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JP2001343948A - ドライバ及び液晶ディスプレイ装置 - Google Patents

ドライバ及び液晶ディスプレイ装置

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JP2001343948A
JP2001343948A JP2000164770A JP2000164770A JP2001343948A JP 2001343948 A JP2001343948 A JP 2001343948A JP 2000164770 A JP2000164770 A JP 2000164770A JP 2000164770 A JP2000164770 A JP 2000164770A JP 2001343948 A JP2001343948 A JP 2001343948A
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Japan
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transistor
voltage
transmitted
state
gradation
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JP2000164770A
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Kazuhiro Okamura
和浩 岡村
Koichi Kodera
浩一 小寺
Satoshi Yamaguchi
山口  聡
Kenji Kawada
賢治 川田
Shinya Suzuki
進也 鈴木
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調電圧の加算平均を行う場合の画質劣化を
防止する。 【解決手段】 第1トランジスタ(Q11)と、上記第
1トランジスタに差動結合された第2トランジスタ(Q
12)と、上記第2トランジスタに並列接続された第3
トランジスタ(Q13)とを設け、さらに第1階調電圧
が上記第1トランジスタに伝達され、第2階調電圧が上
記第2トランジスタに伝達される第1の状態と、上記第
1階調電圧が上記第2トランジスタに伝達され、上記第
2階調電圧が上記第1トランジスタに伝達される第2の
状態とを所定の周期で切り換えるためのスイッチ回路
(41)を設け、第2トランジスタと第3トランジスタ
との間でしきい値の差に起因する誤差を平均化すること
でオフセットをキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバ、さらに
は第1階調電圧と第2階調電圧とに基づいて駆動電圧を
得るアンプを含むドライバに関し、例えばTFT型カラ
ー液晶パネルを駆動するためのソースドライバに適用し
て有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは、複数のソース線と、それ
に交差するように配列されたゲート線とを含み、ソース
線とゲート線との交差箇所に液晶セルが配置される。そ
のような液晶パネルを駆動するための駆動装置には、ソ
ース線を駆動するためのソースドライバ、及びゲート線
を駆動するためのゲートドライバが設けられている。ソ
ースドライバは、駆動情報を1ライン単位で出力する。
このとき、ゲートソースドライバは、複数のソース線を
時分割で駆動する。
【0003】尚、液晶ディスプレイについて記載された
文献の例としては、昭和58年に株式会社オーム社から
発行された「電子通信ハンドブック(第472頁)」が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ソースドライバにおい
ては、表示データをデコードし、そのデコード結果に対
応する階調電圧選択が選択され、選択された階調電圧が
バッファリングされてから液晶パネルに出力される。上
記階調電圧は、複数の抵抗が結合されて成る階調電圧作
成回路で分圧されることで形成される。例えば64階調
の場合、抵抗ラダー回路から64レベルの電圧がそのま
ま出力される。
【0005】通常、64階調よりは256階調のほうが
画質は向上する。しかしながら、256階調の場合、抵
抗ラダー回路から256レベルの電圧を出力しなければ
ならず、階調電圧作成回路やその周辺の構成が煩雑にな
る。それを回避するには、電圧の加算平均により上記ア
ンプ回路において中間レベルの階調電圧を形成すればよ
い。
【0006】すなわち、上記デコーダの出力に応じて、
階調電圧作成回路からの複数の階調電圧の中から2種類
の電圧を選択し、選択した2種類の電圧を上記アンプ回
路において加算平均することで、上記2種類の電圧の中
間レベルの電圧を上記アンプ回路側で形成する。そのよ
うにすれば、上記中間レベルに相当する階調電圧を上記
階調電圧作成回路において形成する必要がなくなり、そ
の分、上記階調電圧作成回路やその周辺の簡略化を図る
ことができる。そのように加算平均を行うため、アンプ
回路においては、当該アンプ回路に入力される階調電圧
の数に対応して複数の入力端子、及びその入力端子に対
応してMOSトランジスタなどの能動素子が設けられ
る。その場合のアンプ回路について本願発明者が検討し
たところ、上記加算平均のために複数の入力端子が存在
すると、それに対応するMOSトランジスタのしきい値
のばらつきによって、ソース線駆動電圧にレベル差を生
じ、画質劣化を招くことが見いだされた。
【0007】本発明の目的は、階調電圧の加算平均を行
う場合の画質劣化を防止するための技術を提供すること
にある。
【0008】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、互いに電圧レベルが異なる複数
の階調電圧を発生させるための階調電圧作成回路と、入
力データをデコードし、そのデコード結果に基づいて、
上記階調電圧作成回路からの複数の階調電圧の中から第
1階調電圧とそれに対応する第2階調電圧とを選択する
ためのデコーダと、上記第1階調電圧とそれに対応する
第2階調電圧とに基づいて駆動電圧を得るためのアンプ
とを含んで液晶ドライバが構成されるとき、上記アンプ
において、上記アンプの出力信号が帰還される第1トラ
