JP2000276093A - マトリクス型表示装置の駆動方法、表示装置および電子機器 - Google Patents
マトリクス型表示装置の駆動方法、表示装置および電子機器Info
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Abstract
高品位化とを両立する。 【解決手段】 走査線駆動回路350は、表示領域に属
する走査線312の各々に対して、1水平走査期間の後
半期間に選択信号と、それ以外の期間に非選択信号と
を、1垂直走査期間毎に極性反転して供給する一方、非
表示領域に属する走査線312の各々に対して、非選択
信号を、1以上の垂直走査期間毎に極性反転して供給
し、データ線駆動回路250は、データ線212の各々
に対し、表示領域に属する走査線312が選択された場
合には、正側電圧レベルVDPおよび負側電圧レベルV
DNを、1水平走査期間の前半期間と後半期間とにおい
てそれぞれ同一期間供給する一方、非表示領域に属する
走査線312が選択された場合には、側電圧レベルVD
Pおよび負側電圧レベルVDNを、1以上の水平走査期
間毎に交互に供給する。
Description
抑え、かつ、消費電力を極めて低く抑えたマトリクス型
表示装置の駆動方法、マトリクス型表示装置および電子
機器に関する。
られる表示装置には、より多くの情報が表示できるよう
に、表示ドット数が年々増加している。一方、携帯型電
子機器は、電池駆動が原則であるため、低消費電力であ
ることが強く求められている。したがって、携型型電子
機器に用いられる表示装置には、高解像度化と、低消費
電力化という一見すると相矛盾する2つの特性が求めら
れている。そこで、これを解決するために、高解像度が
要求される場合には、全画面表示とする一方、それ以外
の場合には、画面の一部領域だけを表示させ、他の領域
を非表示状態として、低消費電力化の試みがなされてい
る。
度が要求されない場合に、画面の一部領域だけを表示さ
せても、意外と低消費電力化が図られないという問題が
発生した。また、画面の一部領域だけを表示させ、他の
領域を非表示状態とする構成は、回路の複雑化を招くと
いった問題も発生した。
たもので、その目的とするところは、画質劣化の発生を
抑えた上で、高解像度化、低消費電力化、さらには、構
成の簡略化を図ることが可能なマトリクス型表示装置の
駆動方法、および、この駆動回路を備えるマトリクス型
表示装置、並びに、この表示装置を備えた電子機器を提
供することにある。
に、本発明に係るマトリクス型表示装置の駆動方法にあ
っては、複数の走査線と複数のデータ線との各交差に対
応して設けられた画素をスイッチング素子により駆動す
るマトリクス型表示装置の駆動方法であって、前記複数
の走査線のうち、一部の走査線を有する第1の領域のみ
を表示状態とする一方、その他の走査線を有する第2の
領域を非表示とする場合に、前記第2の領域に属する走
査線の各々に対し、前記スイッチング素子を非導通状態
とする非選択信号を、前記データ線に供給される信号の
中間値を基準として1以上の垂直走査期間毎に極性反転
して供給することを特徴としている。
慮すると、非表示領域である第2の領域に属する走査線
の各々に対し、データ線に供給される信号の中間値に相
当する信号を供給する構成が望ましい、と考えられる。
しかしながら、この構成では、中間値に相当する電圧を
別途生成する必要があるので、さらに、走査線を駆動す
る回路において、中間値に相当する電圧の信号を別途選
択する必要もあるので、電圧形成回路や走査線駆動回路
の構成が複雑化する。
域に属する走査線の各々に対しては、非選択信号が、中
間値を基準として1以上の垂直走査期間毎に反転して供
給されるので、電圧実効値はほぼゼロとなる上で、中間
値に相当する電圧の信号を生成する必要もないし、選択
する必要もない。このため、構成が簡略化される。さら
に、1以上の垂直走査期間毎、より好ましくは1垂直走
査期間よりも長い期間毎に電圧レベルを切換えているの
で、当該走査線に供給される信号の周波数も低下する。
このため、走査線を駆動する回路において電圧切り換え
動作に伴う電力消費が抑えられるとともに、走査線や駆
動回路に付随する容量が電圧切り換えによって充放電す
ることで消費される電力も抑えられる。
属する走査線の各々に対し、1水平走査期間を分割した
一方の期間において、前記スイッチング素子を導通状態
とする選択信号と、前記一方の期間以外の期間におい
て、前記スイッチング素子を非導通とする非選択信号と
を、前記データ線に供給される信号の中間値を基準とし
て所定の期間毎に極性反転して供給することが望まし
い。この構成によれば、表示領域である第1の領域に属
する走査線の各々に対して供給される信号は、すべての
走査線を表示領域とする通常の状態と比べて何ら変わる
ことはない。このため、デューティ比を変更させること
に伴う構成の複雑化が回避されるとともに、第1の領域
の表示品位が、通常の状態に比べて低下することもな
い。
域を非表示とする前に、前記走査線の各々に対して、前
記選択信号を供給することが望ましい。上述したよう
に、本発明における画素はスイッチング素子により駆動
されるので、ある画素が第2の領域に属することになる
場合には、以前に書き込まれた電荷が、スイッチング素
子の非導通状態によってそのまま保持されることにな
る。このため、すべての走査線を表示領域とする通常の
状態から、第2の領域を非表示とする状態に移行する場
合には、第2の領域に含まれることとなる画素をすべて
一旦オフ表示にする段階を経るのが望ましい。本発明で
は、この段階を経ることが可能となる。
に係るマトリクス型表示装置の駆動方法にあっては、複
数の走査線と複数のデータ線との各交差に対応して設け
られた画素をスイッチング素子により駆動するマトリク
ス型表示装置の駆動方法であって、前記複数の走査線の
うち、一部の走査線を有する第1の領域のみを表示状態
とする一方、その他の走査線を有する第2の領域を非表
示とする場合に、前記第2の領域に属する走査線が選択
されたときには、前記データ線の各々に対し、当該デー
タ線に供給される信号の中間値を基準とする正側電圧レ
ベルおよび負側電圧レベルからなる信号を、その中間値
を基準として1以上の水平走査期間毎に極性反転して供
給することを特徴としている。
線が選択されたとき、データ線の各々に対しては、消費
電力を低く抑えるという観点のみを考慮すると、正側電
圧レベルおよび負側電圧レベルの中間値に相当する信号
を供給する構成が望ましい、と考えられる。しかしなが
ら、この構成では、中間値に相当する電圧を別途生成す
る必要があるので、さらに、データ線を駆動する回路に
おいて正側電圧レベルおよび負側電圧レベルのほかに、
これらの中間値に相当する電圧の信号を別途選択する必
要があるので、電圧形成回路やデータ線駆動回路の構成
が複雑化する。
域に属する走査線が選択されたときには、データ線の各
々に対して、正側電圧レベルおよび負側電圧レベルの信
号が、その中間値を基準として1以上の水平走査期間毎
に反転して供給されるので、電圧実効値をほぼゼロとし
た上で、中間値に相当する電圧の信号を生成する必要も
ないし、選択する必要もない。このため、構成が簡略化
される。さらに、データ線に供給される信号は、1以上
の水平走査期間毎、より好ましくは1水平走査期間より
長い期間毎に極性反転して、より長い周期でデータ線の
供給電圧レベルをスイッチングする構成で足りるととも
に、当該データ線を駆動する周波数も低下するので、デ
ータ線を駆動する回路における電圧の切り換え動作に伴
う電力消費が抑えられるとともに、電圧の切り換えに伴
なって回路や配線に付随する容量が充放電することで消
費される電力も抑えられる。
に属する走査線が選択されたときにおける前記正側電圧
レベルおよび前記負側電圧レベルの極性反転周期は、前
記第2の領域に属する走査線数を2以上の整数で割った
略商分の水平走査期間であることが望ましい。このよう
にすると、第2の領域に属する走査線が選択されたとき
に、正側電圧レベルの信号が供給される期間と、負側レ
ベルの信号が供給される期間とが、第2の領域の非表示
期間が長期にわたったとしても、互いに等しくなる。非
表示画素に印加される実効電圧を、ほぼゼロとして均一
化することできる。なお、本発明において、第2の領域
に属する走査線数を2で割った商分の水平走査期間とす
ると、極性反転周期が最長となるので、電圧の切り換え
動作に伴って消費される電力や、電圧切り換えに伴って
回路や配線に付随する容量が充放電することで消費され
