JP2000331234A - 自動販売機、並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックおよびボックスラック - Google Patents
自動販売機、並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックおよびボックスラックInfo
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- JP2000331234A JP2000331234A JP11135000A JP13500099A JP2000331234A JP 2000331234 A JP2000331234 A JP 2000331234A JP 11135000 A JP11135000 A JP 11135000A JP 13500099 A JP13500099 A JP 13500099A JP 2000331234 A JP2000331234 A JP 2000331234A
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Abstract
スパイラルラック2とボックスラック3とから形成す
る。ボックスラック3は、缶入り飲料商品、紙パック入
り飲料商品などの包装が定形的なものを主に収容し、上
記スパイラルラック2は、菓子パン、袋菓子などの包装
が非定形的なもの、或いは文庫本や歯磨きセットなどの
食品以外のものを主に収容する。
Description
品、紙パック入り飲料商品などの包装が定形的なもの及
び菓子パン、袋菓子などの包装が非定形的なもの、さら
に文庫本や歯磨きセットなどの食品以外のものなど、一
般商店で販売する各種商品を自動販売できる自動販売
機、並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックお
よびボックスラックに関する。
に陳列されている商品を観て購入することができるシー
スルー自動販売機が注目されている。このようなシース
ルー自動販売機としては、特開平10−302140号
公報に記載のものなどが知られている。シースルー自動
販売機は、本体ケースの外扉に透明板を組み込んだ構成
である。商品は、本体ケース内のボックスラック内に収
納されている。ボックスラックは本体ケース内で上下
段、左右列にそれぞれ複数並べて配置され、外側から
は、複数のボックスラックによって構築した商品収納ラ
ックを観ることができる。商品は、直接落下させること
による破損や、ユーザに乱暴な印象を与えず機械的な面
白さを印象付けるように、X−Y搬送機構に取り付けた
バケットユニットで商品取出口まで搬送される。
補充する際に引き出すことができるようになっている。
また、各ボックスラックには、商品払出機構が設けられ
ている。一般的な商品払出機構は、底面に設けたベルト
にプッシャを取り付けた構造であり、このプッシャを移
動させることにより商品を送り出すようにしている。ま
た、バケットユニット内には、姿勢制御用のガイドロー
ラや商品搬出用のコンベヤが設けられており、ボックス
ラックから送り出された商品をうまく受容し、商品取出
口まで搬送できるようになっている。
売機の多くは上記のような構成を採用しており、同様の
構成を採用する他の自動販売機として、特開平10−2
55149号公報、特開平10−255150号公報に
記載のものが知られている。かかる自動販売機において
も、プッシャの移動によって商品を送り出すように構成
している。このように、上記自動販売機では、断面コの
字形状のボックスラックを用いているため、定形的な商
品を収容するに適しており、また、商品を詰めて収容す
ることができるため全体の商品収容数を高めることがで
きる。
来の自動販売機では、ボックスラック内に商品を収容し
てプッシャにより送り出すようにしているため、缶入り
飲料商品やブロック形状のパック飲料商品などの定形的
な商品を数多く収容するのに適しているが、スナック菓
子などの袋物商品や包装が円錐形状や棒状の商品、ある
いは自立できない商品などをうまく収容できないという
問題点があった。特に、現在では自動販売機を用いた無
人店舗が提案されており、かかる店舗で多種多様の商品
を扱うことになれば、さらに問題が顕在化する可能性が
ある。
あって、多種多様の商品を販売可能とする自動販売機、
並びにこの自動販売機に用いるスパイラルラックおよび
ボックスラックを提供することを目的とする。
めに、請求項1にかかる自動販売機は、商品を並べて収
容するコラムケース内に直動機構によって移動するプッ
シャを設け、移動するプッシャにより商品列の末尾を押
して商品を送り出すボックスラックと、回転機構により
回転するスパイラルをコラムケース内に設け、スパイラ
ルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商
品を送り出すスパイラルラックと、を併用したものであ
る。
プッシャを移動させ、商品の末尾を押すと、先頭の商品
がボックスラックから順次押し出される。また、スパイ
ラルラックに設けた回転機構によりスパイラルを回転さ
せると、商品がスパイラルピッチ間に拘束されているこ
とから、その回転量に応じて先頭の商品が順次送り出さ
れる。ボックスラックは、商品を並べてその末尾をプッ
シャで押すような構成をしているから、缶入り飲料商品
などの包装が定形的な商品を収容するのに適する。
ラルピッチ間で拘束してスパイラルの回転で送り出す構
成であるから、袋菓子などの包装や食品以外でそれ自体
または包装が非定形的なものを収容するのに適する。従
って、ボックスラックとスパイラルラックとを併用する
ことで、定形的および非定形的な商品を販売することが
できる。なお、直動機構と回転機構は、それ自体がモー
タなどの動力源を備えていてもよいし、動力源を除いた
機構的部分のみであってもよい。
品を並べて収容するコラムケース内に直動機構によって
移動するプッシャを設け、移動するプッシャにより商品
列の末尾を押して商品を送り出すボックスラックと、回
転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケース
内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピッ
チ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を送
り出すスパイラルラックとを併用したものである。
クを構成する場合は、スパイラルを横方向に配置して商
品を両スパイラルピッチ間で拘束するが、この発明で
は、スパイラルを縦方向に配置して少なくともスパイラ
ルピッチ間、状態によってはスパイラルピッチ間とコラ
ムケース内面とにより商品を拘束するようにしている。
スパイラルラックに設けた回転機構によりスパイラルを
回転させると、商品がスパイラルピッチ間で拘束されて
いることから、回転量に応じて先頭の商品が順次送り出
される。ボックスラックと併用する点については上記同
様である。
記自動販売機において、スパイラルラックの前面下側近
傍に位置してスパイラルラックから送り出した商品を受
けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設け
たバケットユニットと、バケットユニットを上下左右に
移動するX−Y搬送機構とを備え、商品を外扉に設けた
商品取出口まで搬送してコンベヤにより搬出するように
したものである。
スパイラルラックの前面下側近傍に移動する。この位置
でスパイラルを回転させると、商品がスパイラルラック
から送り出されてバケットユニット底部のコンベヤ上に
落ちる。つぎに、X−Y搬送機構によりバケットユニッ
トを移動させ、商品を商品取出口まで搬送する。この位
置でコンベヤを駆動すると、商品が搬出される。
記自動販売機において、受けた商品を搬出するコンベヤ
を底部に設けると共にガイドローラによる姿勢制御機構
を有し、ボックスラックの略前面位置にてボックスラッ
クから送り出した商品を受けるボックスラック用バケッ
トユニットと、スパイラルラックの前面下側近傍に位置
してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共
に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたスパイ
ラルラック用バケットユニットと、を一体構成し、ボッ
クスラック用バケットユニットおよびスパイラルラック
用バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機
構を備え、商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送して
コンベヤにより搬出するようにしたものである。
ケットユニットをボックスラックの略前面位置に移動す
る。この位置でプッシャを移動させると、商品がボック
スラックから送り出され、ボックスラック用バケットユ
ニット底部のコンベヤ上に落ちる。この際、姿勢制御機
構のガイドローラにより商品の姿勢を適宜制御する。
ック用バケットユニットを移動させ、商品を商品取出口
まで搬送する。この位置でコンベヤを駆動すると、商品
が搬出される。スパイラルラック用バケットユニットの
動作については上記の通りである。また、スパイラルラ
ック用バケットユニットとボックスラック用バケットユ
ニットとは一体構成になっている。一体化の程度は、機
構全体を共通化したものでも、両方を単純に結合したも
のであってもよい。
転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケース
内に横方向または縦方向に配置すると共に少なくともス
パイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転に
より商品を送り出すスパイラルラックと、スパイラルラ
ックの前面下側近傍に位置してスパイラルラックから送
り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出するコン
ベヤを底部に設けたバケットユニットと、バケットユニ
ットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、を備えた
ものである。
成するようにしても、多種多様の商品を収容することが
できる。具体的には、袋菓子などの包装や食品以外でそ
れ自体または包装が非定形的な商品、および、缶入り飲
料商品などの包装が定形的な商品のいずれをも収容する
ことができる。
記自動販売機において、スパイラルラック側から動力源
を切り離してバケットユニット側に設け、スパイラルラ
ックに対するバケットユニットのアクセス位置でバケッ
トユニット側の動力源とスパイラルラック側の回転機構
とを伝達結合し、動力源から回転機構に動力を伝達する
ようにしたものである。
ると、動力源となるモータなどがスパイラルラックの個
数分必要になってコストアップするため、バケットユニ
