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JP2000306763A - 積層セラミックコンデンサとその製造方法 - Google Patents

積層セラミックコンデンサとその製造方法

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Publication number
JP2000306763A
JP2000306763A JP11072699A JP11072699A JP2000306763A JP 2000306763 A JP2000306763 A JP 2000306763A JP 11072699 A JP11072699 A JP 11072699A JP 11072699 A JP11072699 A JP 11072699A JP 2000306763 A JP2000306763 A JP 2000306763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external connection
ceramic capacitor
pair
internal electrodes
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11072699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Nakamura
恒 中村
Iwao Ishikawa
巌夫 石川
Gen Itakura
鉉 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11072699A priority Critical patent/JP2000306763A/ja
Publication of JP2000306763A publication Critical patent/JP2000306763A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種電子機器に用いられる積層セラミックコ
ンデンサにおいて、容量抜け不良の低減化と、tanδ
特性の安定化を図り、信頼性の向上を目的とする。 【解決手段】 誘電体セラミックス6と、内部電極7を
交互に積層して焼結した個片状(チップ状)のセラミッ
ク素体の相対する一対の両側壁面に層状に露出した内部
電極7に無電解めっき法によって導電性の金属層9a,
9bを被覆し、外部接続端子8a,8bを形成すること
によって、内部電極7と外部接続端子8a,8bの接続
の安定化を図り、生産歩留まりの向上と、信頼性に優れ
た積層セラミックコンデンサを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
される積層セラミックコンデンサとその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型軽量化や高性能化
に伴い積層セラミックコンデンサの需要が著しく拡大し
ている。
【0003】従来の積層セラミックコンデンサは図2に
示すように、チタン酸バリウム等の誘電体セラミックス
1と、パラジュウムやニッケルなどの高融点金属から成
る内部電極2を交互に積層して焼結した個片状のセラミ
ック素体の相対する一対の両端部に内部電極2に接続し
た銀とガラスの焼結体によって外部接続端子3a,3b
を形成したものである。この外部接続端子3a,3bの
表面にはニッケルまたは銅層4a,4b、その上に錫ま
たははんだ層5a,5bが形成されて面実装用とされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな積層セラミックコンデンサは、誘電体セラミックス
1と内部電極2を交互に積層したセラミック焼結体の相
対する一対の両端面に層状に露出した内部電極2が極め
て薄層であるために、その内部電極2を確実に表面に露
出させることが難しく、且つ層状に露出した内部電極2
は酸化皮膜を形成しているために外部接続端子3a,3
bとの等価直列抵抗が高くなり、電気的接続が不安定と
なることによって、容量抜け不良や、tanδ特性が劣
化して信頼性を損なう課題があった。
【0005】本発明はこのような従来例の欠点を解決し
て、容量抜け不良やtanδ特性の劣化を防止して信頼
性に優れた積層セラミックコンデンサを提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の積層セラミックコンデンサは、誘電体セラミ
ックスと高融点金属から成る内部電極を交互に積層して
焼結した個片状を有するセラミック素体の相対する一対
の両端部に層状に露出した内部電極の表面に無電解めっ
きによって導電性に優れた金属層を被覆し、その上に外
部接続端子層を設けたものである。
【0007】この構成によれば、セラミック素体の相対
する一対の両端面に層状に露出した内部電極の露出面に
無電解めっきにより導電性に優れた金属層を付着させる
ことによって、外部接続端子と内部電極の電気的接続の
安定化が図れ、信頼性に優れた積層セラミックコンデン
サが得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、誘電体セラミックスと高融点金属から成る内部電極
を交互に積層して焼結した個片状を有するセラミック素
体の相対する一対の両側壁面に層状に露出した内部電極
に無電解めっきによって導電性を有する金属層を被着
し、この内部電極を覆うようにセラミック素材の相対す
