JP2001093808A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents
露光方法及び露光装置Info
- Publication number
- JP2001093808A JP2001093808A JP26780599A JP26780599A JP2001093808A JP 2001093808 A JP2001093808 A JP 2001093808A JP 26780599 A JP26780599 A JP 26780599A JP 26780599 A JP26780599 A JP 26780599A JP 2001093808 A JP2001093808 A JP 2001093808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- exposure
- waiting time
- holders
- holder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 精度良く且つ生産性・作業性が良い露光方法
及び露光装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 露光装置1は、光源21からの光束をマ
スクMに照明する照明光学系2と、露光光ELで照明さ
れたマスクMのパターンの像を基板W上に投影する投影
光学系3と、複数の基板ホルダ6を有する基板ステージ
7と、露光装置1の動作全体を統括制御する制御部9と
を備えている。制御部9は、複数の基板ホルダ6のうち
の1つに基板Wを載置させ、基板ホルダ6と載置した基
板Wとの温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間の経過
後、この基板Wに対して露光処理を行うよう基板ステー
ジ7を制御する。このとき、複数の基板ホルダ6は、互
いに厚さが異なるように設定することが可能である。
及び露光装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 露光装置1は、光源21からの光束をマ
スクMに照明する照明光学系2と、露光光ELで照明さ
れたマスクMのパターンの像を基板W上に投影する投影
光学系3と、複数の基板ホルダ6を有する基板ステージ
7と、露光装置1の動作全体を統括制御する制御部9と
を備えている。制御部9は、複数の基板ホルダ6のうち
の1つに基板Wを載置させ、基板ホルダ6と載置した基
板Wとの温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間の経過
後、この基板Wに対して露光処理を行うよう基板ステー
ジ7を制御する。このとき、複数の基板ホルダ6は、互
いに厚さが異なるように設定することが可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、薄膜磁気
ヘッド製造における露光工程で用いられる露光方法及び
露光装置に関する。
ヘッド製造における露光工程で用いられる露光方法及び
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄膜磁気ヘッドや半導体素子
あるいは液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製
造する場合に種々の露光装置が使用されているが、フォ
トマスクあるいはレチクル(以下、「マスク」という)
に形成されたパターンの像を、表面にフォトレジスト等
の感光剤を塗布された基板上に投影光学系を介して投影
する露光装置が一般的に使用されている。
あるいは液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製
造する場合に種々の露光装置が使用されているが、フォ
トマスクあるいはレチクル(以下、「マスク」という)
に形成されたパターンの像を、表面にフォトレジスト等
の感光剤を塗布された基板上に投影光学系を介して投影
する露光装置が一般的に使用されている。
【0003】このような露光装置において、露光処理さ
れるべき基板は基板ローダによって投影光学系の投影領
域内に配置される基板ホルダに載置される。基板ホルダ
に載置された基板は、基板ホルダを支持する基板ステー
ジの操作によって投影光学系の光軸方向(Z方向)に移
動され、投影光学系の焦点位置の焦点深度内に収められ
た後、1枚ずつ露光処理される。
れるべき基板は基板ローダによって投影光学系の投影領
域内に配置される基板ホルダに載置される。基板ホルダ
に載置された基板は、基板ホルダを支持する基板ステー
ジの操作によって投影光学系の光軸方向(Z方向)に移
動され、投影光学系の焦点位置の焦点深度内に収められ
た後、1枚ずつ露光処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板ステー
ジのZ方向の移動可能範囲は、ある基準の基板厚さに対
して設定されている。したがって、このような露光装置
を用いて厚さが大きく異なる基板のそれぞれに対して露
光処理を行う際、基板を投影光学系の焦点深度内に収め
るためには基板ステージのZ方向の移動可能範囲が不十
分で、基板ステージのZ方向の移動による高さ調整のみ
では対応しきれない場合がある。したがって、これらそ
れぞれの基板を投影光学系の焦点深度内におさめるため
に露光処理に際し、基板ホルダは基板の厚さに対応する
ような厚いもの又は薄いものに交換される。しかしなが
ら、基板ホルダと基板ステージとは通常、ねじ止めされ
ており、基板ホルダの交換には手間がかかる。
ジのZ方向の移動可能範囲は、ある基準の基板厚さに対
して設定されている。したがって、このような露光装置
を用いて厚さが大きく異なる基板のそれぞれに対して露
光処理を行う際、基板を投影光学系の焦点深度内に収め
るためには基板ステージのZ方向の移動可能範囲が不十
分で、基板ステージのZ方向の移動による高さ調整のみ
では対応しきれない場合がある。したがって、これらそ
れぞれの基板を投影光学系の焦点深度内におさめるため
に露光処理に際し、基板ホルダは基板の厚さに対応する
ような厚いもの又は薄いものに交換される。しかしなが
ら、基板ホルダと基板ステージとは通常、ねじ止めされ
ており、基板ホルダの交換には手間がかかる。
【0005】また、基板ホルダに供給される基板はレジ
スト工程や搬送工程等において加熱される場合がある
が、この状態で基板ホルダに載置されると温度変化を生
じて変形することがある。この場合、精度の良いフォー
カス・レベリング調整や露光処理が困難となる。
スト工程や搬送工程等において加熱される場合がある
が、この状態で基板ホルダに載置されると温度変化を生
じて変形することがある。この場合、精度の良いフォー
カス・レベリング調整や露光処理が困難となる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、精度良く且つ生産性・作業性が良い露光方法
及び露光装置を提供することを目的とする。
たもので、精度良く且つ生産性・作業性が良い露光方法
及び露光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図7に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の露光方法は、マ
スク(M)のパターンを基板(W)上に投影することに
よって基板(W)を露光する露光方法において、複数の
基板ホルダ(6)のうちの1つに基板(W)を載置し、
基板ホルダ(6)とこの基板ホルダ(6)に載置した基
板(W)との温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間
(t)の経過後、基板(W)に対して露光処理を行うこ
とを特徴とする。
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図7に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の露光方法は、マ
スク(M)のパターンを基板(W)上に投影することに
よって基板(W)を露光する露光方法において、複数の
基板ホルダ(6)のうちの1つに基板(W)を載置し、
基板ホルダ(6)とこの基板ホルダ(6)に載置した基
板(W)との温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間
(t)の経過後、基板(W)に対して露光処理を行うこ
とを特徴とする。
【0008】本発明によれば、露光処理を行う際、基板
ホルダ(6)とこの基板ホルダ(6)に載置した基板
(W)との温度差を無くすための待ち時間(t)を設け
たことにより、温度変化に起因する基板(W)の変形が
止まってから安定した露光処理が行われる。
ホルダ(6)とこの基板ホルダ(6)に載置した基板
(W)との温度差を無くすための待ち時間(t)を設け
たことにより、温度変化に起因する基板(W)の変形が
止まってから安定した露光処理が行われる。
【0009】この待ち時間(t)の間、複数の基板ホル
ダ(6)のうちの他の基板ホルダ(6)に保持された基
板(W)を露光処理することができるので、生産性は向
上する。
ダ(6)のうちの他の基板ホルダ(6)に保持された基
板(W)を露光処理することができるので、生産性は向
上する。
【0010】基板(W)を基板ホルダ(6)に載置して
からこの基板ホルダ(6)との温度差がほぼ無くなるま
でに要する待ち時間(t)を予め計測しておき、複数の
基板ホルダ(6)に順次保持された基板(W)のそれぞ
れについて待ち時間(t)を経過したか否かを判断し、
この待ち時間(t)が経過した基板(W)に対して露光
処理を行うことによって、温度変化に起因する基板
(W)の変形が確実に止まった状態で精度良い安定した
露光処理が行える。
からこの基板ホルダ(6)との温度差がほぼ無くなるま
でに要する待ち時間(t)を予め計測しておき、複数の
基板ホルダ(6)に順次保持された基板(W)のそれぞ
れについて待ち時間(t)を経過したか否かを判断し、
この待ち時間(t)が経過した基板(W)に対して露光
処理を行うことによって、温度変化に起因する基板
(W)の変形が確実に止まった状態で精度良い安定した
露光処理が行える。
【0011】露光処理を行う一の基板(W)に対して、
二以上の基板(W)を基板ホルダ(6)に保持させてお
くことにより、一の基板(W)に対する露光処理と他の
基板(W)の温度安定化とを同時に行うことができるの
で、生産性・作業性は向上される。
二以上の基板(W)を基板ホルダ(6)に保持させてお
くことにより、一の基板(W)に対する露光処理と他の
基板(W)の温度安定化とを同時に行うことができるの
で、生産性・作業性は向上される。
【0012】待ち時間(t)の間、基板ホルダ(6)は
基板(W)を真空吸着するとともに、待ち時間(t)経
過後、この基板(W)を露光処理する前に基板(W)の
真空吸着を解除し、再度真空吸着することによって、放
熱によって伸縮された基板(W)の元に戻るときに生じ
る応力は開放される。したがって、基板(W)に対する
露光処理は伸縮に伴う基板(W)の歪みを除去した状態
で精度良く行われる。
基板(W)を真空吸着するとともに、待ち時間(t)経
過後、この基板(W)を露光処理する前に基板(W)の
真空吸着を解除し、再度真空吸着することによって、放
熱によって伸縮された基板(W)の元に戻るときに生じ