ット側に動力源を設け、当該バケットユニットのアクセ
ス位置で動力源と回転機構とを伝達結合するようにし
た。伝達結合した状態で動力源から回転機構に動力を伝
達すると、スパイラルが回転する。このため、スパイラ
ルピッチ間に拘束している商品を送り出すことができ
る。
記自動販売機において、ボックスラック側から動力源を
切り離してバケットユニット側に設け、ボックスラック
に対するバケットユニットのアクセス位置でバケットユ
ニット側の動力源とボックスラック側の直動機構とを伝
達結合し、動力源から直動機構に動力を伝達すると共
に、このバケットユニット側の動力源を前記スパイラル
ラックと共用にし、スパイラルラックに対するバケット
ユニットのアクセス位置でバケットユニット側の動力源
とスパイラルラック側の回転機構とを伝達結合し、動力
源から回転機構に動力を伝達するものである。
動力源を持たせて、この動力源でボックスラックおよび
スパイラルラックの駆動を行うようにしたものである。
バケットユニットをスパイラルラックに対するアクセス
位置に移動させたとき、動力源とスパイラルラックの回
転機構が伝達結合する。伝達結合した状態で動力源を駆
動すると、この動力が回転機構に伝わってスパイラルが
回転し、商品が送り出される。同じく、このバケットユ
ニットをボックスラックに対するアクセス位置に移動さ
せたとき、動力源とボックスラックの直動機構が伝達結
合する。伝達結合した状態で動力源を駆動すると、この
動力が直動機構に伝わってプッシャが移動し、商品が送
り出される。
記自動販売機において、バケットユニット側に設けた作
動用プッシャと、作動用プッシャで押すことによりスラ
イドするスライダと、スライダに設けたガイド部に沿っ
て揺動するレバーと、レバーに設けた爪と、爪と係合す
る爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた爪車と、同
じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車と、
主歯車に係合する歯車を含み、バケットユニットの動力
源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達部と、
を備えたものである。
一部を欠いているので、スパイラルが一回転すると確実
に停止することになる。つぎに、作動用プッシャがスラ
イダを押すとスライダがスライドし、これに伴ってレバ
ーが揺動する。この揺動により爪が爪車の爪部と係合す
ると、爪車が強制的に回転させられる。爪車はスパイラ
ル軸で主歯車と結合しているから、これにより、主歯車
が回転して動力伝達部の歯車と係合し、スパイラル軸の
回転が継続する。スパイラルが一回転したら、スパイラ
ルピッチ間に拘束している商品が一つ送り出される。再
び主歯車と歯車との係合が外れると、スパイラルの回転
が停止する。
記自動販売機において、バケットユニットがスパイラル
ラックの前面下側近傍に位置するに先だって、スパイラ
ルを回転させるようにしたものである。
が、バケットユニットが所定のアクセス位置に到着した
時点で回転を始めると、商品を送り出すまでに時間がか
かってしまう。そこで、バケットユニットがアクセス位
置に到着する前にスパイラルを回転させるようにした。
このようにすれば、商品を送り出すまでの時間を短縮で
きる。ただし、あまりに早く回転させるとバケットユニ
ットにより商品を受けることができないので、回転開始
のタイミングは適宜調整するようにする。
上記自動販売機において、スパイラルピッチ間に商品の
抜けを検出する検出スイッチを設けたものである。
に順次商品を拘束してゆくが、誤ってスパイラルピッチ
間に商品を入れ忘れたりすることがある。従って、この
ままスパイラルを回転させてしまうと、商品の空売りを
発生させることになる。そこで、スパイラルピッチ間に
検出スイッチを設け、商品の抜けを検出するようにし
た。抜けを検出した場合は、自動販売機側でスパイラル
を複数回転させて空売り防止措置を講ずることができ
る。
イラルラックの最前列に商品が収容されていないと見栄
えが悪いので、抜けを検出したら自動的にスパイラルを
回転させて商品を最前列に置くようにすればよい。この
他、抜けを検出した場合に、販売を禁止する措置をとる
ことも可能である。なお、検出スイッチは、スパイラル
ピッチのどの部分に設けてもよい。
上記自動販売機において、スパイラルピッチ間に設けら
れ、商品の抜けを検出して商品抜け情報を出力する商品
抜け検出手段と、X−Y搬送機構およびバケットユニッ
トを制御すると共に、商品抜けが生じた場合、バケット
ユニットに設けた動力源に対し商品抜け情報に基づく制
御を行う制御手段と、を備えたものである。
と、商品抜け情報が制御手段に送られ、制御手段はこの
商品抜け情報に基づいて動力源を制御する。具体的に
は、商品抜け検出手段にマイクロスイッチやA/D変換
器などを用い、これらをスパイラルピッチ間に設置して
商品抜けを検出する。商品抜け検出手段を設置する位置
は、スパイラルピッチのどの部分でもよい。
合であって商品抜けを検出したとき、制御手段は三つ目
のピッチ間に商品がないことを認識できるから、この三
つ目に該当する際にスパイラルを余分に回転させて送り
制御するようにすればよい。また、商品抜け検出手段に
はマイクロスイッチなどの位置センサの他、光センサ、
力センサなど各種センサを用いることができる。
上記自動販売機において、シースルー構造の自動販売機
内部に多関節ロボットを設け、そのアーム先端に設けた
保持手段によりスパイラルラックから送り出した商品を
保持し、その商品を外扉に設けた商品取出口から搬出す
るようにしたものである。
搬送搬出するものとしてX−Y搬送機構の他に、多関節
ロボットを用いることができる。特に、シースルー構造
の自動販売機では、メカニカルでトリッキーな動作でユ
ーザを楽しませることが販売促進にあたり重要であるか
ら、この発明では、多関節ロボットを用いることにより
かかる要求を満足させるようにした。
は、多関節ロボットの保持手段(ハンドなど)によって
保持され、商品取出口に搬送される。なお、保持手段と
して上記バケットユニットを用いることもできる。ま
た、多関節ロボットは、自動制御することも可能である
が、ユーザがジョイスティックなどを用いて直接制御
し、商品を取り出すようにすることもできる。
上記自動販売機において、さらに、前記多関節ロボット
をジョイスティックにより動かすようにしたものであ
る。ジョイスティックにより多関節ロボットを動かすよ
うにすれば、ユーザが楽しみながら商品を購入すること
ができる。
いるスパイラルラックは、回転機構により回転するスパ
イラルをコラムケース内に設け、スパイラルラック側か
ら動力源を切り離すと共に外部に設けた動力源に結合し
て動力を得る伝達結合部を設け、この伝達結合部を介し
て得た動力により回転機構を駆動し、スパイラルの回転
によってスパイラルピッチ間に拘束している商品を送り
出すものである。
力源を設け、これらのスパイラルラックにより商品収納
ラックを構築した場合、自動販売機のコストがかさむこ
とになる。そこで、この発明では、スパイラルラックか
ら動力源を切り離すと共にスパイラルラックに外部に設
けた動力源から動力を得る伝達結合部を設けた。伝達結
合した状態で動力源から回転機構に動力を伝達すると、
スパイラルが回転するから、スパイラルピッチ間に拘束
している商品を送り出すことができる。
いるスパイラルラックは、上記自動販売機に用いるスパ
イラルラックにおいて、さらに、複数の前記スパイラル
をコラムケース内に縦方向に配置すると共に少なくとも
スパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転
により商品を送り出すものである。
して、スパイラルピッチ間、状態によってはスパイラル
ピッチ間とコラムケース内面とにより商品を拘束する。
スパイラルを縦方向に配置することにより、商品を縦方
向に収容することができる。
いるスパイラルラックは、上記スパイラルラックにおい
て、外部に設けた作動用プッシャと、作動用プッシャで
押すことによりスライドするスライダと、スライダに設
けたガイド部に沿って揺動するレバーと、レバーに設け
た爪と、爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸
に設けた爪車と、同じくスパイラル軸に設けられ一部歯
を欠いた主歯車と、主歯車に係合する歯車を含み、外部
の動力源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達
部と、を備えたものである。
した通りであり、かかる構成では、主歯車の歯車を一部
欠くことにより、スパイラル軸を一回転させてから確実
に停止することができるようになる。また、外部からの
作動プッシャとスライダおよびレバーとの作用により爪
および爪車の係合をとり、主歯車を強制的に回転させる
ようにしているから、外部からの機械力により再び回転
させることができる。
いるスパイラルラックは、上記自動販売機に用いるスパ
イラルラックにおいて、さらに、スパイラルピッチ間に
商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたものであ
る。
を入れ忘れたりすることで、商品の空売りを発生させる
ことがある。そこで、スパイラルピッチ間に検出スイッ
チを設け、商品の抜けを検出するようにした。なお、検
出スイッチは、スパイラルピッチのどの部分に設けても
よい。
いるボックスラックは、商品を並べて収容するコラムケ
ース内にベルト運搬装置を設け、このベルト運搬装置の
ベルトのうち、少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以
下のポリウレタンで構成したものである。
ッチ、菓子パンおよびスナックパンなどの樹脂でラッピ
ングされた商品や、惣菜および弁当のように樹脂容器で
包装した商品が存在する。樹脂硬度70以下のポリウレ
タンは、特に樹脂に対して摩擦係数が大きいため、ベル
トの商品運搬面に同材料を用いれば、商品との摩擦を十
分に確保することができる。このため、商品の姿勢を安
定的に保持しつつ運搬することができる。
いるボックスラックは、商品を並べて収容するコラムケ
ース内に、ベルトの少なくとも商品運搬面を樹脂硬度7
0以下のポリウレタンで構成したベルト運搬装置を設
け、ボックスラック側から動力源を切り離すと共に外部
に設けた動力源に結合して動力を得る伝達結合部を設
け、この伝達結合部を介して得た動力によりベルト運搬
装置を駆動し、ベルトの移動によって商品を送り出すも
のである。
部に設けると共に、この動力源と結合してベルト運搬装
置に動力を伝達し得る伝達結合部を設け、動力源を複数
のボックスラックで共通化できるようにした。このた
め、複数のボックスラックにより商品収納ラックを構築
した場合、自動販売機のコストを低減することができ
る。また、ベルトの商品運搬面に樹脂硬度70以下のポ
リウレタンを用いることにより、商品との摩擦を十分に
確保することができる。このため、商品の姿勢を安定的