ンジスタと、上記第1トランジスタに差動結合された第
2トランジスタと、上記第2トランジスタに並列接続さ
れた第3トランジスタとを設け、さらに上記第1階調電
圧が上記第1トランジスタに伝達され、上記第2階調電
圧が上記第2トランジスタに伝達される第1の状態と、
上記第1階調電圧が上記第2トランジスタに伝達され、
上記第2階調電圧が上記第1トランジスタに伝達される
第2の状態とを所定の周期で切り換えるためのスイッチ
回路を設ける。
【0011】上記の手段によれば、スイッチ回路は、上
記第1の状態と上記第2の状態とを所定の周期で切り換
える。これにより、アンプにおいては、第2トランジス
タと、それに並列接続された第3トランジスタとの間で
しきい値の差に起因する誤差が平均化され、このこと
が、階調電圧の加算平均を行う場合の画質劣化の防止を
達成する。
【0012】このとき、上記スイッチ回路の動作制御信
号を容易に得るには、液晶の交流駆動のための交流化信
号と、内部クロック信号とに基づいて、上記第1の状態
と上記第2の状態との切り換えを制御可能な制御信号を
生成する回路を設けるとよい。
【0013】また、上記アンプにおいて、差動対を形成
するための第1トランジスタと、上記第1トランジスタ
に差動結合された第2トランジスタと、上記第2トラン
ジスタに並列接続された第3トランジスタと、上記第1
トランジスタに並列接続された第4トランジスタと、上
記第1階調電圧が上記第2トランジスタに伝達され、上
記第2階調電圧が上記第3トランジスタに伝達され、上
記アンプの出力電圧が上記第1トランジスタ及び上記第
4トランジスタに伝達される第1の状態と、上記第1階
調電圧が上記第3トランジスタに伝達され、上記第2階
調電圧が上記第2トランジスタに伝達され、上記アンプ
の出力電圧が上記第1トランジスタ及び上記第4トラン
ジスタに伝達される第2の状態と、上記第1階調電圧が
上記第1トランジスタに伝達され、上記2階調電圧が上
記第4トランジスタに伝達され、上記アンプの出力電圧
が上記第2トランジスタ及び上記第3トランジスタに伝
達される第3の状態と、上記第1階調電圧が上記第4ト
ランジスタに伝達され、上記第2階調電圧が上記第1ト
ランジスタに伝達され、上記アンプの出力電圧が上記第
2トランジスタ及び上記第3トランジスタに伝達される
第4の状態とを所定の周期で切り換えるためのスイッチ
回路とを設ける。
【0014】上記の手段によれば、スイッチ回路は、上
記第1の状態、上記第2の状態、上記第3の状態、上記
第4の状態とを所定の周期で切り換える。これにより、
上記第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3トラン
ジスタ、及び第4トランジスタとの間でしきい値の差が
平均化される。このことが、階調電圧の加算平均を行う
場合の画質劣化の防止を達成する。
【0015】このとき、上記スイッチ回路の動作制御信
号を容易に得るには、液晶の交流駆動のための交流化信
号と、内部クロック信号とに基づいて、上記第1の状態
と上記第2の状態と上記第3の状態と上記第4の状態の
切り換えを制御可能な制御信号を生成する回路を設ける
とよい。
【0016】また、複数のゲート線とこの複数のゲート
線に交差するように配置された複数のソース線とを含む
表示パネルと、上記複数のソース線を駆動するためのソ
ース線ドライバとを含んで液晶ディスプレイ装置が構成
されるとき、上記ソースドライバとして、上記構成のド
ライバを用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図4には、本発明にかかる液晶デ
ィスプレイ装置の構成例が示される。
【0018】液晶ディスプレイ装置36は、特に制限さ
れないが、カラー液晶パネル12と、このカラー液晶パ
ネル12のゲート線を駆動するための複数のゲートドラ
イバ10−1〜10−3と、上記カラー液晶パネル12
のデータ線を駆動するための複数のソースドライバ11
−1〜11―nと、この液晶ディスプレイ装置36全体
の動作制御を司るコントローラ14と、カラー液晶パネ
ル12を駆動するための電源を供給する液晶駆動電源回
路13とを含む。
【0019】カラー液晶パネル12は、特に制限されな
いが、TFT型であり、そのサイズは1024×768
ドットとされ、複数のゲート線と、それに交差するよう
に配置された複数のデータ線と、ゲート線及びデータ線
の交差箇所に対応して配置されたnチャンネル型MOS
トランジスタ及び液晶素子とを含んで成る。例えば図5
に示されるように、複数のnチャンネル型MOSトラン
ジスタ221のゲート電極は、対応するゲート線g1〜
g4に結合され、当該トランジスタ221のドレイン電
極は対応するデータ線d1〜d3に結合され、当該トラ
ンジスタ221のソース電極とグランドGNDとの間に
液晶素子222が結合される。カラー表示を可能とする
ため、隣接する3本のデータ線d1,d2,d3は、R
GB(レッド、グリーン、ブルー)に対応しており、こ
のRGBに対応する3個の素子により1個の画素が形成
される。図5に示される構成例に従えば、ゲートドライ
バ10−1によってゲート線g1〜g4が選択的にハイ
レベルに駆動され、ソースドライバ11−1によって濃
度に応じた電圧レベルでデータ線d1,d2,d3が駆
動されることにより、対応するnチャンネル型MOSト
ランジスタ221がオンされて、対応する液晶素子22
2の容量がチャージアップされる。その後、ゲートドラ
イバ10−1の出力信号がローレベルにされてnチャン
ネル型MOSトランジスタ221がオフされて、液晶素
子222の電圧が保持される。
【0020】次に、ソースドライバ11−1〜11−n
について詳述する。尚、上記複数個のソースドライバ1
1−1〜11−nは互いに同一構成とされる。そのた
め、以下の説明ではソースドライバ11−1についての
み詳細に説明する。
【0021】図6にはソースドライバの構成例が示され
る。
【0022】図6に示されるようにソースドライバ11
−1は、クロック制御回路80、ラッチ回路92,9
3,94、デコーダ84、アンプ回路85、データ反転
回路86、及び階調電圧作成回路87を含み、公知の半
導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板など
の一つの半導体基板に形成される。
【0023】上記クロック制御回路80には、コントロ
