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JP2000267294A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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Publication number
JP2000267294A
JP2000267294A JP11066188A JP6618899A JP2000267294A JP 2000267294 A JP2000267294 A JP 2000267294A JP 11066188 A JP11066188 A JP 11066188A JP 6618899 A JP6618899 A JP 6618899A JP 2000267294 A JP2000267294 A JP 2000267294A
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JP
Japan
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exposure
partial
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Pending
Application number
JP11066188A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Suzuki
木 昭 夫 鈴
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Orc Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Orc Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Orc Manufacturing Co Ltd filed Critical Orc Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】将来的に基板の通常の回路パターン内に、部分
的に高密度・高細線パターンが混在する構成となって
も、高い生産性を維持し、あわせて比較的安価な露光装
置を提供することを課題とする。 【解決手段】高密度・高細線パターンWaの部分をマス
キングしたマスクMにより全面一括露光し、回路を形成
する一括露光機構4と、前記高密度・高細線パターンの
部分を、より解像力の優れた光学系により部分露光し、
回路を形成する部分露光機構7(17)と、を兼備する
露光装置として構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板、
液晶基板、フラットディスプレイなどの各種基板を露光
するための露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板などの基板を使用する電
子機器は、情報化時代に伴って多量情報の高速処理が求
められ、多機能化、小型化、高速化が強く要請されてい
る。前記プリント配線板は、単なる配線処理の合理化か
ら始まり、電子部品を実装し電子機器の主要部品とな
り、今日では多機能化、小型化、高速化を支える中心部
品となっており、その構成も多層化、高密度化が要求さ
れている。したがって、このような要求を満たすために
は、露光装置は、散乱光より平行光に、また、プリント
配線板とマスクの整合方法も目視位置合わせから自動位
置合わせ方法に代わり、さらに、装置全体が手動露光装
置より自動露光装置へと発展している。
【0003】また、プリント配線板の回路パターンの再
現性(解像力)を決定する要素としては、光源を含む光
学系、感光剤、露光量制御、マスクと基板の密着度、現
像処理、エッチング処理など多岐にわたるが、なかでも
光源を含む光学系の占める比重は大きい。一般的に言っ
て、散乱光の手動装置では、その解像力は、基板に形成
する回路パターンのラインアンドスペースが120μm
程度が限界となっており、パターンと基板の位置合わせ
精度は人的要素に左右された。そして、平行光光学系の
自動露光装置では、ラインアンドスペースが100μm
以下の解像力、パターンと基板の位置合わせ精度を±2
0μm以下に実現している。なお、解像力を決定する諸
要素を改良することで、前記自動露光装置では、30μ
mのラインアンドスペースを実現できる可能性があると
されている。将来の技術動向として、量産レベルで20
05年には30μm程度、2010年には20μm程度
