JP2001195111A - 加工シミュレーションにおける素材・製品形状の表示方法 - Google Patents
加工シミュレーションにおける素材・製品形状の表示方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】迅速な加工シミュレーションを行うことが可能
な素材・製品形状の表示方法を提供する。 【解決手段】素材形状,製品形状及び工具形状をディス
プレイ上に画像として表示し、工具の表示画像を予め設
定されたツールパスデータに従ってディスプレイ上で移
動させるとともに、工具画像と重複する部分の素材画像
及び製品画像を順次消去するようにした加工シミュレー
ションにおいて、素材が製品の輪郭に所定の加工代を肉
付けして形成された加工部位を含む材料である場合に、
その加工部位についての製品形状を製品の輪郭のみを表
わした線画像として表示する一方、素材形状を加工代に
相当する領域を表わした面画像として表示する。素材形
状に関わるデータの入力が簡略化され、迅速な加工シミ
ュレーションが可能となる。
な素材・製品形状の表示方法を提供する。 【解決手段】素材形状,製品形状及び工具形状をディス
プレイ上に画像として表示し、工具の表示画像を予め設
定されたツールパスデータに従ってディスプレイ上で移
動させるとともに、工具画像と重複する部分の素材画像
及び製品画像を順次消去するようにした加工シミュレー
ションにおいて、素材が製品の輪郭に所定の加工代を肉
付けして形成された加工部位を含む材料である場合に、
その加工部位についての製品形状を製品の輪郭のみを表
わした線画像として表示する一方、素材形状を加工代に
相当する領域を表わした面画像として表示する。素材形
状に関わるデータの入力が簡略化され、迅速な加工シミ
ュレーションが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材形状,製品形
状及び工具形状をディスプレイ上に画像として表示し、
前記工具の表示画像を予め設定されたツールパスデータ
に従ってディスプレイ上で移動させるとともに、工具画
像と重複する部分の素材画像及び製品画像を順次消去す
るようにした加工シミュレーションにおける前記素材及
び製品形状の表示方法に関する。
状及び工具形状をディスプレイ上に画像として表示し、
前記工具の表示画像を予め設定されたツールパスデータ
に従ってディスプレイ上で移動させるとともに、工具画
像と重複する部分の素材画像及び製品画像を順次消去す
るようにした加工シミュレーションにおける前記素材及
び製品形状の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械においては、工具とワーク
との相対的な移動が予め作成された加工プログラムに従
って実行,制御されるが、当該加工プログラムにより初
めて加工を行う場合、この加工プログラムに誤りが有る
かどうか等について当該加工プログラムを事前にチェッ
クする必要がある。
との相対的な移動が予め作成された加工プログラムに従
って実行,制御されるが、当該加工プログラムにより初
めて加工を行う場合、この加工プログラムに誤りが有る
かどうか等について当該加工プログラムを事前にチェッ
クする必要がある。
【0003】従来、かかる事前チェックを行う手段の一
つとして加工シミュレーションが知られている。この加
工シミュレーションは、例えば、数値制御装置の付属装
置として付設されたディスプレイに素材形状,製品形状
及び工具形状を表示し、前記工具の表示画像を予め設定
されたツールパスデータに従ってディスプレイ上で移動
させるとともに、工具画像と重複する部分の素材画像及
び製品画像を順次消去することによって行われる。この
ようにすることで、工具の移動軌跡を確認することがで
きるとともに、工具と素材との位置関係を確認すること
ができ、これによって、加工プログラムが正しく作成さ
れているかどうかを加工前に事前にチェックすることが
できる。
つとして加工シミュレーションが知られている。この加
工シミュレーションは、例えば、数値制御装置の付属装
置として付設されたディスプレイに素材形状,製品形状
及び工具形状を表示し、前記工具の表示画像を予め設定
されたツールパスデータに従ってディスプレイ上で移動
させるとともに、工具画像と重複する部分の素材画像及
び製品画像を順次消去することによって行われる。この
ようにすることで、工具の移動軌跡を確認することがで
きるとともに、工具と素材との位置関係を確認すること
ができ、これによって、加工プログラムが正しく作成さ
れているかどうかを加工前に事前にチェックすることが
できる。
【0004】そして従来、前記素材形状,製品形状等を
ディスプレイ上に表示するにあたっては、これらのすべ
ての部位について、その外径,内径,端面位置などの寸
法を加工シミュレーション装置に入力して当該素材形状
や製品形状などを定義し、これらの形状をディスプレイ
上に表示するようにしていた。
ディスプレイ上に表示するにあたっては、これらのすべ
ての部位について、その外径,内径,端面位置などの寸
法を加工シミュレーション装置に入力して当該素材形状
や製品形状などを定義し、これらの形状をディスプレイ
上に表示するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加工に用い
られる前記素材には、円筒形若しくは円柱形をした比較
的簡単な形状のものや、プレス加工或いは精密鋳造等に
よって製品形状に均一な加工代を肉付けした形状に形成
された成形材や、均一な加工代を有する部位と不均一な
加工代を有する部位とが混在した複合材等があり、更
に、前記成形材や複合材の中には、黒皮のままの非加工
部位を有するものもある。そして、これら成形材や複合
材の均一な加工代を有する部位は、製品形状に加工代を
付加した形状として素材形状を定義することが可能であ
る。
られる前記素材には、円筒形若しくは円柱形をした比較
的簡単な形状のものや、プレス加工或いは精密鋳造等に
よって製品形状に均一な加工代を肉付けした形状に形成
された成形材や、均一な加工代を有する部位と不均一な
加工代を有する部位とが混在した複合材等があり、更
に、前記成形材や複合材の中には、黒皮のままの非加工
部位を有するものもある。そして、これら成形材や複合
材の均一な加工代を有する部位は、製品形状に加工代を
付加した形状として素材形状を定義することが可能であ
る。
【0006】しかるに、従来の加工シミュレーションに
おいては、上述のように、素材各部の寸法を全て入力す
ることにより素材形状を定義するようにしていたので、
素材形状が複雑な場合には、その入力に長時間を要し、
