JP2000008031A - フォトクロミック組成物 - Google Patents
フォトクロミック組成物Info
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- G03C1/73—Photosensitive compositions not covered by the groups G03C1/005 - G03C1/705 containing organic compounds
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 グレー、ブラウン等の中間色に発色し、発色
過程の色調が均一なフォトクロミック組成物。 【解決手段】 フルギミド化合物100重量部と波長4
00nmの光に対するモル吸光定数が150L/mol
−cm以上である、例えば下記式 【化1】 で表されるクロメン化合物10〜300重量部とを含む
フォトクロミック組成物。
過程の色調が均一なフォトクロミック組成物。 【解決手段】 フルギミド化合物100重量部と波長4
00nmの光に対するモル吸光定数が150L/mol
−cm以上である、例えば下記式 【化1】 で表されるクロメン化合物10〜300重量部とを含む
フォトクロミック組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、初期無色の状態か
ら太陽光など紫外線を含む光の照射によりグレー、グリ
ーン、ブラウン及びアンバー等の中間色に発色し、その
フォトクロミック性能における発色過程の色調が、均一
なフォトクロミック組成物に関する。
ら太陽光など紫外線を含む光の照射によりグレー、グリ
ーン、ブラウン及びアンバー等の中間色に発色し、その
フォトクロミック性能における発色過程の色調が、均一
なフォトクロミック組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトクロミズムとは、ここ数年来注目
をひいてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるい
は水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速や
かに色が変わり、光の照射を止めて暗所に置くと元の色
に戻る可逆作用のことである。この性質を有する化合物
は、フォトクロミック化合物と呼ばれ、従来から種々の
構造の化合物が合成され提案されてきたが、その構造に
は特別な共通の骨格は認められない。フォトクロミック
化合物としては、フルギド化合物またはフルギミド化合
物(以下、フルギミド化合物にフルギド化合物を含めて
フルギミド化合物という)、クロメン化合物及びスピロ
オキサジン化合物が知られている。
をひいてきた現象であって、ある化合物に太陽光あるい
は水銀灯の光のような紫外線を含む光を照射すると速や
かに色が変わり、光の照射を止めて暗所に置くと元の色
に戻る可逆作用のことである。この性質を有する化合物
は、フォトクロミック化合物と呼ばれ、従来から種々の
構造の化合物が合成され提案されてきたが、その構造に
は特別な共通の骨格は認められない。フォトクロミック
化合物としては、フルギド化合物またはフルギミド化合
物(以下、フルギミド化合物にフルギド化合物を含めて
フルギミド化合物という)、クロメン化合物及びスピロ
オキサジン化合物が知られている。
【0003】フルギミド化合物の発色時の色調は、一般
的に橙色〜青色に発色し、クロメン化合物は橙色〜黄
色、またスピロオキサジン化合物は赤紫〜青色に発色す
るフォトクロミック化合物である。
的に橙色〜青色に発色し、クロメン化合物は橙色〜黄
色、またスピロオキサジン化合物は赤紫〜青色に発色す
るフォトクロミック化合物である。
【0004】一般的に、フォトクロミックレンズでは、
発色時の色調が、グレー、グリーン、アンバー及びブラ
ウンのものが好まれる。しかしながら、上記化合物を単
独で用いた場合は、好まれる中間色が得られない場合が
多い。中間色を得る方法としては、クロメン化合物、フ
ルギミド化合物及びスピロオキサジン化合物で異なる発
色色調どうしのものを任意の組成比にて混合することが
挙げられる。例えば、特開平3−121188号公報で
は、クロメン化合物とフルギミド化合物を混合すること
により、また、特開平5−9469号公報では、クロメ
ン化合物とスピロオキサジン化合物を混合することによ
り、中間色を得ることが知られている。さらに、ドイツ
特許公開明細書DE4325154号では、スピロオキ
サジン化合物、クロメン化合物およびフルギミド化合物
を混合した結果、グレー、アンバー、ブラウンをはじ
め、その他、様々な中間色に発色することが知られてい
る。
発色時の色調が、グレー、グリーン、アンバー及びブラ
ウンのものが好まれる。しかしながら、上記化合物を単
独で用いた場合は、好まれる中間色が得られない場合が
多い。中間色を得る方法としては、クロメン化合物、フ
ルギミド化合物及びスピロオキサジン化合物で異なる発
色色調どうしのものを任意の組成比にて混合することが
挙げられる。例えば、特開平3−121188号公報で
は、クロメン化合物とフルギミド化合物を混合すること
により、また、特開平5−9469号公報では、クロメ
ン化合物とスピロオキサジン化合物を混合することによ
り、中間色を得ることが知られている。さらに、ドイツ
特許公開明細書DE4325154号では、スピロオキ
サジン化合物、クロメン化合物およびフルギミド化合物
を混合した結果、グレー、アンバー、ブラウンをはじ
め、その他、様々な中間色に発色することが知られてい
る。
【0005】フォトクロミックレンズを屋外すなわち太
陽光で発色させる場合において、色がついてない状態か
らグレー、ブラウン等の中間色の発色色調になるまでの
過程が、より均一な色調であることは、フォトクロミッ
クレンズの重要な物性の一つである。
陽光で発色させる場合において、色がついてない状態か
らグレー、ブラウン等の中間色の発色色調になるまでの
過程が、より均一な色調であることは、フォトクロミッ
クレンズの重要な物性の一つである。
【0006】前述した、数種のフォトクロミック化合物
を混合することにより中間色を得たフォトクロミックレ
ンズは、屋外で発色させる時の経時変化を観察した場
合、無色〜ブルー〜グレー或いはブラウンに色調が変化
しながら発色し、発色過程における色調の均一性が得ら
れない。この理由は、前述したフォトクロミック化合物
の混合組成物において、各々のフォトクロミック化合物
の太陽光に対する感度が異なることに由来する。上記公
知技術で用いられているフルギミド化合物或いはスピロ
オキサジン化合物は、クロメン化合物と比較して太陽光
に対する感度が良い。そのためブルーから発色し、最終
的にクレー或いはブラウンの中間色になる。このように
クロメン化合物とフルギミド化合物等の種類の異なるフ
ォトクロミック化合物で中間色を得る場合、発色過程の
均一性に欠けるという問題点があった。
を混合することにより中間色を得たフォトクロミックレ
ンズは、屋外で発色させる時の経時変化を観察した場
合、無色〜ブルー〜グレー或いはブラウンに色調が変化
しながら発色し、発色過程における色調の均一性が得ら
れない。この理由は、前述したフォトクロミック化合物
の混合組成物において、各々のフォトクロミック化合物
の太陽光に対する感度が異なることに由来する。上記公
知技術で用いられているフルギミド化合物或いはスピロ
オキサジン化合物は、クロメン化合物と比較して太陽光
に対する感度が良い。そのためブルーから発色し、最終
的にクレー或いはブラウンの中間色になる。このように
クロメン化合物とフルギミド化合物等の種類の異なるフ
ォトクロミック化合物で中間色を得る場合、発色過程の
均一性に欠けるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した、クロメン化
合物、フルギミド化合物或いはスピロオキサジン化合物
を各々単独で用いた場合には、発色過程の均一性は問題
ないが、所望する色調が得られない場合が多い。特に、
フォトクロミックレンズとして用いる場合には、グレ
ー、グリーン、アンバー及びブラウン等の色調が好まれ
るが、これらの色調は、上記した化合物単独では得られ
ない。
合物、フルギミド化合物或いはスピロオキサジン化合物
を各々単独で用いた場合には、発色過程の均一性は問題
ないが、所望する色調が得られない場合が多い。特に、
フォトクロミックレンズとして用いる場合には、グレ
ー、グリーン、アンバー及びブラウン等の色調が好まれ
るが、これらの色調は、上記した化合物単独では得られ
ない。
【0008】そこで本発明者らは、クロメン化合物とフ
ルギミド化合物のように、種類の異なるフォトクロミッ
ク化合物を用いて、グレー、グリーン、アンバー及びブ
ラウン等の中間色に発色するフォトクロミックレンズを
得る場合において、発色過程の均一性の向上に留意して
鋭意研究を重ねた。
ルギミド化合物のように、種類の異なるフォトクロミッ
ク化合物を用いて、グレー、グリーン、アンバー及びブ
ラウン等の中間色に発色するフォトクロミックレンズを
得る場合において、発色過程の均一性の向上に留意して
鋭意研究を重ねた。
【0009】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者ら
は、フルギミド化合物と、太陽光に対する感度がフルギ
ミド化合物に類似した特定のクロメン化合物とを組みあ
わせることで、グレー、グリーン、アンバー及びブラウ
ンをはじめ、その他様々な中間色に発色し、尚かつ発色
過程の均一性が得られることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
は、フルギミド化合物と、太陽光に対する感度がフルギ
ミド化合物に類似した特定のクロメン化合物とを組みあ
わせることで、グレー、グリーン、アンバー及びブラウ
ンをはじめ、その他様々な中間色に発色し、尚かつ発色
過程の均一性が得られることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。
【0010】即ち、本発明は、フルギミド化合物及び/
又はフルギド化合物 100重量部、及び波長400n
mの光に対するモル吸光定数が150L/mol−cm
以上であるクロメン化合物 10〜300重量部を含有
してなるフォトクロミック組成物である。また、他の発
明は、該フォトクロミック組成物を含んだフォトクロミ
ック重合性組成物及びフォトクロミック重合性組成物を
重合させてなるフォトクロミック硬化体である。
又はフルギド化合物 100重量部、及び波長400n
mの光に対するモル吸光定数が150L/mol−cm
以上であるクロメン化合物 10〜300重量部を含有
してなるフォトクロミック組成物である。また、他の発
明は、該フォトクロミック組成物を含んだフォトクロミ
ック重合性組成物及びフォトクロミック重合性組成物を
重合させてなるフォトクロミック硬化体である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明におけるフルギミド化合物
はフルギド骨格又はフルギミド骨格を有し、フォトクロ
ミック性を有する公知の化合物を何等制限なく使用する
ことができ、例えば下記一般式(3)で示されるフルギ
ミド化合物が好適に使用される。
はフルギド骨格又はフルギミド骨格を有し、フォトクロ
ミック性を有する公知の化合物を何等制限なく使用する
ことができ、例えば下記一般式(3)で示されるフルギ
ミド化合物が好適に使用される。
【0012】
【化3】
【0013】〔但し、
【0014】
【化4】
【0015】はそれぞれ置換基を有していてもよい二価
の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素環基であ
り、R7は、アルキル基、シクロアルキル基、芳香族炭
化水素基または一価の複素環基であり、
の芳香族炭化水素基または二価の不飽和複素環基であ
り、R7は、アルキル基、シクロアルキル基、芳香族炭
化水素基または一価の複素環基であり、
【0016】
【化5】
【0017】は、ノルボルニリデン基、ビシクロノニリ
デン基またはアダマンチリデン基であり、Xは、酸素原
子、 基 >N−R8、 基 >N−A1−B1−(A2)m−(B2)n−R9、 基 >N−A3−A4、 基 >N−A3−R10または基
デン基またはアダマンチリデン基であり、Xは、酸素原
子、 基 >N−R8、 基 >N−A1−B1−(A2)m−(B2)n−R9、 基 >N−A3−A4、 基 >N−A3−R10または基
【0018】
【化6】
【0019】であり、(ここで、R8は、水素原子、ア
ルキル基、芳香族炭化水素基またはシアノ基であり、A
1、A2およびA3は、同一もしくは異なる、アルキレン
基、アルキリデン基、シクロアルキレン基またはアルキ
ルシクロアルカン−ジイル基であり、B1およびB2は、
同一もしくは異なる、
ルキル基、芳香族炭化水素基またはシアノ基であり、A
1、A2およびA3は、同一もしくは異なる、アルキレン
基、アルキリデン基、シクロアルキレン基またはアルキ
ルシクロアルカン−ジイル基であり、B1およびB2は、
同一もしくは異なる、
【0020】
【化7】
【0021】であり、mおよびnは、それぞれ独立して
0または1を示すが、mが0の時はnは0であり、R9
は、アルキル基、ナフチル基またはナフチルアルキル基
であり、A4は、ナフチル基であり、R10は、ハロゲン
原子、シアノ基またはニトロ基であり、R11は、ハロゲ
ン原子、パーハロゲノアルキル基、シアノ基であ
る。)〕 上記一般式(3)中、
0または1を示すが、mが0の時はnは0であり、R9
は、アルキル基、ナフチル基またはナフチルアルキル基
であり、A4は、ナフチル基であり、R10は、ハロゲン
原子、シアノ基またはニトロ基であり、R11は、ハロゲ
ン原子、パーハロゲノアルキル基、シアノ基であ
る。)〕 上記一般式(3)中、
【0022】
【化8】
【0023】で示される二価の芳香族炭化水素基として
は、ベンゼン環1個またはその2〜3個の縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができ、また、二価の不
