JP2001110699A - ステージ装置および該ステージ装置を用いた露光装置 - Google Patents
ステージ装置および該ステージ装置を用いた露光装置Info
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70358—Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging
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- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 弾性力を利用してステージを加減速する加減
速機構を備えたステージ装置において、減速初期にステ
ージが受ける急激な衝撃や振動を緩和する。 【解決手段】 レチクル1を搭載するレチクルステージ
2が可動子3と固定子4で構成されるリニアモータによ
り駆動される走行路の両端に、ばね9の弾性力を利用し
てステージ2を加速および減速するステージ加減速機構
6を設け、ステージ加減速機構6のばね9よりもばね定
数が小さい副ばね12、13からなる緩衝器をばね9に
直列に取り付けて、この緩衝器により、ステージ2が減
速初期に受けるばね9からの急激な力変化による衝撃や
振動等を緩和し、衝撃や振動等によるレチクルずれを防
止し、走査露光で重要な同期精度や露光装置の重ね合わ
せ精度を高精度に維持する。
速機構を備えたステージ装置において、減速初期にステ
ージが受ける急激な衝撃や振動を緩和する。 【解決手段】 レチクル1を搭載するレチクルステージ
2が可動子3と固定子4で構成されるリニアモータによ
り駆動される走行路の両端に、ばね9の弾性力を利用し
てステージ2を加速および減速するステージ加減速機構
6を設け、ステージ加減速機構6のばね9よりもばね定
数が小さい副ばね12、13からなる緩衝器をばね9に
直列に取り付けて、この緩衝器により、ステージ2が減
速初期に受けるばね9からの急激な力変化による衝撃や
振動等を緩和し、衝撃や振動等によるレチクルずれを防
止し、走査露光で重要な同期精度や露光装置の重ね合わ
せ精度を高精度に維持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作物を搭載し位
置決めを行なうためのステージ装置、特に半導体露光装
置等に好適な走査ステージ装置に関するものである。
置決めを行なうためのステージ装置、特に半導体露光装
置等に好適な走査ステージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置、特に、原版であるレチ
クルまたはマスクの電子回路パターンを円弧状あるいは
矩形状の帯状領域に限定して基板であるウエハ等に結像
させ、レチクルとウエハの双方を走査させることによっ
てレチクルの電子回路パターン全体をウエハに露光し転
写するいわゆる走査型露光装置においては、レチクルや
ウエハの走査速度を極めて高精度で安定して制御するこ
とが要求される。投影レンズの縮小倍率を1/βとし、
レチクルステージの走査速度をVr、ウエハステージの
走査速度をVwとすると、両者の走査速度の間には、V
r/Vw=βの関係が成立するように制御しなければな
らない。したがって、走査型露光装置においてレチクル
やウエハを保持してこれを走査させる走査ステージ装置
の駆動部に、高精度の制御が可能なリニアモータを用い
るのが一般的である。図9に従来のリニアモータを用い
たレチクルステージ装置を示す。
クルまたはマスクの電子回路パターンを円弧状あるいは
矩形状の帯状領域に限定して基板であるウエハ等に結像
させ、レチクルとウエハの双方を走査させることによっ
てレチクルの電子回路パターン全体をウエハに露光し転
写するいわゆる走査型露光装置においては、レチクルや
ウエハの走査速度を極めて高精度で安定して制御するこ
とが要求される。投影レンズの縮小倍率を1/βとし、
レチクルステージの走査速度をVr、ウエハステージの
走査速度をVwとすると、両者の走査速度の間には、V
r/Vw=βの関係が成立するように制御しなければな
らない。したがって、走査型露光装置においてレチクル
やウエハを保持してこれを走査させる走査ステージ装置
の駆動部に、高精度の制御が可能なリニアモータを用い
るのが一般的である。図9に従来のリニアモータを用い
たレチクルステージ装置を示す。
【0003】図9の(a)および(b)において、レチ
クル101を搭載するレチクルステージ102は、図示
しないベースに固定されたガイド105に対して一軸方
向に滑動自在に支持され、レチクルステージ102の両
サイドに固定されたリニアモータ可動子103は、不図
示のベースに固定されているリニアモータ固定子104
に対し非接触で対向する。
クル101を搭載するレチクルステージ102は、図示
しないベースに固定されたガイド105に対して一軸方
向に滑動自在に支持され、レチクルステージ102の両
サイドに固定されたリニアモータ可動子103は、不図
示のベースに固定されているリニアモータ固定子104
に対し非接触で対向する。
【0004】リニアモータ可動子103は4極の磁石1
03aと磁石103aの磁束を循環させるためのヨーク
103bを一体にしたものを上下に配置した構成され
る。リニアモータ固定子104は複数(図9においては
6個)のコイル104aを一列に並べたものを固定子枠
104bで固定したもので構成される。
03aと磁石103aの磁束を循環させるためのヨーク
103bを一体にしたものを上下に配置した構成され
る。リニアモータ固定子104は複数(図9においては
6個)のコイル104aを一列に並べたものを固定子枠
104bで固定したもので構成される。
【0005】リニアモータは、一般的なブラシレスDC
モータの展開タイプであり、磁石とコイルの相対位置関
係に応じて、コイルの駆動およびその電流の方向を切り
替えて、所望の方向に所望の力を発生するものである。
モータの展開タイプであり、磁石とコイルの相対位置関
係に応じて、コイルの駆動およびその電流の方向を切り
替えて、所望の方向に所望の力を発生するものである。
【0006】上記の構成において、先ず、レチクルステ
ージ102を静止させた状態でその位置に応じて所定の
コイル104aに所定方向に所定時間だけ電流を流して
レチクルステージ102を加速し、所定の速度に達した
後に、加速を止めて等速運動を維持したまま露光動作が
行なわれる。露光動作が終了すると、所定のコイル10
4aを所定方向に所定時間の電流を流してレチクルステ
ージ102を減速し、停止させる。このような動作を繰
り返すことでレチクルステージ102は往復運動を繰り
返すように構成されている。
ージ102を静止させた状態でその位置に応じて所定の
コイル104aに所定方向に所定時間だけ電流を流して
レチクルステージ102を加速し、所定の速度に達した
後に、加速を止めて等速運動を維持したまま露光動作が
行なわれる。露光動作が終了すると、所定のコイル10
4aを所定方向に所定時間の電流を流してレチクルステ
ージ102を減速し、停止させる。このような動作を繰
り返すことでレチクルステージ102は往復運動を繰り
返すように構成されている。
【0007】ステージ位置は、不図示のレーザー干渉計
等の高精度位置センサで計測され、位置指令値との誤差
をゼロにするようにリニアモータに制御電流が流され、
高速高精度な位置制御を可能にしている。
等の高精度位置センサで計測され、位置指令値との誤差
をゼロにするようにリニアモータに制御電流が流され、
高速高精度な位置制御を可能にしている。
【0008】しかし、近年、露光装置においては、精度
を保ったまま、さらなるスループット向上の要求が市場
から寄せられており、レチクルステージ、ウエハステー
ジともにより一層の高速動作が必要になっている。そこ
で、上述したような従来のリニアモータを駆動する場
合、ステージ性能向上のため加減速度を大きくしようと
すると、リニアモータコイルに流れる電流が大きくなり
コイルの電気抵抗により発熱が大きくなる。このため、
レチクル周辺の部材が熱膨張で変形したり、計測基準が
熱膨張で変形したり、レーザー干渉計の光路中に空気揺
らぎが発生したりして、重ね合わせ精度を劣化させる可
能性がある。また、同時にリニアモータの磁石およびコ
イルも推力アップのため大型化の方向に向かわざるを得
なくなるため、レチクルステージも重量増となる。この
レチクルステージの重量増は、加減速時の反力増大に直
結し、露光装置本体を動揺させ、位置サーボ系の外乱要
因となるため、レチクルステージとウエハステージの同
期誤差を増大することになる。
を保ったまま、さらなるスループット向上の要求が市場
から寄せられており、レチクルステージ、ウエハステー
ジともにより一層の高速動作が必要になっている。そこ
