JP2001198601A - フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents
フェライト系ステンレス鋼板の製造方法Info
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- JP2001198601A JP2001198601A JP2000004468A JP2000004468A JP2001198601A JP 2001198601 A JP2001198601 A JP 2001198601A JP 2000004468 A JP2000004468 A JP 2000004468A JP 2000004468 A JP2000004468 A JP 2000004468A JP 2001198601 A JP2001198601 A JP 2001198601A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加熱時にスラブ側面近傍の結晶粒の粗大化を
完全に防止し、かつプレス金型で幅プレスした場合にエ
ッジシーム疵回り込み量の増大を抑制可能なフェライト
系ステンレス鋼板の製造方法を提供する。 【解決手段】 加熱する前のスラブの側面の長手方向全
長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するととも
に、幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁と
の間隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で施
す。
完全に防止し、かつプレス金型で幅プレスした場合にエ
ッジシーム疵回り込み量の増大を抑制可能なフェライト
系ステンレス鋼板の製造方法を提供する。 【解決手段】 加熱する前のスラブの側面の長手方向全
長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するととも
に、幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁と
の間隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で施
す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェライト系ステ
ンレス鋼板の製造方法に関し、特に、フェライト系ステ
ンレス鋼スラブを熱間圧延する過程で、鋼板の板幅方向
のエッジ近くに発生する圧延方向に長い表面欠陥( 以
下、エッジシーム疵と呼ぶ。) を防止するフェライト系
ステンレス鋼板の製造方法に関するものである。
ンレス鋼板の製造方法に関し、特に、フェライト系ステ
ンレス鋼スラブを熱間圧延する過程で、鋼板の板幅方向
のエッジ近くに発生する圧延方向に長い表面欠陥( 以
下、エッジシーム疵と呼ぶ。) を防止するフェライト系
ステンレス鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェライト系ステンレス鋼板は、厨房製
品等の表面を重視される製品に多く用いられているの
で、ステンレス鋼板の表面に、図7に示すようなエッジ
シーム疵が発生した場合には、ステンレス鋼板を再酸洗
したり、コイルグラインダーで表面研削したり、または
耳切り代を増大し、エッジシーム疵を除去している。そ
こで、エッジシーム疵が発生すると、フェライト系ステ
ンレス鋼板の製品歩留りが低下する。
品等の表面を重視される製品に多く用いられているの
で、ステンレス鋼板の表面に、図7に示すようなエッジ
シーム疵が発生した場合には、ステンレス鋼板を再酸洗
したり、コイルグラインダーで表面研削したり、または
耳切り代を増大し、エッジシーム疵を除去している。そ
こで、エッジシーム疵が発生すると、フェライト系ステ
ンレス鋼板の製品歩留りが低下する。
【0003】このフェライト系ステンレス鋼板のエッジ
シーム疵は、次のようにして形成されることが知られて
いる。連続鋳造により得られたスラブを加熱炉内で加熱
するときに、加熱炉内雰囲気中の酸素によりスラブ側端
部が酸化、脱炭されて表層の結晶粒が粗大化する。そし
て、竪ロールによる幅圧下と水平ロールによる厚み圧下
を繰り返して施す粗圧延の過程において、粗大化した結
晶粒単位で、自由表面となっているスラブ側面に凹凸が
形成され、この凹凸が圧延され、圧延方向に長い皺とな
り、この皺がスラブ側面のバルジ変形(側面が膨らむ)
によりスラブ表面のエッジ近くに回り込みステンレス鋼
板表面のエッジシーム疵となる。
シーム疵は、次のようにして形成されることが知られて
いる。連続鋳造により得られたスラブを加熱炉内で加熱
するときに、加熱炉内雰囲気中の酸素によりスラブ側端
部が酸化、脱炭されて表層の結晶粒が粗大化する。そし
て、竪ロールによる幅圧下と水平ロールによる厚み圧下
を繰り返して施す粗圧延の過程において、粗大化した結
晶粒単位で、自由表面となっているスラブ側面に凹凸が
形成され、この凹凸が圧延され、圧延方向に長い皺とな
り、この皺がスラブ側面のバルジ変形(側面が膨らむ)
によりスラブ表面のエッジ近くに回り込みステンレス鋼
板表面のエッジシーム疵となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、特願平11-67874号において、フェライト系ステンレ
ス鋼板に生じるエッジシーム疵を防止することを目的と
し、加熱炉に装入する前のスラブの側面の長手方向全長
に、上端および下端よりスラブの厚みの1/5 以上の範囲
で還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するステンレス鋼
板の製造方法を提案した。
は、特願平11-67874号において、フェライト系ステンレ
ス鋼板に生じるエッジシーム疵を防止することを目的と
し、加熱炉に装入する前のスラブの側面の長手方向全長
に、上端および下端よりスラブの厚みの1/5 以上の範囲
で還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するステンレス鋼
板の製造方法を提案した。
【0005】この特願平11-67874号に記載されているフ
ェライト系ステンレス鋼板の製造方法の技術によって、
スラブ側面における脱炭を効果的に抑制でき、結晶粒の
粗大化が防止できるので、フェライト系ステンレス鋼板
の表面に発生するエッジシーム疵の回り込み量は、顕著
に減少した。しかしながら、特願平11-67874号で提案し
たフェライト系ステンレス鋼板の製造方法においては、
幅プレスに用いるプレス金型の形状を限定していなかっ
たため、押圧面がフラットな形状のプレス金型により幅
プレスすると、エッジシーム疵の回り込み量が増大する
