JP2001187740A - 創傷治療剤 - Google Patents
創傷治療剤Info
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- JP2001187740A JP2001187740A JP2000005305A JP2000005305A JP2001187740A JP 2001187740 A JP2001187740 A JP 2001187740A JP 2000005305 A JP2000005305 A JP 2000005305A JP 2000005305 A JP2000005305 A JP 2000005305A JP 2001187740 A JP2001187740 A JP 2001187740A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の治療法及び治療剤では十分な臨床効果
が認められなかった表面組織の損傷、特に、火傷、皮膚
潰瘍、褥瘡等の創傷を有効に治療することができ、しか
も、重篤な副作用を示すことがない創傷治療剤を提供す
る。 【解決手段】 特定のウロン酸組成、コンドロイチナー
ゼB消化率、硫酸基数、二糖組成を有するガラクトサミ
ノグリカンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成
分とする創傷治療剤。
が認められなかった表面組織の損傷、特に、火傷、皮膚
潰瘍、褥瘡等の創傷を有効に治療することができ、しか
も、重篤な副作用を示すことがない創傷治療剤を提供す
る。 【解決手段】 特定のウロン酸組成、コンドロイチナー
ゼB消化率、硫酸基数、二糖組成を有するガラクトサミ
ノグリカンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成
分とする創傷治療剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は創傷治療剤に関し、
より詳細には、火傷、皮膚潰瘍、褥瘡等を治療すること
ができる創傷治療剤に関する。
より詳細には、火傷、皮膚潰瘍、褥瘡等を治療すること
ができる創傷治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】創傷とは、外科的切開による組織の傷、
消化管潰瘍、火傷、凍傷、裂傷(裂創)、擦過傷、切
創、皮膚潰瘍又は褥瘡等の表面組織の損傷である。
消化管潰瘍、火傷、凍傷、裂傷(裂創)、擦過傷、切
創、皮膚潰瘍又は褥瘡等の表面組織の損傷である。
【0003】創傷治癒には、表皮の形成が不可欠である
が、連続した物理刺激による血流不良や背景となる疾患
の影響により表皮を形成することが困難である場合が多
い。現在は創傷の治療方法として、人工皮膚等が使用さ
れているが、外科的手術が必要となり、細菌感染に弱い
ことが難点である。
が、連続した物理刺激による血流不良や背景となる疾患
の影響により表皮を形成することが困難である場合が多
い。現在は創傷の治療方法として、人工皮膚等が使用さ
れているが、外科的手術が必要となり、細菌感染に弱い
ことが難点である。
【0004】また現在、褥瘡、皮膚潰瘍の治療には、オ
ルセノン軟膏、アクトシン軟膏、プロスタンディン軟膏
(いずれも商品名)等が臨床で使用されているが、難治
性の創傷には十分な効果は得られなかった。
ルセノン軟膏、アクトシン軟膏、プロスタンディン軟膏
(いずれも商品名)等が臨床で使用されているが、難治
性の創傷には十分な効果は得られなかった。
【0005】油脂性基剤とコンドロイチン硫酸からなる
創傷治療剤が知られているが(特開平10-120577号)、
実際にはかなり高投与量でコンドロイチン硫酸を含む軟
膏等を使用しなければ効果は発揮されないため、製剤化
に工夫を要するだけでなく、コスト高にもなるものであ
った。
創傷治療剤が知られているが(特開平10-120577号)、
実際にはかなり高投与量でコンドロイチン硫酸を含む軟
膏等を使用しなければ効果は発揮されないため、製剤化
に工夫を要するだけでなく、コスト高にもなるものであ
った。
【0006】また、硫酸デルマタンと身体温度において
ゲルである特定のポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体からなる組成物を火傷等によっ
て損傷された組織の処置剤として使用することも知られ
ているが(特公平7-76175号)、特定のガラクトサミノ
グリカンのみを有効成分として含む通常の製剤により創
傷治療効果が発揮されることは知られていなかった。
ゲルである特定のポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレンブロック共重合体からなる組成物を火傷等によっ
て損傷された組織の処置剤として使用することも知られ
ているが(特公平7-76175号)、特定のガラクトサミノ
グリカンのみを有効成分として含む通常の製剤により創
傷治療効果が発揮されることは知られていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来の治療法及び治療剤では十分な臨床効果が認められな
かった表面組織の損傷、特に、火傷、皮膚潰瘍、褥瘡等
の創傷を有効に治療することができ、しかも、重篤な副
作用を示すことがない創傷治療剤を提供することを目的
とする。
来の治療法及び治療剤では十分な臨床効果が認められな
かった表面組織の損傷、特に、火傷、皮膚潰瘍、褥瘡等
の創傷を有効に治療することができ、しかも、重篤な副
作用を示すことがない創傷治療剤を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、糖尿病マ
ウスを用いた皮膚欠損モデルにおいて、特定の性質を有
するガラクトサミノグリカンあるいはその薬理学的に許
容される塩の創傷治癒促進効果を試験し、その結果、該
ガラクトサミノグリカンあるいはその薬理学的に許容さ
れる塩が、創傷治癒促進作用を示し、しかも安全性に優
れており、長期使用に耐え得ることを見いだした。
ウスを用いた皮膚欠損モデルにおいて、特定の性質を有
するガラクトサミノグリカンあるいはその薬理学的に許
容される塩の創傷治癒促進効果を試験し、その結果、該
ガラクトサミノグリカンあるいはその薬理学的に許容さ
れる塩が、創傷治癒促進作用を示し、しかも安全性に優
れており、長期使用に耐え得ることを見いだした。
【0009】従って本発明は、下記特性を有するガラク
トサミノグリカンあるいはその薬理学的に許容される塩
を有効成分として含有する創傷治療剤を提供する。
トサミノグリカンあるいはその薬理学的に許容される塩
を有効成分として含有する創傷治療剤を提供する。
【0010】(A)構成糖におけるイズロン酸とグルク
ロン酸のモル比が約40:60〜約100:0である。 (B)コンドロイチナーゼBによる消化率が約40重量
%〜約100重量%である。 (C)構成二糖あたりの硫酸基数が約0.9〜約1.3
である。 (D)コンドロイチナーゼABCで消化し、高速液体ク
ロマトグラフィーで分析して算出される構成二糖組成に
おいて、ΔDi-0Sで示される2−アセトアミド−2−デ
オキシ−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘ
キシ−4−エノピラノシルウロン酸)−D−ガラクト−
ス、ΔDi-4Sで示される2−アセトアミド−2−デオキ
シ−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ
−4−エノピラノシルウロン酸)−4−O−スルホ−D
−ガラクト−ス及びΔDi-6Sで示される2−アセトアミ
ド−2−デオキシ−3−O−(4−デオキシ−α−L−
スレオ−ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−6−
O−スルホ−D−ガラクトースの合計が約71モル%〜
約94モル%である。
ロン酸のモル比が約40:60〜約100:0である。 (B)コンドロイチナーゼBによる消化率が約40重量
%〜約100重量%である。 (C)構成二糖あたりの硫酸基数が約0.9〜約1.3
である。 (D)コンドロイチナーゼABCで消化し、高速液体ク
ロマトグラフィーで分析して算出される構成二糖組成に
おいて、ΔDi-0Sで示される2−アセトアミド−2−デ
オキシ−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘ
キシ−4−エノピラノシルウロン酸)−D−ガラクト−
ス、ΔDi-4Sで示される2−アセトアミド−2−デオキ
シ−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ
−4−エノピラノシルウロン酸)−4−O−スルホ−D
−ガラクト−ス及びΔDi-6Sで示される2−アセトアミ
ド−2−デオキシ−3−O−(4−デオキシ−α−L−
スレオ−ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−6−
O−スルホ−D−ガラクトースの合計が約71モル%〜
約94モル%である。
【0011】特開平10-120577号に記載の油脂性基剤と
コンドロイチン硫酸からなる創傷治療剤は実際にはかな
り高投与量のコンドロイチン硫酸を使用しており、また
この特許公報は、上記の本発明に使用されるもののよう
な特定の特性のガラクトサミノグリカンを開示していな
い。
コンドロイチン硫酸からなる創傷治療剤は実際にはかな
り高投与量のコンドロイチン硫酸を使用しており、また
この特許公報は、上記の本発明に使用されるもののよう
な特定の特性のガラクトサミノグリカンを開示していな
い。
【0012】また本発明の創傷治療剤は、特定のポリオ
キシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体
のような担体または基剤と組み合わせることなく治療効
果を発揮し得るという点において特公平7-76175号に開
示されるような公知の処置剤とは異なり、またこの特許
公報においても本発明に使用される特定の性質を有する
ガラクトサミノグリカンについては何等開示されていな
い。また、本発明の創傷治療剤は、火傷だけではなく、
難治性の皮膚潰瘍に対しても優れた治療効果を発揮でき
る。
キシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体
のような担体または基剤と組み合わせることなく治療効
果を発揮し得るという点において特公平7-76175号に開
示されるような公知の処置剤とは異なり、またこの特許
公報においても本発明に使用される特定の性質を有する
ガラクトサミノグリカンについては何等開示されていな
い。また、本発明の創傷治療剤は、火傷だけではなく、
難治性の皮膚潰瘍に対しても優れた治療効果を発揮でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】一般的に「ガラクトサミノグリカ
ン」とは、N−アセチル−D−ガラクトサミンとD−グ
ルクロン酸あるいはL−イズロン酸からなる二糖の繰り
返し構造を基本骨格とし、構成糖であるN−アセチル−
D−ガラクトサミンの4位もしくは6位、または/及び
L−イズロン酸もしくはD−グルクロン酸の2位に硫酸
基を有するグリコサミノグリカンの総称で、デルマタン
硫酸及びコンドロイチン硫酸を意味する(Annu. Rev. Bi
ochem., 60, 443-457, 1991)。
ン」とは、N−アセチル−D−ガラクトサミンとD−グ
ルクロン酸あるいはL−イズロン酸からなる二糖の繰り
返し構造を基本骨格とし、構成糖であるN−アセチル−
D−ガラクトサミンの4位もしくは6位、または/及び
L−イズロン酸もしくはD−グルクロン酸の2位に硫酸
基を有するグリコサミノグリカンの総称で、デルマタン
硫酸及びコンドロイチン硫酸を意味する(Annu. Rev. Bi
ochem., 60, 443-457, 1991)。
【0014】ガラクトサミノグリカンを酵素(リアー
ゼ)で分解すると下記一般式Iで示される不飽和二糖が
生成する。この不飽和二糖組成を分析すれば、ガラクト
サミノグリカンの上記構成二糖単位における硫酸基の数
及び結合位置を解析することができる。このような不飽
和二糖における硫酸基の数及び結合位置による異性体を
下記表1にまとめる。
ゼ)で分解すると下記一般式Iで示される不飽和二糖が
生成する。この不飽和二糖組成を分析すれば、ガラクト
サミノグリカンの上記構成二糖単位における硫酸基の数
及び結合位置を解析することができる。このような不飽
和二糖における硫酸基の数及び結合位置による異性体を
下記表1にまとめる。
【0015】
【化1】 式中、R1、R2、R3は水素原子またはSO3 ―を示
し、Acはアセチル基を示す。
し、Acはアセチル基を示す。
【0016】
【表1】 また、上記各異性体の化学名は以下の通りである。
【0017】ΔDi-0S:2−アセトアミド−2−デオキ
シ−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ
−4−エノピラノシルウロン酸)−D−ガラクト−ス ΔDi-4S:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O−
(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノピ
ラノシルウロン酸)−4−O−スルホ−D−ガラクト−
ス ΔDi-6S:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O−
(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノピ
ラノシルウロン酸)−6−O−スルホ−D−ガラクトー
ス ΔDi-diSD:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−2−O−スルホ−α−L−スレオ−
ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−6−O−スル
ホ−D−ガラクトース ΔDi-diSE:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノ
ピラノシルウロン酸)−4,6−ビス−O−スルホ−D
−ガラクトース ΔDi-diSB:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−2−O−スルホ−α−L−スレオ−
ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−4−O−スル
ホ−D−ガラクトース ΔDi-triS:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−2−O−スルホ−α−L−スレオ−
ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−4,6−ビス
−O−スルホ−D−ガラクトース
シ−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ
−4−エノピラノシルウロン酸)−D−ガラクト−ス ΔDi-4S:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O−
(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノピ
ラノシルウロン酸)−4−O−スルホ−D−ガラクト−
ス ΔDi-6S:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O−
(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノピ
ラノシルウロン酸)−6−O−スルホ−D−ガラクトー
ス ΔDi-diSD:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−2−O−スルホ−α−L−スレオ−
ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−6−O−スル
ホ−D−ガラクトース ΔDi-diSE:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノ
ピラノシルウロン酸)−4,6−ビス−O−スルホ−D
−ガラクトース ΔDi-diSB:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−2−O−スルホ−α−L−スレオ−
ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−4−O−スル
ホ−D−ガラクトース ΔDi-triS:2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O
−(4−デオキシ−2−O−スルホ−α−L−スレオ−
ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−4,6−ビス
−O−スルホ−D−ガラクトース
【0018】上記ガラクトサミノグリカンは、通常、ウ
シ、ブタ等のほ乳類または鶏、アヒル、七面鳥、鴨等の