に保持しつつ運搬することができる。また、多種多様の
商品を運搬することが可能になる。
上記請求項1〜4、6〜13のいずれか一つに記載の自
動販売機のボックスラックとして、請求項18または1
9に記載のボックスラックを用いるものである。
上記請求項18または19に記載のボックスラックと、
ボックスラックの前面下側近傍に位置してボックスラッ
クから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出
するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、バケ
ットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構と、
を備えたものである。
商品収納ラックのラック支持枠が、上記スパイラルラッ
クおよびボックスラックのいずれも支持可能としたもの
である。すなわち、スパイラルラックをラック支持枠か
ら取り外して、そのラック支持枠にボックスラックを取
り付けることができる。このため、スパイラルラックと
ボックスラックとの間で互換性が得られる。
上記自動販売機において、さらに、上記X−Y搬送機構
をジョイスティックにより動かすようにしたものであ
る。この構成によれば、ユーザが楽しみながら商品を購
入することができる。
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
の形態1にかかる自動販売機を示す斜視図である。図2
は図1に示した自動販売機の正面図、図3は内部説明
図、図4は商品収納ラックの正面図である。まず、自動
販売機全体から本願発明の構成および動作を概説し、そ
の後、各部を詳細に説明する。
1は、シースルー構造であって、断熱筐体となる本体ケ
ース101内に商品を収納する商品収納ラック102を
備えたものである。また、自動販売機1には、前面下方
に商品取出口103を設けた外扉104と、断熱機能を
有する内扉105とが設けられており、外扉104およ
び内扉105のうち商品収納ラック102前面に対向す
る部分には、透明板106、107がはめ込まれ、外部
から中の状態が視認可能となっている。商品収容ラック
102は、最も左の列に配置した複数のスパイラルラッ
ク2と、上下左右に配置した複数のボックスラック3と
から構成されている。
ケットユニット4を搭載したX−Y搬送機構5が設けら
れている。バケットユニット4は、このX−Y搬送機構
5によって商品収納ラック102前面のXY座標上を移
動する。バケットユニット4は、待機状態でホームポジ
ション(商品取出口に対応する位置)にあり、商品販売
時に所定のスパイラルラック2またはボックスラック3
の前面に移動して、ラック2、3から送り出された商品
を受容する。続いて、バケットユニット4が商品取出口
103まで移動し、商品を搬出する。なお、自動販売機
1の本体ケース101下部には、エバポレータおよびコ
ンデンシングユニットが内蔵されている(図示省略)。
ラック3は、本体ケース101内でラック支持枠108
により引き出し可能に支持されている。商品は、ボック
スラック3またはスパイラルラック2をラック支持枠1
08に沿って引き出した状態で補充する。ラック支持枠
108は、スパイラルラック2とボックスラック3のい
ずれも支持可能である。このため、スパイラルラック2
を左列以外に取り付け、商品収納ラック102を構成す
ることができる。ボックスラック3では商品をコラムケ
ースで拘束して収容するが、スパイラルラック2ではス
パイラルのピッチ間で商品を拘束収容する(いずれの詳
細も後述する)。
力源はボックスラック3から切り離され、バケットユニ
ット4側に設けられている。従って、バケットユニット
4が指定したボックスラック3にアクセスしたとき、ボ
ックスラック3の伝達結合部を介してバケットユニット
4からボックスラック3に動力を伝達する。なお、かか
る構成を有する自動販売機は、本願出願人により既に発
明され、特開平10−302140号公報において開示
されている。
力源を各ラック毎に設けた構造になっている。このた
め、バケットユニット4から動力供給を受けることな
く、独自に作動することができる。また、上記ボックス
ラック3は、缶入り飲料商品、紙パック入り飲料商品な
どの包装が定形的なものを収容するのに適しており、上
記スパイラルラック2は、菓子パン、袋菓子などの包装
が非定形的なもの、あるいは文庫本や歯磨きセットなど
の食品以外のものを収容するのに適している。
商品のみならず、定型的な商品を収容することも可能で
あるから、スパイラルラック2のみにより商品収容ラッ
ク102を構成することもできる。同様に、バケットユ
ニット4に関しても、その半分が、ボックスラック3か
ら送り出された定形的な商品を受容可能な構造になって
おり、残り半分が、スパイラルラック2から送り出され
る非定形的な商品を受容可能な構造になっている。
パネル109が配置されている。販売操作パネル109
には、ラック毎に付けた商品番号に対応する複数のボタ
ンで構成した商品選択ボタン110と、販売情報を表示
する液晶ディスプレイ111とが設けられている。ま
た、販売操作パネル109には、コイン機構112、ビ
ルバリデータ113、釣銭返却レバー114からなる通
貨処理機構115が配置されている。販売操作パネル1
09の下方には、釣銭返却口116が設けられている。
が収納されており、ユーザは本体ケース101の透明板
106、107越しに商品を実際に見て選択し、その商
品を収容したラック2、3に刻印してある番号の商品選
択ボタン110を押す。これにより、X−Y搬送機構5
によりバケットユニット4を選択した商品を収容したラ
ック2、3前面までアクセスし、当該バケットユニット
4がラック2、3から送り出した商品を受容する。バケ
ットユニット4が商品を受容したら、当該バケットユニ
ット4がホームポジションまで移動し、商品を商品取出
口103に搬出する。ユーザは商品取出口103から商
品を取り出す。この一連の過程は、透明板106、10
7を通じてユーザが目視観察することができる。
ク(図示省略)により動かすようにしても良い。具体的
には、販売操作パネル109にジョイスティックを設け
ておき、商品購入時に、ユーザがジョイスティックによ
り操作を行うか、商品選択ボタン110による操作を行
うかを選択する。この場合、商品選択(バケットユニッ
トを所定のラックにアクセスさせることにより)から商
品搬出までの一連の動作をジョイスティックで行うよう
にしても良いし、商品選択のみをジョイスティックによ
り行い、商品搬出は自動的に行うようにしても良い。
に示したスパイラルラックを示す斜視図である。図6
は、図5に示したスパイラルラックの上面図、図7はA
視図、図8は背面図、図9は裏面図である。スパイラル
ラック2は、板金製作したコラムケース201内の長手
方向に2本の金属製スパイラル202を配置した構成で
ある。各スパイラル202の一端は、スパイラル取付用
フランジ203によってスパイラル軸204に固定さ
れ、他端は、ラック前面側で解放状態となる。スパイラ
ル202は、コラムケース201底面に設けた山形のガ
イド部205により正しい位置に保持されている。
ル202の中を貫き、帯状板を折り曲げ加工したレール
部材206が設けられている。レール部材206の一端
はコラムケース201の前端縁に固定され、他端はスパ
イラル軸204に対して回動自在に設けた円盤207に
固定されている。スパイラル202先端はレール部材2
06の下をくぐるようになり、レール部材206の末端
は円盤207に固定しているから、スパイラル202が
レール部材206に干渉することはない。
固定されており、一方の平歯車208と他方の平歯車2
08とは二つの中間車209を介して連結している。こ
の中間車209の一つに動力源となる駆動用モータ21
0のギア211が噛んでおり、この駆動用モータ210
の回転により両方の平歯車208に対して互いに逆方向
の回転を与えている。駆動用モータ210、中間車20
9および平歯車208はコラムケース201奥側に設け
た動力ボックス212内に収容されている。駆動用モー
タ210には、サーボモータを用いる。なお、駆動用モ
ータ210をスパイラル軸204毎に設けるようにして
もよい。また、中間車209を用いず、駆動用モータ2
10のギア211から各スパイラル軸204の平歯車2
08までにそれぞれタイミングベルトを渡し、回転を伝
達するようにしてもよい。
ー213を有する商品検出スイッチ214(リミットス
イッチ)が配置されている。この商品検出スイッチ21
4は、特に最前列のスパイラルピッチ202p間におけ
る商品の有無を検出するものであるから、少なくともヒ
ンジレバー213がスパイラルピッチ202p間に位置
している必要がある。同図に示すように、前から2列目
の商品を検出するようにした場合、駆動用モータ210
の回転を余分に1回転させて、販売時には常に商品が最
前列に位置するようにする。また、最前列の商品を検出
するようにした場合には、商品販売時または販売待機時
に駆動用モータ210を余分に回転させ、商品が最前列
に位置するようにする。
クタ215を介して外部に出力される。商品検出スイッ
チ214とコネクタ215を繋ぐコード216はコラム
ケース201の底面に配線されている。また、駆動用モ
ータ210への電力供給を行うコード217もコラムケ
ース201底面に配線され、その端部が前記コネクタ2
15に繋がっている。このコネクタ215は、コラムケ
ース201をラック支持枠108に挿入したとき、電力
および制御信号を得るために本体ケース101内部から
延出するケーブル(図示省略)と接続するようにする。
触検出が可能な近接スイッチを用いるようにしてもよ
い。また、この商品検出スイッチ214を設けず、販売
操作パネル109からの操作、或は後述するバケットユ
ニット4の商品検知スイッチからの商品非検知信号によ
り、駆動用モータ210を余分に1回転させるようにし
てもよい。
ッチ202p間で拘束する(図6参照)。このスパイラ
ルラック2を用いることにより、商品自体または包装が
非定形的な商品を収容し、送り出すことができる。ま
た、コラムケース201の底面には、ラック支持枠10
8上を走行するガイド車218が設けられている。な
お、並行するスパイラル202の間隔を調整可能に構成
するようにしても良い。このようにすれば、さらに多種
類の商品を収容することができる。また、このスパイラ
ルラック2の幅は後述のボックスラック3の幅の2倍に
なっている。このため、ラック支持枠108からボック
スラック3を二つ取り外し、そこにスパイラルラック2
を一つ取り付けることができる。
した場合、その商品を収容しているスパイラルユニット
2のスパイラル202が回転し、1ピッチ送ることによ
り商品Gを一つ送り出す。商品Gは、スパイラルラック
2の下方で待機しているバケットユニット4により受容
され、商品取出口103まで搬送される。また、バケッ
トユニット4はX−Y搬送機構5により移動制御され、
一方、スパイラル202は駆動用モータ210から動力
