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JP2000142307A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

車両用エアバッグ装置

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JP2000142307A
JP2000142307A JP10313015A JP31301598A JP2000142307A JP 2000142307 A JP2000142307 A JP 2000142307A JP 10313015 A JP10313015 A JP 10313015A JP 31301598 A JP31301598 A JP 31301598A JP 2000142307 A JP2000142307 A JP 2000142307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
occupant
bag body
vehicle
strap
vent hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP10313015A
Other languages
English (en)
Inventor
Yorito Okuda
頼人 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構造で定位置以外に着座している乗員
を柔らかく保護することができるようにする。 【解決手段】 圧力気体により車室内乗員側へ膨出して
乗員を保護するバッグ本体をインストルメントパネルに
設けてなる車両用エアバッグ装置であって、バッグ本体
の両側部にベントホールが形成され、バッグ本体内の両
側部間にストラップの両端部が固着されると共に、スト
ラップの両端部近傍部分がベントホールを覆うように切
断可能糸で縫い付けられるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用エアバッ
グ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両には、緊急時の安全手
段としてエアバッグ装置を備えたものがある。上記エア
バッグ装置は、車体に所定値以上の衝撃力が加わったと
きに、インストルメントパネルなどの内部に配設された
ハウジングに折り畳んで収納されているバッグ本体が、
インフレータからの圧力気体の圧力によって車室内乗員
側へ膨出して、定位置に着座している乗員の頭部などを
受け止め、頭部などがインストルメントパネルなどに当
接しないように保護するものである。
【0003】上記エアバッグ装置は、定位置に着座して
いる乗員に対して最大の保護効果を発揮するように設計
されているが、定位置以外に着座している乗員も有効に
保護するため、特開平6−127330号公報に示すよ
うなエアバッグ装置が提案されている。
【0004】即ち、図7〜図10に示すように、ほぼ円
形状をした二枚の基布1,2の周縁部を相互に縫い合わ
せてバッグ本体3が形成され、前記一方の基布1,2の
中心部にリテーナ4およびバッグホルダ5を介してイン
フレータ6を取付けるための圧力気体流入口7が設けら
れている。
【0005】そして、前記一方の基布1の圧力気体流入
口7の周縁には複数のベントホール8が形成されてい
る。
【0006】更に、前記一方の基布1と他方の基布2と
の間には、両者の隔離距離を規制するためのストラップ
9が複数本設けられている。このストラップ9は、一端
が前記他方の基布2に固着され、他端が前記一方の基布
1に形成されたスリット10を内側から外側へ貫通し、
且つ、前記ベントホール8を覆うと共にベントホール8
の周縁に固着されている。
【0007】このような構成によれば、バッグ本体3は
インフレータ6から供給された圧力気体によって膨らま
されるが、初期においては、図9に示すように、ストラ
ップ9の長さ分だけ前記他方の基布2が一方の基布1か
ら離されるように膨らみ、次いで、図7に示すように、
周縁部が膨らみ、膨張が完了する。この際、各ベントホ
ール8は、対応するストラップ9によって塞がれてい
る。
【0008】そして、乗員が定位置以外に着座している
場合、図10に示すように、前記他方の基布2が乗員に
接触した時点でストラップ9が緩んでベントホール8が
開口されるので、ベントホール8から圧力気体が抜けて
バッグ本体3の内圧が低下し、乗員に対する当たりが弱
められることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用エアバッグ装置では、構造が複雑であ
り、スリット10を通してストラップ9内側から外側へ
を貫通させるなどの手間が掛るので、製造コストが高価
になるという問題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、安価な構造で定位置以外に着座している乗員を
柔らかく保護することができる車両用エアバッグ装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、圧力気体により車
室内乗員側へ膨出して乗員を保護するバッグ本体をイン
ストルメントパネルに設けてなる車両用エアバッグ装置
