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JP2001043595A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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Publication number
JP2001043595A
JP2001043595A JP11218500A JP21850099A JP2001043595A JP 2001043595 A JP2001043595 A JP 2001043595A JP 11218500 A JP11218500 A JP 11218500A JP 21850099 A JP21850099 A JP 21850099A JP 2001043595 A JP2001043595 A JP 2001043595A
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Japan
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rotation
chassis
gear
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JP11218500A
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Toshio Yoshimura
利夫 吉村
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Tanashin Denki Co Ltd
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Tanashin Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フローティングシャーシ2を、簡単な構成によ
り固定する。 【解決手段】ローディングモータ14の回転を、一対の
回動部材8,9を介して一対のスライド部材11,12
に伝達し、これらスライド部材の移動によりディスクホ
ルダ13を上下動させる。ディスクホルダが上昇位置に
あるときは、各一対の回動部材およびスライド部材を固
定シャーシ1に係合させることにより、ディスクホルダ
等を取付けたフローティングシャーシ2を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回転駆動手段、デ
ィスクローディング機構および情報読取り手段を装着し
たフローティングシャーシを、ダンパーを介して固定シ
ャーシに装着したディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク再生装置においては、外部振動
等によりディスクの情報記録面と光学式ピックアップ等
の情報読取り手段との間隔が変動すると音飛びが生じる
など、読取り精度の低下を来す。そこで、一般に、回転
駆動手段、ディスク着脱機構および情報読取り手段はフ
ローティングシャーシに装着し、このフローティングシ
ャーシを、ダンパーを介して固定シャーシに装着し、外
部振動をダンパーで吸収させるようにしている。一方、
回転駆動手段にディスクを着脱するときは、フローティ
ングシャーシを固定しないとディスクの着脱が行なえな
いので、フローティングシャーシを固定シャーシに固定
するためのフローティングシャーシ固定機構を、固定シ
ャーシ側に装備している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フローティングシャー
シ固定機構を固定シャーシ側に装備する構成では、固定
機構を構成する多くの部品を固定シャーシに取付けねば
ならず、多くの部品点数を要し、構成が複雑となり、小
型化が困難となり、製造コストの低下も図り難いという
問題があった。本発明はこのような問題を解消するべく
なされたもので、回転駆動手段、ディスク着脱機構およ