る応力は開放される。したがって、基板(W)に対する
露光処理は伸縮に伴う基板(W)の歪みを除去した状態
で精度良く行われる。
【0013】本発明の露光装置は、マスク(M)のパタ
ーンを基板(W)上に投影することによって基板(W)
を露光する露光装置において、複数の基板ホルダ(6)
を有する少なくとも1つの基板ステージ(7)と、複数
の基板ホルダ(6)のうちの1つに基板(W)を載置さ
せ、基板ホルダ(6)とこの基板ホルダ(6)に載置し
た基板(W)との温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間
(t)の経過後、基板(W)に対して露光処理を行うよ
う基板ステージ(7)を制御する制御手段(9)とを備
えることを特徴とする。
ーンを基板(W)上に投影することによって基板(W)
を露光する露光装置において、複数の基板ホルダ(6)
を有する少なくとも1つの基板ステージ(7)と、複数
の基板ホルダ(6)のうちの1つに基板(W)を載置さ
せ、基板ホルダ(6)とこの基板ホルダ(6)に載置し
た基板(W)との温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間
(t)の経過後、基板(W)に対して露光処理を行うよ
う基板ステージ(7)を制御する制御手段(9)とを備
えることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、露光処理は、基板ステー
ジ(7)上の複数の基板ホルダ(6)とこの基板ホルダ
(6)に載置された基板(W)との温度差がほぼ無くな
ってから行われる。したがって、温度変化に起因する基
板(W)の変形が止まってから精度良く安定した露光処
理が行われる。
ジ(7)上の複数の基板ホルダ(6)とこの基板ホルダ
(6)に載置された基板(W)との温度差がほぼ無くな
ってから行われる。したがって、温度変化に起因する基
板(W)の変形が止まってから精度良く安定した露光処
理が行われる。
【0015】制御手段(9)は、待ち時間(t)の間、
複数の基板ホルダ(6)のうちの他の基板ホルダ(6)
に保持された基板(W)を露光処理するように基板ステ
ージ(7)を制御するので、基板(W)に対する露光処
理と基板(W)の温度安定化とを同時に行うことができ
る。したがって、生産性・作業性は向上される。
複数の基板ホルダ(6)のうちの他の基板ホルダ(6)
に保持された基板(W)を露光処理するように基板ステ
ージ(7)を制御するので、基板(W)に対する露光処
理と基板(W)の温度安定化とを同時に行うことができ
る。したがって、生産性・作業性は向上される。
【0016】複数の基板ホルダ(6)は、互いに厚さが
異なる少なくとも2つの基板ホルダ(6)を有している
ので、露光処理される基板(W)の厚さが大きく異なっ
ている場合でも、基板ホルダ(6)を交換することな
く、簡易な構成で基板(W)を投影光学系(3)の焦点
深度内に配置させることができる。したがって、精度良
い安定した露光処理が行える。
異なる少なくとも2つの基板ホルダ(6)を有している
ので、露光処理される基板(W)の厚さが大きく異なっ
ている場合でも、基板ホルダ(6)を交換することな
く、簡易な構成で基板(W)を投影光学系(3)の焦点
深度内に配置させることができる。したがって、精度良
い安定した露光処理が行える。
【0017】制御手段(9)は、複数の基板ホルダ
(6)に順次保持された基板(W)のそれぞれについ
て、基板(W)を基板ホルダ(6)に載置してから基板
ホルダ(6)との温度差がほぼ無くなるまでに要する待
ち時間(t)を経過したか否かを判断し、経過した基板
(W)に対して露光処理を行うように指示するので、温
度変化による基板(W)の変形が確実に止まった状態に
おいて精度良い安定した露光処理を行うことができる。
(6)に順次保持された基板(W)のそれぞれについ
て、基板(W)を基板ホルダ(6)に載置してから基板
ホルダ(6)との温度差がほぼ無くなるまでに要する待
ち時間(t)を経過したか否かを判断し、経過した基板
(W)に対して露光処理を行うように指示するので、温
度変化による基板(W)の変形が確実に止まった状態に
おいて精度良い安定した露光処理を行うことができる。
【0018】マスク(M)のパターンを基板(W)上に
投影することによって基板(W)を露光する露光装置に
おいて、複数の基板ホルダ(6)を有する少なくとも1
つの基板ステージ(7)と、基板ステージ(7)上に設
けられ、互いに厚さの異なる複数の基板ホルダ(6)と
を備えることを特徴とする露光装置により、様々な厚さ
を有する複数の基板(W)は、簡易な構成で投影光学系
(3)の焦点深度内に収められる。したがって、精度良
い露光処理が効率良く行われる。
投影することによって基板(W)を露光する露光装置に
おいて、複数の基板ホルダ(6)を有する少なくとも1
つの基板ステージ(7)と、基板ステージ(7)上に設
けられ、互いに厚さの異なる複数の基板ホルダ(6)と
を備えることを特徴とする露光装置により、様々な厚さ
を有する複数の基板(W)は、簡易な構成で投影光学系
(3)の焦点深度内に収められる。したがって、精度良
い露光処理が効率良く行われる。
【0019】この場合、複数の基板ホルダ(6)におけ
る厚さの差は、処理する複数の基板(W)における厚さ
の差に応じて設定されるので、各基板(W)は投影光学
系(3)の焦点深度内に確実に配置される。
る厚さの差は、処理する複数の基板(W)における厚さ
の差に応じて設定されるので、各基板(W)は投影光学
系(3)の焦点深度内に確実に配置される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
露光方法及び露光装置を図面を参照しながら説明する。
このうち、図1は本発明の露光装置の概略構成図であ
る。
露光方法及び露光装置を図面を参照しながら説明する。
このうち、図1は本発明の露光装置の概略構成図であ
る。
【0021】図1において、露光装置1は、水銀ランプ
等の光源21からの光束をマスクホルダ5に保持される
マスクMに照明する照明光学系2と、この照明光学系2
内に配され露光用照明光(露光光)ELを通過させる開
口Sの面積を調整してこの露光光ELによるマスクMの
照明範囲を規定するブラインド部4と、露光光ELで照
明されたマスクMのパターンの像を基板W上に投影する
投影光学系3と、基板Wを保持するための基板ホルダ6
と、この基板ホルダ6を複数備える基板ステージ7と、
露光装置1の動作全体を統括制御する制御部(制御手
段)9とを備えている。
等の光源21からの光束をマスクホルダ5に保持される
マスクMに照明する照明光学系2と、この照明光学系2
内に配され露光用照明光(露光光)ELを通過させる開
口Sの面積を調整してこの露光光ELによるマスクMの
照明範囲を規定するブラインド部4と、露光光ELで照
明されたマスクMのパターンの像を基板W上に投影する
投影光学系3と、基板Wを保持するための基板ホルダ6
と、この基板ホルダ6を複数備える基板ステージ7と、
露光装置1の動作全体を統括制御する制御部(制御手
段)9とを備えている。
【0022】照明光学系2は、光源21から射出された
光束を集光する楕円鏡22と、この光源21からの光束
のうち露光に必要な波長のみを通過させる波長フィルタ
23と、この波長フィルタ23を通過した光束をほぼ均
一な照度分布の光束に調整して露光光ELに変換しブラ
インド部4に導くフライアイインテグレータ24と、ブ
ラインド部4によって照明範囲を規定され、反射ミラー
25によって導かれた露光光ELをマスクMに均一な照
度で照明するメインコンデンサレンズ26とを備えてい
る。
光束を集光する楕円鏡22と、この光源21からの光束
のうち露光に必要な波長のみを通過させる波長フィルタ
23と、この波長フィルタ23を通過した光束をほぼ均
一な照度分布の光束に調整して露光光ELに変換しブラ
インド部4に導くフライアイインテグレータ24と、ブ
ラインド部4によって照明範囲を規定され、反射ミラー
25によって導かれた露光光ELをマスクMに均一な照
度で照明するメインコンデンサレンズ26とを備えてい
る。
【0023】ブラインド部4は、例えば、平面L字状に
屈曲し露光光ELの光軸AXと直交する面内で組み合わ
せられることによって矩形状の開口Sを形成する一対の
ブレード41A、41Bと、これらブレード41A、4
1Bを制御部9の指示に基づいて光軸AXと直交する面
内で変位させる遮光部変位装置42A、42Bとを備え
ている。このとき、開口Sの大きさはブレード41A、
41Bの変位に伴って変化し、開口Sはフライアイイン
テグレータ24から入射される露光光ELのうち、通過
させた露光光ELのみを反射ミラー25を介してメイン
コンデンサレンズ26に送る。開口Sにより規定された
露光光ELは、メインコンデンサレンズ26を介してマ
スクホルダ5に保持されるマスクMの特定領域(パター
ン領域)PAをほぼ均一な照度で照明する。これら各光
学部材及びブラインド部4は所定位置関係で配置されて
おり、ブラインド部4はマスクMのパターン面と共役な
面に配置されている。
屈曲し露光光ELの光軸AXと直交する面内で組み合わ
せられることによって矩形状の開口Sを形成する一対の
ブレード41A、41Bと、これらブレード41A、4
1Bを制御部9の指示に基づいて光軸AXと直交する面
内で変位させる遮光部変位装置42A、42Bとを備え
ている。このとき、開口Sの大きさはブレード41A、
41Bの変位に伴って変化し、開口Sはフライアイイン
テグレータ24から入射される露光光ELのうち、通過
させた露光光ELのみを反射ミラー25を介してメイン
コンデンサレンズ26に送る。開口Sにより規定された
露光光ELは、メインコンデンサレンズ26を介してマ
スクホルダ5に保持されるマスクMの特定領域(パター
ン領域)PAをほぼ均一な照度で照明する。これら各光
学部材及びブラインド部4は所定位置関係で配置されて
おり、ブラインド部4はマスクMのパターン面と共役な
面に配置されている。
【0024】マスクホルダ5はその上面の4つのコーナ
ー部分に真空吸着部12を備えており、この真空吸着部
12を介してマスクMがマスクホルダ5上に保持されて
いる。このマスクホルダ5は、マスクM上のパターンが
形成された領域であるパターン領域PAに対応した開口
(図示略)を備え、不図示の駆動機構によりX方向、Y
方向、θ方向(Z軸回りの回転方向)に微動可能となっ
ており、これによって、パターン領域PAの中心(マス
クセンター)が投影光学系3の光軸AXを通るようにマ
スクMの位置決めが可能な構成となっている。
ー部分に真空吸着部12を備えており、この真空吸着部
12を介してマスクMがマスクホルダ5上に保持されて
いる。このマスクホルダ5は、マスクM上のパターンが
形成された領域であるパターン領域PAに対応した開口
(図示略)を備え、不図示の駆動機構によりX方向、Y
方向、θ方向(Z軸回りの回転方向)に微動可能となっ
ており、これによって、パターン領域PAの中心(マス
クセンター)が投影光学系3の光軸AXを通るようにマ
スクMの位置決めが可能な構成となっている。
【0025】投影光学系3は、開口Sによって規定され
たマスクMの露光光ELによる照明範囲に存在するパタ
ーンの像を基板Wに結像させ、基板Wの特定領域(ショ
ット領域)にパターンの像を露光するものである。この
投影光学系3は、蛍石、フッ化リチウム等のフッ化物結
晶からなるレンズや反射鏡などの複数の光学部材からな
っている。本実施形態では、この投影光学系3として、