場合があり、この点の改善が必要であった。
ェライト系ステンレス鋼板の製造方法の技術によって、
スラブ側面における脱炭を効果的に抑制でき、結晶粒の
粗大化が防止できるので、フェライト系ステンレス鋼板
の表面に発生するエッジシーム疵の回り込み量は、顕著
に減少した。しかしながら、特願平11-67874号で提案し
たフェライト系ステンレス鋼板の製造方法においては、
幅プレスに用いるプレス金型の形状を限定していなかっ
たため、押圧面がフラットな形状のプレス金型により幅
プレスすると、エッジシーム疵の回り込み量が増大する
場合があり、この点の改善が必要であった。
【0006】一方、特公平4-33521 号公報には、幅プレ
ス時のスラブのコーナー部における過冷を防止し、幅プ
レス後の最初の水平圧延による割れを防止することを目
的とした、台形状のカリバー溝を有するプレス金型が開
示されている。しかしながら、特公平4-33521 号公報に
記載されているプレス金型で幅プレスした場合には、加
熱したフェライト系ステンレス鋼のスラブの結晶粒が粗
大化しているため、カリバー溝を有するプレス金型で幅
プレスを施すと、粗大化した結晶粒に起因した皺が以後
の水平圧延において、スラブ表面に倒れ込み、エッジシ
ーム疵となり、エッジシーム疵回り込み量の増大を抑制
できないという問題があった。
ス時のスラブのコーナー部における過冷を防止し、幅プ
レス後の最初の水平圧延による割れを防止することを目
的とした、台形状のカリバー溝を有するプレス金型が開
示されている。しかしながら、特公平4-33521 号公報に
記載されているプレス金型で幅プレスした場合には、加
熱したフェライト系ステンレス鋼のスラブの結晶粒が粗
大化しているため、カリバー溝を有するプレス金型で幅
プレスを施すと、粗大化した結晶粒に起因した皺が以後
の水平圧延において、スラブ表面に倒れ込み、エッジシ
ーム疵となり、エッジシーム疵回り込み量の増大を抑制
できないという問題があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、従来技術の上記
問題点を解消することにあり、加熱時にスラブ側面近傍
の結晶粒の粗大化を完全に防止し、かつプレス金型で幅
プレスした場合にエッジシーム疵回り込み量の増大を抑
制可能なフェライト系ステンレス鋼板の製造方法を提供
することにある。
問題点を解消することにあり、加熱時にスラブ側面近傍
の結晶粒の粗大化を完全に防止し、かつプレス金型で幅
プレスした場合にエッジシーム疵回り込み量の増大を抑
制可能なフェライト系ステンレス鋼板の製造方法を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、連続鋳造されたフェライト系ステンレス鋼のスラブ
を加熱し、該加熱されたスラブに幅プレスを施し、次い
で、竪ロールでの幅圧延と水平ロールでの厚み圧延とを
施し、フェライト系ステンレス鋼板を製造する方法にお
いて、加熱する前のスラブの側面の長手方向全長に、還
元剤を含有する酸化防止剤を塗布するとともに、前記幅
プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁との間隔
を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で施すことを
特徴とするフェライト系ステンレス鋼板の製造方法であ
る。
は、連続鋳造されたフェライト系ステンレス鋼のスラブ
を加熱し、該加熱されたスラブに幅プレスを施し、次い
で、竪ロールでの幅圧延と水平ロールでの厚み圧延とを
施し、フェライト系ステンレス鋼板を製造する方法にお
いて、加熱する前のスラブの側面の長手方向全長に、還
元剤を含有する酸化防止剤を塗布するとともに、前記幅
プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁との間隔
を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で施すことを
特徴とするフェライト系ステンレス鋼板の製造方法であ
る。
【0009】請求項2記載の本発明は、前記カリバー溝
の溝底、上側側壁並びに下側側壁およびカリバー溝の開
口を塞ぐ平面とで囲まれたカリバー溝の空間の形状を、
カリバー溝の縦断面図で見て、カリバー溝の溝底を台形
の平行な一辺とした台形状とすることを特徴とする請求
項1に記載の発明である。請求項3記載の本発明は、前
記台形状とされたカリバー溝の上側側壁および下側側壁
の溝底に対する傾斜角度をカリバー溝の縦断面図で見
て、それぞれ15〜45°、かつ前記台形状とされたカリバ
ー溝の溝底の上下間隔を前記幅プレスを施す前のスラブ
の厚みの75〜90% にすることを特徴とする請求項2に記
載の発明である。
の溝底、上側側壁並びに下側側壁およびカリバー溝の開
口を塞ぐ平面とで囲まれたカリバー溝の空間の形状を、
カリバー溝の縦断面図で見て、カリバー溝の溝底を台形
の平行な一辺とした台形状とすることを特徴とする請求
項1に記載の発明である。請求項3記載の本発明は、前
記台形状とされたカリバー溝の上側側壁および下側側壁
の溝底に対する傾斜角度をカリバー溝の縦断面図で見
て、それぞれ15〜45°、かつ前記台形状とされたカリバ
ー溝の溝底の上下間隔を前記幅プレスを施す前のスラブ
の厚みの75〜90% にすることを特徴とする請求項2に記
載の発明である。
【0010】請求項4記載の本発明は、前記スラブに施
す前記幅プレスによる幅プレス量を30mm以上、250mm 以
下とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
れかに記載の発明である。また、前記還元剤をB、Al、
SiC 、C、Siの内から選ばれる1種または2種以上とし
てもよい。
す前記幅プレスによる幅プレス量を30mm以上、250mm 以
下とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいず
れかに記載の発明である。また、前記還元剤をB、Al、
SiC 、C、Siの内から選ばれる1種または2種以上とし
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のフェライト系ス
テンレス鋼板の製造方法について、図を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の製造方法に用いて好適な熱間
圧延設備列の1例の配置図である。なお、21は加熱炉、
22はデスケーリング装置、23は幅プレス装置(図1中で
は上下にプレス金型があるようになっているが、実際に
はスラブの幅方向をプレスする。)、24は粗圧延機列、
25は仕上圧延機列、26はコイラである。粗圧延機列24
は、竪ロール27(E1 、E2、E3、E4)と水平ロール28(R
