JP2001107754A - ハンドレバー装置 - Google Patents
ハンドレバー装置Info
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Abstract
構成部品の変更を不要ないし最小限に抑えることができ
るとともに、サブレバーに予期せぬ動きを生じさせない
ようにできるハンドレバー装置を提供する。 【解決手段】 回動操作されるメインレバー30と、第
一回動軸線Oaを支点として回動操作されるとともに、
任意の回動操作位置にて不動状態で保持されるサブレバ
ー50と、このサブレバーと一体に回動せしめられる一
体回動部60上に配在された第二回動軸線Obを中心と
して回動せしめられる引張レバー40と、を備え、被駆
動部材を制御するためのケーブル16が引張レバー40
に連結されていて、ケーブル16の最大引張量を制限す
べくサブレバー50の最大回動位置を制限する位置制限
部材90が、前記サブレバー、引張レバー60及びケー
ス部材20とは別体で備えられている。
Description
トル弁等の被駆動部材をケーブルを介して操作するため
のハンドレバー装置に係り、特に、ヘッジトリマーや刈
払機等の作業機におけるハンドルのグリップ部近傍に配
設されてスロットルケーブルを介して前記スロットル弁
を開閉操作するのに好適なものに関する。
を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機等
の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で調節
するため、それに備えられているU形ハンドルやバーハ
ンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関のスロット
ル弁の開度を調節するハンドレバー装置が配設されてい
る。
手指で操作されるスロットルトリガ(スロットルレバ
ー)を備えており、このスロットルレバーを揺動操作す
ることにより、スロットルケーブルを介して前記スロッ
トル弁の開度を調節するようにされている。前記スロッ
トル弁は、通常、常時最小開度(アイドル回転開度)方
向に付勢されていて、前記スロットルレバーが非操作状
態にあるときにはアイドル回転開度で保持され、前記ス
ロットルケーブルが所定長以上引っ張られたときに遊び
が無くされて、前記アイドル回転開度から高速回転側へ
開き始めるようにされる。
ンドレバー装置としては、前記スロットルレバーを回動
操作状態から解放したときに、該レバーを自動的に前記
スロットル弁と共に元の位置(アイドル回転開度)に戻
すようにした、自動アイドル回転開度復帰タイプのもの
と、手指を離してもスロットルレバーを所望の回動操作
位置にて常時不動状態で保持し得るようにした、固定タ
イプのものとが知られている(実公昭57−19944
号公報等を参照)。
レバーから指を離せば機関が自動的にアイドリング状態
に戻り、機関回転駆動力を遠心クラッチを介して刈刃等
からなる作業部に伝達するようにした作業機であれば、
前記遠心クラッチが遮断状態となって作業部への動力伝
達が断たれるので、不測の事態が生じた際には即座にス
ロットル弁をアイドル回転開度に戻して作業部を停止さ
せることができ、安全性が高められるという利点が得ら
れる反面、スロットルレバーを常時手指で保持して所望
の回動操作位置に維持しなければならないので、中間開
度が使いづらい、手指が疲れる、操作量(回転数)が一
定しない、等の問題が生じる。
ルレバー等の、手指によって操作される回動操作レバー
は、中間開度をとらせることなく解放位置とセット位置
(握り位置)との二位置のみをとらせるようになすこと
が望ましく、スロットル弁を中間開度(パーシャル開
度)にするときも、全開(WOT)にするときも、同一
の回動操作位置(セット位置)とする方が操作性に優れ
ると考えられる。
アイドル回転開度復帰タイプの問題を解消し得、スロッ
トルレバーを常時所望の回動操作位置に手離しでも不動
状態に保持しておくことができるので、手指が自由にな
って作業を楽に行える等の利点は得られるものの、不測
の事態が生じた際には、スロットルレバーの位置保持機
能を解除する別操作が必要となり、即座に作業部を停止
させることができないので、安全性の面では前記自動ア
イドル回転開度復帰タイプのものより劣るという問題が
あった。
トルレバーを一旦解放して作業を中断した後、作業を再
開すべくスロットル弁を以前の開度に戻す(刈払機等の
作業機ではこのようなことが多い)には、スロットルレ
バーの回動操作位置を再調整しなければならず、操作が
面倒である等、操作性の面でも改善の余地が残されてい
た。
来の問題及び課題を解消ないし達成すべく、本発明の出
願人は、先に、例えば、特開平8−303262号公報
に所載のように、回動操作されるメインレバーとサブレ
バーとを有し、被駆動部材に連結されたケーブルを動滑
車等の折返し部材を介して前記サブレバーで引っ張るよ
うにされ、かつ、前記メインレバーにより前記折返し部
材を移動させるようにしたハンドレバー装置を提案して
いる。
部材としてのスロットル弁等の開度を、ケーブルを介し
て調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、
かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すこと
ができて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ
難くでき、さらには、スロットル弁をアイドル回転開度
に戻す前の開度に再設定したい場合にも再調節を不要に
できる等、の利点が得られる。
置においては、前記メインレバーが回動操作されていな
い解放位置にあるとき(アイドリング時)には、スロッ
トルケーブルに弛み(遊び)が生じているので、サブレ
バーを回動操作すると、スロットルケーブルが僅かでは
あるが動き、それに伴い、被駆動部材であるスロットル
弁の開度が変化してアイドル回転数が変動するという問
題があった。かかるアイドル回転数の変動は、実際の作
業上は殆ど問題とはならないが、ハンドレバー装置の信
頼性、商品価値を下げるおそれがあり、改善することが
望まれる。
前記問題に加えて、ケーブルに弛みが生じることから、
ケーブルが連結部や折り返し部材から外れやすくなる、
ケーブルが複数本必要となる、組み付け性が悪い、とい
った問題もあった。そこで、本発明の出願人は、前記問
題をも解消すべく、先に、次のような構成のハンドレバ
ー装置を提案した(特願平11−153802号参
照)。
メインレバーと、第一回動軸線を支点として回動操作さ
れるとともに、任意の回動操作位置にて不動状態で保持
されるサブレバーと、このサブレバーと一体に回動せし
められる一体回動部上に配在された第二回動軸線を中心
として回動せしめられる引張レバーと、を備え、被駆動
部材を制御するためのケーブルが前記引張レバーに連結
されていて、前記メインレバーにより前記引張レバーを
前記第二回動軸線を中心として回動させることによって
前記ケーブルを引っ張るようにされてなり、前記メイン
レバーが回動操作されていない解放位置にあるときに
は、前記サブレバーの回動操作位置が何処であっても、
前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が一定
となるようにされ、好ましい態様では、前記結合点の位
置は、前記サブレバーの回動支点である前記第一回動軸
線上に設定される。
は、前記メインレバーが解放位置にあるとき(アイドリ
ング時)においても、被駆動部材(スロットル弁)を制
御するケーブルに弛み(遊び)が生じないように予めケ
ーブル長等が設定されており、前記メインレバーをセッ
ト位置まで回動操作すると、前記ケーブルが引っ張ら
れ、それに伴い、前記スロットル弁が最小開度(アイド
ル開度)から開方向に回動せしめられて、前記サブレバ
ーの回動操作位置に応じた開度に調節される。
るとき(アイドリング時)における前記引張レバーと前
記ケーブルとの結合点の位置が、前記サブレバーの回動
支点である第一回動軸線上に設定され、前記サブレバー
の回動操作位置が高速側乃至低速側の何処であっても、
前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が一定
となるようにされるので、アイドリング時に、前記サブ
レバーを回動操作しても、前記ケーブルは動かず、した
がって、前記スロットル弁もアイドル回転開度を保持し
たままとなるので、アイドル回転数が変動せず安定した
ものとなり、また、前記ケーブルに弛みが生じさせない
ことから、前記ケーブルが連結部等から外れ難くなり、
その結果、信頼性が増し、商品価値が向上する。
くのハンドレバー装置は、種々の機器類に共通に使用で
きる汎用性を持たせることが、装置コストや生産性の面
で望ましいが、前記提案のハンドレバー装置において
は、例えば、携帯型動力作業機に搭載されている気化器
スロットル弁の仕様〔寸法等〕が相違すると、該気化器
スロットル弁を最小開度(アイドル開度)から最大開度
(WOT)まで開かせるのに要求されるスロットルケー
ブルの引張量(要求全開引張量)が異なってくる。
を持たせるためには、前記サブレバーの最大開度(最大
回動位置)を、前記要求全開引張量が最も大きな気化器
スロットル弁に対応できるように設定しておく必要があ
るので、前記要求全開引張量が比較的小さな気化器スロ
ットル弁の開度制御に同一のハンドレバー装置を使用す
ると、次のような問題が生じる。
置にしている状態では、前記要求全開引張量が比較的小
さい場合でも、前記サブレバーを高速側の最大回動位置
まで回動させることができる。ところが、前記提案のハ
ンドレバー装置では、前記メインレバーが前記解放位置
にあるときにおいても、前記スロットルケーブルに弛み
(遊び)が生じないように予めケーブル長等が設定され
ているので、前記サブレバーを前記最大回動位置まで回
動させた状態で、前記メインレバーを握って前記セット
位置まで回動操作すると、前記サブレバー及び前記引張
レバーは、前記要求全開引張量が最大の気化器スロット
ル弁と前記要求全開引張量が比較的小さな気化器スロッ
トル弁との、前記要求全開引張量の差に相当する開度分
だけ、前記低速側に戻ってしまう。かかる前記サブレバ
ーが戻る動きは、実際の作業上は、殆ど問題とはならな
いが、予期せぬ不所望な動きであり、使用者に不安を与
え、当該ハンドレバー装置の信頼性、商品価値を下げる
おそれがあり、改善することが望まれる。
ト位置にした状態で、前記サブレバーを低速側から高速