飽和複素環基としては窒素原子、酸素原子またはイオウ
原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環または
これとベンゼン環、シクロヘキサン環との縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができる。二価の芳香族
炭化水素基を具体的に例示すると、ベンゼン環、ナフタ
レン環、フェナントレン環、アントラセン環等から誘導
される炭素数6〜14の基を挙げることができ、また、
二価の不飽和複素環基を具体的に例示すると、ピリジン
環、キノリン環、イソキノリン環、ピロール環、インド
ール環、フラン環、ベンゾフラン環、テトラヒドロベン
ゾフラン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環、テト
ラヒドロベンゾチオフェン環から誘導される炭素数4〜
9の基を挙げることができる。これらの各基の置換基は
特に制限されないが、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等のハロゲン原子:メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、オクタデシル基等の炭素数
1〜20のアルキル基:メトキシ基、エトキシ基、t−
ブトキシ基、オクタデシルオキシ基等の炭素数1〜20
のアルコキシ基:フェニル基、トリル基、キシリル基等
の炭素数6〜10の芳香族炭化水素基:4−メトキシフ
ェニル基、4−エトキシフェニル基、4−メトキシナフ
チル基、4−エトキシナフチル基の炭素数7〜14のア
ルコキシアリール基(炭素数1〜4のアルコキシ基で置
換された炭素数6〜10の芳香族炭化水素基):アミノ
基:ニトロ基:シアノ基等を例示することができる。
は、ベンゼン環1個またはその2〜3個の縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができ、また、二価の不
飽和複素環基としては窒素原子、酸素原子またはイオウ
原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環または
これとベンゼン環、シクロヘキサン環との縮合環から誘
導される二価の基を挙げることができる。二価の芳香族
炭化水素基を具体的に例示すると、ベンゼン環、ナフタ
レン環、フェナントレン環、アントラセン環等から誘導
される炭素数6〜14の基を挙げることができ、また、
二価の不飽和複素環基を具体的に例示すると、ピリジン
環、キノリン環、イソキノリン環、ピロール環、インド
ール環、フラン環、ベンゾフラン環、テトラヒドロベン
ゾフラン環、チオフェン環、ベンゾチオフェン環、テト
ラヒドロベンゾチオフェン環から誘導される炭素数4〜
9の基を挙げることができる。これらの各基の置換基は
特に制限されないが、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等のハロゲン原子:メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、オクタデシル基等の炭素数
1〜20のアルキル基:メトキシ基、エトキシ基、t−
ブトキシ基、オクタデシルオキシ基等の炭素数1〜20
のアルコキシ基:フェニル基、トリル基、キシリル基等
の炭素数6〜10の芳香族炭化水素基:4−メトキシフ
ェニル基、4−エトキシフェニル基、4−メトキシナフ
チル基、4−エトキシナフチル基の炭素数7〜14のア
ルコキシアリール基(炭素数1〜4のアルコキシ基で置
換された炭素数6〜10の芳香族炭化水素基):アミノ
基:ニトロ基:シアノ基等を例示することができる。
【0024】上記一般式(3)中、R7で示されるアル
キル基、芳香族炭化水素基および複素環基は、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基等の炭素
数1〜4のアルキル基:フェニル基、ナフチル基等の炭
素数6〜10の芳香族炭化水素基:フリル基、チエニル
基、ベンゾチエニル基等の酸素原子、窒素原子、または
イオウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環
またはこれとベンゼン環、シクロヘキサン環との縮合環
から誘導される一価の複素環基を挙げることができる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭
素数3〜8のものを挙げることができる。
キル基、芳香族炭化水素基および複素環基は、メチル
基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基等の炭素
数1〜4のアルキル基:フェニル基、ナフチル基等の炭
素数6〜10の芳香族炭化水素基:フリル基、チエニル
基、ベンゾチエニル基等の酸素原子、窒素原子、または
イオウ原子を環構成原子として1〜2個含む5〜7員環
またはこれとベンゼン環、シクロヘキサン環との縮合環
から誘導される一価の複素環基を挙げることができる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の炭
素数3〜8のものを挙げることができる。
【0025】上記一般式(3)においてXが窒素原子を
含む基である場合のR8で示されるアルキル基、芳香族
炭化水素基は上記R7で定義されたアルキル基、芳香族
炭化水素基と同様である。A1、A2およびA3で示され
るアルキレン基は、メチレン基、エチレン基、プロピレ
ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の炭素数1
〜4の基であることが好ましく、アルキリデン基は、エ
チリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基等の
炭素数2〜4の基であることが好ましく、また、シクロ
アルキレン基は、シクロヘキシレン基が好ましく、さら
にアルキルシクロアルカン−ジイル基は、ジメチルシク
ロヘキサン−ジイル基が好ましい。また、R9で示され
るアルキル基は上記R7と同様であり、ナフチルアルキ
ル基は、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、ナフチ
ルプロピル基、ナフチルブチル基等の炭素数11〜14
の基であることが好ましい。またR11で示されるハロゲ
ン原子としてはフッ素原子:パーハロゲノアルキル基と
しては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル
基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基
の如き炭素数1〜4のパーハロゲノアルキル基であるこ
とが好ましい。
含む基である場合のR8で示されるアルキル基、芳香族
炭化水素基は上記R7で定義されたアルキル基、芳香族
炭化水素基と同様である。A1、A2およびA3で示され
るアルキレン基は、メチレン基、エチレン基、プロピレ
ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等の炭素数1
〜4の基であることが好ましく、アルキリデン基は、エ
チリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基等の
炭素数2〜4の基であることが好ましく、また、シクロ
アルキレン基は、シクロヘキシレン基が好ましく、さら
にアルキルシクロアルカン−ジイル基は、ジメチルシク
ロヘキサン−ジイル基が好ましい。また、R9で示され
るアルキル基は上記R7と同様であり、ナフチルアルキ
ル基は、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、ナフチ
ルプロピル基、ナフチルブチル基等の炭素数11〜14
の基であることが好ましい。またR11で示されるハロゲ
ン原子としてはフッ素原子:パーハロゲノアルキル基と
しては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル
基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基
の如き炭素数1〜4のパーハロゲノアルキル基であるこ
とが好ましい。
【0026】上記一般式(3)で示されるフルギミド化
合物のなかでも、フォトクロミック作用の耐久性等を勘
案すると、R7がアルキル基またはシクロアルキル基で
あり、Xが>N−R又は
合物のなかでも、フォトクロミック作用の耐久性等を勘
案すると、R7がアルキル基またはシクロアルキル基で
あり、Xが>N−R又は
【0027】
【化9】
【0028】であり、Rは炭素数1〜4のシアノアルキ
ル基、シアノ基、炭素数1〜4のニトロアルキル基、ま
たは炭素数3〜9のアルコキシカルボニルアルキル基
(炭素数1〜4のアルコキシ基と炭素数1〜4のアルキ
レン基を含む)であり、R11はシアノ基であり、
ル基、シアノ基、炭素数1〜4のニトロアルキル基、ま
たは炭素数3〜9のアルコキシカルボニルアルキル基
(炭素数1〜4のアルコキシ基と炭素数1〜4のアルキ
レン基を含む)であり、R11はシアノ基であり、
【0029】
【化10】
【0030】はアダマンチリデン基であり、
【0031】
【化11】
【0032】は、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基、
または炭素数7〜14のアルコキシアリール基(炭素数
1〜4のアルコキシ基で置換された炭素数6〜10の芳
香族炭化水素基)で置換されていてもよい複素環基、特
にフラン環、チオフェン環から誘導される基である化合
物が好ましい。
または炭素数7〜14のアルコキシアリール基(炭素数
1〜4のアルコキシ基で置換された炭素数6〜10の芳
香族炭化水素基)で置換されていてもよい複素環基、特
にフラン環、チオフェン環から誘導される基である化合
物が好ましい。
【0033】本発明において好適に使用できるフルギミ
ド化合物を具体的に示すと、次のような化合物を例示す
ることができる。
ド化合物を具体的に示すと、次のような化合物を例示す
ることができる。
【0034】1)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ
−4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 2)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(4’
−メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベ
ンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−ト
リシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 3)N−シアノ−6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−
フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカ
ルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1
3,7〕デカン) 4)N−シアノ−6,7−ジヒドロ−4−メチルルスピ
ロ(5,6−ベンゾ〔b〕フランジカルボキシイミド−
7,2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 5)N−シアノ−4−シクロプロピル−6,7−ジヒド
ロスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕フランジカルボキシイ
ミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカ
ン) 6)N−シアノ−6,7−ジヒドロ−4−メチルスピロ
(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド
−7,2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 7)N−シアノメチル−4−シクロプロピル−6,7−
ジヒドロスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカ
ルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1
3,7〕デカン) 8)N−シアノメチル−4−シクロプロピル−6,7−
ジヒドロ−2−(4’−メトキシフェニルスピロ(5,
6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,
2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 9)N−シアノメチル−4−シクロプロピル−6,7−
ジヒドロ−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕
チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ
〔3.3.1.13,7〕デカン) 10)N−(3’−シアノフェニル)−6,7−ジヒド
ロ−4−メチル−2−(4’−メトキシフェニル)スピ
ロベンゾチオフェンカルボキシイミド−7,2’−トリ
シクロ[3.3.1.13,7]デカン なお、本発明において上記フルギミド化合物は、その用
途に応じて1種若しくは2種以上混合して使用する事が
できる。
−4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ
〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシ
クロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 2)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(4’
−メトキシフェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベ
ンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,2−ト
リシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 3)N−シアノ−6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−
フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカ
ルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1
3,7〕デカン) 4)N−シアノ−6,7−ジヒドロ−4−メチルルスピ
ロ(5,6−ベンゾ〔b〕フランジカルボキシイミド−
7,2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 5)N−シアノ−4−シクロプロピル−6,7−ジヒド
ロスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕フランジカルボキシイ
ミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカ
ン) 6)N−シアノ−6,7−ジヒドロ−4−メチルスピロ
(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド
−7,2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 7)N−シアノメチル−4−シクロプロピル−6,7−
ジヒドロスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカ
ルボキシイミド−7,2−トリシクロ〔3.3.1.1
3,7〕デカン) 8)N−シアノメチル−4−シクロプロピル−6,7−
ジヒドロ−2−(4’−メトキシフェニルスピロ(5,
6−ベンゾ〔b〕チオフェンジカルボキシイミド−7,
2−トリシクロ〔3.3.1.13,7〕デカン) 9)N−シアノメチル−4−シクロプロピル−6,7−
ジヒドロ−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ〔b〕
チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ
〔3.3.1.13,7〕デカン) 10)N−(3’−シアノフェニル)−6,7−ジヒド
ロ−4−メチル−2−(4’−メトキシフェニル)スピ
ロベンゾチオフェンカルボキシイミド−7,2’−トリ
シクロ[3.3.1.13,7]デカン なお、本発明において上記フルギミド化合物は、その用
途に応じて1種若しくは2種以上混合して使用する事が
できる。
【0035】次に本発明のフォトクロミック組成物にお
けるクロメン化合物は、400nmのモル吸光定数が1
50L/mol−cm以上であるクロメン化合物であ
る。該クロメン化合物としては、クロメン骨格を有し上
記モル吸光定数を満たす公知のフォトクロミック性を有
するクロメン化合物を何等制限なく使用することができ
る。該特定のクロメン化合物を用いない場合、すなわち
400nmのモル吸光定数が150L/mol−cm未
満であるクロメン化合物を用いたフォトクロミック組成
物は、フルギミド化合物とクロメン化合物の発色感度が
異なり発色過程の均一性が得られない。
けるクロメン化合物は、400nmのモル吸光定数が1
50L/mol−cm以上であるクロメン化合物であ
る。該クロメン化合物としては、クロメン骨格を有し上
記モル吸光定数を満たす公知のフォトクロミック性を有
するクロメン化合物を何等制限なく使用することができ
る。該特定のクロメン化合物を用いない場合、すなわち
400nmのモル吸光定数が150L/mol−cm未
満であるクロメン化合物を用いたフォトクロミック組成
物は、フルギミド化合物とクロメン化合物の発色感度が
異なり発色過程の均一性が得られない。
【0036】本フォトクロミック組成物で用いられるク
ロメン化合物の中でも、下記一般式(1)
ロメン化合物の中でも、下記一般式(1)
【0037】
【化12】
【0038】〔式中、R1は下記式(2)
【0039】
【化13】
【0040】(式中、R5及びR6は互いに異なっていて
もよい水素原子、置換もしくは非置換の炭素数1〜10
のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数6〜10の
芳香族炭化水素基または複素環基である。)で示される
基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子とナフ
トピラン環とが結合している置換もしくは非置換の複素
環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環または芳香族複
素環が縮合した縮合複素環基であり、R2及びR3は互い
に異なっていてもよい置換もしくは非置換の芳香族炭化
水素基、置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基または
アルキル基であり、R4は置換基であり、nはR4の個数
を表す0〜4の整数であり、nが2以上のときはR4は
同一又は異なる基であってよい。〕で表わすことができ
るクロメン化合物が、本発明のフォトクロミック組成物
において発色過程の均一性が向上するため特に好まし
い。
もよい水素原子、置換もしくは非置換の炭素数1〜10
のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数6〜10の
芳香族炭化水素基または複素環基である。)で示される
基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子とナフ
トピラン環とが結合している置換もしくは非置換の複素
環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環または芳香族複
素環が縮合した縮合複素環基であり、R2及びR3は互い
に異なっていてもよい置換もしくは非置換の芳香族炭化
水素基、置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基または
アルキル基であり、R4は置換基であり、nはR4の個数
を表す0〜4の整数であり、nが2以上のときはR4は
同一又は異なる基であってよい。〕で表わすことができ
るクロメン化合物が、本発明のフォトクロミック組成物
において発色過程の均一性が向上するため特に好まし
い。
【0041】本発明のフォトクロミック組成物において
好適に使用できるクロメン化合物は、前記一般式(1)
で示され、ベンゾクロメン環の6位に上記式(2)で示
される基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子
とナフトピラン環とが結合している置換もしくは非置換
の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環または芳
香族複素環が縮合した縮合複素環基を有している点に大
きな特徴がある。それらの化合物の紫外吸収スペクトル
は400nm近くまであるため、前述したフルギミド化
合物に類似している。この特性が太陽光で発色させる際
に、黄色〜橙のクロメン化合物と青色のフルギミド化合
物の発色感度をほぼ同一にさせ、発色過程の均一性が高
い組成物が得られるものと推定できる。
好適に使用できるクロメン化合物は、前記一般式(1)
で示され、ベンゾクロメン環の6位に上記式(2)で示
される基、窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原子
とナフトピラン環とが結合している置換もしくは非置換
の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素環または芳
香族複素環が縮合した縮合複素環基を有している点に大
きな特徴がある。それらの化合物の紫外吸収スペクトル
は400nm近くまであるため、前述したフルギミド化
合物に類似している。この特性が太陽光で発色させる際
に、黄色〜橙のクロメン化合物と青色のフルギミド化合
物の発色感度をほぼ同一にさせ、発色過程の均一性が高
い組成物が得られるものと推定できる。
【0042】前記一般式(1)において、R1は上記式
(2)で示される基、窒素原子をヘテロ原子として有し
該窒素原子とナフトピラン環とが結合している置換もし
くは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素
環または芳香族複素環が縮合した縮合複素環基である。
(2)で示される基、窒素原子をヘテロ原子として有し
該窒素原子とナフトピラン環とが結合している置換もし
くは非置換の複素環基又は該複素環基に芳香族炭化水素
環または芳香族複素環が縮合した縮合複素環基である。
【0043】上記式(2)中の置換基R5及びR6は、置
換若しくは非置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換
若しくは非置換の炭素数6〜10の芳香族炭化水素基ま
たは複素環基としては公知の基が何ら制限なく用いられ
る。これらのアルキル基、芳香族炭化水素基または複素
環基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、
n−ブチル基等の炭素数が1〜4のアルキル基:ベンゼ
ン環、ナフタレン環等の芳香族炭化水素基:またはフリ
ル基、チエニル基、ベンゾチエニル基等の複素環基が好
適である。置換基R5及びR6は、互いに同じであっても
異なっていても良い。
換若しくは非置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換
若しくは非置換の炭素数6〜10の芳香族炭化水素基ま
たは複素環基としては公知の基が何ら制限なく用いられ
る。これらのアルキル基、芳香族炭化水素基または複素
環基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、
n−ブチル基等の炭素数が1〜4のアルキル基:ベンゼ
ン環、ナフタレン環等の芳香族炭化水素基:またはフリ
ル基、チエニル基、ベンゾチエニル基等の複素環基が好
適である。置換基R5及びR6は、互いに同じであっても
異なっていても良い。
【0044】また、これらのアルキル基、芳香族炭化水
素基または複素環基の置換基としては、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシ基、シ
アノ基等を挙げることができる。
素基または複素環基の置換基としては、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシ基、シ
アノ基等を挙げることができる。
【0045】上記式(2)で示される基を具体的に例示
すると、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、
プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、メチ
ルエチルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ジ
(ヒドロキシエチル)アミノ基、ジ(シアノメチル)ア
ミノ基、ジフェニルアミノ基等を挙げることができる。
すると、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、
プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、メチ
ルエチルアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ジ
(ヒドロキシエチル)アミノ基、ジ(シアノメチル)ア
ミノ基、ジフェニルアミノ基等を挙げることができる。
【0046】一般式(1)中、R1で表される、窒素原
子をヘテロ原子として有し該窒素原子とナフトピラン環
とが結合している置換若しくは非置換の複素環基または
該複素環基に芳香族炭化水素環または芳香族複素環が縮
合した縮合複素環基において、該複素環基を構成する炭
素原子数の数は2〜10であることが好ましく、炭素数
2〜6が好適である。環内にはナフトピラン環と結合し
ている窒素原子の他に更にヘテロ原子が存在していても
よく、該ヘテロ原子は特に限定されないが、酸素原子、
硫黄原子、窒素原子が好適である。また、該複素環基に
結合する芳香族炭化水素環または芳香族複素環としては
炭素数6〜10の芳香族炭化水素環及び芳香族複素環を
挙げることができる。これらとしては、ベンゼン環、チ
オフェン環、フラン環が好適である。該複素環基は、水
素原子の少なくとも1つが置換されていてもよく、その
置換基としては、公知の置換基であればその種類に何ら
制限はないが、アルキル基、芳香族炭化水素基、ハロゲ
ン原子が好ましい。
子をヘテロ原子として有し該窒素原子とナフトピラン環
とが結合している置換若しくは非置換の複素環基または
該複素環基に芳香族炭化水素環または芳香族複素環が縮
合した縮合複素環基において、該複素環基を構成する炭
素原子数の数は2〜10であることが好ましく、炭素数
2〜6が好適である。環内にはナフトピラン環と結合し
ている窒素原子の他に更にヘテロ原子が存在していても
よく、該ヘテロ原子は特に限定されないが、酸素原子、
硫黄原子、窒素原子が好適である。また、該複素環基に
結合する芳香族炭化水素環または芳香族複素環としては
炭素数6〜10の芳香族炭化水素環及び芳香族複素環を
挙げることができる。これらとしては、ベンゼン環、チ
オフェン環、フラン環が好適である。該複素環基は、水
素原子の少なくとも1つが置換されていてもよく、その
置換基としては、公知の置換基であればその種類に何ら
制限はないが、アルキル基、芳香族炭化水素基、ハロゲ
ン原子が好ましい。
【0047】置換基R1で示される窒素原子をヘテロ原
