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JP2001274682A - フェーズロックドループ回路 - Google Patents

フェーズロックドループ回路

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Publication number
JP2001274682A
JP2001274682A JP2000086171A JP2000086171A JP2001274682A JP 2001274682 A JP2001274682 A JP 2001274682A JP 2000086171 A JP2000086171 A JP 2000086171A JP 2000086171 A JP2000086171 A JP 2000086171A JP 2001274682 A JP2001274682 A JP 2001274682A
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JP
Japan
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signal
frequency
current
phase
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000086171A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Kushibe
部 秀 文 櫛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000086171A priority Critical patent/JP2001274682A/ja
Priority to US09/817,028 priority patent/US6826248B2/en
Publication of JP2001274682A publication Critical patent/JP2001274682A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
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    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックインタイムを短縮でき、かつ発振動作
を安定化させることができるフェーズロックドループ回
路を提供する。 【解決手段】 本発明のPLL回路は、小電流を流すチ
ャージポンプ2caと、大電流を流すチャージポンプ2
cbと、チャージポンプ2ca,2bのいずれか一方を
選択する切替部6と、位相周波数比較器1から出力され
たUP信号およびDOWN信号のパルス幅が基準値を超えた
か否かを判定する位相周波数判定部7と、遅延回路8
a,8bとを備える。基準信号CK1と分周信号CK2
との位相差および周波数差が基準値Tを越えるか否かを
判別し、基準値Tを越える場合には大電流のチャージポ
ンプ2cを選択してチャージポンプ2cの電流を増やす
ため、位相差および周波数差が一致するまでの時間を短
縮できる。また、位相差および周波数差が小さい場合に
は、チャージポンプ2cの電流を減らすため、ジッタ成
分が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振信号を分周し
た分周信号と基準信号との位相差および周波数差がゼロ
になるようにフィードバック制御を行うフェーズロック
ドループ(PLL)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のフェーズロックドループ
(PLL)回路の概略構成を示すブロック図である。従
来のPLL回路は、図8に示すように、基準信号CK1
と発振信号を分周した分周信号CK2との位相差および
周波数差に応じたUP信号およびDOWN信号を出力する位
相周波数比較器1と、UP信号およびDOWN信号に応じて
電流値が変化するチャージポンプ2と、抵抗素子R1お
よびキャパシタ素子C1,C2で構成されたループフィ
ルタ3と、ループフィルタ3の出力電圧に応じた周波数
の発振信号を出力する電圧制御発振器4と、発振信号を
M分周して分周信号CK2を生成する分周器5とを備え
ている。
【0003】図8のPLL回路では、分周信号CK2の
周波数および位相が基準信号CK1よりも遅れている場
