JP2000095409A - 枚葉輪転印刷機における吸引装置 - Google Patents
枚葉輪転印刷機における吸引装置Info
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Abstract
品質の向上を図る。 【解決手段】 排紙チェーンのくわえ爪装置に始端をく
わえられて搬送される紙20は、紙尻が平ベルト13の
周面に吸着されながら搬送される。紙20の下側には、
吐出されるエア60が紙20の幅方向の外側に指向する
ノズル50Aないし50Fが設けられている。
Description
排紙装置に設けられ搬送紙を摺接させながら吸引するこ
とにより、紙の速度を減速させるために使用される枚葉
輪転印刷機における吸引装置に関する。
で印刷された紙は、圧胴の爪から排紙チェーンの爪にく
わえ替えられて搬送され、搬送周端部での爪よるくわえ
が解放されて落下して紙積台上に積載される。このよう
な排紙装置において、搬送される紙は先端を爪でくわえ
られているだけであるから、紙尻がばたついたりあるい
は紙がくわえられた状態から解放されて落下するときに
走行慣性が残ったりして積載時に紙端が揃わないことが
ある。これを防止するために搬送終端部近傍に吸引面を
備えた複数個の吸引車を紙の幅方向に並設し、爪のくわ
え状態から解放された紙を周面に吸着させることによ
り、紙の走行を減速させることが行われている。この吸
引装置には、排紙装置の排紙方向の上流側に印刷紙の搬
送速度よりも遅い周速度で回転する吸引車が備えられ、
この吸引車の周面には吸引エア源に接続されて紙を摺接
させながら吸引する吸引面が設けられている。この吸引
装置を両面印刷機に使用する場合、この吸引車が紙の裏
面に印刷された絵柄内に位置付けられると、吸引車の吸
引面によって紙に印刷された画線部を傷つけてしまい印
刷の品質が低下するので、印刷されていない非画線部に
吸引車を位置付ける必要があった。
部の本数が少ない場合には、吸引車の個数が制限され、
かつ非画線部の幅が狭いために、吸引車の幅を充分に広
く形成することができず、吸引車間において紙の中央部
がたるむ、いわゆる中だれが発生する。この中だれが発
生すると、紙の両端部が吸引車から外れてしまうため
に、紙の搬送速度を充分に減速させることができずに紙
がばたつき、積載時に紙端の揃いが悪かったり、吸引車
のブラケットに接触して印刷面に傷が付くといった問題
があった。
たものであり、その目的とするところは、排紙装置での
紙揃えを良好にするとともに、品質の向上を図った枚葉
輪転印刷機における吸引装置を提供することにある。
に本発明では、シート状物を排紙する排紙装置と、この
排紙装置の排紙方向の上流側であって前記シート状物の
下側においてシート状物の幅方向に設けられ、吸引エア
源に接続され前記シート状物を摺接させながら吸引する
複数の吸引面が設けられた枚葉輪転印刷機における吸引
装置において、前記シート状物の下方に、このシート状
物を上方に吹き上げるエアを吐出するノズルをシート状
物の幅方向中央を挟んで両側に少なくとも一対設け、こ
れらノズルからのエア吐出方向を吸引装置間で、かつシ
ート状物の幅方向の外側に指向させたものである。した
がって、シート状物は下側からのエアによって中だれが
矯正され、エアが斜め上方に吹き上げられるので、シー
ト状物がエアによって部分的に持ち上げられることな
く、均一に持ち上げられてシート状物は平坦状になると
ともに、シート状物の両端部が幅方向の外側に引っ張ら
れので、シート状物が緊張する。
基づいて説明する。図1は本発明に係る枚葉輪転印刷機
における吸引装置の平面図、図2は同じく背面図、図3
は図1におけるIII-III 線断面図、図4は図3における
IV-IV 線断面図である。なお、図1および図2は便宜上
左右に分割し、分割したものを上下に配置した図として
いる。図1において、左右のサブフレーム2,3間に
は、支軸4が横架されているとともに、駆動軸5が回転
自在に支持され、かつエア管6が支持部材7,7を介し
て横架されている。駆動軸5はサブフレーム2側におい
て図示を省略した駆動装置によって回転駆動されるよう
に構成されており、この駆動軸5には5個の駆動プーリ
8が軸着されている。
4には、駆動軸5に延在する5個のブラケット9が固定
され、このブラケット9には、図3に示す2個のガイド
プーリ10,11と、テンションプーリ12とが、回転
自在に支持されている。これらガイドプーリ10,1
1、テンションプーリ12および上述した駆動プーリ8
には、無端状の平ベルト13が張架され、上述した駆動
軸5が駆動されることにより、駆動プーリ8を介して図
中矢印A方向に回転するように構成されている。
穿設され、これら吸引口14に対応するように、上述し
たブラケット9の上端面には、エアダクト15に連通さ
れた吸引口(図示せず)が設けられている。エアダクト
15はエア管6に接続され、図示を省略した吸引エア源
