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JP2001181621A - 希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体及びその製造方法並びに放射線画像変換パネル - Google Patents

希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体及びその製造方法並びに放射線画像変換パネル

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Publication number
JP2001181621A
JP2001181621A JP36645399A JP36645399A JP2001181621A JP 2001181621 A JP2001181621 A JP 2001181621A JP 36645399 A JP36645399 A JP 36645399A JP 36645399 A JP36645399 A JP 36645399A JP 2001181621 A JP2001181621 A JP 2001181621A
Authority
JP
Japan
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aqueous solution
precipitate
alkaline earth
rare earth
stimulable phosphor
Prior art date
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Pending
Application number
JP36645399A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Wakamatsu
秀明 若松
Haruhiko Masutomi
春彦 益富
Yasushi Nakano
寧 中野
Akihiro Maezawa
明弘 前澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP36645399A priority Critical patent/JP2001181621A/ja
Priority to US09/734,511 priority patent/US6531073B1/en
Priority to DE10064019A priority patent/DE10064019A1/de
Publication of JP2001181621A publication Critical patent/JP2001181621A/ja
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  • Luminescent Compositions (AREA)
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  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】輝尽発光強度を向上させること、即ち、輝尽性
蛍光体の感度を高めることができ、且つ良好な鮮鋭性及
び粒状性を有する希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ
化物系輝尽性蛍光体及びその製造方法並びに放射線画像
変換パネルを明らかにする。 【解決手段】一般式(1) (Ba1-x2 x)F
I:yM1,zLn M2:Sr等のアルカリ土類金属 M1:Li等のアルカリ金属 Ln:Ce等の希土類元素 x,y及びzは、それぞれ0≦x≦0.5,0≦y≦
0.05,0<z≦0.2で表わされる希土類付活アル
カリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するた
め、特定条件のBaI2・K溶液と無機弗化物水溶液を
用いる工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨ
ウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輝尽性蛍光体、その
輝尽性蛍光体の製造方法、及びその輝尽性蛍光体を用い
た放射線像変換パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代わる有効な診断
手段として、特開昭55−12145号などに記載の輝
尽性蛍光体を用いる放射線像記録再生方法が知られてい
る。
【0003】この方法は、輝尽性蛍光体を含有する放射
線像変換パネル(蓄積性蛍光体シートとも呼ばれる。)
を利用するもので、被写体を透過した、あるいは被検体
から発せられた放射線を輝尽性蛍光体に吸収させ、可視
光線、紫外線などの電磁波(励起光という。)で時系列
的に輝尽性蛍光体を励起して、蓄積されている放射線エ
ネルギーを蛍光(輝尽発光光という。)として放射さ
せ、この蛍光を光電的に読みとって電気信号を得、得ら
れた電気信号に基づいて被写体あるいは被検体の放射線
画像を可視画像として再生するものである。読み取り後
の変換パネルは、残存画像の消去が行われ、次の撮影に
供される。
【0004】この方法によれば、放射線写真フィルムと
増感紙とを組み合わせて用いる放射線写真法に比して、
はるかに少ない被爆線量で情報量の豊富な放射線画像が
得られる利点がある。又、放射線写真法では撮影毎にフ
ィルムを消費するのに対して、放射線変換パネルは繰り
返し使用されるので、資源保護や経済効率の面から有利
である。
【0005】放射線変換パネルは、支持体とその表面に
設けられた輝尽性蛍光体層、又は自己支持性の輝尽性蛍
光体層のみからなり、輝尽性蛍光体層は通常輝尽性蛍光
体とこれを分散支持する結合材からなるものと、蒸着法
や焼結法によって形成される輝尽性蛍光体の凝集体のみ
から構成されるものがある。又、該凝集体の間隙に高分
子物質が含浸されているものも知られている。更に、輝
尽性蛍光体層の支持体側とは反対側の表面には通常、ポ
リマーフィルムや無機物の蒸着膜からなる保護膜が設け
られる。
【0006】輝尽性蛍光体としては、通常400〜90
0nmの範囲にある励起光によって波長300〜500
nmの範囲にある輝尽発光を示すものが一般的に利用さ
れ、特開昭55−12145号、同55−160078
号、同56−74175号、同56−116777号、
同57−23673号、同57−23675号、同58
−206678号、同59−27289号、同59−2
7980号、同59−56479号、同59−5648
0号等に記載の希土類元素付活アルカリ土類金属弗化ハ
ロゲン化物系蛍光体;特開昭59−75200号、同6
0−84381号、同60−106752号、同60−
166379号、同60−221483号、同60−2
28592号、同60−228593号、同61−23
679号、同61−120882号、同61−1208
83号、同61−120885号、同61−23548
6号、同61−235487号等に記載の2価のユーロ
ピウム付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光
体;特開昭55−12144号に記載の希土類元素付活
オキシハライド蛍光体;特開昭58−69281号に記
載のセリウム付活3価金属オキシハライド蛍光体;特開
昭60−70484号に記載のビスマス付活アルカリ金
属ハロゲン化物蛍光体;特開昭60−141783号、
同60−157100号に記載の2価のユーロピウム付
活アルカリ土類金属ハロ燐酸塩蛍光体;特開昭60−1
57099号に記載の2価のユーロピウム付活アルカリ
土類金属ハロホウ酸塩蛍光体;特開昭60−21735
4号に記載の2価のユーロピウム付活アルカリ土類金属
水素化ハロゲン化物蛍光体;特開昭61−21173
号、同61−21182号に記載のセリウム付活希土類
複合ハロゲン化物蛍光体;特開昭61−40390号に
記載のセリウム付活希土類ハロ燐酸塩蛍光体;特開昭6
0−78151号に記載の2価のユーロピウム付活ハロ
ゲン化セリウム・ルビジウム蛍光体;特開昭60−78
151号に記載の2価のユーロピウム付活複合ハロゲン
化物蛍光体、等が挙げられ、中でも、沃素を含有する2
価のユーロピウム付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化
物系蛍光体、沃素を含有する希土類元素付活オキシハロ
ゲン化物蛍光体及び沃素を含有するビスマス付活アルカ
リ金属ハロゲン化物系蛍光体は高輝度の輝尽発光を示
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】輝尽性蛍光体を利用す
