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JP2000011513A - 情報記録再生装置におけるトレイのロック機構 - Google Patents

情報記録再生装置におけるトレイのロック機構

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JP2000011513A
JP2000011513A JP10181029A JP18102998A JP2000011513A JP 2000011513 A JP2000011513 A JP 2000011513A JP 10181029 A JP10181029 A JP 10181029A JP 18102998 A JP18102998 A JP 18102998A JP 2000011513 A JP2000011513 A JP 2000011513A
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solenoid
tray
lock
lever
plunger
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Kenji Matsumoto
憲二 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクを載置するトレイを装着位置でロッ
クするロック機構において、ソレノイドとマグネットを
併用してロック装置の小型化を図る。 【解決手段】 ロック機構30は、トレイ14に支持さ
れ筐体14内に設けたロックピン35に係合可能で、ば
ね55、56により弾性的に支持されたロックレバー5
0と、ロックレバー駆動機構を備え、ロックレバー駆動
機構は、電流方向を切り換えて電流が供給されるソレノ
イド61と、ソレノイドの中央空洞部に移動可能に支持
され、前記ロックレバーに連結された磁性体からなるプ
ランジャ63と、ソレノイドの中空部の端部に固定され
た永久磁石64とを備えている。ソレノイド61に電流
を供給して前記プランジャー63を駆動し、それにより
前記ロックレバー50を回動させてロックの解除を行う
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体であるデ
ィスクを装着して記録又は再生を行うディスク装置に係
り、特に、ディスクが載置されディスク装置の装着位置
とディスクを交換する交換位置との間で移動するトレイ
が装着位置において移動するのを阻止するためのロック
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMなどの記録媒体ディスクを
装着するディスク装置においては、デディスクはディス
ク装置の筐体内のディスクの装着位置と、筐体外のディ
スクの交換位置との間を移動するトレイに載置され、引
き出されたトレイ上にディスクを装着して、ディスク装
置の装着位置に移動せしめてディスク装置を作動させる
ようにしている。そして、トレイが装着位置にあるディ
スク装置の作動中には、ディスクを載置するトレイをそ
の装着位置で固定するロック機構が設けられている。こ
のトレイのロック機構は、摺動されるトレイに回動可能
にフック付きのレバーを設け、そのレバーのフックを、
装置本体を支持するシャーシに設けたピンに係止させて
トレイを装着位置でロックするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ロック機構の解除
はレバーの回動させることにより行うが、このレバーの
回動を行う機構として、従来、吸引式のソレノイドが使
用されている例が多い。この吸引式のソレノイドを使用
したロック機構は、ばねにより所定方向に付勢された回
動レバーに固定した鉄心をソレノイドの吸引力により駆
動するようにしたものである。
【0004】ところで、近時、ノート形のディスク装置
の普及に伴い、ディスク装置の小型化、薄型化に対する
要請はますます高まってきており、これに伴って、ソレ
ノイドも必然的に小型、薄型化せざる得なくなってきて
いる。しかしながら、ソレノイドの小型、薄型化すると
吸引力が不足することとなり、ロック機構の作動の確実
性に影響を及ぼすという問題がでてくる。また、ソレノ
イドに取り付ける鉄心は重いため、装置に振動や衝撃が
加わった場合、その衝撃でばねに抗してレバーが回動し
てレバーのフックの係止が外れてしまうといった問題が
ある。本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、
機構が簡単で、かつ軽量化、小型化が可能で、作動の確
実性の高いディスク装置におけるトレイのロック機構を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
