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JP2003151884A - 合焦方法、位置計測方法および露光方法並びにデバイス製造方法 - Google Patents

合焦方法、位置計測方法および露光方法並びにデバイス製造方法

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Publication number
JP2003151884A
JP2003151884A JP2001348978A JP2001348978A JP2003151884A JP 2003151884 A JP2003151884 A JP 2003151884A JP 2001348978 A JP2001348978 A JP 2001348978A JP 2001348978 A JP2001348978 A JP 2001348978A JP 2003151884 A JP2003151884 A JP 2003151884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
reticle
wafer
focusing
alignment
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2001348978A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Kobayashi
満 小林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Priority to TW091120258A priority patent/TW569304B/zh
Priority to CN02149297A priority patent/CN1419267A/zh
Priority to US10/291,615 priority patent/US20030090661A1/en
Publication of JP2003151884A publication Critical patent/JP2003151884A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7023Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
    • G03F9/7026Focusing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクの反射特性に拘わらず、高精度で高ス
ループットなフォーカス調整を実現する。 【解決手段】 第1物体を観察するとともに、第1物体
と第1光学系とを介して第2物体を観察可能な第2光学
系の合焦位置を、第1物体上の所定面に合わせる。第1
光学系に対して第1物体上の所定面と光学的に共役な位
置に第2物体上の所定面を合わせるステップS8と、第
2光学系の合焦位置を、第1光学系を介して第2物体上
の所定面に合わせるステップS10とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系の合焦位置
を物体上の所定面に合わせる合焦方法、この光学系によ
り物体の位置情報を計測する位置計測方法、および計測
した位置情報に基づいてマスクのパターンを基板に露光
する露光方法並びにデバイス製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスまたは液晶表示デバイス
等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フォトマ
スク又はレチクル(以下「レチクル」と総称する)のデ
バイスパターン像を投影光学系を介して感光基板上の各
ショット領域に投影する投影露光装置が使用されてい
る。従来より、この種の投影露光装置としては、感光基
板を2次元的に移動自在なステージ上に載置し、このス
テージにより感光基板をステップ移動させて、レチクル
のパターン像をウエハ等の感光基板上の各ショット領域
に順次露光する動作を繰り返す、いわゆるステップ・ア
ンド・リピート方式の露光装置、例えば一括露光型露光
装置(ステッパー)が多用されている。また、近年で
は、ウエハの露光中に、レチクルとウエハとを同期走査
(スキャン)させることにより、ウエハ上の各ショット
領域を順次露光していく、いわゆるステップ・アンド・
スキャン方式の走査露光型露光装置(スキャナー)も使
用されている。
【0003】例えば半導体デバイスなどのマイクロデバ
イスは、感光基板として、感光材が塗布されたウエハ上
に多数層の回路パターンを重ねて形成されるので、2層
目以降の回路パターンをウエハ上に投影露光する際に
は、ウエハ上の既に回路パターンが形成された各ショッ
ト領域とこれから露光するレチクルのパターン像との位
置合わせ、即ちウエハとレチクルとの位置合わせ(アラ
イメント)を精確に行う必要がある。
【0004】上述したレチクルとウエハとの位置合わせ
には、各種のアライメントセンサ、例えば投影光学系近
傍に配設されたアライメント光学系によりアライメント
マーク位置を計測するオフアクシス方式のセンサや、レ
チクルに形成されたレチクルアライメントマークと投影
光学系とを介してウエハステージ上に設けられた基準部
材に形成された指標マーク、またはウエハ上に形成され
たアライメントマークを検出する、いわゆるTTR(ス
ルー・ザ・レチクル)方式のセンサの採用が検討されて
いる。
【0005】TTRセンサは、例えばレチクルアライメ
ントマークと投影光学系を介して結像(観察)されたウ
エハアライメントマーク(または指標マーク)とを同一
視野で重ねた状態で撮像し、マーク間の位置ずれ量を計
測するものである。より詳細には、光ファイバで導入さ
れた露光波長の光がレチクルの上方に設置された落射ミ
ラーで反射して、レチクル上及びレチクルのガラス部分
を介してウエハ上に照射される。そして、レチクル上及
びウエハ上で反射した光は、再度落射ミラーで反射して
各種計測センサに導入される。
【0006】この場合、投影光学系の光軸方向に対する
ウエハ(またはウエハステージ)の位置をアライメント
光学系(および投影光学系)に合焦させた後に、レチク
ル上のマークと指標マークとの位置関係を計測すること
で、レチクルを露光装置の基準座標系であるウエハステ
ージ座標系に対して位置合わせするとともに、レチクル
上のアライメントマークとウエハアライメントマークと
の位置関係を計測することでレチクルとウエハとを位置
合わせすることになる。この方式では、投影光学系を介
して直接レチクルアライメントマークとウエハアライメ
ントマークとを計測するため、レチクル中心とアライメ
ントセンサ計測中心との相対的な距離である、いわゆる
ベースライン自体が存在せず、オフアクシス方式におい
て懸念される熱変動等の影響が及ぶことなく高精度の位
置計測(位置合わせ)を実施することができる。
【0007】ここで、アライメント光学系の落射ミラー
は、投影光学系に入射する露光光がけられないように、
露光時には待避位置に駆動されるが、駆動機構の機械的
な誤差等により待避位置から計測位置への駆動毎にずれ
が生じ、アライメント光学系の合焦位置がレチクル上の
計測面と合わない、いわゆるデフォーカスを発生させて
しまう。また、計測されるレチクルは、レチクル間で厚
さにバラツキがあるため、レチクル上の計測面の位置も
レチクル毎に変動し、デフォーカスの一因となる。この
ようなデフォーカス状態で位置計測を実施すると画像が
鈍り、計測の再現性が悪化する等の不具合が生じる。
【0008】そこで、従来では、これらのデフォーカス
量を吸収するために、レチクルアライメント光学系内に
内焦系の光学素子を設けており、この光学素子を光軸に
沿って駆動することにより、アライメント光学系の合焦
位置をレチクルの計測面に合わせている。
【0009】具体的なシーケンスを図13に示すフロー
チャートを用いて説明すると、レチクル交換等によりレ
チクルがロードされ(ステップS1)、落射ミラーを待
避位置から計測位置に駆動した際には(ステップS
2)、まずレチクルアライメントマーク計測時のコント
ラストを低下させないため、アライメント光学系の直下
にレチクルアライメントマークの反射率(例えば60
%)とは大きく異なる反射率(例えば5%)の下地が来
るように、ウエハステージを駆動する(ステップS
3)。次に、上記内焦系の光学素子を駆動(フォーカッ
シング)させながら、レチクルに形成されたレチクルア
ライメントマークの画像をCCDカメラ等のセンサで検
出し(ステップS4)、その信号波形の変化を微分処理
等の適当なアルゴリズムで処理することで、アライメン
ト光学系の合焦位置がレチクル上の計測面に一致する位
置、いわゆるベストフォーカス位置F1を算出している
(ステップS5)。ベストフォーカス位置の算出後に
は、そのフォーカス位置F1に内焦系の光学素子を駆動
し、アライメント光学系の合焦位置をレチクル計測面に
合わせる(ステップS6)。このように、アライメント
光学系のフォーカス調整が終了すると、ステップS7に
おいてレチクルアライメントを実施する。
【0010】なお、このアライメント光学系のフォーカ
ス調整を実施するタイミングとしては、レチクル交換後
のベースライン計測(以下、ベースラインチェックとい
う)時や、ロット処理途中にベースラインチェックを行
う、いわゆるインターバルベースラインチェック時、及
びレチクルとウエハとのアライメント時に実行される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来技術においては、以下のような問題が存在
する。現状のフォトマスクは、従来のようにCr(クロ
ム)でパターニングされたものの他に、MoSiやZr
Si等のハーフトーン調の材料でパターニングされたも