鳥類の腸粘膜、皮膚、肺、腎臓、肝臓、膵臓、大動脈、
脾臓、脳、胸腺、軟骨、臍帯あるいは肉冠等の組織また
は臓器等を原料とし、破砕、抽出、酵素分解、有機溶媒
沈殿、塩析、塩溶、各種クロマトグラフィー等、グリコ
サミノグリカンの分離、精製に通常用いられる方法を適
宜組み合わせて分離、精製して製造することができる。
好ましくは、例えば鶏冠をプロテアーゼで加水分解して
タンパク質を分解し、加水分解液を濾過後、濾液を塩化
ナトリウム存在下でエタノール等のアルコールを用いて
ガラクトサミノグリカン画分を沈殿させて得ることがで
きる。必要に応じて、ヘパリン及びヘパラン硫酸(Hep/
HS)含量を低下させる場合は、回収した沈殿物から後述
する亜硝酸処理(Shively及びConradの方法、Biochemis
try, 15, 3932-3942(1976))あるいはイオン交換クロマ
トグラフィー(WO95/09188)、またはこれらの両方の処
理操作の組合わせによりHep/HS等の夾雑物を除き、必要
に応じてアルコール沈殿、濾過、脱塩することによりガ
ラクトサミノグリカンを得ることができる。
シ、ブタ等のほ乳類または鶏、アヒル、七面鳥、鴨等の
鳥類の腸粘膜、皮膚、肺、腎臓、肝臓、膵臓、大動脈、
脾臓、脳、胸腺、軟骨、臍帯あるいは肉冠等の組織また
は臓器等を原料とし、破砕、抽出、酵素分解、有機溶媒
沈殿、塩析、塩溶、各種クロマトグラフィー等、グリコ
サミノグリカンの分離、精製に通常用いられる方法を適
宜組み合わせて分離、精製して製造することができる。
好ましくは、例えば鶏冠をプロテアーゼで加水分解して
タンパク質を分解し、加水分解液を濾過後、濾液を塩化
ナトリウム存在下でエタノール等のアルコールを用いて
ガラクトサミノグリカン画分を沈殿させて得ることがで
きる。必要に応じて、ヘパリン及びヘパラン硫酸(Hep/
HS)含量を低下させる場合は、回収した沈殿物から後述
する亜硝酸処理(Shively及びConradの方法、Biochemis
try, 15, 3932-3942(1976))あるいはイオン交換クロマ
トグラフィー(WO95/09188)、またはこれらの両方の処
理操作の組合わせによりHep/HS等の夾雑物を除き、必要
に応じてアルコール沈殿、濾過、脱塩することによりガ
ラクトサミノグリカンを得ることができる。
【0019】尚、このガラクトサミノグリカンの分離方
法は、上記方法に限定されることはなく、特公昭60−90
42、特公昭61−21241等に記載された公知の方法に準じ
て抽出、精製して得ることもできる。
法は、上記方法に限定されることはなく、特公昭60−90
42、特公昭61−21241等に記載された公知の方法に準じ
て抽出、精製して得ることもできる。
【0020】尚、ガラクトサミノグリカンの一例である
デルマタン硫酸としては、由来動物種及び組織または臓
器などによって平均分子量、硫酸含量、硫酸基の結合位
置、D−グルクロン酸含量が異なっていることが知られ
ている。代表的な原材料から得られるデルマタン硫酸の
物性、二糖組成の例を下記表2に示す(参考例1参
照)。
デルマタン硫酸としては、由来動物種及び組織または臓
器などによって平均分子量、硫酸含量、硫酸基の結合位
置、D−グルクロン酸含量が異なっていることが知られ
ている。代表的な原材料から得られるデルマタン硫酸の
物性、二糖組成の例を下記表2に示す(参考例1参
照)。
【0021】
【表2】
【0022】上記表のデルマタン硫酸は、本発明の前記
ガラクトサミノグリカンの例である。尚、上記牛腸、豚
腸、豚皮膚、鶏冠由来のデルマタン硫酸はWO95/09188記
載の方法によって得たものである。
ガラクトサミノグリカンの例である。尚、上記牛腸、豚
腸、豚皮膚、鶏冠由来のデルマタン硫酸はWO95/09188記
載の方法によって得たものである。
【0023】本発明の創傷治療剤の有効成分であるガラ
クトサミノグリカンとしては、前記(A)〜(D)の性
質を有する限り、特に限定されるものではないが、好ま
しくは鳥類の組織または臓器、より好ましくは鶏冠から
抽出、分離されるものである。
クトサミノグリカンとしては、前記(A)〜(D)の性
質を有する限り、特に限定されるものではないが、好ま
しくは鳥類の組織または臓器、より好ましくは鶏冠から
抽出、分離されるものである。
【0024】本発明の創傷治療剤に使用されるガラクト
サミノグリカンの塩は、薬理学的に許容される塩であれ
ばその種類は特に限定されるものではないが、アルカリ
金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩等が好まし
く、ナトリウム塩が特に好ましい(以下、特に断らない
限り、用語「ガラクトサミノグリカン」は、その薬理学
的に許容される塩も含めた意味で使用する)。
サミノグリカンの塩は、薬理学的に許容される塩であれ
ばその種類は特に限定されるものではないが、アルカリ
金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム
塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩等が好まし
く、ナトリウム塩が特に好ましい(以下、特に断らない
限り、用語「ガラクトサミノグリカン」は、その薬理学
的に許容される塩も含めた意味で使用する)。
【0025】また、本発明に使用されるガラクトサミノ
グリカンには、原材料から抽出、精製して得られた上記
のような修飾、分解等を受けていない物質だけではな
く、これらを化学的に修飾、あるいは分解したものも包
含される。例えば、哺乳動物由来のデルマタン硫酸を分
解して得られる分子量1600 Da〜10000 Da程度の比較的
低分子量のデルマタン硫酸も知られているが(Dol, F.
et al., J. Lab. Clin.Med., 1990, vol. 115, 43-51、
Bianchini, P. et al., Thrombosis and Heamostasis,
1991, vol. 65, 1315あるいは、Barbanti, M. et al.,
Thrombosis andHeamostasis, 1993, vol. 69, 147-15
1)、このような低分子デルマタン硫酸も上記(A)〜
(D)の性質を有する限り、本発明のガラクトサミノグ
リカンに包含される。
グリカンには、原材料から抽出、精製して得られた上記
のような修飾、分解等を受けていない物質だけではな
く、これらを化学的に修飾、あるいは分解したものも包
含される。例えば、哺乳動物由来のデルマタン硫酸を分
解して得られる分子量1600 Da〜10000 Da程度の比較的
低分子量のデルマタン硫酸も知られているが(Dol, F.
et al., J. Lab. Clin.Med., 1990, vol. 115, 43-51、
Bianchini, P. et al., Thrombosis and Heamostasis,
1991, vol. 65, 1315あるいは、Barbanti, M. et al.,
Thrombosis andHeamostasis, 1993, vol. 69, 147-15
1)、このような低分子デルマタン硫酸も上記(A)〜
(D)の性質を有する限り、本発明のガラクトサミノグ
リカンに包含される。
【0026】なお、本発明における「構成二糖組成」と
は、ガラクトサミノグリカンをコンドロイチナーゼABC
(コンドロイチンABCリアーゼ)で不飽和二糖に分解し、
酵素分解物をポリアミンシリカ担体カラムを用いた高速
液体クロマトグラフィーで分画化し、各不飽和二糖異性
体の含有量を分析する公知の方法(Yoshida K. et al.,
Anal. Biochem. 1989, vol. 177, No. 2, 327-332)に
より得られる不飽和二糖組成(モル%)をいうものであ
る。
は、ガラクトサミノグリカンをコンドロイチナーゼABC
(コンドロイチンABCリアーゼ)で不飽和二糖に分解し、
酵素分解物をポリアミンシリカ担体カラムを用いた高速
液体クロマトグラフィーで分画化し、各不飽和二糖異性
体の含有量を分析する公知の方法(Yoshida K. et al.,
Anal. Biochem. 1989, vol. 177, No. 2, 327-332)に
より得られる不飽和二糖組成(モル%)をいうものであ
る。
【0027】上記ガラクトサミノグリカンの重量平均分
子量は、約1,600Da〜約10万Da、好ましくは約23kDa〜約
45kDaである。
子量は、約1,600Da〜約10万Da、好ましくは約23kDa〜約
45kDaである。
【0028】また、上記ガラクトサミノグリカンの構成
糖におけるイズロン酸とグルクロン酸のモル比は、約4
