JP2001267898A - 誘導性負荷駆動回路 - Google Patents
誘導性負荷駆動回路Info
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Abstract
る際に、フライバック電圧による誤検出を抑えることが
でき、また、過電流によるスイッチング手段の破損が発
生し難い誘導性負荷駆動回路を提供する。 【解決手段】 誘導性負荷駆動回路1は、誘導性負荷L
Lを駆動制御する際に、制御ロジック17からの制御指
令信号Saがハイレベルの時には、第1トランジスタ1
1および第2トランジスタ13の各ソース電位(第1電
位V1と第2電位V2)を比較すると共に、第2トラン
ジスタ13に流れる電流に基づき第1トランジスタ11
に流れる電流値を判定して、過電流を検出している。ま
た、制御指令信号Saがローレベルの時には、過電流検
出停止回路31により、第2トランジスタ13を含む第
2通電経路への通電が停止されて過電流検出が停止され
るため、フライバック電圧による過電流の誤検出を抑え
ることができる。
Description
ド等の誘導性負荷に電流を供給することで誘導性負荷を
駆動するための誘導性負荷駆動回路であり、特に、過電
流を検出する機能を備えた誘導性負荷駆動回路に関す
る。
を行い、負荷に電力供給することで負荷を駆動する負荷
駆動回路が知られている。そして、こうした負荷駆動回
路には、負荷に通電する電流の過電流を検出する機能を
備えたものがあり、例えば、負荷への通電経路を通電・
遮断するパワーMOSFET等からなる第1スイッチン
グ手段と、この第1スイッチング手段よりも小さい電流
を通電するパワーMOSFET等からなる第2スイッチ
ング手段とにより構成されるカレントミラー回路を用い
て過電流を検出するものが挙げられる。なお、第1スイ
ッチング手段および第2スイッチング手段は同一の駆動
指令信号によって制御されており、第2スイッチング手
段は、第1スイッチング手段に比例した電流(例えば、
第1スイッチング手段:第2スイッチング手段=100
0:1)を通電するよう構成されている。
する負荷駆動回路では、例えば、負荷においてグランド
ショート(接地短絡)などの異常が発生して、第1スイ
ッチング手段に過電流が流れた場合、第2スイッチング
手段の電流は、第1スイッチング手段の過電流の例えば
1000分の1(1/1000)となり、その電流を抵
抗等に流して異常を検出する。
ば、モータやソレノイドなどの誘導性負荷を駆動制御
(PWM(Pulse Width Modulation)制御など)するた
めの誘導性負荷駆動回路がある。そして、誘導性負荷
は、通電される電流が急峻に変動すると、その両端にフ
ライバック電圧(逆起電力)が瞬時的に発生するという
特性がある。つまり、誘導性負荷のインダクタンス(例
えば、数10[mH]程度)をLとすると、誘導性負荷
の両端には、単位時間あたりの電流の変化割合に比例し
た電圧V(=−L(di/dt))が発生するのであ
る。
ッチング手段がターンオフして誘導性負荷への通電を停
止する際に、通電停止によって瞬時的に誘導性負荷の両
端にフライバック電圧が発生して、第1電位V1がグラ
ンド電位(0[v])よりも低下することがある。この
とき、第2スイッチング手段についても、駆動指令信号
に基づきオフ状態となるが、第2電位V2はグランド電
位よりも低下しないことから、第1電位V1が第2電位
V2よりも低い状態となり、検出抵抗に大電流が流れ、
誤って過電流を検出することになる。
定時間遅延させるフィルタを設けることで、過電流の誤
検出を防ぐよう構成された誘導性負荷駆動回路があり、
図2に概略構成を示す。図2に示す誘導性負荷駆動回路
1aは、nチャネル型パワーMOSFETからなる第1
トランジスタ51に流れる第1規定値より大きい過電流
を検出するものである。
駆動回路55から出力される駆動指令信号Sbに基づい
て、図示しない直流電源からの出力(電源電圧)Vcが
供給された電源ラインLVからの電流を誘導性負荷LL
に供給するための第1通電経路を通電・遮断する。な
お、ゲート駆動回路55は、制御ロジック57が出力す
る制御指令信号Saに応じて駆動指令信号Sbを出力し
ており、また、制御ロジック57は、誘導性負荷LLの
電流制御を行うために、制御指令信号Saを出力してい