び情報読取り手段を装着したフローティングシャーシ
を、ダンパーを介して固定シャーシに装着したディスク
再生装置において、部品点数を大幅に削減でき、構成の
簡素化および小型化を可能とし、製造コストの低下を図
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】固定シャーシにダンパー
を介してフローティングシャーシを装着し、このフロー
ティングシャーシに、回転駆動手段と、ローディング機
構と、読取り手段とを装着したディスク再生装置におい
て、前記ローディング機構は、ディスクホルダと、左右
一対のスライド部材と、回動中心が共通な一対の回動部
材と、ローディングモータと、このモータの回転を一対
の回動部材に伝達して両回動部材を互いに逆向きに回動
させる減速機構とを具備する。各回動部材と各スライド
部材とは、それぞれの一端を連結して同時動作させるよ
うにし、かつ、一対のスライド部材が一方向へ移動する
とき、ディスクホルダが上昇して再生メディアを前記回
転駆動手段から離反させ、同時に、一対の回動部材と一
対のスライド部材の各他端を前記固定シャーシに係合さ
せてフローティングシャーシを固定シャーシに対し固定
する。
【0005】このようにすると、フローティングシャー
シを固定シャーシに対して固定するための専用の部品が
不要となり、部品点数を削減して構成の簡素化および小
型化を達成でき、製造コストの低下も図り得る。また、
一方の回動部材に凹状円弧ギヤ部、他方の回動部材に凸
状円弧ギヤ部をそれぞれ形成して両円弧ギヤ部を共通ギ
ヤに噛合させ、共通ギヤの回転により両回動部材を互い
に逆方向に回動させるようにする。このようにすると、
極めて簡単な構成で、一対の両回動部材を互いに逆方向
に回動させることができる。
【0006】この場合、特に、一対の回動部材の回動中
心を、各回動部材と各スライド部材との連結位置から等
距離の位置に設定し、しかも両回動部材を逆方向に等角
速度で回動させるために、共通のギヤは、凹状円弧ギヤ
部と噛合する部位を、凸状円弧ギヤ部と噛合する部位よ
り大径にすると、ほぼ左右対称な、バランスのとれた構
成となり、スムーズな動きを実現できる。また、ローデ
ィング機構に引込み/押戻し部材を設け、この部材をス
ライド部材に連動させて、再生メディアの引込み、押戻
しを行わせるようにすると、再生メディアの引込み、押
戻しをスムーズかつ確実に行える。
【0007】
【実施例】以下、本発明をMD(Mini Disc)再生装置
に適用した一実施例を、図面を参照して説明する。図1
はディスク再生装置の概略構成を示す平面図で、角枠状
をなす固定シャーシ1の内部にはフローティングシャー
シ2が配置されている。フローティングシャーシ2は、
前部と後部の各左右を、固定シャーシ1の四隅部に、そ
れぞれダンパー3を介して装着されている。シャーシ2
の上面側には、図2の如く、回転駆動手段4、読取り手
段5およびローディング機構6が装着され、また、シャ
ーシ2の下面側には回路基板7が装着されている。
【0008】前記ローディング機構6は、一対の回動部
材8,9と、共通ギヤ10と、スライド部材11,12
と、ディスクホルダ13と、ローディングモータ14
と、減速機構15とで構成されている(図2では、ディ
スクホルダ13を省略している)。一対の回動部材8,
9は細長い板状のもので、図3の如くフローティングシ
ャーシ2の奥側位置に、長手方向を左右に向けて重ねて
配置され、シャーシ2上に固定された軸16を中心に回
動自在となっている。
【0009】上方の回動部材8は、軸16より左方の位
置に長孔17を有し、その長孔17の左縁部を凹状円弧
ギヤ部18としている。円弧ギヤ部18の曲率中心は、
回動部材8の回動中心と一致させている。また、回動部
材8は左方の端部に規制部19を有し、右方の端部を右
方スライド部材11の後端部に連結させている。下方の
回動部材9も、上方回動部材8の長孔17と重なる位置
に長孔20を有し、その長孔20の右縁部を凸状円弧ギ
ヤ部21としている。円弧ギヤ部21の曲率中心は、回
動部材9の回動中心と一致させている。また、回動部材
9は右方の端部に規制部22を有し、左方の端部を左方