媒体を支持し、記録又は再生可能な筐体内の装着位置と
前記筐体外の記録媒体を交換する交換位置との間で移動
可能なトレイを前記筐体内の装着位置においてロックす
るためのロック機構であって、前記トレイに支持され、
前記筐体内に設けたロックピンに係合する方向にバネに
より付勢されたロックピンに係合可能なロックレバー
と、前記ロックレバーの係合を解除するロックレバー駆
動機構を備え、前記ロックレバー駆動機構は、電流方向
を切り換えて電流が供給されるソレノイドと、前記コイ
ルの中央空洞部に移動可能に支持され、前記ロックレバ
ーに連結された磁性体からなるプランジャと、前記ソレ
ノイドの中央空洞部の端部に固定された永久磁石とを備
え、前記ソレノイドに、前記永久磁石が発生する磁界を
増加する方向の磁界と、打ち消す方向の磁界を発生させ
て前記プランジャーを駆動し、それにより前記ロックレ
バーを回動させるようにしたことを特徴とする構成であ
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載のロック
機構において、ロックレバーは、トレイに固定さた軸に
枢着され、前記ロックピンに係合する爪部を有するアー
ムをと、前記軸に枢着され、端部が前記プランジャに連
結されたレバーとを有し、前記アームは、ばねにより前
記爪部が前記ロックピンに係合する方向に付勢されてい
ることを特徴とする構成である。
【0007】請求項1及び請求項2に記載のロック装置
は、双方向に電流を流することのできるソレノイドと永
久磁石を併用し、ソレノイドに、永久磁石から発生する
磁界を強める方向の磁界と打ち消す方向に磁界を電流の
方向を切り換えて発生させるようにしている。これによ
り、ロックレバーに連結されたプランジャに作用させる
磁界を変化させ、ロックレバーを回動させてロックレバ
ーのロックピンとの係合の解除を行う。これにより、ロ
ック機構の動作の確実性を高めることが可能となり、ま
た、小型のソレノイドの使用が可能となって記録媒体の
装着装置の小型化、薄型化を達成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。以下、図面に基づいて本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明になるトレ
イのロック機構の一実施例が適用されたディスク装置の
トレイを引き出した状態を示す図で、図2は、トレイを
ディスク装置の筐体内の装着位置に収容した状態を示す
図である。
【0009】ディスク装置11は、パソコンなどの情報
処理装置(図示せず)の外部記憶装置として使用され、
CD−ROM,PD用ディスクカートリッジ、あるいは
DVD用ディスクカートリッジなどが装着されるディス
ク装着装置12を有する。装着装置12は、ディスク装
置11の筐体13から引き出されるトレイ14と、記録
媒体であるディスクが挿入されるホルダ15を備えてい
る。
【0010】トレイ14は、筐体13に対しA−B方向
に摺動可能に取り付けられており、A方向に引き出され
てディスクが交換される引き出し位置、又は筐体13内
に収納されて記録又は再生可能な装着位置に移動する。
トレイ14の上面には、ディスクが装着されるターンテ
ーブル18と、ターンテーブル18を回転駆動するディ
スクモータ19と、ディスクに記録された情報を光学的
に読み取るピックアップ20が設けられている。
【0011】トレイ14の一方の側部には、トレイがト
レイ14が筐体内の装着位置に移動したとき移動を阻止
するロック機構30が設けられている。このロック機構
30は、後述するように、筐体14に設けられたロック
ピン35に係合するロックレバー50とこれを駆動する
ラッチングソレノイド60により構成される。なお、ト
レイ14の後端には、トレイ14をA方向に付勢するば
ねよりなるイジェクト用押圧部材(図示せず)が設けら
れており、上記ロック機構30によるロックが解除され
ると、イジェクト用押圧部材はばね力によりトレイ14
はA方向に移動するようにしている。
【0012】図3乃至図5に基づき上記ロック機構30
の詳細について説明する。図3はロック機構の全体構成
図である。図4はロックレバーの分解構成図である。図
5は、ラッチングソレノイドの説明図である。ロック機
構30は、ロックレバー50と、ロックレバー50をロ
ック位置又はロック解除位置に回動させるラッチングソ
レノイド60とよりなる。
【0013】ロックレバー50は、筐体13に設けられ
たロックピン35に係合する爪部51aを先端に有し、
トレイ14に立設された軸53が挿入される軸受穴51
bと、係合溝51cが形成されたアーム51と、ラッチ
ングソレノイド60のプランジャに連結されるレバー5
2と、よりなる。なお、アーム51の爪部51aは、鉤
部51dと外側の傾斜面51eを有する。レバー52
は、軸穴52a,係合ピン52b,バネを係止するため