合には、チャージポンプ2からループフィルタ3に電流
が流れて電圧制御発振器4の入力電圧を引き上げる制御
を行う。逆に、分周信号CK2の周波数および位相が基
準信号CK1よりも進んでいる場合には、ループフィル
タ3からチャージポンプ2に電流が流れて電圧制御発振
器4の入力電圧を引き下げる制御を行う。このような制
御により、分周信号CK2の周波数および位相は、基準
信号CK1に一致するように制御される。
【0004】分周信号CK2の周波数および位相が基準
信号CK1に一致するまでの時間は、ロックインタイム
と呼ばれており、この時間は短いほど望ましい。ロック
インタイムを短くするには、チャージポンプ2を流れる
電流値を大きくするか、あるいはループフィルタ3の容
量C1,C2を小さくするしかない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に、
チャージポンプ2を流れる電流値を大きくしたり、ルー
プフィルタ3の容量C1,C2を小さくすると、ジッタ
が大きくなったり、発振動作が不安定になる等の問題が
生じる。すなわち、PLL回路の安定動作とロックイン
タイムの短縮とは、本来相反するものであり、両者を満
足させることは困難であった。
【0006】さらに、PLL回路を構成する部品の製造
ばらつきや、温度や電圧変動により、ロックインタイム
やジッタ特性等のPLL回路の特性が変動するおそれが
あり、PLL回路で生成された発振信号を利用するシス
テムが誤動作するおそれもあった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ロックインタイムを短縮で
き、かつ発振動作を安定化させることができるフェーズ
ロックドループ回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、基準信号と分周信号との位
相差および周波数差を示すアップ/ダウン信号を出力す
る位相周波数比較手段と、前記アップ/ダウン信号に応
じた電流信号を出力するチャージポンプと、前記電流信
号に応じた周波数の発振信号を出力する発振手段と、前
記発振信号を分周して前記分周信号を生成する分周手段
と、前記基準信号と前記分周信号との位相差および周波
数差が所定の基準値を超えたか否かを判定する位相周波
数判定手段と、前記基準信号と前記分周信号との位相差
および周波数差が前記基準値を超えたか否かにより、前
記電流信号の電流値を切り替える切替手段と、を備え
る。
【0009】請求項1の発明では、基準信号と分周信号
との位相差および周波数差が基準値を超えたか否かによ
り、発振手段を制御する電流信号の電流値を切り替える
ため、位相差および周波数差が大きい場合には電流信号
の電流値を多くでき、ロックインタイムの短縮化が図れ
る。また、位相差および周波数差が小さい場合には電流
信号の電流値を小さくでき、ジッタ成分を減らして発振
動作を安定化させることができる。
【0010】請求項2の発明では、それぞれ異なる電流
値を出力する第1および第2の電圧電流変換部を設ける
ため、これら電流変換部を切り替えることで、電流値の
異なる電流信号を容易に出力することができる。
【0011】請求項3の発明では、アップ信号とダウン
信号をラッチする第1および第2のラッチ手段を設ける
ため、これらラッチ手段の出力論理により、位相差およ
び周波数差の長短を判別することができる。
【0012】請求項4の発明では、基準信号と分周信号
をそれぞれ第1および第2の遅延手段で遅延させた遅延
信号を基準として、第1および第2のラッチ手段でラッ
チするようにしたため、第1および第2の遅延手段での
遅延時間を調整することで、ラッチタイミングを任意に
可変制御することができる。
【0013】請求項5の発明は、基準信号と分周信号と
の位相差および周波数差を示すアップ/ダウン信号を出
力する位相周波数比較手段と、前記アップ/ダウン信号
に応じた電流信号を出力するチャージポンプと、前記電
流信号に含まれる高周波成分を除去するループフィルタ
手段と、前記ループフィルタ手段の出力電圧に応じた周
波数の発振信号を出力する発振手段と、前記発振信号を
分周して前記分周信号を生成する分周手段と、前記ルー
プフィルタ手段内の抵抗素子の両端電圧を検出する電圧
検出手段と、検出された電圧に基づいて前記チャージポ
ンプを流れる電流値を調整する電流調整手段と、を備え
る。
【0014】請求項5の発明では、ループフィルタ手段
内の抵抗の両端電圧に基づいて発振信号の周波数を制御
するため、フェーズロックドループの応答性を簡易に判
別することができ、フェーズロックドループの応答が常