る電力などが最も抑えられることとなる。
属する走査線が選択されたときには、前記データ線の各
々に対し、前記正側電圧レベルおよび前記負側電圧レベ
ルからなる信号を、1水平走査期間において前記スイッ
チング素子を導通状態とする選択信号が供給される期間
と、1水平走査期間において前記スイッチング素子を非
導通状態とする非選択信号が供給される期間とに、前記
中間値を基準とする前記選択信号の極性に対応して、交
互に供給することが望ましく、より好ましくは1水平走
査期間内において正側電圧レベルと負側電圧レベルとが
略同一期間供給されることが望ましい。このように構成
すると、表示領域である第1の領域に属する走査線が選
択されたとき、いかなるパターンを表示させても、デー
タ線の各々に対しては、正側電圧レベルおよび負側電圧
レベルからなる信号が、1水平走査期間において選択信
号の供給期間と非選択信号の供給期間とにおいてそれぞ
れ供給されるので、保持期間において表示画素に印加さ
れる電圧実効値は、ほぼ互いに等しくなる。このため、
本来同じ濃度となるべき画素同士において、保持期間に
おけるリークの相違により実効電圧が異なってしまうと
いう問題が回避されて、表示品位の低下が防止される。
を非表示とする前に、前記第2の領域に属することにな
る走査線が選択されるときには、オフ表示させる信号を
供給することが望ましい。上述したように、本発明にお
ける画素はスイッチング素子により駆動されるので、あ
る画素が第2の領域に属することになる場合には、それ
以前に書き込まれた電荷が、スイッチング素子の非導通
状態によってそのまま保持されることになる。このた
め、すべての走査線を表示領域とする通常の状態から、
第2の領域を非表示とする状態に移行する場合に、第2
の領域に含まれることとなる画素をすべて一旦オフ表示
にする段階を経た方が、第2の領域における非表示状態
を確実にすることができる。
に係るマトリクス型表示装置にあっては、複数の走査線
と複数のデータ線との各交差に対応して設けられた画素
をスイッチング素子により駆動するマトリクス型表示装
置であって、前記複数の走査線のうち、一部の走査線を
有する第1の領域のみを表示状態とする一方、その他の
走査線を有する第2の領域を非表示とする場合に、前記
第1の領域に属する走査線の各々に対し、1水平走査期
間を分割した一方の期間において、前記スイッチング素
子を導通状態にする選択信号と、前記一方の期間以外の
期間において、前記スイッチング素子を非導通にする非
選択信号とを、前記データ線に供給される信号の中間値
を基準として所定の期間毎に極性反転して供給する一
方、前記第2の領域に属する走査線の各々に対し、前記
非選択信号を、前記中間値を基準として1以上の垂直走
査期間毎に極性反転して供給する走査線駆動回路と、前
記データ線の各々に対して、前記第1の領域に属する走
査線が選択されたときには、前記中間値を基準とする正
側電圧レベルおよび負側電圧レベルからなる信号を、1
水平走査期間における前記選択信号の供給期間と1水平
走査期間における前記非選択信号の供給期間とに、前記
中間値を基準とする前記選択信号の極性に対応して、交
互に供給する一方、前記第2の領域に属する走査線が選
択されたときには、前記正側電圧レベルおよび負側電圧
レベルの信号を、前記中間値を基準として1以上の水平
走査期間毎に極性反転して供給するデータ線駆動回路と
を具備することを特徴としている。
線側とデータ線側との双方で奏することができる。した
がって、この相乗効果により、なお一層の低消費電力
化、さらには、画質劣化の発生を抑えた上で、高解像度
化、構成の簡略化を図ることが可能となる。
回路は、相隣接する走査線に対して供給する選択信号の
極性を、前記中間値を基準として交互に反転することが
望ましい。画素を駆動するスイッチング素子の電流−電
圧特性は、正極性側の電圧を印加した場合と負極性側の
電圧を印加した場合とで若干異なって、画素への印加電
圧が異なる場合があるが、本発明によれば、隣接する走
査線において供給される選択電圧の極性が反転するとと
もに、データ信号の極性も選択信号の極性に対応してい
るので、偶数番目の走査線に位置する画素と奇数番目の
走査線に位置する画素への印加電圧が交互に極性反転す
ることになる。このため、その画素の表示むらが目立た
ず、極性反転駆動周波数が高いのでフリッカも目立たな
い。
非表示とする前に、前記走査線駆動回路は、前記走査線
の各々に対して、前記選択信号を供給する一方、前記デ
ータ線駆動回路は、前記第2の領域に属することになる
走査線が選択されるときには、オフ表示させる信号を供
給することが望ましい。この構成によれば、上述したよ
うに、すべての走査線を表示領域とする通常の状態か
ら、第2の領域を非表示とする状態に移行する場合に、
第2の領域に含まれることとなる画素がすべて一旦オフ
表示されるので、第2の領域における非表示状態を確実
にすることができる。
動回路は、前記画素に表示させる表示データを記憶する
メモリを備え、前記第1の領域に属する走査線が選択さ
れたときには、前記メモリから表示データを読み出し
て、当該表示データに基づいて、前記正側電圧レベルお
よび前記負側電圧レベルからなる信号を生成する一方、
前記第2の領域に属する走査線が選択されたときには、
前記メモリからの読み出しを停止することが望ましい。
この構成において、第2の領域に属する走査線が選択さ
れた場合とは、表示を行う必要がない場合である。本発
明によれば、このような場合に、メモリの読み出しが停
止されるので、これに伴って消費電力が抑えられる結
果、さらなる低消費電力化が図られることとなる。
生成する階調制御信号生成回路を備え、前記第1の領域
に属する走査線が選択されたとき、前記データ線駆動回
路は、当該走査線に位置する画素への表示データを、当
該画素において表示させる階調に対応するように、前記
階調制御信号のタイミングに応じて変調して、対応する
データ線を介して供給する一方、前記第2の領域に属す
る走査線が選択されたとき、前記階調制御信号生成回路
における階調制御信号の生成が停止するとともに、前記
データ線駆動回路は、変調を停止することが望ましい。
この構成によれば、表示を行う必要がない場合に、階調
制御信号の生成が停止されるとともに、階調に応じた信
号を変調する動作が停止するので、さらなる低消費電力
化が図られることとなる。
素子は二端子型スイッチング素子であり、前記マトリク
ス型表示装置は、一対の基板間に電気光学材料が挟持さ
れてなり、前記画素は、前記一対の基板のうち、一方の
基板に設けられた複数の走査線と他方の基板に設けられ
た複数のデータ線との間に、前記二端子型スイッチング
素子と前記電気光学材料とが直列接続されてなることが
望ましい。本発明では、スイッチング素子として、トラ
ンジスタのような三端子型を用いることも可能ではある
が、一方の基板において、走査線およびデータ線を交差
させて形成する必要があるので、配線ショートの可能性
が高くなる点に難がある。また、製造プロセスも複雑化
する。これに対して、二端子型を用いると、一方の基板
に走査線が形成され、他方の基板にデータ線が形成され
るので、配線ショートが原理的に発生しない点で有利で
ある。また、製造プロセスも三端子型を用いる場合と比
べると簡略化される。
イッチング素子は、前記走査線または前記データ線のい
ずれかに接続された導電体/絶縁体/導電体の構造を有
することが望ましい。このうち、第1層の導電体は、そ
のまま走査線またはデータ線として用いることが可能で
あり、また、絶縁体は、この第1層の導電体を陽極酸化
することで形成されるため、製造プロセスの簡略化がな
お一層図られることとなる。
発明に係る電子機器にあっては、上記マトリクス型表示
装置を備えることを特徴としている。したがって、この
電子機器にあっては、上述したように、表示装置におい
て、画質劣化の発生を抑えた上で、高解像度化、一層の
低消費電力化、さらには、構成の簡略化を図ることが可
能となる。
て図面を参照して説明する。
態に係る表示装置の電気的構成について説明する。図1
は、この電気的構成を示すブロック図である。この図に
示されるように、液晶パネル100には、複数本のデー
タ線(セグメント電極)212が列(Y)方向に延在し
て形成される一方、複数本の走査線(コモン電極)31
2が行(X)方向に延在して形成されるとともに、デー
タ線212と走査線312との各交点に対応して画素1
16が形成されている。さらに、各画素116は、電気
光学材料(液晶層)118と、スイッチング素子の一例
