧に対応する画像信号電圧を、アナログバッフ
ァ出力スイッチ16を介して信号線7に供給する。アナ
ログバッファ20A,20Bの役割は、この際の出力イ
ンピーダンスを階調選択スイッチ3A,3Bにおける出
力インピーダンスよりも低下させて信号線7への信号電
圧書込み速度を向上させること、および画像信号電圧を
低インピーダンスで出力することにより、信号線7同士
の容量結合等によるクロストークを防止することにあ
る。ここでアナログバッファ20A,20Bは、後述す
るようにアナログバッファ自体のオフセット電圧ばらつ
きを補償するためのオフセットキャンセル機能に加え
て、オフセットキャンセル回路が生じるフィードスルー
電荷に起因した「スイッチフィードスルーオフセットば
らつき」のキャンセル機能をも有している。信号線7に
入力された上記オフセットばらつきのない画像信号電圧
は、ゲート線13を介してゲート線駆動回路10が所定
の行の画素TFT11をオンすることによって、所定の
液晶容量12に書込まれる。
バッファ20A,20Bの回路構成について説明する。
ここでアナログバッファ20A,20Bは同一の基本構
成を有するため、以下では単にアナログバッファ20と
して記載する。
イッチフィードスルーオフセットキャンセル機能を有す
る、アナログバッファ20の回路構成図である。
1,φ2で切替わる切替えスイッチ31に入力されてい
る。スイッチ31の一端はクロックcl.1bでオンす
るスイッチ35,位相φ2でオンするスイッチ32,差
動増幅器30の一方の入力端に接続され、スイッチ31
の他端はクロックcl.2でオンするスイッチ36,ク
ロックcl.1aでオンする切替えスイッチ34,位相
φ1でオンするスイッチ33に接続されている。また差
動増幅器30の他方の入力端は、cl.1aでオンする
切替えスイッチ34とキャンセル容量37に接続され、
キャンセル容量37の他端はクロックcl.1bでオン
するスイッチ35とクロックcl.2でオンするスイッ
チ36に接続されている。そして差動増幅器30の出力
端はアナログバッファ20の出力端に接続されると同時
に、位相φ2でオンするスイッチ32と位相φ1でオン
するスイッチ33に接続されている。なおここで差動増
幅器30の図中に(A,B)で示した入力端子の符号
は、表1に示すように位相φ1では(+,−)であり、
位相φ2では(−,+)に切替わる。
の回路構成図である。
のソースフォロア回路とから構成されている。差動回路
は多結晶Si−ドライバTFT41,42と多結晶Si
−負荷TFT43,44,所定のバイアスで駆動される
多結晶Si−電流源TFT45とから成っており、その差
動出力端は、位相φ1,φ2で切替わる多結晶Si−ス
イッチTFT群46,47,48,49によって切替え
が可能である。これらのスイッチ群により、差動増幅器
30のA,Bの入力の正負の切替えが行われる。多結晶
Si−ドライバTFT51,所定のバイアスで駆動され
る多結晶Si−負荷TFT52で構成される次段のソー
スフォロア回路は、大出力電流の供給と動作点電圧の整
合を図るために設けられている。なおここでVd1,Vs
1,Vd2,Vs2はそれぞれ上記初段の差動回路の高,低電
圧電源と上記次段のソースフォロア回路の高,低電圧電
源である。
を詳細に説明する。
20の動作を説明する。アナログバッファ20は位相φ
1の前半において、スイッチ34m35を閉じて(a)
オフセット量の記憶1を行う。このときキャンセル容
量,Cm37の両端にはアナログバッファ20のオフセッ
ト電圧ΔVが入力されている。次いで位相φ1の後半に
おいてはスイッチ36を閉じて(b)オフセット量の減
算1を行う。このときアナログバッファ20のオフセッ
ト電圧ΔVを記憶したキャンセル容量,Cm37はアナロ
グバッファ20の負帰還路に挿入されるため、差動増幅
器30の出力電圧はΔVだけ小さくなる。これによって
アナログバッファ20のオフセット電圧ΔVはキャンセ
ルされるが、先に「発明が解決しようとする課題」の項
でも述べたとおり、スイッチ34がオフになる際に差動
増幅器30の負入力端側に生じたフィードスルー電荷q
1に起因するスイッチフィードスルーオフセット電圧
が、アナログバッファ20の出力端に(−q1/Cm)だ
け生じてしまう。
半において、スイッチ34,35を閉じて(c)オフセ
ット量の記憶2を行う。このときもキャンセル容量Cm3
7の両端にはアナログバッファ20のオフセット電圧Δ
Vが入力される。次いで位相φ2の後半においてはスイ
ッチ36を閉じて(d)オフセット量の減算2を行う。
