JP2000022126A - 固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各々の光電変換素子から読み出される信号電
荷による読み出し電圧を低下できるようにすると共に、
当該固体撮像装置の消費電力を低減できるようにする。 【解決手段】 複数のHADセンサD11〜D1m,D
nm・・・を二次元状に配置した半導体基板11と、こ
の半導体基板11に基板電圧Vsubを供給する基板バイ
アス発生回路12と、この半導体基板11のHADセン
サDnmから信号電荷を読み出して垂直方向に転送する
垂直CCD部V1〜Vnと、この垂直転送された信号電
荷を蓄積する電荷蓄積部A1〜Anと、この電荷蓄積部
A1〜Anによる信号電荷を水平方向に転送する水平C
CD部13と、この水平転送された信号電荷を出力する
電荷検出部14とを備え、HADセンサから垂直CCD
に信号電荷を読み出すときは、そのHADセンサから信
号電荷を読み出さない場合の基板電圧に比べて低い基板
電圧を半導体基板11に印加するようになされたもので
ある。
荷による読み出し電圧を低下できるようにすると共に、
当該固体撮像装置の消費電力を低減できるようにする。 【解決手段】 複数のHADセンサD11〜D1m,D
nm・・・を二次元状に配置した半導体基板11と、こ
の半導体基板11に基板電圧Vsubを供給する基板バイ
アス発生回路12と、この半導体基板11のHADセン
サDnmから信号電荷を読み出して垂直方向に転送する
垂直CCD部V1〜Vnと、この垂直転送された信号電
荷を蓄積する電荷蓄積部A1〜Anと、この電荷蓄積部
A1〜Anによる信号電荷を水平方向に転送する水平C
CD部13と、この水平転送された信号電荷を出力する
電荷検出部14とを備え、HADセンサから垂直CCD
に信号電荷を読み出すときは、そのHADセンサから信
号電荷を読み出さない場合の基板電圧に比べて低い基板
電圧を半導体基板11に印加するようになされたもので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数の光電変換素
子を二次元状に配置したフレームトランスファ方式、イ
ンターライントランスファ方式及びフレームインターラ
イントランスファ方式などのCCD撮像装置に適用して
好適な固体撮像装置に関する。
子を二次元状に配置したフレームトランスファ方式、イ
ンターライントランスファ方式及びフレームインターラ
イントランスファ方式などのCCD撮像装置に適用して
好適な固体撮像装置に関する。
【0002】詳しくは、光電変換素子を配置した半導体
基板に基板バイアス用の電圧を供給する際に、光電変換
素子から信号電荷を読み出すときは、その信号電荷を読
み出さない場合の電圧に比べて低い電圧を半導体基板に
印加するようにして、各々の光電変換素子から読み出さ
れる信号電荷による読み出し電圧を低下できるようにす
ると共に、当該固体撮像装置の消費電力を低減できるよ
うにしたものである。
基板に基板バイアス用の電圧を供給する際に、光電変換
素子から信号電荷を読み出すときは、その信号電荷を読
み出さない場合の電圧に比べて低い電圧を半導体基板に
印加するようにして、各々の光電変換素子から読み出さ
れる信号電荷による読み出し電圧を低下できるようにす
ると共に、当該固体撮像装置の消費電力を低減できるよ
うにしたものである。
【0003】
【従来の技術】近年、学校、家庭や放送局などにおいて
ビデオカメラ及びデジタルスチルカメラが使用される場
合が多くなってきた。この種のカメラで不可欠なのが固
体撮像装置である。固体撮像装置は光電変換素子として
のCCD(Charge CoupledDevice:電荷結合素子)
撮像素子を二次元状に配置したものである。ここで、C
CD撮像素子とは、フォトダイオードやMOSキャパシ
タなどからなる単位素子を規則正しく並べた構造の半導
体デバイスをいう。固体撮像装置は半導体基板表面に蓄
積されたある電荷のひとかたまりをMOSキャパシタの
電極の並びに沿って移動する機能を有している。
ビデオカメラ及びデジタルスチルカメラが使用される場
合が多くなってきた。この種のカメラで不可欠なのが固
体撮像装置である。固体撮像装置は光電変換素子として
のCCD(Charge CoupledDevice:電荷結合素子)
撮像素子を二次元状に配置したものである。ここで、C
CD撮像素子とは、フォトダイオードやMOSキャパシ
タなどからなる単位素子を規則正しく並べた構造の半導
体デバイスをいう。固体撮像装置は半導体基板表面に蓄
積されたある電荷のひとかたまりをMOSキャパシタの
電極の並びに沿って移動する機能を有している。
【0004】つまり、固体撮像装置は半導体基板上に複
数のフォトダイオード(CCDセンサ)、MOSキャパ
シタ、垂直CCD、水平CCD及び電荷検出部などを有
している。そして、光を固体撮像装置の受光面に照射す
ると、その光がフォトダイオードによって信号電荷に変
換された後に、その信号電荷がMOSキャパシタに蓄積
される。MOSキャパシタに蓄積された信号電荷は、垂
直CCDや水平CCDによって転送され、最終段の電荷
検出部で信号電荷が検出されてアナログ撮像信号となっ
て読み出される。このような光電変換、信号電荷の蓄
積、転送及び検出を円滑に行なうために半導体基板に
は、基板バイアス用の電圧(以下基板電圧ともいう)が
供給されている。
数のフォトダイオード(CCDセンサ)、MOSキャパ
シタ、垂直CCD、水平CCD及び電荷検出部などを有
している。そして、光を固体撮像装置の受光面に照射す
ると、その光がフォトダイオードによって信号電荷に変
換された後に、その信号電荷がMOSキャパシタに蓄積
される。MOSキャパシタに蓄積された信号電荷は、垂
直CCDや水平CCDによって転送され、最終段の電荷
検出部で信号電荷が検出されてアナログ撮像信号となっ
て読み出される。このような光電変換、信号電荷の蓄
積、転送及び検出を円滑に行なうために半導体基板に
は、基板バイアス用の電圧(以下基板電圧ともいう)が
供給されている。
【0005】図6はこの種の固体撮像装置の基板バイア
ス発生回路1の構成例を示す図である。基板バイアス発
生回路1は電圧分割用の抵抗R1及びR2を有してい
る。抵抗R1の一端は電源線VCCに接続され、その他
端は抵抗R2の一端に接続される。抵抗R2の他端は接
地線GNDに接続されている。基板電圧Vsubは抵抗R
1及びR2の直列接続点p1から引き出され、図示しな
いフォトダイオード、MOSキャパシタ、垂直CCD、
水平CCD及び電荷検出部などを配置した半導体基板に
供給される。電圧分割用の抵抗R1及びR2の直列接続
点p1には基板バイアス端子2が設けられ、数MΩ程度
の外付け用の抵抗R0が接続され、電子シャッタ機能を
行なう場合以外は基板電圧Vsubが固定されている。
ス発生回路1の構成例を示す図である。基板バイアス発
生回路1は電圧分割用の抵抗R1及びR2を有してい
る。抵抗R1の一端は電源線VCCに接続され、その他
端は抵抗R2の一端に接続される。抵抗R2の他端は接
地線GNDに接続されている。基板電圧Vsubは抵抗R
1及びR2の直列接続点p1から引き出され、図示しな
いフォトダイオード、MOSキャパシタ、垂直CCD、
水平CCD及び電荷検出部などを配置した半導体基板に
供給される。電圧分割用の抵抗R1及びR2の直列接続
点p1には基板バイアス端子2が設けられ、数MΩ程度
の外付け用の抵抗R0が接続され、電子シャッタ機能を
行なう場合以外は基板電圧Vsubが固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式に
よれば、固体撮像装置の小型化及び多画素化により単位
素子自体も非常に小さくなってきている。このため、以
下のような問題がある。 CCD撮像素子のサイズが小さくなると、フォトダ
イオードなどのCCDセンサから垂直CCDに信号電荷
を読み出すための基板電圧を高くせざるを得なくなる。
これは固体撮像装置の受光面の1画素の水平方向の幅は
微細化するが、基板の深さ方向への縮小があまり見込め
ないためである。 また、垂直CCDに読み出すための信号電荷による
読み出し電圧をプロセス的に下げようとすると、ブルー
ミングに対するマージンが不足するおそれがある。ここ
で、ブルーミングとは輝度の高い被写体の画像の上下に
白い筋が走ってしまう現象をいう。この現象は、垂直C
CDで転送している信号電荷に、強い光を受けたフォト
ダイオードで蓄積しきれずにあふれた信号電荷が混ざっ
てしまうために生ずる。このような現象は、CCD撮像
素子(以下光電変換素子ともいう)のプロセス上の不具
合が原因して、フォトダイオードのオーバーフローポテ
ンシャルΦOFBと垂直CCDの読み出しゲートのチャネ