(最先端レベルでは5μm〜10μm程度)のラインア
ンドスペースを実現できる技術レベルが要求されるとの
予測も行われている。
【0004】一方、投影露光装置やレーザ露光装置は、
ICチップのステップアンドリピートで知られるよう
に、微小面積を1μm以下の解像力で露光処理する能力
をもっているが、数十cm角のプリント配線板の露光作
業に利用することはまれで、量産向きではない。その理
由としては、小面積(数mm〜数十mm)を精緻に再現
する解像力(50〜0.1μm)に優れる余り、露光処
理面積が広いプリント配線板などの基板の露光作業を行
う際に処理時間が長くかかってしまい、極めて高価な装
置とならざるおえない。
【0005】したがって、従来は数十cm角のプリント
配線板など大型の基板は、散乱光または平行光光学系の
露光装置で全面一括露光処理して量産している。そし
て、小型で高密度なTAB用フレキシブル基板やICチ
ップなどは投影露光機能やレーザ露光装置を利用して生
産しているのが現状である。さらに、大型の基板で高密
度・高細線を備えるものには、高額のレーザ装置を使用
しテスト的に作っているのが実状で、事実上、量産機で
この要請に答えられる経済的な露光装置は存在していな
い。
【0006】また、電子機器のもう一方を支える実装部
品の改良も進み、その代表である半導体技術は技術革新
が最も激しい分野である。そのため、ICチップは、か
つてのワイヤーボンディング法で数10ピンを作製して
いたが、64MDRAMの時代になり数100〜100
0ピンを越える必要性が生まれ、フリブチップ化、モジ
ュール化の方向へ、LGA(LAND,GRID,AR
RAY),MCM(MULTI,CHIP,MODUL
E)の方向へ進んでいる。
【0007】このように、基板の高密度化、細線化の改
良にもかかわらず、それ以上に実装部品の高密度化が一
段と進んでいるのが現状である。したがって、将来的に
は、基板上に30μmから100μm程度のラインアン
ドスペースの部分と、1μmから30μm程度のライン
アンドスペースの部分とが混在している回路パターンの
基板を作製できれば、実装部品の搭載条件を大きく緩和
し、電子機器の多機能化、小型化、高速化に貢献できる
ものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の露光装
置では、プリント配線板などの基板に、現在露光作業で
形成する通常回路パターンのランアンドスペースと、I
Cチップなどの実装部品を搭載する部分となる高密度・
高細線パターンのライアンドスペースとが混在するよう
な製品を生産することができなかった。
【0009】本発明は、前述の問題点を解決すべく創案
されたもので、将来的に基板の通常の回路パターン内
に、部分的に高密度・高細線パターンが混在する構成と
なっても、高い生産性を維持し、あわせて比較的安価な
露光装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、高密度・高細線パターンの部分をマスキ
ングしたマスクにより全面一括露光し、回路を形成する
一括露光機構と、前記高密度・高細線パターンの部分
を、より解像力の優れた光学系により部分露光し、回路
を形成する部分露光機構と、を兼備する露光装置として
構成した。
【0011】なお、部分露光機構は、露光装置に基板が
搬入されてから露光作業が終了して搬出される基板搬送
経路内に配置され、露光装置の構成により配置位置を異
にしている。その例としては、基板の搬入位置、基板と
マスクの整合位置、基板の搬出位置などである。また、
露光装置の構成で予備位置決め機構を備える場合は、そ
の予備位置決め機構の位置に配置しても良い。
【0012】また、基板の高密度・高細線パターンの部
分を部分露光機構で露光する場合は、その部分露光機構
が移動手段によりX,Y方向に移動して部分露光する
か、また、基板側をX,Y方向に移動して部分露光する
構成のどちらの構成であっても良い。
【0013】さらに、 前記一括露光機構は、平行光光
学系を使用することや、前記部分露光機構は、レンズ投
影露光装置またはレーザ直接描画装置で構成すると都合
が良い。 〔発明の詳細な説明〕
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は、露光装置の全体の構成
を示す斜視図、図2は、露光装置の部分露光機構を示す
原理図、図3はワークとマスクの位置合わせを行う状態
を示す原理図、図4は、露光ステージに搬送されたワー
クの状態を示す原理図、図5(a),(b)は、露光装
置の部分露光機構の配置を示す原理図、図6は、他の構