側に回動させる場合、前記気化器スロットル弁が全開し
た後も、前記サブレバーをさらに回動させることができ
るので、前記気化器スロットル弁やケーブル周りの部品
等に過負荷がかかり、損傷するおそれが生じるととも
に、前記気化器スロットル弁やケーブル周りの部品等に
必要以上の剛性、強度を持たせることが要求され、装置
コストの上昇を招くという問題もあった。
ル弁の要求全開引張量に応じて、前記メインレバー、前
記サブレバー、前記引張レバー、ケース部材等の構成部
品を変更すれば解消できるが、構成部品の変更は、寸法
形状の異なる多種類の構成部品を用意しておかなければ
ならないので、金型等を多種類用意しなければならず、
結果的に、装置コストが高くなるとともに、生産性の低
下等もまねく。
たもので、その目的とするところは、被駆動部材として
のスロットル弁等の開度を、ケーブルを介して制御でき
るとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座
に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高
い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、
さらには、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の
開度に設定したい場合には再調節を不要にでき、しか
も、前記ケーブルの要求最大(全開)引張量が相違する
場合でも、構成部品の変更を不要ないし最小限に抑える
ことができるとともに、前記サブレバーに予期せぬ動き
を生じさせないようにでき、もって、汎用性を増大させ
ることができるとともに、装置コストを低く抑えること
ができ、さらに、生産性、信頼性、商品価値の向上等も
図り得るようにされたハンドレバー装置を提供すること
にある。
く、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、回
動操作されるメインレバーと、第一回動軸線を支点とし
て回動操作されるとともに、任意の回動操作位置にて不
動状態で保持されるサブレバーと、このサブレバーと一
体に回動せしめられる一体回動部上に配在された第二回
動軸線を中心として回動せしめられる引張レバーと、を
備え、被駆動部材を制御するためのケーブルが前記引張
レバーに連結されていて、前記メインレバーにより前記
引張レバーを前記第二回動軸線を中心として回動させる
ことによって前記ケーブルを引っ張るようにされてな
り、前記ケーブルの最大引張量を制限すべく、前記サブ
レバーの最大回動位置を制限する位置制限部材が、前記
サブレバー、前記引張レバー,及びケース部材とは別体
で備えられていることを特徴としている。
ース部材又は前記サブレバーに装着保持され、さらに好
ましくは、前記位置制限部材の装着保持姿勢を変えるこ
とによって、前記サブレバーの最大回動位置が変えられ
るようにされる。より具体的な好ましい態様では、前記
サブレバーに停止用ピンが突設されるとともに、前記ケ
ース部材の外側面に、前記停止用ピンが移動可能に挿入
される円弧状の長穴が形成され、該長穴における前記サ
ブレバーの回動方向終端部に前記位置制限部材が装着保
持される。
しい態様では、固定中心点からの突出長が異なる複数の
ストッパ面を有する十字状又は凸字状断面を有するスト
ッパ片からなっている。他の好ましい態様では、前記メ
インレバーが回動操作されていない解放位置にあるとき
には、前記サブレバーの回動操作位置が何処であって
も、前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点の位置が
一定となるようにされる。
が前記解放位置にあるときにおける前記結合点の位置
は、前記第一回動軸線上に設定される。本発明に係るハ
ンドレバー装置の典型的な、しかし限定的ではない用途
としては、内燃機関のスロットル弁の開度調節に使用す
る場合が挙げられる。
前記位置制限部材は、被駆動部材とされる、例えば、携
帯型動力作業機に搭載される気化器スロットル弁を、最
小開度(アイドル開度)から最大開度(WOT)まで開
かせるのに要求されるスロットルケーブルの引張量(要
求全開引張量)に応じて、前記サブレバーの最大回動位
置を制限するものであり、前記要求全開引張量の異なる
複数種の気化器スロットル弁に、前記サブレバーの最大
回動位置をそれぞれ対応させるべく、予め、制限位置固
定型の位置制限部材を複数種用意しておき、当該ハンド
レバー装置の組立て時に、それら複数種の位置制限部材
のうちの適当するものを、例えば前記ケース部材等に装
着保持せしめてもよいし、あるいは、装着保持姿勢を変
えることによって、前記サブレバーの最大回動位置を変
えることができる、制限位置可変型の(例えば、前記十
字形の)位置制限部材を用意しておき、当該ハンドレバ
ー装置の組立て時に、それを、例えば前記ケース部材等
に、対応する姿勢(向き)で装着保持せしめるようにし
てもよい。
ンドレバー装置の好ましい態様においては、前記メイン
レバーが解放位置にあるとき(アイドリング時)におい
ても、被駆動部材(スロットル弁)を制御するケーブル
に弛み(遊び)が生じないように予めケーブル長等が設
定されており、前記メインレバーをセット位置まで回動
