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JP2001251164A - アクティブインダクタンス回路及び2端子素子型アクティブインダクタンス回路並びに対称4端子型アクティブインダクタンス回路 - Google Patents

アクティブインダクタンス回路及び2端子素子型アクティブインダクタンス回路並びに対称4端子型アクティブインダクタンス回路

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Publication number
JP2001251164A
JP2001251164A JP2000063412A JP2000063412A JP2001251164A JP 2001251164 A JP2001251164 A JP 2001251164A JP 2000063412 A JP2000063412 A JP 2000063412A JP 2000063412 A JP2000063412 A JP 2000063412A JP 2001251164 A JP2001251164 A JP 2001251164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
terminals
mos transistors
source
circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000063412A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000063412A priority Critical patent/JP2001251164A/ja
Publication of JP2001251164A publication Critical patent/JP2001251164A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子数を削減して周波数特性の劣化を防ぎ、
かつ差動入力差動出力型で動作可能な各種アクティブイ
ンダクタンス回路を得る。 【解決手段】 Tr.N1乃至N6は、バックゲート端
子とソース端子とがそれぞれ短絡接続されている。T
r.N5,N6のドレイン端子間にコンデンサ(C 0
2)が接続され、かつ該ドレイン端子の各々がTr.N
3,N4のソース端子とそれぞれ接続され、かつTr.
N5,N6の各々のソース端子を接続する接続点と接地
との間に直流電流源(2×I1)を備えた差動型積分器
と、ゲート端子の各々がTr.N5,N6のドレイン端
子とそれぞれ接続され、かつ各々のソース端子を接続す
る接続点と接地との間に直流電流源(2×I0)が接続
され、かつドレイン端子の各々が前記入力信号電圧端子
にそれぞれ接続されたTr.N1,N2を含む電圧電流
変換部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブインダ
クタンス回路及び2端子素子型アクティブインダクタン
ス回路並びに対称4端子型アクティブインダクタンス回
路に関し、特に、差動増幅器(以下、「差動対」と呼称
する)を有して、ラジオ受信機,テレビ受信機,衛星放
送受信機,ビデオレコーダー,及び移動体通信機等に使
用されるアクティブインダクタンス回路及び2端子素子
型アクティブインダクタンス回路並びに対称4端子型ア
クティブインダクタンス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のGIC回路の回路構成の
一例を示す回路図である。従来のGIC回路は、図7に
示すように、2つのオペアンプ(OP−AMP)と、5
つのインピーダンスZ1〜Z5を含み、該インピーダンス
1〜Z5のうち、Z2またはZ4のいずれか一つをコンデ
ンサにし、それ以外のインピーダンスを抵抗とすること
によって入力信号電圧Vinから見た接地との間のインピ
ーダンスがインダクタンスであるように見えるものであ
る。
【0003】上記GIC回路の場合は、必要なオペアン
プの数は、2個である。図8は、従来のGIC回路の回
路構成の他の一例を示す回路図である。従来のGIC回
路で、インダクタンスを2端子素子化した回路例として
は、図8に示すように、オペアンプの数を4個とするも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のGIC回路で
は、上記のとおり、2端子素子化にするために必要なオ
ペアンプの個数が4個となり、かつ、実用的な信号処理
のためには差動入力差動出力形式とする必要があって、
そのためには、8個のオペアンプを必要としており、素
子数の増大の問題に加えて、周波数特性の劣化を招いて
いた。
【0005】ちなみに、従来のシステムが使用可能な周
波数帯は、上記オペアンプのGB積(即ち、ゲインと帯
域幅との積)によって決定されている。また、高周波信
号処理や、ディジタル信号処理とアナログ信号処理とが
混在するシステム等では、信号同士のクロストークによ
る性能の劣化を回避する必要があり、そのためには、上
記の差動入力差動出力形式を実現する必要があるので、
更に多くの素子数を必要とし、そのため、ICチップの
面積の増大やコストの増加が避けられない問題点であっ
た。
【0006】本発明は、以上のような従来のGIC回路
で代表される回路の問題点に鑑みてなされたものであ
り、素子数を削減して周波数特性の劣化を防ぎ、かつ差
動入力差動出力型で動作可能なアクティブインダクタン
ス回路を提供することを目的とする。
【0007】本発明の第2の目的は、素子数を削減して
周波数特性の劣化を防ぎ、かつ差動入力差動出力型で動
作可能な2端子素子型アクティブインダクタンス回路を
提供することを目的とする。
【0008】本発明の第3の目的は、素子数を削減して
