JP2001148690A - クロック発生装置 - Google Patents
クロック発生装置Info
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- G06F1/06—Clock generators producing several clock signals
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Manipulation Of Pulses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素な構成で一定の位相差内で同期がとれた
スペクトラム拡散クロックを得られるようにし、電磁ノ
イズを低減できるようにする。 【解決手段】 クロック生成部1と、選択処理部3と、
ディザリング制御部2とを設ける。クロック生成部1に
おいて、所望の周波数で位相が一定分だけ互いにずれた
m相のクロック信号を生成し、クロック生成部1におい
て生成したクロック信号を選択処理部3に供給する。選
択処理部3にディザリング制御部2から制御信号を供給
し、選択処理部3において、ディザリング制御部2から
の制御信号に応じてm相のクロック信号の内の一つを順
次選択することにより供給先である通信系が許容する精
度の範囲内で位相を所定の関係で前後に変動させ、スペ
クトラム上のピークを分散させた第2のクロック信号を
選択処理部3から得る。
スペクトラム拡散クロックを得られるようにし、電磁ノ
イズを低減できるようにする。 【解決手段】 クロック生成部1と、選択処理部3と、
ディザリング制御部2とを設ける。クロック生成部1に
おいて、所望の周波数で位相が一定分だけ互いにずれた
m相のクロック信号を生成し、クロック生成部1におい
て生成したクロック信号を選択処理部3に供給する。選
択処理部3にディザリング制御部2から制御信号を供給
し、選択処理部3において、ディザリング制御部2から
の制御信号に応じてm相のクロック信号の内の一つを順
次選択することにより供給先である通信系が許容する精
度の範囲内で位相を所定の関係で前後に変動させ、スペ
クトラム上のピークを分散させた第2のクロック信号を
選択処理部3から得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、IEE
E1394シリアルインターフェース方式等による通信
機能を有した電子機器に用いて好適なクロック発生装置
に関する。
E1394シリアルインターフェース方式等による通信
機能を有した電子機器に用いて好適なクロック発生装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マルチメディア化に対応してパー
ソナルコンピュータと各民生機器間をつなぐ次世代の周
辺装置インターフェースとしてIEEE1394と称さ
れるシリアルインターフェース方式が提案されており、
このインターフェース方式を用いてVTR、ビデオカメ
ラ、プリンタ、楽器、家庭内LAN等のシステムへの応
用が進められている。
ソナルコンピュータと各民生機器間をつなぐ次世代の周
辺装置インターフェースとしてIEEE1394と称さ
れるシリアルインターフェース方式が提案されており、
このインターフェース方式を用いてVTR、ビデオカメ
ラ、プリンタ、楽器、家庭内LAN等のシステムへの応
用が進められている。
【0003】また、民生機器等においては、電磁ノイズ
の問題が各安全基準により規制されている。このため、
高速化が図られたディジタル機器においては、電磁ノイ
ズを低減する一つの方法としてスペクトラム拡散クロッ
クを用いる。具体的には、特定の周波数にスペクトラム
のピークが発生しないように意識的にノイズを加えてジ
ッターを発生させたり、また、回路の動作に影響しない
程度、例えば、数KHzから数100KHzで緩やかに周波
数を変動させている。
の問題が各安全基準により規制されている。このため、
高速化が図られたディジタル機器においては、電磁ノイ
ズを低減する一つの方法としてスペクトラム拡散クロッ
クを用いる。具体的には、特定の周波数にスペクトラム
のピークが発生しないように意識的にノイズを加えてジ
ッターを発生させたり、また、回路の動作に影響しない
程度、例えば、数KHzから数100KHzで緩やかに周波
数を変動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IEE
E1394等を用いたシリアル通信では、実際にケーブ
ル上でのシリアル通信を扱う物理レイヤのLSIチップ
において、通信を保証するため周波数精度として、通常
50ppmwから100ppm 程度が要求されており、クロッ
ク周波数を緩やかに変動させることはできない。
E1394等を用いたシリアル通信では、実際にケーブ
ル上でのシリアル通信を扱う物理レイヤのLSIチップ
において、通信を保証するため周波数精度として、通常
50ppmwから100ppm 程度が要求されており、クロッ
ク周波数を緩やかに変動させることはできない。
【0005】図12にシリアル通信系の構成の一例を示
す。図12に示すように物理レイヤのLSIチップ10
1は、リンクレイヤのLSIチップ102と物理媒体と
しての伝送ラインとの間に介在する。そして、LSIチ
ップ101は、リンクレイヤのLSIチップ102に対
してパケットデータの送受信をシリアル用のクロックを
分周したものに基づいてパラレルに行う。具体的には、
IEEE1394の場合においては、50MHzで最大8
ビットのパラレルデータがCMOSレベル(3Vまたは
5V)で伝送される。なお、LSIチップ101の伝送
ライン側では、端子103を介して400Mbps でシリ
アル通信がなされる。
す。図12に示すように物理レイヤのLSIチップ10
1は、リンクレイヤのLSIチップ102と物理媒体と
しての伝送ラインとの間に介在する。そして、LSIチ
ップ101は、リンクレイヤのLSIチップ102に対
してパケットデータの送受信をシリアル用のクロックを
分周したものに基づいてパラレルに行う。具体的には、
IEEE1394の場合においては、50MHzで最大8