このときアナログバッファ20のオフセット電圧ΔVを
記憶したキャンセル容量Cm37はアナログバッファ20
の正入力端に挿入されるため、差動増幅器30の出力電
圧はΔVだけ小さくなる。これによってアナログバッフ
ァ20のオフセット電圧ΔVはキャンセルされるが、こ
のときにも先程と同様に、スイッチ34がオフになる際
に差動増幅器30の正入力端側に生じたフィードスルー
電荷q1に起因するスイッチフィードスルーオフセット
電圧が、アナログバッファ20の出力端に(+q1/C
m)だけ生じる。しかしながら位相φ1とφ2でアナロ
グバッファ20に入力する電圧が等しいと仮定すると、
ここで生じるスイッチフィードスルーオフセット電圧は
基本的に同一のTFTから同一の電圧条件で生じるもの
であるから両者のq1の値は等しいため、位相φ1とφ
2でアナログバッファ20の出力端に生じるスイッチフ
ィードスルーオフセット電圧は互いに正負が逆で値は等
しくなることが判る。従って位相φ1とφ2をフレーム
毎に交互に切替えることによって、上記スイッチフィー
ドスルーオフセットを視覚的にキャンセルすることが可
能であり、これによって問題であったスイッチフィード
スルーオフセット電圧のばらつきも、同時に消去され
る。
の、2フレーム(=4フィールド)期間内における同一
の画素行書込み時のある列におけるタイミングチャート
である。本実施例は奇遇2フレームを繰り返し単位とし
て駆動される。本チャートにおいては、スイッチのオン
/オフは、図中にも記したように上側をオン,下側をオ
フとして表わしてある。但し階調切替えスイッチ14,
15のみ、選択されるアナログバッファ20A,20B
と階調選択スイッチ3A,3Bに対応させて、上をA,
下をBとして示した。
位相φ1が選択され、階調切替えスイッチ14,15が
A選択に切替わる。次いでゲート線駆動回路10によっ
て選択された所定のゲート線13(画素TFT11)が
オンし、アナログバッファ20Aのスイッチ36がオフ
する。続いてアナログバッファ20Aにおけるオフセッ
トキャンセル回路の動作が開始される。一次ラッチ回路
23の出力がオンすると共に、スイッチ34,35がオ
ンしてキャンセル容量,Cm37の両端に差動増幅器30
のオフセット電圧が入力する。次いでスイッチ34、そ
してスイッチ35の順で両スイッチがオフするが、スイ
ッチ35のフィードスルー電荷の影響を除去するために
は、これらがオフする順序は大切である。先にスイッチ
34がオフしてしまえば、この後に生じるスイッチ35
のフィードスルー電荷はキャンセル容量,Cm37には入
力されず、その影響を回避できるからである。次いでス
イッチ36がオンすることによって、キャンセル容量,
Cm37に記憶されていた差動増幅器30のオフセット電
圧は負帰還路に入力され、多結晶Si−TFTを用いた
差動増幅器30のTFT不整合に起因するオフセット電
圧はキャンセルされる。この状態でアナログバッファ出
力スイッチ16がオンすると、信号線7にはアナログバ
ッファ20Aより画像信号電圧が出力される。この状態
では差動増幅回路30の入力に接続されているスイッチ
34のフィードスルー電荷のばらつきが、(−q1A/
Cm)のスイッチフィードスルーオフセット電圧として信
号線7を介して画素に入力されることは既に述べたとお
りである。(ここではアナログバッファ20Aのスイッ
チ34のスイッチフィードスルー電荷をq1Aと記し
た。)この後ゲート線13(画素TFT11)、アナロ
グバッファ出力スイッチ16がオフすることによって、
選択された一行分の画素に対する書込み動作は終了す
る。アナログバッファ出力スイッチ16の役割は、必要
に応じてアナログバッファ20A,20Bの出力を信号
線7から切離すことによって、オフセットキャンセル動
作時におけるアナログバッファ20A,20Bの出力の
立ち上がりを高速化することである。
ールドにおける、同一の画素行書込み時の動作を説明す
る。この動作は階調切替えスイッチ14,15がB選択
に切替わることを除けば、上記奇数フレーム期間・正フ
ィールドにおける書込み動作と基本的に同一である。本
実施例においてはこのように正/負のフィールドで階調
切替えスイッチ14,15を切替えることにより、液晶
に対する交流駆動を実現している。本期間においても、
差動増幅器30の入力に接続されているスイッチ34の
フィードスルー電荷のばらつきが、(−q1B/Cm)の
スイッチフィードスルーオフセット電圧として信号線7
を介して画素に入力されることになる。(ここではアナ
ログバッファ20Bのスイッチ34のスイッチフィード