周波数特性の劣化を防ぎ、かつ差動入力差動出力型で動
作可能な対称4端子型アクティブインダクタンス回路を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上に説明したとおり、
本発明では、MOSトランジスタとコンデンサと直流電
流源で構成される差動対回路を有し、入力端子側から見
てインダクタンスとなるアクティブインダクタンス回路
であって、バックゲート端子とソース端子とがそれぞれ
短絡接続された第1乃至第6のMOSトランジスタを有
し、前記第1と第2のMOSトランジスタのゲート端子
間を入力信号電圧端子とする第1の差動対回路と、ドレ
イン端子間に第1のコンデンサが接続され、かつ該ドレ
イン端子の各々が前記第1と第2のMOSトランジスタ
のソース端子とそれぞれ接続された前記第3と第4のM
OSトランジスタの該ドレイン端子間を出力電圧端子と
する第2の差動対回路と、かつ、前記第3と第4のMO
Sトランジスタのゲート端子が各々第4、第3のドレイ
ンに接続され、かつ前記第3と第4のMOSトランジス
タの各々のソース端子を接続する接続点と接地との間に
接続された第1の直流電源とを備えた差動型積分器と、
ゲート端子の各々が前記第3と第4のMOSトランジス
タのドレイン端子とそれぞれ接続され、かつ各々のソー
ス端子を接続する接続点と接地との間に第2の直流電源
が接続され、かつドレイン端子の各々が前記入力信号電
圧端子にそれぞれ接続された前記第5と第6のMOSト
ランジスタを含む第3の差動対から成る電圧電流変換部
とを有することを特徴とするアクティブインダクタンス
回路が提供される。
【0010】また、MOSトランジスタとコンデンサと
直流電流源で構成される差動対回路を有し、入力端子側
から見てインダクタンスとなる2端子素子型アクティブ
インダクタンス回路であって、バックゲート端子とソー
ス端子とがそれぞれ短絡接続された第1乃至第6のMO
Sトランジスタを有し、ゲート端子と接地との間に入力
信号源とドライブインピーダンスとが直列接続された前
記第1のMOSトランジスタと、ゲート端子と接地との
間に定電圧源と終端インピーダンスとが直列接続された
前記第2のMOSトランジスタとを含む第1の差動対回
路と、ドレイン端子間に第1のコンデンサが接続され、
かつ該ドレイン端子の各々が前記第1と第2のMOSト
ランジスタのソース端子とそれぞれ接続された前記第3
と第4のMOSトランジスタの該ドレイン端子間を出力
電圧端子とし、かつ、前記第3と第4のMOSトランジ
スタのゲート端子が各々第4、第3のドレインに接続す
る第2の差動対回路と、前記第3と第4のMOSトラン
ジスタの各々のソース端子を接続する接続点と接地との
間に接続された第1の直流電源とを備えた差動型積分器
と、ゲート端子の各々が前記第3と第4のMOSトラン
ジスタのドレイン端子とそれぞれ接続され、かつ各々の
ソース端子を接続する接続点と接地との間に第2の直流
電源が接続され、かつドレイン端子の各々が前記入力信
号電圧端子にそれぞれ接続された前記第5と第6のMO
Sトランジスタを含む第3の差動対から成る電圧電流変
換部とを有することを特徴とする2端子素子型アクティ
ブインダクタンス回路が提供される。
【0011】さらに、MOSトランジスタとコンデンサ
と直流電流源で構成される差動対回路を有し、2つの入
力端子側から見ていずれもインダクタンスとなる対称4
端子型アクティブインダクタンス回路であって、バック
ゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡接続された第
1乃至第10のMOSトランジスタを有し、前記第1と
第2のMOSトランジスタのゲート端子間を第1の入力
信号電圧端子とする第1の差動対回路と、前記第3と第
4のMOSトランジスタのゲート端子間を第2の入力信
号電圧端子とする第2の差動対回路と、ドレイン端子間
に第1のコンデンサが接続され、かつ該ドレイン端子の
各々が前記第1と第2のMOSトランジスタ及び前記第
3と第4のMOSトランジスタのソース端子とそれぞれ
接続された前記第5と第6のMOSトランジスタの該ド
レイン端子間を出力電圧端子とする第3の差動対回路
と、かつ、前記第5と第6のMOSトランジスタのゲー
ト端子が各々第6、第5のドレインと接続され、かつ前
記第5と第6のMOSトランジスタの各々のソース端子
を接続する接続点と接地との間に接続された第1の直流
電源とを備えた差動型積分器と、ゲート端子の各々が前
記第5と第6のMOSトランジスタのドレイン端子とそ
れぞれ接続され、かつ各々のソース端子を接続する接続
点と接地との間に第2の直流電源が接続され、かつドレ
イン端子の各々が前記第1の入力信号電圧端子にそれぞ
れ接続された前記第7と第8のMOSトランジスタを含
む第4の差動対から成る電圧電流変換部と、ゲート端子
の各々が前記第5と第6のMOSトランジスタのドレイ
ン端子とそれぞれ接続され、かつ各々のソース端子を接
続する接続点と接地との間に第3の直流電源が接続さ
れ、かつドレイン端子の各々が前記第2の入力信号電圧
端子にそれぞれ接続された前記第8と第10のMOSト
ランジスタを含む第5の差動対から成る電圧電流変換部
とを有し、かつ前記第1のMOSトランジスタのソース
端子と前記第3のMOSトランジスタのソース端子とが
接続され、かつ前記第2のMOSトランジスタのソース
端子と前記第4のMOSトランジスタのソース端子とが
接続されていることを特徴とする対称4端子型アクティ
ブインダクタンス回路が提供される。
【0012】即ち、本発明は、2組の差動対により構成
された入出力積分器の回路に含まれるMOSトランジス
タのコンダクタンスと、コンデンサと、電圧電流変換部
に含まれるMOSトランジスタのコンダクタンスとの、
都合3種類のインピーダンスにより、インダクタンスと
して機能する回路を構成する。