ビットのパラレルデータがCMOSレベル(3Vまたは
5V)で伝送される。なお、LSIチップ101の伝送
ライン側では、端子103を介して400Mbps でシリ
アル通信がなされる。
【0006】このようにパラレル通信側においては、振
幅が大きく、然も、周波数が高いため、この部分に注目
して電磁ノイズに配慮することが少なからず必要であ
る。つまり、シリアル通信側には、精度の高いクロック
を供給しながら、パラレル通信側では、スペクトラム拡
散したクロックを使用し、かつ、シリアル通信側のクロ
ックに同期したクロックを供給できることが、シリアル
とパラレルの両方の通信を行うチップにおいては、必要
とされる。なお、このような要求に応えるために、従来
のスペクトラム拡散クロックの生成回路を用いることが
考えられるが、この場合には、クロックを通常の数%程
度以上変化させる必要があるため、シリアルとパラレル
の両方の通信を行うチップに使用するには、困難であっ
た。
幅が大きく、然も、周波数が高いため、この部分に注目
して電磁ノイズに配慮することが少なからず必要であ
る。つまり、シリアル通信側には、精度の高いクロック
を供給しながら、パラレル通信側では、スペクトラム拡
散したクロックを使用し、かつ、シリアル通信側のクロ
ックに同期したクロックを供給できることが、シリアル
とパラレルの両方の通信を行うチップにおいては、必要
とされる。なお、このような要求に応えるために、従来
のスペクトラム拡散クロックの生成回路を用いることが
考えられるが、この場合には、クロックを通常の数%程
度以上変化させる必要があるため、シリアルとパラレル
の両方の通信を行うチップに使用するには、困難であっ
た。
【0007】また、DLL(Delay-Locked Loop)により
周波数を可変することなく、位相のみを変動させる手法
が提案されているが、この場合においても、アナログ回
路を用いるため、設計が困難であるばかりか、回路面積
の増大やプロセス・ポータビリティの点で問題点を有す
る。
周波数を可変することなく、位相のみを変動させる手法
が提案されているが、この場合においても、アナログ回
路を用いるため、設計が困難であるばかりか、回路面積
の増大やプロセス・ポータビリティの点で問題点を有す
る。
【0008】従って、この発明の目的は、簡素な構成で
一定の位相差内で同期が取れたスペクトラム拡散クロッ
クを生成することができ、然も、シリアルとパラレルの
両方の通信を行うチップに対して使用することが可能な
クロック発生装置を提供することにある。
一定の位相差内で同期が取れたスペクトラム拡散クロッ
クを生成することができ、然も、シリアルとパラレルの
両方の通信を行うチップに対して使用することが可能な
クロック発生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、請求項1の発明は、バスで接続された電子機器間
でデータ通信を行う通信システムにおけるクロック発生
装置において、互いに位相差を有するm(m:2以上の
自然数)相のクロック信号を生成するクロック生成手段
と、クロック生成手段から供給されるm相のクロック信
号の一つを順次選択して第2のクロック信号として出力
する選択手段と、選択手段から得られる第2のクロック
信号のスペクトラムが拡散するように選択手段に制御信
号を供給して制御する制御手段とを備えたことを特徴と
するクロック発生装置である。
めに、請求項1の発明は、バスで接続された電子機器間
でデータ通信を行う通信システムにおけるクロック発生
装置において、互いに位相差を有するm(m:2以上の
自然数)相のクロック信号を生成するクロック生成手段
と、クロック生成手段から供給されるm相のクロック信
号の一つを順次選択して第2のクロック信号として出力
する選択手段と、選択手段から得られる第2のクロック
信号のスペクトラムが拡散するように選択手段に制御信
号を供給して制御する制御手段とを備えたことを特徴と
するクロック発生装置である。
【0010】この発明では、クロック生成手段と、選択
手段と、制御手段とが設けられる。クロック生成手段に
おいて、所望の周波数で位相が一定分だけ互いにずれた
m相のクロック信号が生成され、クロック生成手段にお
いて生成されたm相のクロック信号が選択手段に供給さ
れる。選択手段には、制御手段から制御信号が供給され
ており、選択手段において、制御手段からの制御信号に
応じてm相のクロック信号の内の一つが順次選択される
ことにより、供給先である通信系が許容する精度の範囲
内で位相が所定の関係で前後に変動し、スペクトラム上
のピークが分散した第2のクロック信号が選択手段から
出力される。
手段と、制御手段とが設けられる。クロック生成手段に
おいて、所望の周波数で位相が一定分だけ互いにずれた
m相のクロック信号が生成され、クロック生成手段にお
いて生成されたm相のクロック信号が選択手段に供給さ
れる。選択手段には、制御手段から制御信号が供給され
ており、選択手段において、制御手段からの制御信号に
応じてm相のクロック信号の内の一つが順次選択される
ことにより、供給先である通信系が許容する精度の範囲
内で位相が所定の関係で前後に変動し、スペクトラム上
のピークが分散した第2のクロック信号が選択手段から
出力される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施形態の全体構成を示す。図1に示すようにこの発明に
よるクロック発生装置は、クロック生成部1と、ディザ
リング制御部2と、選択処理部3とにより構成される。
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施形態の全体構成を示す。図1に示すようにこの発明に
よるクロック発生装置は、クロック生成部1と、ディザ
リング制御部2と、選択処理部3とにより構成される。
【0012】クロック生成部1は、PLL回路、水晶発
振器、逓倍/分周回路等を有し、所望の周波数で位相が
一定分だけ互いにずれたm相のクロック信号を生成す
る。クロック生成部1において生成されたm相のクロッ
ク信号S1mが選択処理部3に供給されると共に、出力