において、前記バッグ本体の両側部にベントホールが形
成され、前記バッグ本体内の両側部間にストラップの両
端部が固着されると共に、該ストラップの両端部近傍部
分が前記ベントホールを覆うように切断可能糸で縫い付
けられたことを特徴としている。
【0012】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、乗員が定位置に着座している場合は、バッ
グ本体は圧力気体により車室内乗員側へ膨出してフル展
開状態で乗員を保護するよう機能する。
【0013】そして、乗員が定位置以外に着座している
場合、バッグ本体の車両前後方向への膨張が乗員によっ
て止められると、それ以降、バッグ本体は車両幅方向両
側へ膨張しようとするので、ストラップは車両幅方向へ
引張られることとなる。
【0014】ストラップが車両幅方向へ引張られると、
強度的に弱い切断可能糸が切断され、ベントホールが開
口されるので、ベントホールから圧力気体が抜けてバッ
グ本体の内圧が低下し、乗員に対する当たりが弱められ
るここととなる。
【0015】このように、本発明によれば、定位置以外
に着座している乗員を柔らかく保護することができる。
しかも、左右のベントホールをストラップで塞ぎ切断可
能糸で縫うのみの構造なので、安価に実現することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0017】図1〜図4は、この発明の実施の形態1を
示すものである。
【0018】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1のものでは、バッグ本体20は、一枚の中央布21と
二枚のほぼ台形状の側布22とからなる3ピース構造を
有し、中央布21の車両幅方向23両側に側布22を配
置して、中央布21と側布22の対応する縁部どうしを
相互に縫い合わせて構成されている。
【0019】そして、左右の側布22には、対応する位
置にそれぞれ、定位置以外に着座している乗員24に対
して機能するベントホール25が形成されている。
【0020】更に、バッグ本体20内の左右の側布22
間には平面視ほぼコ字状をしたストラップ26が配設さ
れている。このストラップ26の端部は、それぞれ上記
ベントホール25の車両前後方向27の前側の縁部に糸
28などで強固に縫い付けられて固着されている。そし
て、このストラップ26の端部近傍は、上記ベントホー
ル25を覆うと共に、上記ベントホール25の車両前後
方向27の後側の縁部に切断可能糸29などにより縫い
付けられている。
【0021】なお、図中、符号30はバッグ本体20の
圧力気体流入口7、符号31は、一方の側布22に形成
された通常のベントホールであって、バッグ本体20の
フル展開後において乗員がバッグ本体20へ当たったと
きに適当にバッグ本体20内の気体を抜くためのもので
ある。
【0022】上記バッグ本体20は、例えば、図5に示
すようなエアバッグ装置40に対して用いられる。この
エアバッグ装置40は、自動車のフロントウインドウガ
ラス41の下方に位置する助手席側のインストルメント
パネル42の上面に形成された開口43の部分に対して
挿入配置される。なお、上記インストルメントパネル4
2は、芯材のみによって形成されたハードパネルとなっ
ている。
【0023】上記エアバッグ装置40は、前記開口43
の周縁部に係止爪44を係止させて嵌合保持可能な樹脂
製のリッド45を備えていると共に、リッド45の脚部
46に形成された長孔状のフック係止孔47に対して挿
入・係止可能なリッド取付フック48を有するエアバッ
グモジュール49を備えている。なお、前記フック係止
孔47にはリッド取付フック48を押え付けるための薄
肉片50が形成されている。
【0024】そして、このエアバッグモジュール49
は、圧力気体を噴出する筒状のインフレータ51を収容
する、側方から見てほぼ逆Ω字状をしたベース部材52
を備えている。このベース部材52は、ステアリングサ
ポートメンバなどの図示しない車体側メンバへボルトな
どの締結部材を用いて締結固定される。
【0025】更に、前記エアバッグモジュール49は、
インフレータ51から噴出された圧力気体の噴出量や噴
出方向を制御するディフューザ53を備え、且つ、前記
バッグ本体20を折り畳んだ状態で収納させるエアバッ
グ収納空間54を画成するガイド部材55を備えてい
る。
【0026】そして、リッド45の裏面には、例えば、
平面視ほぼH形状をした開裂溝56(全体的な図示省
略)が形成されている。そして、バッグ本体20が膨張
した時の押圧力によってこの開裂溝56が開裂し、脚部
46の根本部を中心として開裂溝56を形成する部分が
矢印イ,ロで示すように互いに離反する方向へ開く(観
音開きとなる)ことにより、膨出開口が形成される(実
際には開いたときに形成される)ようになっている。
【0027】なお、図中、符号57は、バッグ本体20
の巻き崩れを防止するためのラッピングベルト、符号5
8はバッグ本体20の開口部に配設されたバッグ本体2
0固定用の金属製のリテーナである。
【0028】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0029】インフレータ51が作動すると、このイン
フレータ51から圧力気体が噴出され、ディフューザ5