【0013】これにより、例えば、従来のGIC回路に
比べて、インピーダンスを持つ素子を少なくすることを
可能にし、また、上記インダクタンスとして機能する回
路を構成するために従来は必要であったオペアンプを不
要にすることで、素子数の削減効果に加えて、従来は該
オペアンプのGB積で制限されていた動作可能な周波数
範囲を拡大することを可能にしている。
【0014】また、上記インダクタンスとして機能する
回路を完全な2端子素子として構成するためには、従来
は4個のオペアンプを必要としていたが、上記と同様
に、該オぺアンプを不要にすることが可能であるので、
上記と同様に、素子数の削減効果に加えて、周波数範囲
を拡大することを可能にしている。
【0015】さらに、従来は、単なる2端子素子を差動
信号でドライブするためには、上記のオペアンプを8個
必要としていたが、この場合にも、上記と同様に、該オ
ぺアンプを不要にすることが可能であるので、上記と同
様に、素子数の削減効果に加えて、周波数範囲を拡大す
ることを可能にしている。
【0016】また、対称4端子網の回路が構成可能とな
ることで、従来のアクティブフィルタ技術では容易に実
現できなかった差動入力差動出力の信号処理回路を少な
い素子数で実現可能にし、インダクタンスとコンデンサ
とのπ型またはT型のラダー回路の実現を可能にしてい
る。
【0017】さらに、対称4端子網の回路が構成可能と
なることで、差動信号でラダー型のフィルタ回路をドラ
イブする場合には、入力に対する出力電圧のオフセット
を、構成されるQ値には依らずにほとんど消去すること
を可能にし、これにより、チェビシェフ特性や楕円特性
を持つ急峻なフィルタリングを実施可能にしている。
【0018】また、少ない素子数でインダクタンスとし
て機能する回路を構成すると共に、回路全体をP型また
はN型のいずれか一種類のみのMOSトランジスタで構
成できるので、バラツキ要因が低減し、従来のように諸
特性のマッチングを考慮する必要がなく、結果として、
設計の自由度を向上せしめることを可能にしている。
【0019】さらに、S/N比等の回路の性能指標を向
上させ得ると共に、消費電力の節減やICチップ面積の
縮小化を可能にし、IC回路に組み込む場合には、該I
C回路の設計・製造コストの低減を果たすことを可能に
している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るアクティブインダクタンス回路の回路構成を示
す回路図である。
【0021】本実施の形態に係るアクティブインダクタ
ンス回路は、ゲート間に入力信号電圧(差動電圧)が印
加されて第1の差動対を構成するN型MOSトランジス
タN3,N4と、ドレイン端子がそれぞれ上記N型MO
SトランジスタN3,N4のソース端子と接続されて前
記第1の差動対の出力電圧を電流に変換するための第2
の差動対を構成するN型MOSトランジスタN5,N6
と、上記MOSトランジスタN3,N4のソース端子間
に接続されるコンデンサ(C0/2)と、MOSトラン
ジスタN5とMOSトランジスタN6のソース端子の短
絡接続点と接地間に接続される直流電流源(2×I1
と、上記第1と第2の差動対によって構成される差動型
積分器の出力電圧を電流に変換して上記差動型積分器の
入力信号(即ち、第1の差動対の入力信号)に帰還する
ための第3の差動対を構成するMOSトランジスタN
1,N2と、MOSトランジスタN1,N2のソース端
子の短絡接続点と接地間に接続される直流電流源(2×
0)を含む。
【0022】上記アクティブインダクタンス回路の出力
ポイントは、図1において電位VO,−VOで示された端
子(即ち、MOSトランジスタN3のソース端子と、M
OSトランジスタN4のソース端子)である。
【0023】上記MOSトランジスタN3のソース端子
は、上記MOSトランジスタN5のドレイン端子と、上
記MOSトランジスタN4のソース端子は、上記MOS
トランジスタN6のドレイン端子と、それぞれ接続され
る。
【0024】上記MOSトランジスタN1のドレイン端
子は、上記MOSトランジスタN3のゲート端子(即
ち、入力信号端子の一つ)と、上記MOSトランジスタ
N2のドレイン端子は、上記MOSトランジスタN4の
ゲート端子(即ち、入力信号端子の他の一つ)と、それ
ぞれ接続される。
【0025】前記MOSトランジスタN5とN6のゲー
ト端子は各々N6,N5ドレインと接続される上記MO
SトランジスタN1のゲート端子は、上記MOSトラン
ジスタN3のソース端子(即ち、出力信号端子の一つ)
と、上記MOSトランジスタN2のゲート端子は、上記
MOSトランジスタN4のソース端子(即ち、出力信号
端子の他の一つ)と、それぞれ接続される。
【0026】上記各MOSトランジスタN1〜N6のバ
ックゲートは、それぞれ自己のソースと短絡される。以
下、本実施の形態に係るアクティブインダクタンス回路
の動作特性を説明する。
【0027】但し、以下では、MOSトランジスタN1
〜N6のドレイン電流係数、及び閾値は全て等しく、各
々、M,Vthであるとする。(Vthが等しくなることを
保証するために、上記のとおり、上記各MOSトランジ
スタN1〜N6のバックゲート端子は、それぞれ自己の
ソース端子に短絡接続されている。)また、以下では、
MOSトランジスタN1〜N6のゲート−ソース間電圧
をVgsとする。さらに、特に断らない限り、上記各MO
Sトランジスタのコンダクタンスをgmとする。
【0028】まず、差動入力信号電圧Vinが、MOSト
ランジスタN3,N4のゲート端子間に印加された場合
の、差動入力信号電圧Vinから見た入力インピーダンス
inを求める。
【0029】差動入力信号電圧Vinによって回路に流れ
込む電流iinは、後述する(1)式で示される。従っ
て、求める入力インピーダンスZinは、後述する(2)
式で示される。コンダクタンスgmの逆数は抵抗である