の凸部52c,52d、及びプランジャ63に固定する
ためのピン52eを有する。そして、アーム51の軸受
穴51aとレバー52の軸穴52aはトレイ3に立設さ
れる軸53に枢着され、レバー52はそのピン52cを
介してプランジャ63の頭部に枢着されている。また、
レバー52のピン52bはアーム51の係合溝51cに
入り込んで係合するようにしている。
【0014】図3に示すように、アーム51が取り付け
られる軸53にはには第1のスプリング55が取り付け
られ、スプリング55の一方の端部55aはアーム51
に固定され、他方の端部55bは、レバー52の凸部5
2に係止される。これにより、アーム51はレバー52
に対し矢印Cの方向に付勢されて回動可能に支持され
る。なお、アーム51は、レバー52のピン52bがア
ーム51の係合溝51cに当接して図示の状態の姿勢を
保つようにしている。また、軸53には第2のスプリン
グ56が取り付けられ、その一端56aはトレイ3の底
面より立設されるピン57に係止され、他方の端部56
bはレバー52に形成された凸部52cに係止される。
これにより、レバー52はトレイ3に対してスプリング
56により矢印D方向に付勢されて回動可能に取り付け
られている。
【0015】図5はラッチングソレノイド60を示し、
(A)は全体構造を、(B)はプランジャを、(C)は
ヨークを示す図である。ラッチングソレノイド60は、
ヨーク62に支持されるコイル61と、コイルの中央の
空洞部に挿入される磁性体である鉄芯により形成される
プランジャ63と、コイルの空洞部の端部に位置し、ヨ
ークに支持されるマグネット(永久磁石)64により構
成される。プランジャ63は、図(B)に示すように、
頭部にロックレバー50のレバー52に形成されたピン
52cを連結するための鉤部63aを有する鉄製の細長
状の板部材からなる。ヨーク62は、図(C)に示すよ
うに、上面62a、下面62b、側面62cからなる断
面コ字型の板状部材よりなり、ソレノイド61とマグネ
ット64を支持する。また、ヨーク62の上面62aに
はプランジャ63を案内する穴62dが形成されてい
る。なお、マグネット64は吸引力の大きい希土類元素
を使用したマグネットを使用している。
【0016】ソレノイド61は、電源(図示せず)より
スイッチ操作に応じて電流の流れる方向を変えて供給さ
れるようにされている。そして、一方の向きに電流を流
したとき、マグネット64からでる磁力線と同方向の磁
界を発生させ、逆方向に電流を流したとき、マグネット
64からの磁界を打ち消す方向の磁界が発生するように
している。なお、ソレノイド61の通電の制御は、トレ
イ14の前面のベゼルに設けた操作スイッチ(図示せ
ず)により行うようにしている。
【0017】上述の構成のロック機構においては、ラッ
チングソレノイド60のソレノイド61に通電しない状
態においては、アーム51及びレバー52は、プランジ
ャ63に作用するマグネット64の吸引力に打ち勝って
スプリング55及びスプリング56により、図6に示す
ようにプランジャー63を引き上げた状態で保持されて
いる。
【0018】次に、図6に基づいて、本実施例のロック
機構30の作動について説明する。 (1)先ず、(A)に示すローディング開始の状態にお
いては、ラッチソレノイド60のコイル61には通電さ
れていない。したがって、ロックレバー50のアーム5
1及びレバー52は、マグネット64のプランジャー6
3に対する吸引力にスプリング55及びスプリング56
が勝った図示の状態を維持している。
【0019】(2) トレイ14が筐体13側の方向
(矢印B方向)に前進して、アーム51の先端の傾斜面
51dがロックピン35に当接すると(図B)、アーム
51はスプリング55の弾性に抗して軸53を中心に矢
印E方向に回動し、爪部51aはロックピン38を乗り
越える。なお、このとき、レバー52の係合ピン52b
はアーム51の係合溝51c内を移動する。
【0020】(3)爪部51aがロックピン38を乗り
越えると、アーム51はスプリング55の弾性により再
び元の状態に回動し、鉤部51eがロックピン38に係
合してロックされる(図C)。これにより、トレイ3
は、筐体から引き出しが阻止されることとなる。 (4)トレイ14をイジェクトする場合、すなわちロッ
ク状態を解除する場合、トレイ14の前面ベゼルに設け
た操作ウイッチを押すこにより行うが、操作スイッチが
押されると、ラッチソレノイド60のソレノイド61に
マグネット64の発生する磁力線と同方向の磁力線が発
生する向きの電流が所定時間(約10msec)流れ
る。すると、ソレノイド61の励磁により、マグネット
64が形成する磁界と同方向の磁界が強まり、その結
果、プランジャー63がマグネット64の方向に吸引さ
れ、レバー52が軸53を中心にスプリング56の弾性
力に抗して矢印F方向に回動し、レバー52の回動にと
もなってアーム51は矢印E方向に回動し、爪部51a