スルー電荷をq1Bと記した。)このときはアナログバ
ッファは20Aに替えて20Bが用いられている訳であ
るから、このq1Bの値は、先のq1Aの値とは全く独
立の値であることは明らかである。
ルドにおける、同一の画素行書込み時の動作を説明す
る。この動作は位相φ2が選択されることを除けば、上
記奇数フレーム期間・正フィールドにおける書込み動作
と同一である。前述のようにこの場合、差動増幅回路3
0の入力に接続されているスイッチ34のフィードスル
ー電荷のばらつきは、(+q1A/Cm)のスイッチフィ
ードスルーオフセット電圧として信号線7を介して画素
に入力される。ここで表示する画像データが奇数フレー
ム期間・正フィールドと偶数フレーム期間・正フィール
ドとで実質的に変化していなければ、両者のスイッチフ
ィードスルーオフセット電圧は視覚的にキャンセルさ
れ、筋状の輝度むらの発生は回避される。輝度むらが視
覚的に問題となるのは、表示画像データの値が特に時間
的に大きく変化しないときであるため、上記のオフセッ
トキャンセル操作は実用的には十分な効果を有してい
る。
ールドにおける、同一の画素行書込み時の動作を説明す
る。この動作は位相φ2が選択されることを除けば、上
記奇数フレーム期間・負フィールドにおける書込み動作
と同一であり、このスイッチフィードスルーオフセット
電圧の視覚的なキャンセル効果は上記と同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
多結晶Si−TFT素子を用いてガラス基板上に構成し
ている。しかしながらガラス基板に変えて、石英基板,
透明プラスチック基板を用いることや、液晶表示方式を
反射型に変えることでSi基板を始めとする不透明基板
を用いることも明らかに可能である。
n型,p型の導電型を逆に構成することや、その他の回
路構成を用いることも、本発明の原理を損なわない範囲
で可能であることは言うまでもない。差動増幅器30の
利得を向上させるために、カスコード構成を採用するこ
ともまた有効である。TFTには基板バイアス効果を持
たないという長所があるものの、ドレインコンダクタン
スが大きいという課題もあるため、バイアス端子が新た
に必要にはなるものの、数百倍以上に差動増幅回路の利
得を確保するためには、このようなカスコード構成の採
用は有利である。
データを6bit 、階調電源線は異なった階調電圧が印加
された64本の並列配線としたが、画像表示データがn
−bit であれば、階調電源線は異なった階調電圧が印加
された2n本の並列配線となることは明らかである。
CMOSスイッチ、画素TFTはn型TFTスイッチを採
用したが、p型TFTを含むいずれのスイッチ構成をこ
れらに用いても本発明の適用は可能である。また本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で、反射型表示画素構造等、多
様な構造やレイアウト形状が適用可能であることは言う
までもない。 (第二の実施例)第二の実施例である多結晶Si−TF
T液晶表示パネルの全体構成は、第一の実施例のそれと
同様であるので説明は省略する。第一の実施例と比較し
た場合の本実施例の差異は、各動作パルスの動作タイミ
ングにある。以下、これに関して述べる。
ける第二の実施例の動作に関して説明する。
1フィールド期間における画素行書込み時のある列にお
けるタイミングチャートである。図6は第一の実施例に
おける図5に対応するものであるが、ここではフィール
ドの正/負を切替える階調切替えスイッチ14,15に
関しては記載を省略した。本実施例においては、階調切
替えスイッチ14,15のA,Bの選択以外は、正およ
び負フィールドにおける各パルスの動作は共通だからで
ある。なお本チャートにおいても、スイッチのオン/オ
フは、図中にも記したように上側をオン,下側をオフと
して表わしてある。
れ、次いでゲート線駆動回路10によって選択された所
定のゲート線13(画素TFT11)がオンし、スイッチ
36がオフする。続いてアナログバッファ20(上記の
ようにアナログバッファ20A,20Bにおける動作は
基本的に同一であるため、ここではアナログバッファ2
0として記載する)におけるオフセットキャンセル回路
の動作が開始される。一次ラッチ回路23の出力がオン
すると共に、スイッチ34,35がオンしてキャンセル
容量,Cm37の両端に差動増幅器30のオフセット電圧
が入力する。次いでスイッチ34、そしてスイッチ35
の順で両スイッチがオフする。次いでスイッチ36がオ