に最適になるようにチャージポンプ電流を可変制御でき
る。
【0015】請求項6の発明では、ループフィルタ手段
内の抵抗の両端電圧に応じて、チャージポンプを流れる
電流を連続的に可変制御するようにしたため、基準信号
と分周信号との位相差および周波数差をきめ細かく制御
することができる。
【0016】請求項7の発明では、ループフィルタ手段
内の抵抗素子の両端電圧をキャパシタ素子により検出
し、その検出結果に基づいてチャージポンプ電流を制御
するため、チャージポンプ電流のきめ細かい制御が可能
になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフェーズロッ
クドループ回路について、図面を参照しながら具体的に
説明する。
【0018】(第1の実施形態)図1は本発明に係るフ
ェーズロックドループ回路(PLL回路)の第1の実施
形態の概略構成を示すブロック図である。図1では、図
8と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下
では相違点を中心に説明する。
【0019】図1のPLL回路は、小電流を流すチャー
ジポンプ(第1の電圧電流変換部)2aと、大電流を流
すチャージポンプ(第2の電圧電流変換部)2bと、チ
ャージポンプ2a,2bのいずれか一方を選択する切替
部(切替手段)6と、位相周波数比較器1から出力され
たUP信号およびDOWN信号のパルス幅が基準値を超えた
か否かを判定する位相周波数判定部(位相周波数判定手
段)7と、遅延回路8a,8bとを備える点で、図8に
示す従来のPLL回路と異なっている。位相周波数比較
器(位相周波数比較手段)1、電圧制御発振器(発振手
段)、および分周器(分周手段)5の構成は従来と同じ
である。
【0020】チャージポンプ2aは、電源端子と接地端
子との間に直列接続された定電流源11、PMOSトランジ
スタQ1、NMOSトランジスタQ2および定電流源12を
有する。また、チャージポンプ2bは、電源端子と接地
端子との間に直列接続された定電流源13、PMOSトラン
ジスタQ3、NMOSトランジスタQ4および定電流源14
を有する。各チャージポンプ内の各トランジスタQ1〜
Q4のゲート長Lやゲート幅Wを調整することにより、
チャージポンプ2aよりも多くの電流をチャージポンプ
2bに流すことができる。
【0021】切替部6は、NANDゲートG1,G2と、A
NDゲートG3,G4と、インバータIV1,IV2と
を有し、UP信号またはDOWN信号のパルス幅が基準値T
を越えたときは大電流を流すチャージポンプ2bを選択
し、UP信号またはDOWN信号のパルス幅が基準値T以内
のときは小電流を流すチャージポンプ2aを選択する。
【0022】位相周波数判定部7は、UP信号を遅延回
路の出力信号の立ち上がりエッジでラッチするフリップ
フロップ(第1のラッチ手段)7aと、DOWN信号を遅延
回路の出力信号の立ち上がりエッジでラッチするフリッ
プフロップ(第2のラッチ手段)7bとを有する。
【0023】遅延回路(第1の遅延手段)8aは基準信
号CK1を基準値Tだけ遅延させた信号を出力し、遅延
回路(第2の遅延手段)8bは分周信号CK2を基準値
Tだけ遅延させた信号を出力する。なお、遅延回路8
a,8bで遅延させる時間は、必ずしも同一でなくても
よい。
【0024】フリップフロップ7aの出力がハイレベル
になるのは、分周信号CK2の位相差および周波数差が
基準信号CK1に比べて基準値T以上遅れている場合で
ある。また、フリップフロップ7bの出力がハイレベル
になるのは、分周信号CK2の位相差および周波数差が
基準値T以上遅れている場合である。
【0025】図2は図1のPLL回路の動作タイミング
図であり、図2(a)はUP信号およびDOWN信号のパル
ス幅が基準値Tよりも大きい例を示し、図2(b)はUP
信号およびDOWN信号のパルス幅が基準値T以下の例を示
している。以下、図2に基づいて図1のPLL回路の動
作を説明する。
【0026】分周信号CK2の位相差および周波数差が
基準信号CK1に比べて基準値Tより遅れている場合
は、位相周波数比較器1から基準値Tより大きいパルス
幅をもつUP信号が出力される。したがって、UP信号
がハイレベルになった時刻t1から基準値Tだけ経過し
た時刻(図2(a)の時刻t2)のときに、フリップフ
ロップ7aのQ出力はハイレベルになる。
【0027】時刻t1〜t2の間は、フリップフロップ
7a,7bのQ出力はいずれもローレベルであるため、
小電流のチャージポンプ2aが選択される。また、この
