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JP2001345713A - 復号装置及び復号方法 - Google Patents

復号装置及び復号方法

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JP2001345713A
JP2001345713A JP2001071358A JP2001071358A JP2001345713A JP 2001345713 A JP2001345713 A JP 2001345713A JP 2001071358 A JP2001071358 A JP 2001071358A JP 2001071358 A JP2001071358 A JP 2001071358A JP 2001345713 A JP2001345713 A JP 2001345713A
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reed
muller
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大輔 竹田
Manabu Mukai
学 向井
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクシンボルを用いたリード・マラー符号の
復号化に関して、演算量およびハードウェアの規模を低
減する。 【解決手段】符号からマスクパターンを外したものに関
して多数決判定を行い、復号したものをリード・マラー
符号し、これと受信した符号信号とのユークリッド距離
を求める動作を全てのマスクパターンについて行ない、
ユークリッド距離が最小となるマスクパターンを求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リード・マラー
(リード・マラー)復号装置及び復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誤り訂正符号の一種としてリード・マラ
ー符号が知られている。通常のリード・マラー符号は6
ビットの信号系列を32ビットの符号系列に変換するリ
ード・マラー(32,6)符号である。リード・マラー
符号においては、n=2(nは符号長、mは自然数
(n=32とすると、mは5))とすると、符号語間の
最小ユークリッド距離が2m−r(rは符号の次数)で
あることが知られている。一般に、誤り訂正符号では符
号語間の最小ユークリッド距離が大きい程、特性が良い
(誤りに強い)。しかし、その分、伝送レートが下が
る。そこで、伝送レートをさほど下げずに特性を良くす
るために、従来のリード・マラー符号にマスクシンボル
を加えて最小ユークリッド距離を大きくとる方式が提案
されている(3rdGeneration Partnership Project; Tech
nical Specification Group Radio Access Network; Mu
ltiplexing and channel coding (FDD) (Release 1999)
3G TS25.212 V3.3.0 (2000-06))。この符号は6ビット
の信号系列に4ビットのマスクシンボルを加えた合計1
0ビットの信号系列を32ビットの符号系列に変換する
リード・マラー(32,10)符号と呼ばれる。
【0003】リード・マラー符号の復号装置は単純な多
数決回路で実現できることが知られている(特開平9−
74359号公報)。しかし、リード・マラー(32,
6)符号についての多数決回路は比較的容易に実現でき
るが、リード・マラー(32,10)符号においては、
多数決判定の際に計算しなければならないチェックサム
の算出が困難である。
【0004】そこで、多数決判定を使わない復号の一例
として、相関値計算による最尤復号も考えられている(H
armonization impact on TFCI and New Optimal Coding
forextended TFCI with almost no Complexity increa
se (rev 1))TSGR#6(99)970)。しかし、この方法は、受
信系列に対してすべての符号語の相関をとるため、もと
もと演算量が多く、ハードウェアの規模的もかなり大き
なものになり、リード・マラー(32,10)符号につ
いては実現が困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、近年提案
されたマスクシンボルを含んだリード・マラー符号は誤
りに対して強いが、復号装置を実現するのが困難であっ
た。
【0006】本発明の目的は、マスクシンボルを用いた
リード・マラー符号の復号装置、復号方法において、演
算量、ハードウェアの規模を低減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し目
的を達成するために、本発明は以下に示す手段を用いて
いる。
【0008】(1)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排
他的論理和をとる演算部(14)と、前記演算部の出力
のチェックサムを計算し、該チェックサムを多数決判定
し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分の一部を
復号する第1の復号部(16、18)と、前記第1の復
号部の出力と直交符号との乗算結果と、前記演算部の出
力と、の排他的論理和をとり、排他的論理和を多数決判
定し、前記第2の部分の残りの部分を復号する第2の復
号部(24)と、前記第1、第2の復号部により復号さ
れた前記第2の部分の全部と、前記第1の部分と、をリ
ード・マラー符号化するリード・マラー符号化部(2
6)と、符号化に使われる可能性のある複数のマスクシ
ンボルを前記演算部(14)に供給した時の前記リード
・マラー符号化部(26)の出力と、前記演算部に供給
されるリード・マラー符号と、のユークリッド距離の最
小値を検出する最小距離検出部(30)とを具備し、ユ
ークリッド距離の最小値が得られるマスクシンボルに基
づいて前記第1の部分を復号する。
【0009】(2)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排
他的論理和をとる第1のステップと、前記第1のステッ
プの出力のチェックサムを計算し、該チェックサムを多
数決判定し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分
の一部を復号する第2のステップと、前記第2のステッ
プの出力と直交符号との乗算結果と、前記第1のステッ
プの出力と、の排他的論理和をとり、排他的論理和を多
数決判定し、前記第2の部分の残りの部分を復号する第
3のステップと、前記第2、第3のステップにより復号
された前記第2の部分の全部と、前記第1の部分と、を
リード・マラー符号化する第4のステップと、前記第1
のステップから第4のステップまでを符号化に使われる
可能性のある複数のマスクシンボルについて実行した時
の前記第4ステップの出力と、前記第1のステップで使
われるリード・マラー符号と、のユークリッド距離の最
小値を検出する第5のステップとを具備し、ユークリッ
ド距離の最小値が得られるマスクシンボルに基づいて前
記第1の部分を復号する。
【0010】(3)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排
他的論理和をとる第1の演算部(14)と、前記第1の
演算部の出力のチェックサムを計算し、該チェックサム
を多数決判定し、直交符号に対応する情報信号の第2の
部分を復号する復号部(16、18)と、前記復号部の
出力と直交符号との乗算結果の各ビット成分の第1の累
積加算と、該乗算結果の各ビット成分の反転成分の第2
の累積加算とを求め、該第1、第2の累積加算結果のユ
ークリッド距離のより小さいものを求める第2の演算部
(54)と、符号化に使われる可能性のある複数のマス
クシンボルを前記第1の演算部(14)に供給した時の
前記第2の演算部(54)の出力の最小値を検出する最
小距離検出部(30)とを具備し、累積加算の最小値が
得られるマスクシンボルに基づいて前記第1の部分を復
号する。
【0011】(4)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排
他的論理和をとる第1のステップと、前記第1のステッ
プの出力のチェックサムを計算し、該チェックサムを多
数決判定し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分