成の部分露光機構を示す原理図、図7(a),(b)
は、他の形態の露光装置を示す原理図、図8(a),
(b)は、他の形態の露光装置の構成を示す原理図およ
び斜視図である。
【0015】なお、露光装置は、基板の一例であるであ
るプリント配線板(以下ワークという)の高密度・高細
線パターンの部分露光処理を、全面一括露光処理より先
に行う構成のもを代表として説明する。また、部分露光
機構は、露光装置にワークを搬入してから露光作業を終
了して搬出するまでのワーク搬送経路内に配置されてい
れば良く、はじめに、その一例として位置決め機構の位
置に設置される構成を説明する。
【0016】図1で示すように、露光装置1は、整合機
構である予備位置決め機構2および位置決め機構3と、
一括露光機構4と、露光ステージ5と、位置決め機構2
の位置に配置された部分露光機構7とを備えている。そ
して、露光装置1は、予備位置決め機構2から露光ステ
ージ5までをワークWがハンドラ(図示せず)や下焼枠
6を移動させる移動テーブル11(図4参照)などの搬
送手段により搬送されるように構成されている。
【0017】図1で示すように、予備位置決め機構2
は、搬入されたワークWを載置支持するための送りロー
ラ2aと、ワークWの各端面を押動してそのワークWを
中心位置側に予備位置決めを行うための押動部2bとを
備えている。
【0018】図3で示すように、ワークWは、所定の位
置に高密度・高細線パターン(1μmから30μm程
度)Waと、全面一括露光できる全体の回路パターン
(30μm〜100μm程度)WPとが形成されるよう
に設計されている。そのため、ワークWは、全体マスク
Mとの全面一括露光を行うための位置決めマークAWを
備えると共に、高密度・高細線パターンWaの位置決め
を行うための部分位置決めマークawを備えている。ま
た、全体マスクMは、一括露光用のマスクパターンMP
と、ワークWの高密度・高細線パターンWaの形成部分
をマスキングしている部分遮光部Maと、ワークWとの
整合を行うための位置決めマークAMを備えている。
【0019】図1および図2で示すように、部分露光機
構7は、その一例であるレーザ直接描画装置について説
明する。図1および図2で示すように、部分露光機構7
は、解像力の優れた光学系(7A〜7F)を備えてお
り、紫外波長のレーザ光を発振する光源部としてのレー
ザ発振部7Aと、このレーザ発振部7Aからのレーザ光
を所定光行路方向に反射するために所定位置に配置され
る反射鏡7Bと、レーザ光の光行路中に配置した電子シ
ャッタ7Cと、レーザ光の光行路中に配置したポリゴン
ミラー7Dと、このポリゴンミラー7Dからのレーザ光
の照射位置を調整する調整手段としてのfθレンズ7E
と、このfθレンズ7Eからのレーザ光を集光するシリ
ンドリカルレンズ7Fと、高密度・高細線パターンWa
をワークWに露光するための部分マスクである記憶手段
7Mと、高密度・高細線パターンWaの位置決め作業を
行う撮像手段としてのCCDカメラ9Aとを備えてい
る。
【0020】そして、部分露光機構7は、部分露光位置
合わせ装置10により光照射位置を移動できるように構
成されている。なお、部分露光マスクは、レーザ直接描
画装置では、ワークWの高密度・高細線パターンWaの
配線に沿ってレーザ光を移動させて露光作業を行うた
め、メモリなどの記憶手段7Mに相当する。
【0021】部分露光位置合わせ装置10は、案内レー
ル10a,10aと、この案内レール10a,10a上
を移動する支持脚10b,10bと、この支持脚10
b,10bの上端部分に沿って移動し、かつ、その支持
脚10b,10bに支持される支持アーム10c,10
cと、前記部分露光機構7を収納するハウジング12を
支持アーム10c,10cに沿って移動させる駆動部
(図示せず)から構成されている。部分露光位置合わせ
装置10の駆動源は、サーボモータやパルスモータなど
の精密送り作業を制御できるものが使用されている。
【0022】図1で示すように、位置決め機構3は、そ
の一例であるアライメントテーブルについて説明する。
位置決め機構3は、ワークWを載置支持するアライメン
トテーブル3Aと、このアライメントテーブル3Aの上
方に配置したCCDカメラ3Bとから構成されている。
アライメントテーブル3Aは、水平方向で一方向(X方
向)に移動するX方向駆動機構3aと、X方向駆動機構
3aの移動方向に直交する方向(Y方向)に移動するY
方向駆動機構3bと、水平面で回転方向に移動するθ方
向駆動機構3cと、各方向駆動機構3a,3b,3cを
上下方向に移動するZ方向駆動機構3dとから構成され
ている。
【0023】図1で示すように、一括露光機構4は、平