1、R2、R3、R4)を有する4基の粗圧延機を備え、仕上
圧延機列25は7基の仕上げ圧延機を備えている。
テンレス鋼板の製造方法について、図を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の製造方法に用いて好適な熱間
圧延設備列の1例の配置図である。なお、21は加熱炉、
22はデスケーリング装置、23は幅プレス装置(図1中で
は上下にプレス金型があるようになっているが、実際に
はスラブの幅方向をプレスする。)、24は粗圧延機列、
25は仕上圧延機列、26はコイラである。粗圧延機列24
は、竪ロール27(E1 、E2、E3、E4)と水平ロール28(R
1、R2、R3、R4)を有する4基の粗圧延機を備え、仕上
圧延機列25は7基の仕上げ圧延機を備えている。
【0012】本発明に用いるフェライト系ステンレス鋼
のスラブは、所定の成分に調整された溶鋼を連続鋳造鋳
型に流入して連続鋳造したもので、このスラブは、加熱
炉21内で所定温度に加熱された後、熱間圧延設備列のラ
イン上に抽出され、加熱炉21内で生成したスラブ表面の
スケールはデスケーリング装置22で除去される。脱スケ
ールされたスラブ10は、幅プレス装置23に設けられたプ
レス金型で所要の幅に幅プレスされた後、粗圧延機列24
で粗圧延され、仕上圧延機25で仕上げ圧延されてコイラ
26で巻き取られ、熱延鋼板とされる。フェライト系ステ
ンレス鋼の冷延鋼板は、熱延鋼板に焼鈍・酸洗、冷間圧
延、仕上焼鈍・酸洗および調質圧延等を施して製造され
る。
のスラブは、所定の成分に調整された溶鋼を連続鋳造鋳
型に流入して連続鋳造したもので、このスラブは、加熱
炉21内で所定温度に加熱された後、熱間圧延設備列のラ
イン上に抽出され、加熱炉21内で生成したスラブ表面の
スケールはデスケーリング装置22で除去される。脱スケ
ールされたスラブ10は、幅プレス装置23に設けられたプ
レス金型で所要の幅に幅プレスされた後、粗圧延機列24
で粗圧延され、仕上圧延機25で仕上げ圧延されてコイラ
26で巻き取られ、熱延鋼板とされる。フェライト系ステ
ンレス鋼の冷延鋼板は、熱延鋼板に焼鈍・酸洗、冷間圧
延、仕上焼鈍・酸洗および調質圧延等を施して製造され
る。
【0013】ここで、本発明のフェライト系ステンレス
鋼板の製造方法における特徴は、加熱する前のスラブ10
の側面の長手方向全長に、還元剤を含有する酸化防止剤
を塗布するとともに、加熱する前のスラブの側面の長手
方向全長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布すると
ともに、図1に示した幅プレス装置23において、幅プレ
スを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁との間隔を狭
くしたカリバー溝を有するプレス金型で施していること
である。
鋼板の製造方法における特徴は、加熱する前のスラブ10
の側面の長手方向全長に、還元剤を含有する酸化防止剤
を塗布するとともに、加熱する前のスラブの側面の長手
方向全長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布すると
ともに、図1に示した幅プレス装置23において、幅プレ
スを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁との間隔を狭
くしたカリバー溝を有するプレス金型で施していること
である。
【0014】先ず、加熱する前のスラブ10の両側面の長
手方向全長に、図2に示すように、還元剤を含有する酸
化防止剤を塗布する理由について説明する。なお、H0
はスラブ厚みである。本発明に用いる加熱炉に装入する
前のフェライト系ステンレス鋼のスラブ表面には、酸化
スケールが存在しているが、本発明の製造方法において
は、加熱する前のスラブ10のスラブの側面の長手方向全
長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するので、加
熱時、酸化スケールとの酸化に伴うスラブ側端部の脱炭
が進行する以前に、還元剤により酸化スケールを還元す
る反応が進行する。
手方向全長に、図2に示すように、還元剤を含有する酸
化防止剤を塗布する理由について説明する。なお、H0
はスラブ厚みである。本発明に用いる加熱炉に装入する
前のフェライト系ステンレス鋼のスラブ表面には、酸化
スケールが存在しているが、本発明の製造方法において
は、加熱する前のスラブ10のスラブの側面の長手方向全
長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するので、加
熱時、酸化スケールとの酸化に伴うスラブ側端部の脱炭
が進行する以前に、還元剤により酸化スケールを還元す
る反応が進行する。
【0015】そこで、酸化スケールとの酸化に伴うスラ
ブ側端部の脱炭が生じ難く、さらに、加熱炉内の雰囲気
中の酸素との酸化に伴うスラブ側端部の脱炭は、酸化防
止剤によって防止されるので、スラブ側端部の脱炭がほ
ぼ完全に抑制され、スラブの側端部の脱炭に起因する結
晶粒の粗大化がほぼ完全に抑制できる。よって、本発明
の製造方法では、スラブ側面の凹凸量を減少させること
ができ、フェライト系ステンレス鋼のスラブ側端部にお
けるエッジシーム疵回り込み量を減少できるのである。
ブ側端部の脱炭が生じ難く、さらに、加熱炉内の雰囲気
中の酸素との酸化に伴うスラブ側端部の脱炭は、酸化防
止剤によって防止されるので、スラブ側端部の脱炭がほ
ぼ完全に抑制され、スラブの側端部の脱炭に起因する結
晶粒の粗大化がほぼ完全に抑制できる。よって、本発明
の製造方法では、スラブ側面の凹凸量を減少させること
ができ、フェライト系ステンレス鋼のスラブ側端部にお
けるエッジシーム疵回り込み量を減少できるのである。
【0016】一方、従来の1種類の還元剤も含有しない
酸化防止剤をスラブの側面に酸化スケールを介して塗布
したのでは、加熱時に、加熱炉内雰囲気中の酸素との酸
化に伴うスラブ側端部の脱炭( 地鉄の脱炭反応) は防止
できるけれども、酸化スケール中の酸素との酸化に伴う
スラブ側端部の脱炭が進行するので、スラブ側端部脱炭
がある程度生じていた。このため、スラブの側端部の結
晶粒がある程度粗大化し、エッジシーム疵回り込み量が
大きくなっていたのである。
酸化防止剤をスラブの側面に酸化スケールを介して塗布
したのでは、加熱時に、加熱炉内雰囲気中の酸素との酸
化に伴うスラブ側端部の脱炭( 地鉄の脱炭反応) は防止
できるけれども、酸化スケール中の酸素との酸化に伴う
スラブ側端部の脱炭が進行するので、スラブ側端部脱炭
がある程度生じていた。このため、スラブの側端部の結
晶粒がある程度粗大化し、エッジシーム疵回り込み量が
大きくなっていたのである。
【0017】なお、本発明に用いるエッジシーム疵回り
込み量dESは、図7に示すように、熱間圧延後に酸洗・