のが使用されている。このようなハーフトーンレチクル
に形成されたアライメントマークを用いて上記のベスト
フォーカス位置を求める場合、フォトマスクの反射率に
応じて信号のコントラストが異なるため、S/Nが悪化
して正確なフォーカス調整が困難であった。
【0012】従来、この問題を解決するために、反射率
の低いフォトマスクを用いる場合にはウエハステージ側
の下地の反射率を高くする一方、逆に反射率の高いフォ
トマスクを用いる場合にはウエハステージ側の下地の反
射率を低くする等、フォトマスクの種類に応じた工夫が
必要であり、管理が煩雑になるという問題があった。
【0013】また、上記の方法では、アライメント光学
系のフォーカス調整時に、ウエハステージ側のアライメ
ント光学系の直下(下地)に、フォトマスクの反射率に
応じた特定のマークを位置決めする必要があり、ウエハ
ステージの駆動分スループットが低下するという問題も
あった。
【0014】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、フォトマスクの反射特性に拘わらず、高精
度なフォーカス調整を実現できる合焦方法、位置計測方
法および露光方法並びにデバイス製造方法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明の別の目的は、フォーカ
ス調整を高スループットで行うことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図9に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の合焦方法
は、第1物体(R)を観察するとともに、第1物体
(R)と第1光学系(9)とを介して第2物体(18)
を観察可能な第2光学系(16)の合焦位置を、第1物
体(R)上の所定面(Ra)に合わせる合焦方法におい
て、第1光学系(9)に対して第1物体(R)上の所定
面(Ra)と光学的に共役な位置に第2物体(18)上
の所定面(18a)を合わせるステップ(S8)と、第
2光学系(16)の合焦位置を、第1光学系(9)を介
して第2物体(18)上の所定面(18a)に合わせる
ステップ(S10)とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0016】従って、本発明の合焦方法では、第1光学
系(9)を介して第2物体(18)上の所定面(18
a)を観察して第2光学系(16)の合焦位置を合わせ
ることで、この第2物体(18)上の所定面(18a)
と光学的に共役な位置の第1物体(R)上の所定面(R
a)に第2光学系(16)の合焦位置を間接的に合わせ
ることができる。この第2物体(18)上の所定面(1
8a)に、例えばCr等の反射率の高い材質とガラス面
等の反射率の低い材質とでマークを形成すれば、フォト
マスク等の第1物体(R)の反射特性に依らず、煩雑な
管理を必要とせずに、十分なコントラストが得られ、第
2光学系(16)のフォーカス調整を高精度に実施する
ことができる。
【0017】また、予め第2物体(18)の所定面(1
8a)と第1基準部材(24)の基準面(24a)との
相対位置情報を求めておき、反射率の高い第1基準部材
(24)の基準面(24a)を観察して第2光学系(1
6)の合焦位置を合わせることで、第2物体(18)の
位置に拘わらずフォーカス調整を実施することができ
る。そのため、第2物体(18)を駆動する必要がなく
なり、スループットを向上させることができる。
【0018】また、本発明の位置計測方法は、第1物体
(R)と第1光学系(9)とを介して第2物体(18)
を観察可能な第2光学系(16)によって、第1物体
(R)の位置情報を計測する位置計測方法において、請
求項1から4のいずれか一項に記載の合焦方法により第
2光学系(16)の合焦位置を第1物体(R)の所定面
(Ra)に合わせるステップを有することを特徴とする
ものである。
【0019】従って、本発明の位置計測方法では、フォ
トマスク等の第1物体(R)の反射特性に依らず、煩雑
な管理を必要とすることなく、第2光学系(16)のフ
ォーカス調整を高精度に実施して、デフォーカスに起因
する画像の鈍り等で計測の再現性が悪化する等の不具合
を防止できる。
【0020】そして、本発明の露光方法は、パターン
(PT)を有するマスク(R)と基板(W)との相対位
置情報を計測するステップと、パターン(PT)を計測
された相対位置情報に基づいて位置合わせされた基板
(W)に露光するステップとを含む露光方法において、
マスク(R)と基板(W)との相対位置情報を計測する
方法として、請求項8または10に記載された位置計測
方法を用いることを特徴とするものである。
【0021】従って、本発明の露光方法では、マスク
(R)の反射特性に依らず、煩雑な管理を必要とするこ
となく、マスク(R)と基板(W)とを高精度に位置あ
わせすることで、マスク(R)のパターン(PT)を高
精度に基板(W)に露光することができる。
【0022】また、本発明のデバイス製造方法は、請求
項11または請求項12に記載の露光方法を用いて、マ
スク(R)に形成されたデバイスパターン(PT)を基
板(W)上に転写する工程を含むことを特徴とするもの
である。
【0023】従って、本発明のデバイス製造方法では、
マスク(R)の反射特性に依らず、煩雑な管理を必要と
することなく、マスク(R)と基板(W)とを高精度に
位置あわせすることで、マスク(W)のデバイスパター
ン(PT)を高精度に基板(W)に転写することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の合焦方法、位置計
測方法および露光方法並びにデバイス製造方法の実施の
形態を、図1ないし図9を参照して説明する。これらの
図において、従来例として示した図10のフローチャー
トと同一のステップには同一符号を付し、その説明を簡
略化する。なお、ここでは、走査露光型露光装置を用い
て、半導体デバイス製造用のウエハ上にレチクル上のデ
バイスパターンを露光する場合の例を用いて説明する。
また、ここでは本発明の合焦方法及び位置計測方法を、
レチクルとウエハとを位置合わせする際にウエハ上に形
成されたアライメントマークの位置計測に用いるTTR
方式のアライメント光学系のフォーカス調整に用いるも
のとして説明する。
【0025】図1は、コーティング装置及び現像装置1
00(以下、Co/Dev100と称する)と、ウエハ
搬送路120を介してインライン接続された露光装置1
の概略構成図である。Co/Dev100は、露光前の
ウエハ上にレジストをコーティングしたり、露光済みの
ウエハを現像処理したりするものである。露光装置1と
Co/Dev100とは、上位CPU110により統括
管理されるようになっている。なお、本実施の形態で
は、露光装置1とCo/Dev100とがインライン接
続されたものとして説明するが、本発明はこのようにイ
ンライン接続されていない露光装置にも適用されること
は言うまでもない。なお、インライン接続されていない
場合には、ウエハ搬送路120の部分(露光装置1とC
o/Dev100との間のウエハの受け渡し)は、作業
者が手持ちでウエハを運搬することになる。
【0026】露光装置1において、超高圧水銀ランプや
エキシマレーザ等の光源2から射出された照明光(露光
光)は、反射鏡3で反射されて露光に必要な波長の光の
みを透過させる波長選択フィルタ4に入射する。波長選
択フィルタ4を透過した照明光は、オプティカルインテ
グレータ(フライアイレンズ、又はロッド)5によって
均一な強度分布の光束に調整されて、レチクルブライン
ド(視野絞り)6に到達する。レチクルブラインド6
は、駆動系6aによって開口Sを規定する複数のブレー
ドがそれぞれ駆動し、開口Sの大きさを変化させること
で、照明光による第1物体としてのレチクル(マスク)
R上の照明領域を設定するものである。
【0027】レチクルブラインド6の開口Sを通過した
照明光は、反射鏡7で反射されてレンズ系8に入射す
る。このレンズ系8によってレチクルブラインド6の開
口Sの像がレチクルステージ20上に保持されたレチク
ルR上に結像され、レチクルRの所望領域が照明され
る。なお、図1では、これら波長選択フィルタ4、オプ
ティカルインテグレータ5、レチクルブラインド6、レ
ンズ系8により照明光学系が構成される。
【0028】また、レチクルステージ20は、リニアモ
ータ等の駆動装置17によって、投影光学系9の光軸方
向(Z方向)と垂直で互いに直交するX方向及びY方
向、さらにZ軸回りの回転方向に移動されるとともに、
レチクルステージ20(ひいてはレチクルR)の位置及
び回転量が不図示のレーザ干渉計によって検出される。
このレーザ干渉計の計測値は、後述するステージ制御系
14、主制御系15、及びアライメント制御系19にそ
れぞれ出力される。なお、スキャン露光時には、レチク
ルステージ20はウエハステージ10(詳細は後述)と
同期して駆動装置によりY方向(図1中の紙面に垂直な
方向)に走査することになる。
【0029】また、レチクルステージ20には、第1基
準部材24が設けられている。第1基準部材24の下面
である基準面24aには、ライン・アンド・スペースで
構成されたレチクルフィデュシャルマークRFMがCr
等の高反射材料で形成されている(詳細後述)。第1基
準部材24は、レチクルステージ20上のレチクルRを
保持する面とほぼ同一平面に設置されているので、レチ
クルアライメントマークRMが形成されたレチクルRの
基準面Raと第1基準部材24の基準面24aとはほぼ
同一平面に位置することになる。
【0030】レチクルRの照明領域に存在するパターン
(デバイスパターン)PT及び/又はウエハWに転写さ
れるウエハアライメントマーク(不図示)の像は、レジ
ストが塗布されたウエハ(基板)W上に投影光学系(第
1光学系)9によって結像される。これにより、ウエハ
