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JP2001238386A - 交流発電機 - Google Patents

交流発電機

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JP2001238386A
JP2001238386A JP2000047795A JP2000047795A JP2001238386A JP 2001238386 A JP2001238386 A JP 2001238386A JP 2000047795 A JP2000047795 A JP 2000047795A JP 2000047795 A JP2000047795 A JP 2000047795A JP 2001238386 A JP2001238386 A JP 2001238386A
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JP
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slot
stator core
stator
extending
conductor
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JP2000047795A
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Kazuo Matsunaga
和男 松永
Atsushi Ohashi
篤志 大橋
Yoshito Asao
淑人 浅尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to EP03015538A priority patent/EP1376819B1/en
Priority to DE60033268T priority patent/DE60033268T2/de
Priority to US09/664,744 priority patent/US6448681B1/en
Priority to KR10-2000-0070250A priority patent/KR100376919B1/ko
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、コイルエンドでの短絡を防止す
ることができるとともに、固定子巻線の冷却性が向上
し、かつ騒音を低減することができる交流発電機を得
る。 【解決手段】 この発明の車両用交流発電機では、多相
固定子巻線32は、固定子鉄心15の端面側のスロット
15a外において、スロット15a内の第1層目から延
出した第1の導線部の軸線方向に延びた先端部と、周方
向に所定スロット数離れたスロット15a内の第2層目
から延出された第2の導線部の軸線方向に延びた先端部
とが接続された複数の接続部32a,32bを有し、接
続部32a、32bが周方向に複数列に配置されたコイ
ルエンドが形成されており、各接続部32a,32bは
径線上から周方向に1/2スロット離れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば乗用車、
トラック等の乗り物に搭載される車両用交流発電機に関
し、特にその固定子の固定子巻線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の車両用交流発電機の断面
図である。車両用交流発電機は、ランドル型の回転子7
がアルミニウム製のフロントブラケット1及びリヤブラ
ケット2から構成されたケース3内にシャフト6を介し
て回転自在に装着され、固定子8が回転子7の外周側を
覆うようにケース3の内壁面に固着されて構成されてい
る。シャフト6は、フロントブラケット1及びリヤブラ
ケット2に回転可能に支持されている。このシャフト6
の一端にはプーリ4が固着され、エンジンの回転トルク
をベルト(図示せず)を介してシャフト6に伝達できるよ
うになっている。回転子7に電流を供給するスリップリ
ング9がシャフト6の他端部に固着され、一対のブラシ
10がこのスリップリング9に摺接するようにケース3
内に配設されたブラシホルダ11に収納されている。固
定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレー
タ18がブラシホルダ11に嵌着されたヒートシク17
に接着されている。固定子8に電気的に接続され、固定
子8で生じた交流を直流に整流する整流器12がケース
3内に装着されている。
【0003】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
回転子コイル13と、この回転子コイル13を覆うよう
に設けられ、回転子コイル13で発生された磁束によっ
て磁極が形成される一対のポールコア20、21とから
構成される。一対のポールコア20、21は、鉄製で、
それぞれ爪形状の爪状磁極22、23が外周縁に周方向
に等角ピッチで複数突設され、爪状磁極22、23をか
み合わせるように対向してシャフト6に固着されてい
る。さらに、遠心ファン5が回転子7の軸線方向の両端
面に固着されている。
【0004】固定子8は、固定子鉄心15と、この固定
子鉄心15に導線を巻回してなり、回転子7の回転に伴
い、回転子7からの磁束の変化で交流が生じる固定子巻
線16とから構成されている。
【0005】次に、固定子巻線16の構造について図1
6の巻線図を用いて説明する。固定子巻線16は、a相