ンすることによって、キャンセル容量,Cm37に記憶さ
れていた差動増幅器30のオフセット電圧は負帰還路に
入力され、多結晶Si TFTを用いた差動増幅器30
のTFT不整合に起因するオフセット電圧はキャンセル
される。この状態でアナログバッファ出力スイッチ16
がオンすると、信号線7にはアナログバッファ20より
画像信号電圧が出力される。この状態では差動増幅回路
30の入力に接続されているスイッチ34のフィードス
ルー電荷のばらつきが、(−q1/Cm)のスイッチフィー
ドスルーオフセット電圧として信号線7を介して画素に
入力されることは第一の実施例と同様である。しかし本
実施例においては、同一の画素行書込み時に連続して以
下の動作が行われる。即ちアナログバッファ出力スイッ
チ16が一度オフした後に位相φ2が選択され、もう一
度上記の画像信号電圧の出力動作が繰り返される。この
場合には差動増幅回路30の入力に接続されているスイ
ッチ34のフィードスルー電荷のばらつきが、(+q1
/Cm)のスイッチフィードスルーオフセット電圧として
信号線7を介して画素に入力されることになる。この後
ゲート線13(画素TFT11),アナログバッファ出
力スイッチ16がオフすることによって、選択された一
行分の画素に対する書込み動作は終了する。
7に書込まれる画像信号電圧を示したものである。一回
目にアナログバッファ出力スイッチ16がオンするt1
からt2の期間には、信号線7には(Vin−q1/Cm)
に漸近する出力信号が書込まれる。ただしここでVin
は、本来信号線7に書込まれるべき画像信号電圧であ
る。(図中ではq1は負の値を有しているものとして示
している。)次いで二回目にアナログバッファ出力スイ
ッチ16がオンするt3からt4の期間には、信号線7
には(Vin+q1/Cm)に漸近する出力信号が書込まれ
る。ここで(t4−t3)の期間を(t2−t1)より
も小さい適当な値に設定することによって、最終的に信
号線7に書込まれる画像信号電圧VAを、Vin近傍の値
に近づけることができる。本実施例では上記手法を用い
ることによって、画素に入力されるスイッチフィードス
ルーオフセット電圧ばらつきの低減を実現している。
おける位相φ1/φ2の切替えを一回としたが、これを
より多い回数行うことによっても同様な効果を得ること
が可能である。 (第三の実施例)第三の実施例である多結晶Si−TF
T液晶表示パネルの全体構成は、第一の実施例のそれと
同様であるので説明は省略する。第一の実施例と比較し
た場合の本実施例の差異は、アナログバッファ20A,
20Bの回路構成とその動作パルスの動作タイミングに
ある。以下、これに関して述べる。
チフィードスルーオフセットキャンセル機能を有する、
本実施例におけるアナログバッファ20(なお本実施例
においてもアナログバッファ20A,20Bにおける動
作は基本的に同一であるため、ここでもアナログバッフ
ァ20として記載する)の回路構成図である。
クcl.1bでオンするスイッチ55と、差動増幅器5
0の正入力端に接続され、また差動増幅器50の負入力
端は、cl.1a1でオンするスイッチ54,cl.1
a2でオンするスイッチ58とキャンセル容量57に接
続され、キャンセル容量57の他端はクロックcl.1
bでオンするスイッチ55とクロックcl.2でオンす
るスイッチ56に接続されている。そして差動増幅器5
0の出力端はアナログバッファの出力端に接続されると
同時に、cl.1a1でオンするスイッチ54,cl.
1a2でオンするスイッチ58,クロックcl.2でオ
ンするスイッチ56の他端に接続されている。
して、図9を用いて説明する。
1フィールド期間における画素行書込み時のある列にお
けるタイミングチャートであり、第二の実施例における
図6に対応するものである。
0によって選択された所定のゲート線13(画素TFT
11)がオンし、スイッチ56がオフする。続いてアナ
ログバッファにおけるオフセットキャンセル回路の動作
が開始される。一次ラッチ回路23の出力がオンすると
共に、スイッチ54,55,58がオンしてキャンセル
容量,Cm57の両端に差動増幅器50のオフセット電圧
が入力する。次いでスイッチ54,スイッチ58、そし
てスイッチ55の順で各スイッチがオフする。次いでス
イッチ56がオンすることによって、キャンセル容量,
Cm57に記憶されていた差動増幅器50のオフセット電
圧は負帰還路に入力され、多結晶Si−TFTを用いた
差動増幅器50のTFT不整合に起因するオフセット電
圧はキャンセルされる。この状態でアナログバッファ出
力スイッチ16がオンすると、信号線7にはアナログバ