であるTFD(Thin Film Diode)のような二端子型ス
イッチング素子(以下、TFDという)220との直列
接続からなる。ここで、本実施形態にあっては、説明の
便宜上、走査線312の総数を200本とし、データ線
212の総数を160本として、200行×160列の
マトリクス型表示装置として説明するが、本発明をこれ
に限定する趣旨ではない。また、データ線駆動回路25
0は、各データ線212に、データ信号X1〜X160
をそれぞれ供給するものであり、走査線駆動回路350
は、各走査線312に、走査信号Y1〜Y200をそれ
ぞれ供給するものである。
タ線212の側に接続され、液晶層118が走査線31
2の側に接続されているが、これとは逆に、TFD22
0が走査線312の側に、液晶層118がデータ線21
2の側にそれぞれ接続される構成でも良い。
路250および走査線駆動回路350に対して、後述す
る各種制御信号やクロック信号などを供給するものであ
る。なお、データ線駆動回路250、走査線駆動回路3
50および制御回路400の詳細についても、後述する
こととする。
信号として用いられる電圧レベルVDP、VDN、およ
び、走査信号として用いられる電圧レベルVSP、VH
P、VHN、VSNをそれぞれ生成するものである。な
お、電圧レベルVDP、VHPは同一レベルとして共用
され、同様に、電圧レベルVDN、VHNは同一レベル
で共用されるが、本実施形態にあっては説明の便宜上、
これら電圧レベルを別個の表記として説明することとす
る。そして、電源回路600は、制御回路400や駆動
電圧形成回路500に電源を供給するものである。
詳細構成について説明する。図2は、その構造を示す部
分破断斜視図である。この図に示されるように、液晶パ
ネル100は、素子基板200と、これに対向配置され
る対向基板300とを備えている。このうち、素子基板
200の対向面には、ITO(Indium Tin Oxide)など
の透明導電体からなる画素電極234がX方向およびY
方向にマトリクス状に配列しており、このうち、同一列
に配列する200個の画素電極234が、Y方向に延在
するデータ線212の1本に、それぞれTFD220を
介して接続されている。ここで、TFD220は、基板
側からみると、タンタル単体やタンタル合金などから形
成され、データ線212とは枝分かれした第1の導電体
222と、この第1の導電体222を陽極酸化してなる
絶縁体224と、クロム等などの第2の導電体226と
から構成されて、導電体/絶縁体/導電体のサンドイッ
チ構造を採る。このため、TFD220は、電流−電圧
特性が正負双方向にわたって非線形となるダイオードス
イッチング特性を有することになる。
を有するものであり、これが設けられる理由は、第2の
導電体226の堆積後における熱処理により、第1の導
電体222が剥離しないようにするため、および、第1
の導電体222に不純物が拡散しないようにするためで
ある。したがって、これらが問題とならない場合には、
絶縁体201は省略可能である。
線312がX方向に延在し、かつ、画素電極234と対
向するように形成されている。そして、このように構成
された素子基板200と対向基板300とは、シール材
およびスペーサ(ともに図示省略)によって、一定の間
隙を保っており、この閉空間に、電気光学材料として例
えばTN(Twisted Nematic)型の液晶105が封入さ
れて、これにより、図1における液晶層118が形成さ
れることとなる。すなわち、液晶層118は、データ線
212と走査線312との交点において、当該走査線3
12と、画素電極234と、両者の電極間に挟持される
液晶105とで構成されることになる。
査線312を介して、走査信号として選択電圧を印加す
ると、当該TFDが導通状態となる。この導通状態の際
に、データ線212を介してデータ信号を印加すると、
当該TFDに接続された液晶層に所定の電荷が蓄積され
る。電荷蓄積後、非選択電圧を印加して、当該TFDを
非導通状態としても、当該TFDのリーク(オフリー
ク)が少なく、かつ、液晶層の抵抗が十分に高ければ、
当該液晶層における電荷の蓄積が維持される。このよう
に、各TFDを駆動して蓄積させる電荷の量を制御する
ことによって、画素毎に液晶の配向状態が変化して、所
定の情報を表示することが可能となっている。
れ替えて、212を走査線、312をデータ線としても
よく、信号と配線の関係を入れ替えても全く同様に表示
動作することができる。
100の用途に応じて、例えば、ストライプ状や、モザ
イク状、トライアングル状等に配列されたカラーフィル
タが設けられ、さらに、金属材料や樹脂などからなるブ
ラックマトリクスが設けられる。くわえて、素子基板2
00および対向基板300の各対向面には、それぞれ所
定の方向にラビング処理された配向膜などが設けられる
一方、その各背面には配向方向に応じた偏光板がそれぞ
れ設けられる(いずれも図示省略)。
晶を高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液
晶を用いれば、前述の配向膜や偏光板などが不要となる
ため、光利用効率が高まり、このため液晶パネルの高輝
度化や低消費電力化などの点において有利である。ま
た、液晶パネル100を反射型とする場合、画素電極2
34をアルミニウムなどの反射率の高い金属膜などから
構成しても良いし、素子基板200を不透明な半導体基
板から構成しても良い。
ング素子の一例であり、他に、ZnO(酸化亜鉛)バリ
スタや、MSI(Metal Semi-Insulator)などの素子を
二端子型スイッチング素子として用いても良い。また、
これら素子を2つ逆向きに直列接続または並列接続して
も良い。こうすると、ダイオードスイッチング特性が、
正負双方向にわたって対称化されるという利点もある。
構成について説明する。図3は、制御回路400の構成
を示すブロック図である。図において、高周波発振回路
4006は、後述する階調タイミングパルスGCPの源
振信号として用いる高周波パルス信号を生成するもので
ある。このため、高周波パルス信号の周波数は、1/2
水平走査期間を規定する低周波パルス信号よりも遙かに
高く、3MHz程度である。また、分周回路4004
は、高周波発振回路4006から出力される高周波パル
ス信号を分周して、水平走査の基準となる低周波パルス
信号を生成するものである。ここで、本実施形態にあっ
ては、1水平走査期間を前半期間と後半期間とに分割し
て駆動を行う構成となっているので、この低周波パルス
信号は、1/2水平走査期間を規定するために用いられ
る。このため、低周波パルス信号の周波数は、30kH
z程度である。制御信号生成回路4002は、分周回路
4004から出力された低周波パネル信号に基づいて、
各種制御信号やクロック信号(PD、YD、YCLK、
MY、INH、LP、MX、RES等)などを生成する
ものである。
は、分周回路4004による低周波パルス信号で規定さ
れる1/2水平走査期間において、高周波発振回路40
06による高周波パルス信号を、階調を示す表示データ
のウェイト(重み付け)に応じて配列させて、図10に
示されるような階調タイミングパルス(階調制御信号)
GCPを生成するものである。なお、図10において、
階調タイミングパルスGCPは、説明の便宜のために等
ピッチで配列しているが、実際には、スイッチング素子
を介して液晶に印加した電圧に対する画素の光透過率特
性(電圧−透過率特性)の非線形性を補償するように、
パルスの間隔を部分的に又は全体的に不均一にすること
がある。
回路4004による低周波パルス信号にしたがって、次
のような各種制御信号やクロック信号などを生成する。
第1に、部分表示制御信号PDは、ある走査線312が
含まれる領域だけ表示状態として、それ以外の走査線3
12が含まれる領域については非表示領域とする場合
(部分表示の場合)には、表示領域に含まれる走査線3
12が選択される期間だけHレベルとなり、それ以外の
期間ではLレベルとなる信号である。第2に、開始パル
スYDは、図5に示されるように、1垂直走査期間(1
フレーム)の最初に出力されるパルスである。第3に、
クロック信号YCLKは、走査線側の基準信号であり、
図5に示されるように、1水平走査期間に相当する1H
の周期を有する。第4に、交流駆動信号MYは、走査線
側において液晶画素を交流駆動するために用いる信号で
あり、図5に示されるように、1水平走査期間1H毎に
信号レベルが反転し、かつ、同一の走査線が選択される
水平走査期間においては1フレーム毎に信号レベルが反