ーラ14からの水平方向拡大信号LCHPA1,LCH
PA20〜2、データ出力水平クロック信号CL1、デ
ータ転送クロックCL2、データ転送クロックCL4が
入力される。イネーブル信号EIO0〜2R*(*はロ
ーアクティブ又は信号反転を示す),EIO0〜2L*
は、ソースドライバのイネーブル信号とされ、このイネ
ーブル信号がローレベルにアサートされることによって
当該ソースドライバ内へのデータ取り込みが行われる。
Mは交流化信号である。液晶の破損防止のため、この交
流化信号Mによって液晶の交流駆動が制御される。この
交流化信号Mは、データ出力水平クロック信号CL1の
立ち上がりエッジのタイミングで取り込まれ、交流化信
号Mの極性に応じて、正極性側(V0〜V4)と負極性
(V5〜V9)側との出力電圧が選択的に発生される。
特に制限されないが、交流化信号Mが論理値“0”の場
合、奇数出力端子(Y1,Y3,…,Y383)からは
正極性の液晶印加電圧が出力され、偶数出力端子(Y
2,Y4,…,Y384)からは負極性の液晶印加電圧
が出力される。また、交流化信号Mが論理値“1”の場
合、奇数出力端子(Y1,Y3,…,Y383)からは
負極性の液晶印加電圧が出力され、偶数出力端子(Y
2,Y4,…,Y384)からは正極性の液晶印加電圧
が出力される。SHLは表示データのシフト方向を指示
する信号とされ、ラッチアドレスセレクタ81を介し
て、第1ラッチ回路に書き込まれる表示データのシフト
方向が制御される。
【0024】コントローラ14から伝達されるデータD
57〜D50,D47〜D40,D37〜D30,D2
7〜D20,D17〜D10,D07〜D00は、デー
タ反転回路86を介して第1ラッチ回路92へ伝達され
る。反転回路86は、コントローラ14から伝達される
データ反転信号POLに応じて、上記データの論理を反
転する。
【0025】第1ラッチ回路92は、データ反転回路8
6からのデータをラッチアドレスセレクタ81の制御に
より保持する。水平方向の拡大やセンタリング表示は、
ラッチアドレスセレクタ81の制御により、データ反転
回路86の出力データを第1ラッチ回路92へ書き込む
際のアドレス制御により行われる。この第1ラッチ回路
92の後段には、当該第1ラッチ回路92の出力データ
を保持可能な第2ラッチ回路93が設けられ、この第2
ラッチ回路93の後段には当該ラッチ回路93の出力デ
ータを保持可能な第3ラッチ回路94が設けられる。第
1ラッチ回路92、第2ラッチ回路93、第3ラッチ回
路94は、それぞれ384本のデータ線に対応する数の
データラッチを8プレーン備える。8プレーン備えるの
は、各ソース線駆動端子から、例えば256階調の電圧
を出力するために端子当たり8ビットのディジタルデー
タが必要となるからである。
【0026】また、ラッチ回路94の後段には、ラッチ
回路出力データをデコードするためのデコーダ84が設
けられる。上記デコーダ84の出力信号は、ソース線の
駆動のため、後段のアンプ回路85でバッファリングさ
れてから外部出力される。
【0027】上記デコーダ84でのデコードに必要とさ
れる各種レベルの電圧は、階調電圧生成回路87におい
て各種レベルの入力電圧V0〜V9を抵抗分圧すること
で生成される。例えば図7に示されるように、各種レベ
ルの入力電圧V0〜V9を取り込んで、代表的に示され
るラダー抵抗R1〜R8の組み合わせによって、正極性
256階調及び負極性256階調を示すための複数レベ
ルの電圧を得る。上記アンプ回路85において、2種類
の階調電圧の加算平均を行うことでその中間レベルが形
成されるため、階調電圧作成回路87における電圧出力
端子数は、160個とされ、上記デコーダ84におい
て、そのうちの2個が選択され、対応する階調電圧が上
記アンプ回路85へ伝達される。例えば256階調の出
力電圧レベルは、5〜10Vの範囲において、20mV
刻みとされる。
【0028】アンプ回路85は、デコーダ84の出力端
子数に対応する384個のアンプ85−1〜85−38
4を含んで成る。アンプ85−1〜85−384は互い
に同一構成とされる。
【0029】図8〜図10には、カラー液晶パネル12
の駆動例が示される。尚、「+」,「−」は、ドットの
論理が反転していることを示している。
【0030】図8にはドット反転駆動の様子が示され
る。
【0031】上記のようにソースドライバ11−1〜1
1−nは、交流化信号Mの論理を切り換えることにより
液晶の交流駆動が可能とされる。例えば交流化信号Mを
データ出力水平クロック信号CL1毎に切り換えること
で、互いに隣接するドット毎に極性の異なる階調電圧を
印加するドット反転駆動が可能とされる。
【0032】図9にはnライン反転駆動の様子が示され
る。
【0033】交流化信号Mの論理をデータ出力水平クロ
ック信号CL1のn回毎に切り換えた場合、図9に示さ
れるように水平方向1ドット毎、垂直方向nライン毎の
nライン反転駆動となる。
【0034】図10にはフレーム反転駆動の様子が示さ
れる。
【0035】交流化信号Mの論理をフレーム毎に切り換
えることにより、図10に示されれるように水平方向1
ドット毎、垂直方向1フレーム毎のフレーム反転駆動を
行うことができる。
【0036】図11には、フレーム反転時のデータ入力
と交流化信号M及び出力レベルとの関係が示される。
【0037】データ出力水平クロック信号CL1の立ち
上がり時点での交流化信号Mの論理レベルに応じて正極
性、負極性それぞれの階調電圧選択を行うことで、次の
データ出力水平クロック信号CL1からそれぞれの階調
電圧が出力される。HVは正極側256階調の電圧を示
し、LVは負極側256階調の電圧を示す。交流化信号
Mが論理値“0”の場合、奇数出力端子からは正極性の
液晶印加電圧HVが出力され、偶数出力端子からは負極
性の液晶印加電圧LVが出力される。また、交流化信号
Mが論理値“1”の場合、奇数出力端子からは負極性の
液晶印加電圧が出力され、偶数出力端子からは正極性の
液晶印加電圧が出力される。
【0038】次に、アンプ回路85について詳述する。
アンプ回路85に含まれる384個のアンプ85−1〜
85−384は、互いに同一構成であるため、そのうち
の一つについて詳述する。
【0039】図1には、上記アンプ回路85における複
数のアンプのうちの一つであるアンプ85−1の構成例
が代表的に示される。
【0040】pチャンネル型MOSトランジスタQ11
と、pチャンネル型MOSトランジスタQ12とが差動