焼鈍工程を経た熱延コイルの長手方向中央部について10
mピッチで、最内側のエッジシーム疵の端面からの距離
を板幅の両側および上下面について、各々10点測定し、
その平均値をエッジシーム疵回り込み量dESとした。本
発明に用いる酸化防止剤は、酸化物と、スラブに酸化物
を付着するためのSiO2/Na2O ( 水ガラス)、無水水ガラ
ス、アクリル樹脂と水からなるものである。酸化物とし
てはAl2O3 、Cr2O3 、ZrO2の内から選ばれる1種または
2種以上とするのが加熱炉雰囲気中の酸素との酸化に伴
うフェライト系ステンレス鋼スラブの側端部の脱炭を抑
制できるので好ましい。
込み量dESは、図7に示すように、熱間圧延後に酸洗・
焼鈍工程を経た熱延コイルの長手方向中央部について10
mピッチで、最内側のエッジシーム疵の端面からの距離
を板幅の両側および上下面について、各々10点測定し、
その平均値をエッジシーム疵回り込み量dESとした。本
発明に用いる酸化防止剤は、酸化物と、スラブに酸化物
を付着するためのSiO2/Na2O ( 水ガラス)、無水水ガラ
ス、アクリル樹脂と水からなるものである。酸化物とし
てはAl2O3 、Cr2O3 、ZrO2の内から選ばれる1種または
2種以上とするのが加熱炉雰囲気中の酸素との酸化に伴
うフェライト系ステンレス鋼スラブの側端部の脱炭を抑
制できるので好ましい。
【0018】また、本発明に用いる還元剤は、Si、SiC
、Al、B、Cの内から選ばれる1種類または2種以上
とするのが好ましい。本発明に用いる還元剤の添加量は
スラブ側面のスケール量に応じて適宜定めればよい。次
に、本発明のフェライト系ステンレス鋼板の製造方法に
おいて、幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側
壁との間隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で
施している理由について、図3〜図6を用いて説明す
る。
、Al、B、Cの内から選ばれる1種類または2種以上
とするのが好ましい。本発明に用いる還元剤の添加量は
スラブ側面のスケール量に応じて適宜定めればよい。次
に、本発明のフェライト系ステンレス鋼板の製造方法に
おいて、幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側
壁との間隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で
施している理由について、図3〜図6を用いて説明す
る。
【0019】図3は、本発明に用いて好適なプレス金型
形状を示す平面図であり、図4は、本発明に用いて好適
なプレス金型のカリバー溝を示す縦断面図(図3中のA
−A断面)である。また、図5は、本発明に用いるプレ
ス金型の配置を示す平面図であり、図6(a)、図6
(b)、図6(c)は、それぞれ本発明における幅プレ
ス前、幅プレス中、幅プレス後のスラブ断面を示す断面
図である。
形状を示す平面図であり、図4は、本発明に用いて好適
なプレス金型のカリバー溝を示す縦断面図(図3中のA
−A断面)である。また、図5は、本発明に用いるプレ
ス金型の配置を示す平面図であり、図6(a)、図6
(b)、図6(c)は、それぞれ本発明における幅プレ
ス前、幅プレス中、幅プレス後のスラブ断面を示す断面
図である。
【0020】なお、23A 、23B はプレス金型、30は溝
底、31は側壁であり、32は入側傾斜部、33は平行部であ
る。また、Lは溝底幅、θは側壁の傾斜角度、W0 は幅
プレス前のスラブ幅、W1 は幅プレス後のスラブ幅であ
る。ここで、本発明における幅プレスでは、図5に示す
ように、加熱されたスラブ10をプレス金型23A 、23B で
挟み、スラブ10を押圧する入側傾斜部32および平行部33
で、スラブ10を幅方向に押圧している。この押圧をスラ
ブの長さ方向に繰り返すことにより、スラブ10の幅を全
長にわたって縮小している。
底、31は側壁であり、32は入側傾斜部、33は平行部であ
る。また、Lは溝底幅、θは側壁の傾斜角度、W0 は幅
プレス前のスラブ幅、W1 は幅プレス後のスラブ幅であ
る。ここで、本発明における幅プレスでは、図5に示す
ように、加熱されたスラブ10をプレス金型23A 、23B で
挟み、スラブ10を押圧する入側傾斜部32および平行部33
で、スラブ10を幅方向に押圧している。この押圧をスラ
ブの長さ方向に繰り返すことにより、スラブ10の幅を全
長にわたって縮小している。
【0021】本発明においては、幅プレスに用いるプレ
ス金型23A 、23B には、図3〜図5に示すように、入側
傾斜部32および平行部33に、溝底30の上下に傾斜した側
壁31、31を設け台形状としたカリバー溝を設けている。
図3、図4においては、幅プレス装置23の一方側の金型
23A を示しているが、図5に示す他方側の金型23B にも
同様なカリバー溝を設けている。
ス金型23A 、23B には、図3〜図5に示すように、入側
傾斜部32および平行部33に、溝底30の上下に傾斜した側
壁31、31を設け台形状としたカリバー溝を設けている。
図3、図4においては、幅プレス装置23の一方側の金型
23A を示しているが、図5に示す他方側の金型23B にも
同様なカリバー溝を設けている。
【0022】そこで、図3〜図5に示すカリバー溝を有
するプレス金型23A 、23B で幅プレスを行うと、図6
(b)に示すように、スラブ10両側面がカリバー溝内で
幅方向からプレス金型23A 、23B で押圧され、スラブ10
が幅方向に圧縮されている間、上下の側壁31、31間でス
ラブ10の厚み方向の変形が拘束されるので、図6
(a)、図6(c)に示すように、幅プレス後の厚みH
1 が幅プレス前の厚みH0 より厚くなることからもわか
るように幅プレスによる変形がスラブ10の幅中央部にま
でおよび、スラブ10の幅方向両端部に変形が集中するこ
とがない。
するプレス金型23A 、23B で幅プレスを行うと、図6
(b)に示すように、スラブ10両側面がカリバー溝内で
幅方向からプレス金型23A 、23B で押圧され、スラブ10
が幅方向に圧縮されている間、上下の側壁31、31間でス
ラブ10の厚み方向の変形が拘束されるので、図6
(a)、図6(c)に示すように、幅プレス後の厚みH
1 が幅プレス前の厚みH0 より厚くなることからもわか
るように幅プレスによる変形がスラブ10の幅中央部にま
でおよび、スラブ10の幅方向両端部に変形が集中するこ
とがない。
【0023】このため、カリバー溝を有するプレス金型
23A 、23B で幅プレスした場合には、図8(a)、図8
(b)に示すフラットなプレス金型230A、230Bで幅プレ
スした場合に比較して、幅プレスによる変形がスラブ10
の幅方向両端部に集中せず、図6(c)に示すように、
両端部におけるスラブ10の厚みの変化が緩やかとなって