期間内はUP信号がハイレベルであるため、チャージポ
ンプ2aからループフィルタ3に小電流が流れ、電圧制
御発振器4の発振信号の周波数を引き上げる制御が行わ
れる。
【0028】次に、時刻t2から分周信号CK2が立ち
上がる時刻t3までは、フリップフロップ7aのQ出力
がハイレベルになるため、大電流のチャージポンプ2b
が選択される。したがって、チャージポンプ2bからル
ープフィルタ3に大電流が流れ、電圧制御発振器4の発
振信号の周波数を急速に引き上げる制御が行われる。
【0029】一方、図2(a)の時刻t4以降は、今度
は位相周波数比較器1から基準値Tより大きいパルス幅
をもつDOWN信号が出力される。したがって、DOWN信号が
ハイレベルになってから基準値Tだけ経過した時刻t5
のときに、フリップフロップ7bのQ出力はハイレベル
になる。
【0030】時刻t4〜t5の間は、フリップフロップ
7a,7bのQ出力はいずれもローレベルであるため、
小電流のチャージポンプ2aが選択される。また、この
期間内はDOWN信号がハイレベルであるため、ループフィ
ルタ3からチャージポンプ2aに小電流が流れ、電圧制
御発振器4の発振信号の周波数を引き下げる制御が行わ
れる。
【0031】次に、時刻t5から基準クロックCK1が
ハイレベルになる時刻t6までは、フリップフロップ7
bのQ出力がハイレベルになるため、大電流のチャージ
ポンプ2bが選択される。したがって、ループフィルタ
3からチャージポンプ2bに大電流が流れ、電圧制御発
振器4の発振信号の周波数を急速に引き下げる制御が行
われる。
【0032】一方、分周信号CK2の位相が基準信号C
K1から基準値T未満しか遅れていない場合は、位相周
波数比較器1から基準値T以下のパルス幅をもつUP信
号が出力される。したがって、フリップフロップ7a,
7bのQ出力はいずれもローレベルになり、小電流のチ
ャージポンプ2が選択される。
【0033】この場合、UP信号がハイレベルの期間
(図2(b)の時刻t11〜t12)のみ、チャージポンプ
2からループフィルタ3に小電流が流れ、電圧制御発振
器4の発振信号の周波数を引き上げる制御が行われる。
【0034】一方、図2(b)の時刻t13以降は、今度
は位相周波数比較器1から基準値T以下のパルス幅をも
つDOWN信号が出力される。したがって、この場合も、小
電流のチャージポンプ2が選択され、DOWN信号がハイレ
ベルの期間(図2(b)の時刻T13〜T14)のみ、ルー
プフィルタ3からチャージポンプ2に小電流が流れ、電
圧制御発振器4の発振信号の周波数を引き下げる制御が
行われる。
【0035】このように、第1の実施形態では、基準信
号CK1と分周信号CK2との位相差および周波数差が
基準値Tを越えるか否かを判別し、基準値Tを越える場
合には大電流のチャージポンプ2を選択してチャージポ
ンプ2の電流を増やすようにしたため、位相差および周
波数差が一致するまでの時間(周波数引き込み時間とロ
ックインタイム)を短縮できる。また、位相差および周
波数差が小さい場合には、チャージポンプ2の電流を減
らすため、ジッタ成分が少なくなり、安定した発振信号
を出力できる。さらに、UP信号とDOWN信号のそれぞれ
別個にチャージポンプ2の電流を調整できるため、きめ
細やかな制御が可能になる。
【0036】(第2の実施形態)第2の実施形態は、ル
ープフィルタ3内の抵抗の両端電圧に応じてチャージポ
ンプ2の電流を可変制御するものである。
【0037】図3は本発明に係るPLL回路の第2の実
施形態の概略構成を示すブロック図である。図3では、
図1と共通する構成部分には同一符号を付しており、以
下では相違点を中心に説明する。
【0038】図3のPLL回路は、ループフィルタ(ル
ープフィルタ手段)3内の抵抗素子R1の両端電圧を検
出するキャパシタC2と、キャパシタC2とループフィ
ルタ3との接続関係を変更するスイッチSW1〜SW4
と、チャージポンプ2cの電流を制御する電圧電流変換
器(電流調整手段)9と、電圧電流変換器9の入力端子
と接地端子間に直列接続されたキャパシタC4および基
準電源Vrefと、キャパシタC3の両端電圧をキャパシ
タC4の両端電圧に合算するか否かを切り替えるスイッ
チSW5,SW6と、スイッチSW5,SW6の切り替
えを制御するOR回路G5およびインバータIV3とを
備える点で、図1のPLL回路と異なっている。ここ
で、キャパシタC3が電圧検出手段に対応する。
【0039】なお、ループフィルタ3は、ラグリード型
フィルタ、ラグフィルタ、およびRCアクティブフィル
タも含むものとする。
【0040】電圧電流変換器9は、オペアンプ11と、