結合され、上記pチャンネル型MOSトランジスタQ1
2にpチャンネル型MOSトランジスタQ13が差動結
合される。pチャンネル型MOSトランジスタQ11〜
Q13のソース電極は、pチャンネル型MOSトランジ
スタQ1を介して高電位側電源Vddに結合される。p
チャンネル型MOSトランジスタQ12,Q13のゲー
ト電極には、スイッチ回路41を介して入力端子IN1
又はIN2からの入力信号が与えられる。スイッチ回路
41は、オフセットキャンセル信号LCHPA1,LC
HPA2に基づいて、入力端子IN1から入力された階
調電圧をpチャンネル型MOSトランジスタQ12のゲ
ート電極に伝達し、入力端子IN2から入力された階調
電圧をpチャンネル型MOSトランジスタQ13のゲー
ト電極に伝達する第1の状態と、入力端子IN1から入
力された階調電圧をpチャンネル型MOSトランジスタ
Q13のゲート電極に伝達し、入力端子IN2から入力
された階調電圧をpチャンネル型MOSトランジスタQ
12のゲート電極に伝達する第2の状態とを所定の周期
で切り換える。これにより、入力端子IN1,IN2を
介してデコーダ84から入力される2系統の階調電圧が
pチャンネル型MOSトランジスタQ12,Q13に交
互に伝達される。
【0041】上記pチャンネル型MOSトランジスタQ
11〜Q13のゲート電極は、カレントミラー型負荷を
形成するnチャンネル型MOSトランジスタQ3,Q4
を介してグランドGNDに結合される。pチャンネル型
MOSトランジスタQ12,Q13と、pチャンネル型
MOSトランジスタQ4との直列接続ノードは、後段の
nチャンネル型MOSトランジスタQ5のゲート電極に
結合される。このpチャンネル型MOSトランジスタQ
5は、pチャンネル型MOSトランジスタQ2に直列接
続さえ、この直列接続ノードから、このアンプ85−1
の出力端子OUTが引き出される。上記pチャンネル型
MOSトランジスタQ5のドレイン電極とゲート電極と
の間に位相補償用のキャパシタC1が設けられる。
【0042】また、上記pチャンネル型MOSトランジ
スタQ1,Q2のゲート電極には所定のバイアス電圧V
Bが供給され、それによって、上記pチャンネル型MO
SトランジスタQ1,Q2は定電流源として機能する。
【0043】図2には、上記スイッチ回路41の構成例
が示される。
【0044】図2に示されるようにスイッチ回路41
は、pチャンネル型MOSトランジスタQ21,Q2
2,Q23,Q24を含んで成る。pチャンネル型MO
SトランジスタQ21は、入力端子IN2とpチャンネ
ル型MOSトランジスタQ13との間の信号経路を断続
可能に配置され、オフセットキャンセル信号LCHPA
1によって動作制御される。pチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ22は、入力端子IN1とpチャンネル型M
OSトランジスタQ13との間の信号経路を断続可能に
配置され、オフセットキャンセル信号LCHPA2によ
って動作制御される。オフセットキャンセル信号LCH
PA1,LCHPA2は相補レベルの信号とされ、その
ために、上記pチャンネル型MOSトランジスタQ2
1,Q22は何れか一方が選択的に導通される。pチャ
ンネル型MOSトランジスタQ23は、入力端子IN2
とpチャンネル型MOSトランジスタQ12との間の信
号経路を断続可能に配置され、オフセットキャンセル信
号LCHPA2によって動作制御される。pチャンネル
型MOSトランジスタQ24は、入力端子IN1とpチ
ャンネル型MOSトランジスタQ12との間の信号経路
を断続可能に配置され、オフセットキャンセル信号LC
HPA1によって動作制御される。オフセットキャンセ
ル信号LCHPA1,LCHPA2は相補レベルの信号
とされ、そのために、上記pチャンネル型MOSトラン
ジスタQ23,Q24は何れか一方が選択的に導通され
る。
【0045】図12には、上記スイッチ回路41の動作
制御のためのオフセットキャンセル信号LCHPA1,
LCHPA2を生成するオフセットキャンセル信号生成
回路が示される。
【0046】図12に示されるオフセットキャンセル信
号生成回路121は、特に制限されないが、上記交流化
信号Mをデータ出力水平クロック信号CL1に同期させ
るためのフリップフロップ回路FF1と、このフリップ
フロップ回路FF1の出力信号を1/2分周するフリッ
プフロップ回路FF2とを含んで成り、それは、図6に
示されるクロック制御回路80内に配置される。フリッ
プフロップ回路FF1,FF2は、データ端子D、クロ
ックパルス端子CP、非反転出力端子Q、反転出力端子
QNを含む。フリップフロップ回路FF1の非反転出力
端子Dからの出力信号が後段のフリップフロップ回路F
F2のクロックパルス端子CPに伝達される。フリップ
フロップ回路FF2では、反転出力端子QNからデータ
端子Dへ帰還される。フリップフロップ回路FF2の非
反転出力端子Qからオフセットキャンセル信号LCHP
A1,LCHPA2が得られ、それが上記スイッチ回路
41に伝達される。
【0047】図13には、上記オフセットキャンセル信
号生成回路121における主要部の動作タイミングが示
される。図13に示されるように、オフセットキャンセ
ル信号LCHPA1,LCHPA2は相補レベルとされ
る。交流化信号Mは、液晶パネルの焼け付きを防止する
ために、フレーム単位など一定の周期で反転されるか
ら、これを利用することにより、例えば4フレーム毎に
オフセット動作を行うための上記オフセットキャンセル
信号LCHPA1,LCHPA2を容易に生成すること
ができる。
【0048】図3には、上記スイッチ回路41によるオ
フセットキャンセル動作例が示される。
【0049】1フレーム目において、入力端子IN1と
pチャンネル型MOSトランジスタQ12のゲート電極
とが結合され、入力端子IN2とpチャンネル型MOS
トランジスタQ13のゲート電極とが結合される。
【0050】2フレーム目においては、上記交流化信号
Mに基づいて上記1フレーム目のドット反転が行われ
る。このとき、上記オフセットキャンセル制御信号LC
HPA1,LCHPA2の論理変化が無いため、スイッ
チ回路41による接続状態は上記1フレーム目と同じで
ある。
【0051】3フレーム目においては、上記交流化信号
Mの論理が既に反転されており、上記オフセットキャン
セル制御信号LCHPA1,LCHPA2の論理変化が