いるので、スラブ10の厚みの増厚部におけるプレス金型
23A 、23B の冷却水による温度低下領域も小さく、増厚
部と近傍との変形抵抗の差が減少し、スラブ10の両端部
に生じる皺の凹凸量を抑制できるから、エッジシーム疵
廻り込み量の増大を抑制できるのである。
23A 、23B で幅プレスした場合には、図8(a)、図8
(b)に示すフラットなプレス金型230A、230Bで幅プレ
スした場合に比較して、幅プレスによる変形がスラブ10
の幅方向両端部に集中せず、図6(c)に示すように、
両端部におけるスラブ10の厚みの変化が緩やかとなって
いるので、スラブ10の厚みの増厚部におけるプレス金型
23A 、23B の冷却水による温度低下領域も小さく、増厚
部と近傍との変形抵抗の差が減少し、スラブ10の両端部
に生じる皺の凹凸量を抑制できるから、エッジシーム疵
廻り込み量の増大を抑制できるのである。
【0024】また、カリバー溝を有するプレス金型23A
、23B で幅プレスした場合には、スラブ10の厚みの断
面で見たコーナー部は、図6(c)に示すように、カリ
バー溝の上下方向の側壁31、31によってほぼ形成されて
鈍角となっており、一方、フラットなプレス金型230A、
230Bで幅プレスした場合には、図8(b)に示すよう
に、スラブ100 のコーナー部は、鋭角となっている。な
お、幅プレスを施す前のスラブ10のコーナー部は、図6
(a)に示すように、略90°となっている。
、23B で幅プレスした場合には、スラブ10の厚みの断
面で見たコーナー部は、図6(c)に示すように、カリ
バー溝の上下方向の側壁31、31によってほぼ形成されて
鈍角となっており、一方、フラットなプレス金型230A、
230Bで幅プレスした場合には、図8(b)に示すよう
に、スラブ100 のコーナー部は、鋭角となっている。な
お、幅プレスを施す前のスラブ10のコーナー部は、図6
(a)に示すように、略90°となっている。
【0025】そこで、カリバー溝を有するプレス金型23
0A、230Bで幅プレスしたスラブ10においては、コーナー
部が厚みの断面で見て鈍角となっているので、幅プレス
後の早い段階からスラブ10の側面に生じた皺が表裏面に
回り込み、水平ロールで圧延されるため、皺を幅プレス
後の早い段階から平滑することができるから、フラット
なプレス金型230A、230Bで幅プレスした場合に比較し
て、エッジシーム疵廻り込み量を抑制できるのである。
0A、230Bで幅プレスしたスラブ10においては、コーナー
部が厚みの断面で見て鈍角となっているので、幅プレス
後の早い段階からスラブ10の側面に生じた皺が表裏面に
回り込み、水平ロールで圧延されるため、皺を幅プレス
後の早い段階から平滑することができるから、フラット
なプレス金型230A、230Bで幅プレスした場合に比較し
て、エッジシーム疵廻り込み量を抑制できるのである。
【0026】これに対して、フラットなプレス金型230
A、230Bで幅プレスを施した場合には図8(b)に示す
ように、幅プレスによる変形がスラブ100 の幅方向両端
部に集中し、スラブ100 のコーナー部は、厚みの断面で
見て鋭角となる。このため、鋭角となった増厚部には、
プレス金型230A、230Bの冷却水による水冷と空冷とが繰
り返されて過冷域が生じ、フェライト系ステンレス鋼に
おいては、鋭角となった増厚部とその周辺部との温度変
化に起因する変形抵抗の差が生じ、幅プレス後のスラブ
10の側面に生じる皺の凹凸量が大きくなって、エッジシ
ーム疵廻り込み量が増大していたのである。
A、230Bで幅プレスを施した場合には図8(b)に示す
ように、幅プレスによる変形がスラブ100 の幅方向両端
部に集中し、スラブ100 のコーナー部は、厚みの断面で
見て鋭角となる。このため、鋭角となった増厚部には、
プレス金型230A、230Bの冷却水による水冷と空冷とが繰
り返されて過冷域が生じ、フェライト系ステンレス鋼に
おいては、鋭角となった増厚部とその周辺部との温度変
化に起因する変形抵抗の差が生じ、幅プレス後のスラブ
10の側面に生じる皺の凹凸量が大きくなって、エッジシ
ーム疵廻り込み量が増大していたのである。
【0027】以上説明した本発明における幅プレスにお
いては、図4に示した台形状のカリバー溝を有するプレ
ス金型23A 、23B で幅プレスすることに限定されず、上
側側壁および下側側壁を溝底30に向かって、それぞれ先
狭まりとなる円弧状としたプレス金型で幅プレスするこ
ともできるが、本発明における幅プレスでは、図4に示
したように、カリバー溝の溝底30、上側側壁31並びに下
側側壁31およびカリバー溝の開口を塞ぐ平面とで囲まれ
たカリバー溝の空間の形状を、カリバー溝の縦断面図で
見て、カリバー溝の溝底を台形の平行な一辺とした台形
状カリバー溝を有するプレス金型23A 、23B とするの
が、加工が容易であり、好ましい。
いては、図4に示した台形状のカリバー溝を有するプレ
ス金型23A 、23B で幅プレスすることに限定されず、上
側側壁および下側側壁を溝底30に向かって、それぞれ先
狭まりとなる円弧状としたプレス金型で幅プレスするこ
ともできるが、本発明における幅プレスでは、図4に示
したように、カリバー溝の溝底30、上側側壁31並びに下
側側壁31およびカリバー溝の開口を塞ぐ平面とで囲まれ
たカリバー溝の空間の形状を、カリバー溝の縦断面図で
見て、カリバー溝の溝底を台形の平行な一辺とした台形
状カリバー溝を有するプレス金型23A 、23B とするの
が、加工が容易であり、好ましい。
【0028】また、本発明のフェライト系ステンレス鋼
板の製造方法において、台形状のカリバー溝を有するプ
レス金型23A 、23B で幅プレスを施す場合には、図4に
示したカリバー溝の上側側壁31および下側側壁31の溝底
に対する傾斜角度θをそれぞれ15〜45°、かつカリバー
溝の溝底30の上下間隔Lを幅プレスを施す前のスラブの
厚みH0 の75〜90% にするのが好ましい。
板の製造方法において、台形状のカリバー溝を有するプ
レス金型23A 、23B で幅プレスを施す場合には、図4に
示したカリバー溝の上側側壁31および下側側壁31の溝底
に対する傾斜角度θをそれぞれ15〜45°、かつカリバー
溝の溝底30の上下間隔Lを幅プレスを施す前のスラブの
厚みH0 の75〜90% にするのが好ましい。
【0029】この理由を、次の実験1で説明する。 (実験1) 厚さ200mm 、板幅1300mmの連続鋳造された
フェライト系ステンレス鋼(C:0.07mass%, Si:0.3mass%,
Mn:0.1mass%, Cr:17mass%) スラブを複数用い、それぞ
れスラブ側面の長手方向全長に表1に示す還元剤を含有
する酸化防止剤を400g/m2 スプレー塗布し、図1に示す
加熱炉21に装入し、1200℃×2hr均熱した。
フェライト系ステンレス鋼(C:0.07mass%, Si:0.3mass%,
