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JP2001293844A - 枚葉印刷機のシートガイド装置 - Google Patents

枚葉印刷機のシートガイド装置

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JP2001293844A
JP2001293844A JP2000307736A JP2000307736A JP2001293844A JP 2001293844 A JP2001293844 A JP 2001293844A JP 2000307736 A JP2000307736 A JP 2000307736A JP 2000307736 A JP2000307736 A JP 2000307736A JP 2001293844 A JP2001293844 A JP 2001293844A
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sheet
air
sheet guide
suction chamber
air suction
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Shinichi Fujimoto
信一 藤本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷胴外周面とシートガイドとの案内隙間に
搬送されるシートが薄紙シートであっても安定的な移送
を可能とすることができる枚葉印刷機のシートガイド装
置の提供。 【解決手段】 シートガイド上流側では、印刷用胴の
外周とシートを案内するシートガイドとの間に形成され
た案内隙間内に、前記シートガイドに設けられた空気吹
出口から空気を噴出させて、前記シートを前記案内隙間
内において浮上させて通過せしめるように構成された第
1の空気流制御手段と、前記シートガイド下流側では
は、前記空気吹出口よりもシート移送方向下流側部位に
開口する複数の空気吸引孔と、該空気吸引孔を経た空気
を溜める吸引チャンバと、該吸引チャンバに接続されて
該吸引チャンバ内の空気を排出する第2の空気流制御手
段とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用のシート
を、印刷用胴の外周と該印刷用胴の外周に沿って前記シ
ートを案内するシートガイドとの間に形成された案内隙
間に通し、該案内隙間内に空気を噴出させて、ベルヌー
イ効果により前記シートを浮上させて通過せしめるよう
に構成された枚葉印刷機のシートガイド装置に関する。
【従来の技術】
【0002】従来より、インキ色の異なる複数組の印刷
装置をタンデム状に並置した多色刷り枚葉印刷機は公知
であり、図9に示すように該印刷機は主な構成要素とし
て給紙装置39を具えたフィーダ部(A)、シアン、マ
ゼンダ、イエロー、ブラックの複数組の印刷装置(13
2a)、(132b)、(132c)、(132d)が
タンデム状に配置された印刷ユニット部(B)、及び排紙
部04としてのデリバリ部(C)等にて構成されてい
る。
【0003】かかる構成の多色刷り枚葉式印刷機におい
ては、前記給紙部39のテーブル141上に積み重ねら
れたシート11を吸い口を具えたサッカー部を利用して
1枚ずつ分離され搬送コンベア120を介して送り出さ
れた後、スインググリッパ121aにより第1の印刷装
置132aの第1中間胴121bへ受け渡され、さらに
ブランケット胴22aと圧胴23aとの間に送り込まれ
て第1色目の印刷が施こされる。
【0004】第1色目の印刷が終了したシートは、前記
ブランケット胴22aと圧胴23aとの間から搬出され
て第2の印刷装置132bの中間胴27aに引き渡さ
れ、該中間胴27aから圧胴23bへ受け渡され、次工
程の第2色目の印刷をブランケット胴22bと圧胴23
bにて行う。
【0005】以下順次各色毎の印刷が施こされ、最終段
の印刷を行うブランケット胴22dと圧胴23dとの間
から送り出されたシート11はデリバリ部Cの排紙胴3
5に引き渡され、続いて印刷終了後のシート11は排紙
胴35からチェーンコンベア124へ引き渡されて排紙
部04まで移送されて該排紙部04のテーブル40上に
積み重ねられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、枚葉
印刷機に於いて印刷を施す印刷シート11には0.04
m/m位の薄紙から0.8m/m程度の厚紙が用いられ
ており、又、ときには金属板や合成樹脂で形成された剛
性の高いシートが用いられることもある。又各色毎の印
刷装置132a…から次段の印刷装置132b…へのシ
ート移送についてみると、一般的に薄紙は剛性が低くシ
ートの後端にばたつきが発生し、又は厚紙や金属板等剛
性の高いシートでは回転移送に伴う遠心力とシート自身
の曲げに対する反力(復元力)によってシートの後端が
圧胴23から離れると共に下方のシートガイド装置1′
へ衝突する紙はねが発生する傾向がでる。
【0007】前記紙のばたつきや紙はねは、印刷面の汚
れやシートの折れ、傷を発生させることとなり、印刷品
質を低下させる大きな要因となる。このため、前記中間
胴27にはスケルトン胴、円筒状胴という代表的な2種
類の形式があり、多用するシートの剛性によって最も適
当とする形式のものが採用されるようになっている。図
10に例示したものは主として厚紙用シートに適用する