迅速なシミュレーションを行うことができないという欠
点があった。
おいては、上述のように、素材各部の寸法を全て入力す
ることにより素材形状を定義するようにしていたので、
素材形状が複雑な場合には、その入力に長時間を要し、
迅速なシミュレーションを行うことができないという欠
点があった。
【0007】また、素材が非加工部位を有するものであ
る場合には、工具の移動軌跡が当該非加工部位を経由し
ないため、加工プログラムのチェックにあたっては、当
該非加工部位の製品形状及び素材形状を表示する必要は
あまりないが、従来の加工シミュレーションにおいて
は、このような非加工部位についてもその寸法を入力し
て、その形状を表示するようにしていたので、この面に
おいても迅速なシミュレーションを行うことができない
という欠点があった。
る場合には、工具の移動軌跡が当該非加工部位を経由し
ないため、加工プログラムのチェックにあたっては、当
該非加工部位の製品形状及び素材形状を表示する必要は
あまりないが、従来の加工シミュレーションにおいて
は、このような非加工部位についてもその寸法を入力し
て、その形状を表示するようにしていたので、この面に
おいても迅速なシミュレーションを行うことができない
という欠点があった。
【0008】本発明は、以上の実情に鑑みなされたもの
であって、迅速な加工シミュレーションを行うことが可
能な素材・製品形状の表示方法の提供を目的としてい
る。
であって、迅速な加工シミュレーションを行うことが可
能な素材・製品形状の表示方法の提供を目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するための本発明の請求項1に係る発明は、素材形
状,製品形状及び工具形状をディスプレイ上に画像とし
て表示し、前記工具の表示画像を予め設定されたツール
パスデータに従ってディスプレイ上で移動させるととも
に、工具画像と重複する部分の素材画像及び製品画像を
順次消去するようにした加工シミュレーションにおい
て、前記素材が前記製品の輪郭に所定の加工代を肉付け
して形成された加工部位を含む材料である場合に、前記
加工部位についての前記製品形状を、該製品の寸法デー
タを基に該製品の輪郭のみを表わした線画像として表示
する一方、前記加工部位についての前記素材形状を、前
記加工代データを基に前記加工代に相当する領域を表わ
した面画像として表示することを特徴とする。
解決するための本発明の請求項1に係る発明は、素材形
状,製品形状及び工具形状をディスプレイ上に画像とし
て表示し、前記工具の表示画像を予め設定されたツール
パスデータに従ってディスプレイ上で移動させるととも
に、工具画像と重複する部分の素材画像及び製品画像を
順次消去するようにした加工シミュレーションにおい
て、前記素材が前記製品の輪郭に所定の加工代を肉付け
して形成された加工部位を含む材料である場合に、前記
加工部位についての前記製品形状を、該製品の寸法デー
タを基に該製品の輪郭のみを表わした線画像として表示
する一方、前記加工部位についての前記素材形状を、前
記加工代データを基に前記加工代に相当する領域を表わ
した面画像として表示することを特徴とする。
【0010】上述したように、素材が製品の輪郭に均一
な加工代を肉付けして形成された加工部位を含む材料、
例えば、成形材や複合材の前記均一な加工代を有する部
位は、製品形状に加工代を付加した形状として素材形状
を定義することが可能である。したがって、素材形状及
び製品形状のディスプレイ上への表示にあたって、素材
形状を定義するために素材各部位の寸法データを入力す
る必要はなく、製品寸法データと加工代データのみを入
力することで素材形状を定義することができ、かかるデ
ータのみをもって素材形状及び製品形状をディスプレイ
上に表示することができる。
な加工代を肉付けして形成された加工部位を含む材料、
例えば、成形材や複合材の前記均一な加工代を有する部
位は、製品形状に加工代を付加した形状として素材形状
を定義することが可能である。したがって、素材形状及
び製品形状のディスプレイ上への表示にあたって、素材
形状を定義するために素材各部位の寸法データを入力す
る必要はなく、製品寸法データと加工代データのみを入
力することで素材形状を定義することができ、かかるデ
ータのみをもって素材形状及び製品形状をディスプレイ
上に表示することができる。
【0011】この発明に係る表示方法によれば、素材が
前記成形材や複合材などの製品輪郭に所定の加工代を肉
付けして形成された加工部位を含む材料である場合、製
品寸法データと加工代データのみを入力することによっ
て、前記加工部位についての製品形状が前記製品寸法デ
ータを基に該製品の輪郭のみを表わした線画像として表
示され、素材形状が前記加工代データを基に加工代に相
当する領域を表わした面画像として表示される。したが
って、従来に比べて、素材形状に関わるデータの入力が
簡略化されるとともに、その入力に要する時間が短縮さ
れ、迅速な加工シミュレーションが可能となる。
前記成形材や複合材などの製品輪郭に所定の加工代を肉
付けして形成された加工部位を含む材料である場合、製
品寸法データと加工代データのみを入力することによっ
て、前記加工部位についての製品形状が前記製品寸法デ
ータを基に該製品の輪郭のみを表わした線画像として表
示され、素材形状が前記加工代データを基に加工代に相
当する領域を表わした面画像として表示される。したが
って、従来に比べて、素材形状に関わるデータの入力が
簡略化されるとともに、その入力に要する時間が短縮さ
れ、迅速な加工シミュレーションが可能となる。
【0012】尚、上述の素材形状を表わす面画像は、請
求項2に係る発明のように、製品形状を表わす線画像を
加工代分だけ外側にオフセット処理することによってこ
れを形成するのが、表示処理を簡便に行うことができる
ことから好ましい。
求項2に係る発明のように、製品形状を表わす線画像を
加工代分だけ外側にオフセット処理することによってこ
れを形成するのが、表示処理を簡便に行うことができる
ことから好ましい。
【0013】また、前記素材が非加工部位を含む場合に
は、請求項3に係る発明のように、当該非加工部位の製
品形状及び素材形状を表示しないようにするのが、不必
要なデータの入力を避けることができことから好まし
い。
は、請求項3に係る発明のように、当該非加工部位の製
品形状及び素材形状を表示しないようにするのが、不必
要なデータの入力を避けることができことから好まし
い。
【0014】また、本発明の請求項4に係る発明は、請
求項1乃至3のいずれかに記載した表示方法において、
前記製品形状を表わす線画像を、該製品の輪郭に対応す