ルポテンシャルΦROGとが逆転してしまうために発生す
るものと考えられる。 このブルーミング対策としては、垂直CCDに読み
出す信号電荷の読み出し電圧を高くすればマージンは確
保できるが、今度はシステム的に消費電力が増加するこ
ととなる。
よれば、固体撮像装置の小型化及び多画素化により単位
素子自体も非常に小さくなってきている。このため、以
下のような問題がある。 CCD撮像素子のサイズが小さくなると、フォトダ
イオードなどのCCDセンサから垂直CCDに信号電荷
を読み出すための基板電圧を高くせざるを得なくなる。
これは固体撮像装置の受光面の1画素の水平方向の幅は
微細化するが、基板の深さ方向への縮小があまり見込め
ないためである。 また、垂直CCDに読み出すための信号電荷による
読み出し電圧をプロセス的に下げようとすると、ブルー
ミングに対するマージンが不足するおそれがある。ここ
で、ブルーミングとは輝度の高い被写体の画像の上下に
白い筋が走ってしまう現象をいう。この現象は、垂直C
CDで転送している信号電荷に、強い光を受けたフォト
ダイオードで蓄積しきれずにあふれた信号電荷が混ざっ
てしまうために生ずる。このような現象は、CCD撮像
素子(以下光電変換素子ともいう)のプロセス上の不具
合が原因して、フォトダイオードのオーバーフローポテ
ンシャルΦOFBと垂直CCDの読み出しゲートのチャネ
ルポテンシャルΦROGとが逆転してしまうために発生す
るものと考えられる。 このブルーミング対策としては、垂直CCDに読み
出す信号電荷の読み出し電圧を高くすればマージンは確
保できるが、今度はシステム的に消費電力が増加するこ
ととなる。
【0007】そこで、本発明は上記の課題に鑑み創作さ
れたものであり、各々の光電変換素子から読み出される
信号電荷による読み出し電圧を低下できるようにすると
共に、消費電力を低減できるようにした固体撮像装置を
提供することを目的とする。
れたものであり、各々の光電変換素子から読み出される
信号電荷による読み出し電圧を低下できるようにすると
共に、消費電力を低減できるようにした固体撮像装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、複数の
光電変換素子を二次元状に配置した半導体基板と、この
半導体基板に基板バイアス用の電圧を供給する電圧供給
部と、この電圧供給部による電圧が印加された半導体基
板の光電変換素子から信号電荷を読み出して所定の方向
に転送する電荷転送部とを備え、電圧供給部は、少なく
とも、光電変換素子から電荷転送部に信号電荷を読み出
すときは、光電変換素子から信号電荷を読み出さない場
合の電圧に比べて低い電圧を半導体基板に印加するよう
になされたことを特徴とする固体撮像装置によって解決
する。
光電変換素子を二次元状に配置した半導体基板と、この
半導体基板に基板バイアス用の電圧を供給する電圧供給
部と、この電圧供給部による電圧が印加された半導体基
板の光電変換素子から信号電荷を読み出して所定の方向
に転送する電荷転送部とを備え、電圧供給部は、少なく
とも、光電変換素子から電荷転送部に信号電荷を読み出
すときは、光電変換素子から信号電荷を読み出さない場
合の電圧に比べて低い電圧を半導体基板に印加するよう
になされたことを特徴とする固体撮像装置によって解決
する。
【0009】本発明によれば、光電変換素子から電荷転
送部へ信号電荷を読み出すときに、その信号電荷を読み
出さない場合の基板バイアス用の電圧に比べて低い電圧
が電圧供給部から半導体基板に印加される。従って、各
々の光電変換素子から電荷転送部へ読み出すときの信号
電荷の一部を半導体基板側に逃がすことができるので、
その信号電荷による読み出し電圧を低下させることがで
きる。これにより、電荷読出時の信号電荷による読み出
し電圧が下がることで、当該固体撮像装置の消費電力を
低減させることができる。
送部へ信号電荷を読み出すときに、その信号電荷を読み
出さない場合の基板バイアス用の電圧に比べて低い電圧
が電圧供給部から半導体基板に印加される。従って、各
々の光電変換素子から電荷転送部へ読み出すときの信号
電荷の一部を半導体基板側に逃がすことができるので、
その信号電荷による読み出し電圧を低下させることがで
きる。これにより、電荷読出時の信号電荷による読み出
し電圧が下がることで、当該固体撮像装置の消費電力を
低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明をする。図1は本発明の
実施形態としての固体撮像装置100の構成例を示すブ
ロック図である。
発明の実施の形態について説明をする。図1は本発明の
実施形態としての固体撮像装置100の構成例を示すブ
ロック図である。
【0011】この実施形態では、光電変換素子を配置し
た半導体基板に、基板バイアス用の電圧を供給する際
に、光電変換素子から信号電荷を読み出すときは、その
信号電荷を読み出さない場合の電圧に比べて低い電圧を
半導体基板に印加するようにして、各々の光電変換素子
から読み出される信号電荷による読み出し電圧を低下で
きるようにすると共に、当該固体撮像装置の消費電力を
低減できるようにしたものである。
た半導体基板に、基板バイアス用の電圧を供給する際
に、光電変換素子から信号電荷を読み出すときは、その
信号電荷を読み出さない場合の電圧に比べて低い電圧を
半導体基板に印加するようにして、各々の光電変換素子
から読み出される信号電荷による読み出し電圧を低下で
きるようにすると共に、当該固体撮像装置の消費電力を
低減できるようにしたものである。
【0012】この発明の固体撮像装置100は図1に示
す半導体基板11を有しており、この半導体基板11上
には撮像領域(受光面)及び遮光領域が区分けされ
ている。この撮像領域で破線で囲んだ部分が1画素を
構成する単位素子50である。単位素子50の断面構造
例については図4で説明する。
す半導体基板11を有しており、この半導体基板11上
には撮像領域(受光面)及び遮光領域が区分けされ
ている。この撮像領域で破線で囲んだ部分が1画素を
構成する単位素子50である。単位素子50の断面構造
例については図4で説明する。
【0013】この半導体基板11上の撮像領域には、
複数の光電変換素子が二次元状に配置されている。例え
ば、固体撮像装置100をFIT(Frame Interline
Transfer)方式に適用する場合には、光電変換素子と
してP+NPN型のホール・アキュームレート・ダイオ
ード(Hole Accumulaited Diode:以下HADセンサ
ともいう)が使用される。この固体撮像装置100を合
計m×n(m=1〜m、n=1〜n)画素で構成する場
合には、垂直方向にm個のHADセンサD11〜D1m
が形成され、このHADセンサD11〜D1mが水平方
向にn列並んで形成されている。この撮像領域に入射
した光は図4で説明するようなMOSキャパシタに蓄積
される。
複数の光電変換素子が二次元状に配置されている。例え
ば、固体撮像装置100をFIT(Frame Interline
Transfer)方式に適用する場合には、光電変換素子と
してP+NPN型のホール・アキュームレート・ダイオ
ード(Hole Accumulaited Diode:以下HADセンサ
ともいう)が使用される。この固体撮像装置100を合
計m×n(m=1〜m、n=1〜n)画素で構成する場
合には、垂直方向にm個のHADセンサD11〜D1m
が形成され、このHADセンサD11〜D1mが水平方
向にn列並んで形成されている。この撮像領域に入射
した光は図4で説明するようなMOSキャパシタに蓄積
される。
【0014】この半導体基板11には電圧供給部として
基板バイアス発生回路12が形成されており、半導体基
板11に基板バイアス用の電圧(以下基板電圧Vsubと
いう)が供給される。この例では、基板バイアス発生回
路12は、少なくとも、HADセンサDnmから電荷転
送部へ信号電荷を読み出すときは、HADセンサDnm
から信号電荷を読み出さない場合の基板電圧Vsub1に
比べて低い基板電圧Vsub2を半導体基板11に印加す
るようになされる。基板バイアス発生回路12の内部構
成例については図2で説明する。
基板バイアス発生回路12が形成されており、半導体基
板11に基板バイアス用の電圧(以下基板電圧Vsubと
いう)が供給される。この例では、基板バイアス発生回
路12は、少なくとも、HADセンサDnmから電荷転
送部へ信号電荷を読み出すときは、HADセンサDnm
から信号電荷を読み出さない場合の基板電圧Vsub1に
比べて低い基板電圧Vsub2を半導体基板11に印加す
るようになされる。基板バイアス発生回路12の内部構
成例については図2で説明する。
【0015】この半導体基板11の垂直方向には電荷転
送部としてn列の垂直CCD部V1〜Vnが格子状に設