ッファ20より画像信号電圧が出力される。ここで本実
施例においては、後からオフするスイッチ58のゲート
幅は、先にオフするスイッチ54のゲート幅よりも小さ
く設計されている。但し両者のゲート長は同一である。
即ちキャンセル容量,Cm57への充電は、スイッチフィ
ードスルー電荷量は大きいがオン抵抗のより低いスイッ
チ54を用いて行い、更にオン抵抗は大きいがスイッチ
フィードスルー電荷量のより小さいスイッチ58を用い
てスイッチフィードスルー電荷量の低減を図っている。
本実施例を用いれば、先の第一,第二の実施例よりも小
さい回路規模で、スイッチフィードスルーオフセット電
圧ばらつきの低減が可能である。
58のゲート幅を、先にオフするスイッチ54のゲート
幅よりも小さく設計しているが、本発明の考え方は、後
からオフするスイッチ58のゲートを先にオフするスイ
ッチ54のゲートよりも低いゲート電圧で駆動する等、
種々の応用も可能である。 (第四の実施例)以下図10を用いて、本発明における
第四の実施例に関して説明する。
71の構成図である。
には、圧縮された画像データが外部からbluetooth 規格
に基づく無線データとして入力し、無線I/F回路73
の出力は中央演算ユニット(CPU)/デコーダ74を
経てフレームメモリ75に接続される。更にCPU/デ
コーダ74の出力は多結晶Si液晶表示パネル76に設
けられたインターフェース(I/F)回路77を介して
行選択回路79およびデータ入力回路78に接続されて
おり、画像表示領域80は行選択回路79およびデータ
入力回路78により駆動される。画像ビューア71には
更に電源82および光源81が設けられている。ここで
多結晶Si液晶表示パネル76は、先に延べた第一の実
施例と同一の構成および動作を有している。
無線I/F回路73は圧縮された画像データを外部から
取り込み、このデータをCPU/デコーダ74に転送す
る。CPU/デコーダ74はユーザからの操作を受け
て、必要に応じて画像ビューア71を駆動、或いは圧縮
された画像データのデコード処理を行う。デコードされ
た画像データはフレームメモリ75に一時的に蓄積さ
れ、CPU/デコーダ74の指示に従って、蓄積されて
いた画像を表示するための画像データおよびタイミング
パルスをI/F回路77に出力する。I/F回路77
が、これらの信号を用いて、行選択回路79およびデー
タ入力回路78を駆動して画像表示領域に画像を表示す
ることに関しては、第一の実施例で述べたとおりである
ので、ここでは詳細な説明は省略する。光源は液晶表示
に対するバックライトであり、電源82には二次電池が
含まれており、これらの装置全体を駆動する電源を供給
する。
データを元に、前述のように「スイッチフィードスルー
オフセットばらつき」に起因する縦筋状の輝度むらのな
い、高品位な画像を表示させることができる。
な液晶画像表示装置を提供することができる。
構成図。
図。
表示パネルの構成図。
説明図。
像信号電圧説明図。
構成図。
セットキャンセルバッファ回路の構成図。
チ、7…信号線、11…画素TFT、12…液晶容量、
13…ゲート線、14,15…階調切替えスイッチ、1
6…アナログバッファ出力スイッチ、17…階調選択
線、20A,20B…アナログバッファ、21…ラッチア
ドレス選択回路、22…デジタルデータ入力線、23…
一次ラッチ回路、24…2次ラッチ回路、30…差動増
幅回路、37…キャンセル容量、90…画像信号駆動回
路、91…画像信号電圧発生部、92…出力インピーダ
ンス変換手段。
Claims (25)
- 【請求項1】所定の電圧が印加される対向電極と、該対
向電極との間で容量を形成するために設けられた画素電
極と、該画素電極に直列に接続された画素スイッチとを
有する画素を複数個構成している表示部と、 表示すべき画像データに基づいて第一のアナログ画像信
号電圧を出力する画像信号電圧発生手段と、 該第一のアナログ画像信号電圧を入力として、前記画像
信号電圧発生手段より低い出力インピーダンスで、第二
のアナログ画像信号電圧を出力するために設けられた半
導体素子を用いた出力インピーダンス変換手段群と、 該出力インピーダンス変換手段群の中に設けられ、該各
出力インピーダンス変換手段群における半導体素子特性
のばらつきに起因する第二のアナログ画像信号電圧の出
力オフセットばらつきをキャンセルするために設けら
れ、一端が該出力インピーダンス変換手段の電圧入力端
子に接続されたオフセットキャンセル容量と、一端が該
出力インピーダンス変換手段の電圧入力端子に接続され