スライド部材12の後端部に連結させている。
【0010】前記共通ギヤ10は、上方を大ギヤ23、
中間を中ギヤ24、下方を小ギヤ25とする三段ギヤ構
造で、中ギヤ24と小ギヤ25とを、上下回動部材8,
9の長孔17,20内に位置させている。そして、中ギ
ヤ24を凹状円弧ギヤ部18に、小ギヤ25を凸状円弧
ギヤ部21に、それぞれ噛合させている。前記ローディ
ングモータ14は、図2の如く、フローティングシャー
シ2の最奥部に、回転軸を水平方向に向けて配置され、
その回転軸にはウォームギヤ26が取付けられている。
【0011】フローティングシャーシ2上には、ウォー
ムギヤ26と共通ギヤ10との間に2つの減速ギヤ2
7,28が配置され、ウォームギヤ26と、2つの減速
ギヤ27,28と、共通ギヤ10の大ギヤ23とで前記
減速機構15を構成している。一方の減速ギヤ27はウ
ォームホイール27a上に小ギヤ27bを有し、他方の
減速ギヤ28は大小ギヤ28a,28bを一体形成した
ものである。そしてウォームホイール27aをウォーム
ギヤ26に噛合させ、一方の減速ギヤ27の小ギヤ27
bと他方の減速ギヤ28の大ギヤ28aとを噛合させ、
他方の減速ギヤ28の小ギヤ28bを共通ギヤ10の大
ギヤ23に噛合させて、ローディングモータ14の回転
を共通ギヤ10に減速伝達するようにしている。
【0012】右方のスライド部材11には図4の如く前
後2つのガイド溝29,30が形成され、スライド部材
11の前端には、規制部31が折曲形成されている。各
ガイド溝は、水平部29a,30aと、各水平部の前端
から更に前方へ向って下降する傾斜部29b,30bと
からなる。左方のスライド部材12は、図5の如く右方
のスライド部材11とほぼ左右対称の形状をなす。即
ち、前後2つのガイド溝32,33と規制部34とを有
し、各ガイド溝は、水平部32a,33aと傾斜部32
b,33bとからなる。
【0013】前記ディスクホルダ13は、図6(a)の
如く右方および左方の側板外面に、各一対のガイド突起
35a,35bおよび36a,36bを有すると共に、
後端に押え片37を突出させている。この押え片37
は、ディスクホルダ13が上昇位置にあるとき、図3、
図4の如く上方の回動部材8に折曲形成された立上がり
片8aの上端を弾性的に押え付けて、回動部材8,9の
上下振動を防止する役割を果たす。ディスクホルダ13
の前端は、図6(b)の如く、ディスク形再生メディア
すなわちMD38を挿入させるディスク挿入口39とな
っている。また図6(a)の如く、ディスクホルダ13
の上面には回動レバー40が回動自在に装着されてい
る。回動レバー40は、回動中心40aに近い位置に連
結杆41を備えている。
【0014】ディスクホルダ13には更に、引込み/押
戻し部材42が装着されている。この部材42は、図7
の如く中央上部に吊下げ片43を有すると共に、左右端
下部に下方支持片44aおよびディスク係合片44bを
それぞれ有し、更に右端にはストッパ42aを有して、
吊下げ片43上の支軸42bにて回動レバー40の回動
端部に連結されている。そして、この引込み/押戻し部
材42は、ディスクホルダ13に形成されたガイド溝4
5に吊下げ片43を係合させてMD38の挿脱方向に往
復移動自在となっている。なお、ディスク挿入口39か
ら挿入されたMD38は、下方支持片44aで下方より
支持されると共に、左右のディスク係合片44bがMD
ケース下面の左右に形成されたローディング凹部に係合
する。
【0015】更に、ディスクホルダ13の内部にはMD
検出スイッチ46のアクチュエータが配置されている。
このスイッチ46は回路基板7に装着されていて、ディ
スク挿入口39から挿入されるMD38にアクチュエー
タを押されて挿入を検出し、前記ローディングモータ1
4を起動させる。なお、MD38を取出す際には、MD
が所定位置まで押し戻されると、スイッチ46がこれを
検出してモータ14を停止させる。
【0016】ところで、フローティングシャーシ2の左
右側板には、図4および図5の如く、それぞれ前後2ヵ
所にガイド溝47a,47b,48a,48bを有す
る。これらのガイド溝は、左右スライド部材11,12
