JP2000292692A - 撮影光学系 - Google Patents
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Abstract
メラの厚さを薄くすることを可能にし、かつ広角で少な
いレンズ枚数で高性能なデジタルスチルカメラ、携帯電
話等の撮像装置に好適なものにする。 【解決手段】 少なくとも1枚の負レンズからなり負
のパワーの前群と少なくとも2枚の正レンズと少なくと
も1枚の負レンズからなり正のパワーの後群と、前群と
後群の間に配置された反射部材と絞りとを有し、下記条
件を満足するようにした。 (1) 1.5<|fF|/f<3.5 (2) 1.6<dM/f<2.6
Description
スチルカメラおよび携帯電話や携帯モバイルパソコン等
に備えられている撮像装置に好適なレトロフォーカスタ
イプの撮影光学系に関するものである。
で、レンズ枚数の少ない光学系の従来例として、負、
正、負、正、正の5枚構成の光学系である特開昭57−
163212号公報に記載された光学系、負、正、負、
正、正の5枚構成又は負、正、負、正の4枚構成の光学
系である特開昭64−61714号公報に記載されてい
る光学系、負、正、負、正、正の5枚構成の光学系であ
る特開平2−85816号公報に記載されている光学
系、負、正、負、正、正の5枚構成の光学系である特開
平9−166748号公報に記載されている光学系が知
られている。
い光学系であるが、これら光学系を用いた場合、カメラ
ボディの厚さを十分に薄くすることは困難である。
り曲げるようにした光学系が知られている。このような
光学系の従来例としては、特開平6−107070号公
報や特開平9−211287号公報に記載されている光
学系がある。前者は車載カメラ用であり、画素数の多い
デジタルカメラに使用できる性能には達していない。又
フォーカシングについて考慮されていない。また後者は
プリズムによる光路折り曲げについて記載されている
が、データー等の記載がなく光学性能等は不明である。
射部材の配置が可能であり、反射部材の配置によって光
路を上下方向もしくは左右方向に折り曲げてカメラのボ
ディの厚さを薄くすることが可能であり、広角であり、
少ないレンズ枚数で高性能なレンズ系で、カメラ特にデ
ジタルスチールカメラおよび携帯電話や携帯モバイルパ
ソコン等に備えられている撮像装置に好適な撮影光学系
を提供するものである。
物体側から順に、少なくとも1枚の負レンズからなり全
体として負のパワーを有する前群と、少なくとも2枚の
正レンズと少なくとも1枚の負レンズとよりなり全体と
して正のパワーを有する後群とよりなり、前群と後群と
の間に物体側から順に、光路を折り曲げるための反射部
材と明るさ絞りとが配置され、次の条件(1)、(2)
を満足することを特徴としている。
dM は前群のレンズ最終面から明るさ絞りまでの光軸上
の空気間隔である。
ワーを持つ後群とよりなるレトロフォーカスタイプの光
学系を採用することにより、デジタルカメラに必要なロ
ーパスフィルターと赤外カットフィルターを配置するた
めに必要なバックフォーカスを確保すると共に、広角な
光学系を達成し得るようにしている。
等の反射部材を配置して光路を折り曲げるようにし、カ
メラボディーの厚みを薄くするようにした。
配置して、反射部材上での中心光束と周辺光束との分離
が小さくなるようにして反射部材に必要な光学的有効範
囲を小さくし、光学系全体を小型にしたものである。
(2)を満足するようにした。
もので、これにより所望のバックフォーカスを確保する
と共に歪曲収差の発生を抑えるようにした。
の焦点距離が短くなりすぎ、バックフォーカスの確保に
は有利であるが歪曲収差の発生が大きくなり実用に耐え
られなくなる。また条件(1)の上限の3.5を超える
と、バックフォーカスの確保が困難になり、ローパスフ
ィルターや赤外カットフィルターを配置するスペースが
なくなる。
するための空気間隔を確保するために、条件(2)を満
足するようにした。
部材を配置するためのスペースがなくなり、又条件
(2)の上限の2.6を超えると光学系の全長が長くな
ると共に、前群のレンズ径が大になりすぎて光学系全体