固定子巻線部16a、b相固定子巻線部及びc相固定子
巻線部から構成されている。a相固定子巻線部16a、
b相固定子巻線部及びc相固定子巻線部は互いに1スロ
ット15aずつずれて配置され、かつ星型結線されてい
る。図16はa相固定子巻線部16aの巻線図であり、
b相固定子巻線部、c相固定子巻線図は示されていな
い。なお、この図では図中、実線はリヤブラケット2側
の導線(後述する導体セグメントの連結部である。)を
示し、点線はフロントブラケット2側の導線(後述する
導体セグメントのつなぎ部である。)を示している。
【0006】a相固定子巻線部16aは、第1及び第2
巻線部54、55を備えている。a相口出線100に接
続された第1巻線部54は、スロット番号が1番でスロ
ット15a内の外周側から2番目(以後、外周側から1
番目は1番地、2番目は2番地、3番目は3番地、4番
目は4番地と呼ぶ。)を始点として、反時計方向に延び
てフロントブラケット1側からスロット番号4の1番地
のスロット15a内に入る。そして、リヤブラケット2
側から時計方向に延びてスロット番号4の4番地のスロ
ット15a内に入り、フロントブラケット1側に出る。
次に、反時計方向に延びてフロントブラケット1側から
スロット番号4の3番地のスロット15a内に入り、リ
ヤブラケット1側に出る。その後、反時計方向に延びて
スロット番号7の2番地のスロット15a内に入り、フ
ロントブラケット1側に出る。
【0007】このように、各スロット15a内の第1層
目である1番地からリヤブラケット2側に導出された導
線は3スロット時計方向に離れたスロット15a内の第
4層目である4番地にフロントブラケット1側に向けて
入る。また、各スロット15a内の第3層目である3番
地からリヤブラケット2側に導出された導線は3スロッ
ト反時計方向に離れたスロット15a内の第2層目であ
る2番地にフロントブラケット1側に向けて入る。そし
て、最後にはスロット番号34の第3層目である3番地
からリヤブラケット2側に出た導線が反時計方向に延び
てスロット番号1の第1層目の1番地に到達し、ここが
第1巻線部54の終点となる。
【0008】第1巻線部54の終点は第2巻線部55の
始点でもあり、この第2巻線部55は、時計方向に延び
てフロントブラケット1側からスロット番号34の第2
層目である2番地のスロット15a内に入る。引き続き
リヤブラケット2側から導出された導線は、リヤブラケ
ット2側から時計方向に延びてスロット番号31の第3
層目である3番地のスロット15a内に入り、フロント
ブラケット1側に出る。次に、時計方向に延びてフロン
トブラケット1側からスロット番号28の4番地のスロ
ット15a内に入り、リヤブラケット1側に出る。その
後、反時計方向に延びてスロット番号31の1番地のス
ロット15a内に入り、フロントブラケット1側に出
る。この導線は時計方向に延びてスロット番号28の2
番地のスロット15a内に入る。
【0009】このようにして、各スロット15a内の4
番地からリアブラケット2側に導出された導線は3スロ
ット反時計方向に離れたスロット15a内の1番地にフ
ロントブラケット1側に向けて入る。また、各スロット
15a内の2番地からリヤブラケット2側に導出された
導線は3スロット時計方向に離れたスロット15a内の
3番地にフロントブラケット1側に向けて入る。そし
て、最後にはスロット番号1の3番地からフロントブラ
ケット1側に出た導線は時計方向に延びてスロット番号
34の4番地に到達し、ここが第2巻線部55の終点と
なる。この終点には中性点引き出し線101が接続され
ている。
【0010】このように、a相固定子巻線部16aで
は、a相口出し線100に接続された第1巻線部54
は、3スロットおきに、複数箇所で時計方向に向きを変
えながら、全体として反時計方向に1周回し、引き続き
第2巻線部55は、3スロットおきに、複数箇所で反時
計方向に向きを変えながら、全体として時計方向に1周
回し、4ターンのa相固定子巻線部16aが構成されて
いる。なお、b相固定子巻線部及びc相固定子巻線部に
ついては、a相固定子巻線部と同様であり、その説明は
省略する。
【0011】上記構成の3相固定子巻線16は、図17
に示した多数の短尺の導体セグメント50を接合して形
成される。導線の構成要素である導体セグメント50
は、絶縁被覆された断面丸形状の銅線材を略U字状に成
形したもので、スロット15a内に収まる一対の直線部
51a、51bと、直線部51a、51b同士を連結し
た連結部52と、直線部51a、51bの先端部に設け
られ両開きして隣接した導体セグメント50同士をつな
ぐつなぎ部53a、53bとから構成されている。
【0012】次に、導体セグメント50を用いてa相固
定子巻線部16aを形成する手順について説明する。ま
ず、図16に示すように、所定のスロット番号及び番地
に、導体セグメント50の一方の直線部51a及び3ス
ロット離れた他方の直線部51bをリヤブラケット2側
から挿入し、各スロット15a内では、導体セグメント
50の直線部51a、51bが径方向に1列に4本並ん
で配列される。
【0013】その後、フロントブラケット1側では、図
16の巻線図の点線で示すように、フロントブラケット
1側に直線部51aから延出されたつなぎ部53aと、
3スロット離れた直線部51bから延出されたつなぎ部
53bとを接合し、4ターンのa相固定子巻線部16a
を形成する。なお、図16の点線から分かるように、ス
ロット15a内の、第1層目及び第3層目からフロント
ブラケット1側にそれぞれ延出された導体セグメント5