る放射線像変換方法の利用が進むにつれて、得られる放
射線像の画質の向上、例えば、鮮鋭度の向上や粒状性の
向上が更に求められるようになってきた。放射線画像の
画質の向上の手段の中で、輝尽性蛍光体の微粒子化と微
粒子化された輝尽性蛍光体の粒径を揃えること、即ち、
粒径分布を狭くすることは有効である。
【0008】特開平9−291278号、特開平7−2
33369号等で開示されている液相からの輝尽性蛍光
体の製造法は、蛍光体原料溶液の濃度を調整して微粒子
状の輝尽性蛍光体前駆体を得る方法であり、粒径分布の
揃った輝尽性蛍光体粉末の製造法として有効である。こ
の方法で得られる輝尽性蛍光体前駆体は、高温での焼成
により初めて輝尽発光性を獲得し、前駆体から輝尽性蛍
光体が製造されるが、輝尽発光強度は十分なものでは無
かった。低い輝尽発光強度は、輝尽性蛍光体から放射線
像変換プレートを製造したときに放射線像プレートが低
感度となってしまうため、同じ画質の放射線像を得るた
めの放射線量がより多く必要となる点で不利となる。
【0009】本発明の課題は、輝尽発光強度を向上させ
ること、即ち、輝尽性蛍光体の感度を高めることがで
き、且つ良好な鮮鋭性及び粒状性を有する希土類付活ア
ルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体及びその製
造方法並びに放射線画像変換パネルを明らかにすること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記構成に
よって達成される。 1.一般式(1) (Ba1-x2 x)FI:yM1,zLn M2:Sr及びCaからなる群より選ばれる少なくとも
一種のアルカリ土類金属 M1:Li,Na,K,Rb及びCsからなる群より選
ばれる少なくとも一種のアルカリ金属 Ln:Ce,Pr,Sm,Eu,Gd,Tb,Tm及び
Ybからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元
素 x,y及びzは、それぞれ0≦x≦0.5,0≦y≦
0.05,0<z≦0.2で表わされる希土類付活アル
カリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するた
めの下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗
化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0011】BaI2とLnのハロゲン化物とを含み、
そして一般式(1)のxが0でない場合には更に、M2
のハロゲン化物を、そしてyが0でない場合には更にM
1のハロゲン化物を含み、BaI2濃度が2.5mol/
L以上の水溶液を調製する工程;上記の水溶液を50℃
以上の温度に維持しながら、これに濃度5mol/L以
上の無機弗化物水溶液を添加して希土類付活アルカリ土
類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の沈澱物
を得る工程;上記の前駆体結晶の沈澱物を水溶液から分
離する工程;そして、分離した前駆体結晶の沈澱物を焼
成する工程。
【0012】2.一般式(1)で表される希土類付活ア
ルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造する
ための下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属
弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0013】ハロゲン化アンモニウムとLnのハロゲン
化物とを含み、そして一般式(1)のxが0でない場合
には更に、M2のハロゲン化物を、そしてyが0でない
場合には更にM1のハロゲン化物を含み、ハロゲン化ア
ンモニウム濃度が3mol/L以上の水溶液を調製する
工程;上記の水溶液を50℃以上の温度に維持しなが
ら、これに濃度5mol/L以上の無機弗化物水溶液と
BaI2の水溶液とを添加して希土類付活アルカリ土類
金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の沈澱物を
得る工程;上記の前駆体結晶の沈澱物を水溶液から分離
する工程;そして、分離した前駆体結晶の沈澱物を焼成
する工程。
【0014】3.前記沈殿物を得る工程において、前記
無機弗化物の水溶液の弗素と前記BaI2の水溶液のB
aとの比率を一定にしながら、無機弗化物水溶液とBa
2の水溶液とを添加することを特徴とする前記2記載
の希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍
光体の製造方法。
【0015】4.一般式(1)で表される希土類付活ア
ルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造する
ための下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属
弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0016】一般式(1)のxが0でない場合には更
に、M2のハロゲン化物を、そしてyが0でない場合に
は更にM1のハロゲン化物を含み、BaI2濃度が2.5
mol/L以上の水溶液を調製する工程;上記の水溶液
を50℃以上の温度に維持しながら、これに濃度5mo
l/L以上の無機弗化物水溶液とLnのハロゲン化物の
水溶液を添加して希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ
化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の沈澱物を得る工程;上
記の前駆体結晶の沈澱物を水溶液から分離する工程;そ
して、分離した前駆体結晶の沈澱物を焼成する工程。
【0017】5.一般式(1)で表される希土類付活ア
ルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造する
ための下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属
弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0018】一般式(1)のxが0でない場合には更
に、M2のハロゲン化物を、そしてyが0でない場合に
は更にM1のハロゲン化物を含み、ハロゲン化アンモニ
ウム濃度が3mol/L以上の水溶液を調製する工程;
上記の水溶液を50℃以上の温度に維持しながら、これ
に濃度5mol/L以上の無機弗化物水溶液、BaI2
水溶液、及びLnのハロゲン化物の水溶液を添加して希
土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体
前駆体結晶の沈澱物を得る工程;上記の前駆体結晶の沈
澱物を水溶液から分離する工程;そして、分離した前駆
体結晶の沈澱物を焼結を避けながら焼成する工程。
【0019】6.前記沈殿物を得る工程において、前記
無機弗化物の水溶液の弗素と前記BaI2の水溶液のB
aと前記Lnのハロゲン化物の水溶液のLnとの比率を
一定にしながら、前記無機弗化物の水溶液と前記BaI
2の水溶液とを添加することを特徴とする前記5記載の
希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光
体の製造方法。
【0020】7.前記無機弗化物は、弗化アンモニウム
もしくはアルカリ金属の弗化物であることを特徴とする
前記1〜6のいずれかに記載の希土類付活アルカリ土類
金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0021】8.前記沈殿物を焼成する工程において、
前記沈殿物の焼結を避けながら焼成することを特徴とす
る前記1〜7のいずれかに記載の希土類付活アルカリ土
類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0022】9.一般式(1)で表される希土類付活ア
ルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造する
ための下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属
弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
【0023】ハロゲン化アンモニウムを含み、そして一
般式(1)のxが0でない場合には更に、M2のハロゲ