ステージ(基板ステージ)10上に載置されるウエハW
上の特定領域(ショット領域)にレチクルRのパターン
PTの像及び/又はアライメントマークの像が露光され
る。なお、レチクルRに形成されたマークについては後
述する。
【0031】投影光学系9は、鏡筒内に光軸方向に沿っ
て所定間隔をあけて配置され、群構成とされた複数のレ
ンズエレメントによって、例えば1/4縮小倍率でパタ
ーンPTの像及び/又はアライメントマークの像をウエ
ハW上に投影するものである。そして、このレンズエレ
メントが、周方向に複数配置された伸縮可能な駆動素子
の駆動によって光軸方向に移動することで、投影光学系
9の種々の結像特性が調整可能である。例えば、レンズ
エレメントを光軸方向に移動させた場合には、光軸を中
心として倍率を変化させることができる。また、光軸に
垂直に交わる軸を中心にレンズエレメントを傾斜させた
場合には、ディストーションを変化させることができ
る。また、レンズエレメントを動かすのではなく、レン
ズエレメント間に設けられた密閉された空間の気圧を制
御することによっても、投影光学系の結像特性を調整す
ることができる。この投影光学系9の結像特性は、上記
主制御系15により統括的に制御される結像特性調整装
置22によって調整される。
【0032】ウエハステージ10は、ウエハWを真空吸
着するウエハホルダ(不図示)を有するとともに、リニ
アモータ等の駆動装置11によって、定盤23上を投影
光学系9の光軸方向(Z方向)と垂直で互いに直交する
X方向及びY方向に非接触で移動する。これにより、投
影光学系9に対してその像面側でウエハWが2次元移動
され、例えばステップ・アンド・スキャン方式で、ウエ
ハW上の各ショット領域にレチクルRのパターン像が転
写されることになる。なお、ウエハホルダがZ方向に移
動することで、ウエハWの光軸方向の位置が調整される
構成になっている。このウエハホルダのZ方向の移動
も、駆動装置11により行われる。スキャン露光時に
は、ウエハステージ10は駆動装置11により、Y方向
(図1中の紙面と垂直な方向)に、レチクルステージ2
0と同期して(レチクルステージ20とは反対方向
に)、投影光学系9の縮小倍率に応じた速度(例えば、
縮小倍率が1/4の場合、レチクルステージ20の走査
速度の1/4)で走査することになる。
【0033】また、ウエハステージ移動座標系(直交座
標系)XY上でのウエハステージ10(ひいてはウエハ
W)のX、Y方向の位置、及び回転量(ヨーイング量、
ピッチング量、ローリング量)は、ウエハステージ10
の端部に設けられた移動鏡(反射鏡)12にレーザ光を
照射するレーザ干渉計13によって検出される。レーザ
干渉計13の計測値(位置情報)は、ステージ制御系1
4、主制御系15、及びアライメント制御系19にそれ
ぞれ出力される。
【0034】なお、定盤23は、熱膨張係数が鉄鋼材と
ほぼ同一であるインディアンブラック等の十分な剛性を
有する石材で形成され、その上面は熔射等によりセラミ
ックスでコーティングされている。このセラミックスと
しては、アルミナ系のセラミックス(グレイアルミナ、
アルミナチタニア等)や窒化珪素、タングステンカーバ
イト、チタニア、酸化クロム(クロミア)等も適用でき
る。更に、定盤23は、鉄鋼材にセラミックスを熔射し
て構成してもよい。
【0035】ウエハステージ10の上方には、送光系3
0aおよび受光系30bを有し、ウエハWのXY平面
(二次元平面)内の光軸方向の位置を計測する斜入射型
のオートフォーカス系30が配置されている。送光系3
0aは、ウエハW上の複数の計測点に対して検知光を照
射するものである。これら計測点としては、例えば互い
に間隔をあけて7×7の格子状に配列された49箇所が
設定される。受光系30bは、各計測点で反射した検知
光を受光するものであって、受光した信号はステージ制
御系14を介して主制御系15に出力される。主制御系
15は、出力された信号に基づいてステージ制御系14
および駆動装置11を介してウエハステージ10(ウエ
ハホルダ)をZ方向に移動させることにより、ウエハW
を投影光学系9およびアライメントセンサ16(後述)
の焦点位置に位置決めする。ステージ制御系14は、主
制御系15及びレーザ干渉計13等から出力される位置
情報に基づいて、駆動装置11、17等を介してレチク
ルステージ20及びウエハステージ10の移動をそれぞ
れ制御する。
【0036】ここで、本実施の形態のレチクルアライメ
ントマークRM、ウエハアライメントマークAM、指標
マーク(ウエハフィデュシャルマーク)FMおよびレチ
クルフィデュシャルマークRFMについて説明する。レ
チクルRには、上記回路パターンPT及び/又はウエハ
アライメントマークAMが形成されるパターン領域の周
辺領域上にレチクルアライメントマークRMが形成され
ている。レチクルアライメントマークRMは、ウエハス
テージ座標系に対してレチクルRを位置合わせする際に
用いられるものであって、レチクルRの中心を通るY軸
に対して対象な位置に2つ一組で設けられている。ま
た、レチクルアライメントマークRMは、図2に示すよ
うに、矩形の透光部31を4分割する十字マークと、こ
の十字マークの交点を囲むように矩形の透光部31のほ
ぼ中央に形成されたロ字状のマークと、このロ字状マー
クの各辺と対向配置された線状マークとから構成されて
いる。なお、これら回路パターンPT、レチクルアライ
メントマークRM等は、反射率の低いハーフトーンで
も、反射率の高いCr等でもいずれであっても構わな
い。これらレチクルアライメントマークRMは、後述す
るアライメントセンサ16で計測される。なお、ここで
はレチクルアライメントマークRMとして、図示した2
次元マークを用いているが、2次元マークに限られず1
次元マークを用いてもよい。
【0037】ウエハW上には、複数のショット領域、つ
まりレチクルRに形成された回路パターンPTの像が転
写される複数の領域が設定され、各ショット領域に対応
してウエハ上の位置計測のためのウエハアライメントマ
ークAMが所定層(例えば第1層)に形成されている。
ウエハアライメントマークAMは、使用するウエハアラ
イメントセンサに応じて最適な形状のものが選択され、
ライン・アンド・スペースで構成されるもの、格子状の
もの等、種々の形状が選択可能であるが、本実施形態に
おいては後述する指標マークFMと同様の形状(図3参
照)のウエハアライメントマークAMを使用している。
なお、ウエハW上には、各ショット領域に対応してサー
チアライメント用のサーチマークも形成されているが、
ここでは説明を省略する。
【0038】また、ウエハステージ10上には、第2基
準部材18(図1参照)が固定されており、この第2基
準部材18には、ウエハWの表面と同じ高さ(ほぼ同一
平面)の基準面(第2物体上の所定面)18aにライン
・アンド・スペースで構成された指標マークFMが形成
されている。指標マークFMの一例を図3に示す。この
指標マークFMは、ガラス等の透光材にCr等の反射性
が高い材料で形成されている。一方、レチクルステージ
20上には、前述のとおり第1基準部材24が固定され
ており、第1基準部材24の基準面24aには指標マー
クFMと同様のレチクルフィデュシャルマークRFMが
形成されている。
【0039】図1に戻り、この露光装置1には、レチク
ルRの位置合わせを行うとともに、レチクルRとウエハ
Wとの位置合わせを行うために、TTR(スルー・ザ・
レチクル)方式のアライメントセンサ(第2光学系)1
6が備えられている。なお、露光装置1には、公知のオ
フアクシス方式で且つ画像処理方式のFIA(FieldIma
ge Alignment)アライメント系200も設けられている
が、本発明と直接関係するものではないので説明を省略
する。
【0040】アライメントセンサ16の構成を図4に示
す。図4は、露光装置1に向かって右側のアライメント
センサ16のみを図示しているが、実際には投影光学系
9の光軸を挟んだX方向反対側のほぼ対称位置にもう一
つ配置されている(図1参照)。アライメントセンサ1
6は、アライメント光源41、CCD等の撮像素子42
X、42Y、モニタ用撮像素子43、ビームスプリッタ
44、44’、45、コンデンサレンズや対物レンズ等
の光学素子46〜50、反射ミラー55、56、照野絞
り51、絞り52、内焦系レンズ53、内焦系レンズ駆
動部57、内焦系レンズ位置検出部58等から構成され
る。これらから構成される各アライメントセンサ16と
レチクルRとの間には、投影光学系9に入射する露光光
がけられない待避位置と、レチクルRまたはウエハWの
位置合わせを行う計測位置との間で駆動される落射ミラ
ー54が設置されている。
【0041】アライメント光源41は、ライトガイドで
露光用照明光を導くなど、光源2から照射される露光用
照明光とほぼ同一の波長の検出ビームを出射する構成に
なっている。
【0042】撮像素子42Xは、観察したマークのX方
向の位置情報を計測するものであり、撮像素子42Y
は、観察したマークのY方向の位置情報を計測するもの
である。これらの撮像素子42X、42Yが計測した撮
像信号はアライメント制御系19に出力される。モニタ
用撮像素子43は、撮像素子42Xおよび42Yと比べ
て広い範囲を観察し、撮像信号を不図示の観察用モニタ
に出力するとともにアライメント制御系19にも出力す
る。アライメント制御系19に出力されたモニタ用撮像
素子43の撮像信号は、レチクルRのサーチアライメン
ト(ラフアライメント)に用いられる。内焦系レンズ5
3は、アライメント制御系19の制御の下、アライメン
ト用検出ビームの光路に沿って内焦系レンズ駆動部57
により移動自在に駆動される。内焦系レンズ位置検出部
58は内焦系レンズ53の位置を検出し、検出された内
焦系レンズ53の位置情報は、アライメント制御系19
に出力される。
【0043】アライメント光源41から出射された検出
ビーム(照明ビーム)は、光学素子46、47、50及
