JP2001031404A - 酸素ガス濃縮方法 - Google Patents
酸素ガス濃縮方法Info
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Abstract
よび所望の酸素ガス流量で独立して自由に得られるよう
に,又製造時の消費電力において所望の酸素ガス製造条
件(濃度×流量)に見合った省電力性が達成できるよう
にする。 【解決手段】 酸素ガス濃度が所望の一定の値になる
ように原料圧縮空気の時間あたりの供給量、すなわち空
気圧縮器の駆動速度を自動的に増減制御させるようにし
たとともに、所望の酸素ガス製造条件(濃度×流量)に
合わせて吸着塔の切替圧力を比例制御した。
Description
を、任意流量で提供するPSA方式を利用した酸素ガス
の濃縮方法に関するものである。
の酸素ガス濃縮装置において、製造される酸素ガスは使
用者が必要とする流量に手動で調節させることは出来る
が、その酸素濃度は90%以上あるいは40%以上など
と固定されているもので、使用されている空気圧縮器は
装置の最大酸素ガス製造能力(濃度×流量)に見合う大
きさに固定された能力を持つものであった。 発生酸素
ガスの流量を増減させるための手段は、出口側に流量制
限のためのニードル弁、あるいは異なる孔径を持つ多数
のオリフィスを機械的に切替える機構(ロータリー式多
連オリフィス)を設置して所望の流量に調節させていた
ので、特に小流量に絞った状態での使用時における消費
電力は、最大流量での使用時と同じ電力を消費してしま
い省電力と言う観点からはほど遠いものであった。
大流量時に所望の濃度が得られるように能力が固定され
ており、たとえば酸素濃度90%以上で発生流量2ノル
マルリットル毎分の機種と、酸素濃度40%で発生流量
10ノルマルリットル毎分の機種は別々の機種として提
供されてはいるものの、同一の機種として切替えて使用
できるようなものはなかった。
て、駆動速度が固定された空気圧縮器を使用して高圧の
空気を供給するにあたり、濃縮サイクルにおける吸着塔
の吸着破過の状態、すなわち吸着塔の吸着能力や吸着剤
の再生状態を制御することにより濃縮度が増減する現象
を利用して所望の濃度の酸素ガスを得る方法を発明し、
特開平11−228107(酸素ガス濃縮方法および装
置)として紹介しているが、この方法において濃度およ
び流量の双方を同時に所望の値に変更することは出来な
かった。
圧縮器を持つ医療用等の酸素ガス濃縮装置において、酸
素ガス流量を切換える方法として、操作の容易性のため
ロータリスイッチ型の機械式多連オリフィス切替え機構
が設けられており、このつまみを回転させることにより
所望の流量が得られるようになっているが、手動でのお
おざっぱな段階的な切換しかできず、正確な流量の自動
調節は不可能であった。 装置出口の酸素ガスの吐出圧
力は比較的低いので、呼吸口までの間の圧力損失が大き
く変化した場合、すなわち使用者まで酸素ガスを送るチ
ューブを極端に長くしたり、あるいは呼吸マスクや鼻カ
ニューラをオリフィス付のものなどに変更したり、ある
いは加湿器のバブリング機構を取り除いたり別のものに
変更したりした時などの場合、酸素ガス流量の設定を変
更していないにも拘らず、使用者が気付かない間に実際
の酸素ガス流量が変化してしまっているなどの大きな問
題があった。
は、空気圧縮器は常に能力が固定されたままで駆動され
ているため、小流量で使用する場合でもその消費電力は
低減されないままで、小流量での使用者にとっては大き
な電気代の負担があった。従来この問題を解決するた
め、酸素ガス濃縮装置の製造者は大中小の各種能力を持
つ装置を細かく作り分けして市場に提供し消極的な省電
力対策としていたが、使用者にとっては必要とする酸素
ガス流量によって機種を変更しなければならないなどの
難点があった。