ン化物を、そしてyが0でない場合には更にM1のハロ
ゲン化物を含み、ハロゲン化アンモニウム濃度が3mo
l/L以上の水溶液を調製する工程;上記の水溶液を5
0℃以上の温度に維持しながら、これに濃度5mol/
L以上の無機弗化物水溶液とBaI2の水溶液を添加し
てアルカリ土類金属弗化ヨウ化物の沈澱物を得る工程;
上記の沈澱物を水溶液から分離する工程;そして、分離
した沈澱物とLnのハロゲン化物を混合後、焼成する工
程。
【0024】10.前記1〜9のいずれかに記載の希土
類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の
製造方法により製造された希土類付活アルカリ土類金属
弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を含有する蛍光体層を有す
ることを特徴とする放射線画像変換パネル。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳述する。
先ず、輝尽性蛍光体の製造方法の詳細について説明す
る。尚、本発明において、輝尽性蛍光体前駆体とは、輝
尽性発光性や瞬時発光性をほとんど示さない物質を言
う。例えば、一般式(1)の物質が600℃以上の高温
を経ていない状態を言う。
【0026】(前駆体結晶の沈澱物の作成、輝尽性蛍光
体作成)前駆体結晶の沈澱物の製造方法1、2について
説明する。
【0027】製造方法1:BaI2を、そして必要によ
り更にM2のハロゲン化物、そして更にM1のハロゲン化
物を水系媒体中に入れ充分に混合し、溶解させて、それ
らが溶解した水溶液を調製する。ただし、BaI2濃度
が2.5mol/L以上、好ましくは3.5mol/L
以上、さらに好ましくは4.3mol/Lとなるよう
に、BaI2濃度と水系溶媒との量比を調整しておく。
このとき、所望により、少量の酸、アンモニア、アルコ
ール、水溶性高分子ポリマー、水不溶性金属酸化物微粒
子粉体などを添加してもよい。この水溶液は50℃以
上、好ましくは80℃以上に維持される。これに濃度5
mol/L以上、好ましくは8mol/L以上、さらに
好ましくは12mol/L以上の無機弗化物(弗化アン
モニウムもしくはアルカリ金属の弗化物)の水溶液を添
加して希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽
性蛍光体前駆体結晶の沈澱物を得る。
【0028】無機弗化物(弗化アンモニウム、アルカリ
金属の弗化物など)の水溶液の添加はをポンプ付きのパ
イプなどを用いて行う 尚、Lnのハロゲン化物の添加
時期は問わず、添加開始時にあらかじめ母液等の中にあ
ってもよく、無機弗化物と同時又は後で添加してもよ
い。また、焼成前の前駆体結晶沈澱物とLnのハロゲン
化物を混合しても良い。
【0029】製造方法2:母液がハロゲン化アンモニウ
ムを含み、一般式(1)のxが0でない場合には更に、
2のハロゲン化物を、そしてyが0でない場合には更
にM1のハロゲン化物を含み、それらが溶解したのち、
ハロゲン化アンモニウム濃度が3mol/L以上、好ま
しくは4mol/L以上の水溶液を調製する。
【0030】上記の水溶液を50℃以上、好ましくは8
0℃以上の温度に維持しながら、これに濃度5mol/
L以上、好ましくは8mol/L以上、さらに好ましく
は12mol/L以上の無機弗化物(弗化アンモニウム
もしくはアルカリ金属の弗化物)の水溶液とBaI2
水溶液とを前者の弗素と後者のBaとの比率を一定に維
持しながら連続的もしくは間欠的に添加して希土類付活
アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体前駆体結
晶の沈澱物を得る。弗素とBa、あるいは弗素とBaと
Lnの添加量の比率を一定にすることにより、深さ方向
に対して均一な元素組成を持つ結晶を得る。前記結晶を
焼成することにより性能のばらつきの少ない蛍光体を得
る。
【0031】尚、Lnのハロゲン化物の添加時期は問わ
ず、添加開始時にあらかじめ母液等の中にあってもよ
く、無機弗化物、及びBaI2の水溶液と同時又は後で
添加してもよい。また、焼成前の前駆体結晶沈澱物とL
nのハロゲン化物を混合しても良い。
【0032】次に、上記の蛍光体前駆体結晶を、濾過、
遠心分離などによって溶液から分離し、メタノールなど
によって充分に洗浄し、乾燥する。
【0033】付活剤の均一な還元反応を達成するためは
焼結を避けながら行うことが好ましい。焼成時の焼結を
避けるために、この乾燥蛍光体前駆体結晶に、アルミナ
微粉末、シリカ微粉末などの焼結防止剤を添加、混合
し、結晶表面に焼結防止剤微粉末を均一に付着させる。
なお、焼成条件を選ぶことによって焼結防止剤の添加を
省略することも可能である。
【0034】次に、蛍光体前駆体の結晶を、石英ポー
ト、アルミナルツボ、石英ルツボなどの耐熱性容器に充
填し、電気炉の炉心に入れて焼成を行なう。焼成温度は
400〜1300℃の範囲が適当であって、500〜1
000℃の範囲が好ましい。焼成時間は蛍光体原料混合
物の充填量、焼成温度および炉からの取出し温度などに
よっても異なるが、一般には0.5〜12時間が適当で
ある。
【0035】焼成雰囲気としては、窒素ガス雰囲気、ア
ルゴンガス雰囲気等の中性雰囲気、あるいは少量の水素
ガスを含有する窒素ガス雰囲気、一酸化炭素を含有する
二酸化炭素雰囲気などの弱還元性雰囲気、あるいは微量
酸素導入雰囲気が利用される。
【0036】上記の焼成によって目的の希土類付活アル
カリ土類金属弗化ハロゲン化物系輝尽性蛍光体が得られ
る。得られた蛍光体は、例えば、BaFI:0.005
Eu,BaFI:0.001Eu,Ba0.97Sr
0.03FI:0.0001K,0.013Eu,Ba
FI:0.0002K,0.005Eu,Ba0.99
8Ca0.002FI:0.005Eu,BaFI:
0.005Ce,Ba0.99Ca0.01FI:0.
0002K,0.005Eu,BaFI:0.0001
Ce,0.0001Tbである。
【0037】(パネル作成、蛍光体層、塗布工程、支持
体、保護層)本発明の放射線画像変換パネルにおいて用
いられる支持体としては各種高分子材料、ガラス、金属
等が用いられる。特に情報記録材料としての取り扱い上
可撓性のあるシートあるいはウェブに加工できるものが
好適であり、この点からいえばセルロースアセテートフ
ィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィ
ルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム等のプラスチックフィルム、アルミニウム、鉄、
銅、クロム等の金属シートあるいは該金属酸化物の被覆
層を有する金属シートが好ましい。
【0038】また、これら支持体の層厚は用いる支持体
の材質等によって異なるが、一般的には80μm〜10
00μmであり、取り扱い上の点から、さらに好ましく
は80μm〜500μmである。
【0039】これらの支持体の表面は滑面であってもよ
いし、輝尽性蛍光体層との接着性を向上させる目的でマ
ット面としてもよい。
【0040】さらに、これら支持体は、輝尽性蛍光体層
との接着性を向上させる目的で輝尽性蛍光体層が設けら
れる面に下引層を設けてもよい。
【0041】本発明において輝尽性蛍光体層に用いられ
る結合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキスト
ラン等のポリサッカライド、またはアラビアゴムのよう
な天然高分子物質;および、ポリビニルブチラール、ポ
リ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、
塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル
(メタ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリ
マー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレー
ト、ポリビニルアルコール、線状ポリエステルなどのよ
うな合成高分子物質などにより代表される結合剤を挙げ
ることができる。このような結合剤の中で特に好ましい
ものは、ニトロセルロース、線状ポリエステル、ポリア
ルキル(メタ)アクリレート、ニトロセルロースと線状
ポリエステルとの混合物、ニトロセルロースとポリアル
キル(メタ)アクリレートとの混合物およびポリウレタ
ンとポリビニルブチラールとの混合物である。なお、こ
れらの結合剤は架橋剤によって架橋されたものであって
もよい。輝尽性蛍光体層は、例えば、次のような方法に
より下引層上に形成することができる。