0:60〜約100:0の範囲であり、好ましくは約65:35〜
約90:10である。
糖におけるイズロン酸とグルクロン酸のモル比は、約4
0:60〜約100:0の範囲であり、好ましくは約65:35〜
約90:10である。
【0029】また、上記ガラクトサミノグリカンにコン
ドロイチナーゼBを作用させたときの消化率は約40重量
%〜約100重量%、好ましくは、約65重量%〜95重量%
である。ここでコンドロイチナーゼBを作用させたとき
の消化率とは、コンドロイチナーゼB消化パターンの分
析により得られる値であり、コンドロイチナーゼB消化
により消化されたものの百分率(重量%)を意味する。
ドロイチナーゼBを作用させたときの消化率は約40重量
%〜約100重量%、好ましくは、約65重量%〜95重量%
である。ここでコンドロイチナーゼBを作用させたとき
の消化率とは、コンドロイチナーゼB消化パターンの分
析により得られる値であり、コンドロイチナーゼB消化
により消化されたものの百分率(重量%)を意味する。
【0030】更に、上記ガラクトサミノグリカンの構成
二糖あたりの硫酸基数は、約0.9〜1.3の範囲であり、好
ましくは約0.9〜1.1の範囲である。
二糖あたりの硫酸基数は、約0.9〜1.3の範囲であり、好
ましくは約0.9〜1.1の範囲である。
【0031】更にまた、上記ガラクトサミノグリカンの
ΔDi-0S、ΔDi-4S及びΔDi-6Sの合計は、約71モル%〜
約94モル%であり、好ましくは、約90モル%〜約94モル
%である。
ΔDi-0S、ΔDi-4S及びΔDi-6Sの合計は、約71モル%〜
約94モル%であり、好ましくは、約90モル%〜約94モル
%である。
【0032】更に、上記構成二糖のそれぞれの組成比は
特に限定されないが、ΔDi-0Sについては約0モル%〜15
モル%、好ましくは、約2モル%〜約15モル%が例示さ
れる。特に、鳥類の組織または臓器由来のガラクトサミ
ノグリカンはΔDi-0Sの比率が比較的高く、通常約2モル
%〜約15モル%、好ましくは約4モル%〜約10モル%で
ある。ΔDi-6Sについては約4モル%〜約40モル%、好ま
しくは、約4モル%〜約30モル%、ΔDi-4Sについては約
45モル%〜約100モル%、好ましくは、約60モル%〜約9
0モル%、ΔDi-diSDについては約0モル%〜約5モル%、
好ましくは、約0モル%〜約2モル%、ΔDi-diSBについ
ては約1モル%〜約15モル%、好ましくは、約0モル%〜
約2モル%、ΔDi-diSEは約0モル%〜約3モル%、好まし
くは、約0モル%〜約2モル%の比率を例示することがで
きる。
特に限定されないが、ΔDi-0Sについては約0モル%〜15
モル%、好ましくは、約2モル%〜約15モル%が例示さ
れる。特に、鳥類の組織または臓器由来のガラクトサミ
ノグリカンはΔDi-0Sの比率が比較的高く、通常約2モル
%〜約15モル%、好ましくは約4モル%〜約10モル%で
ある。ΔDi-6Sについては約4モル%〜約40モル%、好ま
しくは、約4モル%〜約30モル%、ΔDi-4Sについては約
45モル%〜約100モル%、好ましくは、約60モル%〜約9
0モル%、ΔDi-diSDについては約0モル%〜約5モル%、
好ましくは、約0モル%〜約2モル%、ΔDi-diSBについ
ては約1モル%〜約15モル%、好ましくは、約0モル%〜
約2モル%、ΔDi-diSEは約0モル%〜約3モル%、好まし
くは、約0モル%〜約2モル%の比率を例示することがで
きる。
【0033】上記のようなガラクトサミノグリカンを有
効成分とする本発明の創傷治療剤の投与経路は特に限定
されないが、非経口的投与が好ましく、通常は適当な基
剤に混合、溶解、分散等した前記ガラクトサミノグリカ
ンを創傷部位に塗布、貼付、噴霧等により経皮的または
局所的に投与する。眼、鼻、口腔等の粘膜に投与しても
よい。また、水等の適当な溶媒に溶解等して皮下、皮
内、筋肉内に注射することもできる。本発明の創傷治療
剤の剤型は特に限定されないが、軟膏剤、硬膏剤、貼付
剤、液剤、ローション、クリーム、ゲル、エアゾール
剤、スプレー剤(噴霧剤)、点鼻剤及び注射剤等が挙げ
られる。
効成分とする本発明の創傷治療剤の投与経路は特に限定
されないが、非経口的投与が好ましく、通常は適当な基
剤に混合、溶解、分散等した前記ガラクトサミノグリカ
ンを創傷部位に塗布、貼付、噴霧等により経皮的または
局所的に投与する。眼、鼻、口腔等の粘膜に投与しても
よい。また、水等の適当な溶媒に溶解等して皮下、皮
内、筋肉内に注射することもできる。本発明の創傷治療
剤の剤型は特に限定されないが、軟膏剤、硬膏剤、貼付
剤、液剤、ローション、クリーム、ゲル、エアゾール
剤、スプレー剤(噴霧剤)、点鼻剤及び注射剤等が挙げ
られる。
【0034】また、本発明の創傷治療剤は、有効成分と
してのガラクトサミノグリカンに加え、上記のような剤
型を形成するのに必要な親水性基剤、疎水性基剤、油
脂、ワックス、コレステロール等の基剤を含んでいても
よい。
してのガラクトサミノグリカンに加え、上記のような剤
型を形成するのに必要な親水性基剤、疎水性基剤、油
脂、ワックス、コレステロール等の基剤を含んでいても
よい。
【0035】更に、本発明の創傷治療剤は必要に応じ、
医薬として許容される通常の安定剤、乳化剤、溶解剤、
増粘剤、界面活性剤、浸透圧調整剤、pH調節剤等の補
助剤を適宜含有することができる。
医薬として許容される通常の安定剤、乳化剤、溶解剤、
増粘剤、界面活性剤、浸透圧調整剤、pH調節剤等の補
助剤を適宜含有することができる。
【0036】更にまた、本発明の創傷治療剤は、ステロ
イド剤、抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤、抗菌剤、抗生物
質、抗炎症剤等の薬剤と併用することができる。
イド剤、抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤、抗菌剤、抗生物
質、抗炎症剤等の薬剤と併用することができる。
【0037】尚、本発明において「治療」とは、対象疾
患の罹患後に事後的に患者に対して行う通常の意味での
治療だけでなく、特に潰瘍、褥瘡等の発生の防止のため
に事前に行う予防的処置も包含する。
患の罹患後に事後的に患者に対して行う通常の意味での
治療だけでなく、特に潰瘍、褥瘡等の発生の防止のため
に事前に行う予防的処置も包含する。
【0038】本発明の創傷治療剤の有効成分であるガラ
クトサミノグリカンの配合量並びに投与量は、その製剤
の投与方法、投与形態、使用目的、患者の具体的症状、
患者の体重等に応じて個別的に決定される事項であり、
特に限定されないが、患者に投与されるガラクトサミノ
グリカン量は、例えば成人に対し、1日あたり約1 mg/k
g〜200 mg/kg、好ましくは、2.5 mg/kg〜150 mg/kg程度
を例示することができる。
クトサミノグリカンの配合量並びに投与量は、その製剤
の投与方法、投与形態、使用目的、患者の具体的症状、
患者の体重等に応じて個別的に決定される事項であり、
特に限定されないが、患者に投与されるガラクトサミノ
グリカン量は、例えば成人に対し、1日あたり約1 mg/k
g〜200 mg/kg、好ましくは、2.5 mg/kg〜150 mg/kg程度
を例示することができる。
【0039】また、本発明の創傷治療剤の投与回数は、
1日1回でもよく、1日2〜4回、またはそれ以上の回
数に分けて投与することもでき、そのような投与を必要
に応じて毎日、あるいは適当な日数をおいて必要な期間
投与することができる。
1日1回でもよく、1日2〜4回、またはそれ以上の回
数に分けて投与することもでき、そのような投与を必要
に応じて毎日、あるいは適当な日数をおいて必要な期間
投与することができる。
【0040】本発明の創傷治療剤の適用対象は表面組織
の損傷であれば特に限定されず、擦過傷、打撲傷、裂
創、切創、刺創、割創、射創、咬創等の外力によって生
じる創傷;慢性再発性アフタ;ベーチェット病等により
生ずる表皮の損傷を伴うアフタ;単純疱疹、天疱瘡、壊
疽性濃皮症等により生じる主に外陰部潰瘍;静脈(鬱
血)性症候群、全身性エリテマトーデス、結節性多発動
脈炎等により生ずる主に下肢の潰瘍;基底膜細胞種、有
棘細胞種、ケラトアカントーマ等により生ずる主に顔面
の潰瘍;糖尿病性皮膚潰瘍;物理的、化学的な皮膚障
害、例えば、光線による皮膚障害、火傷、凍傷、褥瘡、
薬物による化学熱傷等に広く適用することができる。
の損傷であれば特に限定されず、擦過傷、打撲傷、裂
創、切創、刺創、割創、射創、咬創等の外力によって生
じる創傷;慢性再発性アフタ;ベーチェット病等により
生ずる表皮の損傷を伴うアフタ;単純疱疹、天疱瘡、壊