行光光学系(4a〜4e)が使用されており、放電灯4
aと、この放電灯4aに設けた楕円反射鏡4bからなる
光源部4Aと、光源部4Aからの照射光を所定方向に反
射するための平面反射鏡4cと、平面反射鏡4cからの
光の照度分布を調整して均等化するためのフライアイレ
ンズ4dと、このフライアイレンズ4dからの照射光を
ワークW側に平行光として反射するための反射鏡4eと
から構成されている。
【0024】なお、図1および図4で示すように、露光
ステージ5には、マスクMを備える上焼枠6Aが移動自
在に配置されている。上焼枠6Aは、アライメントテー
ブル3Aと露光ステージ5の間を移動できるように設け
られている。そして、上焼枠6Aは、露光ステージ5の
位置およびアライメントテーブル3Aの位置で、必要に
応じて上下方向に移動できるように構成されている。ま
た、図面で示す構成の露光装置1では、露光ステージ5
とアライメントテーブル3A間を2台の下焼枠6が移動
経路を上下に異ならせ上焼枠6Aと移動テーブル11に
より移動することで、その下焼枠6に載置支持したワー
クを搬送するように構成されている。なお、上焼枠6A
は、一台が露光ステージ5とアライメントテーブル3A
間を往復移動している。
【0025】つぎに、露光装置1の作用を説明する。は
じめに、図1で示すように、露光装置1に搬入されるワ
ークWは、予備位置決め機構2に搬入される。予備位置
決め機構2は、ワークWを送りローラ2a上に載置し、
押動部2bがそのワークWの中心方向に移動させること
で、ワークWの各端面が押されて予備位置決め作業が行
われる。
【0026】予備位置決め作業が終了すると、部分露光
機構7が作動する。部分露光機構7は、はじめに、部分
露光位置合わせ装置10によりワークWの高密度・高細
線パターンWaに光照射できるように移動する。この動
作はあらかじめワークWの高密度・高細線パターンWa
の配置が分かっていることから、制御装置の記憶手段
(図示せず)に入力して設定されている。
【0027】図2で示すように、移動した部分露光機構
7は、CCDカメラ9Aを使用して適正な位置合わせを
行う。高密度・高細線パターンWaの位置合わせを行う
場合は、ワークWの部分位置決めマークawと、部分マ
スク(記憶手段7M)との整合作業を行う。レーザ直接
描画装置では、部分マスクを記憶手段7Mとしているた
め、CCDカメラ9Aで読み込んだワークWの部分位置
決めマークawと,あらかじめ記憶している記憶手段7
Mの整合位置とが指定精度範囲内になれば良い。このと
き、位置決め作業では部分露光位置合わせ装置10を介
して行う。なお、部分的な露光処理のための位置決め作
業は、ワークWのスルーホールなどをワークWの位置決
めマークawの代わりとして使用しても良い。
【0028】部分露光機構7は、部分マスク(記憶手
段)7Mと高密度・高細線パターンWaの位置決めが済
むと、記憶手段7Mに記憶している部分マスクのパター
ンの信号を電子シャッタ7Cの開閉動作の信号に変換
し、レーザ発振部7Aから紫外波長のレーザ光を発振す
る。そして、各反射鏡7Bと電子シャッタ7Cを介して
ポリゴンミラー7Dにレーザ光を導き、そのポリゴンミ
ラー7Dからfθレンズ7Eおよびシリンドリカルレン
ズ7Fにより紫外波長レーザを調整して高密度・高細線
パターンWaが形成される部分に光照射することで部分
露光を行う。なお、レーザ光により部分露光を行ってい
る場合は、部分露光位置合わせ装置10により部分露光
機構7がX,Y方向に必要に応じて移動している。さら
に、高密度・高細線パターンWaが複数存在する場合
は、その全ての部分を露光処理する。
【0029】高密度・高細線パターンWaの部分的な露
光処理が終了すると、つぎに、図1で示すようにワーク
Wはハンドラ(図示せず)などの搬送手段により矢印a
で示すようにアライメントテーブル3Aに搬送される。
そして、図1および図3で示すように、ワークWと全体
マスクMとの位置合わせ作業が行われる。位置合わせ作
業は、CCDカメラ3Bを介して、ワークWおよび全体
マスクMに設けた全体位置決めマークAW,AMを整合
させ、必要に応じてアライメントテーブル3Aを作動さ
せて行われる。なお、すでにアライメントテーブル3A
上には、下焼枠6が支持されており、下焼枠6上にワー
クWが載置支持された状態で、かつ、上焼枠6Aがワー
クWの直上に配置された状態で行われる。位置合わせ作
業が終了すると、上焼枠6Aと下焼枠6が合体すること
でワークWを挟持し、下焼枠6ごと矢印bで示すように
露光ステージ5に搬送する。
【0030】そして、図1で示すように、露光ステージ
5の反射鏡4eの直下にワークWが移動すると光源部4