が大になる。
が物体側より順に、両凸の第1正レンズと、1枚の正レ
ンズと1枚の負レンズとからなる接合レンズと、第2正
レンズとよりなる3群4枚構成とし第2正レンズが非球
面を有し、下記条件(3)を満足することが望ましい。 (3) 2<Sd /f<5 Sd は明るさ絞りから近軸像面位置までの光軸上での距
離である(フィルタ部は空気換算長とする)。
ンズは、前群にて発散された光束を収束する作用を有し
ている。このとき、この第1レンズを像側の面の曲率に
対して物体側の面の曲率を緩くすれば、球面収差の発生
を抑えることができるので好ましい。
して色収差とペッツバール和を良好に補正することを目
的としており、更に像側の第2正レンズは、射出瞳を像
面から遠ざける作用を有すると共に、主として非点収差
を補正するものである。また、第2正レンズに非球面を
用いることにより、この正レンズで発生する歪曲収差を
抑えることができ、広角化を達成することができる。
ラの厚み方向についての小型化が可能になる。しかし、
反射部材により折り曲げられた後の光学系が大になる
と、カメラの上下方向もしくは左右方向が大になり好ま
しくない。そのため本発明の光学系において、前記条件
(3)を満足することが好ましい。
全長が長くなりすぎ、また下限の2を超えると射出瞳位
置を像面から遠ざけることが困難になり、特にCCDを
使用するようなデジタルスチールカメラ等の電子撮像装
置に光学系を用いたときはシェーディングによって像が
かけることになる。
りに下記条件(3−1)を満足すれば一層望ましい。 (3−1) 2.7<Sd /f<4.3
えば後に示す実施例1のように1枚の負のメニスカスレ
ンズにて構成することが可能である。しかしその場合、
前群の偏芯により性能が劣化し易い。
合、製造上後群に対し前群が偏芯しやすい。この前群の
偏芯による性能の劣化を小さくするためには前群の各面
を曲率の小さい面にすることが望ましい。前群は歪曲収
差の補正を行ない易く、この収差を補正するためには負
のメニスカスレンズにすることが好ましい。しかしこの
ように負のメニスカスレンズにするとその像側の面の曲
率が強くなる。
非球面を用いることにより、負レンズで発生する歪曲収
差を小さく抑え、また負レンズの像面側の面の曲率をゆ
るくすることが好ましい。
メニスカスレンズと、像面側の面が物体側の面より曲率
の強い負レンズとの2枚の負レンズにて構成することに
より前群の全体のパワーを2枚の負レンズに分担するこ
とにより各面の曲率を弱くすることができると共に歪曲
収差の発生を抑えることができる。
するために下記条件(4)を満足することが望ましい。 (4) 0.5/|fF|<|ψ(F)|max <1.
2/|fF|
のパワーのうちの絶対量での最大値であり、パワーψは
下記の式で与えられる。 ψ=(N′−N)/R ここでN′、Nは夫々射出側および入射側の屈折率、R
は曲率半径である。
ーの大きな面が存在するために偏芯による性能劣化が大
になる。また下限を超えると少ないレンズ枚数で前群を
構成することが困難になり、ひいては光学系が大にな
り、レンズ系全体のコストが大になる。
なくとも1枚の負レンズよりなり全体として負のパワー
を持つ前群と少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1
枚の負レンズとからなり全体として正のパワーを持つ後
群とよりなり、前群と後群との間に物体側より順に光路
を曲げるための反射部材と明るさ絞りとが配置され、条
件(1)、(2)を満足する光学系において、後群の第
1正レンズ(最も物体側の正レンズ)が下記条件(5)
を満足することが望ましい。 (5) 28 <νP1<57 ただしνP1は前記第1正レンズのアッベ数である。
超えると軸上色収差が補正不足になり、上限のの57を
超えると軸上色収差が補正過剰になり、いずれも一層良
好な光学性能を得るためには好ましくない。
を満足すれば一層望ましい。 (5−1) 32<νP1<48
までより高性能な撮影光学系が得られる。
出しても、後群を繰り出してもフォーカシングできる。
しかし、前群を非球面を有する1枚の負レンズか、ある
