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JP2001523267A - 多発性嚢胞腎の治療のためのキナゾリン化合物の使用 - Google Patents

多発性嚢胞腎の治療のためのキナゾリン化合物の使用

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JP2001523267A JP54816098A JP54816098A JP2001523267A JP 2001523267 A JP2001523267 A JP 2001523267A JP 54816098 A JP54816098 A JP 54816098A JP 54816098 A JP54816098 A JP 54816098A JP 2001523267 A JP2001523267 A JP 2001523267A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、それを必要とする哺乳動物の多発性嚢胞腎を治療または阻害する方法を提供する。かかる方法は、該哺乳動物に式(1): [式中、Xは所望により置換されていてもよいフェニル;RおよびR1は、各々独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチル;R2は、水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチル;Yは、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)および(g)からなる群から選択される基;R3は、独立して、水素、アルキル、カルボキシ、カルボアルコキシ、フェニル、またはカルボアルキル;n=2〜4;ただし、Yの各R3は同一であっても相異なっていてもよい]で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 多発性嚢胞腎の治療のためのキナゾリン化合物の使用 本発明は、多発性嚢胞腎の治療における数種のキナゾリン化合物の使用に関す る。 多発性嚢胞腎は、常染色体劣性型(ARPKD)および常染色体優性型(ADP KD)という2つの形態で発生する。この疾患のかかる2つの形態は異なる遺伝 的基礎を有し、ADPKDを引き起こす2つの遺伝子は同定されているが、AR PKDのそれは同定されていない。しかし、この疾患の徴候は非常に類似してい る。いずれも細管上皮細胞の過増殖に起因し、かかる過増殖により細管構造が破 壊され、嚢胞形成が慢性的な腎不全をもたらす。嚢胞形成の理由は、成長因子E GF/TGFα(これら2つの成長因子は、同一の細胞受容体を共有している)の レベルが、これら病変部の嚢胞液中で著しく上昇する確かな証拠が存在するとい う点で、より明らかになりつつある。加えて、ARPKDおよびADPKDのい ずれにおいても、EGF受容体の位置が誤っており、正常な細管上皮細胞のよう に基底外側領域とは逆に、嚢胞液近くの内腔表面上に存在することが注目されて いる。また、TGFαおよびEGFがインビトロで腎組織中に嚢胞を誘発するこ とも知られている。加えて、遺伝子組換えマウスにおけるTGFαの過発現は、 インビボで嚢胞を発生させる。すなわち、TGFαの構成的な過発現を伴う動物 は、腎嚢胞を発生する。さらに、腎嚢胞液はEGR様およびEGF様のペプチド を分裂促進濃度で含有し、最終的な嚢胞腎組織はTGFαの発現が増大している 。 EP-A-0787722は、抗新生物薬として有用な下記の式1で示される化 合物を開示している。 本発明は、それを必要とする哺乳動物の多発性嚢胞腎を治療または阻害する方 法を提供する。かかる方法は、該哺乳動物に式1:[式中、Xは、所望により、ハロゲン、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6 のアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ 、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、炭素数2〜7のカルボアルキル、アミノ、 および炭素数1〜6のアルカノイルアミノからなる群から選択される1個または それ以上の置換基で置換されていてもよいフェニル; RおよびR1は、各々独立して、水素、ハロゲン、炭素数1〜6のアルキル、 炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチル; R2は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロ キシ、またはトリフルオロメチル; Yは、下記のものからなる群から選択される基: 3は、独立して、水素、炭素数1〜6のアルキル、カルボキシ、炭素数1〜 6のカルボアルコキシ、フェニル、または炭素数2〜7のカルボアルキル; n=2〜4; ただし、Yの各R3は同一であっても相異なっていてもよい] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる。 医薬上許容される塩は、酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、マレイン 酸、マロン酸、グルコン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンス ルホン酸、および同様に公知の許容される酸などの有機酸および無機酸から誘導 されるものである。 アルキル、アルコキシ、カルボアルコキシ、カルボアルキル、およびアルカノ イルアミノ置換基のアルキル部分としては、直鎖および有枝鎖の炭素鎖が挙げら れる。カルボキシは、-CO2H基として定義される。炭素数2〜7のカルボアル コキシは、-CO2R''基として定義される。ここで、R''は炭素数1〜6のアル キル基である。カルボアルキルは、-COR''基として定義される。ここで、R' 'は炭素数1〜6のアルキル基である。Xが置換されている場合、それは、一置 換、二置換、または三置換であることが好ましく、一置換であることが最も好ま しい。本発明の化合物が不斉中心を有する場合、本発明は、各々のRおよびS形 の鏡像異性体だけでなく、かかる化合物のラセミ体を包含する。 本発明の化合物のうち、好ましい部類としては、R、R1、およびR2が水素で あるもの;ならびに、R、R1、およびR2が水素であり、Xが無置換であるか、 あるいはハロゲンまたは炭素数1〜6のアルキルで一置換されているものが挙げ られる。 式9に包含される本発明の化合物の製造を下記のフローチャートAに示す。こ こで、R、R1、R2、R3、X、およびnは上記と同意義であり、R4は炭素数1 〜6のアルキル(好ましくは、イソブチル)である。