から、(2)式で示す入力インピーダンスZinは、イン
ダクタンスとなる。
【0030】次に、上記のコンダクタンスgmを、飽和
領域におけるMOSトランジスタのドレイン電流Id か
ら求めると、後述する(3)式が得られる。従って、M
OSトランジスタのドレイン電流Id を可変とすること
により、コンダクタンスgmを可変にすることができ
て、さらには、(2)式より、入力インピーダンスZin
を決定するインダクタンスの値をコントロールすること
が可能になる。
【0031】以上を纏めると、求める入力インピーダン
スZinが、インダクタンスとして差動入力信号端子間
(即ち、MOSトランジスタN3,N4のゲート端子
間)に存在することが理解される。
【0032】上記の説明で注意すべき点は、上記のイン
ダクタンスは、実際には、対アース間に存在しているこ
とである。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るア
クティブインダクタンス回路を使用した帯域通過フィル
タの回路構成の一例を示す回路図である。
【0033】図2に示す帯域通過フィルタの回路は、本
実施の形態に係るアクティブインダクタンス回路を使用
した回路ではあっても、本実施の形態に係るアクティブ
インダクタンス回路の変形例と見なせるので、本実施の
形態に係るアクティブインダクタンス回路の他の一つの
構成を示していることになる。
【0034】図2に示す帯域通過フィルタは、本実施の
形態に係るアクティブインダクタンス回路において、M
OSトランジスタN3,N4のゲート端子間に、コンデ
ンサ(C1/2)を接続し、差動入力信号端子の各々の
端子は、同値の抵抗Rd を介して、上記のMOSトラン
ジスタN3,N4のゲート端子にそれぞれ接続した回路
構成を有する。
【0035】図2に示す帯域通過フィルタの伝達関数
は、(4)式で与えられる。 (第2の実施の形態)図3は、本発明の第2の実施の形
態に係る2端子素子型アクティブインダクタンス回路の
回路構成を示す回路図である。
【0036】本実施の形態に係る2端子素子型アクティ
ブインダクタンス回路の回路構成は、図1に示す本発明
の第1の実施の形態に係るアクティブインダクタンス回
路の回路構成と比較して、差動入力信号の印加部分にド
ライブインピーダンスZ1と、終端インピーダンスZ2
が追加接続されている点を除いては、図1に示す第1の
実施の形態に係るアクティブインダクタンス回路の回路
構成と同じである。
【0037】より具体的に言えば、MOSトランジスタ
N3のゲート端子と接地との間には入力信号電圧源(V
in)とドライブインピーダンスZ1とが直列接続されて
おり、かつMOSトランジスタN4のゲート端子と接地
との間には定電圧源と終端インピーダンスZ2とが直列
接続されている。
【0038】なお、ドライブインピーダンスZ1とMO
SトランジスタN3のゲート端子との接続点の電位を電
位V1とし、終端インピーダンスZ2とMOSトランジ
スタN4のゲート端子との接続点の電位を電位V2とし
ている。
【0039】さらに、図1に示す第1の実施の形態に係
るアクティブインダクタンス回路の電位VOと−VOで示
される部分に相当する部分の電位を、符号を改めて電位
VaとVb としている。
【0040】入力信号は、シングル形式でドライブイン
ピーダンスZ1側から入力され、出力は、終端インピー
ダンスZ2との接続点から取り出される。以下、本実施
の形態に係る2端子素子型アクティブインダクタンス回
路の動作特性を説明する。
【0041】まず、入力信号電圧Vinに対して、上記の
電位V1,V2で示される各ポイントが、如何なる伝達
関数で表されるかを示し、これにより、該電位V1,V
2で示されるポイント間に等価的にインダクタンスが存
在することを証明する。
【0042】今、入力信号電圧Vinにより、ドライブイ
ンピーダンスZ1に流れ込む信号電流をi1 、終端イン
ピーダンスZ2に流れ込む信号電流をi2とする。上記の
信号電流i1,i2について、(5),(6)式が成立す
る。
【0043】従って、(Va −Vb )と、(V1−V
2)との関係は(7)式で示される。故に、(5),
(7)式より、上記の信号電流i1 ,i2 は、(8),
(9)式で示され、さらに、(10)式が導き出され
る。
【0044】また、(6),(9)式から、(11)式
に示すように、V2をV1で表現でき、(11)式を
(8)式に代入して、(12)式に示すように、入力信
号電圧Vinと、上記の電位V1との関係が求まる。
【0045】さらに、(11),(12)式の関係か
ら、電位Vin,V1,V2で示される各ポイント間に存
在するインピーダンスを特定することができる。これに
より、電位V1,V2で示されるポイント間には、アク
ティブインダクタンスが存在することが証明される。
【0046】本実施の形態では、上記のとおり、アクテ
ィブインダクタンスを、あたかもフローティング状態に
あるような2端子素子として形成しているので、アクテ
ィブフィルタの回路を構成するために使用する場合に
は、従来のように、多数の素子を必要とすることなく、
アクティブフィルタの回路を簡素化することができる。
【0047】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
2端子素子型アクティブインダクタンス回路を使用した
アクティブフィルタの回路構成の一例を示す回路図であ
る。図4に示すアクティブフィルタの回路は、本実施の
形態に係る2端子素子型アクティブインダクタンス回路
を使用した回路ではあっても、本実施の形態に係る2端
子素子型アクティブインダクタンス回路の変形例と見な
せるので、本実施の形態に係る2端子素子型アクティブ
インダクタンス回路の他の一つの構成を示していること
になる。
【0048】図4に示すアクティブフィルタの回路構成
は、本実施の形態に係る2端子素子型アクティブインダ