Mn:0.1mass%, Cr:17mass%) スラブを複数用い、それぞ
れスラブ側面の長手方向全長に表1に示す還元剤を含有
する酸化防止剤を400g/m2 スプレー塗布し、図1に示す
加熱炉21に装入し、1200℃×2hr均熱した。
【0030】
【表1】
【0031】均熱したスラブを、図1に示す熱間圧延設
備列のライン上に抽出し、デスケーリング装置22で脱ス
ケールし、幅プレス装置23に取り付けたプレス金型のカ
リバー溝を表2に示すとおりとし、幅プレス量40mmでそ
れぞれ幅プレスを施し、粗圧延機列24に送給し、粗圧延
のR1リバース圧延(1、2、3パス)およびR2、R3、R4
の一方向圧延(4、5、6パス)を施し、シートバーと
した。(粗圧延機列24の圧延機28の間隔は十分にあり、
R1でのリバース圧延が可能となっている。)なお、竪ロ
ールによる幅圧下量は、各パス7.5mm とした。
備列のライン上に抽出し、デスケーリング装置22で脱ス
ケールし、幅プレス装置23に取り付けたプレス金型のカ
リバー溝を表2に示すとおりとし、幅プレス量40mmでそ
れぞれ幅プレスを施し、粗圧延機列24に送給し、粗圧延
のR1リバース圧延(1、2、3パス)およびR2、R3、R4
の一方向圧延(4、5、6パス)を施し、シートバーと
した。(粗圧延機列24の圧延機28の間隔は十分にあり、
R1でのリバース圧延が可能となっている。)なお、竪ロ
ールによる幅圧下量は、各パス7.5mm とした。
【0032】このシートバーの定常部から幅方向両端部
の試料を切り出し、光学顕微鏡観察によりエッジシーム
疵廻り込み量を調査した。そして、シートバーの定常部
におけるエッジシーム疵廻り込み量を、表2に示すよう
に評価し、この結果を表2に合わせて示した。
の試料を切り出し、光学顕微鏡観察によりエッジシーム
疵廻り込み量を調査した。そして、シートバーの定常部
におけるエッジシーム疵廻り込み量を、表2に示すよう
に評価し、この結果を表2に合わせて示した。
【0033】
【表2】
【0034】表2に示した実験結果からわかるように、
台形状カリバー溝の側壁31の傾斜角度θを15〜45°、か
つ台形状カリバー溝の溝底の間隔Lを幅プレスを施す前
のスラブの厚みH0 の75〜90% にするのが好ましい理由
は、側壁31の傾斜角度θを15〜45°、かつ溝底30の間隔
Lをスラブの厚みH0 の75〜90% としたものは、この範
囲を外れたカリバー溝を有する金型で幅プレスしたもの
よりもエッジシーム疵の評価が良好となっているからで
ある。
台形状カリバー溝の側壁31の傾斜角度θを15〜45°、か
つ台形状カリバー溝の溝底の間隔Lを幅プレスを施す前
のスラブの厚みH0 の75〜90% にするのが好ましい理由
は、側壁31の傾斜角度θを15〜45°、かつ溝底30の間隔
Lをスラブの厚みH0 の75〜90% としたものは、この範
囲を外れたカリバー溝を有する金型で幅プレスしたもの
よりもエッジシーム疵の評価が良好となっているからで
ある。
【0035】また、本発明においては、スラブの幅プレ
スによる幅プレス量を30mm以上、250mm 以下とするのが
好ましい。この理由を、次の実験2で説明する。ここ
で、幅プレス量は、図5に示すように、幅プレス前のス
ラブ幅と幅プレス後のスラブ幅との差(W0 −W1 )で
ある。(実験2)厚さ200mm 、板幅1300mmの、実験1と
同様に連続鋳造した同じ成分のフェライト系ステンレス
鋼スラブを複数用い、それぞれスラブ側面の長手方向全
長に表1に示す還元剤を含有する酸化防止剤を400g/m2
スプレー塗布し、図1に示す加熱炉21に装入し、1200℃
×2hr均熱した。
スによる幅プレス量を30mm以上、250mm 以下とするのが
好ましい。この理由を、次の実験2で説明する。ここ
で、幅プレス量は、図5に示すように、幅プレス前のス
ラブ幅と幅プレス後のスラブ幅との差(W0 −W1 )で
ある。(実験2)厚さ200mm 、板幅1300mmの、実験1と
同様に連続鋳造した同じ成分のフェライト系ステンレス
鋼スラブを複数用い、それぞれスラブ側面の長手方向全
長に表1に示す還元剤を含有する酸化防止剤を400g/m2
スプレー塗布し、図1に示す加熱炉21に装入し、1200℃
×2hr均熱した。
【0036】均熱したスラブを、図1に示す熱間圧延設
備列のライン上に抽出し、デスケーリング装置22で脱ス
ケールし、幅プレス装置23に取り付けたプレス金型での
幅プレス量を表3に示すとおりとしてそれぞれ幅プレス
し、粗圧延機列24に送給し、粗圧延のR1リバース圧延
(1、2、3パス)およびR2、R3、R4の一方向圧延
(4、5、6パス)を施し、シートバーとした。なお、
竪ロールによる幅圧下量は、各パス15.0mmとした。な
お、プレス金型の側壁31の傾斜角度θを22.5°、カリバ
ー溝の溝底30の長さLを幅プレスを施す前のスラブの厚
みH0 の80% とした。
備列のライン上に抽出し、デスケーリング装置22で脱ス
ケールし、幅プレス装置23に取り付けたプレス金型での
幅プレス量を表3に示すとおりとしてそれぞれ幅プレス
し、粗圧延機列24に送給し、粗圧延のR1リバース圧延
(1、2、3パス)およびR2、R3、R4の一方向圧延
(4、5、6パス)を施し、シートバーとした。なお、
竪ロールによる幅圧下量は、各パス15.0mmとした。な
お、プレス金型の側壁31の傾斜角度θを22.5°、カリバ
ー溝の溝底30の長さLを幅プレスを施す前のスラブの厚
みH0 の80% とした。
【0037】このシートバーの定常部から幅方向両端部
の試料を切り出し、光学顕微鏡観察によりエッジシーム
疵廻り込み量を調査した。そして、シートバーの定常部
におけるエッジシーム疵廻り込み量を評価し、結果を表
3に合わせて示した。
の試料を切り出し、光学顕微鏡観察によりエッジシーム
疵廻り込み量を調査した。そして、シートバーの定常部
におけるエッジシーム疵廻り込み量を評価し、結果を表
3に合わせて示した。
【0038】
【表3】
【0039】表3に示したエッジシーム疵廻り込み量の
評価結果から、プレス金型23A 、23B での幅プレス量を
30mm未満とした場合には、カリバー溝の側壁31の傾斜が
スラブの幅方向の両側端部に十分に転写されず、エッジ
シーム疵廻り込み量を減少させる効果が不十分となり、
一方、幅プレス量が250mm を超えた場合には、スラブ10
が幅方向に座屈し、スラブ10が座屈すると、スラブ10を
通板できなくなるので、好ましくない。
評価結果から、プレス金型23A 、23B での幅プレス量を
30mm未満とした場合には、カリバー溝の側壁31の傾斜が
スラブの幅方向の両側端部に十分に転写されず、エッジ
シーム疵廻り込み量を減少させる効果が不十分となり、
一方、幅プレス量が250mm を超えた場合には、スラブ10
が幅方向に座屈し、スラブ10が座屈すると、スラブ10を
通板できなくなるので、好ましくない。