Y'は、下記のものからなる 群から選択される基である: [式中、各R3'は、独立して、炭素数1〜6のアルキル、カルボキシ、炭素数 1〜6のカルボアルコキシ、フェニル、または炭素数2〜7のカルボアルキル] 。フローチャートAに概説する一連の反応に従って、式2で示される5-ニトロ- アントラニロニトリルを、必要に応じて、過剰のジメチルホルムアミドジメチル アセタールを含有する溶媒を用いて、約100℃に加熱し、式3で示されるアミ ジンを得る。酢酸中におけるアミジン3およびアニリン4の溶液を1〜5時間加 熱して、式5で示される6-ニトロ-4-アニリノキナゾリンを得る。高温で、酢 酸-アルコール混合物中における鉄などの還元剤を用いて、5のニトロ基を還元 して、式6で示される6-アミノ-4-アニリノキナゾリンを得る。6をテトラヒ ドロフラン(THF)などの不活性溶媒中、ピリジンまたはトリエチルアミンなど の有機塩基の存在下、式7で示される酸塩化物または式8で示される混合無水物 (対応するカルボン酸から調製)でアシル化して、式9で示される本発明の化合物 を得る。7または8が不斉炭素原子を有する場合、それらは、ラセミ体として、 あるいは各々のRまたはS形の鏡像異性体として用いることができる。この場合 、本発明の化合物は、それぞれラセミ形またはRおよびS形の光学活性体である 。本発明の化合物を製造するのに必要とされる、式2で示される5-ニトロ-アン トラニロニトリルは、当該分野で既に公知であるか、あるいは、下記の文献に詳 細が報告されているように、当該分野で公知の方法で製造することができる。ボ ーデット(Baudet)、レクエイル・デ・トラボウクス・キミクエス・デ・ペイズ- バス(Recl.Trav.Chim.Pays-Bas),43,710(1924);ハートマンズ(Hartmans)、レク エイル・デ・トラボウクス・キミクエス・デ・ペイズ-バス(Recl.Trav.Chim.Pay s-Bas),65,468,469(1946);テイラー(Taylor)ら、ジャーナル・オブ・ジ・アメ リカン・ケミカルソサイエティ(J.Amer.Chem.Soc.),82,6058,6063(1960);テイ ラー(Tay1or)ら、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカルソサイエティ(J .Amer.Chem.Soc.),82,3152,3154(1960);デシュパンデ(Deshpande);セシャドリ (Seshadri)、インディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Indian J.Chem.) ,11,538(1973);カトリツキー,アラン・アール(Katritzky,Alan R.);ロレン ツォ,カトリーン・エス(Laurenzo,Kathleen S.)、ジャーナル・オブ・オーガ ニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),51(1986);ニクラス,ハンス-ヨアヒム (Niclas,Hans-Joachim);ボーレ,マチアス(Bohle,Matthias);リック,ジェン ス-デトレヴ(Rick,Jens-Detlev);チューナー,フランク(Zeuner,Frank);ツ ェルヒ,ロタール(Zoelch,Lothar)、ツァイトシュリフト・フュア・ヒェミー(Z .Chem.),25(4),137-138(1985)。 フローシートA 式12で示される本発明の化合物の製造を下記のフローシートBに示す。ここ で、R、R1、R2、X、およびnは上記と同意義である。各R5は、独立して、 水素、フェニル、または炭素数1〜6のアルキルである。フローシートBに概説 する反応に従って、式10で示される6-アミノ-4-アニリノキナゾリン(フロー シートAのように調製)を、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中、ピリジン またはトリエチルアミンなどの塩基触媒の存在下、式11で示される環状無水物 でアシル化する。 フローシートB 本発明の代表的な化合物をいくつかの標準的な薬理学的試験法で評価したとこ ろ、本発明の化合物がタンパクチロシンキナーゼの阻害薬として有意な活性を有 し、抗増殖薬であることを示した。標準的な薬理学的試験法で示される活性に基 づいて、本発明の化合物は、それゆえ、抗新生物薬として有用である。用いた試 験法および得られた結果を以下に示す。 式19で示される本発明の化合物の製造を下記のフローチャートCに示す。こ こで、Y'、R4、およびXは上記と同意義である。フローチャートCに概説する 反応に従って、4-クロロ-6-ニトロキナゾリン13(モーリー,ジェイ・エス(M orley,J.S.)およびシンプソン(Simpson)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ イエティ(J.Chem.Soc.),360(1948))を、テトラヒドロフランおよび水からなる 二相系中、少量の相間移動触媒の存在下、亜二チオン酸ナトリウムなどの還元剤 を用いて、6-アミノ-4-クロロキナゾリン14に還元する。14をテトラヒド ロフラン(THF)などの不活性溶媒中、ピリジンまたはN-メチルモルホリンな どの有機塩基の存在下、式15で示される酸塩化物または式16で示される混合 無水物(対応するカルボン酸から調製)でアシル化して、式17で示される化合物 を得る。15または16が不斉炭素原子を有する場合、それらは、ラセミ体とし て、あるいは各々のRまたはS形の鏡像異性体として用いることができる。この 場合、本発明の化合物は、それぞれラセミ形またはRおよびS形の光学活性体で ある。式17で示される化合物を、イソプロパノールなどの不活性溶媒中で、式 18で示されるアニリンと加熱して、式19で示される本発明の化合物を得る。 フローシートC 式26で示される本発明の化合物の製造を下記のフローシートDに示す。ここ で、Y'、R4、およびXは上記と同意義である。フローシートDに概説する反応 に従って、20(フローシートAのように調製)のニトロ基を、パラジウム触媒お よび水素源を用いて、対応するアミノ化合物21に還元する。なお、水素源は、 水素自体またはシクロヘキセンとすることができる。21をテトラヒドロフラン (THF)などの不活性溶媒中、ピリジンまたはN-メチルモルホリンなどの有機 塩基の存在下、式22で示される酸塩化物または式23で示される混合無水物( 対応するカルボン酸から調製)でアシル化して、式24で示される化合物を得る 。22または23が不斉炭素原子を有する場合、それらは、ラセミ体として、あ るいは各々のRまたはS形の鏡像異性体として用いることができる。この場合、 本発明の化合物は、それぞれラセミ形またはRおよびS形の光学活性体である。 式24で示される化合物を、酢酸などの不活性溶媒中で、式25で示されるアニ リンと加熱して、式26で示される本発明の化合物を得る。 