セガ
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株式会社セガ(英名:SEGA Corporation,略称:セガ、SEGA)は、業務用ゲーム機器、家庭用ゲームソフトの開発、製造、販売、アミューズメント施設運営などを行う日本のゲームメーカーである。セガサミーホールディングスのグループ企業。
種類 | 株式会社 (セガサミーホールディングスの100%子会社) |
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略称 | セガ、SEGA |
本社所在地 | 東京都大田区 |
設立 | 昭和35年6月3日 (創業昭和26年4月) |
業種 | その他製造 |
法人番号 | 4010801006141 |
事業内容 | アミューズメント機器/アミューズメント施設運営/コンシューマコンテンツの開発・製造・販売 |
関係する人物 |
里見治 (代表取締役会長/CEO) |
外部リンク | sega.jp |
概要
社名の由来は、前身である「サービス ゲームス ジャパン株式会社」のServiceとGamesの頭2文字を結合。社歌は「若い力」(作詞:セガ社員(高橋栄一)作曲:若草恵)。
アーケードゲーム市場では店舗経営・筐体販売・ゲーム供給などで総合的な最大手。初期にはアフターバーナーIIなどの大型筐体ゲームを中心にファンタジーゾーンなどを供給。以降はバーチャレーシング・バーチャファイター・バーチャロン・バーチャコップなどの3Dゲームで革新とブームを起こす一方、プリント倶楽部・UFOキャッチャーを開発し女子学生や家族連れとアーケード市場を結びつけることにより、ゲームセンターを”ゲームマニアや子供が遊ぶ場所”としてだけでなく”総合的アミューズメントゲーム施設”としても展開させた。近年ではコンシューマ機の高性能化などで生じたアーケードゲーム市場の閉塞感を「WCCF(WORLD CLUB Champion Football)」や「甲虫王者ムシキング」などのカードゲームで打破するなど、盟主たる腕を振るっている。
かつての独自路線時アーケードとコンシューマーに多くの傑作を残してきた。アーケードとリンクしたハード運営もファンから評価されたことから、任天堂やソニー・コンピュータエンタテインメントのハードを評価の対象としていないセガファンは今なお多い。
1997年1月23日、エニックス(当時)がプレイステーション用ソフト『ドラゴンクエストVII』の制作を大々的に発表したことを受けて、「1997年10月1日付でバンダイ(現在はナムコと経営統合しバンダイナムコグループの一員)と合併し、新社名をセガバンダイとする」と発表。しかし元々社風が全く異なる上、合併計画発表後にバンダイより発売されたたまごっちが大ヒットした事もあり、バンダイ社内でセガとの合併を疑問視する声が次第に大きくなり、同年5月27日、バンダイからの申し入れにより合併合意は解消された。
その後、家庭用ゲーム機でソニー・コンピュータエンタテインメントに水を開けられたことにより経営が悪化。更にアメリカで行われていた特許訴訟でも事実上敗北し和解金数千万ドルを取られ、社員リストラ案でも元社員に対し不当な解雇を行ったとされ裁判を起こされそこでも敗訴。湯川専務を起用した自虐的なドリームキャストのCMは人気を集めるが、同機の売り上げは振るわず、CSK会長であった大川功の個人資産の譲渡などで支援を受けるものの、2001年3月31日をもってドリームキャストの製造が中止され、家庭用ゲーム機製造販売から撤退した。これ以降ライバルであったソニー・コンピュータエンタテインメントや任天堂のゲーム機にもソフトウェア供給がされるようになる。
大川の死後、CSKは企業間取引への事業集中のためセガ株の売却を考えるようになり、2003年前半にサミーやナムコとの合併話が出たが破談。しかし同年12月、サミーがCSKの保有するセガ株全てを買収し、セガは事実上サミーの傘下に入った。また2004年10月1日付けで持ち株会社セガサミーホールディングス(セガサミーHD)を設立し、セガはサミーと共にセガサミーHDの100%子会社となり経営統合した。