子として有し該窒素原子とナフトピラン環とが結合して
いる置換若しくは非置換の複素環基または該複素環基に
芳香族炭化水素環または芳香族複素環が縮合した縮合複
素環基の置換基であるアルキル基は特に限定はされない
が、一般的には炭素数1ないし10,好ましくは1ない
し4のアルキル基である。該アルキル基を具体的に例示
すると、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等を挙げること
ができる。
子として有し該窒素原子とナフトピラン環とが結合して
いる置換若しくは非置換の複素環基または該複素環基に
芳香族炭化水素環または芳香族複素環が縮合した縮合複
素環基の置換基であるアルキル基は特に限定はされない
が、一般的には炭素数1ないし10,好ましくは1ない
し4のアルキル基である。該アルキル基を具体的に例示
すると、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等を挙げること
ができる。
【0048】また、芳香族炭化水素基は特に限定はされ
ないが、一般的には炭素数6ないし14,好ましくは6
ないし10の芳香族炭化水素基である。該芳香族炭化水
素基を具体的に例示すると、フェニル基、トリル基、キ
シリル基、ナフチル基等を挙げることができる。
ないが、一般的には炭素数6ないし14,好ましくは6
ないし10の芳香族炭化水素基である。該芳香族炭化水
素基を具体的に例示すると、フェニル基、トリル基、キ
シリル基、ナフチル基等を挙げることができる。
【0049】ハロゲン原子は特に限定はされないが、一
般的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
であり、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子で
ある。
般的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
であり、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子で
ある。
【0050】上記R1で示される窒素原子をヘテロ原子
として有し該窒素原子によってナフトピラン環に結合し
ている置換若しくは非置換の複素環又は該複素環基に芳
香族炭化水素環または芳香族複素環が縮合した縮合複素
環基を具体的に例示すると、ピロリジニル基、ピペリジ
ノ基、ヘキサメチレンイミノ基、2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジノ基、モルホリノ基、2,6−ジメチ
ルモリホルノ基、N−メチルピペラジニル基、チオモル
ホリノ基、インドリル基、メチルインドリル基、テトラ
ヒドロキノリル基、アジリジニル基等を挙げることがで
きる。
として有し該窒素原子によってナフトピラン環に結合し
ている置換若しくは非置換の複素環又は該複素環基に芳
香族炭化水素環または芳香族複素環が縮合した縮合複素
環基を具体的に例示すると、ピロリジニル基、ピペリジ
ノ基、ヘキサメチレンイミノ基、2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジノ基、モルホリノ基、2,6−ジメチ
ルモリホルノ基、N−メチルピペラジニル基、チオモル
ホリノ基、インドリル基、メチルインドリル基、テトラ
ヒドロキノリル基、アジリジニル基等を挙げることがで
きる。
【0051】前記一般式(1)において、R2、R3は互
いに異なっていても良い、置換もしくは非置換の芳香族
炭化水素基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基また
はアルキル基である。
いに異なっていても良い、置換もしくは非置換の芳香族
炭化水素基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基また
はアルキル基である。
【0052】芳香族炭化水素基としては特に限定されな
いが、一般的には炭素数6ないし10の芳香族炭化水素
基が好ましい。該芳香族炭化水素基を具体的に例示する
と、フェニル基、2−ナフチル基、1−ナフチル基等を
挙げることができる。
いが、一般的には炭素数6ないし10の芳香族炭化水素
基が好ましい。該芳香族炭化水素基を具体的に例示する
と、フェニル基、2−ナフチル基、1−ナフチル基等を
挙げることができる。
【0053】また、芳香族複素環基としては特に限定さ
れないが、一般的には炭素数3ないし20、好ましくは
炭素数3ないし12の芳香族複素環基である。該芳香族
複素環基に含有されるヘテロ原子は特に限定されない
が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子が好適であり、その
数は1ないし3、好ましくは1ないし2である。芳香族
複素環基にヘテロ原子を複数個含有する場合、ヘテロ原
子はそれぞれ同種若しくは異種のヘテロ原子であって良
い。また、該芳香族複素環基には芳香族環が縮環してい
ても良い。縮環しても良い芳香族環としては、炭素数6
〜10の芳香族環を挙げることができ、ベンゼン環、ナ
フタレン環を挙げることができる。該芳香族複素環基を
具体的に例示すると、フリル基、チエニル基、ピローリ
ル基、ベンゾフリル基、インドール基、キノリル基、イ
ソキノリル基、ジベンゾフリル基、カルバゾール基であ
る。
れないが、一般的には炭素数3ないし20、好ましくは
炭素数3ないし12の芳香族複素環基である。該芳香族
複素環基に含有されるヘテロ原子は特に限定されない
が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子が好適であり、その
数は1ないし3、好ましくは1ないし2である。芳香族
複素環基にヘテロ原子を複数個含有する場合、ヘテロ原
子はそれぞれ同種若しくは異種のヘテロ原子であって良
い。また、該芳香族複素環基には芳香族環が縮環してい
ても良い。縮環しても良い芳香族環としては、炭素数6
〜10の芳香族環を挙げることができ、ベンゼン環、ナ
フタレン環を挙げることができる。該芳香族複素環基を
具体的に例示すると、フリル基、チエニル基、ピローリ
ル基、ベンゾフリル基、インドール基、キノリル基、イ
ソキノリル基、ジベンゾフリル基、カルバゾール基であ
る。
【0054】また、アルキル基としては特に限定されな
いが、一般的には炭素数1ないし5、好ましくは1ない
し3であり、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基等を挙げることができる。実用的な耐久性
を勘案するとメチル基がもっとも好ましい。
いが、一般的には炭素数1ないし5、好ましくは1ない
し3であり、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基等を挙げることができる。実用的な耐久性
を勘案するとメチル基がもっとも好ましい。
【0055】上記置換基R2及びR3で示される芳香族炭
化水素基および芳香族複素環基は公知の置換基を有して
いてもよく、その種類に何ら制限はないが、好適には、
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、
アリールオキシ基、アルコキシアルキル基、アラルキル
基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該
窒素原子と上記芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基と
が結合している置換若しくは非置換の複素環基、アシロ
キシ基、ヒドロキシ基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ
基、ニトロ基等の置換基を挙げることができる。上記芳
香族炭化水素基および芳香族複素環基の置換基の結合位
置及び置換基数は特に限定されないが、好適には置換基
の数は0ないし4個、好ましくは0ないし3個であり、
これら置換基は同種もしくは異種のものを何ら制限なく
組み合わせても良い。
化水素基および芳香族複素環基は公知の置換基を有して
いてもよく、その種類に何ら制限はないが、好適には、
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、
アリールオキシ基、アルコキシアルキル基、アラルキル
基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該
窒素原子と上記芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基と
が結合している置換若しくは非置換の複素環基、アシロ
キシ基、ヒドロキシ基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ
基、ニトロ基等の置換基を挙げることができる。上記芳
香族炭化水素基および芳香族複素環基の置換基の結合位
置及び置換基数は特に限定されないが、好適には置換基
の数は0ないし4個、好ましくは0ないし3個であり、
これら置換基は同種もしくは異種のものを何ら制限なく
組み合わせても良い。
【0056】置換基R2及びR3で示される芳香族炭化水
素基もしくは芳香族複素環基の置換基であるアルキル基
は特に限定はされないが、一般的には炭素数1ないし1
0,好ましくは1ないし4のアルキル基である。該アル
キル基を具体的に例示すると、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基等を挙げることができる。
素基もしくは芳香族複素環基の置換基であるアルキル基
は特に限定はされないが、一般的には炭素数1ないし1
0,好ましくは1ないし4のアルキル基である。該アル
キル基を具体的に例示すると、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブ
チル基等を挙げることができる。
【0057】また、アルコキシ基は特に限定はされない
が、一般的には炭素数1ないし10,好ましくは1ない
し4のアルコキシ基である。該アルコキシ基を具体的に
例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ
基等を挙げることができる。
が、一般的には炭素数1ないし10,好ましくは1ない
し4のアルコキシ基である。該アルコキシ基を具体的に
例示すると、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ
基等を挙げることができる。
【0058】アルコキシアルコキシ基は特に限定はされ
ないが、一般的には炭素数2ないし20,好ましくは3
ないし10のアルコキシアルコキシ基である。該アルコ
キシアルコキシ基を具体的に例示すると、メトキシエト
キシ基、エトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基、
メトキシブトキシ基等を挙げることができる。
ないが、一般的には炭素数2ないし20,好ましくは3
ないし10のアルコキシアルコキシ基である。該アルコ
キシアルコキシ基を具体的に例示すると、メトキシエト
キシ基、エトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基、
メトキシブトキシ基等を挙げることができる。
【0059】アリールオキシ基は特に限定はされない
が、一般的には炭素数6ないし14,好ましくは6ない
し10のアリールオキシ基である。該アリールオキシ基
を具体的に例示すると、フェノキシ基、1−ナフトキシ
基、2−ナフトキシ基等を挙げることができる。
が、一般的には炭素数6ないし14,好ましくは6ない
し10のアリールオキシ基である。該アリールオキシ基
を具体的に例示すると、フェノキシ基、1−ナフトキシ
基、2−ナフトキシ基等を挙げることができる。
【0060】アルコキシアルキル基は特に限定はされな
いが、一般的には炭素数2ないし10、好ましくは2な
いし6のアルコキシアルキル基である。該アルコキシア
ルキル基を具体的に例示すると、メトキシメチル基、エ
トキシメチル基、プロポキシメチル基、ジメトキシメチ
ル基、2,2−ジオキサシクロペンタン−1−イル基ブ
トキシメチル基等を挙げることができる。
いが、一般的には炭素数2ないし10、好ましくは2な
いし6のアルコキシアルキル基である。該アルコキシア
ルキル基を具体的に例示すると、メトキシメチル基、エ
トキシメチル基、プロポキシメチル基、ジメトキシメチ
ル基、2,2−ジオキサシクロペンタン−1−イル基ブ
トキシメチル基等を挙げることができる。
【0061】アラルキル基は特に限定はされないが、一
般的には炭素数7から16、好ましくは7から10のア
ラルキル基である。該アラルキル基を具体的に例示する
と、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル
基、フェニルブチル基等をあげることができる。
般的には炭素数7から16、好ましくは7から10のア
ラルキル基である。該アラルキル基を具体的に例示する
と、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル
基、フェニルブチル基等をあげることができる。
【0062】アシロキシ基は特に限定はされないが、一
般的には炭素数1から15、好ましくは1から6のアシ
ロキシ基である。該アシロキシ基を具体的に例示する
と、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオ
キシ基、(メタ)アクリロイルオキシ基、ベンゾイルオ
キシ基等をあげることができる。
般的には炭素数1から15、好ましくは1から6のアシ
ロキシ基である。該アシロキシ基を具体的に例示する
と、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオ
キシ基、(メタ)アクリロイルオキシ基、ベンゾイルオ
キシ基等をあげることができる。
【0063】置換アミノ基は特に限定はされないが、一
般的には炭素数1から10のアルキル基、ヒドロキシ置
換アルキル基等の置換基を有するアミノ基があげられ