で、上述したような従来のリニアモータを駆動する場
合、ステージ性能向上のため加減速度を大きくしようと
すると、リニアモータコイルに流れる電流が大きくなり
コイルの電気抵抗により発熱が大きくなる。このため、
レチクル周辺の部材が熱膨張で変形したり、計測基準が
熱膨張で変形したり、レーザー干渉計の光路中に空気揺
らぎが発生したりして、重ね合わせ精度を劣化させる可
能性がある。また、同時にリニアモータの磁石およびコ
イルも推力アップのため大型化の方向に向かわざるを得
なくなるため、レチクルステージも重量増となる。この
レチクルステージの重量増は、加減速時の反力増大に直
結し、露光装置本体を動揺させ、位置サーボ系の外乱要
因となるため、レチクルステージとウエハステージの同
期誤差を増大することになる。
【0009】これらの問題を解決するために、特開平8
−037151号公報等において、レチクルステージの
走行を加減速領域と等速領域に分けて考え、加速領域で
はコイルばね等の弾性系の弾性エネルギーを利用してス
テージの運動エネルギーに変換し、所定速度まで加速
し、その後、等速領域ではリニアモータのわずかな推力
で等速運動を維持し、減速領域ではステージの運動エネ
ルギーを再び弾性エネルギーに変換して減衰をかけるよ
うにした構成が提案されている。
−037151号公報等において、レチクルステージの
走行を加減速領域と等速領域に分けて考え、加速領域で
はコイルばね等の弾性系の弾性エネルギーを利用してス
テージの運動エネルギーに変換し、所定速度まで加速
し、その後、等速領域ではリニアモータのわずかな推力
で等速運動を維持し、減速領域ではステージの運動エネ
ルギーを再び弾性エネルギーに変換して減衰をかけるよ
うにした構成が提案されている。
【0010】このようなステージ装置の一例は図7に図
示するように構成されており、レチクル101を搭載す
るレチクルステージ102は、図示しないベースに固定
されたガイド105に対して一軸方向に滑動自在に支持
され、レチクルステージ102の両サイドにはリニアモ
ータ可動子103が固定されている。一方、リニアモー
タ固定子104はリニアモータ可動子103に非接触で
対向するように不図示のベースに固定されている。レチ
クルステージ102の走行路両端には、ステージ102
を加減速するためのステージ加減速機構106が設けら
れており、各ステージ加減速機構106は、コイルばね
等のばね109と、ばね109の弾性力をレチクルステ
ージ102に伝達するためのプッシャー107と、プッ
シャー107をガイドするとともにクラッチの機能を果
たすガイドクラッチ108と、プッシャー107を所定
位置まで動かしてばね109を圧縮するためのばね圧縮
機構110と、ばね109およびばね圧縮機構110を
保持するベース111とから構成されている。
示するように構成されており、レチクル101を搭載す
るレチクルステージ102は、図示しないベースに固定
されたガイド105に対して一軸方向に滑動自在に支持
され、レチクルステージ102の両サイドにはリニアモ
ータ可動子103が固定されている。一方、リニアモー
タ固定子104はリニアモータ可動子103に非接触で
対向するように不図示のベースに固定されている。レチ
クルステージ102の走行路両端には、ステージ102
を加減速するためのステージ加減速機構106が設けら
れており、各ステージ加減速機構106は、コイルばね
等のばね109と、ばね109の弾性力をレチクルステ
ージ102に伝達するためのプッシャー107と、プッ
シャー107をガイドするとともにクラッチの機能を果
たすガイドクラッチ108と、プッシャー107を所定
位置まで動かしてばね109を圧縮するためのばね圧縮
機構110と、ばね109およびばね圧縮機構110を
保持するベース111とから構成されている。
【0011】ステージ加減速機構106のばね109
は、ばね圧縮機構110により所定の反発力に達するま
で圧縮された状態でガイドクラッチ108でロックされ
ており、このガイドクラッチ108を開放することで、
ばね109の弾性力によりプッシャー107を介してレ
チクルステージ102を加速する。また、一定速度で走
行してきたレチクルステージ102をプッシャー107
で受け止め、ばね109の弾性力を利用し減速する。
は、ばね圧縮機構110により所定の反発力に達するま
で圧縮された状態でガイドクラッチ108でロックされ
ており、このガイドクラッチ108を開放することで、
ばね109の弾性力によりプッシャー107を介してレ
チクルステージ102を加速する。また、一定速度で走
行してきたレチクルステージ102をプッシャー107
で受け止め、ばね109の弾性力を利用し減速する。
【0012】このようなステージ加減速機構をステージ
装置に用いることにより、従来のリニアモータによるス
テージの駆動方法に比して、リニアモータに流す制御電
流を少なくできるため、発熱を低減することができ、ま
た、リニアモータはステージの等速運動を維持するため
のわずかな推力を出力するだけで十分なので、磁石やコ
イルの大型化を防ぐことができ、振動等の外乱を小さく
することができる。
装置に用いることにより、従来のリニアモータによるス
テージの駆動方法に比して、リニアモータに流す制御電
流を少なくできるため、発熱を低減することができ、ま
た、リニアモータはステージの等速運動を維持するため
のわずかな推力を出力するだけで十分なので、磁石やコ
イルの大型化を防ぐことができ、振動等の外乱を小さく
することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、一定速度で走行してきたレチク
ルステージをばねの弾性力により減速する際、プッシャ
ーとの衝突で生じる振動およびそれに伴なった失われる
エネルギーに関してなんら対策がとられていない。つま
り、発生する振動は制御系の外乱要因になり、また、バ
キューム吸着されているレチクルがレチクルステージの
基準位置から動いてしまう場合もある。さらに、損出エ
ネルギーは次回のレチクルステージの加速エネルギーの
不足分となってしまう。
た従来技術においては、一定速度で走行してきたレチク
ルステージをばねの弾性力により減速する際、プッシャ
ーとの衝突で生じる振動およびそれに伴なった失われる
エネルギーに関してなんら対策がとられていない。つま
り、発生する振動は制御系の外乱要因になり、また、バ
キューム吸着されているレチクルがレチクルステージの
基準位置から動いてしまう場合もある。さらに、損出エ
ネルギーは次回のレチクルステージの加速エネルギーの
不足分となってしまう。
【0014】図7において、レチクルステージ102の
走行路中央の座標をx=0とし、プッシャー107との
接触部の座標をx=Lとするとき、高速で走行してくる
レチクルステージ102をx=Lの位置で受け止める際
に、なるべく衝撃を少なくして滑らかにレチクルステー
ジ102を減速するためには、図8に示すように、ばね
定数k1 の小さいばね、すなわち、レチクルステージが
受けるばね反力Fの変化率が小さく、長ストローク(L
〜L11)のものを用いればよい。しかし、このようなば
ね定数の小さいばねを用いると、装置が大型化してしま
い現実的には実施困難である。そこで、図8に示すよう
に比較的大きいばね定数k2 で短ストローク(L〜
L12)のものを用いれば、設計制約内でレチクルステー
ジの運動エネルギーをばねの弾性エネルギーに変換する
ことができる。しかし、高速で走行しているレチクルス
テージはx=Lの位置で大きな衝撃(力積F・Δt)を
受けてしまう。
走行路中央の座標をx=0とし、プッシャー107との
接触部の座標をx=Lとするとき、高速で走行してくる
レチクルステージ102をx=Lの位置で受け止める際
に、なるべく衝撃を少なくして滑らかにレチクルステー
ジ102を減速するためには、図8に示すように、ばね
定数k1 の小さいばね、すなわち、レチクルステージが
受けるばね反力Fの変化率が小さく、長ストローク(L
〜L11)のものを用いればよい。しかし、このようなば
ね定数の小さいばねを用いると、装置が大型化してしま
い現実的には実施困難である。そこで、図8に示すよう
に比較的大きいばね定数k2 で短ストローク(L〜
L12)のものを用いれば、設計制約内でレチクルステー
ジの運動エネルギーをばねの弾性エネルギーに変換する
ことができる。しかし、高速で走行しているレチクルス
テージはx=Lの位置で大きな衝撃(力積F・Δt)を
受けてしまう。
【0015】ちなみに、レチクルステージの運動エネル
ギーが全てコイルばねの弾性エネルギーに変換されると
すると、 1/2・mv2 =1/2・kx2 x=v・(m/k)1/2 が成り立つので、仮に、m=10kg、v=2000m
m/sとすると、ばね定数kが0.98N/mm(0.
