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JP2001188110A - 拡散反射板、拡散反射板前駆基板及びそれらの製造方法 - Google Patents

拡散反射板、拡散反射板前駆基板及びそれらの製造方法

Info

Publication number
JP2001188110A
JP2001188110A JP37208399A JP37208399A JP2001188110A JP 2001188110 A JP2001188110 A JP 2001188110A JP 37208399 A JP37208399 A JP 37208399A JP 37208399 A JP37208399 A JP 37208399A JP 2001188110 A JP2001188110 A JP 2001188110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
roll
film
transfer
transfer film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37208399A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Kizawa
桂子 木沢
Yasuo Tsuruoka
恭生 鶴岡
Takeshi Yoshida
健 吉田
Toshikatsu Shimazaki
俊勝 嶋崎
Nobuaki Takane
信明 高根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP37208399A priority Critical patent/JP2001188110A/ja
Publication of JP2001188110A publication Critical patent/JP2001188110A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイに搭載した際にモアレが見えな
く、表示が見やすい拡散反射板、拡散反射板前駆基板及
びそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 基板と規則的な多数の微細な凹凸形状を
有する薄膜層からなる拡散反射板において、規則的な多
数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基
板のいずれか一辺方向を互いに交わるようにした拡散反
射板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックライトを必
要としない反射型液晶表示装置や高効率を必要とされる
太陽電池などに使用される拡散反射板、拡散反射板前駆
基板及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子を用いた液晶ディスプレイ
(以下LCDと略す)は、薄型、小型、低消費電力など
の特長を生かし、現在、時計、電卓、携帯電話、PH
S、TV、パソコン等の表示部に用いられている。更に
近年、カラーLCDが開発されOA・AV機器を中心に
ナビゲーションシステム、ビュウファインダーなど数多
くの用途に使われ始めており、その市場は今後、急激に
拡大するものと予想されている。特に、外部から入射し
た光を反射させて表示を行う反射型バックライトLCD
は、バックライトが不要なため消費電力が少なく、薄
型、軽量化が可能である点で携帯用情報通信機器用途と
して注目されている。
【0003】従来から反射型LCDにはツイステッドネ
マティック方式並びにスーパーツイステッドネマティッ
ク方式が採用されているが、これらの方式では直線偏光
子により入射光の1/2が表示に利用されないことにな
り表示が暗くなってしまう。そこで、偏光子を一枚に減
らし、位相差板と組み合わせた方式や相転移型ゲスト・
ホスト方式の表示モードが提案されている。
【0004】反射型LCDにおいて外光を効率良く利用
して明るい表示を得るためには、更にあらゆる角度から
の入射光に対して、表示画面に垂直な方向に散乱する光
の強度を増加させる必要がある。そのために、反射板上
の反射膜を適切な反射特性が得られるように制御するこ
とが必要である。基板に感光性樹脂を塗布しフォトマス
クを用いてパターン化して凹凸を形成し、金属薄膜を形
成して拡散反射板を形成する方法(特開平4−2432
26号公報)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法では、良好
な反射特性をもつ規則性のある凹凸形状の少なくとも一
つの配列方向と、規則性のあるカラーフィルタ画素パタ
ン等の少なくとも一つの配列方向が、同一方向に積層さ
れると、二つの規則性の周期が異なるため、良好な反射
特性でありながらもディスプレイに強いモアレが生じ、
表示が見にくくなる問題があった。本発明は、ディスプ
レイに搭載した際にモアレが見えなく、表示が見やすい
拡散反射板、拡散反射板前駆基板及びそれらの製造方法