る画素群と、該輪郭対応画素群を挟み前記加工代領域に
対して少なくとも1画素分反対側に配列された画素群と
をもって表示することを特徴とする。即ち、この発明に
係る表示方法によれば、前記線画像が2画素分以上の太
さで表示される。
求項1乃至3のいずれかに記載した表示方法において、
前記製品形状を表わす線画像を、該製品の輪郭に対応す
る画素群と、該輪郭対応画素群を挟み前記加工代領域に
対して少なくとも1画素分反対側に配列された画素群と
をもって表示することを特徴とする。即ち、この発明に
係る表示方法によれば、前記線画像が2画素分以上の太
さで表示される。
【0015】上述のように、素材が成形材や複合材な
ど、製品輪郭に所定の加工代を肉付けして形成された加
工部位を含む材料である場合に、前記加工部位について
の製品形状を該製品の輪郭のみを表わした線画像として
表示し、前記素材形状を加工代に相当する領域を表わし
た面画像として表示した場合、加工シミュレーションが
実行され、工具画像の移動に伴って工具画像と重複する
部分の素材画像及び製品画像が順次消去されると、加工
シミュレーションを完了した状態では、当該加工部位に
ついての素材画像及び製品画像が全て消去された状態と
なることから、シミュレーションの後で工具の移動が正
しく行われたかどうかを確認することができないという
問題を生じる。
ど、製品輪郭に所定の加工代を肉付けして形成された加
工部位を含む材料である場合に、前記加工部位について
の製品形状を該製品の輪郭のみを表わした線画像として
表示し、前記素材形状を加工代に相当する領域を表わし
た面画像として表示した場合、加工シミュレーションが
実行され、工具画像の移動に伴って工具画像と重複する
部分の素材画像及び製品画像が順次消去されると、加工
シミュレーションを完了した状態では、当該加工部位に
ついての素材画像及び製品画像が全て消去された状態と
なることから、シミュレーションの後で工具の移動が正
しく行われたかどうかを確認することができないという
問題を生じる。
【0016】しかしながら、かかる不都合は請求項4に
係る発明のように、製品形状を表わす線画像を2画素分
以上の太さで表示することによって解消することができ
る。即ち、製品形状に沿った軌跡を辿る工具画像によっ
て消去される前記線画像はその1画素分についてのみで
あるので、残りの画素については製品形状を表わす線画
像としてディスプレイ上に表示されたまま残るため、シ
ミュレーション後に工具の移動が正しく行われたかどう
かを確認することができるのである。このように、請求
項4に係る発明によれば、データ入力を簡略化したこと
によって生じる上記の如き不都合を解消することができ
る。
係る発明のように、製品形状を表わす線画像を2画素分
以上の太さで表示することによって解消することができ
る。即ち、製品形状に沿った軌跡を辿る工具画像によっ
て消去される前記線画像はその1画素分についてのみで
あるので、残りの画素については製品形状を表わす線画
像としてディスプレイ上に表示されたまま残るため、シ
ミュレーション後に工具の移動が正しく行われたかどう
かを確認することができるのである。このように、請求
項4に係る発明によれば、データ入力を簡略化したこと
によって生じる上記の如き不都合を解消することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発
明の一実施形態に係る加工シミュレーション装置の概略
構成を示すブロック図である。
について添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発
明の一実施形態に係る加工シミュレーション装置の概略
構成を示すブロック図である。
【0018】図1に示すように、本例の加工シミュレー
ション装置1は、バスライン2を介して相互に接続され
たデータ入力処理部3,素材・製品形状データ記憶部
4,表示処理部5,加工シミュレーション実行処理部
6,ツールパスデータ記憶部7,工具形状データ記憶部
8,爪形状データ記憶部9,入出力インターフェース1
0と、入出力インタフェース10に接続された入力装置
11及びディスプレイ12とを備えてなる。
ション装置1は、バスライン2を介して相互に接続され
たデータ入力処理部3,素材・製品形状データ記憶部
4,表示処理部5,加工シミュレーション実行処理部
6,ツールパスデータ記憶部7,工具形状データ記憶部
8,爪形状データ記憶部9,入出力インターフェース1
0と、入出力インタフェース10に接続された入力装置
11及びディスプレイ12とを備えてなる。
【0019】前記データ入力処理部3は、加工シミュレ
ーションに必要なツールパスデータ,工具形状データ,
爪形状データや素材・製品形状データなどの入力処理を
行う処理部であり、前記表示処理部5によってディスプ
レイ12に表示される入力画面及び前記入力装置11を
介して前記各データを入力する処理を行う。そして、か
かる入力処理によって入力されたツールパスデータ,工
具形状データ,爪形状データ,素材・製品形状データは
それぞれ前記ツールパスデータ記憶部7,工具形状デー
タ記憶部8,爪形状データ記憶部9,素材・製品形状デ
ータ記憶部4に格納される。
ーションに必要なツールパスデータ,工具形状データ,
爪形状データや素材・製品形状データなどの入力処理を
行う処理部であり、前記表示処理部5によってディスプ
レイ12に表示される入力画面及び前記入力装置11を
介して前記各データを入力する処理を行う。そして、か
かる入力処理によって入力されたツールパスデータ,工
具形状データ,爪形状データ,素材・製品形状データは
それぞれ前記ツールパスデータ記憶部7,工具形状デー
タ記憶部8,爪形状データ記憶部9,素材・製品形状デ
ータ記憶部4に格納される。
【0020】前記ツールパスデータは工具番号,工具が
順次移動するその位置データ,移動速度等のデータから
構成され、工具形状データは工具の種類及びその寸法デ
ータなどから構成され、爪形状データは内爪,外爪,コ
レットといったチャック爪の種類とその寸法データなど
から構成される。尚、これらツールパスデータ,工具形
状データ及び爪形状データを入力する手順についての詳
しい説明はこれを省略する。
順次移動するその位置データ,移動速度等のデータから
構成され、工具形状データは工具の種類及びその寸法デ
ータなどから構成され、爪形状データは内爪,外爪,コ
レットといったチャック爪の種類とその寸法データなど
から構成される。尚、これらツールパスデータ,工具形
状データ及び爪形状データを入力する手順についての詳
しい説明はこれを省略する。
【0021】また、素材形状データは定義される素材形
状の種類及びその寸法データなど、製品形状データは製