び内焦系レンズ53を介してアライメントセンサ16か
ら出射し、落射ミラー54で反射されて照野絞り51で
規定された照野でレチクルR上のレチクルアライメント
マークRMを照明する。レチクルアライメントマークR
Mで反射した反射光は落射ミラー54、内焦系レンズ5
3、光学素子50、ビームスプリッタ44、光学素子4
8を介して撮像素子43に入射するとともに、ビームス
プリッタ44で反射され、光学素子49、ビームスプリ
ッタ45を介して撮像素子42X、42Yに入射する。
【0044】一方、レチクルRを透過した検出ビーム
は、投影光学系9を介してウエハW上のウエハアライメ
ントマークまたはウエハステージ10上に固定された第
2基準部材18の指標マークFMを照明する。ウエハア
ライメントマークAMまたは指標マークFMで反射した
反射光は、投影光学系9、レチクルRを透過した後、レ
チクルアライメントマークRMで反射した場合と同様の
光路で撮像素子42X、42Y、43に入射する。
【0045】アライメントセンサ16では、投影光学系
9を介して入射した指標マークFMの像とレチクルR上
のレチクルアライメントマークRMの像とを同時、且つ
X方向、Y方向毎に撮像素子42X、42Yにより撮像
し、この撮像信号をアライメント制御系19に出力す
る。アライメント制御系19は、入力した撮像信号に基
づいて各方向毎に両マークの位置ずれ量を検出するとと
もに、レチクルステージ20及びウエハステージ10の
位置をそれぞれ検出するレーザ干渉計13などの測定
値、記憶装置21に記憶された情報も入力してこの位置
ずれ量を補正し、補正した両マークの位置ずれ量が所定
値、例えば零となるときのレチクルステージ20及びウ
エハステージ10の各位置を求める。これにより、ウエ
ハステージ移動座標系XY上でのレチクルRの位置が検
出される。換言すれば、レチクルステージ座標系とウエ
ハステージ座標系XYとの対応付け(即ち、相対位置関
係の検出)が行われ、アライメント制御系19はその結
果(位置情報)を主制御系15に出力する。
【0046】主制御系15は、駆動系6aを介してレチ
クルブラインド6の開口Sの大きさや形状を制御すると
ともに、アライメント制御系19から出力されるウエハ
W上の一部のショット領域(サンプルショット領域)の
アライメントマークの位置情報(座標値)に基づいて、
全てのショット領域の配列特性を表す位置情報としての
ショット配列誤差パラメータを統計的演算手法により算
出する(この位置決め方式をエンハンスト・グローバル
・アライメント、以下EGAと称し、サンプルショット
領域をEGAショット、ショット配列誤差パラメータを
EGAパラメータと称する)。この算出結果により、主
制御系15は必要に応じて投影光学系9の投影倍率を補
正し、あるいはウエハステージ10とレチクルステージ
20との同期走査速度比を補正する。また、主制御系1
5は、EGAパラメータにより算出された全てのショッ
ト領域の位置情報をステージ制御系14に出力する。ス
テージ制御系14は、主制御系15からの位置情報に基
づいて、駆動装置11、17を介してウエハステージ1
0、レチクルステージ20の移動を(露光中の両ステー
ジの同期移動も含めて)それぞれ制御する。これによ
り、例えばステップ・アンド・スキャン方式で、ウエハ
W上の各ショット領域にレチクルRのパターン像が転写
されることになる。
【0047】また、主制御系15には、ショット領域の
配列位置や露光順序等の露光データ(レシピ)を記憶す
る記憶装置21が付設されており、主制御系15はこの
露光データに基づいて、装置全体を統括制御する。な
お、記憶装置21には、露光データととともに、内焦系
レンズ位置検出部58により検出されたアライメントセ
ンサ16の合焦位置データが記憶される。
【0048】上記の構成の露光装置1の中、まずアライ
メントセンサ16のフォーカス調整を実施するシーケン
スについて図5、図9〜図11に示すフローチャートを
用いて説明する。ここでは、シーケンスA、B、Cの3
つのモードのシーケンスについてそれぞれ説明する。
【0049】<シーケンスA>このモードは、常に指標
マークFMを観察することでアライメントセンサ16の
フォーカス調整を実施するものである。
【0050】すなわち、図5に示すように、ロット先頭
において、レチクルRがレチクルステージ20上にロー
ドされると(ステップS1)、レチクルRの基準面Ra
と第2基準部材18の基準面18aとが投影光学系9に
対して光学的に共役な位置となるように、空間像計測
(AIS)等の手法によりレチクルRの回路パターンP
Tの投影光学系9による投影像の像面位置計測を行う。
この計測結果を用いてオートフォーカス系30の計測原
点が校正(フォーカスキャリブレーション)される(ス
テップS8)。これにより、ステップS8以降、オート
フォーカス系30によってウエハステージ10上の所定
面(例えば、ウエハW表面または2基準部材18の基準
面18a)をレチクルRの基準面Raと光学的に共役な
位置に位置決めすることができる。
【0051】例えば空間像計測を実施するには、レチク
ルRに設けられたスリットマークと、ウエハステージ1
0に設けられたスリットマークとを相対移動させながら
露光光を照射し、両スリットマークを透過した露光光の
照度を計測する。そして、ウエハステージ10のZ方向
の位置を変えながらこの動作を順次繰り返し、これら得
られた信号強度を所定のアルゴリズムで処理して、ウエ
ハステージ10の位置とコントラストとの相対関係を求
める。求めた相対関係の信号波形から適当なスライスレ
ベルでの中点を求めることにより、レチクルRの基準面
Raと第2基準部材18の基準面18aとが投影光学系
9に対して光学的に共役となる位置を求めることができ
る。前述のとおり、この位置をオートフォーカス系30
の計測原点とすることで、ウエハステージ10上のウエ
ハW表面および第2基準部材18の基準面18aをレチ
クルパターン面と共役な位置に位置決めすることができ
る。
【0052】続いて、落射ミラー54を待避位置から計
測位置に駆動するとともに(ステップS2)、アライメ
ントセンサ16の直下に第2基準部材18の指標マーク
(ウエハフィディシャルマーク)FMが位置するように
ウエハステージ10を駆動し、且つオートフォーカス系
30を用いて第2基準部材18の基準面18aがレチク
ルパターン面Raと光学的に共役な位置となるよう位置
決めを行う(ステップS9)。このとき、レチクルアラ
イメントマークRMが指標マークFMと干渉しない透光
部31に位置するようにレチクルRを位置決めしておく
(図2参照)。
【0053】次に、内焦系レンズ53を検出ビームの光
路に沿って移動させながら、基準部材18の指標マーク
FMの画像を撮像素子42Xで検出し(ステップS1
0)、その信号波形の変化を微分処理等の適当なアルゴ
リズムで処理することで、アライメントセンサ16の合
焦位置が第2基準部材18上の指標マークFMに一致す
る位置、いわゆるベストフォーカス位置F1を算出する
(ステップS5)。
【0054】以下、これを詳述する。最初に、アライメ
ント制御系19は、内焦系レンズ53の位置を所定の計
測開始位置Fsに位置決めする。計測開始位置Fsは、
内焦系レンズ53の可動範囲のどちらか一方の端に設定
してもよいが、ベストフォーカス位置F1の大まかな位
置が既に判っている場合、例えばレチクルR毎にベスト
フォーカス位置を記録してあり、レチクルRの識別番号
等によりその値が入手できる場合には、ベストフォーカ
ス位置F1の近傍に計測開始位置Fsを設定しても構わ
ない。これにより、ベストフォーカス位置計測時間を短
くすることができる。内焦系レンズ53を計測開始位置
Fsに位置決めした後、指標マークFMの画像を撮像素
子42Xにより検出する。計測開始位置Fsと撮像信号
とは対応づけられてアライメント制御装置19から主制
御装置15に出力され、記憶装置21に記憶される。こ
の動作を一定のピッチで内焦系レンズ位置を移動させな
がら計測終了位置Feまで繰り返す。計測終了位置Fe
についても、計測開始位置Fsの設定と同様に、予想さ
れるベストフォーカス位置近傍に設定することができ
る。計測開始位置Fsと計測終了位置Feとの間隔を短
くすることにより、ベストフォーカス位置計測時間をさ
らに短くすることができる。それぞれの内焦系レンズ位
置において検出された撮像信号は、一定のアルゴリズム
で処理されて、各内焦系レンズ位置におけるコントラス
トCが算出され、計測開始位置Fsから計測終了位置F
eまでのそれぞれの内焦系レンズ位置におけるコントラ
ストCにより、一連の計測につき1つのフォーカス信号
波形が求められる。撮像信号からフォーカス信号波形を
求める処理の一例を図6および図7に沿って説明する。
図6(a)は、縦軸に撮像信号、横軸にマークの座標位
置をとって1本マークの撮像信号波形を表した図であ
る。図6(b)は(a)の撮像信号を微分処理した信号
波形を示している。本実施形態では、撮像信号波形の最
大傾斜成分θ(図6(a)参照)をコントラストとして
いる。コントラストは、撮像信号波形に対して微分処理
を施し、これにより得られた微分信号波形の最大値を算
出することによって求められる(図6(b)参照)。こ
の微分信号波形から求められた最大コントラストC(す
なわち最大傾斜成分θ)と、この画像信号に対応づけら
れている内焦系レンズ53の位置との対応関係からフォ
ーカス信号波形(図7参照)を求めることができる。な
お、コントラストCの求め方としては、上記以外にも信
号のピーク・トゥ・ピーク値を用いる方法もあり、いず
れの方法を採用しても構わない。次に、フォーカス信号
波形を示す図7に沿って、フォーカス信号波形からベス
トフォーカス位置F1を算出するアルゴリズムについて
説明する。図7は、縦軸に撮像信号のコントラスト、横
軸に内焦系レンズ53の位置を表す。ベストフォーカス
位置F1を算出するアルゴリズムとして一般的な方法