端子5を介して取り出される。出力端子5を取り出され
たm相のクロック信号S1mは、例えば、ジッターが極
力少なく、高精度が要求される図示されていないシリア
ル通信系の回路部に供給されて用いられる。
振器、逓倍/分周回路等を有し、所望の周波数で位相が
一定分だけ互いにずれたm相のクロック信号を生成す
る。クロック生成部1において生成されたm相のクロッ
ク信号S1mが選択処理部3に供給されると共に、出力
端子5を介して取り出される。出力端子5を取り出され
たm相のクロック信号S1mは、例えば、ジッターが極
力少なく、高精度が要求される図示されていないシリア
ル通信系の回路部に供給されて用いられる。
【0013】図2に(m=5)とした場合のクロック生
成部1において生成されるクロック信号S11〜S15
の一例を示す。図2に示すように所望の周波数で位相が
Δtだけ互いにずれた5相のクロック信号S11〜S1
5がクロック生成部1において生成される。
成部1において生成されるクロック信号S11〜S15
の一例を示す。図2に示すように所望の周波数で位相が
Δtだけ互いにずれた5相のクロック信号S11〜S1
5がクロック生成部1において生成される。
【0014】選択処理部3には、ディザリング制御部2
から制御信号SEL1が供給される。選択処理部3は、
制御信号SEL1に応じてm相のクロック信号S1mの
内の一つを順次選択し、パラレル通信系用のクロック信
号S2として出力する。選択処理部3において選択され
たクロック信号S2が出力端子4を介して取り出され、
例えば、図示されていないパラレル通信系の回路部に供
給されて用いられる。
から制御信号SEL1が供給される。選択処理部3は、
制御信号SEL1に応じてm相のクロック信号S1mの
内の一つを順次選択し、パラレル通信系用のクロック信
号S2として出力する。選択処理部3において選択され
たクロック信号S2が出力端子4を介して取り出され、
例えば、図示されていないパラレル通信系の回路部に供
給されて用いられる。
【0015】選択処理部3を制御するディザリング制御
部2は、出力端子4に得られるクロック信号S2のスペ
クトラムが出来うる限り拡散し、然も、供給先であるパ
ラレル通信系が許容する精度の範囲内で位相が所定の関
係で前後に変動するように選択信号SEL1を生成す
る。なお、この発明の一実施形態の説明におけるディザ
リングは、量子化雑音を聴覚的に目立たなくするための
ノイズを加える処理を指すのではなく、意図的に位相を
所定の関係で前後に変動させてジッターを加え、スペク
トラム上のピークを分散させる処理のことを指す。
部2は、出力端子4に得られるクロック信号S2のスペ
クトラムが出来うる限り拡散し、然も、供給先であるパ
ラレル通信系が許容する精度の範囲内で位相が所定の関
係で前後に変動するように選択信号SEL1を生成す
る。なお、この発明の一実施形態の説明におけるディザ
リングは、量子化雑音を聴覚的に目立たなくするための
ノイズを加える処理を指すのではなく、意図的に位相を
所定の関係で前後に変動させてジッターを加え、スペク
トラム上のピークを分散させる処理のことを指す。
【0016】上述した一実施形態の各部の構成について
便宜上(m=5)としてさらに詳細に説明する。図3
は、上述したクロック生成部1の具体的な構成の一例を
示す。図3において、10で示されるのが5段構成のリ
ングオシレータである。5段構成のリングオシレータ1
0は、図3に示すように5個の遅延回路11〜15と、
5個のバッファ16〜20により構成されている。
便宜上(m=5)としてさらに詳細に説明する。図3
は、上述したクロック生成部1の具体的な構成の一例を
示す。図3において、10で示されるのが5段構成のリ
ングオシレータである。5段構成のリングオシレータ1
0は、図3に示すように5個の遅延回路11〜15と、
5個のバッファ16〜20により構成されている。
【0017】遅延回路11の反転出力端子と、遅延回路
12の入力端子とが接続されると共に、遅延回路11の
出力端子と、遅延回路12の反転入力端子とが接続され
る。同様に隣接する各回路間の反転出力端子と、入力端
子とが接続されると共に、出力端子と、反転入力端子と
が接続される。つまり、遅延回路11〜15のそれぞれ
が直列に環状をなすように接続されている。また、遅延
回路11の反転出力端子と、遅延回路12の入力端子と
の接続点にバッファ16の反転入力端子が接続されると
共に、遅延回路11の出力端子と、遅延回路12の反転
入力端子との接続点にバッファ16の入力端子が接続さ
れる。同様に各回路間の反転出力端子と入力端子との接
続点と、出力端子と反転入力端子との接続点にバッファ
17〜20の反転入力端子と入力端子とが接続される。
なお、遅延回路11〜15のそれぞれには、電源端子V
c を介して電源電圧が供給される。
12の入力端子とが接続されると共に、遅延回路11の
出力端子と、遅延回路12の反転入力端子とが接続され
る。同様に隣接する各回路間の反転出力端子と、入力端
子とが接続されると共に、出力端子と、反転入力端子と
が接続される。つまり、遅延回路11〜15のそれぞれ
が直列に環状をなすように接続されている。また、遅延
回路11の反転出力端子と、遅延回路12の入力端子と
の接続点にバッファ16の反転入力端子が接続されると
共に、遅延回路11の出力端子と、遅延回路12の反転
入力端子との接続点にバッファ16の入力端子が接続さ
れる。同様に各回路間の反転出力端子と入力端子との接
続点と、出力端子と反転入力端子との接続点にバッファ
17〜20の反転入力端子と入力端子とが接続される。
なお、遅延回路11〜15のそれぞれには、電源端子V
c を介して電源電圧が供給される。
【0018】図4Aにバッファ16〜20のそれぞれか
ら得られる信号c0〜c4を示す。図4Aに示すように
バッファ16〜20からは、位相が一定分だけ互いにず
れた5相の信号c0〜c4が得られる。例えば、IEE
E1394の物理レイヤのLSIチップでは、400M
Hzのクロック信号が必要であるため、IEEE1394
に適用したものとして説明する。この場合においては、
位相差が250psで、互いにずれた5本の400MHzの