スケルトン胴型の中間胴27であり、本形式のスケルト
ン胴27は印刷装置132の左右両幅端に配設され、軸
心270を中心として回転する一対の回転体(アーム)
271で構成され、片側アーム271の先端から軸反対
側のアーム271の対応する先端へ掛け渡した軸272
(図11(A)参照)上にそれぞれ複数組のくわえ爪2
9を並設している。前記スケルトン胴27はシート11
を介して係合する圧胴23との接触面積を極力小さくし
た点に特徴を有するもので、回転移送するシート11は
くわえ爪29に近接する点(P)から曲げ変形する事が
できる。つまり前記近接する点(P)は作用点となりこ
こからシート11後端迄の距離を長くとる事によってシ
ート11の復帰しようとする反力を軽減させる機能を向
上させている。
【0008】この結果スケルトン型中間胴27の下方へ
設けられ、該仮想回転円周線に沿って凹円弧状に延設さ
せたシートガイド装置1′に対し後端が衝撃的に当たる
紙はねをやわらげる事ができ、傷や折れ変形を少なくす
る事ができるようになっているが、逆に本形式のスケル
トン胴27では移送するシート11の後端自由域が増大
するため、薄紙の場合ではより大きなシートのバタツキ
を発生させる事になってしまう。
【0009】これに対して薄紙用シートに適用する円筒
状型の中間胴はシートを介して係合する圧胴との接触面
積を大きくした点に特徴を有するもので、回転移送する
シートはくわえ爪の下流側を前記円筒状胴の外周面に沿
って案内されるためシート後端のバタツキを減少させる
機能が高くなり、該機能によりシート後端側に発生する
シワや紙のばたつきに起因するダブリ、傷入り等の不具
合を少なくする事ができるが、一方、本形式の円筒状型
の中間胴では逆に厚紙を移送する場合シートの自由域が
減少するためより強い紙はねを発生させる事になってし
まうというものである。
【0010】従ってかかる枚葉式印刷機においては前記
課題を解決するために、特に近年印刷品質の向上を図る
とともに、前記スケルトン型の中間胴を前記薄紙におい
ても用いる傾向があるが、このような場合薄紙でシート
のバタツキの発生を抑制するために、中間胴27、及び
排紙胴35(以下中間胴に総称する)の下部外周に沿って
設けられたシートガイド面1dを含むシートガイド装置
1′について、中間胴27とシートガイド面1dとの間
に形成された案内隙間に、所定圧力に加圧されて空気を
複数の空気吹出口からシートガイド面1d表面に沿って
前記案内隙間内を通過しているシート11の下面側に噴
出せしめ、該噴出空気によるベルヌーイ効果により該シ
ート11を浮上せしめるようにしたシートガイド装置が
提案されている。
【0011】かかるシートガイド装置の1つとして、特
開平10−109404号の発明があり。 かかる技術
を図10及び図11に基づいて説明するに、爪29を備
えたスケルトン型の中間胴27あるいは排紙胴35の外
周に沿って設置されたシートガイド装置1′を空気ダク
ト06で構成し、該空気ダクト06の表面には複数の空
気吹出口4a、4bを配設するとともに、該空気吹出口
4a、4bは前記中間胴27あるいは排紙胴の中央を境
にして互いに背を向け合い、前記中間胴27の両端側へ
向かって開口するように散在して配列され、該該空気吹
出口4a、4bより開口方向に空気流を吐出してシート
11を所定位置に規制し、該シート11の走行を安定さ
せるようにしている。
【0012】即ち、前記従来技術にあっては、厚紙に適
したスケルトン型の中間胴27の爪29に咥えられたシ
ート11下面側では、下面に空気ダクト06を有するシ
ートガイド面1dと中間胴との間の案内隙間に沿って、
前記空気吹出口4a、4bからシートガイドに沿う方向
へ空気が噴出されるために、シートの上下面における空
気流の流速差によるベルヌーイ効果により、前記中間胴
27周面に沿って搬送されるシート11が、シートガイ
ド面1d側へ吸引かつ僅かに浮上せしめられながら移送
された後、次段の圧胴23に受け渡されるようになって
いる。
【0013】しかしながら、かかる従来技術にあって
も、案内隙間のシート移送方向下流部において、前記ス
ケルトン型の中間胴の爪から外されたシートは、これを
保持するものがなくなり、特に薄紙の場合には前記噴出
空気の流速によるベルヌーイ効果のみではその端部を安
定的に保持することができない。
【0014】特に前記スケルトン型の中間胴27によっ
て薄紙シートを移送する場合には、シートガイド面下流
側において、かかるシート端部のばたつきや紙あばれの
発生が避けられず、これにより、見当不良、印刷の重な
り、紙皺、紙破れ等の印刷障害を引き起こす。
【0015】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、印
刷用胴の外周とシートガイドとの間に形成された案内隙
間にシートを通し該案内隙間内にシートガイドの空気吹
出口から空気を噴出させるように構成された枚葉印刷機
において、前記案内隙間のシート移送方向下流部におけ
るシート端部のばたつきや紙あばれの発生を防止して、
薄紙シートでも安定的な移送を可能として、厚紙に適し
たスケルトン型胴を用いて薄紙シートを滑らかに移送す
ることができる枚葉印刷機のシートガイド装置を提供す
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】本発明はかかる課題を解決するため、請求
項1記載の発明として、下方周面に案内隙間を介して円