た第一の半導体スイッチを有するオフセットキャンセル
回路群と、 前記出力インピーダンス変換手段群の出力端子と、前記
画素スイッチとを接続する信号線群と、 前記出力インピーダンス変換手段群の出力である第二の
アナログ画像信号電圧を、前記信号線群と、前記画素ス
イッチ群を介して、所定の表示画素の液晶容量に書込む
ための信号電圧書込み手段と、 前記第一の半導体スイッチがオフする際に生成するスイ
ッチフィードスルー電荷のばらつきに起因する、第二の
アナログ画像信号電圧の出力ばらつきを低減する手段と
を有する画像表示装置。 - 【請求項2】前記出力インピーダンス変換手段は差動増
幅回路に負帰還をかけたボルテージフォロア回路を含む
請求項1の画像表示装置。 - 【請求項3】前記差動増幅回路はカスコード接続構成で
ある請求項2の画像表示装置。 - 【請求項4】前記差動増幅回路の出力にはソースフォロ
ア回路が設けられている請求項2の画像表示装置。 - 【請求項5】前記画像信号電圧発生手段は、基準階調電
圧を印加された複数の基準階調電圧線と、該複数の基準
階調電圧線からデジタル画像データに基づいて所定の基
準階調電圧線を選択して出力する基準階調電圧線選択回
路で構成されている請求項1の画像表示装置。 - 【請求項6】前記基準階調電圧線選択回路は、2組の基
準階調電圧線からフィールド毎に交互に1組を選択する
ように構成されている請求項5の画像表示装置。 - 【請求項7】前記オフセットキャンセル回路は、該差動
増幅回路の第一の入力端子にその一端が接続された上記
オフセットキャンセル容量と、該オフセットキャンセル
容量の他端と該差動増幅回路の第二の入力端子を接続す
る第二の半導体スイッチと、該オフセットキャンセル容
量の他端と第一のノードを接続する第三の半導体スイッ
チと、該差動増幅回路の第一の入力端子と第一のノード
を接続する上記第一の半導体スイッチと、該差動増幅回
路の第二の入力端子と該差動増幅回路の出力を接続する
第四の半導体スイッチと、該第一のノードと該差動増幅
回路の出力を接続する第五の半導体スイッチと、該オフ
セットキャンセル回路への入力を該差動増幅回路の第二
の入力端子と該第一のノードのいずれかに選択的に接続
させる第六の半導体スイッチと、該差動増幅回路の第一
の入力端子を負入力にかつ第二の入力端子を正入力に設
定することと該差動増幅回路の第一の入力端子を正入力
にかつ第二の入力端子を負入力に設定することとを選択
的に可能とする差動増幅回路正負反転手段を有する請求
項2の画像表示装置。 - 【請求項8】前記差動増幅回路は、電流源と、差動ドラ
イバFET対と、ゲートが共通に一方の該差動ドライバ
FETのドレインに接続された負荷FET対を有し、 前記差動増幅回路正負反転手段は、該負荷FET対のゲ
ートを該差動ドライバFET対のいずれかに選択的に接
続する第七の半導体スイッチ対と、該第七の半導体スイ
ッチ対の選択とは逆の差動ドライバFETから該差動増
幅回路の出力を取る第八の半導体スイッチ対とを含む請
求項7の画像表示装置。 - 【請求項9】前記出力インピーダンス変換手段と上記信
号線の間には、両者を接続及び遮断するための第九の半
導体スイッチを有する請求項7の画像表示装置。 - 【請求項10】上記第一の半導体スイッチは、多結晶S
i−TFT(Thin-Film Transistor)である請求項1の
画像表示装置。 - 【請求項11】上記第一の半導体スイッチは、CMOS
(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)構成さ
れている請求項1の画像表示装置。 - 【請求項12】所定の電圧が印加される対向電極と、該
対向電極との間で容量を形成するために設けられた画素
電極と、該画素電極に直列に接続された画素スイッチと
を有する画素を複数個構成している表示部と、 表示すべき画像データに基づいて第一のアナログ画像信
号電圧を出力する画像信号電圧発生手段と、 該第一のアナログ画像信号電圧を入力として、該画像信
号電圧発生手段より低い出力インピーダンスで、第二の
アナログ画像信号電圧を出力するために設けられた、差
動増幅回路に負帰還をかけたボルテージフォロア回路を
含む出力インピーダンス変換手段群と、 該出力インピーダンス変換手段の中に設けられた、該各
出力インピーダンス変換手段群における差動増幅回路を
構成する半導体素子特性のばらつきに起因する第二のア
ナログ画像信号電圧の出力オフセットばらつきをキャン
セルするために設けられた、該差動増幅回路の第一の入
力端子にその一端が接続されたオフセットキャンセル容