る。
端の第1電位V1が、nチャネル型パワーMOSFET
からなる第2トランジスタ53の電流出力端の第2電位
V2よりも低下すると、第1コンパレータ61の出力信
号がハイレベルとなりnpn型トランジスタからなる第
3トランジスタ63が駆動される。これにより、第2ト
ランジスタ53,第3トランジスタ63および抵抗65
からなる第2通電経路に電流が流れ、この電流によって
抵抗65の両端に生じる電位差が、過電流判定のために
設定された定電圧電源69の出力電圧を上回ると、第2
コンパレータ67の出力信号がハイレベルとなる。そし
て、第2コンパレータ67の出力信号はフィルタ71を
介してゲート駆動回路55に入力されており、ゲート駆
動回路55は、ハイレベルの信号が入力されると駆動指
令信号Sbの出力を停止する。これにより、第1通電経
路における通電が停止されて、第1トランジスタ51が
過電流から保護される。
ータ67の出力信号が入力されてから一定期間(例え
ば、数μ秒〜10数μ秒)が経過すると、ゲート駆動回
路55に対して出力信号を出力するように構成されてい
る。つまり、図2に示す過電流検出機能を備えた誘導性
負荷駆動回路は、フィルタ71を設けて過電流の検出時
期を遅延することで、瞬時的に発生する電圧変動では過
電流と判定しないように構成されている。このため、誘
導性負荷のフライバック電圧により発生する瞬時的な電
圧変動が原因となって、誤って過電流と判定するのを防
ぐことができる。
示すような従来の誘導性負荷駆動回路では、第2コンパ
レータ67の出力信号がフィルタ71により遅延される
遅延期間においては、通電経路に過電流が流れることに
なり、この過電流によって第1トランジスタ(第1スイ
ッチング手段)51が破損する虞がある。
られる半導体素子(パワーMOSFET等)は、通電可
能な電流の容量が大きいものほど高価になるため、コス
ト的に優れた負荷駆動回路を実現するには、第1スイッ
チング手段として容量が小さい半導体素子を用いること
が望ましい。このため、実際の誘導性負荷駆動回路にお
いては、スイッチング手段として、負荷の定格電流より
も僅かに大きい容量の半導体素子を用いることが多い。
の少ないスイッチング手段を用いた誘導性負荷駆動回路
において過電流検出を行うにあたり、信号出力の遅延処
理を行うようにすると、遅延期間中に流れる過電流によ
ってスイッチング手段が破損する可能性が高くなってし
まう。
のであり、モータやソレノイド等の誘導性負荷に供給す
る電流の過電流を検出する際に、フライバック電圧によ
る誤検出を抑えて正確に過電流を検出することができ、
また、過電流によるスイッチング手段の破損が発生し難
い誘導性負荷駆動回路を提供することを目的とする。
導性負荷駆動回路によれば、誘導性負荷への通電停止に
より発生するフライバック電圧によって、誤って過電流
と判定することが無くなり、正確に過電流を検出するこ
とができる。また、過電流検出時の対応処理を迅速に実
施でき、第1スイッチング手段を過電流から保護できる
ため、過電流による第1スイッチング手段の破損が発生
し難くなる。
は、第1スイッチング手段はオフ状態となり電流が流れ
ないことから、第1通電経路に過電流が流れることはな
いため、過電流検出を停止することによる問題は無い。
ここで、上述の誘導性負荷駆動回路におけるスイッチン
グ手段としては、例えば、バイポーラトランジスタや電
解効果トランジスタ(FET)などを用いることができ
るが、請求項2に記載のように、nチャネル型MOSF
ETからなる第1スイッチング手段と、第1スイッチン
グ手段が流す電流よりも小さい電流を流すnチャネル型
MOSFETからなる第2スイッチング手段とを用いる
とよい。
ンジスタに比べて通電経路における抵抗が小さく、高速
スイッチングが可能であることから、大電流のスイッチ
ング特性に優れており、直流電源から負荷への通電経路
の通電・遮断を行うのに適している。また、MOSFE
Tは、キャリアの種類(正孔または電子)によりnチャ
ネル型とpチャネル型とに分かれるが、nチャネル型は
pチャネル型に比べて安価であるため、nチャネル型M
OSFETを用いた負荷駆動回路は低コストで実現でき
る。
より、第1スイッチング手段および第2スイッチング手
段をそれぞれ同時に駆動制御することができるため、第