弧状のシートガイド面を形成した中間胴、排紙胴等の第
1の印刷用胴と、該印刷用胴とシート受渡し部を介して
近接配置した圧胴その他の第2の印刷用胴を具えてなる
枚葉印刷機において、前記円弧状シートガイド面のシー
ト移送方向上流側の背面部位に1又は複数の空気供給チ
ャンバと、又該空気供給チャンバと隣接するシート移送
方向下流側の背面部位に空気吸引チャンバを設け、前記
上流側シートガイドに設けられた空気吹出口から空気供
給チャンバに溜められた空気を噴出させて、前記シート
を前記案内隙間内において浮上させてシートガイド下流
側に通過せしめる第1の空気流制御手段と、前記シート
ガイド下流側において、該下流側シートガイド面に開口
する複数の第1の空気吸引孔群より前記空気吸引チャン
バに吸引した後、該吸引チャンバに吸引された空気を前
記シートガイド面と異なるチャンバ壁面よりチャンバ外
に排出する第2の空気流制御手段を具えたことを特徴と
する。
【0017】かかる発明によれば、シートガイド面の上
流側と下流側で異なる空気流制御手段を用いて搬送を行
っているために、スケルトン胴を用いても薄紙搬送が円
滑に行われる。
【0018】即ち、シートガイド面の案内隙間のシート
移送方向上流側では、前記従来技術に示すように、シー
トの上下面における空気流の流速差によるベルヌーイ効
果により、前記中間胴周面に沿って搬送されるシート
が、シートガイド面側へ吸引かつ僅かに浮上せしめられ
ばたつきが生じることなく円滑な搬送が可能である。
【0019】シートガイド面の案内隙間のシート移送方
向下流部において、前記スケルトン型の中間胴の爪から
外されたシートは、これを保持するものがなくなった場
合においても、前記吸引チャンバに連通される、シート
ガイド面の全幅に亘って開設される空気吸引孔群の吸引
によって負圧に保持されているため、爪の掴持が解除さ
れたシートは、多数の空気吸引孔に連通されている案内
隙間のシート移送方向下流側においてシートガイドの表
面側に吸引される。
【0020】これにより、スケルトン型の胴を用いて薄
紙シートの印刷を行う場合においても、前記シートは、
シート移送方向下流側においてその端部が前記スケルト
ン型の中間胴の爪から外れても、前記空気吸引孔を通し
ての吸引により負圧が形成されているため前記端部は確
実にシートガイドの表面側に吸引されることとなり、該
シート端部のばたつきや紙あばれが抑制される。
【0021】従って、前記シートはシートガイド面上流
側においても下流側においてもスムーズに前記中間胴等
の当該印刷用胴から次段の印刷用胴に受け渡されること
となって、薄紙シートでも安定的な移送が可能となり、
厚紙に適したスケルトン型胴を用いても、薄紙シートを
滑らかに移送することができ、印刷不良の発生が回避さ
れる。
【0022】そして請求項2記載の発明のように、前記
シートガイド面の下流端に印刷胴に設けたシート掴持用
爪通過用の段付切り欠き等の複数の通気部が形成されて
いる請求項1記載の枚葉印刷機のシートガイド装置にお
いて、前記シートガイド面の下流端下方に、第2の印刷
胴周面と対峙する空間(以下下方空間という)を介して、
前記通気部に流れる空気を吸引させ、前記第1の空気吸
引孔群を通して吸引チャンバ内に吸引された空気ととも
に前記空気排出部より排出可能に構成するのがよい。
【0023】これによりシートガイド面の下流端に印刷
胴に設けたシート掴持用爪通過用の段付切り欠きの存在
に距離、案内隙間を流れる空気流に乱れが生じる恐れが
ある場合でも前記通気部に流れる空気を吸引させている
為に、前記乱れの発生を阻止し、言い換えればシート後
端側でのばたつきや紙あばれが抑制され、次段の印刷胴
への受け渡しが円滑に行われる。
【0024】又、請求項3記載の発明は、前記空気吸引
チャンバ外に排出された排出空気の一部を吸引チャンバ
内に戻し、下流側シートガイド面に開口する複数の第1
の空気吸引孔群より前記空気吸引チャンバに吸引される
空気吸引量の調整手段を設けた事を特徴とする。これに
より、シート移送方向下流側においてシートの搬送が阻
害されるほど強い吸引にならずにシート端部のばたつき
や紙あばれが抑制されつつ円滑な搬送が可能となる。
【0025】又、請求項4記載の発明のごとく、前記第
2の空気流制御手段の排出路は、前記空気吸引チャンバ
と前記空気供給チャンバとを接続する空気循環路にて構
成され、該空気循環路に設けた循環ポンプを介して循環
可能に構成してもよい。
【0026】かかる発明によれば、前記空気循環路を連
続的に循環する空気が案内隙間を通流するので、空気の
流れがスムーズになって乱流を生じ難くなり、シートが
該案内隙間内を安定して移送されるとともに空気循環ポ
ンプの共用化が出来、装置コストが低減される。
【0027】この場合、請求項5記載の発明のように、
前記循環ポンプの吐出空気流の一部を前記空気吸引チャ
ンバ側に戻すように構成し、下流側シートガイド面に開
口する複数の第1の空気吸引孔群より前記空気吸引チャ
ンバに吸引される空気吸引量を調整可能に構成するのが
よいことは前記したとおりである。
【0028】又、請求項6記載の発明のごとく前記シー
トガイド面上に形成した第1空気吸引孔群は、前記シー
トガイド面幅方向において、中央部側に位置する該空気
吸引孔列より、シート幅方向両端側に進むに連れシート
移送方向上流側若しくは下流側に向け、前記幅方向にお
いて位相を存して配置されてなるのがよい。例えば、中
央部側に位置する該空気吸引孔が、両端側に位置する空