1kgf/mm)の場合、必要となるストロークはx=
202mmとなり、自然長400mm程度のコイルばね
が必要となる。また、ばね定数kが4.90N/mm
(0.5kgf/mm)の場合、ストロークはx=90
mmとなり、自然長180mm程度のコイルばねで済
む。
ギーが全てコイルばねの弾性エネルギーに変換されると
すると、 1/2・mv2 =1/2・kx2 x=v・(m/k)1/2 が成り立つので、仮に、m=10kg、v=2000m
m/sとすると、ばね定数kが0.98N/mm(0.
1kgf/mm)の場合、必要となるストロークはx=
202mmとなり、自然長400mm程度のコイルばね
が必要となる。また、ばね定数kが4.90N/mm
(0.5kgf/mm)の場合、ストロークはx=90
mmとなり、自然長180mm程度のコイルばねで済
む。
【0016】したがって、レチクルステージとプッシャ
が衝突する際に、いかに衝撃や振動を少なくして滑らか
にレチクルステージを減速し、レチクルステージの運動
エネルギーを最大限にばねの弾性エネルギーに変換する
か、ということが重要な課題となる。
が衝突する際に、いかに衝撃や振動を少なくして滑らか
にレチクルステージを減速し、レチクルステージの運動
エネルギーを最大限にばねの弾性エネルギーに変換する
か、ということが重要な課題となる。
【0017】そこで、本発明は、上記の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、走行路
に沿って移動可能なステージと、弾性力を利用してステ
ージを加減速するステージ加減速機構とを備えるステー
ジ装置において、ステージの減速初期に受ける急激な力
変化による衝撃や振動を緩和することができるステージ
装置を提供するとともに、該ステージ装置を用いて重ね
合わせ精度を高精度に維持することができる露光装置を
提供することを目的とするものである。
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、走行路
に沿って移動可能なステージと、弾性力を利用してステ
ージを加減速するステージ加減速機構とを備えるステー
ジ装置において、ステージの減速初期に受ける急激な力
変化による衝撃や振動を緩和することができるステージ
装置を提供するとともに、該ステージ装置を用いて重ね
合わせ精度を高精度に維持することができる露光装置を
提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のステージ装置は、走行路に沿って移動可能
なステージと、弾性力を利用して前記ステージを加減速
するステージ加減速機構とを備え、該ステージ加減速機
構は緩衝器を有することを特徴とする。
め、本発明のステージ装置は、走行路に沿って移動可能
なステージと、弾性力を利用して前記ステージを加減速
するステージ加減速機構とを備え、該ステージ加減速機
構は緩衝器を有することを特徴とする。
【0019】本発明のステージ装置において、前記緩衝
器は、前記ステージ加減速機構の弾性系のばね定数より
小さいばね定数を有する弾性系を少なくとも1以上を前
記ステージ加減速機構の弾性系に直列に接続して形成さ
れていることが好ましい。
器は、前記ステージ加減速機構の弾性系のばね定数より
小さいばね定数を有する弾性系を少なくとも1以上を前
記ステージ加減速機構の弾性系に直列に接続して形成さ
れていることが好ましい。
【0020】本発明のステージ装置において、前記ステ
ージ加減速機構の弾性系自体が非線形ばねであることが
好ましい。
ージ加減速機構の弾性系自体が非線形ばねであることが
好ましい。
【0021】本発明のステージ装置において、前記緩衝
器は、流体の粘性抵抗を利用した構成とすることがで
き、また、その粘性抵抗を行程の関数とし、行程初期で
は粘性抵抗が低く、行程後期では粘性抵抗が高くなるよ
うに構成されていることが好ましい。
器は、流体の粘性抵抗を利用した構成とすることがで
き、また、その粘性抵抗を行程の関数とし、行程初期で
は粘性抵抗が低く、行程後期では粘性抵抗が高くなるよ
うに構成されていることが好ましい。
【0022】本発明のステージ装置において、前記緩衝
器を前記ステージ加減速機構の弾性力を伝達するための
プッシャー先端とそれに対向する前記ステージの側面に
それぞれ取り付けられた互いに反発する永久磁石または
電磁石により構成することができ、また、前記緩衝器を
前記ステージ加減速機構の弾性力を伝達するためのプッ
シャー先端とそれに対向する前記ステージの側面にそれ
ぞれ取り付けられたエアパッドと該エアパッドを受ける
受け面により構成することもでき、前記エアパッドの加
圧気体の絞り型は、自成絞り型、オリフィス型、または
多孔質パッドを用いた多孔質型であることが好ましい。
器を前記ステージ加減速機構の弾性力を伝達するための
プッシャー先端とそれに対向する前記ステージの側面に
それぞれ取り付けられた互いに反発する永久磁石または
電磁石により構成することができ、また、前記緩衝器を
前記ステージ加減速機構の弾性力を伝達するためのプッ
シャー先端とそれに対向する前記ステージの側面にそれ
ぞれ取り付けられたエアパッドと該エアパッドを受ける
受け面により構成することもでき、前記エアパッドの加
圧気体の絞り型は、自成絞り型、オリフィス型、または
多孔質パッドを用いた多孔質型であることが好ましい。
【0023】本発明のステージ装置においては、前記ス
テージはリニアモータにより等速駆動されることが好ま
しい。
テージはリニアモータにより等速駆動されることが好ま
しい。
【0024】さらに、本発明の露光装置は、前述したス
テージ装置と、該ステージ装置に支持された原版のパタ
ーンを投影光学系を介して基板に投影し露光する露光手
段を有することを特徴とする。
テージ装置と、該ステージ装置に支持された原版のパタ
ーンを投影光学系を介して基板に投影し露光する露光手
段を有することを特徴とする。
【0025】本発明の露光装置において、前記露光手段
は、前記原版と前記基板を前記投影光学系に対し相対的
にともに走査することにより前記原版パターンを前記基
板に露光する走査型であることが好ましい。
は、前記原版と前記基板を前記投影光学系に対し相対的
にともに走査することにより前記原版パターンを前記基
板に露光する走査型であることが好ましい。
【0026】
【作用】本発明によれば、走行路に沿って移動可能なス
テージと弾性力を利用してステージを加減速するステー
ジ加減速機構とを備え、ステージ加減速機構に衝撃を緩
和するための接触型あるいは非接触型の緩衝器を設ける
ことにより、高速で走行するステージがステージ加減速
機構に衝突する際に生じる衝撃や振動を緩和し吸収する
ようにし、ステージの加速領域では、コイルばね等の弾
性系の弾性エネルギーを利用してステージの運動エネル
ギーに変換して所定速度まで加速し、等速領域ではリニ
アモータのわずかな推力で等速運動を維持し、減速領域
ではステージの運動エネルギーを再び弾性エネルギーに
変換し減衰をかけるとともに、接触型あるいは非接触型
の緩衝器により、ステージが減速初期に受ける急激な力
変化による衝撃や振動等を緩和することができる。さら
に、露光装置のレチクルステージ等に適用することによ
り、衝撃や振動等によるレチクルずれを防止し、走査露
光で重要なパラメータである同期精度や露光装置の重ね
合わせ精度を高精度に維持することを可能にする。
テージと弾性力を利用してステージを加減速するステー
ジ加減速機構とを備え、ステージ加減速機構に衝撃を緩
和するための接触型あるいは非接触型の緩衝器を設ける
ことにより、高速で走行するステージがステージ加減速
機構に衝突する際に生じる衝撃や振動を緩和し吸収する
ようにし、ステージの加速領域では、コイルばね等の弾
性系の弾性エネルギーを利用してステージの運動エネル
ギーに変換して所定速度まで加速し、等速領域ではリニ
アモータのわずかな推力で等速運動を維持し、減速領域
ではステージの運動エネルギーを再び弾性エネルギーに
変換し減衰をかけるとともに、接触型あるいは非接触型
の緩衝器により、ステージが減速初期に受ける急激な力
変化による衝撃や振動等を緩和することができる。さら
に、露光装置のレチクルステージ等に適用することによ
り、衝撃や振動等によるレチクルずれを防止し、走査露
光で重要なパラメータである同期精度や露光装置の重ね
合わせ精度を高精度に維持することを可能にする。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0028】図1は、本発明のステージ装置の第1の実
施例の構成を示す概略図であり、図2は、本発明の第1
の実施例において、各ステージ位置に対するステージに
加わるばね反力を示す図表であり、図3は、本発明のス
テージ装置が適用される走査方式の投影露光装置の構成
を示す概略図である。
施例の構成を示す概略図であり、図2は、本発明の第1