信号c0〜c4が5段構成のリングオシレータ10から
出力される。なお、図1の説明においては、出力端子4
からディザリングされた信号を得、出力端子5からディ
ザリング処理前の信号を得る場合について説明したが、
IEEE1394の物理レイヤのLSIチップに適用し
た場合では、出力端子5からは、出力端子4の8倍のク
ロック信号が実際には出力される。このため、出力端子
5からは、例えば、信号c0〜c4の一つが取り出され
る。
ら得られる信号c0〜c4を示す。図4Aに示すように
バッファ16〜20からは、位相が一定分だけ互いにず
れた5相の信号c0〜c4が得られる。例えば、IEE
E1394の物理レイヤのLSIチップでは、400M
Hzのクロック信号が必要であるため、IEEE1394
に適用したものとして説明する。この場合においては、
位相差が250psで、互いにずれた5本の400MHzの
信号c0〜c4が5段構成のリングオシレータ10から
出力される。なお、図1の説明においては、出力端子4
からディザリングされた信号を得、出力端子5からディ
ザリング処理前の信号を得る場合について説明したが、
IEEE1394の物理レイヤのLSIチップに適用し
た場合では、出力端子5からは、出力端子4の8倍のク
ロック信号が実際には出力される。このため、出力端子
5からは、例えば、信号c0〜c4の一つが取り出され
る。
【0019】バッファ16〜20から出力される信号c
0〜c4のそれぞれをバッファ16〜20に対応して設
けられた16分周回路21〜25に供給し、それぞれ1
6分周することにより図4Bに示すように位相差が25
0psで、互いにずれた5本の50MHzの信号dc0〜d
c4が生成される。この信号dc0〜dc4が上述した
選択処理部3に供給される。
0〜c4のそれぞれをバッファ16〜20に対応して設
けられた16分周回路21〜25に供給し、それぞれ1
6分周することにより図4Bに示すように位相差が25
0psで、互いにずれた5本の50MHzの信号dc0〜d
c4が生成される。この信号dc0〜dc4が上述した
選択処理部3に供給される。
【0020】図5は、選択処理部3において生成される
クロック信号S2の一例を示す。前述したように選択処
理部3は、ディザリング制御部1からの選択信号SEL
1により制御され、図5に示すように1サイクル毎に上
述した信号dc0〜dc4の内の一つを順次選択する。
なお、図5においては、50MHzの周期20nsを基準と
した20.25nsおよび19.75nsの二つの周期を交
互に選択して一つのクロック信号S2を合成する様子を
示しており、選択された波形と、クロック信号S2との
関係が破線の矢印で示されている。
クロック信号S2の一例を示す。前述したように選択処
理部3は、ディザリング制御部1からの選択信号SEL
1により制御され、図5に示すように1サイクル毎に上
述した信号dc0〜dc4の内の一つを順次選択する。
なお、図5においては、50MHzの周期20nsを基準と
した20.25nsおよび19.75nsの二つの周期を交
互に選択して一つのクロック信号S2を合成する様子を
示しており、選択された波形と、クロック信号S2との
関係が破線の矢印で示されている。
【0021】具体的には、期間Aにおいては、サイクル
毎に位相が250psずつ遅れ、期間Bでは、逆にサイク
ル毎に位相が250psずつ進み、期間Cでは、再び期間
Aと同様に位相が250psずつ遅れて行く。このように
選択処理を行うことで、クロック信号S2の周波数が期
間Aでは、(1/20.25ns=49.38MHz)とな
り、期間Bでは、(1/19.75ns=50.63MH
z)となる。また、クロック信号S2のハイレベルな区
間は、全て20nsに固定されている。このため、クロッ
ク信号S2には、50MHzの成分もある程度含まれ、デ
ィザリングされたクロック信号S2は、基本周波数とし
て、(49.38,50,50.63)の3つの成分を
含み、スペクトラムが分散されてピーク値が低く抑えら
れる。
毎に位相が250psずつ遅れ、期間Bでは、逆にサイク
ル毎に位相が250psずつ進み、期間Cでは、再び期間
Aと同様に位相が250psずつ遅れて行く。このように
選択処理を行うことで、クロック信号S2の周波数が期
間Aでは、(1/20.25ns=49.38MHz)とな
り、期間Bでは、(1/19.75ns=50.63MH
z)となる。また、クロック信号S2のハイレベルな区
間は、全て20nsに固定されている。このため、クロッ
ク信号S2には、50MHzの成分もある程度含まれ、デ
ィザリングされたクロック信号S2は、基本周波数とし
て、(49.38,50,50.63)の3つの成分を
含み、スペクトラムが分散されてピーク値が低く抑えら
れる。
【0022】なお、上述した期間Aおよび期間Bに相当
する周波数は、50MHzで8サイクル周期で50/8=
6.25MHzである。一般的にこの位相を前後させるデ
ィザリング周波数に対してクロック同期に使用されるP
LL回路のバンド幅は狭く、追従しない。つまり、平均
的な位相にPLL回路においてロックし、サイクル毎の
ディザリングによる位相差は、あくまでもジッターとし
て捉えられ、PLL回路を用いて同期をとるチップとの
パラレル通信が支障なくなされる。
する周波数は、50MHzで8サイクル周期で50/8=
6.25MHzである。一般的にこの位相を前後させるデ
ィザリング周波数に対してクロック同期に使用されるP
LL回路のバンド幅は狭く、追従しない。つまり、平均
的な位相にPLL回路においてロックし、サイクル毎の
ディザリングによる位相差は、あくまでもジッターとし
て捉えられ、PLL回路を用いて同期をとるチップとの
パラレル通信が支障なくなされる。
【0023】図6Aは、ディザリングしない場合の信号
dc0〜dc4の内の一つの信号の周波数分布を示す。
なお、図6Aにおいては、横軸が周波数を示し、縦軸が
スペクトラムの強度を示す。図6Aに示すように50M
Hzの基本周波数と、その奇数倍の周波数にピークを有す
る。一方、図6Bにディザリングして合成したクロック
信号S2の周波数分布を示す。なお、図6Bにおいて
も、図6Aと同様に横軸が周波数を示し、縦軸がスペク