操作すると、前記ケーブルが引っ張られ、それに伴い、
前記スロットル弁が最小開度(アイドル開度)から開方
向に回動せしめられて、前記サブレバーの回動操作位置
に応じた開度に調節される。
位置制限部材がケース部材等に装着保持(位置固定)さ
れているので、その最大回動位置が制限される。つま
り、前記気化器スロットル弁の要求全開引張量が小さい
場合は、それが大きい場合より、前記サブレバーの最大
開度が小さくされ、前記サブレバーの最大回動位置が低
速側寄りの位置に制限される。
あるときにおいては、前記要求全開引張量が小さい程、
前記引張レバーに対する前記メインレバーの回動作用点
(後述する実施形態では押動ピン44)と前記引張レバ
ーとの間に、より大きな遊び間隙が形成される。前記遊
び間隙が形成されることにより、前記メインレバーを握
って前記セット位置まで回動させる際、その握り始めに
は、前記引張レバーを回動させることができず、したが
って、前記ケーブルは引っ張られず、ある程度握ったと
きから、前記引張レバーが回動し始め、前記ケーブルが
引っ張られることになる。
程、前記遊び間隙が大きくされ、そのため、前記メイン
レバーにおける前記解放位置から前記セット位置までの
回動操作開度のうちの、前記引張レバーを回動させるこ
とができる(前記ケーブルを引っ張ることができる)有
効開度は、前記要求全開引張量が小さい程、小さくさ
れ、その結果、前記要求全開引張量が小さい程、その最
大引張量が小さくされる。
小さい場合であっても、前記サブレバーを高速側の最大
回動位置まで回動させた状態で、前記メインレバーを握
って前記セット位置まで回動させても、前記サブレバー
は動かず、したがって、前述したごとくの、サブレバー
の予期せぬ不所望な動きは発生しない。
ト位置にした状態で、前記サブレバーを低速側から高速
側に回動させる場合、前記位置制限部材により、前記サ
ブレバーの最大回動位置が、前記要求全開(最大)引張
量に応じて制限されるので、前記気化器スロットル弁が
全開した後においては、それ以上前記ケーブルが引っ張
られることはなくなる。そのため、前記気化器スロット
ル弁やケーブル周りの部品等に無理な力は加わらず、前
記気化器スロットル弁やケーブル周りの部品等に必要以
上の剛性、強度を持たせることは不要となる。
記メインレバーが解放位置にあるとき(アイドリング
時)における前記引張レバーと前記ケーブルとの結合点
の位置が、前記サブレバーの回動支点である第一回動軸
線上に設定され、前記サブレバーの回動操作位置が高速
側乃至低速側の何処であっても、前記引張レバーと前記
ケーブルとの結合点の位置が一定となるようにされるの
で、アイドリング時に、前記サブレバーを回動操作して
も、前記ケーブルは動かず、したがって、スロットル弁
もアイドル回転開度を保持したままとなるので、アイド
ル回転数が変動せず安定したものとなり、また、前記ケ
ーブルに弛みが生じさせないことから、ケーブルが連結
部等から外れ難くなり、その結果、信頼性が増し、商品
価値が向上する。
を参照しながら説明する。図1は本発明に係るハンドレ
バー装置の第一実施形態が採用された刈払機の一例を示
している。図示例の刈払機1は、所定間隔をあけてグリ
ップ部11,12が並設された筒状のバーハンドル(操
作桿)7の先端側に刈刃13や安全カバー14等からな
る作業部3が設けられ、後端側には、前記刈刃13を前
記バーハンドル7に内挿されたドライブシャフト8(図
2〜図4参照)を介して駆動する動力源としての、リコ
イルスターター6や燃料タンク4が付設された内燃機関
(小型空冷2サイクルガソリンエンジン)2が配備され
ており、この内燃機関2にスロットル弁CVを有する気
化器や点火プラグ5が備えられている。
は、気化器において一般的な方式として常時最小(アイ
ドル回転)開度方向に付勢されていて、それに接続され
ている後述のスロットル(インナー)ケーブル16(図
2〜図4))は、前述した従来のもののような弛み(遊
び)は生じておらず、非操作状態から引っ張られたとき
には、直ちに前記最小開度から開き始めるようにされて
いる。そして、前記グリップ部11,12のうちの、通
常は右手で握る後側のグリップ部11近傍に、前記スロ
ットル弁CVの開度を調整すべく、本実施形態のハンド
レバー装置10が取り付けられている。
ンドル7の前記後グリップ部11近傍に外嵌固定された
ケース部材20を有し、該ケース部材20に、前記スロ
ットル弁CVに連結されたボーデンケーブル15のアウ
ターチューブ17に挿通された前記スロットルケーブル
16を引っ張るための、後述するメインレバー30、サ
ブレバー50、引張レバー40、ロックレバー80等が
回動可能に配設されている(図2〜図4参照)。前記ケ
ース部材20は合成樹脂製であり、後方から見て左側に
位置する左側カバーケース21と、後方から見て右側に
位置する右側カバーケース22と、からなる二分割構造
となっている。
バーケース22は、それぞれ深さの異なる概略角皿状の
外観を有しており、それらは、前記バーハンドル7を挟
むように、それぞれ上下二箇所に挿入螺合せしめられた
ビス23、24、及び、それらの前部側に内装された緊
締バンド66を締め付けるためのビス25により、外嵌
固定されており、前記メインレバー30、前記サブレバ
ー50、及び前記引張レバー40は、前記両ケース2