は、一定のスライスレベルSL(例えば50%)でフォ
ーカス信号波形をスライスし、フォーカス信号波形とス
ライスレベルとの2つの交点C1、C2の中点Mに対応
する位置をベストフォーカス位置F1とするものであ
る。ベストフォーカス位置算出アルゴリズムについて
は、これ以外にも、コントラストCが最大となる点をベ
ストフォーカス位置とするもの、複数のスライスレベル
で各々中点Mを算出してその平均を取るもの等、様々な
ものが考えられるので、他のアルゴリズムによってベス
トフォーカス位置F1を求めてももちろん構わない。な
お、以上の説明にあたり、簡単のため1本マークの撮像
信号について説明を行ったが、複数本のマークについて
も同様の処理が可能であることは言うまでもない。本実
施形態においては、内焦系レンズ53をステップさせて
撮像信号を取り込んだが、内焦系レンズ53を連続的に
移動させ、その間に一定のサンプリング周波数で撮像信
号と内焦系レンズ53の位置とを同時に取り込んでもよ
い。これによれば、連続的に撮像信号を取得することに
より、ベストフォーカス位置の検出時間を短くすること
ができる。また、本実施の形態では、撮像素子42Xの
撮像信号のみを用いた例を説明したが、撮像素子42Y
の撮像信号を用いてもよく、双方から求められたそれぞ
れのベストフォーカス位置の平均値をアライメントセン
サ16のベストフォーカス位置としてもよい。以上の方
法により、アライメントセンサ16の合焦位置を指標マ
ークFM(基準面18a)に合わせるための内焦系レン
ズ53のベストフォーカス位置F1を求めることができ
る。
【0055】そして、ステップS6では、内焦系レンズ
53がベストフォーカス位置F1となるようにアライメ
ント制御系19が内焦系レンズ駆動部57を制御する。
このように、アライメントセンサ16のフォーカス調整
が終了すると、ステップS7においてレチクルアライメ
ントまたはウエハアライメントが実施される。なお、上
記では、ロット先頭の場合のシーケンスを示したが、ロ
ット内の場合は、図5中、ステップS2〜ステップS6
のシーケンスを実施すればよい。また、必要に応じ、ス
テップS2の直前にステップS8を追加してもよい。ま
た、ロット内でのインターバルベースラインチェック時
に本シーケンスを実行する場合、ベストフォーカス位置
F1は大きく変化していないので、ステップS10にお
ける内焦系レンズ53の移動範囲、すなわちベストフォ
ーカス計測範囲(Fs−Fe)は、前回のベストフォー
カス位置近傍に狭く設定することができる。これによ
り、ベストフォーカス計測時間を短縮することができ
る。
【0056】<シーケンスB>このモードは、ロット先
頭の場合と、ロット内の場合とで、観察するマークを区
別してアライメントセンサ16のフォーカス調整を実施
するものである。
【0057】すなわち、ロット先頭においては、図9に
示すように、レチクルRをレチクルステージ20上にロ
ードした後(ステップS1)、シーケンスAと同様の手
順によりベストフォーカス位置F1を算出し、ベストフ
ォーカス位置F1は第1の合焦位置データとして記憶装
置21に記憶される(ステップS8〜ステップS5)。
【0058】続いて、第1基準部材24のレチクルフィ
デュシャルマークRFMがアライメントセンサ16の直
下に位置するようにレチクルステージ20を駆動する。
このとき、ウエハステージ10ではアライメントセンサ
16の直下の下地が高反射率とならないよう、例えばア
ライメントセンサ16の直下に定盤23が露出するよう
に駆動される。そして、内焦系レンズ53を検出ビーム
の光路に沿って移動させながら、レチクルフィデュシャ
ルマークRFMの画像を撮像素子42Xで検出する(ス
テップS11)。検出された撮像信号は微分処理等の適
当なアルゴリズムで処理され、該撮像信号を検出したと
きの内焦系レンズ53の位置と対応付けることで、指標
マークFMを観察した場合と同様に、アライメントセン
サ16の合焦位置がレチクルフィデュシャルマークRF
Mに一致するベストフォーカス位置F2を算出し(ステ
ップS12)、第2の合焦位置データとして記憶装置2
1に記憶する。
【0059】指標マークFMを用いてベストフォーカス
位置F1を算出し、レチクルフィデュシャルマークRF
Mを用いてベストフォーカス位置F2を算出すると、ス
テップS13では位置F2、F1の差F2−F1を算出
して記憶装置21に記憶しておく。この後、シーケンス
Aと同様に、ステップS6で、内焦系レンズ53がベス
トフォーカス位置F1となるようにアライメント制御系
19により駆動されてアライメントセンサ16のフォー
カス調整が終了すると、ステップS7においてレチクル
アライメントが実施される。
【0060】次に、ロット内においてインターバルベー
スラインチェックを実施する場合、または各ウエハ毎に
EGA計測を行う場合は、図10に示すように、露光中
に退避していた落射ミラー54を退避位置から計測位置
に駆動し(ステップS2)、上記と同様に内焦系レンズ
53を検出ビームの光路に沿って移動させながら、RF
Mの画像を撮像素子42Xで検出して(ステップS1
1)、アライメントセンサ16の合焦位置がレチクルフ
ィデュシャルマークRFMに一致するベストフォーカス
位置F2’を算出する(ステップS14)。なお、この
とき、ウエハステージ10は、ウエハ交換の待機位置に
移動しているため、アライメントセンサ16によりレチ
クルフィデュシャルマークRFM計測時の下地は反射率
の低い定盤23で構成される。
【0061】そして、主制御系15は、記憶装置21に
記憶されている位置F1、F2と算出された位置F2’
とを用いて新たなベストフォーカス位置F3を次式によ
り算出する(ステップS15)。 F3=F2’−(F2−F1) …(1)
【0062】ここで、アライメントセンサ16の計測に
再現性がある場合は、位置F2と位置F2’とが一致す
るが、上述したように落射ミラー54の駆動に伴う機械
的な誤差やレチクルRの厚さのバラツキ等の外乱によ
り、位置F2’は必ずしも位置F2と一致するわけでは
ない。そのため、アライメントセンサ16をフォーカス
調整した時に計測した位置F1、F2の差を用いて位置
F2’を補正することで、上記外乱による悪影響を排除
することができる。
【0063】この後、内焦系レンズ53がベストフォー
カス位置F3となるようにアライメント制御系19によ
り駆動されて(ステップS16)、アライメントセンサ
16のフォーカス調整が終了すると、ステップS7にお
いてレチクルアライメント又はウエハアライメントが実
施される。なお、シーケンスAの場合と同様、前述した
ステップS8をステップS2の直前に必要に応じて追加
することができる。
【0064】<シーケンスC>このモードは、設定され
た露光レシピに基づいて、上記のシーケンスA、シーケ
ンスBを選択可能にしたものである。すなわち、シーケ
ンスAではマーク計測が一回で済むが、マーク計測の
間、ウエハステージ10が所定の位置に止まっている必
要がある。一方、シーケンスBではロット内のマーク計
測の間にウエハステージ10を駆動することでウエハ交
換等の作業を実施できるが、ロット先頭において指標マ
ークFM及びレチクルフィデュシャルマークRFMの二
回のマーク計測を実施しなければならず、場合によって
はスループットが低下する。そこで、本モードでは、各
シーケンスを実行したときのスループットを算出して実
行すべきシーケンスを選択する。
【0065】これを詳述すると、図11に示すように、
露光レシピが決定され記憶装置21に記憶されると(ス
テップS17)、主制御系15は処理ウエハの枚数、イ
ンターバルベースラインチェックの頻度等に基づいて、
各シーケンスを実行したときのスループットを算出する
(ステップS18)。そして、各シーケンスのスループ
ットを比較して(ステップS19)、スループットの優
れているシーケンスを実行する(ステップS20又はS
21)。この後、アライメントセンサ16のフォーカス
調整が終了すると、ステップS7においてレチクルアラ
イメント又はウエハアライメントが実施される。
【0066】このように、上記シーケンスA〜Cのいず
れかを実行することで、アライメントセンサ16のフォ
ーカス調整が完了する。
【0067】続いて、上記のフォーカス調整が施された
アライメントセンサ16を用いて露光処理を実施する手
順について説明する。
【0068】アライメントセンサ16に対するフォーカ
ス調整実施後のレチクルアライメントは、露光装置1に
おいてレチクルステージ20上のレチクルRの投影光学
系9の光軸に対する位置をウエハステージ座標系を基準
として計測し、位置合わせ(アライメント)するもので
あるが、レチクル交換後から露光開始までの間であれば
どこで実施してもよい。なお、このレチクルアライメン
トでは、レチクルRが第1物体に相当し、第2基準部材
18が第2物体に相当する。
【0069】以下、レチクルアライメントについて詳述
すると、ステージ制御系14が駆動装置17を駆動する
ことで、一組のレチクルアライメントマークRMをアラ
イメントセンサ16の検出領域(計測位置)に移動させ
るとともに、駆動装置11を駆動することで、ウエハス
テージ10上の第2基準部材18の指標マークFMをこ
の検出領域に移動させる。そして、上述したように、ア
ライメントセンサ16は、検出ビームで照明されたレチ
クルアライメントマークRMの像と、投影光学系9を介
して入射した指標マークFMの像とを同時に撮像し、ア
ライメント制御系19に出力する。図8に、指標マーク
FMとレチクルアライメントマークRMとが組み合わさ
れ同時に計測されるマーク像の撮像信号の一例を示す。
アライメント制御系19は、出力された撮像信号に対し
て1次元圧縮等の処理を行って、レチクルアライメント
マークRMと指標マークFMとの間の位置ずれ量を計測
し、計測結果を主制御系15に出力する。一括露光方式
の露光装置(ステッパー)の場合、レチクルR上の一組