ガス流量を任意に設定することができ、又使用者が必要
とする酸素濃度を任意に設定することができ、又使用者
の都度の設定(流量×濃度)に合わせて、消費電力がそ
の設定に見合った最低値に都度自動制御されるような省
電力型の酸素ガス濃縮装置を提供する目的で、酸素ガス
の濃縮方法について誠意工夫の結果、本発明をするに至
った。
成するために、原料として供給される圧縮空気の流量が
外部信号により増減可能な方法を使用した。 すなわ
ち、駆動する電動機の速度を外部信号によって変化させ
ることが容易で、駆動速度の増減に合わせて消費電力が
増減し、又製作が容易なインバータ制御方式の空気圧縮
器を採用した。
にて検出され、検出された濃度は電圧変換された後、空
気圧縮器のインバータ制御回路にフィードバックされ、
設定された任意の濃度、すなわち酸素濃度センサの出力
電圧が設定された電圧値を保つように空気圧縮器を駆動
する電動機の駆動速度が自動制御される。
検出され、検出された流量は電圧変換された後、流量制
御回路にフィードバックされ、設定された任意の流量、
すなわち流量センサの出力電圧が設定された電圧値を保
つように出口に設置されているマスフローコントローラ
の流量制御弁の開度が自動制御される。 このことによ
り、たとえ使用者が装置出口に何らかの圧力損失になる
ようなことをした場合でも使用者が設定した流量は一定
に保たれることになる。
合、吸着効率が増大して酸素濃度は上昇するので、イン
バータ制御回路は空気圧縮器の駆動速度を減少させて設
定されている酸素濃度を保つように働く。 又このとき
消費電力は自動的に減少して適正な省電力性が達成され
る。 発生酸素ガス流量の設定を増大させた場合、同様
な理由で逆に働く。
濃度および発生流量の具体的制御の方法を説明する。
最大酸素ガス製造能力(純酸素量=濃度×流量)が5ノ
ルマルリットル毎分以上として設計された本発明の酸素
ガス濃縮方法による酸素ガス濃縮装置において、発生酸
素ガスの酸素濃度が90%、発生流量が5ノルマルリッ
トル毎分に設定されて定常運転されている状況とする。
ここで、酸素濃度の設定はそのままで、発生流量を2
ノルマルリットル毎分に設定変更した場合の制御状況を
説明する。
に対して、流量センサの出力が2ノルマルリットル毎分
に相当する電圧値を示すまで開度を絞るような制御信号
が出力される。 マスフローコントローラにより流量が
2ノルマルリットル毎分に制限されると、系内の吸着効
率が良くなり、発生酸素ガスの酸素濃度は除々に上昇
し、これに追従して酸素濃度センサが出力する電圧値が
上昇する。
動する電動機の速度を自動的に低下させる。 空気圧縮
器の駆動速度が低下して圧縮空気の供給流量が減少する
と、系内の吸着効率が低下して酸素濃度が低下するので
酸素濃度センサが出力する電圧値は低下し始める。 こ
のようにしてインバータ制御部は、酸素濃度センサの出
力が酸素濃度の設定値90%に相当する電圧値を維持す
る(下回らない)ように空気圧縮器の駆動速度を自動制
御し続ける。
濃度の酸素ガスの発生流量が5ノルマルリットル毎分に
相当する予め設定されている必要充分な吸着塔の切替圧
力を、2ノルマルリットル毎分に相当する予め設定され
ている必要充分な吸着塔の切替圧力にまで自動的に低下
させる。 この操作により空気圧縮器の吐出圧力が低下
し、これを駆動する電動機の負荷が大幅に低減するので
消費電力の著しい低減が達成できる。
操作圧力Pmax(吸着塔の切替圧力に相当する圧力P
max)で90%濃度の酸素ガスの発生流量5ノルマル
リットル毎分の最大能力が確保されている状況下で、濃
度を変えずに酸素ガスの発生流量を5ノルマルリットル
毎分より2ノルマルリットル毎分に減少させる場合、こ
の酸素ガスの発生流量の低減に見合うまで吸着操作圧力
を低下させて、吸着塔内の吸着剤の窒素ガス吸着能力、
すなわち酸素ガス濃縮能力を低減させてもよいことは明