【0040】よって、本発明における幅プレスでは、幅
プレス量を30mm以上、250mm 以下とするのが好ましいの
である。
プレス量を30mm以上、250mm 以下とするのが好ましいの
である。
【0041】
【実施例】実験1、2に用いたものと同じ、厚さ200mm
、板幅1300mmの連続鋳造されたフェライト系ステンレ
ス鋼(C:0.07mass%, Si:0.3mass%, Mn:0.1mass%, Cr:17m
ass%) の複数のスラブを用い、それぞれスラブ側面の長
手方向全長に表1に示す還元剤を含有する酸化防止剤を
400g/m2 スプレー塗布し、もしくは塗布せず、図1に示
す加熱炉21に装入し、1200℃×2hr均熱した。
、板幅1300mmの連続鋳造されたフェライト系ステンレ
ス鋼(C:0.07mass%, Si:0.3mass%, Mn:0.1mass%, Cr:17m
ass%) の複数のスラブを用い、それぞれスラブ側面の長
手方向全長に表1に示す還元剤を含有する酸化防止剤を
400g/m2 スプレー塗布し、もしくは塗布せず、図1に示
す加熱炉21に装入し、1200℃×2hr均熱した。
【0042】均熱したスラブを、図1に示す熱間圧延設
備列のライン上に抽出し、デスケーリング装置22で脱ス
ケールし、幅プレス装置23での幅プレス条件を表4に示
すとおりとして幅プレスを施し、もしくは幅プレスを施
さず、粗圧延機列24に送給し、粗圧延のR1リバース圧延
(1、2、3パス)およびR2、R3、R4の一方向圧延
(4、5、6パス)を、各竪ロールでの幅圧下量を15mm
として施し、シートバーとし、仕上圧延を施し、コイラ
で巻き取って熱延コイルを得た。得られた熱延コイルの
酸洗・焼鈍後のエッジシーム疵回り込み量を、図7に示
すようにして測定した。
備列のライン上に抽出し、デスケーリング装置22で脱ス
ケールし、幅プレス装置23での幅プレス条件を表4に示
すとおりとして幅プレスを施し、もしくは幅プレスを施
さず、粗圧延機列24に送給し、粗圧延のR1リバース圧延
(1、2、3パス)およびR2、R3、R4の一方向圧延
(4、5、6パス)を、各竪ロールでの幅圧下量を15mm
として施し、シートバーとし、仕上圧延を施し、コイラ
で巻き取って熱延コイルを得た。得られた熱延コイルの
酸洗・焼鈍後のエッジシーム疵回り込み量を、図7に示
すようにして測定した。
【0043】なお、発明例(スラブ番号3〜9)として
は、表4に示すように、還元剤を含有する酸化防止剤を
スラブ側面の長手方向全長に塗布するとともに、上下側
壁の傾斜角度を45°、溝底の間隔を170mm とした台形状
のカリバー溝を有するプレス金型で幅プレスした。比較
例(スラブ番号1、2)としては、表4に示すように、
還元剤を含有する酸化防止剤を塗布し、フラット形状の
プレス金型で幅プレスし、および比較例(スラブ番号1
0)としては、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布し、
幅プレスせず、その他の条件は発明例と同様とした。
は、表4に示すように、還元剤を含有する酸化防止剤を
スラブ側面の長手方向全長に塗布するとともに、上下側
壁の傾斜角度を45°、溝底の間隔を170mm とした台形状
のカリバー溝を有するプレス金型で幅プレスした。比較
例(スラブ番号1、2)としては、表4に示すように、
還元剤を含有する酸化防止剤を塗布し、フラット形状の
プレス金型で幅プレスし、および比較例(スラブ番号1
0)としては、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布し、
幅プレスせず、その他の条件は発明例と同様とした。
【0044】従来例(スラブ番号11、12)としては、還
元剤を含有する酸化防止剤を塗布せずに加熱し、幅プレ
スを施し、その他の条件は発明例と同様とした。
元剤を含有する酸化防止剤を塗布せずに加熱し、幅プレ
スを施し、その他の条件は発明例と同様とした。
【0045】
【表4】
【0046】表4に示したエッジシーム疵回り込み量の
結果から、発明例においては、還元剤を含有する酸化防
止剤をスラブ側面の長手方向全長に塗布するとともに、
幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁との間
隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で幅プレス
したので、還元剤を含有する酸化防止剤をスラブ側面の
長手方向全長に塗布し、フラットなプレス金型で幅プレ
スした比較例(スラブ番号1、2)よりも、エッジシー
ム疵回り込み量が抑制されていることがわかる。
結果から、発明例においては、還元剤を含有する酸化防
止剤をスラブ側面の長手方向全長に塗布するとともに、
幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側壁との間
隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で幅プレス
したので、還元剤を含有する酸化防止剤をスラブ側面の
長手方向全長に塗布し、フラットなプレス金型で幅プレ
スした比較例(スラブ番号1、2)よりも、エッジシー
ム疵回り込み量が抑制されていることがわかる。
【0047】また、スラブ番号5〜9の発明例において
は、幅プレス量を30mm以上、250mm以下としたので、幅
プレス量を30mm未満としたスラブ番号3、4の発明例よ
り、エッジシーム疵回り込み量が小さく良好である。も
ちろん、スラブ番号3〜9の発明例においては、還元剤
を含有する酸化防止剤を塗布せずに加熱したスラブ番号
11、12の従来例に比し、顕著にエッジシーム疵回り込み
量が改善されている。
は、幅プレス量を30mm以上、250mm以下としたので、幅
プレス量を30mm未満としたスラブ番号3、4の発明例よ
り、エッジシーム疵回り込み量が小さく良好である。も
ちろん、スラブ番号3〜9の発明例においては、還元剤
を含有する酸化防止剤を塗布せずに加熱したスラブ番号
11、12の従来例に比し、顕著にエッジシーム疵回り込み
量が改善されている。
【0048】なお、還元剤を含有する酸化防止剤をスラ
ブ側面の長手方向全長に塗布し、フラットなプレス金型
で幅プレスしたスラブ番号1、2の比較例においては、
幅プレスを行わなかったスラブ番号10の比較例より、エ
ッジシーム疵回り込み量が増大している。
ブ側面の長手方向全長に塗布し、フラットなプレス金型
で幅プレスしたスラブ番号1、2の比較例においては、
幅プレスを行わなかったスラブ番号10の比較例より、エ
ッジシーム疵回り込み量が増大している。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、加熱時にスラブ側面近
傍の結晶粒の粗大化を完全に防止でき、幅プレスにより