のレチクルアライメントマークRMを計測すれば、ウエ
ハステージ座標系に対するレチクルRの位置は確定する
が、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(スキ
ャナー)の場合、ウエハステージ10とレチクルステー
ジ20との走査方向および走査速度比の補正のために、
走査方向(Y方向)に複数組配置された第2基準部材1
8上の指標マークFMと、複数組の指標マークFMに対
応した位置に設けられた複数組のレチクルアライメント
マークRMとを対応させつつ計測する場合がある。この
場合、ウエハステージ10とレチクルステージ20とを
Y方向に移動させながら、上記と同様の計測を所定のマ
ーク組数だけ順次行う。
【0070】レチクルアライメントマークRMの計測が
完了すると、主制御系15は、各マークの設計座標値
と、計測された位置ずれ量とに基づいて所定のアルゴリ
ズム処理を行い、XYシフト、回転等の補正パラメータ
を算出し、このパラメータに基づいてステージ制御系1
4を制御することで、レチクルステージ20がX方向、
Y方向、θZ方向に所定量駆動され、レチクルRは位置
決めされる。
【0071】Co/Dev100から露光装置1におけ
るウエハステージ10上に搬送されたウエハWに対して
は、オートフォーカス系30の送光系30aから49箇
所の計測点に検知光が照射され、各計測点で反射した検
知光は受光系30bで受光され、各計測点に対応する受
光信号は主制御系15に出力される。そして、主制御系
15において、各計測点における計測結果からウエハW
のZ方向の位置が求められるが、主制御系15は、複数
の計測点の中、計測対象となるウエハアライメントマー
クAMに最も近い計測点を選択し、選択した計測点の計
測結果を用いて、この計測点がアライメントセンサ16
および投影光学系9の合焦位置に配置されるように、ス
テージ制御系14を介して駆動装置11を駆動する。こ
れにより、計測対象となるウエハアライメントマークが
合焦位置となるようにウエハWがZ方向で位置合わせさ
れる。
【0072】なお、上記シーケンスBが実施されている
ロット先頭の場合、ウエハの搬送・交換は、アライメン
トセンサ16の上記フォーカス調整がウエハステージ1
0の第2基準部材18を用いて実施されるため、このフ
ォーカス調整の終了後に行われるが、ロット内の場合、
フォーカス調整が第1基準部材24を用いて実施される
ため、フォーカス調整と同時にウエハ交換を実施するこ
とができ、スループットの向上に寄与できる。
【0073】フォーカス調整が完了した後、ウエハWに
対してサーチアライメントを実施する。ウエハステージ
10上にロードされるウエハWは、プリアライメントさ
れた状態で載置されるが、ファインアライメントとして
のEGA計測を実行できるレベルでの位置決めはされて
いない。そのため、通常、EGA計測を実行する前にE
GA計測に支障を来さない程度にウエハWを粗調整す
る、いわゆるサーチアライメントが行われている。この
サーチアライメントは、予め指定されたショット領域
(例えば2箇所)においてサーチアライメント用マーク
を計測し、この計測結果に基づいてEGAショット毎に
ウエハステージ移動座標系XY上でのウエハアライメン
トマークの設計上の座標値を補正する。
【0074】続いて、ステージ制御系14が、上記補正
された座標値を目標値とし、レーザ干渉計13の測定値
に基づいてウエハステージ10を移動し、EGAショッ
ト毎にウエハアライメントマークAMをそれぞれアライ
メントセンサ16の検出領域内に位置決めするととも
に、レチクルステージ20を移動して、この検出領域に
レチクルアライメントマークRM、ウエハアライメント
マークAMを位置決めした後に、アライメントセンサ1
6により両マークを同一の視野に重ねた状態で撮像し、
アライメント制御系19によりXY平面内におけるマー
ク間の位置ずれ量を計測する。この場合、ウエハWは第
3物体に相当することになる。ロット途中のウエハWを
処理する場合、ウエハW毎にEGA計測を行う前にアラ
イメントセンサ16のフォーカス調整を行う。このと
き、シーケンスAでは第2基準部材18上の指標マーク
FMを用いてベストフォーカス位置F1の算出を行い、
シーケンスBではレチクルフィデュシャルマークRFM
を用いてベストフォーカス位置F3の算出を行う。ま
た、シーケンスAにおいては、指標マークFMに替えて
ウエハW上のアライメントマークAMを用いても構わな
い。
【0075】そして、EGAショット毎にウエハアライ
メントマークAMの位置ずれ量を上記と同様の手順で順
次計測する。この後、得られた計測値と設計値とに基づ
いてEGA計算を行い、ウエハW上のショット領域の配
列特性に関する位置情報として、Xシフト、Yシフト、
Xスケール、Yスケール、回転、直交度の6個のEGA
パラメータを算出する。そして、これらのEGAパラメ
ータに基づいて、ウエハW上の全てのショット領域に対
して設計上の座標位置を補正するとともに、特にスケー
リングパラメータ(Xスケール、Yスケール)に基づい
て投影光学系9の結像特性を調整する。これにより、ウ
エハWはレチクルRに対して位置合わせされる。
【0076】このように、EGAパラメータと各ショッ
トの設計上の座標値とに基づいて算出されたウエハ上の
各ショットの位置情報(座標値)に応じてウエハWを順
次露光位置に位置決めして、その位置決めされた各ショ
ット領域上に、レチクルR上に形成された回路パターン
を順次転写(露光)するという露光処理を実施する。
【0077】なお、回路パターンPTが形成された上記
ウエハWを用いて半導体デバイス等のデバイスが製造さ
れるが、このデバイスは、図12に示すように、マイク
ロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、こ
の設計ステップに基づいたレチクルRを製作するステッ
プ202、シリコン材料からウエハWを製造するステッ
プ203、前述した実施形態の投影露光装置1によりレ
チクルRのパターンをウエハWに投影露光し、そのウエ
ハWを現像する露光処理ステップ204、デバイス組み
立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パ
ッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を
経て製造される。
【0078】以上のように、本実施の形態では、レチク
ルRの基準面Raと投影光学系9に対して光学的に共役
な位置にある反射率一定でコントラストの高い指標マー
クFMを用いてアライメントセンサ16のフォーカス調
整を行っているので、レチクルの反射率に応じた管理を
要せずに、容易に指標マークFMを計測でき、デフォー
カスを起こすことなく高精度のフォーカス調整が可能に
なり、結果としてレチクルRとウエハWとを高精度に位
置合わせすることができる。
【0079】また、本実施の形態では、シーケンスBの
モードで一旦指標マークFMとレチクルフィデュシャル
マークRFMとの相対位置関係を求めた後に、再度レチ
クルフィデュシャルマークRFMを観察することでフォ
ーカス調整を実施しているので、ウエハステージ10を
駆動する必要がなくなり、フォーカス調整に係るスルー
プットを向上させることができる。しかも、本実施の形
態では、アライメントセンサ16のフォーカス調整とウ
エハWの交換とを並行して実施可能となり、露光処理す
なわちデバイス製造処理に係るスループットの向上に寄
与できる。さらに、本実施の形態では、露光レシピに応
じたスループットの比較結果によりシーケンスA、Bを
選択可能としたので、ロット数や使用レチクル数、要求
される精度に応じて最適なシーケンスを実行することが
でき、汎用性を大幅に向上させることができる。
【0080】そして、このような合焦方法や位置計測方
法を用いた露光方法にあっては、レチクルRとウエハW
とを高精度に位置合わせすることで、ウエハW上に複数
層に亙って回路パターンを重ね合わせるときでも、重ね
合わせ精度を向上させることができるとともに、生産性
を向上することができる。従って、この露光処理を経て
製造されたデバイスでは、重ね合わせ誤差に起因する品
質の低下を大幅に抑制することができるとともに、生産
性向上によるコストダウンを実現できる。
【0081】また、露光光と異なる波長の検出ビームを
アライメント照明光として用いる場合には、投影光学系
9で発生する色収差を補正する補正光学素子を、レチク
ルRと投影光学系9との間、または投影光学系9の瞳面
近傍に配置する必要があるが、本実施の形態では、露光
光と略同一波長の検出ビームでマーク位置を計測してい
るので、このような光学素子を設ける必要がなく、装置
の小型化、低価格化を実現することもできる。
【0082】なお、上記実施の形態におけるシーケンス
Bでは、指標マークFMとレチクルフィデュシャルマー
クRFMとの相対位置関係を関連付けて求めた後に再度
レチクルフィデュシャルマークRFMを観察する手順と
したが、これに限定されるものではなく、例えば予めレ
チクルの計測面(に形成されたアライメントマーク)と
レチクルフィデュシャルマークRFMとの相対位置関係
を関連付けて求め、再度レチクルフィデュシャルマーク
RFMを観察する手順としてもよい。この場合、レチク
ルに形成されたアライメントマークを計測する際に、ウ
エハステージ10の位置を制御する等の管理を要する
が、シーケンスBを実行したときと同様に、フォーカス
調整や露光処理、デバイス製造処理に係るスループット
の向上には寄与できる。
【0083】なお、上記実施の形態において、アライメ
ント光として露光光と略同一波長の検出ビームを用いる
構成としたが、必ずしもこれに限定されることなく、上
述したように、補正光学素子を用いることにより、他の
波長を有するビームを用いてもよい。
【0084】また、上記実施の形態では、本発明の合焦
方法および位置計測方法を露光処理に用いるものとして