変化されるため、スイッチ回路41の状態変化により、
入力端子IN1とpチャンネル型MOSトランジスタQ
13のゲート電極とが結合され、入力端子IN2とpチ
ャンネル型MOSトランジスタQ12のゲート電極とが
結合される。
【0052】4フレーム目においては、上記交流化信号
Mに基づいて上記3フレーム目のドット反転が行われ
る。このとき、上記オフセットキャンセル制御信号LC
HPA1,LCHPA2の論理変化が無いため、スイッ
チ回路41による接続状態は上記3フレーム目と同じで
ある。
【0053】上記1フレーム目から4フレーム目で1サ
イクルが終了し、この1サイクルにおいて、上記スイッ
チ回路41による接続状態の切り換えが1回だけ行われ
る。このようにして上記スイッチ回路41による接続状
態の切り換えが行われることにより、上記入力端子IN
1,IN2を介して取り込まれる2種類の階調電圧が、
pチャンネル型MOSトランジスタQ12,Q13に交
互に取り込まれることになるので、上記スイッチ回路4
1による接続状態の切り換え毎に、上記入力端子IN
1,IN2から見たMOSトランジスタのしきい値の高
低関係が逆となり、しきい値のばらつきに起因するオフ
セットがキャンセルされる。
【0054】図14には、本発明にかかる液晶ディスプ
レイ装置が適用されるコンピュータシステムが示され
る。
【0055】このコンピュータシステムは、システムバ
スBUSを介して、マイクロコンピュータ31、DRA
M(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)3
2、SRAM33(スタティック・ランダム・アクセス
・メモリ)、ROM(リード・オンリ・メモリ)34、
周辺装置制御部35、液晶表示装置などが、互いに信号
のやり取り可能に結合され、予め定められたプログラム
に従って所定のデータ処理を行う。上記マイクロコンピ
ュータ31は、本システムの論理的中核とされ、主とし
て、アドレス指定、情報の読み出しと書き込み、データ
の演算、命令のシーケンス、割り込の受付け、記憶装置
と入出力装置との情報交換の起動等の機能を有し、演算
制御部や、バス制御部、メモリアクセス制御部などから
構成される。上記DRAM32や、SRAM33、及び
ROM34は内部記憶装置として位置付けられている。
DRAM32は、メインメモリとされ、マイクロコンピ
ュータ31での計算や制御における作業領域として利用
される。SRAM33は、二次キャッシュメモリとさ
れ、メインメモリであるDRAM32の記憶内容の一部
が記憶されるされることにより、マイクロコンピュータ
31が必要とする情報を速やかに取り込むことができる
ようになっている。また、ROM34には読み出し専用
のプログラムが格納される。周辺装置制御部35によっ
て、ハードディスクなどの外部憶装置38の動作制御
や、キーボード39などからの情報入力制御が行われ
る。また、上記液晶ディスプレイ装置36によって画像
表示が行われる。
【0056】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0057】(1)液晶パネルにおける1フレーム目か
ら4フレーム目で1サイクルが終了し、この1サイクル
において、スイッチ回路41による接続状態の切り換え
が1回だけ行われる。このようにして上記スイッチ回路
41による接続状態の切り換えが行われることにより、
上記入力端子IN1,IN2を介して取り込まれる2種
類の階調電圧が、pチャンネル型MOSトランジスタQ
12,Q13に交互に取り込まれることになるので、ス
イッチ回路41による接続状態の切り換え毎に、入力端
子IN1,IN2から見たMOSトランジスタのしきい
値の高低関係が逆となり、しきい値のばらつきに起因す
るオフセットがキャンセルされる。
【0058】(2)上記(1)の作用効果を有するソー
スドライバを含むカラー液晶パネル12や液晶ディスプ
レイ装置36においては、アンプにおけるMOSトラン
ジスタのしきい値ばらつきに起因するオフセットがキャ
ンセルされるため画質が向上する。
【0059】図15には、上記アンプ85−1の別の構
成例が示される。
【0060】図15に示されるアンプ85−1が、図1
に示されるのと大きく相違するのは、pチャンネル型M
OSトランジスタQ11に並列接続されたpチャンネル
型MOSトランジスタQ14が設けられた点、及びスイ
ッチ回路41に代えてスイッチ回路42が設けられた点
である。このスイッチ回路42は、上記第1階調電圧が
pチャンネル型MOSトランジスタQ12に伝達され、
上記第2階調電圧が上記pチャンネル型MOSトランジ
スタQ13に伝達され、上記アンプ85−1の出力電圧
がpチャンネル型MOSトランジスタQ11及び上記p
チャンネル型MOSトランジスタQ14に伝達される第
1の状態と、上記第1階調電圧が上記pチャンネル型M
OSトランジスタQ13に伝達され、上記第2階調電圧
が上記pチャンネル型MOSトランジスタQ12に伝達
され、上記アンプ85−1の出力電圧がpチャンネル型
MOSトランジスタQ11及び上記pチャンネル型MO
SトランジスタQ14に伝達される第2の状態と、上記
第1階調電圧が上記pチャンネル型MOSトランジスタ
Q11に伝達され、上記2階調電圧が上記pチャンネル
型MOSトランジスタQ14に伝達され、上記アンプ8
5−1の出力電圧が上記pチャンネル型MOSトランジ
スタQ12及びQ13に伝達される第3の状態と、上記
第1階調電圧が上記pチャンネル型MOSトランジスタ
Q14に伝達され、上記第2階調電圧が上記pチャンネ
ル型MOSトランジスタQ11に伝達され、上記アンプ
の出力電圧が上記pチャンネル型MOSトランジスタQ
12及び上記pチャンネル型MOSトランジスタQ13
に伝達される第4の状態とを所定の周期で切り換えるた
めに設けられる。
【0061】図16には上記スイッチ回路42の構成例
が示される。
【0062】図16に示されるように、上記スイッチ回
路42は、pチャンネル型MOSトランジスタQ31〜
Q42を含んで成る。
【0063】pチャンネル型MOSトランジスタQ31
は、入力端子IN1とpチャンネル型MOSトランジス
タQ11との間の信号経路を断続可能に配置され、オフ
セットキャンセル信号LCHPB1によって動作制御さ
れる。pチャンネル型MOSトランジスタQ32は、入
力端子IN2とpチャンネル型MOSトランジスタQ1