白である。
発生流量に見合った圧力に都度制御することにより、吸
着操作圧力を制御せずに高い操作圧力Pmaxで一定に
保った場合に比較して、所望の酸素ガス発生流量に見合
ったより大きな省電力性が達成できるようになる。
生流量が5ノルマルリットル毎分(純酸素分4.5ノル
マルリットル)に設定されて定常運転されている状況は
前記の場合と同じだが、酸素濃度の設定を40%に、発
生流量を10ノルマルリットル毎分(純酸素分4.0ノ
ルマルリットル)に設定変更した場合の制御状況を説明
する。
に対して、流量センサの出力が10ノルマルリットル毎
分に相当する電圧値を示すまで開度を開くような制御信
号が出力される。 マスフローコントローラにより流量
が10ノルマルリットル毎分に増加されると、系内の吸
着効率が悪くなり、発生酸素ガスの酸素濃度は除々に低
下し、これに追従して酸素濃度センサの出力電圧が下降
し始める。
する電圧値の変化の方向、および変化する速度(加速
度)を検知し、設定された酸素濃度に相当する電圧値を
比較にしながら空気圧縮器を駆動する電動機の駆動速度
の増減量および増減の加速度を自動的に制御する。 こ
のようにしてインバータ制御部は、酸素濃度センサの出
力が酸素濃度の設定値40%に相当する電圧値を維持す
る(下回らない)ように空気圧縮器の駆動速度を自動制
御し続ける。
濃度の酸素ガスの発生流量が5ノルマルリットル毎分に
相当する予め設定されている必要充分な吸着塔の切替圧
力を、40%濃度の酸素ガス発生流量が2ノルマルリッ
トル毎分に相当する予め設定されている必要充分な吸着
塔の切替圧力にまで自動的に低下させる。 この操作に
より空気圧縮器の吐出圧力が若干低下し、これを駆動す
る電動機の負荷が低減するので消費電力の適正な低減が
達成できる。
切替圧力の予め設定する値は、所望の酸素ガスの濃度お
よび発生流量の各組合せの条件下で装置を運転して、各
条件下での必要充分な最低圧力値を各々予め実験的に求
めることができる。 このようにして濃度/流量の各組
合せ条件下で得られた実験値を、各条件下での吸着塔の
切替圧力の設定値として濃縮サイクル制御部に予め記憶
させておけばよい。
用される空気圧縮器は、使用者が設定した濃度および流
量に見合った適正な最低駆動速度に常時自動制御されて
いるので、消費電力についても自動的に最低に維持され
ることとなり、従来に比較して大幅な省電力が期待出来
るようになった。
は、圧縮容積が固定された機械構造を持つピストン型、
ダイヤフラム型、スクロール型などの圧縮器で、それを
駆動する電動機の速度を増減するもの、あるいは能力可
変の機械構造を持つ容積可変型、翼角度可変型などの圧
縮器で、能力を機械的に増減させることができるものな
どなら何でも使用することが出来る。
場合、酸素ガスの発生能力(流量×濃度)の増減に追従
して省電力性の効果が期待される流量可変型の空気圧縮
器としては、ピストン型、ダイヤフラム型、スクロール
型などで、これを駆動させる電動機の駆動速度をインバ
ータ電源にて可変制御を行なう方法が好ましい。インバ
ータ制御方法および制御される電動機は、交流方式ある
いは直流方式などの種類を問わないことは言うまでもな
い。
ニ電池方式、ジルコニア固体電解質方式、吸光分光分析
方式、あるいはガス吸着分離クロマトグラフィー方式な
どの酸素分子を定量分析可能なセンサのことを言い、気
体中の酸素濃度をある濃度範囲で検出することが可能
で、酸素濃度とその出力との間に何らかの再現性があ
り、その出力が電圧値あるいは電流値などの電気信号と
して、酸素濃度との間に何らかの関係を持って取出せる
ものなら何でも使用することが出来る。
場合、製造される酸素ガス中の酸素濃度を検出する酸素
濃度センサとしては、設置が容易であるガルバニ電池方
式、あるいはジルコニア固体電解質方式を使用するのが