転する。このため、交流駆動信号MYによって、1水平
走査期間毎に液晶画素への印加電圧の極性が反転し、か
つ、その極性が1垂直走査期間毎に反転する駆動が制御
されることとなる。第5に、制御信号INHは、1水平
走査期間の後半期間を選択するための信号であり、図5
に示されるように、当該後半期間にHアクティブとな
る。第6に、ラッチパルスLPは、データ線側におい
て、データ信号をラッチするためのものであり、図10
に示されるように、1水平走査期間の最初に出力され
る。第7に、リセット信号RESは、データ線側におい
て1水平走査期間の前半期間と後半期間とを規定するた
めのパルスであり、図10に示されるように、前半期間
と後半期間との最初に出力される。第8に、交流駆動信
号MXは、データ線側において液晶画素を交流駆動する
ために用いる信号であり、図10に示されるように、あ
る水平走査期間1Hの後半期間から次の水平走査期間1
Hの前半期間まで同レベルを維持し、その後、レベル反
転する信号である。なお、1水平走査期間の後半期間に
おける交流駆動信号MXと、同期間における交流駆動信
号MYとは、互いに反転レベルとなるように設定され
る。
表示制御信号PDをLレベルとする場合、階調制御信号
生成回路4008に対して階調タイミングパルスGCP
の生成を停止させる制御を行う。
に置き換えて、高周波発振回路4006とともに2つの
発振回路を備える構成としても良い。
350の詳細について説明する。図4は、この走査線駆
動回路350の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、シフトレジスタ3502は、走査線本数に対応
する200ビットシフトレジスタであり、1フレームの
最初に供給される開始パルスYDを、1水平走査期間の
周期を有するクロック信号YCLKにしたがって順次シ
フトして、転送信号YS1、YS2、……、YS200
として出力するものである。ここで、転送信号YS1〜
YS200は、各走査線にそれぞれ1対1に対応して、
どの走査線312を選択すべきかを指定するものであ
る。
は、交流駆動信号MYと制御信号INHとから、各走査
線312に対して印加すべき電圧を定める電圧選択信号
を出力するものである。ここで、本実施形態において、
表示領域に含まれる走査線312に印加される走査信号
の電圧は、VSP(正側選択電圧)、VHP(正側非選
択電圧)、VHN(負側非選択電圧)、VSN(負側選
択電圧)の4値であり、このうち、選択電圧であるVS
PまたはVSNが実際に印加される期間は、1水平走査
期間の後半期間である。さらに、選択電圧が印加された
後に印加される非選択電圧は、選択電圧がVSPであれ
ばVHPであり、選択電圧がVSNであればVHNであ
って、当該選択電圧により一義的に定まっている。
ルである場合、電圧選択信号形成回路3504は、走査
信号の電圧レベルが次のような関係となるように、電圧
選択信号を生成する。すなわち、第1に、ある走査線に
対応する転送信号がHレベルになって、当該走査線が選
択されると、制御信号INHがHレベルとなる期間(1
水平走査期間の後半期間)での交流駆動信号MYに応じ
た選択電圧とし、第2に、制御信号INHがLレベルに
遷移後、当該選択電圧に対応する非選択電圧となるよう
に、電圧選択信号形成回路3504は電圧選択信号を生
成する。具体的には、電圧選択信号形成回路3504
は、制御信号INHがHアクティブとなる期間におい
て、交流駆動信号MYがHレベルであれば正側選択電圧
VSPを選択させる電圧選択信号を当該期間に出力し、
この後、正側非選択電圧VHPを選択させる電圧選択信
号を出力する一方、交流駆動信号MYがLレベルであれ
ば負側選択電圧VSNを選択させる電圧選択信号を当該
期間に出力し、この後、負側非選択電圧VHNを選択さ
せる電圧選択信号を出力することとなる。
線やデータ線に印加される電位の正(正極性)と負(負
極性)は、データ線に印加される信号の中間電位を基準
として高電位側を正、低電位側を負としている。
含まれる走査線312に印加される走査信号の電圧は、
VHP、VHNの2値のみである。このため、部分表示
制御信号PDがLレベルである場合、電圧選択信号形成
回路3504は、走査信号の電圧レベルが次のような関
係となるように、電圧選択信号を生成する。すなわち、
第1に、ある走査線に対応する転送信号がHレベルにな
って、当該走査線が選択されるとともに、制御信号IN
HがHレベルとなって、1水平走査期間の後半期間が選
択されると、正側非選択電圧VHP、負側非選択電圧V
HNの一方から他方への反転するように、電圧選択信号
形成回路3504は電圧選択信号を生成する。
信号形成回路3504によって出力される電圧選択信号
の電圧振幅を拡大するものである。そして、セレクタ3
508は、電圧振幅が拡大された電圧選択信号によって
指示される電圧を、実際に選択して、対応する走査線3
12の各々に供給するものである。
走査線駆動回路350によって供給される走査信号の電
圧波形について検討する。まず、説明の便宜上、全画面
表示を行う場合、すなわち、部分表示制御信号PDが常
にHレベルである場合を想定する。この場合、走査信号
の電圧波形は、図5に示される通りとなる。すなわち、
開始パルスYDが、クロック信号YCLKによりシフト
レジスタ3502において1水平走査期間1H毎に順次
シフトされて、これが転送信号YS1〜YS200とし
て出力されるとともに、制御信号INHにより1水平走
査期間1Hの後半期間が選択され、さらに、当該後半期
間における交流駆動信号MYのレベルに応じて走査信号
の選択電圧が定められるので、1本の走査線に供給され
る走査信号の電圧は、当該走査線が選択される水平走査
期間の後半期間において、交流駆動信号MYが例えばH
レベルであれば正側選択電圧VSPとなり、その後、当
該選択電圧に対応する正側非選択電圧VHPを保持す
る。そして、1フレーム経過して、1水平走査期間の後
半期間においては、交流駆動信号MYのレベルが反転し
てLレベルとなるので、当該走査線に供給される走査信
号の電圧は、負側選択電圧VSNとなり、その後、当該
選択電圧に対応する負側非選択電圧VHNを保持するこ
とになる。例えば、図5に示されるように、ある第nフ
レームにおいて最初に選択される走査線の走査信号Y1
の電圧は、当該水平走査期間の後半期間に正側選択電圧
VSPとなり、その後、非選択電圧VHPを保持し、次
の第(n+1)フレームにおいて、最初の1水平走査期
間の後半期間に負側選択電圧VSNとなり、その後、負
側非選択電圧VHPを保持する、というサイクルの繰り
返しとなる。
間1H毎に信号レベルが反転するので、隣接する走査線
に供給される走査信号の電圧も、1水平走査期間1H毎
に交互に極性が反転する関係となる。例えば、図5に示
されるように、ある第nフレームにおいて最初に選択さ
れる走査線への走査信号Y1の電圧が、当該水平走査期
間の後半期間において正側選択電圧VSPであれば、2
番目に選択される走査線への走査信号Y2の電圧は、当
該水平走査期間の後半期間において負側選択電圧VSN
となる。
号について検討する。ここでは、例として、図6に示さ
れるような部分表示、具体的には、液晶パネル100に
おいて、上から数えて1〜40本目の走査線によって走
査される画素領域および61〜200本目の走査線によ
って走査される画素領域を、それぞれ非表示領域とする
一方、41〜60本目の走査線によって走査される画素
領域を表示領域とする部分表示を行う場合について想定
する。
Dが、クロック信号YCLKにより1水平走査期間1H
毎に順次シフトされて、これが転送信号YS1〜YS2
00として出力される点は、全画面表示の場合と同様で
ある。ただし、部分表示制御信号PDは、図7に示され
るように、1垂直走査期間のうち、61〜200本目、
および、次のフレームにおいて1〜40本目の走査線が
選択される計180水平走査期間においてLレベルとな
るので、当該180水平走査期間において、当該走査線
に対応する転送信号YS1〜YS40およびYS61〜
YS200がHレベルに遷移するとともに、制御信号I
NHがHレベルとなると、1〜40本目および61〜2
00本目の走査線に供給される走査信号の各電圧レベル
は、非選択電圧VHPからVHNに、または、非選択電
圧VHNからVHPに切り替えられることとなる。
査期間のうち、41〜60本目の走査線が選択される計
20水平走査期間においてHレベルとなるから、当該2
0水平走査期間において、41〜60本目の走査線に供
給される走査信号に限って言えば、全画面表示の場合と
