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JP2000255055A - インクジェットヘッドの駆動方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動方法

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JP2000255055A
JP2000255055A JP6012599A JP6012599A JP2000255055A JP 2000255055 A JP2000255055 A JP 2000255055A JP 6012599 A JP6012599 A JP 6012599A JP 6012599 A JP6012599 A JP 6012599A JP 2000255055 A JP2000255055 A JP 2000255055A
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克明 小松
Takahiro Matsuzawa
孝浩 松沢
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剪断モードインクジェットヘッドを駆動する
場合に、従来の一周期に複数のチャネルを同時駆動する
方法では、相互のチャネルが駆動時に圧力変化の影響を
受けるクロストーク現象により、画像信号パターンによ
ってインク滴の飛翔速度やインク滴体積の乱れ等を生じ
鮮明な画像の形成に問題があった。このクロストークに
よる問題を解消するためには駆動周期の数を増しチャネ
ル相互の影響を無くせば良いが、記録速度が低下する。 【解決手段】 印字パルスが印加されるチャネルの近く
のチャネルにダミーパルスを印加することによって飛翔
するインク滴の速度を整える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はインクジェット記
録装置に関し、特にインクジェットヘッドにインクを飛
翔させる印字パルスを印加するインクジェットヘッドの
駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドは種々の方式が提
案されているが、その一つに剪断モードインクジェット
ヘッドがあり、図1、図2は1例として特開平2−15
0355号の公報に記載されているインクジェットヘッ
ドの従来例を示す図で、1はインクチューブ、2はノズ
ル形成部材、3はノズル、4はインクチャネル、5は圧
電側壁、6はカバープレート、7はインク供給口、8は
電極、9は基板である。そして、図2に示すようにイン
クチャネル4は圧電側壁5とカバープレート6及び基板
9によって形成されている。
【0003】剪断モードインクジェットヘッドでは、図
2の断面図に示すようにカバープレート6と基板9の間
に複数の圧電側壁5で隔てられたインクチャネル4が多
数構成されている。図2では多数のインクチャネルの一
部である3個が示されている。インクチャネル4の一端
はノズル形成部材2に形成されたノズル3につながり、
インクチャネル4はインク供給口7を経て、インクチュ
ーブ1によって図示されていないインクタンクに接続さ
れている。そして圧電側壁5に密着形成された電極
a、8b、8cを設け、電極8a、8b、8cは図示のよう
にインクチャネル4に臨む内側の対向する電極を共通に
接続し、該対向する電極に印字パルスを印加すると以下
述べる動作によってインク滴をノズル3から飛翔する。
【0004】圧電側壁5は図2(a)の矢印で示すよう
に分極方向が異なる2個の圧電材料から成る圧電側壁5
Aと5Bとから構成されていて電極8a、8b、8cのい
づれにも印字パルスが印加されない時は圧電側壁5A、
5Bは変形しないが、図2(b)に示すように電極8a
に印字パルスが印加されるとともに電極8b、8cを接地
すると、圧電材料の分極方向に直角な方向の電界が生
じ、圧電側壁5A、5Bの接合面にズリ変形を生じ、そ
れによりインクの圧力が変化する事によってインクチャ
ネル4を満たしているインクの一部をノズル3から飛翔
する。又印字パルスの極性を変え電界の向きを変える事
によって、側壁の変形する向きを変える事ができる。以
下、インクチャネル4に臨む内側の共通に接続された対