いは物体側から順に物体側の面が凸面である負のメニス
カスレンズと像面側の面が物体側の面よりも曲率の大き
い負レンズとの2枚のレンズにて構成する場合、前群内
で発生する非点収差や球面収差を小さくできるので、前
群を物体側に繰り出すことによりフォーカシングを行な
えば、撮影至近距離を短くすることが可能である。
を有する撮像素子を用いた場合、長方形の撮像面に対し
て短辺方向でもよいし、長辺方向でもよい。尚、短辺方
向に折り曲げると反射部材のスペースが小さくなり好ま
しい。
ーカシング手段について述べる。
に、少なくとも1枚の負レンズからなり全体として負の
パワーを持つ前群と、少なくとも1枚の正レンズからな
り全体として正のパワーを持つ後群とからなり、撮像面
を形成する光学系で、また、前群と後群との間に光路を
折り曲げるための反射部材が配置されている撮影光学系
で次の各手段によるフォーカシングを行なうことが好ま
しい。
前群と撮像面との光軸上の距離を変化させることによっ
てフォーカシングを行なうものである。例えば遠距離の
物体から近距離の物体へのフォーカシングを行なう場
合、前群と撮像面の間隔を広げ、近距離の物体から遠距
離の物体へフォーカシングする場合は、前群と撮像面と
の間隔を狭くする。
の光軸上の距離を一定にし、後群を繰り出すことによっ
て遠距離の物体から近距離の物体へフォーカシングする
ことも可能であるが、前述のように前群を繰り出す場
合、後群を繰り出す場合に比べて、後群を通過する光束
の状態の変化が少なく、光学性能の変化を小さく抑える
ことができる。また本発明の光学系は、反射部材を含む
ため、製作の際に偏芯に対する考慮をはらう必要があ
り、フォーカシングの際に変化する間隔が少ない方がよ
い。後群を繰り出すことによりフォーカシングを行なう
と、少なくとも前群と後群の間隔および後群と撮像面と
の間隔の2箇所が変化し、これに対し、前群と撮像面と
の光軸上の距離を変化させる方法の場合は1箇所のみが
変化するため好ましい。
間隔を変化させることによりフォーカシングを行なうこ
ともできる。
と後群を通過する光束の状態が更に大きく変化すること
はなく、前群と後群との間の偏芯による性能の劣化が少
ないため光学系の製作が容易になる。またフォーカシン
グの際、明るさ絞りと後群の位置関係を固定すればフォ
ーカシングによる射出瞳位置の変化が少なく電子撮像素
子を用いる場合好ましい。
によりフォーカシングを行なうことも可能である。つま
り前群と反射部材を後群の光軸方向に移動させることに
よりフォーカシングを行なうものである。
ボディーを小さくでき、またフォーカシングのために変
化させる間隔が一つであるため好ましい。
グ手段として、前群を前群の光軸方向に移動させるもの
が好ましい。
離により撮像範囲の中心位置のずれを生ずることがな
く、またフォーカシングの際に変化する間隔は一つであ
る。
ングとして、前群と後群の位置関係を変化させずに後群
と撮像面の間隔を変化させることも可能である。
後群の位置関係が固定されているために製造時から使用
時を通して前群と後群の偏芯関係を良好に維持できる。
また、このフォーカシング手段によれば、変化する間隔
が一つであり、前群のみを繰り出す場合に比べてフォー
カシングによる間隔の変化が小である。
シング手段は、撮像面を光軸方向に移動させることによ
りフォーカシングを行なうものである。
位置関係が固定されているので、製造時から使用時を通
じて前群と後群の偏芯関係を維持でき、更に撮影距離に
よる撮影範囲の中心位置のずれを生ずることがない。ま
たフォーカスの際変化する間隔は一つである。