0のつなぎ部53aは時計方向に3スロット離れたスロ
ット15a内の、第2層目及び第4層目からフロントブ
ラケット1側にそれぞれ延出された導体セグメント50
のつなぎ部53bとそれぞれフロントブラケット1側で
接合されている。
【0014】導体セグメント50のつなぎ部53a、5
3bの先端部同士は、曲げ工程のし易さから、導体セグ
メント50が挿入されている2つのスロット15a間の
ほぼ真ん中の位置で径方向に重ね合わされ、クランプ2
9が巻き付けられた後、半田溶接されている。内周側の
つなぎ部53a、53bの先端部同士の接続部である内
周側接続部56と、外周側のつなぎ部53a、53b同
士の接続部である外周側接続部57とは、図18及び図
19に示されるように、径方向に1列に並んで配置され
ている。
【0015】同様にして、4ターンのb相固定子巻線
部、c相固定子巻線部が形成され、その後それぞれの各
相固定子巻線部は星型結線されて3相固定子巻線16が
形成される。
【0016】このように構成された車両用交流発電機で
は、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ10及びス
リップリング9を介して回転子コイル13に供給され、
磁束が発生される。この磁束により、一方のポールコア
20の爪状磁極22がN極に着磁され、他方のポールコ
ア21の爪状磁極23がS極に着磁される。一方、エン
ジンの回転トルクがベルト及びプーリ4を介してシャフ
ト6に伝達され、回転子7が回転される。そこで、固定
子巻線16に回転磁界が与えられ、固定子巻線16に起
電力が発生する。この交流の起電力が整流器12を通っ
て直流に整流されるとともに、その大きさがレギュレー
タ18により調整され、バッテリに充電される。
【0017】車両用交流発電機においては、回転子コイ
ル13、固定子巻線16、整流器12及びレギュレータ
18は、発電中、常に発熱している。そこで、発電によ
り発生する熱を冷却するために、吸気孔1a、2a及び
排気孔1b、2bがフロントブラケット1及びリヤブラ
ケット2に設けられている。そして、図15中一点鎖線
で示されるように、リヤ側においては、遠心ファン5の
回転により、外気が整流器12のヒートシンク19及び
レギュレータ18のヒートシンク17にそれぞれ対向し
て設けられた吸気孔2aを通じて吸い込まれて整流器1
2及びレギュレータ18を冷却し、その後遠心ファン5
により遠心方向に曲げられて固定子巻線16のリヤ側の
コイルエンド16bを冷却し、排気孔2bより外部に排
出される。
【0018】一方、フロントブラケット1側において
は、遠心ファン5の回転により、外気が吸気孔1aから
軸方向に吸い込まれ、その後遠心ファン5により遠心方
向に曲げられて固定子巻線16のフロント側のコイルエ
ンド16aを冷却し、排気孔1bより外部に排出され
る。ここで、固定子巻線16は、発熱度合いが高く、高
温度となるとその出力特性が低下してしまうことから、
そのコイルエンド16bを遠心ファン5と排気孔1b、
2bとの間に位置させ、確実に冷却できるように構成さ
れている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の車両用交流
発電機では、内周側接続部56と外周側接続部57とが
径方向に近接しており、つなぎ部53a、53b同士を
クランプ29で巻き付けるのが困難となり、かつ半田が
隣接する内周側接続部56、外周側接続部57に乗り上
げ易くなり、接続作業性及び歩留まりを低下させるとい
う問題点があった。また、内周側接続部56と外周側接
続部57とが径方向に一列に配列されているので、遠心
ファン5から吐出された冷却風が外周側接続部57に衝
突しにくく、外周側の導体セグメント50の温度が上昇
して外周側接続部57の半田が溶融滴下し、隣接した他
の導体セグメント50と短絡するという問題点もあっ
た。また、車両用交流発電機は車両の中で最も振動の大
きいエンジンに取り付けられるので、内周側接続部56
と外周側接続部57とが振動により接触して短絡すると
いう問題点もあった。
【0020】また、導体セグメント50のつなぎ部53
a、53b同士の接合が半田付けに代えて例えばTIG
溶接で行われる場合においても、内周側接続部56と外
周側接続部57とが径方向に近接しているので、一方の
接続部の溶接時に隣接した他方の接続部を同時に溶接し
て互いに接続されてしまい、接合作業性及び歩留まりが
低下してしまうという問題点もあった。このTIG溶接
による接続においては、図21及び図22に示されるよ
うに、銅製の挟み込み治具40を一直線に並べ、挟み込
み治具40の先端部同士を突き合わせて導体セグメント
50を保持し、溶接時の発熱を挟み込み治具40を介し
て放熱用治具41に伝達させて放熱するようにしていた
が、挟み込み治具40と導体セグメント50との接触面
積が小さいので、溶接時の接続部56、57での熱が十
分に放熱できず、接続部56、57近傍のつなぎ部53
a、53bまでも皮膜焼けが発生して導体セグメント5
0同士の良好な絶縁状態が得られないという問題点もあ
った。また、治具40は一列に並んだ接続部56、57
を纏めて保持しているので、保持性が不確実で、TIG
溶接が不安定になるという問題点もあった。また、治具
40は軟質の銅で構成されており、この先細の治具40
同士が当接しているので、破損し易く、治具40の寿命
が極端に悪いという問題点もあった。
【0021】また、絶縁用ワニスを接続部56、57に
塗布した場合、ワニスが近接している接続部56、57
に跨って塗布されてしまい、冷却風の通路を塞ぐことと