同様となる。
示を行う場合の走査信号、特に、非表示領域と表示領域
との境界付近の走査線に供給される走査信号は、図7に
示される通りとなる。すなわち、非表示領域たる1〜4
0本目の走査線および61〜200本目の走査線への走
査信号Y1〜Y40およびY61〜Y200は、対応す
る走査線の水平走査期間の中間において、それぞれ非選
択電圧VHP、VHNの一方から他方に切り替えられ
る。このため、本実施形態にあっては、非表示領域への
走査信号は、1フレーム毎に非選択電圧の極性が反転さ
れることとなる。
みから言えば、非表示領域への走査信号は、データ信号
として印加される電圧VDP、VDNの中間電圧とする
構成が望ましいが、この構成では、駆動電圧形成回路5
00(図1参照)が、別途中間電圧を形成する必要があ
るだけでなく、電圧選択信号形成回路3504(図4参
照)による電圧選択信号においてもビット数が余計に必
要となり、さらに、セレクタ3508の選択範囲が広が
ってしまうので、構成が複雑化する。これに対し本実施
形態によれば、構成そのものは、全画面表示のみを行う
従来の構成と大差ないので、構成の複雑化は防止され
る。その上で、非選択領域への走査信号は、非選択電圧
という低い電圧を、1フレーム分に相当する1Vという
極めて長い間隔でスイッチングするのみによって生成さ
れるので、部分表示を行う場合において走査線駆動回路
350により消費される電力を、データ信号の中間電圧
を供給する構成並に低く抑えることが可能となる。
本実施形態では、1フレーム分に相当する1Vという期
間であったが、それよりも長い間隔とする方が、スイッ
チングに伴う電力消費が抑えられる。このため、非選択
電圧のスイッチング間隔は、図8に示されるように、2
フレーム分に相当する2Vとしても良いし、それ以上の
期間でも良い。ただし、非表示領域への走査信号を、非
選択電圧VHP、VHNの一方に固定するのは、交流駆
動を前提とする表示装置においては好ましくない。
線への走査信号Y41〜Y60は、水平走査期間の後半
期間に選択電圧VSPまたはVSNの一方となった後、
その選択電圧に対応する非選択電圧に保持されるととも
に、1フレーム経過後の水平走査期間の後半期間に他方
の選択電圧となり、その後、その選択電圧に対応する非
選択電圧となる、というサイクルの繰り返しとなる。し
たがって、表示領域の走査線に供給される走査信号につ
いて言えば、全画面表示のみを行う従来構成となんら変
わることはなく、このため、部分表示を行う場合におい
て、表示領域における表示品位は、全画面表示の場合と
比較して表示品位が低下するといった不具合も発生しな
い。
回路250の詳細について説明する。図9は、このデー
タ線駆動回路350の構成を示すブロック図である。こ
の図において、アドレス制御回路2502は、表示デー
タの読み出しに用いる行アドレスを生成するためのもの
であり、当該行アドレスを、1フレームの最初に供給さ
れる開始パルスYDによりリセットするとともに、1水
平走査期間毎に供給されるラッチパルスLPで歩進させ
る構成となっている。ただし、部分表示制御信号PDが
Lレベルとなると、アドレス制御回路2502は、行ア
ドレスの供給を禁止する。
160列に配列する画素に対応する記憶領域を有するデ
ュアルポートRAMであり、書き込み側は、制御回路4
00から供給される表示データが所定の番地に書き込ま
れる一方、読み出し側は、行アドレスで指定された番地
の表示データが1行分読み出される構成となっている。
信号を階調に応じてパルス幅変調するためのものであ
り、データ信号X1〜X160の電圧を選択する電圧選
択信号を、表示データに応じて、交流駆動信号MXとリ
セット信号RESと階調タイミングパルスGCPとから
各データ線212毎に生成する。ここで、本実施形態に
おいて、データ線212に印加されるデータ信号の電圧
は、VDP(正側データ電圧)、VDN(負側データ電
圧)の2値である。また、表示データは本実施形態では
3ビット(8階調)とする。
ルである場合、PWMデコーダ2506は、データ信号
の電圧レベルが次のような関係となるように、電圧選択
信号を生成する。すなわち、データ信号の電圧レベル
が、第1に、1水平走査期間の最初に供給されるリセッ
ト信号RESによって、交流駆動信号MXのレベルとは
反対のレベルとなり、第2に、表示データに対応する順
番の階調タイミングパルスGCPの立ち上がりにおい
て、交流駆動信号MXと同一レベルに反転する関係とな
るように、PWMデコーダ2506は電圧選択信号を生
成する。図10には、PWMデコーダ2506に入力さ
れる表示データ信号の2進数表示と、それをデコードし
た結果の電圧選択信号が示される。ただし、PWMデコ
ーダ2506は、表示データが(000)であれば、交
流駆動信号MXと同一レベルとなるように、また、表示
データが(111)であれば、交流駆動信号MXとは反
転レベルとなるように、PWMデコーダ2506は電圧
選択信号を生成する。
ある場合、PWMデコーダ2506は、表示データにか
かわらず、データ信号の電圧レベルが正側データ電圧V
DP、負側データ電圧VDNの一方から他方へ、当該L
レベルとなる期間をある偶数で分割した期間毎に反転す
る関係となるように、電圧選択信号を生成する。なお、
本実施形態においては、当該偶数を「6」とする。
階調タイミングパルスGCPをカウントするカウンタ
と、このカウンタの計数値と表示データRAM2504
から読み出された表示データとの一致を検出して、その
一致タイミングで電圧選択信号のレベルを切替える一致
検出回路とが含まれている。
06による電圧選択信号によって指示される電圧を実際
に選択して、対応するデータ線212の各々に供給する
ものである。電圧選択信号は2値レベルの信号なので、
その電圧レベルに応じて電圧VDPとVDNを択一する
から、表示データに対応した階調タイミングパルスGC
Pのタイミングで、電圧VDPの選択から電圧VDNへ
の選択へ切り替わったり、その逆となったりする。これ
を所定の期間内(1/2H)で行なうことにより、デー
タ信号のパルス幅が表示データに応じて変化するので、
液晶に与える実効電圧が異なり、階調表示が可能とな
る。
のデータ線駆動回路250によって供給されるデータ信
号について検討する。まず、説明の便宜上、全画面表示
を行う場合、すなわち、部分表示制御信号PDが常にH
レベルである場合を想定する。この場合、データ信号X
i(iは、1≦i≦160を満たす整数)の電圧波形
は、図10に示される通りとなる。すなわち、表示デー
タが(000)または(111)以外であれば、PWM
デコーダ2506の電圧選択信号によって、データ信号
Xiの電圧レベルは、1水平走査期間の最初に供給され
るリセット信号RESにより、交流駆動信号MXのレベ
ルと反転レベルにリセットされ、表示データに対応する
順番の階調タイミングパルスGCPの立ち上がりにおい
て、交流駆動信号MXと同一レベルに反転される。ただ
し、データ信号Xiの電圧レベルは、表示データが(0
00)であれば交流駆動信号MXとは反転レベルにされ
る一方、表示データが(111)であれば交流駆動信号
MXとは同一レベルにされる。このため、データ信号X
iは、1水平走査期間に相当する期間1Hにおいて、図
に示されるように、表示データにかかわらず、正側デー
タ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる
期間が互いに等しくなることが判る。
て、データ信号の極性を規定する交流駆動信号MXは、
同後半期間において走査信号の極性を規定する交流駆動
信号MYの反転レベルに設定されているので、データ信
号Xiは、走査信号の極性に対応したものとなることも
判る。
信号Xiについて検討する。ここでも、図6に示される
ような部分表示を想定する。この場合、部分表示制御信
号PDは、図11に示されるように、1フレームのう
ち、21〜40本目の走査線が選択される計20水平走
査期間においてHレベルとなる一方、1〜40本目およ
び61〜200本目の走査線が選択される計180水平
走査期間においてLレベルとなる。
ルとなる期間、すなわち、表示領域に含まれる走査線が
選択される期間では、上述した全画面表示と同一視でき
るから、データ信号Xiの電圧は、交流駆動信号MXお
よび表示データにしたがったものとなる。図11(a)
における領域aは、このことを示すものである。したが
って、このようなデータ信号Xiによれば、1水平走査
期間において、正側データ電圧VDPとなる期間と負側