る。該置換アミノ基を具体的に例示すると、メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ
プロピルアミノ基、メチルエチルアミノ基、2−ヒドロ
キシエチルアミノ基、ジ(ヒドロキシエチル)アミノ基
等を挙げることができる。
般的には炭素数1から10のアルキル基、ヒドロキシ置
換アルキル基等の置換基を有するアミノ基があげられ
る。該置換アミノ基を具体的に例示すると、メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ
プロピルアミノ基、メチルエチルアミノ基、2−ヒドロ
キシエチルアミノ基、ジ(ヒドロキシエチル)アミノ基
等を挙げることができる。
【0064】窒素原子をヘテロ原子として有し該窒素原
子と上記芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基とが結合
している置換もしくは非置換の複素環基において、該複
素環基を構成する炭素原子数の数は2〜10であること
が好ましく、炭素数2〜6が好適である。環内には上記
芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基と結合している窒
素原子の他に更にヘテロ原子が存在していても良く、該
ヘテロ原子は特に限定されないが、酸素原子、硫黄原
子、窒素原子が好適である。
子と上記芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基とが結合
している置換もしくは非置換の複素環基において、該複
素環基を構成する炭素原子数の数は2〜10であること
が好ましく、炭素数2〜6が好適である。環内には上記
芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基と結合している窒
素原子の他に更にヘテロ原子が存在していても良く、該
ヘテロ原子は特に限定されないが、酸素原子、硫黄原
子、窒素原子が好適である。
【0065】上記窒素原子をヘテロ原子として有し該窒
素原子によって上記芳香族炭化水素基又は芳香族複素環
基に結合している置換もしくは非置換の複素環基を具体
的に例示すると、ピロリジニル基、ピペリジノ基、ヘキ
サメチレンイミノ基、2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジノ基、モルホリノ基、2,6−ジメチルモルホリ
ノ基、N−メチルピペラジニル基、チオモルホリノ基等
を挙げることができる。
素原子によって上記芳香族炭化水素基又は芳香族複素環
基に結合している置換もしくは非置換の複素環基を具体
的に例示すると、ピロリジニル基、ピペリジノ基、ヘキ
サメチレンイミノ基、2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジノ基、モルホリノ基、2,6−ジメチルモルホリ
ノ基、N−メチルピペラジニル基、チオモルホリノ基等
を挙げることができる。
【0066】アルコキシカルボニル基は特に限定はされ
ないが、一般的には炭素数1から10、好ましくは1か
ら7のアルコキシカルボニル基である。該アルコキシカ
ルボニル基を具体的に例示すると、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、(イソ)プロポキシカルボ
ニル基、(イソ、t−)ブチロキシカルボニル基等を挙
げることができる。
ないが、一般的には炭素数1から10、好ましくは1か
ら7のアルコキシカルボニル基である。該アルコキシカ
ルボニル基を具体的に例示すると、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、(イソ)プロポキシカルボ
ニル基、(イソ、t−)ブチロキシカルボニル基等を挙
げることができる。
【0067】アリールオキシカルボニル基は特に限定は
されないが、一般的には炭素数6から20、好ましくは
6から10のアリールオキシカルボニル基である。該ア
リールオキシカルボニル基を具体的に例示すると、フェ
ニルオキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニ
ル基、2−ナフチルオキシカルボニル基等を挙げること
ができる。
されないが、一般的には炭素数6から20、好ましくは
6から10のアリールオキシカルボニル基である。該ア
リールオキシカルボニル基を具体的に例示すると、フェ
ニルオキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニ
ル基、2−ナフチルオキシカルボニル基等を挙げること
ができる。
【0068】アシル基は特に限定はされないが、一般的
には炭素数1〜15、好ましくは1〜7のアシル基であ
る。該アシル基を具体的に例示すると、ホルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基
等を挙げることができる。
には炭素数1〜15、好ましくは1〜7のアシル基であ
る。該アシル基を具体的に例示すると、ホルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基
等を挙げることができる。
【0069】ハロゲン原子は特に限定はされないが、一
般的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
である。
般的にはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
である。
【0070】前記一般式(1)中のR4はナフトピラン
環の5位、7位、8位、9位および10位に置換する置
換基であり、置換基の導入によって本発明の効果に大き
な影響はない。置換基としては、アルキル基、アルコキ
シ基、アラルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該
窒素原子とナフトピラン環とが結合している置換もしく
は非置換の複素環基、芳香族炭化水素基、アシロキシ
基、ニトロ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子等を挙げ
ることができる。上記の芳香族炭化水素基としては、炭
素数に特に制限されないが、一般には炭素数6〜14の
芳香族炭化水素基が好ましい。好適な芳香族炭化水素基
を例示すると、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基等を挙げることができる。その他の置換基は、
既にR2及びR3で示される置換もしくは非置換の芳香族
炭化水素基及び芳香族複素環基が有していても良い置換
基について説明した基または原子と同様のものを用いる
ことができる。
環の5位、7位、8位、9位および10位に置換する置
換基であり、置換基の導入によって本発明の効果に大き
な影響はない。置換基としては、アルキル基、アルコキ
シ基、アラルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル
基、置換アミノ基、窒素原子をヘテロ原子として有し該
窒素原子とナフトピラン環とが結合している置換もしく
は非置換の複素環基、芳香族炭化水素基、アシロキシ
基、ニトロ基、ヒドロキシ基又はハロゲン原子等を挙げ
ることができる。上記の芳香族炭化水素基としては、炭
素数に特に制限されないが、一般には炭素数6〜14の
芳香族炭化水素基が好ましい。好適な芳香族炭化水素基
を例示すると、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナ
フチル基等を挙げることができる。その他の置換基は、
既にR2及びR3で示される置換もしくは非置換の芳香族
炭化水素基及び芳香族複素環基が有していても良い置換
基について説明した基または原子と同様のものを用いる
ことができる。
【0071】nは置換基R4の数であり、0〜4の整数
である。nの値は0〜4であればよいが、合成の都合
上、3以下であることが好ましく、さらに2以下である
ことがより好ましい。
である。nの値は0〜4であればよいが、合成の都合
上、3以下であることが好ましく、さらに2以下である
ことがより好ましい。
【0072】本発明に用いられるクロメン化合物として
は、下記式で示されるクロメン化合物が、発色過程の均
一性をより向上させるため好適に使用できる。
は、下記式で示されるクロメン化合物が、発色過程の均
一性をより向上させるため好適に使用できる。
【0073】
【化14】
【0074】式中R1は下記式
【0075】
【化15】
【0076】(式中、R5及びR6は互いに異なっていて
も良い置換もしくは非置換の炭素数1〜10のアルキル
基である。)で示される基又は、置換もしくは非置換
の、ピロリジニル基、モルホリノ基、ピペリジノ基、チ
オモルホリノ基、アジリジニル基、ピペラジニル基、ヘ
キサメチレンイミノ基、インドリル基またはテトラヒド
ロキノリル基であり、R2及びR3は、置換もしくは非
置換のフェニル基、ナフチル基、フリル基、チエニル
基、ピローリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基
またはメチル基である。
も良い置換もしくは非置換の炭素数1〜10のアルキル
基である。)で示される基又は、置換もしくは非置換
の、ピロリジニル基、モルホリノ基、ピペリジノ基、チ
オモルホリノ基、アジリジニル基、ピペラジニル基、ヘ
キサメチレンイミノ基、インドリル基またはテトラヒド
ロキノリル基であり、R2及びR3は、置換もしくは非
置換のフェニル基、ナフチル基、フリル基、チエニル
基、ピローリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基
またはメチル基である。
【0077】本発明のフォトクロミック組成物に用いる
クロメン化合物において、好適な化合物を具体的に例示
すると、 1)6−モルホリノ−3,3−ビス(3−フルオロ−4
−メトキシフェニル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 2)6−モルホリノ−3−(4−メトキシフェニル)−
3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−3H−ベ
ンゾ(f)クロメン 3)6−ピペリジノ−3−メチル−3−(2−ナフチ
ル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 4)6−ピペリジノ−3−メチル−3−フェニル−3H
−ベンゾ(f)クロメン 5)6−モルホリノ−3,3−ビス(4−メトキシフェ
ニル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 6)6−ヘキサメチレンイミノ−3−メチル−3−(4
−メトキシフェニル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 7)6−モルホリノ−3−(2−フリル)−3−メチル
−3H−ベンゾ(f)クロメン 8)6−モルホリノ−3−(2−チエニル)−3−メチ
ル−3H−ベンゾ(f)クロメン 9)6−モルホリノ−3−(2−ベンゾフリル)−3−
メチル−3H−ベンゾ(f)クロメン 等が挙げられる。
クロメン化合物において、好適な化合物を具体的に例示
すると、 1)6−モルホリノ−3,3−ビス(3−フルオロ−4
−メトキシフェニル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 2)6−モルホリノ−3−(4−メトキシフェニル)−
3−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−3H−ベ
ンゾ(f)クロメン 3)6−ピペリジノ−3−メチル−3−(2−ナフチ
ル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 4)6−ピペリジノ−3−メチル−3−フェニル−3H
−ベンゾ(f)クロメン 5)6−モルホリノ−3,3−ビス(4−メトキシフェ
ニル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 6)6−ヘキサメチレンイミノ−3−メチル−3−(4
−メトキシフェニル)−3H−ベンゾ(f)クロメン 7)6−モルホリノ−3−(2−フリル)−3−メチル
−3H−ベンゾ(f)クロメン 8)6−モルホリノ−3−(2−チエニル)−3−メチ
ル−3H−ベンゾ(f)クロメン 9)6−モルホリノ−3−(2−ベンゾフリル)−3−
メチル−3H−ベンゾ(f)クロメン 等が挙げられる。
【0078】なお、本発明に用いるクロメン化合物は、
その用途に応じて1種若しくは2種以上混合して使用す
る事ができる。
その用途に応じて1種若しくは2種以上混合して使用す
る事ができる。
【0079】本発明におけるフォトクロミック組成物に
おいて、各々の化合物の添加量は化合物の発色濃度が異
なるため一該には決定できないが、一般的にはフルギミ
ド化合物 100重量部に対して、波長400nmの光
に対するモル吸光定数が150L/mol−cm以上で
あるクロメン化合物を10〜300重量部含有させれ
ば、発色過程の均一なフォトクロミック組成が得られ
る。本発明のクロメン化合物の添加量が、フルギミド化
合物100重量部に対して、10重量部より少ないと、
発色過程における充分な均一性が得られずまた中間色が
得られない場合が多い。また、300重量部より多い場
合も同様に、発色過程における十分な均一性が得られず
中間色が得られない場合が多い。
おいて、各々の化合物の添加量は化合物の発色濃度が異
なるため一該には決定できないが、一般的にはフルギミ
ド化合物 100重量部に対して、波長400nmの光
に対するモル吸光定数が150L/mol−cm以上で
あるクロメン化合物を10〜300重量部含有させれ
ば、発色過程の均一なフォトクロミック組成が得られ
る。本発明のクロメン化合物の添加量が、フルギミド化
合物100重量部に対して、10重量部より少ないと、
発色過程における充分な均一性が得られずまた中間色が
得られない場合が多い。また、300重量部より多い場