オペアンプ11の出力電圧に応じてオン・オフ制御され
るPMOSトランジスタQ5,Q6と、抵抗素子R2と、ダ
イオード接続されたNMOSトランジスタQ7とを有する。
【0041】チャージポンプ2cは、電源端子と接地端
子との間に直列接続されたトランジスタQ8〜Q11を有
する。PMOSトランジスタQ8は、電圧電流変換器9内の
PMOSトランジスタQ5,Q6とミラー接続されており、
同様に、NMOSトランジスタQ11は、電圧電流変換器9内
のNMOSトランジスタQ7とミラー接続されている。
【0042】図4は図3のスイッチSW1〜SW6のオ
ン・オフとUP信号およびDOWN信号の論理との関係を示
す図である。図示のように、UP信号がハイレベルにな
るとスイッチSW1,SW2のみがオンし、DOWN信号が
ハイレベルになるとスイッチSW3,SW4のみがオン
する。
【0043】ここで、スイッチSW1,SW2が第1の
切替手段に対応し、スイッチSW3,SW4が第2の切
替手段に対応し、スイッチSW5,SW6が第3の切替
手段に対応する。
【0044】図5はUP信号またはDOWN信号がハイレベ
ルのときの図3の等価回路図である。この場合、スイッ
チSW1,SW2のみがオンするか、あるいはスイッチ
SW3,SW4のみがオンするため、キャパシタC3は
ループフィルタ3内の抵抗素子R1に並列に接続され
る。
【0045】UP信号がハイレベルになると、チャージ
ポンプ2cからの電流は、図5の矢印Y1に沿ってルー
プフィルタ3に流れるため、キャパシタC3の両端電圧
はループフィルタ3内の抵抗素子R1の両端電圧と同じ
電圧になる。
【0046】また、DOWN信号がハイレベルになると、ル
ープフィルタ3からの電流は、図5の矢印Y2に沿って
チャージポンプ2cに流れるため、キャパシタC3の両
端電圧はループフィルタ3内の抵抗素子R1の両端電圧
と同じ電圧になる。
【0047】なお、UP信号がハイレベルの場合とDOWN
信号がハイレベルの場合で、キャパシタC3と抵抗素子
R1との接続関係が逆になるため、キャパシタC3に充
電される電圧の方向が逆になる。すなわち、UP信号が
ハイレベルのときはキャパシタC3のスイッチSW2,
SW6側が正極性になるのに対し、DOWN信号がハイレベ
ルのときはキャパシタC3のスイッチSW1,SW5側
が正極性になる。
【0048】一方、図6はUP信号とDOWN信号がともに
ローレベルの場合の図3の等価回路図である。この場
合、スイッチSW5,SW6のみがオンするため、キャパシ
タC3とキャパシタC4は並列に接続され、キャパシタ
C3の両端電圧(V1-V2)が電圧電流変換器9の入力端子
に加わる。
【0049】具体的には、UP信号またはDOWN信号がハ
イレベルの期間が長いほど、電圧電流変換器9の入力電
圧がより高くなり、電圧電流変換器9内のトランジスタ
を流れる電流が多くなる。電圧電流変換器9内のトラン
ジスタQ5,Q6は、チャージポンプ2c内のトランジ
スタQ8とミラー構成になっているため、チャージポン
プ2cの電流も増えて、電圧制御発振器4の発振周波数
を高く、あるいは低くするような制御が行われる。
【0050】図7は図5のPLL回路の動作タイミング
図である。以下、図7に基づいて図5のPLL回路の動
作を説明する。基準信号CK1が分周信号CK2よりも
先に立ち上がった時点t21で、位相周波数比較器1から
出力されるUP信号はハイレベルになり、その後に分周
信号CK2が立ち上がる時刻t22までの間、UP信号は
ハイレベルを保持する。
【0051】時刻t21〜t22の間は、スイッチSW1,
SW2がオンして、等価的に図5のような回路になり、
キャパシタC3にはループフィルタ3内の抵抗素子R1
の両端電圧に応じた電荷が蓄積される。
【0052】時刻t22になると、UP信号がローレベル
になるため、スイッチSW1,SW2がオフして、代わ
りにスイッチSW5,SW6がオンする。これにより、
電圧電流変換器9内のオペアンプ11の非反転入力端子
の電圧は、キャパシタC3の両端電圧分だけ大きくな
り、チャージポンプ2cを流れる電流も増大する。
【0053】一方、時刻t23では、基準信号CK1より
も分周信号CK2が先に立ち上がるため、位相周波数比
較器1から出力されるDOWN信号はハイレベルになる。そ
の後、基準信号CK1が立ち上がる時刻t24までの間、
DOWN信号はハイレベルを保持する。
【0054】時刻t23〜t24の間は、スイッチSW3,
SW4がオンして、等価的に図5のような回路になり、
キャパシタC3にはループフィルタ3内の抵抗素子R1