1電位と第2電位との比較により過電流の検出が可能と
なる。また、第1通電経路に流れる電流に比例した電流
を、第2通電経路に流すことが可能となり、さらに、こ
のとき第2通電経路に流れる電流は小さいことから、過
電流検出を行うに際しての電力消費量が小さくなる。
項3の記載によれば、第2スイッチング手段に流れる電
流は、第1スイッチング手段に流れる電流に比例するこ
とから、第2通電経路には、第1通電経路に比例した電
流が流れる。そして、第1通電経路に第1規定値を超え
る過電流が流れる際には、第2通電経路に流れる電流
は、第1規定値に応じて設定された第2規定値を超える
ことになり、第2通電経路に流れる電流に基づいて第1
通電経路における過電流を検出することができる。
に加えて、第2通電経路に流れる電流に基づき第1通電
経路における電流値を判定して過電流を検出すること
で、第1電位と第2電位との比較のみによる過電流検出
に比べて、より正確に過電流を検出することができる。
1通電経路における過電流をより正確に検出することが
できるため、第1スイッチング手段をより確実に保護す
ることが可能となる。また、本発明(請求項4)の誘導
性負荷駆動回路によれば、過電流検出手段を新規に開発
すること無く、過電流検出停止手段を追設することで、
フライバック電圧による影響を抑えることができること
から、過電流の誤検出を抑えられる誘導性負荷駆動回路
を低コストで実現できる。
共に説明する。図1は、誘導性負荷の駆動制御を行うた
めの誘導性負荷駆動回路の概略構成図であり、本誘導性
負荷駆動回路は、過電流検出機能を備えている。
駆動回路は、図示しない直流電源からの出力(例えば、
電源電圧12[v])Vcが供給された電源ラインLV
からの電流を誘導性負荷LLに供給するための第1通電
経路を通電・遮断するnチャネル型パワーMOSFET
からなる第1トランジスタ11と、電源ラインLVから
の電流を抵抗25に供給する第2通電経路を通電・遮断
するnチャネル型パワーMOSFETからなる第2トラ
ンジスタ13と、第1トランジスタ11および第2トラ
ンジスタ13を駆動するための駆動指令信号Sbを出力
するゲート駆動回路15と、誘導性負荷LLを駆動制御
するための制御指令信号Saを出力する制御ロジック1
7と、を備えている。
ランジスタを用いたプロセスを使用したマイコンで構成
され、図示しない電源装置(例えば、出力電圧5
[v])からの電力供給により動作しており、複雑な制
御処理を実施して誘導性負荷LLを制御するための制御
指令信号Saを出力している。
ンプを備えており、制御ロジック17から出力される制
御指令信号Saに応じて、第1トランジスタ11および
第2トランジスタ13を駆動可能な駆動指令信号Sbを
出力する。つまり、ゲート駆動回路15は、低電位の信
号(制御指令信号Sa)を高電位の信号(駆動指令信号
Sb)に変換する回路であり、制御指令信号Saに応じ
て、制御指令信号Saよりも高電位の駆動指令信号Sb
を出力する。
がゲート駆動回路15における駆動指令信号Sbの出力
端子に接続され、ドレインが電源ラインLVに接続さ
れ、ソースが誘導性負荷LLに接続されている。そし
て、駆動指令信号Sbがハイレベルとなると、第1トラ
ンジスタ11はオン状態となり、電源ラインLVから誘
導性負荷LLへの第1通電経路に電流が流れる。
御ロジック17が制御指令信号Saをハイレベルとする
と、ゲート駆動回路15が駆動指令信号Sbをハイレベ
ルとし、これにより、第1トランジスタ11がオン状態
となることで、第1通電経路を通じて電源ラインLVか
ら誘導性負荷LLへの電力供給が行われる。
ゲート駆動回路15における駆動指令信号Sbの出力端
子に接続され、ドレインが電源ラインLVに接続されて
おり、駆動指令信号Sbがハイレベルとなるとオン状態
となり、また、第1トランジスタ11に比例した小さい
電流を流すよう構成されている。
構成に加えて、第1トランジスタ11のソースに反転入
力端子(−)が接続され、第2トランジスタ13のソー
スに非反転入力端子(+)が接続された第1比較器(以
下、第1コンパレータという)21と、第2トランジス
タ13のソースにコレクタが接続されるとともに、第1
コンパレータ21の出力端子にベースが接続されたnp
n型トランジスタからなる第3トランジスタ23と、第