データ電圧VDNとなる期間とが互いに等しくなるの
で、部分表示領域PDがHレベルとなる期間において
も、正側データ電圧VDPとなる期間と負側データ電圧
VDNとなる期間とが互いに等しくなる。
ある期間では、すなわち、非表示領域に含まれる走査線
が選択される期間では、データ信号Xiの電圧は、PW
Mデコーダ2506によって表示データにかかわらず、
図11(a)に示されるように、正側データ電圧VDP
または負側データ電圧VDNの一方から他方へ、当該L
レベルとなる計180水平走査期間を「6」で分割した
30水平走査期間30H毎に反転される。
ルとなる期間においても、正側データ電圧VDPとなる
期間と負側データ電圧VDNとなる期間とが互いに等し
くなることが判る。したがって、非表示領域に含まれる
走査線が選択される期間において、データ信号の電圧実
効値は、ほぼゼロとなる。
みから言えば、非表示領域に含まれる走査線が選択され
る期間におけるデータ信号Xiの電圧は、正側データV
DPおよび負側データ電圧VDNの中間電圧とする構成
が望ましいが、この構成では、駆動電圧形成回路500
(図1参照)が、別途中間電圧を形成する必要があるだ
けでなく、PWMデコーダ2506(図9参照)による
電圧選択信号においてもビット数が余計に必要となり、
さらに、セレクタ2508の選択範囲が広がってしまう
ので、構成が複雑化する。これに対し本実施形態によれ
ば、構成そのものは、全画面表示のみを行う従来の構成
と大差ないので、構成の複雑化は防止される。その上
で、非選択領域の走査線が選択される期間におけるデー
タ信号Xiは、正側データ電圧VDPまたは負側データ
電圧VDNを、表示領域の走査線が選択される場合より
も極めて長い30水平走査期間という間隔毎にスイッチ
ングするのみによって生成されるので、部分表示を行う
場合において、データ線駆動回路250により消費され
る電力を、中間電圧を供給する構成並に低く抑えること
が可能となる。
である場合、本実施形態にあっては、上述したように、
アドレス制御回路2502から行アドレスの供給が禁止
される構成となっている。ここで、部分表示制御信号P
DがLレベルある期間では、その期間において表示が行
われることがないので、表示データは不要である。した
がって、単に、部分表示制御信号PDがLレベルある期
間において、PWMデコーダ2506が、表示データR
AMから読み出された表示データを無視する構成でも良
いが、本実施形態のように、積極的に行アドレスの供給
を禁止すると、表示データの読み出しに消費される電力
についても抑えることが可能となる。
ある期間では、その期間において表示が行われることは
ないので、階調タイミングパルスGCPは不要である。
したがって、単に、PWMデコーダ2506が階調タイ
ミングパルスGCPを無視する構成でも足りる。しかし
ながら、階調タイミングパルスGCPは、上述したよう
に、1/2水平走査期間において、高周波発振回路40
06による高周波パルス信号を、階調を示す表示データ
のウェイト(重み付け)に応じて時系列に配列させた信
号であるため、その周波数は、1/2水平走査基準とな
る他のクロック信号や制御信号と比較して遙かに高い。
このため、配線容量などに起因して消費される電力も全
体から見れば無視できないことが多い。
示制御信号PDがLレベルである場合、上述したよう
に、制御信号駆動回路4002(図3参照)が階調制御
信号生成回路4006に対して、階調タイミングパルス
GCPの生成を積極的に停止させる構成となっているの
で、配線容量などに起因して消費される電力、さらに、
階調タイミングパルスGCPにしたがった動作により消
費される電力についても抑制することが可能となる。
表示制御信号PDがLレベルである場合に、データ信号
Xiの反転間隔を、当該Lレベルとなる期間を「6」で
分割した期間毎としたが、これ以上の偶数でも構わない
し、これ以下の偶数でも構わない。
を行う場合には、部分表示制御信号PDは、図13に示
されるように、1フレームのうち、1〜40本目および
81〜200本目の走査線が選択される計160水平走
査期間においてLレベルとなるが、この場合に、同図
(a)に示されるように、160水平走査期間を「8」
で分割した20水平走査期間20H毎に、データ信号X
iの電圧を正側データ電圧VDPまたは負側データ電圧
VDNの一方から他方へ反転する構成としても良い。
(b)に示されるように、データ信号Xiを、「4」で
分割した期間毎に反転する構成としても良いし、図11
(c)または図13(c)に示されるように、データ信
号Xiを、「2」で分割した期間毎に反転する構成とし
ても良い。ただし、分割する個数としては、正側データ
電圧VDPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期
間とが互いにほぼ等しくなることを確保しつつ、切替回
数をなるべく少なくするという観点から言えば、「2」
が最も望ましいと考える。
ルとなる期間が、例えば、179水平走査期間のよう
に、偶数で割れないような場合であっても、正側データ
電圧VDPとなる期間を90水平走査期間とし、負側デ
ータ電圧VDNとなる期間を89水平走査期間として、
なるべく両期間を揃える構成が望ましい。また、この場
合において、正側データ電圧VDPとなる期間を90水
平走査期間とし、負側データ電圧VDNとなる期間を8
9水平走査期間とした後に、両者を入れ替えて、正側デ
ータ電圧VDPとなる期間を89水平走査期間とし、負
側データ電圧VDNとなる期間を90水平走査期間とす
る構成でも良い。
おいて実際に印加される電圧波形について図14を参照
して説明する。まず、走査信号Yj(jは、1≦j≦2
00を満たす整数)は、部分表示制御信号PDがHレベ
ルであれば、その水平走査期間の後半期間において正側
選択電圧VSPとなり、その後、正側非選択電圧VHP
を保持し、1フレーム経過後、次の1水平走査期間の後
半期間において負側選択電圧VSNとなり、その後、負
側非選択電圧VHPを保持する、というサイクルの繰り
返しとなるので、同図に示される通りとなる。一方、表
示データとして、オン(111)、中間調(100)、
オフ(000)を例示すると、このような表示データに
対応するデータ信号Xiは、部分表示制御信号PDがH
レベルであれば、それぞれ同図(a)、同図(b)、同
図(d)に示される通りとなる。これら点については、
すでに説明した通りである。したがって、実際に画素1
16に印加される電圧波形は、走査信号Yjを、データ
信号Xiで差し引いたものとなるから、表示データがオ
ン、中間調、オフの場合には、それぞれ同図(d)、同
図(e)、同図(f)に示される通りとなる。
したように、表示データにかかわらず正側データ電圧V
DPとなる期間と負側データ電圧VDNとなる期間とが
互いに等しくなるように供給されるので、保持期間(対
応する水平走査期間以外の期間)では、表示データがい
かに変化したとしても、すべての画素において印加され
る電圧実効値は、互いに等しくなる。このため、水平走
査期間(の後半期間)において液晶層118に書き込ま
れた電荷が、TFD220のリークによって放電する割
合は、すべての画素116にわたって均等となる。この
ことは、本実施形態では、部分表示制御信号PDのレベ
ルとは無関係に言えることである。したがって、同一濃
度となるべき画素同士において書き込まれた電荷は、そ
の後、いかなるパターンを表示したとしても、次の書き
込みまで同じように減少(放電)するので、特定のパタ
ーンを表示させた場合に発生する表示品位の低下を防止
することが可能となっている。
電流−電圧特性が正負双方向にわたって非線形となる
が、当該特性が、正極側と負極側とで若干異なる場合が
ある。ここで、本実施形態では、隣接する走査線におい
て極性を反転させるとともに、データ信号の極性も走査
信号の極性に対応させているので、偶数番目の走査線に
位置する画素と奇数番目の走査線に位置する画素の明滅
が交互に発生する。このため、フリッカが目立たない構
成となっている。
までは、表示領域および非表示領域への走査信号および
データ信号関係について説明したが、ここでは、すべて
の走査線を用いて表示を行う全画面表示から、一部の走
査線のみを用いて表示を行う部分表示に移行する段階に
ついて説明する。
は、走査信号として選択電圧が供給されないので、TF
D220の非導通状態が維持されることになる。一方、
TFD220のようなスイッチング素子は、非導通状態
におけるリークが小さいので、一旦、液晶層に書き込ま
れた電荷は、スイッチング素子が非導通状態となっても