品の寸法データなどからそれぞれ構成され、図2に示し
た手順に従って入力される。即ち、まず、ステップS1
において、素材の最大外径寸法,最小内径寸法,全長,
端面位置,加工代,定義される素材形状などの初期設定
データが入力される。尚、本例では、前記素材形状は、
外径寸法,全長及び端面位置、並びに場合によってはこ
れらに内径寸法を加えたデータから定義される正面視矩
形状の棒材と、製品形状に均一な加工代を肉付けしたも
のとして定義される成形材や、均一な加工代を有する部
位と不均一な加工代を有する部位(即ち、棒材形状の部
位)とが混在したものとして定義される複合材と、素材
各部の外径寸法,内径寸法及び端面位置から定義される
任意形状材の4種類からなる。
状の種類及びその寸法データなど、製品形状データは製
品の寸法データなどからそれぞれ構成され、図2に示し
た手順に従って入力される。即ち、まず、ステップS1
において、素材の最大外径寸法,最小内径寸法,全長,
端面位置,加工代,定義される素材形状などの初期設定
データが入力される。尚、本例では、前記素材形状は、
外径寸法,全長及び端面位置、並びに場合によってはこ
れらに内径寸法を加えたデータから定義される正面視矩
形状の棒材と、製品形状に均一な加工代を肉付けしたも
のとして定義される成形材や、均一な加工代を有する部
位と不均一な加工代を有する部位(即ち、棒材形状の部
位)とが混在したものとして定義される複合材と、素材
各部の外径寸法,内径寸法及び端面位置から定義される
任意形状材の4種類からなる。
【0022】そして、素材形状が棒材であるか又は成形
材である場合には(ステップS2,ステップS4)、製
品各部の外径寸法,内径寸法及び端面位置等の製品寸法
に関するデータが入力される(ステップS3)。尚、ス
テップS3において入力されるされる製品寸法は、加工
が行われる部分に関するもののみである。また、素材が
棒材である場合には、ステップS1で入力された初期設
定データの最大外径寸法,最小内径寸法,全長,端面位
置に関するデータが素材形状に関する寸法データとな
る。
材である場合には(ステップS2,ステップS4)、製
品各部の外径寸法,内径寸法及び端面位置等の製品寸法
に関するデータが入力される(ステップS3)。尚、ス
テップS3において入力されるされる製品寸法は、加工
が行われる部分に関するもののみである。また、素材が
棒材である場合には、ステップS1で入力された初期設
定データの最大外径寸法,最小内径寸法,全長,端面位
置に関するデータが素材形状に関する寸法データとな
る。
【0023】一方、素材形状が任意形状材である場合に
は(ステップS5)、次に、素材全部位に関する外径寸
法,内径寸法及び端面位置等の寸法データが入力され
(ステップS6)、次いで、製品全部位に関する外径寸
法,内径寸法及び端面位置等の寸法データが入力される
(ステップS7)。
は(ステップS5)、次に、素材全部位に関する外径寸
法,内径寸法及び端面位置等の寸法データが入力され
(ステップS6)、次いで、製品全部位に関する外径寸
法,内径寸法及び端面位置等の寸法データが入力される
(ステップS7)。
【0024】また、素材形状が棒材でも成形材でも任意
形状材でもない場合、即ち複合材である場合には(ステ
ップS5)、次に、各加工工程毎に製品の外径寸法,内
径寸法及び端面位置等の寸法データが入力される(ステ
ップS8)。尚、このステップS8において入力される
製品寸法も、加工が行われる部分に関するもののみであ
る。次いで、当該加工工程における素材形状の別、即
ち、棒材,成形材のいずれであるかが入力され(ステッ
プS9)、当該加工部位が棒材形状である場合には、そ
の外径寸法,内径寸法及び端面位置等の寸法データが入
力される(ステップS10,ステップS11)。そし
て、この入力後、若しくは当該加工部位が成形材形状で
ある場合には、次の加工工程があるかないかを確認した
後、次工程がある場合にはステップS8以降の処理を繰
り返す(ステップS12)。
形状材でもない場合、即ち複合材である場合には(ステ
ップS5)、次に、各加工工程毎に製品の外径寸法,内
径寸法及び端面位置等の寸法データが入力される(ステ
ップS8)。尚、このステップS8において入力される
製品寸法も、加工が行われる部分に関するもののみであ
る。次いで、当該加工工程における素材形状の別、即
ち、棒材,成形材のいずれであるかが入力され(ステッ
プS9)、当該加工部位が棒材形状である場合には、そ
の外径寸法,内径寸法及び端面位置等の寸法データが入
力される(ステップS10,ステップS11)。そし
て、この入力後、若しくは当該加工部位が成形材形状で
ある場合には、次の加工工程があるかないかを確認した
後、次工程がある場合にはステップS8以降の処理を繰
り返す(ステップS12)。
【0025】そして、以上のようにして、素材形状の種
類別に素材寸法及び製品寸法データを入力した後、当該
入力処理を終了し、入力された素材及び製品形状データ
は上述のように素材・製品形状データ記憶部4に格納さ
れる。
類別に素材寸法及び製品寸法データを入力した後、当該
入力処理を終了し、入力された素材及び製品形状データ
は上述のように素材・製品形状データ記憶部4に格納さ
れる。
【0026】前記表示処理部5は、前記ディスプレイ1
2に所定の画像を表示させる処理部であり、上述した入
力画面表示処理の他、爪形状データ記憶部9に格納され
たデータを基にチャック爪の画像を表示する爪形状表示
処理、工具形状データ記憶部8に格納されたデータを基
に工具の画像を表示する工具形状表示処理、素材・製品
形状データ記憶部4に格納されたデータを基に素材及び
製品の画像を表示する素材・製品形状表示処理、並びに
工具画像と重複する部分の素材画像及び製品画像を背景
色と同色に塗りつぶす処理等を行う。
2に所定の画像を表示させる処理部であり、上述した入
力画面表示処理の他、爪形状データ記憶部9に格納され
たデータを基にチャック爪の画像を表示する爪形状表示
処理、工具形状データ記憶部8に格納されたデータを基
に工具の画像を表示する工具形状表示処理、素材・製品
形状データ記憶部4に格納されたデータを基に素材及び
製品の画像を表示する素材・製品形状表示処理、並びに
工具画像と重複する部分の素材画像及び製品画像を背景
色と同色に塗りつぶす処理等を行う。
【0027】また、加工シミュレーション実行処理部6
は、前記ツールパスデータ記憶部7に格納された工具番
号,工具が順次移動するその位置データ,移動速度等の
データを基に、工具の移動位置データを所定時間毎に逐
次生成する処理部であり、前記表示処理部5はこのよう
にして生成された工具の移動位置データを基に、前記デ