の実施例において、各ステージ位置に対するステージに
加わるばね反力を示す図表であり、図3は、本発明のス
テージ装置が適用される走査方式の投影露光装置の構成
を示す概略図である。
【0029】先ず、本発明のステージ装置が適用される
走査方式の投影露光装置(スキャナ)について、図3を
参照して、その構成を簡単に説明する。
走査方式の投影露光装置(スキャナ)について、図3を
参照して、その構成を簡単に説明する。
【0030】原版であるレチクル1を搭載するレチクル
ステージ2は、レチクルステージベース50上に構成さ
れたガイド(不図示)によって一軸方向に滑動自在に支
持されており、図3には不図示のリニアモータにより駆
動される。51はレチクルステージの走査方向の位置を
レーザー干渉計で計測するためのミラーバーである。
6、6は後述するステージ加減速機構であり、レチクル
ステージ2の加減速を行なうためのものである。また、
52は照明系であり、図示しない光源(水銀ランプ、K
rF、ArFエキシマレーザー等)からの各照明光をス
キャンビーム用に矩形形状に整形する。レチクルステー
ジベース50は、投影光学系53、干渉計54、その他
計測系を支持する鏡筒定盤55から立ち上がる外筒56
によって支持されている。さらに、レチクルステージ2
が往復運動する際にレチクルステージベース50に発生
する反力や振動成分は反力受け57を介して支柱58に
伝わり床に放出される。
ステージ2は、レチクルステージベース50上に構成さ
れたガイド(不図示)によって一軸方向に滑動自在に支
持されており、図3には不図示のリニアモータにより駆
動される。51はレチクルステージの走査方向の位置を
レーザー干渉計で計測するためのミラーバーである。
6、6は後述するステージ加減速機構であり、レチクル
ステージ2の加減速を行なうためのものである。また、
52は照明系であり、図示しない光源(水銀ランプ、K
rF、ArFエキシマレーザー等)からの各照明光をス
キャンビーム用に矩形形状に整形する。レチクルステー
ジベース50は、投影光学系53、干渉計54、その他
計測系を支持する鏡筒定盤55から立ち上がる外筒56
によって支持されている。さらに、レチクルステージ2
が往復運動する際にレチクルステージベース50に発生
する反力や振動成分は反力受け57を介して支柱58に
伝わり床に放出される。
【0031】一方、ウエハ(基板)61は、xyzθチ
ルト方向に粗微動可能なウエハステージ62に搭載さ
れ、その位置は、干渉計54とバーミラー63によって
計測される。床から立ち上がったベースフレーム59は
ウエハステージ62を支持し、さらにアクティブ除振台
60を介して鏡筒定盤55を支持している。この構成に
より、ウエハステージ62が駆動した際の反力や振動成
分は、各種の計測系が取り付けられている鏡筒定盤55
には伝達されず、ベースフレーム59から床に伝達され
る。
ルト方向に粗微動可能なウエハステージ62に搭載さ
れ、その位置は、干渉計54とバーミラー63によって
計測される。床から立ち上がったベースフレーム59は
ウエハステージ62を支持し、さらにアクティブ除振台
60を介して鏡筒定盤55を支持している。この構成に
より、ウエハステージ62が駆動した際の反力や振動成
分は、各種の計測系が取り付けられている鏡筒定盤55
には伝達されず、ベースフレーム59から床に伝達され
る。
【0032】このように構成された露光装置において、
レチクルステージ2上のレチクル1のパターンは投影光
学系53を介してウエハステージ62上のウエハ61に
投影され、レチクル1とウエハ61を投影光学系53に
対し相対的に同期走査することにより、レチクル1のパ
ターンをウエハ61に露光するとともにこの露光走査を
ウエハ61上の複数の露光領域(ショット)に対して繰
り返し行なう。
レチクルステージ2上のレチクル1のパターンは投影光
学系53を介してウエハステージ62上のウエハ61に
投影され、レチクル1とウエハ61を投影光学系53に
対し相対的に同期走査することにより、レチクル1のパ
ターンをウエハ61に露光するとともにこの露光走査を
ウエハ61上の複数の露光領域(ショット)に対して繰
り返し行なう。
【0033】次に、以上のように構成される露光装置に
適用できる本発明に係るステージ装置について説明す
る。
適用できる本発明に係るステージ装置について説明す
る。
【0034】本発明のステージ装置は、走行路に沿って
移動可能なステージと弾性力を利用してステージを加減
速するステージ加減速機構とを備え、ステージ加減速機
構に衝撃を緩和するための接触型あるいは非接触型の緩
衝器を設け、高速で走行するステージがステージ加減速
機構に衝突する際に生じる衝撃や振動を緩和し吸収する
ことを特徴とするものである。
移動可能なステージと弾性力を利用してステージを加減
速するステージ加減速機構とを備え、ステージ加減速機
構に衝撃を緩和するための接触型あるいは非接触型の緩
衝器を設け、高速で走行するステージがステージ加減速
機構に衝突する際に生じる衝撃や振動を緩和し吸収する
ことを特徴とするものである。
【0035】図1に図示する本発明のステージ装置の第
1の実施例において、レチクル1を搭載するレチクルス
テージ2は、図示しないベースに固定されたガイド5に
対して一軸方向に滑動自在に支持され、レチクルステー
ジ2の両サイドにはリニアモータ可動子3が固定されて
いる。一方、リニアモータ固定子4は、リニアモータ可
動子3に対し非接触で対向するように、不図示のベース
に固定されている。レチクルステージ2の走行路両端に
は、レチクルステージ2を加減速するためのステージ加
減速機構6が設けられており、このステージ加減速機構
6は、コイルばね等のばね(弾性系)(以下、単に「ば
ね」あるいは「主ばね」という)9と、レチクルステー
ジ2に当接して主ばね9の弾性力をレチクルステージ2
に伝達するためのプッシャー7と、プッシャー7をガイ
ドするとともにクラッチの機能を果たすガイドクラッチ
8と、プッシャー7のつば部7aに係合するつば押さえ
10aによりプッシャー7を所定位置まで動かして主ば
ね9を圧縮するためのばね圧縮機構10と、主ばね9お
よびばね圧縮機構10を保持するベース11とから構成
される。主ばね9には、主ばね9よりもばね定数の小さ
い2個のばね(以下、「副ばね」という)12、13が
主ばね9に直列にプッシャー7側に取り付けられてい
る。これらの副ばね12、13が、その弾性力により衝
撃や振動を緩和し吸収する緩衝器として作用する。な
お、図1においては、副ばねとして2個の副ばね12、
13が用いられているが、2個に限定されるものではな
く、主ばね9よりもばね定数の小さいばね1個でもよ
く、また2個以上用いてもよい。
1の実施例において、レチクル1を搭載するレチクルス
テージ2は、図示しないベースに固定されたガイド5に
対して一軸方向に滑動自在に支持され、レチクルステー
ジ2の両サイドにはリニアモータ可動子3が固定されて
いる。一方、リニアモータ固定子4は、リニアモータ可
動子3に対し非接触で対向するように、不図示のベース
に固定されている。レチクルステージ2の走行路両端に
は、レチクルステージ2を加減速するためのステージ加
減速機構6が設けられており、このステージ加減速機構
6は、コイルばね等のばね(弾性系)(以下、単に「ば
ね」あるいは「主ばね」という)9と、レチクルステー
ジ2に当接して主ばね9の弾性力をレチクルステージ2
に伝達するためのプッシャー7と、プッシャー7をガイ
ドするとともにクラッチの機能を果たすガイドクラッチ
8と、プッシャー7のつば部7aに係合するつば押さえ
10aによりプッシャー7を所定位置まで動かして主ば
ね9を圧縮するためのばね圧縮機構10と、主ばね9お
よびばね圧縮機構10を保持するベース11とから構成
される。主ばね9には、主ばね9よりもばね定数の小さ
い2個のばね(以下、「副ばね」という)12、13が
主ばね9に直列にプッシャー7側に取り付けられてい
る。これらの副ばね12、13が、その弾性力により衝
撃や振動を緩和し吸収する緩衝器として作用する。な
お、図1においては、副ばねとして2個の副ばね12、
13が用いられているが、2個に限定されるものではな
く、主ばね9よりもばね定数の小さいばね1個でもよ
く、また2個以上用いてもよい。
【0036】以上のように構成される本実施例のレチク
ルステージの作動について説明する。なお、図1におい
て、レチクルステージ2の走行路中央の座標をx=0と
し、レチクルステージ2がプッシャー7に接触する部位
の座標をx=Lとする。
ルステージの作動について説明する。なお、図1におい
て、レチクルステージ2の走行路中央の座標をx=0と
し、レチクルステージ2がプッシャー7に接触する部位
の座標をx=Lとする。
【0037】ステージ加減速機構6のばね圧縮機構10
の内部には主ばね9(および副ばね12、13)の反発
力を計測するロードセンサ等(不図示)が組み込まれて