例を示す。 実施例1 f=9.88 ,Fナンバー=2.8 ,2ω=59.12 ° r1 =42.746 d1 =1.80 n1 =1.48749 ν1 =70.23 r2 =9.841 d2 =21.36 r3 =絞り d3 =5.09 r4 =96.670 d4 =4.16 n2 =1.69350 ν2 =53.20 r5 =-14.943 (非球面)d5 =0.08 r6 =9.051 d6 =6.95 n3 =1.62041 ν3 =60.29 r7 =-33.014 d7 =0.98 n4 =1.80518 ν4 =25.42 r8 =5.859 d8 =4.21 r9 =-51.618 d9 =5.06 n5 =1.58913 ν5 =61.28 r10=-7.361(非球面) d10=1.50 r11=∞ d11=1.00 n6 =1.51633 ν6 =64.14 r12=∞ d12=1.60 n7 =1.54771 ν7 =62.84 r13=∞ 非球面係数 (第5面)K=0 ,A4 =6.18542 ×10-5 ,A6 =3.07784 ×10-7 (第10面)K=0 ,A4 =4.92151 ×10-4 ,A6 =-3.57904×10-6 A8 =4.22919 ×10-8 fF =−26.7 ,dM =21.36 ,Sd =32.15 ,|ψ(F)|max =0.05 |fF |/f=2.7 ,dM /f=2.16 ,Sd /f=3.25 |fF|・|ψ(F)|max =1.32
d1 ,d2 ,・・・は各レンズの肉厚および空気間隔、
n1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν
2 ,・・・ は各レンズのアッベ数である。
通りの構成である。
1枚の負レンズよりなる前群と、明るさ絞りと、第1正
レンズと正レンズと負レンズよりなる接合レンズと第2
正レンズよりなる後群とにて構成されている。
第1正レンズの像側の面(r5)と第2正レンズの像側
の面(r10)が非球面であり、実施例2は前群の負レン
ズの物体の面と後群の第1正レンズの像側の面と第2正
レンズの像側の面(r10)が非球面であり、実施例3お
よび5は前群の負レンズの像側の面と樹脂層を設けその
像側の面(r3)を非球面とし又後群の第1正レンズの
像側の面(r6)および第2正レンズの像側の面
(r11)が非球面であり、実施例11は、前群の負レン
ズの像側の面(r2)と後群の第2正レンズの像側の面
(r10)が非球面である。
が2枚の負レンズよりなり、後群が第1正レンズと正レ
ンズと負レンズとよりなる接合レンズと第2正レンズよ
りなる。
は後群の第1正レンズの像側の面(r7)と第2正レン
ズの像側の面(r12)が非球面であり、実施例6は後群
の第1正レンズの像側の面(r7)と第2正レンズの物
体側の面(r11)が非球面である。実施例8、9は後群
の第2レンズの像側の面(r12)が非球面である。
明るさ絞りとの間に反射面(ミラー)を配置して光路を
折り曲げている。
5、11は、r3 が明るさ絞りである。
r4 が明るさ絞りである。
状は、光軸方向をx軸、光軸に直角な方向をy軸とする
とき、下記の式にて表わされる。 x=(y2 /r)/[1+{1−(1+k)(y/r)
2 }1/2+A4 y4 +A6 y6 +A8 y8 +A10y10 ただし、rは基準球面の曲率半径、k、A4 、A6 、A
8 、A10は非球面係数である。
て、像面付近に配置されている平行平面板は、ローパス
フィルターと赤外カットフィルターを表わす。
いずれも前群と明るさ絞りとの間に反射面(ミラー)を
用いているが、ミラーの代りに3角プリズム等のプリズ
ム反射部材を用いてもよい。
繰り出してフォーカシングが行なわれる。前群のみを前
群の光軸方向に繰り出しても、又、前群と反射部材を一
体として、後群の光軸方向に移動させてもよい。物体距
離10cmの時の前群の繰り出し量は下記の通りであ
る。
前群との距離を変化させることでフォーカシングを行な
ってもよい。
ーカシングは可能であり、また光学系全体を繰り出すこ
とによってもフォーカシングが可能である。
り出しにより10cmの物体にフォーカシングする時の
繰り出し量は次の通りである。
繰り出しの場合は性能の変化が少なく、また全体繰り出
しの場合は、前群と後群の偏芯による性能劣化が小さ
い。また、全体繰り出しによるフォーカシングは繰り出
し量が小さいという利点があり、像側(CCD側)での
フォーカシングつまり光学系に対し像面を移動すること
によってフォーカシングが可能になる。
図37に示す通りで、実施例1は図12、実施例2は図
13、14、実施例3は図15、16、実施例4は図1
7、18、実施例5は図19、20、実施例6は図2