の鉤部51eとロックピン38の係合が外れる(図
D)。この状態において、ソレノイド61内に吸引され
たプランジャー63は、マグネット64によりその状態
で保持される。
【0021】爪部51aとロックピン38との係合が外
れると、トレイ14は弾性体による押圧機構によりA方
向、すなわち、引き出す方向に自動的に移動する。 (5)爪部51aとロックピン38との係合が外れてト
レイ3が引き出された時点で、ソレノイド61に逆方向
の電流が所定時間(約10msec)流れてソレノイド
61が励磁される。すると、ソレノイド61内にマグネ
ット64が発生する磁界を打ち消す方向の磁界が形成さ
れる。その結果、プランジャ63を引き込む吸引力がキ
ャンセルされ、スプリング56の弾性力が勝って再び元
の状態に復帰する(図E)。これによりイジェクトが完
了する。
【0022】以上のように、本実施例によるロック機構
は、スプリングを介して支持されたロックレバー50
を、マグネット(永久磁石)を内在し、双方向に磁界を
発生し得るレノイドを用いてプランジャ63を駆動して
係合又は解除するようにしているため、ソレノイドを小
型にしても十分な吸引力を得ることができ、装置全体を
小型化することができる。 また、プランジャーを構成
する鉄芯を軽くすることが可能となり、バネ荷重を大き
くすることができ、その結果、振動や衝撃によりロック
が外れることは防止される。
【0023】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、ロック機構
を、スプリングを介して支持されたロックレバー50
を、マグネット(永久磁石)を内在し、双方向に磁界を
発生し得るレノイドを用いてプランジャ63を駆動して
係合又は解除するようにしているため、ソレノイドを小
型にしても十分な吸引力を得ることができ、装置全体を
小型化することができる。また、プランジャーを構成す
る鉄芯を軽くすることが可能となり、バネ荷重を大きく
することができ、その結果、振動や衝撃によりロックが
外れることは防止され、確実に、トレイの装着位置での
ロックと解除を行うことができ、ディスク装置としての
信頼性も高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明になるトレイのロック機構の一実施例が適
用されたディスク装置のトレイを引き出した状態を示す
図である。
【図2】トレイをディスク装置の筐体内の装着位置に収
容した状態を示す図である。
【図3】ロック機構の全体構成図である。
【図4】ロックレバーの分解構成図である。
【図5】ラッチングソレノイドの説明図である。
【図6】ロック機構の動作説明図である。
【符号の説明】
11 ディスク装置 12 装着装置 13 筐体 14 トレイ 15 ホルダ5 18 ターンテーブル 19 ディスクモータ 20 ピックアップ 30 ロック機構 35 ロックピン 50 ロックレバー 51 アーム 52 レバー 60 ラッチングソレノイド 61 ソレノイド 62 ヨーク 63 プランジャ 64 マグネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を支持し、記録又は再生可能な
    筐体内の装着位置と前記筐体外の記録媒体を交換する交
    換位置との間で移動可能なトレイを前記筐体内の装着位
    置においてロックするためのロック機構であって、 前記トレイに支持され、前記筐体内に設けたロックピン
    に係合する方向にバネにより付勢されたロックピンに係
    合可能なロックレバーと、 前記ロックレバーの係合を解除するロックレバー駆動機
    構を備え、 前記ロックレバー駆動機構は、 電流方向を切り換えて電流が供給されるソレノイドと、 前記コイルの中央空洞部に移動可能に支持され、前記ロ
    ックレバーに連結された磁性体からなるプランジャと、 前記ソレノイドの中央空洞部の端部に固定された永久磁
    石とを備え、 前記ソレノイドに、前記永久磁石が発生する磁界を増加
    する方向の磁界と、打ち消す方向の磁界を発生させて前
    記プランジャーを駆動し、それにより前記ロックレバー
    を回動させるようにしたことを特徴とするロック機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロック機構において、ロ
    ックレバーは、トレイに固定さた軸に枢着され、前記ロ
    ックピンに係合する爪部を有するアームをと、前記軸に
    枢着され、端部が前記プランジャに連結されたレバーと
    を有し、前記アームは、ばねにより前記爪部が前記ロッ
    クピンに係合する方向に付勢されていることを特徴とす
    るロック機構。
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