おり、(例えば、図中左側の)主ばね9(および副ばね
12、13)は所定の反発力になるまで、ロードセンサ
ーにより計測しながら、ばね圧縮機構10により圧縮さ
れる。所定の反発力に達すると、ガイドクラッチ8がプ
ッシャー7をロックし、ばね圧縮機構10のつば押さえ
10aが解除される。レチクルステージ2はリニアモー
タによりプッシャー7(図中、左側のプッシャー)と接
触する位置まで移動し、接触した状態で停止する。この
状態でガイドクラッチ8が開放されると、主ばね9(お
よび副ばね12、13)の反発力がプッシャー7を介し
てレチクルステージ2を加速する。このとき、ばね圧縮
機構10内のロードセンサにより反発力が精度良く管理
されているので、レチクルステージ2が到達する速度は
正確にコントロールされる。そして、レチクルステージ
2が等速走行に移ると、リニアモータには、レチクルス
テージ2の等速を維持する程度の推力だけが発生してい
る。この等速走行によるスキャン露光動作が完了し、等
速走行区間が終了すると、レチクルステージ2は、x=
Lの位置でプッシャー7(図中、右側のプッシャー)に
当接する。このとき、レチクルステージ2は、x=L近
傍でステージ加減速機構6の副ばね12、13の弾性力
により大きな衝撃を受けることがなく、そして、主ばね
9(および副ばね12、13)の反発力を受けながら減
速する。それと同時に、主ばね9(および副ばね12、
13)は弾性エネルギーが蓄積されていく。このよう
に、レチクルステージ2の運動エネルギーがばね9、1
2、13の弾性エネルギーにすべて変換され、レチクル
ステージ2が停止した瞬間に、レチクルステージ2は、
主ばね9(および副ばね12、13)の反発力により、
再び逆方向に加速を開始し始める。以後、この動作を繰
り返すこととなる。
の内部には主ばね9(および副ばね12、13)の反発
力を計測するロードセンサ等(不図示)が組み込まれて
おり、(例えば、図中左側の)主ばね9(および副ばね
12、13)は所定の反発力になるまで、ロードセンサ
ーにより計測しながら、ばね圧縮機構10により圧縮さ
れる。所定の反発力に達すると、ガイドクラッチ8がプ
ッシャー7をロックし、ばね圧縮機構10のつば押さえ
10aが解除される。レチクルステージ2はリニアモー
タによりプッシャー7(図中、左側のプッシャー)と接
触する位置まで移動し、接触した状態で停止する。この
状態でガイドクラッチ8が開放されると、主ばね9(お
よび副ばね12、13)の反発力がプッシャー7を介し
てレチクルステージ2を加速する。このとき、ばね圧縮
機構10内のロードセンサにより反発力が精度良く管理
されているので、レチクルステージ2が到達する速度は
正確にコントロールされる。そして、レチクルステージ
2が等速走行に移ると、リニアモータには、レチクルス
テージ2の等速を維持する程度の推力だけが発生してい
る。この等速走行によるスキャン露光動作が完了し、等
速走行区間が終了すると、レチクルステージ2は、x=
Lの位置でプッシャー7(図中、右側のプッシャー)に
当接する。このとき、レチクルステージ2は、x=L近
傍でステージ加減速機構6の副ばね12、13の弾性力
により大きな衝撃を受けることがなく、そして、主ばね
9(および副ばね12、13)の反発力を受けながら減
速する。それと同時に、主ばね9(および副ばね12、
13)は弾性エネルギーが蓄積されていく。このよう
に、レチクルステージ2の運動エネルギーがばね9、1
2、13の弾性エネルギーにすべて変換され、レチクル
ステージ2が停止した瞬間に、レチクルステージ2は、
主ばね9(および副ばね12、13)の反発力により、
再び逆方向に加速を開始し始める。以後、この動作を繰
り返すこととなる。
【0038】次に、レチクルステージを減速する際にレ
チクルステージに加わるばね反力について図2を用いて
さらに説明する。なお、図2は、本実施例において、レ
チクルステージ位置に対するレチクルステージに加わる
ばね反力を図示する。
チクルステージに加わるばね反力について図2を用いて
さらに説明する。なお、図2は、本実施例において、レ
チクルステージ位置に対するレチクルステージに加わる
ばね反力を図示する。
【0039】本実施例では、ばね定数の小さい副ばねを
2個利用するものであり、副ばね12、13(ばね定数
をそれぞれk1 、k2 とする)を主ばね9(ばね定数k
3 )に対して直列につなぎ、それぞれのばね定数には、
k1 <k2 <k3 の関係を持たせてある。主ばね9のみ
を用いた場合は、図2に破線で示すようにx=Lから急
激にばね反力がレチクルステージに加わる。一方、本実
施例においては、図2に実線で示すようにレチクルステ
ージ位置とばね反力は非線型な関係を作り出すことが可
能となる。
2個利用するものであり、副ばね12、13(ばね定数
をそれぞれk1 、k2 とする)を主ばね9(ばね定数k
3 )に対して直列につなぎ、それぞれのばね定数には、
k1 <k2 <k3 の関係を持たせてある。主ばね9のみ
を用いた場合は、図2に破線で示すようにx=Lから急
激にばね反力がレチクルステージに加わる。一方、本実
施例においては、図2に実線で示すようにレチクルステ
ージ位置とばね反力は非線型な関係を作り出すことが可
能となる。
【0040】今仮に、各ばねのばね定数を、k1 :k
2 :k3 =k:2k:3kの比例関係にあるとすると、
自然長を適切に選択することにより、ばね定数は、L<
x<L1 では、 k123 =k1 ・k2 ・k3 /(k1 ・k2 +k2 ・k3 +k3 ・k1 ) =0.55k L1 <x<L2 では、 k23=k2 ・k3 /(k2 +k3 )=1.2k L2 <x<L3 では、 k3 =3k と順次レチクルステージの位置によってばねを硬くする
ことができるので、ステージがプッシャーに当接する位
置x=Lの近傍での主ばねによる急激な反力によって生
じる衝撃や振動成分を回避することができるようにな
る。
2 :k3 =k:2k:3kの比例関係にあるとすると、
自然長を適切に選択することにより、ばね定数は、L<
x<L1 では、 k123 =k1 ・k2 ・k3 /(k1 ・k2 +k2 ・k3 +k3 ・k1 ) =0.55k L1 <x<L2 では、 k23=k2 ・k3 /(k2 +k3 )=1.2k L2 <x<L3 では、 k3 =3k と順次レチクルステージの位置によってばねを硬くする
ことができるので、ステージがプッシャーに当接する位
置x=Lの近傍での主ばねによる急激な反力によって生
じる衝撃や振動成分を回避することができるようにな
る。
【0041】本実施例では、簡単のために副ばねを2個
としたが、図2に示すようにx=L近傍ではばね定数を
弱く、それ以降は順次強くできれば、さらに多数の副ば
ねを用いても構わないし、逆に1本で事足りるような場
合は1本でも構わない。さらにまた、主ばね1本でもば
ね定数を精度よく管理できさえすれば、線径あるいはば
ね径を連続的に変化させることにより、非線型ばねを作
り、それを適用することもできる。
としたが、図2に示すようにx=L近傍ではばね定数を
弱く、それ以降は順次強くできれば、さらに多数の副ば
ねを用いても構わないし、逆に1本で事足りるような場
合は1本でも構わない。さらにまた、主ばね1本でもば
ね定数を精度よく管理できさえすれば、線径あるいはば
ね径を連続的に変化させることにより、非線型ばねを作
り、それを適用することもできる。
【0042】また、以上の説明では、副ばねとしてコイ
ルばねの例を挙げたが、ばね定数を低くとれ、構成によ
っては減衰効果も期待できる空気ばねを利用することも
できる。
ルばねの例を挙げたが、ばね定数を低くとれ、構成によ
っては減衰効果も期待できる空気ばねを利用することも
できる。
【0043】次に、本発明の第2の実施例について図4
の(a)および(b)を参照して説明する。
の(a)および(b)を参照して説明する。
【0044】本実施例は、接触型で、流体の粘性抵抗を
利用して、x=L近傍でのレチクルステージに加わるば
ね反力を緩和しようとするものである。なお、本実施例
において、前述した第1の実施例と同様の部材は、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
利用して、x=L近傍でのレチクルステージに加わるば
ね反力を緩和しようとするものである。なお、本実施例
において、前述した第1の実施例と同様の部材は、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0045】図4の(a)において、ステージ加減速機
構6のプッシャー7の先端にばね9と直列な構成となる
ようにダッシュポット20を取り付け、このダッシュポ
ット20は、図4の(b)に示すように、シリンダー2
1、シリンダー21内で移動自在に設けられてシリンダ
ー21から延出するピストンロッド22aを有するピス