のガイド溝29,30,32,33とそれぞれ交差して
おり、ディスクホルダ13の4ヵ所のガイド突起35
a,35b,36a,36bは、それぞれ対応するフロ
ーティングシャーシ2のガイド溝47a,47b,48
a,48bとスライド部材11,12のガイド溝29,
30,32,33との交差部に差し込まれている。従っ
て、スライド部材11,12の傾斜部29b,30b,
32b,33b部分がフローティングシャーシ2のガイ
ド溝47a,47b,48a,48bと交差する範囲で
は、スライド部材11,12の移動に伴いガイド突起3
5a,35b,36a,36bがガイド溝47a,47
b,48a,48bに沿って上下動し、ディスクホルダ
13が上下動させることになる。
【0017】図2の如く、フローティングシャーシ2の
右側部には、緩衝板49が、MD38の挿脱方向に進退
自在に装着されている。この緩衝板49は、図8の如く
略円弧状のカム溝50を有すると共に、一端にばね掛け
部51を有する。また、右方のスライド部材11にはば
ね掛け部52およびスリット53が設けられ、このスリ
ット53に緩衝板49のばね掛け部51を挿入させて、
両ばね掛け部51,52間にスプリング54を掛渡し、
右方のスライド部材11と緩衝板49とを弾性的に連結
している。緩衝板49のカム溝50には、前記回動レバ
ー40の連結杆41を挿入させている。
【0018】前記回転駆動手段4は、図9の如く、ディ
スク駆動モータ55の回転軸にターンテーブル56を取
付けて構成されている。前記固定シャーシ1には、図1
の如く、前端および後端にそれぞれ左右一対の係合片5
7a,57b,58a,58bが、固定シャーシ1の内
側に向けて折曲形成されている。各係合片は、図9の如
く高さ方向の中央に水平溝を有し、先端部をV形にカッ
トされている。
【0019】そして、回動部材8,9が回動し、かつス
ライド部材11,12が前後に移動するとき、これらの
部材の規制部34,31,19,22が、各係合片57
a,57b,58a,58bの水平溝内に挿入して(図
9に実線で示す)フローティングシャーシ2を固定シャ
ーシ1に対して固定したり、水平溝外に出て(図9に仮
想線で示す)フローティングシャーシ2を固定シャーシ
1に対し浮いた状態にしたりする。
【0020】このような回動部材8,9およびスライド
部材11,12の動きと前記ディスクホルダ13との関
係は、次の通りである。即ち、ディスクホルダ13がタ
ーンテーブル56から上方へ離反して(図9に実線で示
す)ディスクホルダ13に対するMD38の出し入れが
可能となるときは、規制部34,31,19,22が各
係合片57a,57b,58a,58bの水平溝内に挿
入してフローティングシャーシ2が固定シャーシ1内に
固定されている。また、ディスクホルダ13が下降して
ターンテーブル上に装着されているとき(図9に仮想線
で示す)は、規制部34,31,19,22が各係合片
57a,57b,58a,58bの水平溝外に出て、フ
ローティングシャーシ2が固定シャーシ1に対して浮い
た状態となっている。
【0021】図1の如く、前記回路基板7上にはローデ
ィング完了検出スイッチ59も取付けられている。これ
は、ディスク挿入口39より挿入されたMDがローディ
ング機構6により引込まれて、回転駆動手段4に対する
ローディングを完了したことを検出し、前記ローディン
グモータ14を停止させるものである。なお、図面では
省略するが、回路基板7にはイジェクトスイッチも取付
けられており、MD38を取出す際にはこのイジェクト
スイッチが作動して、ローディングモータ14を逆方向
に回転させる。
【0022】以上の如く構成されたディスク再生装置の
動作を説明する。MD挿入前、図9に実線で示す如く、
ディスクホルダ13は、ガイド突起35a,35b,3
6a,36bをガイド溝29,30,32,33の水平
部29a,30a,32a,33a内に位置させて上昇
位置に保持されている。また、スライド部材12,11
および回動部材8,9の各規制部34,31,19,2
2が固定シャーシ1の係合片57a,57b,58a,
58bに係合して、ディスクホルダ13は固定シャーシ
1に対し固定されている。また図1の如く、回動レバー
40は反時計方向に回動した限界位置にあり、連結杆4
1は、図8の如く緩衝板49のカム溝50の右端に位置
している。更に、引込み/押戻し部材42はディスク挿
入口39に最接近した位置で待機している。
【0023】この状態で、MD38をディスク挿入口3
9から挿入すると、図7(b)の如く、引込み/押戻し
部材42のディスク係合片44がMDケース下面のロー
ディング凹部に係合する。MDを更に押込んでいくと、
MDケースで引込み/押戻し部材42を押すようにな
り、引込み/押戻し部材42が回動レバー40を伴なっ
て移動する。回動レバー40が時計方向へ回動すると、
連結杆41がカム溝50内を移動して、緩衝板49を図
1における上方向へ、スプリング54を引伸ばしながら
移動する。やがてMD検出スイッチ46がMD38を検
出し、ローディングモータ14を起動させる。
【0024】ローディングモータ14が回転すると、そ
の回転は減速機構15で減速されて共通ギヤ10に伝達
される。共通ギヤ10の中ギヤ24には回動部材8の凹
状円弧ギヤ18が噛合し、共通ギヤ10の小ギヤ25に
は回動部材9の凸状円弧ギヤ21が噛合しているので、
回動部材8,9は互いに逆方向に等角速度で回動する。
また、回動部材8,9の回動に伴ないスライド部材1
1,12が移動し、スライド部材11の移動により、引
伸ばされていたスプリング54が初期状態に復帰した後
は、緩衝板49もスライド部材11に追随して移動す
る。緩衝板49が移動すると、カム溝50の側縁で連結
杆41を押すようになるので、回動レバー40が時計方
向へ大きく回動し、引込み/押戻し部材42が回動レバ
ー40と共に移動してMD38を引込んでいく。
【0025】この間、ディスクホルダ13のガイド突起
35a,35b,36a,36bは、ガイド溝29,3
0,32,33の水平部29a,30a,32a,33
a内を相対移動するので、ディスクホルダ13は上昇位
置に保持されているが、ローディングモータ14が更に
回転してスライド部材11,12が移動し続けることに
より、ガイド突起35a,35b,36a,36bは、
ガイド溝29,30,32,33の傾斜部29b,30
b,32b,33b内を下降する。従って、ディスクホ
ルダ13は図9に仮想線で示す位置まで下降して、MD
38がターンテーブル56上に装填される。
【0026】この状態になると、ローディング完了検出
スイッチ59が作動してローディングモータ14を停止
させる。また、スライド部材12,11の移動と回動部
材8,9の回動に伴ない、これらの規制部34,31,
19,22が固定シャーシ1の係合片57a,57b,
58a,58bから離反するので、フローティングシャ
ーシ2は固定シャーシ1に対して浮いた状態となり、再
生動作に備える。
【0027】次に、再生動作を終了してMDを取出す操
作を行なうと、図示しないイジェクトスイッチが作動し
てローディングモータ14を逆方向へ回転させる。従っ
て、回動部材8,9が逆方向に回動し、スライド部材1
1,12および緩衝板49も逆方向に移動する。スライ
ド部材11,12の移動に伴い、ガイド溝29,30,
32,33の各傾斜部29b,30b,32b,33b
がディスクホルダ13のガイド突起35a,35b,3
6a,36bを押し上げるので、ディスクホルダ13は
図9の仮想線位置から実線位置まで上昇し、ガイド突起
35a,35b,36a,36bはガイド溝29,3
0,32,33の各水平部29a,30a,32a,3
3aへ移行する。
【0028】回動部材8,9の回動とスライド部材1
1,12の移動により、これらの規制部19,22,3
1,34が固定シャーシ1の係合片58a,58b,5
7b,57aに再び係合し、フローティングシャーシ2
は固定シャーシ1に対して固定される。また、緩衝板4
9の移動に伴い回動レバー40および引込み/押戻し部
材42が緩衝板49のカム溝側縁により押し戻されるの
で、引込み/押戻し部材42がMD38を押し戻し、こ
れをMD検出スイッチ46が検出してローディングモー
タ14を停止させる。
【0029】以上の構成から、次のような効果が得られ
る。回動部材8,9およびスライド部材11,12は、
ローディングモータ14からディスクホルダ13に至る
動力を伝達する役割を果たしているが、これらの部材に
設けられた規制部と固定シャーシ1側に設けられた係合
片とで、フローティングシャーシ2を固定シャーシ1に
対して固定したり、固定を解除する機構も構成してい
る。従って、フローティングシャーシを固定シャーシに
対し固定するための専用の部品は不要であり、その結
果、部品点数を大幅に削減できると共に、構成の簡素化
および小型化が可能となり、製造コストの低下も図り得
る。
【0030】また、一対の回動部材8,9は共通の回動
軸を有すると共に、一方の回動部材8には凹状円弧ギヤ
18、他方の回動部材9には凸状円弧ギヤ21を形成
し、両円弧ギヤ18,21に共通ギヤ10を噛合させ、
共通ギヤ10を回転させることにより、一対の回動部材
8,9を互いに逆方向に回動させるようにしているの
で、一対の回動部材8,9を互いに逆方向に回動させる
ことを、極めて簡単な構成により達成できる。
【0031】しかも、一対の回動部材8,9の回動中心
を、各回動部材8,9とスライド部材11,12との連
結位置から等距離の位置に設定し、共通ギヤ10は、凹
状円弧ギヤ18と噛合する部位を、凸状円弧ギヤ21と
噛合する部位よりも大径にして、両回動部材8,9が等
角速度で回動するようにしている。このように、一対の
回動部材8,9の回動中心が、各回動部材8,9とスラ
イド部材11,12との連結位置から等距離の位置にあ
ると、ほぼ左右対称な、バランスのとれた構成となり、
その結果、スムーズな動きを実現できる。
【0032】更に、ローディング機構6は引込み/押戻
し部材42を有するものとし、この部材42がスライド
部材11に連動してMDの引込み、押戻しを行ない、し
かもこの部材42はMDケースのローディング凹部に係
合するディスク係合片44bを左右に備えているので、
MDの引込み、押戻しがスムーズかつ確実に行われる。
【0033】また、ディスクホルダ13には押え片37
を設け、ディスクホルダ13が上昇位置にあるときは回
動部材8の立上がり片8aを弾性的に押え付けて回動部
材8,9の上下振動を防止するようにしているので、回
動部材8,9の上下振動を簡単な構成で防止でき、ディ
スクホルダ13自身も上昇位置に安定保持される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定シャーシにダンパーを介してフローティングシャー
シを装着し、このフローティングシャーシに、回転駆動
手段と、ローディング機構と、読取り手段とを装着した
ディスク再生装置において、フローティングシャーシを
固定シャーシに対して固定するための専用の部品が不要
となり、部品点数を削減して構成の簡素化および小型化
を達成でき、製造コストの低下も図り得る。
【0035】また、一方の回動部材に凹状円弧ギヤ部、
他方の回動部材に凸状円弧ギヤ部をそれぞれ形成して両
円弧ギヤ部を共通ギヤに噛合させ、共通ギヤの回転によ
り両回動部材を互いに逆方向に回動させるようにする。
このようにすると、極めて簡単な構成で、一対の両回動
部材を互いに逆方向に回動させることができる。
【0036】この場合、特に、一対の回動部材の回動中
心を、各回動部材と各スライド部材との連結位置から等
距離の位置に設定し、しかも両回動部材を逆方向に等角
速度で回動させるために、共通のギヤは、凹状円弧ギヤ
部と噛合する部位を、凸状円弧ギヤ部と噛合する部位よ
り大径にすると、ほぼ左右対称な、バランスのとれた構
成となり、スムーズな動きを実現できる。更に、ローデ
ィング機構に引込み/押戻し部材を設け、この部材をス
ライド部材に連動させて、再生メディアの引込み、押戻
しを行わせるようにすると、再生メディアの引込み、押
戻しをスムーズかつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるディスク再生装置の
概略構成を示す平面図。
【図2】同実施例のディスクホルダを省略した平面図。
【図3】同実施例の回動部材、共通ギヤおよびスライド
部材の関係を示す平面図。
【図4】同実施例のスライド部材とディスクホルダとの
関係を示す右側面図。
【図5】同実施例のスライド部材とディスクホルダとの
関係を示す左側面図。
【図6】(a)は同実施例のディスクホルダを示す平面
図、(b)は同じく正面図。
【図7】(a)は同実施例の引込み/押戻し部材を示す
平面図、(b)は同じく左側面図。
【図8】同実施例のスライド部材と緩衝板との関係を示
す平面図。
【図9】同実施例のディスクホルダ、回転駆動手段、規
制片および係合片の関係を示す平面図。
【符号の説明】
1	固定シャーシ 2	フローティングシャーシ 3	ダンパー 4	回転駆動手段 5	読取り手段 6	ローディング機構 8,9	回動部材 10	共通ギヤ 11,12 スライド部材 13	ディスクホルダ 14	ローディングモータ 15	減速機構 16	軸 18	凹状円弧ギヤ 21	凸状円弧ギヤ 24	中ギヤ 25	小ギヤ 38	MD 42	引込み/押戻し部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定シャーシ(1)にダンパー(3)を介
    してフローティングシャーシ(2)を装着し、このフロ
    ーティングシャーシに、回転駆動手段(4)と、この回
    転駆動手段に対してディスク形再生メディア(38)を
    着脱するローディング機構(6)と、再生メディアに記
    録された情報を読取る読取り手段(5)とを装着したデ
    ィスク再生装置において、 前記ローディング機構は、再生メディアを保持するディ
    スクホルダ(13)と、このディスクホルダの左右位置
    に互いに平行に配置された左右一対のスライド部材(1
    1,12)と、それぞれの中間部位を共通の軸(16)
    に回動自在に支持された一対の回動部材(8,9)と、
    ローディングモータ(14)と、このモータの回転を前
    記一対の回動部材に減速伝達して両回動部材を互いに逆
    向きに回動させる減速機構(15)とを具備し、各回動
    部材の一端と各スライド部材の一端とを連結して一対の
    回動部材の回動と一対のスライド部材の移動が同時に行
    なわれるようにし、かつ、一対のスライド部材が一方向
    へ移動するとき、再生メディアを前記回転駆動手段に装
    着させる向きにディスクホルダが移動し、一対のスライ
    ド部材が他方向へ移動するとき、再生メディアを前記回
    転駆動手段から離脱させる向きにディスクホルダが移動
    すると同時に、一対の回動部材と一対のスライド部材の
    各他端が前記固定シャーシに係合して前記フローティン
    グシャーシを固定シャーシに対し固定することを特徴と
    するディスク再生装置。
  2. 【請求項2】前記ローディング機構は、前記減速機構の
    回転力を受ける共通ギヤ(10)を有し、一方の回動部
    材には凹状円弧ギヤ部(18)、他方の回動部材には凸
    状円弧ギヤ部(21)を形成して両円弧ギヤ部を前記共
    通ギヤに噛合させたことを特徴とする請求項1に記載の
    ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】前記一対の回動部材の回動中心を、各回動
    部材と各スライド部材との連結位置から等距離の位置に
    設定し、前記共通のギヤは、凹状円弧ギヤ部と噛合する
    部位(24)を、凸状円弧ギヤ部と噛合する部位(2
    5)より大径として、一対の回動部材を等角速度で互い
    に逆方向に回動させるようにしたことを特徴とする請求
    項2に記載のディスク再生装置。
  4. 【請求項4】前記ローディング機構は、スライド部材に
    連動して再生メディアをディスクホルダ内へ引込み、ま
    た、ディスクホルダ内の再生メディアを外部へ押戻す引
    込み/押戻し部材(42)を有することを特徴とする請
    求項1に記載のディスク再生装置。
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