フローシートD 本発明の化合物が多発性嚢胞腎を治療または阻害する能力は、下記のインビト ロおよびインビボでの標準的な薬理学的試験法で立証された。実施例9の化合物 は、本発明の代表的な化合物として、これらの方法で評価したが、かかる方法は ヒトの多発性嚢胞腎を模倣するものである。 インビトロでの評価:後腎の臓器培養 このインビトロでの標準的な薬理学的試験法は、試験化合物がEGF受容体結 合を阻害する能力(免疫沈降した活性型RGF-Rのウェスタン分析)およびマウ ス胎児後腎細胞培養物における細管嚢胞の形成を阻害する能力(嚢胞指数)を測定 した。マウス胎児後腎の無血清培養を用いた方法は、すでに詳細に報告されてい る[アヴナー,イー・ディー(Avner,E.D.)、ペディアトリック・ネフロロジー(P ediatr.Nephrol.),2:92(1989);アヴナー,イー・ディー(Avner,E.D.)、キドニ ー・インターナショナル(Kidney Int.),36:960(1989);ペディアトリック・ネフ ロロジー(Pediatr.Nephrol.),4:372(1990);スウィーニー,ダブリュー・イー(S weeney,W.E.)、ジャーナル・オブ・ティシュ・カルチャー・メソッズ(J.Tiss. Cult.Meth.),13:163(1991);プー,ジェイ・ピー(Pugh,J.P.),キドニー・イン ターナショナル(Kidney Int.),47:774(1995)]。簡単に説明すると、スイス・ウ ェブスター・シロネズミの胚(妊娠E13±0.4日目)またはE-15日目からP -14日目の全腎臓に由来する無損傷後腎を厚さ150μmの薄片に切断し、ト ラウェル(Trowell)型の臓器培養装置中、36±0.5℃および湿度95%、混合 空気-5%CO2雰囲気下、既知組成培地で120時間培養した。基礎培地は、等 量のダルベッコ修正イーグル培地と、インスリン(8.3×10-7M)、プロスタ グランジンE1(7.1×10-8M)、セレニウム(6.8×10-9M)、トランス フェリン(6.2×10-8M)およびトリヨードサイロニン(2×10-9M)を補足 したハムF-12培地とから構成されていた。 補足培地は、EGF(15ng/ml)またはEGF(15ng/ml)のいずれか と実施例9の化合物とをそれぞれ0.1nMおよび1nMの濃度で加えた(DMS O中に可溶化した)基礎培地から構成されていた。14日目に、嚢胞性(BPK) および対照(Balb/C)の外植片を下記の条件下で120時間培養した。 1.DMSOを薬物溶剤の対照として加えた基礎培地 2.EGF(15ng/ml) 3.EGF(15ng/ml)で120時間および実施例9(0.1nM)で毎日2 時間 4.EGF(15ng/ml)および実施例9(0.1nM)で120時間 5.EGF(15ng/ml)および実施例9(1.0nM)で120時間 各培養において、組織培養の培地は、24時間ごとに新しく調製した培地と交 換した。 外植片の培養物を120時間で採取し、ホモゲナイズし、21番ゲージの針に 通過させて、細胞を破砕した。[ドナルドソン,アール・ダブリュー(Donaldson, R.W.)、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ エンシズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Aca d.Sic.USA),89:8477(1992);ホネッガー,エイ・エム(Honegger,A.M.)、ジャー ナル・オブ・セル・バイオロジー(J.Cell Biol.),110:1541(1990)]。細胞破 砕物をペレット化し、上澄を微小遠心管に移し、そこに全タンパク1μgあたり 4.0μgの抗EGFRを加えた。この混合物を1時間インキュベートし、タンパ クA/Gプラス(PLUS)-アガロース50μgを加え、この混合物を4℃でさら に12時間インキュベートした。これらの遠心管を4℃で20分間遠心して、免 疫沈降物を採取した。上澄を捨てて、ペレットを、プロテアーゼ阻害剤を含有す るRIPA 1ml緩衝液で2回洗浄した。最終的な洗浄の後、ペレットを、5 ×のラネリ(Lanelli)試料緩衝液を加えたRIPA 25μlに再懸濁した。この 混合物を5分間煮沸した後、抗ホスホチロシン抗体によるウェスタン分析法を用 いて分析した。この試験法の結果は、EGF成長因子のホスホリル化がEGFの 存在下で起こるが、3つのプロトコルのいずれの下でも、実施例9の化合物によ り阻害されることを示した。なお、1.0nMが最大の阻害を示した。これらの 発見は、受容体機能の阻害と一致している。 近位細管嚢胞の形成度は、嚢胞指数の利用により定量された。この指数は、基 本的な光学形態測定法から誘導されており[ラウド,エイ・ヴィー(Loud,A.V.) 、ラボラトリー・インベスティゲイション(Lab.Invest.),50:250(1984)]、臓器 培養系における嚢胞形成の定量手段として標準化されている[プー,ジェイ・ピ ー(Pugh,J.P.),キドニー・インターナショナル(Kidney Int.),47:774(1995); アヴナー,イー・ディー(Avner,E.D.)、キドニー・インターナショナル(Kidney Int.),28:447(1985);アヴナー,イー・ディー(Avner,E.D.)、ジャーナル・オ ブ・ラボラトリー・アンド・クリニカル・メディスン(J.Lab.Clin.Med.),109:44 1(1987)]。所定の組織調製の後、接眼マイクロメーターを用いて、無損傷外植片 の3μm連続薄片8〜10枚を、ロータス・テトラゴノロバス(Lotus tetra-gon olobus)陽性の細管区域およびドリコス・ビフロラス(Dolichos biflorus)陽性の 細管区域における嚢胞形成について、0級(観察可能な嚢胞なし)から5級(0.2 0mmより大きい多数の嚢胞あり)に分類した。各処理群に対し、120時間の インキュベーション後の合計6〜8個の外植片について、嚢胞指数を下記の基準 に従って求めた。嚢胞指数 0−嚢胞が観察されず 1−単一または多数の嚢胞 0.05mm 2−多数の嚢胞 >0.05mm;≦0.10mm 3−多数の嚢胞 >0.10mm;≦0.15mm 4−多数の嚢胞 >0.15mm;≦0.20mm 5−多数の嚢胞 >0.20mm 下記の表に得られた結果をまとめて示す。 これらの結果は、実施例9の化合物が用量に依存して集合管嚢胞病変部を減少 させたことを示しており、このことは多発性嚢胞腎に関連する嚢胞形成の阻害を 立証するものである。 120時間のインキュベーション後に、対照および処理群の無損傷外植片を組 織学的に評価した。組織を4℃、リン酸緩衝液(pH7.4)中における4.0%パ ラホルムアルデヒドで30分間固定した。次いで、外植片を洗浄し、勾配アセト ンで脱水し、プラスティック包埋媒体中に包埋した。