の両端電圧に応じた電荷が蓄積される。なお、電荷が蓄
積される方向は、時刻t21〜t22とは逆である。
【0055】時刻t24になると、DOWN信号がローレベル
になるため、スイッチSW3,SW4がオフして、代わ
りにスイッチSW5,SW6がオンする。これにより、
電圧電流変換器9内のオペアンプ11の非反転入力端子
の電圧がキャパシタC3の両端電圧分だけ大きくなり、
チャージポンプ2cを流れる電流も増大する。
【0056】一方、図5のPLL回路がロック状態にあ
るとき、すなわち、基準信号CK1と分周信号CK2と
の位相差と周波数差が小さい場合には、UP信号とDOWN
信号のパルス幅が小さくなるため、キャパシタC3の両
端電圧も小さくなり、チャージポンプ2cに流れる電流
が少なくなる。したがって、ジッタ成分が少なくなり、
安定したクロックを出力できる。また、UP信号とDOWN
信号のパルス幅に比例してチャージポンプ電流をきめ細
かく制御することができる。
【0057】また、第2の実施形態では、ループフィル
タ3内の抵抗素子R1の両端電圧を検出した結果に基づ
いて、フェーズロックドループの応答特性を判別し、フ
ェーズロックドループの応答が常に最適になるようにチ
ャージポンプ電流を可変制御するため、製造ばらつき、
電源電圧、温度変動に依存せず、常に最適な状態でPL
L回路を動作させることが可能になる。
【0058】なお、図5では、ループフィルタ3内の抵
抗素子R1の両端電圧をキャパシタC3で検出する例を
説明したが、キャパシタC3以外の手法で両端電圧を検
出してもよい。例えば、全差動A/D変換器を用いてル
ープフィルタ3内の抵抗の両端電圧を検出し、A/D変
換器の出力に基づいてチャージポンプ2cの電流を制御
してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、基準信号と分周信号との位相差および周波数差に
基づいて、発振手段を制御する電流信号の電流値を切り
替えるため、位相差および周波数差が大きい場合には電
流信号の電流値を多くしてロックインタイムの短縮化を
図り、かつ、位相差および周波数差が小さい場合には電
流信号の電流値を少なくして発振動作の安定化を図るこ
とができる。
【0060】また、フィルタ手段内の抵抗素子の両端電
圧を検出した結果に基づいて、フェーズロックドループ
の応答特性を判別し、フェーズロックドループの応答特
性が常に最適になるようにチャージポンプ電流を可変制
御するため、製造ばらつき、電源電圧、温度変動に依存
せず、フェーズロックドループ回路は常に最適な応答特
性を示すようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフェーズロックドループ回路(P
LL回路)の第1の実施形態の概略構成を示すブロック
図。
【図2】(a),(b)は図1のPLL回路の動作タイ
ミング図。
【図3】本発明に係るPLL回路の第2の実施形態の概
略構成を示すブロック図。
【図4】図3のスイッチSW1〜SW6のオン・オフと
UP信号およびDOWN信号の論理との関係を示す図。
【図5】UP信号またはDOWN信号がハイレベルのときの
図3の等価回路図。
【図6】UP信号とDOWN信号がともにローレベルの場合
の図3の等価回路図。
【図7】図5のPLL回路の動作タイミング図。
【図8】従来のフェーズロックドループ(PLL)回路
の概略構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 位相周波数比較器 2,2a,2b,2c チャージポンプ 3 ループパスフィルタ 4 電圧制御発振器 5 分周器 6 切替部 7 位相周波数判定部 7a,7b フリップフロップ 8a,8b 遅延回路 11〜14 定電流源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号と分周信号との位相差および周波
    数差を示すアップ/ダウン信号を出力する位相周波数比
    較手段と、 前記アップ/ダウン信号に応じた電流信号を出力するチ
    ャージポンプと、 前記電流信号に応じた周波数の発振信号を出力する発振
    手段と、 前記発振信号を分周して前記分周信号を生成する分周手
    段と、 前記基準信号と前記分周信号との位相差および周波数差
    が所定の基準値を超えたか否かを判定する位相周波数判
    定手段と、 前記基準信号と前記分周信号との位相差および周波数差
    が前記基準値を超えたか否かにより、前記電流信号の電
    流値を切り替える切替手段と、を備えることを特徴とす