気吸引孔よりもシート移送方向上流側になるように位相
を存して配置することにより、案内隙間を移送されるシ
ートの後端部の中央部が先に前記空気吸引孔から外れ、
最後に両端部が両端の空気吸引孔から外れるので、シー
トの両端部にばたつきや紙あばれを生じ易い薄紙等に好
適である。
【0029】逆に、両端側に位置する該空気吸引孔が、
中央部側に位置する空気吸引孔よりもシート移送方向上
流側になるように、前記幅方向において位相を存して配
置されることにより、案内隙間を移送されるシートの後
端部の両端部が先に前記空気吸引孔から外れ、最後に中
央部が空気吸引孔から外れるので、シートの中央部にば
たつきや紙あばれを生じ易い厚紙等に好適である。
【0030】又、請求項7記載の発明は、前記空気吸引
チャンバを隔壁により前記シートガイドの幅方向に複数
に分割し、前記分割された夫々の吸引チャンバ毎に吸引
量が可変若しくは開閉可能になるように、吸引排出制御
手段を設けたことを特徴とする。かかる発明によれば、
前記吸引排出制御手段を構成する開閉弁の開度を調整し
て、各吸引チャンバの幅方向の圧力(負圧)を夫々調整
することにより、シートガイドの幅方向におけるシート
の吸引力を調整することができ、幅方向におけるシート
の姿勢制御が可能となり、シートを均一な姿勢で以って
移送することができる。
【0031】又、請求項8記載の発明は、前記シートガ
イド面の下流端に段付切り欠き等の複数の通気部が形成
されている請求項2記載の枚葉印刷機のシートガイド装
置において、前記通気部に流れる空気を吸引させる第2
の空気吸引孔を、第2の印刷胴周面と対峙する吸引チャ
ンバ壁面に設け、前記第1の空気吸引孔を通して吸引チ
ャンバ内に吸引された空気とともに前記空気排出部より
排出可能に構成されてなることを特徴とする。
【0032】かかる発明によれば、シートガイド下流端
部近傍の空間内の空気は、第2の空気吸引孔を通して前
記吸引チャンバ内に吸引されて、前記空間内に前記第2
の空気吸引孔に向かう速度成分を持つ空気流が形成さ
れ、該空気流によるベルヌーイ効果により前記空間内に
負圧が形成される。
【0033】かかる負圧によりシートの端部がシートガ
イドの下流側表面に吸引され、これにより、案内隙間の
最下流側においても、シート端部のばたつきや紙あばれ
が抑制される。
【0034】又、請求項9記載の発明は、本発明の他の
実施例として、前記シートガイド面の下流端に段付切り
欠き等の複数の通気部が形成されている請求項2記載の
枚葉印刷機のシートガイド装置において、第2の印刷胴
周面と対峙する吸引チャンバ下流側壁面に隣接させて、
前記シートガイド端下方の第2の印刷用胴の回転周面に
開口するフード部を設け、前記吸引チャンバ下流側壁面
に前記フード部に連通する第3の空気吸引孔を開口する
とともに、該フード部底面に前記吸引排出口を設け、前
記通気部とともに第3の空気吸引孔を介して吸引チャン
バ内空気をフード部より排出可能に構成したことを特徴
とする。
【0035】かかる発明によれば、前記受渡し部近傍の
空気をフード部に集めて吸引しているので、空気の飛散
が回避され、かかる空気飛散によるシート移送への悪影
響も回避される為に、シートをスムーズに当該印刷用胴
から次段の印刷用胴に受け渡すことが一層円滑に出来
る。
【0036】この場合も、請求項10記載のごとく、前
記フード部材内の空気を、排出循環系路上に設けたポン
プを介して前記空気供給チャンバとともに前記吸引チャ
ンバへ戻入可能に構成するのがよいことは前記したとお
りである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0038】図1は本発明の実施例に係る枚葉式印刷機
のシートガイド装置1の第1実施例におけるシートガイ
ド部の近傍の要部断面図、図2は図1のA矢視図であ
る。
【0039】本実施例は図9に示すように、中間胴2
7、及び排紙胴35(以下中間胴に総称する)の下部外周
に沿って設けられたシートガイド面1dを含むシートガ
イド装置1に関するもので、特に本実施例では中間胴に
スケルトン胴を用いているが、当然に円筒胴においても
適用可能である。23は圧胴、21は該中間胴27と圧
胴23との間の、特にシートガイド面1d下流端下方の
空間である。
【0040】シートガイド装置1は、前記中間胴27の
下部外周と空気通流用の案内隙間15を存して円弧状に
形成されているシートガイド面1dが上面に形成されて
おり、該シートガイド面1dの背面側には、シート移送
方向下流側を除き、1個または中央隔壁を挟んで幅方向
左右に振り分けた複数の空気供給チャンバ2が形成され
ている。4は該空気供給チャンバ2形成部位と対応する
シートガイド1d下流側を除く面上に複数個穿孔された
空気吹出口であり、図2に示すように前記案内隙間15
と前記空気供給チャンバ2とを連通して前記中間胴27
の軸中央に位置する吹出口4cは、シート搬送方向と逆
方向に上流側に向けて、又その両側に位置する吹出口4
a、4bは中央吹出口4cを境にして互いに背を向け合
い、前記中間胴27の両端側へ向かって開口するように
散在して配列され、該空気吹出口4より開口方向に空気
流を吐出してシートを所定位置に規制し、該シートの走
行を安定させるようにしている。
【0041】前記空気供給チャンバ2及び空気吹出口4
の構成は従来技術と同様であるので、詳細な説明は省略
するが、スケルトン型の中間胴27の爪29に咥えられ
た状態のシートガイド面上流側に位置するシート11下