けられ、基板電圧Vsubを印加した半導体基板11の各
々のHADセンサD11〜D1m、D21〜D2m・・
・Dn1〜Dnmから信号電荷を読み出し、転送クロッ
ク信号に基づいてその信号電荷が垂直方向に転送され
る。この際の転送クロック信号には2相、4相、6相の
クロック信号などが使用される。
送部としてn列の垂直CCD部V1〜Vnが格子状に設
けられ、基板電圧Vsubを印加した半導体基板11の各
々のHADセンサD11〜D1m、D21〜D2m・・
・Dn1〜Dnmから信号電荷を読み出し、転送クロッ
ク信号に基づいてその信号電荷が垂直方向に転送され
る。この際の転送クロック信号には2相、4相、6相の
クロック信号などが使用される。
【0016】また、半導体基板11上の遮光領域には
電荷蓄積部A1〜Anが設けられており、垂直CCD部
V1〜Vnの各々の出力段がこれらの電荷蓄積部A1〜
Anに接続されて、その垂直CCD部V1〜Vnによる
信号電荷を蓄積するようになされている。この電荷蓄積
部A1〜Anには電荷転送部として水平CCD部13が
接続され、電荷蓄積部A1〜Anによる信号電荷が転送
クロック信号に基づいて水平方向に転送される。この水
平CCD部13の出力段には電荷検出部14が接続さ
れ、水平CCD部13による信号電荷が検出される。電
荷検出部14の出力段にはアンプ15が接続され、信号
電荷検出後のアナログ撮像信号Soutが増幅される。こ
の増幅後のアナログ撮像信号Soutは出力端子16から
外部の信号処理回路などの周辺回路に出力される。
電荷蓄積部A1〜Anが設けられており、垂直CCD部
V1〜Vnの各々の出力段がこれらの電荷蓄積部A1〜
Anに接続されて、その垂直CCD部V1〜Vnによる
信号電荷を蓄積するようになされている。この電荷蓄積
部A1〜Anには電荷転送部として水平CCD部13が
接続され、電荷蓄積部A1〜Anによる信号電荷が転送
クロック信号に基づいて水平方向に転送される。この水
平CCD部13の出力段には電荷検出部14が接続さ
れ、水平CCD部13による信号電荷が検出される。電
荷検出部14の出力段にはアンプ15が接続され、信号
電荷検出後のアナログ撮像信号Soutが増幅される。こ
の増幅後のアナログ撮像信号Soutは出力端子16から
外部の信号処理回路などの周辺回路に出力される。
【0017】図2は基板バイアス発生回路12の内部構
成例を示す回路図である。図2に示す基板バイアス発生
回路12は3つの抵抗R1〜R3と、1つのトランジス
タTrとを有している。
成例を示す回路図である。図2に示す基板バイアス発生
回路12は3つの抵抗R1〜R3と、1つのトランジス
タTrとを有している。
【0018】抵抗R1の一端は電源線VCCに接続さ
れ、その他端は抵抗R2の一端に接続される。抵抗R2
の他端は接地線GNDに接続されている。基板電圧Vsu
bは電源電圧VCC−GNDを分割して生成され、抵抗
R1及びR2の直列接続点p1から引き出される。この
基板電圧Vsubは、図1に示したHADセンサD11〜
D1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnm、垂直C
CD部V1〜Vn、水平CCD部13及び電荷検出部1
4などを配置した半導体基板11に供給される。
れ、その他端は抵抗R2の一端に接続される。抵抗R2
の他端は接地線GNDに接続されている。基板電圧Vsu
bは電源電圧VCC−GNDを分割して生成され、抵抗
R1及びR2の直列接続点p1から引き出される。この
基板電圧Vsubは、図1に示したHADセンサD11〜
D1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnm、垂直C
CD部V1〜Vn、水平CCD部13及び電荷検出部1
4などを配置した半導体基板11に供給される。
【0019】電圧分割用の抵抗R1及びR2の直列接続
点p1には、例えば、n型の電界効果トランジスタTr
が接続される。この例では、電圧制御用のクロック信号
として、例えば、電子シャッタ制御パルスφVsubに基
づいて信号電荷読み出し時の基板電圧Vsubが調整され
る。このために、トランジスタTrのドレインは直列接
続点p1に接続され、そのソースが抵抗R3の一端に接
続される。トランジスタTrのゲートには電子シャッタ
制御パルスφVsubが供給される。
点p1には、例えば、n型の電界効果トランジスタTr
が接続される。この例では、電圧制御用のクロック信号
として、例えば、電子シャッタ制御パルスφVsubに基
づいて信号電荷読み出し時の基板電圧Vsubが調整され
る。このために、トランジスタTrのドレインは直列接
続点p1に接続され、そのソースが抵抗R3の一端に接
続される。トランジスタTrのゲートには電子シャッタ
制御パルスφVsubが供給される。
【0020】この抵抗R3は従来方式の外付け抵抗R0
=1MΩ程度に比べて、1/10〜1/100・・・と
数段低く、数10KΩ〜数100KΩ単位である。抵抗
R3の他端は接地線GNDに接続される。この例では、
トランジスタTrのゲートにハイ・レベルの電子シャッ
タ制御パルスφVsubが入力されると、トランジスタT
rがオンする。このオン動作によって抵抗R3に電流が
流れるので、基板電圧Vsubを下げることができる。
=1MΩ程度に比べて、1/10〜1/100・・・と
数段低く、数10KΩ〜数100KΩ単位である。抵抗
R3の他端は接地線GNDに接続される。この例では、
トランジスタTrのゲートにハイ・レベルの電子シャッ
タ制御パルスφVsubが入力されると、トランジスタT
rがオンする。このオン動作によって抵抗R3に電流が
流れるので、基板電圧Vsubを下げることができる。
【0021】次に、基板バイアス発生回路12の信号電
荷読み出し時の動作を説明する。図3Aは読み出しクロ
ック信号φSGのパルス波形図であり、図3Bは基板電
圧Vsubの波形図であり、図3Cは電子シャッタ制御パ
ルスφVsubのパルス波形図である。この例では、読み
出しクロック信号φSGの立ち上がりの直後に、基板バ
イアス発生回路12によって、半導体基板11に供給さ
れた基板電圧Vsubが下げられるものである。この際の
読み出しクロック信号φSGはHADセンサD11〜D
1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直C
CD部V1〜Vnへ信号電荷の読み出し許可をする駆動
パルスである。
荷読み出し時の動作を説明する。図3Aは読み出しクロ
ック信号φSGのパルス波形図であり、図3Bは基板電
圧Vsubの波形図であり、図3Cは電子シャッタ制御パ
ルスφVsubのパルス波形図である。この例では、読み
出しクロック信号φSGの立ち上がりの直後に、基板バ
イアス発生回路12によって、半導体基板11に供給さ
れた基板電圧Vsubが下げられるものである。この際の
読み出しクロック信号φSGはHADセンサD11〜D
1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直C
CD部V1〜Vnへ信号電荷の読み出し許可をする駆動
パルスである。
【0022】通常、半導体基板11の基板電圧はDC的
にVsub1に固定するようになされている。高速電子シ
ャッタを使用する時は、図3Bに示すタイミングでH
ADセンサD11〜D1m、D21〜D2m・・・Dn
1〜Dnmの信号電荷を一斉に半導体基板11に掃き捨
てるために、通常の基板電圧Vsub1よりも高い基板電
圧Vsub3を印加するようになされている。
にVsub1に固定するようになされている。高速電子シ
ャッタを使用する時は、図3Bに示すタイミングでH
ADセンサD11〜D1m、D21〜D2m・・・Dn
1〜Dnmの信号電荷を一斉に半導体基板11に掃き捨
てるために、通常の基板電圧Vsub1よりも高い基板電
圧Vsub3を印加するようになされている。
【0023】この例では、図3Aに示すタイミングで
読み出しクロック信号φSGが立ち上がると、その立ち
上がり直後に図3Cに示すタイミングで電子シャッタ
制御パルスφVsubがロー・レベルからハイ・レベルに
立ち上がる。この電子シャッタ制御パルスφVsubを入
力したトランジスタTrはオンする。このオン動作によ
り、図3Bに示すタイミングで通常の基板電圧Vsub
1よりも低い基板電圧Vsub2が半導体基板11に印加
されるようになる。すなわち、トランジスタTrのオン
動作によって、余剰な信号電荷による電流を抵抗R3に
強制的に引き入れ、この電流を抵抗R3で消費させるこ
とができる。その結果で基板電圧Vsubを下げることが
できる。この例で、図3Bに示す基板電圧Vsub1、Vs
ub2、Vsub3は、接地線GNDからの絶対的な電位で