向電極にパルスを印加する動作を「チャネルに印加す
る」と表現する。図2ではノズルは省略してある。
【0005】この多チャネルの剪断モードインクジェッ
トヘッドを駆動するには通常、3周期で行う。図3に示
す例ではインクジェットヘッドはA1、B1、C1、A2
2、C2、A3、B3、C3の9チャネルで構成されてい
るとして説明する。又印字パルスのタイムチャートを図
4に示す。図4は縦には各チャネルに加えられるパルス
波形を又横には各周期(時間)をとってあるが、時間や
パルス電圧等のスケールは正確に対応していない。
【0006】図3(a)のように印字パルスPa(図4
に示す)を始めの第1周期T1aではA1、A2、A3の3
チャネルに同時に印加し駆動すると、これらA1、A2
3の3チャネルの側壁が同時に変化し、各ノズルから
インク滴を飛翔する。以下同様図3(b)、図3(c)
に示すように第2周期T1bではB1、B2、B3の3チャ
ネルに同時に印字パルスPb(図4に示す)、を印加
し、第3周期T1cではC1、C2、C3の3チャネルに同
時パルスPc(図4に示す)を印加し駆動すると各側壁
が逐次変形し、T1a、T1b、T1cの3周期で一巡して、
9チャネル全てが駆動されインク滴を飛翔することにな
る。
【0007】図3及び図4から明らかなように、9個の
チャネルは配列順に3個を単位とする単位U1、U2、U
3に分けられ、周期T1a、T1b、T1cを1駆動サイクル
とする駆動サイクルで駆動される。この駆動サイクルが
繰り返されることによって、画像が形成される。図3、
図4の例では3個のチャネルを1単位として構成されて
いるが、一般にn個のチャネルを1単位とし、n周期で
1駆動サイクルを構成して駆動する駆動方法が採られ
る。
【0008】勿論、前記駆動方法において、実際に画像
形成する場合には上記のように全てのチャネルに印字パ
ルスが印加されるとは限らず、画像信号に応じて駆動さ
れないチャネルもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記に説明したように
複数のチャネルが多数並んだ剪断モードインクジェット
ヘッドを3周期で駆動すると、圧電側壁5が変形し圧力
の一部が伝達して他のチャネルに影響し、駆動している
チャネルとチャネルの間でクロストークを生じ、インク
滴の飛翔速度を変化させる結果となり、画質に望ましく
ない影響が出ることが判明した。
【0010】上記のように第1周期T1aではA1、A2
3の3チャネルが同時に駆動される。しかしチャネル
1が駆動されるとその圧力変化の一部はチャネルB1
経てチャネルC1にも伝達され、更に次のチャネルA2
までも伝わる。同様に同時に駆動されるチャネルA3
圧力変化の一部も逆方向からこのチャネルA2にまで伝
わってチャネルA2はチャネルA2自身が駆動されて生ず
る圧力変化にチャネルA1とチャネルA3から伝達して来
た圧力変化が加わって、より強力な圧力でインク滴を高
速で飛翔しインク滴の形状も変わることになる。この現
象はチャネルA1、チャネルA3に付いても、図では省略
されているチャネルA1の左側にあるチャネルA0、チャ
ネルA3の左側にあるチャネルA4の影響を相互に受け、
所謂クロストークを生じるが、このように全てのAチャ
ネルが駆動される場合には両端のチャネルを除いて全て
のAチャネルからのインク滴は速い速度で飛翔する。し
かし図5に示すように、チャネルA2のみが駆動される
場合にはクロストークの影響は無く、チャネルA2から
のインク飛翔は前記のクロストークが生じた場合より遅
い速度となり、インク滴の体積が変化したりして画像形
成上問題点がある。実際には画像信号のパターンによっ
て個々のチャネルが受けるクロストークの影響は異な
り、ノズルから飛翔するインク滴の速度や体積も個々の
状況によって異なる。
【0011】又このクロストークが起こるチャネルの範
囲はチャネルを構成している材料の剛性にもよるが、通
常数チャネルまでも伝達する、そこで同時に動作するチ
ャネルの間隔、即ち1周期内に駆動されるチャネルの範
囲を大きくするために、駆動する周期を増やし、例えば
6周期で駆動すれば良いが、そうすると全体の画像形成
時間が遅くなる等の問題がある。
【0012】本発明の目的は、インクジェットヘッドの
駆動に於ける前記のようなクロストークによる他チャネ