を作動させると、吸引口14から大気が吸引され、搬送
される紙20がその搬送速度よりも遅い速度で走行する
平ベルト13に吸引されることに減速され、走行慣性が
弱められて板取り板16(図2参照)に落下して積載さ
れるように構成されている。21は幅の狭い多数の星車
を有するスターホイールであって、支軸4に固定された
支持部材22に回転自在に支持され、駆動軸5に軸着さ
れたリング23とゴム輪24を介して、駆動軸5の回転
にともなって回転駆動されるように構成されている。
紙フレームであって、これら排紙フレーム25,26の
内側には、図示を省略した排紙チェーンをガイドするチ
ェーンガイドを固定するブラケット27が取り付けられ
ている。30は吐出エア源に接続されたエア管であっ
て、このエア管30には、上方から紙20にエアを吹き
付ける多数のノズル31が設けられている。このエア管
30の一端は、ブラケット33を介してサブフレーム3
に固定され、他端にはころ34を回転自在に支持するブ
ラケット35が固定され、ころ34はブラケット27の
固定部材28上に載置されている。
内側には、図中矢印A−B方向にねじ部が形成された支
承部材35,35が固定されており、上述した支持部材
7,7にもこれら支承部材35,35のねじ部と同じ軸
線上に形成されたねじ部が形成されている。これら支持
部材7と支承部材35のねじ部とには、一対のねじ棒3
6,36が螺合しており、これらねじ棒36,36は排
紙フレーム25,26にブラケットを介して回転自在に
支持され、図示を省略した駆動源によって互いに同期し
て回転するように構成されている。
させると、左右のサブフレーム2、3が紙20の天地方
向(矢印A−B方向)に移動し、これにともない平ベル
ト13およびスターホイール21も、紙20のサイズに
対応して紙20の天地方向に移動する。また、エア管3
0もころ34が固定部材28上を転動しながら、ブラケ
ット33を介してサブフレーム3と一体的に紙20の天
地方向に移動する。図2において、37は当てべろであ
って、板取り板16に先端が当接するようにばねによっ
て付勢されており、板取り板16に落下した紙20が板
取り板16から落下しないようにするものである。
機の吸引装置における搬送される紙20の吸引動作を説
明する。印刷後、図示を省略した排紙チェーンのくわえ
爪装置にくわえられて図中矢印A方向へ搬送される紙2
0は、くわえ端が5個の平ベルト13を過ぎると紙20
はこれら平ベルト13に摺接して走行する。このとき、
駆動軸5も回転駆動されており、駆動プーリ8も回転す
るので、5個の平ベルト13が矢印A方向に走行する。
また、図示を省略した吸引エア源が始動されていて、5
個の平ベルト13の周辺の外気が吸引口14に吸引され
るので、紙20は平ベルト13の周面に吸着されながら
搬送される。
ていて、エア管30のノズル31から吐出されたエア
が、図3において矢印E方向に吹き出されて紙20を平
ベルト13に添接させる。したがって、紙の速度がくわ
え側の搬送速度よりも遅くなり、紙20が緊張して走行
慣性が減衰するので、板取り板16上への落下積載時の
紙揃いが良好になる。以上説明した吸引装置について
は、従来から広く使用されている枚葉輪転印刷機におけ
る吸引装置と格別変わるところはない。
のノズル50Aないし50Fについて説明する。これら
ノズル50Aないし50Fをブラケット40を介して支
軸4に固定する構造は同じなので、ここではノズル50
Bの固定構造のみについて説明する。上述した支軸4に
は、紙20の幅方向の中央のG−G線を挟んで左右に三
対のブラケット40が取り付けられている。すなわち、
図3に示すように、ブラケット40の前端部には、側面
視U字状の溝41が形成され、この溝41の内径は支軸
4の外径よりもわずかに大きく形成され、ブラケット4
0の前端部にはこの溝41に達するねじ部42が形成さ
れている。43はつまみ付きねじであって、ブラケット
40のねじ部42に螺合させ先端で支軸4を押圧するこ
とにより、このつまみ付きねじ43の先端と溝41とで
支軸4が挟持され、ブラケット40が支軸4に固定され
る。44は丸ナットであって、つまみ付きねじ43に螺
合し、ブラケット40の表面に圧接されることにより、
つまみ付きねじ43の弛みが規制される。
状の支持部材45の上部がボルトによって固定され、こ
の支持部材45の下部には、矢印A−B方向に貫通する
挿通孔46が形成されているとともに、この挿通孔46
に連通する矢印C−D方向に形成されたねじ部47が設
けられている。50Bは側面視L字状のノズルであっ
て、水平部51と垂直部52とからなり、外径が支持部
材45の挿通孔46の内径よりもわずかに小さく形成さ
れ、垂直部52の上部は、正面視において角度αだけ傾
斜するように折曲部53が形成され、この折曲部53の
先端に吹き出し口54が設けられている。このノズル5
0Bは、水平部51が支持部材45の挿通孔46に挿通
され、ねじ部47に止めねじ55を螺合させることによ