あり、Vsub2<Vsub1<Vsub3の関係にある。
読み出しクロック信号φSGが立ち上がると、その立ち
上がり直後に図3Cに示すタイミングで電子シャッタ
制御パルスφVsubがロー・レベルからハイ・レベルに
立ち上がる。この電子シャッタ制御パルスφVsubを入
力したトランジスタTrはオンする。このオン動作によ
り、図3Bに示すタイミングで通常の基板電圧Vsub
1よりも低い基板電圧Vsub2が半導体基板11に印加
されるようになる。すなわち、トランジスタTrのオン
動作によって、余剰な信号電荷による電流を抵抗R3に
強制的に引き入れ、この電流を抵抗R3で消費させるこ
とができる。その結果で基板電圧Vsubを下げることが
できる。この例で、図3Bに示す基板電圧Vsub1、Vs
ub2、Vsub3は、接地線GNDからの絶対的な電位で
あり、Vsub2<Vsub1<Vsub3の関係にある。
【0024】従って、信号電荷の読み出し時には、半導
体基板11と容量結合しているHADセンサD11〜D
1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmのポテンシ
ャルも浅くなり、その結果、各々のHADセンサD11
〜D1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmと、垂
直CCD部V1〜Vnとの間のフリンジング電界が高く
なることにより、HADセンサD11〜D1m、D21
〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直CCD部V1〜
Vnへ読み出される信号電荷を少なくすることができ、
この信号電荷による読み出し電圧を低電圧化することが
できる。
体基板11と容量結合しているHADセンサD11〜D
1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmのポテンシ
ャルも浅くなり、その結果、各々のHADセンサD11
〜D1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmと、垂
直CCD部V1〜Vnとの間のフリンジング電界が高く
なることにより、HADセンサD11〜D1m、D21
〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直CCD部V1〜
Vnへ読み出される信号電荷を少なくすることができ、
この信号電荷による読み出し電圧を低電圧化することが
できる。
【0025】なお、信号電荷の読み出し時に、過大な強
度の光を受けた場合でも、通常の基板電圧Vsub1より
も低い基板電圧Vsub2を半導体基板11に印加するよ
うにしているので、一部分の信号電荷を半導体基板11
に逃がすことができる。この結果、強い光を受けたHA
DセンサDnmで蓄積しきれずにあふれた信号電荷が、
垂直CCD部V1〜Vnで転送している信号電荷に混ざ
ることを回避できるので、いわゆる、輝度の高い被写体
の画像の上下に白い筋が走るようなブルーミングを抑え
ることができる。
度の光を受けた場合でも、通常の基板電圧Vsub1より
も低い基板電圧Vsub2を半導体基板11に印加するよ
うにしているので、一部分の信号電荷を半導体基板11
に逃がすことができる。この結果、強い光を受けたHA
DセンサDnmで蓄積しきれずにあふれた信号電荷が、
垂直CCD部V1〜Vnで転送している信号電荷に混ざ
ることを回避できるので、いわゆる、輝度の高い被写体
の画像の上下に白い筋が走るようなブルーミングを抑え
ることができる。
【0026】(実施例)図4は固体撮像装置100で使
用する1つのHADセンサ20、読み出しゲート30及
び垂直CCD40から成る単位素子50の構造例を示す
断面図である。この例では、信号電荷の読み出し時に基
板電圧Vsubを下げることにより、オーバーフローポテ
ンシャルΦOFBと垂直CCDの読み出しポテンシャルΦ
ROGとの関係が逆転(ΦOFB<ΦROG)しない範囲で、H
ADセンサ20のポテンシャルに変調(浅くする)を与
えるようにしたものである。すなわち、信号電荷の転送
に必要な最低限の読み出し電圧を確保できる程度に、基
板電圧Vsubの低電圧化を図るものである。
用する1つのHADセンサ20、読み出しゲート30及
び垂直CCD40から成る単位素子50の構造例を示す
断面図である。この例では、信号電荷の読み出し時に基
板電圧Vsubを下げることにより、オーバーフローポテ
ンシャルΦOFBと垂直CCDの読み出しポテンシャルΦ
ROGとの関係が逆転(ΦOFB<ΦROG)しない範囲で、H
ADセンサ20のポテンシャルに変調(浅くする)を与
えるようにしたものである。すなわち、信号電荷の転送
に必要な最低限の読み出し電圧を確保できる程度に、基
板電圧Vsubの低電圧化を図るものである。
【0027】図4に示す固体撮像装置100で使用する
単位素子50は、半導体基板としてN型のシリコン基板
21が使用される。シリコン基板21には図1で示した
撮像領域及び遮光領域などを画定するP型ウエル層
22が形成されている。P型ウエル層22はシリコン基
板21にP型の不純物を拡散した後に熱処理などを施す
ことにより形成される。
単位素子50は、半導体基板としてN型のシリコン基板
21が使用される。シリコン基板21には図1で示した
撮像領域及び遮光領域などを画定するP型ウエル層
22が形成されている。P型ウエル層22はシリコン基
板21にP型の不純物を拡散した後に熱処理などを施す
ことにより形成される。
【0028】このP型ウエル層22内には垂直CCD用
のP型ウエル層23が形成されると共に、このP型ウエ
ル層23内に活性層となるN型の不純物拡散層24が形
成されている。N型の不純物拡散層24はN型の不純物
を拡散した後に熱処理などを施すことにより形成され
る。N型の不純物拡散層24が形成されたP型ウエル層
22上にはゲート酸化膜となるシリコン酸化膜29が形
成されると共に、このシリコン酸化膜29上にはゲート
電極や転送電極となるポリシリコン膜31が形成されて
いる。
のP型ウエル層23が形成されると共に、このP型ウエ
ル層23内に活性層となるN型の不純物拡散層24が形
成されている。N型の不純物拡散層24はN型の不純物
を拡散した後に熱処理などを施すことにより形成され
る。N型の不純物拡散層24が形成されたP型ウエル層
22上にはゲート酸化膜となるシリコン酸化膜29が形
成されると共に、このシリコン酸化膜29上にはゲート
電極や転送電極となるポリシリコン膜31が形成されて
いる。
【0029】この例では、ポリシリコン膜31は読み出
しゲート30を形成するために、N型の不純物拡散層2
4の上部領域から右側にはみ出すように形成されてい
る。垂直CCD40は信号電荷を紙面に対して垂直方向
に転送するために、P型ウエル層23と1対のN型の不
純物拡散層24とによって、例えば、n型の電界効果ト
ランジスタが構成される。
しゲート30を形成するために、N型の不純物拡散層2
4の上部領域から右側にはみ出すように形成されてい
る。垂直CCD40は信号電荷を紙面に対して垂直方向
に転送するために、P型ウエル層23と1対のN型の不
純物拡散層24とによって、例えば、n型の電界効果ト
ランジスタが構成される。
【0030】また、P型ウエル層22内には読み出しゲ
ート30を挟むように、HADセンサ用のN型ウエル層
25が形成されている。これと共に、このN型ウエル層
25内には活性層となるP+型の不純物拡散層26が形
成されている。もちろん、P+型の不純物拡散層26上
にもシリコン酸化膜29が形成されている。このP+型
の不純物拡散層26、N型ウエル層25、P型ウエル層
22及びN型のシリコン基板21によってP+NPN型
のフォトダイオードが構成され、1単位のHADセンサ
20が構成されるている。なお、読み出しゲート30は
P型ウエル層22をチャネル領域とし、垂直CCD用の
N型の不純物拡散24と、HADセンサ用のN型ウエル
層25とを共用すると共に、ポリシリコン膜31をゲー
ト電極としたn型の電界効果トランジスタによって構成
される。
ート30を挟むように、HADセンサ用のN型ウエル層
25が形成されている。これと共に、このN型ウエル層
25内には活性層となるP+型の不純物拡散層26が形
成されている。もちろん、P+型の不純物拡散層26上
にもシリコン酸化膜29が形成されている。このP+型
の不純物拡散層26、N型ウエル層25、P型ウエル層
22及びN型のシリコン基板21によってP+NPN型
のフォトダイオードが構成され、1単位のHADセンサ
20が構成されるている。なお、読み出しゲート30は
P型ウエル層22をチャネル領域とし、垂直CCD用の
N型の不純物拡散24と、HADセンサ用のN型ウエル