微細ミクロトームで、厚さ 3μmの薄片を切断し、スライドガラス上に載置し、ヘマトキシリンまたは区域 特異的なレクチンで染色した。すでに報告されているように[スウィーニー,ダ ブリュー・イー(Sweeney,W.E.)、ジャーナル・オブ・ティシュ・カルチャー・ メソッズ(J.Tiss.Cult.Meth.),13:163(1991)]、糸球体を組織学的に同定した。 近位細管はレクチン・ロータス・テトラゴノロバス(Lotus tetragonolobus) (LTA)で染色することにより同定し、集合管はレクチン・ドリコス・ビフロラ ス(Dolichos biflorus)(DBA)で染色することにより同定した[プー,ジェイ・ ピー(Pugh,J.P.),キドニー・インターナショナル(Kidney Int.),47:774(1995) ;ナウタ,ジェイ(Nauta,J.)、ペディアトリック・ネフロロジー(Pediatr.Neph rol.),7:163(1993)]。これらの研究は、培地中におけるEGF(15ng/ml) の存在が後腎の嚢胞構造を維持することを立証した。これらの嚢胞は、DBAで 染色されるが、このことは、それらが集合管起源であることを示している。EG F 15ng/ml+実施例9の化合物1.0nMの存在下で増殖した同等の後腎 は、集合管嚢胞の著しい退行を示す。なお、周囲の実質組織には、毒性が、たと えあったとしても、ほとんど見られない。 インビボでの評価 マウスを4つの群に分けた。第1群は、7日目、14日目、および21日目に 実施例9の化合物0.25mgで処理(腹腔内投与)したBPK(常染色体劣性型P KDのネズミモデル)動物であり、第2群は無処理のBPK対照から構成され、 第3群は(上記と同一の投与計画で)処理した正常な対照であり、第4群は無処理 の正常な対照であった。無処理のBPK同腹子のうちの子ネズミ2匹は、17日 目に、目視可能な嚢胞を有していた。24日目に、両方の群から組織を採取した 。両方の同腹子から採取した腎臓および肝臓を新鮮な4%パラホルムアルデヒド 中で30分間固定し、すすいで、勾配アセトンで脱水した。これらの組織を免疫 ベッド(immunobed)に40時間放置した後、包埋した。 処理BPK群の新鮮な腎臓の肉眼分析により、8匹の動物のうち3匹が嚢胞腎 を有することがわかったが、これらの嚢胞腎は動物を開腹して初めて明白であっ た。腎臓の寸法は、他の処理動物の腎臓より大きいが、無処理の嚢胞腎よりはる かに小さかった(無処理の嚢胞腎の約40%)。処理した対照の腎臓は、無処理の 対照の腎臓よりわずかに小さかった。 全腎臓容積を4群すべてについて評価した。無処理BPK群の腎臓は、無処理 対照群の腎臓の寸法の約6倍であった。処理BPK群の腎臓は、無処理BPK群 の腎臓の約2倍の寸法であり、無処理BPK群の腎臓より3倍小さかった。処理 対照群の腎臓は、明らかな形態学的変化を示すことなく、無処理対照群の腎臓と 比べて腎臓容積がわずかに減少していた。実施例9の化合物で処理した正常マウ スには、腎毒性が全く観察されなかった。 対照(非嚢胞)腎臓の組織学的評価は、処理群(実施例9の化合物による)および 無処理群のいずれにおいても、形態学的に正常な外観を示した。これらの非嚢胞 腎の(線維形成に関する)三色染色は、処理腎臓および無処理腎臓のいずれにおい ても、線維形成変化(コラーゲン沈着)を示さなかった。 24日目の無処理嚢胞腎の組織薄片は、重篤な嚢胞腎を示したが、正常な腎構 造の小さい散在部分が拡大する嚢胞病変部により圧迫されていた。DBAおよび LTAによる染色は、このような嚢胞発生後期では、病変部はほぼ完全に集合管 起源であることを示した。嚢胞病変部の集合管起源がヒトARPKDに特徴的で あることは注目すべきである。 これらの無処理腎臓とは対照的に、3週間にわたる実施例9の化合物(30m g/kg)の注射で処理した動物の腎臓は、軽度から中程度の嚢胞腎を示したにず ぎず、正常な集合管が残りの小さい近位細管嚢胞の中にあって明確に示された。 加えて、実施例9の化合物で処理した群の腎臓の(線維形成に関する)三色染色は 、コラーゲン沈着のかなりの減少と細管構造の充分に組織化された配列を示した 。 肝臓の組織染色により、対照の無処理動物における正常な門脈三分枝が見られ た。対照的に、BPK動物の肝臓は、多数の胆管および著しい胆管上皮過形成が 見られて異常であった。実施例9の化合物で処理したBPK動物の肝臓は、胆管 の過形成がほんのわずかしか見られず、形態学的に劇的な向上を示した。肝臓に おける実施例9の化合物の効果は、このネズミによるPKDの標準的な薬理学的 試験法における肝臓病の可能な好転性に関する最初の証明である。 本発明の代表的な化合物について得られた結果に基づいて、本発明に化合物は 、多発性嚢胞腎を治療または阻害するのに有用である。 本発明の化合物は、そのまま処方するか、あるいは、例えば、溶媒、希釈剤な どの1種またはそれ以上の医薬上許容される投与用担体と組み合わせてもよく、 錠剤、カプセル剤、分散剤、顆粒剤、または、例えば約0.05〜5%の懸濁化 剤を含有する懸濁剤、例えば約10〜50%の砂糖を含有するシロップ剤、例え ば約20〜50%のエタノールを含有するエリキシル剤などの形態で経口的に投 与するか、あるいは、無菌注射用溶液、または等張性媒体中に約0.05〜5% の懸濁化剤を含有する無菌注射用懸濁液の形態で非経口的に投与してもよい。か かる医薬製剤は、例えば約0.05〜約90重量%まで、より一般的には約5〜 60重量%の有効成分を、担体と組み合わせて含有してもよい。 用いる有効成分の有効量は、用いる特定の化合物、投与の様式、および治療す る症状の重篤度に依存して変化する。しかし、一般的には、本発明の化合物を動 物の体重1kgあたり約0.5〜約1000mgの一日量で、所望により1日に 2〜4回の分割量または持続放出型の形態で投与した場合に満足な結果が得られ る。大抵の大型動物については、合計一日量は、約1〜1000mg、好ましく は約2〜500mgである。内服用に適した投与形態は、医薬上許容される固形 または液状担体と均質に混合した約0.5〜1000mgの活性化合物を含有す る。この投与計画は、最適な治療応答を与えるように調節すればよい。例えば、 数回の分割量を毎日投与し、かかる投与量は治療状況の緊急性に応じて減少させ ればよい。 これらの活性化合物は、経口的だけでなく、静脈内、筋肉内または皮下経路に より投与してもよい。有効成分の性質および所望の特定投与形態に応じて、固形 担体としては、デンプン、乳糖、リン酸二カルシウム、微結晶性セルロース、シ ョ糖、およびカオリンが挙げられ、液状担体としては、無菌水、ポリエチレング リコール、非イオン性界面活性剤、ならびに、トウモロコシ油、落花生油および ゴマ油などの食用油が挙げられる。医薬組成物の製造に慣用的に用いられる補助 剤としては、香味剤、着色剤、保存剤、ならびに、酸化防止剤、例えば、ビタミ ンE、アルコルビン酸、BHT、およびBHAなどが挙げられる。 