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)基板と
規則的な多数の微細な凹凸形状を有する薄膜層からなる
拡散反射板において、規則的な多数の微細な凹凸形状の
少なくとも一つの配列方向と、基板のいずれか一辺方向
を互いに交わるようにした拡散反射板である。(2)規
則的な多数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方
向と、基板のいずれか一辺方向を互いに3度以上の角度
で交わるようにした上記(1)に記載の拡散反射板、
(3)規則的な多数の微細な凹凸形状の表面に反射膜を
設けた上記(1)または上記(2)に記載の拡散反射
板、(4)基板上に規則的な多数の微細な凹凸形状を有
する薄膜層と転写フィルムが順次積重ねられた拡散反射
板前駆基板において、転写フィルムの規則的な多数の微
細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基板のい
ずれか一辺方向を互いに交わるようにした拡散反射板前
駆基板、(5)規則的な多数の微細な凹凸形状を有する
薄膜層と転写フィルムが積重ねられた積層フィルムと基
板を、規則的な多数の微細な凹凸形状の少なくとも一つ
の配列方向と、基板のいずれか一辺方向が互いに交わる
ようにロールによる熱圧着を行う工程を含んで作製する
ことを特徴とする拡散反射板前駆基板の製造方法、
(6)基板の表面に薄膜層を形成し、規則的な多数の微
細な凹凸形状を有する転写フィルムの凹凸形状の少なく
とも一つの配列方向と、基板の表面に形成された薄膜層
とを基板のいずれか一辺方向が互いに交わるようにロー
ルによる熱圧着を行う工程を含んで作製することを特徴
とする拡散反射板前駆基板の製造方法、(7)上記
(5)または上記(6)に記載の拡散反射板前駆基板か
ら転写フィルムを除去する工程を有する拡散反射板の製
造方法、(8)上記(7)で得られた拡散反射板の薄膜
層表面に反射膜を設ける工程を有する拡散反射板の製造
方法、(9)予め転写フィルムの凹凸形状面に反射膜が
設けて有り、転写フィルムと反射膜の界面で転写フィル
ムを除去する上記(7)に記載の拡散反射板の製造方
法、(10)規則的な多数の微細な凹凸形状を有する転
写原型ロールに凹凸形状の少なくとも一つの配列方向が
ロールの円周方向とほぼ同じである転写原型を作製し、
この転写原型の微細な凹凸形状を転写した転写フィルム
を作製する工程、転写フィルムの規則的な多数の微細な
凹凸形状を有する面に薄膜層を形成し積層フィルムを作
製する工程、積層フィルムの薄膜層側と基板をロールに
よる熱圧着する工程、転写フィルムを除去する工程を有
する拡散反射板の製造方法であり、ロールの円周方向と
ほぼ同じである積層フィルムの辺方向と基板のいずれか
一辺方向が交わるように熱圧着することを特徴とする拡
散反射板の製造方法、(11)規則的な多数の微細な凹
凸形状を有する転写原型ロールに凹凸形状の少なくとも
一つの配列方向がロールの円周方向とほぼ同じである転
写原型を作製し、この転写原型の微細な凹凸形状を転写
した転写フィルムを作製する工程、基板に薄膜層を形成
する工程、基板に形成した薄膜層側と転写フィルムをロ
ールによる熱圧着する工程、転写フィルムを除去する工
程を有する拡散反射板の製造方法であり、ロールの円周
方向とほぼ同じである転写フィルムの辺方向と基板のい
ずれか一辺方向が交わるように熱圧着することを特徴と
する拡散反射板の製造方法、(12)規則的な多数の微
細な凹凸形状を有する転写原型ロールに凹凸形状の少な
くとも一つの配列方向がロールの円周方向に対して一定
角度を有する転写原型を作製し、この転写原型の微細な
凹凸形状を転写した転写フィルムを作製する工程、転写
フィルムの規則的な多数の微細な凹凸形状を有する面に
薄膜層を形成し積層フィルムを作製する工程、積層フィ
ルムの薄膜層側と基板をロールによる熱圧着する工程、
転写フィルムを除去する工程を有する拡散反射板の製造
方法であり、積層フィルムの辺方向と基板のいずれか一
辺方向が前記熱圧着するロール円周方向とほぼ同じにな
るように熱圧着することを特徴とする拡散反射板の製造
方法、(13)規則的な多数の微細な凹凸形状を有する
転写原型ロールに凹凸形状の少なくとも一つの配列方向
がロールの円周方向に対して一定角度を有する転写原型
を作製し、この転写原型の微細な凹凸形状を転写した転
写フィルムを作製する工程、基板に薄膜層を形成する工
程、基板に形成した薄膜層側と転写フィルムをロールに
よる熱圧着する工程、転写フィルムを除去する工程を有
する拡散反射板の製造方法であり、転写フィルムの辺方
向と基板のいずれか一辺方向が前記熱圧着するロール円
周方向とほぼ同じになるように熱圧着することを特徴と
する拡散反射板の製造方法、(14)転写フィルムを作
製する工程の後に、転写フィルムの凹凸面に反射膜を設
ける工程を有し、転写フィルムを除去する工程において
転写フィルムの凹凸面と反射膜の界面から転写フィルム
を除去する上記(10)ないし(13)のいずれかに記
載の拡散反射板の製造方法である。
【0007】本発明は、拡散反射板の規則性のある凹凸
形状の少なくとも一つの配列方向と、規則性のあるカラ