層25とを共用すると共に、ポリシリコン膜31をゲー
ト電極としたn型の電界効果トランジスタによって構成
される。
【0031】この例では垂直CCD用のP型ウエル層2
3の左側にはチャネルストッパ層27が形成され、HA
Dセンサ用のN型ウエル層25の右側にはチャネルスト
ッパ層28が形成され、この単位素子50と隣接する他
の単位画素を構成するHADセンサ20や垂直CCD4
0などから素子分離されている。
3の左側にはチャネルストッパ層27が形成され、HA
Dセンサ用のN型ウエル層25の右側にはチャネルスト
ッパ層28が形成され、この単位素子50と隣接する他
の単位画素を構成するHADセンサ20や垂直CCD4
0などから素子分離されている。
【0032】更に、ポリシリコン膜31上には層間絶縁
膜としてのシリコン酸化膜32が基板全体を覆うように
形成されている。シリコン酸化膜32上には転送クロッ
ク信号などの信号配線に使用されると共に、遮光膜とし
ても機能するアルミニウム膜33が選択的に形成されて
いる。アルミニウム膜33は、シリコン酸化膜32上で
HADセンサ20の窓部34となる部分には形成されて
いない。この窓部34は被写体からの光をP+型の不純
物拡散層26に入射させる部分である。
膜としてのシリコン酸化膜32が基板全体を覆うように
形成されている。シリコン酸化膜32上には転送クロッ
ク信号などの信号配線に使用されると共に、遮光膜とし
ても機能するアルミニウム膜33が選択的に形成されて
いる。アルミニウム膜33は、シリコン酸化膜32上で
HADセンサ20の窓部34となる部分には形成されて
いない。この窓部34は被写体からの光をP+型の不純
物拡散層26に入射させる部分である。
【0033】この例では、信号電荷の読み出し時に、図
2で示した基板バイアス発生回路12からN型のシリコ
ン基板21に、その信号電荷を読み出さない場合の基板
電圧Vsub1に比べて低い基板電圧Vsub2を供給するよ
うになされたものである。
2で示した基板バイアス発生回路12からN型のシリコ
ン基板21に、その信号電荷を読み出さない場合の基板
電圧Vsub1に比べて低い基板電圧Vsub2を供給するよ
うになされたものである。
【0034】次に、固体撮像装置100で使用する単位
素子50の読み出し時の動作を説明する。図5は固体撮
像装置100で使用する単位素子50のポテンシャル例
を示す図である。
素子50の読み出し時の動作を説明する。図5は固体撮
像装置100で使用する単位素子50のポテンシャル例
を示す図である。
【0035】この例では、図5中に境界線Lを定義した
ときに、その境界線Lの右側は基板水平方向のポテンシ
ャルであり、読み出しゲート30のチャネルポテンシャ
ルΦROGの変化を示している。その右側は基板深さ方向
のポテンシャルであり、HADセンサ20のオーバーフ
ローポテンシャルΦOFBの変化を示している。いずれの
ポテンシャルも上部が浅く(エネルギーが低く)下部が
深い(エネルギーが高い)ことを示す。境界線Lから右
側に延びたX1−X2はHADセンサ20のN型ウエル
層25からN型シリコン基板21に向かう深さ方向を定
義したものである。
ときに、その境界線Lの右側は基板水平方向のポテンシ
ャルであり、読み出しゲート30のチャネルポテンシャ
ルΦROGの変化を示している。その右側は基板深さ方向
のポテンシャルであり、HADセンサ20のオーバーフ
ローポテンシャルΦOFBの変化を示している。いずれの
ポテンシャルも上部が浅く(エネルギーが低く)下部が
深い(エネルギーが高い)ことを示す。境界線Lから右
側に延びたX1−X2はHADセンサ20のN型ウエル
層25からN型シリコン基板21に向かう深さ方向を定
義したものである。
【0036】まず、図4に示す窓部34に光が入射され
ると、N型ウエル層25内に信号電荷10が蓄積され
る。このとき、図5に示すP型ウエル層22のオーバー
フローポテンシャルΦOFBが隆起しており、その極大点
よりも浅い領域で発生した信号電荷10がN型ウエル層
25の蓄積ポテンシャルΦsの極小点に転がり落ちて蓄
積される。
ると、N型ウエル層25内に信号電荷10が蓄積され
る。このとき、図5に示すP型ウエル層22のオーバー
フローポテンシャルΦOFBが隆起しており、その極大点
よりも浅い領域で発生した信号電荷10がN型ウエル層
25の蓄積ポテンシャルΦsの極小点に転がり落ちて蓄
積される。
【0037】このN型ウエル層25に蓄積された信号電
荷10を垂直CCD40に読み出す場合には、読み出し
ゲート30に読み出し許可信号φSG=「H」(ハイ)
レベルを印加する。つまり、「H」レベルの読み出し許
可信号φSGが読み出しゲート30に印加されると、チ
ャネルポテンシャルΦROGが、HADセンサ20のN型
ウエル層25の蓄積ポテンシャルΦsより深くなり、い
わゆる、チャネルが開いた状態になる。このチャネルオ
ープンによって、垂直CCD40に信号電荷10が読み
出される。このとき、オーバーフローポテンシャルΦ
OFBと読み出しゲート30のチャネルポテンシャルΦROG
との関係がΦOFB>ΦROGを維持するように、N型シリコ
ン基板21に基板電圧Vsubを供給するが、この例では
HADセンサ20から信号電荷10を読み出さない場合
の基板電圧Vsub1に比べて低い基板電圧Vsub2を印加
するようになされたものである。
荷10を垂直CCD40に読み出す場合には、読み出し
ゲート30に読み出し許可信号φSG=「H」(ハイ)
レベルを印加する。つまり、「H」レベルの読み出し許
可信号φSGが読み出しゲート30に印加されると、チ
ャネルポテンシャルΦROGが、HADセンサ20のN型
ウエル層25の蓄積ポテンシャルΦsより深くなり、い
わゆる、チャネルが開いた状態になる。このチャネルオ
ープンによって、垂直CCD40に信号電荷10が読み
出される。このとき、オーバーフローポテンシャルΦ
OFBと読み出しゲート30のチャネルポテンシャルΦROG
との関係がΦOFB>ΦROGを維持するように、N型シリコ
ン基板21に基板電圧Vsubを供給するが、この例では
HADセンサ20から信号電荷10を読み出さない場合
の基板電圧Vsub1に比べて低い基板電圧Vsub2を印加
するようになされたものである。
【0038】従って、N型シリコン基板21と容量結合
しているHADセンサ20のN型ウエル層25の蓄積ポ
テンシャルΦsが浅くなると共に、この蓄積ポテンシャ
ルΦsとオーバーフローポテンシャルΦOFBの極大点と
の差が少なくなる。この結果、N型ウエル層25に蓄積
された信号電荷10の一部をN型シリコン基板21へ逃
がすことができる。これと共に、HADセンサ20と垂
直CCD40との間のフリンジング電界が高くなること
により、HADセンサ20から垂直CCD40へ読み出
される信号電荷10を少なくすることができる。この信
号電荷10の低減により、垂直CCD40で転送される
信号電荷10の読み出し電圧を低くく抑えることができ
る。
しているHADセンサ20のN型ウエル層25の蓄積ポ
テンシャルΦsが浅くなると共に、この蓄積ポテンシャ
ルΦsとオーバーフローポテンシャルΦOFBの極大点と
の差が少なくなる。この結果、N型ウエル層25に蓄積
された信号電荷10の一部をN型シリコン基板21へ逃
がすことができる。これと共に、HADセンサ20と垂
直CCD40との間のフリンジング電界が高くなること
により、HADセンサ20から垂直CCD40へ読み出
される信号電荷10を少なくすることができる。この信
号電荷10の低減により、垂直CCD40で転送される
信号電荷10の読み出し電圧を低くく抑えることができ
る。
【0039】なお、垂直CCD40に読み出された信号
電荷10は、その垂直CCD40の転送電極を中間電位
φSG=「M」(ミッド)レベルにしたり、それよりも
低い電位φSG=「L」(ロー)レベルにすることによ
り、紙面と垂直する方向に転送される。そして、その信
号電荷10は図1に示した電荷蓄積部A1などに蓄積さ
れた後に、水平CCD部13を通って電荷検出部14に
至り、アンプ15で増幅された後に、アナログ撮像信号
Soutとなって出力端子16から出力される。
電荷10は、その垂直CCD40の転送電極を中間電位
φSG=「M」(ミッド)レベルにしたり、それよりも
低い電位φSG=「L」(ロー)レベルにすることによ
り、紙面と垂直する方向に転送される。そして、その信
号電荷10は図1に示した電荷蓄積部A1などに蓄積さ
れた後に、水平CCD部13を通って電荷検出部14に
至り、アンプ15で増幅された後に、アナログ撮像信号
Soutとなって出力端子16から出力される。
【0040】また、信号電荷10が垂直CCD40で転
送されている間は、基板バイアス発生回路12によって
元の基板電圧Vsub1がN型シリコン基板21に印加さ