投影倍率が例えば1/4あるいは1/5の縮小光学系が
用いられる。このため、マスクMに形成されたパターン
は投影光学系3により基板W上のショット領域に縮小投
影され、基板W上にはマスクMに形成されたパターンの
縮小像が転写形成される。
たマスクMの露光光ELによる照明範囲に存在するパタ
ーンの像を基板Wに結像させ、基板Wの特定領域(ショ
ット領域)にパターンの像を露光するものである。この
投影光学系3は、蛍石、フッ化リチウム等のフッ化物結
晶からなるレンズや反射鏡などの複数の光学部材からな
っている。本実施形態では、この投影光学系3として、
投影倍率が例えば1/4あるいは1/5の縮小光学系が
用いられる。このため、マスクMに形成されたパターン
は投影光学系3により基板W上のショット領域に縮小投
影され、基板W上にはマスクMに形成されたパターンの
縮小像が転写形成される。
【0026】基板ステージ7上には、基板Wを保持する
ための基板ホルダ6が複数設けられている。本実施形態
においては、基板ステージ7は2つの基板ホルダ6A、
6Bを備えている。基板ステージ7は、ベース71と、
このベース71上を図1におけるX方向に往復移動可能
なXステージ72と、このXステージ72上をX方向と
直交するY方向に往復移動可能なYステージ73と、こ
のYステージ73上に設けられた基板テーブル74とを
備えている。すなわち、この基板ステージ7に固定され
た基板ホルダ6はX−Y平面に沿った水平方向に(投影
光学系3の光軸AXに対して垂直な方向に)移動可能に
支持されている。このとき、投影光学系3の光軸AXは
X−Y平面に直交するZ方向と一致している。すなわ
ち、X−Y平面は、投影光学系3の光軸AXと直交関係
にある。さらに、基板テーブル74はYステージ73上
にXY方向に位置決めされて且つZ軸方向の移動及び傾
斜が許容された状態で取り付けられている。
ための基板ホルダ6が複数設けられている。本実施形態
においては、基板ステージ7は2つの基板ホルダ6A、
6Bを備えている。基板ステージ7は、ベース71と、
このベース71上を図1におけるX方向に往復移動可能
なXステージ72と、このXステージ72上をX方向と
直交するY方向に往復移動可能なYステージ73と、こ
のYステージ73上に設けられた基板テーブル74とを
備えている。すなわち、この基板ステージ7に固定され
た基板ホルダ6はX−Y平面に沿った水平方向に(投影
光学系3の光軸AXに対して垂直な方向に)移動可能に
支持されている。このとき、投影光学系3の光軸AXは
X−Y平面に直交するZ方向と一致している。すなわ
ち、X−Y平面は、投影光学系3の光軸AXと直交関係
にある。さらに、基板テーブル74はYステージ73上
にXY方向に位置決めされて且つZ軸方向の移動及び傾
斜が許容された状態で取り付けられている。
【0027】それぞれの基板ホルダ6(6A、6B)
は、図2に示すように、負圧による吸着溝62、64、
66を備えている。吸着溝62の底には吸引穴62A、
62Bが形成されている。また、吸着溝64の底には吸
引穴64A、64Bが形成されている。吸着溝66の底
には吸引穴66Aが形成されている。そして、これら基
板ホルダ6(6A、6B)は基板Wを真空吸着によって
それぞれ独立して保持可能な構成となっている。
は、図2に示すように、負圧による吸着溝62、64、
66を備えている。吸着溝62の底には吸引穴62A、
62Bが形成されている。また、吸着溝64の底には吸
引穴64A、64Bが形成されている。吸着溝66の底
には吸引穴66Aが形成されている。そして、これら基
板ホルダ6(6A、6B)は基板Wを真空吸着によって
それぞれ独立して保持可能な構成となっている。
【0028】これら基板ホルダ6A、6Bのそれぞれの
厚さ(Z方向の幅)は互いに異なるように設定可能であ
る。この場合、それぞれの基板ホルダ6における厚さの
差は、各基板ホルダ6に載置されるそれぞれの基板Wの
厚さの差に応じて基板Wのそれぞれのパターン転写面を
Z方向においてほぼ同じ位置にするように設定される。
厚さ(Z方向の幅)は互いに異なるように設定可能であ
る。この場合、それぞれの基板ホルダ6における厚さの
差は、各基板ホルダ6に載置されるそれぞれの基板Wの
厚さの差に応じて基板Wのそれぞれのパターン転写面を
Z方向においてほぼ同じ位置にするように設定される。
【0029】また、複数の基板Wのそれぞれのパターン
転写面をZ方向においてほぼ同じ高さ位置にするため
に、複数の基板ホルダ6のうち少なくとも1つに、基板
Wのパターン転写面を所定高さ位置(Z方向の位置)に
設定するための高さ調整機構を備えさせることができ
る。この高さ調整機構は、図2に示すような、基板Wと
基板ホルダ6との間に対して挿入及び離脱可能なアダプ
タ8によって構成される。
転写面をZ方向においてほぼ同じ高さ位置にするため
に、複数の基板ホルダ6のうち少なくとも1つに、基板
Wのパターン転写面を所定高さ位置(Z方向の位置)に
設定するための高さ調整機構を備えさせることができ
る。この高さ調整機構は、図2に示すような、基板Wと
基板ホルダ6との間に対して挿入及び離脱可能なアダプ
タ8によって構成される。
【0030】この場合、アダプタ8は吸着溝82、86
及び溝84を備えており、吸着溝82の底には吸引穴8
2A、82Bが形成されている。また、吸着溝86の底
には吸引穴86Aが形成されている。アダプタ8側の吸
引穴82A、82B、86Aは、基板ホルダ6側の吸引
穴62A、62B、66Aにそれぞれ一致して連通して
おり、これら吸引穴62A、62B、66Aは、吸引路
80、バルブ(開閉弁)82を介して基板吸着用バキュ
ーム源(図示せず)に接続されている。一方、基板ホル
ダ6の他の吸引穴64A、64Bは、吸引路84、バル
ブ86を介してアダプタ用バキューム源(図示せず)に
接続されている。すなわち、基板ホルダ6には、基板吸
着用の吸着溝及び吸引穴とアダプタ吸着用の吸着溝及び
吸引穴が交互に設けられている。このように、基板ホル
ダ6の吸着は基板吸着用とアダプタ吸着用との2系統に
よって構成されている。なお、バルブ82、86として
は例えば手動の弁でもよいが、電磁弁などの電気的に制
御可能なものでもよい。
及び溝84を備えており、吸着溝82の底には吸引穴8
2A、82Bが形成されている。また、吸着溝86の底
には吸引穴86Aが形成されている。アダプタ8側の吸
引穴82A、82B、86Aは、基板ホルダ6側の吸引
穴62A、62B、66Aにそれぞれ一致して連通して
おり、これら吸引穴62A、62B、66Aは、吸引路
80、バルブ(開閉弁)82を介して基板吸着用バキュ
ーム源(図示せず)に接続されている。一方、基板ホル
ダ6の他の吸引穴64A、64Bは、吸引路84、バル
ブ86を介してアダプタ用バキューム源(図示せず)に
接続されている。すなわち、基板ホルダ6には、基板吸
着用の吸着溝及び吸引穴とアダプタ吸着用の吸着溝及び
吸引穴が交互に設けられている。このように、基板ホル
ダ6の吸着は基板吸着用とアダプタ吸着用との2系統に
よって構成されている。なお、バルブ82、86として
は例えば手動の弁でもよいが、電磁弁などの電気的に制
御可能なものでもよい。
【0031】基板ステージ7のXY方向の位置はレーザ
干渉計システムによって調整されるようになっている。
これを詳述すると、基板ステージ7(基板テーブル7
4)の−X側の端部には、平面鏡からなるX移動鏡75
XがY方向に延設されている。このX移動鏡75Xにほ
ぼ垂直にX軸レーザー干渉計76Xからの測長ビームが
投射され、その反射光がX軸レーザー干渉計76X内部
のディテクタによって受光され、X軸レーザー干渉計7
6X内部の参照鏡の位置を基準としてX移動鏡75Xの
位置、すなわち基板WのX位置が検出されるようになっ
ている。同様に、図示は省略されているが、基板ステー
ジ7の+Y側の端部には平面鏡からなるY移動鏡がY方
向に延設されている。そして、このY移動鏡を介してY
軸レーザー干渉計によって上記と同様にしてY移動鏡の
位置、すなわち基板WのY位置が検出される。X軸及び
Y軸それぞれのレーザー干渉計の検出値(計測値)、す
なわち基板WのXY方向の位置情報は制御部9に送られ
る。
干渉計システムによって調整されるようになっている。
これを詳述すると、基板ステージ7(基板テーブル7
4)の−X側の端部には、平面鏡からなるX移動鏡75
XがY方向に延設されている。このX移動鏡75Xにほ
ぼ垂直にX軸レーザー干渉計76Xからの測長ビームが
投射され、その反射光がX軸レーザー干渉計76X内部
のディテクタによって受光され、X軸レーザー干渉計7
6X内部の参照鏡の位置を基準としてX移動鏡75Xの
位置、すなわち基板WのX位置が検出されるようになっ
ている。同様に、図示は省略されているが、基板ステー
ジ7の+Y側の端部には平面鏡からなるY移動鏡がY方
向に延設されている。そして、このY移動鏡を介してY
軸レーザー干渉計によって上記と同様にしてY移動鏡の
位置、すなわち基板WのY位置が検出される。X軸及び
Y軸それぞれのレーザー干渉計の検出値(計測値)、す
なわち基板WのXY方向の位置情報は制御部9に送られ
る。
【0032】一方、投影光学系3の投影領域内に配置さ
れた基板WのZ方向の位置は斜入射方式の焦点検出系の
1つである多点フォーカス位置検出系によって検出さ
れ、この検出値に基づいて調整されるようになってい
る。これを詳述すると、多点フォーカス位置検出系は、
光ファイバ束81、集光レンズ82、パターン形成板8
3、レンズ84、ミラー85及び照射対物レンズ86か
らなるビーム照射系13と、集光対物レンズ87、結像
レンズ89、多数の受光センサとしてのフォトセンサを
有する受光器90からなるビーム受光系14とから構成
されており、露光光ELとは異なる基板W上のフォトレ
ジストを感光させない波長のビームが、図示しない照明
光源から光ファイバ束81を介して導かれる。光ファイ
バ束81から射出されたビームは、集光レンズ82を経
てパターン形成板83を照明する。パターン形成板83
を透過したビームは、レンズ84、ミラー85及び照射
対物レンズ86を経て基板W表面に投影され、基板W表
面にはパターン形成板83上のパターンの像が投影結像
される。基板Wで反射されたビームの反射光は、集光対
物レンズ87、結像レンズ89を経て受光器90の受光
面に投影される。受光器90の多数のフォトセンサから
の検出信号(光電変換信号)は信号処理装置10に供給
され、この信号処理装置10によって処理された信号、
すなわち基板WのZ方向の位置情報は制御部9に送られ
る。制御部9は、この信号処理装置10からの信号に基
づいて基板WのZ方向の位置を検出する。
れた基板WのZ方向の位置は斜入射方式の焦点検出系の
1つである多点フォーカス位置検出系によって検出さ
れ、この検出値に基づいて調整されるようになってい
る。これを詳述すると、多点フォーカス位置検出系は、
光ファイバ束81、集光レンズ82、パターン形成板8
3、レンズ84、ミラー85及び照射対物レンズ86か
らなるビーム照射系13と、集光対物レンズ87、結像
レンズ89、多数の受光センサとしてのフォトセンサを
有する受光器90からなるビーム受光系14とから構成
されており、露光光ELとは異なる基板W上のフォトレ
ジストを感光させない波長のビームが、図示しない照明
光源から光ファイバ束81を介して導かれる。光ファイ
バ束81から射出されたビームは、集光レンズ82を経
てパターン形成板83を照明する。パターン形成板83
を透過したビームは、レンズ84、ミラー85及び照射