説明したが、合焦位置を調整した後に測定を行う各種計
測処理に適用可能である。
【0085】なお、本実施の形態の基板としては、半導
体デバイス製造用の半導体ウエハWのみならず、ディス
プレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用の
セラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマス
クまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)
等が適用される。
【0086】露光装置1としては、レチクルRとウエハ
Wとを同期移動してレチクルRのパターンを走査露光す
るステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置
(スキャニング・ステッパー;USP5,473,410)の他に、
レチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRの
パターンを露光し、ウエハWを順次ステップ移動させる
ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステ
ッパー)にも適用することができる。また、本発明はウ
エハW上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて
転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置
にも適用できる。
【0087】露光装置1の種類としては、ウエハWに半
導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装
置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製
造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CC
D)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための
露光装置などにも広く適用できる。
【0088】また、光源2として、超高圧水銀ランプか
ら発生する輝線(g線(436nm)、h線(404.
nm)、i線(365nm))、KrFエキシマレーザ
(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)、Ar2レーザ(12
6nm)のみならず、電子線やイオンビームなどの荷電
粒子線を用いることができる。例えば、電子線を用いる
場合には電子銃として、熱電子放射型のランタンヘキサ
ボライト(LaB6)、タンタル(Ta)を用いること
ができる。また、YAGレーザや半導体レーザ等の高調
波などを用いてもよい。
【0089】例えば、DFB半導体レーザ又はファイバ
ーレーザから発振される赤外域又は可視域の単一波長レ
ーザを、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリ
ビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅
し、かつ非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した
高調波を露光光として用いてもよい。なお、単一波長レ
ーザの発振波長を1.544〜1.553μmの範囲内
とすると、193〜194nmの範囲内の8倍高調波、
即ちArFエキシマレーザとほぼ同一波長となる紫外光
が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内
とすると、157〜158nmの範囲内の10倍高調
波、即ちF2レーザとほぼ同一波長となる紫外光が得ら
れる。
【0090】また、レーザプラズマ光源、又はSORか
ら発生する波長5〜50nm程度の軟X線領域、例えば
波長13.4nm、又は11.5nmのEUV(Extreme
Ultra Violet)光を露光光として用いてもよく、EUV
露光装置では反射型レチクルが用いられ、かつ投影光学
系が複数枚(例えば3〜6枚程度)の反射光学素子(ミ
ラー)のみからなる縮小系となっている。
【0091】投影光学系9は、縮小系のみならず等倍系
および拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系9は
屈折系、反射系、及び反射屈折系のいずれであってもよ
い。なお、露光光の波長が200nm程度以下であると
きは、露光光が通過する光路を、露光光の吸収が少ない
気体(窒素、ヘリウムなどの不活性ガス)でパージする
ことが望ましい。また電子線を用いる場合には光学系と
して電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系を用い
ればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空状態に
することはいうまでもない。
【0092】ウエハステージ10やレチクルステージ2
0にリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参
照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上
型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁
気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ1
0、20は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、
ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0093】各ステージ10、20の駆動機構として
は、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元に
コイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力に
より各ステージ10、20を駆動する平面モータを用い
てもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットと
のいずれか一方をステージ10、20に接続し、磁石ユ
ニットと電機子ユニットとの他方をステージ10、20
の移動面側に設ければよい。
【0094】ウエハステージ10の移動により発生する
反力は、投影光学系9に伝わらないように、特開平8−
166475号公報(USP5,528,118)に記載されている
ように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。レチクルステージ20の移動により発生
する反力は、投影光学系9に伝わらないように、特開平
8−330224号公報(US S/N 08/416,558)に記載
されているように、フレーム部材を用いて機械的に床
(大地)に逃がしてもよい。
【0095】以上のように、本願実施形態の露光装置1
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る合
焦方法は、第1光学系に対して第1物体上の所定面と光
学的に共役な位置に第2物体上の所定面を合わせるステ
ップと、第2光学系の合焦位置を、第1光学系を介して
第2物体上の所定面に合わせるステップとを含む手順と
なっている。これにより、この合焦方法では、第1物体
の反射率に応じて下地反射率を選択するという管理を要
せずに、反射率一定の第2物体上の所定面に第2光学系
の合焦位置を合わせることができるので、デフォーカス
を起こすことなく高精度のフォーカス調整を実施できる
という効果が得られる。
【0097】請求項2に係る合焦方法は、第1物体とは
異なる第1基準部材の基準面が第1物体上の所定面とほ
ぼ同一の平面に設けられ、第2光学系の合焦位置を第1
基準部材の基準面に合わせるステップを含む手順となっ
ている。これにより、この合焦方法では、第1物体上の
所定面の反射率に依らず、反射率一定の第1基準部材の
所定面に第2光学系の合焦位置を合わせることができる
ので、デフォーカスを起こすことなく高精度のフォーカ
ス調整を実施できるとともに、フォーカス調整時に第2
物体を所定の位置に位置決めする必要がないため、スル
ープットの向上に寄与できるという効果を奏する。
【0098】請求項3に係る合焦方法は、第2光学系の
合焦位置を第2物体の所定面に合わせた後に、第2光学
系の合焦位置を再度第2物体の所定面に合わせるステッ
プと、第2光学系の合焦位置を第2物体の所定面に合わ
せた後に、第2光学系の合焦位置を第1基準部材の基準
面に合わせるステップとを選択可能としている。これに
より、この合焦方法では、ロット数や要求される精度に
応じて最適なシーケンスを実行することができ、汎用性
を大幅に向上させることができるという効果を奏する。
【0099】請求項4に係る合焦方法は、第2光学系の
合焦位置を第2物体の所定面に合わせたときの第2光学
系の第1の合焦位置データと、第2光学系の合焦位置を
第1基準部材の基準面に合わせたときの第2光学系の第
2の合焦位置データとを記憶した後に、再度第2光学系
の合焦位置を第1基準部材の基準面に合わせ、記憶して
ある第1および第2の位置データに応じて、再度合わせ
た第2光学系の合焦位置を移動させる手順となってい
る。これにより、この合焦方法では、ステージを駆動す
る必要がなくなり、フォーカス調整に係るスループット
を向上させることができるという効果を奏する。
【0100】請求項5に係る位置計測方法は、請求項1
から4のいずれか一項に記載の合焦方法により第2光学
系の合焦位置を第1物体の所定面に合わせる手順となっ
ている。これにより、この位置計測方法では、第1物体
の反射特性に依らず高精度にフォーカス調整を実施で
き、デフォーカスに起因して計測の再現性が悪化する等
の不具合を防止できる。
【0101】請求項6に係る位置計測方法は、第1物体
と第2物体との相対位置情報を計測する手順となってい
る。これにより、この位置計測方法では、第1物体と第
2物体とを高精度に位置合わせできるという効果が得ら
れる。
【0102】請求項7に係る位置計測方法は、第1物体
がマスクであり、第2物体が基準面を有する第2基準部
材となっている。これにより、この位置計測方法では、
マスクと第2基準部材とを高精度に位置合わせできると
いう効果が得られる。
【0103】請求項8に係る位置計測方法は、第1物体
がマスクであり、第2物体が基板となっている。これに
より、この位置計測方法では、マスクと基板とを高精度
に位置合わせできるという効果が得られる。
【0104】請求項9に係る位置計測方法は、第1物体
と第1光学系とを介して、第2光学系によって観察可能
な第3物体と、第1物体との相対位置情報を計測する手
順となっている。これにより、この位置計測方法では、
第1物体と第3物体とを高精度に位置合わせできるとい
う効果が得られる。
【0105】請求項10に係る位置計測方法は、第1物
体がマスクであり、第2物体が基準面を有する第2基準
部材であり、第3物体が基板となっている。これによ
り、この位置計測方法では、第2基準部材の基準面を観
察することでマスクと基板とを高精度に位置合わせでき
るという効果が得られる。
【0106】請求項11に係る露光方法は、マスクと基
板との相対位置情報を計測する方法として、請求項8ま
たは10に記載された位置計測方法を用いている。これ
により、この露光方法では、マスクと基板とを高精度に
位置合わせすることで、基板上に複数層に亙って回路パ
ターンを重ね合わせるときでも、重ね合わせ精度を向上
させることができるとともに、生産性を向上することが
できる。
【0107】請求項12に係る露光方法は、パターンを
基板に露光するための露光光とほぼ同一波長を有するビ
ームを用いて相対位置情報を計測している。これによ
り、この露光方法では、色収差に対する補正光学素子を
設ける必要がなく、装置の小型化、低価格化を実現でき
るという効果が得られる。
【0108】請求項13に係るデバイス製造方法は、請
求項11または請求項12に記載の露光方法を用いて、
マスクに形成されたデバイスパターンを基板上に転写し
ている。これにより、このデバイス製造方法では、重ね
合わせ誤差に起因する品質の低下を大幅に抑制すること
ができるとともに、生産性向上によるコストダウンを実
現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、露
光装置の概略構成図である。
【図2】 レチクルに形成されたアライメントマーク
の一例を示す平面図である。
【図3】 指標マーク、レチクルフィデュシャルマー
ク、ウエハアライメントマークの一例を示す平面図であ
る。
【図4】 アライメントセンサの概略構成図である。
【図5】 シーケンスAのフローチャート図である。
【図6】 (a)は1本マークの撮像信号波形を表す
図であり、(b)は(a)に示した撮像信号を微分処理
した信号波形を示す図である。
【図7】 フォーカス信号波形からベストフォーカス
位置F1を算出するアルゴリズムを説明するための図で
ある。
【図8】 指標マークとレチクルアライメントマーク
とが組み合わされたマーク像の撮像信号の一例を示す図
である。
【図9】 ロット先頭におけるシーケンスBのフロー
チャート図である。
【図10】 ロット内におけるシーケンスBのフロー
チャート図である。
【図11】 シーケンスCのフローチャート図であ
る。
【図12】 半導体デバイスの製造工程の一例を示す
フローチャート図である。
【図13】 アライメントセンサに係る従来のフォー
カス調整の一例を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
PT 回路パターン(デバイスパターン) R レチクル(マスク、第1物体、第3物体) Ra 計測面(第1物体上の所定面) W ウエハ(基板、第2物体、第3物体) 1 露光装置 9 投影光学系(第1光学系) 16 アライメントセンサ(第2光学系) 18 第2基準部材(第2物体) 18a 基準面(第2物体上の所定面) 24 第1基準部材 24a 基準面

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体を観察するとともに、前記第
    1物体と第1光学系とを介して第2物体を観察可能な第
    2光学系の合焦位置を、前記第1物体上の所定面に合わ
    せる合焦方法において、 前記第1光学系に対して前記第1物体上の所定面と光学
    的に共役な位置に第2物体上の所定面を合わせるステッ
    プと、 前記第2光学系の合焦位置を、前記第1光学系を介して
    前記第2物体上の所定面に合わせるステップとを含むこ
    とを特徴とする合焦方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の合焦方法において、 前記第2光学系の合焦位置を、前記第1物体とは異なる
    第1基準部材の基準面に合わせるステップを含み、 前記第1基準部材の基準面は、前記第1物体上の所定面
    とほぼ同一の平面に設けられることを特徴とする合焦方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の合焦方法において、 前記第2光学系の合焦位置を前記第2物体の所定面に合
    わせた後に、前記第2光学系の合焦位置を再度前記第2
    物体の所定面に合わせるステップと、 前記第2光学系の合焦位置を前記第2物体の所定面に合
    わせた後に、前記第2光学系の合焦位置を前記第1基準
    部材の基準面に合わせるステップとを選択可能としたこ
    とを特徴とする合焦方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の合焦方法において、 前記第2光学系の合焦位置を前記第2物体の所定面に合
    わせたときの前記第2光学系の第1の合焦位置データ
    と、前記第2光学系の合焦位置を前記第1基準部材の基
    準面に合わせたときの前記第2光学系の第2の合焦位置
    データとを記憶するステップと、 前記第1および第2の合焦位置データを記憶した後に、
    再度前記第2光学系の合焦位置を前記第1基準部材の基
    準面に合わせるステップと、 記憶してある前記第1および第2の位置データに応じ
    て、前記再度合わせた前記第2光学系の合焦位置を移動
    させるステップとを含むことを特徴とする合焦方法。
  5. 【請求項5】 第1物体と第1光学系とを介して第2
    物体を観察可能な第2光学系によって、前記第1物体の
    位置情報を計測する位置計測方法において、 請求項1から4のいずれか一項に記載の合焦方法により
    前記第2光学系の合焦位置を前記第1物体の所定面に合
    わせるステップを有することを特徴とする位置計測方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の位置計測方法におい
    て、 前記第1物体と前記第2物体との相対位置情報を計測す
    ることを特徴とする位置計測方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の位置計測方法におい
    て、 前記第1物体はマスクであり、 前記第2物体は基準面を有する第2基準部材であること
    を特徴とする位置計測方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の位置計測方法におい
    て、 前記第1物体はマスクであり、 前記第2物体は基板であることを特徴とする位置計測方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の位置計測方法におい
    て、 前記第1物体と前記第1光学系とを介して、前記第2光
    学系によって観察可能な第3物体と、前記第1物体との
    相対位置情報を計測することを特徴とする位置計測方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の位置計測方法におい
    て、 前記第1物体はマスクであり、 前記第2物体は基準面を有する第2基準部材であり、 前記第3物体は基板であることを特徴とする位置計測方
    法。
  11. 【請求項11】 パターンを有するマスクと基板との
    相対位置情報を計測するステップと、前記パターンを前
    記計測された相対位置情報に基づいて位置合わせされた
    前記基板に露光するステップとを含む露光方法におい
    て、 前記マスクと前記基板との相対位置情報を計測する方法
    として、請求項8または10に記載された位置計測方法
    を用いることを特徴とする露光方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の露光方法におい
    て、 前記パターンを前記基板に露光するための露光光とほぼ
    同一波長を有するビームを用いて前記相対位置情報を計
    測することを特徴とする位置計測方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載
    の露光方法を用いて、前記マスクに形成されたデバイス
    パターンを前記基板上に転写する工程を含むことを特徴
    とするデバイス製造方法。
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