1、22、実施例7は図23、図24、実施例8は図2
5、図26、実施例9は図27、図28、実施例10は
図29、図30、実施例11は図31、図32に示す通
りであり、それらのうち、図12、13、15、17、
19、21、23、25、27、29、31は無限遠
時、図14、16、18、20、22、24、26、2
8、30、32は物点距離10cmの時の収差図であ
る。また、実施例7乃至実施例11における全体繰り出
しにより物体距離10cmにフォーカスした時の収差状
況は図33乃至図37に示す通りである。
やCMOSセンサー等の電子撮像素子を用いた電子カメ
ラ等の各種撮影装置に使用することができる。
置の例を述べる。
光学系が組み込まれた電子カメラを示す図である。これ
ら図において、図38〜図40は夫々電子カメラの外観
を示す前方斜視図、電子カメラの外観を示す後方斜視図
および断面図である。これら図に示すように10は電子
カメラで、撮影用光路11を有する撮影光学系12とフ
ァインダー用光路13を有するファインダー光学系14
とシャッター15とフラッシュ16と液晶表示モニター
17とを備えている。このカメラ10の上部に配置され
たシャッター15が押圧されるとそれに連動して図示し
ていない本発明の撮影光学系である対物レンズ12を通
して撮影が行なわれる。この撮影光学系12により形成
される物体像は、赤外線カットフィルター21を介して
CCD等の撮像素子チップ20上に形成される。
は、電気的に接続された処理手段22を介することによ
り反転されて正立正像の電子画像としてカメラ10の背
面に設けられた液晶表示モニター17に表示される。ま
た処理手段18は、撮像素子チップ20にて撮影された
物体像を反転させた正立正像の電気信号に変換し、また
電子情報として記録する記録手段19の制御をも行な
う。この記録手段19は、処理手段18に設けられたメ
モリーであってもよく、図示されているような処理手段
18と電気的に記録を書き込むディバイスであってもよ
い。
ァインダー用光学系14は、ファインダー用対物光学系
31と、このファインダー用対物光学系にて形成された
物体像を正立させるポロプリズム32と物体像を観察す
る観察者の眼球Eに導く接眼レンズ33とを備えてい
る。ポロプリズム32は、前部分32aと後部分32b
とに分割されており、その間に物体像が形成される面を
有し、この面の上に視野枠34が配置されている。この
ポロプリズム32は四つの反射面を有し、ファインダー
用対物光学系31にて形成された物体像を正立正像させ
る。
クトにし、低コストにするために、ファインダー光学系
14を省いてもよい。その場合は、観察者は液晶モニタ
ー17を見ながら撮影を行なうことになる。
処理装置の一例であるパソコンについて、図41〜図4
4にもとづき述べる。
ーを開いた前方斜視図、図42はパソコン40の撮影光
学系41の断面図、図43は図41における側面図であ
る。
外部より操作者が情報を入力するためのキーボード41
と、図示していない情報処理手段や記録手段と、情報を
操作者に表示するモニター42と、操作射自身や周辺の
像を撮影するための撮影光学系43とを有している。こ
こでモニター42は、図示していないバックライトによ
り背面より照明される透過型液晶表示素子や、前面から
の光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRT
ディスプレイ等であってもよい。また、撮影光学系は、
モニター42の右上に内蔵されているが、図示する位置
に限らず、モニター42の周囲やキーボードの周囲のど
こでもよい。
は、撮影光路44上に本発明の撮影光学系43と物体像
を受光する撮像素子チップ45を有しており、それらは
パソコン40に内蔵されている。
学系のフォーカシングは、図42に示すように可動ユニ
ット46を移動することにより前群47と反射ミラー4
8とを一体に上下動させ得る。つまり前群と反射ミラー
48とを後群の光軸OA(R)方向に移動させ得、これ
によりフォーカシングが行なわれる。また、図43に示
すようにCCD(撮像素子)に対して光学系を一体に上
下動させてフォーカシングを行なってもよい。