ーフィルタ画素パタン等の少なくとも一つの配列方向
が、同一方向に積層されると、二つの規則性の周期が異
なるため、ディスプレイに強いモアレが生じ、表示が見
にくくなる問題を、カラーフィルタ画素パタン等の少な
くとも一つの配列方向と拡散反射板の規則性のある凹凸
形状の少なくとも一つの配列方向を同じ方向にせずに交
わらせることにより、モアレのピッチを短くして視認さ
れないようにし、解決を図ったものである。このためカ
ラーフィルター画素パターンの規則性と拡散反射板の規
則性の配列方向の交わる角度は、3度以上とすることが
好ましい。本発明では、カラーフィルター画素の規則性
のあるパターンは、反射板の基板の辺方向と同じ方向に
なるので、カラーフィルター画素の規則性のあるパター
ンを基板の辺方向にして説明してある。ここで、規則的
な多数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向を
図5、図6を用いて説明する。図5(a)には、規則的
な多数の微細な凹凸形状が正六角形の場合で、規則的に
並んだ例を示した。ある方向から光を当て凹凸形状を上
面から見た場合、光が反射して列をなして見える方向が
ある。その方向が凹凸形状の配列方向であり、図のよう
に第一の配列方向から第六の配列方向まであり、第一の
配列方向と第六の配列方向は30度となり、規則的な多
数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基
板のいずれか一辺方向を互いに3度以上の角度で交わる
ようにするには、基板の一辺が0度方向の場合、3度〜
27度の範囲で交わるようにすると良い。図5(b)
は、規則的な多数の微細な凹凸形状が六角形の場合を示
し、その凹凸形状の配列方向は、第一の配列方向から第
六の配列方向まである。図5(c)は、規則的な多数の
微細な凹凸形状が正四角形の場合を示し、その凹凸形状
の配列方向は、第一の配列方向から第四の配列方向まで
ある。図6(d)は、規則的な多数の微細な凹凸形状が
菱形の場合を示し、その凹凸形状の配列方向は、第一の
配列方向から第四の配列方向まである。図6(e)は、
凹凸形状が2種類から構成され、一つの合同な凹凸形状
が規則的な多数の微細な凹凸形状を構成し、凹凸形状の
第一の配列方向から第四の配列方向まである。本発明
は、この規則的な多数の微細な凹凸形状の配列方向と、
基板のいずれか一辺方向を互いに交わるようにするもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の拡散反射板は、表面に規
則的な多数の微細な凹凸形状を有し、その凹凸形状の少
なくとも一つの配列方向と基板のいずれか一辺方向が、
互いに交わるようにした拡散反射板である。好ましく
は、3度以上の角度で交わっている拡散反射板であると
好ましい。拡散反射板の規則的な多数の微細な凹凸形状
の少なくとも一つの配列方向と、基板のいずれか一辺方
向を互いに交わるようにする場合、規則的な多数の微細
な凹凸形状の配列方向が複数ある場合は、それらが何れ
も基板のいずれか一辺方向と交わるようにするのが好ま
しい。
【0009】本発明の拡散反射板前駆基板は、拡散反射
板を作製する工程で得られるもので、基板、薄膜層及び
転写フィルムから構成されたもので、拡散反射板前駆基
板からこの転写フィルムを除去することにより拡散反射
板が得られる。本発明の拡散反射板前駆基板は、表面に
規則的な多数の微細な凹凸形状を有する転写フィルムと
薄膜層が基板に積層されていて、転写フィルムの凹凸形
状の少なくとも一つの配列方向と基板のいずれかの一辺
方向が交わって積層されている拡散反射板前駆基板であ
る。
【0010】本発明の拡散反射板の製造方法は、前記拡
散反射板前駆基板をロールによる熱圧着を含む工程で作
製し、この際に、規則的な多数の微細な凹凸形状の少な
くとも一つの配列方向と、基板のいずれか一辺方向を互
いに交わるようにする。これらの方法として、規則的な
多数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と基
板のいずれか一辺方向を互いに交わるように、基板の辺
方向を動かして調整してラミネートする方法と、予め基
板の辺方向をラミネートロールの円周方向に直角または
平行となるように、規則的な多数の微細な凹凸形状を転
写フィルムに設けて、その凹凸形状の少なくとも一つの
配列方向が基板の辺方向をラミネートロールの円周方向
に直角または平行にラミネートする場合に、基板のいず
れか一辺方向と凹凸形状の少なくとも一つの配列方向が
交わるようにしたものである。
【0011】本発明の拡散反射板は、基板に規則的な多
数の微細な凹凸形状をもつ薄膜層を形成する際に、転写
フィルムの少なくとも一つの配列方向と前記基板のいず
れか一辺方向が交わるように貼り合わせ、転写フィルム
を剥がし、または、剥がさないで、露光、加熱する工程
によって薄膜層を架橋、硬化させ、規則的な多数の微細
な凹凸形状の配列方向と基板の辺方向が互いに交わった
拡散反射面が得られる。規則的な多数の微細な凹凸形状
をもつ薄膜層の凹凸表面に、更に金属膜等の反射膜を形
成すれば所望の光拡散板が得られる。このようにしてで