ルへの影響の問題を解決することにあり、クロストーク
に起因する各チャネルからのインク飛翔速度の変化を補
償し、インクジェットヘッドの高速で安定した駆動を可
能とし、鮮明な画像形成ができるインクジェットヘッド
の駆動方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は、
側壁により隔てられた複数のインクチャネルと該インク
チャネルに連設されたノズルを備えた複数のチャネルが
設けられ、前記側壁の一部又は全体が圧電材料で構成さ
れ、前記チャネルを印字パルスで駆動してインクを飛翔
させるインクジェットヘッドの前記チャネルが配列順に
n個を1単位とする単位に分けられ、該単位の各々に属
する前記チャネルの一つずつが1周期内に駆動され、n
周期で1駆動サイクルが構成されるインクジェットヘッ
ドの駆動方法において、射出を選択されたチャネルに隣
接する単位に属する同サイクルのチャネルが非射出の場
合に、前記射出を選択されたチャネルに隣接するチャネ
ルの少なくとも一つにダミーパルスを印加する事を特徴
とするインクジェットヘッドの駆動方法、によって達成
される。
【0014】
【発明の実施の形態】実際にノズルからインク滴を飛翔
させるために使用されている印字パルスの例としては各
周期Tは25μs、パルス電圧は+20V、パルス幅は
5μs程度である。既に述べたように従来の駆動方法で
はクロストークのため、画像信号のパターンによって各
ノズルから飛翔するインク滴の速度は異なる。そこで本
実施の形態においては、上記印字パルスの他に、インク
滴は飛翔しないが側壁は変形させ、クロストークを活用
する適度のダミーパルスを印字パルスが印加されるチャ
ネルに隣接するチャネルに印加することにより、インク
滴の飛翔速度の変化を補償する手段を採っている。この
ダミーパルスは例えば上記印字パルスのほぼ半分の電圧
10V程度のパルスを使用する。即ち、印字パルス(+
20V)とダミーパルス(+10V)とインクを非飛翔
のチャネルには0Vのパルスの3種のパルスを使用す
る。側壁の変形は隣のチャネルに印加された電圧との差
にはよって発生するので、電圧の水準は0Vからずれて
いてもよい。
【0015】図5に示した単独に駆動されたチャネルA
2からのインク滴の飛翔速度が遅くなる場合に、これに
対策を施した駆動方法を図6に示す。図6において変形
している側壁のうち斜線を施した側壁にはインク滴を飛
翔させる印字パルスを印加し、斜線の無い側壁にはダミ
ーパルスを印加した状態を示す。
【0016】即ち、図6でチャネルA2には印字パルス
を印加し、チャネルA1とチャネルA3にはダミーパルス
を印加すると、このチャネルA1とチャネルA3のノズル
からはインク滴は飛翔しないが、これらのチャネル内の
圧力は変化し、単独で駆動されているチャネルA2には
チャネルA1とチャネルA3からの圧力の一部が影響しチ
ャネルA2からのインク滴飛翔の速度は速まり、丁度前
記の周期T1aで全てのAチャネルが駆動されたと同じ状
況になり、高速でインク滴を飛翔する。
【0017】又この駆動方法の代わりに図7に示すよう
にチャネルA2の一つおいて左隣のチャネルB1と一つお
いて右隣のチャネルC2にダミーパルスを印加しても同
様の効果が得られる。この場合、注目しているチャネル
2により近いチャネルB1とC2で圧力を生ずるため、
前記図6で説明した方法より有効である。勿論この場合
のダミーパルスの電圧は前記よりは低く、チャネル
1、C2のノズルからインク滴は飛翔しないが、圧力変
化は生ずる適切な電圧とする。
【0018】図6、図7では片側に1つのチャネルにダ
ミーパルスを印加しているが、片側当たり2つのチャネ
ルにダミーパルスを印加しても同様の効果が得られる。
図8はチャネルA2に印字パルスが印加され、1つ空け
てチャネルA1、B1及びC2、A3にダミーパルスが印加
されている。この場合ダミーパルスは印字パルスよりも
低い電圧である。
【0019】図9に示すようにチャネルA1、A2、A3
の3チャネル及びチャネルA1よりも左側の同サイクル
の図示していないチャネルが駆動され、チャネルA3
りも右側のチャネルが非射出でパルスがされない場合を
示す。このようなパターンはベタ画面を形成する場合の
端部でしばしば現れる。この場合チャネルA3は右側の
チャネルからクロストークによる圧力を受けないため速