り、図4に示すように、折曲部53が正面視において角
度αだけ傾斜するようにして、ブラケット40に取り付
けられる。56はノズル50Bの水平部51に一端が接
続されたホースであって、他端側が、図示を省略した吐
出エア源に接続されている。
ズル50Aないし50Fの折曲部53の折曲方向は、紙
の幅方向の中央G−G線を挟んで、図中右側に位置付け
られたノズル50Aないし50Cが右方向に、左側に位
置付けられたノズル50Dないし50Fが左方向に指向
している。すなわち、各ノズル50Aないし50Fの折
曲部53が紙20の外側に指向している。
ないし50C間の間隔は、紙20の幅方向の外側に位置
するノズル50Aとノズル50B間の間隔lが、紙20
の幅方向の中央側に位置するノズル50Cとノズル50
B間の間隔Lよりも短くなるように設定されている。同
様に、左側に位置付けられたノズル50Dないし50F
間の間隔は、紙20の幅方向の外側に位置するノズル5
0Fとノズル50E間の間隔lが、紙20の幅方向の中
央側に位置するノズル50Dとノズル50E間の間隔L
よりも短くなるように設定されている。
50Aないし50Fによるエアの吐出動作を図2に基づ
いて説明する。印刷後、図示を省略した排紙チェーンの
くわえ爪装置にくわえられて搬送される紙20は、上述
したように、5個の平ベルト13の周辺の外気が吸引口
14に吸引されることにより、紙20は平ベルト13の
周面に吸着されながら搬送される。このとき、ノズル5
0Aないし50Fの吐出エア源も始動していて、これら
ノズル50Aないし50Fの吹き出し口54から吐出さ
れたエア60が、紙20の下方から吹き出される。この
ため、各平ベルト13間において紙20に中だれが発生
しても、紙20の下方からの吹き出されるエア60によ
って紙20が吹き上げられるので、中だれが矯正され
る。
0Fの折曲部53が紙20の外側に指向しているので、
ノズル50Aないし50Fの吹き出し口54から吐出さ
れたエア60は、紙20に対して紙20の幅方向の両端
側に互いに引っ張るように作用する。したがって、紙2
0は紙20の幅方向に緊張するとともに、平坦状になる
ので、両端に位置付けられた平ベルト13,13から紙
20の両端部が外れることがなく、紙20の両端部がこ
れら平ベルト13,13によって吸着される。したがっ
て、紙20の搬送速度を充分に減速させることができ、
紙20のばたつきが防止されるので、板取り板16に積
載する時に紙端の揃いが悪くなるようなことがないし、
ブラケット9に接触するようなこともないので、印刷面
に傷が付くようなこともない。
部53が紙20の外側に指向し、折曲部53が正面視に
おいて角度αだけ傾斜していることにより、傾斜させな
い場合と比較して、図2に示すように、エア60の紙2
0に吹き付ける範囲Wが広くなる。したがって、紙20
が部分的に吹き上げられることなく、全体的に均一に吹
き上げられるので、紙20は5個の平ベルト13の周面
に吸着されながら搬送される際、平坦状になり、このた
め、紙20の搬送速度を充分に減速させることができ
る。また、エア60の紙20に吹き付ける範囲Wが広く
なることにより、紙20の単位面積当たりのエア60の
風量が少なくなるので、吐出エア源の吐出エア量の調整
量に対して、紙20への風量の調整量を細かく設定する
ことができる。さらに、エア60が紙20の両端部外側
に向かって吹き付けられていることにより、紙20のサ
イズが大きくなっても、エア60が紙20の両端側に吹
き付けられるので、紙20のサイズの変更にも対応でき
る。
ズル50Aとノズル50B間の間隔lが、紙20の幅方
向の中央側に位置するノズル50Cとノズル50B間の
間隔Lよりも短くなるように設定されている。紙20の
幅方向の外側に位置するノズル50Fとノズル50E間
の間隔lが、紙20の幅方向の中央側に位置するノズル
50Dとノズル50E間の間隔Lよりも短くなるように
設定されている。したがって、紙20の幅方向の外側部
分に吹き付ける風量が多くなるので、紙20の幅方向の
両端側を互いに引っ張る引張り力が大きくなり、より紙
の幅方向への緊張が確実になる。
に対して付与する緊張力の調整の必要が生じたときに
は、図4において、止めねじ55を支持部材45のねじ
部47から弛め、ノズル50Bの水平部51を支持部材
45の挿通孔46内で回動させて、傾斜角度αを変える
ことによって行うことができる。
3におけるIV-IV 線断面図である。この第2の実施の形
態では、ノズル50Bの折曲部53と垂直部52とが分
離され、折曲部53が垂直部52の上部に回動自在に支
持され、止めねじ61によって固定されるように構成さ
れている。したがって、止めねじ61を弛め、折曲部5
3を垂直部52に対して回動させることにより、エアの
吐出方向を、上述した第1の実施の形態のように紙の幅
方向のみだけではなく、紙の幅方向と天地方向とを組み
合わせた方向へ変えることができる。
ト13に紙20を摺接させるようにしたが、吸引面を備