Aから光照射が行われワークWの全体が露光される。な
お、図4で示すように、ワークWの高密度・高細線パタ
ーンWaの位置には、マスクMに設けた部分遮光部Ma
により光源部4Aからの光線が照射されないようになっ
ている。ワークWの全体露光作業が終了するとワークW
は、下焼枠6に載置された状態で、一旦アライメントテ
ーブル3A側に移動テーブル(図4参照)によって搬送
された後、ハンドラ(図示せず)により矢印c側に搬出
される。
【0031】なお、ワークWは、ワークWの予備位置決
め機構、部分露光機構、位置決め機構、一括露光機構な
どで常に各作業が行われていることになる。また、特
に、予備位置決め機構の位置に部分露光機構が設けられ
ることで、ワークWの各ステージの作業時間のバランス
がとれるため都合が良い。また、ワークWの裏面の露光
が必要な場合は、ワークWが搬出される位置に反転機構
を設け、ワークWの裏面も前記したように露光作業を行
うように構成すれば良い。
【0032】なお、ワーク搬送経路内とは、ワークWが
露光装置1に搬入される搬入位置から各作業位置(予備
位置決め機構位置、位置決め機構位置)および露光され
たワークWの搬出位置までの間をいう、そのため、各作
業位置との間の搬送位置も含むものである。したがっ
て、図5で示す露光装置の各位置に部分露光機構7を配
置する構成としても良い。なお、図5(a),(b)で
示す露光装置は、図1で示す露光装置と同じ構成である
予備位置決め機構2、位置決め機構3、露光ステージ5
および搬出位置を直線的に示している。
【0033】図5(a)で示すように、位置決め機構3
の位置に部分露光機構7を移動自在に設ける構成として
も良い。そして、部分露光機構7は、部分露光作業が終
了すると、位置決め機構3の位置から案内ガイド10a
(図1参照)を介してアライメントテーブル3A(図1
参照)の位置から、位置決め作業の邪魔にならないスペ
ースへ移動して退避する構成としている。また、図5
(b)で示すように、部分露光機構7は、全体露光が終
了して搬出位置に設ける構成としても良い。
【0034】なお、図示していないが、ワーク搬送経路
内である予備位置決め機構2と位置決め機構の間に新た
に部分露光機構を設けることや、位置決め機構3と露光
ステージ5の間に部分露光機構を新たに設ける構成であ
っても構わない。
【0035】また、図1、図2および図5で示す部分露
光機構7は、前記したレーザ露光装置以外の例えば微細
露光が可能なレンズ投影露光装置であっても良い。レン
ズ投影露光装置が部分露光機構である場合を、図6を参
照して示す。なお、部分露光位置合わせ装置10は、同
じ構成であるため、説明を省略する。
【0036】図6で示すように、部分露光機構17は、
解像力の優れた光学系(7a〜7g)を備えており、放
電灯7aと、この放電灯7aに設けた反射鏡7bからな
る光源部8と、光源部8からの光線を所定方向に反射す
るための平面反射鏡7cと、この平面反射鏡からの反射
光の照度分布を調整して均等化する光調整手段としての
フライアイレンズ7dと、このフライアイレンズ7dか
らの照射光の向きを変える平面反射鏡7eと、この平面
反射鏡7eから反射される照射光の照度分布を整えるコ
ンデンサレンズ7fと、このコンデンサレンズ7fの直
下に配置される部分マスクmと、この部分マスクmから
の照射光を調整して透過する投影結合レンズ7gと、ワ
ークWの高密度・高細線パターンWaと部分マスクmの
位置合わせを行う撮像手段9とから構成されている。
【0037】撮像手段9は、2次CCDセンサ9a,9
bと、照明光源9c,9dと、1次CCDセンサ9f
と、この1次CCDセンサ9fに入射するレーザ光を照
射する半導体レーザ9eとから構成されている。
【0038】したがって、図6で示す部分露光機構17
が、図1で示す予備位置決め機構2の位置に設置された
場合は、つぎのような作用を有する。図1および図6で
示すように、ワークWが予備位置決めされると、部分露
光位置合わせ装置10により高密度・高細線パターンW
aが形成される部分に部分露光機構17の光照射位置を
移動する。そして、撮像手段9により高密度・高細線パ
ターンWaと部分マスクmとの位置合わせ作業を、図6
で示すように、2次CCDセンサ9a,9bおよび1次
CCDセンサ9fを介して行う。
【0039】このとき、図6で示すように、部分位置決
めマークawが、部分マスクmの適正位置になるために
は、あらかじめ2次CCDセンサ9a,9bおよび1次
CCDセンサ9f側に記憶している部分マスクmの整合
位置と、読み込んだ部分位置決めマークawとが指定精
度範囲内になれば良い。そして、位置決め作業では部分