疽性濃皮症等により生じる主に外陰部潰瘍;静脈(鬱
血)性症候群、全身性エリテマトーデス、結節性多発動
脈炎等により生ずる主に下肢の潰瘍;基底膜細胞種、有
棘細胞種、ケラトアカントーマ等により生ずる主に顔面
の潰瘍;糖尿病性皮膚潰瘍;物理的、化学的な皮膚障
害、例えば、光線による皮膚障害、火傷、凍傷、褥瘡、
薬物による化学熱傷等に広く適用することができる。
【0041】本発明の創傷治療剤の適用対象動物として
は、ヒトを含む哺乳動物(ヒト等の霊長類、犬、猫等の
愛玩動物、牛、豚、馬等の家畜等)、鶏等の鳥類が挙げ
られ、これらの動物の上記のような症状の予防、治療あ
るいは軽減に使用することができる。
は、ヒトを含む哺乳動物(ヒト等の霊長類、犬、猫等の
愛玩動物、牛、豚、馬等の家畜等)、鶏等の鳥類が挙げ
られ、これらの動物の上記のような症状の予防、治療あ
るいは軽減に使用することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例により説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0043】参考例1 ガラクトサミノグリカンナトリウム塩(ccgg)の調製
【0044】鶏冠1,500 kgに水4000 Lを加えてミンチし
た後煮沸し、冷却後プロテアーゼ(プロナーゼ、科研製
薬(株)製)を添加して一晩加水分解した。加水分解液
に、塩化ベンザルコニウム溶液32 Lを加えた後、珪藻土
で濾過し、濾過上清を捨て、珪藻土180 kgを得た。
た後煮沸し、冷却後プロテアーゼ(プロナーゼ、科研製
薬(株)製)を添加して一晩加水分解した。加水分解液
に、塩化ベンザルコニウム溶液32 Lを加えた後、珪藻土
で濾過し、濾過上清を捨て、珪藻土180 kgを得た。
【0045】この珪藻土に水350 Lと塩化ナトリウム42
kgを加えた後濾過し、濾液にエタノール250 Lを加え、
得られた沈殿物を乾燥させて粉体1.3 kgを得た。
kgを加えた後濾過し、濾液にエタノール250 Lを加え、
得られた沈殿物を乾燥させて粉体1.3 kgを得た。
【0046】上記粉体を水1.3 Lに溶解して、10%溶液と
なるように調製し、前記のShively及びConradの方法(前
掲)により亜硝酸処理を行ってヘパリン及びヘパラン硫
酸を除去した。
なるように調製し、前記のShively及びConradの方法(前
掲)により亜硝酸処理を行ってヘパリン及びヘパラン硫
酸を除去した。
【0047】すなわち、上記粉体を溶解した溶液0.1%
亜硝酸水溶液に混和し、室温で10分間放置した後、沈殿
を濾過して除いた。濾液のpHを10.5に調整し、塩化ナト
リウムを終濃度1%になるように加え、さらにエタノー
ルを終濃度48%になるように30〜40分かけて攪拌しなが
ら加えた。得られた沈殿物に活性炭を加えて吸引濾過
し、濾液をイオン交換樹脂Diaion SA-12A(三菱化学
(株)製)に通して脱塩し、通過液にエタノールを加
え、ガラクトサミノグリカンナトリウム塩の精製品(cc
gg)105 gを得た。
亜硝酸水溶液に混和し、室温で10分間放置した後、沈殿
を濾過して除いた。濾液のpHを10.5に調整し、塩化ナト
リウムを終濃度1%になるように加え、さらにエタノー
ルを終濃度48%になるように30〜40分かけて攪拌しなが
ら加えた。得られた沈殿物に活性炭を加えて吸引濾過
し、濾液をイオン交換樹脂Diaion SA-12A(三菱化学
(株)製)に通して脱塩し、通過液にエタノールを加
え、ガラクトサミノグリカンナトリウム塩の精製品(cc
gg)105 gを得た。
【0048】更に、上記と同様の方法でガラクトサミノ
グリカンナトリウム塩精製品を18ロット調製した。
グリカンナトリウム塩精製品を18ロット調製した。
【0049】参考例2 ガラクトサミノグリカンの分析 (a)重量平均分子量の測定
【0050】重量平均分子量は荒井らの方法(Biochim.
Biophys. Acta, 1117, 60-70, 1992)に準拠して求め
た。すなわち、分子量が既知のコンドロイチン硫酸(重
量平均分子量39100、18000、8050)及びヒアルロン酸ナ
トリウム(重量平均分子量104000)を標準品として高速
液体クロマトグラフィーを用いたゲル濾過(GPC-HPLC)
での溶出時間により決定した。カラムは、TSK gel G400
0 PWXL、G3000 PWXL及びG2500 PWXL(各φ7.8×300mm、
東ソー(株)製)を連結したものを用いた。溶媒は0.2
mol/L塩化ナトリウム溶液を用い、流速は0.6 ml/分と
し、検出器は示差屈折率検出器(RI-8100、東ソー
(株)製)を用いた。
Biophys. Acta, 1117, 60-70, 1992)に準拠して求め
た。すなわち、分子量が既知のコンドロイチン硫酸(重
量平均分子量39100、18000、8050)及びヒアルロン酸ナ
トリウム(重量平均分子量104000)を標準品として高速
液体クロマトグラフィーを用いたゲル濾過(GPC-HPLC)
での溶出時間により決定した。カラムは、TSK gel G400
0 PWXL、G3000 PWXL及びG2500 PWXL(各φ7.8×300mm、
東ソー(株)製)を連結したものを用いた。溶媒は0.2
mol/L塩化ナトリウム溶液を用い、流速は0.6 ml/分と
し、検出器は示差屈折率検出器(RI-8100、東ソー
(株)製)を用いた。
【0051】(b)コンドロイチナーゼB消化パターン
の分析 ccgg1%溶液100μLに緩衝液A(0.001 mol/L 酢酸カルシ
ウム、0.02 mol/L Tris-HCl、pH 7.5)10μLに0.03 Uの
コンドロイチナーゼB(生化学工業(株)製)を溶解し
たものを加え、37℃で2時間消化した。沸騰湯浴中で1分
加熱して反応を停止させ、消化物100μgに相当する10μ
Lを40℃でGPC-HPLCを用いて分析した。カラムはTSK gel
G4000 PWXL、G3000 PWXL及びG2500 PWXL(各φ7.8×30
0 mm、東ソー(株)製)を連結したものを用いた。溶媒
は0.2 mol/L塩化ナトリウム溶液を用い、流速は0.6 mL/
分とし、検出器は示差屈折率検出器(RI-8100、東ソー
(株)製)及び紫外可視検出器(UV-8020、A230 nm、東
ソー(株)製)を使用した。
の分析 ccgg1%溶液100μLに緩衝液A(0.001 mol/L 酢酸カルシ
ウム、0.02 mol/L Tris-HCl、pH 7.5)10μLに0.03 Uの
コンドロイチナーゼB(生化学工業(株)製)を溶解し
たものを加え、37℃で2時間消化した。沸騰湯浴中で1分
加熱して反応を停止させ、消化物100μgに相当する10μ
Lを40℃でGPC-HPLCを用いて分析した。カラムはTSK gel
G4000 PWXL、G3000 PWXL及びG2500 PWXL(各φ7.8×30
0 mm、東ソー(株)製)を連結したものを用いた。溶媒
は0.2 mol/L塩化ナトリウム溶液を用い、流速は0.6 mL/
分とし、検出器は示差屈折率検出器(RI-8100、東ソー
(株)製)及び紫外可視検出器(UV-8020、A230 nm、東
ソー(株)製)を使用した。
【0052】(c)構成二糖組成分析 硫酸基位置の分析は、公知の方法、[新生化学実験講座
3、糖質II、p49-62(1991年、東京化学同人発行)に記
載の「2・8グリコサミノグリカン分解酵素とHPLCを組み
合わせた構造分析」参照]により以下のようにして行っ
た。
3、糖質II、p49-62(1991年、東京化学同人発行)に記
載の「2・8グリコサミノグリカン分解酵素とHPLCを組み
合わせた構造分析」参照]により以下のようにして行っ
た。
【0053】すなわち、ccggをコンドロイチナーゼABC
(生化学工業(株)製)により完全に二糖に消化し、生
成した不飽和結合を含む二糖(不飽和二糖)群をGPC-HP
LCで分析した。
(生化学工業(株)製)により完全に二糖に消化し、生
成した不飽和結合を含む二糖(不飽和二糖)群をGPC-HP
LCで分析した。
【0054】さらにこの条件下では分離不能なΔDi-diS
BとΔDi-diSEとを分離するために、消化物をさらにコン
ドロ−6−スルファターゼ(生化学工業(株)製)で消
化し、ΔDi-diSEをΔDi-4Sにシフトさせ、同様にGPC-HP
LCで分析した。2つの結果を比較分析して構成二糖組成
を算出した。詳細を以下に記載する。
BとΔDi-diSEとを分離するために、消化物をさらにコン
ドロ−6−スルファターゼ(生化学工業(株)製)で消
化し、ΔDi-diSEをΔDi-4Sにシフトさせ、同様にGPC-HP
LCで分析した。2つの結果を比較分析して構成二糖組成
