JP2001048599A - 合わせガラス用中間膜 - Google Patents
合わせガラス用中間膜Info
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- B32B17/00—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
- B32B17/06—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
- B32B17/10—Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
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- B32B17/10577—Surface roughness
- B32B17/10587—Surface roughness created by embossing
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- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Abstract
アレ現象の出現が無く、従って裁断時や合わせ加工時の
作業性が良好であり、且つ、予備圧着工程での脱気性が
優れ、従って気泡の発生による品質不良が殆ど生じない
高品質の合わせガラスを得るに適する合わせガラス用中
間膜を提供することを目的とする。 【解決手段】 熱可塑性樹脂シートの両面に微細な凹凸
からなる多数のエンボスが形成されている合わせガラス
用中間膜において、一方の面のエンボスの配置間隔と他
方の面のエンボスの配置間隔とが異なるように形成され
ていることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
Description
間膜に関する。
ラール樹脂のような可塑化熱可塑性樹脂を製膜してなる
合わせガラス用中間膜(以下、単に「中間膜」と記す)
を介在させ、接着させて一体化した合わせガラスは、自
動車、航空機、建築物等の窓ガラスとして広く使用され
ている。
も2枚のガラス板の間に中間膜を挟み、これをニップロ
ール(押圧ロール)に通して扱くか(扱き脱気法)或い
はゴムバックに入れて減圧吸引し(減圧脱気法)、ガラ
ス板と中間膜との間に残留する空気を脱気しながら予備
圧着し、次いで、例えばオートクレーブ内で加熱加圧し
て本圧着を行うことにより製造される。
性、耐候性等の基本性能が良好であることのほかに、保
管中に中間膜同士がブロッキングしないこと、ガラス板
の間に中間膜を挟む際の取扱い作業性が良好であるこ
と、さらに空気の巻き込みによる気泡の発生を無くすた
めに、予備圧着工程での脱気性が良好であること等が要
求される。
間膜の両面には微細な凹凸からなる多数のエンボスが形
成されている。上記微細な凹凸の形態としては、例え
ば、多数の凸部とこれらの凸部に対する多数の凹部とか
らなる各種の凹凸模様や、多数の凸条とこれらの凸条に
対する多数の凹溝とからなる各種の凹凸模様等が開示さ
れている。
配置、大きさ等の種々の形状因子が検討されており、例
えば、特公平1−32776号公報では、「軟質の熱可
塑性樹脂よりなり、積層接着用中間膜として用いられる
微細な凹凸(エンボス)の表面形状を有するフィルムま
たはシートの少なくとも片面が、このフィルムまたはシ
ートと一体成形された多数の独立した突出部を有し、且
つ該突出部に対する凹部の全てを同一水準で連続せしめ
られた表面形状とされてなることを特徴とする熱可塑性
樹脂製中間膜」が開示されている。
置されたエンボスが両面に付与された中間膜は、互いの
回折面の干渉により、一般的に“モアレ現象”と呼称さ
れる縞状の回折像が出現する。
ないばかりか、中間膜の裁断時や合わせ加工の作業時
に、キラキラと目につく干渉縞の変化等により、作業者
の目を疲れさせたり、乗物酔いのような症状を生じさ
せ、その結果、作業性の低下をもたらすという問題点が
ある。また、規則的に配置されたエンボスが片面のみに
付与された中間膜の場合であっても、それを複数枚重ね
合わせて作業する際には、やはりモアレ現象は出現し、
同様に作業性の低下を来すという問題点がある。
たエンボスの配置や間隔が規則的であればあるほど出現
し易く、例えば、各エンボスの凸部の少なくとも2点間
の距離が一定となるような配置にある場合や、中間膜の
両面のエンボスの配置が同一である場合等には、殆どの
場合、モアレ現象が出現する。
定の間隔をもつ広がりを有する放射状模様等に形成され
たエンボスは、モアレ現象が出現し易い代表的なエンボ
スの例と言える。
の低下という問題点に対応するため、例えば、特開平5
−294679号公報では、「中間膜表面に配置が規定
された多数の突起部を設け、その突起部より微細な凸部