露光位置合わせ装置10を介して行う。部分位置決め作
業が完了すると、光源部8からフライアイレンズ7d、
コンデンサレンズ7fなどを介して露光作業が行われ
る。高密度・高細線パターンWaが複数存在する場合
は、部分露光位置合わせ装置10により移動して位置決
め作業、部分露光作業を繰り返すことになる。
【0040】つぎに、図7および図8を参照して露光装
置の各構成の配置が異なる場合(露光位置で位置決め作
業を行う「内合せ方式」および、露光位置以外で位置決
め作業を行う「外合わせ方式」)について説明する。な
お、部分露光機構7(17)の構成は変わらないため、
同じ符号を付して説明を省略する。また、整合機構は、
位置決め機構のみを図面では記載しているが、位置決め
機構に隣接させて予備位置決め機構を備える構成であっ
ても良い。
【0041】図7(a)で示すように、露光装置21
は、位置決め機構23と一括露光機構24とが同一の作
業位置に配置されている。そして、一括露光機構24
は、位置決め機構23の直上に配置された放電灯24a
および、その放電灯24aに設けた反射鏡24bと、所
定位置に設けたCCDカメラ23Bとを備えている。さ
らに、一括露光機構24の光照射経路には、ワークWに
当接する上焼枠26A(図示しないマスクを有する)が
配置されている(各種反射鏡、フライアイレンズなどは
省略して図示せず)。
【0042】そして、ワークWの搬入位置Aである搬送
路位置22には、部分露光機構7が部分露光位置合わせ
装置10を介して設けられている。また、ワークWは、
搬送路位置22から位置決め機構23にハンドラやコン
ベヤなどの搬送手段(図示せず)により搬送される。し
たがって、あらかじめ部分露光作業を行い、つぎに、高
密度・高細線パターンWaに一括露光機構24からの照
射光が当たらないようにしてワークWを全面一括露光し
ている。なお、図7(a)では、ワークの搬入位置Aに
部分露光機構7(17)を設けているが、露光位置B以
外の搬出位置Cに部分露光機構7(17)を設ける構成
としても良い。
【0043】また、図7(b)で示すように、露光装置
31は、位置決め機構33の位置と、一括露光機構34
の位置が異なるように構成されている(各種反射鏡、フ
ライアイレンズなどは省略して図示せず)。そして、部
分露光機構7(17)は位置決め機構33の位置に部分
露光位置合わせ装置10を介して設けられている。した
がって、位置決め機構33のCCDカメラ33Bを介し
てワークWは位置決めされ(図3参照)、部分露光機構
7(17)により部分露光作業が行われる。そして、つ
ぎに、一括露光機構34の位置にワークWは搬送され、
下焼枠36の上昇により上焼枠36Aと真空密着された
状態で全面一括露光が行われる。なお、図7(b)で
は、ワークの位置決め機構33の位置に部分露光機構7
(17)を設けた構成としているが、露光位置B以外の
搬出位置Cに部分露光機構7(17)を設ける構成とし
ても良い。また、図7では、平行光光学系を使用する露
光装置の構成としているが、散乱光を使用する構成とし
ても良い。
【0044】さらに、図8(a)で示すように、ワーク
Wの両面を露光する露光装置41は、搬入部の位置で、
ワークWの両面に部分露光ができるように部分露光機構
7(17),7(17)を設けている。したがって、部
分露光位置合わせ装置10を介して部分露光作業が終了
したワークWは、位置決め機構43(三点ロケータ方
式)によりCCDカメラ43Bを介して位置決めされ、
一括露光機構44により平行光が各反射鏡44c、44
eおよびフライアイレンズ44dを介して照射され、ワ
ークWの高密度・高細線パターンWa(図3参照)以外
の全体の回路パターンWP(図3参照)位置が全面一括
露光される。
【0045】また、図8(b)で示すように、ワークW
の露光向きが垂直あるいは傾斜角度を備える露光装置5
1では、ワークWの一括露光機構54、54に隣接させ
て部分露光機構7(17)、7(17)が設けられてい
る。したがって、一括露光機構置により高密度・高細線
パターン以外でワークWの全体の回路パターンWP(図
3参照)が全面一括露光され、その後、高密度・高細線
パターンWa(図3参照)の部分露が行われる構成とし
ている。もちろん、ワークWの片面露光作業で足りるも
のであれば、一括露光機構54および部分露光機構7
(17)は、ワークWの片側のみに配置される構成とな
る。
【0046】なお、以上で説明した位置決め機構ではア
ライメントテーブルの構成を主として説明したが、3点
ロケータ方式の構成であっても良い。3点ロケータ方式
では、ワークの各端面の内3方向を押動してワークを所
定位置に位置決めするように構成される。また、部分露
