JP2001085416A - 基板処理装置 - Google Patents
基板処理装置Info
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Abstract
望特性が得られる処理を迅速に行うことができる基板処
理装置の提供。 【解決手段】 主ウエハ搬送機構22から加熱処理室5
1内にウエハWを受け渡す際には、加熱処理室51内に
窒素ガスが噴出され、加熱処理室51内が主ウエハ搬送
機構22側の気圧よりも高い気圧に設定されている。そ
の後、加熱処理室51内に加熱処理のための密閉空間を
形成し、そして窒素ガスの噴出を停止すると共に、真空
ポンプ70を作動させて加熱処理室51内を大気圧より
も低い気圧に設定し、ウエハWに対する加熱処理を行
う。
Description
造等の技術分野に属し、特に例えば絶縁膜材料が塗布さ
れた半導体ウエハを加熱処理するための基板処理装置に
関する。
例えば、SOD(Spin on Dielectri
c)システムにより層間絶縁膜を形成している。このS
ODシステムでは、ゾル−ゲル方法、シルク方法、スピ
ードフィルム方法、およびフォックス方法等により、ウ
エハ上に塗布膜をスピンコートし、化学的処理または加
熱処理等を施して層間絶縁膜を形成している。
形成する場合には、まず半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」と呼ぶ。)上に絶縁膜材料、例えばTEOS(テト
ラエトキシシラン)のコロイドを有機溶媒に分散させた
溶液を供給する。次に、溶液が供給されたウエハをゲル
化処理し、次いで溶媒の置換を行う。そして、溶媒の置
換されたウエハを加熱処理している。
の一つとして、例えばウエハを搬送する搬送装置が走行
する搬送路に沿って上記の各処理を実行する複数の処理
ステーションを一体的に配置した構成が提案されてい
る。
止するために、この種のシステムがクリーンルーム内に
配置されることは周知の通りであるが、この種のシステ
ムでは、例えば搬送装置が走行する搬送路上は大気圧に
設定されたクリーンルームよりも高い気圧の雰囲気に設
定されており、これにより搬送路上より発生したパーテ
ィクルをシステム外に排出し、その一方でクリーンルー
ム内のパーティクルがシステム内に進入するのを防止し
ている。
は上記構成のシステムにおいてウエハを減圧下で加熱処
理する加熱処理装置を提唱している。かかる構成の加熱
処理装置によれば、ウエハを迅速に加熱処理することが
可能であり、しかも誘電率が高くかつ均一な多孔質の層
間絶縁膜が得られることを確認している。
理装置と上記の搬送装置との間でウエハを受け渡す際
に、大気圧よりも高い雰囲気の搬送路側から減圧状態に
あった加熱処理装置内に相当量の気体を巻き込むことに
なり、加熱処理装置内が搬送路上より発生したパーティ
クルによってかなり汚染される、という従来からは想起
しえない新たな課題を生じた。
たもので、パーティクルによる汚染を極力抑えつつ、所
望特性が得られる処理を迅速に行うことができる基板処
理装置を提供することを目的としている。
め、本発明の基板処理装置は、大気圧よりも高く設定さ
れた雰囲気に配置され、基板を搬送する搬送装置と、前
記搬送装置により基板を搬入出され、基板を加熱処理す
る加熱処理室と、前記搬送装置と前記加熱処理室との間
で基板を受け渡す際には前記加熱処理室内に所定の気体
を導入して前記加熱処理室内を前記搬送装置側の気圧よ
りも高い気圧に設定し、前記加熱処理室内で基板を加熱
処理する際には前記加熱処理室内を大気圧よりも低い気
圧にする気圧制御機構とを具備することを特徴とする。
低い気圧で基板を加熱処理しているので、基板を迅速に
加熱処理することができ、しかも所望特性、例えばウエ
ハ上に層間絶縁膜を形成する場合には誘電率が高くかつ
均一な多孔質が得られる。また、本発明では、搬送装置
と加熱処理室との間で基板を受け渡す際には加熱処理室
内に所定の気体を導入して加熱処理室内を搬送装置側の
気圧よりも高い気圧に設定しているので、搬送装置側か
ら加熱処理室内にパーティクルを巻き込むことはなくな
り、パーティクルによる汚染を極力抑えた加熱処理を行
うことができる。
室と隣接し、かつ、前記搬送装置との間では前記加熱処
理室を介して基板を受け渡すように配置された冷却処理
室を更に備えたことを特徴とする。
搬送装置を介することなく冷却することができ、しかも
そのような冷却を行う冷却処理室は搬送装置との間で加
熱処理室を介して基板を受け渡すように配置されている
ので、搬送装置側のパーティクルが冷却処理室にまで侵
入することはほとんどなくなり、パーティクルによる汚
染を極力抑えつつ、冷却処理を迅速に行うことができ
る。
機構は、前記冷却処理室についても大気圧よりも低い気
圧に設定することを特徴とする。これにより、冷却処理
を迅速にかつ均一に行うことができる。
機構は、前記加熱処理室及び/または前記冷却処理室を
前記大気圧よりも低い気圧として0.1torr前後の
気圧に設定することを特徴とする。これにより、加熱処
理や冷却処理を迅速にかつ均一に行うことができる。
室及び/または前記冷却処理室内に導入される気体が、
少なくとも不活性ガスを含むことを特徴とする。これに
より、加熱処理室や冷却処理室から搬送装置側に吹き出
される気体が搬送装置側に悪影響を与えることはなくな
る。
施の形態を説明する。この実施形態は、本発明の基板処
理装置を、ウエハ上に層間絶縁膜を形成するためのSO
D(Spin on Dielectric)処理シス
テムに適用したものである。図1〜図3はこのSOD処
理システムの全体構成を示す図であって、図1は平面
図、図2は正面図、図3は背面図である。
の半導体ウエハ(以下、ウエハと呼ぶ。)Wをウエハカ
セットCRで複数枚たとえば25枚単位で外部からシス
テムに搬入しまたはシステムから搬出したり、ウエハカ
セットCRに対してウエハWを搬入・搬出したりするた
めのカセットブロック10と、SOD塗布工程の中で1
枚ずつウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ス
テーションを所定位置に多段配置してなる処理ブロック
11と、エージング工程にて必要とされるアンモニア水
のボトル、バブラー、ドレインボトル等が設置されたキ
ャビネット12とを一体に接続した構成を有している。
うに、カセット載置台20上の突起20aの位置に複数
個例えば4個までのウエハカセットCRがそれぞれのウ
エハ出入口を処理ブロック11側に向けてX方向一列に
載置され、カセット配列方向(X方向)及びウエハカセ
ットCR内に収納されたウエハのウエハ配列方向(Z垂
直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカセ
ットCRに選択的にアクセスするようになっている。更
に、このウエハ搬送体21は、θ方向に回転可能に構成
されており、後述するように処理ブロック11側の第3
の組G3の多段ステーション部に属する受け渡し・冷却
プレート(TCP)にもアクセスできるようになってい
る。
に、中心部に搬送装置としての垂直搬送型の主ウエハ搬
送機構22が設けられ、その周りに全ての処理ステーシ
ョンが1組または複数の組に亙って多段に配置されてい
る。この例では、4組G1、G2、G3、G4の多段配
置構成であり、第1および第2の組G1、G2の多段ス
テーションはシステム正面(図1において手前)側に並
置され、第3の組G3の多段ステーションはカセットブ
ロック10に隣接して配置され、第4の組G4の多段ス
テーションはキャビネット12に隣接して配置されてい
る。
ップCP内でウエハWをスピンチャックに載せて絶縁膜
材料を供給し、ウエハを回転させることによりウエハ上
に均一な絶縁膜材料を塗布するSOD塗布処理ステーシ
ョン(SCT)と、カップCP内でウエハWをスピンチ
ャックに載せて例えばHMDS及びヘプタン等のエクス
チェンジ用薬液を供給し、ウエハ上に塗布された絶縁膜
中の溶媒を乾燥工程前に他の溶媒に置き換える処理を行
うソルベントエクスチェンジ処理ステーション(DS
E)とが下から順に2段に重ねられている。
ション(SCT)が上段に配置されている。なお、必要
に応じて第2の組G2の下段にSOD塗布処理ステーシ
ョン(SCT)やソルベントエクスチェンジ処理ステー
ション(DSE)等を配置することも可能である。
個の低酸素高温加熱処理ステーション(OHP)と、低
温加熱処理ステーション(LHP)と、2個の冷却処理
ステーション(CPL)と、受け渡し・冷却プレート
(TCP)と、冷却処理ステーション(CPL)とが上
から順に多段に配置されている。ここで、低酸素高温加
熱処理ステーション(OHP)は密閉化可能な処理室内
にウエハWが載置される熱板を有し、熱板の外周の穴か
ら均一にN2を吐出しつつ処理室上部中央より排気し、
低酸素化雰囲気中でウエハWを高温加熱処理する。低温
加熱処理ステーション(LHP)はウエハWが載置され
る熱板を有し、ウエハWを低温加熱処理する。冷却処理
ステーション(CPL)はウエハWが載置される冷却板
を有し、ウエハWを冷却処理する。受け渡し・冷却プレ
ート(TCP)は下段にウエハWを冷却する冷却板、上
段に受け渡し台を有する2段構造とされ、カセットブロ
ック10と処理ブロック11との間でウエハWの受け渡
しを行う。
ョン(LHP)、本発明に係る加熱処理室及び冷却処理
室としての2個の低酸素キュア・冷却処理ステーション
(DCC)と、エージング処理ステーション(DAC)
とが上から順に多段に配置されている。ここで、低酸素
キュア・冷却処理ステーション(DCC)は密閉化可能
な処理室内に熱板と冷却板とを隣接するように有し、N
2置換された低酸素雰囲気中で高温加熱処理すると共に
加熱処理されたウエハWを冷却処理する。エージング処
理ステーション(DAC)は密閉化可能な処理室内に例
えばアンモニアガスと水蒸気とを混合した処理気体(N
H3+H2O)を導入してウエハWをエージング処理
し、ウエハW上の絶縁膜材料をウエットゲル化する。
エハ搬送機構22の外観を示した斜視図であり、この主
ウエハ搬送機構22は上端及び下端で相互に接続され対
向する一対の壁部25、26からなる筒状支持体27の
内側に、上下方向(Z方向)に昇降自在なウェハ搬送装
置30を装備している。筒状支持体27はモータ31の
回転軸に接続されており、このモータ31の回転駆動力
によって、前記回転軸を中心としてウェハ搬送装置30
と一体に回転する。従って、ウェハ搬送装置30はθ方
向に回転自在となっている。このウェハ搬送装置30の
搬送基台40上にはピンセットが例えば3本備えられて
いる。これらのピンセット41、42、43は、いずれ
も筒状支持体27の両壁部25、26間の側面開口部4
4を通過自在な形態及び大きさを有しており、X方向に
沿って前後移動が自在となるように構成されている。そ
して、主ウエハ搬送機構22はピンセット41、42、
43をその周囲に配置された処理ステーションにアクセ
スしてこれら処理ステーションとの間でウエハWの受け
渡しを行う。
クリーンルーム内に配置され、例えば主ウエハ搬送機構
22上は大気圧に設定されたクリーンルームよりも高い
気圧の雰囲気に設定されており、これにより主ウエハ搬
送機構22上より発生したパーティクルをSOD処理シ
ステム1外に排出し、その一方でクレールーム内のパー
ティクルがSOD処理システム1内に進入するのを防止
している。
理室を有する低酸素キュア・冷却処理ステーション(D
CC)の構成を示す平面図、図6はその断面図である。
CC)は、加熱処理室51と、これに隣接して設けられ
た冷却処理室52とを有する。
る処理室本体53と、この処理室本体53の上部開放部
を開閉するように昇降可能に配置された蓋体54とを有
する。蓋体54には昇降シリンダ55が接続されてお
り、この昇降シリンダ55の駆動によって蓋体54が昇
降されるようになっている。そして、処理室本体53の
上部開放部を蓋体54で閉じることによって加熱処理室
51内に密閉空間が形成されるようになっている。ま
た、処理室本体53の上部が開放している状態で、加熱
処理室51と主ウエハ搬送機構22との間でウエハWの
受け渡し、及び加熱処理室51と冷却処理室52との間
でウエハWの受け渡しが行われるようになっている。
Wを加熱処理するための熱板56が配置されている。こ
の熱板56内には、例えばヒータ(図示せず)が埋設さ
れ、その設定温度は例えば200〜470℃とすること
が可能とされている。また、この熱板56には同心円状
に複数、例えば3個の孔57が上下に貫通しており、こ
れらの孔57にはウエハWを支持する支持ピン58が昇
降可能に介挿されている。これら支持ピン58は熱板5
6の裏面において連通部材59に接続されて一体化され
ており、連通部材59はその下方に配置された昇降シリ
ンダ60によって昇降されるようになっている。そし
て、昇降シリンダ60の昇降作動によって支持ピン58
は熱板56表面から突出したり、没したりする。
ーピン61が複数配置され、ウエハWを加熱処理すると
きにウエハWが直接熱板56に接触しないようにされて
いる。これにより、加熱処理時にウエハWに静電気が帯
電しないようになっている。
処理室51内に不活性ガス、例えば窒素ガス(N2)を
供給するためのガス噴出孔62が多数設けられたリング
管63が配置されている。このリング管63には配管6
4を介して窒素ガスボンベ65に接続されており、また
配管64上には開閉弁66が配置され、この開閉弁66
は制御部67の制御によって開閉が制御されるようにな
っている。なお、加熱処理室51内には必要に応じて不
活性ガスばかりでなく、他の気体、例えば酸素ガスを供
給するようにいてもよい。その場合、リング管63を共
用し、窒素ガスと酸素ガスとを切り替えるための切替弁
を介してこれらのガスを供給するようにすることができ
る。これにより、加熱処理室の大型化を回避することが
できる。
の排気口68が設けられており、この排気口68は例え
ばフレキシブルホース69を介して真空ポンプ70に接
続されている。そして、真空ポンプ70の作動によって
加熱処理室51内が大気圧よりも低い気圧、例えば0.
1torr前後に設定することが可能にされている。
覆うように整流板71が配置されている。この整流板7
1は排気口68よりも径が大きく、更に蓋体54の内壁
との間で例えば5mm程度の隙間を有する。そして、こ
のような整流板71を配置することで加熱処理室51内
を均一に減圧することができる。
圧を計測するための圧力センサ72が取り付けられてい
る。圧力センサ72による計測結果は制御部67に伝え
られ、制御部67はこの計測結果に基づき真空ポンプ7
0の作動を制御することで加熱処理室51内を一定の減
圧状態に維持する。
間でウエハWの受け渡しを行うための開口部73が加熱
処理室51に向けて設けられている。この開口部73は
シャッタ部材74によって開閉可能にされている。シャ
ッタ部材74は昇降シリンダ75によって上記の開閉の
ために昇降されるようになっている。
載置して冷却するための冷却板76がガイドプレート7
7aに沿って移動機構77bにより水平方向に移動自在
に構成されている。これにより、冷却板76は、開口部
73を介して加熱処理室51内に進入することができ、
加熱処理室51内の熱板56により加熱された後のウエ
ハWを支持ピン58から受け取って冷却処理室52内に
搬入し、ウエハWの冷却後、ウエハWを支持ピン58に
戻すようになっている。なお、冷却板76の設定温度
は、例えば15〜25℃であり、冷却されるウエハWの
適用温度範囲は、例えば200〜470℃である。
配管78を介して窒素ガス等の不活性ガスが供給される
ようになっており、また冷却処理室52の下部には排気
口79が設けられ、排気口79は例えばフレキシブルホ
ース80を介して真空ポンプ81に接続されている。そ
して、真空ポンプ81の作動によって冷却処理室52内
が大気圧よりも低い気圧、例えば0.1torr前後に
設定することが可能にされている。なお、加熱処理室5
1に使われる真空ポンプと冷却処理室52に使われる真
空ポンプとを同一装置によって構成しても構わない。
1における動作について説明する。図7はこのSODシ
ステム1における処理フローを示している。
前のウエハWはウエハカセットCRからウエハ搬送体2
1を介して処理ブロック11側の第3の組G3に属する
受け渡し・冷却プレート(TCP)における受け渡し台
へ搬送される。
る受け渡し台に搬送されたウエハWは主ウエハ搬送機構
22を介して冷却処理ステーション(CPL)へ搬送さ
れる。そして冷却処理ステーション(CPL)におい
て、ウエハWはSOD塗布処理ステーション(SCT)
における処理に適合する温度まで冷却される(ステップ
701)。
理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22を介してSO
D塗布処理ステーション(SCT)へ搬送される。そし
てSOD塗布処理ステーション(SCT)において、ウ
エハWはSOD塗布処理が行われる(ステップ70
2)。
SOD塗布処理が行われたウエハWは主ウエハ搬送機構
22を介してエージング処理ステーション(DAC)へ
搬送される。そしてエージング処理ステーション(DA
C)において、ウエハWは処理室内にNH3+H2Oを
導入してウエハWをエージング処理し、ウエハW上の絶
縁膜材料膜をゲル化する(ステップ703)。
エージング処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22
を介してソルベントエクスチェンジ処理ステーション
(DSE)へ搬送される。そしてソルベントエクスチェ
ンジ処理ステーション(DSE)において、ウエハWは
エクスチェンジ用薬液が供給され、ウエハ上に塗布され
た絶縁膜中の溶媒を他の溶媒に置き換える処理が行われ
る(ステップ704)。
ン(DSE)で置換処理が行われたウエハWは主ウエハ
搬送機構22を介して低温加熱処理ステーション(LH
P)へ搬送される。そして低温加熱処理ステーション
(LHP)において、ウエハWは低温加熱処理される
(ステップ705)。
温加熱処理されたウエハWは主ウエハ搬送機構22を介
して低酸素高温加熱処理ステーション(OHP)へ搬送
される。そして低酸素高温加熱処理ステーション(OH
P)において、ウエハWは低酸素化雰囲気中での高温加
熱処理が行われる(ステップ706)。
P)で高温加熱処理が行われたウエハWは主ウエハ搬送
機構22を介して低酸素キュア・冷却処理ステーション
(DCC)へ搬送される。そして低酸素キュア・冷却処
理ステーション(DCC)において、ウエハWは低酸素
雰囲気中で高温加熱処理され、冷却処理される(ステッ
プ707)。
に詳細に説明する。処理室本体53の上部が開放してい
る状態で、しかも支持ピン58が熱板56表面から突出
した状態で主ウエハ搬送機構22から支持ピン58上に
ウエハWが受け渡される。その際には、リング管63の
ガス噴出孔62から加熱処理室51内に窒素ガスが噴出
され、加熱処理室51内が主ウエハ搬送機構22側の気
圧よりも高い気圧に設定されている。これにより、主ウ
エハ搬送機構22側から加熱処理室51内にパーティク
ルを巻き込むことはなくなる。
の上部開放部を蓋体54で閉じることによって加熱処理
室51内に密閉空間が形成される。そして、リング管6
3のガス噴出孔62から加熱処理室51内への窒素ガス
の噴出を停止すると共に、真空ポンプ70を作動させて
加熱処理室51内を大気圧よりも低い気圧、例えば0.
1torr前後に設定する。その後、支持ピン58が下
降して熱板56の表面から没してウエハWが熱板56上
に載置されてウエハWに対する加熱処理が開始される。
このように加熱処理室51内で大気圧よりも低い気圧で
ウエハWを加熱処理しているので、ウエハWを迅速に加
熱処理することができ、しかもウエハW上に誘電率が高
くかつ均一な多孔質膜の層間絶縁膜を形成することが可
能とある。
加熱処理室51内への窒素ガスの噴出を開始し、加熱処
理室51内を窒素ガスでパージすると共に、支持ピン5
8が上昇して熱板56の表面から突出し、更に蓋体54
が上昇して処理室本体53の上部が開放部される。その
際、リング管63のガス噴出孔62から加熱処理室51
内への窒素ガスの噴出を継続する。これにより、主ウエ
ハ搬送機構22側から加熱処理室51内にパーティクル
を巻き込むことはない。
口部73を介して加熱処理室51内に進入し、ウエハW
を支持ピン58から受け取って冷却処理室52内に搬入
する。その際、冷却処理室52内には配管78を介して
窒素ガスが供給されている。これにより、ウエハWの酸
化が防止される。また、例えば冷却処理室52への窒素
ガスの供給を過大にして冷却処理室52内を加熱処理室
51内よりも陽圧とすることで、冷却処理室52内にパ
ーティクルを巻き込むことはなくなり、逆に冷却処理室
51への窒素ガスの供給を過小にして冷却処理室52内
を加熱処理室51内よりも陰圧とすることで、加熱処理
室51内にパーティクルを巻き込むことはなくなる。即
ち、加熱処理室51と冷却処理室52との間に陰圧、陽
圧の関係を持たせることによって、パーティクルの巻き
込みをコントロールすることにその本質がある。
3が閉じられると共に、冷却処理室52内への窒素ガス
の供給を停止し、更に真空ポンプ81の作動によって冷
却処理室52内を大気圧よりも低い気圧に設定し、ウエ
ハWに対する冷却処理を行う。このように減圧下で冷却
処理を行うことにより、迅速でかつ均一なウエハWの冷
却処理を行うことができる。
共に、冷却処理室52内への窒素ガスの供給を開始し、
更に開口部73を開く。そして、冷却板76が開口部7
3を介して加熱処理室51内に進入し、ウエハWを支持
ピン58に受け渡す。その際、リング管63のガス噴出
孔62から加熱処理室51内への窒素ガスの噴出を継続
している。これにより、主ウエハ搬送機構22側から加
熱処理室51内にパーティクルを巻き込むことはない。
機構22にウエハWが受け渡される。以上でステップ7
07における処理を終了し、低酸素キュア・冷却処理ス
テーション(DCC)で処理されたウエハWは主ウエハ
搬送機構22を介して受け渡し・冷却プレート(TC
P)における冷却板へ搬送される。そして受け渡し・冷
却プレート(TCP)における冷却板において、ウエハ
Wは冷却処理される(ステップ708)。
る冷却板で冷却処理されたウエハWはカセットブロック
10においてウエハ搬送体21を介してウエハカセット
CRへ搬送される。
ず、種々変形可能である。例えば、処理する基板は半導
体ウエハに限らず、LCD基板等の他のものであっても
よい。また、膜の種類は層間絶縁膜に限らない。
パーティクルによる汚染を極力抑えつつ、所望特性が得
られる処理を迅速に行うことができる。
の平面図である。
る。
る。
エハ搬送機構の斜視図である。
処理ステーションの平面図である。
ョンの断面図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 大気圧よりも高く設定された雰囲気に配
置され、基板を搬送する搬送装置と、 前記搬送装置により基板を搬入出され、基板を加熱処理
する加熱処理室と、 前記搬送装置と前記加熱処理室との間で基板を受け渡す
際には前記加熱処理室内に所定の気体を導入して前記加
熱処理室内を前記搬送装置側の気圧よりも高い気圧に設
定し、前記加熱処理室内で基板を加熱処理する際には前
記加熱処理室内を大気圧よりも低い気圧にする気圧制御
機構とを具備することを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】 前記加熱処理室と隣接し、かつ、前記搬
送装置との間では前記加熱処理室を介して基板を受け渡
すように配置された冷却処理室を更に備えたことを特徴
とする請求項1に記載の基板処理装置。 - 【請求項3】 前記気圧制御機構は、前記冷却処理室に
ついても大気圧よりも低い気圧に設定することを特徴と
する請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。 - 【請求項4】 前記気圧制御機構は、前記加熱処理室及
び/または前記冷却処理室を前記大気圧よりも低い気圧
として0.1torr前後の気圧に設定することを特徴
とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載
の基板処理装置。 - 【請求項5】 前記加熱処理室及び/または前記冷却処
理室内に導入される気体が、少なくとも不活性ガスを含
むことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれ
か1項に記載の基板処理装置。
Priority Applications (6)
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Publications (2)
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