を算出した。詳細を以下に記載する。
【0055】(i)コンドロイチナーゼABCによる消化 1% ccgg溶液50μLに、緩衝液B(0.01 mol/L 酢酸ナト
リウム、0.05 mol/L Tris-HCl、pH 7.5)10μLに0.5U
のコンドロイチナーゼABCを溶解したものを加え、37℃
で2時間消化した。沸騰湯浴中で1分加熱して反応を停
止し、遠心分離により不純物を除去した。この分解物に
対し、緩衝液B 10μLに0.5UのコンドロイチナーゼABCを
溶解したものを加え、37℃で6時間消化した。沸騰湯浴
中で1分間加熱して反応を停止し、遠心分離により不溶
物を除去した (ii)コンドロ−6−スルファターゼによる消化
リウム、0.05 mol/L Tris-HCl、pH 7.5)10μLに0.5U
のコンドロイチナーゼABCを溶解したものを加え、37℃
で2時間消化した。沸騰湯浴中で1分加熱して反応を停
止し、遠心分離により不純物を除去した。この分解物に
対し、緩衝液B 10μLに0.5UのコンドロイチナーゼABCを
溶解したものを加え、37℃で6時間消化した。沸騰湯浴
中で1分間加熱して反応を停止し、遠心分離により不溶
物を除去した (ii)コンドロ−6−スルファターゼによる消化
【0056】コンドロイチナーゼABCによる消化物100μ
g相当に対し、緩衝液C(0.02 mol/LTris-AcOH、pH7.0)
50μLに0.25 Uのコンドロ−6−スルファターゼ(生化学
工業(株)製)を溶解したものを加え、37℃で24時間消
化し、遠心分離により不溶物を除去した。
g相当に対し、緩衝液C(0.02 mol/LTris-AcOH、pH7.0)
50μLに0.25 Uのコンドロ−6−スルファターゼ(生化学
工業(株)製)を溶解したものを加え、37℃で24時間消
化し、遠心分離により不溶物を除去した。
【0057】(iii)HPLCによる分析 上記消化物、即ちコンドロイチナーゼABC消化液、ある
いはそれをさらにコンドロ−6−スルファターゼで消化
した消化液をそれぞれHPLCを用いて分析した。カラムは
YMC-Pack PA-120-S5イオン交換カラム(φ2.6×250 m
m、YMC(株)製)を用いた。
いはそれをさらにコンドロ−6−スルファターゼで消化
した消化液をそれぞれHPLCを用いて分析した。カラムは
YMC-Pack PA-120-S5イオン交換カラム(φ2.6×250 m
m、YMC(株)製)を用いた。
【0058】流速1.5 mL/分で60分間に0.8 mol/Lリン酸
水素ナトリウムを2%から100%までの直線濃度勾配で流
した。不飽和コンドロ−二糖キット(生化学工業(株)
製)の溶出位置を基準として、この間に溶出する各種不
飽和二糖を232 nmで同定し、不飽和二糖と同定されたピ
ーク面積の総和を100%として計算して二糖組成を求め
た。
水素ナトリウムを2%から100%までの直線濃度勾配で流
した。不飽和コンドロ−二糖キット(生化学工業(株)
製)の溶出位置を基準として、この間に溶出する各種不
飽和二糖を232 nmで同定し、不飽和二糖と同定されたピ
ーク面積の総和を100%として計算して二糖組成を求め
た。
【0059】(d)極限粘度の測定 極限粘度の測定は第13改正日本薬局方に準拠して行っ
た。測定装置には自動粘度測定装置(VMC-052、離合社
(株)製)を用いた。溶媒は0.2 mol/L塩化ナトリウム
溶液を用い、ウベローデ型粘度管の流下時間の測定にも
同じ溶液を用いた。粘度の測定は30±0.1℃で行い、流
下時間の百分の1秒を四捨五入し、差が3回連続して0.1
秒以内である測定値を極限粘度算出に用いた。
た。測定装置には自動粘度測定装置(VMC-052、離合社
(株)製)を用いた。溶媒は0.2 mol/L塩化ナトリウム
溶液を用い、ウベローデ型粘度管の流下時間の測定にも
同じ溶液を用いた。粘度の測定は30±0.1℃で行い、流
下時間の百分の1秒を四捨五入し、差が3回連続して0.1
秒以内である測定値を極限粘度算出に用いた。
【0060】極限粘度は還元粘度(ηred = (ts/t0−1)/
C)[ts:溶液の流下時間、t0:溶媒の流下時間、C:試
料濃度(重量%)]を縦軸に、濃度を横軸にプロットして
得られた直線を濃度0に補外したときの切片から求め
た。
C)[ts:溶液の流下時間、t0:溶媒の流下時間、C:試
料濃度(重量%)]を縦軸に、濃度を横軸にプロットして
得られた直線を濃度0に補外したときの切片から求め
た。
【0061】(e)イズロン酸とグルクロン酸のモル比
の分析 ガラクトサミノグリカン中のイズロン酸(IdoA)及びグル
クロン酸(GlcA)の含量測定
の分析 ガラクトサミノグリカン中のイズロン酸(IdoA)及びグル
クロン酸(GlcA)の含量測定
【0062】本測定は、Karamanosらの方法(Analytica
l Biochemistry 172, 410-419, 1988)に従って行っ
た。即ち、5 mgのccggを500μgの蒸留水に溶解し、50 m
gの1-エチル-3,3-ジメチルアミノプロピルカルボジイミ
ド(EDC)を添加し攪拌した。37℃にて20分放置した
後、次の1時間のうちに40 mMのHClを50μlずつ6〜7回添
加することにより溶液のpHを4〜5の間に保った。さらに
次の1時間において1 mlの2 Mテトラヒドロホウ酸ナトリ
ウム(NaBH4)溶液を2回添加して50℃で還元反応を行
った。反応終了後室温まで冷却した後、氷酢酸を添加し
て過剰のNaBH4を分解した。次いで流水透析を一晩行う
ことによって脱塩を行い、透析内液を凍結乾燥に付し
た。
l Biochemistry 172, 410-419, 1988)に従って行っ
た。即ち、5 mgのccggを500μgの蒸留水に溶解し、50 m
gの1-エチル-3,3-ジメチルアミノプロピルカルボジイミ
ド(EDC)を添加し攪拌した。37℃にて20分放置した
後、次の1時間のうちに40 mMのHClを50μlずつ6〜7回添
加することにより溶液のpHを4〜5の間に保った。さらに
次の1時間において1 mlの2 Mテトラヒドロホウ酸ナトリ
ウム(NaBH4)溶液を2回添加して50℃で還元反応を行
った。反応終了後室温まで冷却した後、氷酢酸を添加し
て過剰のNaBH4を分解した。次いで流水透析を一晩行う
ことによって脱塩を行い、透析内液を凍結乾燥に付し
た。
【0063】次いで、700μgの上記のccgg還元物につ
き、200μlの2 M TFA(トリフルオロ酢酸)を添加後、封
管して105℃にて6時間加水分解を行った。反応終了後、
3 mlの蒸留水を添加し、凍結乾燥した。次いで乾固物に
500μlの蒸留水を添加後、蒸留水で平衡化したDowex 50
-X8(H+型)に付し、非吸着画分を2 mlの蒸留水中に回
収した。これを凍結乾燥した後、500μlのピリジン溶液
(1 gの無水安息香酸と0.5 gの4-ジメチルアミノピリジ
ンをピリジンで10 mlに調整したもの)を添加し、37℃
で90分加熱した。4.5 mlの蒸留水を添加し攪拌すること
により反応を停止した後、SepPak-C18カートリッジカラ
ムにより脱塩処理を行った。
き、200μlの2 M TFA(トリフルオロ酢酸)を添加後、封
管して105℃にて6時間加水分解を行った。反応終了後、
3 mlの蒸留水を添加し、凍結乾燥した。次いで乾固物に
500μlの蒸留水を添加後、蒸留水で平衡化したDowex 50
-X8(H+型)に付し、非吸着画分を2 mlの蒸留水中に回
収した。これを凍結乾燥した後、500μlのピリジン溶液
(1 gの無水安息香酸と0.5 gの4-ジメチルアミノピリジ
ンをピリジンで10 mlに調整したもの)を添加し、37℃
で90分加熱した。4.5 mlの蒸留水を添加し攪拌すること
により反応を停止した後、SepPak-C18カートリッジカラ
ムにより脱塩処理を行った。
【0064】上記により生成させたccggのウロン酸由来
中性糖のベンゾイル化物につき、HPLCで分析した。すな
わち、75%アセトニトリルで平衡化したCosmosil-5C18-P
カラム(φ4.6×150 mm)を装着した、Shimadzu HPLCシ
ステムを用い、1 ml/分の流速、40℃のカラムオーヴン
温度の条件下、230 nmのUVによる検出で分析を実施し
た。標準品として、ベンゾイル化1,6-アンハイドロイド
ース及びベンゾイル化グルコースを用いた。
中性糖のベンゾイル化物につき、HPLCで分析した。すな
わち、75%アセトニトリルで平衡化したCosmosil-5C18-P
カラム(φ4.6×150 mm)を装着した、Shimadzu HPLCシ
ステムを用い、1 ml/分の流速、40℃のカラムオーヴン