きた拡散反射板は、液晶表示ディスプレイに搭載する
際、カラーフィルタ画素パタン等の規則性の方向と拡散
反射板の凹凸形状の配列方向が交わるため、ディスプレ
イ表示のモアレピッチは非常に細かくなりモアレが見え
なくなる。
【0012】基板のいずれか一辺方向と、転写される規
則的な多数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方
向が交わる角度は、3度以上であることが好ましく、デ
ィスプレイに搭載されるカラーフィルタ画素パタン等の
ピッチ等によって最良の角度は異なってくるので、予め
シュミレーションや試験等により最適な角度をつかんで
おくことが好ましい。
【0013】本発明で使用する転写フィルムは、転写原
型に形成した規則的な多数の微細な凹凸形状を転写して
作製することが好ましい。転写原型の材質は、金属、樹
脂等であり、制限されないが、寸法安定性、導電性に優
れるステンレス等の鉄合金、さらに加工裕度のある銅が
積層されたものを用いるのが好ましい。表面は機械研
磨、エッチング、洗浄する等して均一にして用いる。板
状、シート状、ロール状等制限されないが、ロール状で
あると回転しながら加工が可能となるので好ましい。
【0014】転写原型ロールの製造方法の一例として、
まず、ロール状基材を回転させながら、ダイヤモンド圧
子を移動させるか、またはロールを移動させながら、圧
子を押圧することにより、実質的に合同な形状が隣接し
て並んだ凹凸部を形成する。圧子と圧子の間は密接して
もよく任意の距離をあけてもよい。また複数の形状の異
なる圧子を押圧したり、同じ圧子を位置を変えて押圧す
ることもできる。ダイヤモンド圧子の形状を選択するこ
とで反射特性を最適化することができる。押圧後の形状
は、球面または放物面の一部、円錐または多面体を押し
当て、緻密に隣接させた形状が好ましい。そうすること
によって、正反射方向への反射強度を少なくすることが
できる。また、凹凸の面形状は特に限定されないが、複
合平面だけでなく凹曲面あるいは凸曲面、凹凸複合の曲
面、さらには球面や放物面に近似した凹曲面あるいは凸
曲面、凹凸複合の曲面であることが好ましい。これは、
曲面とすることで、より広範囲の光源位置からの拡散光
を期待できるからである。特に反射型LCD用拡散反射
板の場合、LCDセル内に光拡散面を形成する必要か
ら、平均高低差Hは、セルギャップやΔndを考慮し、
小さいほど好ましい。凹凸形状としては、凹部と凸部の
高さの差が0.1μm〜15μm、さらには、0.1μ
m〜5μm、凸部のピッチが0.7μm以上で150μ
mあるいは画素ピッチのいずれか小さい方以下、さらに
は2μm以上で150μmあるいは画素ピッチのいずれ
か小さい方以下であることが好ましい。
【0015】上記には例として、圧子による機械的加工
を示したが、レーザーによる加工、エッチングによる加
工等を用いてもよく、また、それらを組み合わせて用い
ることもできる。本発明で使用する転写フィルムは、ロ
ール状、巻物状の形態を備えたものが好ましく、転写原
型に変形可能なフィルムを押し当てることによって製造
することができる。変形可能なフィルムとして、プラス
チックフィルムが挙げられる。また、本発明で使用する
転写フィルムとしては、特に制限するものではないが、
規則的な多数の微細な凹凸形状を備えた鉄、銅、金、合
金等、またはそれら二種以上が積層された金属箔を用い
ることができる。本発明で使用する転写フィルムは、プ
ラスチック、金属等のベースフィルムに、変形可能な下
塗り層を設け、この層に転写原型を押し当てる工程、下
塗り層を硬化する工程により形成したものが使用でき
る。押し当てる工程で熱、光等を与えてもよい。
【0016】下塗り層としては、凹凸形成後は薄膜層よ
りも硬いものが好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、
エチレン・ビニルアルコール共重合体のようなエチレン
共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル・ビニルアルコール共重合体、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン・(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体のようなスチレン共重合体、
ポリビニルトルエン、ビニルトルエン・(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体のようなビニルトルエン共重合
体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリ
ル酸ブチル・酢酸ビニル共重合体のような(メタ)アク
リル酸エステル共重合体、セルロースアセテート、ニト
ロセルロース、セロハン等のセルロース誘導体、ポリア
ミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、
ポリエステル、合成ゴム、セルローズ誘導体等から選ば
れた、少なくとも1種類以上の有機高分子を用いること
ができる。