トラムの強度を示す。図6Bに示すようにディザリング
して合成したクロック信号S2は、基本周波数として、
(49.38,50,50.63)の3つの成分を含
み、スペクトラムが分散されてピーク値が低く抑えられ
る。このようにこの発明では、意図的に位相を所定の関
係で前後に変動させてジッターを加えることにより、ス
ペクトラム上のピークを分散させる。なお、この時、ジ
ッターそのものは、上述した例の場合で最大でも±50
0ps程度であり、クロック周期20nsに対して2.5%
でしかなく、パラレル通信系において動作保証上問題に
ならないレベルである。
dc0〜dc4の内の一つの信号の周波数分布を示す。
なお、図6Aにおいては、横軸が周波数を示し、縦軸が
スペクトラムの強度を示す。図6Aに示すように50M
Hzの基本周波数と、その奇数倍の周波数にピークを有す
る。一方、図6Bにディザリングして合成したクロック
信号S2の周波数分布を示す。なお、図6Bにおいて
も、図6Aと同様に横軸が周波数を示し、縦軸がスペク
トラムの強度を示す。図6Bに示すようにディザリング
して合成したクロック信号S2は、基本周波数として、
(49.38,50,50.63)の3つの成分を含
み、スペクトラムが分散されてピーク値が低く抑えられ
る。このようにこの発明では、意図的に位相を所定の関
係で前後に変動させてジッターを加えることにより、ス
ペクトラム上のピークを分散させる。なお、この時、ジ
ッターそのものは、上述した例の場合で最大でも±50
0ps程度であり、クロック周期20nsに対して2.5%
でしかなく、パラレル通信系において動作保証上問題に
ならないレベルである。
【0024】図7は、上述したディザリング制御部2の
具体的な構成の一例を示す。図7に示すように8個のD
型のフリップフロップ31〜38と、3個のOR回路4
1,42,43とによりディザリング制御部2が構成さ
れている。なお、図7に示すようにシフトレジスタを用
いた構成とせずに、ステートマシン回路を用いることで
も同様に制御信号を生成することが可能である。
具体的な構成の一例を示す。図7に示すように8個のD
型のフリップフロップ31〜38と、3個のOR回路4
1,42,43とによりディザリング制御部2が構成さ
れている。なお、図7に示すようにシフトレジスタを用
いた構成とせずに、ステートマシン回路を用いることで
も同様に制御信号を生成することが可能である。
【0025】フリップフロップ31の出力端子Qと、フ
リップフロップ32の入力端子Dとが接続される。同様
に隣接する各フリップフロップ間の出力端子Qと、入力
端子Dとが接続される。つまり、フリップフロップ31
〜38のそれぞれが直列に環状をなすように接続されて
いる。また、フリップフロップ32の出力端子Qとフリ
ップフロップ33の入力端子Dとの接続点にOR回路4
1の一方の入力端子が接続され、フリップフロップ38
の出力端子Qとフリップフロップ31の入力端子Dとの
接続点にOR回路41の他方の入力端子が接続される。
フリップフロップ33の出力端子Qとフリップフロップ
34の入力端子Dとの接続点にOR回路42の一方の入
力端子が接続され、フリップフロップ37の出力端子Q
とフリップフロップ38の入力端子Dとの接続点にOR
回路42の他方の入力端子が接続される。フリップフロ
ップ34の出力端子Qとフリップフロップ35の入力端
子Dとの接続点にOR回路43の一方の入力端子が接続
され、フリップフロップ36の出力端子Qとフリップフ
ロップ37の入力端子Dとの接続点にOR回路43の他
方の入力端子が接続される。
リップフロップ32の入力端子Dとが接続される。同様
に隣接する各フリップフロップ間の出力端子Qと、入力
端子Dとが接続される。つまり、フリップフロップ31
〜38のそれぞれが直列に環状をなすように接続されて
いる。また、フリップフロップ32の出力端子Qとフリ
ップフロップ33の入力端子Dとの接続点にOR回路4
1の一方の入力端子が接続され、フリップフロップ38
の出力端子Qとフリップフロップ31の入力端子Dとの
接続点にOR回路41の他方の入力端子が接続される。
フリップフロップ33の出力端子Qとフリップフロップ
34の入力端子Dとの接続点にOR回路42の一方の入
力端子が接続され、フリップフロップ37の出力端子Q
とフリップフロップ38の入力端子Dとの接続点にOR
回路42の他方の入力端子が接続される。フリップフロ
ップ34の出力端子Qとフリップフロップ35の入力端
子Dとの接続点にOR回路43の一方の入力端子が接続
され、フリップフロップ36の出力端子Qとフリップフ
ロップ37の入力端子Dとの接続点にOR回路43の他
方の入力端子が接続される。
【0026】なお、フリップフロップ31のセット入力
端子と、フリップフロップ32〜38のリセット入力端
子のそれぞれには、初期化信号initが供給され、フ
リップフロップ31〜38のクロック入力端子のそれぞ
れには、所定のクロック信号ckが供給される。
端子と、フリップフロップ32〜38のリセット入力端
子のそれぞれには、初期化信号initが供給され、フ
リップフロップ31〜38のクロック入力端子のそれぞ
れには、所定のクロック信号ckが供給される。
【0027】図8は、所定の初期化信号initと、ク
ロック信号ckが供給された際に上述したフリップフロ
ップ31の出力端子Qとフリップフロップ32の入力端
子Dとの接続点から得られる信号s0と、OR回路41
〜43のそれぞれの出力端子から得られる信号s1,s
2,s3と、フリップフロップ35の出力端子Qとフリ
ップフロップ36の入力端子Dとの接続点から得られる
信号s4の一例を示す。
ロック信号ckが供給された際に上述したフリップフロ
ップ31の出力端子Qとフリップフロップ32の入力端
子Dとの接続点から得られる信号s0と、OR回路41
〜43のそれぞれの出力端子から得られる信号s1,s
2,s3と、フリップフロップ35の出力端子Qとフリ
ップフロップ36の入力端子Dとの接続点から得られる
信号s4の一例を示す。
【0028】図8に示すように初期化信号initによ
りフリップフロップ31がセットされると共に、フリッ
プフロップ32〜38のそれぞれがリセットされる。こ