合も同様に、発色過程における十分な均一性が得られず
中間色が得られない場合が多い。
【0080】また色調の調整或いは耐久性を勘案し、こ
の2種の化合物以外に公知のフォトクロミック化合物、
例えばスピロオキサジン化合物或いは波長400nmの
光に対するモル吸光定数が150L/mol−cm未満
であるクロメン化合物を添加しても差し支えない。上記
した本発明に用いる2種のクロメン化合物、フルギミド
化合物以外のフォトクロミック化合物を添加して中間色
を作成する場合には、各化合物の感度を考慮してそれぞ
れの化合物を添加すれば、所望する発色過程の均一性が
得られる。一般的にはフルギミド化合物とスピロオキサ
ジン化合物は発色感度がほぼ等しいが、波長400nm
の光に対するモル吸光定数が150L/mol−cm未
満のクロメン化合物は、フルギミド化合物に対して発色
感度が劣るため、その発色過程の均一性を維持するため
に添加量に注意する必要がある。
の2種の化合物以外に公知のフォトクロミック化合物、
例えばスピロオキサジン化合物或いは波長400nmの
光に対するモル吸光定数が150L/mol−cm未満
であるクロメン化合物を添加しても差し支えない。上記
した本発明に用いる2種のクロメン化合物、フルギミド
化合物以外のフォトクロミック化合物を添加して中間色
を作成する場合には、各化合物の感度を考慮してそれぞ
れの化合物を添加すれば、所望する発色過程の均一性が
得られる。一般的にはフルギミド化合物とスピロオキサ
ジン化合物は発色感度がほぼ等しいが、波長400nm
の光に対するモル吸光定数が150L/mol−cm未
満のクロメン化合物は、フルギミド化合物に対して発色
感度が劣るため、その発色過程の均一性を維持するため
に添加量に注意する必要がある。
【0081】また本発明のフォトクロミック組成物に紫
外線吸収剤を添加すれば、長期使用した場合のフォトク
ロミック化合物の劣化に起因する着色が改善できる。紫
外線吸収剤としては公知のものが制限無く使用できる
が、特に好ましいのはベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤またはベンゾフェノン系紫外線吸収剤である。ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾー
ル骨格を有し、紫外線吸収能を有する公知の化合物を何
等制限なく使用することができる。 ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン骨格を有し、紫外
線を吸収能を有する公知の化合物を何ら制限なく使用す
ることができる。例えば下記に示すベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤およびベンゾフェノン系紫外線吸収剤を
好適に使用することができる。
外線吸収剤を添加すれば、長期使用した場合のフォトク
ロミック化合物の劣化に起因する着色が改善できる。紫
外線吸収剤としては公知のものが制限無く使用できる
が、特に好ましいのはベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤またはベンゾフェノン系紫外線吸収剤である。ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾー
ル骨格を有し、紫外線吸収能を有する公知の化合物を何
等制限なく使用することができる。 ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン骨格を有し、紫外
線を吸収能を有する公知の化合物を何ら制限なく使用す
ることができる。例えば下記に示すベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤およびベンゾフェノン系紫外線吸収剤を
好適に使用することができる。
【0082】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は、(1)2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビンP:日本チ
バガイギー(株)社製)、(2)2−〔2−ヒドロキシ
−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニ
ル〕−2H−ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビン2
34、日本チバガイギー(株)社製)、(3)2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビン320、日本チ
バガイギー(株)社製)、(4)2−(3−t−ブチル
−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ
べンゾトリアゾール(商品名:チヌビン326、日本チ
バガイギー(株)社製)、(5)2−(3,5−ジ−t
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール(商品名:チヌビン327、日本チバガ
イギー(株)社製)、(6)2−(3,5−ジ−t−ア
ミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
(商品名:チヌビン328、日本チバガイギー(株)社
製)、(7)2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オク
チルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビン
329、日本チバガイギー(株)社製)である。
は、(1)2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビンP:日本チ
バガイギー(株)社製)、(2)2−〔2−ヒドロキシ
−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニ
ル〕−2H−ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビン2
34、日本チバガイギー(株)社製)、(3)2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビン320、日本チ
バガイギー(株)社製)、(4)2−(3−t−ブチル
−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ
べンゾトリアゾール(商品名:チヌビン326、日本チ
バガイギー(株)社製)、(5)2−(3,5−ジ−t
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール(商品名:チヌビン327、日本チバガ
イギー(株)社製)、(6)2−(3,5−ジ−t−ア
ミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
(商品名:チヌビン328、日本チバガイギー(株)社
製)、(7)2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オク
チルフェニル)ベンゾトリアゾール(商品名:チヌビン
329、日本チバガイギー(株)社製)である。
【0083】ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、 (1)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
(商品名:スミソーブ110,住友化学(株)社製) (2)2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェ
ノン(商品名:スミソーブ130、住友化学(株)社
製) (3)ビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシ)ベンゾフ
ェノン(商品名:ユビナールD−49、BASF(株)
社製) (4)2−ヒドロキシベンゾフェノン(商品名:ユビナ
ール400、BASF(株)社製) (5)ビス(2,4−ジヒドロキシ)ベンゾフェノン
(商品名:ユビナールD50、BASF(株)社製) (6)2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(商品名:
ケミソーブ10、ケミプロ化成(株)社製) (7)2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェ
ノン(商品名:ケミソーブ13、ケミプロ化成(株)社
製) (8)4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン(商品名:ケミソーブ15、ケミプロ化成(株)社
製) (9)2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン(商品名:ケミソーブ111、ケミプロ化成
(株)社製) である。
(商品名:スミソーブ110,住友化学(株)社製) (2)2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェ
ノン(商品名:スミソーブ130、住友化学(株)社
製) (3)ビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシ)ベンゾフ
ェノン(商品名:ユビナールD−49、BASF(株)
社製) (4)2−ヒドロキシベンゾフェノン(商品名:ユビナ
ール400、BASF(株)社製) (5)ビス(2,4−ジヒドロキシ)ベンゾフェノン
(商品名:ユビナールD50、BASF(株)社製) (6)2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(商品名:
ケミソーブ10、ケミプロ化成(株)社製) (7)2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェ
ノン(商品名:ケミソーブ13、ケミプロ化成(株)社
製) (8)4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン(商品名:ケミソーブ15、ケミプロ化成(株)社
製) (9)2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ
ェノン(商品名:ケミソーブ111、ケミプロ化成
(株)社製) である。
【0084】上記紫外線吸収剤を添加しても本発明のフ
ォトクロミック組成物の特徴である発色過程の均一性に
は何ら影響はないが、好ましい配合量としては、本発明
のフォトクロミック組成物100重量部に対して1〜5
00重量部であり、さらには10〜300重量部である
ことが特に好ましい。1重量部未満では劣化時の着色を
抑制する効果が顕著でなく、500重量部を越えると全
体の発色濃度が低下する。
ォトクロミック組成物の特徴である発色過程の均一性に
は何ら影響はないが、好ましい配合量としては、本発明
のフォトクロミック組成物100重量部に対して1〜5
00重量部であり、さらには10〜300重量部である
ことが特に好ましい。1重量部未満では劣化時の着色を
抑制する効果が顕著でなく、500重量部を越えると全
体の発色濃度が低下する。
【0085】本発明のフォトクロミック組成物は、トル
エン、クロロホルム、テトラヒドロフラン等の一般の有
機溶媒によく溶ける。この様な溶媒に本発明のフォトク
ロミック組成物をとかしたとき、無色透明で初期着色を
示さない。これに太陽光あるいは紫外線を照射すると、
発色あるいは中間色に速やかに変化し、光を遮断すると
速やかに元の無色に戻る良好な可逆的なフォトクロミッ
ク作用を呈する。本発明のフォトクロミック組成物にお
けるフォトクロミック作用は、高分子固体マトリックス
中でも同様な特性を示す。かかる対象となる高分子固体
マトリックスとしては、本発明のフォトクロミック化合
物が均一に分散するものであればよく、光学的に好まし
くは、例えばポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート)、ポリジメチルシロキサン、
ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。
エン、クロロホルム、テトラヒドロフラン等の一般の有
機溶媒によく溶ける。この様な溶媒に本発明のフォトク
ロミック組成物をとかしたとき、無色透明で初期着色を
示さない。これに太陽光あるいは紫外線を照射すると、
発色あるいは中間色に速やかに変化し、光を遮断すると
速やかに元の無色に戻る良好な可逆的なフォトクロミッ
ク作用を呈する。本発明のフォトクロミック組成物にお
けるフォトクロミック作用は、高分子固体マトリックス
中でも同様な特性を示す。かかる対象となる高分子固体
マトリックスとしては、本発明のフォトクロミック化合
物が均一に分散するものであればよく、光学的に好まし
くは、例えばポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エ
チル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチ
ル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート)、ポリジメチルシロキサン、
ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。
【0086】さらに、エチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジ
メタクリレート、テトラプロピレングリコールジメタク
リレート、エチレングリコールビスグリシジルメタクリ
レート、ビスフェノールAジメタクリレート、2,2−
ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモー4ーメタク
リロイルオキシエトキシフェニル)プロパン等の多価ア
クリル酸及び多価メタクリル酸エステル化合物;ジアリ
ルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソ
フタレート、酒石酸ジアリル、エポキシこはく酸ジアリ
ル、ジアリルフマレート、クロレンド酸ジアリル、ヘキ
サフタル酸ジアリル、ジアリルカーボネート、アリルジ
グリコールカーボネート、トリメチロールプロパントリ
アリルカーボネート等の多価アリル化合物;1,2−ビ
ス(メタクリロイルチオ)エタン、ビス(2−アクリロ
イルチオエチル)エーテル、1,4−ビス(メタクリロ
イルチオメチル)ベンゼン等の多価チオアクリル酸及び
多価チオメタクリル酸エステル化合物;グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、β−メチルグリ
シジルメタクリレート、ビスフェノールA−モノグリシ
ジルエーテル−メタクリレート、4−グリシジルオキシ
メタクリレート、3−(グリシジル−2−オキシエトキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−
(グリシジルオキシ−1−イソプロピルオキシ)−2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、3−グリシジルオキ
シ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート等のアクリル酸エステル化合物及
びメタクリル酸エステル化合物;ジビニルベンゼン等の
ラジカル重合性多官能単量体を重合してなる熱硬化性樹
脂を挙げることができる。
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリ
コールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジ
メタクリレート、テトラプロピレングリコールジメタク
リレート、エチレングリコールビスグリシジルメタクリ
レート、ビスフェノールAジメタクリレート、2,2−
ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3,5−ジブロモー4ーメタク
リロイルオキシエトキシフェニル)プロパン等の多価ア
クリル酸及び多価メタクリル酸エステル化合物;ジアリ
ルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソ
フタレート、酒石酸ジアリル、エポキシこはく酸ジアリ
ル、ジアリルフマレート、クロレンド酸ジアリル、ヘキ
サフタル酸ジアリル、ジアリルカーボネート、アリルジ
グリコールカーボネート、トリメチロールプロパントリ
アリルカーボネート等の多価アリル化合物;1,2−ビ
ス(メタクリロイルチオ)エタン、ビス(2−アクリロ
イルチオエチル)エーテル、1,4−ビス(メタクリロ
イルチオメチル)ベンゼン等の多価チオアクリル酸及び
多価チオメタクリル酸エステル化合物;グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、β−メチルグリ
シジルメタクリレート、ビスフェノールA−モノグリシ
ジルエーテル−メタクリレート、4−グリシジルオキシ
メタクリレート、3−(グリシジル−2−オキシエトキ
シ)−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−
(グリシジルオキシ−1−イソプロピルオキシ)−2−
ヒドロキシプロピルアクリレート、3−グリシジルオキ
シ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート等のアクリル酸エステル化合物及
びメタクリル酸エステル化合物;ジビニルベンゼン等の
ラジカル重合性多官能単量体を重合してなる熱硬化性樹
脂を挙げることができる。
【0087】また、これらの各単量体とアクリル酸、メ
タクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;ア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エステ
ル化合物、グリシジルメタクリレート;フマル酸ジエチ
ル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化合物;
メチルチオアクリレート、ベンジルチオアクリレート、
ベンジルチオメタクリレート等のチオアクリル酸及びチ
オメタクリル酸エステル化合物;スチレン、クロロスチ
レン、メチルスチレン、ビニルナフタレン、α−メチル
スチレンダイマー、ブロモスチレン等のビニル化合物等
のラジカル重合性単官能単量体との共重合体が挙げられ
る。
タクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;ア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート等のアクリル酸及びメタクリル酸エステ
ル化合物、グリシジルメタクリレート;フマル酸ジエチ
ル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化合物;
メチルチオアクリレート、ベンジルチオアクリレート、
ベンジルチオメタクリレート等のチオアクリル酸及びチ
オメタクリル酸エステル化合物;スチレン、クロロスチ
レン、メチルスチレン、ビニルナフタレン、α−メチル
スチレンダイマー、ブロモスチレン等のビニル化合物等
のラジカル重合性単官能単量体との共重合体が挙げられ
る。
【0088】本発明のフォトクロミック組成物を上記高
分子固体マトリックス中へ分散させる方法としては特に
制限はなく、一般的な手法を用いることができる。例え
ば、上記熱可塑性樹脂と本発明のフォトクロミック組成
物を溶融状態にて混練し、樹脂中に分散させる方法、ま
たは上記重合性単量体に本発明のフォトクロミック組成
物を溶解させた後、重合触媒を加え熱または光にて重合
させ樹脂中に分散させる方法、あるいは上記熱可塑性樹
脂及び熱硬化性樹脂の表面に本発明のフォトクロミック
化合物を染色することにより樹脂中に分散させる方法等
を挙げることができる。
分子固体マトリックス中へ分散させる方法としては特に
制限はなく、一般的な手法を用いることができる。例え
ば、上記熱可塑性樹脂と本発明のフォトクロミック組成
物を溶融状態にて混練し、樹脂中に分散させる方法、ま
たは上記重合性単量体に本発明のフォトクロミック組成
物を溶解させた後、重合触媒を加え熱または光にて重合
させ樹脂中に分散させる方法、あるいは上記熱可塑性樹
脂及び熱硬化性樹脂の表面に本発明のフォトクロミック
化合物を染色することにより樹脂中に分散させる方法等
を挙げることができる。
【0089】本発明のフォトクロミック組成物を、上記
高分子固体マトリックス中へ分散させる際の方法として
は、本発明のフォトクロミック組成物と重合性単量体を
混合、溶解した後、重合してフォトクロミック硬化体を
得るのが最も簡便である。
高分子固体マトリックス中へ分散させる際の方法として
は、本発明のフォトクロミック組成物と重合性単量体を
混合、溶解した後、重合してフォトクロミック硬化体を
得るのが最も簡便である。
【0090】重合性単量体としては、特に制限はなく、
公知の重合性単量体を1種以上混合して使用してもよい
が、重合後に残存する重合性基によるフォトクロミック
性能の低下を避けるために、ラジカル重合性単量体であ
ることが好ましい。ラジカル重合性単量体としては、ビ
ニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基
等の重合性基を有する重合性単量体を挙げることができ
るが、良好なフォトクロミック性能を得るためにはアク
リロイル基又はメタクリロイル基を有する重合性単量体
が最も好ましい。具体的には、上記のラジカル重合性多
官能単量体からなる重合体、もしくは上記の各単量体と
ラジカル重合性単官能単量体との共重合体の説明におい
て例示されたラジカル重合性単量体と同じものを挙げる
ことができる。
公知の重合性単量体を1種以上混合して使用してもよい
が、重合後に残存する重合性基によるフォトクロミック
性能の低下を避けるために、ラジカル重合性単量体であ
ることが好ましい。ラジカル重合性単量体としては、ビ
ニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基
等の重合性基を有する重合性単量体を挙げることができ
るが、良好なフォトクロミック性能を得るためにはアク
リロイル基又はメタクリロイル基を有する重合性単量体
が最も好ましい。具体的には、上記のラジカル重合性多
官能単量体からなる重合体、もしくは上記の各単量体と
ラジカル重合性単官能単量体との共重合体の説明におい
て例示されたラジカル重合性単量体と同じものを挙げる
ことができる。
【0091】また上記重合性単量体と本発明のフォトク
ロミック組成物の量比としては、特に限定されないが、
重合性単量体100重量部に対して、本発明のフォトク
ロミック組成物を一般的には0.001〜10重量部、
好ましくは0.001〜1重量部とすることが、充分な
発色濃度を得、本発明のフォトクロミック組成物の凝集
を防ぎ、充分な透明性を得るために望ましい。
ロミック組成物の量比としては、特に限定されないが、
重合性単量体100重量部に対して、本発明のフォトク
ロミック組成物を一般的には0.001〜10重量部、
好ましくは0.001〜1重量部とすることが、充分な
発色濃度を得、本発明のフォトクロミック組成物の凝集
を防ぎ、充分な透明性を得るために望ましい。
【0092】本発明のフォトクロミック組成物には、さ
らに酸化防止剤、紫外線安定剤、染料、顔料、着色防止
剤、帯電防止剤、蛍光染料等の各種安定剤、添加剤を必
要に応じて添加しても良い。
らに酸化防止剤、紫外線安定剤、染料、顔料、着色防止
剤、帯電防止剤、蛍光染料等の各種安定剤、添加剤を必
要に応じて添加しても良い。
【0093】重合方法としては特に限定的ではなく、公
知の硬化方法を採用できる。重合手段は、種々の過酸化
物やアゾ化合物などのラジカル重合開始剤の使用、又
は、紫外線、α線、β線、γ線等の照射あるいは両者と
の併用によって行うことができる。代表的な重合方法を
例示すると、エラストマーガスケットまたはスペーサー
で保持されているモールド間に、ラジカル重合開始剤、
本発明のフォトクロミック組成物及び重合性単量体より
なる重合性組成物を注入し、加熱炉中で重合させた後、
取り外す注型重合を採用することができる。
知の硬化方法を採用できる。重合手段は、種々の過酸化
物やアゾ化合物などのラジカル重合開始剤の使用、又
は、紫外線、α線、β線、γ線等の照射あるいは両者と
の併用によって行うことができる。代表的な重合方法を
例示すると、エラストマーガスケットまたはスペーサー
で保持されているモールド間に、ラジカル重合開始剤、
本発明のフォトクロミック組成物及び重合性単量体より
なる重合性組成物を注入し、加熱炉中で重合させた後、
取り外す注型重合を採用することができる。
【0094】ラジカル重合開始剤としては特に限定され
ず、公知のものが使用できるが、代表的なものを例示す
ると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド等のジア
リルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサネート、t−ブチルパーオキシネオデカネー
ト、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソブチレ
ート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサネート等のパーオキシエステル;ジ
イソプロピルパーオキシカーボネート、ジ−sec−ブ
チルパーオキシジカーボネート等のパーカーボネート;
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等を挙げる
ことができる。この中でもt−ブチルパーオキシネオデ
カネート、t−ブチルパーオキシネオデカネート/t−
ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキ
シネオデカネート/1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサネートの組み合わせが
重合効率及び硬化体の硬度の点で好ましい。
ず、公知のものが使用できるが、代表的なものを例示す
ると、ベンゾイルパーオキサイド、p−クロロベンゾイ
ルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド等のジア
リルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサネート、t−ブチルパーオキシネオデカネー
ト、クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソブチレ
ート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサネート等のパーオキシエステル;ジ
イソプロピルパーオキシカーボネート、ジ−sec−ブ
チルパーオキシジカーボネート等のパーカーボネート;
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等を挙げる
ことができる。この中でもt−ブチルパーオキシネオデ
カネート、t−ブチルパーオキシネオデカネート/t−
ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキ
シネオデカネート/1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサネートの組み合わせが
重合効率及び硬化体の硬度の点で好ましい。
【0095】本発明のフォトクロミック組成物はフォト
クロミック材として広範囲に利用でき、例えば、銀塩感
光材に代る各種の記憶材料、複写材料、印刷用感光体、
陰極線管用記憶材料、レーザー用感光材料、ホログラフ
ィー用感光材料などの種々の記憶材料として利用でき
る。その他、本発明のフォトクロミック組成物を用いた