【0017】下塗り層には、凹凸形成後硬化させるため
に、必要に応じて光開始剤やエチレン性二重結合を有す
るモノマ等を予め添加することができる。
【0018】本発明で使用する薄膜層としては、有機組
成物を用いることが好ましい。好ましくは基板や転写フ
ィルム等の支持体上に塗布し活性光線あるいは熱により
硬化し、0.1μm〜15.0μmの薄膜化が可能な、
ネガ型感光性樹脂組成物あるいはポジ型感光性樹脂組成
物あるいは熱硬化性樹脂組成物を活性光線あるいは熱あ
るいは活性光線と熱により硬化した有機組成物を用いる
のが好ましい。例えばポリエチレン、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン、エチレンと酢酸ビニル、エチレン
とアクリル酸エステル、エチレンとビニルアルコールの
ようなエチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル
と酢酸ビニルの共重合体、塩化ビニルとビニルアルコー
ルの共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ス
チレンと(メタ)アクリル酸エステルのようなスチレン
共重合体、ポリビニルトルエン、ビニルトルエンと(メ
タ)アクリル酸エステルのようなビニルトルエン共重合
体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリ
ル酸ブチルと酢酸ビニルのような(メタ)アクリル酸エ
ステルの共重合体、合成ゴム、セルローズ誘導体等から
選ばれた、少なくとも一種類以上の有機高分子を用いる
ことができる。凹凸形成後硬化させるために必要に応じ
て光開始剤やエチレン性二重結合を有するモノマ等を添
加することができる。またこの中に必要に応じて、染
料、有機顔料、無機顔料、粉体及びその複合物を単独ま
たは混合して用いてもよい。これら薄膜層の膜厚、誘電
率、硬度、屈折率、分光透過率は特に限定されない。ま
た、これら薄膜層は、前記転写フィルムに積層し、必要
であれば積層された薄膜層にカバーフィルムを積層した
積層フィルムとしてもよい。カバーフィルムとしては、
化学的および熱的に安定で、薄膜層との剥離が容易であ
るものが望ましい。具体的にはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアル
コール等の薄いシート状のもので表面の平滑性が高いも
のが好ましい。剥離性を付与するために表面に離型処理
をしたものでもよい。
【0019】本発明の拡散反射板前駆基板を作製する方
法としては、転写フィルムの規則的な多数の微細な凹凸
形状の少なくとも一つの配列方向と、基板のいずれか一
辺方向が互いに交わるように、転写フィルムと薄膜層が
積層された積層フィルムの薄膜層面と基板をロールを用
いて熱圧着する。転写フィルムの規則的な多数の微細な
凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基板のいずれ
か一辺方向が、互いに交わるように基板を傾けて、加
熱、加圧可能なゴムロールにより、ロールを回転させ
て、積層フィルムを基板に押し当てながら基板を送りだ
すロールラミネータを用いることが好ましい。このとき
ロールの円周方向と転写フィルムの規則的な多数の微細
な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向を同一方向とす
ると基板を傾ける角度θ(図3参照)を調整しやすくな
るので好ましい。
【0020】反射膜としては、反射したい波長領域によ
って材料を適切に選択すれば良く、例えば反射型LCD
表示装置では、可視光波長領域である300nmから8
00nmにおいて反射率の高い金属、例えばアルミニウ
ムや金、銀等を真空蒸着法またはスパッタリング法等に
よって形成する。また反射増加膜(光学概論2(辻内順
平、朝倉書店、1976年発行)に記載)を上記の方法
で積層してもよい。反射膜の厚みは、0.01μm〜5
0μmが好ましい。また反射膜は、必要な部分だけフォ
トリソグラフィー法、マスク蒸着法等によりパターン形
成してもよい。反射膜は、転写フィルムの凹凸形状の表
面に形成し、これを薄膜層に転写する方法、あるいは、
転写フィルムを除去した後、薄膜層の凹凸形状の表面に
形成しても良い。
【0021】転写フィルムと薄膜層からなる積層フィル
ムの基板へのラミネート後の剥離面は、薄膜層と転写フ
ィルムとの間、また反射膜がある場合には反射膜と転写
フィルムの間となる。
【0022】薄膜層または薄膜層上に形成された反射膜
を基板に熱圧着する方法としては、カバーフィルムを剥
がし、基板上に加熱圧着すること等がある。さらに密着
性を必要とする場合には基板を必要な薬液等で洗浄した
り、基板に接着付与剤を塗布したり、基板に紫外線等を
照射する等の方法を用いてもよい。転写フィルムをラミ
ネートする装置としては基板を加熱、加圧可能なゴムロ
ールと積層フィルムとの間に挟み、ロールを回転させ
て、積層フィルムを基板に押し当てながら基板を送りだ
すロールラミネータを用いることが好ましい。
【0023】このようにして基板表面に形成した薄膜層
の膜厚は、0.1μm〜50μmの範囲が好ましい。こ