トン22およびピストン22を復元するためのコイルば
ね23で構成され、ピストン22とシリンダー21との
隙間の流体の粘性抵抗を利用して減衰を得るようにして
いる。なお、ピストン22に小孔を設け、その小孔を通
過する流体の粘性を利用したダッシュポットとすること
もできる。
構6のプッシャー7の先端にばね9と直列な構成となる
ようにダッシュポット20を取り付け、このダッシュポ
ット20は、図4の(b)に示すように、シリンダー2
1、シリンダー21内で移動自在に設けられてシリンダ
ー21から延出するピストンロッド22aを有するピス
トン22およびピストン22を復元するためのコイルば
ね23で構成され、ピストン22とシリンダー21との
隙間の流体の粘性抵抗を利用して減衰を得るようにして
いる。なお、ピストン22に小孔を設け、その小孔を通
過する流体の粘性を利用したダッシュポットとすること
もできる。
【0046】本実施例においても、前述した第1の実施
例と同様に、等速度で走行してきたレチクルステージ2
は、x=Lの位置でダッシュポット20のピストンロッ
ド22aに当接すると、レチクルステージ2はx=L近
傍でダッシュポット20の流体の粘性抵抗により衝撃が
吸収緩和され、そしてばね9の反発力により減速されて
いく。
例と同様に、等速度で走行してきたレチクルステージ2
は、x=Lの位置でダッシュポット20のピストンロッ
ド22aに当接すると、レチクルステージ2はx=L近
傍でダッシュポット20の流体の粘性抵抗により衝撃が
吸収緩和され、そしてばね9の反発力により減速されて
いく。
【0047】また、通常、粘性抵抗は速度に比例するけ
れども、x=Lの位置でレチクルステージがピストンロ
ッドに衝突した時点での粘性は低く、ピストンの行程に
したがって粘性が高くなるようにしても良い。その場
合、シリンダーとピストンの間隔を変化させたり、シリ
ンダー内壁に溝を作り、その幅あるいは深さを変化させ
ることにより、粘性をピストン位置の関数として設定で
き、このようにすることにより、x=L近傍でレチクル
ステージに加わる力変化をより滑らかにすることができ
る。
れども、x=Lの位置でレチクルステージがピストンロ
ッドに衝突した時点での粘性は低く、ピストンの行程に
したがって粘性が高くなるようにしても良い。その場
合、シリンダーとピストンの間隔を変化させたり、シリ
ンダー内壁に溝を作り、その幅あるいは深さを変化させ
ることにより、粘性をピストン位置の関数として設定で
き、このようにすることにより、x=L近傍でレチクル
ステージに加わる力変化をより滑らかにすることができ
る。
【0048】次に、本発明の第3の実施例について図5
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0049】本実施例は、非接触型で、磁石の反発力を
利用して、x=L近傍でのレチクルステージに加わるば
ね反力を緩和しようとするものである。なお、本実施例
においても、前述した各実施例と同様の部材には同一符
号を付して詳細な説明は省略する。
利用して、x=L近傍でのレチクルステージに加わるば
ね反力を緩和しようとするものである。なお、本実施例
においても、前述した各実施例と同様の部材には同一符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0050】図5において、レチクルステージ2の側面
とそれに対向するプッシャー7の先端に、互いに反発す
る磁石(永久磁石あるいは電磁石)30、31をそれぞ
ればね9と直列に取り付ける。磁極間で発生する反発力
はそれぞれの磁極間距離の2乗に反比例するため、レチ
クルステージ2が等速走行中ではほとんど磁力は働かな
い。しかし、x=Lに近づくと急激に大きな反発力が生
じて、レチクルステージ2とプッシャー7は非接触を保
ったまま、レチクルステージ2の運動エネルギーがばね
9を圧縮させることにより弾性エネルギーに変換されて
いく。本実施例では、非接触で力が伝達されるため、x
=L近傍でレチクルステージ2に加わる力は非線型で滑
らかな変化となり、衝撃はほとんど発生しない。また、
非接触であるため、x=L近傍でレチクルステージ2の
運動エネルギーはほとんど失われることがなく、前述し
た第1、第2の実施例と比較して、エネルギー効率にも
有利である。
とそれに対向するプッシャー7の先端に、互いに反発す
る磁石(永久磁石あるいは電磁石)30、31をそれぞ
ればね9と直列に取り付ける。磁極間で発生する反発力
はそれぞれの磁極間距離の2乗に反比例するため、レチ
クルステージ2が等速走行中ではほとんど磁力は働かな
い。しかし、x=Lに近づくと急激に大きな反発力が生
じて、レチクルステージ2とプッシャー7は非接触を保
ったまま、レチクルステージ2の運動エネルギーがばね
9を圧縮させることにより弾性エネルギーに変換されて
いく。本実施例では、非接触で力が伝達されるため、x
=L近傍でレチクルステージ2に加わる力は非線型で滑
らかな変化となり、衝撃はほとんど発生しない。また、
非接触であるため、x=L近傍でレチクルステージ2の
運動エネルギーはほとんど失われることがなく、前述し
た第1、第2の実施例と比較して、エネルギー効率にも
有利である。
【0051】また、反発磁石として電磁石を用いる場合
は、電磁力をON/OFFできるので、レチクルが露光
中(等速走行中)では電磁力をOFFし、露光の終了時
に電磁力をONすることにより、コイルの発熱を最低限
に押さえることができる。
は、電磁力をON/OFFできるので、レチクルが露光
中(等速走行中)では電磁力をOFFし、露光の終了時
に電磁力をONすることにより、コイルの発熱を最低限
に押さえることができる。
【0052】次に、本発明の第4の実施例について図6
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0053】本実施例は、非接触型で、エアパッドの加
圧気体の静圧力を利用して、x=L近傍でのレチクルス
テージに加わるばね反力を緩和しようとするものであ
る。なお、本実施例においても、前述した各実施例と同
様の部材には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
圧気体の静圧力を利用して、x=L近傍でのレチクルス
テージに加わるばね反力を緩和しようとするものであ
る。なお、本実施例においても、前述した各実施例と同
様の部材には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0054】図6において、レチクルステージ2の側面
にエアパッド40を配置し、それと対向するプッシャー
7の先端に、エアパッド40を受ける受け座41を設
け、ばね9と直列に配置する。このように構成すること
により、レチクルステージ2が走行してきた際に、x=
Lの近傍で、エアパッド40の加圧気体の静圧力を利用
し、非接触でレチクルステージ2の運動エネルギーをば
ねの弾性エネルギーに変換することが可能となる。な
お、受け座41は凹形をなしているが、これは走行して
きたレチクルステージが位置x=Lでエアパッド40と
受け座41が最接近した際の流体膜を確保するためであ
る。エアパッドの加圧気体の絞り型は、自成絞り型やオ
リフィス型や多孔質パッドを用いた多孔質型等とするこ
とができ、x=L近傍での衝撃を緩和でき、高エネルギ
ー効率が実現できれば、いずれの型でも構わない。ま
た、本実施例は、エアパッドに加圧気体を供給するだけ
で実施可能であるので、前述した実施例と比較して適用
は簡便である。
にエアパッド40を配置し、それと対向するプッシャー
7の先端に、エアパッド40を受ける受け座41を設
け、ばね9と直列に配置する。このように構成すること
により、レチクルステージ2が走行してきた際に、x=
Lの近傍で、エアパッド40の加圧気体の静圧力を利用
し、非接触でレチクルステージ2の運動エネルギーをば
ねの弾性エネルギーに変換することが可能となる。な
お、受け座41は凹形をなしているが、これは走行して
きたレチクルステージが位置x=Lでエアパッド40と
受け座41が最接近した際の流体膜を確保するためであ
る。エアパッドの加圧気体の絞り型は、自成絞り型やオ
リフィス型や多孔質パッドを用いた多孔質型等とするこ
とができ、x=L近傍での衝撃を緩和でき、高エネルギ
ー効率が実現できれば、いずれの型でも構わない。ま
た、本実施例は、エアパッドに加圧気体を供給するだけ
で実施可能であるので、前述した実施例と比較して適用
は簡便である。
【0055】以上に説明するように、ステージ装置のス
テージ加減速機構に各種の緩衝器を付設することによ
り、ステージの加速領域では、コイルばね等の弾性系の
弾性エネルギーを利用してステージの運動エネルギーに
変換して所定速度まで加速し、その後、等速領域ではリ
ニアモータのわずかな推力で等速運動を維持し、減速領