光機構は、部分露光位置合わせ装置により光照射位置を
移動させる構成としているが、ワークW側が移動するよ
うにX,Y方向に移動する移動機構を備える構成として
も構わない。
【0047】そして、露光装置のワーク搬送経路内に設
けられる部分露光機構は、光源部から反射鏡などを介し
てワークの高密度・高細線パターンに光照射し、部分露
光位置合わせ装置を介して光照射位置を移動する構成と
している。そのため、部分露光機構は、ワークの搬入位
置、ワークの予備位置決め機構の位置、位置決め機構の
位置、露光後の搬出位置、あるいは、各機構間位置に配
置する場合に都合が良い。さらに、ワークは、ロールツ
ウロールの形態であっても、枚葉の形態であっても対応
できる。また、ワークの露光状態は、水平、垂直、傾斜
状態であっても対応することができる。
【0048】
【発明の効果】前記したように本発明の露光装置は、以
下のように優れた効果を発揮する。 露光装置は、基板の全面一括露光を行う一括露光機
構と、高密度・高細線パターンの部分を部分露光する部
分露光機構とを兼備した構成としている。そのため、従
来全くなかった解像力の大幅に異なるラインアンドスペ
ースを備える基板を、一体の露光工程で作製することが
でき、プリント配線板などの基板の新しい用途を展開す
ることができる。また、ワークの全体の回路パターン内
に高密度・高細線パターンが混在しても作業時間を短縮
して露光作業を行うことができる。さらに、露光装置の
構成がコンパクトになるため、クリーンルームなどの限
られた作業スペースで使用する際に都合が良い。また,
露光装置がコンパクトになることで装置を製造する場合
についても製造コストを抑えることができる。
【0049】 露光装置は、一括露光機構の構成を平
行光光学系を使用することで、全面一括露光する基板の
解像力を高めることができるため、製造する基板の精度
を向上することができる。なお、露光装置は、位置決め
機構と一括露光機構が異なる作業位置に配置される場合
や、位置決め機構と一括露光機構とが同じ作業位置に配
置される場合であっても、ワーク搬入経路内に部分露光
機構を設ける構成とすれば、露光装置全体の構成がコン
パクトになり、作業時間も短縮することができる。
【0050】 露光装置は、部分露光機構を予備位置
決め機構の位置に設けた構成とすることで、その後の位
置決め作業、全体露光作業での各作業処理時間のバラン
スが良くワークのスループットの向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の全体の構成を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の露光装置の部分露光機構を示す原理図
である。
【図3】本発明のワークとマスクの位置合わせを行う状
態を示す原理図である。
【図4】本発明の露光ステージに搬送されたワークの状
態を示す原理図である。
【図5】(a),(b)は、本発明の露光装置の部分露
光機構の配置を示す原理図である。
【図6】本発明の他の構成の部分露光機構を示す原理図
である。
【図7】(a),(b)は、本発明の他の形態の露光装
置を示す原理図である。
【図8】(a),(b)は、本発明の他の形態の露光装
置の構成を示す原理図および斜視図である。
【符号の説明】
1 露光装置 2 予備位置決め機構(整合機構) 3 位置決め機構(整合機構) 4 一括露光機構 7 レーザ直接描画装置(部分露光機構) 17 レンズ投影露光装置(部分露光機構) M 全体マスク m 部分マスク Ma 部分遮光部 MP マスクパターン W ワーク(基板) Wa 高密度・高細線パターン WP 全体の回路パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高密度・高細線パターンの部分をマスキ
    ングしたマスクにより全面一括露光し、回路を形成する
    一括露光機構と、前記高密度・高細線パターンの部分
    を、より解像力の優れた光学系により部分露光し、回路
    を形成する部分露光機構と、を兼備することを特徴とす
    る露光装置。
  2. 【請求項2】 前記一括露光機構は、平行光光学系であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記部分露光機構は、レンズ投影露光装
    置またはレーザ直接描画装置であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の露光装置。
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