れは、一つのフリップフロップだけをハイレベルに保持
するためである。そして、クロック信号ckの立ち上が
りエッジのタイミングで順次ハイレベルがフリップフロ
ップ間を1個ずつ移動して行き、巡回する。従って、信
号S0〜S4としては、図8に示すように1つの信号が
ハイレベルの時に他の4つの信号がローレベルとされ、
ハイレベルがクロック信号ckの1サイクル毎に(信号
s0→s1→s2→s3→s4→s3→s2→s1→s
2・・・・)の順序で各信号間を移動する。この信号S
0〜S4が前述した選択処理部3の制御信号SEL1と
して用いられる。なお、上述した例の場合は、共通の初
期化信号initを用いてD型のフリップフロップ31
〜38を制御する場合について説明したが、フリップフ
ロップ31〜38のそれぞれを別個に制御することによ
り出力を全て0にしてクロック信号の合成動作を停止す
るようにしても良い。
りフリップフロップ31がセットされると共に、フリッ
プフロップ32〜38のそれぞれがリセットされる。こ
れは、一つのフリップフロップだけをハイレベルに保持
するためである。そして、クロック信号ckの立ち上が
りエッジのタイミングで順次ハイレベルがフリップフロ
ップ間を1個ずつ移動して行き、巡回する。従って、信
号S0〜S4としては、図8に示すように1つの信号が
ハイレベルの時に他の4つの信号がローレベルとされ、
ハイレベルがクロック信号ckの1サイクル毎に(信号
s0→s1→s2→s3→s4→s3→s2→s1→s
2・・・・)の順序で各信号間を移動する。この信号S
0〜S4が前述した選択処理部3の制御信号SEL1と
して用いられる。なお、上述した例の場合は、共通の初
期化信号initを用いてD型のフリップフロップ31
〜38を制御する場合について説明したが、フリップフ
ロップ31〜38のそれぞれを別個に制御することによ
り出力を全て0にしてクロック信号の合成動作を停止す
るようにしても良い。
【0029】図9は、上述した選択処理部3の具体的な
構成の一例を示す。図9に示すようにクロック生成部1
からの信号dc0〜dc4に対応して設けられた5個の
スイッチ回路51〜55と、バッファ56とにより選択
処理部3が構成されている。
構成の一例を示す。図9に示すようにクロック生成部1
からの信号dc0〜dc4に対応して設けられた5個の
スイッチ回路51〜55と、バッファ56とにより選択
処理部3が構成されている。
【0030】スイッチ回路51〜55のそれぞれは、制
御端子を有しており、例えば、制御端子がハイレベルに
制御された時にオンするように構成されている。スイッ
チ回路51の入力端子に信号dc0が供給され、制御端
子に信号s0が供給される。スイッチ回路52の入力端
子に信号dc1が供給され、制御端子に信号s1が供給
される。スイッチ回路53の入力端子に信号dc2が供
給され、制御端子に信号s2が供給される。スイッチ回
路54の入力端子に信号dc3が供給され、制御端子に
信号s3が供給される。スイッチ回路55の入力端子に
信号dc4が供給され、制御端子に信号s4が供給され
る。スイッチ回路51〜55の出力端子のそれぞれが共
通接続され、この共通接続点にバッファ56の入力端子
が接続される。従って、スイッチ回路51〜55のそれ
ぞれは、出力側において、ワイヤードOR接続され、ス
イッチ回路51〜55を介した信号が合成される。バッ
ファ56から前述したクロック信号S2が取り出され
る。
御端子を有しており、例えば、制御端子がハイレベルに
制御された時にオンするように構成されている。スイッ
チ回路51の入力端子に信号dc0が供給され、制御端
子に信号s0が供給される。スイッチ回路52の入力端
子に信号dc1が供給され、制御端子に信号s1が供給
される。スイッチ回路53の入力端子に信号dc2が供
給され、制御端子に信号s2が供給される。スイッチ回
路54の入力端子に信号dc3が供給され、制御端子に
信号s3が供給される。スイッチ回路55の入力端子に
信号dc4が供給され、制御端子に信号s4が供給され
る。スイッチ回路51〜55の出力端子のそれぞれが共
通接続され、この共通接続点にバッファ56の入力端子
が接続される。従って、スイッチ回路51〜55のそれ
ぞれは、出力側において、ワイヤードOR接続され、ス
イッチ回路51〜55を介した信号が合成される。バッ
ファ56から前述したクロック信号S2が取り出され
る。
【0031】なお、前述したディザリング制御部2にお
いて用いられるクロック信号ckは、図10に示すよう
にクロック生成部1からの信号dc0〜dc4に対して
選択処理部3のセットアップに必要な時間tSU以上確
保できるように位相制御されている。このため、クロッ
ク生成部1からの信号dc0〜dc4を正しく選択する
ことができる。このクロック信号ckは、信号dc0〜
dc4を生成する分周回路中の最適な位相部分を取り出
して用いたり、また、信号dc0〜dc4のいずれか一
つをリングオシレータの発信クロックでシフトさせたり
することで容易に生成される。
いて用いられるクロック信号ckは、図10に示すよう
にクロック生成部1からの信号dc0〜dc4に対して
選択処理部3のセットアップに必要な時間tSU以上確
保できるように位相制御されている。このため、クロッ
ク生成部1からの信号dc0〜dc4を正しく選択する
ことができる。このクロック信号ckは、信号dc0〜
dc4を生成する分周回路中の最適な位相部分を取り出
して用いたり、また、信号dc0〜dc4のいずれか一
つをリングオシレータの発信クロックでシフトさせたり
することで容易に生成される。
【0032】上述した一実施形態の説明においては、便
宜上(m=5)の場合について説明したが、この発明
は、(m=5)以外の他の複数の相のクロック信号に対
して容易に適用することができる。
宜上(m=5)の場合について説明したが、この発明
は、(m=5)以外の他の複数の相のクロック信号に対
して容易に適用することができる。
【0033】また、上述した一実施形態の説明において
は、信号S0〜S4として図8に示すように1つの信号
がハイレベルの時に他の4つの信号がローレベルとさ
れ、ハイレベルがクロック信号ckの1サイクル毎に