3トランジスタ23のエミッタに一端が接続され、他端
が接地された抵抗25と、第3トランジスタ23のエミ
ッタと抵抗25との接続点に非反転入力端子(+)が接
続され、ゲート駆動回路15に出力端子が接続された第
2比較器(以下、第2コンパレータという)27と、第
2コンパレータ27の反転入力端子(−)に正極が接続
され、負極が接地された定電圧電源29と、を備えてい
る。
電位(以下、第1電位という)V1が、第2トランジス
タ13のソースの電位(以下、第2電位という)V2よ
りも低下すると、第1コンパレータ21が出力する出力
信号Scがハイレベルとなり、第3トランジスタ23が
オン状態となる。すると、電源ラインLVから第2トラ
ンジスタ13、第3トランジスタ23、抵抗25を介し
てグランド(接地)に通じる第2通電経路に電流が流れ
る。
グランドショート(接地短絡)などの異常が発生する
と、第1トランジスタ11に過電流が流れるとともに、
第1電位V1はグランド電位(0[v])となるため、
第1電位V1が第2電位V2よりも低下する。このた
め、第1コンパレータ21は、第1電位V1と第2電位
V2とを比較することで、第1通電経路における過電流
を検出している。
と、第1コンパレータ21が第3トランジスタ23を駆
動することにより、第2通電経路に電流が流れることに
なり、このとき第2通電経路に流れる電流は、第1通電
経路に流れる電流に比例した大きさとなる。また、抵抗
25の両端には、第2通電経路に流れる電流に比例する
電位差が発生するため、抵抗25の両端電圧は、第1通
電経路に流れる電流に比例した大きさになる。
抵抗値と、第2通電経路における電流の第2規定値との
乗算により得られる電圧値と等しい電圧を出力する定電
圧電源にて構成されている。なお、第2規定値は、第1
通電経路にて第1規定値と等しい電流が流れる際に第2
通電経路に流れる電流値である。また、第1規定値は、
第1トランジスタ11に流れる電流における過電流の指
標であり、第1規定値よりも大きい電流が過電流であ
る。
5の両端電圧が定電圧電源29の出力電圧より大きくな
ると、ハイレベルの信号をゲート駆動回路15に対して
出力する。つまり、第2コンパレータ27は、第2通電
経路を流れる電流に基づき第1通電経路に流れる電流を
検出し、第1通電経路に流れる電流が第1規定値よりも
大きくなることで、過電流を検出したことをゲート駆動
回路15に通知するのである。
コンパレータ21が、第1電位V1と第2電位V2とを
比較すると共に、さらに、第2コンパレータ27が第2
通電経路に流れる電流に基づき第1通電経路に流れる電
流を検出することで、第1トランジスタ11に流れる過
電流を検出している。
における電位の比較だけではなく、第1通電経路に流れ
る電流を検出して過電流を判定することにより、より精
度良く過電流を検出することが可能となる。また、第1
コンパレータ21が第3トランジスタ23を駆動すると
きのみ第2通電経路に電流を流すことから、常に第2通
電経路に電流を流す場合に比べて、過電流検出に必要な
電力消費量を抑えることができる。
が入力されたゲート駆動回路15は、制御指令信号Sa
の状態に拘わらず、駆動指令信号Sbの出力を停止して
ローレベルとし、第1トランジスタ11をオフ状態にす
る。これにより、第1通電経路における通電が停止され
て、第1トランジスタ11は過電流から保護される。
指令信号Saに基づき過電流検出を停止させる過電流検
出停止回路31が備えられている。そして、この過電流
検出停止回路31は、信号レベルを反転させるインバー
タ回路33と、抵抗35と、npn型トランジスタから
なる検出停止用トランジスタ37とを備えている。
入力される入力信号がハイレベル(例えば、電位5
[v])の場合にはローレベル(例えば、グランド電位
0[v])の信号を出力し、入力信号がローレベルの場
合には、ハイレベルの信号を出力するよう構成されてい
る。そして、インバータ回路33は、入力端子が、制御
ロジック17における制御指令信号Saの出力端子に接
続されている。
ースが抵抗35を介してインバータ回路33の出力端子
と接続され、コレクタが第3トランジスタ23のベース
に接続され、エミッタが接地されている。このため、過
電流検出停止回路31では、制御指令信号Saがローレ