クタンス回路において、電位V1,V2で示されるポイ
ント間にコンデンサ(C1)を接続した回路構成であ
る。
【0049】図4に示すアクティブフィルタと同様の回
路構成により、帯域除去フィルタ(BEF)や、チェビ
シェフ型のLPFを形成することができる。 (第3の実施の形態)図5は、本発明の第3の実施の形
態に係る対称4端子型アクティブインダクタンス回路の
回路構成を示す回路図である。
【0050】本実施の形態に係る対称4端子型アクティ
ブインダクタンス回路の回路構成は、図1に示す本発明
の第1の実施の形態に係るアクティブインダクタンス回
路の回路構成と比較すると、第1の実施の形態に係るア
クティブインダクタンス回路における差動型積分器の入
力信号電圧が印加されるMOSトランジスタN3,N4
で構成された差動対及び上記差動型積分器の出力電圧を
電流に変換して上記差動対に印加するためのMOSトラ
ンジスタN1,N2で構成された帰還回路とに相当する
回路が、本実施の形態に係る対称4端子型アクティブイ
ンダクタンス回路では、もう一組含まれている。
【0051】即ち、第1の実施の形態に係るアクティブ
インダクタンス回路に加えて、入力信号電圧が印加され
るMOSトランジスタN7,N8で構成された差動対
と、上記差動型積分器の出力電圧を電流に変換して上記
差動対に帰還するMOSトランジスタN9,N10で構
成された帰還回路(差動対)とが含まれる。
【0052】なお、MOSトランジスタN7のソース端
子は、MOSトランジスタN3のソース端子と接続さ
れ、MOSトランジスタN8のソース端子は、MOSト
ランジスタN4のソース端子と接続されている。
【0053】以下、本実施の形態に係る対称4端子型ア
クティブインダクタンス回路の動作特性を説明する。ま
ず、以下では、MOSトランジスタN3,N4のゲート
端子を、差動入力信号V1,−V1が印加される端子と
し、MOSトランジスタN8,N7のゲート端子を、同
様に差動入力信号V2,−V2が印加される端子とし、
電位V1,V2で示されるポイント間が、如何なる伝達
関数で表されるかを示し、これによって、上記の電位V
1,V2で示されるポイント間にインダクタンスが存在
することを証明する。
【0054】今、差動対をなすMOSトランジスタN
5,N6のコンダクタンスをトータルでgm2 とし、そ
れ以外のMOSトランジスタのコンダクタンスを全てg
m1 に同値とする。
【0055】積分容量であるコンデンサ(C0/2)の
両端の電位をVa ,Vb とすると、電位Va ,Vb で示
されるポイントにそれぞれ流れ込む信号電流を考える
と、(13),(14)式が成立する。上記両式の辺同
士の加算と減算から、(15),(16)式が導き出さ
れる。
【0056】なお、(15)式で示されるVa とVb と
の関係から、差動の性質を持った出力が得られているこ
とが理解されるが、このことが成立する必要条件は、図
5に示すMOSトランジスタN3,N4,N7,N8の
各々のゲート端子に差動信号電圧が印加されることであ
ることに注目されたい。
【0057】(16)式において、gm2 =gm1 ×2
なる条件を付与すると、(17)式が得られる。今、電
位V1で示されるポイントから本回路に流れ込む電流を
1とし、電位V2で示されるポイントから本回路に流
れ込む電流をi2 とすると、(18)式が導かれ、電流
1 と電流i2 とは、極性が逆で大きさが等しいことが
分かる。 従って、電位V1,V2で示されるポイント
間のインピーダンスをZ12とすると、Z12は、(19)
式で示される。
【0058】上記の(19)式は、電位V1,V2で示
されるポイント間のインピーダンスはインダクタンスで
あることを示している。同様に、電位−V1,−V2で
示されるポイント間のインピーダンスもインダクタンス
であることが示される。
【0059】従って、以上により、インダクタンスによ
る対称4端子網が実現されたことになる。なお、上記で
(16)式に付与したgm2 =gm1 ×2なる条件は、
上記MOSトランジスタの各々のドレイン電流係数の値
に比率を設定するか、または、上記MOSトランジスタ
の各々のサイズに比率を設定することで簡単に実現可能
である。
【0060】本実施の形態では、上記のとおり、アクテ
ィブインダクタンスを、あたかもフローティング状態に
あるような2端子素子として形成しているので、さらに
4端子網化することにより、従来のように、多数の素子
を必要とすることなく、アクティブフィルタの回路を簡
素化することができる。
【0061】図6は、本発明の第3の実施の形態に係る
対称4端子型アクティブインダクタンス回路を使用した
アクティブフィルタの構成の一例を示すブロック図であ
る。図6に示すアクティブフィルタの構成は、インダク
タンスを有する部分については図5に示す回路と同様で
あるため、その部分を省略してブロック図として示して
いる。
【0062】図6に示すアクティブフィルタと同様の回
路構成により、差動入出力型の帯域除去フィルタ(BE
F)や、チェビシェフ型のLPFを形成することができ
る。なお、上記各実施の形態で用いた式では、MOSト
ランジスタの飽和領域におけるドレイン電流が、該MO
Sトランジスタの外部に流出しない限りにおいて、カス
ケード接続されるMOSトランジスタ各々のドレイン電
流は、全て等しく、さらに、そのゲート−ソース間電圧
Vgsは、等しいものとしている。
【0063】また、上記各実施の形態では、N型のMO
Sトランジスタのみを使用して回路を構成したが、本発
明では、一般に、P型のMOSトランジスタのみを使用
して上記実施の形態に準ずる回路を構成することも可能
である。
【0064】(数式に係る説明)以下、上記の各実施の
形態に係る回路の動作特性を、下記の一連の数式を参照
して説明する。
【0065】まず、図1に示す本発明の第1の実施の形