3によって噴出量や噴出方向が制御されつつバッグ本体
20内へと圧力気体が図中矢印Aのごとく導入される。
【0030】バッグ本体20は、この圧力気体の導入に
伴って膨張し、この膨張の圧力により先ずリッド45の
一部がH形状の開裂溝56に沿って開裂されて膨出開口
が形成されると同時に、この膨出開口からバッグ本体2
0が、車体斜め後方(車室内乗員側)へ向かって膨出す
る。これによって、バッグ本体20は助手席側の乗員の
頭部等を受け止め、頭部等がインストルメントパネル4
2などに当接しないように保護する。
【0031】そして、乗員24が定位置以外に着座して
いる場合、バッグ本体20の車両前後方向27への膨張
が乗員24によって止められると、バッグ本体20は車
両幅方向23両側へ膨張しようとするので、ストラップ
26は乗員24に当たって車両幅方向23へ引張られる
こととなる。
【0032】ストラップ26が車両幅方向23へ引張ら
れると、強度的に弱い切断可能糸29が切断され、ベン
トホール26が開口されるので、ベントホール26から
圧力気体が図中矢印Bのごとく抜けてバッグ本体20の
内圧が低下し、乗員24に対する当たりが弱められるこ
こととなる。
【0033】なお、乗員24が定位置に着座している場
合は、バッグ本体20はインフレータ51からの圧力気
体によって膨張するが、ストラップ26に乗員24が当
たらないので、ベントホール26は開くことがなく、バ
ッグ本体20は所定の形状までフル展開し、乗員24を
確実に拘束保護することになる。
【0034】このように、この実施の形態によれば、定
位置以外に着座している乗員24をも柔らかく保護する
ことができる。しかも、左右のベントホール26を一本
のストラップ26で塞ぎ切断可能糸29で縫うのみの構
造なので、安価に実現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態2】図6は、この発明の実施の形態
2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一な
いし均等な部分については、同一の符号を付して説明す
る。
【0036】この実施の形態では、図1から図4のバッ
グ本体20を、上記とは異なるエアバッグ装置60に対
して用いた例を示している。
【0037】このエアバッグ装置60は、表皮61と芯
材62と発泡層63とからなる三層構造のインストルメ
ントパネル64に形成された開口65に対して、スタッ
ドボルト66、ブラケット67およびナット68を介し
てリッド69の周縁部を取付け固定するようにしてい
る。
【0038】そして、リッド69とエアバッグモジュー
ル70とは非連結構造とされており、エアバッグモジュ
ール70は、ブラケット71を介して、ステアリングサ
ポートメンバなどの車体側メンバ72へに取付けたウェ
ルドナット73にボルト74などの締結部材を用いて締
結固定されている。
【0039】更に、リッド69とエアバッグモジュール
70とを別体構造としたことに伴い、エアバッグモジュ
ール70の上部には、異物混入を防止するための開列可
能なカバー75が取付けられている。
【0040】このような構造のエアバッグ装置60に対
して図1から図4のバッグ本体20を適応した場合で
も、同様の作用効果を得ることができる。
【0041】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、定位置以外に着座している乗員を柔らかく
保護することができる。しかも、左右のベントホールを
ストラップで塞ぎ切断可能糸で縫うのみの構造なので、
安価に実現することができる、という実用上有益な効果
を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の作動図である。
【図4】図3に続く作動図である。
【図5】本発明のバッグ本体を適用するエアバッグ装置
の側方断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる本発明のバッグ
本体を適用する別のエアバッグ装置の側方断面図であ
る。
【図7】従来例の側方断面図図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】図7の作動図である。
【図10】図9に続く作動図である。
【符号の説明】
20 バッグ本体 24 乗員 25 ベントホール 26 ストラップ 29 切断可能糸 40,60 エアバッグ装置 42,64 インストルメントパネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力気体により車室内乗員側へ膨出して乗
    員を保護するバッグ本体をインストルメントパネルに設
    けてなる車両用エアバッグ装置において、 前記バッグ本体の両側部にベントホールが形成され、前
    記バッグ本体内の両側部間にストラップの両端部が固着
    されると共に、該ストラップの両端部近傍部分が前記ベ
    ントホールを覆うように切断可能糸で縫い付けられたこ
    とを特徴とする車両用エアバッグ装置。
JP10313015A 1998-11-04 1998-11-04 車両用エアバッグ装置 Pending JP2000142307A (ja)

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