る一対の両端部に外部接続端子を設けた積層セラミック
コンデンサであり、内部電極と外部接続端子の界面に導
電性に優れた金属層を介在することによって、両者の接
続面積が増大し、電気的接続の安定化が図れることによ
って、信頼性に優れた積層セラミックコンデンサが得ら
れる。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、外部接
続端子を金属とガラスの焼結体または導電性樹脂によっ
て構成した積層セラミックコンデンサであり、これらの
外部接続端子を設けることによって、内部電極との電気
的接続の信頼性に優れた積層セラミックコンデンサが得
られるものである。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、誘電体
セラミックスと高融点金属から成る内部電極を交互に積
層して焼結した個片状を有するセラミック素体を無電解
めっき液に浸漬し、上記セラミック素体の相対する一対
の両側壁面に層状に露出した内部電極に導電性を有する
金属層を被着した後で、上記内部電極を覆うように前記
セラミック素体の相対する一対の両端部に外部接続端子
層を設ける積層セラミックコンデンサの製造方法であ
り、無電解めっき法によって層状に露出した内部電極に
導電性に優れた金属層を被着させることによって、簡単
な工程で外部接続端子との接続の信頼性に優れた積層セ
ラミックコンデンサが得られるものである。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、セラミ
ック素体の相対する一対の両側壁面に層状に露出した内
部電極に置換めっき法によって導電性の金属層を被着す
る積層セラミックコンデンサであり、置換めっき法によ
って内部電極の露出面に導電性の金属層を被着すること
によって、より簡単で確実に金属層を被着させることが
でき、信頼性に優れた積層セラミックコンデンサが得ら
れるものである。
【0012】以下、本発明の実施の形態について図1を
用いて説明する。
【0013】図1は本発明による積層セラミックコンデ
ンサを示し、図1において、6は誘電体セラミックス
で、主にチタン酸バリウム等によって構成されている。
【0014】7は内部電極で、パラジウムやニッケル等
の高融点金属によって構成されている。
【0015】8a,8bはセラミック焼結体の相対する
一対の両端部に形成された外部接続端子で、銀粉や銅
粉、ニッケル粉等の金属粉とガラスの焼結体または、金
属粉をエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等の合成樹脂に分
散して硬化させた導電性樹脂によって構成されている。
【0016】また、9a,9bは、個片状の焼結したセ
ラミック素体の相対する一対の両側壁面に層状に露出し
た内部電極7に無電解めっき法によって被着した導電性
の金属層で、銅、ニッケル、コバルト、金、銀、パラジ
ウム等の導電性に優れた金属皮膜によって構成されてい
る。
【0017】さらに、10a,10bは外部接続端子8
a,8bの表面に設けられたニッケルまたは銅層、11
a,11bはこのニッケルまたは銅層10a,10bの
表面に設けられた錫またははんだ層であり、これを形成
することにより面実装用の積層セラミックコンデンサを
構成している。
【0018】本実施の形態では、先ず、チタン酸バリウ
ム等の誘電体セラミックス6のグリーンシート上にパラ
ジウムやニッケル等の金属粉をベースとした導電ペース
トを印刷して内部電極7を形成し、次いでこのシートを
所望とする容量になるように任意の枚数を積層して成形
した後に、外形寸法が1.0×0.5mm、1.6×
0.8mm、2.5×1.25mm、3.2×1.6m
m等の直方体の形状になるように切断し、これを空気中
または窒素雰囲気中で高温焼成して、個片状(チップ
状)のセラミック素体を作製した。
【0019】この場合、焼結した個片状のセラミック素
体は、その相対する一対の両側壁面に内部電極7が層状
に露出したものができる。そして、この個片状のセラミ
ック素体を無電解めっき液に浸漬して、セラミック素体
の相対する一対の両側壁面に層状に露出した内部電極7
を核としてその表面に導電性に優れた金属層9a,9b
を析出させた。
【0020】この無電解めっき法によって内部電極7の
露出面に析出させる金属層9a,9bとしては、銅、ニ
ッケル、金、銀、白金、パラジウム等の多くの金属また
はそれらの合金が析出可能であるが、本実施の形態で
は、特に銅、ニッケル、金、パラジウム金属を選定し、
それぞれの金属をバレルめっき法によって析出させた。
【0021】この場合、銅、ニッケル、パラジウムは、
それぞれの金属塩の錯化合物体と、還元剤からなる自己
触媒型の無電解めっき液を使用し、このめっき液に活性
化処理などの前処理を施したセラミック素体を浸漬し
て、層状に露出したニッケルまたはパラジウム金属から
成る内部電極7を核として、その表面または層状の内部
電極7に0.1〜1.0μm程度の膜厚の薄層の導電性
の金属層9a,9bを析出させた。
【0022】また一方、金は内部電極7を構成するニッ
ケルやパラジウム金属と容易に置換反応によって析出で
きることを利用して、シアン化金や亜硫酸金等の金イオ
ンを含んだめっき液にセラミック素体を浸漬し、内部電
極7の層状露出面に金を選択的に置換析出させた。
【0023】尚、この置換めっき法によって金を析出さ
せる方法は、内部電極7の露出面にのみに金が忠実に析
出するために、内部電極7の露出状態を確認するのに極
めて有効であり、製造工程内での内部電極7の露出の有
無の確認ができることによって、不良品選別が容易に行
える利点の他に、自己触媒型の無電解めっき法に比較し
て誘電体セラミックス面への異常析出が回避でき、生産
歩留まりが大幅に向上できた。
【0024】このようにして、内部電極7の露出面に導
電性に優れた金属層9a,9bを付着させた後は、その
内部電極7を覆うように、セラミック素体の相対する一
対の両端部に外部接続端子8a,8bを形成した。
【0025】この外部接続端子8a,8bの形成にあた
っては、銀、ニッケル、銅などの金属微粉末とガラスフ
リットを樹脂バインダーに分散して混練したガラス系の
導電性ペーストを使用し、セラミック素体の相対する一
対の両端部に選択的に塗布して、600〜800℃の高
温中(空気中または窒素雰囲気中)で焼成して、金属と
ガラスの焼結体によって形成した。
【0026】また一方、他の実施の形態では、銀、銅、
ニッケル等の金属微粉末をエポキシ系樹脂やポリイミド
系樹脂に混合分散して作った樹脂系の導電性ペーストを
用い、セラミック素体の両端部に塗布した後に、空気中
150℃〜250℃の温度で樹脂を硬化させて外部接続
端子8a,8bを形成した。
【0027】そして、これらの外部接続端子8a,8b
の表面には必要に応じて、はんだ付け性を向上させる目
的で、バレル電気めっき法によって銅やニッケル等の金
属層10a,10bをめっきし、さらに最外層にははん
だ付け性を良好に保つために、錫やはんだ等の金属層1
1a,11bを被覆して積層セラミックコンデンサを完
成させた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明による積層セ
ラミックコンデンサは、誘電体セラミックスと内部電極
を交互に積層して焼結した個片状のセラミック素体の相
対する一対の両側壁面に層状に露出した内部電極に無電
解めっき法によって導電性に優れた金属層を被着してそ
の上に外部接続端子を設けたものであり、内部電極と外
部接続端子の界面に導電性に優れた金属層を介在させ、
両者の接触面積を増大させることによって等価直列抵抗
を低減化し、電気的接続が安定化することにより、積層
セラミックコンデンサの生産歩留まりの向上と、信頼性
が著しく改善される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による積層セラミックコ
ンデンサの断面図
【図2】従来の積層セラミックコンデンサの断面図
【符号の説明】
6 誘電体セラミックス 7 内部電極 8a,8b 外部接続端子 9a,9b 導電性の金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 鉉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E001 AB03 AC09 AF06 AH07 AJ03 5E082 AA01 AB03 BC30 BC38 EE04 EE23 EE35 FG26 FG54 GG10 GG26 GG28 JJ03 JJ23 JJ26 LL01 MM24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体セラミックスと高融点金属から成
    る内部電極を交互に積層して焼結した個片状を有するセ
    ラミック素体の相対する一対の両端面に層状に露出した
    内部電極に無電解めっきによって導電性を有する金属層
    を被着し、内部電極を覆うように前記セラミック素体の
    相対する一対の両端部に外部接続端子を設けた積層セラ
    ミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】 外部接続端子を金属とガラスの焼結体ま
    たは導電性樹脂によって構成した請求項1に記載の積層
    セラミックコンデンサ。
  3. 【請求項3】 誘電体セラミックスと高融点金属から成
    る内部電極を交互に積層して焼結した個片状を有するセ
    ラミック素体を無電解めっき液に浸漬し、このセラミッ
    ク素体の相対する一対の両側壁面に層状に露出した内部
    電極に導電性を有する金属層を被着した後に、上記内部
    電極を覆うように前記セラミック素体の相対する一対の
    両端部に外部接続端子層を設ける積層セラミックコンデ
    ンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 セラミック素体の相対する一対の両側壁
    面に層状に露出した内部電極に置換めっき法によって導
    電性の金属層を被着する請求項3に記載の積層セラミッ
    クコンデンサの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073883A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Rohm Co Ltd チップ型コンデンサ
JP2008263013A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック電子部品
JP2014078751A (ja) * 2013-12-26 2014-05-01 Murata Mfg Co Ltd 積層型電子部品
US9111690B2 (en) 2008-10-09 2015-08-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer electronic component

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