を復号する第2のステップと、前記第2のステップの出
力と直交符号との乗算結果の各ビット成分の第1の累積
加算と、該乗算結果の各ビット成分の反転成分の第2の
累積加算とを求め、該第1、第2の累積加算結果のユー
クリッド距離のより小さいものを求める第3のステップ
と、前記第1のステップから第3のステップまでを符号
化に使われる可能性のある複数のマスクシンボルについ
て実行した時の前記第3ステップの出力の最小値を検出
する第4のステップとを具備し、累積加算の最小値が得
られるマスクシンボルに基づいて前記第1の部分を復号
する。
【0012】(5)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置
において、符号化に使われる可能性のある1つのマスク
シンボルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1
の部分との排他的論理和と、前記リード・マラー符号
と、を乗算する演算部(60)と、前記演算部の出力の
チェックサムを計算し、該チェックサムを多数決判定
し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分の一部を
復号する第1の復号部(16、18)と、前記第1の復
号部の出力と直交符号との乗算結果と、前記演算部の出
力と、の乗算結果を多数決判定し、前記第2の部分の残
りの部分を復号する第2の復号部(24)と、前記第
1、第2の復号部により復号された前記第2の部分の全
部と、前記第1の部分と、をリード・マラー符号化する
リード・マラー符号化部(26)と、符号化に使われる
可能性のある複数のマスクシンボルを前記演算部(1
4)に供給した時の前記リード・マラー符号化部(2
6)の出力と、前記演算部に供給されるリード・マラー
符号と、の相関の最大値を検出する最大値検出部(6
6)とを具備し、相関の最大値が得られるマスクシンボ
ルに基づいて前記第1の部分を復号する復号装置。
【0013】(6)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗
算する第1のステップと、前記第1のステップの出力の
チェックサムを計算し、該チェックサムを多数決判定
し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分の一部を
復号する第2のステップと、前記第2のステップの出力
と直交符号との乗算結果と、前記第1のステップの出力
と、の乗算結果を多数決判定し、前記第2の部分の残り
の部分を復号する第3のステップと、前記第2、第3の
ステップにより復号された前記第2の部分の全部と、前
記第1の部分と、をリード・マラー符号化する第4のス
テップと、前記第1のステップから第4のステップまで
を符号化に使われる可能性のある複数のマスクシンボル
について実行した時の前記第4ステップの出力と、前記
第1のステップで使われるリード・マラー符号と、の相
関の最大値を検出する第5のステップとを具備し、相関
の最大値が得られるマスクシンボルに基づいて前記第1
の部分を復号する。
【0014】(7)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗
算する第1の演算部(60)と、前記第1の演算部の出
力のチェックサムを計算し、該チェックサムを多数決判
定し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分の一部
を復号する復号部(16、18)と、前記復号部の出力
と直交符号との乗算結果の各ビット成分の第1の累積加
算と、該乗算結果の各ビット成分の反転成分の第2の累
積加算とを求め、該第1、第2の累積加算のより大きい
ものを求める第2の演算部(78)と、符号化に使われ
る可能性のある複数のマスクシンボルを前記第1の演算
部(60)に供給した時の前記第2の演算部(78)の
出力の最大値を検出する最大値検出部(66)とを具備
し、累積加算の最大値が得られるマスクシンボルに基づ
いて前記第1の部分を復号する。
【0015】(8)マスクシンボルと直交符号とを用い
て情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法
は、符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボ
ルと該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分
との排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗
算する第1のステップと、前記第1のステップの出力の
チェックサムを計算し、該チェックサムを多数決判定
し、直交符号に対応する情報信号の第2の部分の一部を
復号する第2のステップと、前記第2のステップの出力
と直交符号との乗算結果の各ビット成分の第1の累積加
算と、該乗算結果の各ビット成分の反転成分の第2の累
積加算とを求め、該第1、第2の累積加算のより大きい
ものを求める第3のステップと、前記第1のステップか
ら第3のステップまでを符号化に使われる可能性のある
複数のマスクシンボルについて実行した時の前記第3の
ステップの最大値を検出する第4のステップとを具備
し、累積加算の最大値が得られるマスクシンボルに基づ
いて前記第1の部分を復号する。
【0016】本発明によれば、マスクシンボルを用いた
リード・マラー符号からマスクシンボルを外したものを
多数決判定によりリード・マラー復号し、この復号結果
にマスクシンボルを加えたものをリードマラー符号化
し、この符号化出力と元の符号とのユークリッド距離、
または相関を求める処理をマスクシンボルの数だけ繰り
返し、最小の距離、または最大の相関に対応するマスク
シンボルを求め、このマスクシンボルから情報信号を復
号する。
【0017】このため、多数決判定の際に計算しなけれ
ばならないチェックサムをマスクシンボルを用いないリ
ード・マラー符号の復号の場合に比べて増えることがな
い。このため、演算量、ハードウェアの規模を低減する
ことができる復号装置を提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る復号装置の実施形態を説明する。
【0019】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係るリード・マラー(32,10)符号の復号装
置の構成を示す図である。
【0020】先ず、本復号装置に入力されるリード・マ
ラー符号について説明する。リード・マラー(32,1
0)符号では、マスクシンボルは4ビットの情報系列に
より選択されるため、パターン(マスクパターン)は全
部で2=16パターンである。
【0021】以下の説明では、以下のような定義を行な
う。
【0022】“^”は排他的論理和を表す。2つのベク
トルAとBについて、式“A^B”は各々のベクトルの
成分の排他的論理和を示す。
【0023】ベクトルAに対してm(A)はベクトルの
各成分について0を+1に、1を−1に変更したもので
ある。
【0024】符号化される10ビットの情報系列を
,d,d,d,d,d,d,d,d
,dとする。各ビットdは0もしくは1である。
【0025】符号化に使用される直交符号系列をC
,C,C,C,Cとする。各系列Cは3
2ビットの系列で、その32個の要素は0もしくは1で
ある。なお、Cはすべて1の系列である。
【0026】同様に、符号化に使用されるマスクシンボ
ル系列をM,M,M,Mとする。各系列M
32ビットの系列である。マスクシンボル系列と情報系
列の排他的論理和であるマスクパターンd^d
^d^dは2=16パターンある。
【0027】直交符号系列C〜Cと、マスクシンボ
ル系列M〜Mの一例を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】符号化装置は上記情報系列dを直交符号系
列C〜Cと、マスクシンボル系列M〜Mとに基
づいて符号化し、次のような32ビット符号化ビット系
列sを出力する。ここで、情報系列の各ビットに乗算さ
れる直交符号系列、マスクシンボル系列は予め決まって
いる。
【0030】 s=d^d^d^d^d^d^d ^d^d^d (1) ここで、(1)式は変調されてm(s)として送信され
る。本実施形態では、この信号m(s)に伝送路や雑音
による誤りが加えられた信号が図1の復号装置に入力さ
れ、硬判定部10によって硬判定される。
【0031】硬判定部10とは、0および1に対応した
数値+1,−1が雑音等によりこれ以外の0.2,1.