面側では、背面に空気供給チャンバ2を有するシートガ
イド面1dと中間胴27との間の案内隙間15に沿っ
て、前記シートガイド面1dに沿う幅方向若しくは流側
に向けて左右の空気吹出口4からシート下面に沿う方向
へ空気が噴出されるために、シートの上下面における空
気流の流速差によるベルヌーイ効果により、前記中間胴
27周面に沿って搬送されるシート11が、シートガイ
ド面1d側へ吸引かつ僅かに浮上せしめられながら移送
される。尚、前記複数の空気吹出口4の配置及び開口方
向は、図2や図11(B)の形態に限られることなく任意
に設定できる。
【0042】また、図2に示すように、該シートガイド
装置1の、図1にS矢にて示されるシート移送方向の下
流側端部には、該シートガイド面下流端が、紙を案内す
る機能上、圧胴23に隙間が少なくなる様に設置されて
いる為に、構造的に幅方向に爪が通る為の複数の切り欠
き部10が段付状に形成され、その凹部10bを通気部
となす。(該切り欠き部10は等間隔でも不等間隔でも
よい)。
【0043】そして本実施例の前記シートガイド装置1
にあっては、第1の空気供給チャンバ2の隔壁24より
切り欠き部10の基端側間までのシートガイド面1d下
流側の背面部に空気吸引チャンバ3を設け、具体的には
空気吸引チャンバ3を前記空気供給チャンバ2の下流側
部位に隔壁24を介して形成するとともに、該空気吸引
チャンバ3の出口側壁面34を記中間胴27と圧胴23
との間の空間21に臨む面に形成する。
【0044】6は前記空気供給チャンバ2に接続される
空気供給管、9は該空気供給管6に設けられた空気供給
ポンプである。8は前記シートガイド面1d下流側全域
に多数散在配置され、前記吸引チャンバ3と連通して設
けられた空気吸引孔群である。該空気吸引孔群8は、図
2に示すように、シートガイド面1の案内隙間15に臨
んで、ほぼその吸引チャンバ3形成位置全域に、前後左
右に等間隔に配置されている。
【0045】また、前記吸引チャンバ3は、前記中間胴
27と次段の圧胴23との間の空間21に臨む壁部34
に、前記空間21と前記吸引チャンバ3とを連通する第
2の空気吸引孔28が開設されている。該空気吸引孔2
8は、図2に示すように、シートガイド1の幅方向に沿
って複数個、より具体的には切り欠き部10の凹部10
bに対応する位置に夫々設けられている。
【0046】前記吸引チャンバ3の下部には吸引口05
が開口され、該吸引口05には空気吸引ポンプ7を備え
た空気吸引管5が接続されている。該吸引口05及び空
気吸引管5はシートガイド1の幅方向に沿って複数個設
けられ、かかる複数個の空気吸引管5を1本の空気吸引
管に合流させ、この空気吸引管に前記空気吸引ポンプ7
が1台設けられて、前記吸引チャンバ3の空気を吸引す
るようになっている。
【0047】かかる構成からなる枚葉印刷機のシートガ
イド装置において、図9〜10に示すように、前記圧胴
23(23a)から送り出されたシート11は前記スケ
ルトン型の中間胴27(27a)の爪29に咥えられて
該中間胴27と前記シートガイド1との間に形成された
案内隙間15を通過する。
【0048】一方前記シートガイド装置1のシート移送
方向Sの上流側に配置された空気供給チャンバ2には、
前記空気供給ポンプ9により所定圧力に加圧された空気
が前記空気供給管6を経て供給されている。そして、該
空気供給チャンバ2内に溜められた空気は、複数の空気
吹出口4から前記案内隙間15内を通過しているシート
1の下面側に噴出せしめられる。
【0049】そして中間胴27の回転移送に従って該シ
ート11は前記空気流によって減圧されているシートガ
イド1の表面1d側へ引き寄せられ、該表面1dと所定
の隙間を保持して浮上しながら前記案内隙間15内を通
過する。
【0050】その後、前記のシートガイド面1d上流側
を通過したシート11は、特にこれが薄紙の場合、その
端部、特に後端が前記スケルトン型の中間胴27(27
a)の爪29から外れると、該シート11の挙動が不安
定となり、前記シートガイド1に設けられた切り欠き部
10近傍の空間21内で、ばたつきや紙あばれを生じ易
くなる。
【0051】然るに、本実施例においては、前記案内隙
間15のシート移送方向Sの下流側に、前記吸引チャン
バ3に連通される空気吸引孔8が、該シートガイド1の
全幅に亘って開設されるとともに、該吸引チャンバ3内
は前記空気吸引ポンプ7の吸引によって負圧に保持され
ているため、前記案内隙間15の空気吸引孔8に対応す
る部位近傍も負圧となり、シート11は、多数の空気吸
引孔8に連通されている前記案内隙間15のシート移送
方向S下流側においてシートガイド1の表面1d側に吸
引される。
【0052】これにより、前記シート11は、案内隙間
15のシート移送方向S下流側において、その端部が前
記スケルトン型の中間胴27(27a)の爪29から外
れても、前記空気吸引孔8を通しての吸引により負圧が
形成されているため前記端部は確実にシートガイド1の
表面1d側に吸引されることとなり、該シート11端部
のばたつきや紙あばれが抑制される。
【0053】また、前記シートガイド1d下流端に設け
られた切り欠き部10の凹部10b近傍の空気は、該シ
ートガイド1の前記空間21に臨む壁部に開設されてい
る第2の空気吸引孔28を通して前記吸引チャンバ3内
に吸引される。これにより、前記切り欠き10の凹部1
0b近傍には前記第2の空気吸引孔28に向かう速度成
分を持つ空気流が形成され、該空気流によるベルヌーイ