量と、該オフセットキャンセル容量の他端と該差動増幅
回路の第二の入力端子を接続する第二の半導体スイッチ
と、該オフセットキャンセル容量の他端と第一のノード
を接続する第三の半導体スイッチと、該差動増幅回路の
第一の入力端子と第一のノードを接続する第一の半導体
スイッチと、該差動増幅回路の第二の入力端子と該差動
増幅回路の出力を接続する第四の半導体スイッチと、該
第一のノードと該差動増幅回路の出力を接続する第五の
半導体スイッチと、該オフセットキャンセル回路の入力
を該差動増幅回路の第二の入力端子と該第一のノードの
いずれかに選択的に接続させる第六の半導体スイッチ
と、該差動増幅回路の第一の入力端子を負入力にかつ第
二の入力端子を正入力に設定することと該差動増幅回路
の第一の入力端子を正入力にかつ第二の入力端子を負入
力に設定することとを選択的に可能とする差動増幅回路
正負反転手段を有するオフセットキャンセル回路群と、 該出力インピーダンス変換手段群の出力端子と該画素ス
イッチ群とを接続する信号線群と、 該出力インピーダンス変換手段群の出力である第二のア
ナログ画像信号電圧を、該信号線群と該画素スイッチ群
を介して、所定の表示画素の液晶容量に書込むための信
号電圧書込み手段とを有する画像表示装置において、 該第四の半導体スイッチをオフ,該第五の半導体スイッ
チをオン、該第六の半導体スイッチを該差動増幅回路の
第二の入力端子に接続した状態で、該第一,第二,第三
の半導体スイッチを所定の順序で開閉してオフセットキ
ャンセルを行う第一のオフセットキャンセル動作と、該
第四の半導体スイッチをオン,該第五の半導体スイッチ
をオフ、該第六の半導体スイッチを該第一のノードに接
続した状態で、該第一,第二,第三の半導体スイッチを
所定の順序で開閉してオフセットキャンセルを行う第二
のオフセットキャンセル動作とを選択的に行うことを特
徴とする画像表示装置の駆動方法。 - 【請求項13】前記オフセットキャンセル動作におい
て、第一の半導体スイッチがオフした後に第二の半導体
スイッチがオフする請求項12の画像表示装置の駆動方
法。 - 【請求項14】前記第一のオフセットキャンセル動作と
第二のオフセットキャンセル動作とを、それぞれ表示フ
レーム毎に交互に行う請求項12の画像表示装置の駆動
方法。 - 【請求項15】前記第一のオフセットキャンセル動作と
第二のオフセットキャンセル動作とを、単一の表示フィ
ールド内に一回ずつ行う請求項12の画像表示装置の駆
動方法。 - 【請求項16】表示フィールド内の前後半2回のオフセ
ットキャンセル動作の時間は、前半のオフセットキャン
セル動作の方が後半のオフセットキャンセル動作よりも
長い請求項15の画像表示装置の駆動方法。 - 【請求項17】前記第一のオフセットキャンセル動作と
第二のオフセットキャンセル動作とを、単一の表示フィ
ールド内にn回ずつ行う請求項12の画像表示装置の駆
動方法。 - 【請求項18】前記オフセットキャンセル回路は、該差
動増幅回路の負入力端子にその一端が接続された上記オ
フセットキャンセル容量と、該オフセットキャンセル容
量の他端と該差動増幅回路の正入力端子を接続する第二
の半導体スイッチと、該オフセットキャンセル容量の他
端と該差動増幅回路の出力端とを接続する第三の半導体
スイッチと、該差動増幅回路の負入力端子と該差動増幅
回路の出力端を接続する上記第一の半導体スイッチとを
有し、更に該オフセットキャンセル回路の入力が該差動
増幅回路の正入力端子に接続され、該第一の半導体スイ
ッチは複数の半導体スイッチの並列接続で構成されてい
ることを特徴とする、特許請求の範囲第2項記載の画像
表示装置。 - 【請求項19】前記第一の半導体スイッチを構成する複
数の半導体スイッチはそれぞれFETを用いて設けられ
ており、これらの複数の半導体スイッチの(ゲート幅)
/(ゲート長)の値は互いに異なる請求項18の画像表
示装置。 - 【請求項20】所定の電圧が印加される対向電極と、該
対向電極との間で容量を形成するために設けられた画素
電極と、該画素電極に直列に接続された画素スイッチと
を有する画素を複数個構成している表示部と、 表示すべき画像データに基づいて第一のアナログ画像信
号電圧を出力する画像信号電圧発生手段と、 該第一のアナログ画像信号電圧を入力として、該画像信
号電圧発生手段より低い出力インピーダンスで、第二の
アナログ画像信号電圧を出力するために設けられた、差
動増幅回路に負帰還をかけたボルテージフォロア回路を
含む出力インピーダンス変換手段群と、 該出力インピーダンス変換手段の中には、該各出力イン