    るフェーズロックドループ回路。
  2. 【請求項2】前記チャージポンプは、 前記アップ/ダウン信号に応じた電流信号を出力する第
    1の電圧電流変換部と、 前記第1のチャージポンプよりも多くの電流を出力可能
    であり、前記アップ/ダウン信号に応じた電流信号を出
    力する第2の電圧電流変換部と、を有し、 前記切替手段は、位相差および周波数差が前記基準値を
    超えたと判定されると、前記第2の電圧電流変換部から
    電流信号を出力させ、位相差および周波数差が前記基準
    値以下と判定されると、前記第1の電圧電流変換部から
    電流信号を出力させることを特徴とする請求項1に記載
    のフェーズロックドループ回路。
  3. 【請求項3】前記位相周波数比較手段は、前記基準信号
    が前記分周信号よりも位相が進んでいることを示すアッ
    プ信号と、前記基準信号が前記分周信号よりも位相が遅
    れていることを示すダウン信号とを出力し、 前記位相周波数判定手段は、 前記アップ信号を第1のタイミングでラッチする第1の
    ラッチ手段と、 前記ダウン信号を第2のタイミングでラッチする第2の
    ラッチ手段と、を有し、 前記切替手段は、前記第1および第2のラッチ手段のラ
    ッチ出力に基づいて、前記第1および第2の電圧電流変
    換部のいずれか一方を選択して前記電流信号を出力させ
    ることを特徴とする請求項2に記載のフェーズロックド
    ループ回路。
  4. 【請求項4】前記基準信号を第1の期間だけ遅延させる
    第1の遅延手段と、 前記分周信号を第2の期間だけ遅延させる第2の遅延手
    段と、を備え、 前記第1のラッチ手段は、前記第1の遅延手段で遅延さ
    れた信号に基づいて前記アップ信号をラッチし、 前記第2のラッチ手段は、前記第2の遅延手段で遅延さ
    れた信号に基づいて前記第ダウン信号をラッチすること
    を特徴とする請求項3に記載のフェーズロックドループ
    回路。
  5. 【請求項5】基準信号と分周信号との位相差および周波
    数差を示すアップ/ダウン信号を出力する位相周波数比
    較手段と、 前記アップ/ダウン信号に応じた電流信号を出力するチ
    ャージポンプと、 前記電流信号に含まれる高周波成分を除去するループフ
    ィルタ手段と、 前記ループフィルタ手段の出力電圧に応じた周波数の発
    振信号を出力する発振手段と、 前記発振信号を分周して前記分周信号を生成する分周手
    段と、 前記ループフィルタ手段内の抵抗素子の両端電圧を検出
    する電圧検出手段と、 検出された電圧に基づいて前記チャージポンプを流れる
    電流値を調整する電流調整手段と、を備えることを特徴
    とするフェーズロックドループ回路。
  6. 【請求項6】前記電流調整手段は、前記電圧検出手段で
    検出された電圧の絶対値が大きいほど、前記チャージポ
    ンプを流れる電流値が大きくなるように、前記チャージ
    ポンプを流れる電流値を制御することを特徴とする請求
    項5に記載のフェーズロックドループ回路。
  7. 【請求項7】前記ループフィルタ手段内の前記抵抗素子
    に並列に接続可能なキャパシタ素子と、 前記キャパシタ素子を前記抵抗素子に並列に接続するか
    否かを切り替える第1の切替手段と、 前記第1の切替手段とは逆向きに前記キャパシタ素子を
    前記抵抗素子に並列に接続するか否かを切り替える第2
    の切替手段と、 前記キャパシタ素子の両端電圧を前記電流調整手段に供
    給するか否かを切り替える第3の切替手段と、を備え、 前記位相周波数比較手段は、前記基準信号が前記分周信
    号よりも位相が進んでいることを示すアップ信号と、前
    記基準信号が前記分周信号よりも位相が遅れていること
    を示すダウン信号とを出力し、 前記第1の切替手段は、前記アップ信号が出力されたと
    きに、前記キャパシタ素子を前記抵抗素子に並列に接続
    し、 前記第2の切替手段は、前記ダウン信号が出力されたと
    きに、前記キャパシタ素子を前記抵抗素子に並列に接続
    し、 前記第3の切替手段は、前記アップ信号と前記ダウン信
    号とのいずれも出力されない場合には、前記キャパシタ
    素子の両端電圧を前記電流調整手段に供給することを特
    徴とする請求項5または6に記載のフェーズロックドル
    ープ回路。
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