効果により切り欠き10部の凹部10b近傍1内に負圧
が形成され、シート11の端部は前記シートガイド1の
切り欠き端側に吸引される。これにより、前記案内隙間
15の最下流側においても、シート11端部のばたつき
や紙あばれが抑制される。従って、前記シート11はス
ムーズに前記中間胴27から次段の圧胴23に受け渡さ
れる。
【0054】図3は、本発明の第2実施例を示す図1対
応図である。図3に示される第2実施例においては、前
記吸引チャンバ3の吸引口05に接続される空気吸引管
5と、前記空気供給チャンバ2に接続される空気供給管
6とを接続して空気循環路013を形成し、該空気循環
路013に1台の空気循環ポンプ13を設けて、該空気
循環ポンプ13により前記吸引チャンバ3内の空気を吸
引してシートガイド面1d上流側に位置する1個または
複数の空気供給チャンバ2内に送給するように構成され
ている。
【0055】かかる実施例によれば、前記空気循環路0
13を連続的に循環する空気が前記案内隙間15を通流
するので、空気の流れがスムーズになって乱流を生じ難
くなり、シート11が該案内隙間15内を安定して移送
される。また、1台の空気循環ポンプ13を設ければよ
いので、装置コストが低減される。その他の構成は前記
第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符
号で示す。
【0056】図4は、本発明の第3実施例を示す図2対
応図である。図4に示される第3実施例においては、前
記シートガイド1に開設された前記空気吸引孔群8を、
該シートガイド1の幅方向において、中央部側に位置す
る該空気吸引孔8aが、両端側に位置する空気吸引孔8
b、8bよりもシート移送方向Sの上流側になるよう
に、前記幅方向において連続的に位相を存して配置して
いる。
【0057】かかる実施例によれば、前記案内隙間15
を移送されるシート11の後端部の中央部が先に前記空
気吸引孔8aから外れ、最後に両端部が両端の空気吸引
孔8b、8bから外れるので、シート11の両端部にば
たつきや紙あばれを生じ易い薄紙に特に有効である。そ
の他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一
の部材は同一の符号で示す。
【0058】図5は、本発明の第4実施例を示す図2対
応図である。図5に示される第4実施例においては、前
記空気吸引孔8を、シートガイド1の幅方向において、
両端側に位置する該空気吸引孔8d、8dが、中央部側
に位置する空気吸引孔8cよりもシート移送方向Sの上
流側になるように、前記幅方向において連続的に位相を
存して配置している。
【0059】かかる実施例によれば、前記案内隙間15
を移送されるシート11の後端部の両端部が先に前記空
気吸引孔8d、8dから外れ、最後に中央部が空気吸引
孔8cから外れるので、シート11の中央部にばたつき
や紙あばれを生じ易い腰の柔らかい紙や厚紙等に有効で
ある。その他の構成は前記第1実施例と同様であり、こ
れと同一の部材は同一の符号で示す。
【0060】図6は、本発明の第5実施例を示す図2対
応図、図7は、図6のBーB線断面図である。図6〜7
に示される第5実施例においては、前記空気吸引チャン
バ3をシートガイド装置1の幅方向において隔壁25に
より2つの吸引チャンバ3a、3bに分割している(3
つ以上でもよい)。そして、各吸引チャンバ3a、3b
の夫々に空気吸引管5a、5bを接続し、該空気吸引管
5a、5bを合流させて空気吸引ポンプ7の吸引口に接
続するとともに、各空気吸引管5a、5bにはこれを開
閉若しくは開度制御する流量制御弁16、16を設けて
いる。
【0061】かかる実施例によれば、前記流量制御弁1
6、16の開度を変えることにより、前記シートガイド
1の幅方向において分割された2つの吸引チャンバ3
a、3b内の圧力(負圧)を調整することができる。
【0062】従って、該吸引チャンバ3a、3b内の圧
力を変えることにより、シートガイド1の幅方向におけ
るシート11の吸引力を調整することができ、これによ
って、シートガイド1の幅方向におけるシート11の姿
勢制御が可能となり、シート11を均一な姿勢で以って
移送することができる。その他の構成は前記第1実施例
と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【0063】図8は、第6実施例を示す図1対応図であ
る。図8に示す第6実施例においては、前記空気吸引チ
ャンバ3の、前記シート移送方向Sの上流側寄りの底部
に、開閉弁18aを備えた空気供給管6aを接続すると
ともに、前記吸引チャンバ3の、該空気供給管6a接続
部よりもシート移送方向S下流側部位に位置する壁部0
22に空気排気孔22を開設している。
【0064】そして前記壁部022に隣接させてシート
ガイド面1d下流端の切り欠き部10下方に、圧胴周面
に開口させて断面コ状のフード19が設けられ。切り欠
き部10よりの空気流を空間21を介して吸引可能に構
成されている。該フード19は、シートガイドの全幅に
亘って形成されて、前記圧胴23周面に開口させてその
下方空間を覆っている。
【0065】そして、前記フード19の底部には空気排
出口31が設けられており、該空気吸引口31はシート
ガイド1の幅方向に沿って一定間隔で複数個設けられ幅
方向に均等に吸引されるようになっている。そして該フ
ード19の排出口31に空気吸引管20を介して前記フ
ード19内の空気を吸引排出する空気循環ポンプ13を