ピーダンス変換手段群における差動増幅回路を構成する
半導体素子特性のばらつきに起因する第二のアナログ画
像信号電圧の出力オフセットばらつきをキャンセルする
ために設けられた、該差動増幅回路の負入力端子にその
一端が接続された上記オフセットキャンセル容量と、該
オフセットキャンセル容量の他端と該差動増幅回路の正
入力端子を接続する第二の半導体スイッチと、該オフセ
ットキャンセル容量の他端と該差動増幅回路の出力端と
を接続する第三の半導体スイッチと、該差動増幅回路の
負入力端子と該差動増幅回路の出力端を接続する上記第
一の半導体スイッチとを有し、更に該オフセットキャン
セル回路の入力が該差動増幅回路の正入力端子に接続さ
れ、該第一の半導体スイッチが複数の半導体スイッチの
並列接続で構成されているオフセットキャンセル回路群
と、 該出力インピーダンス変換手段群の出力端子と該画素ス
イッチ群とを接続する信号線群と、 該出力インピーダンス変換手段群の出力である第二のア
ナログ画像信号電圧を、該信号線群と該画素スイッチ群
を介して、所定の表示画素の液晶容量に書込むための信
号電圧書込み手段とを有する画像表示装置において、 該第一,第二,第三の半導体スイッチを所定の順序で開
閉してオフセットキャンセル動作を行う際に、該第一の
半導体スイッチを構成する複数の半導体スイッチを時系
列的に順次オフすることを特徴とする画像表示装置の駆
動方法。 - 【請求項21】前記オフセットキャンセル動作におい
て、該第一の半導体スイッチが全てオフした後に第二の
半導体スイッチが順次オフする請求項20の画像表示装
置の駆動方法。 - 【請求項22】前記表示画素群,前記画像信号電圧発生
手段,前記出力インピーダンス変換手段群、及び前記信
号電圧書込み手段は、同一の絶縁基板上に多結晶Si−
TFTを用いて構成されている請求項1の画像表示装
置。 - 【請求項23】圧縮された画像データに対して、該画像
データを伸長し、上記表示部の表示領域上に該画像デー
タに基づく画像表示を行う請求項1の画像表示装置。 - 【請求項24】少なくとも一方が透明である一対の基板
と、該一対の基板間に配置した液晶層とを有し、 前記一対の基板の少なくともいづれか一方の基板に、複
数の走査線と、該複数の走査線に交差するように配置し
た複数の信号線とを有して表示部を構成し、 前記走査線に接続された走査信号駆動回路と、 前記信号線に接続され、表示すべき画像データに基づい
て第1のアナログ画像信号電圧を生成する画像信号駆動
回路を有する液晶表示装置であって、 前記画像信号駆動回路は、前記第1のアナログ画像信号
電圧を前記表示部に送信する際に、該第1のアナログ画
像信号電圧を、該第1のアナログ画像信号電圧より低い
インピーダンスの第2のアナログ画像信号電圧に変換す
る出力インピーダンス変換手段を有し、 該出力インピーダンス変換手段は、内部にスイッチング
素子として複数の半導体素子と、第1のタイミング及び
第2のタイミングと、第3のタイミング及び第4のタイ
ミングで、2つの入力端の正負が入れ替わり、自身の出
力端が前記出力インピーダンス変換手段の出力端に接続
された差動増幅回路を有しており、 第1のタイミングでは、入力端子から一端が前記差動増
幅回路の正の入力端に、また入力端子から分岐した一端
がオフセットキャンセル容量を介して前記差動増幅回路
の負の入力端に接続され、またさらにオフセットキャン
セル容量と前記差動増幅回路の途中から分岐した一端が
出力端子に接続された回路接続となり、 第2のタイミングでは、入力端子は前記差動増幅回路の
正の入力端に接続され、さらに出力端子がオフセットキ
ャンセル容量を介して前記差動増幅回路の負の入力端に
接続される回路接続となり、 第3のタイミングでは、入力端子は一端が前記差動増幅
回路の正の入力端に、さらに入力端子から分岐した一端
がオフセットキャンセル容量を介して前記差動増幅回路
の負の入力端と、出力端子に接続される回路接続とな
り、 第4のタイミングでは、入力端子はオフセットキャンセ
ル容量を介して前記差動増幅回路の正の入力端に接続さ
れ、さらに出力端子が前記差動増幅回路の負の入力端子
に接続される回路接続となる出力インピーダンス変換手
段を有する液晶表示装置。 - 【請求項25】前記差動増幅回路は、第1のタイミング
と第2のタイミングでは正の入力端となった端子が、第
3のタイミングと第4のタイミングでは負の入力端の端
子となる請求項24の液晶表示装置。
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