8,−1.2等の値になった場合、それを本来の数値、
つまり0もしくは1として再現するものである。その結
果、(1)式に誤り系列e(0もしくは1)が加えられ
た(排他的論理和)信号が硬判定部10の出力となる。
【0032】メモリ12は表1の直交符号系列C〜C
と、マスクシンボル系列M〜M 、さらに、表1に
は示さない16個のマスクパターンd^d
^d ^dを格納する。iはビット位置を示
す。
【0033】硬判定部10の出力は、メモリ12から読
み出されたマスクパターンの1つと排他的論理和部14
によって排他的論理和が計算される。
【0034】排他的論理和部14の出力がチェックサム
算出部16に供給され、排他的論理和のチェックサムが
計算される。チェックサムはd〜dまでの10ビッ
トの情報系列のうち、d〜dの5ビットについてそ
れぞれ16個計算される。
【0035】この合計80個のチェックサム算出部16
の出力は、多数決判定部18によって多数決判定され、
直交符号系列C〜Cに対応する情報系列d’〜d
’が復号される。具体的には、チェックサムの出力に
関して0の数が多ければ0と判定し、1の数が多ければ
1と判定する。
【0036】この5ビットの情報系列について、直交符
号乗算部20によって対応する直交符号が乗算される。
【0037】排他的論理和部14の出力と、直交符号乗
算部20の出力が排他的論理和部22によって排他的論
理和がとられる。排他的論理和部22の出力を多数決判
定部24で判定することにより、d’が復号される。
具体的には、排他的論理和部22の出力で0の数が多け
れば情報系列の各ビットを0と判定し、1の数が多けれ
ば1と判定する。多数決判定部24により情報系列のビ
ットd’が確定した時、この確定に使用されたマスク
パターンから情報系列のビットd’〜d’が分か
る。
【0038】以上の操作により、排他的論理和部14に
より、復号装置に入力されたリード・マラー符号と、マ
スクパターンと情報系列との排他的論理和との排他的論
理和を求めることにより、リード・マラー符号からマス
クパターンを外すことができる。このマスクパターンを
外したリード・マラー符号を多数決判定し、さらに乗算
部20で直交符号と乗算することにより、情報系列の各
ビットd’〜d’が特定される。この情報系列をリ
ード・マラー符号化部26によって再びリード・マラー
符号化する。リード・マラー符号化部26の出力がユー
クリッド距離算出部28に供給され、硬判定部10から
出力された受信系列とのユークリッド距離が計算され
る。
【0039】上記処理を16通りのすべてのマスクパタ
ーンに対して行ない、最小距離検出部30によって最小
のユークリッド距離を検出する。最小距離が検出された
時のd’〜d’が正しいものとみなされ、復号が完
了する。
【0040】図2は第1実施形態のフローチャートであ
る。
【0041】ステップS10で、硬判定部10が符号化
信号を硬判定する。ここで、本復号装置に入力される符
号化ビット系列は(1)式で示した符号化装置から変調
されて出力されたm(s)そのものではなく、当該信号
に伝送路や雑音による誤りが加えられた信号である。そ
れを硬判定した結果は(2)式となる(eは0もしくは
1の誤り系列である)。
【0042】 d^d^d^d^d^d^d^ d^d^d^e (2) 硬判定とは、0および1に対応した数値+1,−1が雑
音等によりこれ以外の0.2,1.8,−1.2等の値
になった場合、それを本来の数値、つまり0もしくは1
として再現するものである。
【0043】ステップS12で、マスクパターンが1つ
指定され、ステップS14で、この指定された1つのマ
スクパターンがメモリ12から読み出され、ステップS
16で、排他的論理和部14が硬判定部10の出力符号
化ビット系列とマスクパターンとの排他的論理和を計算
する。
【0044】メモリ12は表1の直交符号系列C〜C
と、マスクシンボル系列M〜M 、さらに、表1に
は示さないマスクパターンd^d^d
^dを格納する。iはビット位置を示す。
【0045】メモリ12から読み出されたマスクパター
ンをM’=d’M^d’M^d’M
’Mとすると、排他的論理和部14から出力され
る排他的論理和は次のようになる。
【0046】 d^d^d^d^d^d^(d^d ’)M^(d^d’)M^(d^d’)M^(d^d’) M^e (3) ステップS18で、チェックサム算出部16が排他的論
理和部14の出力(式(3))のチェックサムを計算す
る。チェックサムはd〜dまでの10ビットの情報
系列のうち、d〜dの5ビットについてそれぞれ次
のような16個が計算される。
【0047】dのチェックサム d’ = r × r30’ = r × r’ = r × r’ = r × r’ = r × r’ = r × r10’ = r11 × r12’ = r13 × r14’ = r15 × r31’ = r16 × r17’ = r18 × r19’ = r20 × r21’ = r22 × r23’ = r24 × r25’ = r26 × r27’ = r28 × r29のチェックサム d’ = r × r’ = r × r30’ = r × r’ = r × r’ = r × r’ = r × r10’ = r11 × r13’ = r12 × r14’ = r15 × r17’ = r16 × r31’ = r18 × r20’ = r19 × r21’ = r22 × r24’ = r23 × r25’ = r26 × r28’ = r27 × r29のチェックサム d’ = r × r’ = r × r’ = r × r’ = r × r30’ = r × r11’ = r × r12’ = r × r13’ = r10 × r14’ = r15 × r19’ = r16 × r20’ = r17 × r21’ = r18 × r31’ = r22 × r26’ = r23 × r27’ = r24 × r28’ = r25 × r29のチェックサム d’ = r × r’ = r × r’ = r × r10’ = r × r11’ = r × r12’ = r × r13’ = r × r14’ = r × r30’ = r15 × r23’ = r16 × r24’ = r17 × r25’ = r18 × r26’ = r19 × r27’ = r20 × r28’ = r21 × r29’ = r22 × r31のチェックサム d’ = r × r15’ = r × r16’ = r × r17’ = r × r18’ = r × r19’ = r × r20’ = r × r21’ = r × r22’ = r × r23’ = r × r24’ = r10 × r25’ = r11 × r26’ = r12
× r27’ = r13 × r28’ = r14 × r29’ = r30 × r31 ここで、r(n=0,1,…31)はマスクパターン
の乗算後、チェックサム算出部16に入力される32値
(硬判定なら32ビット)の信号に相当する。
【0048】ステップS20で、多数決判定部18がこ
の合計80個の出力を多数決判定処理し、d’〜
’を復号する。具体的には、チェックサムの出力に
関して0の数が多ければ0と判定し、1の数が多ければ
1と判定する。
【0049】ステップS22で、直交符号乗算部20が
この5ビットの情報系列d’〜d ’に、それに対応
する直交符号を乗算する。直交符号乗算部20の出力は
次のようになる。
【0050】 d’C^d’C^d’C^d’C^d’C (4) ステップS24で、排他的論理和部22が排他的論理和
部14の出力(式(3))と、直交符号乗算部20の出
力(式(4))との排他的論理和を求める。排他的論理
和部22の出力である排他的論理和は次のようになる。
【0051】 d^(d^d’)C^(d^d’)C^(d^d’) C^(d^d’)C^(d^d’)C^(d^d’)M^ (d^d’)M^(d^d’)M^(d^d’)M^e (5) ここで、もしd’〜d’が正しく復号されていれ