れる。一方では、次の画像がHADセンサ20で光電変
換され、これによる信号電荷10がN型ウエル層25に
蓄積される。このときは、基板電圧Vsub1がN型シリ
コン基板21に供給されているので、垂直転送状態の読
み出しゲート30のチャネルポテンシャルΦROGをHA
Dセンサ20オーバーフローポテンシャルΦOFBよりも
深くすことができる。従って、常に、ΦOFB>ΦROGの関
係を保つようになされ、蓄積中の信号電荷10が垂直C
CD40に混入することが避けられる。
送されている間は、基板バイアス発生回路12によって
元の基板電圧Vsub1がN型シリコン基板21に印加さ
れる。一方では、次の画像がHADセンサ20で光電変
換され、これによる信号電荷10がN型ウエル層25に
蓄積される。このときは、基板電圧Vsub1がN型シリ
コン基板21に供給されているので、垂直転送状態の読
み出しゲート30のチャネルポテンシャルΦROGをHA
Dセンサ20オーバーフローポテンシャルΦOFBよりも
深くすことができる。従って、常に、ΦOFB>ΦROGの関
係を保つようになされ、蓄積中の信号電荷10が垂直C
CD40に混入することが避けられる。
【0041】このようにして本実施例によれば、HAD
センサ20から垂直CCD40へ信号電荷10を読み出
すときに、その信号電荷10を読み出さない場合の基板
電圧Vsub1に比べて低い基板電圧Vsub2が基板バイア
ス発生回路12からN型シリコン基板21に印加され
る。
センサ20から垂直CCD40へ信号電荷10を読み出
すときに、その信号電荷10を読み出さない場合の基板
電圧Vsub1に比べて低い基板電圧Vsub2が基板バイア
ス発生回路12からN型シリコン基板21に印加され
る。
【0042】従って、各々のHADセンサ20から垂直
CCD40へ読み出される信号電荷10の一部をN型シ
リコン基板21側に逃がすことができるので、その信号
電荷10による読み出し電圧を低下させることができ
る。
CCD40へ読み出される信号電荷10の一部をN型シ
リコン基板21側に逃がすことができるので、その信号
電荷10による読み出し電圧を低下させることができ
る。
【0043】これにより、信号電荷10の転送に必要な
最低限の読み出し電圧を確保できる程度に、基板電圧V
subの低電圧化を図ることが可能となる。HADセンサ
20からの読み出し電圧が下がることで、当該固体撮像
装置100の消費電力を低減させることができる。
最低限の読み出し電圧を確保できる程度に、基板電圧V
subの低電圧化を図ることが可能となる。HADセンサ
20からの読み出し電圧が下がることで、当該固体撮像
装置100の消費電力を低減させることができる。
【0044】また、HADセンサ20からの読み出し電
圧が下がることで、当該固体撮像装置100に接続され
る周辺回路の駆動電圧を下げることができる。従って、
当該固体撮像装置100を搭載したビデオカメラなどの
消費電力も低減させることができる。
圧が下がることで、当該固体撮像装置100に接続され
る周辺回路の駆動電圧を下げることができる。従って、
当該固体撮像装置100を搭載したビデオカメラなどの
消費電力も低減させることができる。
【0045】更に、HADセンサ20からの読み出し電
圧が下がることで、いわゆるブルーミングを発生するこ
となく、その信号電荷10を垂直・水平方向に転送する
ことができる。従って、HADセンサ20の飽和信号量
の拡大が図られ、同等の撮像特性で単位画素を更に微細
化することができる。これにより、同一の大きさの受光
面を有した従来方式の固体撮像装置に比べて多画素化を
図ることができる。この例では読み出し許可信号φSG
が読み出しゲート30に印加された直後に基板電圧をV
sub1からVsub2へ下げる場合について説明したが、こ
れに限られることはない。
圧が下がることで、いわゆるブルーミングを発生するこ
となく、その信号電荷10を垂直・水平方向に転送する
ことができる。従って、HADセンサ20の飽和信号量
の拡大が図られ、同等の撮像特性で単位画素を更に微細
化することができる。これにより、同一の大きさの受光
面を有した従来方式の固体撮像装置に比べて多画素化を
図ることができる。この例では読み出し許可信号φSG
が読み出しゲート30に印加された直後に基板電圧をV
sub1からVsub2へ下げる場合について説明したが、こ
れに限られることはない。
【0046】例えば、メカニカルシャッタなどを使用し
た場合において、そのHADセンサ20から信号電荷1
0を読み出すときは、撮像領域が予め遮光されること
から、信号電荷10の読み出しに先行して、基板電圧を
Vsub1からVsub2へ下げてもよい。これによっても、
同様な効果が得られる。もちろん、基板電圧Vsubを3
値(読み出し時/蓄積時/掃き捨時)で時分割に駆動し
てもよい。
た場合において、そのHADセンサ20から信号電荷1
0を読み出すときは、撮像領域が予め遮光されること
から、信号電荷10の読み出しに先行して、基板電圧を
Vsub1からVsub2へ下げてもよい。これによっても、
同様な効果が得られる。もちろん、基板電圧Vsubを3
値(読み出し時/蓄積時/掃き捨時)で時分割に駆動し
てもよい。
【0047】本実施の形態ではフレームインターライン
トランスファ方式の固体撮像装置の場合について説明し
たが、これに限られることはなく、フレームトランスフ
ァ方式やインターライントランスファ方式の固体撮像装
置にも適用できることは言うまでもない。
トランスファ方式の固体撮像装置の場合について説明し
たが、これに限られることはなく、フレームトランスフ
ァ方式やインターライントランスファ方式の固体撮像装
置にも適用できることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、光電変換素子から電荷転送部へ信号電荷を読み出す
ときは、その信号電荷を読み出さない場合の基板バイア
ス用の電圧に比べて低い電圧を半導体基板に印加する電
圧供給部が設けられるものである。
ば、光電変換素子から電荷転送部へ信号電荷を読み出す
ときは、その信号電荷を読み出さない場合の基板バイア
ス用の電圧に比べて低い電圧を半導体基板に印加する電
圧供給部が設けられるものである。
【0049】この構成によって、各々の光電変換素子か
ら電荷転送部へ読み出される信号電荷による読み出し電
圧を低下させることができる。従って、信号電荷読出時
の読み出し電圧が下がることで、当該固体撮像装置の消
費電力を低減させることができる。
ら電荷転送部へ読み出される信号電荷による読み出し電
圧を低下させることができる。従って、信号電荷読出時
の読み出し電圧が下がることで、当該固体撮像装置の消
費電力を低減させることができる。
【0050】また、信号電荷読出時の読み出し電圧が下
がることで、当該固体撮像装置の周辺回路の駆動電圧を
下げることができる。従って、その周辺回路での消費電
力も低減させることができる。
がることで、当該固体撮像装置の周辺回路の駆動電圧を
下げることができる。従って、その周辺回路での消費電
力も低減させることができる。
【0051】更に、電荷転送時には基板バイアス用の電
圧が元に戻されるので、いわゆるブルーミングを伴うこ
となく、その信号電荷を垂直・水平方向に転送すること
ができる。従って、光電変換素子の飽和信号量の拡大が
図られ、同等の撮像特性で単位画素を更に微細化するこ
とができる。これにより、従来方式に比べて固体撮像装
置の多画素化を図ることができる。
圧が元に戻されるので、いわゆるブルーミングを伴うこ
となく、その信号電荷を垂直・水平方向に転送すること
ができる。従って、光電変換素子の飽和信号量の拡大が
図られ、同等の撮像特性で単位画素を更に微細化するこ
とができる。これにより、従来方式に比べて固体撮像装
置の多画素化を図ることができる。
【0052】この発明は複数の光電変換素子を二次元状
に配置したフレームトランスファ方式、インターライン
トランスファ方式及びフレームインターライントランス
ファ方式などのCCD撮像装置に適用して極めて好適で
ある。
に配置したフレームトランスファ方式、インターライン
トランスファ方式及びフレームインターライントランス
ファ方式などのCCD撮像装置に適用して極めて好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態としての固体撮像装置100の構成例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】その基板バイアス発生回路12の内部構成例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図3】その基板バイアス発生回路12の動作例を示す