温度の条件下、230 nmのUVによる検出で分析を実施し
た。標準品として、ベンゾイル化1,6-アンハイドロイド
ース及びベンゾイル化グルコースを用いた。
【0065】その結果、ベンゾイル化1,6-アンハイドロ
イドースは、約5.7分の保持時間に一本のピークとして
溶出され、一方、ベンゾイル化グルコースは、約12分の
保持時間においてα、βアノマーに相当するピークとし
て溶出された(図1参照)。また、検出波長のUV 230 nm
では、α、βベンゾイル化グルコースの検出強度を5と
すると、ベンゾイル化1,6-アンハイドロイドースのそれ
は3である。ピーク面積と検出強度を考慮して、ウロン
酸組成は、IdoA:GlcA(イズロン酸:グルクロン酸)=7
6.5:23.5と算出された。
イドースは、約5.7分の保持時間に一本のピークとして
溶出され、一方、ベンゾイル化グルコースは、約12分の
保持時間においてα、βアノマーに相当するピークとし
て溶出された(図1参照)。また、検出波長のUV 230 nm
では、α、βベンゾイル化グルコースの検出強度を5と
すると、ベンゾイル化1,6-アンハイドロイドースのそれ
は3である。ピーク面積と検出強度を考慮して、ウロン
酸組成は、IdoA:GlcA(イズロン酸:グルクロン酸)=7
6.5:23.5と算出された。
【0066】(f)硫酸基数の測定 構成二糖あたりの硫酸基数は、各ガラクトサミノグリカ
ンの不飽和二糖組成(モル%)に硫酸基個数の係数を乗
じることにより得られるものであり、下記式により求め
た。 構成二糖あたりの硫酸基数(個) = [ΔDi-0Sのモル%
×0 + (ΔDi-6Sのモル%+ΔDi-4Sのモル%)×1 + (ΔDi
-diSDのモル% + ΔDi-diSBのモル% + ΔDi-diS Eのモ
ル%)×2 + ΔDi-triSのモル%×3] ÷ 100
ンの不飽和二糖組成(モル%)に硫酸基個数の係数を乗
じることにより得られるものであり、下記式により求め
た。 構成二糖あたりの硫酸基数(個) = [ΔDi-0Sのモル%
×0 + (ΔDi-6Sのモル%+ΔDi-4Sのモル%)×1 + (ΔDi
-diSDのモル% + ΔDi-diSBのモル% + ΔDi-diS Eのモ
ル%)×2 + ΔDi-triSのモル%×3] ÷ 100
【0067】(g)結果 表3には参考例1で調製したccggについての結果、表4
には参考例1で調製したccgg以外のガラクトサミノグリ
カンナトリウム塩18ロットについて上記(a)〜(f)
と同じ方法で分析して得られた結果をまとめた。
には参考例1で調製したccgg以外のガラクトサミノグリ
カンナトリウム塩18ロットについて上記(a)〜(f)
と同じ方法で分析して得られた結果をまとめた。
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】参考例3 鶏冠以外に由来するデルマタン硫酸の分析 鶏冠以外に由来するガラクトサミンの例として、豚皮膚
または牛腎を原料とし、参考例1に準じた方法でデルマ
タン硫酸を製造し、参考例2の方法で分析を行った。結
果を表5に示す。尚、ここで使用した豚皮膚由来のデル
マタン硫酸は、表2に記載した豚皮膚由来デルマタン硫
酸とは異なるものである。
または牛腎を原料とし、参考例1に準じた方法でデルマ
タン硫酸を製造し、参考例2の方法で分析を行った。結
果を表5に示す。尚、ここで使用した豚皮膚由来のデル
マタン硫酸は、表2に記載した豚皮膚由来デルマタン硫
酸とは異なるものである。
【0071】
【表5】
【0072】実施例1(製剤例) 参考例1で得られたガラクトサミノグリカンナトリウム
塩(ccgg)の5%水溶液を調製し、下記組成の親水ワセ
リンと均一になるまで混合して創傷治療用軟膏剤(ccgg
軟膏)を調製した。
塩(ccgg)の5%水溶液を調製し、下記組成の親水ワセ
リンと均一になるまで混合して創傷治療用軟膏剤(ccgg
軟膏)を調製した。
【0073】 サラシミツロウ((株)セラリカNODA製) 80 g ステアリルアルコールまたはセタノール(日本油脂(株)製) 30 g コレステロール(関東化学(株)製) 30 g 白色ワセリン(島貿易(株)製) 適量 全量 1000 g また、表4のccgg以外のガラクトサミノグリカンナトリ
ウム塩18ロットについても同様に製剤化を行った。
ウム塩18ロットについても同様に製剤化を行った。
【0074】実施例2 ラット背部皮膚欠損モデルを用いたガラクトサミノグリ
カンの創傷治癒効果の検討 (1)実験材料 動物は10週齢のSprague-Dawley系雌性ラット(SPF、日
本チャールスリバー)を用い、薬物としては実施例1の
ccgg軟膏を用いた。尚、対照群には親水ワセリンに水を
加えたエマルジョン(親水ワセリンエマルジョン)を使
用した。ccgg軟膏ならびに親水ワセリンエマルジョンに
防腐剤は加えないものを用いた。
カンの創傷治癒効果の検討 (1)実験材料 動物は10週齢のSprague-Dawley系雌性ラット(SPF、日
本チャールスリバー)を用い、薬物としては実施例1の
ccgg軟膏を用いた。尚、対照群には親水ワセリンに水を
加えたエマルジョン(親水ワセリンエマルジョン)を使
用した。ccgg軟膏ならびに親水ワセリンエマルジョンに
防腐剤は加えないものを用いた。
【0075】(2)モデル動物の作製 ラットの背部をバリカンで毛刈りした後、除毛クリーム
を用いて除毛した。次に直径8 mmの眼科用トレパンで皮
膚を皮下まで切開し、眼科用バサミとピンセットを用い
て剥離し、完全皮膚欠損創を背部に2カ所作製した。
を用いて除毛した。次に直径8 mmの眼科用トレパンで皮
膚を皮下まで切開し、眼科用バサミとピンセットを用い
て剥離し、完全皮膚欠損創を背部に2カ所作製した。
【0076】(3)実験方法 10匹のラットに皮膚欠損創作製日から連日14日間、1日1
回0.1gのccgg軟膏を欠損創に塗布し、対照群として10匹
のラットに親水ワセリンエマルジョンを同様に塗布し
た。皮膚欠損部位の写真を撮影し、欠損部作製直後の面
積から測定時点の面積を差し引いた値を治癒面積とし
た。
回0.1gのccgg軟膏を欠損創に塗布し、対照群として10匹
のラットに親水ワセリンエマルジョンを同様に塗布し
た。皮膚欠損部位の写真を撮影し、欠損部作製直後の面
積から測定時点の面積を差し引いた値を治癒面積とし
た。
【0077】(4)結果 対照群は、欠損部位作製後3日から欠損部の縮小が認め
られ、7日目には47%の欠損部縮小が認められた。ccgg
軟膏投与群では、投与後3日から創傷治癒効果が認めら
れ、7日目には74%の欠損部縮小が認められた。結果を
図2に示す。
られ、7日目には47%の欠損部縮小が認められた。ccgg
軟膏投与群では、投与後3日から創傷治癒効果が認めら
れ、7日目には74%の欠損部縮小が認められた。結果を
図2に示す。
【0078】実施例3 糖尿病マウス皮膚欠損モデルを用いたガラクトサミノグ
リカンの創傷治癒効果の検討 (1)実験材料 動物は22週齢の自然発症性糖尿病雌性マウス(SPF、ク
レア(株))を用い、薬物としては実施例1のccgg軟膏
を用いた。尚、対照群としては親水ワセリンエマルジョ
ンを使用した。ccgg軟膏ならびに親水ワセリンエマルジ
ョンに防腐剤は加えないものを用いた。
リカンの創傷治癒効果の検討 (1)実験材料 動物は22週齢の自然発症性糖尿病雌性マウス(SPF、ク
レア(株))を用い、薬物としては実施例1のccgg軟膏
を用いた。尚、対照群としては親水ワセリンエマルジョ
ンを使用した。ccgg軟膏ならびに親水ワセリンエマルジ
ョンに防腐剤は加えないものを用いた。
【0079】(2)モデル動物の作製 マウスの背部をバリカンで毛刈りした後、除毛クリーム
を用いて除毛した。次に直径8 mmの眼科用トレパンで皮
膚を皮下まで切開し、眼科用バサミとピンセットを用い
て剥離し、完全皮膚欠損創を背部に1カ所作製した。
を用いて除毛した。次に直径8 mmの眼科用トレパンで皮
膚を皮下まで切開し、眼科用バサミとピンセットを用い
て剥離し、完全皮膚欠損創を背部に1カ所作製した。
【0080】(3)実験方法 10匹のラットに皮膚欠損創作製日から連日21日間、1日1
回0.1 gのccgg軟膏を欠損創に塗布し、対照群として10
匹のマウスに親水ワセリンエマルジョンを同様に塗布し
た。
回0.1 gのccgg軟膏を欠損創に塗布し、対照群として10
匹のマウスに親水ワセリンエマルジョンを同様に塗布し
た。
【0081】皮膚欠損部位の写真を撮影し、欠損部作製
直後の面積から測定時点の面積を差し引いた値を治癒面
積とした。 (4)結果 対照群は、欠損部位作製後11日から欠損部の縮小が認め
られ、14日目には約15%の欠損部縮小が認められた。cc