ィスプレイ12上に表示した工具画像を順次移動させ、
工具画像と重複する部分の素材画像及び製品画像を順次
背景色と同色に塗りつぶす処理を行う。
は、前記ツールパスデータ記憶部7に格納された工具番
号,工具が順次移動するその位置データ,移動速度等の
データを基に、工具の移動位置データを所定時間毎に逐
次生成する処理部であり、前記表示処理部5はこのよう
にして生成された工具の移動位置データを基に、前記デ
ィスプレイ12上に表示した工具画像を順次移動させ、
工具画像と重複する部分の素材画像及び製品画像を順次
背景色と同色に塗りつぶす処理を行う。
【0028】以下、図3に示すフローチャートを用い
て、素材及び製品形状をディスプレイ12上に表示する
手順について更に詳しく説明する。まず、ステップS2
1において、上記の如く入力された初期設定データを前
記素材・製品形状データ記憶部4から読み込む。次に、
素材形状の種別を判別し(ステップS22,ステップS
25,ステップS29)、素材が棒材である場合には、
更に、前記素材・製品形状データ記憶部4から製品形状
データを読み込み(ステップS23)、読み込んだ製品
形状データ及び前記初期設定データに含まれる素材形状
データを基に、素材画像及び製品画像を前記ディスプレ
イ12上に表示して処理を終了する(ステップS2
4)。このようにして表示された素材画像及び製品画像
の一例を図4(a)に示す。同図において、ハッチング
を付した領域が素材画像(面画像)Bであり、素材画像
中の線画が製品画像Aである。尚、製品画像Aは加工を
行う部分のみが表示される。
て、素材及び製品形状をディスプレイ12上に表示する
手順について更に詳しく説明する。まず、ステップS2
1において、上記の如く入力された初期設定データを前
記素材・製品形状データ記憶部4から読み込む。次に、
素材形状の種別を判別し(ステップS22,ステップS
25,ステップS29)、素材が棒材である場合には、
更に、前記素材・製品形状データ記憶部4から製品形状
データを読み込み(ステップS23)、読み込んだ製品
形状データ及び前記初期設定データに含まれる素材形状
データを基に、素材画像及び製品画像を前記ディスプレ
イ12上に表示して処理を終了する(ステップS2
4)。このようにして表示された素材画像及び製品画像
の一例を図4(a)に示す。同図において、ハッチング
を付した領域が素材画像(面画像)Bであり、素材画像
中の線画が製品画像Aである。尚、製品画像Aは加工を
行う部分のみが表示される。
【0029】前記ステップS25において前記素材が成
形材であると判断された場合には、次に、前記素材・製
品形状データ記憶部4から製品形状データを読み込み
(ステップS26)、読み込んだ製品形状データ及び前
記初期設定データに含まれる加工代データを基に、製品
形状データを加工代分だけ製品より外側にオフセット処
理した形状データを演算した後(ステップS27)、前
記製品形状データを基に製品画像をディスプレイ12上
に表示するとともに、前記製品形状データ及びオフセッ
ト処理した形状データから得られる線画によって挟まれ
た領域を素材画像としてディスプレイ12上に表示して
処理を終了する(ステップS28)。このようにして表
示された素材画像及び製品画像の一例を図4(b)に示
す。同図において、ハッチングを付した領域が素材画像
(面画像)Bであり、中心線寄りの線画が製品画像Aで
ある。尚、製品画像A及び素材画像Bは加工を行う部分
のみが表示される。図中の一点鎖線は、製品の加工を行
わない部位を示すものであり、ディスプレイ12上には
表示されない。また、素材画像Bの輪郭部は製品画像A
を加工代tだけ半径方向外側にオフセットした画像とし
て得られる。
形材であると判断された場合には、次に、前記素材・製
品形状データ記憶部4から製品形状データを読み込み
(ステップS26)、読み込んだ製品形状データ及び前
記初期設定データに含まれる加工代データを基に、製品
形状データを加工代分だけ製品より外側にオフセット処
理した形状データを演算した後(ステップS27)、前
記製品形状データを基に製品画像をディスプレイ12上
に表示するとともに、前記製品形状データ及びオフセッ
ト処理した形状データから得られる線画によって挟まれ
た領域を素材画像としてディスプレイ12上に表示して
処理を終了する(ステップS28)。このようにして表
示された素材画像及び製品画像の一例を図4(b)に示
す。同図において、ハッチングを付した領域が素材画像
(面画像)Bであり、中心線寄りの線画が製品画像Aで
ある。尚、製品画像A及び素材画像Bは加工を行う部分
のみが表示される。図中の一点鎖線は、製品の加工を行
わない部位を示すものであり、ディスプレイ12上には
表示されない。また、素材画像Bの輪郭部は製品画像A
を加工代tだけ半径方向外側にオフセットした画像とし
て得られる。
【0030】前記ステップS29において前記素材が任
意形状材であると判断された場合には、次に、前記素材
・製品形状データ記憶部4から製品形状データ及び素材
形状データを読み込み(ステップS30)、読み込んだ
製品形状データ及び素材形状データを基に、素材画像及
び製品画像を前記ディスプレイ12上に表示して処理を
終了する(ステップS31)。このようにして表示され
た素材画像及び製品画像の一例を図4(c)に示す。同
図において、ハッチングを付した領域が素材画像(面画
像)Bであり、素材画像中の線画が製品画像Aである。
意形状材であると判断された場合には、次に、前記素材
・製品形状データ記憶部4から製品形状データ及び素材
形状データを読み込み(ステップS30)、読み込んだ
製品形状データ及び素材形状データを基に、素材画像及
び製品画像を前記ディスプレイ12上に表示して処理を
終了する(ステップS31)。このようにして表示され
た素材画像及び製品画像の一例を図4(c)に示す。同
図において、ハッチングを付した領域が素材画像(面画
像)Bであり、素材画像中の線画が製品画像Aである。
【0031】また、前記ステップS29において前記素
材が複合材であると判断された場合には、次に、最初の
加工工程の素材形状データ及び製品形状データを前記素
材・製品形状データ記憶部4から読み込み(ステップS
32)、当該工程の加工部位が棒材形状であるかどうか
を確認し(ステップS33)、棒材形状である場合に
は、読み込んだ製品形状データ及び素材形状データを基
に、素材画像及び製品画像を前記ディスプレイ12上に
表示する(ステップS34)。一方、当該工程の加工部
位が成形材と確認された場合には、次に、上記ステップ
S27におけると同様にして、読み込んだ前記製品形状
データ及び前記初期設定データに含まれる加工代データ