長期間保持されることになる。このため、通常の全画面
表示から部分表示に突如として切り替える構成である
と、全画面表示において書き込まれた電荷が、非表示領
域となっても保持されるので、本来ならば非表示領域と
なるべきところで表示が残存するだけでなく、液晶に直
流成分が印加された状態を放置することにもなる。
る際には、非表示領域に含まれる画素をすべてオフ画素
としてから部分表示とすることが望ましいと考える。以
下、この具体的波形について、図15を参照して説明す
る。なお、ここでは、図6に示されるような部分表示を
行うこととして、すべての走査信号Y1〜Y200につ
いて、継続して表示領域への走査信号Y39、Y40
と、これに隣接し、かつ、非表示領域への走査信号Y4
1、Y42とで代表させて説明することとする。
われるフレームにあっては、すべての走査信号は、対応
する水平走査期間の後半期間に選択電圧VSPまたはV
SNの一方となった後、その選択電圧に対応する非選択
電圧に保持されるとともに、隣接する走査線への走査信
号同士では、極性が反転される関係を保って供給され
る。一方、データ信号Xiは、表示データを走査信号の
極性で対応させたものとなる(図15において表示デー
タはすべてオンとしている)。
性(負極性)の選択電圧が供給される水平走査期間t1
(t2)において、データ信号Xiは、正極性(負極
性)の表示データに対応したものとなる一方、41(4
2)本目の走査線に正極性(負極性)の選択電圧が供給
される水平走査期間t3(t4)においても、データ信
号Xiは、正極性(負極性)の表示データに対応したも
のとなる。
レームおいて、表示領域が継続する走査線への走査信号
のみならず、非表示領域となる走査線への走査信号につ
いても、全画面表示が行われるフレームと同様に供給さ
れる。ただし、非表示領域となる走査線が選択された場
合のデータ信号Xiは、表示データにかかわらず、走査
信号の極性に応じたオフデータとされる。
0)本目の走査線に負極性(正極性)の選択電圧が供給
される水平走査期間t5(t6)において、データ信号
Xiは、負極性(正極性)の表示データに対応したもの
となる一方、非表示領域となる41(42)本目の走査
線に負極性(正極性)の選択電圧が供給される水平走査
期間t7(t8)において、データ信号Xiは、負極性
(正極性)のオフデータに対応したものとなる。これに
より、非表示領域となる画素にあっては、全画面表示フ
レームにおいて書き込まれた電荷が放電することとな
る。
において、表示領域への走査信号は、全画面表示が行わ
れるフレームと同様に供給されるが、非表示領域への走
査信号は、上述したように非選択電圧VHP、VDPの
いずれかとなる。また、データ信号Xiは、表示領域と
なる走査線が選択された場合には、表示データを走査信
号の極性で対応したものとなる一方、非表示領域となる
走査線が選択された場合には、上述したようにVDP、
VDNの一方から他方へ、複数水平走査期間毎に入れ替
わる。
の走査線に正極性(負極性)の選択電圧が供給される水
平走査期間t9(t10)において、データ信号Xi
は、正極性(負極性)の表示データに対応したものとな
る一方、非表示領域である41(42)本目の走査線に
対応する水平走査期間t11(t12)において、デー
タ信号XiはVDPを維持する。
おいては、極性が反転されるのみである。すなわち、表
示領域である39(40)本目の走査線に負極性(正極
性)の選択電圧が供給される水平走査期間t13(t1
4)において、データ信号Xiは、負極性(正極性)の
表示データに対応したものとなる一方、非表示領域であ
る41(42)本目の走査線に対応する水平走査期間t
15(t16)において、データ信号XiはVDNを維
持する。
行する際に、非表示領域となる画素に一端オフデータを
書き込んで、電荷を放電させることにより、部分表示に
おける不具合が解消されることとなる。なお、ここの説
明では、移行フレームを1フレームとしたが、これ以上
の期間としても良いのはもちろんであるが、あまりに長
期間に及ぶのは、消費電力の面で好ましくない、と考え
る。
液晶パネル100の素子基板200を、ガラス等の透明
な絶縁性基板を用い、ここに、TFDのような二端子型
スイッチング素子を形成して、画素116を駆動する構
成したが、本発明はこれに限られない。例えば、当該基
板上にシリコン薄膜を形成するとともに、この薄膜にソ
ース、ドレイン、チャネルを形成したTFT(Thin Fil
m Transistor:薄膜トランジスタ)により、画素116
を駆動する構成としてもよい。また、例えば、素子基板
200を半導体基板とし、画素116の駆動素子を当該
半導体基板表面にソース、ドレイン、チャネルを形成し
た絶縁ゲート型電界効果トランジスタとしても構わな
い。この場合、画素電極234はアルミニウムなどの金
属からなる反射電極から形成されて、反射型として用い
ることになる。また、素子基板101を透明な基板とし
ても、画素電極234を反射性金属から構成して反射型
にしても良い。
する構成では、素子基板200にデータ線212および
走査線312の一方だけではなく、双方を交差させて形
成しなければならないので、それだけ配線ショートの可
能性が高まる点、さらに、TFT自体は、TFDよりも
構成が複雑であるので、製造プロセスが複雑化する点に
おいて、不利である。
料として液晶を用いた表示装置を例にとって説明した
が、エレクトロルミネッセンスや、蛍光表示管、プラズ
マディスプレイなど、電気光学効果により表示を行う表
示装置に適用可能である。すなわち、本発明は、上述し
た液晶表示装置と類似の構成を有するすべての電気光学
装置に適用なものである。
帯型電子機器に適用する場合について説明する。この場
合、電子機器は、図16に示されるように、主に、表示
情報出力源1000、表示情報処理回路1002、駆動
回路1004、液晶パネル100、クロック発生回路1
008並びに電源回路1010を備えて構成される。こ
のうち、表示情報出力源1000は、ROM(Read Onl
y Memory)、RAM(Random Access Memory)などのメ
モリや、光ディスク装置などのストレージユニット、画
像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック
発生回路1008からのクロック信号に基づいて、所定
フォーマットの画像信号などの表示情報を表示情報処理
回路1002に出力するものである。また、表示情報処
理回路1002は、図1における制御回路400を含む
上位構成であり、さらに、シリアル−パラレル変換回路
や、増幅・極性反転回路、ローテーション回路、ガンマ
補正回路、クランプ回路等の周知の各種処理回路などを
含んで、クロック信号に基づいて入力された表示情報か
らデジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKなど
のタイミング信号や制御信号とともに駆動回路1004
に出力する。さらに、駆動回路1004は、上述したデ
ータ線駆動回路250や、走査線駆動回路350、制御
回路400などに相当し、さらに、製造過程において検
査に用いる検査回路などを含んだものである。電源回路
1010は、各回路に所定の電源を供給するものであ
り、ここでは、上述した駆動電圧形成回路500も含む
概念のものである。
帯電話に適用した例について説明する。図17は、この
携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯
電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受
話口1304、送話口1306とともに、液晶パネル1
00を備えるものである。この液晶パネル100では、
着信時または発信時には全領域を表示領域とする全画面
表示が行われる一方、待ち受け時には電界強度や、番
号、文字など必要な情報を表示する領域のみを表示領域
とする部分表示が行われることとなる。これにより、待
ち受け時において表示装置で消費される電力が抑えられ
るので、待ち受け可能時間の長期化を図ることが可能と
なる。
る電子機器としては、場合によっては全画面表示とする
必要があるが、それ以外の場合には一部領域の表示だけ
で済ますことが可能であって、低消費電力化の要求の強
い機器、例えば、上述した携帯電話のほか、ページャ、
時計、PDA(個人向け情報端末)などが好適である。
ただし、この他にも、液晶テレビや、ビューファインダ