パソコン40の処理手段(CPU)に入力され正立正像
化された電子画像としてモニター42に表示される。図
41にはその一例として操作者の撮影された画像45が
示されている。またこの画像45は、処理手段を介し
て、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相
手のパソコンに表示されるようにすることも可能であ
る。
を内蔵した情報処理装置の一例である電話、特に持ち運
びに便利な携帯電話を示すものである。
側面図、図47は携帯電話50にて用いられる撮影光学
系の断面図である。
0は、操作者の声を情報として入力するマイク部51
と、通話相手の声を出力するスピーカー部52と、操作
者が情報を入力する入力ダイヤル53と、操作者自身や
通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示する例え
ば液晶表示素子のモニター54と、撮影光学系55と、
通話電波の送信と受信を行なうアンテナ56と、画像情
報や通信情報、入力信号等の処理を行なう処理手段(図
示してない)とを有している。なお、図に示す各構成の
配置位置は一例であって、これに限ることはない。
は、撮影光路57上に配置された本発明の撮影光学系か
らなる対物レンズ55と物体像を受光する撮像素子チッ
プとを有している。この撮影光学系はレンズ可動ユニッ
トを移動することにより前群が光軸AXに沿って前後に
移動することによりフォーカシングが行なわれる。
て受光された物体像は、処理手段に入力された正立正像
化された電子画像としてモニター54に表示されまたは
通信相手のモニターに表示され、あるいはその両方に表
示される。又処理手段には通信相手に画像を送信する場
合、撮像素子チップ58にて受光された物体像の情報
を、送信可能な信号に変換する信号処理機能が含まれて
いる。
のほか、下記各項に記載するものも本発明の目的を達成
し得る。
3に記載する光学系で、前記前群が、物体側より順に、
物体側が凸面である負のメニスカスレンズと、物体側の
面より像面側の面が曲率が大である負レンズとよりなる
ことを特徴とする撮影光学系。
3に記載する光学系で、前群が非球面を有する負レンズ
1枚にて構成されていることを特徴とする撮影光学系。
で、下記条件(4)を満足することを特徴とする撮影光
学系。 (4) 0.5/|fF|<|ψ(F)|max <1.
2/|fF|
で、下記条件(4)を満足することを特徴とする撮影光
学系。 (4) 0.5/|fF|<|ψ(F)|max <1.
2/|fF|
3あるいは前記の(1)、(2)、(3)又は(4)の
項に記載する光学系で、後群の第1正レンズが下記条件
(5)を満足することを特徴とする撮影光学系。 (5) 28 <νP1<57 ただしνP1は後群の第1正レンズのアッベ数である。
で、後群の第1正レンズが下記条件(5−1)を満足す
る撮影光学系。 (5−1) 32<νP1<48
3あるいは前記の(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)又は(6)の項に記載する光学系で、前群と撮像
面との光軸上の間隔を変化させることによりフォーカシ
ングを行なうようにしたことを特徴とする撮影光学系。
3あるいは(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又
は(6)の項に記載する光学系で、前群と後群との間隔
を変化させてフォーカシングを行なうことを特徴とする
撮影装置。
で、前群と反射部材とを後群の光軸方向に移動させるこ
とによりフォーカシングを行なうことを特徴とする撮影
光学系。
系で、前群の光軸方向に前群を移動させることによりフ
ォーカシングを行なうことを特徴とする撮影光学系。
3又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)又は(7)の項に記載する光学
系において、前群を物体側に繰り出すことによりフォー
カシングを行なうことを特徴とする撮影光学系。
する光学系で、前群と後群の相対的位置関係を変化させ
ずに後群と撮像面の間隔を変化させることによりフォー