1との間の信号経路を断続可能に配置され、オフセット
キャンセル信号LCHPB2によって動作制御される。
pチャンネル型MOSトランジスタQ33は、アンプ8
5−1の出力端子OUTとpチャンネル型MOSトラン
ジスタQ11との間の信号経路を断続可能に配置され、
オフセットキャンセル信号CHOPAによって動作制御
される。pチャンネル型MOSトランジスタQ34は、
入力端子IN1とpチャンネル型MOSトランジスタQ
14との間の信号経路を断続可能に配置され、オフセッ
トキャンセル信号LCHPB2によって動作制御され
る。pチャンネル型MOSトランジスタQ35は、入力
端子IN2とpチャンネル型MOSトランジスタQ14
との間の信号経路を断続可能に配置され、オフセットキ
ャンセル信号LCHPB1によって動作制御される。p
チャンネル型MOSトランジスタQ36は、アンプ85
−1の出力端子OUTとpチャンネル型MOSトランジ
スタQ14との間の信号経路を断続可能に配置され、オ
フセットキャンセル信号CHOPAによって動作制御さ
れる。pチャンネル型MOSトランジスタQ42は、入
力端子IN1とpチャンネル型MOSトランジスタQ1
2との間の信号経路を断続可能に配置され、オフセット
キャンセル信号LCHPA1によって動作制御される。
pチャンネル型MOSトランジスタQ41は、入力端子
IN2とpチャンネル型MOSトランジスタQ12との
間の信号経路を断続可能に配置され、オフセットキャン
セル信号LCHPA2によって動作制御される。
【0064】pチャンネル型MOSトランジスタQ40
は、アンプ85−1の出力端子OUTとpチャンネル型
MOSトランジスタQ12との間の信号経路を断続可能
に配置され、オフセットキャンセル信号CHOPBによ
って動作制御される。pチャンネル型MOSトランジス
タQ39は、入力端子IN1とpチャンネル型MOSト
ランジスタQ13との間の信号経路を断続可能に配置さ
れ、オフセットキャンセル信号LCHPA2によって動
作制御される。pチャンネル型MOSトランジスタQ3
8は、入力端子IN2とpチャンネル型MOSトランジ
スタQ13との間の信号経路を断続可能に配置され、オ
フセットキャンセル信号LCHPA1によって動作制御
される。pチャンネル型MOSトランジスタQ37は、
アンプ85−1の出力端子OUTとpチャンネル型MO
SトランジスタQ13との間の信号経路を断続可能に配
置され、オフセットキャンセル信号CHOPBによって
動作制御される。
【0065】図17には、上記スイッチ回路42の動作
制御のためのオフセットキャンセル信号LCHPA1,
LCHPA2,CHOPB,LCHPB1,LCHPB
2,CHOPAを生成するオフセットキャンセル信号生
成回路122が示される。
【0066】図17に示されるオフセットキャンセル信
号生成回路122は、特に制限されないが、上記交流化
信号Mをデータ出力水平クロック信号CL1に同期させ
るためのフリップフロップ回路FF3と、このフリップ
フロップ回路FF3の出力信号を1/2分周するフリッ
プフロップ回路FF4と、このフリップフロップ回路F
F5の出力信号をさらに1/2分周するためフリップフ
ロップ回路FF5と、インバータG1〜G5,G10〜
G14、及びナンドゲートG6〜G9を含んで成る。フ
リップフロップ回路FF4の非反転出力端子Qからの出
力信号がインバータG1で反転されることで、オフセッ
トキャンセル信号CHOPBが得られる。そして、この
信号をさらにインバータG10で反転されることで、オ
フセットキャンセル信号CHOPAが得られる。フリッ
プフロップ回路FF4の非反転出力端子Qからの出力信
号がインバータG2で反転され、フリップフロップ回路
FF4の反転出力端子QNからの出力信号がインバータ
G3で反転される。フリップフロップ回路FF5の非反
転出力端子Qからの出力信号がインバータG4で反転さ
れ、フリップフロップ回路FF5の反転出力端子QNか
らの出力信号がインバータG5で反転される。上記イン
バータG2,G4の出力信号のナンド論理がナンドゲー
トG6で得られ、その出力信号が後段のインバータG1
1で反転されることによってオフセットキャンセル信号
LCHPB1が得られる。上記インバータG3,G5の
出力信号のナンド論理がナンドゲートG7で得られ、そ
の出力信号が後段のインバータG12で反転されること
によってオフセットキャンセル信号LCHPA1が得ら
れる。上記インバータG3,G4の出力信号のナンド論
理がナンドゲートG8で得られ、その出力信号が後段の
インバータG13で反転されることによってオフセット
キャンセル信号LCHPA2が得られる。上記インバー
タG2,G5の出力信号のナンド論理がナンドゲートG
9で得られ、その出力信号が後段のインバータG14で
反転されることによってオフセットキャンセル信号LC
HPB2が得られる。
【0067】図18には上記オフセットキャンセル信号
生成回路122における主要部の動作波形が示される。
図18に示されるように、上記交流化信号Mとデータ出
力水平クロック信号CL1とに基づいて、オフセットキ
ャンセル信号LCHPA1,LCHPA2,CHOP
B,LCHPB1,LCHPB2,CHOPAが容易に
生成される。上記のように交流化信号Mは、フレーム単
位など一定の周期で反転するため、それを利用すること
により、例えば8フレーム毎にオフセットキャンセル動
作を行うようなタイミングで上記オフセットキャンセル
信号を容易に生成することができる。
【0068】図19には、上記スイッチ回路41による
オフセットキャンセル動作例が示される。
【0069】1フレーム目において、入力端子IN1と
pチャンネル型MOSトランジスタQ12のゲート電極
とが結合され、入力端子IN2とpチャンネル型MOS
トランジスタQ13のゲート電極とが結合され、アンプ
85−1の出力端子pチャンネル型MOSトランジスタ
Q11,Q14のゲート電極が結合される。
【0070】2フレーム目においては、上記交流化信号
Mに基づいて上記1フレーム目のドット反転が行われ
る。このとき、上記オフセットキャンセル信号LCHP
A1,LCHPA2,CHOPB,LCHPB1,LC
HPB2,CHOPAの論理変化が無いため、スイッチ
回路42による接続状態は上記1フレーム目と同じであ
る。
【0071】3フレーム目においては、上記交流化信号
Mの論理が既に反転されており、オフセットキャンセル