態に係るアクティブインダクタンス回路において、MO
Sトランジスタのコンダクタンスをgmとして、差動入
力信号電圧Vinが、MOSトランジスタN3,N4のゲ
ート端子間に印加された場合の、入力信号電圧Vinから
見た入力インピーダンスZinを求める。
【0066】最初に、(Vin−VO)×gm=VO×sC
0−VO×gmが成立するので、VO=Vin×gm/sC0
が成立する。一方、差動入力信号電圧Vinの印加によっ
て回路に流れ込む電流iinは、下記の(1)式で示され
る。
【0067】
【数1】 iin=VO×gm=Vin1 ×gm×gm/sC0 …………………………(1) ここで、L=C0/(gm×gm)とすると、求める入
力インピーダンスZinは、下記の(2)式で与えられ
る。
【0068】
【数2】 Zin=Vin1 /iin=sC0/(gm×gm)=sL …………………(2) 以下では、MOSトランジスタのドレイン電流係数を
M、ゲート−ソース間の電圧をVgs、閾値をVthとする
と、一般に、MOSトランジスタのドレイン電流Id
は、Id =(M/2)×(Vgs−Vth)2であるから、
下記の(3)式を得る。
【0069】
【数3】 gm=δId /δVgs=M×(Vgs−Vth) =(2×M×Id )1/2∝√Id …………………………………………(3) 次に、図2に示す帯域通過フィルタにおいて、その伝達
関数T(s)は、下記の(4)式で示される。
【0070】
【数4】 T(s)=s/(C1×Rd )/(s2+s/(C1×Rd )+1/(C1×L) ) …………………………………………(4) 次に、図3に示す本発明の第2の実施の形態に係る2端
子素子型アクティブインダクタンス回路において、電流
1 に関して下記の(5)式が成立する。
【0071】
【数5】 i1 =(Vin−V1)/Z1 =(Va −Vb )×gm/2 ……………(5) また、電流i2 に関して下記の(6)式が成立する。
【0072】
【数6】 i2=(0−V2)/Z2 =(Vb −Va )×gm/2 ………………(6) ここで、電位Va ,Vb で示されるポイントについて考
察すると、 (V1−Va )×gm=(Va −Vb )×sC0/2+
Vb ×gm (V2−Vb )×gm=(Vb −Va )×sC0/2+
Va ×gm が成立する。
【0073】故に、下記の(7)式が得られる。
【0074】
【数7】 Va −Vb =(V1−V2)×gm/sC0 ……………………………(7) 上記の(5),(7)式より、電流i1 は、下記の
(8)式で求まる。
【0075】
【数8】 i1 =(V1−V2)×gm×gm/sC0/2 ………………………(8) また、上記の(6),(7)式より、電流i2 は、下記
の(9)式で求まる。
【0076】
【数9】 i2 =(V2−V1)×gm×gm/sC0/2 ………………………(9) 故に、下記の(10)式が成立する。
【0077】
【数10】 i2 =−i1 ………………………………………………………………(10) さらに、上記の(6),(9)式より、V1とV2の関
係が下記の(11)式で定まる。
【0078】
【数11】 V2=V1×Z2 /(Z2 +sL) ……………………………………(11) (但し、上記の(11)式では、前述の(2)式とは違
って、L=2×C0/(gm×gm)としている。) すると、上記の(5),(7),(8)式より、V1は
下記の(12)式で定まる。
【0079】
【数12】 V1=Vin×(Z2 +sL)/(Z1 +Z2 +sL) ………………(12) 次に、図5に示す本発明の第3の実施の形態に係る対称
4端子型アクティブインダクタンス回路において、差動
対をなすMOSトランジスタN5,N6のコンダクタン
スをトータルでgm2 とし、それ以外の全てのMOSト
ランジスタのコンダクタンスをgm1 に同値とすると、
(V1−Va )×gm1 +(−V2−Va )×gm1 =
(Va −Vb )×(sC0/2−gm2 /2)が成立す
るので、下記の(13)式が成立する。
【0080】
【数13】 (V1−V2)×gm1 =Va ×2×gm1 +(Va −Vb )×(sC0/2 −gm2 /2) ………………………………………………………………(13) また、(V2−Vb )×gm1 +(−V1−Vb )×g
m1 =(Va −Vb )×(−sC0/2+gm2 /2)
が成立するので、下記の(14)式が成立する。
【0081】
【数14】 −(V1−V2)×gm1 =Vb ×2×gm1 +(Va −Vb )×(−sC0 /2+gm2 /2) …………………………………………………………(14) よって、(13)式と(14)式の辺々の加算と引き算
とにより、下記の(15),(16)式が得られる。
【0082】
【数15】 Vb =−Va ………………………………………………………………(15)
【0083】
【数16】 (V1−V2)×2×gm1 =(Va −Vb )×2×gm1 +(Va −Vb ) ×(sC0−gm2 ) ………………………………………………………(16) ここで、条件として、gm2=gm1×2とすると、下記
の(17)式が得られる。
【0084】
【数17】 (Va −Vb )=(V1−V2)×2×gm1 /sC0 ……………(17) 従って、入力電流i1 は、下記の(18)式で求まる。
【0085】
【数18】 i1 =(Va −Vb )×gm1 /2=(V1−V2)×gm1 ×gm1 /sC 0 =−i2 ……………………………………………………………………(18) 従って、電位V1,V2で示されるポイント間のインピ
ーダンスをZ12とすると、Z12は下記の(19)式で求
められる。
【0086】
【数19】 Z12=(V1−V2)/i1 =sC0/gm12=sL ………………(19) (但し、上記の(19)式では、前述の(2)式と同じ