(信号s0→s1→s2→s3→s4→s3→s2→s
1→s2・・・・)の順序で各信号間を移動する場合に
ついて説明したが、他の周期性を持ち、かつ、供給先の
要求精度の範囲内で位相を前後させるパターンを用いる
ようにしても良い。例えば、(m=7)とし、位相の進
んでいる信号から遅れている信号に向けてs0〜s6と
した場合には、(信号s0→s1→s2→s3→s4→
s5→s6→s5→s4→s3→s2→s1→s2・・
・・)や、(信号s0→s2→s4→s6→s4→s2
→s0→s2→・・・・)等で位相を移動させるように
しても良い。
は、信号S0〜S4として図8に示すように1つの信号
がハイレベルの時に他の4つの信号がローレベルとさ
れ、ハイレベルがクロック信号ckの1サイクル毎に
(信号s0→s1→s2→s3→s4→s3→s2→s
1→s2・・・・)の順序で各信号間を移動する場合に
ついて説明したが、他の周期性を持ち、かつ、供給先の
要求精度の範囲内で位相を前後させるパターンを用いる
ようにしても良い。例えば、(m=7)とし、位相の進
んでいる信号から遅れている信号に向けてs0〜s6と
した場合には、(信号s0→s1→s2→s3→s4→
s5→s6→s5→s4→s3→s2→s1→s2・・
・・)や、(信号s0→s2→s4→s6→s4→s2
→s0→s2→・・・・)等で位相を移動させるように
しても良い。
【0034】さらに、上述した一実施形態のクロック生
成部1の説明においては、具体例として5段構成のリン
グオシレータを用いる場合について説明したが、他にク
ロック発生回路を設け、その出力信号に対して遅延処理
を施すことによりm相のクロック信号を得るようにして
も良い。図12にクロック生成部1の他の具体例を示
す。なお、この場合には、(m=7)で7相のクロック
信号を生成する。
成部1の説明においては、具体例として5段構成のリン
グオシレータを用いる場合について説明したが、他にク
ロック発生回路を設け、その出力信号に対して遅延処理
を施すことによりm相のクロック信号を得るようにして
も良い。図12にクロック生成部1の他の具体例を示
す。なお、この場合には、(m=7)で7相のクロック
信号を生成する。
【0035】図11において50で示されるのがクロッ
ク生成部1、もしくは、外部に設けられたクロック発生
回路である。クロック発生回路50の出力端子に6個の
直列接続された遅延素子51〜56が接続される。クロ
ック発生回路50の出力端子から信号c0が得られ、遅
延素子51の出力端子から信号c1が得られ、遅延素子
52の出力端子から信号c2が得られ、遅延素子53の
出力端子から信号c3が得られ、遅延素子54の出力端
子から信号c4が得られ、遅延素子55の出力端子から
信号c5が得られ、遅延素子56の出力端子から信号c
6が得られる。遅延素子51〜56のそれぞれは、任意
に遅延量を設定することができ、それぞれ互いに位相が
異なるる7相のクロック信号c0〜c6を得ることがで
きる。なお、この場合には、100ps或いはそれ以下ま
で位相をシフトさせることができ、また、クロック生成
部1に別に設けられているPLL回路の電圧制御発振器
の制御電圧を用いたマッチド遅延素子を用いるようにし
ても良い。さらに、クロック発生回路50の出力信号の
発振周波数よりさらに高い周波数の基準信号を別回路か
ら得、遅延素子51〜56の代わりにシフトレジスタを
用いて遅延素子と同様に機能させるようにしても良い。
ク生成部1、もしくは、外部に設けられたクロック発生
回路である。クロック発生回路50の出力端子に6個の
直列接続された遅延素子51〜56が接続される。クロ
ック発生回路50の出力端子から信号c0が得られ、遅
延素子51の出力端子から信号c1が得られ、遅延素子
52の出力端子から信号c2が得られ、遅延素子53の
出力端子から信号c3が得られ、遅延素子54の出力端
子から信号c4が得られ、遅延素子55の出力端子から
信号c5が得られ、遅延素子56の出力端子から信号c
6が得られる。遅延素子51〜56のそれぞれは、任意
に遅延量を設定することができ、それぞれ互いに位相が
異なるる7相のクロック信号c0〜c6を得ることがで
きる。なお、この場合には、100ps或いはそれ以下ま
で位相をシフトさせることができ、また、クロック生成
部1に別に設けられているPLL回路の電圧制御発振器
の制御電圧を用いたマッチド遅延素子を用いるようにし
ても良い。さらに、クロック発生回路50の出力信号の
発振周波数よりさらに高い周波数の基準信号を別回路か
ら得、遅延素子51〜56の代わりにシフトレジスタを
用いて遅延素子と同様に機能させるようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】この発明では、クロック生成手段と、選
択手段と、制御手段とが設けられ、選択手段からは、供
給先であるパラレル通信系が許容する精度の範囲内で位
相が所定の関係で前後に変動し、スペクトラム上のピー
クが分散した第2のクロック信号が出力される。このた
め、この発明によれば、簡素な構成で一定の位相差内で
同期が取れたスペクトラム拡散クロックを生成すること
ができ、電磁ノイズを低減することができる。また、こ
の発明によれば、第2のクロック信号が選択手段から出
力されると共に、クロック生成手段において生成された
所定の高精度のクロック信号も併せて出力されるため、
シリアルとパラレルの両方の通信を行うチップに対して
使用することが可能となる。
択手段と、制御手段とが設けられ、選択手段からは、供
給先であるパラレル通信系が許容する精度の範囲内で位
相が所定の関係で前後に変動し、スペクトラム上のピー
クが分散した第2のクロック信号が出力される。このた
め、この発明によれば、簡素な構成で一定の位相差内で
同期が取れたスペクトラム拡散クロックを生成すること
ができ、電磁ノイズを低減することができる。また、こ
の発明によれば、第2のクロック信号が選択手段から出
力されると共に、クロック生成手段において生成された
所定の高精度のクロック信号も併せて出力されるため、
シリアルとパラレルの両方の通信を行うチップに対して
使用することが可能となる。