信号LCHPA2がローレベルにされることで、入力端
子IN1がpチャンネル型MOSトランジスタQ13の
ゲート電極へ接続され、入力端子IN2がpチャンネル
型MOSトランジスタQ12のゲート電極に結合され
る。
【0072】4フレーム目においては、上記交流化信号
Mに基づいて上記3フレーム目のドット反転が行われ
る。このとき、上記オフセットキャンセル信号LCHP
A1,LCHPA2,CHOPB,LCHPB1,LC
HPB2,CHOPAの論理変化が無いため、スイッチ
回路42による接続状態は上記3フレーム目と同じであ
る。
【0073】5フレーム目においては、オフセットキャ
ンセル信号LCHPB1がローレベルに変化されること
で、信号入力端子IN1がpチャンネル型MOSトラン
ジスタQ11のゲート電極に結合され、入力端子IN2
がpチャンネル型MOSトランジスタQ14のゲート電
極に結合される。また、このとき、オフセットキャンセ
ル信号CHOPBがローレベルにされることで、アンプ
85−1の出力端子OUTがpチャンネル型MOSトラ
ンジスタQ12,Q13のゲート電極に結合される。
【0074】6フレーム目においては上記交流化信号M
に基づいて上記5フレーム目のドット反転が行われる。
このとき、上記オフセットキャンセル信号LCHPA
1,LCHPA2,CHOPB,LCHPB1,LCH
PB2,CHOPAの論理変化が無いため、スイッチ回
路42による接続状態は上記5フレーム目と同じであ
る。
【0075】7フレーム目においては、オフセットキャ
ンセル信号LCHPB2がローレベルに変化されること
で、入力端子IN1がpチャンネル型MOSトランジス
タQ14のゲート電極に結合され、入力信号IN2がp
チャンネル型MOSトランジスタQ12のゲート電極に
結合される。
【0076】8フレーム目においては、上記交流化信号
Mに基づいて上記7フレーム目のドット反転が行われ
る。このとき、上記オフセットキャンセル信号LCHP
A1,LCHPA2,CHOPB,LCHPB1,LC
HPB2,CHOPAの論理変化が無いため、スイッチ
回路42による接続状態は上記7フレーム目と同じであ
る。
【0077】このように図16に示される構成において
は、上記第1階調電圧がpチャンネル型MOSトランジ
スタQ12に伝達され、上記第2階調電圧が上記pチャ
ンネル型MOSトランジスタQ13に伝達され、上記ア
ンプ85−1の出力電圧がpチャンネル型MOSトラン
ジスタQ11及び上記pチャンネル型MOSトランジス
タQ14に伝達される第1の状態と、上記第1階調電圧
が上記pチャンネル型MOSトランジスタQ13に伝達
され、上記第2階調電圧が上記pチャンネル型MOSト
ランジスタQ12に伝達され、上記アンプ85−1の出
力電圧がpチャンネル型MOSトランジスタQ11及び
上記pチャンネル型MOSトランジスタQ14に伝達さ
れる第2の状態と、上記第1階調電圧が上記pチャンネ
ル型MOSトランジスタQ11に伝達され、上記2階調
電圧が上記pチャンネル型MOSトランジスタQ14に
伝達され、上記アンプ85−1の出力電圧が上記pチャ
ンネル型MOSトランジスタQ12及びQ13に伝達さ
れる第3の状態と、上記第1階調電圧が上記pチャンネ
ル型MOSトランジスタQ14に伝達され、上記第2階
調電圧が上記pチャンネル型MOSトランジスタQ11
に伝達され、上記アンプの出力電圧が上記pチャンネル
型MOSトランジスタQ12及び上記pチャンネル型M
OSトランジスタQ13に伝達される第4の状態とが所
定の周期で切り換えられるので、pチャンネル型MOS
トランジスタQ11〜Q14のしきい値のばらつきに起
因するオフセットキャンセルすることができる。
【0078】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0079】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるTFT
型カラー液晶パネルに適用した場合について説明した
が、本発明はそれに限定されるものではなく、各種表示
パネルに広く適用することができる。
【0080】本発明は、少なくとも上記第1階調電圧と
それに対応する第2階調電圧とに基づいて液晶印加電圧
を出力するためのアンプ回路を備えることを条件に適用
することができる。
【0081】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0082】すなわち、スイッチ回路により、第1の状
態と第2の状態とが所定の周期で切り換えられることに
より、第2トランジスタと、それに並列接続された第3
トランジスタとの間でしきい値の差に起因するオフセッ
トをキャンセルすることができ、それによって、階調電
圧の加算平均を行う場合の画質劣化の防止を図ることが
できる。
【0083】また、スイッチ回路により、第1の状態、
第2の状態、第3の状態、及び第4の状態が所定の周期
で切り換えられることにより、第1トランジスタ、第2
トランジスタ、第3トランジスタ、及び第4トランジス
タとの間でしきい値の差が平均化され、それにより、階
調電圧の加算平均を行う場合の画質劣化の防止を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液晶ドライバにおけるアンプの
構成例回路図である。
【図2】上記アンプに含まれるスイッチ回路の構成例回
路図である。
【図3】上記スイッチ回路によるオフセットキャンセル
動作例の説明図である。
【図4】上記液晶ドライバを含む液晶ディスプレイ装置
の構成例ブロック図である。
【図5】上記液晶ディスプレイ装置に含まれるカラー液
晶パネルの構成例回路図である。
【図6】上記液晶ドライバであるソースドライバの構成
例ブロック図である。
【図7】上記ソースドライバに含まれる階調電圧生成回
路の出力電圧の説明図である。
【図8】上記カラー液晶パネルの駆動例説明図である。
【図9】上記カラー液晶パネルの駆動例説明図である。
【図10】上記カラー液晶パネルの駆動例説明図であ
る。
【図11】上記カラー液晶パネルのフレーム反転時のデ
ータ入力と交流化信号及び出力レベルとの関係説明図で
ある。
【図12】上記ソースドライバに含まれるオフセットキ
ャンセル信号生成回路の構成例ブロック図である。
【図13】上記オフセットキャンセル信号生成回路にお
ける主要部の動作タイミング図である。
【図14】上記液晶ディスプレイ装置の適用例であるコ