一般的であるが、酸素濃度が90%を越えるような高濃
度領域で長期間に渡り使用されるような場合、センサの
寿命、および酸素濃度の検出値の再現性、および感度
(検出速度)においてより優秀な性能を示すジルコニア
固体電解質方式の酸素濃度センサを使用する方が好まし
い。
流量計などの絞り方式、あるいは層流流量計などの流体
抵抗方式、あるいは熱線流量計などの熱方式、あるいは
翼車流量計などの回転翼方式、あるいは浮子流量計など
のトレーサ方式などで検出した流量を電圧値あるいは電
流値などの電気信号に変換して出力できるものなら何で
も使用することが出来る。
装置の場合、製造される酸素ガスの流量を検出する流量
センサとしては、構造が簡単で安価に製作することがで
き、流量の検定が容易であり、丈夫で壊れにくい構造を
持ち、流量を電圧に変換することが容易なオリフィス流
量計、あるいは層流流量計の使用が好ましいが、流量と
検出される差圧の関係が全域(特に微少流量領域)で直
線比例の関係にある層流流量計の使用が最も好ましい。
いずれの場合でも細孔素子であるオリフィス、あるい
は多数個の微細孔を持つハネカムなどの多層素子、およ
び小型のセラミック圧力センサがあれば容易に組立てる
ことが出来る。
は、外部から与える制御信号で所望の流量(時間当りに
通過する質量)を微細に調節できる比較的小型の自動流
量調節弁のことで、一般的に流量を精密に絞る機構を持
つニードル弁部と、ニードル軸を上下に駆動させるリニ
アアクチュエータ部(制御信号によりニードル軸を直接
上下方向の所望の位置に移動させる機能を持つリニアサ
ーボモータ、あるいはリニアステッピングモーターなど
のこと)、あるいは回転アクチュエータ部(制御信号に
より所望の角度まで回転させる機能を持つサーボモー
タ、あるいはステッピングモータなどのことで、ネジ機
構で回転を上下運動に変換し、ニードル軸を上下方向の
所望の位置に移動させる)より構成されているもので、
リニア制御方式あるいは回転制御方式のいずれの場合で
も容易に製作することが出来る。
を実現するための装置の概要を示す図であり、図2は本
発明の酸素ガス濃縮操作における吸着および脱着再生の
サイクルの制御の概要を示す図である。
圧縮器で、12を駆動する電動機の速度制御回路27が
出力する制御電源28Cによって、12の駆動速度が自
動制御される。
吸着塔Bで、14、15内に充填されている吸着剤への
窒素ガスの吸着操作および脱着再生操作のサイクルが、
酸素濃縮サイクル制御弁ブロック13によって、図2に
示される酸素濃縮サイクルの通り自動制御される。 1
3は圧縮空気を供給する電磁弁SV1/SV2、脱着再
生ガスを排出する電磁弁SV3/SV4、および酸素ガ
スを回収する電磁弁SV5により構成される電磁弁ブロ
ックである。
は15内の吸着圧力の変化を検知する圧力センサーで、
その出力信号18Sは酸素濃縮サイクル制御回路19に
導かれ、予め設定されている14、15の切替圧力すな
わち図2に示されている最大操作圧力P2に一致する
と、制御電源20Cにより13は図2に示されているよ
うに14、15の動作を自動的に切替える。
の酸素ガスの濃度および流量の各条件下で、予め実験的
に求められた必要充分な最低値である吸着操作圧力の
値、すなわち14、15の切替圧力について、各々の圧
力設定値が予め記憶させられている。
一部は逆流防止弁CV7、CV8を通り圧力容器16へ
一方向的に送り出され、16内に一時貯蔵された酸素ガ
スは圧力調節弁RV9により一定の圧力に減圧され、製
造されるべき酸素ガスとして取り出される。
御されるマスフローコントローラで、出口には圧力セン
サ21が接続されており、層流流量計SR29の流路抵
抗によって検出される圧力が21の測定範囲に入るよう
に、SR29の後に設置されている半固定オリフィスO
V11の開度を微調節する。 圧力検出信号22Sは流