ば、(d^d’)C (n=1,2,…,9)の
項は0ベクトルになる。この場合、排他的論理和部22
の出力((5)式)は次のようになる。
【0052】d^e (6) Cはすべて1の系列であるため、排他的論理和部22
の出力((6)式)を多数決判定部24で判定すること
でd’が得られる(ステップS26)。具体的には、
排他的論理和部22の出力((6)式)で0の数が多け
れば情報系列の各ビットを0と判定し、1の数が多けれ
ば1と判定する。多数決判定部24により情報系列のビ
ットd’が確定した時、この確定に使用されたマスク
パターンから情報系列のビットd’〜d’が分か
る。以上の操作により、情報系列の各ビットd’〜d
’が確定する。
【0053】ステップS28で、リード・マラー符号化
部26がこの情報系列d’〜d’をリード・マラー
符号化し、次のような符号化系列が得られる。
【0054】 d’C^d’C^d’C^d’C^d’C^d’C^ d’M^d’M^d’M^d’M (7) ステップS30で、ユークリッド距離算出部28がリー
ド・マラー符号化部26の出力((7)式)と硬判定部
10から出力された受信系列((2)式)とのユークリ
ッド距離を計算する。具体的には、先ず、リード・マラ
ー符号化部26の出力((7)式)と硬判定部10の出
力((2)式)との排他的論理和が次のように求められ
る。
【0055】 (d^d’)C^(d^d’)C^(d^d’)C^(d ^d’)C^(d^d’)C^(d^d’)C^(d^d ’)M^(d^d’)M^(d^d’)M^(d^d’) M^e (8) (8)式は32ビットの系列であり、それらの32ビッ
トの和が、リード・マラー符号化部26の出力((7)
式)と、硬判定部10の出力((2)式)とのユークリ
ッド距離を表す。
【0056】ステップS32で、メモリ12内の16種
類のマスクパターンの全てについて上記処理を行なった
か否かが判定される。未処理のマスクパターンが残って
いる場合は、ステップS34で次のマスクパターンが指
定されて、ステップS14のマスクパターンの読出し以
降の処理が繰り返される。
【0057】メモリ12内の16種類のマスクパターン
の全てについて上記処理が行なわれた場合は、ステップ
S36で、最小距離検出部30が最小のユークリッド距
離を検出する。その最小処理が得られた時のマスクパタ
ーンに基づいて、d’〜d ’が復号され、多数決判
定部18によって復号されたd’〜d’と、多数決
判定部24によって復号されたd’と併せて、情報系
列d’〜d’が復号される。
【0058】以上説明したように本実施形態によれば、
マスクシンボルを用いたリード・マラー符号からマスク
シンボルを外したものを多数決判定によりリード・マラ
ー復号し、この復号結果にマスクシンボルを加えたもの
をリードマラー符号化し、この符号化出力と元の符号と
のユークリッド距離を求める処理をマスクシンボルの数
だけ繰り返し、最小の距離に対応するマスクシンボルを
求め、このマスクシンボルから情報ビットを復号する。
このため、多数決判定の際に計算しなければならないチ
ェックサムをマスクシンボルを用いないリード・マラー
符号の復号の場合に比べて増えることがない。このた
め、演算量、ハードウェアの規模を低減することができ
る復号装置を提供できる。
【0059】本実施形態はリード・マラー(32,1
0)符号に限らず、従来のリード・マラー(32,6)
符号の復号装置としても使える。このためには、硬判定
部10と排他的論理和部14との間に切替えスイッチ3
2を接続して、スイッチ32の切替えにより硬判定部1
0の出力を排他的論理和部14をバイパスしてチェック
サム算出部16に直接供給する経路も設けるとともに、
多数決判定部24とリード・マラー符号化部26との間
にも切替えスイッチ34を接続して、スイッチ34の切
替えにより多数決判定部24の出力をそのまま復号結果
として出力すればよい。
【0060】なお、最尤復号を用いた場合には、受信信
号に対して、すべての符号語との相関を計算する必要が
ある。しかし、本発明では、マスクシンボルの各々につ
いて予め乗算を行うことにより相関値計算の計算量が低
減できる。
【0061】図3は図1のチェックサム算出部16と多
数決判定部18との部分の変形例である。排他的論理和
部14の出力を格納するメモリ40と、メモリ40から
各ビットデータを読み出して排他的論理和をとりチェッ
クサムを計算する排他的論理和部42と、排他的論理和
部42の出力をリード・マラー符号の種類に応じて選択
するチェックサム選択部44と、チェックサム選択部4
4の出力を累積加算する累積加算部46と、累積加算部
46の出力を硬判定して情報ビットを復号する判定部4
8とからなる。
【0062】リード・マラー符号は、メモリ40に格納
される。チェックサムは符号の種類に応じてその組み合
わせが決まっており、それに応じた組み合わせの排他的
論理和が排他的論理和部42で求められる。例えば、リ
ード・マラー(32,6)符号では、80個のチェック
サムが計算されるのに対し、リード・マラー(16,
5)符号では32個のチェックサムを計算すれば良い。
排他的論理和部42の出力は、チェックサム選択部44
によってどのビットの符号に使われるかが選択され、累
積加算部46によって累積加算され、判定部48によっ
てビットの判定がなされる。
【0063】以下、本発明による復号装置の他の実施形
態を説明する。他の実施形態の説明において第1の実施
形態と同一部分は同一参照数字を付してその詳細な説明
は省略する。
【0064】(第2実施形態)図4に第2実施形態の回
路図を示す。図4は、図1の復号装置をその性能が変わ
らないように簡易化したものである。第1実施形態と同
様に、マスクシンボルを用いたリード・マラー(32,
10)符号を例に挙げて説明する。
【0065】図1の排他的論理和部22の出力((5)
式)と、リード・マラー符号化部26の出力((7)
式)と硬判定部10の出力((2)式)とのユークリッ
ド距離((8)式)とに着目すると、両者の違いは、
(8)式には(5)式には含まれていないd’C
存在するだけである。d’=0の場合は、(5)式と
(8)式は同じである。d’=1の場合は、Cがす
べて1の系列であることから、(8)式は(5)式の0
と1を反転したものとなる。
【0066】これにより、排他的論理和部22の出力
((5)式)と、その0と1とを反転したもののいずれ
かについて、ユークリッド距離が小さいものが正しい符
号であると考えることができる。すなわち、図1の多数
決判定部24、リード・マラー符号化部26、ユークリ
ッド距離計算部28は省略可能である。
【0067】(5)式の各成分を累積加算した結果は、
受信符号化系列((2)式)と、本復号装置で判定した
’〜d’(ただし、d’=0)をリード・マラ
ー(32,10)符号化した系列とのユークリッド距離
に相当する(累積加算結果に含まれる1の数が距離とな
る)。(5)式の0と1とを反転したものの各成分を累
積加算した結果は、受信符号化系列((2)式)と、本
復号装置で判定したd ’〜d’(ただし、d’=
1)をリード・マラー(32,10)符号化した系列と
のユークリッド距離に相当する。
【0068】そのため、排他的論理和部22の出力が反
転検出部54に入力され、排他的論理和部22の出力の
各成分の累積加算結果と、排他的論理和部22の出力の
各成分の0と1とを反転したものの累積加算結果との大
小関係を判定し、小さい方が選択され、最小距離検出部
30に供給される。
【0069】この処理を、d〜dに対応した16通
りのすべてのマスクパターンに関して行ない、最小距離
検出部30によって最小のユークリッド距離が検出され
る。その時のd’〜d’が正しいものとみなされ、
復号が完了する。
【0070】第2実施形態も第1実施形態と同様に、従
来のリード・マラー(32,6)符号の復号装置として
も使えるように、切替えスイッチ32、34が接続され