えた吸引車による吸引装置で行うようにしてもよい。ま
た、本実施の形態では、ブラケット40がエア管6側に
延在し、ノズル50A〜50Fが吸引装置の内側、すな
わち、支軸4とエア管6との間に設けられているが、支
軸4とエア管6の外側に設けるようにしてもよい。
の中だれが低減するとともに、エアを傾斜させて吐出さ
せることにより、紙全体が平坦状を保って搬送され、両
端に位置する吸引部材から紙の両端部が外れるようなこ
とがない。したがって、紙に所定の制動がかかるので、
紙の揃いが向上するとともに、紙の裏面が吸引部材のブ
ラケットに接触して印刷面に傷が付くことを防止するこ
とができる。また、エアを傾斜させて吹くことにより、
紙に対するエアの吹き付け量の調整が容易になるととも
に、紙のサイズが変更されてサイズが大きくなっても紙
の幅方向の両端部にまでエアが吹き付けられる。
置の平面図である。
置の背面図である。
置の第2の実施の形態を示す図3におけるIV-IV 線断面
図である。
ケット、50Aないし50F…ノズル、53…折曲部、
60…エア。
Claims (1)
- 【請求項1】 シート状物を排紙する排紙装置と、この
排紙装置の排紙方向の上流側であって前記シート状物の
下側においてシート状物の幅方向に設けられ、吸引エア
源に接続され前記シート状物を摺接させながら吸引する
複数の吸引面が設けられた枚葉輪転印刷機における吸引
装置において、前記シート状物の下方に、このシート状
物を上方に吹き上げるエアを吐出するノズルをシート状
物の幅方向中央を挟んで両側に少なくとも一対設け、こ
れらノズルからのエア吐出方向を吸引装置間で、かつシ
ート状物の幅方向の外側に指向させたことを特徴とする
枚葉輪転印刷機における吸引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26454998A JP4169223B2 (ja) | 1998-09-18 | 1998-09-18 | 枚葉輪転印刷機における吸引装置 |
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Country Status (1)
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Cited By (5)
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DE102016206692A1 (de) | 2016-04-20 | 2017-10-26 | Koenig & Bauer Ag | Auslage einer bogenverarbeitenden Maschine mit einer Bremsstationen aufweisenden Bogenbremse und Verfahren zum Ablegen von Bogen |
DE102017218404A1 (de) | 2017-10-13 | 2019-04-18 | Koenig & Bauer Ag | Auslage und Verfahren zum Ablegen von Bogen in der Auslage einer bogenverarbeitenden Maschine mit einer Bremsstationen aufweisenden Bogenbremse |
-
1998
- 1998-09-18 JP JP26454998A patent/JP4169223B2/ja not_active Expired - Fee Related
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DE102016206692A1 (de) | 2016-04-20 | 2017-10-26 | Koenig & Bauer Ag | Auslage einer bogenverarbeitenden Maschine mit einer Bremsstationen aufweisenden Bogenbremse und Verfahren zum Ablegen von Bogen |
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DE102017218404B4 (de) | 2017-10-13 | 2020-04-30 | Koenig & Bauer Ag | Auslage und Verfahren zum Ablegen von Bogen in der Auslage einer bogenverarbeitenden Maschine mit einer Bremsstationen aufweisenden Bogenbremse |
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