対物レンズ86を経て基板W表面に投影され、基板W表
面にはパターン形成板83上のパターンの像が投影結像
される。基板Wで反射されたビームの反射光は、集光対
物レンズ87、結像レンズ89を経て受光器90の受光
面に投影される。受光器90の多数のフォトセンサから
の検出信号(光電変換信号)は信号処理装置10に供給
され、この信号処理装置10によって処理された信号、
すなわち基板WのZ方向の位置情報は制御部9に送られ
る。制御部9は、この信号処理装置10からの信号に基
づいて基板WのZ方向の位置を検出する。
【0033】制御部9は、レーザー干渉システム及び多
点フォーカス位置検出系により得られた基板WのXY方
向及びZ方向の位置情報をモニターしつつ、駆動系とし
ての基板ステージ駆動装置78を介してXステージ7
2、Yステージ73及び基板テーブル74を駆動し、マ
スクMのパターン面と基板W表面とが投影光学系3に関
して共役となるように、且つ投影光学系3の結像面と基
板Wとが一致するように、基板WのXY方向、Z方向及
び傾斜方向の位置決め動作を行う。このようにして位置
決めがなされた状態で照明光学系2から射出された露光
光ELによりマスクMのパターン領域PAがほぼ均一な
照度で照明されると、マスクMのパターンの像が投影光
学系3を介して表面にフォトレジストを塗布された基板
W上に結像される。
点フォーカス位置検出系により得られた基板WのXY方
向及びZ方向の位置情報をモニターしつつ、駆動系とし
ての基板ステージ駆動装置78を介してXステージ7
2、Yステージ73及び基板テーブル74を駆動し、マ
スクMのパターン面と基板W表面とが投影光学系3に関
して共役となるように、且つ投影光学系3の結像面と基
板Wとが一致するように、基板WのXY方向、Z方向及
び傾斜方向の位置決め動作を行う。このようにして位置
決めがなされた状態で照明光学系2から射出された露光
光ELによりマスクMのパターン領域PAがほぼ均一な
照度で照明されると、マスクMのパターンの像が投影光
学系3を介して表面にフォトレジストを塗布された基板
W上に結像される。
【0034】このような構成を持つ露光装置1を用いて
マスクMのパターンの像を基板Wに転写する方法につい
て、図5を参照しながら説明する。図5は、複数の基板
ホルダ6に順次載置される複数の基板Wの温度と時間と
の関係を示す図である。
マスクMのパターンの像を基板Wに転写する方法につい
て、図5を参照しながら説明する。図5は、複数の基板
ホルダ6に順次載置される複数の基板Wの温度と時間と
の関係を示す図である。
【0035】まず、制御部9は、不図示の基板ローダ
に、露光処理されるべき基板W1を基板ホルダ6Aに供
給するよう指示する。基板W1は基板ローダによって基
板ホルダ6Aに載置される(工程S1)。このとき、基
板W1はレジスト工程や搬送工程等において加熱されて
おり、この加熱された状態で基板ホルダ6Aに吸着保持
される。
に、露光処理されるべき基板W1を基板ホルダ6Aに供
給するよう指示する。基板W1は基板ローダによって基
板ホルダ6Aに載置される(工程S1)。このとき、基
板W1はレジスト工程や搬送工程等において加熱されて
おり、この加熱された状態で基板ホルダ6Aに吸着保持
される。
【0036】次いで、基板W2が基板ローダによって基
板ホルダ6Bに載置される(工程S2)。このとき、先
に基板ホルダ6Aに保持されている基板W1はその保持
状態を維持されている。基板W1は保持状態を維持され
ることによって、図5(a)に示すように、その温度を
基板ホルダ6Aの温度に近づける。すなわち、基板W1
と基板ホルダ6Aとの温度差は、基板W1と基板ホルダ
6Aとの熱交換や基板W1自身の放熱などによって低減
される。
板ホルダ6Bに載置される(工程S2)。このとき、先
に基板ホルダ6Aに保持されている基板W1はその保持
状態を維持されている。基板W1は保持状態を維持され
ることによって、図5(a)に示すように、その温度を
基板ホルダ6Aの温度に近づける。すなわち、基板W1
と基板ホルダ6Aとの温度差は、基板W1と基板ホルダ
6Aとの熱交換や基板W1自身の放熱などによって低減
される。
【0037】基板W1は、処理待ち時間として所定時間
tだけ基板ホルダ6Aに保持状態を維持されることによ
り、基板ホルダ6Aとの温度差をほぼ無くす。この待ち
時間tは、基板Wが基板ホルダ6に載置されてから、基
板W自身の放熱や基板ホルダ6との熱交換などによって
基板Wと基板ホルダ6との温度差がほぼ無くなるまでに
要する時間であって、この待ち時間tに関するデータは
予め制御部9に記憶されている。
tだけ基板ホルダ6Aに保持状態を維持されることによ
り、基板ホルダ6Aとの温度差をほぼ無くす。この待ち
時間tは、基板Wが基板ホルダ6に載置されてから、基
板W自身の放熱や基板ホルダ6との熱交換などによって
基板Wと基板ホルダ6との温度差がほぼ無くなるまでに
要する時間であって、この待ち時間tに関するデータは
予め制御部9に記憶されている。
【0038】待ち時間tに関するデータは予め実験的に
求められているものである。すなわち、基板Wを基板ホ
ルダ6に載置してからこの基板ホルダ6Aとの温度差が
ほぼ無くなるまでに要する時間は予め実験的に求められ
ており、制御部9にはこの時間に関するデータが記憶さ
れている。つまり、制御部9には基板Wと基板ホルダ6
との温度差と待ち時間tとの関係が記憶されている。こ
のとき、基板ホルダ6に載置される基板Wが複数種類に
及ぶ場合には、制御部9には各種類の基板Wに応じた複
数のデータが記憶される。制御部9は、このデータに基
づいて、温度差がほぼ無くなったか否か、すなわち温度
差が所定値以下になったか否かを判断する。
求められているものである。すなわち、基板Wを基板ホ
ルダ6に載置してからこの基板ホルダ6Aとの温度差が
ほぼ無くなるまでに要する時間は予め実験的に求められ
ており、制御部9にはこの時間に関するデータが記憶さ
れている。つまり、制御部9には基板Wと基板ホルダ6
との温度差と待ち時間tとの関係が記憶されている。こ
のとき、基板ホルダ6に載置される基板Wが複数種類に
及ぶ場合には、制御部9には各種類の基板Wに応じた複
数のデータが記憶される。制御部9は、このデータに基
づいて、温度差がほぼ無くなったか否か、すなわち温度
差が所定値以下になったか否かを判断する。
【0039】基板W1と基板ホルダ6Aとの温度差が無
くなることで、基板W1の温度は安定化されるので、温
度変化に起因する基板W1の変形は止められる。しがた
って、基板ホルダ6に保持された基板Wについて待ち時
間tを経過したか否かを判断することにより、基板W1
の変形がほぼ止まったか否かを判断することができる。
よって、待ち時間tが経過した基板Wに対して露光処理
を行うことにより、温度変化に起因する変形を止められ
た基板Wに対して露光処理を行うことができる。
くなることで、基板W1の温度は安定化されるので、温
度変化に起因する基板W1の変形は止められる。しがた
って、基板ホルダ6に保持された基板Wについて待ち時
間tを経過したか否かを判断することにより、基板W1
の変形がほぼ止まったか否かを判断することができる。
よって、待ち時間tが経過した基板Wに対して露光処理
を行うことにより、温度変化に起因する変形を止められ
た基板Wに対して露光処理を行うことができる。
【0040】こうして、制御部9は、基板ホルダ6Aに
保持された基板W1のついて、予め設定されている待ち
時間tを経過したか否かを判断し、待ち時間tが経過し
たと判断したら、まず、基板ホルダ6Aは基板Wの真空
吸着を一旦解除し、再度真空吸着する。これによって、
伸縮された基板Wが元に戻るときに生じる応力は開放さ
れるようになっているので、基板Wに生じる歪みが除去
される。
保持された基板W1のついて、予め設定されている待ち
時間tを経過したか否かを判断し、待ち時間tが経過し
たと判断したら、まず、基板ホルダ6Aは基板Wの真空
吸着を一旦解除し、再度真空吸着する。これによって、
伸縮された基板Wが元に戻るときに生じる応力は開放さ
れるようになっているので、基板Wに生じる歪みが除去
される。
【0041】次いで、制御部9は基板W1の位置決めを
行うために、前述したレーザー干渉システム及び多点フ
ォーカス位置検出系を用いて基板ステージ7を制御し、
フォーカス位置調整・レベリング調整を行う。制御部9
は、信号処理装置10の算出結果に基づき、基板Wのパ
ターン転写面の位置が投影光学系3の焦点位置に配され
るように、基板ステージ駆動装置78によって基板ホル
ダ6Aに保持されている基板Wを投影光学系3の光軸A
X方向に移動させることによってフォーカス位置調整を
行う。この場合、制御部9は、フォーカス位置調整を行
ったあと、レベリング調整を行う。そして、位置決めさ
れた基板W1に対して露光処理が行われる(工程S
3)。
行うために、前述したレーザー干渉システム及び多点フ
ォーカス位置検出系を用いて基板ステージ7を制御し、
フォーカス位置調整・レベリング調整を行う。制御部9
は、信号処理装置10の算出結果に基づき、基板Wのパ
ターン転写面の位置が投影光学系3の焦点位置に配され
るように、基板ステージ駆動装置78によって基板ホル
ダ6Aに保持されている基板Wを投影光学系3の光軸A
X方向に移動させることによってフォーカス位置調整を
行う。この場合、制御部9は、フォーカス位置調整を行
ったあと、レベリング調整を行う。そして、位置決めさ
れた基板W1に対して露光処理が行われる(工程S
3)。
【0042】なお、基板ホルダ6との温度差が無くなっ
た時点でも変形が止まらないような特性を有する基板に
対しては、形状測定機等を用いて、基板Wを基板ホルダ
6に載置してからこの基板ホルダ6との温度差による基
板Wの変形がほぼ止まるまでに要する待ち時間を予め計
測しておき、基板ホルダ6に保持された基板Wについて
待ち時間を経過したか否かを判断し、この待ち時間が経
過した時点で露光処理を行うようにしてもよい。
た時点でも変形が止まらないような特性を有する基板に
対しては、形状測定機等を用いて、基板Wを基板ホルダ
6に載置してからこの基板ホルダ6との温度差による基
板Wの変形がほぼ止まるまでに要する待ち時間を予め計
測しておき、基板ホルダ6に保持された基板Wについて
待ち時間を経過したか否かを判断し、この待ち時間が経
過した時点で露光処理を行うようにしてもよい。
【0043】図3に示すように、基板W1に対する露光
処理が行われている間、基板W2はもう一方の基板ホル
ダ6Bに保持されている。すなわち、基板ホルダ6Bと
の温度差を無くすための基板W2の待ち時間tの間、基
板ホルダ6Aに保持された基板W1に対する露光処理が
行われるようになっている。
処理が行われている間、基板W2はもう一方の基板ホル
ダ6Bに保持されている。すなわち、基板ホルダ6Bと
の温度差を無くすための基板W2の待ち時間tの間、基
板ホルダ6Aに保持された基板W1に対する露光処理が
行われるようになっている。
【0044】基板W1に対する露光処理が終了したら、
基板ステージ7を移動し、基板W1を保持している基板
ホルダ6Aを不図示の基板アンローダとの受け渡し場所
に配置させる。このとき、基板ホルダ6Bに保持されて
いる基板W2は投影光学系3の投影領域に配置される。
露光処理を終えられた基板W1は基板アンローダによっ
て次工程に搬送される。これと同時に、次の露光処理さ
れるべき基板W3が不図示の基板ローダによって基板ホ
ルダ6Aに供給される(工程S4)。
基板ステージ7を移動し、基板W1を保持している基板
ホルダ6Aを不図示の基板アンローダとの受け渡し場所