製造および投与の容易性の観点から好ましい医薬組成物は、固形組成物、特に 錠剤、および硬質充填カプセルまたは液体充填カプセルである。上記化合物の経 口投与が好ましい。 場合によっては、上記化合物をエアロゾルの形態で気管に直接投与することが 望ましい。 これらの活性化合物は、非経口的または腹腔内に投与してもよい。遊離塩基ま たは医薬上許容される塩であるこれらの活性化合物の液剤または懸濁剤は、ヒド ロキシプロピルセルロースなどの界面活性剤と適当に混合した水中に調製するこ とができる。グリセロール、液体ポリエチレングリコールおよびその油中混合物 中に分散剤を調製することもできる。保存および使用の通常条件下で、これらの 製剤は、微生物の成長を防止するために保存剤を含有する。 注射用に適した医薬形態としては、無菌の水溶液剤または水性懸濁剤、および 無菌注射用の液剤または懸濁剤を現場で調製するための無菌散剤が挙げられる。 すべての場合に、その形態は無菌であり、かつ容易注射可能性が存在する程度に 流体でなければならない。製造および保存の条件下で安定であり、かつ細菌類お よび真菌類などの微生物の汚染作用に対して保護されなければならない。担体は 、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレング リコール、および液体ポリエチレングリコール)、その適当な混合物、および植 物油を含有する溶媒または分散媒体とすることができる。 本発明の化合物の代表的な例の製造を以下に示す。 実施例1 N'-(2-シアノ-4-ニトロフェニル)-N,N-ジメチルホルムアミジン 5-ニトロ-アントラニロニトリル40.8gおよびN,N-ジメチルホルムアミ ドジメチルアセタール40mlを蒸気浴上で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除 去し、残渣を塩化メチレンに溶解した。この溶液をマグネゾル(Magnesol)に通過 させた後、溶媒を除去した。エーテルで洗浄した後、N'-(2-シアノ-4-ニトロ フェニル)-N,N-ジメチルホルムアミジン50.8gを得た。 実施例2 N-(3-ブロモフェニル)-6-ニトロ-4-キナゾリンアミン 氷酢酸100ml中における3-ブロモアニリン23.74mlおよびN'-(2- シアノ-4-ニトロフェニル)-N,N-ジメチルホルムアミジン40.5gの溶液を 、油浴中、148℃で1.5時間攪拌加熱した。冷却した後、得られた固形物を 濾 過して、定量的な収量のN-(3-ブロモフェニル)-6-ニトロ-4-キナゾリンアミ ンを得た。融点=267〜270℃;質量スペクトル(m/e):345。 実施例3N-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジアミン エタノール150mlおよび氷酢酸150ml中におけるN-(3-ブロモフェ ニル)-6-ニトロ-4-キナゾリンアミン34.5gおよび鉄粉16.8gの混合物 を、油浴中、120℃で2時間加熱した。固形物を濾過した後、濾液に固体の炭 酸ナトリウムを加えて、固形物を得た。これを濾過し、固形物をメタノールで抽 出した。抽出物を活性炭で処理し、エバポレートして固形物とした。この固形物 をエーテルで洗浄した後、N-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジアミン 27.5gを得た。質量スペクトル(m/e):315。 実施例4 4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4- オキソ-(Z)-2-ブテン酸 ピリジン15mlをN-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジアミン1.6 gおよび無水マレイン酸0.6gに加えた。一晩攪拌した後、溶媒を回転エバポ レーターで除去した。固形物を熱エタノール約400mlに溶解し、不溶物を濾 過して、4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4- オキソ-(Z)-2-ブテン酸0.33gを得た。質量スペクトル(m/e):M+H 4 13,415。 実施例5 4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4- オキソ-(E)-2-ブテン酸エチルエステル ピリジン15ml中におけるN-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジア ミンの溶液を氷浴中で冷却し、塩化メチレン10ml中におけるエチルフマリル クロリド1.22gの溶液を滴下した。1.5時間攪拌した後、反応物を室温に戻 した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水で処理した。赤色の固形物を濾過し、熱 アセトンに抽出した。不溶物を濾過した後、濾液を濃縮して、4-[[4-[(3-ブ ロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4-オキソ-(E)-2-ブテン酸 エチルエステル0.45gを得た。融点=259〜263℃;質量スペクトル( m/e):M+H 441,443。 実施例6 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-3- メチル-2-ブテンアミド ピリジン15ml中におけるN-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジア ミン1.58gの溶液を氷浴中で冷却し、エーテル7ml中における3,3-ジメ チルアクリロイルクロリド0.67mlの溶液を滴下した。2時間攪拌冷却した 後、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水で処理し、得られた固形物をメチルセロ ソルブから再結晶して、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル ]-3-メチル-2-ブテンアミド0.97gを得た。融点=300〜301℃;質量 スペクトル(m/e):396,398。 実施例7N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-(E)-2-ブテンアミド ピリジン15ml中におけるN-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジア ミン1.6gの溶液を氷浴中で冷却し、エーテル6ml中におけるトランス-クロ トニルクロリド0.57mlの溶液を滴下した。2時間攪拌冷却した後、溶媒を 減圧下で除去した。