く、L=C0/(gm×gm)としている。)
【0087】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、2
組の差動対により構成された入出力積分器の回路に含ま
れるMOSトランジスタのコンダクタンスと、コンデン
サと、電圧電流変換部に含まれるMOSトランジスタの
コンダクタンスとの、都合3種類のインピーダンスによ
り、インダクタンスとして機能する回路を構成している
ので、例えば、従来のGIC回路に比べて、インピーダ
ンスを持つ素子を少なくすることが可能となり、また、
上記インダクタンスとして機能する回路を構成するため
に従来は必要であったオペアンプを不要にしているの
で、素子数の削減効果に加えて、従来は該オペアンプの
GB積で制限されていた動作可能な周波数範囲を拡大す
ることができる。
【0088】また、上記インダクタンスとして機能する
回路を完全な2端子素子として構成するためには、従来
は4個のオペアンプを必要としていたが、上記と同様
に、該オぺアンプが不要となるので、素子数の削減効果
に加えて、周波数範囲を拡大することができる。
【0089】さらに、従来は、単なる2端子素子を差動
信号でドライブするためには、上記のオペアンプを8個
必要としていたが、この場合にも、上記と同様に、該オ
ぺアンプが不要となるので、素子数の削減効果に加え
て、周波数範囲を拡大することができる。
【0090】また、対称4端子網の回路を構成可能にし
ているので、従来のアクティブフィルタ技術では用意に
実現できなかった差動入力差動出力の信号処理回路を少
ない素子数で実現できて、インダクタンスとコンデンサ
とのπ型またはT型のラダー回路を実現することもでき
る。
【0091】さらに、対称4端子網の回路を構成可能に
しているので、差動信号でラダー型のフィルタ回路をド
ライブする場合には、入力に対する出力電圧のオフセッ
トを、構成されるQ値には依らずにほとんど消去するこ
とができて、これにより、チェビシェフ特性や楕円特性
を持つ急峻なフィルタリングの実施が可能となる。
【0092】また、少ない素子数でインダクタンスとし
て機能する回路を構成すると共に、回路全体をP型また
はN型のいずれか一種類のみのMOSトランジスタで構
成しているので、バラツキ要因が低減し、従来のように
諸特性のマッチングを考慮する必要がなく、結果とし
て、設計の自由度が向上する。
【0093】さらに、S/N比等の回路の性能指標を向
上させると共に、消費電力の節減やICチップ面積の縮
小化を可能にしているので、IC回路に組み込む場合に
は、該IC回路の設計・製造コストの低減を果たすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクティブイ
ンダクタンス回路の回路構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るアクティブイ
ンダクタンス回路を使用した帯域通過フィルタの回路構
成の一例を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る2端子素子型
アクティブインダクタンス回路の回路構成を示す回路図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る2端子素子型
アクティブインダクタンス回路を使用したアクティブフ
ィルタの回路構成の一例を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る対称4端子型
アクティブインダクタンス回路の回路構成を示す回路図
である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る対称4端子型
アクティブインダクタンス回路を使用したアクティブフ
ィルタの構成の一例を示すブロック図である。
【図7】従来のGIC回路の回路構成の一例を示す回路
図である。
【図8】従来のGIC回路の回路構成の他の一例を示す
回路図である。
【符号の説明】
N1〜N10……MOSトランジスタ、C0/2,C1
1/2……コンデンサ、Rd ……抵抗、2×I0,2×
1……直流電流源、Vin1 ,Vin……入力信号電圧、
V1,V2……入力ポイントの電位、VO,−VO,Va
,Vb ……出力ポイントの電位、iin,i1 ,i2
…信号電流、Z1……ドライブインピーダンス、Z2……
終端インピーダンス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSトランジスタとコンデンサと直流
    電流源で構成される差動対回路を有し、入力端子側から
    見てインダクタンスとなるアクティブインダクタンス回
    路であって、 バックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡接続さ
    れた第1乃至第6のMOSトランジスタを有し、 前記第1と第2のMOSトランジスタのゲート端子間を
    入力信号電圧端子とする第1の差動対回路と、ドレイン
    端子間に第1のコンデンサが接続され、かつ該ドレイン
    端子の各々が前記第1と第2のMOSトランジスタのソ
    ース端子とそれぞれ接続され、かつ、前記第3と第4の
    MOSトランジスタのゲート端子が各々第4、第3のド
    レインに接続され前記第3と第4のMOSトランジスタ
    の該ドレイン端子間を出力電圧端子とする第2の差動対
    回路と、前記第3と第4のMOSトランジスタの各々の
    ソース端子を接続する接続点と接地との間に接続された
    第1の直流電源とを備えた差動型積分器と、 ゲート端子の各々が前記第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子とそれぞれ接続され、かつ各々のソー