ている。
【0071】図5は第2実施形態のフローチャートであ
る。ステップS24で排他的論理和部22が排他的論理
和部14の出力(式(3))と、直交符号乗算部20の
出力(式(4))との排他的論理和を求めるまでは、第
1実施形態と同じである。本実施形態では、その後、ス
テップS40で、反転検出部54が、排他的論理和部2
2の出力の各成分の累積加算と、排他的論理和部22の
出力の各成分の0と1とを反転したものの累積加算とを
求める。ステップS42で、このうちの小さいものを選
択し、最小距離検出部30に供給する。
【0072】この後、ステップS32で全てのマスクパ
ターンについて上記処理を行なったか否か判定し、未処
理のマスクパターンが残っている場合は、ステップS3
4で次のマスクパターンが指定され、ステップS14の
マスクパターンの読出し以降の処理が繰り返されること
は第1実施形態と同じである。16種類のマスクパター
ンの全てについて上記処理が行なわれた場合は、ステッ
プS36で、最小距離検出部30が反転検出部54の1
6個の出力の最小値を求める。
【0073】(第3実施形態)図6は本発明の第3実施
形態に係るリード・マラー(32,10)符号の復号装
置の構成を示す図である。第1、第2実施形態は硬判定
を行なったが、第3実施形態は軟判定を行なう。第1実
施形態と同様に、各信号を定義する。
【0074】“^”は排他的論理和を表す。2つのベク
トルAとBについて、式“A^B”は各々のベクトルの
成分の排他的論理和を示す。
【0075】ベクトルAに対してm(A)はベクトルの
各成分について0を+1に、1を−1に変更したもので
ある。
【0076】符号化される10ビットの情報系列を
,d,d,d,d,d,d,d,d
,dとする。各ビットdは0もしくは1である。
【0077】符号化に使用される直交符号系列をC
,C,C,C,Cとする。各系列Cは3
2ビットの系列で、その32個の要素は0もしくは1で
ある。なお、Cはすべて1の系列である。
【0078】同様に、符号化に使用されるマスクシンボ
ル系列をM,M,M,Mとする。各系列M
32ビットの系列である。マスクシンボル系列と情報系
列の排他的論理和であるマスクパターンd^d
^d^dは2=16パターンある。
【0079】符号化装置は上記情報系列dを直交符号系
列C〜Cと、マスクシンボル系列M〜Mとに基
づいて符号化し、次のような32ビット符号化ビット系
列m(s)を出力する。ここで、情報系列の各ビットに
乗算される直交符号系列、マスクシンボル系列は予め決
まっている。
【0080】 m(s)=m(d^d^d^d^d^d ^d^d^d^d) (21) 本実施形態では、この符号化ビット系列m(s)に伝送
路や雑音による誤り系列eが加えられた次のような信号
が図6の復号装置に入力される。
【0081】 m(d^d^d^d^d^d^d ^d^d^d)+E (22) この受信符号化ビット系列はメモリ12から読み出され
たマスクパターンの1つを±1で表したものと乗算部6
0によって乗算される。
【0082】乗算部60の出力が第1実施形態と同様
に、チェックサム算出部16に供給され、チェックサム
が計算される。チェックサムはd〜dまでの10ビ
ットの情報系列のうち、d〜dの5ビットについて
それぞれ16個計算される。
【0083】この合計80個のチェックサム算出部16
の出力は、多数決判定部18によって多数決判定され、
’〜d’が復号される。具体的には、チェックサ
ムの出力が正であれば0と判定し、負であれば1と判定
する。
【0084】この5ビットの情報系列について、直交符
号乗算部20によって対応する直交符号が乗算される。
【0085】乗算部60の出力と、直交符号乗算部20
の出力を±1で表したものが乗算部62によって乗算さ
れる。第1実施形態と同様に、乗算部62の出力が多数
決判定部24で判定されることにより、d’が復号さ
れる。具体的には、乗算部62の出力が正であれば情報
系列の各ビットを0と判定し、負であれば1と判定す
る。多数決判定部24により情報系列のビットd’が
確定した時、この確定に使用されたマスクパターンから
情報系列のビットd’〜d’が分かる。
【0086】以上の操作により、情報系列の各ビットd
’〜d’が確定する。この情報系列をリード・マラ
ー符号化部26によって再びリード・マラー符号化す
る。リード・マラー符号化部26の出力が相関演算部6
4に供給され、受信符号化ビット系列との相関が計算さ
れる。
【0087】上記処理を16通りのすべてのマスクパタ
ーンに対して行ない、最大値検出部66によって相関の
最大値を検出する。最大値が検出された時のd’〜d
’が正しいものとみなされ、復号が完了する。
【0088】図7は第3実施形態のフローチャートであ
る。
【0089】ステップS60で、マスクパターンが1つ
指定され、ステップS62で、この指定された1つのマ
スクパターンがメモリ12から読み出され、ステップS
64で乗算部60が受信符号化ビット系列とマスクパタ
ーンとを乗算する。
【0090】メモリ12は表1の直交符号系列C〜C
と、マスクシンボル系列M〜M 、さらに、表1に
は示さないマスクパターンd^d^d
^dを格納する。iはビット位置を示す。
【0091】メモリ12から読み出されたマスクパター
ンをM’=m(d’M^d’M^d’M
’M)とすると、受信符号化ビット系列とマスク
パターンとの乗算結果は次のようになる。
【0092】 m(d^d^d^d^d^d^(d ^d’)M^(d^d’)M^(d^d’)M^(d^d ’)M)+E (23) ステップS66で、チェックサム算出部16が乗算部6
0の出力(式(23))のチェックサムを計算する。チ
ェックサムはd〜dまでの10ビットの情報系列の
うち、d〜dの5ビットについてそれぞれ16個計
算される。
【0093】ステップS68で、多数決判定部18がこ
の合計80個の出力を多数決判定処理し、d’〜
’を復号する。具体的には、チェックサムの出力に
関して正であれば0と判定し、負であれば1と判定す
る。
【0094】ステップS70で、直交符号乗算部20が
この5ビットの情報系列d’〜d ’に、それに対応
する直交符号を乗算する。直交符号乗算部20の出力は
次のようになる。
【0095】 m(d’C^d’C^d’C^d’C^d’C) (24) ステップS72で、乗算部62が乗算部60の出力(式
(23))と、直交符号乗算部20の出力(式(2
4))とを乗算する。乗算部62の出力は次のようにな
る。
【0096】 m(d^(d^d’)C^(d^d’)C^(d^d ’)C^(d^d’)C^(d^d’)C^(d^d’)M ^(d^d’)M^(d^d’)M^(d^d’)M)+ E (25) ここで、もしd’〜d’が正しく復号されていれ
ば、(d^d’)C (n=1,2,…,9)の
項は0ベクトルになる。この場合、乗算部62の出力
((25)式)は次のようになる。
【0097】 m(d)+E (26) Cはすべて1の系列であるため、乗算部62の出力
((26)式)を多数決判定部24で判定することでd
’が得られる(ステップS74)。具体的には、乗算
部62の出力((26)式)が正であれば情報系列の各
ビットを0と判定し、負であれば1と判定する。多数決
判定部24により情報系列のビットd’が確定した
時、この確定に使用されたマスクパターンから情報系列
のビットd’〜d’が分かる。以上の操作により、
情報系列の各ビットd’〜d’が確定する。
【0098】ステップS76で、リード・マラー符号化
部26がこの情報系列d’〜d’をリード・マラー
符号化し、次のような符号化系列が得られる。
【0099】 m(d’C^d’C^d’C^d’C^d’C^d’ C^d’M^d’M^d’M^d’M) (27) ステップS78で、相関演算部64がリード・マラー符
号化部26の出力((27)式)と受信系列((22)
式)との相関を計算する。具体的には、先ず、リード・
マラー符号化部26の出力((27)式)と受信符号化