なって騒音や固定子巻線16の冷却性が悪化してしまう
という問題点もあった。
【0022】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、コイルエンドでの短
絡を防止することができるとともに、固定子巻線の冷却
性が向上し、かつ騒音を低減することができる交流発電
機を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る交流発電機では、多相固定子巻線は、固定子鉄心の端
面側のスロット外において、スロット内の第n層目から
延出した第1の導線部の軸線方向に延びた先端部と、周
方向に所定スロット数離れたスロット内の第(n+1)
層目から延出された第2の導線部の軸線方向に延びた先
端部とが接続された複数の接続部を有し、接続部が周方
向に複数列に配置されたコイルエンドが形成されてお
り、径方向での各前記接続部においては、各接続部はそ
れぞれ周方向にずれて設けられている。
【0024】この発明の請求項2に係る交流発電機で
は、第1のスロット内の第1層目から延出した第1の導
線部の先端部と第2のスロット内の第2層目から延出さ
れた第2の導線部の先端部とが接続された外周側接続部
と、前記第1のスロット内の第3層目から延出した第1
の導線部の先端部と前記第2のスロット内の第4層目か
ら延出された第2の導線部の先端部とが接続された内周
側接続部とは1/2スロット分離れている。
【0025】この発明の請求項3及び4に係る交流発電
機では、固定子鉄心の内周側にある内周側接続部と固定
子鉄心の端面との間の距離と、固定子鉄心の外周側にあ
る外周側接続部と固定子鉄心の端面との間の距離とは異
なる。
【0026】この発明の請求項5に係る交流発電機で
は、第1の導線部の先端部と第2の導線部の先端部とが
径方向において重なって接続部が形成されている。
【0027】この発明の請求項6に係る交流発電機で
は、接続部は回転子の回転方向に径線から傾斜してお
り、接続部は回転子の回転で生じた冷却風を固定子鉄心
の外部に案内するようになっている。
【0028】この発明の請求項7に係る交流発電機で
は、固定子鉄心の内周側にある内周側接続部と、固定子
鉄心の外周側にある外周側接続部とは径方向において隙
間がある。
【0029】この発明の請求項8に係る交流発電機で
は、第1の導線部、第2の導線部はほぼU字状の導体セ
グメントの端部を開いて構成され、接続部は溶接接合さ
れて形成されている。
【0030】この発明の請求項9に係る交流発電機で
は、接続部は絶縁性樹脂で被覆されている。
【0031】この発明の請求項10に係る交流発電機で
は、第1の導線部及び第2の導線部は一連の導線であ
り、接続部では連続的に接続されている。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態につ
いて図について説明するが、以下の説明では、従来のも
のと同一または相当部分は同一符号を付して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機の固定子30の要部を示す斜視図、図2
は図1の固定子30をフロントブラケット1側(接続部
側)から視たときの固定子鉄心及び接続部を示す平面
図、図3は図2の要部拡大図である。図1において、固
定子鉄心15は、円筒状に成形され、溝方向を軸線方向
とするスロット15aが内周側に開口するようにして周
方向に等角ピッチで36個形成されている。固定子巻線
32は、絶縁被覆された銅線を略U字状に成形してなる
複数の導体セグメント50から構成されており、固定子
鉄心15の各スロット15aに図15の巻線図に示した
ように装着されている。
【0033】ここで、導体セグメント50は、例えば図
16においてスロット番号19のスロット15a内の2
番地からフロントブラケット1側に延出したつなぎ部5
3aの長さが、3スロット数離れたスロット番号22の
スロット15a内の1番地からフロントブラケット1側
に延出したつなぎ部53bの長さよりも若干長く、また
スロット番号19のスロット15a内の4番地からフロ
ントブラケット1側に延出したつなぎ部53aの長さ
が、スロット番号22の3番地からフロントブラケット
1側に延出したつなぎ部53bの長さよりも若干短く成
形されている。
【0034】このように、U字形状の導体セグメント5
0は左右のつなぎ部53a、53bの長さを違えること
で、つなぎ部53a、53bの先端部の半田接合された
内周側接続部32aと外周側接続部32bとが、図2及
び図3に示されるように、周方向に1/2スロットずれ
て配置された構成を実現している。ここでは、1スロッ
ト15a数は36で、スロット15a間の間隔は10°
であり、内周側接続部32aと外周側接続部32bとは
スロット15a間の間隔角度の1/2の5°ずれてい
る。
【0035】上記構成の車両用交流発電機では、先ず、
各導体セグメント50のつなぎ部53a、53bをリヤ
ブラケット2側から図16に示したように所定のスロッ
ト15aにそれぞれ挿入してフロントブラケット1側に
突出させ、その後、周方向に互いに離れるように折曲さ
せた後、その先端部同士を径方向に重ね合わせる。この
とき、導体セグメント50の内周側のつなぎ部53a、
53bの先端部同士と、導体セグメント50の外周側の
つなぎ部53a、53bの先端部同士とは、周方向に1
/2スロットずれている。そして、この先端部同士をク
ランプ29で巻き付けて固定した後、半田で溶接するこ
とで内周側接続部32a、外周側接続部32bが形成さ
れる。