フォトクロミック材は、フォトクロミックレンズ材料、
光学フィルター材料、ディスプレイ材料、光量計、装飾
などの材料としても利用できる。例えば、フォトクロミ
ックレンズに使用する場合には、均一な調光性能が得ら
れる方法であれば特に制限がなく、具体的に例示するな
らば、本発明のフォトクロミック組成物を均一に分散し
てなるポリマーフィルムをレンズ中にサンドウイッチす
る方法、あるいは、本発明のフォトクロミック組成物を
前記の重合性単量体中に分散させ、所定の手法により重
合する方法、あるいは、この組成物を例えばシリコーン
オイル中に溶解して150〜200℃で10〜60分か
けてレンズ表面に含浸させ、さらにその表面を硬化性物
質で被覆し、フォトクロミックレンズにする方法などが
ある。さらに、上記ポリマーフィルムをレンズ表面に塗
布し、その表面を硬化性物質で被覆し、フォトクロミッ
クレンズにする方法などもある。
クロミック材として広範囲に利用でき、例えば、銀塩感
光材に代る各種の記憶材料、複写材料、印刷用感光体、
陰極線管用記憶材料、レーザー用感光材料、ホログラフ
ィー用感光材料などの種々の記憶材料として利用でき
る。その他、本発明のフォトクロミック組成物を用いた
フォトクロミック材は、フォトクロミックレンズ材料、
光学フィルター材料、ディスプレイ材料、光量計、装飾
などの材料としても利用できる。例えば、フォトクロミ
ックレンズに使用する場合には、均一な調光性能が得ら
れる方法であれば特に制限がなく、具体的に例示するな
らば、本発明のフォトクロミック組成物を均一に分散し
てなるポリマーフィルムをレンズ中にサンドウイッチす
る方法、あるいは、本発明のフォトクロミック組成物を
前記の重合性単量体中に分散させ、所定の手法により重
合する方法、あるいは、この組成物を例えばシリコーン
オイル中に溶解して150〜200℃で10〜60分か
けてレンズ表面に含浸させ、さらにその表面を硬化性物
質で被覆し、フォトクロミックレンズにする方法などが
ある。さらに、上記ポリマーフィルムをレンズ表面に塗
布し、その表面を硬化性物質で被覆し、フォトクロミッ
クレンズにする方法などもある。
【0096】
【発明の効果】本発明のフォトクロミック組成物は、フ
ルギミド化合物と特定のクロメン化合物を用いることに
より、グレー、ブラウン等の中間色に発色し尚かつその
発色過程の均一性が良好なものが得られる。本発明のフ
ォトクロミック組成物を用いたフォトクロミックレンズ
は、屋外に出たとき速やかにグレー、ブラウン等の中間
色に変化し、以後その色調を維持したままさらに濃く発
色する。
ルギミド化合物と特定のクロメン化合物を用いることに
より、グレー、ブラウン等の中間色に発色し尚かつその
発色過程の均一性が良好なものが得られる。本発明のフ
ォトクロミック組成物を用いたフォトクロミックレンズ
は、屋外に出たとき速やかにグレー、ブラウン等の中間
色に変化し、以後その色調を維持したままさらに濃く発
色する。
【0097】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例中の「部」は「重量部」である。以下
に実施例及び比較例で使用する化合物の略号について説
明する。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。実施例中の「部」は「重量部」である。以下
に実施例及び比較例で使用する化合物の略号について説
明する。
【0098】1.本発明に用いられるクロメン化合物 C−1:
【0099】
【化16】
【0100】C−2:
【0101】
【化17】
【0102】C−3:
【0103】
【化18】
【0104】C−4:
【0105】
【化19】
【0106】C−5:
【0107】
【化20】
【0108】2.他のクロメン化合物 C’−1:
【0109】
【化21】
【0110】C’−2:
【0111】
【化22】
【0112】3.フルギミド化合物 F−1:
【0113】
【化23】
【0114】F−2:
【0115】
【化24】
【0116】F−3:
【0117】
【化25】
【0118】F−4:
【0119】
【化26】
【0120】F−5:
【0121】
【化27】
【0122】F−6:
【0123】
【化28】
【0124】4.ラジカル重合性単量体 3G:トリエチレングリコールジメタクリレート(商品
名:NKエステル3G、新中村化学(株)社製) BPE−100N:2,2−ビス(4−メタクリロイル
オキシエトキシフェニル)プロパン(商品名:NKエス
テルBPE−100、新中村化学(株)社製) MS:α−メチルスチレン MSD:α−メチルスチレンダイマー GMA:グリシジルメタクリレート 5.ラジカル重合開始剤 パーブチルND:t−ブチルパーオキシネオデカネート
(商品名:パーブチルND、日本油脂(株)社製) パーオクタO :1,1,3,3−テトラメチルブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサネート(商品名:パーオ
クタO、日本油脂(株)社製) 実施例1 BPE−100N 48部、3G 35部、GMA 8
部、MS 8部及びMSD 1部からなる重合性単量体
100重量部に対して、フォトクロミック化合物とし
て、クロメン化合物C−1 0.025重量部及びフル
ギミド化合物F−1 0.05重量部、重合開始剤とし
てパーブチルND 0.5重量部及びパーオクタO
0.4重量部を添加しよく混合した。この混合液をガラ
ス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケッ
トで構成された鋳型の中に注入し、注型重合を行った。
重合は空気炉を用い、30℃〜90℃まで18時間かけ
徐々に温度を上げていき、90℃で2時間保持した。重
合終了後、重合体を鋳型のガラス型から取り外した。
名:NKエステル3G、新中村化学(株)社製) BPE−100N:2,2−ビス(4−メタクリロイル
オキシエトキシフェニル)プロパン(商品名:NKエス
テルBPE−100、新中村化学(株)社製) MS:α−メチルスチレン MSD:α−メチルスチレンダイマー GMA:グリシジルメタクリレート 5.ラジカル重合開始剤 パーブチルND:t−ブチルパーオキシネオデカネート
(商品名:パーブチルND、日本油脂(株)社製) パーオクタO :1,1,3,3−テトラメチルブチル
パーオキシ−2−エチルヘキサネート(商品名:パーオ
クタO、日本油脂(株)社製) 実施例1 BPE−100N 48部、3G 35部、GMA 8
部、MS 8部及びMSD 1部からなる重合性単量体
100重量部に対して、フォトクロミック化合物とし
て、クロメン化合物C−1 0.025重量部及びフル
ギミド化合物F−1 0.05重量部、重合開始剤とし
てパーブチルND 0.5重量部及びパーオクタO
0.4重量部を添加しよく混合した。この混合液をガラ
ス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるガスケッ
トで構成された鋳型の中に注入し、注型重合を行った。
重合は空気炉を用い、30℃〜90℃まで18時間かけ
徐々に温度を上げていき、90℃で2時間保持した。重
合終了後、重合体を鋳型のガラス型から取り外した。
【0125】得られた重合体(厚み2mm)を屋外で発
色させ、屋外に出してから0.5分後および15分後の
発色の色調を目視で比較し、その発色過程の均一性を評
価した。
色させ、屋外に出してから0.5分後および15分後の
発色の色調を目視で比較し、その発色過程の均一性を評
価した。
【0126】表1に、得られた重合体の0.5分後およ
び15分後の発色色調を示した。得られた重合体は0.
5分後、15分後とも発色濃度の差はあったが双方とも
グレーで同一の色調であった。
び15分後の発色色調を示した。得られた重合体は0.
5分後、15分後とも発色濃度の差はあったが双方とも
グレーで同一の色調であった。
【0127】なお、表2に、用いたクロメン化合物を1
×10-5mol/Lのアセトニトリル溶液とし、(株)日立
製作所製U−3210形自記分光光度計で波長400n
mにおける吸光度を測定して算出した、クロメン化合物
の波長400nmの光に対するモル吸光定数を示した。
×10-5mol/Lのアセトニトリル溶液とし、(株)日立
製作所製U−3210形自記分光光度計で波長400n
mにおける吸光度を測定して算出した、クロメン化合物
の波長400nmの光に対するモル吸光定数を示した。
【0128】図1には、クロメン化合物C−1及びC’
−1の波長300〜500nmにおける紫外−可視スペ
クトルを示した。
−1の波長300〜500nmにおける紫外−可視スペ
クトルを示した。
【0129】
【表1】
【0130】
【表2】
【0131】実施例2〜12 表1に示したようなフォトクロミック化合物の組成に変
更した以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に
示した。
更した以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に
示した。
【0132】比較例1〜3 実施例1においてクロメン化合物を表1に示したものに
代えた以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に
示した。また、図1に、クロメン化合物C’−1の波長
300〜500nmにおける紫外−可視スペクトルを示
した。
代えた以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に
示した。また、図1に、クロメン化合物C’−1の波長
300〜500nmにおける紫外−可視スペクトルを示
した。
【0133】比較例1〜3共に、0.5分の発色色調は
フルギミド化合物の発色によるブルーであったのに対
し、15分後は中間色であるグレー或いはブラウンとな
った。本発明のフォトクロミック組成物を用いない場
合、発色過程の均一性が損なわれていることが分かる。
フルギミド化合物の発色によるブルーであったのに対
し、15分後は中間色であるグレー或いはブラウンとな
った。本発明のフォトクロミック組成物を用いない場
合、発色過程の均一性が損なわれていることが分かる。
【図1】 クロメン化合物C−1及びC’−1の紫外−
可視スペクトルである。
可視スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H123 AA00 AA08 AA09 4J011 AA05 AC04 PA26 PA27 PA30 PA35 PA36 PA37 PA39 PA43 PA45 PB25 PB40 QA02 QA03 QA05 QA06 QA07 QA08 QA09 QA12 QA13 QA18 QA19 QA20 QA22 QA24 QA25 QA26 QA32 QA34 QA37 QA40 QA43 SA76 UA01 WA01 WA10
Claims (4)
- 【請求項1】 フルギミド化合物及び/又はフルギド化
合物 100重量部及び波長400nmの光に対するモ
ル吸光定数が150L/mol−cm以上であるクロメ
ン化合物 10〜300重量部を含有してなるフォトク
ロミック組成物。 - 【請求項2】 クロメン化合物が下記一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は下記式(2) 【化2】 (式中、R5及びR6は互いに異なっていてもよい水素原
子、置換もしくは非置換の炭素数1〜10のアルキル
基、置換もしくは非置換の炭素数6〜10の芳香族炭化
水素基または複素環基である。)で示される基、窒素原
子をヘテロ原子として有し該窒素原子とナフトピラン環
とが結合している置換もしくは非置換の複素環基又は該
複素環基に芳香族炭化水素環または芳香族複素環が縮合
した縮合複素環基であり、R2及びR3は互いに異なって
いてもよい置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基、置
換もしくは非置換の芳香族複素環基またはアルキル基で
あり、R4は置換基であり、nはR4の個数を表す0〜4
の整数であり、nが2以上のときはR4は同一又は異な
る基であってよい。〕で表されるクロメン化合物である
請求項1記載のフォトクロミック組成物。 - 【請求項3】 重合性単量体100重量部および請求項
1又は2記載のフォトクロミック組成物0.001〜1
重量部を含んでなるフォトクロミック重合性組成物。 - 【請求項4】 請求項3記載のフォトクロミック重合性
組成物を重合させてなるフォトクロミック硬化体。
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JP10171838A JP2000008031A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | フォトクロミック組成物 |
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EP99304776A EP0965628A1 (en) | 1998-06-18 | 1999-06-18 | Photochromic composition |
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JP10171838A JP2000008031A (ja) | 1998-06-18 | 1998-06-18 | フォトクロミック組成物 |
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-
1999
- 1999-06-11 US US09/330,144 patent/US6141135A/en not_active Expired - Fee Related
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- 1999-06-18 EP EP99304776A patent/EP0965628A1/en not_active Ceased
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