のとき凹凸形状の最大高低差より薄膜層の膜厚が厚い方
が凹凸形状を再現しやすい。膜厚が等しいあるいは薄い
と転写フィルムの凸部で薄膜層を突き破ってしまい、平
面部が発生し拡散反射を効率よく得にくくなる。
【0024】この薄膜層にネガ型感光性樹脂を用いた場
合には、その形状の安定性を付与するために露光機によ
り露光を行い、感光部分を硬化させる。この目的に適用
し得る露光機としては、カーボンアーク灯、超高圧水銀
灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライドラン
プ、蛍光ランプ、タングステンランプ等が挙げられる。
この露光装置は画素及びBM等のパターン形成用の平行
露光機でも良いが、本発明では予め形成された凹凸を硬
化させることができれば良く、このためには感光性樹脂
が硬化する露光量以上の光量を与えておけばよい。従っ
て、一般に基板洗浄装置として利用されているラインに
組み込める散乱光を用いるUV照射装置を用いることが
できる。これらの装置を用いることによって、フォトマ
スクを用いる手法に比べて安価に作製でき、フォトマス
クを用いる場合に比べ、露光量に対する裕度が大きい。
また感光タイプをネガ型材を利用することで示したが、
ポジ型であっても問題はない。
【0025】露光は転写フィルムを剥がす前、または剥
がした後に行う。基板への密着性、追従性を向上させる
目的で、積層フィルムにクッション層を設けてもよい。
【0026】以上、反射型LCD表示装置で説明した
が、転写フィルムで製造された拡散反射板は外部光線を
拡散反射させることが必要なデバイスに用いることが出
来る。例えば太陽電池の効率向上を目的とした拡散反射
板がある。また、転写フィルムや拡散反射板は遮光板、
装飾板、スリガラス、投影スクリ−ンの白色板、光学フ
ィルタ、集光板、減光板等の製造に使用することができ
る。
【0027】
【実施例】実施例1 ガラス基板に下記薄膜層形成用溶液をスピン塗布した
後、乾燥し3μmの薄膜層を形成した。転写フィルムと
して、図3に示すような端(辺)方向と同一方向で規則
的に多数の微細な凹凸形状(ピッチ100μm、高低差
2.0μm)が加工された厚さ50μmのポリエチレン
テレフタレート転写フィルムを用いた。転写フィルムの
規則的な多数の微細な凹凸形状の配列方向とラミネート
ロールの円周方向を同じとし、基板の一辺方向と10度
(図3のθ=10度)で交わるように、図3に示すよう
に基板を10度傾けて薄膜層2に接するようにラミネー
タ(ロールラミネータHLM1500、日立化成テクノ
プラント株式会社製商品名)を用いて、基板温度100
℃、ロール温度100℃、ロール圧力0.59MPa
(6kg/cm2)、速度0.5m/分でラミネート
し、ガラス基板、薄膜層、転写フィルムが積層された拡
散反射板前駆基板を得た。この基板から転写フィルムを
剥がすと、薄膜層上には規則的な多数の微細な凹凸形状
の配列方向が基板の一辺方向とずれて転写された凹凸形
状であった。拡散反射板前駆基板の薄膜層に光硬化する
光線(高圧水銀灯)を平行光露光機(MAP1200
L、大日本スクリーン製造株式会社製商品名)を用いて
100mJ/cm2露光し光硬化させた。この基板を2
40℃、20分間オーブン(クリーンオーブンCSO−
402、楠本化成株式会社製商品名)で加熱を行い、室
温まで冷却すると露光部分の光拡散性は保持された。露
光部分の凹凸の平均高低差は1.8μmであった。これに
Al薄膜をスパッタリング法により0.1μmの厚みに
なるよう積層し、反射膜7とした。これによって得られ
た拡散反射板は、反射特性に優れ、カラーフィルタの画
素等を介して見てもモアレが見えず、反射型LCD用拡
散反射板として使用可能であった。 図4に、本拡散反
射板を単偏光板型のSTN反射型LCDに用いた例を示
した。
【0028】薄膜層形成用溶液:ポリマーとしてスチレ
ン、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、アク
リル酸、グリシジルメタクリレート共重合樹脂を用いた
(ポリマーA)。分子量は約35000、酸価は110
である。部は重量部(以下同じ)。 (ポリマー) ポリマーA 50部 (モノマー) ペンタエリスリトールテトラアクリレート 50部 (光開始剤) イルガキュアー369(チバスペシャルティーケミカルズ) 2.2部 N,N−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン 2.2部 (溶剤) プロピレングリコールモノメチルエーテル 492部 (重合禁止剤) p−メトキシフェノール 0.1部 (界面活性剤) パーフルオロアルキルアルコキシレート 0.01部
【0029】(実施例2)実施例1と同様の薄膜層形成
用溶液を用いて、端(辺)方向と同一方向で規則的に多
数の微細な凹凸形状(ピッチ100μm、高低差2.0
μm)が加工された厚さ50μmのポリエチレンテレフ
タレート転写フィルムの凹凸形状上に、コンマコータで
6μmの膜厚となるように塗布乾燥し薄膜層2を形成
し、カバーフィルムとしてポリエチレンフィルムを被覆
して積層フィルムを得た。次に、この積層フィルムの規