【0036】この実施の形態1によれば、内周側接続部
32aと外周側接続部32bとが周方向に1/2スロッ
トずれており、径方向において重なることなく配列され
ているので、つなぎ部53a、53b同士へのクランプ
29の巻き付けが容易となり、また半田が隣接する接続
部32a、32bに乗り上げにくくなり、接続作業性及
び歩留まりを向上させることができる。また、遠心ファ
ン5から吐出された冷却風が外周側の導体セグメント5
0のつなぎ部53a、53bに衝突し易くなり、固定子
巻線32の冷却性が向上する。
【0037】本願の発明者がこの実施の形態1の固定子
30を従来の固定子8に代えて車両用交流発電機を作動
させて固定子30の温度を測定したところ、固定子30
の温度が従来の固定子8と比較して10℃程度低下し、
接続部32a、32bの半田が溶融滴下することもなか
った。また、内周側接続部32aと外周側接続部32b
とが十分に離れているので、接続部32a、32bが振
動により接触して短絡するという不具合も回避すること
ができた。
【0038】実施の形態2.上記実施の形態1では、導
体セグメント50の先端部同士を半田付けにより接合し
たが、この実施の形態2では、導体セグメント50の先
端部同士を半田溶接により接合し、さらに表面に絶縁ワ
ニスを塗布して内周側接続部33a、外周側接続部33
bを形成している。なお、他の構成は上記実施の形態1
と同様である。この実施の形態2による固定子30Bで
は、実施の形態1と同様の効果を得ることができるとと
もに、絶縁ワニスが隣接した内周側接続部33a、外周
側接続部33bを跨いで形成されるようなことはなく、
絶縁ワニスが冷却風の通路を塞いで騒音の発生や固定子
巻線33の冷却性の低下を招くといったことを防止する
ことができる。
【0039】実施の形態3.この実施の形態3の固定子
30Bでは、図5に示されるように、内周側接続部34
aの軸線方向高さを外周側接続部34bの軸線方向高さ
より高くしている。他の構成は上記実施の形態2と同様
である。この実施の形態3による固定子30Bでは、固
定子巻線34の内周側接続部34aと外周側接続部34
bとの距離をさらに大きくできるので、溶接作業性及び
歩留まりを向上させることができるとともに、振動によ
る接続部34a、34b同士の短絡を防止することがで
きる。
【0040】実施の形態4.この実施の形態4の固定子
30Cでは、図6に示されるように、内周側接続部35
a及び外周側接続部35bが径方向に対して回転子7の
回転方向に沿うように傾斜して設けられている。ここで
は、内周側接続部35a及び外周側接続部35bが、固
定子巻線15の軸心を通る半径線に対して30°傾斜し
ている。他の構成は上記実施の形態2と同様である。こ
の実施の形態4による固定子30Cでは、接続部35
a、35bの傾きが遠心ファン5からの冷却風の吐出方
向に略一致し、冷却風が円滑に排出される。本願の発明
者がこの実施の形態4の固定子30Cを従来の固定子8
に代えて車両用交流発電機を回転子7が10000rp
mの条件下で作動させて風騒音を測定したところ、従来
のものと比較して5デシベルの騒音低減効果が得られ
た。
【0041】なお、上記各実施の形態では、接続部を半
田溶接で形成したが、勿論このものに限定されるもので
はなく、接続部をTIG溶接で形成してもよい。この例
では、図7及び図8に示すように、径方向に重ね合わさ
れたつなぎ部53a、53bの先端部を一対の挟み込み
治具40で保持した状態で、つなぎ部53a、53bの
先端部同士をそれぞれTIG溶接して接続する。この
時、一方の挟み込み治具40の先端が他方の挟み込み治
具40内の径方向に重ね合わされた導体セグメント50
のつなぎ部53a、53bを押し付けているので、つな
ぎ部53a、53bは確実に保持され、安定した溶接作
業を行うことができる。
【0042】また、つなぎ部53a、53bと挟み込み
治具40との接触面積は増大し、溶接時の熱が挟み込み
治具40を介して放熱用治具41に伝達されて速やかに
放熱され、溶接時に、つなぎ部53a、53bの接続部
近傍の皮膜焼けの発生が防止され、接続部では良好な溶
接状態が得られる。また、挟み込み治具40の先細の先
端部同士が当接した、図20及び図21に示された従来
のものと比較して銅製の治具40は破損しにくくなり、
本願の発明者が実験したところ、挟み込み治具40の寿
命が約10倍に延びる結果が得られた。
【0043】実施の形態5.この実施の形態5の固定子
30Dでは、図9に示されるように、内周側接続部36
a及び外周側接続部36bが、周方向に1/2スロット
ずれて、かつ、径方向に間隙Aを有するように配列され
ている。他の構成は上記実施の形態2と同様である。こ
の実施の形態5では、内周側接続部36aと外周側接続
部36bとの間隙が実施の形態2と比較してさらに広く
確保することができるので、TIG溶接時に隣接する接
続部36a、36bを巻き込んで溶接するようなことが
防止され、溶接作業性及び歩留まりをさらに向上させる
ことができる。
【0044】また、この実施の形態5においても、図1
0及び図11に示されるように、径方向に重ね合わされ
たつなぎ部53a、53bの先端部を一対の挟み込み治
具40で間隙Aを維持した状態で保持し、つなぎ部53
a、53bの先端部同士をそれぞれTIG溶接して接続
する。この時も、一方の挟み込み治具40の先端が他方
の挟み込み治具40内の径方向に重ね合わされた導体セ
グメント50のつなぎ部53a、53bを押し付けてい
るので、つなぎ部53a、53bは確実に保持され、安
定したTIG溶接作業を行うことができる。