量制御回路23により流量に変換され、出力される制御
電源24CによってFC10の開度が自動制御され、製
造される酸素ガスの流量が、任意に設定された所望の流
量値を維持するように働く。
センサーで、酸素濃度の検出信号26Sは空気圧縮器1
2を駆動する電動機の速度制御回路27に導かれ、速度
制御電源28Cによって12が供給する圧縮空気の吐出
流量が自動制御され、製造される酸素ガスの濃度が、任
意に設定された所望の酸素濃度値を維持するように働
く。
口側を結ぶように設置され、一方の吸着塔内に吸着され
ている窒素ガスを積極的に追い出して脱着再生を促進さ
せる目的のオリフィスであり、吸着塔間の圧力差によっ
てOL6を通過する酸素ガスが脱着再生に必要な量に制
限されるようにその孔径を決定する。
の出口側を結ぶように設置され、図2に示されるサイク
ルがIよりIIに移行する状態において、15(吸着塔
B)が濃縮工程を終了する(17すなわち15の吸着圧
力がP2に一致する)時点で、1ないし2秒程度の短い
時間(酸素ガス回収操作時間τ)開くように19によっ
て制御され、吸着塔間の圧力差により15内に溜まって
いる高い圧力(P2)の濃縮された酸素ガスを14(吸
着塔A)へ一挙に送って有効的に回収するための電磁弁
であり、これにより酸素ガスの生産効率が上がることに
なる。 SV5が開くと、14内の圧力はPoよりP1
へ一挙に上昇する。 なおPoは吸着塔の脱着再生時に
脱着再生系内を流れて大気に排出されるガスの圧力損失
分の大気圧Paとの差圧である。 このようにSV5は
酸素濃縮サイクルが切替わる毎に短時間(τ)の間開く
ように、また再生ガスの排出弁SV3/SV4はSV5
が開いている間は必ず閉じているように19によって自
動制御される。
を始動させてからの状態を図2を用いて説明する。 始
動サイクルIにおいてSV1/SV4がCL(閉)、S
V2/SV5がOP(開)となり原料圧縮空気は圧力が
大気圧Paの15(吸着塔B)へ供給される。 時間τ
経過後、SV3がOP、SV5がCLとなり、14(吸
着塔A)よりの脱着再生ガスが系外に排出される。 1
5内で濃縮された酸素ガスの一部はOL6を通って14
に供給され14の脱着再生に用いられる。
と、サイクルはIからIIへ切り替わり、今度はSV2
/SV3がCL、SV1/SV5がOPとなり原料圧縮
空気は圧力がPoの14へ供給される。 15内に溜ま
っている圧力P2の濃縮された酸素ガスはSV5を通り
14へ回収され、時間τ経過後14内の圧力はP1とな
ると同時にSV5がCL、SV4がOPとなり15より
の脱着再生ガスが系外に排出される。 14内で濃縮さ
れた酸素ガスの一部はOL6を通って15に供給され1
5の脱着再生に用いられる。
操作を繰り返し、サイクルがIIIよりVへと切り替わ
って酸素ガスの濃縮操作が続行する。
あるいは流量の設定変更が行なわれた場合、その変更の
状況に合わせて、酸素濃縮サイクル制御回路19に予め
記憶されている吸着操作圧力の各設定値の内容に従っ
て、吸着塔の切替圧力は自動的に適正に再設定され、積
極的な消費電力の低減が計られることとなる。
樹脂水道管(JIS規格VP75)を工作して図3のよ
うなU字管構造を持つ有効内容積1.4リットルの吸着
塔を2個作製し、内部に各々860グラムのゼオライト
系窒素吸着剤を充填し吸着塔A、吸着塔Bとした。 又
上記と同じ樹脂管を工作して内容積1リットルの図1で
示す圧力容器16を製作した。
径0.84ミリメートル、長さ5ミリメートルのオリフ
ィスを準備した。
とし、シリンダの直径60ミリメートル、ピストンのス
トローク8ミリメートルの圧縮部を2個持った空気圧縮
器を、入力100ボルト、出力三相200ボルトのイン
バータ電源にて駆動した。この空気圧縮器12の能力特
性のグラフを図4に示す。
素濃度センサはジルコニア固体電解質方式のものを採用