を得ているから、各動力源は各別に存在する。このた
め、バケットユニット4がスパイラルラック2の前面下
方に到達する前にスパイラル202を回転させることが
可能である。このようにすれば、商品受容までの時間を
短縮することができる。
に示したボックスラックを示す斜視図である。図11
は、図10に示したボックスラックの正面図(a)およ
び側面図(b)である。このボックスラック3は、本願
出願人による上記特開平10−302140号公報にて
開示のものであり、コラムケース301内に、動力源を
切り離した商品払出機構302を設けた構造である。商
品払出機構302は、商品をコラムケース301の前端
に位置決めするゲート機構303と、商品の最後尾を押
して商品を送り出すプッシャ機構304とにより構成さ
れている。
05と、このゲート板305を揺動させる揺動機構30
6とから主に構成されている。ゲート板305は、同図
に示す形状の他に適宜好ましい形状、たとえば、L字形
状にしてもよい(図示省略)。揺動機構306は、ゲー
ト板305の一端に設けた円筒カム307と、スライダ
308とから構成されている。円筒カム307は、コラ
ムケース301側面にて回転自在に支持されると共に回
転軸を中心として45度ねじれたカム溝309を有して
いる。
溝309と係合するカム突起310を有する。また、ス
ライダ308は、バケットユニット4のピンプッシャ4
05により押し込まれることで、コラムケース301側
面部において後方向に直動する。さらに、スライダ30
8には復帰バネ311が設けられているから、ピンプッ
シャ405の離脱後は、スライダ308を元の位置に戻
すことができる。
ート板305を閉じて商品を所定位置に拘束保持する。
販売時には、ゲート板305による拘束から商品を解放
する。バケットユニット4がボックスラック3の略正面
に移動し、後述するピンプッシャ405がボックスラッ
ク3側に突き出ると、このピンプッシャ405を端面で
受けてスライダ308が押し込まれる。スライダ308
が押し込まれるとカム溝309がカム突起310に従動
し、円筒カム307が回転する。この円筒カム307の
回転に伴いゲート板305が上方に開く(図中鎖線で示
す)。
405がバケットユニット4内に引っ込むと、復帰バネ
311によりスライダ308が元の位置に戻るから、円
筒カム307の作用によってゲート板305が閉じる。
ゲート板305が閉じることにより商品が再び拘束され
る。なお、ゲート機構303は、スライダ端面308a
をラック前面に露呈し、カバー312で保護されてい
る。
に収容した商品Gの最後に押し当てるプッシャ313
と、このプッシャ313を取り付けるベルト機構314
とから構成されている。ベルト機構314は、コラムケ
ース301底面に長手方向に沿って設けたベルト315
(タイミングベルト)と、コラムケース301の前端部
および後端部に配置されベルト315を張架する2つの
プーリ316と、コラムケース301前端部のプーリ軸
に設けられ動力伝達部となるラック歯車317とから構
成されている。ラック歯車317は、コラムケース30
1側面であって前記スライダ308の下方に位置し、商
品Gを送り出す際、バケットユニット4に内蔵した連結
歯車と噛み合い、動力を得る。また、ラック歯車317
はバケットユニット4との間で結合をとる必要があるた
め、ラック前面にてカバー312から露呈している。
し、その背面にクリップ318を設けてある。このクリ
ップ318は、プッシャ313背面に揺動軸319およ
びねじりコイルバネ320を有し、その脚片321をベ
ルト面に対して付勢している。また、プッシャ313
は、ベルト315の歯に係合する脚爪部322を当該ベ
ルト裏面側に有している。
した状態で収容した商品の最後尾までスライドさせ、位
置を決めたら、脚爪部322とベルト315の歯とを係
合させた状態で脚爪部322およびクリップ318の脚
片321でベルト315を挟み、固定する。商品Gを補
充する際は、クリップ318による固定を外して、プッ
シャ313をスライドさせる。なお、プッシャ313の
固定に関しては、固定と開放が可能な構造であれば、上
記構造に限定されない。また、コラムケース301の長
手方向であってベルト315の両側には、商品を載せる
レール323が設けられている。
側からラック歯車317に対して動力を伝達すると、ラ
ック歯車317と同軸に設けたプーリ316が回転す
る。これにより、ベルト315と共にプッシャ313が
前方に移動し、最前列の商品Gがボックスラック3から
送り出される。送り出された商品は、ラック前面下方に
位置するバケットユニット4により受容される。このプ
ッシャ機構304は、前記ゲート機構303と連動して
動作することになるが、その詳細については後述する。
1に示したバケットユニットを示す構成図である。図1
3は、ボックスラック用のバケットユニットを示す構成
図、図14は、スパイラルラック用のバケットユニット
を示す構成図である。ボックスラック用バケットユニッ
ト41は、その前面が一部開口しており、この開口40
1を覆うようにフラッパ402が取り付けられている。
なお、このボックスラック用バケットユニット41の構
造は、本願出願人による上記特開平10−302140
号公報にて開示のものと略同様である。
転支持されており、捩じりコイルバネ403により前面
開口401周縁に対して付勢されている。フラッパ40
2の一部は突起形状になっており、この突起形状に対向
するようにフラッパ開閉検知スイッチ403aが設けら
れている。また、ボックスラック用バケットユニット4
1は、その上面および背面の一部も開口しており、かか
る開口404にてボックスラック3から送り出される商
品を受容する。また、ボックスラック用バケットユニッ
ト41は、ピンプッシャ機構42、駆動機構43、姿勢
制御機構44およびコンベヤ45とを有している。
3側に突き出るピンプッシャ405と、このピンプッシ
ャ405を保持して前進後退を行うナピアネジ機構40
6と、ナピアネジ機構406を駆動するプッシャモータ
407とから構成されている。ナピアネジ機構406
は、ナット部408とネジ部409とからなり、このナ
ット部408にピンプッシャ405が取り付けられ、ネ
ジ部409の端部歯車410がプッシャモータ407の
歯車411と噛み合っている。また、ナット部408の
下方には、後述する連結歯車412を軸支した揺動板4
13と係合するドグ414が設けられている。なお、ナ
ピアネジ機構406に代えて通常のネジを用いることも
できる。
ット4底面に減速機構415を有する駆動用モータ41
6を配置している。また、減速機構415の出力軸に設
けたプーリ417と、バケットユニット4の後部中段に
配置したガイドローラ418のプーリ419との間にベ
ルト420(タイミングベルト)を張架して回転力を伝
えるようにしている。また、ガイドローラ418には駆
動歯車421が設けられ、この駆動歯車421に噛み合
うと共にガイドローラ418を中心として揺動する連結
歯車412が設けられている。連結歯車412は、ガイ
ドローラ418を中心に揺動する揺動板413に軸支し
てある。
構406のナット部408に設けたドグ414と係合す
る突起422が設けられている。また、揺動板413に
は、バケットユニット筐体423との間にバネ424が
設けられている。また、減速機構415の出力軸には、
ガイドローラ425が設けられている。また、減速機構
415の出力軸は、ボックスラック用バケットユニット
41側とスパイラルラック用バケットユニット46側と
の両方に突設されており、駆動用モータ416をボック
スラック用とスパイラルラック用とで共用化している。
タ407を駆動することにより、ナピアネジ機構406
のネジ部409が回転する。これによりナット部408
が移動してピンプッシャ405がバケットユニット4か
ら突き出る。突き出たピンプッシャ405は、ボックス
ラック3のスライダ308を押し込むから、ボックスラ
ック3のゲート板305が開く。また、ナット部408
の移動によりナット部408のドグ414と揺動板41
3の突起422とが係合し、ナット部408の移動と共
に揺動板413が揺動する。
ック3のラック歯車317と噛み合って、駆動用モータ
416の動力がボックスラック3に伝達される。一方、
プッシャモータ407の駆動によりピンプッシャ405
を引っ込めると、スライダ308が元の位置に戻るから
ゲート板305が閉じる。これとともに、連結歯車41
2とラック歯車317との噛み合いが外れるから、動力
伝達が遮断される。
と、バケットユニット筐体423内を横切るようにして
前部上下段、後部中段に設けたガイドローラ418、4
25、426と、三つのガイドローラ418、425、
426の各プーリ419、417、427間に架け渡し
たベルト420(タイミングベルト)とから構成されて
いる。姿勢制御機構44は、商品をボックスラック3か
ら送り出した後に当該商品を起立姿勢に制御する機能を
有するが、その作用については後述する。
には、コンベヤ45が若干前方に傾斜させて配置されて
いる。コンベヤ45の搬送ベルト428(タイミングベ
ルト)は、駆動用モータ416により駆動する前部下段
のガイドローラ425と、もう一方のガイドローラ42
9との間に張架されている。この搬送ベルト428に
は、摩擦係数の大きい材料、たとえば、樹脂硬度70以
下のポリウレタン、シリコンおよび軟質PVCなどを用
いるのが好ましい。
41の開口404入口付近には、ボックスラック3から
送り出した商品を検出する商品検出スイッチ430が設
けられている。商品検出スイッチ430の検出レバー4
31は、開口404入口を横切るように位置しており、
送り出した商品と接触するようにしてある。以上の構成
により、定形的な商品を姿勢よく保持して商品取出口1
03まで搬送することができる。
ト46は、ボックスラック用バケットユニット41と並
列に結合しており、互いのコンベヤ47、45の駆動用
モータ416を共用としている。コンベヤ47は、前部
下段に配置したガイドローラ432と、後部中段に配置
したガイドローラ433との間に搬送ベルト434(タ
イミングベルト)を張架した構造であって、ボックスラ
ック用バケットユニット41のコンベヤ45に比べてよ
り傾斜して配置され、その幅も大きくなっている。な
お、ボックスラック用のコンベヤ45と同じく、搬送ベ
ルト434には、摩擦係数の大きい材料、たとえば、樹
脂硬度70以下のポリウレタン、シリコンおよび軟質P
VCなどを用いるのが好ましい。
減速機構415の回転軸と結合している。バケットユニ
ット筐体423は、その前面が一部開口しており、この
開口435を覆うようにフラッパ436が取り付けられ
ている。フラッパ436は、捩じりコイルバネ437に
より前面開口周縁に対して付勢されている。フラッパ4
36の一部は突起形状になっており、この突起形状に対
向するようにフラッパ開閉検知スイッチ438が設けら
れている。
も開口439しており、そのサイズはボックスラック用
バケットユニット41よりも若干大きめになっている。
この上面開口439には商品検出スイッチ440が設け
られている。商品検出スイッチ440の検出レバー44
1は、開口439の中央を横切っている。以上の構成に
より非定形的な商品を受容して、商品取出口まで搬送す
ることが可能になる。
ト部を示す斜視図である。スパイラルラック用バケット
ユニット46は、動力源をボックスラック用バケットユ
ニット41と共用しているので、駆動用モータ416の
減速機構415から継ぎ手442を介して動力を得てい
る。継ぎ手442は、キー溝443を有する筒軸444
と外周にキー445を突設した実軸446とを突き合わ
せて接合する構造になっている。なお、このジョイント
部は、継ぎ手442の他に、噛み合いクラッチなどを用
いることもできる。
ユニットの動作を示す説明図である。まず、同図(a)
に示すように、X−Y搬送機構5によりバケットユニッ
ト4をホームポジションからボックスラック3の略前面
までアクセスする。この位置で、ピンプッシャ機構42
を作動し、ピンプッシャ405をバケットユニット4側
から突き出すと、同図(b)に示すように、ピンプッシ
ャ405がボックスラック3のスライダ308に当た
り、当該スライダ308を押し込む。スライダ308が
押し込まれると、円筒カム307の作用によりゲート板
305が上に開き、ラック前面において商品Gの拘束が
解かれる。
い、ナット部408に設けたドグ414が揺動板413
の突起422に係合する。このため、連結歯車412が
揺動してボックスラック3のラック歯車317と噛み合
い、駆動用モータ416からラック歯車317までの間
に動力伝達経路が形成される。ここで、駆動用モータ4
16を駆動すると、減速機構415、ベルト420、ガ
イドローラ418および駆動歯車421を介して連結歯
車412まで回転が伝わり、当該連結歯車412が図中
矢印方向に回転を始める。
ラムケース301底面上にてベルト315が前方に送ら
れる。商品Gは、ベルト315に従動するプッシャ31
3に押されてボックスラック3から送り出される。送り
出された商品Gは、バケットユニット4により受容され
るが、この際、開口404に設けた商品検出スイッチ4
30により商品Gの進入が検出される。バケットユニッ
ト4では、この検知信号を基準として若干タイミングを
遅らせて駆動用モータ416を停止し、商品Gの送り出
しを止める。
ように、ピンプッシャ405を引っ込める。ピンプッシ
ャ405を引っ込めると、スライダ308がバネ力によ
り元の位置に戻るから円筒カム307の作用によりゲー
ト板305が閉まる。これにより、ラック前面にて商品
Gが再び拘束される。また、ピンプッシャ405が引っ
込むことに伴い、ドグ414により支持されていた揺動
板413が開放され、ばね力によって連結歯車412が
ラック歯車317から離脱する。
ク歯車317にかけての動力伝達経路が遮断される。一
方、送り出された商品Gは、一旦、ラック前端縁により
下部を支持され、前部上段のガイドローラ426に対し
て前倒れ姿勢で寄り掛かることになるが、バケットユニ
ット4を若干上昇させることで、同図に示すように、そ
の下部を後部中段のガイドローラ418により下部を支
持することになる。
モータ416を始動させると、姿勢制御機構44の前部
上段および後部中段のガイドローラ426、418が回
転し、商品Gが前傾姿勢から起立姿勢に変わり、コンベ
ヤ45上に着地する。つぎに、商品Gを受容したバケッ
トユニット4をX−Y搬送機構5によって商品取出口1
03まで搬送し、この位置で商品Gを搬出する。
部に設けたコンベヤ45を駆動してバケットユニット4
から商品Gを搬出する。フラッパ402は商品自体に押
されて開く。フラッパ402が閉じると、フラッパ開閉
検知スイッチ403aからの信号により、駆動用モータ
416が停止して待機状態になる。ユーザは、外扉10
4の商品取出口103のフラッパを開けて商品を取り出
す。
て、上記前部上段のガイドローラ426に代えてガイド
バーを設け、後部中段のガイドローラ418と前部後段
のガイドローラ425との間にタイミングベルトを張架
するようにしてもよい(図示省略)。この場合は、ガイ
ドバーに前倒れ姿勢で寄り掛かっている商品を、後部中
段のガイドローラ418で姿勢制御することになる。
トユニットの動作を示す説明図である。同図(a)に示
すように、まず、X−Y搬送機構5によりバケットユニ
ット4をホームポジションからスパイラルラック2の略
前面までアクセスする。この位置で、スパイラルラック
2の駆動用モータ210を駆動すると、スパイラル20
2が回転してピッチ202pがラック前方に送られる。
これにより、ピッチ202p間に拘束している商品Gが
スパイラルラック2から送り出される。商品Gが送り出
されると、そのまま落下してスパイラルラック用バケッ
トユニット46の上部開口439からバケットユニット
筐体423内に受容される。
は、上部開口439に設けた商品検出スイッチ440に
より検出する。また、X−Y搬送機構5は、この商品検
出スイッチ440の検出信号を基準とし、多少遅らせて
バケットユニット4を商品取出口103まで搬送する。
そして、同図(b)に示すように、駆動用モータ416
により底部のコンベヤ47を駆動してフラッパ436を
押し開きつつ商品Gを搬出する。フラッパ436が閉じ
ると、フラッパ開閉検知スイッチ438からの信号によ
り、駆動用モータ416が停止して待機状態になる。ユ
ーザは、外扉104の商品取出口103のフラッパを開
けて商品Gを取り出す。
に示したX−Y搬送機構の構造を示す斜視図である。X
−Y搬送機構5は、X軸搬送部51とY軸搬送部52と
から構成されている。X軸搬送部51は、バケットユニ
ット4を搭載し、X方向に設けたXガイドレール501
と、バケットユニット4をX軸方向に移動させるX軸サ
ーボモータ502と、X軸サーボモータ502の回転を
バケットユニット4に伝達するタイミングベルト(図示
省略)とから構成されている。
501をY方向に昇降させるY軸サーボモータ503
と、Xガイドレール501をY方向に移動させるYガイ
ドレール504と、Yガイドレール504に沿って設け
たYタイミングベルト505と、Y軸サーボモータ50
3の回転を左右のYタイミングベルト505に伝えるシ
ャフト506と、Xガイドレール501とのバランスを
とるバランサー507とから構成されている。また、X
軸搬送部51には、X方向左右端部にX軸サーボモータ
502の非常停止を行うリミットスイッチが配置されて
いる(図示省略)。同じく、Y軸搬送部52には、Y方
向上下端部にY軸サーボモータ503の非常停止を行う
リミットスイッチが配置されている(図示省略)。
自動販売機の制御系を示すブロック図である。制御部6
01は、各種データおよびプログラムを記憶するメモリ
602を有し、商品選択ボタン110、コイン機構11
2およびビルバリデータ113からの入力信号に基づ
き、X−Y搬送機構5、スパイラルラック2、バケット
ユニット4の動作を制御する。X−Y搬送機構5に対し
てはX軸サーボモータ502およびY軸サーボモータ5
03の回転制御を行うと共にガイドレール501、50
4上のリミットスイッチからの非常停止信号を受けてX
軸サーボモータ502およびY軸サーボモータ503を
停止制御する。
ータ210の回転制御を行うと共に商品検出スイッチ2
14による商品抜けの信号を受けて駆動用モータ210
を余分に回転させ、スパイラルピッチ202pを送る。
バケットユニット4に対しては、プッシャモータ407
を駆動してピンプッシャ機構42の作動制御を行い、商
品検出スイッチ430の商品検知信号を受けて駆動用モ
ータ416の回転制御を行い、姿勢制御機構44および
コンベヤ45を制御する。また、フラッパ開閉検知スイ
ッチ403a、438による商品搬出信号を受けて駆動
用モータ416を停止する。なお、制御部601が、上
記の他に通常の自動販売機1に必要な制御を行うことは
いうまでもない。
施の形態2にかかるスパイラルラックの構造を示す説明
図である。このスパイラルラック12は、実施の形態1
と異なり、動力源を切り離して後述するバケットユニッ
ト14側から動力を得るようにした構造である。まず、
スパイラルラック12の構造から説明する。このスパイ
ラルラック12は、スパイラル回転機構220によりス
パイラル202を回転させている点に特徴があり、その
他の構成は実施の形態1と同様であるからその説明を省
略する。一方のスパイラル軸204のスパイラル取付用
フランジ203後段には、一部に歯を設けていない平歯
車221が固定されている。
い位置に第2の平歯車222が設けられており、この平
歯車222と同軸に伝達経路を直角に曲げるためのかさ
歯223が設けられている。かさ歯車223の軸224
は、コラムケース201の側面部で回転支持されてお
り、その中間位置にはプーリ225が設けられている。
また、このプーリ225とラック前部に設けたプーリ2
26との間にはベルト227(タイミングベルト)が張
架されている。さらに、ラック前部のプーリ軸228は
コラムケース201の側面部で回転支持されている。ま
た、プーリ軸228の当該側面部から突出した部分に
は、バケットユニット14側の連結歯車412と噛み合
うラック歯車229が固定されている。
爪部230を有する爪車231が固定されている。ま
た、爪車231の後段には、スパイラル軸204を中心
にして揺動するレバー232が設けられている。レバー
232の端部には、揺動可能な棒状の爪233が設けら
れており、この爪233の先端が爪車231の爪部23
0に係止するようになっている。コラムケース201の
側面には、当該コラムケース201の長手方向に沿って
スライドするスライダ234が設けられている。このス
ライダ234の後部には、斜め方向に溝235が設けら
れており、当該溝235に対してレバー232の端部に
設けた突起部236が係合している。
スライダ摺動部237上をスライド可能となっている
が、通常は、ラック側面との間に設けた復帰バネ238
によりラック前方に付勢されている。また、スライダ2
34の前部は、バケットユニット14側のピンプッシャ
405を受けるため、折り曲げられている。また、スパ
イラル軸204の最後段には、大型の平歯車239が設
けられ、もう一方のスパイラル軸204に設けた平歯車
240と噛み合っている。
には、当該スライダ234などを保護するカバー241
が設けられている。また、コラムケース201の下面に
は、ラック前部に設けた商品検出スイッチ214からの
配線216が敷設されている。配線216端部のコネク
タ215は、スパイラル回転機構220のケース242
下部に固定されている。
るバケットユニットの構造を示す説明図である。このバ
ケットユニット14は、実施の形態1のスパイラルラッ
ク用バケットユニット46にピンプッシャ機構48を設
け、さらに図20に示したスパイラルラック12に動力
を伝達する駆動歯車450および連結歯車451を設け
た点に特徴がある。その他の構成は、実施の形態1と略
同様であるから説明を省略する(構成要素は説明の便宜
上、一部図示を省略する)。
態1のものと同じ構成であって、スパイラルラック12
側に突き出るピンプッシャ452と、このピンプッシャ
452を保持して前進後退を行うナピアネジ機構453
と、ナピアネジ機構453を駆動するプッシャモータ4
54とから成る。ナピアネジ機構453は、ナット部4
55とネジ部456とからなり、このナット部455に
ピンプッシャ452が取り付けられている。また、ネジ
部456の端部歯車457は、プッシャモータ454の
歯車458と噛み合っている。また、ナット部455の
下方には、連結歯車451を軸支した揺動板459と係
合するドグ460が設けられている。
ットユニット41側の後部中段に設けたガイドローラ4
18の軸に固定され、ボックスラック用バケットユニッ
ト41内に設けた駆動用モータ416から動力を得るよ
うにしている。さらに、スパイラルラック12側のラッ
ク歯車229を駆動するために、駆動歯車450に噛み
合うと共にガイドローラ418の軸を中心として揺動す
る連結歯車451が設けられている。連結歯車451
は、ガイドローラ418の軸を中心に揺動する揺動板4
59に軸支してある。この揺動板459の一部には、ナ
ット部455に設けたドグ460と係合する突起461
が設けられている。
筐体423との間にコイルバネ462を設けている。か
かる構成によれば、スパイラルラック12から動力源を
切り離し、全スパイラルラック12の動力源をバケット
ユニット14側に設けたので、制御を簡略にできると共
に動力源の少ない分、自動販売機1のコストを低減する
ことができる。
す説明図である。販売待機状態では、同図(a)に示す
ように、平歯車221の歯を設けていない部分221a
において第2の平歯車222との噛み合いが外れてお
り、かつ、レバー232の爪233と爪車231の爪部
230とが係合状態にある。つぎに、バケットユニット
14が所定のスパイラルラック12の前面下方にアクセ
スした後、ピンプッシャ機構48を作動させる。まず、
ピンプッシャ機構48のナット部455が移動すること
により、同図(b)に示すように、揺動板459と共に
連結歯車451が揺動してスパイラルラック12側のラ
ック歯車229と噛み合う。
動用モータ416からラック歯車229、プーリ22
6、タイミングベルト227およびかさ歯車223を介
して第2の平歯車222に至るまでの伝達経路が形成さ
れる。つぎに、ピンプッシャ452がスライダ234を
押し込むことにより、同図(c)に示すように、溝23
5内の突起部236が下方に移動し、レバー232が揺
動する。これにより、レバー232の爪233が爪車2
31の爪部230を押して当該爪車231を若干回転さ
せる。この回転により、平歯車221の歯と第2の平歯
車222とが噛み合う。これにより、バケットユニット
14側の駆動用モータ416からスパイラル軸204ま
での動力伝達経路が完成する。
を伝達することにより、スパイラル軸204の回転が継
続する(同図(d))。スパイラル軸204が略1回転
すると、再び平歯車221の歯が設けられていない部分
221aが第2の平歯車222側に来る。これにより、
動力伝達が遮断されてスパイラル軸204の回転が停止
する(同図(a))。スパイラル軸204の回転により
商品がスパイラルラック2から送り出され、上部開口4
39からバケットユニット14内に落とし込まれる。駆
動用モータ416は、商品の受容に伴う商品検出スイッ
チ440の商品検出信号に基づき、動作を停止する。そ
して、バケットユニット14により商品を商品取出口1
03まで搬送したら、駆動用モータ416によりコンベ
ヤ47を駆動し、バケットユニット14から商品を搬出
する(図示省略)。
る場合は、連結歯車451とラック歯車229とを噛み
合わせると共にピンプッシャ452によりスライダ23
4をもう一度押し込むようにすればよい。このスパイラ
ル回転機構220によれば、スパイラル軸204を1回
転してから確実に停止させることができる。なお、ボッ
クスラック側の動作については、実施の形態1と同様で
あるから説明を省略する。
イダ234や爪車231などを用いて、スパイラル軸2
04を1回転してから確実に停止させるように構成した
が、かかる構成を省略するようにしてもよい。すなわ
ち、スライダ234、レバー232および爪車231を
省略し、さらにスパイラル軸204に設けた平歯車22
1の歯を全周に渡って設けるようにする。これに伴い、
バケットユニット14側のピンプッシャ機構48のピン
プッシャ452が不要になる。ただし、連結歯車451
を揺動させるため、ナピアネジ機構453とプッシャモ
ータ454は必要である。
施の形態3にかかるバケットユニットの構造を示す説明
図である。このバケットユニット24は、実施の形態1
におけるボックスラック用バケットユニット41とスパ
イラルラック用バケットユニット46とを一体化したも
のである。基本的な構造はボックスラック用バケットユ
ニット41と同様であるが、底面に設けたコンベヤ49
の傾斜角度を変更できる点と、横方向のサイズを大きく
してスパイラルラック用バケットユニット46と略同じ
サイズにしている点が異なる。
4をコンパクトにできる。なお、商品検出スイッチ43
0は、ボックスラック3を使用する場合とスパイラルラ
ック2を使用する場合とで共用になっている。以下、実
施の形態1と同様の部分はその説明を省略し、異なる部
分について説明する。
ヤ49の傾斜角度を変更するために、傾斜角度変更機構
470を設けてある。図24は、図23に示した傾斜角
度変更機構の概略構成を示す説明図である。前記コンベ
ヤ49はプーリ425の回転軸を支持するフレーム47
1を有する。このフレーム471は、コイルバネ472
によって常時上方に引っ張られている。また、このフレ
ーム471の頂部には、コの字形状に折り曲げられその
足部に長穴473を有する支持部材474が設けられて
いる。支持部材474の長穴473には、位置決めピン
475が通されており、この位置決めピン475をコイ
ルバネ476によってフレーム471側に付勢してい
る。
24の側面に設けられ且つ鍵部分477を有する円弧形
状のガイド溝478を貫通すると共に、バケットユニッ
ト筐体423側面に突出している。また、コンベヤ49
のプーリ軸も筐体側面に設けた円弧形状の溝から突出し
(図示省略)、その端部に歯車479を固定している。
この歯車479には減速輪列480が設けられ、従動車
481の一部には長めの突起482が形成されている。
この突起482は、従動車481が回転することによっ
て位置決めピン475に干渉するようになっている。一
方、連結歯車412を軸支する揺動板413には、象の
鼻形状をしたカム突起483が形成されている。
動作を示す説明図である。まず、同図(a)に示すよう
に、コンベヤ49がスパイラルラック2から送り出され
る商品を受容する場合には、実施の形態1のスパイラル
ラック用のコンベヤ47と同様に、コンベヤ49の傾斜
角度がきつく設定されている。スパイラルラック2から
の商品を受容する場合は、ナピアネジ機構406を作動
させないでコンベヤ49を駆動するため、傾斜角度変更
機構470は動作しない。
容する場合、コンベヤ49を、実施の形態1のボックス
ラック用のコンベヤ45と同じ傾斜角度に変更する必要
がある。まず、ピンプッシャ機構42を作動させてピン
プッシャ405を突き出すと、ナピアネジ機構406の
ナット部408が揺動板413の突起422に係合し、
揺動板413が揺動する。なお、かかる動作は実施の形
態1と同様であるから図示を省略する。続いて、この揺
動板413の揺動によりカム突起483が位置決めピン
475に干渉し、位置決めピン475がカム突起483
に従動する(同図(b))。コンベヤ49は、位置決め
ピン475がガイド溝478に沿って下方に移動するに
従い、その傾斜角度を緩和してゆく。
と、同図(c)に示すように、位置決めピン475がガ
イド溝478の下端まで運ばれ、カム突起483の先端
部分483aによってガイド溝478の鍵部分477に
押し込まれる。位置決めピン475は、支持部材474
の長穴473に沿って移動可能であり且つフレーム47
1側に付勢されているから、同図(d)に示すように、
ガイド溝478の鍵部分477で係止状態になる。
させてピンプッシャ405を引っ込めると、揺動板41
3と共にカム突起483が元の位置に戻る。位置決めピ
ン475は、鍵部分477に係止しているため当該カム
突起483とは干渉しない。商品がバケットユニット4
内に受容されて商品取出口103まで搬送されると、コ
ンベヤ49が作動を開始する。コンベヤ49が作動する
と、減速輪列480の従動車481が回転を始める。減
速輪列480の減速比は、プーリ429がコンベヤ49
上の商品を完全に搬出するのに必要な回転数に対し、プ
ーリ429がそれ以上の回転をしたときに従動車481
が1回転するように設定する。
示すように、その突起482が位置決めピン475に干
渉する。これにより、鍵部分477から位置決めピン4
75が押し出される(同図(f))。位置決めピン47
5が鍵部分477との係合を失うと、同図(g)に示す
ように、コンベヤ49に設けたコイルバネ472によっ
て当該コンベヤ49が上方に持ち上げられる。これによ
り、コンベヤ49がスパイラルラック2から送り出され
る商品を受容する状態に戻る。
ン475は、突起482先端の軌跡より外に位置するの
で、コンベヤ作動時において当該突起482と干渉する
ことはない。このようにすれば、スパイラルラック対応
時にはコンベヤ49の傾斜角度をきつく保ち、ボックス
ラック対応時にはコンベヤ49の傾斜角度をゆるく保つ
ことができる。なお、この他の基本的な動作は、実施の
形態1と同様であるから説明を省略する。また、上記構
成の他に、コンベヤ49の傾斜角度を変更するアクチュ
エータを別途設けるようにしてもよい。たとえば、モー
タ駆動によりコンベヤ49の傾斜角度を変更するように
してもよい。
施の形態4にかかる自動販売機のスパイラルラックを示
す斜視図である。図27は、図26に示したスパイラル
ラックの正面図、図28は、図26に示したスパイラル
ラックの平面図である。このスパイラルラック23は、
板金製作したコラムケース251内の長手方向に2本の
金属製スパイラル252を縦配置した構成である。各ス
パイラル252の一端は、スパイラル取付用フランジ2
53によってスパイラル軸254に固定され、他端は、
ラック前面側で解放状態となる。
251底面に設けた山形のガイド部255により正しい
位置に保持されている。上段のスパイラル252は、コ
ラムケース251後部上段から前部にかけて設けたガイ
ドバー256により接触支持されている(ガイドバー2
56によりスパイラル252を吊り下げた状態になって
いる)。このガイドバー256の前端部は、商品と干渉
しないように曲げ加工され、コラムケース251の前部
両側面にて固定されている。
57が固定されており、一方の平歯車257と他方の平
歯車257とは二つの中間車258を介して連結してい
る。この中間車258の一つに動力源となる駆動用モー
タ259のギア260が噛んでおり、この駆動用モータ
259の回転により両方の平歯車257に対して互いに
逆方向の回転を与えている。駆動用モータ259、中間
車258および平歯車257はコラムケース奥側に設け
た動力ボックス261内に収容されている。
252p間とコラムケース251側面とにより拘束され
る(図27,28参照)。このスパイラルラック23を
用いることにより、長い商品を収容し、送り出すことが
できる。また、コラムケース251の底面には、ラック
支持枠108上を走行するガイド車262が設けられて
いる。なお、上記中間車258の代わりにベルトによっ
て駆動用モータ259の回転をスパイラル軸254に伝
達するようにしてもよい。また、商品Gの長さに合わせ
てスパイラル252の間隔を調整可能に構成するように
しても良い。さらに、三つ以上のスパイラル252を縦
に配置するようにしてもよい。
した場合、その商品Gを収容しているスパイラルユニッ
ト23のスパイラル252が回転し、1/2ピッチ送る
ことによりスパイラルラック23から商品Gが送り出さ
れる(スパイラル252の左右に商品Gが拘束されてい
るため)。商品Gは、スパイラルラック23の下方で待
機しているバケットユニット4により受容され、商品取
出口103まで搬送される。
ニット4がスパイラルラック2の前面下方に到達する前
にスパイラル252を回転させるようにしてもよい。こ
のようにすれば、商品受容までの時間を短縮することが
できる。さらに、実施の形態2に示したように、このス
パイラルラック23から動力源を切り離して、バケット
ユニット4側から動力の供給を受けるようにしてもよ
い。このようにすれば、制御が簡単になると共に自動販
売機のコストを低減することができる。
施の形態5にかかる自動販売機のボックスラックを示す
斜視図である。図30は、図29に示したボックスラッ
クの断面図である。このボックスラックは実施の形態1
に示したものと略同様の構成であるが、プッシャ313
を設けず、搬送ベルト330のみによって商品を送り出
すようにした点に特徴がある。まず、コラムケース33
1の前部と後部とにプーリ332を設け、これらプーリ
332間に搬送ベルト330を張架する。後部のプーリ
332には、搬送ベルト330の張力を調整するコイル
バネ333を設ける。また、搬送ベルト330の搬送側
には、搬送ベルト330を裏面で支持する支持ローラ3
34が複数配置してある。
5が設けてある。このラック歯車335がバケットユニ
ット4の連結歯車412と噛み合うことにより、駆動用
モータ416から動力を得る。ゲート機構303につい
ては、実施の形態1と同様であるから説明を省略する。
コラムケース331の底面であって搬送ベルト330の
両側にはレール336が設けられているが、このレール
336は搬送ベルト330の上面より若干低く位置して
いる。
ングベルトでもよい。また、ベルトの材料は、搬送面の
摩擦係数が大きいことが条件になるが、具体的に使用可
能な材料としては、硬度70以下のポリウレタン、シリ
コンおよび軟質PVCなどを挙げることができる。硬度
70以下のポリウレタンは、耐磨耗性、耐久性、コスト
等の点から最も好ましい。特に、商品側の材料が金属や
紙の場合に比べ、樹脂の場合に極めて有効となる。すな
わち、このボックスラックは、サンドイッチや菓子パン
のように樹脂でラッピングされた商品や、惣菜や弁当の
ように樹脂容器でできた商品の搬送に適しているといえ
る。
きい場合、ローディング時の姿勢を保持したまま、商品
を搬送することができる。また、搬送ベルト330の商
品搬送面に水滴や塵が付着しても、搬送中の商品姿勢が
変わりにくい。これにより、商品を一個ずつ確実に送り
出すことができ、さらに商品を傷つけることがない。バ
ケットユニット4側では、商品検出スイッチ430から
の商品検知信号に基づいて、ピンプッシャ405を引っ
込めて動力伝達を遮断し、駆動用モータ416の回転を
停止する。
13は、上記実施の形態1にかかるボックスラック3と
組み合わせて使用できる。また、搬送ベルト330を用
いているから、多種多様の商品を搬送することができ
る。このため、当該ボックスラック13のみによって商
品収容ラック102を構成することもできる。また、実
施の形態1または2にかかるスパイラルラック2、12
との併用も可能である。さらに、このボックスラック1
3のサイズは、実施の形態1のボックスラック3と同じ
であるから、同一のラック支持枠108に取り付けるこ
とができる。
施の形態6にかかる自動販売機を示す説明図である。こ
の自動販売機1は、上記X−Y搬送機構5に代えて垂直
多関節ロボット7を用いるようにしたものである。この
ロボット7は、本体ケース101内の商品収納ラック1
02の前面に設置され、その制御は制御部601により
行われる。関節部701には、サーボモータと減速機が
取り付けられている。また、リンク先端部のピボット7
02には、上記実施の形態において示したバケットユニ
ット4が取り付けられている。バケットユニット4は、
当該ロボット7によりX−Y平面座標となる商品収納ラ
ック102前面を移動する。なお、同図では3自由度の
ロボット7を示したが、平面内の作業で好ましいとされ
る4自由度以上のロボットを用いるようにしてもよい。
販売操作パネル109に設けたジョイスティック703
によりマニュアル操作することができる。通常は、商品
選択ボタン110により商品を選択し、その選択した商
品をロボット7が自動的に取り出すようにしているが、
マニュアル操作ボタン704を押すことにより、ユーザ
がロボット7を直接操作して商品を取り出すことができ
る。具体的には、図32(a)に示すように、ユーザが
マニュアル操作ボタン704を押すことにより、マニュ
アル操作モードに入る。液晶表示パネル111には、マ
ニュアル操作モードに入ったことが表示される。
がジョイスティック703を操作し、ロボット7の先端
に設けたバケットユニット4を所定のスパイラルラック
2またはボックスラック3の前面に概ね位置させる。液
晶表示パネル111には、バケットユニット4が対面す
るラック番号が常に表示される。この状態でユーザがジ
ョイスティック703頭部の確定ボタン705を押す
と、再びオート操作モードに入り、制御部601がバケ
ットユニット4の位置を誤差調整する(同図(c))。
ケットユニット4が対面するラック番号とオート操作モ
ードに入った旨が表示されると共に、商品操作パネル1
09上の方向指示灯706が誤差調整状態を点灯表示す
る。なお、バケットユニット4のアクセス後の動作は上
記実施の形態と同様であるので説明を省略する。バケッ
トユニット4が商品を受容すると、ロボット7が自動的
にバケットユニット4を商品取出口103まで移動す
る。なお、商品を受容した後の動作をマニュアル操作に
より行うようにしてもよい。
売機(請求項1)によれば、ボックスラックとスパイラ
ルラックとを併用したので、多種多様の商品を販売する
ことができる。
によれば、複数のスパイラルをコラムケース内に縦方向
に配置し、少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束
するようにしたので、スパイラルラックのサイズを横方
向に小さくできる。
によれば、底部に搬出コンベヤを設けたバケットユニッ
トおよびX−Y搬送機構によって商品を搬送、搬出する
ようにしたので、商品の破損を防止できると共にシース
ルー自動販売機において商品を丁寧に扱っていることを
印象づけることができる。
によれば、スパイラルラック用バケットユニットとボッ
クスラック用バケットユニットとを一体構成にしたので
構成が簡単になる。特に、機構全体を共通化した場合に
は、スパイラルラックの位置規制がなくなるので、商品
収納ラックの自由度が増す。
によれば、X−Y搬送機構、バケットユニット、および
複数のスパイラルを横方向または縦方向に配置したスパ
イラルラックにより自動販売機を構成するようにしたの
で、多種多様の商品を販売することができる。
によれば、スパイラルラック側から動力源を切り離して
バケットユニット側に設けるから、動力源が一つで済
む。このため、コストの低下を図ることができる。
によれば、動力源をスパイラルラック側およびボックス
ラック側から切り離してバケットユニット側に設け、ス
パイラルラックおよびボックスラックを駆動する動力源
を共通化したので、さらに、コスト低減を図ることがで
きる。
によれば、スパイラルを1回転させて確実に停止でき、
また、外部からの機械力により再び回転させることがで
きる。
によれば、バケットユニットがスパイラルラックの前面
下側近傍に位置するに先だって、スパイラルを回転させ
るようにしたので、短時間で商品を送り出すことができ
る。
0)によれば、スパイラルピッチ間に商品の抜けを検出
する検出スイッチを設けたので、商品の空売りを防止す
ることができる。
1)によれば、商品抜け検出手段をスパイラルピッチ間
に設け、商品の抜けを検出して商品抜け情報を出力し、
この商品抜け情報に基づいてバケットユニットに設けた
動力源を制御するようにしたので、商品の空売りを防止
することができる。
2)によれば、多関節ロボットを用いて商品を取り出す
ようにしたので、ユーザを楽しませることができる。
3)によれば、多関節ロボットをジョイスティックによ
り動かすようにしたので、ユーザが楽しみながら商品を
購入することができる。
イラルラック(請求項14)によれば、スパイラルラッ
ク側から動力源を切り離してバケットユニット側に設け
るから、動力源が一つで済み、コストを低減することが
できる。
イラルラック(請求項15)によれば、複数のスパイラ
ルをコラムケース内に縦方向に配置して、スパイラルピ
ッチ間で商品を拘束し、当該スパイラルの回転により商
品を送り出すようにしたので、商品を縦方向に収容する
ことができる。
イラルラック(請求項16)によれば、スパイラルを1
回転させて確実に停止でき、また、外部からの機械力に
より再び回転させることができる。
イラルラック(請求項17)によれば、スパイラルピッ
チ間に商品の抜けを検出する検出スイッチを設けたの
で、商品の空売りを防止できる。
クスラック(請求項18)によれば、ベルト運搬装置の
ベルトのうち、少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以
下のポリウレタンで構成したので、商品に対する摩擦を
十分に確保できるから姿勢を安定的に保ちつつ、ベルト
運搬することができる。
クスラック(請求項19)によれば、ボックスラック側
から動力源を切り離して外部に設けるから、動力源が一
つで済む。このため、コストを低減することができる。
また、ベルトの商品運搬面に樹脂硬度70以下のポリウ
レタンを用いるようにしたので、商品の姿勢を安定的に
保持しつつ、ベルト運搬することができる。
0)によれば、上記自動販売機(請求項1〜4、6〜1
3)のボックスラックとして、上記ボックスラック(請
求項18または19)を用い、また、この発明の自動販
売機(請求項21)によれば、上記自動販売機(請求項
18または19)のボックスラックと、ボックスラック
の前面下側近傍に位置してボックスラックから送り出し
た商品を受けると共に受けた商品を搬出するコンベヤを
底部に設けたバケットユニットと、バケットユニットを
上下左右に移動するX−Y搬送機構とを備えた。このた
め、商品の姿勢を安定的に保持しつつベルト運搬するこ
とができる。また、多種多様の商品を運搬することがで
きる。
2)によれば、スパイラルラックとボックスラックとの
間で互換性が得られるから、ラックの組み合わせパター
ンを増やすことができる。このため、多種多様の商品に
対応することができる。
3)によれば、X−Y搬送機構をジョイスティックによ
り動かすようにしたので、ユーザが楽しみながら商品を
購入することができる。
示す斜視図である。
面図である。
ある。
る。
る。
る。
る。
ある。
び側面図である。
である。
ニットを示す構成図である。
ユニットを示す構成図である。
視図である。
作を示す説明図である。
動作を示す説明図である。
視図である。
ック図である。
ラックの構造を示す説明図である。
ニットの構造を示す説明図である。
る。
ニットの構造を示す説明図である。
を示す説明図である。
明図である。
のスパイラルラックを示す斜視図である。
ある。
ある。
のボックスラックを示す斜視図である。
る。
を示す説明図である。
である。
Claims (23)
- 【請求項1】 商品を並べて収容するコラムケース内に
直動機構によって移動するプッシャを設け、移動するプ
ッシャにより商品列の末尾を押して商品を送り出すボッ
クスラックと、 回転機構により回転するスパイラルをコラムケース内に
設け、スパイラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラル
の回転により商品を送り出すスパイラルラックと、 を併用したことを特徴とする自動販売機。 - 【請求項2】 商品を並べて収容するコラムケース内に
直動機構によって移動するプッシャを設け、移動するプ
ッシャにより商品列の末尾を押して商品を送り出すボッ
クスラックと、 回転機構により回転する複数のスパイラルをコラムケー
ス内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイラルピ
ッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により商品を
送り出すスパイラルラックと、 を併用したことを特徴とする自動販売機。 - 【請求項3】 スパイラルラックの前面下側近傍に位置
してスパイラルラックから送り出した商品を受けると共
に受けた商品を搬出するコンベヤを底部に設けたバケッ
トユニットと、 バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構
と、 を備え、 商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送してコンベヤに
より搬出するようにしたことを特徴とする請求項1また
は2に記載の自動販売機。 - 【請求項4】 受けた商品を搬出するコンベヤを底部に
設けると共にガイドローラによる姿勢制御機構を有し、
ボックスラックの略前面位置にてボックスラックから送
り出した商品を受けるボックスラック用バケットユニッ
トと、 スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラル
ラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を
搬出するコンベヤを底部に設けたスパイラルラック用バ
ケットユニットと、 を一体構成し、 ボックスラック用バケットユニットおよびスパイラルラ
ック用バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬
送機構を備え、 商品を外扉に設けた商品取出口まで搬送してコンベヤに
より搬出するようにしたことを特徴とする請求項1また
は2に記載の自動販売機。 - 【請求項5】 回転機構により回転する複数のスパイラ
ルをコラムケース内に横方向または縦方向に配置すると
共に少なくともスパイラルピッチ間で商品を拘束し、ス
パイラルの回転により商品を送り出すスパイラルラック
と、 スパイラルラックの前面下側近傍に位置してスパイラル
ラックから送り出した商品を受けると共に受けた商品を
搬出するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、 バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構
と、を備えたことを特徴とする自動販売機。 - 【請求項6】 スパイラルラック側から動力源を切り離
してバケットユニット側に設け、スパイラルラックに対
するバケットユニットのアクセス位置でバケットユニッ
ト側の動力源とスパイラルラック側の回転機構とを伝達
結合し、動力源から回転機構に動力を伝達するようにし
たことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載
の自動販売機。 - 【請求項7】 ボックスラック側から動力源を切り離し
てバケットユニット側に設け、ボックスラックに対する
バケットユニットのアクセス位置でバケットユニット側
の動力源とボックスラック側の直動機構とを伝達結合
し、動力源から直動機構に動力を伝達すると共に、この
バケットユニット側の動力源を前記スパイラルラックと
共用にし、スパイラルラックに対するバケットユニット
のアクセス位置でバケットユニット側の動力源とスパイ
ラルラック側の回転機構とを伝達結合し、動力源から回
転機構に動力を伝達することを特徴とする請求項3、4
または6に記載の自動販売機。 - 【請求項8】 バケットユニット側に設けた作動用プッ
シャと、 作動用プッシャで押すことによりスライドするスライダ
と、 スライダに設けたガイド部に沿って揺動するレバーと、 レバーに設けた爪と、 爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた
爪車と、 同じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車
と、 主歯車に係合する歯車を含み、バケットユニットの動力
源と伝達結合して当該歯車を回転させる動力伝達部と、 を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の自
動販売機。 - 【請求項9】 バケットユニットがスパイラルラックの
前面下側近傍に位置するに先だって、スパイラルを回転
させるようにしたことを特徴とする請求項3〜5のいず
れか一つに記載の自動販売機。 - 【請求項10】 スパイラルピッチ間に商品の抜けを検
出する検出スイッチを設けたことを特徴とする請求項1
〜9のいずれか一つに記載の自動販売機。 - 【請求項11】 スパイラルピッチ間に設けられ、商品
の抜けを検出して商品抜け情報を出力する商品抜け検出
手段と、 X−Y搬送機構およびバケットユニットを制御すると共
に、商品抜けが生じた場合、バケットユニットに設けた
動力源に対し商品抜け情報に基づく制御を行う制御手段
と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つ
に記載の自動販売機。 - 【請求項12】 シースルー構造の自動販売機内部に多
関節ロボットを設け、そのアーム先端に設けた保持手段
によりスパイラルラックから送り出した商品を保持し、
その商品を外扉に設けた商品取出口から搬出するように
したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販
売機。 - 【請求項13】 さらに、前記多関節ロボットをジョイ
スティックにより動かすようにしたことを特徴とする請
求項12に記載の自動販売機。 - 【請求項14】 回転機構により回転するスパイラルを
コラムケース内に設け、スパイラルラック側から動力源
を切り離すと共に外部に設けた動力源に結合して動力を
得る伝達結合部を設け、この伝達結合部を介して得た動
力により回転機構を駆動し、スパイラルの回転によって
スパイラルピッチ間に拘束している商品を送り出すこと
を特徴とする自動販売機に用いるスパイラルラック。 - 【請求項15】 さらに、複数の前記スパイラルをコラ
ムケース内に縦方向に配置すると共に少なくともスパイ
ラルピッチ間で商品を拘束し、スパイラルの回転により
商品を送り出すことを特徴とする請求項14に記載の自
動販売機に用いるスパイラルラック。 - 【請求項16】 外部に設けた作動用プッシャと、 作動用プッシャで押すことによりスライドするスライダ
と、 スライダに設けたガイド部に沿って揺動するレバーと、 レバーに設けた爪と、 爪と係合する爪部を一部に形成しスパイラル軸に設けた
爪車と、 同じくスパイラル軸に設けられ一部歯を欠いた主歯車
と、 主歯車に係合する歯車を含み、外部の動力源と伝達結合
して当該歯車を回転させる動力伝達部と、 を備えたことを特徴とする請求項14または15に記載
の自動販売機に用いるスパイラルラック。 - 【請求項17】 さらに、スパイラルピッチ間に商品の
抜けを検出する検出スイッチを設けたことを特徴とする
請求項14〜16のいずれか一つに記載の自動販売機に
用いるスパイラルラック。 - 【請求項18】 商品を並べて収容するコラムケース内
にベルト運搬装置を設け、このベルト運搬装置のベルト
のうち、少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以下のポ
リウレタンで構成したことを特徴とする自動販売機に用
いるボックスラック。 - 【請求項19】 商品を並べて収容するコラムケース内
に、ベルトの少なくとも商品運搬面を樹脂硬度70以下
のポリウレタンで構成したベルト運搬装置を設け、ボッ
クスラック側から動力源を切り離すと共に外部に設けた
動力源に結合して動力を得る伝達結合部を設け、この伝
達結合部を介して得た動力によりベルト運搬装置を駆動
し、ベルトの移動によって商品を送り出すことを特徴と
する自動販売機に用いるボックスラック。 - 【請求項20】 請求項1〜4、6〜13のいずれか一
つに記載の自動販売機のボックスラックとして、請求項
18または19に記載のボックスラックを用いることを
特徴とする自動販売機。 - 【請求項21】 上記請求項18または19に記載のボ
ックスラックと、 ボックスラックの前面下側近傍に位置してボックスラッ
クから送り出した商品を受けると共に受けた商品を搬出
するコンベヤを底部に設けたバケットユニットと、 バケットユニットを上下左右に移動するX−Y搬送機構
と、を備えたことを特徴とする自動販売機。 - 【請求項22】 商品収納ラックのラック支持枠が、上
記スパイラルラックおよびボックスラックのいずれも支
持可能であることを特徴とする請求項1〜4、6〜13
のいずれか一つに記載の自動販売機。 - 【請求項23】 さらに、上記X−Y搬送機構をジョイ
スティックにより動かすようにしたことを特徴とする請
求項1〜11、22のいずれか一つに記載の自動販売
機。
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