    ス端子を接続する接続点と接地との間に第2の直流電源
    が接続され、かつドレイン端子の各々が前記入力信号電
    圧端子にそれぞれ接続された前記第5と第6のMOSト
    ランジスタを含む第3の差動対から成る電圧電流変換部
    と、 を有することを特徴とするアクティブインダクタンス回
    路。
  2. 【請求項2】 入力信号電圧端子の各々と前記第1と第
    2のMOSトランジスタのゲート端子の各々との間に同
    値の抵抗を接続し、かつ前記第1と第2のMOSトラン
    ジスタのゲート端子間に第2のコンデンサを接続したこ
    とを特徴とする請求項1記載のアクティブインダクタン
    ス回路。
  3. 【請求項3】 MOSトランジスタとコンデンサと直流
    電流源で構成される差動対回路を有し、入力端子側から
    見てインダクタンスとなる2端子素子型アクティブイン
    ダクタンス回路であって、 バックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡接続さ
    れた第1乃至第6のMOSトランジスタを有し、 ゲート端子と接地との間に入力信号源とドライブインピ
    ーダンスとが直列接続された前記第1のMOSトランジ
    スタと、ゲート端子と接地との間に定電圧源と終端イン
    ピーダンスとが直列接続された前記第2のMOSトラン
    ジスタとを含む第1の差動対回路と、ドレイン端子間に
    第1のコンデンサが接続され、かつ該ドレイン端子の各
    々が前記第1と第2のMOSトランジスタのソース端子
    とそれぞれ接続され、かつ、前記第3と第4のMOSト
    ランジスタのゲート端子が各々第4、第3のドレインに
    接続され前記第3と第4のMOSトランジスタの該ドレ
    イン端子間を出力電圧端子とする第2の差動対回路と、
    前記第3と第4のMOSトランジスタの各々のソース端
    子を接続する接続点と接地との間に接続された第1の直
    流電源とを備えた差動型積分器と、 ゲート端子の各々が前記第3と第4のMOSトランジス
    タのドレイン端子とそれぞれ接続され、かつ各々のソー
    ス端子を接続する接続点と接地との間に第2の直流電源
    が接続され、かつドレイン端子の各々が前記入力信号電
    圧端子にそれぞれ接続された前記第5と第6のMOSト
    ランジスタを含む第3の差動対から成る電圧電流変換部
    と、 を有することを特徴とする2端子素子型アクティブイン
    ダクタンス回路。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2のゲート端子間に第2の
    コンデンサを接続したことを特徴とする請求項3記載の
    2端子素子型アクティブインダクタンス回路。
  5. 【請求項5】 MOSトランジスタとコンデンサと直流
    電流源で構成される差動対回路を有し、2つの入力端子
    側から見ていずれもインダクタンスとなる対称4端子型
    アクティブインダクタンス回路であって、 バックゲート端子とソース端子とがそれぞれ短絡接続さ
    れた第1乃至第10のMOSトランジスタを有し、 前記第1と第2のMOSトランジスタのゲート端子間を
    第1の入力信号電圧端子とする第1の差動対回路と、前
    記第3と第4のMOSトランジスタのゲート端子間を第
    2の入力信号電圧端子とする第2の差動対回路と、ドレ
    イン端子間に第1のコンデンサが接続され、かつ該ドレ
    イン端子の各々が前記第1と第2のMOSトランジスタ
    及び前記第3と第4のMOSトランジスタのソース端子
    とそれぞれ接続され、かつ、第5と第6のMOSトラン
    ジスタのゲート端子が各々第6と第5のドレインに接続
    され前記第5と第6のMOSトランジスタの該ドレイン
    端子間を出力電圧端子とする第3の差動対回路と、前記
    第5と第6のMOSトランジスタの各々のソース端子を
    接続する接続点と接地との間に接続された第1の直流電
    源とを備えた差動型積分器と、 ゲート端子の各々が前記第5と第6のMOSトランジス
    タのドレイン端子とそれぞれ接続され、かつ各々のソー
    ス端子を接続する接続点と接地との間に第2の直流電源
    が接続され、かつドレイン端子の各々が前記第1の入力
    信号電圧端子にそれぞれ接続された前記第7と第8のM
    OSトランジスタを含む第4の差動対から成る電圧電流
    変換部と、 ゲート端子の各々が前記第5と第6のMOSトランジス
    タのドレイン端子とそれぞれ接続され、かつ各々のソー
    ス端子を接続する接続点と接地との間に第3の直流電源
    が接続され、かつドレイン端子の各々が前記第2の入力
    信号電圧端子にそれぞれ接続された前記第8と第10の
    MOSトランジスタを含む第5の差動対から成る電圧電
    流変換部とを有し、 かつ前記第1のMOSトランジスタのソース端子と前記
    第3のMOSトランジスタのソース端子とが接続され、
    かつ前記第2のMOSトランジスタのソース端子と前記
    第4のMOSトランジスタのソース端子とが接続されて
    いること、 を特徴とする対称4端子型アクティブインダクタンス回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019501536A (ja) * 2015-11-05 2019-01-17 ザイリンクス インコーポレイテッドXilinx Incorporated アクティブインダクタの動作範囲およびピーキングゲインを増加させる方法

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