1、22のうちの前記右側カバーケース22側に偏って
配設され、前記左側カバーケース21側には、前記ロッ
クレバー80が配設されている。
た前記メインレバー30は、合成樹脂製とされ、図3〜
図4を参照すればよくわかるように、前記後グリップ部
11の下面に近接するように手指で回動操作されるヘの
字状の操作部32と、前記右側カバーケース22に突設
された第一ピン状支軸33Aに緩く外嵌されたボス部3
1と、を有し、このボス部31の一端側(前記右側カバ
ーケース22側)の斜め上部には歯車部36が形成され
ている。前記ボス部31の他端側(前記左側カバーケー
ス21側)には、前記左側カバーケース21側に軸支さ
れる第二ピン状支軸33Bが突設されている。また、前
記メインレバー30には、それを常時前記後グリップ部
11から遠ざける方向(解放位置F方向)に付勢するね
じりコイルばね35が外装されている。該ねじりコイル
ばね35の一端部35aは、前記ケース部材20内に係
止され、他端部35bは、前記ボス部31の切欠部32
aに係止されている。
車部36には、前記右側カバーケース22に突設された
第三ピン状支軸39Aに緩く外嵌された概略C字状の押
動レバー37の下端ボス部37Aに設けられた歯車部3
8が噛合せしめられており、前記メインレバー30(の
操作部32)を図6において仮想線で示される如くの解
放位置Fから実線で示される如くの前記後グリップ部1
1に近接するセット位置Sまで回動操作(回動角度α)
すると、前記押動レバー37は、前記第三ピン状支軸3
9Aを中心として時計回りに回転する。また、前記押動
レバー37の先端部には、前記ロックレバー80の係止
部84に接当することにより係止されるL字状のロック
用係止部47が設けられている。
前記メインレバー30を前記解放位置Fから前記セット
位置Sまで回動操作したとき、後述する引張レバー40
を回動させるための、回動作用点となる押動ピン44が
突設されている。前記右側カバーケース22における後
方から見て右側面は、図3、図5に示される如くに、お
むすび状の張出部22A及び厚肉突出部22aが設けら
れており、前記張出部22Aの前記厚肉突出部22aの
外側に、前記サブレバー50が配設されている。該サブ
レバー50の基端側ボス部51には、非円形断面(両面
平行面取り形)の嵌合穴51Aが形成されており、この
嵌合穴51Aに、前記右側カバーケース22に形成され
た軸受穴26に軸支された一体回動部60の軸部61に
形成された嵌合凸部62が嵌合せしめられて、ビス53
により一体回動可能に連結されており、前記サブレバー
50は、第一回動軸線Oa(前記ビス53の中心軸線)
を支点にして前後に回動操作されるようになっている。
ーケース22との間には、前記サブレバー50を任意の
回動操作位置にて不動状態で保持するためのウエーブワ
ッシャ55が介装されている。該ウエーブワッシャ55
は、前記ビス53の締め付け力により、前記サブレバー
50と前記右側カバーケース22に圧接せしめられ、そ
れらの間の摩擦抵抗により、前記サブレバー50を任意
の回動操作位置で保持するようになっている。
50に停止用ピン57が突設されるとともに、前記右側
カバーケース22の前記厚肉突出部22aに、前記停止
用ピン57が移動可能に挿入される、前記第一回動軸線
Oaを中心とする円弧状の長穴27が形成されるととも
に、該長穴27における前記サブレバー50の回動方向
で見た終端(前端)部27bに装着穴29が連設され、
さらに、該装着穴29に位置決め穴28が穿設されてお
り、前記装着穴29及び前記位置決め穴28に、前記気
化器スロットル弁CVの要求全開引張量に応じて、前記
スロットルケーブル16の最大引張量を制限すべく、前
記サブレバー50の最大回動位置を制限する位置制限部
材としてのストッパ片90及びそれに突設された位置決
めピン95が、例えば、軽い圧入により装着保持されて
いる。
端部27bを含めた、十字形に並ぶ四つの溝29a、2
9b、29c、29dからなっており、ここに装着保持
される前記ストッパ片90は、その装着保持姿勢を変え
る(90°ずつ回して向きを変更する)ことによって、
前記サブレバー50の最大回動位置を四変させられるよ
うに、固定中心点J(前記位置決めピン95の中心線)
からの突出長が異なる四つのストッパ面91、92、9
3、94を有する凸字状断面の、前記右側カバーケース
22及び前記サブレバー50とは別体の部品からなって
いる。
は、前記ストッパ片90は、図8に示される如くに、前
記ストッパ面91〜94のうちの、前記固定中心点Jか
らの突出長が最も短いストッパ面91を、前記長穴27
における前記終端部27bに対接させた状態で装着保持
(第一装着保持態様)されており、前記サブレバー50
は、最大で、前記停止用ピン57が前記長穴27の始端
(後端)部27aに接当する最小回動位置L(A)から
前記最短のストッパ面91に接当して停止せしめられる
最大回動位置H(A)までの開度角度θa分回動せしめ
られる。
パ面91〜94のうちの、前記固定中心点Jからの突出
長が2番目に短いストッパ面92を、前記長穴27にお
ける前記終端部27bに対接させた状態で前記装着穴2
9に装着保持(第二装着保持態様)した場合は、前記サ
ブレバー50は、最大で、前記停止用ピン57が前記長
穴27の前記始端部27aに接当する最小回動位置L