型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲ
ーション装置、電卓、ワードプロセッサ、ワークステー
ション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備え
た機器等などにも適用可能である。
示装置において、画質劣化の発生を抑えた上で、高解像
度化、低消費電力化、さらには、構成の簡略化を図るこ
とが可能となる。
成を示すブロック図である。
る。
る。
ミングチャートである。
めの平面図である。
形を示すタイミングチャートである。
形を示すタイミングチャートである。
ある。
イミングチャートである。
圧波形を示すタイミングチャートである。
ための平面図である。
圧波形を示すタイミングチャートである。
ャートである。
作を説明するためのタイミングチャートである。
器の概略構成を示すブロック図である。
携帯電話の構成を示す斜視図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 複数の走査線と複数のデータ線との各交
差に対応して設けられた画素をスイッチング素子により
駆動するマトリクス型表示装置の駆動方法であって、 前記複数の走査線のうち、一部の走査線を有する第1の
領域のみを表示状態とする一方、その他の走査線を有す
る第2の領域を非表示とする場合に、 前記第2の領域に属する走査線の各々に対し、前記スイ
ッチング素子を非導通状態とする非選択信号を、前記デ
ータ線に供給される信号の中間値を基準として1以上の
垂直走査期間毎に極性反転して供給することを特徴とす
るマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項2】 前記第1の領域に属する走査線の各々に
対し、1水平走査期間を分割した一方の期間において、
前記スイッチング素子を導通状態とする選択信号と、前
記一方の期間以外の期間において、前記スイッチング素
子を非導通とする非選択信号とを、前記データ線に供給
される信号の中間値を基準として所定の期間毎に極性反
転して供給することを特徴とする請求項1記載のマトリ
クス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項3】 前記第2の領域を非表示とする前に、 前記走査線の各々に対して、前記選択信号を供給するこ
とを特徴とする請求項1記載のマトリクス型表示装置の
駆動方法。 - 【請求項4】 複数の走査線と複数のデータ線との各交
差に対応して設けられた画素をスイッチング素子により
駆動するマトリクス型表示装置の駆動方法であって、 前記複数の走査線のうち、一部の走査線を有する第1の
領域のみを表示状態とする一方、その他の走査線を有す
る第2の領域を非表示とする場合に、 前記第2の領域に属する走査線が選択されたときには、
前記データ線の各々に対し、当該データ線に供給される
信号の中間値を基準とする正側電圧レベルおよび負側電
圧レベルからなる信号を、その中間値を基準として1以
上の水平走査期間毎に極性反転して供給することを特徴
とするマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項5】 前記第2の領域に属する走査線が選択さ
れたときにおける前記正側電圧レベルおよび前記負側電
圧レベルの極性反転周期は、前記第2の領域に属する走
査線数を2以上の整数で割った略商分の水平走査期間で
あることを特徴とする請求項4記載のマトリクス型表示
装置の駆動方法。 - 【請求項6】 前記第1の領域に属する走査線が選択さ
れたときには、前記データ線の各々に対し、前記正側電
圧レベルおよび前記負側電圧レベルからなる信号を、1
水平走査期間において前記スイッチング素子を導通状態
とする選択信号が供給される期間と、1水平走査期間に
おいて前記スイッチング素子を非導通状態とする非選択
信号が供給される期間とに、前記中間値を基準とする前
記選択信号の極性に対応して、交互に供給することを特
徴とする請求項4記載のマトリクス型表示装置の駆動方
法。 - 【請求項7】 前記第2の領域を非表示とする前に、 前記第2の領域に属することになる走査線が選択される
ときには、オフ表示させる信号を供給することを特徴と
する請求項4記載のマトリクス型表示装置の駆動方法。 - 【請求項8】 複数の走査線と複数のデータ線との各交
差に対応して設けられた画素をスイッチング素子により
駆動するマトリクス型表示装置であって、 前記複数の走査線のうち、一部の走査線を有する第1の
領域のみを表示状態とする一方、その他の走査線を有す
る第2の領域を非表示とする場合に、 前記第1の領域に属する走査線の各々に対し、1水平走
査期間を分割した一方の期間において、前記スイッチン
グ素子を導通状態にする選択信号と、前記一方の期間以
外の期間において、前記スイッチング素子を非導通にす
る非選択信号とを、前記データ線に供給される信号の中
間値を基準として所定の期間毎に極性反転して供給する
一方、 前記第2の領域に属する走査線の各々に対し、前記非選
択信号を、前記中間値を基準として1以上の垂直走査期
間毎に極性反転して供給する走査線駆動回路と、 前記データ線の各々に対して、 前記第1の領域に属する走査線が選択されたときには、
前記中間値を基準とする正側電圧レベルおよび負側電圧
レベルからなる信号を、1水平走査期間における前記選
択信号の供給期間と1水平走査期間における前記非選択
信号の供給期間とに、前記中間値を基準とする前記選択
信号の極性に対応して、交互に供給する一方、 前記第2の領域に属する走査線が選択されたときには、
前記正側電圧レベルおよび負側電圧レベルの信号を、前
記中間値を基準として1以上の水平走査期間毎に極性反
転して供給するデータ線駆動回路とを具備することを特
徴とするマトリクス型表示装置。 - 【請求項9】 前記走査線駆動回路は、相隣接する走査
線に対して供給する選択信号の極性を、前記中間値を基
準として交互に反転することを特徴とする請求項8記載
のマトリクス型表示装置。 - 【請求項10】 前記第2の領域を非表示とする前に、 前記走査線駆動回路は、前記走査線の各々に対して、前
記選択信号を供給する一方、 前記データ線駆動回路は、前記第2の領域に属すること
になる走査線が選択されるときには、オフ表示させる信
号を供給することを特徴とする請求項8記載のマトリク
ス型表示装置。 - 【請求項11】 前記データ線駆動回路は、 前記画素に表示させる表示データを記憶するメモリを備
え、 前記第1の領域に属する走査線が選択されたときには、
前記メモリから表示データを読み出して、当該表示デー
タに基づいて、前記正側電圧レベルおよび前記負側電圧
レベルからなる信号を生成する一方、 前記第2の領域に属する走査線が選択されたときには、
前記メモリからの読み出しを停止することを特徴とする
請求項8載のマトリクス型表示装置。 - 【請求項12】 階調制御信号を生成する階調制御信号
生成回路を備え、 前記第1の領域に属する走査線が選択されたとき、前記
データ線駆動回路は、当該走査線に位置する画素への表
示データを、当該画素において表示させる階調に対応す
るように、前記階調制御信号のタイミングに応じて変調
して、対応するデータ線を介して供給する一方、 前記第2の領域に属する走査線が選択されたとき、前記
階調制御信号生成回路における階調制御信号の生成が停
止するとともに、前記データ線駆動回路は、変調を停止
することを特徴とする請求項8載のマトリクス型表示装
置。 - 【請求項13】 前記スイッチング素子は二端子型スイ
ッチング素子であり、 前記マトリクス型表示装置は、一対の基板間に電気光学
材料が挟持されてなり、 前記画素は、前記一対の基板
のうち、一方の基板に設けられた複数の走査線と他方の
基板に設けられた複数のデータ線との間に、前記二端子
型スイッチング素子と前記電気光学材料とが直列接続さ
れてなることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか
に記載のマトリクス型表示装置。 - 【請求項14】 前記二端子型スイッチング素子は、前
記走査線または前記データ線のいずれかに接続された導
電体/絶縁体/導電体の構造を有することを特徴とする
請求項13記載のマトリクス型表示装置。 - 【請求項15】 請求項8乃至14のいずれかに記載の
マトリクス型表示装置を備えることを特徴とする電子機
器。
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