系列((22)式)との乗算結果が次のように求められ
る。
【0100】 m((d^d’)C^(d^d’)C^(d^d’)C^ (d^d’)C^(d^d’)C^(d^d’)C^(d ^d’)M^(d^d’)M^(d^d’)M^(d^d ’)M)+E (28) (28)式は32ビットの系列であり、それらの32ビ
ットの累積加算結果がリード・マラー符号化部26の出
力((27)式)と、受信符号化系列((22)式)と
の相関を表す。
【0101】ステップS80で、メモリ12内の16種
類のマスクパターンの全てについて上記処理を行なった
か否かが判定される。未処理のマスクパターンが残って
いる場合は、ステップS82で次のマスクパターンが指
定されて、ステップS62のマスクパターンの読出し以
降の処理が繰り返される。
【0102】メモリ12内の16種類のマスクパターン
の全てについて上記処理が行なわれた場合は、ステップ
S84で、最大値検出部66が最大の相関値を検出す
る。その最大値が得られた時のマスクパターンに基づい
て、d’〜d’が復号され、多数決判定部18によ
って復号されたd’〜d’と、多数決判定部24に
よって復号されたd’と併せて、情報系列d’〜d
’が復号される。
【0103】以上説明したように本実施形態によれば、
マスクシンボルを用いたリード・マラー符号からマスク
シンボルを外したものを多数決判定によりリード・マラ
ー復号し、この復号結果にマスクシンボルを加えたもの
をリードマラー符号化し、この符号化出力と元の符号と
の相関を求める処理をマスクシンボルの数だけ繰り返
し、最大の相関に対応するマスクシンボルを求め、この
マスクシンボルから情報ビットを復号する。このため、
多数決判定の際に計算しなければならないチェックサム
をマスクシンボルを用いないリード・マラー符号の復号
の場合に比べて増えることがない。このため、演算量、
ハードウェアの規模を低減することができる復号装置を
提供できる。さらに、軟判定であるので、硬判定の多数
決判定よりも精度がよく、良好な品質が得られる。
【0104】第3実施形態も第1実施形態と同様に、従
来のリード・マラー(32,6)符号の復号装置として
も使えるように、切替えスイッチ32、34が接続され
ている。
【0105】図8は図6のチェックサム算出部16と多
数決判定部18との部分の変形例である。図8は図3と
は、メモリ40から各ビットデータを読み出して排他的
論理和をとりチェックサムを計算する排他的論理和部4
2の代わりに乗算部70が設けられている点のみが異な
り、他は同じである。
【0106】(第4実施形態)図9に第4実施形態の回
路図を示す。図9は、図6の復号装置をその性能が変わ
らないように簡易化したものである。第3実施形態と同
様に、マスクシンボルを用いたリード・マラー(32,
10)符号を例に挙げて説明する。
【0107】図6の乗算部62の出力((25)式)
と、リード・マラー符号化部26の出力((27)式)
と受信符号化系列((22)式)との相関((28)
式)とに着目すると、両者の違いは、(28)式には
(25)式には含まれていないd’Cが存在するだ
けである。d’=0の場合は、(25)式と(28)
式は同じである。d’=1の場合は、Cがすべて1
の系列であることから、(28)式は(25)式の0と
1を反転したものとなる。
【0108】これにより、乗算部62の出力((25)
式)の各成分の総和と、その0と1とを反転したものの
各成分の総和のいずれかについて、値が大きいものがそ
のままま相関値として使用できることになる。すなわ
ち、図6の多数決判定部24、リード・マラー符号化部
26、相関部64は省略可能である。
【0109】(25)式の各成分を累積加算した結果
は、受信符号化系列((22)式)と、本復号装置で判
定したd’〜d’(ただし、d’=0)をリード
・マラー(32,10)符号化した系列との相関値であ
る。(25)式の0と1とを反転したものの各成分を累
積加算した結果は、受信符号化系列((22)式)と、
本復号装置で判定したd’〜d’(ただし、d
=1)をリード・マラー(32,10)符号化した系列
との相関値である。
【0110】そのため、乗算部62の出力が反転検出部
78に入力され、乗算部62の出力の各成分の累積加算
結果と、乗算部62の出力の各成分の0と1とを反転し
たものの累積加算結果との大小関係を判定し、大きい方
が選択され、最大値検出部66に供給される。
【0111】この処理を、d〜dに対応した16通
りのすべてのマスクパターンに関して行ない、最大値検
出部66によって最大の相関値が検出される。その時の
d’ 〜d’が正しいものとみなされ、復号が完了す
る。
【0112】第4実施形態も第3実施形態と同様に、従
来のリード・マラー(32,6)符号の復号装置として
も使えるように、切替えスイッチ32、34が接続され
ている。
【0113】図10は第4実施形態のフローチャートで
ある。ステップS72で、乗算部62が乗算部60の出
力(式(23))と、直交符号乗算部20の出力(式
(24))とを乗算するまでは、第3実施形態と同じで
ある。本実施形態では、その後、ステップS90で、反
転検出部78が、乗算部62の出力の各成分の累積加算
と、乗算部62の出力の各成分の0と1とを反転したも
のの累積加算とを求める。ステップS92で、このうち
の大きいものを選択し、最大値検出部66に供給する。
【0114】この後、ステップS80で全てのマスクパ
ターンについて上記処理を行なったか否か判定し、未処
理のマスクパターンが残っている場合は、ステップS3
4で次のマスクパターンが指定され、ステップS82の
マスクパターンの読出し以降の処理が繰り返されること
は第3実施形態と同じである。16種類のマスクパター
ンの全てについて上記処理が行なわれた場合は、ステッ
プS84で、最大値検出部66が反転検出部78の16
個の出力の最大値を求める。
【0115】変形例 本願発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、
実施段階ではその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形す
ることが可能である。また、各実施形態は可能な限り適
宜組み合わせて実施してもよく、その場合組合わせた効
果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の
発明が含まれており、開示される複数の構成要件におけ
る適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例
えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成
要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄
で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果
の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる
場合には、この構成要件が削除された構成が発明として
抽出され得る。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
スクシンボルを用いたリード・マラー符号を復号するに
あたって、演算量および装置規模を低減した復号装置、
及び復号方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による復号装置の第1実施形態の構成を
示すブロック図。
【図2】第1実施形態の動作を示すフローチャート。
【図3】図1のチェックサム算出部、多数決判定部の変
形例を示す図。
【図4】本発明による復号装置の第2実施形態の構成を
示すブロック図。
【図5】第2実施形態の動作を示すフローチャート。
【図6】本発明による復号装置の第3実施形態の構成を