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図4】実施例としてのHADセンサ20、読み出しゲ
ート30及び垂直CCD40から成る単位素子50の構
造例を示す断面図である。
ート30及び垂直CCD40から成る単位素子50の構
造例を示す断面図である。
【図5】その単位素子50のポテンシャル例を示す図で
ある。
ある。
【図6】従来方式の基板バイアス発生回路1の構成例を
示す回路図である。
示す回路図である。
11・・・半導体基板、12・・・基板バイアス発生回
路、13・・・水平CCD部(電荷転送部)、14・・
・電荷検出部、15・・・アンプ、R1,R2,R3・
・・抵抗、Tr・・・トランジスタ、20,D11〜D
1m,D11〜Dn1・・・HADセンサ(光電変換素
子)、21・・・N型シリコン基板、22,23・・・
P型ウエル層、24,25・・・N型ウエル層、26・
・・P+型の不純物拡散層、27,28・・・チャネル
ストッパ層、29,32・・・シリコン酸化膜、31・
・・ポリシリコン膜、33・・・アルミニウム膜、34
・・・窓部、30・・・読み出しゲート、40,V1〜
Vn・・・垂直CCD部、100・・・固体撮像装置
路、13・・・水平CCD部(電荷転送部)、14・・
・電荷検出部、15・・・アンプ、R1,R2,R3・
・・抵抗、Tr・・・トランジスタ、20,D11〜D
1m,D11〜Dn1・・・HADセンサ(光電変換素
子)、21・・・N型シリコン基板、22,23・・・
P型ウエル層、24,25・・・N型ウエル層、26・
・・P+型の不純物拡散層、27,28・・・チャネル
ストッパ層、29,32・・・シリコン酸化膜、31・
・・ポリシリコン膜、33・・・アルミニウム膜、34
・・・窓部、30・・・読み出しゲート、40,V1〜
Vn・・・垂直CCD部、100・・・固体撮像装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月1日(1998.9.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明によれば、光電変換素子から電荷転
送部へ信号電荷を読み出すときに、その信号電荷を読み
出さない場合の基板バイアス用の電圧に比べて低い電圧
が電圧供給部から半導体基板に印加される。従って、各
々の光電変換素子のポテンシャルを浅くすることができ
るので、その信号電荷による読み出し電圧を低下させる
ことができる。これにより、電荷読出時の信号電荷によ
る読み出し電圧が下がることで、当該固体撮像装置の消
費電力を低減させることができる。
送部へ信号電荷を読み出すときに、その信号電荷を読み
出さない場合の基板バイアス用の電圧に比べて低い電圧
が電圧供給部から半導体基板に印加される。従って、各
々の光電変換素子のポテンシャルを浅くすることができ
るので、その信号電荷による読み出し電圧を低下させる
ことができる。これにより、電荷読出時の信号電荷によ
る読み出し電圧が下がることで、当該固体撮像装置の消
費電力を低減させることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】電圧分割用の抵抗R1及びR2の直列接続
点p1には、例えば、n型の電界効果トランジスタTr
が接続される。この例では、電圧制御用のクロック信号
として、例えば、基板電圧制御パルスφVsubに基づい
て信号電荷読み出し時の基板電圧Vsubが調整される。
このために、トランジスタTrのドレインは直列接続点
p1に接続され、そのソースが抵抗R3の一端に接続さ
れる。トランジスタTrのゲートには基板電圧制御パル
スφVsubが供給される。
点p1には、例えば、n型の電界効果トランジスタTr
が接続される。この例では、電圧制御用のクロック信号
として、例えば、基板電圧制御パルスφVsubに基づい
て信号電荷読み出し時の基板電圧Vsubが調整される。
このために、トランジスタTrのドレインは直列接続点
p1に接続され、そのソースが抵抗R3の一端に接続さ
れる。トランジスタTrのゲートには基板電圧制御パル
スφVsubが供給される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この抵抗R3は従来方式の外付け抵抗R0
=1MΩ程度に比べて、1/10〜1/100・・・と
数段低く、数10KΩ〜数100KΩ単位である。抵抗
R3の他端は接地線GNDに接続される。この例では、
トランジスタTrのゲートにハイ・レベルの基板電圧制
御パルスφVsubが入力されると、トランジスタTrが
オンする。このオン動作によって抵抗R3に電流が流れ
るので、基板電圧Vsubを下げることができる。
=1MΩ程度に比べて、1/10〜1/100・・・と
数段低く、数10KΩ〜数100KΩ単位である。抵抗
R3の他端は接地線GNDに接続される。この例では、
トランジスタTrのゲートにハイ・レベルの基板電圧制
御パルスφVsubが入力されると、トランジスタTrが
オンする。このオン動作によって抵抗R3に電流が流れ
るので、基板電圧Vsubを下げることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、基板バイアス発生回路12の信号電
荷読み出し時の動作を説明する。図3Aは読み出しクロ
ック信号φSGのパルス波形図であり、図3Bは基板電
圧Vsubの波形図であり、図3Cは基板電圧制御パルス
φVsubのパルス波形図である。この例では、読み出し
クロック信号φSGの立ち上がりの直後に、基板バイア
ス発生回路12によって、半導体基板11に供給された
基板電圧Vsubが下げられるものである。この際の読み
出しクロック信号φSGはHADセンサD11〜D1
m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直CC
D部V1〜Vnへ信号電荷の読み出し許可をする駆動パ
ルスである。
荷読み出し時の動作を説明する。図3Aは読み出しクロ
ック信号φSGのパルス波形図であり、図3Bは基板電
圧Vsubの波形図であり、図3Cは基板電圧制御パルス
φVsubのパルス波形図である。この例では、読み出し
クロック信号φSGの立ち上がりの直後に、基板バイア
ス発生回路12によって、半導体基板11に供給された
基板電圧Vsubが下げられるものである。この際の読み
出しクロック信号φSGはHADセンサD11〜D1
m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直CC
D部V1〜Vnへ信号電荷の読み出し許可をする駆動パ
ルスである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】この例では、図3Aに示すタイミングで
読み出しクロック信号φSGが立ち上がると、その立ち
上がり直後に図3Cに示すタイミングで基板電圧制御
パルスφVsubがロー・レベルからハイ・レベルに立ち
上がる。この基板電圧制御パルスφVsubを入力したト
ランジスタTrはオンする。このオン動作により、図3
Bに示すタイミングで通常の基板電圧Vsub1よりも
低い基板電圧Vsub2が半導体基板11に印加されるよ
うになる。すなわち、トランジスタTrのオン動作によ
って、余剰な信号電荷による電流を抵抗R3に強制的に
引き入れ、この電流を抵抗R3で消費させることができ
る。その結果で基板電圧Vsubを下げることができる。
この例で、図3Bに示す基板電圧Vsub1、Vsub2、V
sub3は、接地線GNDからの絶対的な電位であり、Vs
ub2<Vsub1<Vsub3の関係にある。
読み出しクロック信号φSGが立ち上がると、その立ち
上がり直後に図3Cに示すタイミングで基板電圧制御
パルスφVsubがロー・レベルからハイ・レベルに立ち
上がる。この基板電圧制御パルスφVsubを入力したト
ランジスタTrはオンする。このオン動作により、図3
Bに示すタイミングで通常の基板電圧Vsub1よりも
低い基板電圧Vsub2が半導体基板11に印加されるよ
うになる。すなわち、トランジスタTrのオン動作によ
って、余剰な信号電荷による電流を抵抗R3に強制的に
引き入れ、この電流を抵抗R3で消費させることができ
る。その結果で基板電圧Vsubを下げることができる。
この例で、図3Bに示す基板電圧Vsub1、Vsub2、V
sub3は、接地線GNDからの絶対的な電位であり、Vs
ub2<Vsub1<Vsub3の関係にある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】従って、信号電荷の読み出し時には、半導
体基板11と容量結合しているHADセンサD11〜D
1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmのポテンシ
ャルも浅くなり、その結果、各々のHADセンサD11
〜D1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmと、垂
直CCD部V1〜Vnとの間のフリンジング電界が高く
なることにより、HADセンサD11〜D1m、D21
〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直CCD部V1〜
Vnへの読み出し電圧を低電圧化することができる。
体基板11と容量結合しているHADセンサD11〜D
1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmのポテンシ
ャルも浅くなり、その結果、各々のHADセンサD11
〜D1m、D21〜D2m・・・Dn1〜Dnmと、垂
直CCD部V1〜Vnとの間のフリンジング電界が高く
なることにより、HADセンサD11〜D1m、D21
〜D2m・・・Dn1〜Dnmから垂直CCD部V1〜
Vnへの読み出し電圧を低電圧化することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】(実施例)図4は固体撮像装置100で使
用する1つのHADセンサ20、読み出しゲート30及
び垂直CCD40から成る単位素子50の構造例を示す
断面図である。この例では、HADセンサ20から信号
電荷を読み出した後に、基板電圧Vsubを下げることに
より、そのHADセンサ20のポテンシャルに変調(浅
くする)を与えるようにしたものである。すなわち、信
号電荷の転送に必要な最低限の読み出し電圧を確保でき
る程度に、基板電圧Vsubの低電圧化を図るものであ
る。
用する1つのHADセンサ20、読み出しゲート30及
び垂直CCD40から成る単位素子50の構造例を示す
断面図である。この例では、HADセンサ20から信号
電荷を読み出した後に、基板電圧Vsubを下げることに
より、そのHADセンサ20のポテンシャルに変調(浅
くする)を与えるようにしたものである。すなわち、信
号電荷の転送に必要な最低限の読み出し電圧を確保でき
る程度に、基板電圧Vsubの低電圧化を図るものであ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】この例では、図5中に境界線Lを定義した
ときに、その境界線Lの左側は基板水平方向のポテンシ
ャルであり、読み出しゲート30のチャネルポテンシャ
ルΦROGの変化を示している。その右側は基板深さ方向
のポテンシャルであり、HADセンサ20のオーバーフ
ローポテンシャルΦOFBの変化を示している。いずれの
ポテンシャルも上部が浅く(エネルギーが低く)下部が
深い(エネルギーが高い)ことを示す。境界線Lから右
側に延びたX1−X2はHADセンサ20のN型ウエル
層25からN型シリコン基板21に向かう深さ方向を定
義したものである。
ときに、その境界線Lの左側は基板水平方向のポテンシ
ャルであり、読み出しゲート30のチャネルポテンシャ
ルΦROGの変化を示している。その右側は基板深さ方向
のポテンシャルであり、HADセンサ20のオーバーフ
ローポテンシャルΦOFBの変化を示している。いずれの
ポテンシャルも上部が浅く(エネルギーが低く)下部が
深い(エネルギーが高い)ことを示す。境界線Lから右
側に延びたX1−X2はHADセンサ20のN型ウエル
層25からN型シリコン基板21に向かう深さ方向を定
義したものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】従って、N型シリコン基板21と容量結合
しているHADセンサ20のN型ウエル層25の蓄積ポ
テンシャルΦsが浅くなると共に、この蓄積ポテンシャ
ルΦsとオーバーフローポテンシャルΦOFBの極大点と
の差が少なくなる。これと共に、HADセンサ20と垂
直CCD40との間のフリンジング電界が高くなること
により、信号電荷10の読み出し電圧を低くく抑えるこ
とができる。
しているHADセンサ20のN型ウエル層25の蓄積ポ
テンシャルΦsが浅くなると共に、この蓄積ポテンシャ
ルΦsとオーバーフローポテンシャルΦOFBの極大点と
の差が少なくなる。これと共に、HADセンサ20と垂
直CCD40との間のフリンジング電界が高くなること
により、信号電荷10の読み出し電圧を低くく抑えるこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の光電変換素子を二次元状に配置し
た半導体基板と、 前記半導体基板に基板バイアス用の電圧を供給する電圧
供給部と、 前記電圧供給部による電圧が印加された前記半導体基板
の光電変換素子から信号電荷を読み出して所定の方向に
転送する電荷転送部とを備え、 前記電圧供給部は、少なくとも、前記光電変換素子から
前記電荷転送部に信号電荷を読み出すときは、前記光電
変換素子から信号電荷を読み出さない場合の電圧に比べ
て低い電圧を前記半導体基板に印加するようになされた
ことを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 前記半導体基板、電荷転送部及び電圧供
給部が設けられる場合であって、 前記電圧供給部は、 前記電荷転送部への信号電荷の読み出しを許可する駆動
パルスの立ち上がりの直後に、前記半導体基板に供給さ
れた電圧を下げることを特徴とする請求項1記載の固体
撮像装置。 - 【請求項3】 前記電圧供給部は、 電源電圧を分割して基板バイアス用の電圧を生成する電
圧分割用の抵抗と、 電圧制御用のクロック信号に基づいて前記電圧を調整す
るトランジスタと、 前記トランジスタのオン動作によって電流を引き入れる
抵抗とを有することを特徴とする請求項1記載の固体撮
像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10187763A JP2000022126A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 固体撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10187763A JP2000022126A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 固体撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000022126A true JP2000022126A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16211789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10187763A Withdrawn JP2000022126A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | 固体撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000022126A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7787038B2 (en) | 2002-10-04 | 2010-08-31 | Sony Corporation | Solid-state image pickup device and driving method therefor |
-
1998
- 1998-07-02 JP JP10187763A patent/JP2000022126A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7787038B2 (en) | 2002-10-04 | 2010-08-31 | Sony Corporation | Solid-state image pickup device and driving method therefor |
KR101031982B1 (ko) * | 2002-10-04 | 2011-05-02 | 소니 주식회사 | 고상 촬상 디바이스 및 그 구동 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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|
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|
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