【0042】まず、ヨウ素含有輝尽性蛍光体、上記黄変
防止のための亜燐酸エステル等の化合物および結合剤を
適当な溶剤に添加し、これらを充分に混合して結合剤溶
液中に蛍光体粒子および該化合物の粒子が均一に分散し
た塗布液を調製する。
【0043】一般に結合剤は輝尽性蛍光体1重量部に対
して0.01乃至1重量部の範囲で使用される。しかし
ながら得られる放射線画像変換パネルの感度と鮮鋭性の
点では結合剤は少ない方が好ましく、塗布の容易さとの
兼合いから0.03乃至0.2重量部の範囲がより好ま
しい。
【0044】塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との
混合比(ただし、結合剤全部がエポキシ基含有化合物で
ある場合には該化合物と蛍光体との比率に等しい)は、
目的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光体の種類、
エポキシ基含有化合物の添加量などによって異なる。
【0045】輝尽性蛍光体層用塗布液の調製に用いられ
る溶剤の例としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール等の低級アルコール、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸n−ブチル等の低級脂肪酸と低級アルコールと
のエステル、ジオキサン、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルな
どのエーテル、トリオール、キシロールなどの芳香族化
合物、メチレンクロライド、エチレンクロライドなどの
ハロゲン化炭化水素およびそれらの混合物などが挙げら
れる。
【0046】なお、塗布液には、該塗布液中における蛍
光体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後
の輝尽性蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結
合力を向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混
合されていてもよい。そのような目的に用いられる分散
剤の例としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン
酸、親油性界面活性剤などを挙げることができる。そし
て可塑剤の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリク
レジル、燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸
ジエチル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エス
テル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール
酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル;
そして、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリ
エステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエ
ステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸
とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0047】なおまた、輝尽性蛍光体層用塗布液中に、
輝尽性蛍光体層蛍光体粒子の分散性を向上させる目的
で、ステアリン酸、フタル酸、カプロン酸、親油性界面
活性剤などの分散剤を混合してもよい。また必要に応じ
て結合剤に対する可塑剤を添加してもよい。前記可塑剤
の例としては、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチルな
どのフタル酸エステル、コハク酸ジイソデシル、アジピ
ン酸ジオクチル等の脂肪族二塩基酸エステル、グリコー
ル酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチルフタリ
ルブチルなどのグリコール酸エステル等が挙げられる。
【0048】上記のようにして調製された塗布液を、次
に下引層の表面に均一に塗布することにより塗布液の塗
膜を形成する。この塗布操作は、通常の塗布手段、例え
ば、ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコータ
ーなどを用いることにより行なうことができる。
【0049】次いで、形成された塗膜を徐々に加熱する
ことにより乾燥して、下引層上への輝尽性蛍光体層の形
成を完了する。輝尽性蛍光体層の層厚は、目的とする放
射線像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結合剤
と蛍光体との混合比などによって異なるが、通常は20
μm乃至1mmとする。ただし、この層厚は50乃至5
00μmとするのが好ましい。
【0050】輝尽性蛍光体層用塗布液の調製は、ボール
ミル、サンドミル、アトライター、三本ロールミル、高
速インペラー分散機、Kadyミル、および超音波分散
機などの分散装置を用いて行なわれる。調製された塗布
液をドクターブレード、ロールコーター、ナイフコータ
ーなどの塗布液を用いて支持体上に塗布し、乾燥するこ
とにより輝尽性蛍光体層が形成される。前記塗布液を保
護層上に塗布し、乾燥した後に輝尽性蛍光体層と支持体
とを接着してもよい。
【0051】
【実施例】実施例1 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(3.6mol
/L)2780mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウム
水溶液(8mol/L)322mlを反応母液中にロー
ラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注入
終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行な
った。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した
後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム
の結晶を得た。
【0052】焼成時の焼結により粒子形状の変化、粒子
間融着による粒子サイズ分布の変化を防止するために、
アルミナの超微粒子粉体を0.2重量%添加し、ミキサ
ーで充分撹拌して、結晶表面にアルミナの超微粒子粉体
を均一に付着させた。
【0053】これを石英ボートに充填して、チューブ炉
を用いて水素・窒素混合ガス雰囲気中、850℃で2時
間焼成してユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体
粒子を得た。次に上記蛍光体粒子を分級することにより
平均粒径7μmの粒子を得た。
【0054】次に放射線像変換パネルの製造例を示す。
蛍光体層形成材料として、上記で得たユーロピウム付活
弗化ヨウ化バリウム蛍光体427g、ポリウレタン樹脂
(住友バイエルウレタン社製、デスモラック4125)
15.8g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂2.0g
をメチルエチルケトン−トルエン(1:1)混合溶媒に
添加し、プロペラミキサーによって分散し、粘度25〜
30PSの塗布液を調製した。この塗布液をドクターブ
レードを用いて下塗付きポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に塗布したのち、100℃で15分間乾燥させ
て、種々の厚さの蛍光体層を形成した。
【0055】次に、保護膜形成材料として、フッ素系樹
脂:フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体(旭
硝子社製ルミフロンLF100)70g、架橋剤:イソ
シアネート(住友バイエルウレタン社製デスモジュール
Z4370)25g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
5g、およびシリコーン樹脂微粉末(KMP−590、
信越化学工業社製、粒子径1〜2μm)10gをトルエ
ン−イソプロピルアルコール(1:1)混合溶媒に添加
し、塗布液を作った。
【0056】この塗布液を上記のようにして予め形成し
ておいた蛍光体層上にドクターブレードを用いて塗布