残渣を水で処理し、得られた固形物をn-ブタノールから再 結晶して、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-(E)-2-ブ テンアミド0.69gを得た。融点=153〜160℃;質量スペクトル(m/e) :M+H 383,385。 実施例8 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2- メチル-2-プロペンアミド ピリジン15ml中におけるN-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジア ミン1.6gの溶液を氷浴中で冷却し、エーテル6ml中におけるメタクリロイ ルクロリド0.59mlの溶液を滴下した。2時間攪拌冷却した後、溶媒を減圧 下で除去した。残渣を水で処理し、得られた固形物をn-ブタノール(加温)に溶 解した。冷却した溶液にエーテルを加えて、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミ ノ]-6-キナゾリニル]-2-メチル-2-プロペンアミド0.44gを得た。融点= 40〜245℃:質量スペクトル(m/e):M+H 383,385。 実施例9 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド テトラヒドロフラン10ml中における2-ブチン酸0.50gの溶液を氷浴中 で冷却した。クロロギ酸イソブチル0.79ml、次いでN-メチルモルホリン0 .66mlを加えた。約1分後、ピリジン10ml中におけるN-(3-ブロモフェ ニル)-4,6-キナゾリンジアミン1.6gの溶液を加えた。反応物を室温に戻し 、一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、固形物をn-ブタノールから再結晶し て、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド 1.07gを得た。質量スペクトル(m/e):381,383。 実施例10 4-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4- オキソ-(E)-2-ブテン酸 10N水酸化ナトリウム水溶液2.5mlを、エタノール25ml中における 4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4-オキソ-( E)-2-ブテン酸エチルエステル(実施例5)2.3gに加えた。1時間攪拌した後 、濃塩酸2.1mlを加え、反応物をさらに2時間攪拌した。得られた固形物を n-ブタノールから再結晶して、4-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナ ゾリニル]アミノ]-4-オキソ-(E)-2-ブテン酸0.97gを得た。質量スペクト ル(m/e):M+H 413。 実施例11 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2,4- ヘキサジエンアミド テトラヒドロフラン10ml中における2,4-ヘキサジエン酸0.67gの溶 液を氷浴中で冷却した。クロロギ酸イソブチル0.79ml、次いでN-メチルモ ルホリン0.66mlを加えた。約1分後、ピリジン1Oml中におけるN-(3- ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジアミン1.6gの溶液を加えた。反応物を 室温に戻し、一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、固形物を再結晶して、N− [4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2,4-ヘキサジエンアミ ド1.0gを得た。融点=258〜260℃。 実施例12 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2- シクロペンテンアミド テトラヒドロフラン5ml中における2-シクロペンテン酸0.43gの溶液を 氷浴中で冷却した。クロロギ酸イソブチル0.49ml、次いでN-メチルモルホ リン0.41mlを加えた。約1分後、ピリジン10ml中におけるN-(3-ブロ モフェニル)-4,6-キナゾリンジアミン1.0gの溶液を加えた。反応物を室温 に戻し、一晩攪拌した。さらに0.5当量の混合無水物を加えた。この混合物を 5時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、固形物をシリカゲル上でのクロマトグ ラフィーで精製して、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]- 2-シクロペンテンアミド0.30gを得た。質量スペクトル(m/e):409(M +H,EI)。 実施例13 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2- プロペンアミド ピリジン10ml中におけるN-(3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジア ミン2.0gの溶液を氷浴中で冷却し、エーテル30ml中におけるアクリロイ ルクロリド0.61mlの溶液を0℃で滴下した。室温で3.5時間攪拌した後、 溶媒を減圧下で除去した。残渣をクロマトグラフィーで精製して、N-[4-[(3- ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-プロペンアミド0.2gを得た。 質量スペクトル(m/e):M+H 369。 実施例14 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]- (3-フェニル-2-プロピンアミド) テトラヒドロフラン10ml中における3-フェニル-2-プロピン酸0.93g の溶液を氷浴中で冷却した。クロロギ酸イソブチル0.82ml、次いでN-メチ ルモルホリン0.69mlを加えた。約1分後、ピリジン7ml中におけるN-( 3-ブロモフェニル)-4,6-キナゾリンジアミン1.0gの溶液を加えた。反応物 を0℃で1時間。溶媒を減圧下で除去し、固形物をシリカゲル上でのクロマトグ ラフィーで精製して、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]- (3-フェニル-2-プロピンアミド)0.01gを得た。質量スペクトル(m/e): 443.2,445.2(M+H,エレクトロスプレー)。 実施例15 6-アミノ-4-クロロキナゾリン テトラヒドロフラン97mlおよび水32ml中における4-クロロ-6-ニト ロキナゾリン3.25g、亜二チオン酸ナトリウム10.8g、および相間移動触 媒(C817)3+CH3Cl-0.3gからなる混合物を急速に2時間攪拌した。