ベルの場合には、インバータ回路33の出力信号がハイ
レベルとなり、検出停止用トランジスタ37がオン状態
となる。これにより、第3トランジスタ23のベース電
位はローレベルに維持されることになり、第1コンパレ
ータ21の動作に拘わらず、第3トランジスタ23は強
制的にオフ状態に維持される。このため、第2通電経路
に電流が流れることが無くなり、第2コンパレータ27
がハイレベルの信号を出力することはない。
合には、インバータ回路33の出力信号がローレベルと
なり、検出停止用トランジスタ37がオフ状態となる。
これにより、第3トランジスタ23のベース電位は第1
コンパレータ21により決定されることになり、第1コ
ンパレータ21が過電流を検出すると第3トランジスタ
23はオン状態となり第2通電経路に電流が流れる。
指令信号Saがローレベルとなる時には、第3トランジ
スタ23を強制的にオフ状態にすることで、第2コンパ
レータ27による過電流の検出を停止させる。したがっ
て、本誘導性負荷駆動回路1においては、誘導性負荷L
Lの駆動制御において通電を停止した際に発生するフラ
イバック電圧(逆起電力)によって第1電位V1が第2
電位V2よりも低電位となり、第1コンパレータ21が
過電流を検出しても、過電流検出停止回路31の動作に
より第2コンパレータ27が過電流を検出することが無
くなるため、フライバック電圧による過電流の誤検出を
防ぐことができる。
17が特許請求の範囲における制御手段に相当し、ゲー
ト駆動回路15が駆動手段に相当し、第1トランジスタ
11が第1スイッチング手段に相当し、第1トランジス
タ11のゲートが第1スイッチング手段の制御端子に相
当し、第2トランジスタ13が第2スイッチング手段に
相当し、第2トランジスタ13のゲートが第2スイッチ
ング手段の制御端子に相当し、第1コンパレータ21が
過電流検出手段に相当し、第2コンパレータ27および
定電圧電源29が保護手段に相当し、過電流検出停止回
路31が過電流検出停止手段に相当し、第3トランジス
タ23が第3スイッチング手段に相当し、抵抗25が第
2電流検出手段に相当し、第1コンパレータ21の出力
信号Scが過電流検出信号に相当する。
荷駆動回路1によれば、制御指令信号Saが出力されな
いときには過電流検出を行わないことから、誘導性負荷
LLへの通電停止により発生するフライバック電圧によ
って、誤って過電流と判定することが無くなり、正確に
過電流を検出することができる。また、過電流検出時に
おける第1通電経路の通電停止処理を迅速に実行でき、
第1トランジスタを過電流から保護できるため、過電流
による第1トランジスタの破損が発生し難くなる。
には、第1トランジスタ11はオフ状態となり電流が流
れないことから、第1通電経路に過電流が流れることは
ないため、過電流検出を停止しても問題はない。また、
誘導性負荷LLへの通電開始時に発生するフライバック
電圧については、ゲート駆動回路15がチャージポンプ
を用いて駆動指令信号Sbを生成することから、駆動指
令信号Sbの立ち上がり速度が比較的遅いため、フライ
バック電圧は小さくなり過電流検出に対する影響はな
い。
れば、駆動指令信号Sbによって第1トランジスタ11
および第2トランジスタ13をそれぞれ同時に駆動制御
することができるため、第1電位V1と第2電位V2と
の比較により過電流の検出が可能となる。また、第2通
電経路に流れる電流が小さい電流であることから、過電
流検出を行うに際しての電力消費量を抑えることができ
る。
比較に加えて、第2通電経路に流れる電流に基づき第1
通電経路における電流値を判定して過電流を検出するた
め、第1電位と第2電位との比較のみによる過電流検出
に比べて、より正確に過電流を検出することができる。
従来から使用されている第1コンパレータ21をそのま
ま用いることができ、また、従来の誘導性負荷駆動回路
に過電流検出停止回路31を追設することで容易に実現
することができるため、過電流の誤検出を抑えられる誘
導性負荷駆動回路を低コストで実現できる。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、制御ロジック1
7へ電力供給する電源装置の出力電圧は、5[v]に限
ることはなく、制御ロジック17を駆動可能な電圧値で
あればよい。また、電源ラインLVに供給される電源電