(A)から、前記2番目に短いストッパ面92に接当し
て停止せしめられる最大回動位置H(B)までの開度θ
b(<θa)分回動せしめられる。
トッパ面91〜94のうちの、前記固定中心点Jからの
突出長が2番目に長いストッパ面93を、前記長穴27
における前記終端部27bに対接させた状態で前記装着
穴29に装着保持(第三装着保持態様)した場合は、前
記サブレバー50は、最大で、前記停止用ピン57が前
記長穴27の前記始端部27aに接当する最小回動位置
L(A)から、前記2番目に長いストッパ面93に接当
して停止せしめられる最大回動位置H(C)までの開度
θc(<θb)分回動せしめられる。
トッパ面91〜94のうちの、前記固定中心点Jからの
突出長が最も長いストッパ面94を、前記長穴27にお
ける前記終端部27bに対接させた状態で前記装着穴2
9に装着保持(第四装着保持態様)した場合は、前記サ
ブレバー50は、最大で、前記停止用ピン57が前記長
穴27の前記始端部27aに接当する最小回動位置L
(A)から前記最長のストッパ面94に接当して停止せ
しめられる最大回動位置H(D)までの開度θd(<θ
c)分回動せしめられる。
面(図3参照)を有する前記引張レバー40が、ビス4
5及びスリーブ46を介して回動自在に保持されてい
る。前記ビス45及び前記スリーブ46は、前記引張レ
バー40の縦辺部42の略中央部に挿入されており、前
記引張レバー40は、前記ビス45及び前記スリーブ4
6の中心線である第二回動軸線Obを支点にして回動せ
しめられるようになっている。
記スロットルケーブル16の先端に取り付けられた端金
具16aが装着係止されている。前記スロットルケーブ
ル16が挿通せしめられている前記ボーデンケーブル1
5の前記アウターチューブ17の先端は、前記後グリッ
プ部11に設けられた係止部18(図2、図4)で係止
され、前記スロットルケーブル16は、前記係止部18
から真っ直ぐに伸ばされて前記引張レバー40の前記底
辺部41に連結されている。ここでは、前記メインレバ
ー30が解放位置Fにあるアイドリング時においては、
前記引張レバー40と前記ケーブル16との結合点Kの
位置が、前記第一回動軸線Oa上となるように、前記ケ
ーブル16長等が設定されている。
いる前記ロックレバー80は、前記後グリップ部11の
上面に近接するように、前記後グリップ部11を握る掌
で時計回りの方向に回動操作される、後方斜め上に伸び
る直線状の操作部81と、前記左側カバーケース21に
突設された第四のピン状支軸83Aに緩く外嵌されたボ
ス部82と、前記押動レバー37の先端部に設けられた
ロック用係止部47により係止される係止部84と、を
有している。該係止部84は、その一端85aが受け前
記ケース部材20に係止されたねじりコイルばね85に
より反時計回りの方向に付勢されている。
ックレバー80が共に、図4に示される如くの解放位置
Fにあるとき、前記係止部84が、前記メインレバー3
0と連動して回動せしめられる前記押動レバー37の前
記ロック用係止部47に当接して、それらの不測の回動
を阻止するようになっている。また、前記左側カバーケ
ース21と右側カバーケース22の上面部間には、前記
内燃機関2の前記点火プラグ5の放電を遮断して前記機
関2を停止させるための、スライド式の停止スイッチ6
7が設けられている。
ドレバー装置10においては、前記メインレバー30が
図4、図7に示される如くに解放位置Fにあるとき(ア
イドリング時)においても、前記スロットル弁CVを制
御する前記スロットルケーブル16に弛み(遊び)が生
じないように予めケーブル長等が設定され、前記引張レ
バー40と前記ケーブル16との前記結合点Kの位置
が、前記サブレバー50の回動支点である、前記第一回
動軸線Oa上に設定されているので、前記サブレバー5
0の回動操作位置が低速L側(図4)乃至高速H側(図
7)の何処にあっても、前記結合点Kの位置が一定(不
動)であり、前記メインレバー30が解放位置Fにある
アイドリング時に、前記サブレバー50を回動操作して
も、前記ケーブル16は動かず、したがって、前記スロ
ットル弁CVもアイドル回転開度を保持したままとなる
ので、アイドル回転数が変動せず安定したものとなり、
また、前記ケーブル16に弛みを生じさせないことか
ら、前記ケーブル16が連結部等から外れ難くなり、そ
の結果、信頼性が増し、商品価値も向上する。
バー50が高速位置Hにあるとき、前記ロックレバー8
0及び前記メインレバー30を前記後グリップ部11に
近接するセット位置Sまで回動操作すると、前記押動レ
バー37の前記押動ピン44により前記引張レバー40
の上半側が時計回りに押動され、これによって、下半側
の前記引張レバー40と前記ケーブル16との前記結合
点Kの位置が、前記第一回動軸線Oa上から前方(図6
で見て左方)に移動し、前記ケーブル16が引っ張られ
て、前記スロットル弁CVが最小開度(アイドル回転開
度)から開方向に回動せしめられて、前記サブレバー5
0の回動操作位置に応じた開度に調節される。
節した状態で、例えば不測の事態が生じる等して直ちに
前記機関2の回転数を大幅に低下させたいときには、前
記メインレバー30を解放する。それにより、前記スロ
ットルケーブル16は常時前記スロットル弁CVの閉方