【0045】実施の形態6.図12はこの発明の実施の
形態6の車両用交流発電機の固定子30Eの巻線図であ
る。図12はa相固定子巻線部161の巻線図であり、
b相固定子巻線部、c相固定子巻線図は示されていな
い。なお、この図では図中、実線はリヤブラケット2側
の導線100を示し、点線はフロントブラケット2側の
導線100を示している。実際には、導線100が巻装
されるスロット15aを1つずつずらして6相分の固定
子巻線部161が形成され、固定子巻線部161が3相
分ずつ星型結線されて2組の3相固定子巻線が形成され
る。この固定子30Eの固定子鉄心15Aには、回転子
7の磁極数(16)に対応して、3相固定子巻線を2組
収容するように、スロット15aが96箇所に等間隔に
形成されている。また、固定子巻線101は、1本の導
線100が、固定子鉄心15Aの端面側のスロット15
a外で折り返されて、6スロット数毎にスロット15a
内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るよう
に波巻きされて巻装された複数の巻線部161から構成
されている。つまり、各スロット15a内において第1
層目からフロントブラケット1側に導出された導線10
0は、6スロット離れたスロット15a内の第2層目に
導入され、リアブラケット2側に導出された後、再び6
スロット離れたスロット15a内の第1層目に導入され
る。また、第4層目からフロントブラケット1側に導出
された導線100は、6スロット離れたスロット15a
内の第3層目に導入され、リアブラケット2側に導出さ
れた後、再び6スロット離れたスロット15a内の第4
層目に導入される。なお、導線100は、絶縁被覆され
た一連の銅線材が用いられている。
【0046】図13は図12の固定子30Eの要部をフ
ロントブラケット1から視たときの斜視図であり、スロ
ット15a内の第1層目から延出した第1の導線部10
0aの軸線方向に延びた先端部Bと、周方向に6スロッ
ト離れたスロット15a内の第2層目から延出された第
2の導線部100bの軸線方向に延びた先端部Bとは連
続的に接続され、一連の導線100で構成されている。
また、スロット15a内の第3層目から延出した第1の
導線部100aの軸線方向に延びた先端部Cと、周方向
に6スロット離れたスロット15a内の第4層目から延
出された第2の導線部100bの軸線方向に延びた先端
部Cとは連続的に接続され、一連の導線100で構成さ
れている。両先端部B、Cは1/2スロット15a分周
方向に離れている。
【0047】この実施の形態6では、接続部でもある先
端部B、Cは1/2スロット15a分周方向に離れてお
り、径方向に重なっていないので、ファン5から吐出さ
れた冷却風は固定子巻線101のコイルエンド101a
を円滑に通過し、固定子30Eは効率的に冷却され、固
定子30Eの温度上昇が抑えられる。
【0048】実施の形態7.図14はこの発明の実施の
形態7の固定子30Fの要部をフロントブラケット1か
ら視たときの斜視図であり、スロット15a内の第1層
目から延出した第1の導線部110aの軸線方向に延び
た先端部Dと、周方向に6スロット離れたスロット15
a内の第2層目から延出された第2の導線部110bの
軸線方向に延びた先端部Dとは連続的に接続され、一連
の導線110で構成されている。また、スロット15a
内の第3層目から延出した第1の導線部110aの軸線
方向に延びた先端部Eと、周方向に6スロット離れたス
ロット15a内の第4層目から延出された第2の導線部
110bの軸線方向に延びた先端部Eとは連続的に接続
され、一連の導線110で構成されている。両先端部
D、Eは、1/2スロット15a分周方向に離れている
とともに、内周側の先端部Eは外周側の先端部Dよりも
高く配置されている。
【0049】この実施の形態7では、接続部でもある先
端部D、Eは1/2スロット15a分周方向に離れてい
るので、ファン5から吐出された冷却風は固定子巻線1
11のコイルエンド111aを円滑に通過し、固定子3
0Fは効率的に冷却され、固定子30Fの温度上昇が抑
えられる。また、内周側の先端部Eは外周側の先端部D
よりも高く配置されているので、先端部Dと先端部Eと
の間の距離が大きくなり、振動による短絡の発生を抑制
することができる。
【0050】なお、上記各実施の形態の固定子巻線では
4ターンの3相固定子巻線について説明したが、更に低
速で高出力が要求される場合は、例えば導線のターン数
を6ターン、8ターンとしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る交流発電機によれば、多相固定子巻線は、固定
子鉄心の端面側のスロット外において、スロット内の第
n層目から延出した第1の導線部の軸線方向に延びた先
端部と、周方向に所定スロット数離れたスロット内の第
(n+1)層目から延出された第2の導線部の軸線方向
に延びた先端部とが接続された複数の接続部を有し、接
続部が周方向に複数列に配置されたコイルエンドが形成
されており、径方向での各前記接続部においては、各接
続部はそれぞれ周方向にずれて設けられているので、周
方向に隣接した接続部とともに径方向に隣接した接続部
間でも隙間を確実に確保でき、例えば接続部が溶接作業
でなされた場合には、接合作業性が向上するとともに歩
留まりも向上する。また、回転子の回転により生じた冷
却風は固定子巻線のコイルエンドを円滑に通過し、固定
子は効率的に冷却され、固定子の温度上昇が抑えられ
る。
【0052】また、この発明の請求項2に係る交流発電