を有するエンボスを不規則に付与する方法」が開示され
ている。
アレ現象の出現はかなり改善されるものの、突起部より
微細な凸部を有するエンボスを突起部表面及び突起部が
位置しない表面にも付与しているため、微細な凸部を有
するエンボスの凹部に空気溜まりが発生し、予備圧着工
程での脱気性が不十分となるという問題点がある。
問題点に鑑み、エンボスの配置や間隔が規則的な場合で
もモアレ現象の出現が無く、従って裁断時や合わせ加工
時の作業性が良好であり、且つ、予備圧着工程での脱気
性が優れ、従って気泡の発生による品質不良が殆ど生じ
ない高品質の合わせガラスを得るに適する合わせガラス
用中間膜を提供することにある。
ガラス用中間膜は、熱可塑性樹脂シートの両面に微細な
凹凸からなる多数のエンボスが形成されている合わせガ
ラス用中間膜において、一方の面のエンボスの配置間隔
と他方の面のエンボスの配置間隔とが異なるように形成
されていることを特徴とする。
は、請求項1に記載の合わせガラス用中間膜において、
一方の面のエンボスの配置間隔が他方の面のエンボスの
配置間隔に対し1.25倍以上となるように形成されて
いることを特徴とする。
は、請求項1または請求項2に記載の合わせガラス用中
間膜において、少なくとも一方の面のエンボス凹部の底
辺が連続するように形成されていることを特徴とする。
は、請求項1〜請求項3に記載の合わせガラス用中間膜
において、少なくとも一方の面のエンボス凹部の模様が
刻線状となるように形成されていることを特徴とする。
ートとしては、例えば、可塑化ポリビニルアセタール系
樹脂シート、ポリウレタン系樹脂シート、エチレン−酢
酸ビニル系樹脂シート、エチレン−エチルアクリレート
系樹脂シート、可塑化塩化ビニル系樹脂シート等の従来
から中間膜用として用いられている熱可塑性樹脂シート
が挙げられ、好適に用いられる。これらの熱可塑性樹脂
シートは、接着性、耐候性、耐貫通性、透明性等の中間
膜として必要な基本性能に優れる。
化ポリビニルブチラール樹脂シートに代表される可塑化
ポリビニルアセタール系樹脂シートが特に好適に用いら
れる。
わせガラスとして必要な耐貫通性等を考慮して設定され
れば良く、特に限定されるものではないが、従来の中間
膜と同様に、0.2〜2mmであることが好ましい。
可塑性樹脂シートの両面に微細な凹凸からなる多数のエ
ンボスが形成されている中間膜において、一方の面のエ
ンボスの配置間隔と他方の面のエンボスの配置間隔とが
異なるように形成されている。
他方の面のエンボスの配置間隔とを異なるように形成す
ることにより、エンボスの配置や間隔が比較的に規則的
な場合であっても、前記モアレ現象の出現を効果的に抑
制することが出来る。
両面のエンボスの配置や間隔が同等に近いほど起こり易
い。従って、一方の面のエンボスの配置間隔と他方の面
のエンボスの配置間隔とを異なるように形成することに
より、換言すれば、一方の面のエンボスの配置間隔と他
方の面のエンボスの配置間隔とに意識的に差を設けるこ
とにより、各面のエンボスの配置や間隔が比較的に規則
的であってもモアレ現象の出現を効果的に抑制すること
が可能となる。
ンボスの配置間隔が他方の面のエンボスの配置間隔に対
し1.25倍以上となるように形成されていることが好
ましく、より好ましくは1.3倍以上である。
方の面のエンボスの配置間隔が1.25倍未満である
と、モアレ現象の出現を抑制する効果が不十分となるこ
とがある。
とも一方の面のエンボス凹部の底辺が連続するように形
成されていることが好ましい。
部の底辺を連続したものとすることにより、エンボス凹
部の底辺は連通し、予備圧着工程での脱気性を著しく向
上させることが出来るので、得られる合わせガラスは、
気泡の発生による品質不良が殆ど生じない高品質のもの
となる。
空気の抜け易さは、エンボス凹部の底辺の連続性及び平
滑性に大きな影響を受け、エンボス凸部の配置や間隔に
は殆ど影響を受けない。従って、中間膜の少なくとも一
方の面のエンボス凹部の底辺を連続したものとすること
により、エンボス凹部の底辺は連通し、予備圧着工程で
の脱気性を効果的に向上させることが可能となる。その
結果、気泡の発生による品質不良が殆ど生じない高品質
の合わせガラスを得ることが可能となる。
くとも一方の面のエンボス凹部の模様が刻線状となるよ
うに形成されていることが好ましい。
に格子状、放射状、半球状等も挙げられるが、中間膜の
少なくとも一方の面のエンボス凹部の模様を刻線状とす
ることにより、予備圧着工程での脱気性がさらに向上す
る。
らなる多数のエンボスを形成する方法としては、例え
ば、エンボスロール法、カレンダーロール法、異形押出
法等の公知の方法が挙げられるが、なかでも定量的に一
定の微細な凹凸からなる多数のエンボスを形成すること
の出来るエンボスロール法が好適に採用される。
ールとしては、例えば、金属ロール表面に酸化アルミニ
ウムや酸化珪素などの研削材を用いてブラスト処理を行
い、次いで表面の過大ピークを減少させるためにバーチ
カル研削などによりラッピングを行うことにより、ロー
ル表面に微細な凹凸模様を形成したもの、彫刻ミル(マ
ザーミル)を用い、この凹凸模様を金属ロール表面に転
写することにより、ロール表面に微細な凹凸模様を形成
したもの、エッチング(蝕刻)によりロール表面に微細
な凹凸模様を形成したもの等が挙げられる。
ている前記条件を満たすものであれば如何なる模様であ
っても良く、整然と規則的に分布していても良いし、雑
然と不規則的に分布していても良いが、一般的には、主
たるエンボスの凸部は規則的に分布している方が好まし
い。また、各エンボスの凸部の高さは、同一の高さであ
っても良いし、異なる高さであっても良く、これらの凸
部に対応する凹部の深さも、同一の深さであっても良い
し、異なる深さであっても良い。
発明で特定されている前記条件を満たすものであれば如
何なる形状であっても良く、特に限定されるものではな
いが、一般的には、三角錐、四角錐、円錐等の錐体、截
頭三角錐、截頭四角錐、截頭円錐等の截頭錐体、頭部が
山型や半球状となった擬錐体等からなる多数の凸部と、
これ等の凸部に対応する多数の凹部とから構成される凹
凸形状であることが好ましい。
本発明で特定されている前記条件を満たすものであれば
如何なる寸法であっても良く、特に限定されるものでは
ないが、一般的には、凸部の間隔は10〜2000μm
の範囲であることが好ましく、より好ましくは50〜1
000μmの範囲である。また、凸部の高さは5〜50
0μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは2
0〜100μmの範囲である。さらに、凸部の底辺の長
さは30〜1000μmの範囲であることが好ましい。
て合わせガラスを製造する方法は、特別なものではな
く、通常の合わせガラスの製造方法の場合と同様に、少
なくとも一対のガラス間に中間膜を挟み、先ず予備圧着
を行って脱気及び仮接着をした後、例えばオートクレー
ブ中で本圧着を行うことにより、所望の合わせガラスを
得ることが出来る。
て、例えば可塑化ポリビニルブチラール樹脂シートから
なる中間膜を用いて合わせガラスを製造する場合、具体
的には、次のように予備圧着と本圧着とを行う。
機ガラス板の間に本発明による合わせガラス用中間膜を
挟み、この積層体をニップロール(押圧ロール)に通
し、例えば、圧力約2〜10kg/cm2 、温度約50
〜100℃の条件で扱いて脱気しながら予備圧着する方
法(扱き脱気法)や、上記積層体を例えばゴムバッグに
入れ、ゴムバッグを排気系に接続して約−400〜−7
50mmHgの減圧度(絶対圧力360〜10mmH
g)となるように吸引減圧しながら温度を上げ、温度約
50〜100℃で予備圧着する方法(減圧脱気法)等が
採用される。
よりオートクレーブを用いるか或いはプレスを用いて、
例えば、温度約120〜150℃、圧力約2〜15kg
/cm2 の条件で本圧着され、合わせガラスが製造され
る。
のみならず、ポリカーボネート板、ポリメチルメタクリ
レート板などの有機ガラス板を使用しても良いし、無機
ガラス板と有機ガラス板とを併用しても良い。また、合
わせガラスの積層構成は、ガラス板/中間膜/ガラス板
からなる通常の三層構成のみならず、例えば、ガラス板
/中間膜/ガラス板/中間膜/ガラス板からなるような
多層構成であっても良い。
性樹脂シートの両面に微細な凹凸からなる多数のエンボ
スが形成されている合わせガラス用中間膜において、一
方の面のエンボスの配置間隔と他方の面のエンボスの配
置間隔とが異なるように形成されているので、即ち、一
方の面のエンボスの配置間隔と他方の面のエンボスの配
置間隔とに意識的に差が設けられているので、エンボス
の配置や間隔が規則的な場合でも、モアレ現象の出現が
無く、従って裁断時や合わせ加工時の作業性が良好なも
のとなる。
方の面のエンボスの配置間隔に対し1.25倍以上とな
るようなエンボスを形成することにより、上記モアレ現
象の抑制効果は一段と向上する。
部の底辺が連続するようなエンボスを形成することによ
り、エンボス凹部の底辺は連通するので、合わせガラス
加工時の予備圧着工程における脱気性に優れるものとな
る。従って、得られる合わせガラスは、気泡の発生によ
る品質不良を殆ど生じない高品質のものとなる。
の模様が刻線状となるようなエンボスを形成することに
より、上記脱気性向上効果は一段と向上する。
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
(平均重合度1700、残存アセチル基1モル%、ブチ
ラール化度65モル%)100重量部に対し、可塑剤と
してトリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレー
ト40重量部を添加混合し、この混合物を押出機により
溶融混練し押出金型よりシート状に押出して、厚さ0.
76mmのポリビニルブチラール樹脂シート(PVBシ
ート)を得た。
ール表面に刻線状のエンボス模様(凹凸模様)を有する
エンボス形成用の彫刻ミル(マザーミル)を押し付け、
金属ロールと彫刻ミルとを回転させることにより、彫刻
ミルのエンボス模様を金属ロールに転写した。次いで、
彫刻ミルをそのエンボス模様の配列単位で金属ロールの
軸方向に順次移動させ、上記と同様の操作で、彫刻ミル
のエンボス模様を金属ロールに転写して、刻線状のエン
ボス模様が規則的に形成されたエンボスロールを製作し
た。尚、上記彫刻ミルのエンボスの配置間隔は250μ
mであった。
方の金属ロール表面に刻線状のエンボス模様を有する彫
刻ミル(マザーミル)を押し付け、金属ロールと彫刻ミ
ルとを回転させることにより、彫刻ミルのエンボス模様
を金属ロールに転写した。次いで、彫刻ミルをそのエン
ボス模様の配列単位で金属ロールの軸方向に順次移動さ
せ、上記と同様の操作で、彫刻ミルのエンボス模様を金
属ロールに転写して、刻線状のエンボス模様が規則的に
形成されたエンボスロールを製作した。尚、上記彫刻ミ
ルのエンボスの配置間隔は320μmであった。
m厚)を上記で得られた一対のエンボスロールに通し
て、両面に刻線状のエンボス模様が規則的に形成され、
且つ、一方の面のエンボスの配置間隔と他方の面のエン
ボスの配置間隔とが異なる合わせガラス用中間膜を製造
した。
ル)のエンボスの配置間隔を300μmとし、他方の彫
刻ミル(マザーミル)のエンボスの配置間隔を375μ
mとしたこと以外は実施例1の場合と同様にして、両面
に刻線状のエンボス模様が規則的に形成され、且つ、一
方の面のエンボスの配置間隔と他方の面のエンボスの配
置間隔とが異なる合わせガラス用中間膜を製造した。
ル)のエンボスの配置間隔を300μmとし、他方の彫
刻ミル(マザーミル)のエンボスの配置間隔を430μ
mとしたこと以外は実施例1の場合と同様にして、両面
に刻線状のエンボス模様が規則的に形成され、且つ、一
方の面のエンボスの配置間隔と他方の面のエンボスの配
置間隔とが異なる合わせガラス用中間膜を製造した。
ス用中間膜の表面、裏面及び断面のエンボス模様(凹凸
模様)を模式的に示す。
のエンボスの配置間隔を300μmとしたこと以外は実
施例1の場合と同様にして、両面に刻線状のエンボス模
様が規則的に形成され、且つ、両面のエンボスの配置間
隔が同一である合わせガラス用中間膜を製造した。
間膜の表面、裏面及び断面のエンボス模様(凹凸模様)
を模式的に示す。
の中間膜について、それぞれの面のエンボスの平均表面
粗さ(Rz)及び平均配置間隔(Sm)を以下の方法で
測定した。その結果は表1に示すとおりであった。
表面粗さ測定器(商品名「SE−2000」、小坂研究
所社製)により、円錐状の触針(先端曲率半径5μm、
頂角90度)を用い、JIS B−0601に準拠し
て、中間膜のそれぞれの面のエンボスの十点平均表面粗
さ{Rz(μm)}を測定した。
のそれぞれの面のエンボスの平均配置間隔{Sm(μ
m)}を測定した。
レ現象の出現の有無を以下の方法で評価した。その結果
は表1に示すとおりであった。
くり連続的に移動させながら、目視で観察し、モアレ現
象の出現の有無を確認した。
使用して、次の二つの方法(扱き脱気法及び減圧脱気
法)で予備圧着を行い、次いで本圧着を行って、4種類
の合わせガラスを作製した。
横30cm×厚さ3mm)の間に挟み、はみ出た部分を
切り取り、こうして得られた積層体を加熱オーブン中
で、積層体の温度(予備圧着温度)がそれぞれ60℃、
70℃及び80℃となるように加熱した後、ニップロー
ル(エアーシリンダー圧力3.5kg/cm2 、線速度
10m/分)に通して予備圧着を行った。
横30cm×厚さ3mm)の間に挟み、はみ出た部分を
切り取り、こうして得られた積層体をゴムバッグ内に移
し、ゴムバッグを吸引減圧系に接続し、外気加熱温度で
加熱すると同時に−600mmHg(絶対圧力160m
mHg)の減圧下で10分間保持し、積層体の温度(予
備圧着温度)がそれぞれ60℃、80℃及び100℃と
なるように加熱した後、大気圧に戻して予備圧着を終了
した。
れた積層体を、それぞれオートクレーブ中で、温度14
0℃、圧力13kg/cm2 の条件下に10分間保持し
た後、50℃まで温度を下げ大気圧に戻すことにより本
圧着を終了して、合わせガラスを作製した。
れぞれのベークテストを下記の方法で行って、予備圧着
工程での脱気性を評価した。その結果は表1に示すとお
りであった。
ラスを140℃のオーブン中で2時間加熱した。次い
で、オーブンから取り出して3時間放冷した後、合わせ
ガラスの外観を目視で観察し、合わせガラスに発泡(気
泡)が生じた枚数を調べて、脱気性を評価した。尚、テ
スト枚数は各100枚とした。
施例1〜3の合わせガラス用中間膜は、いずれもモアレ
現象の出現が無かった。これは、裁断時や合わせ加工時
の作業性が良好であったことを示している。また、上記
中間膜を用いて作製された実施例1〜3の合わせガラス
は、扱き脱気法における各予備圧着温度及び減圧脱気法
における各予備圧着温度のいずれの場合についても、ベ
ークテスト時の気泡による発泡枚数(不良枚数)が少な
かった。これは、予備圧着工程における脱気性が優れて
いたことを示している。
(300μm)の二本の彫刻ミル(マザーミル)により
作製された一対のエンボスロールを用いて製造された比
較例の合わせガラス用中間膜は、予備圧着工程での脱気
性は優れていたものの、モアレ現象の出現が認められ
た。これは、裁断時や合わせ加工時の作業性が不良であ
ったことを示している。
ガラス用中間膜は、エンボスの配置や間隔が規則的な場
合でもモアレ現象の出現が無い。従って、裁断時や合わ
せ加工時の作業性が良好である。また、予備圧着工程で
の脱気性に優れるので、気泡の発生による品質不良が殆
ど生じない高品質の合わせガラスを得るに適する。従っ
て、上記中間膜を用いて作製された合わせガラスは、高
品質のものであり、自動車、車輌、航空機、建築物等の
窓ガラスとして好適に用いられる。
ス模様を示す模式図である。
を示す模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂シートの両面に微細な凹凸
からなる多数のエンボスが形成されている合わせガラス
用中間膜において、一方の面のエンボスの配置間隔と他
方の面のエンボスの配置間隔とが異なるように形成され
ていることを特徴とする合わせガラス用中間膜。 - 【請求項2】 一方の面のエンボスの配置間隔が他方の
面のエンボスの配置間隔に対し1.25倍以上となるよ
うに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
合わせガラス用中間膜。 - 【請求項3】 少なくとも一方の面のエンボス凹部の底
辺が連続するように形成されていることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の合わせガラス用中間膜。 - 【請求項4】 少なくとも一方の面のエンボス凹部の模
様が刻線状となるように形成されていることを特徴とす
る請求項1〜請求項3に記載の合わせガラス用中間膜。
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