域ではステージの運動エネルギーを再び弾性エネルギー
に変換し減衰をかけることができ、そして、ステージが
減速初期に受ける急激な力変化による衝撃や振動等の不
具合を緩衝器により緩和吸収することができる。
テージ加減速機構に各種の緩衝器を付設することによ
り、ステージの加速領域では、コイルばね等の弾性系の
弾性エネルギーを利用してステージの運動エネルギーに
変換して所定速度まで加速し、その後、等速領域ではリ
ニアモータのわずかな推力で等速運動を維持し、減速領
域ではステージの運動エネルギーを再び弾性エネルギー
に変換し減衰をかけることができ、そして、ステージが
減速初期に受ける急激な力変化による衝撃や振動等の不
具合を緩衝器により緩和吸収することができる。
【0056】このように構成される本発明のステージ装
置を露光装置に適用することにより、レチクルステージ
の加減速に伴なう衝撃や振動等によるレチクルのずれを
防止し、走査露光で重要なパラメータである同期精度や
露光装置の重ね合わせ精度を高精度で維持することが可
能になる。
置を露光装置に適用することにより、レチクルステージ
の加減速に伴なう衝撃や振動等によるレチクルのずれを
防止し、走査露光で重要なパラメータである同期精度や
露光装置の重ね合わせ精度を高精度で維持することが可
能になる。
【0057】なお、本発明のステージ装置における緩衝
器の中で、主ばね9と副ばね12、13の組み合わせを
用いたもの(図1)あるいはダッシュポット20を用い
たもの(図4)などの接触型のものは、プッシャー7と
レチクルステージ2の接触時に多少のエネルギーロスを
生じる。しかし、レチクルステージ2は等速走行区間で
リニアモータにより所定速度が維持されるので、接触時
にエネルギーロスがあっても、毎回ばねに蓄積される弾
性エネルギーは一定の値をとる。換言すれば、等速走行
時に等速走行を維持するだけの推力をリニアモータに発
生させるだけで、レチクルステージ2は、極めて小さい
エネルギーでスキャン動作を繰り返すことが可能とな
る。
器の中で、主ばね9と副ばね12、13の組み合わせを
用いたもの(図1)あるいはダッシュポット20を用い
たもの(図4)などの接触型のものは、プッシャー7と
レチクルステージ2の接触時に多少のエネルギーロスを
生じる。しかし、レチクルステージ2は等速走行区間で
リニアモータにより所定速度が維持されるので、接触時
にエネルギーロスがあっても、毎回ばねに蓄積される弾
性エネルギーは一定の値をとる。換言すれば、等速走行
時に等速走行を維持するだけの推力をリニアモータに発
生させるだけで、レチクルステージ2は、極めて小さい
エネルギーでスキャン動作を繰り返すことが可能とな
る。
【0058】また、レチクルステージ2が加速を終了
し、レチクルステージ2がプッシャー7から離れると、
プッシャー7は、プッシャーの質量とばね9のばね定数
で決まる固有振動数での振動が生じるけれども、加速終
了時にガイドクラッチ8でプッシャー7をロックするこ
とにより、その振動をレチクルステージベース50(図
3参照)に伝達し、速やかにレチクルステージ反力受け
機構57、58(図3参照)により装置外に放出するこ
とができる。
し、レチクルステージ2がプッシャー7から離れると、
プッシャー7は、プッシャーの質量とばね9のばね定数
で決まる固有振動数での振動が生じるけれども、加速終
了時にガイドクラッチ8でプッシャー7をロックするこ
とにより、その振動をレチクルステージベース50(図
3参照)に伝達し、速やかにレチクルステージ反力受け
機構57、58(図3参照)により装置外に放出するこ
とができる。
【0059】次に、上述した本発明の露光装置を利用し
たデバイスの製造方法の実施形態を説明する。
たデバイスの製造方法の実施形態を説明する。
【0060】図10は、微小デバイス(ICやLSI等
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステッ
プ1(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行な
う。ステップ2(マスク製作)では設計したパターンを
形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ
製造)ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組立)は後工程と呼ばれ、ステップ4に
よって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工
程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。
の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッ
ド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステッ
プ1(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行な
う。ステップ2(マスク製作)では設計したパターンを
形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ
製造)ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組立)は後工程と呼ばれ、ステップ4に
よって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工
程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。
【0061】図11は、上記ウエハプロセスの詳細なフ
ローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を
酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエ
ハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イ
オン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ
15(レジスト処理)ではウエハにレジストを塗布す
る。ステップ16(露光)では上記説明した露光装置に
よってマスクの回路パターンをウエハの複数のショット
領域に並べて焼き付け露光する。ステップ17(現像)
では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチ
ング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。
ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで
不要となったレジストを取り除く。これらのステップを
繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パ
ターンが形成される。
ローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を
酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエ
ハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イ
オン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ
15(レジスト処理)ではウエハにレジストを塗布す
る。ステップ16(露光)では上記説明した露光装置に
よってマスクの回路パターンをウエハの複数のショット
領域に並べて焼き付け露光する。ステップ17(現像)
では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチ
ング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。
ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで
不要となったレジストを取り除く。これらのステップを
繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パ
ターンが形成される。
【0062】このようなデバイスの製造方法を用いれ
ば、従来は製造が困難であった高集積度のデバイスを安
定的に低コストで製造することができる。
ば、従来は製造が困難であった高集積度のデバイスを安
定的に低コストで製造することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステージ
装置によれば、ステージの加速領域では、コイルばね等