機によれば、第1のスロット内の第1層目から延出した
第1の導線部の先端部と第2のスロット内の第2層目か
ら延出された第2の導線部の先端部とが接続された外周
側接続部と、前記第1のスロット内の第3層目から延出
した第1の導線部の先端部と前記第2のスロット内の第
4層目から延出された第2の導線部の先端部とが接続さ
れた内周側接続部とは1/2スロット分離れているの
で、周方向において等分間隔で内周側接続部と外周側接
続部とが交互に配列され、例えば接続部が溶接作業でな
された場合には、接合作業性が向上するとともに歩留ま
りも向上し、かつ回転子の回転により生じた冷却風は固
定子巻線のコイルエンドを均等に通過し、固定子は偏る
ことなく効率的に冷却され、固定子は平均的に温度上昇
が抑えられる。
【0053】また、この発明の請求項3及び4に係る交
流発電機によれば、固定子鉄心の内周側にある内周側接
続部と固定子鉄心の端面との間の距離と、固定子鉄心の
外周側にある外周側接続部と固定子鉄心の端面との間の
距離とは異なるので、外周側接続部と内周側接続部との
間の隙間を大きく確保でき、接続部が溶接作業でなされ
た場合、その溶接作業及び歩留まりを向上させることが
できるとともに、振動に起因するショートの発生を抑え
ることができる。
【0054】また、この発明の請求項5に係る交流発電
機によれば、第1の導線部の先端部と第2の導線部の先
端部とが径方向において重なって接続部が形成されてい
るので、接続部の周方向の幅寸法が小さく、周方向に隣
接した接続部間の空隙寸法が大きくなり、回転子の回転
により生じた冷却風の通過面積が大きくなって、固定子
は効率的に冷却される。
【0055】また、この発明の請求項6に係る交流発電
機によれば、接続部は回転子の回転方向に径線から傾斜
しており、接続部は回転子の回転で生じた冷却風を固定
子鉄心の外部に案内するようになっているので、回転子
の回転で生じた冷却風が円滑に固定子の外部に排出され
て固定子が効率よく冷却されるとともに、風騒音を低減
させることができる。
【0056】また、この発明の請求項7に係る交流発電
機によれば、固定子鉄心の内周側にある内周側接続部
と、固定子鉄心の外周側にある外周側接続部とは径方向
において隙間があるので、外周側接続部と内周側接続部
との間の径方向の間隔を大きく確保でき、例えば接続部
が溶接作業でなされた場合には、その接続作業性及び歩
留まりをさらに向上させることができるとともに、振動
に起因する短絡の発生を抑えることができる。
【0057】また、この発明の請求項8に係る交流発電
機によれば、第1の導線部、第2の導線部はほぼU字状
の導体セグメントの端部が開いて構成され、また接続部
は溶接接合されているので、スロット内の第n層目から
延出した第1の導線部の軸線方向に延びた先端部と、周
方向に所定スロット数離れたスロット内の第(n+1)
層目から延出された第2の導線部の軸線方向に延びた先
端部との接続作業を簡単、かつ確実に行うことができ
る。
【0058】また、この発明の請求項9に係る交流発電
機によれば、接続部は絶縁性樹脂で被覆されているの
で、接続部の絶縁性が確保され、かつ塩水等の耐電食性
が向上する。
【0059】また、この発明の請求項10に係る交流発
電機では、第1の導線部及び第2の導線部は一連の導線
であり、接続部では連続的に接続されているので、接続
部では溶接等の作業が不要であり、固定子巻線が簡単に
形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の車両用交流発電機
の固定子の要部を示す斜視図である。
【図2】 図1の固定子を接続部側から視たときの固定
子鉄心及び接続部を示す平面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。
【図4】 この発明の実施の形態2の車両用交流発電機
の固定子の要部を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3の車両用交流発電機
の固定子の要部を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態4の車両用交流発電機
の固定子を接続部から視たときの固定子鉄心及び接続部
を示す平面図である。
【図7】 接続部をTIG溶接で形成するときの説明図
である。
【図8】 図7の側断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5の車両用交流発電機
の固定子を接続部から視たときの固定子鉄心及び接続部
を示す平面図である。
【図10】 図9の接続部をTIG溶接で形成するとき
の説明図である。
【図11】 図10の側断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態6の車両用交流発電
機の巻線図である。
【図13】 図12の固定子の要部斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態7の車両用交流発電
機の固定子の要部斜視図である。
【図15】 従来の車両用交流発電機の断面図である。
【図16】 図15の車両用交流発電機の巻線図であ
る。
【図17】 図15の固定子をリヤブラケット側から視
たときの要部斜視図である。
【図18】 図15の固定子をフロントブラケット側か
ら視たときの要部斜視図である。
【図19】 図15の固定子をフロントブラケット側か
ら視たときの接続部及び固定子鉄心を示す平面図であ
る。
【図20】 図19の要部拡大図である。