設け、該ポンプ13の吐出側を分岐して前記吸引チャン
バ3への空気供給管6a及び前記空気供給チャンバ2
a、2b…への空気供給管6b、6c…に夫々接続して
いる。18b、18cは前記空気供給管6b、6cを夫
々開閉する開閉弁である。
【0066】かかる実施例によれば、前記空気供給管6
aの開閉弁18aを開き空気循環ポンプ13を運転する
と、図8の矢印にて示すように、前記空気循環ポンプ1
3から空気供給管6a、空気吸引チャンバ3、空気排出
孔22、フード19及び空気吸引管20を経て空気循環
ポンプ13に至る空気循環路が形成され、かかる空気循
環路における空気流の吸引作用により前記切り欠き部1
0の通気部近傍の空気がフード19に吸引され、前記吸
引チャンバ3からの空気と合流して前記空気循環ポンプ
13に吸引される。
【0067】又前記空気循環ポンプ13の吐出側は、分
岐されて開閉弁18aを介して空気吸引チャンバ3と接
続されているために、前記開閉弁18aの開閉制御によ
り、前記空気吸引チャンバ3外に排出された排出空気の
一部を吸引チャンバ3内に戻し、下流側シートガイド面
1dに開口する空気吸引孔群8より前記空気吸引チャン
バに吸引される空気吸引量が調整出来る。これにより、
シート移送方向下流側においてシートの搬送が阻害され
るほど強い吸引にならずにシート端部のばたつきや紙あ
ばれが抑制されつつ円滑な搬送が可能となる。
【0068】従って、かかる実施例によれば、空気を、
前記空気循環ポンプ13から吸引チャンバ3及びフード
19を経て該空気循環ポンプ13に至る空気循環路を循
環せしめ、この空気流によるエジェクタ作用により前記
切り欠き10近傍の空気をフード19を介して吸引する
ことにより、前記案内隙間15内は吸引チャンバ3に対
応する部位から前記切り欠き部10の近傍までのシート
ガイド下流域全域において負圧が保持される。これによ
り、前記シート11の端部にばたつきや紙あばれを生ず
ることなく円滑に移送せしめることができる。その他の
構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材
は同一の符号で示す。
【0069】尚、前記実施例は中間胴27に設けられた
シートガイド装置であるが、本発明は、排紙胴及び印刷
胴に設けられたシートガイド装置にも適用でき、特に、
スケルトン型の胴を用いて薄紙シートの印刷を行う場合
において、前記シートの端部が前記スケルトン型の中間
胴の爪から外れても、前記空気吸引孔を通しての吸引に
より負圧が形成されているため前記端部は確実にシート
ガイドの表面側に吸引されることとなり、該シート端部
のばたつきや紙あばれが抑制される。
【0070】従って、前記シートはスムーズに前記中間
胴等の当該印刷用胴から次段の印刷用胴に受け渡される
こととなって、薄紙シートでも安定的な移送が可能とな
り、厚紙に適したスケルトン型胴を用いても、薄紙シー
トを滑らかに移送することができ、印刷不良の発生が回
避される。
【0071】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明によって、印
刷用のシートを、印刷用胴の外周と該印刷用胴の外周に
沿って前記シートを案内するシートガイドとの間に形成
された案内隙間に通し、該案内隙間内に空気を噴出させ
て、ベルヌーイ効果により前記シートを浮上させて通過
せしめるように構成したことにより、前記案内隙間のシ
ート移送方向下流部におけるシート端部のばたつきや紙
あばれの発生を防止して、薄紙シートでも安定的な移送
を可能として、厚紙に適したスケルトン型胴を用いて薄
紙シートを滑らかに移送することができる枚葉印刷機の
シートガイド装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る枚葉式印刷機のシート
ガイド装置の第1実施例におけるシートガイド部の近傍
の要部断面図である。
【図2】 図1のA矢視図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示す図1対応図であ
る。
【図4】 本発明の第3実施例を示す図2対応図であ
る。
【図5】 本発明の第4実施例を示す図2対応図であ
る。
【図6】 本発明の第5実施例を示す図2対応図であ
る。
【図7】 図6のB―B線断面図である。
【図8】 第6実施例を示す図1対応図である。
【図9】 本発明が適用される枚葉式印刷機の構成図で
ある。
【図10】 従来技術に係るスケルトン型の中間胴とそ
の外周に沿って設置されたシートガイド装置周りの構成
を示す正面断面図である。
【図11】 (A)は図10のA―A矢視図で、(B)
はシートガイド面の表面の構成を示す。
【符号の説明】
1 シートガイド 1d シートガイドの表面 2 空気供給チャンバ 3 吸引チャンバ 4 空気吹出口 5 空気吸引管 6 空気供給管 6a、6b、6c 空気供給管 7 空気吸引ポンプ 8 空気吸引孔 9 空気供給ポンプ 10 爪 11 シート 13 空気循環ポンプ 013 空気循環路 15 案内隙間 16 切換弁 18a、18b 開閉弁 19 フード 21 空間 22、28 空気吸引孔 25 隔壁 23a・・ 圧胴 27 中間胴(スケルトン中間胴)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方周面に案内隙間を介して円弧状のシ
    ートガイド面を形成した中間胴、排紙胴等の第1の印刷