則的な多数の微細な凹凸形状の配列方向とラミネートロ
ールの円周方向を同じとし、積層フィルムの凹凸形状の
配列方向と基板の1辺方向が互いに交わるように、ガラ
ス基板を10度傾けて薄膜層に接するようにカバーフィ
ルムを剥がしながら、ラミネータ(ロールラミネータH
LM1500、日立化成テクノプラント株式会社製商品
名)を用いて、基板温度100℃、ロール温度100
℃、ロール圧力0.59MPa(6kg/cm2)、速
度0.5m/分でラミネートし、ガラス基板、薄膜層、
転写フィルムが積層された拡散反射板前駆基板を得た。
この拡散反射板前駆基板に、転写フィルムを介して薄膜
層が光硬化する光線(高圧水銀灯)を平行光露光機MA
P1200L(大日本スクリーン製造株式会社製商品
名)を用いて100mJ/cm2露光した。この基板を
240℃、20分間オーブン(クリーンオーブンCSO
−402、楠本化成株式会社製商品名)で加熱を行い、
室温まで冷却すると露光部分の光拡散性は保持された。
露光部分の凹凸の平均高低差は1.8μmであった。これ
にAl薄膜をスパッタリング法により0.1μmの厚み
になるよう積層し、反射膜7とした。これによって得ら
れた拡散反射板は、反射特性に優れ、カラーフィルタ画
素等を介して見てもモアレが見えず、反射型LCD用拡
散反射板として使用可能であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の拡散反射板、拡散反射板前駆基
板及びそれらの製造方法では、拡散反射板の規則的な凹
凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基板のいずれか
一辺方向を互いに交わらせることによって、ディスプレ
イに搭載する際にカラーフィルタ画素パタン等の規則性
と拡散反射板の規則性が交わり、モアレのピッチが小さ
くなり見えなくなる。このようにして、良好な反射特性
を得るために凹凸形状が規則的に配列された拡散反射板
をディスプレイに搭載する際に発生するモアレを解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の拡散反射板の斜視図。
【図2】 本発明の拡散反射板前駆基板の製造に使用さ
れる積層フィルムの断面図。
【図3】 本発明の拡散反射板の製造方法を説明する斜
視図。
【図4】 反射型LCDの構成を示す断面図。
【図5】 本発明の規則的な多数の微細な凹凸形状の少
なくとも一つの配列方向を説明するための模式図。
【図6】 本発明の規則的な多数の微細な凹凸形状の少
なくとも一つの配列方向を説明するための模式図。
【符号の説明】
1.基板 2.薄膜層 3.転写フィルム 4.カバーフィルム 5.ラミネータロール 6.反射膜 7.カラーフィルタ 8.透明電極 9.平坦化膜 10.ブラックマトリクス 11.配向膜 12.液晶層 13.スペーサ 14.位相差フィルム 15.偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 健 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 (72)発明者 嶋崎 俊勝 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 (72)発明者 高根 信明 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社総合研究所内 Fターム(参考) 2H042 BA04 BA12 BA15 BA20 DA01 DA11 DC02 DD01 2H091 FA02Y FA11X FA16Y FA35Y FC01 FC23 FD04 FD06 FD07 FD17 FD18 GA03 GA06 GA16 LA21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と規則的な多数の微細な凹凸形状を
    有する薄膜層からなる拡散反射板において、規則的な多
    数の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基
    板のいずれか一辺方向を互いに交わるようにした拡散反
    射板。
  2. 【請求項2】 規則的な多数の微細な凹凸形状の少なく
    とも一つの配列方向と、基板のいずれか一辺方向を互い
    に3度以上の角度で交わるようにした請求項1に記載の
    拡散反射板。
  3. 【請求項3】 規則的な多数の微細な凹凸形状の表面に
    反射膜を設けた請求項1または請求項2に記載の拡散反
    射板。
  4. 【請求項4】 基板上に規則的な多数の微細な凹凸形状
    を有する薄膜層と転写フィルムが順次積重ねられた拡散
    反射板前駆基板において、転写フィルムの規則的な多数
    の微細な凹凸形状の少なくとも一つの配列方向と、基板
    のいずれか一辺方向を互いに交わるようにした拡散反射
    板前駆基板。
  5. 【請求項5】 規則的な多数の微細な凹凸形状を有する
    薄膜層と転写フィルムが積重ねられた積層フィルムと基