した。 酸素濃度センサ25が出力する電圧Vo[m
V]と酸素濃度Co[モル分率]との間には、Vo=−
891×LN(1−Co)の関係で近似されるように調
整されている。
に孔直径0.12ミリメートル、厚さ0.5ミリメート
ルのステンレス製の流量制限オリフィスOL30を設置
し、これを通して0.25ノルマルリットル毎分前後の
一定流量で製品酸素ガスを酸素センサ25へ供給した。
このニードル軸にステッピングモーターを取付け、ステ
ップ数すなわち回転角度を制御することにより図6に示
すマスフローコントローラFC10を得た。
図1で示す圧力調節弁RV9にて100キロパスカルの
一定に調節した。
クピエゾ素子を使用した図1で示す圧力センサ21をF
C10の出口側に設置し、この下流側に図1で示す層流
流量計SR29および半固定オリフィスOV11を設置
し、OV11の開度を微調節して検出圧力範囲の上限値
を圧力センサの定格値内の適正な値に設定した後、流量
と圧力センサ出力の関係を実測し図5−1に示すように
ほぼ直線の関係を得た。
(乱流流量計)のみで同様に開度の設定をして実測を行
なった場合の結果を図5−2に示すが、乱流流量計(オ
リフィス流量計)のみの場合は流量と圧力センサ出力の
関係に直線性がなく、特に小流量域での流量の変化に伴
う圧力変化が乏しく、層流流量計に比較して小流量域で
の制御に信頼性が欠けることとなった。
きる図1で示す回路基板19を準備した。
る酸素ガスの流量、すなわちFC10の出口側に設置さ
れている圧力センサの出力が一定に保たれるように、ス
テッピングモータのステップ位置、すなわちFC10に
内蔵されているニードル弁の回転角度すなわち弁の開度
が制御できる図1で示す回路基板23を準備した。
素濃度センサの出力を一定に保つように、空気圧縮器を
駆動する電動機への電源周波数が制御できるインバータ
電源を搭載した図1で示す速度制御回路基板27を準備
した。
酸素濃縮能力が純酸素換算で最大5.4ノルマルリット
ルであるような実験装置を組立て実験を行った。 消費
電力の低減効果の確認のため、先ず吸着塔の切替圧力の
設定を装置の最大能力の時の設定値に固定して実験を行
なった。 製造される酸素ガスの酸素濃度を90パーセ
ントに固定して、流量を6ノルマルリットル毎分から1
ノルマルリットル毎分まで、1ノルマルリットル毎分刻
みで減少させて行ったときのインバータ電源の周波数と
空気圧縮器が時間あたりに消費した平均電力値の結果を
表1に示す。
装置を用い、吸着塔等の切替圧力の設定も実施例−1と
同様に最大に固定して実験を行った。 製造される酸素
ガスの流量を5ノルマルリットルに毎分固定されるよう
に設定したとき、酸素濃度を90パーセントから40パ
ーセントまで10パーセント刻みで減少させて行ったと
きのインバータ電源の周波数と空気圧縮器が時間あたり
に消費した平均電力値の結果を表2に示す。
装置を用い、吸着塔の切替圧力の設定が製造される酸素
ガスの各濃度、各流量条件下での各々の酸素濃縮能力に
見合うよう自動設定されるように実験を行った。 又製
造される酸素濃度を90パーセントに固定し、流量の設
定条件を実施例−1の場合と全く同様に変化させた場合
のインバータ電源の周波数と空気圧縮器が時間あたりに
消費した平均電力値の結果を表3に示す。
装置を用い、吸着塔の切替圧力の設定が製造される酸素
ガスの各濃度、各流量条件下での各々の酸素濃縮能力に
見合うよう自動設定されるように実験を行った。 又製
造される酸素流量を5ノルマルリットルに固定し、濃度
の設定条件を実施例−2の場合と全く同様に変化させた
場合のインバータ電源の周波数と空気圧縮器が時間あた
りに消費した平均電力値の結果を表4に示す。
し、実施例−1と同様に図7に示される実験装置を用い
て、酸素ガスの酸素濃度を常に90%以上に保ちなが
ら、流量を0.25/0.5/0.75/1.0/1.