    用胴と、該印刷用胴とシート受渡し部を介して近接配置
    した圧胴その他の第2の印刷用胴を具えてなる枚葉印刷
    機において、 前記円弧状シートガイド面のシート移送方向上流側の背
    面部位に1又は複数の空気供給チャンバと、又該空気供
    給チャンバと隣接するシート移送方向下流側の背面部位
    に空気吸引チャンバを設け、 前記上流側シートガイドに設けられた空気吹出口から空
    気供給チャンバに溜められた空気を噴出させて、前記シ
    ートを前記案内隙間内において浮上させてシートガイド
    下流側に通過せしめる第1の空気流制御手段と、 前記シートガイド下流側において、該下流側シートガイ
    ド面に開口する複数の第1の空気吸引孔群より前記空気
    吸引チャンバに吸引した後、該吸引チャンバに吸引され
    た空気を前記シートガイド面と異なるチャンバ壁面より
    チャンバ外に排出する第2の空気流制御手段を具えたこ
    とを特徴とする枚葉印刷機のシートガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記シートガイド面の下流端に印刷胴に
    設けたシート掴持用爪通過用の段付切り欠き等の複数の
    通気部が形成されている請求項1記載の枚葉印刷機のシ
    ートガイド装置において、 前記シートガイド面の下流端下方に、第2の印刷胴周面
    と対峙する空間(以下下方空間という)を介して、前記通
    気部に流れる空気を吸引させ、前記第1の空気吸引孔を
    通して吸引チャンバ内に吸引された空気とともに前記空
    気排出部より排出可能に構成されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の枚葉印刷機のシートガイド装置。
  3. 【請求項3】 前記空気吸引チャンバ外に排出された排
    出空気の一部を吸引チャンバ内に戻し、下流側シートガ
    イド面に開口する複数の第1の空気吸引孔群より前記空
    気吸引チャンバに吸引される空気吸引量の調整手段を設
    けたことを特徴とする枚葉印刷機のシートガイド装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の空気流制御手段の排出路は、
    前記空気吸引チャンバと前記空気供給チャンバとを接続
    する空気循環路にて構成され、該空気循環路に設けた循
    環ポンプを介して循環可能に構成したことを特徴とする
    請求項1記載の枚葉印刷機のシートガイド装置。
  5. 【請求項5】 前記循環ポンプの吐出空気流の一部を前
    記空気吸引チャンバ側に戻すように構成し、下流側シー
    トガイド面に開口する複数の第1の空気吸引孔群より前
    記空気吸引チャンバに吸引される空気吸引量を調整可能
    に構成した請求項1記載の枚葉印刷機のシートガイド装
    置。
  6. 【請求項6】 前記シートガイド面上に形成した第1空
    気吸引孔群は、前記シートガイド面幅方向において、中
    央部側に位置する該空気吸引孔列より、シート幅方向両
    端側に進むに連れシート移送方向上流側若しくは下流側
    に向け、前記幅方向において位相を存して配置されてな
    るこを特徴とする請求項1記載の枚葉印刷機のシートガ
    イド装置。
  7. 【請求項7】 前記空気吸引チャンバを隔壁により前記
    シートガイドの幅方向に複数に分割し、前記分割された
    夫々の吸引チャンバ毎に吸引量が可変若しくは開閉可能
    になるように、吸引排出制御手段を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の枚葉印刷機のシートガイド装置。
  8. 【請求項8】 前記シートガイド面の下流端に段付切り
    欠き等の複数の通気部が形成されている請求項2記載の
    枚葉印刷機のシートガイド装置において、 前記通気部に流れる空気を吸引させる第2の空気吸引孔
    を、第2の印刷胴周面と対峙する吸引チャンバ壁面に設
    け、前記第1の空気吸引孔を通して吸引チャンバ内に吸
    引された空気とともに前記空気排出部より排出可能に構
    成されてなることを特徴とする枚葉印刷機のシートガイ
    ド装置。
  9. 【請求項9】 前記シートガイド面の下流端に段付切り
    欠き等の複数の通気部が形成されている請求項2記載の
    枚葉印刷機のシートガイド装置において、 第2の印刷胴周面と対峙する吸引チャンバ下流側壁面に
    隣接させて、前記シートガイド端下方の第2の印刷用胴
    の回転周面に開口するフード部を設け、前記吸引チャン
    バ下流側壁面に前記フード部に連通する第3の空気吸引
    孔を開口するとともに、該フード部底面に前記吸引排出
    口を設け、 前記通気部とともに第3の空気吸引孔を介して吸引チャ
    ンバ内空気をフード部より排出可能に構成したことを特
    徴とする枚葉印刷機のシートガイド装置。
  10. 【請求項10】 前記フード部材内の空気を、排出循環
    系路上に設けたポンプを介して前記空気供給チャンバと
    ともに前記吸引チャンバへ戻入可能に構成したことを特
    徴とする請求項9記載の枚葉印刷機のシートガイド装
    置。
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