し、次に120℃で30分間熱処理して熱硬化させると
ともに乾燥し、厚さ10μmの保護膜を設けた。以上の
方法により、種々の厚さの輝尽性蛍光体層を有する放射
線像変換パネルを得た。
【0057】実施例2 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウム
水溶液(13mol/L)200mlを反応母液中にロ
ーラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注
入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行
なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄し
た後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウ
ムの結晶を得た。
【0058】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0059】実施例3 NH4I水溶液(4.5mol/L)2500mlとE
uI3水溶液(0.2mol/L)27mlを反応器に
入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃
で保温した。弗化アンモニウム水溶液(13mol/
L)200mlとBaI2水溶液(4.2mol/L)
2380mlを反応母液中に高送給精度シリンダポンプ
を用いて流量制御を行ないながら注入し、沈澱物を生成
させた。注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物
の熟成を行なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールに
より洗浄した後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨ
ウ化バリウムの結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施
例1に記載の方法によりパネルを作成した。
【0060】実施例4 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlを反応器に入れた。この反応器中の
反応母液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモ
ニウム水溶液(13mol/L)200mlとEuI3
水溶液(0.2mol/L)27mlを反応母液中に高
送給精度シリンダポンプを用いて流量制御を行ないなが
ら注入し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹
拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物
をろ別後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させて
ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。上
記の結晶を用いて、実施例1に記載の方法によりパネル
を作成した。
【0061】実施例5 NH4I水溶液(4.5mol/L)2500mlを反
応器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら
83℃で保温した。NH4F水溶液(13mol/L)
200mlとBaI2水溶液(4.2mol/L)23
80ml及びEuI3水溶液(0.2mol/L)27
mlを反応母液中に高送給精度シリンダポンプを用いて
流量制御を行ないながら注入し、沈澱物を生成させた。
注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を
行なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄
した後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリ
ウムの結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記
載の方法によりパネルを作成した。
【0062】実施例6 BaI2水溶液(4.2mol/L)2380mlを反
応器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら
83℃で保温した。NH4F水溶液(13mol/L)
200mlを反応母液中に高送給精度シリンダポンプを
用いて流量制御を行ないながら注入し、沈澱物を生成さ
せた。注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の
熟成を行なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールによ
り洗浄した後真空乾燥させて弗化ヨウ化バリウムの結晶
を得た。上記の結晶530.40gとEuI3・2H2
2.13gを混合後、石英ボートに充填して、チュー
ブ炉を用いて水素・窒素混合ガス雰囲気中、850℃で
2時間焼成してユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍
光体粒子を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載
の方法によりパネルを作成した。
【0063】実施例7 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlとEuBr3水溶液(0.2mol
/L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応
母液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウ
ム水溶液(13mol/L)200mlを反応母液中に
ローラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。
注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を
行なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄
した後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリ
ウムの結晶を得た。
【0064】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0065】実施例8 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化水素水溶液
(13mol/L)200mlを反応母液中にローラー
ポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注入終了
後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行なっ
た。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した後
真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの
結晶を得た。
【0066】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0067】実施例9 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27ml、及びKI粉末129.5gを反応器に入
れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で
保温した。弗化アンモニウム水溶液(13mol/L)
200mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入
し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2
時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物をろ別
後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させてユーロ
ピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。