を基に、製品形状データを加工代分だけ製品より外側に
オフセット処理した形状データを演算した後(ステップ
S36)、前記製品形状データを基に製品画像をディス
プレイ12上に表示するとともに、前記製品形状データ
及びオフセット処理した形状データから得られる線画に
よって挟まれた領域を素材画像としてディスプレイ12
上に表示する(ステップS34)。次いで、ステップS
35において次工程が有るか否かを確認し、次工程があ
る場合にはステップS32以降の処理を繰り返し、次工
程がない場合には処理を終了する。
材が複合材であると判断された場合には、次に、最初の
加工工程の素材形状データ及び製品形状データを前記素
材・製品形状データ記憶部4から読み込み(ステップS
32)、当該工程の加工部位が棒材形状であるかどうか
を確認し(ステップS33)、棒材形状である場合に
は、読み込んだ製品形状データ及び素材形状データを基
に、素材画像及び製品画像を前記ディスプレイ12上に
表示する(ステップS34)。一方、当該工程の加工部
位が成形材と確認された場合には、次に、上記ステップ
S27におけると同様にして、読み込んだ前記製品形状
データ及び前記初期設定データに含まれる加工代データ
を基に、製品形状データを加工代分だけ製品より外側に
オフセット処理した形状データを演算した後(ステップ
S36)、前記製品形状データを基に製品画像をディス
プレイ12上に表示するとともに、前記製品形状データ
及びオフセット処理した形状データから得られる線画に
よって挟まれた領域を素材画像としてディスプレイ12
上に表示する(ステップS34)。次いで、ステップS
35において次工程が有るか否かを確認し、次工程があ
る場合にはステップS32以降の処理を繰り返し、次工
程がない場合には処理を終了する。
【0032】このようにして表示された素材画像及び製
品画像の一例を図4(d)に示す。同図において、ハッ
チングを付した領域が素材画像(面画像)B1,B2で
あり、中心線寄りの線画が製品画像A1,A2である。
尚、図において、太線で示された線画A1及び輪郭が太
線で示された領域の素材画像B1が棒材形状に係る部分
を示し、中線で示された線画A2及び輪郭が中線で示さ
れた領域の素材画像B2が成形材形状に係る部分を示し
ているが、これは、棒材形状部分と成形材形状部分との
別を説明するために太さの異なる線画としたものであ
り、実際のディスプレイ12上への表示においては、製
品画像はA1,A2は同じ太さの線画像として表示さ
れ、素材画像B1,B2はその輪郭が線画像として表示
されない面画像として表示される。また、成形材形状に
係る部分の素材画像B2の輪郭部は製品画像A2を加工
代t1,t2だけ外側にオフセットした画像として得ら
れる。また、製品画像A1,A2及び素材画像B1,B
2は加工を行う部分のみが表示される。
品画像の一例を図4(d)に示す。同図において、ハッ
チングを付した領域が素材画像(面画像)B1,B2で
あり、中心線寄りの線画が製品画像A1,A2である。
尚、図において、太線で示された線画A1及び輪郭が太
線で示された領域の素材画像B1が棒材形状に係る部分
を示し、中線で示された線画A2及び輪郭が中線で示さ
れた領域の素材画像B2が成形材形状に係る部分を示し
ているが、これは、棒材形状部分と成形材形状部分との
別を説明するために太さの異なる線画としたものであ
り、実際のディスプレイ12上への表示においては、製
品画像はA1,A2は同じ太さの線画像として表示さ
れ、素材画像B1,B2はその輪郭が線画像として表示
されない面画像として表示される。また、成形材形状に
係る部分の素材画像B2の輪郭部は製品画像A2を加工
代t1,t2だけ外側にオフセットした画像として得ら
れる。また、製品画像A1,A2及び素材画像B1,B
2は加工を行う部分のみが表示される。
【0033】そして、以上のようにして素材形状及び製
品形状がディスプレイ12上に表示され、更に、上記の
如く爪形状及び工具形状がディスプレイ12上に表示さ
れた後、加工シミュレーション実行処理部6によってシ
ミュレーションが実行され、工具の移動位置データが所
定時間毎に逐次生成されると、前記表示処理部5は生成
された工具の移動位置データを基に、前記ディスプレイ
12上に表示した工具画像を順次移動させ、工具画像と
重複する部分の素材画像及び製品画像を順次背景色と同
色に塗りつぶす処理を行う。この様子を図5に示してい
る。尚、図5(a)は、素材が成形材である場合の製品
画像Aと素材画像Bを示しており、製品画像Aはその太
さが1画素分で表わされた線画像となっている。また、
図5(b)は、工具画像Tの移動に伴って、これと重複
する部分の素材画像B及び製品画像Aを背景色で塗りつ
ぶした状態を示している。
品形状がディスプレイ12上に表示され、更に、上記の
如く爪形状及び工具形状がディスプレイ12上に表示さ
れた後、加工シミュレーション実行処理部6によってシ
ミュレーションが実行され、工具の移動位置データが所
定時間毎に逐次生成されると、前記表示処理部5は生成
された工具の移動位置データを基に、前記ディスプレイ
12上に表示した工具画像を順次移動させ、工具画像と
重複する部分の素材画像及び製品画像を順次背景色と同
色に塗りつぶす処理を行う。この様子を図5に示してい
る。尚、図5(a)は、素材が成形材である場合の製品
画像Aと素材画像Bを示しており、製品画像Aはその太
さが1画素分で表わされた線画像となっている。また、
図5(b)は、工具画像Tの移動に伴って、これと重複
する部分の素材画像B及び製品画像Aを背景色で塗りつ
ぶした状態を示している。
【0034】ところで、図5(b)から分かるように、
製品画像Aを1画素分の太さで表示すると、上記塗りつ
ぶし処理によって当該塗りつぶし部分の製品画像A及び
素材画像Bが全て消去されるため、加工シミュレーショ
ンを完了した状態では、工具の移動が正しく行われたか
どうかを確認することができなくなる。そこで、加工シ
ミュレーション後に工具の移動軌跡を確認する必要があ
る場合には、図6に示すように、製品画像Aの太さを太
くして表示するようにする。具体的には、図6(a)に
示すように、元々の製品画像Aを1画素分だけ素材画像
Bとは反対側にオフセット処理した線画像A’を表示す
ることにより太くすることができる。図6(b)に、工
具画像Tの移動に伴って上記塗りつぶし処理を行った状
態を示している。同図に示すように、製品画像の太さを
太くすることで、塗りつぶし処理を行った後でも製品を
示す線画像A’が残るため、加工シミュレーション後に
工具の移動軌跡を確認することが可能となる。尚、上記
オフセット処理におけるオフセット量は1画素分に限ら