示すブロック図。
【図7】第3実施形態の動作を示すフローチャート。
【図8】図6のチェックサム算出部、多数決判定部の変
形例を示す図。
【図9】本発明による復号装置の第4実施形態の構成を
示すブロック図。
【図10】第4実施形態の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…硬判定部 12…メモリ 14、22…排他的論理和部 16…チェックサム算出部 18、24…多数決判定部 20…直交符号乗算部 26…リード・マラー符号化部 28…ユークリッド距離計算部 30…最小距離検出部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクシンボルと直交符号とを用いて情
    報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置にお
    いて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号のとの排他的論理
    和と、前記リード・マラー符号と、の排他的論理和をと
    る演算部と、 前記演算部の出力のチェックサムを計算し、該チェック
    サムを多数決判定し、直交符号に対応する情報信号の第
    2の部分の一部を復号する第1の復号部と、 前記第1の復号部の出力と直交符号との乗算結果と、前
    記演算部の出力と、の排他的論理和をとり、排他的論理
    和を多数決判定し、前記第2の部分の残りの部分を復号
    する第2の復号部と、 前記第1、第2の復号部により復号された前記第2の部
    分の全部と、前記第1の部分と、をリード・マラー符号
    化するリード・マラー符号化部と、 符号化に使われる可能性のある複数のマスクシンボルを
    前記演算部に供給した時の前記リード・マラー符号化部
    の出力と、前記演算部に供給されるリード・マラー符号
    と、のユークリッド距離の最小値を検出する最小距離検
    出部とを具備し、 ユークリッド距離の最小値が得られるマスクシンボルに
    基づいて前記第1の部分を復号する復号装置。
  2. 【請求項2】 符号化に使われる可能性のある複数のマ
    スクシンボルと該マスクシンボルに対応する複数の情報
    信号の第1の部分との複数の排他的論理和を記憶するメ
    モリをさらに具備し、 前記演算部は前記リード・マラー符号と前記メモリに記
    憶されている複数の排他的論理和の各々との排他的論理
    和を順次求めることを特徴とする請求項1記載の復号装
    置。
  3. 【請求項3】 前記演算部に供給されるリード・マラー
    符号を硬判定する硬判定部をさらに具備することを特徴
    とする請求項1、または請求項2記載の復号装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の復号部は、前記演算部の出力
    を格納するメモリと、前記メモリから各ビットデータを
    読み出して排他的論理和をとりチェックサムを計算する
    演算器と、前記演算器の出力をリード・マラー符号の種
    類に応じて選択するチェックサム選択器と、前記チェッ
    クサム選択器の出力を累積加算する累積加算器と、前記
    累積加算器の出力を硬判定して情報ビットを復号する硬
    判定器とを具備することを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれか一項記載の復号装置。
  5. 【請求項5】 マスクシンボルと直交符号とを用いて情
    報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法にお
    いて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排他的
    論理和をとる第1のステップと、 前記第1のステップの出力のチェックサムを計算し、該
    チェックサムを多数決判定し、直交符号に対応する情報
    信号の第2の部分の一部を復号する第2のステップと、 前記第2のステップの出力と直交符号との乗算結果と、
    前記第1のステップの出力と、の排他的論理和をとり、
    排他的論理和を多数決判定し、前記第2の部分の残りの
    部分を復号する第3のステップと、 前記第2、第3のステップにより復号された前記第2の
    部分の全部と、前記第1の部分と、をリード・マラー符
    号化する第4のステップと、 前記第1のステップから第4のステップまでを符号化に
    使われる可能性のある複数のマスクシンボルについて実
    行した時の前記第4ステップの出力と、前記第1のステ
    ップで使われるリード・マラー符号と、のユークリッド
    距離の最小値を検出する第5のステップとを具備し、 ユークリッド距離の最小値が得られるマスクシンボルに
    基づいて前記第1の部分を復号する復号方法。
  6. 【請求項6】 マスクシンボルと直交符号とを用いて情
    報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置にお
    いて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排他的
    論理和をとる第1の演算部と、 前記第1の演算部の出力のチェックサムを計算し、該チ
    ェックサムを多数決判定し、直交符号に対応する情報信
    号の第2の部分を復号する復号部と、 前記復号部の出力と直交符号との乗算結果の各ビット成
    分の第1の累積加算と、該乗算結果の各ビット成分の反
    転成分の第2の累積加算とを求め、該第1、第2の累積
    加算結果のユークリッド距離のより小さいものを求める
    第2の演算部と、 符号化に使われる可能性のある複数のマスクシンボルを
    前記第1の演算部に供給した時の前記第2の演算部の出
    力の最小値を検出する最小距離検出部とを具備し、 累積加算の最小値が得られるマスクシンボルに基づいて
    前記第1の部分を復号する復号装置。
  7. 【請求項7】 符号化に使われる可能性のある複数のマ
    スクシンボルと該マスクシンボルに対応する複数の情報
    信号の第1の部分との複数の排他的論理和を記憶するメ
    モリをさらに具備し、 前記第1の演算部は前記リード・マラー符号と前記メモ
    リに記憶されている複数の排他的論理和の各々との排他
    的論理和を順次求めることを特徴とする請求項6記載の
    復号装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の演算部に供給されるリード・
    マラー符号を硬判定する硬判定部をさらに具備すること
    を特徴とする請求項6、または請求項7記載の復号装
    置。
  9. 【請求項9】 前記復号部は、前記第1の演算部の出力
    を格納するメモリと、前記メモリから各ビットデータを
    読み出して排他的論理和をとりチェックサムを計算する
    演算器と、前記演算器の出力をリード・マラー符号の種
    類に応じて選択するチェックサム選択器と、前記チェッ
    クサム選択器の出力を累積加算する累積加算器と、前記
    累積加算器の出力を硬判定して情報ビットを復号する硬
    判定器とを具備することを特徴とする請求項6乃至請求
    項8のいずれか一項記載の復号装置。
  10. 【請求項10】 マスクシンボルと直交符号とを用いて
    情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法に
    おいて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、の排他的