向に付勢されているので、前記引張レバー40が前記と
は逆方向(反時計回り)に回動せしめられ、前記引張レ
バー40と前記ケーブル16との結合点Kが前記第一回
動軸線Oa上の位置まで戻され、前記ケーブル16が前
記非操作状態となり、前記スロットル弁CVが前記アイ
ドル回転開度に戻り、前記機関2は自動的にアイドリン
グ状態となる。
の構成の図示しない遠心クラッチを介して刈刃等からな
る作業部3に伝達するようにした作業機1であれば、前
記遠心クラッチが遮断状態となって前記作業部3への動
力伝達が断たれるので、刈刃等の作動が直ちに停止せし
められる。
解放した後、再びそのメインレバー30を前記後グリッ
プ部11に近接するセット位置Sまで回動操作すると、
前記サブレバー50は先の操作位置に保持されたままな
ので、前記スロットル弁CVが、前記メインレバー30
が解放される前の開度に再び戻され、前記サブレバー5
0の再調節は不要となる。
置10においては、被駆動部材としてのスロットル弁C
Vの開度をケーブル16を介して調節できるとともに所
望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度
(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を
確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、
スロットル弁CVをアイドル回転開度に戻す前の開度に
設定したい場合には再調節を不要にできる。
ー装置10においては、前記のように位置制限部材とさ
れるストッパ片90が、右側カバーケース22に形成さ
れた装着溝29に装着保持されるので、前記サブレバー
50の最大回動位置は、前記ストッパ片90の装着保持
姿勢(第一〜第四装着保持態様)に応じて、図8〜図1
1において、H(A)、H(B)、H(C)、H(D)
で示される如くの位置に制限される。つまり、前記気化
器スロットル弁CVの要求全開引張量が小さい場合は、
それが大きい場合より、前記サブレバー50の最大開度
が小さくされ(θa>θb>θc>θd)、前記サブレ
バー50の最大回動位置が低速側寄りの位置に制限され
る。
置Fにあるときにおいては、前記要求全開引張量が小さ
い程、前記引張レバー40に対する前記メインレバー3
0の回動作用点とされる押動ピン44と前記引張レバー
40との間に、より大きな遊び間隙G(図7参照)が形
成される。前記遊び間隙Gが形成されることにより、前
記メインレバー30を握って前記セット位置Sまで回動
させる際、その握り始めには、前記引張レバー40を回
動させることができず、したがって、前記スロットルケ
ーブル16は引っ張られず、ある程度握って前記間隙G
がゼロになったときから、前記引張レバー40が回動し
始め、前記ケーブル16が引っ張られることになる。
程、前記遊び間隙Gが大きくされ、そのため、前記メイ
ンレバー30における前記解放位置Fから前記セット位
置Sまでの回動操作開度のうちの、前記引張レバー40
を回動させることができる(前記ケーブル16を引っ張
ることができる)有効開度は、前記要求全開引張量が小
さい程、小さくされ、その結果、前記要求全開引張量が
小さい程、その最大引張量が小さくされる。
小さい場合であっても、前記サブレバー50を高速H側
の最大回動位置まで回動させた状態(図6、図7)で、
前記メインレバー30を握って前記セット位置Sまで回
動させても、前記サブレバー50は動かず、したがっ
て、前述した如くの、サブレバーの予期せぬ不所望な動
きは発生しない。
セット位置Sにした状態で、前記サブレバー50を低速
L側から高速H側に回動させる場合、前記ストッパ片9
0により、前記サブレバー50の最大回動位置が、前記
した如くにして、前記要求全開(最大)引張量に応じて
制限されるので、前記気化器スロットル弁CVが全開し
た後においては、それ以上前記スロットルケーブル16
が引っ張られることはなくなる。そのため、前記気化器
スロットル弁CVやケーブル周りの部品等に無理な力は
加わらず、前記気化器スロットル弁CVやケーブル周り
の部品等に必要以上の剛性、強度を持たせることは不要
となる。
が、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。例えば、図示実施形態においては、ハンドレバー装
置を内燃機関2のスロットル弁CVの開度を調整するた
めに使用しているが、本発明のハンドレバー装置はスロ
ットル弁CVの開度調整以外の用途にも利用できること
はいうまでもない。さらに、ハンドレバー装置は、前記
バーハンドル7だけでなくU形ハンドル等にもそのまま
取り付けて使用することができる。
明のハンドレバー装置によれば、被駆動部材としてのス
ロットル弁等の開度をケーブルを介して制御できるとと
もに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小
開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全
性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらに
は、スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度に