    板を、規則的な多数の微細な凹凸形状の少なくとも一つ
    の配列方向と、基板のいずれか一辺方向が互いに交わる
    ようにロールによる熱圧着を行う工程を含んで作製する
    ことを特徴とする拡散反射板前駆基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板の表面に薄膜層を形成し、規則的な
    多数の微細な凹凸形状を有する転写フィルムの凹凸形状
    の少なくとも一つの配列方向と、基板の表面に形成され
    た薄膜層とを基板のいずれか一辺方向が互いに交わるよ
    うにロールによる熱圧着を行う工程を含んで作製するこ
    とを特徴とする拡散反射板前駆基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の拡散反
    射板前駆基板から転写フィルムを除去する工程を有する
    拡散反射板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7で得られた拡散反射板の薄膜層
    表面に反射膜を設ける工程を有する拡散反射板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 予め転写フィルムの凹凸形状面に反射膜
    が設けて有り、転写フィルムと反射膜の界面で転写フィ
    ルムを除去する請求項7に記載の拡散反射板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 規則的な多数の微細な凹凸形状を有す
    る転写原型ロールに凹凸形状の少なくとも一つの配列方
    向がロールの円周方向とほぼ同じである転写原型を作製
    し、この転写原型の微細な凹凸形状を転写した転写フィ
    ルムを作製する工程、転写フィルムの規則的な多数の微
    細な凹凸形状を有する面に薄膜層を形成し積層フィルム
    を作製する工程、積層フィルムの薄膜層側と基板をロー
    ルによる熱圧着する工程、転写フィルムを除去する工程
    を有する拡散反射板の製造方法であり、ロールの円周方
    向とほぼ同じである積層フィルムの辺方向と基板のいず
    れか一辺方向が交わるように熱圧着することを特徴とす
    る拡散反射板の製造方法。
  11. 【請求項11】 規則的な多数の微細な凹凸形状を有す
    る転写原型ロールに凹凸形状の少なくとも一つの配列方
    向がロールの円周方向とほぼ同じである転写原型を作製
    し、この転写原型の微細な凹凸形状を転写した転写フィ
    ルムを作製する工程、基板に薄膜層を形成する工程、基
    板に形成した薄膜層側と転写フィルムをロールによる熱
    圧着する工程、転写フィルムを除去する工程を有する拡
    散反射板の製造方法であり、ロールの円周方向とほぼ同
    じである転写フィルムの辺方向と基板のいずれか一辺方
    向が交わるように熱圧着することを特徴とする拡散反射
    板の製造方法。
  12. 【請求項12】 規則的な多数の微細な凹凸形状を有す
    る転写原型ロールに凹凸形状の少なくとも一つの配列方
    向がロールの円周方向に対して一定角度を有する転写原
    型を作製し、この転写原型の微細な凹凸形状を転写した
    転写フィルムを作製する工程、転写フィルムの規則的な
    多数の微細な凹凸形状を有する面に薄膜層を形成し積層
    フィルムを作製する工程、積層フィルムの薄膜層側と基
    板をロールによる熱圧着する工程、転写フィルムを除去
    する工程を有する拡散反射板の製造方法であり、配列方
    向がロールの円周方向に対して一定角度を有する積層フ
    ィルムの辺方向と基板のいずれか一辺方向が前記熱圧着
    するロール円周方向とほぼ同じになるように熱圧着する
    ことを特徴とする拡散反射板の製造方法。
  13. 【請求項13】 規則的な多数の微細な凹凸形状を有す
    る転写原型ロールに凹凸形状の少なくとも一つの配列方
    向がロールの円周方向に対して一定角度を有する転写原
    型を作製し、この転写原型の微細な凹凸形状を転写した
    転写フィルムを作製する工程、基板に薄膜層を形成する
    工程、基板に形成した薄膜層側と転写フィルムをロール
    による熱圧着する工程、転写フィルムを除去する工程を
    有する拡散反射板の製造方法であり、配列方向がロール
    の円周方向に対して一定角度を有する転写フィルムの辺
    方向と基板のいずれか一辺方向が前記熱圧着するロール
    円周方向とほぼ同じになるように熱圧着することを特徴
    とする拡散反射板の製造方法。
  14. 【請求項14】 転写フィルムを作製する工程の後に、
    転写フィルムの凹凸面に反射膜を設ける工程を有し、転
    写フィルムを除去する工程において転写フィルムの凹凸
    面と反射膜の界面から転写フィルムを除去する請求項1
    0ないし請求項13のいずれかに記載の拡散反射板の製
    造方法。
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