カシングを行なうことを特徴とする撮影光学系。
系で、前群と後群の相対的位置関係を変化させずに後群
と撮像面の間隔を変化させることによりフォーカシング
を行なうことを特徴とする撮影光学系。
学系で、撮像面上に配置された撮像素子を有し、撮像素
子を光軸方向に移動させてフォーカシングを行なうこと
を特徴とする撮影光学系。
学系で、光学系による結像面上に配置された撮像素子を
有し、撮像素子を光軸方向に移動させてフォーカシング
を行なうことを特徴とする撮影光学系。
3又は4に記載する光学系で、反射部材がミラーである
ことを特徴とする撮影光学系。
3又は4に記載する光学系で、反射部材がプリズムであ
ることを特徴とする撮影光学系。
3又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)又は(6)の項に記載する光学系で、前
群と後群の屈折力を有する面が光軸に対して回転対称な
球面および光軸に対して回転対称な回転対称非球面のみ
からなることを特徴とする撮影光学系。
系で、反射部材が反射面を1面のみ有しかつ反射面が平
面である撮影光学系。
影光学系を備え、光学系の撮像面に配置された撮像素子
を有し、撮像素子が受光する像を表裏反転させた電気信
号に変換する信号処理手段を有する撮影装置。
像装置で、信号処理手段により変換された電気信号をも
とに撮像素子に入射した像を表裏反転させた像を表示す
る表示手段を有する撮影装置。
で、これにより光路を折り曲げてカメラボディを薄くで
き、しかも収差図のように無限遠至近距離における光学
性の良好な撮影光学系が得られる。
曲線図
曲線図
曲線図
曲線図
曲線図
距離10cmの収差曲線図
距離10cmの収差曲線図
距離10cmの収差曲線図
体距離10cmの収差曲線図
体距離10cmの収差曲線図
距離10cmの収差曲線図
距離10cmの収差曲線図
距離10cmの収差曲線図
体距離10cmの収差曲線図
体距離10cmの収差曲線図
示す前面斜視図
示す背面斜視図
観を示す斜視図
面図
の例の断面図
面図
面図
面図
面図
Claims (4)
- 【請求項1】物体側から順に、少なくとも1枚の負レン
ズよりなり全体として負のパワーを持つ前群と、少なく
とも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとから
なり全体として正のパワーを持つ後群とよりなり、前記
前群と前記後群との間に、物体側より順に、光路を曲げ
るための反射部材と明るさ絞りとが配置され、下記条件
(1)、(2)を満足する撮影光学系。 (1) 1.5<|fF |/f<3.5 (2) 1.6<dM /f<2.6 ただし、fは全系の焦点距離、fF は前群の焦点距離、
dM は前群のレンズ最終面から明るさ絞りまでの光軸上
の空気間隔である。 - 【請求項2】前記後群が、物体側より順に、両凸の第1
正レンズと、正レンズと負レンズとからなる接合レンズ
と、第2正レンズとにて構成され、前記第2正レンズが
非球面を有し、下記条件(3)を満足する請求項1の撮
影光学系。 (3) 2<Sd /f<5 ただし、Sd は明るさ絞りから近軸像面位置までの距離
である(フィルタ部は空気換算長とする)。 - 【請求項3】前記後群が、物体側より順に、両凸の第1
正レンズと、正レンズと負レンズとからなる接合レンズ
と、第2正レンズとよりなり、前記第1正レンズと前記
第2正レンズとが夫々非球面を有し下記条件(3)を満
足する請求項1の撮影光学系。 (3) 2<Sd /f<5 ただし、Sd は明るさ絞りから近軸像面位置までの距離
である(フィルタ部は空気換算長とする)。 - 【請求項4】物体側より順に、少なくとも1枚の負レン
ズからなり全体として負のパワーを持つ前群と、少なく
とも1枚の正レンズからなり全体として正のパワーを持
つ後群とよりなり、撮像面を形成する撮影光学系で、前
記前群と前記後群との間に配置された光路を折り曲げる
ための反射部材を有し、前記前群と前記撮像面との光軸
上の間隔を変化させることによりフォーカシングを行な
うようにした撮影光学系。
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