に配置させる。このとき、基板ホルダ6Bに保持されて
いる基板W2は投影光学系3の投影領域に配置される。
露光処理を終えられた基板W1は基板アンローダによっ
て次工程に搬送される。これと同時に、次の露光処理さ
れるべき基板W3が不図示の基板ローダによって基板ホ
ルダ6Aに供給される(工程S4)。
【0045】制御部9は、投影光学系3の投影領域に配
置された基板W2が待ち時間tを経過しているか否かを
判断する。待ち時間tを経過していると判断された場合
には、基板W2は基板ホルダ6Bによる吸着の一旦解除
及び再吸着をされた後、位置決めされ、露光処理を施さ
れる。一方、待ち時間tを経過していないと判断された
場合には、基板W2は待ち時間tが経過するまで基板ホ
ルダ6Bによる吸着保持を維持される。そして、待ち時
間tが経過した時点で、基板W2は真空吸着の一旦解
除、再吸着及び位置決めを経て露光処理を施される(工
程S5)。基板W2に対する露光処理が行われている
間、基板W3は基板ホルダ6Aに保持されている。
置された基板W2が待ち時間tを経過しているか否かを
判断する。待ち時間tを経過していると判断された場合
には、基板W2は基板ホルダ6Bによる吸着の一旦解除
及び再吸着をされた後、位置決めされ、露光処理を施さ
れる。一方、待ち時間tを経過していないと判断された
場合には、基板W2は待ち時間tが経過するまで基板ホ
ルダ6Bによる吸着保持を維持される。そして、待ち時
間tが経過した時点で、基板W2は真空吸着の一旦解
除、再吸着及び位置決めを経て露光処理を施される(工
程S5)。基板W2に対する露光処理が行われている
間、基板W3は基板ホルダ6Aに保持されている。
【0046】こうして、基板ステージ7上に複数設けら
れている基板ホルダ6A、6Bには、図5に示すよう
に、順次基板W1、W2、…、W4が交互に供給され
る。そして、制御部9はこれら基板ホルダ6A、6Bに
保持された基板W1、W2、…、W4のそれぞれについ
て待ち時間tを経過したか否かを判断し、この待ち時間
tが経過した基板Wに対して露光処理を行う。
れている基板ホルダ6A、6Bには、図5に示すよう
に、順次基板W1、W2、…、W4が交互に供給され
る。そして、制御部9はこれら基板ホルダ6A、6Bに
保持された基板W1、W2、…、W4のそれぞれについ
て待ち時間tを経過したか否かを判断し、この待ち時間
tが経過した基板Wに対して露光処理を行う。
【0047】ところで、露光処理される基板Wの厚さが
大きく異なる場合には、図4に示すように、基板ホルダ
6A、6Bの厚さを異なるように設定しておく。厚さの
異なる基板ホルダ6A、6Bによって、それぞれの基板
ホルダ6A、6Bに保持される基板Wのパターン転写面
は、基板ステージ7のZ方向への移動可能範囲内で投影
光学系3の焦点深度内におさめることができる。あるい
は、前述したように、複数の基板Wのそれぞれの厚さに
応じて、アダプタ8を設ける。
大きく異なる場合には、図4に示すように、基板ホルダ
6A、6Bの厚さを異なるように設定しておく。厚さの
異なる基板ホルダ6A、6Bによって、それぞれの基板
ホルダ6A、6Bに保持される基板Wのパターン転写面
は、基板ステージ7のZ方向への移動可能範囲内で投影
光学系3の焦点深度内におさめることができる。あるい
は、前述したように、複数の基板Wのそれぞれの厚さに
応じて、アダプタ8を設ける。
【0048】このように、複数の基板ホルダ6A、6B
に順次載置される基板W1、W2、…、のそれぞれにつ
いて露光処理待ち時間tを設定するとともに、この待ち
時間tを経過してから基板Wに対する露光処理を行うよ
うにしたので、露光処理は基板Wの温度変化に起因する
変形を抑えた状態で精度良く安定して行われる。つま
り、基板Wはレジスト工程や搬送工程等において加熱さ
れ、膨張する場合があるが、この状態では精度良いフォ
ーカス位置調整・レベリング調整及び露光処理は行われ
ない。しかしながら、この基板Wを基板ホルダ6に保持
させたままの状態で所定時間放置しておくことにより、
加熱されている基板Wは放熱され、温度変化を起こさな
くなる。したがって、基板Wは温度変化による変形を無
くした状態で精度良い位置決め及び露光処理が施され
る。
に順次載置される基板W1、W2、…、のそれぞれにつ
いて露光処理待ち時間tを設定するとともに、この待ち
時間tを経過してから基板Wに対する露光処理を行うよ
うにしたので、露光処理は基板Wの温度変化に起因する
変形を抑えた状態で精度良く安定して行われる。つま
り、基板Wはレジスト工程や搬送工程等において加熱さ
れ、膨張する場合があるが、この状態では精度良いフォ
ーカス位置調整・レベリング調整及び露光処理は行われ
ない。しかしながら、この基板Wを基板ホルダ6に保持
させたままの状態で所定時間放置しておくことにより、
加熱されている基板Wは放熱され、温度変化を起こさな
くなる。したがって、基板Wは温度変化による変形を無
くした状態で精度良い位置決め及び露光処理が施され
る。
【0049】このとき、基板ステージ7には複数の基板
ホルダ6が設置されているので、一方の基板ホルダ6A
(6B)に保持された基板Wに対する露光処理と、他方
の基板ホルダ6B(6A)に保持される基板の温度安定
化とが同時に行われる。したがって、生産性・作業性は
向上される。つまり、本実施形態における単位時間当た
りの生産性は、図6に示すような、1つの基板ホルダ6
に基板W1を供給し(工程T1)、この基板W1に対し
て待ち時間tを設け、この待ち時間t経過後に露光処理
を行い(工程T2)、露光処理を終えた基板W1を新た
な基板W2に交換し(工程T3)、これをW2、W3、
…、に対して順次繰り返す方法に比べて良い。このよう
に、一の基板Wに対する待ち時間tは、他の基板Wの露
光処理時間を利用して設定されるので、生産性は向上さ
れる。
ホルダ6が設置されているので、一方の基板ホルダ6A
(6B)に保持された基板Wに対する露光処理と、他方
の基板ホルダ6B(6A)に保持される基板の温度安定
化とが同時に行われる。したがって、生産性・作業性は
向上される。つまり、本実施形態における単位時間当た
りの生産性は、図6に示すような、1つの基板ホルダ6
に基板W1を供給し(工程T1)、この基板W1に対し
て待ち時間tを設け、この待ち時間t経過後に露光処理
を行い(工程T2)、露光処理を終えた基板W1を新た
な基板W2に交換し(工程T3)、これをW2、W3、
…、に対して順次繰り返す方法に比べて良い。このよう
に、一の基板Wに対する待ち時間tは、他の基板Wの露
光処理時間を利用して設定されるので、生産性は向上さ
れる。
【0050】また、本実施形態では、異なる基板W1、
W2、…、を順次露光処理する際に、基板W毎に待ち時
間を設けるものであるが、1つの基板Wに対する露光毎
にこの待ち時間を設けてもよい。つまり、基板Wに形成
されるパターンは、通常、複数の層(レイヤ)によって
形成され、この基板Wのパターンは複数のマスクMを用
いて複数回露光によって製造されるが、このときのある
露光から次の露光までの時間を待ち時間として設定する
ことができる。すなわち、1つの基板Wに対して露光処
理を行った後ただちに次の露光処理を行った場合、次の
露光処理は初めの露光処理によって加熱された状態の基
板Wに対して行われることになるので、レイヤの重ね合
わせ精度は悪くなるが、1つの基板Wに対する露光終了
から次の露光開始までの待ち時間を設定することによっ
て、レイヤの重ね合わせ精度は向上する。なお、レイヤ
を重ね合わせる露光工程に対して待ち時間を設定可能と
する形態の他に、例えば、1つの基板W上での複数のシ
ョット領域のうちのあるショット領域の露光終了から次
のショット領域の露光開始までの時間を設定する形態と
することももちろん可能である。この場合、上述のよう
に2つの露光処理の間に待ち時間を設定し、基板Wを放
熱させてからフォーカス位置調整・レベリング調整を行
うことが好ましい。このように、待ち時間の設定は、シ
ョット領域毎、あるいは基板毎の両方に適用できる。
W2、…、を順次露光処理する際に、基板W毎に待ち時
間を設けるものであるが、1つの基板Wに対する露光毎
にこの待ち時間を設けてもよい。つまり、基板Wに形成
されるパターンは、通常、複数の層(レイヤ)によって
形成され、この基板Wのパターンは複数のマスクMを用
いて複数回露光によって製造されるが、このときのある
露光から次の露光までの時間を待ち時間として設定する
ことができる。すなわち、1つの基板Wに対して露光処
理を行った後ただちに次の露光処理を行った場合、次の
露光処理は初めの露光処理によって加熱された状態の基
板Wに対して行われることになるので、レイヤの重ね合
わせ精度は悪くなるが、1つの基板Wに対する露光終了
から次の露光開始までの待ち時間を設定することによっ
て、レイヤの重ね合わせ精度は向上する。なお、レイヤ
を重ね合わせる露光工程に対して待ち時間を設定可能と
する形態の他に、例えば、1つの基板W上での複数のシ
ョット領域のうちのあるショット領域の露光終了から次
のショット領域の露光開始までの時間を設定する形態と
することももちろん可能である。この場合、上述のよう
に2つの露光処理の間に待ち時間を設定し、基板Wを放
熱させてからフォーカス位置調整・レベリング調整を行
うことが好ましい。このように、待ち時間の設定は、シ
ョット領域毎、あるいは基板毎の両方に適用できる。
【0051】待ち時間tの間、基板ホルダ6は基板Wを
真空吸着するとともに、待ち時間t経過後、この基板W
を露光処理する前に基板Wの真空吸着を解除し、再度真
空吸着することにより、放熱によって伸縮された基板W
の元に戻るときに生じる応力は開放される。したがっ
て、基板Wに生じた歪みを除去した状態で精度良い位置
決め及び露光処理を行うことができる。つまり、基板W
は温度安定化のために所定時間、基板ホルダ6に吸着保
持された状態を維持されるが、このとき放熱によって伸
縮する。したがって、基板Wが十分に放熱された後、一
旦真空吸着を解除してやることにより、基板Wに加わる
応力は開放される。
真空吸着するとともに、待ち時間t経過後、この基板W
を露光処理する前に基板Wの真空吸着を解除し、再度真
空吸着することにより、放熱によって伸縮された基板W
の元に戻るときに生じる応力は開放される。したがっ
て、基板Wに生じた歪みを除去した状態で精度良い位置
決め及び露光処理を行うことができる。つまり、基板W
は温度安定化のために所定時間、基板ホルダ6に吸着保
持された状態を維持されるが、このとき放熱によって伸
縮する。したがって、基板Wが十分に放熱された後、一
旦真空吸着を解除してやることにより、基板Wに加わる
応力は開放される。
【0052】基板ステージ7は、複数の基板ホルダ6を
備えており、これら基板ホルダ6の厚さを互いに異なる
ように設定することが可能である。すなわち、露光処理
されるべき複数の基板Wの厚みが大きく異なる場合、従
来の露光装置は基板ホルダ6を1つだけ備えた構成であ
るので、基板ステージ7のZ方向の移動のみでは対応し
きれないときには、基板Wの露光面の高さ位置を所定の
位置に設置するためにその都度基板ホルダ6を交換して
いた。あるいは、通常の露光装置は、例えば0.5mm
程度の厚さを有するシリコンウェーハ用に製造されてお
り、この露光装置を用いて1〜3mm程度の厚さを有す
る薄膜磁気ヘッド用基板であるセラミック基板の露光処
理を行う際、アライメント精度の確認等、通常時におけ
る装置全体の精度確認は、まずこのシリコンウェーハに
よって行われることが多い。したがって、シリコンウェ