設定したい場合には再調節を不要にでき、しかも、前記
ケーブルの要求最大(全開)引張量が相違する場合で
も、構成部品の変更を不要ないし最小限に抑えることが
できるとともに、前記サブレバーに予期せぬ動きを生じ
させないようにでき、もって、汎用性を増大させること
ができるとともに、装置コストを低く抑えることがで
き、さらに、生産性、信頼性、商品価値の向上等も図り
得る。
採用された刈払機の一例を示す斜視図。
図。
供される、サブレバーが低速位置で、メインレバーが解
放位置にあるときの、左側カバーケースを取り去りた状
態を示す部分切欠左側面図。
されたサブレバー等を分解して示す斜視図。
供される、サブレバーが高速位置で、メインレバーがセ
ット位置にあるときの、左側カバーケースを取り去った
状態を示す部分切欠左側面図。
供される、サブレバーが高速位置で、メインレバーが解
放位置にあるときの、左側カバーケースを取り去った状
態を示す左側面図。
部材が第一装着保持態様で装着保持されているときのサ
ブレバーの最大回動位置を示す右側面図。
部材が第二装着保持態様で装着保持されているときのサ
ブレバーの最大回動位置を示す右側面図。
限部材が第三装着保持態様で装着保持されているときの
サブレバーの最大回動位置を示す右側面図。
限部材が第四装着保持態様で装着保持されているときの
サブレバーの最大回動位置を示す右側面図。
Claims (8)
- 【請求項1】 回動操作されるメインレバー(30)
と、第一回動軸線(Oa)を支点として回動操作される
とともに、任意の回動操作位置にて不動状態で保持され
るサブレバー(50)と、このサブレバー(50)と一
体に回動せしめられる一体回動部(60)上に配在され
た第二回動軸線(Ob)を中心として回動せしめられる
引張レバー(40)と、を備え、被駆動部材(CV)を
制御するためのケーブル(16)が前記引張レバー(4
0)に連結されていて、前記メインレバー(30)によ
り前記引張レバー(40)を前記第二回動軸線(Ob)
を中心として回動させることによって前記ケーブル(1
6)を引っ張るようにされたハンドレバー装置(10)
において、 前記ケーブル(16)の最大引張量を制限すべく、前記
サブレバー(50)の最大回動位置を制限する位置制限
部材(90)が、前記サブレバー(50)、前記引張レ
バー(60),及びケース部材(20)とは別体で備え
られていることを特徴とするハンドレバー装置。 - 【請求項2】 前記位置制限部材(90)は、前記ケー
ス部材(20)又は前記サブレバー(50)に装着保持
されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドレ
バー装置。 - 【請求項3】 前記位置制限部材(90)の装着保持姿
勢を変えることによって、前記サブレバー(50)の最
大回動位置が変えられるようになっていることを特徴と
する請求項1又は2に記載のハンドレバー装置。 - 【請求項4】 前記サブレバー(50)に停止用ピン
(57)が突設されるとともに、前記ケース部材(2
0)の外側面に、前記停止用ピン(57)が移動可能に
挿入される円弧状の長穴(27)が形成され、該長穴
(27)における前記サブレバー(50)の回動方向で
見た終端部(27b)に前記位置制限部材(90)が装
着保持されていることを特徴とする請求項1乃至3のい
ずれか一項に記載のハンドレバー装置。 - 【請求項5】 前記位置制限部材は、固定中心点(J)
からの突出長が異なる複数のストッパ面(91、92、
93、94)を有する十字状又は凸字状断面を有するス
トッパ片(90)からなっていることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。 - 【請求項6】 前記メインレバー(30)が回動操作さ
れていない解放位置(F)にあるときには、前記サブレ
バー(50)の回動操作位置が何処であっても、前記引
張レバー(40)と前記ケーブル(16)との結合点
(K)の位置が一定となるようにされていることを特徴
とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のハンドレ
バー装置。 - 【請求項7】前記メインレバー(30)が前記解放位置
(F)にあるときにおける前記結合点(K)の位置が、
前記第一回動軸線(Oa)上に設定されていることを特
徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のハンド
レバー装置。 - 【請求項8】前記被駆動部材が、内燃機関(2)のスロ
ットル弁(CV)であることを特徴とする請求項1乃至
7のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
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JP2006291772A (ja) * | 2005-04-07 | 2006-10-26 | Kioritz Corp | ハンドレバー装置 |
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1999
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