れるものではなく、1画素以上であれば適宜任意に設定
することができる。
製品画像Aを1画素分の太さで表示すると、上記塗りつ
ぶし処理によって当該塗りつぶし部分の製品画像A及び
素材画像Bが全て消去されるため、加工シミュレーショ
ンを完了した状態では、工具の移動が正しく行われたか
どうかを確認することができなくなる。そこで、加工シ
ミュレーション後に工具の移動軌跡を確認する必要があ
る場合には、図6に示すように、製品画像Aの太さを太
くして表示するようにする。具体的には、図6(a)に
示すように、元々の製品画像Aを1画素分だけ素材画像
Bとは反対側にオフセット処理した線画像A’を表示す
ることにより太くすることができる。図6(b)に、工
具画像Tの移動に伴って上記塗りつぶし処理を行った状
態を示している。同図に示すように、製品画像の太さを
太くすることで、塗りつぶし処理を行った後でも製品を
示す線画像A’が残るため、加工シミュレーション後に
工具の移動軌跡を確認することが可能となる。尚、上記
オフセット処理におけるオフセット量は1画素分に限ら
れるものではなく、1画素以上であれば適宜任意に設定
することができる。
【0035】以上詳述したように、本実施形態に係る加
工シミュレーション装置1によれば、素材が成形材や複
合材などの製品輪郭に所定の加工代を肉付けして形成さ
れた加工部位を含む材料である場合、製品寸法データと
加工代データのみを入力することによって、加工シミュ
レーションに必要な当該加工部位についての製品画像及
び素材画像を表示することができる。したがって、従来
に比べて、素材形状に関わるデータの入力が簡略化され
るとともに、その入力に要する時間が短縮され、迅速に
加工シミュレーションを行うことができる。また、非加
工部位の製品形状及び素材形状を表示しないようにして
いるので、不必要なデータの入力を避けることができ、
この面においても迅速な加工シミュレーションを行うこ
とができる。
工シミュレーション装置1によれば、素材が成形材や複
合材などの製品輪郭に所定の加工代を肉付けして形成さ
れた加工部位を含む材料である場合、製品寸法データと
加工代データのみを入力することによって、加工シミュ
レーションに必要な当該加工部位についての製品画像及
び素材画像を表示することができる。したがって、従来
に比べて、素材形状に関わるデータの入力が簡略化され
るとともに、その入力に要する時間が短縮され、迅速に
加工シミュレーションを行うことができる。また、非加
工部位の製品形状及び素材形状を表示しないようにして
いるので、不必要なデータの入力を避けることができ、
この面においても迅速な加工シミュレーションを行うこ
とができる。
【0036】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明の採り得る具体的な態様がこれに限定され
るものでないことは言うまでもない。
たが、本発明の採り得る具体的な態様がこれに限定され
るものでないことは言うまでもない。
【図1】本発明の実施形態に係る加工シミュレーション
装置の概略構成を示すブロック図である。
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における素材・製品形状データの入
力処理手順を示すフローチャートである。
力処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態における素材・製品形状の表示処理
手順を示すフローチャートである。
手順を示すフローチャートである。
【図4】各素材形状についての画像表示例を示す説明図
である。
である。
【図5】素材が成形材である場合の画像表示例を示す説
明図である。
明図である。
【図6】素材が成形材である場合の画像表示例を示す説
明図である。
明図である。
1 加工シミュレーション装置 2 バスライン 3 データ入力処理部 4 素材・製品形状データ記憶部 5 表示処理部 6 加工シミュレーション実行処理部 7 ツールパスデータ記憶部 8 工具形状データ記憶部 9 爪形状データ記憶部 10 入出力インターフェース 11 入力装置 12 ディスプレイ
Claims (4)
- 【請求項1】 素材形状,製品形状及び工具形状をディ
スプレイ上に画像として表示し、前記工具の表示画像を
予め設定されたツールパスデータに従ってディスプレイ
上で移動させるとともに、工具画像と重複する部分の素
材画像及び製品画像を順次消去するようにした加工シミ
ュレーションにおいて、 前記素材が前記製品の輪郭に所定の加工代を肉付けして
形成された加工部位を含む材料である場合に、 前記加工部位についての前記製品形状を、該製品の寸法
データを基に該製品の輪郭のみを表わした線画像として
表示する一方、 前記加工部位についての前記素材形状を、前記加工代デ
ータを基に前記加工代に相当する領域を表わした面画像
として表示することを特徴とする加工シミュレーション
における素材・製品形状の表示方法。 - 【請求項2】 前記素材形状を表わす面画像が、前記製
品形状を表わす線画像を加工代分だけ外側にオフセット
処理することにより形成されて成る請求項1記載の加工
シミュレーションにおける素材・製品形状の表示方法。 - 【請求項3】 前記素材が非加工部位を含む場合には、
該非加工部位の製品形状及び素材形状を表示しないよう
にして成る請求項1又は2記載の加工シミュレーション
における素材・製品形状の表示方法。 - 【請求項4】 前記製品形状を表わす線画像を、該製品
の輪郭に対応する画素群と、該輪郭対応画素群を挟み前
記加工代領域に対して少なくとも1画素分反対側に配列
された画素群とをもって表示することを特徴とする請求
項1又は2又は3記載の加工シミュレーションにおける
素材・製品形状の表示方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009986A JP2001195111A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 加工シミュレーションにおける素材・製品形状の表示方法 |
EP00128101A EP1117019B1 (en) | 2000-01-13 | 2000-12-21 | Method of displaying shapes of material / product in machining simulation |
US09/740,999 US6594543B2 (en) | 2000-01-13 | 2000-12-21 | Method of displaying shapes of material/product in machining simulation |