圧も、12[v]に限ることはなく、誘導性負荷LLに
応じた電圧値であればよい。
は、例えば、第1コンパレータ21と第3トランジスタ
23とを接続する信号経路を開放・短絡する信号遮断用
スイッチング手段を設けて、過電流検出停止回路31
が、信号遮断用スイッチング手段のオン・オフ状態を制
御するように構成してもよい。
タおよび第2トランジスタとしてnチャネル型MOSF
ETを用いた負荷駆動回路について説明したが、これら
のトランジスタは、pチャネル型MOSFETを用いて
構成しても良く、また、バイポーラトランジスタを用い
ても良い。さらに、上記実施例では、第1トランジスタ
および第2トランジスタが、通電経路において負荷より
も高電位側に設けられたハイサイドスイッチとして備え
られているが、これらトランジスタがローサイドスイッ
チとして備えられた負荷駆動回路に本発明を適用するこ
ともできる。
ある。
る。
3…第2トランジスタ、15…ゲート駆動回路、17…
制御ロジック、21…第1コンパレータ、23…第3ト
ランジスタ、25…抵抗、27…第2コンパレータ、2
9…定電圧電源、31…過電流検出停止回路、33…イ
ンバータ回路、35…抵抗、37…検出停止用トランジ
スタ、LL…誘導性負荷、LV…電源ライン。
Claims (4)
- 【請求項1】 直流電源から誘導性負荷への第1通電経
路に設けられ、制御端子に入力される駆動指令信号に基
づき該第1通電経路を通電・遮断する第1スイッチング
手段と、 前記誘導性負荷を駆動制御するための制御指令信号を出
力する制御手段と、 該制御手段からの前記制御指令信号に応じて、前記第1
スイッチング手段を駆動するための駆動指令信号を出力
する駆動手段と、 前記直流電源からの電流を所定の負荷に供給する第2通
電経路に設けられ、制御端子が前記第1スイッチング手
段の制御端子に接続されて、第1スイッチング手段に比
例した電流を流す第2スイッチング手段と、 前記第1スイッチング手段の電流出力端の第1電位と、
前記第2スイッチング手段の電流出力端の第2電位とを
比較し、該第1電位が該第2電位よりも低電位となる
と、前記第1スイッチング手段に流れる第1規定値より
大きい過電流を検出する過電流検出手段と、 前記第1スイッチング手段に流れる過電流が検出される
と、前記駆動手段による前記駆動指令信号の出力を停止
させることにより、第1通電経路における通電を停止し
て前記第1スイッチング手段を保護する保護手段と、 を備えて、前記誘導性負荷を駆動するとともに過電流検
出を行う誘導性負荷駆動回路であって、 前記制御手段から前記制御指令信号が出力されないとき
には、前記過電流検出手段による過電流の検出を停止さ
せる過電流検出停止手段、を備えたことを特徴とする誘
導性負荷駆動回路。 - 【請求項2】 前記第1スイッチング手段は、nチャネ
ル型MOSFETからなり、 前記第2スイッチング手段は、前記第1スイッチング手
段が流す電流よりも小さい電流を流すnチャネル型MO
SFETからなること、 を特徴とする請求項1に記載の誘導性負荷駆動回路。 - 【請求項3】 前記第2通電経路における前記第2スイ
ッチング手段よりも下流側に設けられて、前記過電流検
出手段により過電流が検出されると前記第2通電経路の
通電を行う第3スイッチング手段と、 前記第2通電経路に流れる電流を検出する第2電流検出
手段と、が備えられ、 前記保護手段は、該第2電流検出手段により検出される
電流が前記第1規定値に応じて設定された第2規定値を
超えると、前記駆動手段による前記駆動指令信号の出力
を停止させること、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載の誘導性負
荷駆動回路。 - 【請求項4】 前記過電流検出手段は、前記第1スイッ
チング手段に流れる過電流を検出すると、過電流検出信
号を出力するよう構成され、 前記過電流検出停止手段は、前記過電流検出手段よりも
優先して前記過電流検出信号を制御することで、過電流
の検出を停止すること、 を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
誘導性負荷駆動回路。
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