ーハによる精度確認の後、このシリコンウェーハ用の基
板ホルダをセラミック基板用の基板ホルダに交換してか
ら露光処理する場合が多かった。しかしながら、基板ス
テージ7上に複数の基板ホルダ6を設置可能とし、この
基板ホルダ6における厚さの差を、露光処理する複数の
基板Wにおける厚さの差に応じて設定することによっ
て、基板ホルダ6を交換することなく基板Wのパターン
転写面を所定高さ位置に効率良く設けることができる。
このとき、本実施形態に示したように、高さ調整機構と
してアダプタ8により高さ位置を調整することにより、
簡易な構成で基板Wの露光面の高さ位置調整が行われ
る。
備えており、これら基板ホルダ6の厚さを互いに異なる
ように設定することが可能である。すなわち、露光処理
されるべき複数の基板Wの厚みが大きく異なる場合、従
来の露光装置は基板ホルダ6を1つだけ備えた構成であ
るので、基板ステージ7のZ方向の移動のみでは対応し
きれないときには、基板Wの露光面の高さ位置を所定の
位置に設置するためにその都度基板ホルダ6を交換して
いた。あるいは、通常の露光装置は、例えば0.5mm
程度の厚さを有するシリコンウェーハ用に製造されてお
り、この露光装置を用いて1〜3mm程度の厚さを有す
る薄膜磁気ヘッド用基板であるセラミック基板の露光処
理を行う際、アライメント精度の確認等、通常時におけ
る装置全体の精度確認は、まずこのシリコンウェーハに
よって行われることが多い。したがって、シリコンウェ
ーハによる精度確認の後、このシリコンウェーハ用の基
板ホルダをセラミック基板用の基板ホルダに交換してか
ら露光処理する場合が多かった。しかしながら、基板ス
テージ7上に複数の基板ホルダ6を設置可能とし、この
基板ホルダ6における厚さの差を、露光処理する複数の
基板Wにおける厚さの差に応じて設定することによっ
て、基板ホルダ6を交換することなく基板Wのパターン
転写面を所定高さ位置に効率良く設けることができる。
このとき、本実施形態に示したように、高さ調整機構と
してアダプタ8により高さ位置を調整することにより、
簡易な構成で基板Wの露光面の高さ位置調整が行われ
る。
【0053】なお、基板ステージ7上に設ける基板ホル
ダ6は2つに限らず、3つ以上複数設けることができ
る。このとき、複数の基板ホルダ6は、互いに厚さの異
なる少なくとも2つの基板ホルダを備える構成とするこ
とができる。
ダ6は2つに限らず、3つ以上複数設けることができ
る。このとき、複数の基板ホルダ6は、互いに厚さの異
なる少なくとも2つの基板ホルダを備える構成とするこ
とができる。
【0054】また、複数の基板ホルダ6毎にそれぞれ独
立して複数の基板ステージ7を備える構成とすることが
できる。この場合、これら複数の基板ホルダ6に保持さ
れる複数の基板Wのうち、露光処理が終了した基板W
を、次の基板Wに対する露光処理を行いながら基板ホル
ダ6から取り外し、且つこの基板ホルダ6に新たな基板
Wを保持させることができる。これは、複数の基板ホル
ダ6に保持された基板Wのうち、一の基板Wに対する露
光処理中に、他の基板Wを基板ホルダ6から取り外すと
ともに新たな基板Wをこの基板ホルダ6に保持させる基
板交換装置によって実現される。このようなステージを
2つ有する構成の露光装置は、例えば特開平10−16
3097号公報に開示されている。また、上述の実施形
態における基板ホルダは、多数のピンによって基板を支
持するピンチャックホルダであっても良い。
立して複数の基板ステージ7を備える構成とすることが
できる。この場合、これら複数の基板ホルダ6に保持さ
れる複数の基板Wのうち、露光処理が終了した基板W
を、次の基板Wに対する露光処理を行いながら基板ホル
ダ6から取り外し、且つこの基板ホルダ6に新たな基板
Wを保持させることができる。これは、複数の基板ホル
ダ6に保持された基板Wのうち、一の基板Wに対する露
光処理中に、他の基板Wを基板ホルダ6から取り外すと
ともに新たな基板Wをこの基板ホルダ6に保持させる基
板交換装置によって実現される。このようなステージを
2つ有する構成の露光装置は、例えば特開平10−16
3097号公報に開示されている。また、上述の実施形
態における基板ホルダは、多数のピンによって基板を支
持するピンチャックホルダであっても良い。
【0055】本発明に係る基板Wとしては、薄膜磁気ヘ
ッド用のセラミックウェーハのみならず、半導体デバイ
ス用の半導体ウェーハや、液晶表示デバイス用のガラス
プレートであってもよい。
ッド用のセラミックウェーハのみならず、半導体デバイ
ス用の半導体ウェーハや、液晶表示デバイス用のガラス
プレートであってもよい。
【0056】露光装置としては、マスクMと基板Wとを
静止した状態でマスクMのパターンを露光し、基板Wを
順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方
式の露光装置(ステッパー)に限らず、マスクMと基板
Wとを同期移動してマスクMのパターンを基板Wに露光
するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー)にも適用することができ
る。
静止した状態でマスクMのパターンを露光し、基板Wを
順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方
式の露光装置(ステッパー)に限らず、マスクMと基板
Wとを同期移動してマスクMのパターンを基板Wに露光
するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー)にも適用することができ
る。
【0057】露光装置の種類としては、上記薄膜磁気ヘ
ッド製造用の露光装置のみならず、半導体ウェーハ製造
用の露光装置や、液晶表示デバイス製造用の露光装置、
撮像素子(CCD)あるいはマスクMなどを製造するた
めの露光装置などにも広く適用できる。
ッド製造用の露光装置のみならず、半導体ウェーハ製造
用の露光装置や、液晶表示デバイス製造用の露光装置、
撮像素子(CCD)あるいはマスクMなどを製造するた
めの露光装置などにも広く適用できる。
【0058】照明光学系2の光源21として、水銀ラン
プから発生する輝線(g線(436nm)、h線(40
4.7nm)、i線(365nm))、KrFエキシマ
レーザ(248nm)や、X線や電子線などの荷電粒子
線などを用いることができる。例えば、電子線を用いる
場合には、電子銃として熱電子放射型のランタンヘキサ
ボライト(LaB6 )、タンタル(Ta)を用いること
ができる。また、YAGレーザや半導体レーザなどの高
周波などを用いてもよい。
プから発生する輝線(g線(436nm)、h線(40
4.7nm)、i線(365nm))、KrFエキシマ
レーザ(248nm)や、X線や電子線などの荷電粒子
線などを用いることができる。例えば、電子線を用いる
場合には、電子銃として熱電子放射型のランタンヘキサ
ボライト(LaB6 )、タンタル(Ta)を用いること
ができる。また、YAGレーザや半導体レーザなどの高
周波などを用いてもよい。
【0059】投影光学系3の倍率は、縮小系のみなら
ず、等倍系および拡大系のいずれでもよい。
ず、等倍系および拡大系のいずれでもよい。
【0060】また、投影光学系3としては、エキシマレ
ーザーなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や
蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2 レーザ
やX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
にし(マスクMも反射型タイプのものを用いる)、また
電子銃を用いる場合には光学系として電子レンズおよび
偏向器からなる電子光学系を用いればよい。なお、電子
線が通過する光路は真空状態にすることはいうまでもな
い。
ーザーなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や
蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2 レーザ
やX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
にし(マスクMも反射型タイプのものを用いる)、また
電子銃を用いる場合には光学系として電子レンズおよび
偏向器からなる電子光学系を用いればよい。なお、電子
線が通過する光路は真空状態にすることはいうまでもな
い。
【0061】なお、位置検出用のビームの光路部分を、
両端に光透過窓が設けられた容器で覆い、この容器の内
部のガスの温度、圧力等を制御するようにしてもよい。
あるいは、この容器内部を真空にしてもよい。これによ
り、その外部の光路上の空気揺らぎに起因する測長誤差
を低減することができる。かかる詳細は、例えば特開平
10−105241号公報等に開示されている。
両端に光透過窓が設けられた容器で覆い、この容器の内
部のガスの温度、圧力等を制御するようにしてもよい。
あるいは、この容器内部を真空にしてもよい。これによ
り、その外部の光路上の空気揺らぎに起因する測長誤差
を低減することができる。かかる詳細は、例えば特開平
10−105241号公報等に開示されている。
【0062】基板ステージやマスクステージにリニアモ
ータを用いる場合には、エアベアリングを用いたエア浮
上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた
磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、基板ステー
ジ、マスクステージは、ガイドに沿って移動するタイプ
でもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであって
もよい。
ータを用いる場合には、エアベアリングを用いたエア浮
上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた
磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、基板ステー
ジ、マスクステージは、ガイドに沿って移動するタイプ
でもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであって
もよい。
【0063】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0064】なお、レーザー干渉計用の参照鏡(固定
鏡)を投影光学系に固定し、これを基準としてX移動
鏡、Y移動鏡の位置を計測することも比較的多く行われ
るが、かかる場合には、参照ビームと測長ビームとを分
離する偏光ビームスプリッタ(プリズム)より先の光学
素子を基板室内部に収納し、レーザー光源、ディテクタ
等を基板室外に配置するようにしてもよい。
鏡)を投影光学系に固定し、これを基準としてX移動
鏡、Y移動鏡の位置を計測することも比較的多く行われ
るが、かかる場合には、参照ビームと測長ビームとを分
離する偏光ビームスプリッタ(プリズム)より先の光学
素子を基板室内部に収納し、レーザー光源、ディテクタ
等を基板室外に配置するようにしてもよい。
【0065】基板ステージの移動により発生する反力
は、特開平8−166475号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。