DE60027528T DE60027528T2 (de) | 2000-01-13 | 2000-12-21 | Verfahren zur Darstellung von Materialformen/ Erzeugnisformen in einer Maschinensimulation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009986A JP2001195111A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 加工シミュレーションにおける素材・製品形状の表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001195111A true JP2001195111A (ja) | 2001-07-19 |
Family
ID=18538059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000009986A Withdrawn JP2001195111A (ja) | 2000-01-13 | 2000-01-13 | 加工シミュレーションにおける素材・製品形状の表示方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6594543B2 (ja) |
EP (1) | EP1117019B1 (ja) |
JP (1) | JP2001195111A (ja) |
DE (1) | DE60027528T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005001033A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Fanuc Ltd | 加工モニタ |
US9026242B2 (en) | 2011-05-19 | 2015-05-05 | Taktia Llc | Automatically guided tools |
JP6301314B2 (ja) | 2012-04-26 | 2018-03-28 | シェイパー ツールズ, インク.Shaper Tools, Inc. | 材料に作業を実行するため又は材料の表面に対する装置の位置を特定するためのシステム及び方法 |
EP3657279B1 (en) | 2015-05-13 | 2023-03-29 | Shaper Tools, Inc. | Systems, methods and apparatus for guided tools |
JP7306986B2 (ja) | 2016-08-19 | 2023-07-11 | シェイパー ツールズ,インク. | 工具製作及び設計データを共有するためのシステム、方法、装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2140937A (en) * | 1983-05-10 | 1984-12-05 | Philips Nv | Simulation of machine tools |
US4833617A (en) * | 1987-08-14 | 1989-05-23 | General Electric Company | Solid modeling based adaptive feedrate control for NC machining |
JPH02100109A (ja) * | 1988-10-07 | 1990-04-12 | Mitsubishi Electric Corp | 数値制御装置のcrt表示方法 |
JPH0373223A (ja) * | 1989-08-15 | 1991-03-28 | Amada Washino Co Ltd | ワイヤ放電加工機におけるワイヤ補正方向、テーパの傾き方向の指示および表示方法 |
ATE124795T1 (de) * | 1990-09-18 | 1995-07-15 | Grundig Ag | Verfahren zur simulation der spanenden bearbeitung von werkstücken. |
JPH05216527A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-27 | Fanuc Ltd | グラフィック干渉チェック装置 |
JPH05282021A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-29 | Fanuc Ltd | Nc工作機械の加工条件生成方式 |
JPH05297926A (ja) * | 1992-04-22 | 1993-11-12 | Fanuc Ltd | 加工定義方法 |
CA2255915A1 (en) * | 1997-03-15 | 1998-09-24 | Makino Milling Machine Co., Ltd. | Machining processor |
-
2000
- 2000-01-13 JP JP2000009986A patent/JP2001195111A/ja not_active Withdrawn
- 2000-12-21 US US09/740,999 patent/US6594543B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-12-21 EP EP00128101A patent/EP1117019B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-21 DE DE60027528T patent/DE60027528T2/de not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
EP1117019A2 (en) | 2001-07-18 |
US6594543B2 (en) | 2003-07-15 |
EP1117019A3 (en) | 2002-05-29 |
US20010008982A1 (en) | 2001-07-19 |
EP1117019B1 (en) | 2006-04-26 |
DE60027528T2 (de) | 2006-09-21 |
DE60027528D1 (de) | 2006-06-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |