JP2001063198A - 刻印装置 - Google Patents
刻印装置Info
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Abstract
ール交換の際の利便性を確保する。 【解決手段】 刻印装置1は、文字などを刻印するため
の媒体2を間に挟んで対向する活字アーム3と、各活字
アーム3に固定され文字等を刻印する活字4と、活字ア
ーム3を多数放射状に設けた円形状の活字組部材5と、
活字組部材5を回転軸6を中心に回転可能に支持し所定
の活字4を媒体2に圧接する圧接手段7と、活字組部材
5を回転駆動する回転駆動手段8とを備え、かつ、形成
された文字に着色する着色用リボン11のリボン走行機
構と、リボン供給スプール57と、リボン巻き取りスプ
−ルと、リボンフレーム10と、該リボンフレーム10
を回動自在に支持すると共に着色用リボン11の交換時
は活字アーム3より上方で所定の位置状態まで回動させ
るリボンフレーム回動手段とを備える。
Description
る。更に詳述すると、本発明は、刻印装置におけるリボ
ン走行機構の改良に関する。
に文字、記号、数字あるいは図形等を刻印するには、先
端に凸活字を設けた刻印部と、これに対向して配置した
平らな刻印部との間に媒体を配置して押圧することで凸
活字に応じた凹状の刻印を形成した所謂インデント文字
を形成するものや、先端に凸活字を設けた刻印部と、こ
れに対向して配置した凹型の刻印部との間に媒体を配置
して両刻印部で押圧することで凸活字に応じた凸状の刻
印、所謂エンボス文字を形成するものがある。
ピング、すなわち文字の先端部を着色することが行われ
る。一方、インデント文字は、そのままでは視認性が高
くないので、このインデント文字の溝底をインキで着色
するのが一般的である。
色を行うのに着色用リボンを用いるようにしたものがあ
る。このような刻印装置には、凸活字を設けた刻印部
と、平な刻印部との間にカード等の媒体と着色用リボン
とを配置して押圧することで、インデント文字を刻印す
ると同時に文字溝に着色するようにしたものがある。着
色用リボンは供給リール(以下、スプールという)に巻
いておいたものをカード等の媒体と刻印部との間に送
り、使用した部分は順次巻き取りスプールに送るように
している。
うに着色用リボンを供給し巻き取る刻印装置では、供給
および巻き取りの両スプールが構造的に奥まった位置や
狭いところに配置されていることがあり、これら両スプ
ールを交換する作業が大変面倒となっていることがあっ
た。しかも、スプール交換に際しては着色用リボンをロ
ーラやガイドに通さなければならなく、このような刻印
装置ではリボン走行ルートの掛け間違いや表裏の誤認が
生じてしまいカード発行業務などにおいて支障が生じる
という問題があった。
および巻き取り用スプールを交換する際の利便性を確保
した刻印装置を提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、文字などを刻印するための
媒体を間に挟んで対向する2つの活字アームと、各活字
アームに固定され文字等を刻印する活字と、活字アーム
を多数放射状に設けた円形状の活字組部材と、該活字組
部材を回転軸を中心に回転可能に支持し、活字組部材の
うち所定の活字を媒体に圧接する圧接手段と、活字組部
材を回転駆動する回転駆動手段とを備えた刻印装置であ
って、形成された文字に着色を行うための着色用リボン
を走行させるリボン走行機構と、着色用リボンを供給す
るリボン供給スプールと、着色用リボンを巻き取るリボ
ン巻き取りスプ−ルと、リボン走行機構、リボン供給ス
プールおよびリボン巻き取りスプールが取り付けられた
リボンフレームと、該リボンフレームを回動自在に支持
すると共に、着色用リボン交換時はリボンフレームを活
字アームより上方でかつ所定の位置状態まで回動させる
リボンフレーム回動手段とを備えるようにしたものであ
る。
はリボン巻き取りスプールおよび供給スプールを回転可
能に縦向きで支持しながらリボン走行機構によって着色
用リボンを送り出す一方で、回動して水平になると両ス
プールをフレーム上側で横向きに支持した状態となる。
したがって、横向き支持状態のときは両スプールの取り
外しや取り付けが簡単になるし、作業の際に落下するお
それも少ないので交換作業が簡便なものとなる。さら
に、リボンフレームを回動させて水平状態とすることに
より、一体的に設けられたローラやガイドも周囲スペー
スを広くとることができるので、新しい着色用リボンを
ローラなどに掛ける作業が簡便となる。
印装置において、エンボス時には着色用リボンを媒体の
表面側で活字位置より待避した位置にリボンフレームを
位置させるようにしたものである。この刻印装置では、
リボンフレームを回動させることで着色用リボンを待避
させることができ、着色を伴わない刻印が可能となる。
また、着色用リボンは媒体の表面から距離をおいて待避
することで媒体の動きを妨げないようにしている。
印装置において、着色用リボン交換時はリボンフレーム
を手動で回動させるようにしたものである。ここではリ
ボンフレームを回動させるための動力などを必要としな
いため装置の構成が簡単なもので足りる。
印装置において、インデント時は着色用リボンを活字と
媒体の間に臨ませる位置までリボンフレームを回動させ
るようにしたものである。したがってこの刻印装置で
は、着色を伴わない刻印と着色を同時に行うインデント
加工のいずれを行うことも可能であり、しかもリボンフ
レームを回動させるだけで切り換え可能である。
印装置において、リボンフレームに着色用リボンをセッ
トする際、リボン巻き取りフランジ取り付けつまみを回
転して、リボン巻き取りスプールを回転させ、着色用リ
ボンのたるみを除去する手段を設けたものである。この
場合、リボン巻き取りフランジ取り付けつまみを回転さ
せることによってリボン巻き取りスプールを同量回転さ
せ、着色用リボンセットの際に生じたたるみを除去して
からリボンフレームを所定位置に戻すことができる。
印装置において、活字を押圧し媒体に圧接する圧接手段
を有し、圧接手段は活字押圧軸と揺動アームとカムとカ
ムフォロアとからなるものである。この刻印装置では、
カムが回転するとカムフォロアが追従して揺動アームが
揺動し、活字を押圧して媒体を圧接する。
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
形態を示す。刻印装置1は、クレジットカード(本明細
書では単に「カード」ともいう)などの媒体2に文字な
どを刻印するもので、図1に示すように、媒体2を間に
挟んで対向する2つの活字アーム3,3と、各活字アー
ム3に固定され、文字等を刻印する活字4と、活字アー
ム3を多数放射状に設けた円形状の活字組部材5と、活
字組部材5を回転軸6を中心に回転可能に支持し、活字
組部材5のうち所定の活字4を媒体2に圧接する圧接手
段7と、活字組部材5を回転駆動する回転駆動手段8と
から構成されている。なお、ここでいう文字等とは、ひ
らがな、かたかな、漢字、アルファベット、記号や図形
等を指す。
た文字に着色を行うための着色用リボン11を走行させ
るリボン走行機構9と、リボン走行機構9が取り付けら
れたリボンフレーム10と、リボンフレーム10を回動
自在に支持すると共に着色用リボン11の待機時は着色
用リボン11を媒体2の活字位置より待避した位置に置
き、着色する際は、着色用リボン11を活字4と媒体2
の間に臨ませる位置までリボンフレーム10を回動させ
るリボンフレーム回動機構12とを備えている。なお、
以下に説明する実施形態では、媒体2の代表例としてプ
ラスチック製カードに刻印する場合を挙げるがこれは媒
体2の一例にすぎない。
本構造について説明する。刻印装置1は、図示する活字
アーム3、活字4、活字組部材5、圧接手段7などによ
って主に構成されている。活字4はエンボス文字あるい
はインデント文字を形成するのに必要な種類の数だけ用
意したもので、それぞれを活字アーム3の先端に設けて
円周上に配置している。活字4は上下に凹凸(雌雄)の
型がそれぞれに設けられて組を形成するものであり、実
施例では、インデント文字を形成するために、上側に平
活字、下側に凸活字を図5に示すように上下対称位置に
配置している。
を中心に配置され、回転可能な活字組部材5を形成して
いる。活字アーム3は力を受けて適量撓むと共に力を除
去すると元の形状に戻るように弾性を有したものであ
り、図示鉛直方向への押圧力を受けたときに活字4によ
って媒体2に刻印がなされるようにしている。回転軸6
の周りには活字アームギア22が設けられており、活字
アーム駆動モータ23のモータギア24と噛合させて駆
動し活字組部材5を適量ずつ回転させることで必要な活
字4を選択できるようにしている。
媒体2に圧接するため、活字押圧軸27や揺動アーム3
0などからなる圧接手段7を設けている。圧接手段7
は、図5に示すように、上フレーム25と下フレーム2
6のそれぞれの対称位置に等しく配置して形成されてい
るので、以下では上側の圧接手段7について説明する。
うち媒体2に刻印される活字4の真上となる位置に配置
し、図示鉛直方向へ摺動可能としたものである。活字押
圧軸27の周囲には活字押圧軸戻しばね28を設け、活
字押圧軸27が元の位置に戻るように付勢させている。
また、活字押圧軸27の頭部に設けた押圧ブロック29
が、活字押圧軸27と揺動アーム30とを回転自在に接
続している。
軸27を押し下げる部材であり、図示するように上フレ
ーム25上の支点31を中心として揺動可能である。揺
動アーム30の他端側には、カム33の動きに追従する
回転可能なカムフォロア32を設けている。
よう渦巻き状に形成した回転体であり、カム33の回転
に伴いカムフォロア32を上下動させることによって揺
動アーム30を揺動させる。カム33の大径部と小径部
との間にはカムフォロア32が乗り上げることのない段
差34を設けてあり、段差34をカムフォロア32に当
接させておくことにより活字押圧軸27を所定位置まで
退かせるようにしている。カム33は、自在に正逆転さ
せることができるよう、ベルト36を介して正逆転自在
な上カム駆動モータ35に接続している。
分の構成である。一方、図示下側に設置した部分は上側
と同様の部材、すなわち活字押圧軸37、活字押圧軸戻
しばね38、押圧ブロック39、揺動アーム40、支点
41、カムフォロア42、カム43、段差44、下カム
駆動モータ45そしてベルト46をそれぞれ対称位置に
配置することによって構成している。
ードは、詳しくは図示していないが、カードスタッカや
カードホッパ、カード保持機構などを備えたカード搬送
機構としての搬送機構47によって所定位置まで移動さ
れる。搬送機構47によれば媒体2を平面内で前後左右
に移動させることが可能であり、以下では便宜的に、図
4に示すようにカード長手方向を媒体のY搬送方向、こ
れと直交する方向を媒体のX搬送方向と呼ぶ。
ト文字を形成する場合、媒体2の表面と上側活字4との
間に着色用リボン11を位置させ媒体2の表側に着色す
る表インデントと、これとは逆に媒体2の裏側に着色す
る裏インデントとの表現を用いて説明することにし、本
実施形態では、表インデント、裏インデントの両者とも
行い得るようにするための構成をとっている。すなわ
ち、ここではリボン走行ルート14の位置を変更可能と
し、必要時のみ着色をしながらインデント文字を形成す
る一方で不要時は待避させるようにしている。なお、媒
体(カード)2の表とは、エンボス文字が形成された場
合の媒体2の面から突出している側としている。
ンフレーム10を回動可能に設けると共に、駆動手段と
してのソレノイド13でリボンフレーム10を移動させ
るようにしている。そこで、以下においては、リボンフ
レーム10およびリボンフレーム回動機構12について
説明する。
リボン供給スプール57とリボン巻き取りスプール21
およびリボン走行機構9を備え、インデント文字形成時
に着色用リボン11を供給し得るように構成したもので
ある。リボン供給スプール57およびリボン巻き取りス
プール21はリボンフレーム10の左右に回転可能に取
り付ける共に、交換時は中心軸に沿って取り外すことが
可能である。
リボン巻き取りスプール21は図9に示すようにフラン
ジ48と押さえフランジ(リボン巻き取りフランジ)1
9を備え、回転することによって使用済みの着色用リボ
ン11を巻き取る。リボン巻き取りスプール21は軸4
9上に取り付けられ、リボン巻き取りフランジ取り付け
つまみ20(以下、単に、つまみ20とする)で押さえ
られて軸49と共に回転する。軸49は、リボンフレー
ム10に軸支され、かつ固定されたスプールボス70を
備えている。また、リボン巻き取りスプール21はスプ
ールボス70に嵌合して回転力を伝達する凹凸71を図
9に示すように内径部に備えている。
ば本実施形態では、図示するようにねじ74で取りつけ
られている。また、押さえボス50とリボン巻き取りフ
ランジ19との間にはつまみ20を軸方向摺動可能かつ
軸49を中心に回転可能に設け、さらに押さえばね51
を介在させてつまみ20を押さえフランジ19側に付勢
するようにしている。
示すように180度間隔で2箇所に突起68を形成して
いる。一方、押さえフランジ19やリボン巻き取りスプ
ール21の内周には突起68が通過可能な溝69を2箇
所に形成している。また、中空であるリボン巻き取りス
プール21の内径は押さえボス50およびつまみ20の
外径よりわずかに大きい程度に形成している。したがっ
て、リボン巻き取りスプール21をリボンフレーム10
に取り付ける際は、まず突起68が溝69を通過するよ
うに位置合わせしながら嵌め入れてフランジ取り付け位
置までずらし、それからつまみ20を手前側に引っ張り
上げ、突起68が溝69と重ならない位置まで捻ればよ
い。この位置でつまみ20から手を離すと、突起68が
溝69以外の部分と係合しリボン巻き取りスプール21
を押し付けるので、回転中に外れてしまうようなことは
ない。
は、突起68は溝69と係合した状態にある。そこで、
この状態でつまみ20を捻ることで、つまみ20と共に
リボン巻き取りスプール21を同量だけ回転させること
ができる。
ボン巻き取りスプール21を回転させるためのリボン巻
き取りモータ55を設けている。さらに、リボン巻き取
りスプール21の軸49には図9に示すように減速歯車
54を設け、リボン巻き取りモータ55の歯車56に噛
合させて回転駆動するようにしている。
きに着色用リボン11のたるみを解消できるようにして
いることが好ましく、刻印装置1では、上述したような
つまみ20を備えており、これをたるみ除去手段として
も用いることができる。つまり、リボンフレーム10に
リボン巻き取りスプール21をセットした際、つまみ2
0を回してリボン巻き取りスプール21ごと回転させ、
着色用リボン11のたるみを除去することができる。た
るみを除去した後は、上述したようにつまみ20を引っ
張り上げ、捻ることでリボン巻き取りスプール21を付
勢するよう機能させることができる。
示すように、対となるリボン巻き取りスプール21と基
本的には同じ構造であり、図7に示すように対称となる
位置に配置したものである。ただし、図8に示すとお
り、リボン供給スプール57はモータなどに接続せずフ
リー回転し得るよう、張力を受けて着色用リボン11を
送り込む構造としている。
クションボス53の内部にはぜんまい52を設け、さら
に、一定以上のトルクがかかったときに空回りさせるこ
とで着色用リボン11に余計な張力がかからないよう
に、一定の張力がかかるようにしている。また、ぜんま
い52は、着色用リボン11にたるみが生じると軸49
を回転させ、着色用リボン11のたるみを吸収する働き
もある。
必要に応じてフリクションを与え、張力を受けたときに
(一定の張力を着色用リボン11に与えて)必要以上に
回転してしまわないようにすることが着色用リボン11
がたるむのを防止する上で好ましい。またはバックテン
ションとフリクション機構でたるみを積極的に取り除く
ようにするとより好ましい。
ール57からリボン巻き取りスプール21に導くための
構成について説明する。供給された着色用リボン11
は、図7に示すように供給側の案内ローラ58やリボン
ガイド59などに案内されてリボン走行ルート14を通
過し、巻き取り側のリボンガイド59や案内ローラ58
によってリボン巻き取りスプール21に案内される。
と巻き取り側のそれぞれに対称的なリボンアーム15,
15を揺動可能に設け、その先端にそれぞれリボンガイ
ド59,59を取り付けることで各リボンガイド59,
59の高さを可変とし、これに伴いリボン走行ルート1
4の高さを変化させ得るようにしている。この場合、リ
ボンアーム15の揺動中心となるリボンアーム支点17
の位置は特に限定されることはないが、リボンアーム1
5が揺動したとき着色用リボン11のルート全体の長さ
が出来るだけ変わらないようにすることが好ましい。そ
こで本実施形態では、図7に示すような位置にリボンア
ーム支点17を設けるようにし、リボンアーム15が揺
動しても着色用リボン11のルート長に差異がほとんど
生じないようにしている。
ローラ60を設けている。さらに、リボンフレーム支持
板62には、図3に示すようにローラ60を案内するカ
ム61を設けている。カム61は、図示するように刻印
装置1の前方斜め上方を向くように形成したものであ
る。したがって、ローラ60は、リボンフレーム10が
図1に示す待避位置にあるときにもっとも後方に位置し
て下がり、一方、図2に示す裏インデント位置にあると
きにカム61に案内され上に導かれる。このとき、リボ
ンアーム15はローラ60の動きに従って揺動し、ロー
ラ60とは逆側に位置するリボンガイド59がローラ6
0と逆の動きをする。したがって、リボンガイド59
は、リボンフレーム10が待避位置にあるとき上がり、
裏インデント位置で下がる。この結果、着色用リボン1
1は、待避位置のとき図7中に想像線で示す上のリボン
走行ルート14にあり、一方、裏インデント位置へと変
化するとき、前方に移動しながら媒体2の下側に滑り込
むように下降する。したがって、刻印されたインデント
文字に着色が必要なときはリボン走行ルート14を変化
させ、着色用リボン11を媒体2と活字4に入り込ませ
てその間に臨ませるようにすればよい。
て説明する。リボンフレーム10は、媒体2のインデン
ト文字への着色が必要なときにリボン走行ルート14を
媒体2と活字4との間に移動させ得るよう、図1〜図3
に示すようにリボンフレーム支持板62上の支点63に
回動自在に取り付けたものである。本実施形態では、リ
ボンフレーム10上の回動中心を図1に示すようにやや
後方側に配置することで、何も力を受けない自然状態の
リボンフレーム10が図1に示すように斜めとなるよう
にしている。ただし、このように自重で待避状態に戻る
ようにするほか、コイルスプリングやカムなどの付勢手
段を用いてリボンフレーム10に対し常に後方側への付
勢力を与えるようにすることができるのはいうまでもな
い。
いないときは少なくとも図3に示すような水平状態とな
るまで前方へ回動可能である。刻印装置1では、リボン
供給スプール57、リボン巻き取りスプール21および
リボン走行機構9が取り付けられたリボンフレーム10
と、リボンフレーム10を回動自在に支持すると共に、
着色用リボン11を交換する時はリボンフレーム10を
活字アーム3より図示上方で水平状態まで回動させるリ
ボンフレーム回動手段とを備えることで、着色用リボン
11を交換する時はリボンフレーム10を水平状態とな
るように手動で回動させ交換時における視認性および操
作性を向上させている。したがって、刻印装置1におい
て着色用リボン11を補充するときは、この水平状態で
リボン巻き取りスプール21とリボン供給スプール57
を取り換えればよく、作業が簡単で、しかも着色用リボ
ン11をリボンガイド59などに確実に掛けることがで
きる。この場合、リボンフレーム10を図3に示すよう
な水平状態に保つことは作業をし易くする上で好まし
い。本実施形態では、特に図示していないが水平状態の
リボンフレーム10と係合してその状態を保持し、手動
により解除が可能なストッパーを設けてリボンフレーム
10を固定し得るようにしている。また、本実施形態で
は、水平状態でスプールの取り換えを行うようにしてい
るが、この水平状態に限定されることはなく、スプール
が取り換え作業がし易い位置であればよい。なお、リボ
ンフレーム回動手段は、リボンフレーム10を回動自在
に支持するリボンフレーム回動機構12とリボンフレー
ム10を所定の位置状態まで回動させる手段(手動の
他、例えばソレノイド13を利用して回動させるもので
もよいし、図示しないコイルばね等を利用してリボンフ
レーム10を付勢するものでもよい。)とによって構成
される。
すように斜めとなった状態(待避状態)にあり、裏イン
デントを行うときにのみ図2に示すように前方へ回動さ
せれば足りる。そして、このように回動させるための手
段は特に限定されるものではないが、本実施形態では駆
動手段としてのソレノイド13を用いてリボンフレーム
10を回動させている。この場合、ソレノイド13でリ
ボンフレーム10を直接押し出すようにしても良いが、
ここでは、ソレノイド13のプランジャ先端の動きを受
けて揺動し、リボンフレーム10の裏面を押し出して回
動させるように機能する揺動部材64を図3に示すよう
に介在させている。揺動部材64には図3に示すように
付勢ばね67を設け、常時後方へ付勢するようにしてい
る。
ント時にリボン走行ルート14を媒体2と下側活字4の
間に正確に移動させる必要があることから、図2に示す
垂直状態ではできるだけ正確に位置決めすることが好ま
しい。そこで本実施形態では、裏インデント時にリボン
フレーム10の位置を規制する鉤状のストッパー16を
設けている。ストッパー16は、図3に示すように引っ
掛け用の爪を上側に備えたものであり、上述した揺動部
材64に一体的に設けて共に揺動するようにしている。
一方、図7に示すように、リボンフレーム10側にはス
トッパー16と係合する縦孔65を設けている。
すように下がっている。このため、ストッパー16の爪
は縦孔65に引っ掛からず、リボンフレーム10への規
制を行わない状態にある。そこで、リボンフレーム10
はストッパー16に規制されることなく図1に示す待避
位置から図3に示す水平位置まで手動で自由に回動させ
ることが可能である。
でリボンフレーム10を前方に回動させるときは、スト
ッパー16が機能して動きが規制されるため図2に示す
鉛直姿勢で止まることになる。すなわち、図1に示す待
避状態でソレノイド13を励磁すると、ソレノイド13
のプランジャが飛び出し揺動部材64を介してリボンフ
レーム10を前方に回動させるが、このときストッパー
16も同時に揺動し、縦孔65の中で上昇して爪をリボ
ンフレーム10に引っ掛ける。つまり、ソレノイド13
を作用させたときは、リボンフレーム10を回動させる
と共にストッパー16も機能させ、リボンフレーム10
を所定の鉛直位置(裏インデント位置)で停止させるこ
とができる。
6によってリボンフレーム10を位置決めするようにし
ているが、これに以外の方法により位置決めすることも
できる。例えば、ストッパー16をリボンフレーム10
が行き過ぎた場合にのみ用い、リボンフレーム10の通
常の位置決めはソレノイド13やカムなどを係合させる
ことによって所定位置にくるようにしても良い。なお、
ストッパー16をはじめソレノイド13やカムによって
リボンフレーム10を位置決めする場合、微調整を行い
得るようにしておくことが望ましい。そこで、本実施形
態においては、図3に示すように停止位置調整ねじ66
を設け、調整ねじ66を回すことによってリボンフレー
ム10の停止位置を細かに調整できるようにしている。
平状態となるまで回動し得るようにした刻印装置1で
は、ストッパー16を、リボンフレーム10の回動を規
制はするが妨げはしないように設けていることはいうま
でもない。刻印装置1では、リボンフレーム10を手動
で回動させるときストッパー16は必ず縦孔65を通過
し、その周囲にぶつかることはない。
てリボンフレーム支持板62に回動不能に固定するため
の固定手段を備えることが好ましい。本実施形態では、
図6および図7に示すようにリボンフレーム支持板62
の先端部にねじ孔72を設け、かつリボンフレーム10
上にねじ孔72と対応するねじ孔73を設けている。こ
れによれば、刻印装置1を輸送するときリボンフレーム
10をねじでリボンフレーム支持板62に取り付け、リ
ボンフレーム10ががたつかないようにすることができ
る。さらに、特に図示していないが別のねじ孔を設けて
図1に示す待避状態に固定させることもできる。この場
合、インデント文字、エンボス文字を形成するユニット
のみを輸送するときは図1に示す位置で固定することで
全体が大きくならないようにし、カード発行機として刻
印装置1全体を輸送するときは図3に示す水平位置で固
定するなど、輸送形態に応じて固定状態も適宜採択する
ことが可能である。
説明する。なお、刻印装置1はエンボス文字とインデン
ト文字(表インデント、裏インデントの両者を含む)と
を形成することを単独で行い得る共用機であり、したが
ってエンボス文字とインデント文字の両加工を適宜選択
して行い得る。
する加工のみを行う場合は、着色する必要がないと仮定
すると、着色用リボン11を活字4の位置から待避させ
ておく必要がある。そこで、この場合は、リボンフレー
ム10を回動させず、着色用リボン11は図1に示すよ
うに待避状態のままである。そして、活字アーム駆動モ
ータ23を駆動して活字組部材5を回転させ活字4を適
宜選択すると共に、媒体2を搬送機構47で動かして文
字位置が活字4の位置に合うように調整する。また、上
下のカム駆動モータ35,45を作動させてカム33,
43を回転させると上下の揺動アーム30,40が支点
31,41を中心に揺動し、押圧ブロック29,39を
介して活字押圧軸27を押し下げ(活字押圧軸37を押
し上げ)、活字4,4を上下から媒体2に押圧して刻印
する。
溝部に着色用リボン11による着色を行う場合である
が、ここでは、着色時に着色用リボン11を媒体2と図
示下側の活字4との間に介在させるため、リボンフレー
ム10を回動させることでリボン走行ルート14を移動
させるようにする。この場合、上述したようにソレノイ
ド13を励磁し、揺動部材64を介してリボンフレーム
10を回動させればよく、この回動途中でストッパー1
6が機能するためリボンフレーム10は動きが規制され
図2に示す鉛直状態に保持される。
のに伴い、ローラ60がカム61の斜面を駆け上がりリ
ボンアーム15を揺動させ、リボン走行ルート14を下
降させる。この結果、着色用リボン11は前方へ移動し
ながら下降し、図1に示す待避状態から図2に示す下側
インデントが可能な状態へと位置を変える。なお、刻印
装置1では、媒体2を刻印位置まで搬送する前にあらか
じめリボンフレーム10を回動させておき、リボン走行
ルート14を変更してから媒体2を移動させるようにし
ている。
は、リボンフレーム10を手動で回動させ、水平状態と
した後にストッパー(図示省略)と係合させることで図
3に示すような水平状態で固定する。そこで、つまみ2
0を回して係合状態を解けばリボン巻き取りスプール2
1およびリボン供給スプール57の取り外しが自由とな
る。着色用リボンを交換する時においては、ソレノイド
13は励磁されていないためストッパー16は作用せ
ず、したがってリボンフレーム10は規制されることな
く水平位置まで回動可能である。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば上述の実施形態では、着色用リボン11を
媒体2と下側活字4の間に挟み込むようにした裏インデ
ントの場合について説明したが、刻印の形態は特にこれ
に限られることはない。すなわち、これとは逆の表側イ
ンデントは、着色用リボン11を媒体2の表面と上側活
字4との間に挟み込むようにしたものであり、上述の刻
印装置の構造を適宜変更しリボン走行ルート14の移動
幅を変えることで可能となる。
色に限定されることなく、エンボス文字を形成する場合
に着色を要する場合にも用いてもよい。
るローラ60を用いてリボンアーム15を揺動させるよ
うにしたが、揺動させるための手段はこれに限定される
ことはない。例えば一端をリボンフレーム支持板62に
固着したワイヤの他端をリボンアーム15に結び、リボ
ンフレーム10が回動したときこのワイヤで引っ張るこ
とでリボンアーム15を揺動させるようにしてもよい。
さらには、左右のリボンアーム15,15同士をリンク
で接続し、一方のリボンアーム15を揺動させたときに
他方のリボンアーム15が同調して揺動するようにして
もよい。
の刻印装置によると、リボンフレームを所定の位置状態
となるまで回動させることができるため、このリボンフ
レーム上に取り付けられているリボン巻き取りスプール
およびリボン供給スプールの交換の際の利便性を確保す
ることができる。このとき、さらにローラやガイドも狭
い箇所から移動するので新しいリボンを掛ける作業も簡
便に行うことができる。
ると、リボンフレームを回動させることでリボンを待避
させ、着色を伴わずに刻印を行うことができる。また、
リボンは媒体表面側に距離をおいて待避させることで媒
体の動きを妨げることもない。
よると、リボン交換時はリボンフレームを手動で回動さ
せるようにしているので、リボンフレームを回動させる
ための動力などが不要であり装置の構成を簡単にするこ
とができる。
ンデント時はリボンを活字と媒体の間に臨ませる位置ま
でリボンフレームを回動させるようにしたことから着色
を伴わない刻印と着色を同時に行うインデント加工のい
ずれを行うことも可能である。しかもリボンフレームを
回動させるだけでいずれにするかを選択できるので切り
換えが簡便である。
巻き取りフランジ取り付けつまみを回転することでリボ
ンのたるみを除去することができることから、簡単な構
成で必要な機能を備えたものである。
回転するカムに揺動アーム先端のカムフォロアを追従さ
せ、揺動アームを揺動させて活字を媒体に押圧すること
ができる。この場合、カム伝動を利用しているため、刻
印に必要な押圧力で活字を押圧し、文字等を刻印でき
る。
あり、リボンフレームが待避位置にある状態を示す。
面図である。
面図である。
ある。
ある。
正面図である。
縦断面図である。
断面図である。
み) 21 リボン巻き取りスプール 27,37 活字押圧軸 30,40 揺動アーム 32.42 カムフォロア 33,43 カム 57 リボン供給スプール
Claims (6)
- 【請求項1】 文字などを刻印するための媒体を間に挟
んで対向する2つの活字アームと、各活字アームに固定
され前記文字等を刻印する活字と、前記活字アームを多
数放射状に設けた円形状の活字組部材と、該活字組部材
を回転軸を中心に回転可能に支持し、前記活字組部材の
うち所定の活字を前記媒体に圧接する圧接手段と、前記
活字組部材を回転駆動する回転駆動手段とを備えた刻印
装置であって、形成された文字に着色を行うための着色
用リボンを走行させるリボン走行機構と、前記着色用リ
ボンを供給するリボン供給スプールと、前記着色用リボ
ンを巻き取るリボン巻き取りスプ−ルと、前記リボン走
行機構、前記リボン供給スプールおよび前記リボン巻き
取りスプールが取り付けられたリボンフレームと、該リ
ボンフレームを回動自在に支持すると共に、前記着色用
リボン交換時は前記リボンフレームを前記活字アームよ
り上方でかつ所定の位置状態まで回動させるリボンフレ
ーム回動手段とを備えたことを特徴とする刻印装置。 - 【請求項2】 エンボス時には前記着色用リボンを前記
媒体の表面側で活字位置より待避した位置に前記リボン
フレームを位置させることを特徴とする請求項1記載の
刻印装置。 - 【請求項3】 前記着色用リボン交換時は前記リボンフ
レームを手動で回動させることを特徴とする請求項1記
載の刻印装置。 - 【請求項4】 インデント時は前記着色用リボンを前記
活字と前記媒体の間に臨ませる位置まで前記リボンフレ
ームを回動させることを特徴とする請求項1記載の刻印
装置。 - 【請求項5】 前記リボンフレームに前記着色用リボン
をセットする際、リボン巻き取りフランジ取り付けつま
みを回転して、前記リボン巻き取りスプールを回転さ
せ、前記着色用リボンのたるみを除去する手段を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の刻印装置。 - 【請求項6】 前記活字を押圧し前記媒体に圧接する圧
接手段を有し、前記圧接手段は活字押圧軸と揺動アーム
とカムとカムフォロアとからなることを特徴とする請求
項1記載の刻印装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000183168A JP3689317B2 (ja) | 1999-06-23 | 2000-06-19 | 刻印装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP11-176340 | 1999-06-23 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3689317B2 JP3689317B2 (ja) | 2005-08-31 |
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ID=26497303
Family Applications (1)
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-
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- 2000-06-19 JP JP2000183168A patent/JP3689317B2/ja not_active Expired - Fee Related
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