スラブの幅を減縮した場合に、エッジシーム疵回り込み
量を抑制できる。
傍の結晶粒の粗大化を完全に防止でき、幅プレスにより
スラブの幅を減縮した場合に、エッジシーム疵回り込み
量を抑制できる。
【図1】図1は、本発明の製造方法に用いて好適な熱間
圧延機設備列の1例の配置図である。
圧延機設備列の1例の配置図である。
【図2】図2は、本発明の製造方法において、スラブに
塗布する酸化防止剤の塗布範囲を示す斜視図である。
塗布する酸化防止剤の塗布範囲を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明に用いて好適なプレス金型形状
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図4】図4は、本発明に用いて好適なプレス金型のカ
リバー溝を示す縦断面図である。
リバー溝を示す縦断面図である。
【図5】図5は、本発明に用いるプレス金型の配置を示
す平面図である。
す平面図である。
【図6】図6(a)、図6(b)、図6(c)は、それ
ぞれ本発明における幅プレス前、幅プレス中、幅プレス
後のスラブ断面を示す断面図である。
ぞれ本発明における幅プレス前、幅プレス中、幅プレス
後のスラブ断面を示す断面図である。
【図7】図7は、エッジシーム疵を模式的に示す鋼板表
面の平面図である。
面の平面図である。
【図8】図8(a)は、フラットな形状のプレス金型の
配置を示す平面図、図8(b)は、フラットな形状のプ
レス金型で幅プレスした場合の断面図である。
配置を示す平面図、図8(b)は、フラットな形状のプ
レス金型で幅プレスした場合の断面図である。
23A、23B プレス金型 30 溝底 31 側壁 32 入側傾斜部 33 平行部 H0 スラブ厚み L 溝底の上下間隔(溝底幅) θ 側壁の傾斜角度 W0 幅プレス前のスラブ幅 W1 幅プレス後のスラブ幅 dES エッジシーム疵回り込み量 10 スラブ 11 側面 12 コイル幅 21 加熱炉 22 デスケーリング装置 23 幅プレス装置 24 粗圧延機列 25 仕上圧延機列 26 コイラ 27 竪ロール(幅圧延機) 28 水平ロール(水平圧延機)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内牧 信三 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 吉田 邦雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 古澤 英哉 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 4E002 AA07 AB04 AD03 BB06 BC10 BD01 BD08 BD10 CA05
Claims (4)
- 【請求項1】 連続鋳造されたフェライト系ステンレス
鋼のスラブを加熱し、該加熱されたスラブに幅プレスを
施し、次いで、竪ロールでの幅圧延と水平ロールでの厚
み圧延とを施し、フェライト系ステンレス鋼板を製造す
る方法において、加熱する前のスラブの側面の長手方向
全長に、還元剤を含有する酸化防止剤を塗布するととも
に、前記幅プレスを、溝底に向かって上側側壁と下側側
壁との間隔を狭くしたカリバー溝を有するプレス金型で
施すことを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板の製
造方法。 - 【請求項2】 前記カリバー溝の溝底、上側側壁並びに
下側側壁およびカリバー溝の開口を塞ぐ平面とで囲まれ
たカリバー溝の空間の形状を、カリバー溝の縦断面図で
見て、カリバー溝の溝底を台形の平行な一辺とした台形
状とすることを特徴とする請求項1に記載のフェライト
系ステンレス鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 前記台形状とされたカリバー溝の上側側
壁および下側側壁の溝底に対する傾斜角度をカリバー溝
の縦断面図で見て、それぞれ15〜45°、かつ前記台形状
とされたカリバー溝の溝底の上下間隔を前記幅プレスを
施す前のスラブの厚みの75〜90% にすることを特徴とす
る請求項2に記載のフェライト系ステンレス鋼板の製造
方法。 - 【請求項4】 前記スラブに施す前記幅プレスによる幅
プレス量を30mm以上、250mm 以下とすることを特徴とす
る請求項1から請求項3のいずれかに記載のフェライト
系ステンレス鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004468A JP2001198601A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000004468A JP2001198601A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001198601A true JP2001198601A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18533257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000004468A Pending JP2001198601A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | フェライト系ステンレス鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001198601A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013163220A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-08-22 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | スラブの幅圧延方法およびカリバー付き幅圧延ロール |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000004468A patent/JP2001198601A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013163220A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-08-22 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | スラブの幅圧延方法およびカリバー付き幅圧延ロール |
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