gg軟膏投与群では、投与後11日目から創傷治療促進効果
が認められ、投与後14日目には53%の欠損部縮小が認め
られた。結果を図3に示す。
直後の面積から測定時点の面積を差し引いた値を治癒面
積とした。 (4)結果 対照群は、欠損部位作製後11日から欠損部の縮小が認め
られ、14日目には約15%の欠損部縮小が認められた。cc
gg軟膏投与群では、投与後11日目から創傷治療促進効果
が認められ、投与後14日目には53%の欠損部縮小が認め
られた。結果を図3に示す。
【0082】上記の結果からガラクトサミノグリカン軟
膏は、糖尿病等による難治性皮膚潰瘍の治癒促進に有効
であることが示された。
膏は、糖尿病等による難治性皮膚潰瘍の治癒促進に有効
であることが示された。
【0083】
【発明の効果】本発明の創傷治療剤によれば、従来の治
療法及び治療剤では十分な臨床効果が認められなかった
表面組織の損傷、特に、火傷、皮膚潰瘍、褥瘡等の創傷
を有効に治療することができ、しかも、重篤な副作用を
示すことがない創傷治療剤を提供することができる。
療法及び治療剤では十分な臨床効果が認められなかった
表面組織の損傷、特に、火傷、皮膚潰瘍、褥瘡等の創傷
を有効に治療することができ、しかも、重篤な副作用を
示すことがない創傷治療剤を提供することができる。
【図1】 参考例2(e)において、イズロン酸とグルク
ロン酸を高速液体クラマトグラフィーで測定した結果を
示す図である。
ロン酸を高速液体クラマトグラフィーで測定した結果を
示す図である。
【図2】 ラット背部皮膚欠損モデルに対するガラクト
サミノグリカンの創傷治癒効果を示すグラフである。*
は危険率5%で有意差あり。
サミノグリカンの創傷治癒効果を示すグラフである。*
は危険率5%で有意差あり。
【図3】 自然発症糖尿病マウス背部皮膚欠損モデルに
対するガラクトサミノグリカンの創傷治癒効果を示すグ
ラフである。*は危険率5%で有意差あり。
対するガラクトサミノグリカンの創傷治癒効果を示すグ
ラフである。*は危険率5%で有意差あり。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 EA26 MA63 NA14 ZA89 4C090 AA09 BA66 BB22 BB24 BB35 BB55 BC27 DA23
Claims (8)
- 【請求項1】 下記特性を有するガラクトサミノグリカ
ンまたはその薬理学的に許容される塩を有効成分とする
創傷治療剤;(A)構成糖におけるイズロン酸とグルク
ロン酸のモル比が約40:60〜約100:0である、
(B)コンドロイチナーゼBによる消化率が約40重量
%〜約100重量%である、(C)構成二糖あたりの硫
酸基数が約0.9〜約1.3である、(D)コンドロイ
チナーゼABCで消化し、高速液体クロマトグラフィー
で分析して算出される構成二糖組成において、ΔDi-0S
で示される2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O−
(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノピ
ラノシルウロン酸)−D−ガラクト−ス、ΔDi-4Sで示
される2−アセトアミド−2−デオキシ−3−O−(4
−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−4−エノピラノ
シルウロン酸)−4−O−スルホ−D−ガラクト−ス及
びΔDi-6Sで示される2−アセトアミド−2−デオキシ
−3−O−(4−デオキシ−α−L−スレオ−ヘキシ−
4−エノピラノシルウロン酸)−6−O−スルホ−D−
ガラクトースの合計が約71モル%〜約94モル%であ
る。 - 【請求項2】 ガラクトサミノグリカンの構成糖におけ
るイズロン酸とグルクロン酸のモル比が約65:35〜
約90:10であることを特徴とする請求項1に記載の
創傷治療剤。 - 【請求項3】 コンドロイチナーゼBによる消化率が約
65重量%〜約95重量%であることを特徴とする請求
項1に記載の創傷治療剤。 - 【請求項4】 ガラクトサミノグリカンが鳥類の組織ま
たは臓器由来であることを特徴とする請求項1に記載の
創傷治療剤。 - 【請求項5】 ガラクトサミノグリカンの重量平均分子
量が約1,600Da〜約10万Daであることを特徴とす
る請求項1に記載の創傷治療剤。 - 【請求項6】 ガラクトサミノグリカンの重量平均分子
量が約23 kDa〜約45 kDaであることを特徴とする請求項
5に記載の創傷治療剤。 - 【請求項7】 コンドロイチナーゼABCで消化し、高
速液体クロマトグラフィーで分析して算出される構成二
糖組成において、ΔDi-0Sで示される2−アセトアミド
−2−デオキシ−3−O−(4−デオキシ−α−L−ス
レオ−ヘキシ−4−エノピラノシルウロン酸)−D−ガ
ラクト−スが約2〜約15%であることを特徴とする請
求項1に記載の創傷治療剤。 - 【請求項8】 火傷、皮膚潰瘍、および褥瘡からなる群
から選ばれた創傷の治療に使用される請求項1に記載の
創傷治療剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005305A JP2001187740A (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 創傷治療剤 |
PCT/JP2000/008281 WO2001038399A1 (fr) | 1999-11-24 | 2000-11-24 | Procede de traitement des maladies des tissus superficiels |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000005305A JP2001187740A (ja) | 2000-01-05 | 2000-01-05 | 創傷治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001187740A true JP2001187740A (ja) | 2001-07-10 |
JP2001187740A5 JP2001187740A5 (ja) | 2007-02-15 |
Family
ID=18533984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000005305A Pending JP2001187740A (ja) | 1999-11-24 | 2000-01-05 | 創傷治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001187740A (ja) |
Cited By (6)
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JP2002003384A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Seikagaku Kogyo Co Ltd | 成長因子誘導剤 |
JP2002020293A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-23 | Seikagaku Kogyo Co Ltd | クラミジア感染症処置剤 |
WO2015022907A1 (ja) | 2013-08-13 | 2015-02-19 | 生化学工業株式会社 | カチオン化キトサンを含有する医薬 |
WO2015046627A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-02 | 国立大学法人九州大学 | 創傷治癒促進剤 |
Citations (6)
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-
2000
- 2000-01-05 JP JP2000005305A patent/JP2001187740A/ja active Pending
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WO2015022907A1 (ja) | 2013-08-13 | 2015-02-19 | 生化学工業株式会社 | カチオン化キトサンを含有する医薬 |
WO2015046627A1 (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-02 | 国立大学法人九州大学 | 創傷治癒促進剤 |
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