は、特開平8−166475号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明は、このような構造を備えた露光装
置においても適用可能である。
【0066】マスクステージの移動により発生する反力
は、特開平8−330224号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明はこのような構造を備えた露光装置
においても適用可能である。
は、特開平8−330224号公報に記載されているよ
うに、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃が
してもよい。本発明はこのような構造を備えた露光装置
においても適用可能である。
【0067】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0068】半導体デバイスは、図7に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、シリコン材料から基板(ウェーハ)を製造するステ
ップ203、前述した実施形態の露光装置によりマスク
のパターンを基板に露光する基板処理ステップ204、
デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディ
ング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステッ
プ206等を経て製造される。
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、シリコン材料から基板(ウェーハ)を製造するステ
ップ203、前述した実施形態の露光装置によりマスク
のパターンを基板に露光する基板処理ステップ204、
デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディ
ング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステッ
プ206等を経て製造される。
【0069】
【発明の効果】本発明の露光方法及び露光装置は以下の
ような効果を有するものである。 (1)露光処理を行う際、基板ホルダとこの基板ホルダ
に載置した基板との温度差が無くなるまで待ち時間を設
けたことにより、温度変化に起因する基板の変形が止ま
ってから露光処理が行われるので、精度良い安定した露
光処理が行われる。そして、基板ホルダを複数設けたこ
とによって、この待ち時間の間、複数の基板ホルダのう
ちの他の基板ホルダに保持された基板を露光処理するこ
とができるので、生産性・作業性は向上される。 (2)複数の基板ホルダは、互いに厚さが異なる少なく
とも2つの基板ホルダを有することにより、基板の厚さ
が大きく異なっている場合でも、基板ホルダを交換する
ことなく、簡易な構成で基板を投影光学系の焦点深度内
に配置させることができる。したがって、精度良い安定
した露光処理が行える。この場合、複数の基板ホルダに
おける厚さの差は、処理する複数の基板における厚さの
差に応じて設定される。
ような効果を有するものである。 (1)露光処理を行う際、基板ホルダとこの基板ホルダ
に載置した基板との温度差が無くなるまで待ち時間を設
けたことにより、温度変化に起因する基板の変形が止ま
ってから露光処理が行われるので、精度良い安定した露
光処理が行われる。そして、基板ホルダを複数設けたこ
とによって、この待ち時間の間、複数の基板ホルダのう
ちの他の基板ホルダに保持された基板を露光処理するこ
とができるので、生産性・作業性は向上される。 (2)複数の基板ホルダは、互いに厚さが異なる少なく
とも2つの基板ホルダを有することにより、基板の厚さ
が大きく異なっている場合でも、基板ホルダを交換する
ことなく、簡易な構成で基板を投影光学系の焦点深度内
に配置させることができる。したがって、精度良い安定
した露光処理が行える。この場合、複数の基板ホルダに
おける厚さの差は、処理する複数の基板における厚さの
差に応じて設定される。
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を示す構成図で
ある。
ある。
【図2】基板ホルダを説明する側方断面図図である。
【図3】複数の基板ホルダを備える基板ステージを説明
する図である。
する図である。
【図4】複数の基板ホルダを備える基板ステージを説明
する図である。
する図である。
【図5】複数の基板ホルダを備えた装置による基板の露
光処理と時間との関係を説明する図である。
光処理と時間との関係を説明する図である。
【図6】1つの基板ホルダを備えた装置による基板の露
光処理と時間との関係を説明する図である。
光処理と時間との関係を説明する図である。
【図7】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロー
チャート図である。
チャート図である。
1 露光装置 2 照明光学系 3 投影光学系 6 基板ホルダ 7 基板ステージ 9 制御部(制御手段) M マスク W 基板 t 待ち時間
Claims (11)
- 【請求項1】 マスクのパターンを基板上に投影するこ
とによって前記基板を露光する露光方法において、 複数の基板ホルダのうちの1つに前記基板を載置し、前
記基板ホルダと該基板ホルダに載置した基板との温度差
がほぼ無くなるまでの待ち時間の経過後、前記基板に対
して露光処理を行うことを特徴とする露光方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の露光方法において、 前記待ち時間の間、前記複数の基板ホルダのうちの他の
基板ホルダに保持された基板を露光処理することを特徴
とする露光方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の露光方法におい
て、 基板を基板ホルダに載置してから該基板ホルダとの温度
差がほぼ無くなるまでに要する待ち時間を予め計測して
おき、複数の前記基板ホルダに順次保持された基板のそ
れぞれについて前記待ち時間を経過したか否かを判断
し、該待ち時間が経過した基板に対して露光処理を行う
ことを特徴とする露光方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の露光方
法において、 前記露光処理を行う一の基板に対して、二以上の基板を
前記基板ホルダに保持させておくことを特徴とする露光
方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の露光方
法において、 前記待ち時間の間、前記基板ホルダは前記基板を真空吸
着するとともに、待ち時間経過後、該基板を露光処理す
る前に前記基板の真空吸着を解除し、再度真空吸着する
ことを特徴とする露光方法。 - 【請求項6】 マスクのパターンを基板上に投影するこ
とによって前記基板を露光する露光装置において、 複数の基板ホルダを有する少なくとも1つの基板ステー
ジと、 前記複数の基板ホルダのうちの1つに前記基板を載置さ
せ、前記基板ホルダと該基板ホルダに載置した基板との
温度差がほぼ無くなるまでの待ち時間の経過後、前記基
板に対して露光処理を行うよう前記基板ステージを制御
する制御手段とを備えることを特徴とする露光装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の露光装置において、 前記制御手段は、前記待ち時間の間、前記複数の基板ホ
ルダのうちの他の基板ホルダに保持された基板を露光処
理するように前記基板ステージを制御することを特徴と
する露光装置。 - 【請求項8】 請求項6又は7に記載の露光装置におい
て、 前記複数の基板ホルダは、互いに厚さが異なる少なくと
も2つの基板ホルダを有することを特徴とする露光装
置。 - 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の露光装
置において、 前記制御手段は、前記複数の基板ホルダに順次保持され
た基板のそれぞれについて、前記基板を前記基板ホルダ
に載置してから該基板ホルダとの温度差がほぼ無くなる
までに要する待ち時間を経過したか否かを判断し、経過
した基板に対して露光処理を行うように指示することを
特徴とする露光装置。 - 【請求項10】 マスクのパターンを基板上に投影する
ことによって前記基板を露光する露光装置において、 複数の基板ホルダを有する少なくとも1つの基板ステー
ジと、 前記基板ステージ上に設けられ、互いに厚さの異なる複
数の基板ホルダとを備えることを特徴とする露光装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の露光装置におい
て、 前記複数の基板ホルダにおける厚さの差は、処理する複
数の基板における厚さの差に応じて設定されることを特
徴とする露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26780599A JP2001093808A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 露光方法及び露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26780599A JP2001093808A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 露光方法及び露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001093808A true JP2001093808A (ja) | 2001-04-06 |
Family
ID=17449856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26780599A Withdrawn JP2001093808A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 露光方法及び露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001093808A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002343852A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-29 | Canon Inc | 基板保持装置、基板保持方法、露光装置およびデバイス製造方法 |
JP2005140935A (ja) * | 2003-11-05 | 2005-06-02 | Hitachi High-Tech Electronics Engineering Co Ltd | 露光方法、露光装置、及び基板製造方法 |
JP2006128677A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-18 | Asml Netherlands Bv | 基板を支持し、且つ/又は温度を調整する機器、方法、並びに支持テーブル、及びチャック |
JP2007019224A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Toppan Printing Co Ltd | ガラス基板の加熱方法 |