【0068】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0069】実施例10 BaI2水溶液(4.2mol/L)2380ml、E
uI3水溶液(0.2mol/L)27ml、SrI2
20.5g、及びKI 129.5gを反応器に入れ
た。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で保
温した。NH4F水溶液(8mol/L)250mlを
反応母液中にローラーポンプを用いて注入し、沈殿物を
生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈
殿物の熟成を行った。次に沈殿物をろ別後、メタノール
により洗浄した後真空乾燥させてストロンチウム・カリ
ウム添加ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を
得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方法によ
りパネルを作成した。
【0070】実施例11 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら90℃で保温した。弗化アンモニウム
水溶液(13mol/L)200mlを反応母液中にロ
ーラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注
入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行
なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄し
た後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウ
ムの結晶を得た。
【0071】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0072】実施例12 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.3mol
/L)2320mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27ml、及びKI粉末129.5gを反応器に入
れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で
保温した。弗化アンモニウム水溶液(13mol/L)
200mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入
し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2
時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物をろ別
後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させてユーロ
ピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。
【0073】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0074】実施例13 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.4mol
/L)2270mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27ml、及びKI粉末129.5gを反応器に入
れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で
保温した。弗化アンモニウム水溶液(13mol/L)
200mlを反応母液中にローラーポンプを用いて注入
し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を2
時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物をろ別
後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させてユーロ
ピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。
【0075】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0076】比較例1 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(0.8mol
/L)2800mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)6mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母液
を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウム水
溶液(8mol/L)72mlを反応母液中にローラー
ポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注入終了
後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行なっ
た。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した後
真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの
結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0077】比較例2 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(3.6mol
/L)2780mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウム
水溶液(4mol/L)644mlを反応母液中にロー
ラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注入
終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行な
った。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した
後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム
の結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載の
方法によりパネルを作成した。
【0078】比較例3 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2mol
/L)2380mlとEuI3水溶液(0.2mol/
L)27mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら25℃で保温した。弗化アンモニウム
水溶液(13mol/L)200mlを反応母液中にロ
ーラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注
入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行
なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄し
た後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウ
ムの結晶を得た。
【0079】上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0080】比較例4 NH4I水溶液(4.5mol/L)2500mlとE
uI3水溶液(0.2mol/L)6mlを反応器に入
れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら83℃で
保温した。弗化アンモニウム水溶液(13mol/L)
44mlとBaI 2水溶液(0.8mol/L)280
0mlを反応母液中に高送給精度シリンダポンプを用い
て流量制御を行ないながら注入し、沈澱物を生成させ
た。注入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟
成を行なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより
洗浄した後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化
バリウムの結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1
に記載の方法によりパネルを作成した。
【0081】比較例5 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(0.8mol
/L)2800mlを反応器に入れた。この反応器中の
反応母液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモ
ニウム水溶液(13mol/L)44mlとEuI3
溶液(0.2mol/L)6mlを反応母液中に高送給
精度シリンダポンプを用いて流量制御を行ないながら注
入し、沈澱物を生成させた。注入終了後も保温と撹拌を
2時間続けて沈澱物の熟成を行なった。次に沈澱物をろ
別後、エタノールにより洗浄した後真空乾燥させてユー
ロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの結晶を得た。上記の
結晶を用いて、実施例1に記載の方法によりパネルを作
成した。
【0082】比較例6 NH4I水溶液(4.5mol/L)2500mlを反
応器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら
83℃で保温した。NH4F水溶液(13mol/L)
44mlとBaI2水溶液(0.8mol/L)280
0ml及びEuI3水溶液(0.2mol/L)6ml
を反応母液中に高送給精度シリンダポンプを用いて流量
制御を行ないながら注入し、沈澱物を生成させた。注入
終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行な
った。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した
後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム
の結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載の
方法によりパネルを作成した。
【0083】比較例7 NH4I水溶液(4.5mol/L)2500mlを反
応器に入れた。この反応器中の反応母液を撹拌しながら
83℃で保温した。NH4F水溶液(13mol/L)
44mlとBaI2水溶液(0.8mol/L)280
0ml及びEuI3水溶液(0.2mol/L)6ml
を反応母液中に高送給精度シリンダポンプを用いて流量
制御を行ないながら注入し、沈澱物を生成させた。注入
終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行な
った。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した
後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム
の結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載の
方法によりパネルを作成した。
【0084】比較例8 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(0.8mol
/L)2800mlとEuBr3水溶液(0.2mol
/L)6mlを反応器に入れた。この反応器中の反応母
液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウム
水溶液(8mol/L)72mlを反応母液中にローラ
ーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注入終
了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行なっ
た。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄した後
真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの
結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載の方
法によりパネルを作成した。
【0085】比較例9 ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前
駆体を合成するために、BaI2水溶液(1.8mol
/L)2500mlとEuBr3水溶液(0.2mol
/L)12mlを反応器に入れた。この反応器中の反応
母液を撹拌しながら83℃で保温した。弗化アンモニウ
ム水溶液(8mol/L)145mlを反応母液中にロ
ーラーポンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。注
入終了後も保温と撹拌を2時間続けて沈澱物の熟成を行
なった。次に沈澱物をろ別後、エタノールにより洗浄し
た後真空乾燥させてユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウ
ムの結晶を得た。上記の結晶を用いて、実施例1に記載
の方法によりパネルを作成した。
【0086】(放射線像変換パネルの評価)感度につい
ては、放射線像変換パネルに管電圧80KVpのX線を
照射した後、パネルをHe−Neレーザー光(633n
m)で操作して励起し、蛍光体層から放射される輝尽発
光を受光器(分光感度S−5の光電子像倍管)で受光し
てその強度を測定した。下記の表において感度は比較例
9の感度を1.00としたときの相対値で示されてい
る。
【0087】鮮鋭度については、放射線像変換パネルに
鉛製のMTFチャートを通して管電圧80KVpのX線
を照射した後パネルHe−Neレーザー光で操作して励
起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を上記と同じ受
光器で受光して電気信号に変換し、これをアナログ/デ
ジタル変換して磁気テープに記録し、磁気テープをコン
ピューターで分析して磁気テープに記録されているX線
像の変調伝達関数(MTF)を調べた。下記の表には空
間周波数2サイクル/ におけるMTF値(%)が示さ
れている。
【0088】また粒状性については、放射線像変換パネ
ルに管電圧80KVpのX線を照射した後パネルをHe
−Neレーザー光で操作して励起し、蛍光体層から放射
される輝尽発光を上記と同じ受光器で受光して電気信号
に変換し、これをフィルムスキャナーによって通常の写
真フィルムに記録し、得られた画像の粒状性を目視で評
価した。なお下記の表において粒状性は増感紙(コニカ
社製SRO−250)とX線写真フィルム(コニカ社製
SR−G)を使用した従来実用のX線写真撮影によって
得た画像の粒状性と比較して示されている。○印は前記
の増感紙とフィルムを使用したX線写真撮影によって得
た画像と同等の粒状性を意味し、◎印はそれよりも良好
な粒状性を意味する。また△印はX線写真撮影によって
得た画像よりもやや荒い粒状性を意味し、×印はそれよ
りも著しく荒い粒状性を意味する。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【発明の効果】本発明にによれば、輝尽性蛍光体の感度
を高めることができ、且つ良好な鮮鋭性及び粒状性を有
する希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性
蛍光体及びその製造方法並びに放射線画像変換パネルを
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 寧 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 前澤 明弘 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2G083 AA03 BB01 DD02 DD11 DD12 DD14 DD17 EE02 EE03 2H013 AC01 AC20 4G076 AA05 AA08 AA18 AB04 BA13 BA43 BC02 BC07 BD02 BD06 BE11 CA04 DA11 4H001 CA08 CF02 XA09 XA20 XA38 XA53 XA56 YA03 YA11 YA19 YA37 YA55 YA58 YA59 YA62 YA63 YA64 YA65

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (Ba1-x2 x)FI:yM1,zLn M2:Sr及びCaからなる群より選ばれる少なくとも