こ の混合物をエーテルで希釈し、有機層を分離した。この有機溶液を食塩水で洗浄 した後、硫酸マグネシウムで乾燥させた。この溶液を小さいシリカゲルカラムに 通過させた。溶媒を減圧下、30℃で除去して、6-アミノ-4-クロロキナゾリ ンを得た。これは、さらに精製することなく次の工程に用いる。 実施例16 [ 4-クロロ-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド テトラヒドロフラン46ml中における2-ブチン酸1.64gの溶液を氷浴中 で冷却した。クロロギ酸イソブチル2.34ml、次いでN-メチルモルホリン4 .13mlを加えた。約10分後、これをテトラヒドロフラン46ml中におけ る6-アミノ-4-クロロキナゾリンの溶液に注ぎ込んだ。この混合物を室温で2 時間攪拌した。この混合物を食塩水および飽和重曹水の混合物に注ぎ込み、エー テルで抽出した。このエーテル溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。 溶媒を除去して、[4-クロロ-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミドを着色した油 状物として得た。これは、さらに精製することなく次の工程に用いた。 実施例17 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド [4-クロロ-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド1.76gおよび3-ブロモア ニリン1.23gからなる溶液を、不活性雰囲気下、イソプロパノール23ml 中で40分間還流した。この混合物を室温に冷却し、エーテル200mlを加え て、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド 0.4gを塩酸塩として得た。重曹水で中和し、酢酸エチルで抽出し、溶媒を除 去し、1-ブタノールから再結晶して、N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6 -キナゾリニル]-2-ブチンアミドを遊離塩基として得た。 実施例18 N'-(4-アミノ-2-シアノフェニル)-N,N-ジメチルホルムアミジン メタノール360ml中におけるN'-(2-シアノ-4-ニトロフェニル)-N,N- ジメチルホルムアミジン6.0g(27.5ミリモル)、シクロヘキセン33.9g( 41.8ml、412.4ミリモル)、および10%Pd/C 0.6gの溶液を4時 間還流した。この熱混合物をセライトで濾過した。溶媒を除去し、残渣をクロロ ホルム-四塩化炭素から再結晶して、表題化合物4.9g(95%)を明るい灰色の 結晶性固形物として得た。質量スペクトル(m/e):188.9(M+H,エレクトロ スプレー)。 実施例19 N-[3-シアノ-4-[[(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ]フェニル]-2- ブチンアミド テトラヒドロフラン30ml中における2-ブチン酸2.01g(23.9ミリモ ル)およびクロロギ酸イソブチル2.9ml(22.3ミリモル)の溶液に、N-メチ ルモルホリン2.42g(2.63ml、22.3ミリモル)を3分間にわたって加 えながら、窒素下、0℃で攪拌した。15分間攪拌した後、テトラヒドロフラン 25ml中におけるN'-(4-アミノ-2-シアノフェニル)-N,N-ジメチルホルム アミジンおよびN-メチルモルホリン1.6g(1.75ml、15.9ミリモル)の 溶液を4分間にわたって加えた。この混合物を0℃で30分間、室温で30分間 攪拌した。この混合物を酢酸エチル70mlで希釈し、食塩水および飽和重曹水 の混合物に注ぎ込んだ。有機層を(MgSO4で)乾燥させ、シリカゲルのパッド で濾過した。溶媒を除去し、残渣をエーテル50mlと共に攪拌した。懸濁した 固形物を採取して、オフホワイト色の固形物3.61g(89%)を得た。質量ス ペクトル(m/e):255.0(M+H,エレクトロスプレー)。 実施例20 N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド 酢酸18ml中におけるN-[3-シアノ-4-[[(ジメチルアミノ)メチレン]アミ ノ]フェニル]-2-ブチンアミド3.0g(11.8ミリモル)および3-ブロモアニ リン2.23g(12.98ミリモル)の溶液を窒素下で攪拌しながら、1時間15 分穏やかに還流した。この混合物を氷浴中で冷却したところ、固形物が形成した 。この固形物を濾過で採取し、エーテルーアセトニトリル(1:1)で洗浄して、 黄色の固形物を得た。これをエタノールから再結晶して、N-[4-[(3-ブロモフ ェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド2.51gを得た。質量スペ クトル(m/e):381,383。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 ロキシ、またはトリフルオロメチル;Yは、(a)、 (b)、(c)、(d)、(e)、(f)および(g)からなる群か ら選択される基;R3は、独立して、水素、アルキル、 カルボキシ、カルボアルコキシ、フェニル、またはカル ボアルキル;n=2〜4;ただし、Yの各R3は同一で あっても相異なっていてもよい]で示される化合物また はその医薬上許容される塩を投与することからなる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.それを必要とする哺乳動物の多発性嚢胞腎を治療または阻害する方法であ って、該哺乳動物に式: [式中、Xは、所望により、ハロゲン、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6 のアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ 、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、炭素数2〜7のカルボアルキル、アミノ、 および炭素数1〜6のアルカノイルアミノから選択される1個またはそれ以上の 置換基で置換されていてもよいフェニル; RおよびR1は、各々独立して、水素、ハロゲン、炭素数1〜6のアルキル、 炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチル; R2は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロ キシ、またはトリフルオロメチル; Yは、下記のものから選択される基: 3は、独立して、水素、炭素数1〜6のアルキル、カルボキシ、炭素数1〜 6のカルボアルコキシ、フェニル、または炭素数2〜7のカルボアルキル; n=2〜4; ただし、Yの各R3は同一であっても相異なっていてもよい] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。 