の弾性系の弾性エネルギーを利用してステージの運動エ
ネルギーに変換して所定速度まで加速し、等速領域では
リニアモータのわずかな推力で等速運動を維持し、減速
領域ではステージの運動エネルギーを再び弾性エネルギ
ーに変換し減衰をかけるとともに緩衝器によりステージ
が減速初期に受ける急激な力変化による衝撃や振動等の
不具合を緩和することができる。さらに、本発明のステ
ージ装置を露光装置のレチクルステージ等に適用するこ
とにより、衝撃や振動等によるレチクルずれを防止し、
走査露光で重要なパラメータである同期精度や露光装置
の重ね合わせ精度を高精度に維持することが可能にな
る。
装置によれば、ステージの加速領域では、コイルばね等
の弾性系の弾性エネルギーを利用してステージの運動エ
ネルギーに変換して所定速度まで加速し、等速領域では
リニアモータのわずかな推力で等速運動を維持し、減速
領域ではステージの運動エネルギーを再び弾性エネルギ
ーに変換し減衰をかけるとともに緩衝器によりステージ
が減速初期に受ける急激な力変化による衝撃や振動等の
不具合を緩和することができる。さらに、本発明のステ
ージ装置を露光装置のレチクルステージ等に適用するこ
とにより、衝撃や振動等によるレチクルずれを防止し、
走査露光で重要なパラメータである同期精度や露光装置
の重ね合わせ精度を高精度に維持することが可能にな
る。
【図1】本発明のステージ装置の第1の実施例の構成を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例において、各ステージ位
置に対するステージに加わるばね反力を示す図表であ
る。
置に対するステージに加わるばね反力を示す図表であ
る。
【図3】本発明のステージ装置が適用される走査方式の
投影露光装置の構成を示す概略図である。
投影露光装置の構成を示す概略図である。
【図4】(a)は本発明のステージ装置の第2の実施例
の構成を示す概略図であり、(b)は本発明のステージ
装置の第2の実施例に用いるダッシュポットの概略図で
ある。
の構成を示す概略図であり、(b)は本発明のステージ
装置の第2の実施例に用いるダッシュポットの概略図で
ある。
【図5】本発明のステージ装置の第3の実施例の構成を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図6】本発明のステージ装置の第4の実施例の構成を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図7】従来のステージ加減速機構を用いたステージ装
置の構成を示す概略図である。
置の構成を示す概略図である。
【図8】従来のステージ装置において、ステージ位置に
対するステージが受けるばね反力を示す図表である。
対するステージが受けるばね反力を示す図表である。
【図9】(a)は従来のリニアモータによるステージ装
置の概略図であり、(b)は一部を分解して示すステー
ジ装置の概略図である。
置の概略図であり、(b)は一部を分解して示すステー
ジ装置の概略図である。
【図10】半導体デバイスの製造工程を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図11】ウエハプロセスを示すフローチャートであ
る。
る。
1 レチクル(原版) 2 レチクルステージ 3 リニアモータ可動子 4 リニアモータ固定子 5 ガイド 6 ステージ加減速機構 7 プッシャー 8 ガイドクラッチ 9 ばね(弾性系) 10 ばね圧縮機構 11 ベース 12、13 副ばね 20 ダッシュポット 21 シリンダー 22 ピストン 22a ピストンロッド 23 コイルばね 30、31 磁石(永久磁石または電磁石) 40 エアパッド 41 受け座 50 レチクルステージベース 53 投影光学系 55 鏡筒定盤 59 ベースフレーム 61 ウエハ(基板) 62 ウエハステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 516B B23Q 1/28 Fターム(参考) 2F078 CA02 CA08 CB05 CB12 CC04 CC11 CC15 CC16 2H097 AB09 BA10 GB01 LA10 3C048 BB10 BC02 CC07 CC17 DD01 DD26 EE10 5F031 CA02 CA07 HA57 JA02 KA06 LA06 LA08 MA26 MA27 5F046 AA23 BA05 CC01 CC02 CC17 CC20
Claims (11)
- 【請求項1】 走行路に沿って移動可能なステージと、
弾性力を利用して前記ステージを加減速するステージ加
減速機構とを備え、該ステージ加減速機構は緩衝器を有
することを特徴とするステージ装置。 - 【請求項2】 前記緩衝器は、前記ステージ加減速機構
の弾性系のばね定数より小さいばね定数を有する弾性系
を少なくとも1以上を前記ステージ加減速機構の弾性系
に直列に接続して形成されていることを特徴とする請求
項1記載のステージ装置。 - 【請求項3】 前記ステージ加減速機構の弾性系自体が
非線形ばねであることを特徴とする請求項1記載のステ
ージ装置。 - 【請求項4】 前記緩衝器は、流体の粘性抵抗を利用し
た構成とすることを特徴とする請求項1記載のステージ
装置。 - 【請求項5】 前記緩衝器は、粘性抵抗を行程の関数と
し、行程初期では粘性抵抗が低く、行程後期では粘性抵
抗が高くなるように構成されていることを特徴とする請
求項4記載のステージ装置。 - 【請求項6】 前記緩衝器は、前記ステージ加減速機構
の弾性力を伝達するためのプッシャー先端とそれに対向
する前記ステージの側面にそれぞれ取り付けられた互い
に反発する永久磁石または電磁石により構成されている
ことを特徴とする請求項1記載のステージ装置。 - 【請求項7】 前記緩衝器は、前記ステージ加減速機構
の弾性力を伝達するためのプッシャー先端とそれに対向
する前記ステージの側面にそれぞれ取り付けられたエア
パッドと該エアパッドを受ける受け面により構成されて
いることを特徴とする請求項1記載のステージ装置。 - 【請求項8】 前記エアパッドの加圧気体の絞り型は、
自成絞り型、オリフィス型、または多孔質パッドを用い
た多孔質型であることを特徴とする請求項7記載のステ
ージ装置。 - 【請求項9】 前記ステージはリニアモータにより等速
駆動されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれ
か1項に記載のステージ装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1項に記
載のステージ装置と、該ステージ装置に支持された原版
のパターンを投影光学系を介して基板に投影し露光する
露光手段を有することを特徴とする露光装置。 - 【請求項11】 前記露光手段は、前記原版と前記基板
を前記投影光学系に対し相対的にともに走査することに
より前記原版パターンを前記基板に露光する走査型であ
ることを特徴とする請求項10記載の露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28371299A JP2001110699A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | ステージ装置および該ステージ装置を用いた露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28371299A JP2001110699A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | ステージ装置および該ステージ装置を用いた露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001110699A true JP2001110699A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17669117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28371299A Pending JP2001110699A (ja) | 1999-10-05 | 1999-10-05 | ステージ装置および該ステージ装置を用いた露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001110699A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-10-05 JP JP28371299A patent/JP2001110699A/ja active Pending
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