    一種のアルカリ土類金属 M1:Li,Na,K,Rb及びCsからなる群より選
    ばれる少なくとも一種のアルカリ金属 Ln:Ce,Pr,Sm,Eu,Gd,Tb,Tm及び
    Ybからなる群より選ばれる少なくとも一種の希土類元
    素 x,y及びzは、それぞれ0≦x≦0.5,0≦y≦
    0.05,0<z≦0.2で表わされる希土類付活アル
    カリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するた
    めの下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗
    化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。BaI2とLn
    のハロゲン化物とを含み、そして一般式(1)のxが0
    でない場合には更に、M2のハロゲン化物を、そしてy
    が0でない場合には更にM1のハロゲン化物を含み、B
    aI2濃度が2.5mol/L以上の水溶液を調製する
    工程;上記の水溶液を50℃以上の温度に維持しなが
    ら、これに濃度5mol/L以上の無機弗化物水溶液を
    添加して希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝
    尽性蛍光体前駆体結晶の沈澱物を得る工程;上記の前駆
    体結晶の沈澱物を水溶液から分離する工程;そして、分
    離した前駆体結晶の沈澱物を焼成する工程。
  2. 【請求項2】一般式(1)で表される希土類付活アルカ
    リ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するため
    の下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗化
    ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。ハロゲン化アンモ
    ニウムとLnのハロゲン化物とを含み、そして一般式
    (1)のxが0でない場合には更に、M2のハロゲン化
    物を、そしてyが0でない場合には更にM1のハロゲン
    化物を含み、ハロゲン化アンモニウム濃度が3mol/
    L以上の水溶液を調製する工程;上記の水溶液を50℃
    以上の温度に維持しながら、これに濃度5mol/L以
    上の無機弗化物水溶液とBaI2の水溶液とを添加して
    希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光
    体前駆体結晶の沈澱物を得る工程;上記の前駆体結晶の
    沈澱物を水溶液から分離する工程;そして、分離した前
    駆体結晶の沈澱物を焼成する工程。
  3. 【請求項3】前記沈殿物を得る工程において、前記無機
    弗化物の水溶液の弗素と前記BaI2の水溶液のBaと
    の比率を一定にしながら、無機弗化物水溶液とBaI2
    の水溶液とを添加することを特徴とする請求項2記載の
    希土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光
    体の製造方法。
  4. 【請求項4】一般式(1)で表される希土類付活アルカ
    リ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するため
    の下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗化
    ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。一般式(1)のx
    が0でない場合には更に、M2のハロゲン化物を、そし
    てyが0でない場合には更にM1のハロゲン化物を含
    み、BaI2濃度が2.5mol/L以上の水溶液を調
    製する工程;上記の水溶液を50℃以上の温度に維持し
    ながら、これに濃度5mol/L以上の無機弗化物水溶
    液とLnのハロゲン化物の水溶液を添加して希土類付活
    アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体前駆体結
    晶の沈澱物を得る工程;上記の前駆体結晶の沈澱物を水
    溶液から分離する工程;そして、分離した前駆体結晶の
    沈澱物を焼成する工程。
  5. 【請求項5】一般式(1)で表される希土類付活アルカ
    リ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するため
    の下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗化
    ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。一般式(1)のx
    が0でない場合には更に、M2のハロゲン化物を、そし
    てyが0でない場合には更にM1のハロゲン化物を含
    み、ハロゲン化アンモニウム濃度が3mol/L以上の
    水溶液を調製する工程;上記の水溶液を50℃以上の温
    度に維持しながら、これに濃度5mol/L以上の無機
    弗化物水溶液、BaI2水溶液、及びLnのハロゲン化
    物の水溶液を添加して希土類付活アルカリ土類金属弗化
    ヨウ化物系輝尽性蛍光体前駆体結晶の沈澱物を得る工
    程;上記の前駆体結晶の沈澱物を水溶液から分離する工
    程;そして、分離した前駆体結晶の沈澱物を焼結を避け
    ながら焼成する工程。
  6. 【請求項6】前記沈殿物を得る工程において、前記無機
    弗化物の水溶液の弗素と前記BaI2の水溶液のBaと
    前記Lnのハロゲン化物の水溶液のLnとの比率を一定
    にしながら、前記無機弗化物の水溶液と前記BaI2
    水溶液とを添加することを特徴とする請求項5記載の希
    土類付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体
    の製造方法。
  7. 【請求項7】前記無機弗化物は、弗化アンモニウムもし
    くはアルカリ金属の弗化物であることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の希土類付活アルカリ土類金
    属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
  8. 【請求項8】前記沈殿物を焼成する工程において、前記
    沈殿物の焼結を避けながら焼成することを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の希土類付活アルカリ土類
    金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。
  9. 【請求項9】一般式(1)で表される希土類付活アルカ
    リ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を製造するため
    の下記の工程を有する希土類付活アルカリ土類金属弗化
    ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製造方法。ハロゲン化アンモ
    ニウムを含み、そして一般式(1)のxが0でない場合
    には更に、M2のハロゲン化物を、そしてyが0でない
    場合には更にM1のハロゲン化物を含み、ハロゲン化ア
    ンモニウム濃度が3mol/L以上の水溶液を調製する
    工程;上記の水溶液を50℃以上の温度に維持しなが
    ら、これに濃度5mol/L以上の無機弗化物水溶液と
    BaI2の水溶液を添加してアルカリ土類金属弗化ヨウ
    化物の沈澱物を得る工程;上記の沈澱物を水溶液から分
    離する工程;そして、分離した沈澱物とLnのハロゲン
    化物を混合後、焼成する工程。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の希土類
    付活アルカリ土類金属弗化ヨウ化物系輝尽性蛍光体の製
    造方法により製造された希土類付活アルカリ土類金属弗
    化ヨウ化物系輝尽性蛍光体を含有する蛍光体層を有する
    ことを特徴とする放射線画像変換パネル。
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