2.R、R1、およびR2が水素またはその医薬上許容される塩である請求項1 記載の方法。 3.Xが無置換であるか、あるいはハロゲンまたは炭素数1〜6のアルキルで 置換されている請求項2記載の方法。 4.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミ ドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法。 5.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-メチル-2- プロペンアミドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法 。 6.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2,4-ヘキサジ エンアミドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法。 7.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-(E)-2-ブテン アミドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法。 8.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-3-メチル-2- ブテンアミドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法。 9.4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4-オ キソ-(Z)-2-ブテン酸またはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記 載の方法。 10.4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4- オキソ-(E)-2-ブテン酸またはその医薬上許容される塩が投与される請求項1 記載の方法。 11.4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4- オキソ-(E)-2-ブテン酸エチルエステルまたはその医薬上許容される塩が投与さ れる請求項1記載の方法。 12.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-シクロペ ンテンアミドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法。 13.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-プロペン アミドまたはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記載の方法。 14.N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-(3-フェニ ル-2-プロピンアミド)またはその医薬上許容される塩が投与される請求項1記 載の方法。 15.哺乳動物の腎疾患を治療または阻害する医薬品の製造における式1: [式中、Xは、所望により、ハロゲン、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6 のアルコキシ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ 、炭素数2〜7のカルボアルコキシ、炭素数2〜7のカルボアルキル、アミノ、 および炭素数1〜6のアルカノイルアミノからなる群から選択される1個または それ以上の置換基で置換されていてもよいフェニル; RおよびR1は、各々独立して、水素、ハロゲン、炭素数1〜6のアルキル、 炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロキシ、またはトリフルオロメチル; R2は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、ヒドロ キシ、またはトリフルオロメチル; Yは、 からなる群から選択される基] で示される化合物の使用。 16.R、R1、およびR2が水素またはその医薬上許容される塩である請求項 15記載の使用。 17.Xが無置換であるか、あるいはハロゲンまたは炭素数1〜6のアルキル で置換されている請求項15または請求項16記載の使用。 18.化合物が下記のうちの一つまたはその医薬上許容される塩である請求項 15記載の使用: N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-ブチンアミド; N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-メチル-2-プロ ペンアミド; N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2,4-ヘキサジエン アミド; N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-(E)-2-ブテンアミ ド; N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-3-メチル-2-ブテ ンアミド; 4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4-オキソ- (Z)-2-ブテン酸; 4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4-オキソ- (E)-2-ブテン酸; 4-[[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]アミノ]-4-オキソ- (E)-2-ブテン酸エチルエステル; N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-シクロペンテン アミド; N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-2-プロペンアミド ;および N-[4-[(3-ブロモフェニル)アミノ]-6-キナゾリニル]-(3-フェニル-2-プ ロピンアミド)。
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