【図21】 TIG溶接で接続部を形成するときの説明
図である。
【図22】 図21の側断面図である。
【符号の説明】
15 固定子鉄心、15a スロット、15A 固定子
鉄心、30,30A,30B,30C,30D,30
E,30F 固定子、32,33,33,34,35,
36,101,111 固定子巻線、32a,33a,
33a,34a,35a,36a 内周側接続部、32
b,33b,33b,34b,35b,36b 外周側
接続部、100,110 導線、100a,110a
第1の導線部、100b,110b 第2の導線部、1
01a,111a コイルエンド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅尾 淑人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H603 AA04 AA09 AA11 AA15 BB02 BB06 BB09 BB12 CA01 CA04 CB03 CB04 CB18 CB19 CB23 CC04 CC07 CC11 CC17 CD02 CD11 CD24 CD28 CE01 CE13 EE01 EE13 5H619 AA04 AA11 BB02 BB05 BB17 PP01 PP12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転方向に沿ってN極、S極を交互に形
    成する回転子と、この回転子を囲った固定子鉄心及びこ
    の固定子鉄心の軸線方向に延び、かつ周方向に所定ピッ
    チで複数形成されたスロットに装着された多相固定子巻
    線とを有し、 前記多相固定子巻線は、前記固定子鉄心の端面側の前記
    スロット外において、前記スロット内の第n層目から延
    出した第1の導線部の軸線方向に延びた先端部と、周方
    向に所定スロット数離れたスロット内の第(n+1)層
    目から延出された第2の導線部の軸線方向に延びた先端
    部とが接続された複数の接続部を有し、かつ接続部が周
    方向に複数列に配列されたコイルエンドが形成されてい
    る交流発電機であって、 径方向での各前記接続部においては、各接続部はそれぞ
    れ周方向にずれて設けられている交流発電機。
  2. 【請求項2】 第1のスロット内の第1層目から延出し
    た第1の導線部の先端部と第2のスロット内の第2層目
    から延出された第2の導線部の先端部とが接続された外
    周側接続部と、前記第1のスロット内の第3層目から延
    出した第1の導線部の先端部と前記第2のスロット内の
    第4層目から延出された第2の導線部の先端部とが接続
    された内周側接続部とは1/2スロット分離れている請
    求項1に記載の交流発電機。
  3. 【請求項3】 回転方向に沿ってN極、S極を交互に形
    成する回転子と、この回転子を囲った固定子鉄心及びこ
    の固定子鉄心の軸線方向に延び、かつ周方向に所定ピッ
    チで複数形成されたスロットに装着された多相固定子巻
    線を有し、 前記多相固定子巻線は、前記固定子鉄心の端面側の前記
    スロット外において、前記スロット内の第n層目から延
    出した第1の導線部の軸線方向に延びた先端部と、周方
    向に所定スロット数離れたスロット内の第(n+1)層
    目から延出された第2の導線部の軸線方向に延びた先端
    部とを接続した複数の接続部を有し、かつ接続部が周方
    向に複数列に配列されたコイルエンドが形成されている
    交流発電機であって、前記固定子鉄心の内周側にある内
    周側接続部と固定子鉄心の端面との間の距離と、前記固
    定子鉄心の外周側にある外周側接続部と固定子鉄心の端
    面との間の距離とは、異なる交流発電機。
  4. 【請求項4】 固定子鉄心の内周側にある内周側接続部
    と固定子鉄心の端面との間の距離と、固定子鉄心の外周
    側にある外周側接続部と固定子鉄心の端面との間の距離
    とは、異なる請求項1または請求項2に記載の交流発電
    機。
  5. 【請求項5】 第1の導線部の先端部と第2の導線部の
    先端部とが径方向において重なって接続部が形成されて
    いる請求項1ないし請求項4の何れかに記載の交流発電
    機。
  6. 【請求項6】 接続部は回転子の回転方向に径線から傾
    斜しており、接続部は回転子の回転で生じた冷却風を固
    定子鉄心の外部に案内するようになっている請求項1な
    いし請求項5の何れかに記載の交流発電機。
  7. 【請求項7】 固定子鉄心の内周側にある内周側接続部
    と、固定子鉄心の外周側にある外周側接続部とは径方向
    において隙間がある請求項1ないし請求項6の何れかに
    記載の交流発電機。
  8. 【請求項8】 第1の導線部、第2の導線部はほぼU字
    状の導体セグメントの端部が開く方向に折曲されて構成
    され、接続部は溶接接合して形成されている請求項1な
    いし請求項7の何れかに記載の交流発電機。
  9. 【請求項9】 接続部は絶縁性樹脂で被覆されている請
    求項1ないし請求項8の何れかに記載の交流発電機。
  10. 【請求項10】 第1の導線部及び第2の導線部は一連
    の導線であり、接続部では連続的に接続されている請求
    項1ないし請求項7の何れかに記載の交流発電機。
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