近年はコラボレーションによるソフト開発や、アーケード基板の共同開発などで、任天堂に急接近している。なかでもWiiのバーチャルコンソール向けにメガドライブソフトを提供するなどその提携には拍車がかかりつつある。
近年では甲虫王者ムシキング、そしてその女児向けであるオシャレ魔女 ラブandベリーが大ヒットし、幼稚園~小学校低学年の子供に親までも巻き込んだブームを巻き起こしている。また、このラブandベリーに出てくる服や靴など製品化した、ゲームメーカーとしては初のアパレル参入も話題になっている。
しかし、家庭用のネットワークゲーム運営の面においては必ずしも順調ではなく、2005年に日本で開始されたMMORPGの「RF Online」で、開始当初に急遽サーバの増設を行うほどの集客を獲得したものの、限定アイテムの配布時期の延期、データは既に存在しているマップの実装を長期間見送る、規約違反者への対処が甘いなど、運営上の不手際が多々あり人離れがしばしば見かけられた。「ファンタシースターオンライン」シリーズでは一定の評価を得ていたものの、2006年発売の「ファンタシースターユニバース」のサービス開始当初においては、サーバがパンクし接続がままならないなどの致命的なトラブルを引き起こしてしまったために、一部のユーザーの評価を落としている。
セガのゲームを指す言葉として「セガゲー」がある。これは、単純に「セガ製のゲーム」を指す事もあるが、大抵は「セガテイストに溢れたゲーム」と言う意味で使われる。「セガテイスト」とは「馬鹿で斬新でマニアック」「超一流のB級」「時代の先を行き過ぎている」「独自性・挑戦精神・開拓精神に溢れすぎて革新的」などセガらしさを内包する言葉でファンの間での褒め言葉である。特に顕著な作品として『マイケルジャクソン・ムーンウォーカー』『きみのためなら死ねる』などが挙げられる。もっとも、その灰汁の強さゆえに「セガゲー」を極度に嫌うユーザーも存在する。
会社沿革
- 1940年
- アービング・ブロムバーグ、マーティ・ブロムリーの親子が、ハワイ米軍基地内のジュークボックスメンテナンス事業を目的とし、サービスゲームズ(アメリカ)を創業
- 1952年
- ジュークボックスの輸入販売を目的として二人のアメリカ人、レイモンド・レメアー、リチャード・スチュワートによりサービスゲームズ(日本)創業
- 1954年
- デビッド・E・ローゼン、ローゼン・エンタープライゼスを設立
- 1960年
- サービスゲームズジャパン解散、営業部門の日本娯楽物産(リチャード・スチュワート代表)と製造部門の日本機械製造(レイモンド・レメアー代表)とに分割し新設する
- 1964年
- 日本娯楽物産、日本機械製造を吸収合併
- 1965年
- 有限会社ローゼン・エンタープライゼスと合併。商号、株式会社セガ・エンタープライゼスに変更。社長はデビッド・E・ローゼン
- 1968年
- 中山隼雄、エスコ貿易を設立
- 1969年
- ガルフ・アンド・ウエスタン・インダストリーズ インクの傘下に入る
- 1973年
- 1979年
- エスコ貿易を買収。後に社長となる中山隼雄(エスコ貿易社長)、代表取締役副社長に就任
- 1983年
- 1984年
- 1985年
- 1986年
- 1987年
- 1988年
- 1990年
- 株式 東京証券取引所市場第一部指定
- カラー液晶携帯ゲーム機 ゲームギア発売
- 1991年
- 16bitパソコンテラドライブ発売
- メガドライブ用周辺機器メガCD発売
- メガドライブ用ゲームソフトソニック・ザ・ヘッジホッグ発売
- クレーンゲーム機NEW UFOキャッチャー発売
- 1992年
- 1993年
- 3D対戦格闘アーケードゲーム機バーチャファイター発売
- 1994年
- メガドライブ用周辺機器スーパー32X発売
- 32bit家庭用ゲーム機セガサターン発売
- セガサターン互換業務用汎用CGボードST-V発表
- 3D対戦格闘アーケードゲーム機バーチャファイター2発売
- 1995年
- シール作成機プリント倶楽部発売
- 1997年
- 株式会社バンダイとの合併を白紙撤回。バンダイ社内の社員から社風の違いなどを理由に。
- 1998年