ンピュータシステムの構成例ブロック図である。
【図15】上記アンプの別の構成例回路図である。
【図16】上記スイッチ回路の別の構成例回路図であ
る。
【図17】上記オフセットキャンセル信号生成回路の別
の構成例回路図である。
【図18】図17に示されるオフセットキャンセル信号
生成回路における主要部の動作タイミング図である。
【図19】上記スイッチ回路によるオフセットキャンセ
ル動作例説明図である。
【符号の説明】
12 液晶パネル 11−1〜11−n ソースドライバ 10−1〜10−3 ゲートドライバ 36 液晶ディスプレイ装置 41,42 スイッチ回路 80 クロック制御回路 81 ラッチアドレスセレクタ 84 デコーダ 85 アンプ回路 85−1〜85−384 アンプ 86 データ反転回路 87 階調電圧作成回路 92 第1ラッチ回路 93 第2ラッチ回路 94 第3ラッチ回路 121,122 オフセットキャンセル信号生成回路 Q11,Q12,Q13,Q14 pチャンネル型MO
Sトランジスタ
フロントページの続き (72)発明者 岡村 和浩 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 小寺 浩一 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 山口 聡 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 川田 賢治 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 鈴木 進也 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA16 NA31 NA53 NC34 ND06 5C006 AA14 AA16 AA17 AA22 AC26 BB16 BC12 BF24 BF25 BF26 BF43 FA22 FA38 5C080 AA10 BB05 CC03 DD05 EE29 EE30 JJ01 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに電圧レベルが異なる複数の階調電
    圧を発生させるための階調電圧作成回路と、 入力データをデコードし、そのデコード結果に基づい
    て、上記階調電圧作成回路からの複数の階調電圧の中か
    ら第1階調電圧とそれに対応する第2階調電圧とを選択
    するためのデコーダと、 上記第1階調電圧とそれに対応する第2階調電圧とに基
    づいて駆動電圧を得るためのアンプと、を含むドライバ
    であって、 上記アンプは、差動対を形成するための第1トランジス
    タと、 上記第1トランジスタに差動結合された第2トランジス
    タと、 上記第2トランジスタに並列接続された第3トランジス
    タと、 上記第1階調電圧が上記第1トランジスタに伝達され、
    上記第2階調電圧が上記第2トランジスタに伝達される
    第1の状態と、上記第1階調電圧が上記第2トランジス
    タに伝達され、上記第2階調電圧が上記第1トランジス
    タに伝達される第2の状態とを所定の周期で切り換える
    ためのスイッチ回路と、を含んで成ることを特徴とする
    ドライバ。
  2. 【請求項2】 液晶の交流駆動のための交流化信号と、
    内部クロック信号とに基づいて、上記第1の状態と上記
    第2の状態との切り換えを制御可能な制御信号を生成す
    る回路を含む請求項1記載のドライバ。
  3. 【請求項3】 互いに電圧レベルが異なる複数の階調電
    圧を発生させるための階調電圧作成回路と、 入力データをデコードし、そのデコード結果に基づい
    て、上記階調電圧作成回路からの複数の階調電圧の中か
    ら第1階調電圧とそれに対応する第2階調電圧とを選択
    するためのデコーダと、 上記第1階調電圧とそれに対応する第2階調電圧とに基
    づいて駆動電圧を得るためのアンプと、を含むドライバ
    であって、 上記アンプは、差動対を形成するための第1トランジス
    タと、 上記第1トランジスタに差動結合された第2トランジス
    タと、 上記第2トランジスタに並列接続された第3トランジス
    タと、 上記第1トランジスタに並列接続された第4トランジス
    タと、 上記第1階調電圧が上記第2トランジスタに伝達され、
    上記第2階調電圧が上記第3トランジスタに伝達され、
    上記アンプの出力電圧が上記第1トランジスタ及び上記
    第4トランジスタに伝達される第1の状態と、上記第1
    階調電圧が上記第3トランジスタに伝達され、上記第2
    階調電圧が上記第2トランジスタに伝達され、上記アン
    プの出力電圧が上記第1トランジスタ及び上記第4トラ
    ンジスタに伝達される第2の状態と、上記第1階調電圧
    が上記第1トランジスタに伝達され、上記2階調電圧が
    上記第4トランジスタに伝達され、上記アンプの出力電
    圧が上記第2トランジスタ及び上記第3トランジスタに
    伝達される第3の状態と、上記第1階調電圧が上記第4
    トランジスタに伝達され、上記第2階調電圧が上記第1
    トランジスタに伝達され、上記アンプの出力電圧が上記
    第2トランジスタ及び上記第3トランジスタに伝達され
    る第4の状態とを所定の周期で切り換えるためのスイッ
    チ回路と、を含んで成ることを特徴とするドライバ。
  4. 【請求項4】 液晶の交流駆動のための交流化信号と、
    内部クロック信号とに基づいて、上記第1の状態と上記
    第2の状態と上記第3の状態と上記第4の状態の切り換
    えを制御可能な制御信号を生成する回路を含む請求項3
    記載のドライバ。
  5. 【請求項5】 複数のゲート線とこの複数のゲート線に
    交差するように配置された複数のソース線とを含む表示
    パネルと、上記複数のソース線を駆動するためのソース
    ドライバとを含む液晶ディスプレイ装置において、 上記ソースドライバとして、請求項1乃至4の何れか1
    項記載のドライバを用いて成ることを特徴とする液晶デ
    ィスプレイ装置。
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