5/2.0/2.5/3.0/3.5/4.0/4.5
/5.0ノルマルリットルの12段階に、段階的に切替
える実験を行なった。 酸素ガスの各流量下での得られ
た結果を表5に示す。
施例−2の実験結果は、空気圧縮器の駆動速度をインバ
ータ電源にて自動制御することにより、所望の酸素濃度
および流量、すなわち都度の純酸素分の発生量に見合う
適正な省電力性が得られていることを示している。
施例−4の実験結果は、純酸素分の発生量に比例して吸
着塔の切替圧力を増減制御することにより、さらに大幅
な省電力性が達成されていることを示している。
明の酸素ガス濃縮方法を用いれば医療用酸素呼吸器とし
て、小流量から大流量までが一台の装置で達成でき、ま
た流量に見合った画期的な省電力性が達成できることを
示している。
造される酸素ガスが、所望の流量および所望の濃度で自
由に得られることが可能になった。 又流量、濃度の各
設定に見合う必要な酸素濃縮能力を都度可変制御したこ
とにより、無駄な消費電力を大幅に抑えることに成功し
た。 同様に空気圧縮器の駆動速度をインバータ電源で
自動制御したことにより、消費電力は常に必要な酸素濃
縮能力に見合う適正値が得られた。 本発明の方法によ
れば、特に能力を絞って使用したとき、従来に比較して
大幅な省電力性が達成された。
を示す図
力と実流量の関係
力と実流量の関係
組立て透視図
電磁弁B SV3、SV4 再生ガス排出電磁弁A、再生ガス排出
電磁弁B SV5 酸素ガス回収電磁弁 OL6 再生オリフィス CV7、CV8 逆流防止弁A、逆流防止弁B RV9 圧力調節弁 FC10 マスフローコントローラ OV11 半固定オリフィス 12 空気圧縮器 13 酸素濃縮サイクル制御弁ブロック 14、15 吸着塔A、吸着塔B 16 圧力容器 17 圧力センサ 18S 圧力検出信号 19 酸素濃縮サイクル制御回路基板 20C 酸素濃縮サイクル制御電源 21 圧力センサ 22S 圧力検出信号 23 流量制御回路基板 24C 流量制御電源 25 酸素濃度センサ 26S 酸素濃度検出信号 27 速度制御回路基板 28C 速度制御電源 SR29 層流流量計 OL30 流量制限オリフィス Pa 大気圧 Po 吸着塔再生操作圧力 P1 空気圧縮器最低操作圧力(吸着塔最低
操作圧力) P2 空気圧縮器最高操作圧力(吸着塔最高
操作圧力) τ 酸素ガス回収操作時間 OP 電磁弁開(OPEN)状態 CL 電磁弁閉(CLOSE)状態
Claims (4)
- 【請求項1】 高圧な空気を供給し、吸着塔内の吸着剤
にて選択的に窒素ガスを吸着させ酸素ガスを濃縮する圧
力スイング吸着(PSA)方式の酸素ガス濃縮方法にお
いて、供給する高圧な空気の時間当りの供給量を連続的
に増減制御することによって、所望の濃度および所望の
流量の酸素ガスを得ることを特徴とする酸素ガス濃縮方
法。 - 【請求項2】 高圧な空気を供給するための空気圧縮器
を駆動する電動機の駆動速度を連続的に増減制御するこ
とによって、所望の濃度および所望の流量の酸素ガスを
得ることを特徴とする請求項1記載の酸素ガス濃縮方
法。 - 【請求項3】 高圧な空気中より酸素ガスを濃縮するに
あたり、吸着塔内の操作圧力が設定された圧力に上昇す
るまでの間を濃縮操作の単位サイクルとすることを特徴
とする請求項2記載の酸素ガス濃縮方法。 - 【請求項4】 所望する酸素ガスの濃度および流量の各
々の設定の増減に比例して、吸着塔内の操作圧力、すな
わち吸着塔の切替圧力の設定値を増減することを特徴と
する請求項3記載の酸素ガス濃縮方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11354895A JP2001031404A (ja) | 1999-05-14 | 1999-11-10 | 酸素ガス濃縮方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-170072 | 1999-05-14 | ||
JP17007299 | 1999-05-14 | ||
JP11354895A JP2001031404A (ja) | 1999-05-14 | 1999-11-10 | 酸素ガス濃縮方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031404A true JP2001031404A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=26493191
Family Applications (1)
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JP11354895A Pending JP2001031404A (ja) | 1999-05-14 | 1999-11-10 | 酸素ガス濃縮方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001031404A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003106469A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-04-09 | Ckd Corp | 方向制御弁及び吸着分離装置 |
JP2005155379A (ja) * | 2003-11-21 | 2005-06-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | コンプレッサ、および酸素濃縮器 |
JP2008125885A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Teijin Pharma Ltd | 酸素濃縮装置 |
CN115105926A (zh) * | 2022-02-17 | 2022-09-27 | 青岛精安医疗科技有限责任公司 | 一种低功耗制氧系统和方法 |
CN116236881A (zh) * | 2023-05-09 | 2023-06-09 | 威海威高健康科技有限公司 | 一种具有程序自适应功能的分子筛制氧方法及系统 |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP11354895A patent/JP2001031404A/ja active Pending
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CN116236881B (zh) * | 2023-05-09 | 2023-07-21 | 威海威高健康科技有限公司 | 一种具有程序自适应功能的分子筛制氧方法及系统 |
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