- 2000年
- ソフトウェア開発部門を分社化
- アミューズメント施設運営部門を地域会社5社に分社化
- それぞれセガアミューズメント東日本、セガアミューズメント東京、
- セガアミューズメント東海、セガアミューズメント関西、
- セガアミューズメント西日本に
- 商号、株式会社セガに変更
- 大川功、代表取締役会長兼社長就任
- 2001年
- 家庭用ゲーム機製造販売から撤退
- 佐藤秀樹、代表取締役社長就任
- 不当に解雇したり賃金カットした社員18名が起こした訴訟に対し、これら行為を撤廃する方向で和解
- 2002年
- Xbox互換業務用汎用CGボードChihiro発表
- ニンテンドーゲームキューブ互換業務用汎用CGボードTRIFORCE発表
- セガアミューズメント地域会社5社、合併し株式会社セガアミューズメントに
- 2003年
- 2004年
- 開発子会社のセガワウ、SEGA-AM2、ヒットメーカー、アミューズメントヴィジョン、スマイルビット、ソニックチーム、デジタルレックスをセガ本体へ統合
- サミーと経営統合、セガサミーホールディングス設立
- 2005年
- 株式会社セガアミューズメントをセガ本体へ統合
製品
家庭用ゲーム機
アーケードゲーム基板
- System 16
- System 18
- System 24
- System 32
- System C、System C2
- Model 1
- Model 2
- Model 3
- ST-V(TITAN)
- NAOMI、NAOMI2
- HIKARU
- TRIFORCE
- Chihiro
- LINDBERGH
ゲーム作品
- ヘッドオン
- トランキライザーガン
- ペンゴ
- スーパーロコモーティブ
- ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズ
- 電脳戦機バーチャロンシリーズ
- きみのためなら死ねるシリーズ
- バーチャストライカーシリーズ
- パワースマッシュシリーズ
- ゴールデンアックスシリーズ
- ベアナックルシリーズ
- アラビアンファイト
- アウトランシリーズ
- Crazy Taxiシリーズ
- セガラリーシリーズ
- デイトナUSA
- バーチャレーシング
- ハングオン
- 頭文字D ArcadeStage
- F-ZERO AX(任天堂と共同開発)
- RAD MOBILE
- バーチャファイターシリーズ
- ファイティングバイパーズシリーズ
- GUILTY GEARシリーズ(サミーより移管)
- 北斗の拳
- BLEACHシリーズ(任天堂製ハードで発売されている)
- アドバンスド大戦略シリーズ
- Jリーグプロサッカークラブをつくろう!シリーズ
- プロ野球チームをつくろう!シリーズ
- ダービーオーナーズクラブ
- ファンタシースターシリーズ
- シャイニング・フォースシリーズ
- ファンタシースターオンラインシリーズ
- STARHORSEシリーズ
- ドラゴントレジャーシリーズ
- BINGO PARTYシリーズ
- トレーディングカードゲーム型アーケードゲーム
- その他のアーケードマシン
ミリオンセラーとなったソフト
かねてより、(常に業界2番手の地位にあった)自社ゲームハードを長い間支え続けてきたり、評価されるソフトはコアユーザーに向けたものが多かったりなどといった独特の歴史を歩んできたこともあってか、セガより発売されたゲームソフトでミリオンセラー(国内の売り上げ本数100万本)を突破したものは、現時点ではセガサターン用ソフトとして1995年末に発売されたバーチャファイター2のみである。
自社ハードにしかソフトを出していなかった時代、(サクラシリーズ、バーチャシリーズ、スペースチャンネル5、シーマンなど)もしプレステで出して入ればミリオンいっていただろうと意見が多々あったが、その後プレステにソフトを提供しても結局はミリオンは出せなかった。
しかし、2006年11月22日発売予定の「オシャレ魔女 ラブandベリー~DSコレクション~」が予約本数の時点で100万本を突破しているため、今後セガ2本目のミリオンセラーソフトとなる見込みである。