JP2007293376A (ja) * | 2007-08-14 | 2007-11-08 | Hitachi High-Technologies Corp | 露光装置及び基板製造方法 |
JP2007306034A (ja) * | 2007-08-14 | 2007-11-22 | Hitachi High-Technologies Corp | 露光装置及び基板製造方法 |
JP2008124506A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-05-29 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2008122996A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-05-29 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2008146098A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-06-26 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2008158545A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-07-10 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
US20090153824A1 (en) * | 2007-12-17 | 2009-06-18 | Kla-Tencor Corporation | Multiple chuck scanning stage |
JP2010039227A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Hitachi High-Technologies Corp | 露光装置、露光方法及び基板載置方法 |
JP2012227554A (ja) * | 2007-06-21 | 2012-11-15 | Asml Netherlands Bv | 基板を基板テーブル上にロードする方法、デバイス製造方法、コンピュータプログラム、データキャリア、および装置 |
US9013682B2 (en) | 2007-06-21 | 2015-04-21 | Asml Netherlands B.V. | Clamping device and object loading method |
US9122174B2 (en) | 2007-09-04 | 2015-09-01 | Asml Netherlands B.V. | Method of loading a substrate on a substrate table and lithographic apparatus and device manufacturing method |
-
1999
- 1999-09-21 JP JP26780599A patent/JP2001093808A/ja not_active Withdrawn
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002343852A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-29 | Canon Inc | 基板保持装置、基板保持方法、露光装置およびデバイス製造方法 |
JP4681756B2 (ja) * | 2001-05-16 | 2011-05-11 | キヤノン株式会社 | 露光装置およびデバイス製造方法 |
JP2005140935A (ja) * | 2003-11-05 | 2005-06-02 | Hitachi High-Tech Electronics Engineering Co Ltd | 露光方法、露光装置、及び基板製造方法 |
JP2006128677A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-18 | Asml Netherlands Bv | 基板を支持し、且つ/又は温度を調整する機器、方法、並びに支持テーブル、及びチャック |
JP2009076940A (ja) * | 2004-10-22 | 2009-04-09 | Asml Netherlands Bv | 基板を支持し、且つ/又は温度を調整する機器、方法、並びに支持テーブル、及びチャック |
JP4673185B2 (ja) * | 2004-10-22 | 2011-04-20 | エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. | 機器及びリソグラフィ機器 |
JP2007019224A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Toppan Printing Co Ltd | ガラス基板の加熱方法 |
JP4604885B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2011-01-05 | 凸版印刷株式会社 | ガラス基板の加熱方法 |
JP2012227554A (ja) * | 2007-06-21 | 2012-11-15 | Asml Netherlands Bv | 基板を基板テーブル上にロードする方法、デバイス製造方法、コンピュータプログラム、データキャリア、および装置 |
US9013682B2 (en) | 2007-06-21 | 2015-04-21 | Asml Netherlands B.V. | Clamping device and object loading method |
JP2007306034A (ja) * | 2007-08-14 | 2007-11-22 | Hitachi High-Technologies Corp | 露光装置及び基板製造方法 |
JP2007293376A (ja) * | 2007-08-14 | 2007-11-08 | Hitachi High-Technologies Corp | 露光装置及び基板製造方法 |
US9122174B2 (en) | 2007-09-04 | 2015-09-01 | Asml Netherlands B.V. | Method of loading a substrate on a substrate table and lithographic apparatus and device manufacturing method |
US20090153824A1 (en) * | 2007-12-17 | 2009-06-18 | Kla-Tencor Corporation | Multiple chuck scanning stage |
JP2008146098A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-06-26 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2008158545A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-07-10 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2008122996A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-05-29 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2008124506A (ja) * | 2008-02-06 | 2008-05-29 | Hitachi High-Technologies Corp | プロキシミティ露光装置及び基板製造方法 |
JP2010039227A (ja) * | 2008-08-06 | 2010-02-18 | Hitachi High-Technologies Corp | 露光装置、露光方法及び基板載置方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4264676B2 (ja) | 露光装置及び露光方法 | |
JP4345098B2 (ja) | 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 | |
JP4210871B2 (ja) | 露光装置 | |
US6577382B2 (en) | Substrate transport apparatus and method | |
US20020085190A1 (en) | Manufacturing method in manufacturing line, manufacturing method for exposure apparatus, and exposure apparatus | |
JP2001244177A (ja) | ステージ装置とホルダ、および走査型露光装置並びに露光装置 | |
JP2001093808A (ja) | 露光方法及び露光装置 | |
JP4204964B2 (ja) | リソグラフィ装置 | |
JP2003151884A (ja) | 合焦方法、位置計測方法および露光方法並びにデバイス製造方法 | |
JP4200550B2 (ja) | 露光方法及びリソグラフィシステム | |
WO2002054460A1 (fr) | Dispositif d'exposition | |
JP2002190438A (ja) | 露光装置 | |
JP2004158610A (ja) | 露光装置および露光方法 | |
JP2000286191A (ja) | 露光装置および露光方法ならびにデバイス製造方法 | |
US20090190117A1 (en) | Exposure apparatus, manufacturing method and supporting method thereof | |
JPH10284408A (ja) | 露光方法 | |
JP2002156280A (ja) | 照度計測装置、露光装置、及び露光方法 | |
US9304385B2 (en) | Exposure method and device manufacturing method including selective deformation of a mask | |
JP2004087593A (ja) | ステージ装置および露光装置 | |
JP2005085991A (ja) | 露光装置及び該装置を用いたデバイス製造方法 | |
JP4196037B2 (ja) | 基板処理システム及び基板処理装置並びにデバイス製造方法 | |
JP2003324053A (ja) | ステージ装置および露光装置 | |
JP2001201846A (ja) | 枠部材、マスクと露光装置 | |
JP2001075294A (ja) | 面位置検出方法及び装置、並びに露光方法及び装置、露光装置の製造方法、半導体デバイス製造方法 | |
JPWO2004066371A1 (ja) | 露光装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |