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JP2000223075A - 放電ランプ、蛍光ランプおよび照明装置 - Google Patents

放電ランプ、蛍光ランプおよび照明装置

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Publication number
JP2000223075A
JP2000223075A JP2072099A JP2072099A JP2000223075A JP 2000223075 A JP2000223075 A JP 2000223075A JP 2072099 A JP2072099 A JP 2072099A JP 2072099 A JP2072099 A JP 2072099A JP 2000223075 A JP2000223075 A JP 2000223075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
glass tube
transparent conductive
conductive film
discharge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2072099A
Other languages
English (en)
Inventor
Miho Saito
美保 斉藤
Katsuhide Misono
勝秀 御園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2072099A priority Critical patent/JP2000223075A/ja
Publication of JP2000223075A publication Critical patent/JP2000223075A/ja
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  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な始動性を有するとともに、黒化斑点の
発生なども抑制されて高い光束を維持する放電ランプ、
蛍光ランプおよび照明装置の提供。 【解決手段】 放電ランプの発明は、水銀および希ガス
を含む封入ガスが充填された光透過性ガラス管1と;前
記ガラス管1の内壁面に形成された平均粒径0.05μm 以
下で、かつ一次粒子が球状の酸化物粒子を主体として成
る保護膜2と;前記封入ガス中で陽光柱放電を維持する
ための手段3a,3bと;を具備していることを特徴とす
る。また、蛍光ランプの発明は、蛍光体層もしくは透明
導電の下地層として、平均粒径0.05μm 以下で、かつ一
次粒子が球状の酸化物粒子を主体として成る保護膜を形
成具備していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放電ランプ、蛍光ラ
ンプおよび照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光透過性ガラス管内に充填された水銀お
よび希ガスを含む封入ガス中で陽光柱放電を維持する放
電ランプ類として、たとえば殺菌ランプや蛍光ランプな
どが知られている。そして、これら放電ランプ類のうち
光源として代表的な蛍光ランプは、一般的に、次のよう
に構成されている。
【0003】すなわち、内壁面に蛍光体層が設けられた
透光性ガラス管内に、水銀および1種または2種以上の
希ガスを含む混合ガスが充填され、この混合ガス中で陽
光柱放電が生ずるように構成されている。そして、上記
放電は、通常、2つのフィラメント電極を経て,電気エ
ネルギーを混合ガスに供給することによって保たれる。
前記放電によって、主に紫外線が発生し、その大半は
185nm と254nm の波長を有しており、185nm/254nm の強
度比率は通常 0.2〜0.4 である。この紫外線は、ガラス
管内壁面に形成された蛍光体層によって、長い波長の放
射に変換される。この波長は蛍光体層に含まれる蛍光体
粒子の種類に依存し、近紫外〜可視〜近赤外までのもの
が得られている。
【0004】一方、いかなるときでも、容易に放電を開
始できるように、始動電圧(Vs)を低くするラピッドス
タート形蛍光ランプが知られている。すなわち、電源投
入後すぐに点灯するとともに、点灯管が不要であるなど
の利点から、ラピッドスタート形蛍光ランプは、オフィ
スなどで広く使用されている。なかでも、発光管を成す
ガラス管の内壁面(蛍光体層の下地)に、透明(透光)
な導電性膜などを配設し、始動電圧を低くしたラピッド
スタート形蛍光ランプは、構成が簡略で、量産的である
ことから普及している。
【0005】この種の蛍光ランプの場合は、電源を投入
すると、一方のフィラメント(放電電極)に接続する透
明導電膜が、その透明導電膜に近接する他方のフィラメ
ント(放電電極)との間でグロー放電を開始し、その
後、両フィラメント(放電電極)間のアーク放電に移行
して所要の明るさが得られる。
【0006】ところで、水銀および希ガスを含む封入ガ
ス中で、陽光柱放電を維持する放電ランプ類は、蛍光体
層とガラス管内壁面との間に、Al2 O 3 、 Y2 O 3 、 T
iO2および SiO2 の群れから選んだ少なくとも1種の粒
径 0.1〜0.01μm 程度の粒子から成る酸化物層を介在さ
せ、水銀の消耗を低減して光束維持率を改善することが
知られている。
【0007】また、ラビッドスタート形蛍光ランプの場
合は、点灯中に付着した水銀が透明導電膜との間で絶縁
破壊を起こしたり、あるいはこのとき生じた水銀化合物
や付着した水銀が黒褐色斑点状の外観不良(EC黒化)を
招来する。この対策として、ガラス管内壁面に TiO2
(保護膜)を介して透明導電膜を形成することも知られ
ている(特開昭 59-186247号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記Al2 O 3 や SiO2
の膜(保護膜)をガラス管内壁面に、蛍光体層の下地と
して設けた構成の場合は、水銀とガラスとの反応やガラ
ス管側から拡散してくるNaが水銀とアマルガムを生成す
る作用を抑制するという利点がある。しかしながら、 S
iO2 膜は水銀との反応性が高く、水銀の消耗を招来する
ので、光束維持率の向上を望めない。また、 SiO2 膜を
形成する過程で形成膜中にガスが残留し易いため、放電
点灯中に不純ガスを放出してランプ特性が損なわれる恐
れがある。一方、Al2 O 3 、 Y2 O 3 の場合は、ガラス
中のNaが拡散して水銀とのアマルガム化が進行するた
め、水銀の消耗となって光束維持率が低下する。
【0009】この対策として、ガラス管の内壁面に、Na
の拡散を防ぐ効果の大きい SiO2 膜を形成し、その SiO
2 膜上にAl2 O 3 や Y2 O 3 の膜を設ける保護膜の2層
構造化が提案されている(特表平9-504643号公報)。し
かし、保護膜の2層構造化は、生産性が損なわれるの
で、コストアップとなる。また、2層構造化に伴い加熱
処理も2回となるので、保護膜におけるアルカリ成分の
蓄積も多くなる(アルカリ濃度が高くなる)。したがっ
て、ランブ点灯中の拡散速度は大きくなって、結果的
に、水銀の消費量が増えるという不都合がある。
【0010】さらに、ガラス管の内壁面に、 TiO2 膜な
ど(保護膜)を設け、この保護膜面上に透明導電膜を形
成する改善策の場合は、黒化斑点の発生を抑制・防止で
きるが、光束維持率の低下問題を十分に解消するに至ら
ない。
【0011】本発明は、上記事情に対してなされたもの
で、良好な始動性を有するとともに、黒化斑点の発生な
ども抑制されて高い光束を維持する放電ランプ、蛍光ラ
ンプおよび照明装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、水銀
および希ガスを含む封入ガスが充填された光透過性ガラ
ス管と;前記ガラス管の内壁面に形成された平均粒径0.
05μm 以下で、かつ一次粒子が球状の酸化物粒子を主体
として成る保護膜と;前記封入ガス中で陽光柱放電を維
持するための手段と;を具備していることを特徴とする
放電ランプである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の放電ラ
ンプにおいて、保護膜を形成する球状の酸化物粒子がAl
2 O 3 、 Y2 O 3 の少なくとも1種であることを特徴と
する。 請求項3の発明は、請求項1または請求項2記
載の放電ランプ保護膜面上に紫外線によって励起され発
光する蛍光体層を設け、かつこの蛍光体層には平均粒径
0.03μm 以下で一次粒子が球状の酸化物粒子が混合され
ていることを特徴とする。 請求項1〜3の発明におい
て、放電ランプの基本的な構成は、通常の場合と変わら
ず、たとえば発光管を成す光透過性ガラス管は、一般的
に、直管形であるが、U字形など曲管形であってもよい
し、また、要すれば、ガラス管の内壁面に蛍光体層を形
成・配置した構成を採ることもできる。
【0014】また、ガラス管の内壁面に形成される保護
膜は、平均粒径0.05μm 以下で、かつ一次粒子が球状の
酸化物粒子を主体としたものである。ここで、平均粒径
が0.05μm 以下に選ばれ、かつ一次粒子が球状とされる
のは、平均粒径が0.05μm を超えると球状であっても、
あるいは平均粒径が0.05μm 以下で、かつ一次粒子が非
球状の場合は、緻密な保護膜の形成が困難で、水銀の消
費(消耗)量低減を十分に図れないからである。
【0015】すなわち、平均粒径が0.05μm 以下で、か
つ一次粒子が球状の場合のとき、保護膜を形成する粒子
間が緻密に埋められ(パッキング密度が高くなる)、Na
の拡散が容易に抑制・防止され、かつ水銀のアマルガム
化も回避される。そして、このアマルガム化の回避に伴
う水銀消費量の低減および放電空間からの水銀イオンが
電子と再結合した十分なエネルギーをもった水銀原子が
保護膜内に拡散し難くなることにより、紫外線や蛍光体
から放射される可視光などの透過率が低下することな
く、実用上十分な光束維持率の向上が図られる。
【0016】なお、保護膜を形成する平均粒径が0.05μ
m 以下で、かつ一次粒子が球状の酸化物は、特に限定さ
れないが、Al2 O 3 、 Y2 O 3 のうちの1種、あるいは
2種の混合物が望ましい。また、ここで、球状とは真球
状を意味するものでなく、短径および長径差が若干ある
一般的な意味でのもである。
【0017】請求項1〜3の発明において、ガラス管の
内壁面に形成される保護膜面上(放電空間側)に、蛍光
体膜を形成することもできる。ここで、蛍光体膜を形成
する蛍光体粒子は、蛍光ランプなどに使用されるものな
ら、特に、限定されないが、たとえばBaMg2 Al16O 27Eu
2+、Sr10(PO4 6 Cl2 :Eu2+、(Sr,Ca)10(PO4 6
Cl2 :Eu2+、(Sr,Ca,Ba)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+、(Ba,
Ca,Mg)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+などの 2価のユーロピウ
ム付活青色蛍光体;La2 O 3 ・0.2SiO2 ・0.9P2 O 5
Ce,Tb 、LaPO4 :Ce,Tb、 Y2 SiO5 :Ce,Tb、CeMgAl11 O
19:Tb 、Zn2 SiO4 :Mn などの緑色蛍光体; Y2 O 3
Eu3+、 YVO4 :Eu3+、 Y(P,V)O4 :Eu3+、 Y2 O 2 S:Eu
3+などの 3価のユーロピウム付活赤色蛍光体など、いわ
ゆる3波長発光形蛍光体の組み合わせが好ましい。
【0018】請求項4の発明は、水銀および希ガスを含
む封入ガスが充填された光透過性ガラス管と;前記ガラ
ス管の内壁面に設けられたAl2 O 3 、 Y2 O 3 、 SiO2
の少なくとも1種から成る球状の酸化物粒子を主体とし
て成る保護膜と;前記保護膜面上に形成された透明導電
膜と;前記透明導電膜上に設けられた蛍光体粒子を含む
蛍光体層と;前記封入ガス中で陽光柱放電を維持するた
めの手段と;を具備していることを特徴とする蛍光ラン
プである。
【0019】請求項5の発明は、水銀および希ガスを含
む封入ガスが充填された光透過性ガラス管と;前記ガラ
ス管の内壁面に形成された透明導電膜と;前記透明導電
膜上に設けられたAl2 O 3 、 Y2 O 3 の少なくとも1種
から成る球状の酸化物粒子を主体として成る保護膜と;
前記保護膜面上に設けられた蛍光体粒子を含む蛍光体層
と;前記封入ガス中で陽光柱放電を維持するための手段
と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプであ
る。
【0020】請求項6の発明は、水銀および希ガスを含
む封入ガスが充填された光透過性ガラス管と;前記ガラ
ス管の内壁面に設けられたAl2 O 3 、 Y2 O 3 、 SiO2
の少なくとも1種から成る球状の酸化物粒子を主体とし
て成る第1の保護膜と;前記第1の保護膜上に形成され
た透明導電膜と;前記透明導電膜面上に設けられた形成
されたAl2 O 3 、 Y2 O 3 の少なくとも1種から成る球
状の酸化物粒子を主体として成る第2の保護膜と;前記
第2の保護膜上に設けられた蛍光体粒子を含む蛍光体層
と;前記封入ガス中で陽光柱放電を維持するための手段
と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプであ
る。
【0021】請求項7の発明は、請求項4ないし請求項
6いずれか一記載の蛍光ランプにおいて、蛍光体層に平
均粒径0.03μm 以下で一次粒子が球状の酸化物粒子が混
合されていることを特徴とする。
【0022】請求項8の発明は、請求項4ないし請求項
7いずれか一記載の蛍光ランプにおいて、保護膜を形成
する酸化物は、平均粒径が0.05μm 以下で、かつ一次粒
子が球状を成していることを特徴とする。
【0023】請求項4〜8の発明において、蛍光ランプ
の基本的な構成は、通常の場合と変わらず、たとえば発
光管を成す光透過性ガラス管は、一般的に、直管形であ
るが、U字形など曲管形であってもよいし、また、要す
れば透明導電膜をガラス管の内壁面(蛍光層の下地)に
配置した構成を採ることもできる。なお、透明導電膜の
配置(配設)は、ガラス管内からの発光放射に支障がな
いように、細い帯状ないし線状などでもよいが、ガラス
管内壁面全体に形成することが好ましく、特に、 SnO2
などの透明性(透光性)の導電体が望ましい。ここで、
SnO2 など透明性導電体の場合、たとえば還元性ガス
( H2 ,COなど)、有機溶媒、 H2 O (水蒸気)などで
処理し、OH基を吸着などさせておくと、導電体の安定性
などを向上させることができる。
【0024】また、前記ガラス管の内壁面に設けられた
蛍光体層は、次のような蛍光体粒子を含む塗料の塗布焼
き付けで形成される。この種の蛍光体としては、たとえ
ばBaMg2 Al16O 27Eu2+、Sr10(PO4 6 Cl2 :Eu2+、(S
r,Ca)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+、(Sr,Ca,Ba)10(PO4
6 Cl2 :Eu2+、(Ba,Ca,Mg)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+など
の 2価のユーロピウム付活青色蛍光体;La2 O 3 ・0.2S
iO2 ・0.9P2 O 5 :Ce,Tb 、LaPO4 :Ce,Tb、 Y2 Si
O5 :Ce,Tb、CeMgAl11 O19:Tb 、Zn2 SiO4 :Mn などの
緑色蛍光体; Y2 O 3 :Eu3+、 YVO4 :Eu3+、 Y(P,V)O
4 :Eu3+、 Y2 O 2S:Eu3+などの 3価のユーロピウム付
活赤色蛍光体、その他の希土類蛍光体などが例示され
る。
【0025】さらに、前記蛍光層の下地を成す保護膜
は、平均粒径0.05μm 以下で、かつ一次粒子が球状の酸
化物粒子を主体としたものが好ましい。すなわち、平均
粒径0.05μm 以下で、かつ一次粒子が球状の場合は、平
均粒径が0.05μm 以下で、かつ一次粒子が非球状の場合
に比べて、緻密な保護膜の形成が容易であり、水銀の消
費(消耗)量低減を十分に図り易いからである。
【0026】なお、保護膜を形成する平均粒径が0.05μ
m 以下で、かつ一次粒子が球状の酸化物は、Al2 O 3
Y2 O 3 、 SiO2 のうちの1種、あるいは2種以上の混
合物である。ただし、保護膜と蛍光体層とが隣接する構
成の場合は、Al2 O 3 、 Y2O 3 の群れから選ばれる。
すなわち、 SiO2 が蛍光体層に隣接する場合は、水銀と
反応し易いため、 SiO2 の使用を避ける必要がある。
【0027】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
8いずれか一記載のランプと;前記ランプを装着点灯す
る照明器具と;を有することを特徴とする照明装置であ
る。ここで、照明器具は吊り下げ型、天井あるいは壁固
定型など、通常使用されている照明器具ならいずれでも
よく、また、形式はラピッドスタート型蛍光ランプの形
状・規格などに対応して選ばれる。
【0028】請求項1〜3の発明では、ガラス管内壁面
(放電空間面)に、平均粒径が0.05μm 以下で、かつ一
次粒子が球状の酸化物粒子を主体とした緻密な保護膜を
設けたことにより、ガラス中のNaなどアルカリの拡散が
抑制・防止される。つまり、ガラス管内に封入されてい
る水銀の消耗が低減されるので、光束維持率の低下現象
が解消する。
【0029】請求項4〜8の発明では、蛍光体層の下地
として平均粒径が0.05μm 以下で、かつ一次粒子が球状
の酸化物粒子を主体とした緻密な保護膜を設けたことに
より、絶縁耐圧が向上し、ガラス中のNaなどアルカリの
拡散および水銀の消耗などが効果的に抑制・防止され
る。したがって、蛍光体層面から透明導電膜における黒
褐色斑点の発生が抑制・防止されるので、ランプ寿命
中、良好な外観を呈するとともに、光束維持率の低下現
象が解消する。
【0030】請求項9の発明では、放電ランプや蛍光ラ
ンプを光源としているため、始動立上がりが良好で、か
つ高い光束を維持する照明が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して発明
の実施形態例を説明する。
【0032】第1の実施形態 図1(a) ,(b) は、直管形の殺菌用ランプの要部構成を
拡大して示すもので、(a) は一分切り欠き斜視図、(b)
は横断面図である。図1において、1は水銀および希ガ
スを含む封入ガスが充填された内径25mm、全長 300mm、
波長 254nmの光を透過する光透過性ガラス管、2は前記
ガラス管1の内壁面に形成された平均粒径50nm以下で、
一次粒子が球状のAl2 O 3 (実施例1a)、 SiO2 (実施
例1b)もしくは Y2 O 3 (実施例1c)から成る厚さ 0.5
μm 程度の保護膜である。
【0033】なお、この殺菌用ランプの保護膜2は、前
記光透過性ガラス管1の封止に先だって、ガラス管内に
平均粒径50nm以下で、一次粒子が球状のAl2 O 3 、 SiO
2 もしくは Y2 O 3 などの懸濁液を流し塗りし、乾燥
後、加熱して水分を除去して形成したものである。
【0034】また、3a,3bは光透過性ガラス管1の両端
側にそれぞれ封装され、光透過性ガラス管1内の封入ガ
ス中で、陽光柱放電を維持する放電手段(フィラメン
ト)である。そして、前記放電手段3a,3bは、ガラス管
1の封止部に装着した口金4a,4bを介して、外部接続用
の端子ピン5a,5bに接続している。
【0035】一方、比較例として、前記殺菌用ランプの
構成において、保護膜の形成を省略した場合(比較例1
a)、平均粒径 0.1〜0.01μm のAl2 O 3 粒子を使用し
て保護膜を形成した場合(比較例1b)、その他の条件は
同一とした殺菌用ランプを構成した。 上記構成の両殺
菌用ランプを、対応する器具にそれぞれ装着し、4000時
間した後、直流点灯して封入されている水銀を負側に移
動させて、化学分析により水銀消耗量(mg)をそれぞれ求
めた結果を表1に示す。
【0036】表1 試料 水銀消耗量(mg) 実施例1a 0.0031 実施例1b 0.061 実施例1c 0.041 比較例1a 0.1216 比較例1b 0.0822 さらに、保護膜2のNaブロック効果を評価するため、次
のような殺菌ようランプを構成した。すなわち、上記殺
菌用ランプの構成において、光透過性ガラス管1をLMガ
ラス製とした他は同一条件として、前記各実施例および
比較例に対応させた殺菌用ランプ(実施例1a′,1b′,
1c′、比較例1a′,1b′)を構成した。次いで、これら
各殺菌用ランプをを対応する器具に装着し 150 W入力
し、Naの発光強度を ICPにて測定した。なお、Naの発光
強度の測定は、ランプ点灯後、水銀蒸気圧が落ち着いた
後に水銀ライン (577nm)を基準にしNaの輝線である 589
nmとの比とし、その結果を表2に示す。
【0037】表2 試料 Na/Hg 実施例1a′ 0.241 実施例1b′ 0.0621 実施例1c′ 0.274 比較例1a′ 0.45 比較例1b′ 0.46 さらにまた、上記放電ランプの構成において、ガラス管
1内の保護膜2面上に蛍光層を設けた構成とした場合
も、同様の作用効果が認められた。すなわち、ガラス管
内に平均粒径50nm以下で、かつ一次粒子が球状のAl2 O
3 、 SiO2 もしくは Y2 O 3 を主体とした保護膜を設
け、その保護膜面上に、たとえば、BaMg2 Al16O 27E
u2+、Sr10(PO4 6 Cl2 :Eu2+、(Sr,Ca)10(PO4
6 Cl2:Eu2+、(Sr,Ca,Ba)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+、(B
a,Ca,Mg)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+などの 2価のユーロピ
ウム付活青色蛍光体;La2 O 3 ・0.2SiO2 ・0.9P2 O
5 :Ce,Tb 、LaPO4 :Ce,Tb、 Y2 SiO5 :Ce,Tb、CeMgA
l11 O19:Tb 、Zn2 SiO4 :Mn などの緑色蛍光体;およ
びY2 O 3 :Eu3+、 YVO4 :Eu3+、 Y(P,V)O4 :Eu3+
Y2 O 2 S:Eu3+などの 3価のユーロピウム付活赤色蛍光
体の3波長発光形の蛍光層を設けた場合も、点灯過程で
の水銀消耗量低減、ガラス管1からのNaの拡散防止と水
銀の消耗防止などにすぐれた作用効果が確認された。
【0038】第2の実施形態 図2 (a), (b)は、直管形のラピッドスタート型蛍光ラ
ンプの要部構成を拡大して示すもので、 (a)は一部切り
欠き斜視図、 (b)は縦断面図である。図2 (a), (b)に
おいて、6は水銀および希ガスを含む封入ガスが充填さ
れた光透過性ガラス管、7は前記ガラス管6の内壁面に
形成された保護膜、8は前記保護膜7上に形成された透
明導電膜である。
【0039】ここで、保護膜7は平均粒径50nm以下で、
一次粒子が球状のAl2 O 3 、 SiO2もしくは Y2 O 3
ら成る厚さ 0.5μm 程度の膜厚であり、光透過性ガラス
管6内に平均粒径50nm以下で、一次粒子が球状のAl2 O
3 、 SiO2 もしくは Y2 O 3などが重量比で 5〜20%程
度分散させた懸濁液を流し塗りし、乾燥後、加熱して水
分を除去して形成したものである。また、透明導電膜8
は、たとえば SnO2 から成る透光性の導電性膜で、ガラ
ス管6内にあって、封入ガス中で陽光柱放電を維持する
一方の手段(フィラメント)9a側に電気的に接続し、先
端が他方の手段(フィラメント)9b近くまで延設されて
いる。
【0040】さらに、10は前記透明導電膜8面上に設け
られた蛍光体粒子を含む蛍光体層である。ここで、蛍光
体層10は蛍光体粒子およびバインダ成分で形成されてお
り、蛍光体粒子は、粒径 1〜 5μm 程度の、たとえばハ
ロリン酸カルシウム系の蛍光体粒子を主体としたもので
ある。なお、 11a, 11bは一対の端子ピン 12a, 12bを
導出した口金である。
【0041】上記構成のラピットスタート型蛍光ランプ
を、対応する照明器具に装着して、点灯時間と光束維持
率との関係を試験評価したところ、図3に、曲線Aで示
すような傾向が確認された。すなわち、図4に側面的に
示すように、点灯回路 13aを内蔵し、かつ直管形のラピ
ッドスタート型蛍光ランプを装着する一対の端子部 13b
を有する蛍光ランプ器具13に、前記ラピッドスタート型
蛍光ランプ14を取り付けて点灯操作を行った。
【0042】この点灯試験において、始動電極膜8の介
在によって、速やかに、所定の放電点灯が行われるとと
もに、すぐれた光束維持率を呈することが認められ、ま
た、点灯5000時間後での黒化度合は 8.2点で、蛍光体層
10の黒化が抑制された。なお、始動電極膜8の抵抗値
は、上記点灯試験前後において変化していなかった。つ
まり、ガラス管6の内壁面に、平均粒径50nm以下で、一
次粒子が球状のAl2 O 3などから成る保護膜7を設けた
ことにより、ガラス側からのNaの溶出もしくは水銀の拡
散が防止・抑制され、絶縁耐圧が向上したことにより、
透明導電膜8の抵抗変化や、黒褐色斑点の発生が抑えら
れると考えられる。
【0043】比較のため、上記ラピッドスタート型蛍光
ランプ13の構成において、保護膜7の形成を省略した他
は、同一の条件で構成したラピッドスタート型蛍光ラン
プ(比較例2)の点灯特性を同様に試験評価した結果
を、図3に曲線aで示した。また、比較例1の場合は、
点灯5000時間後での黒化度合は 7.5点であり、蛍光体層
10の黒化抑制が不十分で、大幅な光束維持率の低下が認
められた。なお、非球状の TiO2 を主体とした保護膜を
形成した場合は、実施形態に比べて、ガラス側からのNa
の溶出・拡散が防止・抑制、始動電極膜8の抵抗変化の
防止効果が低かった。
【0044】また、透明導電膜8の抵抗値は、上記点灯
試験前後において大幅に低下していた。ここで、透明導
電膜8の抵抗値が大幅に低下すると、再点弧時に透明導
電膜8と放電空間中のプラズマとの間で、蛍光体層10に
付着している水銀を電極として絶縁破壊を起こし易いと
いう問題を提起する。
【0045】さらに、上記実施形態の製造工程におい
て、排気工程に先だって、一旦、たとえば H2 ガス、CO
ガス、 H2 O 、有機溶媒などを導入し、その後排気処理
した場合は、透明導電膜8の安定化が図られる。すなわ
ち、この種のラピットスタート形蛍光ランプの場合、点
灯中に、透明導電膜8の抵抗が低下する傾向にあるが、
上記のような処理を施すと抵抗変化が抑制される。そし
て、この透明導電膜8の安定化は、次のような理由によ
ると考えられる。一般的に、点灯中に SnO2 膜の酸素が
低減し(自由電子が増加)、抵抗が低下するのに対し
て、上記処理した場合は、 SnO2 膜表面に酸素が吸着し
易い状態になっており、容易に抵抗が上昇(実験的には
10%程度確認)することによる考えられる。
【0046】実施態様例3 図5は、直管形のラピッドスタート形蛍光ランプの要部
構成を示す縦断面図である。図5において、6は水銀お
よび希ガスを含む封入ガスが充填された光透過性ガラス
管、8は前記ガラス管6の内壁面に設けられた透明導電
膜、7は前記透明導電膜8面上に形成された保護膜であ
る。つまり、前記図2(a) で示すような構成において、
透明導電膜8をガラス管6の内壁面に設けた以外は、実
施形態2の場合と同様の構成を採っている。
【0047】ここで、保護膜7は平均粒径20nmで、一次
粒子が球状のAl2 O 3 もしくは Y2O 3 から成る厚さ 0.
5μm 程度の膜厚であり、光透過性ガラス管6内に平均
粒径20nmで、一次粒子が球状のAl2 O 3 もしくは Y2 O
3 などが重量比で 5〜15%程度分散させた懸濁液を流し
塗りし、乾燥後、加熱して水分を除去して形成したもの
である。また、透明導電膜8は、たとえば SnO2 から成
る透光性の導電性膜で、ガラス管6内にあって、封入ガ
ス中で陽光柱放電を維持する一方の手段(フィラメン
ト)9a側に電気的に接続し、先端が他方の手段(フィラ
メント)9b近くまで延設されている。
【0048】さらに、10は前記透明導電膜8を含むガラ
ス管6内の保護膜7面上に設けられた蛍光体粒子を含む
蛍光体層である。ここで、蛍光体層10は蛍光体粒子およ
びバインダ成分で形成されており、蛍光体粒子は、粒径
1〜 5μm 程度の、たとえばハロリン酸カルシウム系の
蛍光体粒子を主体としたものである。
【0049】上記構成のラピットスタート型蛍光ランプ
を、前記図4に図示したように、対応する照明器具に装
着して点灯試験を行ったところ、実施形態例2の場合と
同様に、すぐれた光束維持率を有していた。また、点灯
5000時間後での黒化度合の平均は 8.6点であり、蛍光体
層10の黒化が抑制されていることも認められた。なお、
蛍光体層10に発生する黒化は、標準値が予め設定されて
いる一般的な黒褐色斑点の発生度合いを黒化度合表示法
で行った。
【0050】この点灯試験では、前記透明導電膜8の介
在によっ、速やかに、所定の放電点灯が行われるととも
に、また、透明導電膜8の抵抗値は、上記点灯試験前後
において変化していなかった。つまり、ガラス管6の内
壁面に、平均粒径20nm程度で、一次粒子が球状のAl2 O
3 などから成る緻密な保護膜7を設けたことにより、透
明導電膜8側への水銀の進入が抑制され、結果的に、絶
縁破壊電圧が高くなって黒褐色斑点が生じ難くなってい
る。
【0051】比較のため、非球状の TiO2 を主体とした
保護膜などを形成した場合は、実施形態に比べて、ガラ
ス側からのNaの溶出・拡散が防止・抑制、透明導電膜8
の抵抗変化の防止効果が低かった。そして、透明導電膜
の抵抗値が低下すると、再点弧時に透明導電膜と放電空
間中のプラズマとの間で、蛍光体層に付着している水銀
を電極として絶縁破壊を起こし易いという問題を提起す
る。
【0052】実施態様例4 図6は、直管形のラピッドスタート形蛍光ランプの要部
構成を示す縦断面図である。図6において、6は水銀お
よび希ガスを含む封入ガスが充填された光透過性ガラス
管、7′は前記ガラス管6の内壁面に形成された平均粒
径 1.5〜40nmのSiO2 粒子を主体として成る第1の保護
膜、8は前記第1の保護膜7′面上に形成された透明導
電膜、7″は前記透明導電膜8上に形成された平均粒径
10〜 100nmでか、かつ一次粒子が球状のAl2 O 3 もしく
は Y2 O 3 から成るを成す形された第2の保護膜であ
る。
【0053】つまり、前記図2(a) で示すような構成に
おいて、ガラス管6の内壁面に第1の保護膜7′、透明
導電膜8および第2の保護膜7″を設けた以外は、実施
形態2の場合と同様の構成を採っている。
【0054】ここで、第1および第2の保護膜7′,
7″は、上記平均粒径で、かつ一次粒子が球状の Si
O2 、Al2 O 3 もしくは Y2 O 3 を主体とした酸化物粒
子を重量比で 5〜20%程度分散させた懸濁液を流し塗り
し、乾燥後、加熱して水分を除去して形成したものであ
る。また、透明導電膜8は、たとえば SnO2 から成る透
光性の導電性膜で、ガラス管6内にあって、封入ガス中
で陽光柱放電を維持する一方の手段(フィラメント)9a
側に電気的に接続し、先端が他方の手段(フィラメン
ト)9b近くまで延設されている。
【0055】さらに、10は前記透明導電膜8を含むガラ
ス管6内の保護膜7″面上に設けられた蛍光体粒子を含
む蛍光体層である。ここで、蛍光体層10は蛍光体粒子お
よびバインダ成分で形成されており、蛍光体粒子は、粒
径 1〜 5μm 程度の、たとえばハロリン酸カルシウム系
の蛍光体粒子を主体としたものである。
【0056】上記構成のラピッドスタート形蛍光ランプ
を、前記図4に図示したように、対応する照明器具に装
着して点灯試験を行ったところ、上記実施形態例2の場
合と同様に、すぐれた光束維持率を呈することが認めら
れた。また、点灯5000時間後での黒化度合は 9.0点であ
り、蛍光体層10の黒化が抑制されていた。なお、蛍光体
層10に発生する黒化は、標準値が予め設定されている一
般的な黒褐色斑点の発生度合いを黒化度合表示法で行っ
た。
【0057】この点灯試験では、前記透明導電膜8の介
在によっ、速やかに、所定の放電点灯が行われるととも
に、また、透明導電膜8の抵抗値は、上記点灯試験前後
において変化していなかった。つまり、ガラス管6の内
壁面と透明導電膜8との間、さらに、透明導電膜8と蛍
光層10の間に、平均粒径 0.1μm 以下で、一次粒子が球
状のAl2 O 3 などから成る緻密な保護膜7′,7″を設
けたことにより、始動電極膜8側への水銀の進入が抑制
され、結果的に、絶縁破壊電圧が高くなって黒褐色斑点
が生じ難くなっている。
【0058】換言すると、前記始動電極膜8の抵抗値が
低下すると、再点弧時に透明導電膜と放電空間中のプラ
ズマとの間で、蛍光層に付着している水銀を電極として
絶縁破壊を起こし易いという問題を提起する。しかし、
この実施例に係る蛍光ランプにおいては、点灯経過に拘
らず安定した抵抗値を維持するため、絶縁破壊が抑制・
防止されるだけでなく、ガラス管壁面側への水銀の移動
(蛍光層の通り抜け)もなくなるので、光束維持率の低
下も解消する。また、前記保護膜7′,7″は、点灯中
におけるガラス管6から拡散されるNaをブロックため、
前記水銀の移動抑制ないし防止の作用と相俟って、黒褐
色斑点の発生や水銀の消耗も防止され、光束維持率に対
する改善効果が高い。
【0059】各請求項に係る発明は、上記例示に限定さ
れるものでなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろい
ろの変形を採ることができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1〜3の発明によれば、ガラス管
内壁面(放電空間面)に、緻密な保護膜を設けたことに
より、ガラス中のNaなどアルカリの拡散が抑制・防止で
きる。したがって、発光管内の水銀消耗量が低減される
ので、すぐれた光束維持率を有する放電ランプが提供さ
れる。
【0061】請求項4〜8の発明によれば、蛍光体層の
下地として緻密な保護膜を設けたことにより、ガラス中
のアルカリ元素の拡散などが効果的に抑制・防止でき
る。また、放電空間からの絶縁耐圧向上するとともに、
水銀の消耗も防止される。つまり、蛍光体層面におけ黒
褐色斑点の発生が抑制・防止され、ランプ寿命中、良好
な外観を呈する蛍光ランプが提供される。しかも、ガラ
ス管から拡散するアルカリ元素とガラス管内に封入され
ている水銀とのアマルガム化(水銀の消耗)も防止され
るため、すぐれた光束維持率を有する蛍光ランプとして
機能する。
【0062】請求項9の発明によれば、上記放電ランプ
や蛍光ランプを光源とするため、始動立上がりが良好
で、かつ高い光束を維持する照明装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る放電ランプの要部構成を拡
大して示すもので、(a) は一部切り欠き斜視図、(b) は
縦断面図。
【図2】第2の実施例に係る蛍光ランプの要部構成を拡
大して示すもので、(a) は一部切り欠き斜視図、(b) は
縦断面図。
【図3】第2の実施例に係る蛍光ランプおよび従来型蛍
光ランプについて点灯時間と光束維持率の関係を比較し
て示す特性図。
【図4】実施例に係る照明装置の要部構成を示す側面
図。
【図5】第3の実施例に係る蛍光ランプの要部構成を拡
大して示す縦断面図。
【図6】第4の実施例に係る蛍光ランプの要部構成を拡
大して示す縦断面図。
【符号の説明】
1,6……ガラス管 2,7,7′,7″……保護膜 3a,3b,9a,9b……放電電極(フィラメント) 4a,4b,11a ,11b ……口金 5a,5b,12a ,12b ……端子ピン 8……透明導電膜 10……蛍光体層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水銀および希ガスを含む封入ガスが充填
    された光透過性ガラス管と;前記ガラス管の内壁面に形
    成された平均粒径0.05μm 以下で、かつ一次粒子が球状
    の酸化物粒子を主体として成る保護膜と;前記封入ガス
    中で陽光柱放電を維持するための手段と;を具備してい
    ることを特徴とする放電ランプ。
  2. 【請求項2】 保護膜を形成する球状の酸化物粒子が、
    Al2 O 3 、 Y2 O 3の少なくとも1種であることを特徴
    とする請求項1記載の放電ランプ。
  3. 【請求項3】 保護膜面上に紫外線によって励起され発
    光する蛍光体層を設け、かつこの蛍光体層には平均粒径
    0.03μm 以下で一次粒子が球状の酸化物粒子が混合され
    ていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    放電ランプ。
  4. 【請求項4】 水銀および希ガスを含む封入ガスが充填
    された光透過性ガラス管と;前記ガラス管の内壁面に設
    けられたAl2 O 3 、 Y2 O 3 、 SiO2 の少なくとも1種
    から成る球状の酸化物粒子を主体として成る保護膜と;
    前記保護膜面上に形成された透明導電膜と;前記透明導
    電膜上に設けられた蛍光体粒子を含む蛍光体層と;前記
    封入ガス中で陽光柱放電を維持するための手段と;を具
    備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 水銀および希ガスを含む封入ガスが充填
    された光透過性ガラス管と;前記ガラス管の内壁面に形
    成された透明導電膜と;前記膜透明導電膜上に設けられ
    たAl2 O 3 、 Y2 O 3 の少なくとも1種から成る球状の
    酸化物粒子を主体として成る保護膜と;前記保護膜面上
    に設けられた蛍光体粒子を含む蛍光体層と;前記封入ガ
    ス中で陽光柱放電を維持するための手段と;を具備して
    いることを特徴とする蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 水銀および希ガスを含む封入ガスが充填
    された光透過性ガラス管と;前記ガラス管の内壁面に設
    けられたAl2 O 3 、 Y2 O 3 、 SiO2 の少なくとも1種
    から成る球状の酸化物粒子を主体として成る第1の保護
    膜と;前記第1の保護膜上に形成された透明導電膜と;
    前記透明導電膜面上に設けられた形成されたAl2 O 3
    Y2 O 3 の少なくとも1種から成る球状の酸化物粒子を
    主体として成る第2の保護膜と;前記第2の保護膜上に
    設けられた蛍光体粒子を含む蛍光体層と;前記封入ガス
    中で陽光柱放電を維持するための手段と;を具備してい
    ることを特徴とする蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 蛍光体層に平均粒径0.03μm 以下で一次
    粒子が球状の酸化物粒子が混合されていることを特徴と
    する請求項4ないし請求項6いずれか一記載の蛍光ラン
    プ。
  8. 【請求項8】 保護膜を形成する酸化物は、平均粒径が
    0.05μm 以下で、かつ一次粒子が球状を成していること
    を特徴とする請求項4ないし請求項7いずれか一記載の
    蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8いずれか一記載
    のランプと;前記ランプを装着点灯する照明器具と;を
    有することを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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