    論理和をとる第1のステップと、 前記第1のステップの出力のチェックサムを計算し、該
    チェックサムを多数決判定し、直交符号に対応する情報
    信号の第2の部分を復号する第2のステップと、 前記第2のステップの出力と直交符号との乗算結果の各
    ビット成分の第1の累積加算と、該乗算結果の各ビット
    成分の反転成分の第2の累積加算とを求め、該第1、第
    2の累積加算結果のユークリッド距離のより小さいもの
    を求める第3のステップと、 前記第1のステップから第3のステップまでを符号化に
    使われる可能性のある複数のマスクシンボルについて実
    行した時の前記第3ステップの出力の最小値を検出する
    第4のステップとを具備し、 累積加算の最小値が得られるマスクシンボルに基づいて
    前記第1の部分を復号する復号方法。
  11. 【請求項11】 マスクシンボルと直交符号とを用いて
    情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置に
    おいて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗算す
    る演算部と、 前記演算部の出力のチェックサムを計算し、該チェック
    サムを多数決判定し、直交符号に対応する情報信号の第
    2の部分の一部を復号する第1の復号部と、 前記第1の復号部の出力と直交符号との乗算結果と、前
    記演算部の出力と、の乗算結果を多数決判定し、前記第
    2の部分の残りの部分を復号する第2の復号部と、 前記第1、第2の復号部により復号された前記第2の部
    分の全部と、前記第1の部分と、をリード・マラー符号
    化するリード・マラー符号化部と、 符号化に使われる可能性のある複数のマスクシンボルを
    前記演算部に供給した時の前記リード・マラー符号化部
    の出力と、前記演算部に供給されるリード・マラー符号
    と、の相関の最大値を検出する最大値検出部とを具備
    し、 相関の最大値が得られるマスクシンボルに基づいて前記
    第1の部分を復号する復号装置。
  12. 【請求項12】 符号化に使われる可能性のある複数の
    マスクシンボルと該マスクシンボルに対応する複数の情
    報信号の第1の部分との複数の排他的論理和を記憶する
    メモリをさらに具備し、 前記演算部は前記リード・マラー符号と前記メモリに記
    憶されている複数の排他的論理和の各々とを順次乗算す
    ることを特徴とする請求項11記載の復号装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の復号部は、前記演算部の出
    力を格納するメモリと、前記メモリから各ビットデータ
    を読み出して乗算しチェックサムを計算する演算器と、
    前記演算器の出力をリード・マラー符号の種類に応じて
    選択するチェックサム選択器と、前記チェックサム選択
    器の出力を累積加算する累積加算器とを具備することを
    特徴とする請求項11、または請求項12記載の復号装
    置。
  14. 【請求項14】 マスクシンボルと直交符号とを用いて
    情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法に
    おいて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗算す
    る第1のステップと、 前記第1のステップの出力のチェックサムを計算し、該
    チェックサムを多数決判定し、直交符号に対応する情報
    信号の第2の部分の一部を復号する第2のステップと、 前記第2のステップの出力と直交符号との乗算結果と、
    前記第1のステップの出力と、の乗算結果を多数決判定
    し、前記第2の部分の残りの部分を復号する第3のステ
    ップと、 前記第2、第3のステップにより復号された前記第2の
    部分の全部と、前記第1の部分と、をリード・マラー符
    号化する第4のステップと、 前記第1のステップから第4のステップまでを符号化に
    使われる可能性のある複数のマスクシンボルについて実
    行した時の前記第4ステップの出力と、前記第1のステ
    ップで使われるリード・マラー符号と、の相関の最大値
    を検出する第5のステップとを具備し、 相関の最大値が得られるマスクシンボルに基づいて前記
    第1の部分を復号する復号方法。
  15. 【請求項15】 マスクシンボルと直交符号とを用いて
    情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号装置に
    おいて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗算す
    る第1の演算部と、 前記第1の演算部の出力のチェックサムを計算し、該チ
    ェックサムを多数決判定し、直交符号に対応する情報信
    号の第2の部分の一部を復号する復号部と、 前記復号部の出力と直交符号との乗算結果の各ビット成
    分の第1の累積加算と、該乗算結果の各ビット成分の反
    転成分の第2の累積加算とを求め、該第1、第2の累積
    加算のより大きいものを求める第2の演算部と、 符号化に使われる可能性のある複数のマスクシンボルを
    前記第1の演算部に供給した時の前記第2の演算部の出
    力の最大値を検出する最大値検出部とを具備し、 累積加算の最大値が得られるマスクシンボルに基づいて
    前記第1の部分を復号する復号装置。
  16. 【請求項16】 符号化に使われる可能性のある複数の
    マスクシンボルと該マスクシンボルに対応する複数の情
    報信号の第1の部分との複数の排他的論理和を記憶する
    メモリをさらに具備し、 前記演算部は前記リード・マラー符号と前記メモリに記
    憶されている複数の排他的論理和の各々とを順次乗算す
    ることを特徴とする請求項15記載の復号装置。
  17. 【請求項17】 前記復号部は、前記第1の演算部の出
    力を格納するメモリと、前記メモリから各ビットデータ
    を読み出して乗算しチェックサムを計算する演算器と、
    前記演算器の出力をリード・マラー符号の種類に応じて
    選択するチェックサム選択器と、前記チェックサム選択
    器の出力を累積加算する累積加算器とを具備することを
    特徴とする請求項15、または請求項16記載の復号装
    置。
  18. 【請求項18】 マスクシンボルと直交符号とを用いて
    情報信号を符号化したリード・マラー符号の復号方法に
    おいて、 符号化に使われる可能性のある1つのマスクシンボルと
    該マスクシンボルに対応する情報信号の第1の部分との
    排他的論理和と、前記リード・マラー符号と、を乗算す
    る第1のステップと、 前記第1のステップの出力のチェックサムを計算し、該
    チェックサムを多数決判定し、直交符号に対応する情報
    信号の第2の部分の一部を復号する第2のステップと、 前記第2のステップの出力と直交符号との乗算結果の各
    ビット成分の第1の累積加算と、該乗算結果の各ビット
    成分の反転成分の第2の累積加算とを求め、該第1、第
    2の累積加算のより大きいものを求める第3のステップ
    と、 前記第1のステップから第3のステップまでを符号化に
    使われる可能性のある複数のマスクシンボルについて実
    行した時の前記第3のステップの最大値を検出する第4
    のステップとを具備し、 累積加算の最大値が得られるマスクシンボルに基づいて
    前記第1の部分を復号する復号方法。
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