度が遅くなる。そこでチャネルA3に注目して、チャネ
ルA4とチャネルB4にダミーパルスとして印字パルスと
同じ電圧のパルス(例えば20V)を印加すると、チャ
ネルA4、B4の側壁の片側が変形し、それぞれ通常の約
半分程度の圧力変化を生ずるためチャネルA4、C4のノ
ズルからはインク滴は飛翔しないが、圧力変化は伝達し
てチャネルA3のノズルからはチャネルA2と同じ速度で
インク滴を飛翔する。
【0020】この駆動方法は圧力変化の伝達が前記の第
1周期T1aで全てのAチャネルが駆動されたと全く同じ
状況になるのでより確実であり、特に画像の或る一面が
単一色に形成する、所謂ベタ画面を形成する場合、通常
周辺濃度が低下し目視で目立ち易くなる等の問題点があ
ったが、これらを解決するのに有効な手段である。
【0021】
【発明の効果】剪断モードインクジェットヘッドを駆動
する場合に、従来の3周期で複数のチャネルを同時駆動
する場合には、相互のチャネルが圧力変化の影響を受け
るため、クロストークを生じ、インク滴の飛翔速度が速
くなるが、単一チャネルのみを駆動する場合にはそのチ
ャネルのインク滴の飛翔速度は遅くなり、インク滴体積
の乱れ等を生じ鮮明な画像の形成に問題があった。又こ
のクロストークを解消するためには駆動周期の数を増
し、チャネル相互の影響を無くせば良いが、そうする
と、記録速度が低下する問題がある。しかし本発明によ
って印字パルスが印加されるチャネルの近くのチャネル
にダミーパルスを印加することによってクロストークの
影響を活用して上記問題を解消し、画像形成の速度が遅
くなることもなく、鮮明な画像を高速で形成することが
可能なインクジェットヘッド記録装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットヘッドの構成を示す図である。
【図2】多チャネルインクジェットヘッドの構成と基本
動作を示す図である。
【図3】従来の多チャネルインクジェットヘッドの動作
の1例を示す図である。
【図4】従来の多チャネルインクジェットヘッドの印字
パルスのタイムチャートである。
【図5】多チャネルインクジェットヘッドの従来の駆動
方法の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るインクジェットヘッ
ドの駆動方法の第1例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るインクジェットヘッ
ドの駆動方法の第2例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るインクジェットヘッ
ドの動作方法の第3例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るインクジェットヘッ
ドの駆動方法の第4例を示す図である。
【符号の説明】
1 インクチューブ 3 ノズル 4 インクチャネル 5 圧電側壁 6 カバープレート 7 インク供給口 8 電極 9 基板 T1a、T1b、T1c、T2a 周期 A1、B1、C1・・・A3、B3、C3 チャネル Pa、Pa、Pa 印字パルス U1、U2、U3 単位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁により隔てられた複数のインクチャ
    ネルと該インクチャネルに連設されたノズルを備えた複
    数のチャネルが設けられ、前記側壁の一部又は全体が圧
    電材料で構成され、前記チャネルを印字パルスで駆動し
    てインクを飛翔させるインクジェットヘッドの前記チャ
    ネルが配列順にn個を1単位とする単位に分けられ、該
    単位の各々に属する前記チャネルの一つずつが1周期内
    に駆動され、n周期で1駆動サイクルが構成されるイン
    クジェットヘッドの駆動方法において、射出を選択され
    たチャネルに隣接する単位に属する同サイクルのチャネ
    ルが非射出の場合に、前記射出を選択されたチャネルに
    隣接するチャネルの少なくとも一つにダミーパルスを印
    加する事を特徴とするインクジェットヘッドの駆動方
    法。
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