【図1】この発明の一実施形態の全体構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】この発明の一実施形態の説明に用いる波形図で
ある。
ある。
【図3】この発明の一実施形態におけるクロック生成部
の一例を示すブロック図である。
の一例を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施形態におけるクロック生成部
の説明に用いる波形図である。
の説明に用いる波形図である。
【図5】この発明の一実施形態における選択処理部の説
明に用いる波形図である。
明に用いる波形図である。
【図6】この発明の一実施形態における選択処理部の説
明に用いる特性図である。
明に用いる特性図である。
【図7】この発明の一実施形態におけるディザリング制
御部の一例を示すブロック図である。
御部の一例を示すブロック図である。
【図8】この発明の一実施形態におけるディザリング制
御部の説明に用いる波形図である。
御部の説明に用いる波形図である。
【図9】この発明の一実施形態における選択処理部の一
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図10】この発明の一実施形態におけるディザリング
制御部と選択処理部の説明に用いる波形図である。
制御部と選択処理部の説明に用いる波形図である。
【図11】この発明の一実施形態におけるクロック生成
部の他の例を示すブロック図である。
部の他の例を示すブロック図である。
【図12】従来のクロック発生装置の説明に用いる概念
図である。
図である。
1・・・クロック生成部、2・・・ディザリング制御
部、3・・・選択処理部 4,5・・・出力端子
部、3・・・選択処理部 4,5・・・出力端子
Claims (7)
- 【請求項1】 バスで接続された電子機器間でデータ通
信を行う通信システムにおけるクロック発生装置におい
て、 互いに位相差を有するm相のクロック信号を生成するク
ロック生成手段と、 上記クロック生成手段から供給される上記m相のクロッ
ク信号の一つを順次選択して第2のクロック信号として
出力する選択手段と、 上記選択手段から得られる上記第2のクロック信号のス
ペクトラムが拡散するように上記選択手段に制御信号を
供給して制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
クロック発生装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 上記制御手段は、上記第2のクロック信号の位相が所定
基準に対して進む期間と、遅れる期間とを交互に繰り返
すように制御することを特徴とするクロック発生装置。 - 【請求項3】 請求項1において、 上記クロック生成手段は、多段リングオシレータを含む
ことを特徴とするクロック発生装置。 - 【請求項4】 請求項1において、 上記クロック生成手段は、遅延素子で順次シフトさせて
上記m相のクロック信号を生成することを特徴とするク
ロック発生装置。 - 【請求項5】 請求項1において、 上記クロック生成手段は、シフトレジスタで順次シフト
させて上記m相のクロック信号を生成することを特徴と
するクロック発生装置。 - 【請求項6】 請求項1において、 上記選択手段は、ワイヤードORで構成されることを特
徴とするクロック発生装置。 - 【請求項7】 請求項1において、 制御手段は、シフトレジスタを環状に接続し、上記シフ
トレジスタの出力を論理的にデコードすることにより上
記制御信号を生成することを特徴とするクロック発生装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32945499A JP2001148690A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | クロック発生装置 |
US09/714,538 US6407606B1 (en) | 1999-11-19 | 2000-11-17 | Clock generating apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32945499A JP2001148690A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | クロック発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001148690A true JP2001148690A (ja) | 2001-05-29 |
Family
ID=18221568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32945499A Pending JP2001148690A (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | クロック発生装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6407606B1 (ja) |
JP (1) | JP2001148690A (ja) |
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JP2019012944A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社デンソー | クロック信号生成回路 |
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US7323921B2 (en) * | 2005-11-22 | 2008-01-29 | Sigmatel, Inc. | Clock generator, system on a chip integrated circuit and methods for use therewith |
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